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法定福利費の内訳を明示した「標準見積書」策定

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法定福利費の内訳を明示した「標準見積書」策定
法定福利費の内訳を明示した
「標準見積書」策定について
<要約解説>
-法定福利費の算出手順と標記基準ー
第3版
2016年7月
社会保険料率を修正しました
キッチン・バス工業会
材工課題専門委員会
1.社会保険未加入対策としての背景
国土交通省と建設業4団体の取組・課題
適切な
賃金UP
社会保険
加入UP
施工能力
UP
工事品質
UP
技能労働者の確保・育成
公共工事労務単価の引上げ
教育訓練機能の強化(インフラ)
処遇改善⇒若年入職者の増加
主な専門工事団体
対応決議
ポイント
・25年9月26日一
斉活用申合せ
①日本建設業連合会
25年4月~
②全国建設業協会
25年4月~
③全国中小建設業協会
25年5月~
・26年8月1日国直
轄工事指導強化
④建設産業専門団体連合会
25年6月~
・29年度本格稼動
キッチンバス工業会見解
2014年 国土交通省、厚生労働省で推進する建設現場の『技能
労働者』の社会保険等未加入対策に関連建設業工事団体として
協働して貢献する。
1P
2.社会保険未加入対策と法定福利費の確保について
キッチン・バスの取付・設置に関し、建設業種区分を含む工事請負として見積を
提出する場合の書式及び解説資料を 『法定福利費の内訳を明示した「標準見積
書」と法定福利費の算出手順について』 として作成した。
国土交通省の動き
「建設技能労働者の社会保険未加入対策」の一環として、加入原資となる法定福利費を確保
するための対策が国土交通省にて推進されている。
その一環として2013年9月より、建設業に関連する各専門工事業団体ごとに作成した「標準
見積書」の元請企業への提出が開始されている。
・法定福利費を内訳に明示。
・各専門工事業団体(下請)ごとに統一ルールを作成。
・元請企業にも標準見積書での提出指示を働きかけ。
・2014年8月以降、国土交通省直轄3000万円以上工事
は1次下請業者を社会保険等加入業者に限定。
⇒今後、標準見積書の活用拡大と現場規制が想定される。
今後、キッチン・バスの取付・設置においても、工事請負としての見積提出の際に、元請企業より
法定福利費の内訳明示を求められる可能性もあるため、キッチン・バス取付・設置に対応する「標
準見積書」(書式例及び算出手順解説書)の作成を行い公開した。
2P
3.キッチン・バス工業会の標準見積書
ポイント① 対象は
■対象は「工事請負契約書」で行う建設工事物件
・公共工事、マンション等の民間工事物件
・単なる「物品売買契約」(売買契約)の場合は対象とならない。
※キッチン・バス工業会の材工販売ガイドラインを参照
キッチン・バス工業会ガイドライン
(2008年から公開運用)参照 ⇒
http://www.kitchenbath.jp/public/zaikou/2008
1014gaidolain.pdf
ポイント② 法定福利費と算出式は
■標準見積書に明示する負担区分(内容)は
・・・・・「事業主」が負担する法定福利費
個人事業主、就労系形態で保険加入の義務が変わるが、
見積では「100%」と見なし表示する。
■キッチン・バス工業会で下記の算出式で標準化した。
法定
福利費
=
工
事
費
×
労務比率
×
事業主負担
社会保険料率
×
社会保険
加入率
■社会保険加入率は、介護保険52%、他100%と見なす。
■法定福利費の算出式(標準ルール)
法定
福利費
=
工
事
費
×
71%
×
15.40%
3P
ポイント③ 法定福利費内訳明示と適用基準は
キッチン・バス(洗面)
等の
材工物件の見積
工事区分は建設業
種区分を含むか?
Y
E
S
内訳表示
可否判断
N
O
※
3)
※2)キッチン・バス工業会のホームページ参照
N
O
N
O
元請請負3000万円
以上建設物件か?
Y
E
S
平成29年4月以前完
成引き渡し物件か?
Y
E
S
完全実施目標
①物品売買契約※1)として建設業法上は対象外
②実態として同一下請け業者の場合は標記が必要
③作業区分はキッチン・バス工業会の※2)ガイドラ
インに基づく
※1)付随する作業を含む(建設業28業種の例示
作業を含まない)
民間建設物件か?
Y
E
S
不要
(義務なし)
内訳明示の判断基準
<公共物件>
必要
(金額関係な
し)
必要
(金額関係な
し)
N
O
必要
【国交省通達】
平成27年3月25日
【日建連要領通知】
平成27年3月5日
①公共等の物件は金額の大小にかかわらず内訳表
示が必要
②専門工事関連団体(キッチン・バス工業会)標準
見積書に基づき内訳明示する必要がある。個社別
標記はNG
民間工事の元請3000万円以上は、施工管理台帳
(下請、再下請け契約の作業員名簿等)で社会保険
加入状況を報告する義務が追加されている。社会保
険未加入職人を現場派遣する下請けも罰せられる。
大型物件現場には、従来通り国土交通省の査察官
(Gメン)の監査が入る。施工体制台帳の作成を要し
ない工事における取扱いも同じ
※4)
発注者および受注者は見積時から法定福利を必要
経費として適正に考慮すべきであり、法定福利費相
当額を含まない金額で請負工事契約を締結した場
合、発注者がこれらの保険への加入義務を定めた法
令違反を誘発する恐れがあるとともに、発注者が建
設業法第19条の3項に違反する恐れがある。
※4)
※3)建設業工事においては見積書提出は法定事項
である。
社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂
※4)平成27年4月
社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂
4P
4.推進スケジュール計画
平成26年 第49回 材工課題専門委員会で決議
9月1日
推進計画
9月18日 平成26年度 理事会報告(京都 全員懇談会)
3月8日
キッチン・バス工業会 Web新規情報公開
【1】社内告知の周知活動
社内推進
■公共物件(見積)はすべて請負契約(材工)対応
平成27年
4月
~
■民間3000万円以上の請負契約(材工)に対応
■個別見積は「問合せ、要請」に応じて個別対応
平成27年4月1日~施工体制台帳の提出が義務化
■個社別の社内説明会 (研修冊子・社内向けHP)
6月~
28年3月
□社外告知・・・営業・お客様への告知実施
(研修冊子・社外、下請、お客様向けHP等)
流通店様
【2】法定福利費を含む標準見積提示
★平成28年4月
見積もり運用を施工台帳で管理(日建連)
平成29年
4月
~
■優先準備を決めて実施(公共、請負金額etc)
■工事請負契約に伴う全ての工事物件で実施
★平成29年4月
未加入者の現場入場禁止(日建連)
二次下請以降の
未加入者の現場
入場を禁止
平成29年度 会員企業全面的実施(開始)
5P
5.標準見積書の適用範囲と表示内容
国土交通省の公開資料、また他業種における標準見積書を参考とし、『法定福利費の内訳を
明示した「標準見積書」と法定福利費の算出手順について』を作成した。
なお、キッチン・バス取付・設置にあたっては、2008年キッチン・バス工業会作成「改正建設業
法に関するガイドライン」にもとづき、受注内容・工事区分によって契約形態が異なるため、建
設業種区分を含む「工事請負契約」に関する見積に対象を限定した。
適用範囲
改正建設業法に関するキッチン・バス工業会のガイドライン(行動指針)より
標準見積書の書式
表示義務
今後の活動予定
当該資料を工業会ホームページにて公開し、会員各社への元請からの提出要請に応じ活用でき
るように継続周知する。なお「標準見積書」の活用は、まだ建設業界全体でも始まったばかりであ
り、今後の行政及び建設業界の動向を注視する。
6P
以上
7P
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