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Ambitions Direct_5_2011_JP.indd - 日本シーカ株式会社
ambitions news from sika worldwide issue no. 5 シーカAG発行日本語翻訳版 High Tech meets Human Health -ハイテクと健康の出会い 現在、スペシャリティケミカルズ(特殊化学品)メーカーに 与えられた使命は、建設プロジェクトの実態を大きく超えて います。建設時の製品物性だけではなく、竣工後の長い年 月の間にどのようなことが起きるのか、ということにも思いを 巡らし考慮に入れるのです。製品に使用する物質の製造時 の特性だけでなく、製造後の長い年月でどのようなことが起 きるかに思いを巡らし、考慮に入れるのです。このとき、室 内にいる人の健康や快適さがキーポイントになります。 室内環境を保つ気温や適性湿度のみならず、室内に空気 汚染物質がないかが重要になります。建材は、揮発性有機 化合物(VOC)や半揮発性有機化合物(SVOC)を含んでい ると室内空気汚染の主な原因になることがあります。シーカ は健康に配慮した床材品質基準を確立した世界初のメーカ ーです。床材関連製品やサービスの提供における幅広い 経験と世界をリードする立場から、シーカは特にVOC排出 量の少ない製品の開発に力を入れています。 シーカの低排出エポキシ製品Decofloor®は、学校、美術 館、商店、レジャー施設、健康関連施設など、デザイン性と ともに低VOC排出特性がとりわけ重要とされる商業ビル や公共施設に最適です。製品のカラーバリエーションも揃 っているため、装飾効果も期待できます。 さらに徹底した超低VOCエポキシ床材製品なら最高レ ベルの排出仕様を満たすため、クリーンルーム環境にお いても使用されています。たとえば、ヨーロッパ最大の用 途志向型研究組織であるフラウンホーファー生産工学自 動化研究所(IPA)にある世界最高のクリーンルーム (ambitions No.4参照)などがそうです。 シーカはポリウレタンベースの超低VOC床材製品も販 売しており、これはスポーツ施設によく利用されていま す。この製品シリーズはComfortFloor®と言い、ビニール 系床材のようにソフトでありながら快適性にすぐれ防音性 も高いという際立った特性を持っています。このシステムを 利用した床は柔らかく、スポーツ活動を行っても床材の目 地や継ぎ目にきしみが生じたりすることはありません。また、 人が長時間立っていても快適に過ごせる床材です。 Making a dream come true -夢を叶える 保坂猛建築都市設計事務所のデザ イナーらが夢見たものは、想像するに 難しくありません。富士山の近くにある かまくらの形をした郷土料理店「ほうと う不動」は、そのふわりとした形から雲 をイメージさせます。建物の設計上、 雨が降れば四方八方に流れ、風が吹 けば鉄筋コンクリートシェル構造の内 部を循環します。考え方としては、壁と 屋根が一切の継ぎ目なく一体になっ たものを建てることでした。建築家ら のこうした考え方は、工事の工程にさ まざまな課題を突き付けました。 このような屋根を作る上で主に要求 されたことの一つが、防水性でした。 壁と90°のほぼ平坦な屋根がもつ信 頼性と同じレベルが要求されたので す。この問題は、「CVスプレー」を使 って解決されました。これはシーカの 二液型超速硬性ポリウレタンスプレー システムで、防水膜をくまなく均一な 厚さで塗布できました。二番目の問題 は、統一的で継ぎ目のない表面に使 用する材料に高い弾性と柔軟性が求 められることでした。これは、シーカの 塗膜材が最適な解決策であることが 判明しました。 最後にとりわけ重要なポイントは、屋 根の輝くような白色と特に年月を経て も失われないきれいな外観でした。こ れは、光触媒を使ったSika® TopCoat® によって達成しました。 光触媒は、防汚性と清掃のしやすさが 要求されるトップコートに使用されてい ます。紫外線を利用して酸化反応を促 進させ、有機物や無機物を取り除こうと いうものです。 「ほうとう不動」は数々の建築賞を受 賞し、海外の建築家からも注目を集め ています。 Tornado resistant roof in Puerto Rico -プエルトリコの竜巻に耐える屋根 北東カリブ海の熱帯地域に位置するプエルトリコでは、 季節の変化がさほどありません。たいていの人には毎日 が夏のようであり、フェリーで旅を楽しむのには完璧な環 境なのです。しかし、あなどってはいけません。いつ雨が降 るかまったく分からないのです。ほとんどのスコールは5分 から20分程度で止むため長時間は降りませんが、あたりを 水浸しにするには充分な長さです。 プエルトリコのファヤルドフェリー旅客ターミナルは、こう した雨に耐えられませんでした。長い間、屋根から雨漏り が続き、改修が必要な状態でした。これを受けプエルトリコ 海運局は、「ハリケーン街道」と呼ばれる地域では、風によ る揚圧に耐え得る、もちろん防水性のある新型の屋根を取 り付けることを義務付けました。 問題は、フェリーの運航を中断せずに済む解決策を選択 しなければならないことでした。改良型アスファルトシステ ムや従来のアスファルト防水屋根の考え方では、屋根にト ーチを運ぶ問題や改修工事で高温の溶融釜を使用しなけ ればならないため、却下されました。 そこで選ばれたのがSika® EnergySmart Roof®防水シ ートシステムです。選ばれた理由は、設置工事の間もフェ リーの旅客や従業員の妨げとなるような有毒ガスなどが発 生しないことです。 このシステムが選ばれた理由は他にもあり、耐風性に優 れていること、含塩空気やフェリーボートから出る通常ガス Aerial Photo by Pedro Martínez for Aerial / Architectural Photography, Inc. への化学耐性があることなどです。 シーカSarnafil®システムは省エネ性にも優れています。 明るい色の防水シートを使用しているため、太陽の熱を反 射します。 海運局の代表でありプロジェクトエンジニアでもあるトレス 氏は、「屋根のすっきりとした外観がとても気に入っていま す。設置工事もメンテナンスもなんて簡単でしょう。それに、 反射効果のある屋根のおかげで建物内部の気温がいかに 下がるかということにも感心しています」と語っています。 Connecting Greece with 73 tunnels and 529 bridges -ギリシャを73のトンネルと529の橋で繋ぐ エグナシアハイウェイは、文字通りギリシャの超高速道 路です。全長670kmにわたるこの道路は9つの県をまた ぎ、南北に延びる9本の道路とイグメニッツァ港、テサロニ キ港、カバラ港、アレクサンドルポリス港とでアルバニア、 北バルカン諸国、ブルガリア、トルコを結びます。この間、 実に30か所の観光地や名所を通過します。 国レベルで考えると、エグナシアハイウェイは輸送部門、工業部門、観光 部門に投資機会を提供するとともに、ギリシャ北部にとっては成長を促す 起爆剤になります。欧州レベルで見ると、東と西の産業の中心を結ぶ役割 を果たしています。 エグナシアハイウェイが通る地域の地形上の問題から、73本のトンネル と529脚の橋を建設する必要がありました。ハイウェイ全長の6%にあたる 42kmが橋で占められることになります。 技術的な観点から見て最も難易度の高い橋は、メツォボ地域の境を流れ るメツォビティコス川にかける537mの二連橋でした。 橋の高さが高いこと、水の汲み上げが長距離に及ぶことなどコンクリート 工事にとって困難な条件のために、コンクリート配合設計に対する要求が 高くなりました。コンクリート配合については、コンクリートと長い圧送ホー ス(垂直方向に100m以上)との摩擦で熱が発生する状況で作業可能時間 が90分以上の長時間であること、さらにコンクリート層ですべりやすい型を 上に上げるためにはコンクリートを速く硬化させなければならないという条 件が重なるなど、相反する諸条件を満たす必要がありました。このほか、 凍結融解サイクルに耐えるため空気が混入されたコンクリートに最終的な 強度を早期に実現する仕様を満たすことも必要でした。ほかにもさまざま な要求がありますが、特にこれらの条件を満たそうと、最終的にSika® Viscocrete® 4000と空気連行剤SikaAer®を適応させて高機能特注製品を開 発することができました。 メツォビティコス橋の工事は、工事の規模、橋中央部のスパンが長いこ と、地形条件が特に困難であることのほか、厳しい冬の気候と地域特有の 強風に見舞われ、大変な工事となりました。 A Chinese hat for French art -フランスアートのための中国帽子 芸術家のためのサーカステント。それがフランス北東部メ スのポンピドゥ・センターの最初の印象です。ここには20世 紀から21世紀にかけての現代美術の膨大なコレクションが 収められています。建物内部で行われる展示だけでなく、建 物全体がひとつの作品であり、コンテンポラリーな創造性を 反映しています。センターの名称は、1969年から1974年まで フランス大統領を務めたジョルジュ・ポンピドゥの名にちなん でつけられました。パリの有名なポンピドゥ・センターは広大 な図書館を有し、現代美術の収蔵ではヨーロッパ最大級の1 つです。また、音楽や音響研究の中核センターにもなってい ます。このパリのポンピドゥ・センターを地域にも広げようと いう考え方で建設されたのが、メスのポンピドゥ・センターで す。 ポンピドゥ・センター・メスは高さ77メートルの六角構造 で、8,000m2におよぶ目立った形状の屋根で覆われていま す。屋根はテフロン被覆繊維ガラスでできており、波打つよ うな木製の梁で支えられています。日本の建築家である坂 茂氏は、中国帽からイメージを喚起されたと語っています。 センター内のスペースとしては、建物の端から端までのギ ャラリーが3つあり、全部で3460m2の展示スペースを提供し ポンピドゥ・センターは、坂茂建築設計とジャン・ド・ガスタン、フィリップ・ガムチジャン によって設計された。 ます。ギャラリーは長方形の箱型で、それぞれが階をたがえて 建物を貫通しています。ギャラリーの端には、教会や駅、近く の公園など目印となるような場所を向いたピクチャーウインド ー(1枚ガラスの大型窓)が付いていて、屋根から飛び出した格 好になっています。 このプロジェクトに参加したシーカは、ギャラリー外面の防水用 にSikatop®-121製品を供給したほか、エレベータタンクの塗装 材も提供しました。 さらに、この建物には床面積が6000㎡あり、Sikafloor®-263 SL、Sikafloor®-357、Sikagrip®など7種類のシーカシステムで 床を完成しました。どのシーカシステムも、高い機械抵抗が要 求される場所に使用されています。なお、快適な床材システム Sikafloor®-263 SLはオフィスに採用されました。 3年間の工事プロジェクトは2010年に終了し、現在、一般公開 されています! Teamwork and joy in partnership are key elements for success -成功の鍵、チームワークとパートナーシップの喜び 私は「弾性シーリング&接着剤製品技術責任者(PTD)と して、Sikaflex®、SikaBond®、Sikasil®、SikaFast®と呼ば れるシーリング材や弾性接着剤の製品技術を担当していま す。 特に課題でもあり興味深くもあるのは、スイス、米国、日 本、中国におけるさまざまな研究開発部門のマネジメントで す。どの国でも似通った製品ニーズを扱ってはいるものの、 文化的な理解力がなければすべての地域で同じレベルの 技術的リーダーシップを発揮することはできません。もうひ とつの成功の鍵は、グループ間の緊密な協力や認識に支 えられた知識を獲得することです。開発プロセスは往々にし て抜け道をすり抜けるものであり、予想だにしない問題を常 に解決していくには多くの努力が必要です。シーカの強み はチーム内の仲間意識にあります。私たちは、常に時間を 作って同僚の仕事を手伝い解決策を探ります。生産部門、 Dr. Ria De Cooman Sika Technology AG、弾性シー リング&接着製品技術責任者 技術部門、マーケティング部門、営業部門とうまく協力するこ とで、社員が成果を出そうとするモチベーションも高まりま す。 近ごろでは、法令の変化に追いついていくことが当社の研 究開発事業の大きな要素になってきました。特にヨーロッパ では、REACH(リーチ法)が引き金となった環境関連の法律 改訂がますます頻繁になり、リードタイムが以前より短縮化さ れています。ここで大切なことは、前進するということです。そ のため、基礎技術研究に投資し、連携しながら行動すること が重要です。 シーリング&接着の分野における最新の革新技術は、iCure®です。この技術をベースにした新世代のシーリング材 や接着剤は、加工性、耐久性、接着性、持続可能性に優れ ており、現在の、そして未来の環境法規の変化に合わせてい くことができます」。 Dr. Ria De Coomanは研究開発の課題を本質的にとらえ、環境関連法規がどのように影響するかを説明している。 From Basement to Roof at Dublin Airport -ダブリン空港の基礎から屋根まで 成功のための決定的な材料は1つだけでしょうか? シーカのキャッチフレーズ「基礎から屋根まで」に1つのフ ァクターが表現されています。これは説明するまでもありま せん。ただ私たちはこれまでのプロジェクトの経験から、無 数の要素が立ち現れてくることを学んでいます。ひとつ確か なことは、重要なポイントはしばしば細かい点にあるという ことです。 ダブリン空港のような巨大建設プロジェクトは、プロジェク ト計画の複雑なピースを寄せ集めたパズルのようなもので あり、すべては業務を最適に処理していくことを目指してい ます。飛行機の搭乗客は、空港に到着した瞬間からさまざ まなチェックをくぐり抜け、列に並び、空港ビルやフロアも通 過してようやく飛行機にたどりつきます。離陸の瞬間まで、 長い時間待たされるのです。 この一連の出来事が始まるのは空港の駐車場に到着し た時からであり、搭乗手続きがスムーズにいくための最初 のステップです。空港ビルの耐久性、保存性、美観は高品 質の建築製品の使用により支えられています。しかし、搭 乗手続きの時間短縮や空港ビル建設のようなプロジェクト 事務所の屋根: TrocalタイプS 2,000 m2、Trocal SGK接着プラス付属品 500 m2 上面デッキ:Sikafloor® Pronto® 15 13,000 m2 全フロア - フロアスクリード: Sika® Viscocrete® Storm 40,000 m2 目地注入: Sikaflex® Pro3 WF 1,200 m2 プレキャストファサードパネル:Viscocrete® HE200 構造柱:Viscocrete® HE200 柱と軒の下端: Sikagard® 675W 26,000 m2 1階: Proseal® Pro 13,000 m2 2階:Sikafloor® 263 SL 13,000 m2 の簡素化をもたらすのは、高品質な製品だけではありませ ん。適用されたソリューションの適合性を確保するには、単 一サプライヤによる優れた顧客サービスが重要です。 シーカは基礎から屋根まであらゆるニーズを満たす包括 的ソリューションを取り揃えています。製品だけを見るので はなく、さらに一歩進んで高度に統合化されたインテグラ ルシステムに注目しています。すべてのシステムに互換性 があり、空港ビルの利用者に付加価値をもたらします。シ ーカのキャッチフレーズ「基礎から屋根まで」は、ダブリン 空港の立体駐車場でも実践されています。地下にはプロ 硬化剤Proseal®を、目地の充てんにはコンクリート混和剤 Sika® ViscoCrete® Stormや接着剤Sikaflex®を使用して います。これらはほんの一部です。複合施設のプロジェク トでは、駐車場の天井にシーカシステムをご指定いただい たり、屋根の防水にシートを使用したりしています。 それに、コンクリート、コーティング、シーリング材、接着 剤や屋上防水シートまで、建物のあらゆる箇所にシーカが 技術的なサポートを提供できたことが大きな成果です。 Partnership with the Swiss Federal Institute of Technology Zurich (ETH) -チューリッヒ工科大学との連携 シーカは、持続可能な土木工学を 目指す新しい教授職を支援していま す。スイスのチューリッヒ工科大学 (ETH)とはこれまでも化学、建材、建 築の分野で多角的な提携を円満に進 めてきましたが、今回の新たな支援 で、引き続きこの提携関係を継続して いきます。 シーカのソリューションは、建築分野 におけるCO2排出量削減やコンクリー ト製造時の水消費量の低減に役立ち ます。この取り組みを重視するため、 シーカ100周年を記念して、持続可能 な土木工学を目指してETHに新設さ れる学部の教授職をバックアップして いきます。この提携との関連で、ETH 基金に助成金を託します。 ETH基金は、チューリッヒ工科大学 における戦略的研究教育プロジェクト を支援することがねらいです。シーカ のスポンサー活動は、オリンピック用 の新しいボブスレーCITIUS(「より速 く」の意味)やモンテローザの山小屋な ど、さまざまなプロジェクトの実現に貢 献しています。 Sika AG、代表取締役会長のWalter Grueblerは、「環境にやさしい材料の需 要は、これまでの経験だけに頼ってい ては発展しません。新しい解決策が必 要なのです。そのためシーカがハイレ ベルな科学競争を推し進め、持続可能 な革新に向けた新しいアイディアを実 現することが重要なのです。ETHはそ の理想的なパートナーです」と述べて います。 シーカは助成金支援の取り組み を、提携という形の長期的な協力関 係と捉えています。そこから双方が 恩恵を受け、そこに双方が寄与して いくという協力のあり方です。このス ポンサー活動により、私たちが住む 社会や環境に有益な貢献をしていき たいと考えています。 Sika Experience – career start made easy -キャリアスタートが簡単に 成功するキャリア形成の獲得にとって最も重要な足掛 かりはどのようなものでしょう。しっかりとした教育か、将 来の仕事を現実的に描くことか、然るべき人とのつなが りか…。経験もより大切でしょうが、ではどこでそれを手 に入れればよいのでしょうか。確実なキャリアをスタート させるには、これらの要素が一部あればいいというもの ではないでしょう。うまく組み合わせることが必要です。し かし、学生や若手専門家はどのようにすれば貴重な経 験を積んでいけるのでしょうか。 シーカは未来の課題に応えていこうと、トップレベルの 才能をもつ人材を確保したいと考えています。この目標 に届くためには、インターネットを通じて若い世代との対 話を進めたり、シーカ独自のSika Experienceプログラム を提供したりしています。Sika Experienceは、学生や若 手専門家に、インターン制度、プロジェクト、コンペ、教育 訓練を通じて実際の仕事について多様な観点から深く考 えてもらいます。Sika Experienceの参加者らが自ら経験 したこと、学習したこと、印象などをブログ上で発表して いますので、シーカで働くことの印象をより多くの学生に つかみ取ってもらえるでしょう。Sika Experienceをできる 限り学生のニーズにマッチさせるため、シーカはこのコミ ュニティから今後のSika Experienceのあるべき姿につい ての意見や情報を集めてきました。これをもとに、記憶に 残る多彩な2011年プログラムを構成しています。これはま さに、学生のニーズを満たすプログラムです。 Sika Experienceをウェブサイト(www.sika.com/experience)またはフェイスブック(www.facebook.com/sika.experience)でご覧いただければ、シーカが学生や若手専門家 に提供している充実した内容を理解していただけると思い ます。 New strength in the USA -北米における新たな強み コロラド州北西部からオハイオ州東部に伸びるロッキーズ・エ クスプレス・パイプラインのGreenstreak製パイプライン保護材 2010年、シーカは北米建設業界にお けるトップリーダーとしての地位をさら に高めるため、米国内で2社を買収し ました。 Greenstreak Group, Inc. シーカは、防水製品に定評がありコンクリート目地用シーリング技術で有名な大 手メーカーGreenstreak Group, Inc.を買収しました。同社の年間収益は約3000万US ドルにのぼります。この買収で、Sika、Tricosal、Greenstreakの世界三大防水製品 ブランドをシーカが所有することになりました。 Greenstreakはこれまで新製品の開発や新規市場の開拓を通じて継続的に成長 してきた企業です。主要ライバル会社のVinylexとSouthern Metal and Plastic Productsの2社を含む選択的な買収も手掛けています。近年では、荷重伝達用のだぼ 製品を総合的にラインナップするとともに成形用付属品を各種取り揃えることで、テ ィルトアップ工法市場やフラットワーク市場に以前にもまして参入するようになって います。 Greenstreakは、業界オーナーのニーズにいち早く応えることでリーダー的な地位 を獲得しました。たとえばパイプライン業界向けでは、ロッキー地域を通るパイプラ インを保護するPVC製フレキシブルカバーを開発しています。 ambitions-direct no. 5 シーカ・インターナショナル・ニュースレター プロジェクトリーダー: Silvia Schaerer Sika Services AG, Zurich 編集元: Sika Services AG, Corporate Marketing, Tueffenwies 16, CH-8048 Zurich, Switzerland; e-mail: [email protected] May National Associates, Inc. シーカはさらに、シリコンやポリウレタン製品のトップメーカーで年間総売上高が 2000万USドルのMay National Associates, Inc.を買収しました。これによりシリコン 系シーリング材の販売態勢を、特に北米で成長しているソーラー市場やファサード 市場で確立しました。 今やシーカは北米においてシリコン製品の力強い基盤を築き、この重要な地域に 世界的なシリコン技術やノウハウを拡大していくことができるようになりました。 発行元: 日本シーカ株式会社 マーケティングサービス 〒254-0021 神奈川県平塚市長瀞1-1 e-mail: [email protected] URL: www.sika-japan.co.jp レイアウト・デザイン: Sika Services AG, Corporate Marketing Marketing Services Visit us on the Internet: www.sika.com 本号寄稿者: Helene Alonso, Norman Blank, Reto Buehler, Stephen Burke, Declan Carroll, Ria de Cooman, Christine Kukan, Kathrin Mueller, Rosa Romualdo, Silvia Schaerer, Rieko Shibata, Hyun-Joo Stoll, Katerina Tsiskaki, Carsten Zilg このニュースレターで使用または言及されている商標は すべて法律で保護されています。すべての写真の著作 権は、別の記載がない限り、シーカ社の所有です。発行 者の書面による同意があれば複製が許可されます。 May National Associates, Inc.は、エンパイヤステートビルディングの改修用にBondaflexポリウレタン系シーリング材を 提供している。