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株式会社 シェフミートチグサ

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株式会社 シェフミートチグサ
株式会社 シェフミートチグサ
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本社所在地:千葉市花見川区千種町 210-5

代表者:代表取締役 鴨狩弘

創業・設立:昭和 8 年

事業内容:食肉の加工・販売等

URL:http://www.chefmeat.co.jp/
【取材対象者】
IT 販促推進室長
西井薫氏
【
「まじめな経営」からつながる千葉の食の伝道師】
「次代へつなぐ子ども達の為にも安全な精肉を」を理念とし、千葉県の打ち出している、認定条件をクリアし
た県内産豚の共通名「チバザポーク」の豚を加工した商品を多数展開しており、全国各地の催事にも多く出展
している。
工程一つ一つに丁寧に、まじめに接する社長の姿勢が社内に浸透し、結果的に本業と地域貢献が見事に融合し
ている。
同社の製品は、情報誌「料理王国」の「料理王国100選 2015」に選出された。
■食肉業界への危機感
ことが大切であると考えました。
弊社がCSRを意識したことは、正
■自社ブランドの構築
直な話それ程ありません。社長は商
本当に自社ブランドとして謳えるも
売に対して非常にまじめであり、C
のってなんだろうという事で、昔か
SRという言葉では表されずも、自
ら日本にハムソーセージマイスター
社の社会的な責任を認識し、商売を
というものがおりまして、現在10
通じてその責務を果たしていると思
0名以上おりますがその11番目、
います。
古くからハムソーセージに携わり、
更に千葉県にはたくさんの豚のブラ
法令で定められた基準を満たすのは
大手企業さえもその作り方が分から
ンドがありますが、その多くはブラ
ごくごく当たり前であり、それ以上
なくなったという技術を持つ武部氏
ンドではなくて国産豚として市場に
にお客様が感じる不安や心配を取り
を弊社の開発顧問といたしました。
出回っております。千葉県産の豚で
除くこと、更には喜んでいただくこ
また美味しさを徹底的に追及し技術
もっと売っていきたい…千葉県は毎
とを基本としております。それが商
開発も行ってリます。弊社のHP見
年変わるデータですが、日本で4番
売の基本であり、弊社の理念でもあ
てもらうと1%の製法という書き方
目に養豚所が多い。でも、催事など
ります。その上で業界が抱える後継
をしておりますが、その製法を完成
で外部に行くと、千葉県の豚という
者問題や、日本の産業の中で非常に
させて別の業者さんとお話をしたと
イメージが全くないのです。
大きな割合を占める農業や畜産業と
ころ「そんなの99%やってないで
千葉県の豚って美味しい。それをも
いうものが、TPPによりで崩され
すよ。」と言われまして、じゃあうち
っと広めていきたい。それを使った
ようとしている状況を見たときに、
はその1%に賭けますという形をと
ものを売れば、千葉の会社が千葉の
大きな危機感を持ち、この状況を打
らせていただいて作らせていただい
ものを使って売る。しかもその作り
破する自社ブランドを構築していく
たのが、弊社の独自の燻製法です。
方は日本で1%しかないと言われて
方針となりました。
わずか1%の確率とも言われるのは
いる方法だからこれは自社ブランド
食の不安などが報じられる中で、地
その可能性からです。
に成り立つんじゃないかということ
ハムソーセージ
マイスター
武部氏
産地消を進めていくためにも安心、
で始まっています。
安全でおいしい国産品を広めていく
気が付けばいつの間にか千葉県の豚
を大量に消費させていただける状況
とはないですし、社長はCSRと言
す。
になり、千葉県産のブランド豚肉に
っても説明できないかもしれません。
地元のお祭りなどでしっかり商売す
関してはほぼ全て取り扱えるお店に
ただ真面目にやれと、食べ物を扱っ
るのも大切なのですが、それ以上に
なりました。牛肉に関しても鶏肉に
ているんだから人一倍気を遣い、美
恩返しの機会として参加させていた
関しても同様ですし、昨今登場した
味しい物を作る。そういう事をやっ
だき喜んでいただく、知っていただ
千葉大学が開発に携わっている「ノ
ている中で、気が付いたら社会貢献
くことが大切だと考えております。
ンメターポーク」なども取扱いがあ
していたんだねというくらいにしか
でも、そこを無理に「CSRだから
ります。
考えていないと思います。CSRと
値段を下げろ」とか、変に「会社の
いう言葉が先に来て、CSRのため
イメージのために」とかは言わず、
■催事での展開
に何かやるのではなく、日々の業務
本当に喜んでもらうを目的としてい
催事で全国へ出ていく際に、日本中
であったり会社の方針であったり、
ます。それは本当に一貫した考えで
から美味しい物が集まるという中で、
それは社長自身のポリシーでもある
あり、会社の方針でもあると考えま
北海道だったら全部美味しそうに聞
と思います。それがいつの間にやら
す。
こえるんですけれど、千葉県という
社会貢献をして、企業として社会的
とピーナッツのイメージが強いので、
責任を果たしているのだと思います。
■今後の方針
豚肉の説明を一からしています。そ
社長に感じるのは責任感です。豚の
単純に事業を拡大したいというより
こに百貨店の方の協力もいただいて
価格が千葉県産に限り上がっても千
は真面目に毎日過ごしていく、ひと
います。
葉県産を止めるとは言わない。うち
つのソーセージを作るにもひとつの
千葉の肉って何で美味しいの、凄い
は千葉県産を使うと決めたから、安
ウインナーを作るにもお肉一枚確実
物なんだよ、ということをひとつひ
易に原料を変えて安くするというよ
に切っていく、それを届けるように
とつ説明して食べさせます。私も現
うなことはせず、他の部分で経費の
僕らは一人一人のお客さんにしっか
場に立ちますが、一人のお客さんに
削減などをして自分たちで決めたル
り説明をしてしっかり理解をしても
30分以上話します。千葉県ってど
ールを守ります。
らって売っていく、価値を理解した
こにあるから始まって、千葉県は何
案内のあった催事、イベントに関し
上で買ってもらえれば二回三回使っ
で豚が美味しいのか、何でその豚が
ても、ほぼ参加させていただいてい
てもらえるのかなという覚悟で毎回
ハムにしたら美味しいのか、実はこ
ます。企業である以上利益を気にす
催事イベントにも行っていますので、
ういう昔からの製法を使って余分な
る一方で、それ以上に喜んでいただ
その理念で一人一人のお客さん、一
混ぜ物もしていません。それをこん
く、商品を知っていただくことを目
つ一つの商品に心を込めて確実に出
な風に食べてもらうと美味しいです
的としております。
していくっていう事が全てだと思っ
とまで伝えております。そうすると
一番顕著だったのが、先日市内の学
て日々の業務にあたっております。
いきなり1キロ近く買って行かれる
校で行われた学園祭に呼んでいただ
とか、1万円以上購入される方や、
いた時に、現地に行ってお隣の業者
リピーターも生まれます。その2回
さんの売値を見て、その場で私の判
目3回目来る時は「千葉県」という
断だけで価格を下げて販売しました。
ことを覚えていて、そういうところ
結果的に商売としては疑問が残るも
でいつの間にやらCSRの活動をし
のでしたが、社長は全く怒りません
ていたのかな、というのが我々のイ
でした。後日学園祭に来ていたお客
メージです。
さんが店舗に来られまして、うちの
社長、未だに店舗に立って接客して
■CSRと事業の整合性
いるのですが、その時「おいしかっ
社会貢献というかCSRという言葉
たからお店にも来ました。」と言って
ですけど、正直な話社内で聞いたこ
いただいた事の方が褒められるんで
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