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オフィスの禁煙に関する意識調査

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オフィスの禁煙に関する意識調査
2002 年 5 月
ファルマシア株式会社
「オフィスの禁煙に関する意識調査」
参考資料
Ⅰ.調査結果のまとめ
Ⅱ.調査結果
Ⅲ. 調査設計
この件に関するお問い合わせ
ファルマシア株式会社
広報部
TEL:03-5365-1804
Ⅰ.調査結果のまとめ
■オフィスの9割以上が禁煙環境、大多数は分煙派
理由は「世の中の流れ」、「社員の健康のため」
表1.オフィスの禁煙状況
オフィスの禁煙状況についての質問に
禁煙状況
関しては、全面禁煙が 22.5%、分煙 65.0
%、時間別 4.0%、特に規定は設けないが
全面禁煙
分煙
時間別
規定なし
8.5%という結果になり、9 割以上の企業
が全面禁煙及びそれに順ずる環境を推進して
いることが分かりました。
・全面禁煙=社内において喫煙は不可。
・分
煙=デスクでの喫煙は不可。社内に喫煙できる場所が有り。
・時 間 別=喫煙タイムに指定場所での喫煙が可。
また、全面禁煙、分煙、時間別など何らかの喫煙規定を設けている企業に対し、その理
由を調査したところ、
「世の中の流れ」という回答が 21.3%で最も高く、
「社内環境の変化」
13.1%、「社員の健康のため」12.6%、「社内の意見」11.5%、「社屋移転に伴い」8.7%と、
世の中のトレンドに合わせてオフィスに喫煙規定を設けている企業が大半を占めています。
表2.喫煙規定を設けた理由
喫煙
禁煙規定を設ける理由
世の流れ
その他
お客様のため
危険
なんとなく
40
30
20
10
0
健康
提案・意見
社内環境
配慮
汚れる
社屋移転
防炎
上から
トップの意向
テナントから
苦情
社屋改装
系列1
■オフィスの喫煙規定 導入時期は1997年頃からで
2000年にはほぼ浸透
社内での全面禁煙、分煙、時間別など、何らかの喫煙規定を導入した時期に関しては、
「4
社内での全面禁煙、分煙、時間別など、何らかの喫煙規定を導入した時期に関しては、
「4
∼5 年前から」という回答が最も多く 32.2%、つづいて「2∼3 年前から」が 30.1%となっ
ており、企業の喫煙規定は 1997 年頃に導入が開始され、2000 年にはオフィスでの禁煙環
境がほぼ浸透しているという結果になりました。また、「10 年前から」が 14.8%、「それ以
上前から」が 8.2%、逆に「1年前から」8.7%、
「今年から」4.4%と企業によって禁煙に対
する意識の高さに違いがあります。
今回調査した企業の中で、最も古くから喫煙規定を設けている企業は、ある派遣会社の
1965 年からで、派遣業務のためお客様に失礼のないように全面禁煙に踏み切ったとのこと
でした。
表3.喫煙規定導入時期について
80
60
40
20
0
導入時期(年)
そ
れ
以
前
10年
前
∼
4,
5年
前
∼
2,
3年
前
∼
系列1
1年
前
∼
今
年
∼
会社数(件)
導入時期
■ オフィスで喫煙OK、理由は「問題なし」が41.2%
「スペースがない」が11.8%
今回のオフィスの禁煙意識に関する
表5.喫煙規定を設けない理由
調査で、大多数の上場企業が禁煙環境
禁煙規定を設けない理由
喫煙
に向けて積極的な取り組みを見せてい
ることが判明しましたが、少数派では
ありながら未だに喫煙に関する規定を
スペースない
10
トップの意向
設けていない企業も見受けられました。
「喫煙規定を設けない理由は何か」
の質問に対しては、「特に問題がない
5
問題ないから
0
喫煙者多い
系列1
なんとなく
喫煙者少数
から」41.2%、「なんとなく」29.4%と
いう回答になっており、「スペースがな
いから」11.8%と続きました。
■ 企業の禁煙支援はまだ少数派
何らかの形で社内に喫煙規定を設けている企業に対し、禁煙を支援するプログラムの有
無に関する質問をしてみたところ、183 件中「支援プログラムを設けている」と答えた企業
はわずか 3 件で、社内で禁煙を進めながらもそれを支援する体制はまだ十分に整っていな
いようです。
II.調査結果
問1.オフィスで喫煙に関する規定はありますか?(200 社)
65.0%
分煙
22.5%(45 社)
全面禁煙
規定なし
時間別
0
(130 社)
8.5%
4.0%
(17 社)
(8 社)
0.2
0.4
0.6
0.8
問2.喫煙規定を設けた理由は何ですか?(183 社)
21.3% (39 社)
世の流れ
13.1% (24 社)
社内環境
12.6% (23 社)
健康
11.5% (21 社)
提案・意見
8.7% (16 社)
社屋移転
6.6%
その他
(12 社)
6.6%
配慮
(12 社)
5.5% (10 社)
苦情
4.9% (9 社)
上から
トップの意向
2.2% (4 社)
危険
1.6% (3 社)
なんとなく
1.6% (3 社)
テナントから
1.1% (2 社)
お客様のため
1.1%
(2 社)
防炎
1.1%
(
2 社)
社屋改装
(1 社)
汚れる 0.5%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
問3.喫煙規定の導入時期はいつ頃ですか?(183 社)
32.2%
4,5年前∼
30.1%
2,3年前∼
14.8%
10年前∼
8.7%
1年前∼
4.4%
今年∼
分からない
(55 社)
(27 社)
(16 社)
8.2%(15 社)
それ以前
暗黙の了解
(59 社)
1.1%
0.5%
0.0%
(8 社)
(2 社)
(1 社)
5.0%
10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0%
問4.喫煙規定を設けない理由は何ですか?(17 社)
41.2%
問題ないから
29.4%
なんとなく
スペースない
11.8%
喫煙者少数
5.9% (1 社)
喫煙者多い
5.9% (1 社)
トップの意向
5.9% (1 社)
0.0%
10.0%
(7 社)
(5 社)
(2 社)
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
問5.禁煙支援プログラムを実施していますか?(183 社)
98.4% (180 社)
支援なし
支援あり
0.0%
1.6% (3 社)
20.0%
40.0%
60.0%
80.0%
100.0%
III.調査設計
1.調査の目的
上場企業を対象に、オフィスにおける禁煙状況や、禁煙対策に至った時期、背景、
理由などを明らかにすることにより、オフィスにおける禁煙に対する意識を探る。
2.調査の内容
調査対象
首都圏、関西圏の上場企業
サンプル数
首都圏 100 サンプル、関西圏 100 サンプル、合計 200 サンプル
調査方法
電話による調査
3.調査の実施期間
2002 年 4 月 23 日∼4 月 25 日
2002 年 5 月
ファルマシア株式会社
「禁煙の動機に関するアンケート調査」
参考資料
1.調査結果のまとめ
2.調査結果
3.調査設計
この件に関するお問い合わせ
ファルマシア株式会社
広報部
TEL:03-5365-1804
1.調査結果のまとめ
■禁煙動機1位は「健康のため」 世代・性別を問わず「環境の変化」が影響
ニコレット使用者 200 名、ニコレット非使用者で且つ禁煙動機のある喫煙者 200 名に
禁煙動機に関する調査を行った結果、両者において禁煙動機は性・年代を問わず「健康
のため」という回答率が最も高く、男性、女性とも年代が高くなるにつれタバコが健康
に及ぼす悪影響を懸念する姿勢が見られる。
また、同じく調査対象に広く共通する禁煙動機として、「環境の変化」という意見が上
位にランクしていることも注目される。禁煙場所の増加や世の中の禁煙ムードが禁煙動
機の後押しとなっており、ニコレット使用者、非使用者ともに 30 代以上の男性の回答
率が特に高くなっている。
◆ニコレット使用者― タバコを吸う場所の減少・禁煙ムードがツライ
禁煙動機に影響を及ぼしている「環境の変化」の内訳については、ニコレット使用者にお
いて「世の中が嫌煙ムードである」という回答が各年代ともに多数を占めている。その他
の理由では、「オフィスが禁煙になった」、「自分の周りが吸わない」との声もあり、オフィ
ス、プライベートを問わず周囲の禁煙意識に影響されているようだ。
◆男性 20 代∼30 代、女性 40 代は「経済的理由」が禁煙のきっかけに
ニコレット使用者の 20 代男性の 32%、30 代男性の 27%、40 代女性の 24%が禁煙理
由に「経済的理由」と回答している。若い男性にはタバコ代も大きな出費であり、子供
にお金がかかる主婦は、家計や将来のために嗜好品を節約する傾向にあるようだ。
◆ニコレット使用者の 20 代女性「妊娠・出産に備えて」が理由の上位に
ニコレット使用者 20 代女性の回答の特徴に「妊娠・出産に備えて」が挙げられ、33%
と高い回答率になっている。自分の健康の他にも、生まれてくる子供に対するタバコの
悪影響を心配する配慮が伺える。
◆男性 40 代は「
家族・
子供のため」も禁煙動機に
ニコレット使用者、非使用者ともに、男性 40 代は「家族や子供への配慮」も禁煙動機
に影響している。この年代は家族が健康を気遣う傾向も強く、配偶者や子供に強く勧め
られて禁煙しようと思い立つことも少なくないようである。
2.調査結果
(ニコレット消費者調査データより)
ニコレット使用者の禁煙動機
<男性>
20 歳∼29 歳
年代
理由
30∼39 歳
40 歳∼49 歳
82%
①健康
77%
①健康
②経済的理由
32%
②経済的理由
27%
②家族のため 23%
②環境の変化 23%
③環境の変化
13%
③環境の変化 18%
③環境の変化 21%
②人の勧め
30∼39 歳
40 歳∼49 歳
①健康
89%
50 歳∼59 歳
77%
①健康
23%
<女性>
20 歳∼29 歳
年代
理由
①健康
53%
②妊娠に備えて 33%
③環境の変化
20%
①健康
100%
②環境の変化 15%
②人の勧め
15%
①健康
81%
②経済的理由 24%
③環境の変化
50 歳∼59 歳
①健康
100%
②環境の変化 50%
19%
ニコレット非使用者の禁煙動機
<男性>
20 歳∼29 歳
年代
理由
30∼39 歳
①健康
60%
①健康
②経済的理由
29%
③環境の変化
14%
40 歳∼49 歳
66%
50 歳∼59 歳
66%
①健康
83%
②環境の変化 23%
②環境の変化 23%
②家族
13%
③経済的理由 17%
③家族のため 13%
②人の勧め
13%
30∼39 歳
40 歳∼49 歳
①健康
<女性>
年代
理由
20 歳∼29 歳
①健康
60%
①健康
60%
②経済的理由
27%
②その他悪影響 33%
②環境の変化 11%
③環境の変化
13%
③家族のため 20%
②家族のため
①健康
74%
11%
50 歳∼59 歳
①健康
82%
②その他悪影響 18%
③家族のため
9%
3.調査設計
1.調査の目的
ニコレット使用者、ニコレット非使用で且つ禁煙動機のある喫煙者の禁煙動機を探る。
2.調査の内容
調査対象
①ニコレット使用者
②ニコレット非使用で且つ禁煙動機のある喫煙者
サンプル数
①、②各 200 サンプル
調査方法
①フォーカスグループインタビュー、会場調査、訪問調査
②会場調査、訪問調査
3.調査の実施期間
2002 年 1 月 12 日∼30 日
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