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8.冬期交通への対応について(PDF形式 1852キロバイト)
旭川都市圏のあすの交通 −旭川都市圏パーソントリップ調査より− 北 海 道 目次 1 2 3 4 5 6 7 8 9 パーソントリップ調査の概要 旭川都市圏の概要 旭川都市圏の人の動き(実態調査結果より) 交通計画に対する意見募集の結果 旭川都市圏の将来像 マスタープランの設定 交通ネットワーク計画策定と効果 冬期交通への対応について 個別交通課題への取り組み 1 3 7 15 16 23 32 35 39 1 パーソントリップ調査の概要 1-1 パーソントリップ調査とは パーソントリップ調査とは、交通の主体である「人(パーソン)の動き(トリップ)」を把 握し、それをもとに圏域の骨格的な交通網整備の指針となる総合交通体系マスタープラ ンを策定するものである。 また、パーソントリップ調査では、圏域の「人の動き」を把握するために、調査の対 象となった人に1日の動きを記入してもらうアンケート調査を実施した。 旭川都市圏パーソントリップ調査では、およそ15世帯に1世帯の割合で、満5歳以 上の居住者の方およそ2万6千人分の有効データを得た。 パーソントリップ調査で把握する、「人の動き(トリップ)」とは ○どのような人(性別、年齢、職業等)が、 ○どんな目的(通勤・通学、業務、私用等)で、 ○どこからどこへ、 ○どのような交通手段(徒歩・二輪、自動車、バス、鉄道)を使って、 ○何時ごろ動いた等 である。 ※トリップとは 人はいくつかの交通手段を用いて移動を行っている。例えば、下図のように通勤の場 合、自宅から鉄道駅まで徒歩で行き、鉄道に乗り継ぎ、さらに駅からバスに乗り継いだ 上で勤務先に到着するという、複数の手段の組み合わせで一つの目的が達成するための 全行程を目的トリップ(リンクトリップ)といい、その間の各交通手段を手段トリップ (アンリンクトリップ)と呼ぶ。 【トリップの例】 トリップ 降車駅 バス停 【例:サラリーマンの1日の動き 5トリップ】 〔現住所〕 1ばんめの動き (通勤) 自宅 降車 乗車駅 乗車 降車 乗車 出発地 バス停 【例:子供の1日の動き 4トリップ】 2ばんめの動き 〔勤務先〕 (集金) 会社 1ばんめの動き 〔現住所〕 得意先 4ばんめの動き (帰社) 5ばんめの動き 学校 (帰宅) 2ばんめの動き (食事) 公園 4ばんめの動き 飲食店 1 (レジャー) 3ばんめの動き 〔通学先〕 (通学) 自宅 (帰宅) 3ばんめの動き (帰宅) 到着地 1-2 調査の目的と背景 旭川都市圏(旭川市、鷹栖町、東神楽町、当麻町、比布町、東川町)では、昭和57 ∼59年度にパーソントリップ調査(以下第1回PT調査とする)を実施してから20 年が経過し、その間市街地の拡大に伴う郊外部への人口の移動、商業業務施設をはじめ とする都市機能の拡散等により、交通の発生源・集中先も変化している状況にある。 さらに、旭川都市圏の広域幹線道路となる北海道縦貫自動車道の士別剣淵ICまでの 開通、「旭川・紋別自動車道」の整備推進、地域高規格道路「旭川東神楽道路」の調査 区間指定、旭川空港の拡張整備、旭川駅周辺開発整備計画「北彩都あさひかわ」と鉄道 高架事業の着手等、交通を取り巻く情勢も大きく変化していることから、今後の社会経 済状況を勘案しつつ、旭川都市圏の新しい総合都市交通体系を策定することが必要と なった。 そのため平成14∼16年の3カ年にわたり西暦2025年(平成37年)を目標年次とする 【調査体制】 旭川都市圏の交通体系マスタープランを策定する。 北海道総合都市交通体系調査委員会 1-3 調査体制 委員会 本調査は、調査内容が多岐にわたっ ており、調査の実施にあたっては、学 識経験者をはじめ関係機関の協力を得 て調査を円滑に進めていく必要があり、 右図に示す体制で実施した。 ・調査全体の基本方針の確認 ・専門的・広域的観点からの検討 ・関係機関との総合調整 技術検討ワーキング 地区検討委員会 ・圏域個別課題の調査研究 ・関係機関との連絡調整 ・圏域における課題の整理 ・個別課題の調査研究 ・関係機関との連絡調整 ・都市交通に関する課題の技術的検討 1-4 年度別調査内容 事務局 事務局 調査実施機関 調査実施機関 北海道 地元市町都市計画課 地元市町都市計画課 北海道 本調査は、調査の企画準備から始まり、最終的なマスタープランの立案まで以下に示 す内容構成で実施した。 【調査全体フロー】 平成14年度 【夏期実態調査】 平成15年度 【冬期実態調査・現況分析・予測】 夏期実態調査 冬期実態調査 ・調査企画 ・調査準備 ・家庭訪問調査 ・スクリーンライン調査 ・コードンライン調査 ・アンケート調査 ・調査企画 ・調査準備 ・アンケート調査 ・スクリーンライン調査 調査データ処理と ファイル作成 ・マスターテープ作成 ・エディティング ・コーディング ・暫定拡大 ・オリジナルファイル作成 データ整備 ・マスターテープ作成 ・エディティング ・コーディング ・暫定拡大 ・オリジナルファイル作成 将来交通需要予測 ・生成交通量 ・発生集中交通量 ・分布交通量 ・機関分担交通量 ・配分交通量 ・マスターファイルの作成 現況解析 調査データ処理と ファイル作成 資料収集 ・整理 平成16年度 【総合交通計画策定】 ・交通現況の把握 ・圏域、地域別トリップ特性 ・利用交通手段の分析 ・問題点の抽出整理 予測モデルの作成 ・トリップの生成 ・発生集中交通 ・分布・分担交通 ・配分交通 都市圏の現況と課題の整理 基礎集計 マスタープランの設定 ・基本交通ネットワーク計画 →幹線道路網・公共交通 ・個別計画 →冬期交通、休日交通 →観光交通、特定地区 →都心交通、高齢者交通 都市圏の将来像の検討 総合都市交通体系の策定 ・原単位集計 ・一次集計等 ・将来都市圏構造の整理 ・土地利用構想の検討 ・上位計画との整合 ・骨格交通体系構想の検討 ・将来フレームの設定 基礎集計 ・原単位集計 ・一次集計等 2 ・マスタープラン策定 2 旭川都市圏の概要 2-1 調査対象地域 北海道の発展の核となる道北圏の拠点都 市圏として、教育・文化・医療・行政等の 各種都市機能の集積も高く、地理的には北 海道のほぼ中央に位置していることから、 交通の要衝として道内各地と結ばれ、人 流・物流、及び情報の拠点としての役割を 担っている旭川都市圏(旭川市、鷹栖町、 東神楽町、当麻町、比布町、東川町)1市 5町において調査を実施した。 鷹栖町比布町 当麻町 旭川市 東神楽町 東川町 【調査対象地域】 239 40 239 232 273 242 鷹栖町 比布町 275 333 242 233 当麻町 旭川市 39 12 39 東神楽町 東川町 451 38 237 273 231 242 12 275 337 38 337 452 237 241 242 230 36 274 274 38 337 234 237 3 2-2 旭川都市圏の都市活動の現状 (1)都市圏人口の推移 【都市圏人口の推移】 25.0 ■都市圏人口は横ばい 旭川都市圏の人口は昭和55年以降 横ばいで推移している。 500 22.5 450 20.0 395 393 都市圏計 356 旭川市 当麻町 東神楽町 東川町 7.5 ︶ 150 千 人 100 鷹栖町 5.0 比布町 2.5 50 0.0 0 昭和45年 昭和50年 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 ■少子高齢化の進行 旭川都市圏では、少子高齢化が進 行しているほか、近年は生産年齢人 口も減少している。 特に周辺町では、高齢化の進行が みうけられる。 400 都 市 350 圏 ・ 300 旭 川 250 市 人 200 口 ︵ 10.0 ︶ 千 人 395 337 ︵ 周 17.5 辺 5 15.0 町 人 12.5 口 399 389 資料:国勢調査 【都市圏年齢階層別人口の推移】 300 268 275 250 274 274 267 15-64歳人口 246 225 200 175 150 ︵ 都 市 圏 年 齢 階 層 別 236 276 125 87 82 90 85 71 ︶ 千 100 人 75 50 25 24 19 38 30 74 65歳以上人口 60 54 48 0-14歳人口 0 昭和45年 昭和50年 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 資料:国勢調査 【都市圏年齢階層別人口構成比の推移】 100% 7.4% 90% 年 齢 階 層 別 人 口 構 成 比 11.7% 18.4% 12.3% 17.2% 11.5% 23.3% 16.2% 18.6% 12.4% 19.3% 12.1% 27.7% 12.3% 18.6% 7.8% 17.9% 28.3% 12.3% 23.2% 8.1% 18.9% 12.1% 18.6% 80% 65歳 以上 70% 60% 69.2% 65.9% 70.1% 50% 68.1% 67.1% 64.9% 65.1% 62.5% 63.1% 67.1% 66.4% 66.4% 60.3% 40% 69.0% 66.7% 68.3% 65.2% 60.6% 68.6% 69.7% 69.5% 67.6% 63.4% 67.4% 15-64 歳 30% 20% 10% 23.4% 23.2% 23.3% 21.7% 17.9% 21.4% 18.8% 18.9% 20.5% 21.0% 18.3% 13.9% 18.1% 18.0% 13.6% 15.7% 13.5% 15.5% 11.9% 19.6% 15.0% 11.1% 13.5% 13.5% 0-14 歳 0% S55 H2 H12 S60 旭川市 H7 H12 S60 H7 H12 S60 H7 H12 鷹栖町 東神楽町 当麻町 S60 H7 H12 S60 H7 H12 S60 H7 H12 比布町 4 東川町 都市圏 S60 H7 H12 凡例 全道 資料:国勢調査 (2)都市圏交通の現状 ■道北圏の交通の要衝である旭川都市圏 旭川都市圏を中心とし、道央方面に向けて国道12号、北海道縦貫自動車道、道北方 面に国道40号、北海道縦貫自動車道、オホーツク・網走方面に国道39号、旭川紋別自 動車道、日高・十勝方面に国道237号が放射状に伸びている。 旭川都市圏の道路網は、国道4路線、道道5路線の8放射系道路と道道旭川環状線、 旭川新道、鷹栖東神楽線の2環状系道路が形成されている。 旭川都市圏には、空路としての旭川空港、鉄道網としてJR函館線、宗谷線、石北線、 富良野線が旭川駅を中心に放射状に伸びている。 【都市圏主要交通施設配置図】 至 稚内 道 国 比布町 役場 40 号 至 北見 JR宗谷線 )旭 (主 鷹栖町 役場 旭川 北IC 国 道 号 39 線 内 加 幌 川 当麻町 役場 JR石北線 至 幌加内 志 度 多 川 )旭 (主 至 留萌 旭川 鷹栖IC 線 国道12号 ( 一 )東 川 東 神 楽 旭 川 線 線 場 車 線 至 深川 (主)鷹栖東神楽線 館 (主)旭川環状線 函 JR 停 川 旭 穂 )瑞 (一 旭川市 役所 至 瑞穂 JR富 東神楽町 役場 東川町 役場 良野 線 (一 )旭 空港 旭川 号 237 国道 川 旭 岳 温 泉 線 至 大雪山 至 富良野 5 ■1世帯に1台以上の自動車を保有 旭川都市圏の人口の伸びは過去20年間横ばい(S55:388百人→H12:395百人)だが、 自動車保有台数は平成12年で238千台となっており、昭和55年の約2倍となっている。 一世帯当たり1.5台自動車を保有しており、北海道平均より若干上回っている。 【1世帯当たりの自動車保有率の推移】 0.0 1世帯当 たりの自動車保有台数( 台/世帯) 0.5 1.0 1.5 2.0 旭川市 【都市圏の自動車保有台数の推移】 1.2 H02 1.5 1.5 H12 周辺町 S55 乗用車類 貨物車類 計 旭川都市圏 238 250 211 函館市 61 152 57 45 40 180 86 1.3 H02 1.5 H12 0.8 1.1 H02 1.3 H12 1.0 1.3 H02 1.5 H12 1.2 1.6 H02 1.8 H12 1.0 S55 0 昭和55年 1.0 S55 S55 150 122 106 2.1 H12 S55 釧路市 126 1.8 H02 S55 帯広市 ︶ 千 台 50 58 179 北海道 ︵ 自 動 200 車 保 有 150 台 数 100 昭和60年 平成2年 平成7年 2.5 1.0 S55 1.3 H02 1.5 H12 平成12年 資料:北海道自動車統計 資料:北海道自動車統計・国勢調査 ■利用者が減少し続ける公共交通 旭川のバス輸送の実態は、他都市と同様に減少傾向をたどっており、平成2年と比 較しておよそ7割程度の輸送実績となっている。 【道内3市におけるバス利用人員の推移】 輸送人員 (千人/年) 対H2伸び 30,000 1.2 25,000 1.0 20,000 0.8 15,000 0.6 10,000 0.4 5,000 0.2 0 0.0 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 旭川市輸送人員 函館市輸送人員(電車込) 函館市輸送人員(バスのみ) 釧路市輸送人員 旭川市伸び 函館市伸び 函館市伸び 釧路市伸び 6 3 旭川都市圏の人の動き(実態調査結果より) 3-1 平日1日の人の動き ■都市圏の一人当たりのトリップ数は横ばい 旭川都市圏の生成原単位はネットで3.68トリップ/人・日、グロスで2.81トリップ /人・日、外出率が76.3%となっている。第1回PT調査に比べて、一人当たりの1 日の平均トリップ数(グロス)はほぼ横ばいで低下はみられません。 【旭川都市圏の生成原単位および外出率】 生成原単位 グロス 外出率(%) 100.0 5.00 生 成 4.50 原 4.00 単 位 3.50 3.00 ト 2.50 リ 2.00 90.0 76.3 82.5 ︵ 80.0 3.68 3.43 70.0 外 出 率 60.0 2.81 ︵ 2.83 ッ 50.0 40.0 30.0 1.00 20.0 0.50 10.0 % ︶ 1.50 ︶ プ / 人 ・ 日 生成原単位 ネット 0.0 第2回 旭川都市圏PT調査 (平成14年) 資料:旭川都市圏PT調査結果 0.00 第1回 旭川都市圏PT調査 (昭和57年) ■一人当たりのトリップは多いが外出率が低い 道内の他の都市圏と比較して、旭川都市圏の一人当たりのトリップ数は高くなって いる。一方、道外の都市圏と比較すると、外出率が低い傾向にある。 【都市圏別生成原単位および外出率】 生成原単位(グロス) 外出率 3.50 ︵ 生 成 原 単 位 75.9 83.0 78.9 75.1 90.0 80.0 2.50 70.0 2.00 60.0 50.0 1.50 2.81 2.67 2.61 2.50 2.14 1.00 2.80 2.90 2.69 40.0 外 出 率 % ︶ ︶ プ / 人 ・ 日 76.3 100.0 87.6 ︵ ッ ト リ 3.00 84.6 83.6 30.0 20.0 0.50 10.0 0.0 0.00 H14旭川圏 (38万) H6道央圏 (219万) H11室蘭圏 (19万) H11函館圏 (35万) H11釧路圏 (22万) H11富山・高岡 (88万) H13宮崎 (47万) H13静岡中部 (110万) ( )内は対象人口 【用語についての解説】 ※生成原単位:1日一人当たりの平均トリップ数 ※ネット生成原単位:外出した人一人当たりで平均したトリップ数 ※グロス生成原単位:全人口につき一人当たりで平均したトリップ数 ※外出率:全人口(5歳以上人口)の内外出(トリップが発生)した人の割合 7 ■増加した私用トリップ 旭川都市圏の総トリップ数は10,771百人トリップ/日で第1回PT調査と比べて、 約4%増加している。 中でも、私用目的のトリップ数が増加し、第1回PT調査と比べると、構成比を8.2 ポイント増やしている。 【目的種類別トリップ数および構成比】 ( )内は構成比を示す 12,000 10,771 10,357 ッ ト リ 10,000 ︵ プ 数 帰宅 3,948(36.7) 3,803(36.7) 業務 1,575(14.6) 6,000 2,445(23.6) 私用 ッ 百 人 ト リ 8,000 4,000 ︶ プ / 日 2,945(27.3) 1,980(19.1) 2,000 通学 586(5.4) 850(8.2) 1,278(12.3) 1,717(15.9) 通勤 第1回 旭川都市圏PT調査 第2回 旭川都市圏PT調査 凡例 0 資料:旭川都市圏PT調査結果 ■利用交通手段の7割が自動車 第1回PT調査と比べると、自動車を除く各交通手段のトリップ数が減少している。 自動車のトリップ数は、構成比で22.3ポイント増加している。 【代表交通手段別トリップ数および構成比】 ( )内は構成比を示す 12,000 10,771 10,357 ッ ト リ 10,000 ︵ プ 数 ︶ プ / 日 徒歩 1,226(11.4) 8,000 1,663(16.1) 二輪 6,000 自動車 ッ 百 人 ト リ 1,246(11.6) 2,378(23.0) 4,000 7,908(73.4) 5,300(51.1) バス 2,000 956(9.2) 332(3.1) 61(0.6) 0 第1回 旭川都市圏PT調査 第2回 旭川都市圏PT調査 鉄道 58(0.5) 凡例 資料:旭川都市圏PT調査結果 【用語についての解説】 ※代表交通手段:1つのトリップがいくつかの交通手段で成り立っているときこのトリッ プで利用した主な交通手段を「代表交通手段」といいます。主な交通手段 の集計上の優先順位は鉄道→バス→自動車→二輪車→徒歩の順となってる。 8 3-2 地域間の人の動き 【旭川都市圏関連交通】 旭川都市圏関連:10771/10356(1.04) 旭川都市圏 ■旭川市と周辺町間の交通が増加 旭川都市圏関連の総トリップ数は 10,771百人トリップ/日となっており、 その内訳は内々交通が96%、外内・内外 交通が4%となっている。 第1回PT調査に比べて、周辺5町間の 交通以外は、増加している。特に、周辺 5町と旭川市間の交通の伸び率が1.61と 最も大きくなっている。 内々交通 10305/9976 (1.03) 外内・内外交通 466/380 (1.23) 内訳 旭川都市圏内々 鷹栖町・東神楽町 当麻町・比布町・東川町 680/422 (1.61) 第1回旭川都市圏 PT調査より減少 旭川市 9144/8998 (1.02) 481/556 (0.87) (単位:百人トリップ/日) ※第2回PT/第1回PT ( )は対第1回PTの伸び 資料:旭川都市圏PT調査結果 第1回旭川都市圏 PT調査より増加 ■中心地区間の交通が減少 第1回PT調査結果に比べて、中央地域(旭川駅を中心とする都心部周辺Bゾーン 番号旭川市01、02、03)を発着する交通が減少している。 【地域間分布交通】 伸び率 (第2回PT/第1回PT) 1.25 1.05 - 1.25 0.95 - 1.05 0.75 - 0.95 0 - 0.75 トリップ数 (人トリップ/日) 50,000 30,000 10,000 2,000 - 50,000 - 30,000 - 10,000 比布町 鷹栖町 春光・ 末広地域 当麻町 永山地域 圏外 東地域 中央地域 神楽・神居地域 東神楽町 東川町 資料:旭川都市圏PT調査結果 【用語についての解説】 ※内々交通とは:旭川都市圏の中に出発地と到着地を持つ交通 ※内外交通とは:旭川都市圏に出発地があり、都市圏以外に到着地を持つ交通 ※外内交通とは:旭川都市圏に到着地があり、都市圏以外に出発地を持つ交通 9 3-3 休日1日の人の動き ■平日に比べ減少する休日のトリップ数と外出率 休日の生成原単位・外出率は、男女ともに平日よりも少なくなっている。 【性別生成原単位(グロス)と外出率】 平日生成原単位 休日生成原単位 平日外出率 休日外出率 5.00 100.0 4.50 生 成 原 単 位 ︵ 61.1 3.00 80.0 76.3 71.2 3.50 外 出 率 60.0 59.6 58.2 2.50 ︵ ッ ト リ 2.00 % 3.21 3.08 2.81 2.46 1.00 2.18 ︶ 40.0 1.50 ︶ プ / 人 ・ 日 82.0 4.00 2.60 20.0 0.50 0.00 0.0 男性 女性 全体 資料:第2回旭川都市圏PT調査結果 ■休日のトリップ数が大きく減少する若年者・高齢者 年齢階層別に平日・休日の生成原単位・外出率を比較すると20歳未満及び75歳以上 の高齢者において、平日と休日の差が大きくなっている。 【年齢階層別生成原単位(グロス)と外出率】 平日生成原単位(グロス) 98.5% 8.0 ︵ 7.0 生 成 原 6.0 単 位 5.0 平日外出率 休日外出率 100.0% 93.4% 81.2% 83.2% 84.4% 82.6% 84.5% 90.0% 82.9% 79.1% 76.3% 75.3% 71.8% 61.8% 65.1% 62.1% 57.8% 67.4% 67.2% 68.4% 67.1% 67.1% 64.8% 59.6% 61.2% 3.2 3.3 1.7 1.8 3.5 3.3 3.0 3.0 50.0% 38.5% 2.9 2.6 2.5 2.3 60.0% 46.3% 3.5 2.8 2.5 55.2% 40.0% 2.8 2.4 外 出 率 % 2.6 2.3 2.2 30.0% 24.3% 2.1 1.7 ︶ 1.6 1.4 1.0 20.0% 0.7 10.0% 0.0 0.0% 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75- 計 資料:第2回旭川都市圏PT調査結果 10 ︶ 3.3 53.4% ︵ ッ 3.0 3.1 3.6 3.6 3.5 2.6 80.0% 70.0% 62.2% 59.4% ト リ 4.0 プ / 3.0 人 ・ 2.0 日 休日生成原単位(グロス) 99.4% ■平日に比べ倍増する休日の私用交通 休日は平日に比べ交通量が9割程度になり、目的別に見ると、私用目的の交通量の み、休日の交通が増加している。 【目的別トリップ数】 12,000 10,771 9,603 ッ ト リ 10,000 ( )内は構成比を示す ッ 百 人 6,000 ト リ 4,000 プ / 日 2,000 帰宅 3,948(36.7) ︵ プ 数 8,000 3,912(40.7) 業務 1,575(14.6) 296(3.1) 私用 2,945(27.3) 4,722(49.2) 通学 586(5.4) ︶ 1,717(15.9) 0 旭川都市圏PT調査 (平日) 593(6.2) 80(0.8) 通勤 旭川都市圏PT調査 凡例 (休日) 資料:第2回旭川都市圏PT調査結果 ■休日の交通手段は9割が自動車 休日は自動車利用がさらに進み、自動車を除く各交通手段の交通手段が減少するな かで、自動車利用交通量のみ増加し、構成比が約9割となる。 【交通手段別トリップ数】 ( )内は構成比を示す 12,000 ト リ 10,771 1,246(11.6) プ 数 8,000 1,226(11.4) ッ 10,000 9,603 508(5.3) 582(6.1) 徒歩 ︵ ッ 百 人 6,000 ト リ 4,000 プ / 日 2,000 二輪 自動車 7,908(73.4) バス ︶ 0 8,350(87.0) 332(3.1) 58(0.5) 旭川都市圏PT調査 (平日) 鉄道 130(1.4) 32(0.3) 旭川都市圏PT調査 凡例 (休日) 資料:第2回旭川都市圏PT調査結果 11 ■郊外部商業施設が立地する地域で交通量が増加 地区別の平日・休日集中交通量比を比較すると、大規模商業施設が存在する 05(02)ゾーンが1.6倍と高い比率になっている。 【地区別集中交通平日・休日比較】 09(02) 09(02) 00(02) 00(02) 号 号 4400 道 道 国 国 道 道 車 車 動 動 自 自 貫 貫 縦 縦 道 道 海 海 北 北 04(06) 04(06) 04(07) 04(07) 05(05) 05(05) 線 線 本 本 谷 谷 宗 宗 05(06) 05(06) 04(05) 04(05) 05(06) 05(06) 09(01) 09(01) 04(04) 04(04) 04(03) 04(03) 04(02) 04(02) 14(02) 14(02) 04(01) 04(01) 14(01) 14(01) 線 線 本 本 館 館 函 函 07(06) 07(06) 国道12号 国道12号 08(02) 08(02) 12(00) 12(00) 05(03) 05(03) 07(01) 07(01) 号 3377号 道22 国道 国 08(01) 08(01) ※平日・休日とも40百人トリップ/人・日以上の 集中交通量のゾーンを対象としている 05(04) 05(04) 大規模商業施設 大規模商業施設 05(01) 05(01) 線 本線 北本 石北 石 05(02) 05(02) 01(01) 01(01) 03(00) 03(00) 01(03) 01(03) 01(05) 01(05) 01(02) 01(02) 01(04) 01(04) 02(01) 01(06) 01(06)02(01) 07(05) 07(05) 07(04) 07(04) 号 号 3399 道 道 国 国 06(01) 06(01) 10(03) 10(03) 10(01) 10(01) 06(02) 06(02) 集中交通量平休比 (休日/平日) 02(02) 02(02) 15(01) 15(01) 07(02) 07(02) 10(02) 10(02) 15(02) 15(02) 1.6 - 2.3 1.3 - 1.6 - 1.3 0 - 1 00(00) 00(00) 1 07(03) 07(03) 資料:第2回旭川都市圏PT調査結果 ■休日についても中心地区間の交通が減少 休日は、特に中央地域(旭川駅を中心とした都心部周辺)へ集中する放射方向の交 通量が減少し、周辺地域と圏外関連の交通量が増加している。 【地域間分布交通】 伸び率(第2回PT休日/第2回平日) 1.25 1.05 - 1.25 0.95 - 1.05 0.75 - 0.95 0 - 0.75 トリップ数(人トリップ/日) 40,000 20,000 10,000 2,000 - 40,000 - 20,000 - 10,000 鷹栖・比布・当麻 鷹栖・比布・当麻 春光・ 春光・ 末広地域 末広地域 永山地域 永山地域 圏外 圏外 東地域 東地域 中央地域 中央地域 神楽・神居地域 神楽・神居地域 東神楽・東川 東神楽・東川 資料:第2回旭川都市圏PT調査結果 12 3-4 女性や高齢者の動き ■増加した女性の交通量 女性の社会進出もあり、第1回PT調査に比べて、男性の生成原単位が低下した一 方で、女性の生成原単位が上昇している。 都市圏の交通量が20年間でほぼ横ばいであることから、女性の活動が活発になって いるものといえる。 【性別生成原単位(グロス)】 4.00 3.48 生 3.50 成 原 3.00 単 位 3.21 ︵ 2.46 2.50 2.21 ッ ト リ 2.00 第1回 PT 第2回 PT ︶ プ 1.50 / 人 ・ 1.00 日 0.50 0.00 男性 女性 凡例 資料:旭川都市圏PT調査結果 ■女性の自動車利用が3倍増 第1回PT調査に比べて、女性の交通量は増加しており、自動車の利用が約3倍に 増加し、徒歩やバスの利用が半分に減少している。 【女性の代表交通手段別交通量】 6,000 4,970 27(0.5) 256(5.1) ッ ト リ 5,000 4,159 33(0.8) ︵ プ 数 4,000 669(16.1) 百 人 3,000 ト リ 2,000 3,210(64.6) 1,114(26.8) ッ 907(21.8) プ / 1,000 日 747(15.0) ︶ 1,437(34.5) 730(14.7) 0 第1回 旭川都市圏PT調査 徒歩 二輪 自動車 バス 鉄道 第2回 旭川都市圏PT調査 合計 資料:旭川都市圏PT調査結果 13 【高齢者(65歳以上)トリップ数の推移】 ■増加する高齢者交通量 第1回PT調査に比べて、交通 量が大きく増加しており、特に 自動車増加が著しく、高齢者人 口の伸び率(162%)を大きく上 回っている。 ()内は構成比を示す 1,501 76(5.0) 1,600 ッ ト リ 1,400 ︵ プ 1,200 数 1,000 1,025(68.3) 全体で282%増加 百 人 ト リ 800 ッ ︶ プ / 日 600 自動車で688%増加 393 400 61(15.6) 200 63(16.0) 176(11.7) 130(33.0) 219(14.6) 136(34.6) 0 第1回旭川都市圏PT調査 徒歩 二輪 自動車 バス 鉄道 第2回旭川都市圏PT調査 全手段 資料:旭川都市圏PT調査結果 ■高齢化による都心居住への意識の高まり(アンケート調査結果より) 高齢化したときの住まい先として現在都心部以外に居住している人についても3割 が都心部住宅を希望している。 【高齢化したときの住居希望先アンケート調査結果】 都心部以外居住者 都心部住居者 都心部 以外の 住宅 14.2% 都心部 住宅 32.9% 都心部 以外の 住宅 67.1% 都心部 住宅 85.8% 資料:平成14年アンケート調査結果 ■運転可能年齢の上昇(アンケート調査結果より) 回答年齢が高くなるにしたがって、運転可能年齢が上昇しており、実際には高齢化 しても自動車を手放すことがなく、今後も高齢者の自動車交通の増加が想定される。 【年齢階層別運転可能年齢アンケート調査結果】 0% 20% 5∼19歳 65歳以上 凡例 65歳まで 22.6% 23.1% 41.5% 9.7% 71∼75歳まで 5.1% 7.7% 4.9% 76∼80歳まで 4.7% 4.5% 33.0% 48.7% 66∼70歳まで 8.6% 4.7% 11.6% 37.9% 33.7% 100% 9.8% 2.7% 30.0% 40.2% 17.3% 1.8% 12.1% 16.4% 36.1% 22.9% 12.1% 80% 36.7% 26.6% 30∼39歳 50∼64歳 60% 33.6% 20∼29歳 40∼49歳 40% 81歳以上 資料:平成14年アンケート調査結果 14 4 交通計画に対する意見募集の結果 ■市民の幅広い意見を計画に反映 本調査における交通計画の策定にあたり、市民の方に今回の交通実態調査や自由 意見に関するとりまとめ結果の概要を公開し、合わせて都市圏の将来の都市交通の あり方について広報誌で意見募集を行い、以下の項目についての意見が寄せられた。 ●自動車と公共交通の分担 ●バス路線網 ●宅地内の道路への小型バス運行 ●駅前広場 ●バス停の環境改善 ●バスに関する情報提供 ●バス事業者間の協力による利便性向上 ●専用バスの一般開放 ●都心部への自動車乗入れ規制及び無料バスの運行 ●低公害のバス車両 ●路面電車・モノレール 【平成16年10月 広報誌掲載内容のページ】 15 5 旭川都市圏の将来像 5-1 将来人口フレーム ■都市圏将来人口 将来の都市構造の変化に対応した将来人口フレームを基本値として設定する。 また、国から示されている人口減少を想定した推計値(国立社会保障人口問題研究 所)を参考値として設定する。 なお、以下のデータは基本値を示す。 【旭川都市圏の将来人口フレーム】 4,500 450 3,994 4,008 4,000 400 3,632 3,600 3,427 3,500 都 市 3,000 圏 旭 川 2,500 市 人 口 2,000 350 3,113 300 現 基 参 況 本 考 値 平 成 3 7 年 平 成 3 7 年 2 0 2 5 年 2 0 2 5 年 ︵ 値 5 町 250 人 口 ︵ ︶ 120 85 1,000 74 87 84 76 80 70 78 78 73 54 500 47 45 32 0 ︶ 百 1,500 人 200 百 人 150 100 50 0 都市圏計 旭川市 鷹栖町 東神楽町 当麻町 比布町 東川町 凡例 ■属性別将来人口の設定 属性別将来人口は、旭川都市圏の夜間人口フレームの設定を基礎としている。就業 人口は将来の就業率を想定し、これを15歳以上夜間人口に乗じることにより設定する。 また、就学者数は、将来の年齢階層別人口、進学率等を踏まえて設定する。 【属性別将来人口フレーム】 2,500 2,000 1,907 1,850 1,748 1,573 1,500 ︵ 人 口 ︶ 百 人 1,000 500 345 290 168 120 0 就業者(従業者) 生徒 現況(H14) 学生 H37 16 主婦・その他 5-2 将来都市構造 将来の交通計画を策定するにあたり、旭川都市圏の明確な将来像とそれを実現する ための交通・土地利用の展望を持つことが求められている。 このため、本調査では、旭川都市圏の目指す姿として産業構造・交通基盤・土地利 用の整備方向について整理した。 ■産業構造 1次産業:農畜産物の流通機構の整備などの農業生産基盤と生活環境基盤を一体的に整 備する。 2次産業:製造業を基幹とした質の高い北方型地場産業の育成と情報関連産業、デザイ ン産業等の産業支援業種の集積を促進し産業の高度化を推進すると共に企業 立地基盤を整備する。 3次産業:流通機構の高度化や、既存商店街の求心力の回復および道北圏の医療拠点と して病院,診療所などの整備拡充と医療情報のネットワーク化と緊急・救急 患者の速やかな搬送する基盤を整備する。一方、雄大な大雪山国立公園を背 景とした通年観光や近年増加する外国人観光客や入園者が著しく増加する旭 山動物園への対応として観光基盤を整備する。 ■交通基盤 交通ネットワーク:隣接圏域との人と物の移動等に対応し、地域拠点を有機的に結ぶ総合体系 的な道路網の確立と、生産と生活が密着した道路網を整備する。 積雪寒冷地での快適な生活を営むための道路整備や除排雪の適正化・効率 化を図るなど安全に配慮した道路の確保と維持管理に努める。 ■土地利用 旭川市都心部:拠点都市としての機能を高めると共に、魅力的な商業・業務地区の形 成と併せて都市防災機能の整備を図るため、土地の高度利用を図る。 JR旭川駅周辺地区及び神楽地区 :都心部との有機的な連携と一体的な土地利用を図るため、道路網の整 備と土地利用転換により、広域的都市機能の集積を推進する。 工業地 :旭川市の永山地区、東鷹栖地区や鷹栖町及び東神楽町等に配置し、旭 川工業団地及び旭川リサーチパーク等の充実を図る。 住宅地 :都心環状道路内側の住宅地を都市型住宅地、内環状線の外縁部に位置 する住宅地を低層型住宅地とする。 地域拠点 :地区の特性に応じたきめ細かいまちづくりを進める、地域拠点市街地 では、周辺の豊かな自然と調和した居住環境を創出していく。 以上までの結果をとりまとめた旭川都市圏構造を次ページに示す 17 ■都市圏構造の提案 【旭川都市圏構造】 凡例 住居系用途地域 商業系用途地域 工業系用途地域 愛別IC 比布北IC 至 稚内 至 北見 周辺町市街 旭川紋別自動車道 農業拠点 比布JCT 工業流通拠点 商業拠点 地域拠点 (地域商業地等) 公園緑地 比布町 } 交通プロジェクト 当麻町 JR石北本線 主要道道 愛別当麻旭川線 永山 東鷹栖 至 瑞穂 国道39号 JR宗谷本線 国道40号 北海道縦貫自動車道 旭川北IC 鷹栖農工 団地開発 幹線道路 都市計画道路 その他道路(道道等) JR線 主要道道 東鷹栖旭川 物流団地 鷹栖東神 楽 一般道道 瑞穂旭川停車場線 旭山動物園 旭山公園 線 旭川 工業団地 旭川 流通団地 鷹栖町 東旭川 春光 要 主 麻 当 旭 線 川 旭川東神楽道路 地域高規格道路 主 春光台 道 道 別 愛 道 要 旭川 新道 線 状 国道 12号 環 川 旭川鷹栖IC周辺開発 東川町 主要道道 豊岡 北星 至 大雪山 東川町 工業地区 旭 主要道道 旭川幌加内線 道 至 幌加内 温泉線 旭川旭岳 旭川市役所 旭川鷹栖IC 東神楽 工業団地 旭川駅前 東神楽町 線 川東神楽旭川 一般道道 東 神楽 至 深川 緑が丘 神居 主要 線 中心市街地活性化計画 道道 旭川 環状 旭川 リサーチ パーク 旭川空港 線 国道 237 号 旭川駅周辺開発事業 「北彩都あさひかわ」 JR旭川駅舎(高架駅) 西神楽 号 国道12 主 旭 要道 川 多 道 度 志 JR函館本線 至 留萌 至 深川 18 野線 富良 JR 至 富良野 5-3 将来交通量の予測 ■予測の手順 将来交通量の予測は、以下に示すフローに従い算出する。 なお、予測に際しては前述した、将来人口フレームを基本に算出され、交通量の予 測は都市圏内々交通を対象とします。ただし、自動車配分交通量については別途内 外・通過交通を補完する。 【将来交通量予測手順】 生成交通量 の予測 発生・集中量 の予測 【原単位法】 【関数モデル】 ①圏域全体の総交 通量(1日当たり 総トリップ数)の予 測 ②ゾーン別の発生・集 中量を予測 →①の総交通量を ゾーン別に分割 分布交通量 の予測 機関分担交通量 の予測 【プレゼント+グラビ ティモデル】 【分担率+集計ロジットモ デル】 ③OD交通量を予測 →②の発生・集中交 通量について、ど のゾーンへ(から) どれだけいってい るか(来ているか) を予測 ④機関別のOD交通量 を予測 →③のOD交通量を機 関別に分割 配分交通量 の予測 【均衡配分モデル】 ⑤道路、バス、鉄道 の路線ごとの交 通量を予測 →④の機関別OD交 通量を交通ネット ワークに配分 【本調査における将来交通量算出フロー】 将来人口フレーム 参考 平成14年 399,400人 【1.00】 平成37年 342,700人 【0.86】 基本 平成14年 399,400人 【1.00】 平成37年 400,800人 【1.00】 現況カテゴリー別 指標 カテゴリー別将来人口フレーム の算出 ・年齢階層別 ・地区別 ・就業・非就業・就学別・その他 産業別・就学者別人口フレーム 現況カテゴリー別 生成原単位 目的別生成交通量 基本 (H14:1,030,000トリップ/日 【1.00】) (H37:1,031,000トリップ/日 【1.00】) 参考 (H14:1,030,000トリップ/日 【1.00】) (H37: 880,000トリップ/日 【0.85】) 将来5-64歳、65-74歳、75歳以上 免許保有・非保有別目的別生成交通量 比 65歳未満免許保有 目的別交通量 将来カテ ゴリー別 目的別 交通機関 分担率 65歳未満免許非保有 目的別交通量 将来カテ ゴリー別 目的別 交通機関 分担率 65-74歳免許保有 目的別交通量 65-74歳免許非保有 目的別交通量 将来カテ ゴリー別 目的別 交通機関 分担率 将来カテ ゴリー別 目的別 交通機関 分担率 75歳以上免許保有 目的別交通量 将来カテ ゴリー別 目的別 交通機関 分担率 75歳以上免許非保有 目的別交通量 将来カテ ゴリー別 目的別 交通機関 分担率 将来目的別交通手段別交通量 ※交通手段別目的別交通量の算出に当たっては、高齢者交通を分析した結果、65歳以 上で高齢者の特性を考慮した交通モデルとして、免許を保有していても自動車の利用 分担が低く、徒歩二輪の利用が増える75歳以上を更に分割することとした。 19 ■生成交通量の予測結果 将来、平成37年の生成交通量は、1,031千人トリップ/日と平成14年時点と比較して ほぼ横ばいとなっている。 【旭川都市圏目的別生成交通量】 旭川都市圏目的別トリップ数 ッ ト リ 1,200 プ 1,000 数 800 千 人 600 ト リ 400 1,036 1,030 1,031 380 384 387 ︵ 880 133 245 ッ 200 ︶ 0 帰宅 330 業務 114 私用 250 通学 通勤 134 287 293 85 128 58 168 41 176 35 151 S57 H14 H37 (基本) H37 (参考) 198 プ / 日 全目的 凡例 ■発生集中交通量の予測結果 都市圏全体の交通量が横ばいとなる中で、北彩都あさひかわが整備される都心地区 の旭川01、02および東神楽町については発生集中交通量が増加し、他の地域では交通 量が減少する。 【ゾーン別発生集中交通量】 18 18 比布 29 30 46 鷹栖 35 58 36 当麻 旭川09 348 332 21 76 21 64 旭川12 298 旭川14 旭川04 297 285 253 47 276 302 45 旭川07 173 旭川05 旭川03 旭川01 93 102 132 166 旭川06 131 69 67 旭川02 12 10 旭川10 旭川15 旭川08 40 H14 東川 H37 凡例 39 34 単位:千トリップエンド/日 33 旭川11 42 48 東神楽 20 ゾーン番号 地区 旭川01 旭川都心部 旭川02 宮下通 旭川03 亀吉、曙 旭川04 近文、春光台 旭川05 永山 旭川06 豊岡 旭川07 神楽、神楽岡、緑ヶ丘 旭川08 神居、江丹別 旭川09 東鷹栖 旭川10 東旭川 旭川11 西神楽 旭川12 流通団地 旭川14 春光 旭川15 東光 ■分布交通量の予測結果 分布交通量は現況と比較し て将来は、都心部周辺の旭川 06・15(東光豊岡)、旭川 05・12(永山)、旭川07・08 (神楽神居)間の交通量が減 少し、都心部と市街化区域縁 辺地域間(東鷹栖、西神楽) の交通が増加する傾向となっ ている。 【地域間分布交通量増減図】 ゾーン番号 地区 旭川01 旭川都心部 旭川02 宮下通 旭川03 亀吉、曙 旭川04 近文、春光台 旭川05 永山 旭川06 豊岡 旭川07 神楽、神楽岡、緑ヶ丘 旭川08 神居、江丹別 旭川09 東鷹栖 旭川10 東旭川 旭川11 西神楽 旭川12 流通団地 旭川14 春光 旭川15 東光 ■交通手段別交通量の予測結果 交通手段別交通量は、将来において自動車の交通量が6%増加するほか、徒歩・二 輪交通が17%減少、公共交通が9%減少する。 【旭川都市圏交通手段別交通量】 千 ッ ト リ 1,200 1,200 1,000 千 ト リ 800 ︵ プ 数 ッ 600 998 1,030 35 1,031 32 1,000 100 800 494 全手段 749 600 793 公共交通 400 400 自動車 ︶ プ / 日 1,400 1,400 200 404 200 247 205 徒歩二輪 今回(H14) 将来(H37) 凡例 0 0 前回(S57) 21 千 ■自動車交通量の予測結果 自動車交通量の為に必要な自動車OD表は、交通手段別交通量の予測結果である自 動車利用交通量(人ベース)を自動車の台に換算するとともに、都市圏内外・通過交 通などを補完して作成する。 【自動車台ベース交通量の区分】 ・将来自動車OD表= 旭川PT推計OD表(台数換算)+平成11年センサスベースOD表×伸び率 (圏域内自家用車) (圏域外自家用車+圏域内外営業車) 内々交通 圏域内 圏域外 在籍者 在籍者 自家用 外外(通過)交通 乗用車 貨物車 PT調査 対象 タクシー実車 営業用 内外交通 センサスOD補完 タクシー空車等 貨物車 【自動車OD表作成の流れ】 機関分担交通量 の予測 自動車利用交通量 79万人 自動車台数への換算 66万台 目的別運転率 通勤0.92台/人 通学0.29台/人 帰宅0.79台/人 業務0.95台/人 私用0.77台/人 自動車交通量 (配分用OD表) 87万台 内外・通過・ 営業交通の補 完 21万台 【用語についての解説】 ※ODとはOrigin(出発地)とDestination(目的地)の頭文字でOD表は出発地・目 的地で交通量を整理した表をいう ※センサスとは道路交通センサス(正式名称:全国道路・街路交通情勢調査)のことで、 調査内容は一般交通量調査、自動車OD調査及び駐車調査となっている 22 6 マスタープランの設定 6-1 マスタープラン策定の目的 ■新たなマスタープランの必要性 都市圏交通マスタープラン策定に向けて配慮すべき4つの視点を以下に整理する。 ■自動車交通と公共交通の基本的考え方 (1) 自動車交通の役割 ・個人への自由度の高い移動の提供 ・生活圏の拡大 ・都市の社会経済的な発展を支える (2) 公共交通の役割 ・すべての人が安心して移動できる安全 快適な移動の提供 ・環境負荷の小さいまちづくりの実現 ・拠点育成・整備などまちづくりへの支 援 (3) 自動車交通と公共交通の役割分担 ・地域・目的に応じた自動車交通から公 共交通への誘導 ・効率的な自動車と代替性・多様性に対 応した公共交通 ■マスタープランと関連計画との整合 (1) 北海道が策定する計画 ・北海道長期総合計画 ・北海道都市計画マスタープラン ・整備、開発および保全の方針 (2) 各市町が策定する計画 ・市・町総合計画 ・市町都市計画マスタープラン ・中心市街地活性化基本計画 ・住宅マスタープラン ・駐車場整備計画 ・総合雪対策基本計画 新たなマスタープラン ■新たな計画課題への対応 (1)交通を取り巻く社会情勢への対応 ・少子高齢化の進行 ・環境問題の深刻化 ・情報化の進展 ・市民意識の多様化 ・財政問題 (2) 現状の課題 ・広域道路網計画との整合 ・上位計画、人口フレーム見直しへの対応 ・交通インフラとしての公共交通軸の設定 ・冬期除雪水準のあり方 ・休日渋滞対策 ・歩行者・二輪車ネットワークの構築 ・交通からの観光支援策の提案 ・旭山動物園地区交通対策の提案 ・「北彩都あさひかわ」交通計画との旭川駅 前を含む都心交通計画との連続性 ・高齢者公共交通利便性向上策の提案 ・交通安全対策 ■前回調査マスタープランの検証 (1) 人口増加が前提 ・自動車の利用が増えることでの幹線道 路ネットワークの充実が必要 ・公共交通機関の利用も増えることでの バスの利便性向上が必要 (2) 現状は都市交通の質が変化 ・自動車は道路整備を進めてきたことに より、車社会には結果として対応でき た ・公共交通利用者減と減便とを繰り返す 悪循環に (3) 方向性の転換が必要 ・「量」的拡大から「質」的変化に着目 した考え方への転換が必要 23 6-2 マスタープランの目指すべき方向性 ■旭川都市圏交通マスタープランの将来あるべき姿 豊かな生活・元気な都市活動を持続的に支え続ける安心・安全・快適な北国の都市交通づくり ■都市圏の交通マスタープランがまちづくりを支援するもの 都市経営コスト・環境に対する負荷の小さな都市構造の形成 効率的な都市運営が可能で環境負荷の小さなコンパクトな市街地形成を支える都市交通づくり ■都市圏構造と整合した交通流動軸の設定 旭川都市圏の将来都市構造は、都市拠点を配置し、都市の拡大を極力抑制した土地 利用を計画することであり、旭川駅前を中心とした生活圏の計画的育成および都市機 能の集積を図ること、地域・拠点間の連絡を強化することが重要であると考えられる。 このため、計画の設定に当たっては、都市拠点の配置との整合が図られた各交通流動 軸を整理し以下にとりまとめた。 ① 交流軸 旭川都市圏と他都市圏、他地域間との産業・生活・文化などの交流に対し、都市圏の高度化、活性化ととも に、他地域との連携強化により、広域的発展に対応する流動軸である。 ② 産業軸 都市圏の基幹産業である農産品を集積する農業拠点や、工業流通拠点、物流拠点を連続し、交流軸や都 心・副都心を連絡し、都市の産業活動を支える軸である。 ③ 観光軸 都市圏市街地、広域交流軸と主要な観光地・レクリエーション施設を連絡する軸である。 ④ 都市軸 都市圏の中枢機能を有する都心と地域拠点を連絡し、都市活動を支え、都市機能の集積および魅力ある 都市形成に資する基幹的流動軸である。 ⑤ 連結軸 生活核と都市軸を有機的にネットワークし、都市軸の機能が分散化を抑制するなかで、拠点機能が享受で きるよう配置した基幹的流動軸を補助する軸である。 ⑥ 生活軸 都市圏の生活の場である、住区と生活核や主要な教育・文化・福祉施設を連絡し、住民の生活・文化活動 の利便性、快適性など基本的なサービス機能に対応する軸である。 24 交通流動軸の設定 【都市軸 交流軸 産業軸 観光軸 連結軸】 凡例 住居系用途地域 至 北見 愛別IC 比布北IC 至 稚 至 稚内 稚 商業系用途地域 旭川紋別自動車道 工業系用途地域 比布JCT 布JCT 周辺町市街 農業拠点 (農産品集積場所) 工業流通拠点 商業拠点 凡 例 地域拠点 (地域商業地等) 比布町 比布町役場 都市軸 当麻町役場 町役 町 役 交通拠点 当麻町 交流軸 公園緑地 産業軸 観光軸 JR石北本線 主要道道 主要 愛別当麻旭川線 旭川北IC 永山 永 山 東鷹栖 栖 鷹栖農工 栖農工 栖農 農工 工 団 団地開 団地開発 発 鷹栖町 至 瑞穂 国道39号 9 JR宗谷本線 J 40号 40 国道40 国道40号 道40 道 北海道縦貫自動車道 連結軸 幹線道路 都市計画道路 その他道路(道道等) JR線 一般道道 瑞穂旭川停車 場線 主要道道 鷹栖東神 楽線 東鷹栖旭川 東鷹 東鷹 物流団地 旭山動物園 旭山公園 旭 旭川 工 地 工業団地 旭川 旭川 流通団地 流通団 流 通 通団 団 鷹栖町役場 栖町役場 東旭川 旭川 川 末広 末広 主 道 愛 麻 川 旭 線 主 春 春光台 道 要 当 別 東川町役場 要 旭川 新道 線 国道 12号 状 環 旭川鷹栖IC周辺開発 辺 発 辺開発 辺開 主要道道 豊岡 北星 至 大雪山 東川 東 東川町 川町 工業地区 工 工業地 業地区 川 旭 主要道道 旭川幌加内線 加内 線 加内線 東川町 道 道 至 幌加内 温 旭川旭岳 泉線 旭川 旭 旭川市役 旭川市役所 川 川市役所 市役 市役所 役所 鷹栖IC 旭川鷹栖IC 東神 東神楽 東 神楽 神楽 工業団地 工業 業団 業団地 団地 団地 旭川駅前 旭川駅 旭川 旭 川駅前 駅前 東神楽役場 東 東神楽町 東神 神楽 神 楽町 楽 町 線 川線 旭川 楽旭 神楽 東神 一般道道 東川 神楽 至 深川 緑が 緑 が が丘 丘 緑が丘 神居 主要 道道 線 旭川 旭川 リサーチ リサ サーチ チ パーク パーク パ 旭川空 旭川空港 川空 川空港 空港 空港 至 富良野 旭川 環状 線 国道 237 号 西神楽 号 国道12 主 旭 要道 川 多 道 度 志 JR函館本線 至 留萌 至 深川 25 富良 JR 野線 至 富良野 至 6-3 骨格道路網パターンの設定 ■2高速・1連携・2環状・8放射道路網の設定 各拠点が点在する旭川都市圏は、拠点間を有機的に連絡させる交通流動軸が重要と 考え、これら流動軸の設定により、個々の拠点機能を十二分に発揮させることが可能 になると考えられる。 このことから、扇型の骨を放射道路とし、これに環状道路を配置した道路計画を考 え、旭川都市圏における将来骨格道路網パターン《2高速・1連携・2環状・8放 射》の道路構成を設定した。 以上の内容から旭川都市圏の自動車交通の目指す姿としての「地域・拠点育成と連 携強化のための交通網」の概念は以下となり、これに対応した《2高速・1連携・2 環状・8放射》骨格道路網となる。 【旭川都市圏の骨格道路網の目指す姿】 地域・拠点育成と連携強化のための交通網 道北 の都市へ 北見網走 の都市へ 交流(広域幹線) 拠点 連結(放射) 連結 拠点 連結 (環 拠点 状 ) 拠点 軸 市 都 射) 放 ( 光 観 拠点 拠点 都心部 拠点 ) 状 拠点 都 (放 市軸 射 ) 連結(放射) 連結 拠点 (放 射) 拠点 拠点 道南・道央 の都市へ 拠点 拠点 交流(広域幹線) 上川南部・ 十勝 の都市へ (環 連結 軸 市 都 射) (放 連結(放射) 産業物流 都市軸 (放射) 交流(広域幹線) 射) 拠点 拠点 観光ルート (放 拠点 観光ルート 産業物流 (放 連結 射) 拠点 ※拠点の配置はイメージであり実際とは異なる 都市軸の形成 ◆放射幹線道路 ◆環状幹線道路 ◆地区内道路網との整合 量的拡大からマネージメントの視点 交通拠点へのアクセス ◆放射・環状幹線道路 ◆広域幹線道路 ◆空港道路との連結 機能分担 ◆交通の質に応じた路線 ◆複数路線による選択性・代替 性の確保 ◆防災・災害路線の確保 その他施策との連携 交通円滑化施策 都市構造の誘導(コンパクトシティー) ・公共交通への転換 ・交通行動の変化(時差出勤等) ・自動車利用の工夫(パーク&ライド等) ・局部的道路拡幅、交差点改良 ・既存道路の均衡化(有料道路利用促進) ・都心居住の推進 ・拠点の機能確保 ・市街地の拡大抑制 ・公共交通の利便性の高い地域での都市 機能、人口の確保 26 《2高速・1連携・2環状・8放射》骨格道路網 ■主要幹線道路網の考え方 都市圏を 通過する 広域交通 【2高速自動車道】①北海道縦貫自動車道(道北圏の基軸となる高速自動車道) ②旭川紋別自動車道(オホーツク圏への基軸となる高速自動車道) 【1連携道路】 ①旭川東神楽道路(地域高規格道路) 都市圏内 交通 【2環状道路】①内環状線(川で区切られた旭川市内5地区を連結する環状道路) ②外環状線[旭川東神楽道路](地域間連携を支える地域高規格道路) 【8放射道路】①国道12号(旭川から深川・道央方面へ向かう放射) ②国道39号(愛別・北網方面へ向かう放射) ※道道愛別当麻旭川線 ③国道40号(剣淵・名寄方面へ向かう放射) ④国道237号(美瑛・富良野方面へ向かう放射) ⑤道道旭川多度志線(多度志へ向かう放射) ⑥道道旭川幌加内線(幌加内へ向かう放射) ⑦道道瑞穂旭川停車場線(瑞穂へ向かう放射) ⑧道道旭川旭岳温泉線 (東神楽町・東川町・大雪山へ向かう放射) ※道道東川東神楽旭川線 【骨格道路網】 至 名寄 愛別IC 比布北IC 至 北見 旭川紋別自動車道 凡例 比布JCT 住居系用途地域 商業系用途地域 工業系用途地域 凡 例 周辺町市街 環状道路 都心環状 農業拠点 (農産品集積場所) 比布町 放射道路 比布町役場 当麻町役場 連携道路 工業流通拠点 当麻町 高速道路 商業拠点 ICアクセス 鷹栖農工 団地開発 鷹栖町 公園緑地 都市計画道路 その他道路(道道等) JR線 主要道道 愛別当麻旭川線 旭川北IC 永山 東鷹栖 交通拠点 国道 39号 JR宗谷本線 国道40号 北海道縦貫自動車道 JR石北本線 地域拠点 (地域商業地等) 至 瑞穂 鷹栖東神 楽線 旭山動物園 旭山公園 東鷹栖旭川 物流団地 旭川 工業団地 旭川 流通団地 鷹栖町役場 瑞 穂 旭 川 停 車 場 線 東旭川 末広 春光台 東川町役場 東川町 至 幌加内 至 大雪山 東川町 工業地区 川 旭 旭川幌加内線 線 状 環 旭川旭岳温泉 線 豊岡 北星 旭川鷹栖IC周辺開発 旭川市役所 旭川鷹栖IC 東神楽 工業団地 旭川駅前 至 多度志 神楽 川 多 至 札幌 緑が丘 神居 度 志 線 12 道 国 JR函館本線 旭 東神楽役場 東神楽町 旭川 リサーチ パーク 旭川空港 号 中心市街地活性化計画 旭川駅周辺開発事業 「北彩都あさひかわ」 国道 237 号 西神楽 富良 JR 野線 至 富良野 至 札幌 27 6-4 公共交通配置パターンの設定 ■幹線・準幹線・周辺連絡バス軸の設定 都心部と複数の拠点連絡する軸を幹線バス軸とし、幹線となる路線については、道 路の走行性向上を目指した自動車交通円滑化方策、道路空間に余裕があり、バス需要 の高い(便数が設定用件※を超える)場合については、バス専用レーン化による走行 速度の向上を図ることも検討する。(※設定用件:運行回数1方向50台/ピーク時、 または500台/日以上)、また都心部を経由しないで複数拠点間を連絡する環状系の軸 については、準幹線バス軸として設定した。 一方、周辺町等比較的距離のある地域においては、幹線バスより伸びる周辺連絡バ ス軸を位置づけ、地域の足としての公共交通網を配置するシステムを検討する。 以下に旭川都市圏の公共交通の目指す姿を示す。 鉄道については、旭川駅を核とし、市街地や周辺町との連携を強化する圏域内の日 常的交通の動線でもあることから、上記幹線バス軸と役割分担を図りながら運行サー ビスの維持を目指す。 【旭川都市圏のバス網の目指す姿】 拠点地域を連携する幹線バス 周辺町 中心部 市町村バス 周辺連絡バス 準幹線(環状)バス 拠点 拠点 幹線バス 幹 コミュニティーバス ス バ 線 都心部 幹線バス 拠点 スクールバス 交通結節点 ※各施設の配置はイメージであり実際とは異なる 運行体系の改善 ◆軌道系公共機関 ◆幹線バス ◆環状バス ◆コミュニティーバス 走行環境の改善 ◆バス専用・優先レーン ◆PTPS(公共車両優先走行シ ステム) 規制緩和対策の仕組み作り 利用条件の改善 ◆交通広場 ◆バス停集約 ◆乗継割引料金 その他施策との連携 安全性・利便性の向上 交通施設等の整備・改良 ・バスロケーションシステム ・バス案内システム ・人と環境に優しいバス車両の導入 ・停留所施設改良 ・局部的道路拡幅、交差点改良 ・バスレーンカラー舗装化 ・バスベイ整備 28 IT技術導入による バス情報の活用 ◆携帯電話等によるバス発着 案内 ◆主要施設での端末機設置 《幹線・準幹線・周辺連絡》公共交通軸 ■公共交通軸の考え方 【幹線バス軸】 都心を中心として緑が丘方面と東鷹栖・永山方面を結ぶ国道40号・39号を含む軸 都心を中心として神居方面と東光豊岡方面を結ぶ国道12号・旭川旭岳温泉線含む軸 【準幹線バス軸】 環状系の緑が丘方面と末広方面を旭川環状線を含む軸 【周辺連絡バス軸】 幹線及び準幹線より周辺町中心へ連絡する軸 【鉄軌道軸】 都心を中心として周辺へ放射状に伸びるJR4線 【空港・動物園アクセス】 公共交通による地域外交流を支援 【公共交通軸】 凡例 住居系用途地域 至 北見 愛別IC 比布北IC 至 稚内 商業系用途地域 旭川紋別自動車道 工業系用途地域 比布JCT 周辺町市街 農業拠点 (農産品集積場所) 工業流通拠点 商業拠点 地域拠点 (地域商業地等) 比布 比布町 凡 例 当麻 比布町役場 当麻町役場 幹線バス軸 当麻町 交通拠点 準幹線バス軸 公園緑地 周辺連絡バス軸 幹線道路 都市計画道路 その他道路(道道等) JR線 JR石北本線 鉄軌道軸 永山 東鷹栖 主要道道 鷹栖農工 団地開発 鷹栖町 主要道道 愛別当麻旭川線 永山 旭川北IC 至 瑞穂 国道39号 動物園アクセス 国道40号 北海道縦貫自動車道 空港アクセス JR宗谷本線 拠点駅 東鷹栖旭川 物流団地 一般道道 瑞穂旭川停車場線 鷹栖東神 楽線 旭山動物園 旭山公園 旭川 工業団地 旭川 流通団地 鷹栖町役場 東旭川 線 川 旭 麻 当 別 愛 東旭川 旭川 流通団地 末広 道 要 主 南永山 道 道 要 主 春光台 国道 12号 東川町役場 東川町 新旭川 泉線 旭川旭岳温 主要道道 豊岡 北星 旭川市役所 旭川鷹栖IC 旭川駅前 旭川 四条 東神楽 工業団地 近文 東神楽旭 一般道道 東川 神楽 至 深川 神居 神楽岡 主要 道道 線 中心市街地活性化計画 緑が丘 旭川 リサーチ パーク 旭川駅周辺開発事業 「北彩都あさひかわ」 29 至 富良野 西御料 国道 237 号 西神楽 西神楽 至 深川 東神楽役場 東神楽町 川線 旭川 空港 旭川 環状 線 号 国道12 主 旭 要道 川 多 道 度 志 JR函館本線 至 留萌 至 大雪山 東川町 工業地区 線 状 環 川 旭 旭川鷹栖IC周辺開発 旭川 新道 至 幌加内 主要道道 旭川幌加内線 道 JR 富良 野線 至 富良野 6-5 都市交通マスタープランの設定 ■個別課題に対応する施策の展開 これまでの量的課題に対応する道路網計画と公共交通網計画といった「交通ネット ワーク計画」から、人口の増加や市街地の拡大が沈静化し、成熟したこれからの都市 圏においては、大幅な量的拡大が見込まれないことを踏まえ、大規模な新規の交通 ネットワークの提案よりも、冬期、休日、観光、高齢者などといった個別の課題に対 応する交通施策の展開が重視される。 ■4区分13検討課題を整理 本調査における旭川都市圏の交通マスタープランは、これまで整理した4区分13 検討課題に対応させ、「2つの交通ネットワーク計画」と「6つの個別計画」を立案 することとし、これら全体を総称して都市圏交通マスタープランとするものである。 ■シナリオ重視の観点 各計画は、現状の課題(問題点・課題は何か)−将来の展望(将来どのような状況 が想定されるのか)−目標(目標像はどのような姿か)−基本施策(どのような施策 を行うのか)−施策効果(施策実施により改善が期待されるものは何か)というシナ リオを重視した観点でとりまとめる。 ■柔軟な今後の活用方法の提案 今回の検討を継続させ、都市マスタープラン等の関連計画の策定見直し、社会情勢 の変化に対応し、各計画において、その時点で、本計画で示したとりまとめシナリオ を重視した適切な修正を柔軟に行う事が重要であり、都市圏交通を検討する各組織が 共通認識のもと協動することが重要である。 【計画のとりまとめシナリオ】 実行計画 個々の施策の事業化にむけた調査 現状の課題 何が問題点・課題と なっているのか 施策効果 施策実施により改善 が期待できるものは 何か 将来の展望 将来どのような状況 が想定されるのか 基本施策 どのような施策を行 うのか 目標像 今後の目標像はどのような姿か 30 ■旭川都市圏交通マスタープランの体系 マスタープラン 交通ネッ トワーク 計画課題 交通 ①道路網 ・高速道路の整備進展、2環状8放射道路の整備進展 ・地域高規格道路の整備進展 ・整備水準の高い都市計画道路と既存施設の有効活用 ②交通需要特性 ・自動車交通依存、公共交通機関分担率の減少 ・高齢者・女性交通の増加(特に自動車) ③自動車交通 ・交通需要が集中する都心部橋梁等の前後交差点で交 通混雑が発生 ・高速道路の更なる利用促進 ④公共交通 ・バス、鉄道利用人員は年々減少 ・公共交通網の人口配置、都市構造との不整合 ・利便性向上策の充実 ⑤冬期交通 ・堆雪、凍結による歩行環境の悪化 ・荒天に伴う公共輸送機関の定時性確保の困難 ・増加する除排雪費用 ⑥都市構造 ・商業業務機能の都市部から郊外部への拡散に伴う都 心部機能の低下 ・都心部における大規模プロジェクト(北彩都あさひ かわ)の進展 ・旭山動物園等観光施設への交流人口の増加 1.自動車交通と公 共交通の適切 な役割分担・公 共交通利便性 向上 取り組みの力点 検討課題 力点1 都心部の活性化 都心の活性化問題へ の対応 △ △ 2.都心居住について 力点2 郊外部におけるマル チモーダル施策の展 開 2.適正な幹線道路 網の実現 3.高齢化に対応したまちづくり (ユニバーサルデザイン) △ 都 心 交 通 高 齢 者 交 通 ◎ ○ △ ◎ ○ △ ○ ◎ 冬 期 交 通 4.都心部駐車場のあり方について 休 日 交 通 観 光 交 通 △ △ ◎ ○ 交通の利便性向上 力点3 コンパクトな都市構 造の実現 3.ユニバーサルデザイン による快適な交 通環境づくり 1.北彩都の活用方策について 公 共 交 通 特定地区 旭山動物園交通 ︻都市圏交通の将来あるべき姿︼ 市街地形成を支える都市交通づくり﹂ ︻交通のまちづくりへの支援︼ ﹁ 効率的な都市運営が可能で環境負荷の小さなコンパクトな 旭川都市 圏の将来ビジョン ﹁豊かな生活・元気な都市活動を持続的に支え続ける安心・ 安全・快適な北国の都市交通づくり﹂ 課題の背景 幹 線 道 路 網 個別計画 5.主要観光スポットへのアクセスに ついて ◎ △ 6.交通のあり方について(幹線ネッ トワーク、バス、休日、冬期) ◎ ◎ ◎ 7.交通拠点へのアクセスについて ◎ ◎ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △ 力点4 道北の拠点 歩行者・二輪車の利便性向上 (交流・地域間連携を支 える円滑な移動) 8.自転車利用環境のあり方について ○ ◎ 9.歩行者の動線計画について ○ ◎ 社会情勢 (1)少子・高齢社会の進行 ・進展する高齢社会の到来と、高齢者の活発な社会参 画等に伴い、高齢者の視点でのまちづくりへの対応 (2)環境問題の深刻化 ・エネルギー効率が高く、環境にも優しい公共交通機 関の利用促進への対応 (3)情報化の進展 ・IT技術などを活用した情報提供などを広く提し利用 者が自ら選択して利用できるなど情報提供の推進へ の対応 (4)市民意識の多様化 ・多様なニーズに対応し、移動の連続性と快適性の向 上を図る交通サービスへの対応 (5)財政問題 ・多大な事業費が必要となる場合もあることから、財 政状況に配慮。 4.都市経営コスト の小さい都市構 造形成 力点5 冬期交通問題への対 応 (各力点と常にリンク する) その他 10.土地利用と交通について 5.環境に対する負 荷の小さな都市 構造 力点6 量に対応した従来 型の施設整備では 難しいことに対応 (各力点を補完す る) ○ ○ ◎ 11.整備された道路網とソフト対策 の必要性について ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ 12.冬期除排雪の効率化について 13.環境負荷低減について ◎ ◎ ◎ ◎ ◎は主たる個別計画 ○は主たる個別計画と連携し検討される 個別計画 △は関係があるもの 31 7 交通ネットワーク計画策定と効果 7-1 幹線道路網 ■幹線道路網の基本施策 「混雑緩和のために未整備の都市計画道路のうち、整備効果の高い路線の優先整 備」や「空港・IC等へのアクセス路線である地域高規格道路の整備」などに取り組ん でいく。 ■施策効果 配分交通量推計結果に基づくマスタープラン道路網の効果を試算した結果を示す。 マスタープラン道路網の評価にあたっては未整備時(現況道路網)における配分交通 量推計結果との比較を行っている。 ○スクリーンライン混雑度の改善 現況ネットのまま将来を迎えた場合(整備前)とマスタープラン道路網が完成した 場合の河川スクリーンラインの交通状況をみると、忠別川スクリーンでの混雑が将来 道路網では解消される。 【スクリーンライン混雑度の比較】 32 【混雑度延長の比較】 1000 ○混雑度ランク別延長の減少 整備後は混雑度が1.0を超える延長が大き く減少し、道路混雑の減少が期待される。 混雑度1.25以上 混雑度1.00∼1.25 混雑度1.00未満 900 11 1 % 800 50 700 75 10% 73 9% 6% ︵ 延 600 長 500 ︶ k m 400 770 9 3 % 633 300 81% 200 100 0 ①整備前 ②マスタープラン 【アクセス時間の比較】 40 ○主要拠点(駅、空港、IC)アクセス時間の減少 マスタープラン道路網では各拠点への所要時間が 減少し、拠点アクセス性が高まる。 2.00 ①整備前 ②マスタープラン ②/① 35.7 35 30 ︶ 16.1 15 減 1.00 少 率 0.92 0.90 ︵ 分 1.50 28.4 所 25 要 時 間 20 0.80 16.1 14.5 14.8 10 0.50 5 - 0.00 旭川駅 平均所要時 間 旭川 空港 平均 所要時間 最寄 IC 均所要 時間 【平均速度の比較】 ○自動車走行性向上 マスタープラン道路網では平均旅行速度が向上 する。 1.22 50 ①整備前 ②マスタープラン ②/① 45 40 1.00 走 35 行 速 30 度 27 ︵ 伸 び 率 22 0.50 ︶ 25 k m / 20 h 15 10 5 - 0.00 平均 走行速 度 ○環境負荷の軽減 マスタープラン道路網ではCO2(二酸化炭素) が低減し、環境への負荷の軽減が図られる。 【CO2排出量の比較】 1250 1000 ︵ 排 出 ガ ス 750 量 ①整備前 ②マスタープラン ②/① 0.91 1.00 733 665 千 t 500 / 年 減 少 率 0.50 ︶ 250 0 0.00 CO2(二酸化炭素) 33 7-2 公共交通 ■公共交通の基本施策 公共交通(バス)の現状の課題に対する基本施策として、「公共交通の利便性向 上」や「公共交通のバリアフリー化」などに取り組んでいく。 【平成11年11月に実施した 事業者間の連携および環状線バスの走行】 R3 9 【駅前バス停の集約化(イメージ図)】 永山駅 緑が丘駅前∼永山駅前 運行距離 ※永山駅前発は永山10条4丁目は停車致しません。 永山駅前 線 13.6km(45分) 上川支庁 新庁舎 宗 谷 本 永山2条18丁目 停留所間平均所要時間 R 永山6条18丁目 J 約2分 永山6条16丁目 永山6条14丁目 旭川大学高校 永山6条12丁目 環状 1号 線 永山6条10丁目 牛朱別川 永山6条8丁目 永山6条6丁目 永山6条4丁目 石狩川 J 旭川凌雲高校 永山8条4丁目 R 石 北 本 線 永山10条4丁目 凌雲高校 豊永橋 ウエスタンパワーズ 豊岡14条6丁目 【バス接近情報システムの高度化】 愛宕小学校 豊岡7条6丁目 豊岡4条6丁目 東陽中学校 バスロケ高度化イメージ 東光5条6丁目 豊岡1条6丁目 JR函館本線 東光12条6丁目 データ解析 (気温、路温、風向 風速、視程、日射量) 基地局 東栄小学校 東光16条5丁目 都心循環バス の適切な運行 管理と、プロ ーブ車載機か らの交通情報 の活用 旭神2条5丁目 旭川東栄高校 医大前 西御料公園 忠別川 ツインハープ橋 緑が丘駅前 J 旭川医大 R 良 線 7 野 23 R 富 旭川工業高校 緑が丘駅 運行情報 バス 運行ルートマップ 旭川竜谷高校 線 4条 旭川南高校 交通情報 ■施策効果 公共交通施策効果については、施策実施後に個別にその効果を検証すべき項目とし て指標のみを整理している。 さらに、個々の計画を実行計画に移行させる際には、パーソントリップ調査データ を活用した詳細な分析を行うとともに、パーソントリップデータでは把握できない事 項についても補足調査することにより、確実に効果の発現が期待できる実効性を持っ た施策の実施を行っていくことが必要である。 ○公共交通サービス水準の維持・向上→公共交通輸送人員(指標) ○公共交通利用による買物客の増加 →中心市街地買物客数(指標) ○環境改善 →環境指標(指標) 34 8 冬期交通への対応について 8-1 冬期交通の特性 【年齢階層別生成原単位】 ■都市圏の一人当たりのトリップ数は減少 冬期の1日一人当たりのトリップ数は、 夏期に比べて減少している。特に、75歳以 上の後期高齢者では0.70とその減少率が大 きくなっている。 5.0 1.00 0.96 0.97 1.00 0.97 0.95 0.98 0.97 0.95 0.90 0.93 0.89 1.00 伸 び 0.80 率 2.4 2.2 冬 期 / 0.40 夏 期 1.7 0.60 1.3 プ 2.0 / 1.5 人 ・ 1.0 日 0.5 2.0 2.1 1.9 2.4 2.1 2.5 2.4 2.6 2.4 2.9 2.8 0.70 2.6 2.5 2.7 2.6 2.9 2.7 2.5 2.4 2.2 2.2 ッ 2.5 2.4 2.3 2.8 2.7 0.83 2.6 2.5 3.0 ト リ 1.20 0.97 0.96 ︵ ︵ 生 4.5 成 原 4.0 単 位 3.5 0.9 ︶ 0.20 ︶ 0.0 0.00 5∼9 ∼14 ∼19 ∼24 第2回旭川都市圏PT調査(夏期) ∼29 ∼34 ∼39 ∼44 ∼49 第2回旭川都市圏PT調査(冬期) ∼54 ∼59 ∼64 ∼69 ∼74 75∼ 全体 資料:第2回旭川都市圏PT調査結果 伸び率 【夏交通手段別冬期交通手段割合】 夏期利用手段 ■自動車は季節にとらわれず同一手段を利用 冬期の手段転換は、徒歩・二輪からバス・ 自動車への転換、バスから自動車への転換、 鉄道・自動車は季節にとらわれず同一手段を 利用するという傾向にある。 通勤(合計) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 0.0 72.7 鉄道 9.1 0.0 0.0 バス 69.1 0.0 徒歩 3.5 凡例 4.9 26.0 0.1 0.3 1.8 自動車 0.5 二輪 9.1 9.1 96.2 1.7 2.9 36.1 23.1 37.5 0.0 16.8 79.6 鉄道 バス 自動車 二輪 徒歩 冬期利用手段 【夏期と冬期で所要時間の大きなODペア (全目的・全手段)】 ■地域間で異なる冬期遅れ時間 冬期の都市圏平均での夏と冬の都市圏 平均所要時間差は「5分程度」であった。 しかし、地域間毎に遅れ時間をみると、 10分以上の遅れが発生する地域があり、 特に、豊岡・東光地区(06、15ゾーン) と都心間の遅れが目立っている。 09(02) 04(06) 04(07) 05(05) 00(02) 05(06) 04(05) 04(04) 12(00) 04(03) ⑦10分 14(02) 04(02) 05(04) 05(03) 04(01) ⑥10分 05(01) 14(01) ①14分 05(02) 03(00) 07(06) 01(01) ④10分 01(03) 06(01) 01(04) 01(06) 02(01) 07(05) 07(04) ②12分 07(01) 02(02) 08(02) 07(02) 08(01) ⑤10分 豊 岡 ・ 東 光 ⑧10分 15(01) 15(02) 1 直径5km 07(03) 35 06(02) ③11分 豊岡・東光 01(05) 01(02) 【旭川市内市道の除雪水準】 ■市道による除雪水準の違い 道路機能や役割に応じて概 ね5種類の路線に分類し除雪 作業を実施している。 国道 道道 市道除雪水準 1級 2級 3級 級 2級 市道の除雪水準別道路断面 1 3級 4級 資料:旭川市新総合雪対策基本計画 ■バラツキがある冬期所要時間 冬期間は、除排雪、路面状況等により速度が変化することもあり、日によっては同 じ場所に行くのに30分近い差が発生する。 【プローブカーの経路】 比布町役場 比布町役場 比布町役場 鷹栖町役場 鷹栖町役場 鷹栖町役場 当麻町役場 当麻町役場 上川支庁 上川支庁 上川支庁 旭川市役所 旭川市役所 東神楽町役場 東神楽町役場 東川町役場 東川町役場 【プローブカー調査による毎日の冬期通勤所要時間】 0 100 90 所要時間(分) 降雪量(CM) 10 20 80 30 70 2003年11月 2003年12月 2003年1月 2003年2月 2003年3月 40 ︶ 30 21 70 20 80 10 90 0 100 36 ㎝ ︶ 60 分 40 降 雪 量 ︵ 50 ︵ 所 要 60 時 53 間 50 8-2 冬期交通の取り組み ■冬期交通の基本施策 冬期交通の現状の課題に対する基本施策として、冬期でも円滑・安全な道路網を目 指し「冬期の交通円滑化に寄与する路線の優先整備」、「道路の機能・役割に応じた 車道・歩道除雪」や「冬期におけるバス交通対策」などに取り組んでいく。 ■除排雪では円滑化が図れない地域での優先的な道路整備 除雪水準向上させたとしても依然として冬期の交通円滑化が図れない地域において は未整備都市計画道路の優先整備を図ることが望まれる。 凡 例 整備済み 改良済み 未整備供用区間 未整備 除雪水準向上しても 冬期渋滞懸念区間# H14年現在 優先整備が 望まれる地域 ■施策効果 冬期現況配分交通量推計結果による除雪水準を各路線に設定した上で除雪水準の違 いによる効果を行った各種仮定条件に基づき試算した結果を以下に示す。 ○損失時間が2割削減 現在のサービス水準を維持し除雪を行うことで、平均走行速度が向上し、結果とし て、渋滞による損失時間は2割の減少が図られていることが試算される。 ケース1:除雪が自動車が辛うじて走行可能な除雪状況を想定(積雪後1次除雪) ※4車線→2車線、2車線道路2台の車がぎりぎりすれ違いできる状況 ケース2:現在のサービス水準が維持された場合 【CO2排出量の比較】 【渋滞損失時間の比較】 1000 20,000 ケース1 ケース2 伸び 18,000 渋 16,000 滞 損 14,000 失 時 12,000 間 900 8,000 0.50 増 減 少 率 ︶ 4,884 4,000 200 2,000 100 - 424 408 0.50 ︶ 6,178 6,000 1.00 ︵ ︵ 千 人 時 間 / 年 排 出 700 ガ ス 600 量 500 千 t 400 / 年 300 0.79 10,000 0.96 800 1.00 ケース1 ケース2 伸び 0.00 0 渋滞損失時間 0.00 CO2 37 増 減 少 率 ■住民協力による歩行空間の確保 年々増加する除雪費の軽減を図るため、冬期ボランティア・サポート・プログラム 等、地域住民との連携による冬期バリアフリーを積極的に推進し、官民共同による安 全な冬期歩行空間の確保に取り組んでいく。 【住民協力による砂散布】 地域FM等を通じて 市内の降雪状況等の情報提供 【旭川市の市道除雪費の推移】 地域と協働して行う 既存流雪溝・小型融雪機など による除排雪 除雪予算(百万円) 1,841 10.0 9.0 凍結抑制舗装整備 交差点横断歩道部 (2交差点) 2,000 1,800 1,400 7.0 1,200 6.0 901 5.0 4.0 800 ) 3.0 千 2.0 円 1.0 / 0.0 ( 2.5 5.1 3.9 3.3 600 400 地域と協働して行う歩道の防滑対策 ∼砂撒き∼春先回収リサイクル 英語など多言語看板・標識 で親切に案内 【駅などにボランティアを配 置など 自然にやさしい砂箱の設置(間伐材使用) 百 万 円 ) 8.0 年 1,600 間 1,400 除 1,200 雪 費 1,000 ( 市 民 一 人 当 人除 雪 費 200 0 S60 H2 H7 1人当り除雪予算 H12 除雪費 資料:旭川市調べ 9 ■冬期に円滑な歩行空間を提供する都心地区の形成 旭川市では、快適な歩行空間の確保のために、流雪溝や歩道ヒーティングの整備 を進めている。 【旭川市都市部の歩行者空間整備】 至稚内市 牛朱別川 国 平和通買物公園 道 橋 旭 40 国道12号 至北見市 号 中心市街地活性化区域 流雪溝整備前 宗谷本線・石北本線 緑 橋 通 市役所 国道 12 号 流雪溝 至札幌市 3 条通 流雪溝 2 条通 流雪溝 4 条通 買 物 公 園 旭川駅前 1 条通 流雪溝 駅前広場 旭川駅 忠別橋 土地区画整理事業区域 買物公園沿いの公開空地 忠別 川 神 橋 流雪溝投雪状況 両 美 瑛 凡 例 川 富良野線 流雪溝整備後 旭川四条駅 5 条通 流雪溝 国道 39 号 9 条通 常磐公園 流雪溝整備済み区間 至富良野市 歩道ロードヒーティング区間 神楽岡公園 土地区画整理事業区域 中心市街地活性化区域 至富良野市 38 9 個別交通課題への取り組み 9-1 休日交通の取り組み ■休日交通の基本施策 休日交通の現状の課題に対する基本施策として、「商業施設における交通対策」や 「都心部駐車場への適切な誘導策」、「自転車道路の整備」などに取り組んでいく。 【低廉な駐車場案内】 【商業施設を連絡するコミュニティーバスの運行】 【自転車ネットワークの整備】 凡 例 愛別休憩所 旭川層雲峡線概要 年 度 延 長 起点 旭川市常 磐 終点 上川町層雲 峡 着手 完了 全体計 画 平成 15年度迄整備済見 込 平成 16年度整備予 定 備考(主な施設など ) 平成 6年 未定 68.2k m 29.3k m 1.1k m 愛別休憩所( ト イレ併設 ) 9-2 観光交通の取り組み 【旭川を中心とした観光流動】 ■観光交通の基本施策 観光交通の現状の課題に対する基本施 策として、「新たな観光ルートの展開」 や「主要観光施設や交通結節点での適切 な誘導策」などに取り組んでいく。 【旭川観光ネットワークの整備】 至名寄 <東京からの企画ツアー実施状況> 至紋別 40 273 比布町 比布 布町 布町 比布北IC 比布JCT 275 <当麻鍾乳洞> 鷹栖町 町 自動 道央 車 39 当麻町 愛山上川IC 道 道 自動車 至北見 浮島IC 39 上川町 12 旭川市 市 237 東神楽町 深川IC 至札幌 旭川紋別 愛別IC 旭川北IC 旭川鷹栖IC <旭山動物園> 旭川空港 深川JCT 6,000コース/4ヶ月 3,600コース/4ヶ月 1,200コース/4ヶ月 360コース/4ヶ月 273 452 至帯広 美瑛町 旭 川 十 勝 自 動 車 道 237 38 凡 例 層雲峡 東川町 <層雲峡> <美瑛の丘> 資料:大手旅行会社3社のパンフレットによる。H12年6∼9月(全6,876コース回・日) 38 452 富良野市 富良 <映画ロケ地> <スキー場> 338 39 9-3 特定地区旭山動物園の交通円滑化の取り組み ■旭山動物園の交通円滑化の基本施策 旭山動物園の交通の現状の課題に対する基 本施策として、「道路案内標識による複数路 線への誘導」や「公共交通での誘導策」など に取り組んでいく。 【案内標識設置による誘導ルート確立】 72 99 旭川北IC 72 12 37 40 旭川鷹栖IC 90 39 近 【ゴールデンウィーク期間中の 臨時駐車場とシャトルバスの運行】 文 至 札 幌 新旭 川 98 90 南永 山 98 4条 12 90 穂 西瑞 案内標識 設置箇所 料 西御 237 丘南 緑が 神楽岡 旭川 旭川 至 富良野・美瑛 9-4 高齢者交通の取り組み 【高齢者の利用しやすい環境整備】 ■低床バス ■高齢者交通の基本施策 高齢者交通の現状の課題に対する基 本施策として、「バリアフリー化の推 進」、「公共交通機関への転換促進」 や「まちなか居住の推進」などに取り 組んでいく。 ■バス停にベンチを設置 【高齢者向優良賃宅住宅の整備】 【バリアフリーマップの作成】 高齢者向 優良賃貸住宅 旭川市 5 条通 7 丁目 48 戸 旭川市 2 条通 11 丁目 24 戸 高齢者向 優良賃貸住宅 資料)北海道保険福祉部ホームページ 40 9-5 都心交通の取り組み ■都心交通の基本施策 都心交通の現状の課題に対する基本施策として、「北彩都あさひかわ事業の推進」、 「公共交通への多様な要望への対応」や「都心部の歩行者・自転車ネットワーク」 「交通バリアフリー対策」などに取り組んでいく。 【都心部歩行者・自転車ネットワーク】 【北彩都あさひかわイメージ】 牛朱別川 中央図書館 石狩 川 旭川市民文化会館 常盤公園 旭川市役所 道立旭川美術館 J R 旭 川 四 条 駅 旭川中央郵便局 平 和 通 買 物 公 園 銀 座 商 店 街 JR旭川駅 シビックコア地区 忠別 川 青少年科学館 (建設中) 道の駅 凡 例 公共施設 クリスタルパーク 商業施設 余暇施設 クリスタルホール 公園・緑地 川 瑛 美 生活文化関連 大雪アリーナ 都心業務軸 神楽岡公園 骨格幹線道路 商業ゾーン 買物公園 都心商業軸 見本林 緑地ゾーン 公共ゾーン 歩行者・自転車ネットワーク 【旭川駅前の歩行者専用道】 駅前広場 【歩道のバリアフリー整備の取り組み】 歩道のバリアフリーの試験状況 41 北 海 道