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「建物・公共交通分野」における不利益取扱い等(案) 資料3
資料3 「建物・公共交通分野」における不利益取扱い等(案) (参考) 障害者権利条約や他都道府県条例における建物・公共交通分野の規定 (1) 障害者権利条約 ○ 障害者権利条約では、締約国に対して、「障害者が自立して生活し、及び生活のあらゆる側面に完 全に参加することを可能にすること」を目的として、「障害者が、他の者と平等に、(略)輸送機関(略) 並びに公衆に開放され、又は提供される他の施設及びサービスを利用することができることを確保す るための適当な措置」をとることなどを求めている。 ○ また、締約国に対して、「障害者ができる限り自立して移動することを容易にすることを確保するため の効果的な措置」をとることなどを求めている。 (2) 他の都道府県の条例 ○ 千葉県条例では、障害のある人が建物その他の施設又は公共交通機関を利用する場合に障害の ある人に行う、次の行為を「不利益取扱い」と定義した上で、「不利益取扱い」と「合理的配慮の不提 供」を禁止している(ただし、過重な負担となる場合は除外)。 ① 建物の本質的な構造上やむを得ない場合その他の合理的な理由なく、障害を理由として、不特 定かつ多数の者の利用に供されている建物その他の施設の利用を拒否し、若しくは制限し、又は これに条件を課し、その他不利益な取扱いをすること。 ② 本人の生命又は身体の保護のためやむを得ない必要がある場合その他の合理的な理由なく、障 害を理由として、公共交通機関の利用を拒否し、若しくは制限し、又はこれに条件を課し、その他 不利益な取扱いをすること。 ○ 熊本県条例では、障害者が不特定かつ多数の者の利用に供されている建物その他の施設又は公 共交通機関を利用する場合に障害者に対して行う、次の行為を「不利益取扱い」と定義した上で、禁 止している。 ・ 建物その他の施設の構造上又は公共交通機関の車両、自動車、船舶及び航空機の構造上やむ を得ないと認められる場合、障害者の生命又は身体の保護のためやむを得ないと認められる場合 その他の合理的な理由がある場合を除き、障害を理由として、建物その他の施設若しくは公共交 通機関の利用を拒み、若しくは制限し、又はこれらに条件を付し、その他不利益な取扱いをするこ と。 ○ また、過重な負担とならない場合は、「合理的配慮の提供」を求めている。 この資料で特にご意見をいただきたい点 ○ 「障害を理由とした不利益取扱い」と思われる事例 ・ 「障害を理由とした不利益取扱い」と思われる事例について、分類は適当か?追加すべき事例 はあるか? ・ 「『正当な理由』に基づく場合(不利益取扱いに当たらない)と考えられるもの」について、記載し た場合は適当か?追加すべき場合はあるか? ○ 「合理的配慮の不提供」と思われる事例 ・ 「合理的配慮の不提供」と思われる事例について、分類は適当か?追加すべき事例はあるか? ・ 具体的にどのような合理的配慮が求められると考えるか? ○ 共生社会の実現に向けた推進方策 ・ 共生社会の実現に向けて、記載した方策のほか、どのような方策が考えられるか? 1 1.昨年募集した事例等の分類 ○ 昨年募集した事例等について、(1)~(3)に分類する。 (1) 「障害を理由とした不利益取扱い」と思われる事例 (2) 「合理的配慮の不提供」と思われる事例 (3) その他の事例 (1) 「障害を理由とした不利益取扱い」と思われる事例 ① 障害を理由として建物その他の施設の利用を拒み、若しくは制限し、又はこれらに条件を つけること 〔該当する可能性がある事例〕 ・ 盲導犬使用者が観光施設に入ろうとした時、「犬を入れては困る」といわれた。(視覚)【事 例3(商品販売・サービス提供)】 ・ 施設見学をした時、大きい声を出す人の利用は難しいと言われた。(知的)【事例8(商品 販売・サービス提供)】 ・ 旅館に予約したところ、聴覚障害者団体であったことを理由に旅館が断ってきた。もし夜 中に火事等が起こった場合に困ると安全面で断られたが、理不尽を感じた。(聴覚・平衡 機能)【事例 14(商品販売・サービス提供)】 ・ 旅行先で昼食のレストランに入ろうとしたが、「他の客に迷惑をかけるから」という理由で入 店を断られた。(視覚)【事例 23(商品販売・サービス提供)】 ・ 友人(車いす)が旅でペンションを予約しようとして電話したが、車いすと言ったとたん、「無 理」と言われて電話を切られた。(肢体)【事例 26(商品販売・サービス提供)】 ・ 補助犬利用者として飲食店の入店を断られる。(視覚)【事例 50(商品販売・サービス提供)】 ・ 喫茶店で盲導犬を連れて行ったら断られた。(店長はわかっていたが店員は知らず)(視 覚)【実行委員会事務局提出事例】 ・ 喫茶店で盲導犬同伴で入店してもよいかと尋ねたところ、店員に断られた。(視覚)【実行 委員会事務局提出事例】 ・ エステティックサロンで盲導犬使用者の利用を断られた。(視覚)【実行委員会事務局提出 事例】 ・ 観光施設で、盲導犬使用者の利用を断られた。(視覚)【実行委員会事務局提出事例】 ・ スーパーで、盲導犬使用者の利用を断られた。(視覚)【実行委員会事務局提出事例】 ・ レストランで、盲導犬同伴で入店してもよいかと尋ねたところ、店員に断られた。(視覚)【実 行委員会事務局提出事例】 ・ 観光施設で盲導犬同伴で問題ない状況でありながら、同伴を拒否され、一部見学コース に入れなかった。(視覚)【実行委員会事務局提出事例】 ○ 肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、知的障害等を理由として、施設の利用を拒むこと ○ 車いす、盲導犬等を理由として、施設の利用を拒むこと など ※ ただし、正当な理由に基づく場合は、「不利益取扱い」に当たらないと考えられる。 2 ② 障害を理由として公共交通機関の利用を拒み、若しくは制限し、又はこれらに条件をつけ ること 〔該当する可能性がある事例〕 ・ タクシー乗り場や道でタクシーに乗ろうとしたところ、車椅子とわかれば乗車拒否される。 (肢体)【事例2】 ・ 知的障害者がバスに乗車中、大声を出した際、運転手が「もう2度と乗るな!」「次からは 親と来い」などと怒鳴りつけた。(知的)【事例3】 ・ タクシーに乗車した際に運転手にイヤな顔をされ、窓をあけられたり、「臭いがする!!」「シ ーツ汚さんといてや」と言われた。タクシー待ちで順番がきたのに、乗る前に発車された。 (肢体)【事例 37】 ・ 車いす使用者に対するバスの乗車拒否がある。乗車の際に介助を行わない、バス停で車 いす使用者が待っていても停車しないなど。(肢体)【事例 38】 ・ タクシーの乗車拒否。盲導犬など特に。(視覚)【事例 43】 ・ 昔、バスの運転手に乗せてもらえなかった。【事例 50】 ・ バスの運転手にサポートをお願いしたが拒否された。【事例 51】 ・ 電車で駅員に板をお願いしたら、つきそいの人でいけるだろうと言われた。【事例 55】 ・ 駅で乗車する前に「車いすの方は後です」と言われ差別を受けた。バスで「車いすで乗車 されると他の客にご迷惑になるので、乗車しないで下さい」と断られた。【事例 62】 ・ 電車を乗り換えるときに、荷物扱いされた。バスに乗車するとき、運転手に乗車意思を伝え たのに、無視され拒否された。タクシーに乗車をお願いすると「シートが汚れ商売にならな い」と断られた。(肢体)【事例 63】 ・ バスに乗ろうとしたとき、階段のバスのため、車いすで乗れなかった。(肢体、精神)【事例 64】 ・ バス停で一番前で待っていたが、他の人が先に乗って満車になってしまい、車いすの乗 るスペースが無くなった。(肢体)【事例 73】 ○ 肢体不自由、視覚障害、知的障害等を理由として、バスやタクシー等の公共交通機関 の利用を拒むこと ○ 車いす、盲導犬等を理由として、バスやタクシー等の公共交通機関の利用を拒むこと など ※ ただし、正当な理由に基づく場合は、「不利益取扱い」に当たらないと考えられる。 ◆「正当な理由」に基づく場合(不利益取扱いに当たらない)と考えられるもの ○ 施設・公共交通機関の構造上やむを得ない場合 ・ 通路の幅を広げるなど施設の構造を変更してしまうと、代替不可能な文化的な価値を 損ねてしまう場合 ・ 車いすで中に入ろうとした場合に、施設等を損傷させてしまう場合 ・ 施設等の老朽化のため障害者の安全を確保できない場合 等 3 ○ 人の生命、身体、財産に対する侵害が生じる具体的な危険がある場合 など ・ 気圧の変化や酸素濃度の低下により身体に悪影響を及ぼす機能障害のある者につい て、飛行機の搭乗を拒否する場合 等 (2) 「合理的配慮の不提供」と思われる事例 ① コミュニケーションや情報のやりとりに配慮が望まれる事例 〔該当する可能性がある事例〕 ・ 駅員が車いすの人がうなずくなどして答えていても、介助者に話しかける。【事例4】 ・ 聴覚障害者は電車の車内放送が聞こえず、降りたい駅がわからない。たまにドアの上に細 長い液晶掲示板が付いているが、もっと各ドアの上につけてほしい。(聴覚・平衡機能)【事 例5】 ・ 公共の会議などを行う施設に磁気ループや情報保障支援機器の設置が無く、難聴者は 活用できない。(聴覚・平衡機能)【事例 13】 ・ 電車でのこと、行き先などの情報が電光掲示など視覚的に保障されていない場合があり、 気づくと終着駅であった。(聴覚・平衡機能)【事例 33】 ・ 無人駅の改札口、呼び出しベルがあるが聴覚障害者は使えない。(聴覚・平衡機能)【事 例 40】 ・ タクシー運転手に「私は聞こえない。紙に書いてください」と頼んでも聞いてくれない。前ミ ラーを見ながらしゃべる。(聴覚・平衡機能)【事例 65】 ・ 地下鉄などを介助ヘルパーに付かせてもらっている時、利用者の方に先に話(行き先など) を聞かずに、僕に駅員が話しかけてきた。【事例 68】 ・ 難聴者と肢体・視覚障がい者が外出すると、駅係員や店員など、歩いている難聴者に必 ず尋ねる。渡り板の有無や商品の有無・購入は肢体の私が必要とするのに、私に尋ねるこ とはまず無い。(視覚、聴覚・平衡機能、肢体)【事例 89】 ・ チケットを買う時、券売所の販売員が介助者に話す。何度も「介助者に言わないで下さい」 と言っても、無視して介助者の顔を見てずっと対応。【実行委員会事務局提出事例】 ○ ○ ○ ○ ○ 介助者ではなく、障害者本人に対して話しかけること 放送が聞こえない聴覚障害者のために、液晶掲示板で行き先等を案内すること 建物の案内表示について点字、拡大文字、音声等の配慮を行うこと 会議施設等に磁気ループや情報保障支援機器を設置するなど情報保障に配慮すること 聴覚障害者のために、筆談等の配慮をすること など ※ ただし、合理的配慮の内容は障害態様や状況等に応じて変わるものであり、「過度の 負担」を課す場合は、「合理的配慮の不提供」に当たらないと考えられる。 「過度の負担」に当たるかどうかは、事業規模、経営状況、人員体制、負担費用等に よって変わるものであり、個々の事案ごとに判断される。 ② 建物その他の施設に関して障害の特性に応じてきめ細かく配慮や工夫が望まれる事例 4 〔該当する可能性がある事例〕 ・ 居酒屋などで、車イスでも入れるバリアフリーの店は圧倒的に少ない。【事例1】 ・ 車イスに乗った方が公園に遊びに行った際、道が砂利道だったため、車イスが通りにくく 転倒した。(肢体)【事例6】 ・ コンビニはたくさんあるが、自動ドアのある店、段差のない店、身障者用のトイレのある店 はまだまだ十分にない。(肢体)【事例7】 ・ 行きたい店や娯楽施設に階段があるため入れない建物が多すぎる。(肢体)【事例8】 ・ エレベーターが狭く、車いすがつっかえて扉が閉まらない。【事例9】 ・ 障害者マークが無い時のトイレの出入。【事例 10】 ・ エレベーターがないので、車いすでいけない。トイレも奥にあるので使いにくい。音が漏れ るのでいやだ!【事例 11】 ・ お寺に段差があって、ふすま絵が見られない。【事例 12】 ・ 車いすトイレにカギがしまっている。【事例 14】 ・ 入りたい店があっても階段があって入れない。【事例 15】 ・ ユニバーサルトイレと言っているわりに誰でも使えるトイレが1つしかなかったり、場所が限 られている。最近はトイレに困る。【事例 16】 ・ 車いすトイレがせまくて利用できないことがある。【事例 17】 ・ 大学の中に車いす用トイレがあるが、手すりが固定されていて、すごく使いにくい【事例 18】 ・ もっと海外のように、トイレや施設など、使いやすいものを整備するべき。【事例 19】 ・ 公園の車いすトイレに鍵がかかっていて、管理会社に電話をして何十分も待たないと開け てもらえなかった。【事例 20】 ・ エレベーターが狭くて入れないことがある。【事例 21】 ・ 雑居ビルで、エレベーターは車イス対応だが、エレベーターに行くまでのドアが自動では なく、閉められたままとなっていた。【事例 22】 ・ ファミレスとか、2階に入り口があることが多い。入口が入れても、中に入ってから階段があ るという店もある。【事例 23】 ・ レストランの2階が食事スペースでエレベーターがないため、車イス利用者は上がれない。 【事例 24】 ・ 段差があるお店には入店不可能。お店自体も車イスの幅より狭かったり、Uターン出来な い形では、入店不可。(肢体)【事例 25】 ・ バリアフリーになっていない公共施設が多く、我々当事者が利用出来やすい環境の整備。 (肢体)【事例 26】 ・ 投票の時に投票所に段差があって不愉快な思いをした。【事例 27】 ・ 障害者用の駐車スペースに車を止めた職員に対して聴覚障害者が注意喚起したところ、 口論となった。(聴覚・平衡機能)【事例 75】 ・ 点字ブロック設置場所に平然と駐車している自転車が多く見られる。(視覚)【事例 79】 ・ 点字ブロック設置場所に平然と車を駐車しているのが目立つ。(視覚)【事例 82】 ・ エレベーターに乗りづらかったり、乗れなかったり、遠慮することが多い。車イス用のエレベ ーターは鏡が付いているのに、その鏡を活用できないことも多い。(肢体)【事例 85】 ・ もっと歩道を広く、車イスが通れるように整備してほしい。(肢体)【事例 86】 ・ 車イストイレが男性側にしかない時があり、とても嫌な気分で入ります。(肢体)【村田委員 5 提出事例】 ・ まちづくりの中で、設備や交通機関の利便性が不平等。表示物が見えないので利用でき ない。(視覚)【実行委員会事務局提出事例】 ・ 歩行者道路の段差がありすぎる。自転車などの駐輪や違法駐車が多くて通行しにくい。 【実行委員会事務局提出事例】 ・ 歩道に置いている自転車をなくしてほしい。(視覚)【実行委員会事務局提出事例】 ○ 移動経路で高低差のある場所へのスロープ、エレベーター、手すりの整備等、障害者が 円滑に移動できるよう配慮すること ○ 障害者が利用できるトイレ(車いす・オストメイト対応のトイレ)を整備すること ○ 移動が困難な障害者のために駐車場を確保すること ○ 車いすで利用できる大きさのエレベーターを設置すること ○ 点字ブロック設置場所に駐車・駐輪等をしないこと など ※ ただし、合理的配慮の内容は障害態様や状況等に応じて変わるものであり、「過度の 負担」を課す場合は、「合理的配慮の不提供」に当たらないと考えられる。 「過度の負担」に当たるかどうかは、事業規模、経営状況、人員体制、負担費用等に よって変わるものであり、個々の事案ごとに判断される。 ③ 公共交通機関に関して障害の特性に応じてきめ細かく配慮や工夫が望まれる事例 〔該当する可能性がある事例〕 ・ バスに乗ろうとしたとき、階段のバスで、車いすだったので、乗れなかった。(肢体、精神) 【事例 28】 ・ 駅ホームのエレベーターは、移動が少なくてすむよう、同じ場所を希望。エレベーターに 一般の方が先に乗り、車椅子やベビーカーの方々が待たされる。(肢体)【事例 35】 ・ ○○駅の到着ホームで、車いすの人、高齢者・視覚に障害のある人たちが困っている。 (視覚)【事例 41】 ・ ○○線で 11 号車の所しか座れない。ドアが狭い。車いすだと通れない。【事例 42】 ・ バスの運転手がスロープの場所を知らないし、車いすを止めるベルトをしない。研修がさ れていない。【事例 44】 ・ 駅のトイレが少し狭い。【事例 45】 ・ エレベーターが一枚板になる昇降機のため電車に乗り遅れた。【事例 46】 ・ 車イス介助をして○○線に乗ろうとした時、ホームに出るまでに、相当遠回りをする裏道を 案内され、エレベーターも荷物を運搬するような仕様だった。【事例 48】 ・ 行きは車いす車両があった。帰りの車内は車イスさえ通れず、お客さんが降りるたびにホ ームに降ろされた。【事例 49】 ・ エレベーターの設置されていない駅がまだある。【事例 53】 ・ ○○駅は車イスでホームに行けない。【事例 57】 ・ 鉄道等の待合室は、車イスでは使用できない。駅のホームのエレベーターが故障して修 理中。別のホームに着く電車を待った。自走式の車イスなら、駅係員総出で持ち上げても 6 らうが、電動車イスではそうはいかない。(肢体)【事例 58】 高速バスは車イスに乗ったままで乗車できない。路上駐車・路上駐輪・歩道を占拠してい る看板・道を塞ぐように歩いたり、立ち話をしている人々。歩道を猛スピードで走り去る自転 車。(肢体)【事例 61】 ガイド中の駅員から、両脇に腕を差し込んで抱き上げられるなど、不快かつ危険な行為を された。(視覚)【村田委員提出事例】 タクシー乗車の時、私の話もきかずに一方的な介助で胸を触られ不快だった。(肢体)【村 田委員提出事例】 新幹線、特急の自由席に乗れない。(肢体)【実行委員会事務局提出事例】 15 分前に改札に行ったにも関わらず希望の電車に乗れなかった。(肢体)【実行委員会事 務局提出事例】 鉄道すべてに、簡易なものでいいので、転落防止柵をつけてほしい。【実行委員会事務 局提出事例】 介護タクシーの車いす固定レバーの閉め方が雑だったりする。【実行委員会事務局提出 事例】 電車の全駅にホームドアをつけてほしい。(視覚)【実行委員会事務局提出事例】 交通機関に乗る時に拒否されたり、予約を求められたり、乗る位置を決められたり。そうい うことがない社会に!(肢体)【実行委員会事務局提出事例】 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ○ ○ ○ ○ ノンステップバスや車いすで利用できる特急電車等の運行を増やすこと 公共交通機関を利用する障害者に対し、乗降の介助をすること 車いす利用者が円滑に移動できるよう、駅にエレベーターを設置すること 鉄道の駅にホームドアを整備すること など ※ ただし、合理的配慮の内容は障害態様や状況等に応じて変わるものであり、「過度の 負担」を課す場合は、「合理的配慮の不提供」に当たらないと考えられる。 「過度の負担」に当たるかどうかは、事業規模、経営状況、人員体制、負担費用等に よって変わるものであり、個々の事案ごとに判断される。 (3) その他の事例 ① 制度やサービスの改善等に関する意見 〔該当する可能性がある事例〕 ・ 精神は電車の割引はない。(精神)【事例 29】 ・ 電車は精神障害を理由とする割引がない。うつの時などしんどいのになぜか。(精神)【事 例 30】 ・ 単独での乗車の場合、電車の乗車が 101 キロ以上でないと割引にならない。【事例 31】 ・ 交通運賃について、精神障碍者手帳では割引制度は利用できないことが多い。(精神) 【事例 32】 ・ 高速道路の障がい者割引について、それぞれの障がいにあった形で制限・拡大すべき。 7 ・ ・ ・ ・ 等級判定ではなく、現状の生活状態から判断すべき。(肢体)【事例 60】 駅の改札機でキップを入れたあと「こども」が表示されるので、他の人達が変に思う。「障」 とかがいいと思う。(聴覚・平衡機能)【事例 81】 電車、一人で近距離でも(今は 100 キロ以上)乗車割引してほしい。(現在、2名なら近距 離でも割引あり)(視覚)【実行委員会事務局提出事例】 旧国鉄時代に決められた割引。障害等級1種の人は半額になるがサポーターが有る場合 のみ。2種の人は 100 キロ超える場合のみ半額。要するに障害者は半人前の扱い。(肢体) 【実行委員会事務局提出事例】 JRや私鉄の料金を減免してほしい。(精神)【実行委員会事務局提出事例】 ② 障害に対する誤解・偏見等がある事例 〔該当する可能性がある事例〕 ・ バスに乗っていて障害者手帳を見せると嫌な顔をされた。(精神)【事例 36】 ・ バスに乗ろうとしたとき、運転手があからさまに嫌な顔をした。(肢体)【事例 39】 ・ バスの運転手さんが、停まる停留所とアナウンス放送が違っていたので、大きな声で間違 っていると言ったらしかられた。【事例 52】 ・ バスの運転手がスロープをだすのをめんどくさそうにする。【事例 56】 ・ 車イス席の指定券を購入したが、電動車イスで乗車したとき、一人の客に、『こんな狭い通 路に、車イスでジャマ、迷惑だ』と言われた。(肢体)【事例 59】 ・ バスの運転手で、あいそうの悪い人がいた。タクシーに乗ったとき、行政が違うので、1割し てもらうのにすごくいやだった。(肢体、精神)【事例 64】 ・ バスの運転手に差別された。「あなたは運転手やめたら?」と言ってやった。【事例 66】 ・ 駅員から「また酒を飲んできたか」と何回も言われた。【事例 67】 ・ バスの中で隣に障害者がよると席を立つ。【事例 69】 ・ バスで大きな声でお客さんに「地下鉄に乗ったらいいじゃないか」と言われた。【事例 70】 ・ 車いすに人が座っているのに「何人」ではなく「何台と数える」(地下鉄の駅員)【事例 72】 ・ タクシー乗車の際、手帳を見せた途端運転手の態度・口調が代わり、あからさまに対応が 違う。【事例 76】 ・ 電車に自閉症と思われる青年が乗車したら、周囲の人が慌ててよけた。(知的)【事例 77】 ・ 車椅子専用のスロープをお願いしたところ、駅員の態度が非常に悪かった。(聴覚・平衡 機能)【事例 78】 ・ 電車の座席で本人と座ると、乗客が距離をあけて座り近寄らない雰囲気があった。(知的) 【事例 80】 ・ 精神科病院に入院している知人に会うためにタクシーに乗って行き先を言ったら、じろじ ろ見られ「病院じゃなくて、その近くに行くんですよね。」と言われた。【事例 83】 ・ ノンステップバスで、乗客に『なんで、車イスで乗るのん!狭いのに』『時間かかるなあ!早 よ出来ひんのか』など言われた。雨の時はカッパを着るので、他の客に迷惑をかけないよう、 出かけるのを止めるか、バスに乗らずに歩道を車イスで行く。【事例 84】 ・ 通常の人より足が悪く、全盲に近い視力で杖を利用。ホームや階段で通行人から故意に 肩をぶつけられたり、故意としか思えないぐらいの力で足を踏まれる。(視覚)【事例 87】 8 ・ バス停で待っている時、ジロジロとながめられる。ヘルパーさんと一緒の時も同じことが有 る。(知的)【事例 88】 ・ 一人でバスに乗車した時、「介助者なしか」とため息をつかれた。(肢体)【実行委員会事 務局提出事例】 ・ タクシー乗車時、車いすをトランクに積む際「わしは腰が痛いんじゃ!どうしてくれんねん」 と言われ不愉快。(肢体)【実行委員会事務局提出事例】 ・ 車の乗り降りを最後までジッと見つめている方がいる。(差別化どうかわからないが。)(肢 体)【実行委員会事務局提出事例】 ・ 電動車いす利用者の肩と介助者の私がバスに乗り込んでしばらくすると、前方にいた乗客 (70 歳位)が振り向いて「あんたら、降りる時は皆にすみませんと言いなさい。皆に迷惑かけ て乗ってるんやからな」と言われた。(肢体)【実行委員会事務局提出事例】 ・ バスでしょうがい者手帳をみせると、ぐちをいわれました。【実行委員会事務局提出事例】 ・ 駅でエレベーターに乗ろうとしたら、高齢者に閉められた。【実行委員会事務局提出事例】 ・ 障がいのある人(声をずっと出す、肢体不自由)が介助者と乗車していると、年配の男性が 二人に怒鳴りだし、次の駅で二人は下車。【実行委員会事務局提出事例】 ③ その他 〔該当する可能性がある事例〕 ・ バスに乗車した際、障害者手帳が有効かどうか分かっていない運転手が多いと感じる。 (視覚)【事例 34】 ・ 電動車いすに乗っているのに、駅員に手帳を見せろと言われる。(肢体)【事例 47】 ・ 地下鉄など公共交通機関ではいちいちどこまで行くのかなど、余計なことを言わないとい けない。【事例 54】 ・ 駅員さんが「どこ行く」などいちいち聞いてくる。【事例 71】 ・ タクシーの運転手から障害者手帳について詳しく聞かれた。(精神)【事例 74】 9 2.共生社会の実現に向けた推進方策の検討 ○ 共生社会の実現に向けて、例えば、次のような方策が考えられるのではないか。 (考えられる推進方策の例) (1) 推進体制の構築 ○ オール京都体制で共生社会の実現を目指す「推進会議」の設置 ○ 分野ごとに課題を議論し、解決に向けた取組を進める「プロジェクトチーム」の設置 等 (2) 未然防止の取組 ○ 障害に対する理解促進のための周知啓発(障害に対する誤解・偏見等の解消) ・ 学校教育における児童生徒に対する障害の正しい理解等に関する教育の推進 ・ 不利益取扱い・合理的配慮に関するガイドライン作成・周知 ・ 施設・公共交通機関職員に向けた、障害の正しい理解、不利益取扱い・合理的配慮 の内容、障害者への接し方等に関するパンフレット配付や研修 ・ 地域住民に向けた、障害の正しい理解、不利益取扱い・合理的配慮の内容、障害者 への接し方等に関するパンフレット配付や研修 ・ 障害のある人とない人が交流する場・イベント ・ サポーター養成 ○ 合理的配慮に積極的に取り組む事業所の評価・表彰・認証 等 (3) 事後解決の仕組み ○ 条例において、不利益取扱いを禁止(合理的配慮の提供を求める) ○ 個別事案について、相談、助言、あっせん等により、話し合いを基本として解決を図る 仕組み(相談員、第三者的な紛争解決機関の設置) 等 10