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南海トラフ地震・津波対策の確実な推進

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南海トラフ地震・津波対策の確実な推進
南海トラフ地震・津波対策の確実な推進
政策提言先
国土交通省
政策提言の要旨
・南海トラフで発生する地震(M8~9クラス)は、今後30年以内の発生確率が70%程度に
まで上昇しており、震度7の揺れと巨大津波の脅威は刻々と増しています。
・このような時間的な制約があるなかで、大規模な被害が想定される地域においては、実効性の高
い地震・津波対策へ優先的に投資することが必要です。
・ 本県では、昨年度までの全国防災事業を活用して、5年間で10年分の事業を実施し、県人口の
約45%が集中するとともに、県都としての都市機能が集積する高知市を中心に、防災・減災イ
ンフラの整備を推進してまいりました。
・しかしながら、まだまだ対策が必要な区間が残っており、すぐに着手できる準備もできています。
・このようなことから、本年度の補正予算の重点配分をお願いします。
【政策提言の具体的内容】
県人口の約45%が集中するとともに、県都としての都市機能が集積する高知市は、地震による
約2メートルもの地盤沈降と、液状化による堤防等の沈下・倒壊に加え、市街地が広範囲にわたり
長期浸水するなど、これまでに例をみない都市型災害の発生が予想されており、その対策が急務と
なっています。
また、沿岸部では海岸と河川が連携し、特に緊急性・重要性の高い一連区間の地震耐震対策を早
期に完成させる必要があります。
県内にはまだまだ対策が必要な区間が残っており、そのための準備もできていることから、補正
予算の重点配分をお願いするものです。
(1)県都としての都市機能が集積する高知市の地震津波対策の推進
( 浦戸湾堤防耐震対策、排水機場耐震対策 )
(2)沿岸部の地震・津波対策を確実にするための水門耐震対策の推進
( 土佐湾沿岸部水門耐震対策 )
【政策提言の理由】
○県都・高知市における浦戸湾流入河川の堤防の耐震対策は、要対策延長約39キロメートルの
うち、14キロメートルの耐震化が完了しました。また、9箇所ある排水機場のうち、7箇所
の耐震化を完成させ、残り2箇所についても、工事に着手しています。
◯このように、本県では、昨年度までの5年間で、全国防災事業を活用し、海岸と河川をあわせ
て176億円にのぼる事業費を上積みして、防災・減災インフラの整備を進めてきました。
◯しかしながら、津波の脅威が刻々と増しており対策をさらに加速すべき時期であるにも関わら
ず、28年度は全国防災事業の終了により事業規模を縮小せざるを得ない状態となっています。
○また、事業規模の縮小は低平地の住民の不安を大きくすることから、盛り上がりを見せつつあ
る避難訓練などのソフト対策への影響も懸念しています。
【高知県担当課】土木部 河川課、港湾・海岸課
南海トラフ地震・津波対策の確実な推進
高知県
県人口の約45%が集中し都市機能が集積する県都・高知市(浦戸湾)の地震・津波対策
南海トラフ地震発生による
被害想定
県都高知市(浦戸湾)
土佐湾
(全国防災を活用し、要対策箇所、堤防39kmのうち14km、排水機場9か所のうち7箇所の耐震化を完了)
要因
全体
うち津波
死者数
(万人)
4.2
3.6
全壊棟数
(万棟)
15.3
6.6
水管理・国土保全局、港湾局
久万川
高知市
高知市街地内河川の耐震対策
~防災・減災インフラの継続的な整備に向けて~
高知港海岸の耐震対策
A
重点区間①
江の口・下知 工区
鹿児第2排水機場
江ノ口川排水機場
鹿児川排水機場
B
堀川水門
県庁
重点区間②
高須 工区
鏡川
C
国分川
若松町工区
避難時間を稼ぐために、堤防等の耐震化、液状化対策を進めることが重要
▽津波遡上高
本江田川排水機場
重点区間②
潮江 工区
既設コンクリート撤去
上部コンクリート
▽津波遡上高
凡例
全国防災費等による整備箇所
鋼矢板
鋼管杭
3箇所
H28事業準備箇所
9箇所 3100百万円
870百万円
12,000
AA:河川堤防3億円+海岸堤防8億円
事業費推移表(H20~H28)
補正予算の充当を!
(約4,200百万円を準備)
10,000
全国防災を活用することで5ヶ年分の事業を上積み
8,000
5ヶ年計17,638百万円
7,471
6,000
河川+海岸(全国防災)
河川+海岸(通常)
4,285
4,000
3,156
916
7,483
1,810
4,061
2,000
3,060
3,412
3,400
2,493
2,362
2,645
2,815
H24
H25
H26
H27
3,332
0
H20
H21
H22
全国防災前
≪政策提言≫
H23
下田川排水機場
長期浸水面積 2,800ha
130,000人が影響!
H29以降整備箇所
鋼管杭工法
二重矢板工法
H28内示での実施可能箇所
H28県予算 H28内示
H28内示
H28県予算
ス待
ピっ
ーた
ドな
がし
緩の
む対
こ策
と
を
懸
念
→ 重点区間①江ノ口・下知工区の堤防
対策が完了
(長期浸水人口が39%減)
緊急性・重要性の高い区間の完了
堀川水門
BB:排水機場3億円
海岸 河川
→ 重点区間②高須工区の2排水機場耐震
対策が完了
(浦戸湾内の9排水機場の耐震化が完了)
CC:河川堤防5億円
→ 重点区間②潮江工区の河川堤防対策が
完了
全国防災期間(H23補正~H27)
・住民の生命・財産を守り、素早い復旧・復興に繋げる災害に強い県土づくりを進めるためには、海岸や河川堤防・排水機場の地震・津波対策は
不可欠です。
・海岸と河川が連携し、特に緊急性・重要性の高い一連区間の地震・津波対策を早期に完了させるため、本年度の補正予算の重点配分をお願い
します。
南海トラフ地震・津波対策の確実な推進
~防災・減災インフラの継続的な整備に向けて~
水管理・国土保全局、港湾局
仁淀川
新川川水門
②
後川放水路防潮水門
後川第一放水路水門
後川第二放水路水門
※H28 事業準備箇所
高知新港
三重防護第2ライン
H28完成予定
後川第一放水路水門
津波
浦戸湾
高知市
後川第二放水路水門
後川放水路防潮水門
高知龍馬空港
津波
物部川
南国市
新川川
海岸耐震化と併せ
て施工することで高
知市沿岸部の津波
対策を推進
・人口や社会基盤が集積し、高知龍馬空港・高知港等
の重要インフラが立地する高知市を中心とする沿岸部の
地震・津波対策として直轄高知海岸の堤防耐震化等を
実施中
①新川川水門
※H28 事業準備箇所
香南市
土佐市
桜川
仁
淀
川
新荘川
物
<浦戸湾内> 部
川
香宗川
夜須川
和食川 安芸市
安芸川
伊尾木川
上ノ加江川
海岸耐震化と併せて施工すること
で高知龍馬空港を含む南国市沿
岸部の津波対策を推進
四万十町
安田町
東洋町
安田川
久礼川
中土佐町
③和食川水門
※H28 事業準備箇所
対策完了
芸西村
萩谷川
須崎市
・堤防耐震化の効果を確実なものにするためには流入し
ている河川水門の耐震対策が必須
田野町
<県中央部>
奈半利町
奈半利川
大規模な地盤沈降により、多くの海
岸で堤防高が不足、広範囲に長期
浸水が発生!
室戸市
野根川
<県東部>
県東部の海岸に
は、わずか数分で
津波が到達!
後川
黒潮町
加持川
宿毛市
松田川
福良川
大月町
室津川
湊川
津波の水位より地震後の堤防高が高い海岸
伊与木川
四万十市
四万十川
土佐清水市
津波の水位より地震後の堤防高が低い海岸
蛎瀬川
主な河川
高知市春野町
長期浸水が予測されるエリア
南国市物部
芸西村和食
下ノ加江川
頭集川
益野川 加久見川
三崎川
<県西部>
多くの海岸がリアス式地形で
あるため津波が収斂し、津波
高が高く、ほぼ全ての海岸で
堤防高が不足!
≪政策提言≫
和食川水門
①新川川水門
②後川放水路防潮水門
③和食川水門
・住民の生命・財産を守り、素早い復旧・復興に繋げる災害に強い県土づくりを進めるためには、海岸や河川堤防・水門
の地震・津波対策(耐震化や嵩上げ)は不可欠です。
・海岸と河川が連携し、特に緊急性・重要性の高い一連区間の地震・津波対策を早期に完了させるため、本年度の補正
予算の重点配分をお願いします。
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