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2013年 J24全日本選手権大会(裏風編) 先日、記者は標題の大会を

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2013年 J24全日本選手権大会(裏風編) 先日、記者は標題の大会を
2013年
J24全日本選手権大会(裏風編)
先日、記者は標題の大会をお手伝いしました。クラブ行事ではありませんが、その模様をお届けいたします。
数あるJボートの中でもレースフェチだけが乗ることを許されるJ24、この2013年全日本選手権が晩夏の
西宮沖で開催されました。日頃、職場での赤潮にまみれ、家庭での渦潮に翻弄されている J-24 乗り達が、この
一年間の切磋琢磨の成果を試すと共に、陸での鬱憤を晴らす大会がやってきたのです。ここには二人三脚や玉入
れ等という優雅な競争はありません。ただひたすらライバル達を鼻差でも負かす、というシンプルで激しい戦い
だけがあります。そして戦いは「SIESTA」チームが栄えある三連覇を達成されました。おめでとうございます。
上上:右端の赤スピンが SIESTA 艇
上:初日午前中は延期信号の中、風待ちで過ぎていきます。
さて大会は9月21日から23日にかけて行われましたが、空はいよいよ晩夏の青に輝き、秋の気配を漂わせた
雲も浮かんでいます。そして西宮沖は、朝11時までは微風が続き、それを過ぎると急に明石海峡から西風が入
り始め、午後は安定した西風が吹き続けるのが、パターンです。ですが今年は台風19号の関係があったのか、
日頃とは全く違い、レガッタを通じて微軽風に翻弄され、そして画だけでは分かり難いのですが、淀川の流れに
も翻弄された大会となりました。日頃は淀川河口が泥色に染まることは少ないのですが、琵琶湖の水位の上昇に
伴う大放流の影響があり、河口には風と潮汐と河の流れによる複雑な海況が作りだされ、マーク付近では、パワ
ーの足らない風とマークに押しつける淀川の流れで、マークタッチやインシデントが発生し、大声が飛び交う様
相を生みだしました。ヘルムスの皆様、大変ご苦労様でした。大会の正式な成績や写真等はKYCのHPで発表
されています。そしてこちらは大会運営の合間に撮影した写真をお届けいたします。
同型艇だけの戦いですが、今日は上マークへの左右のコース選択で大きな差がついてしまいました。
やはり全日本、ポールセットからスピンアップへの動作に殆ど乱れはありません。
一瞬の美と申せましょう。
今回はゲートマークが設定されましたので、艇団は左右に分かれます。
神戸の山並みをバックに競います。
夏を思わせる日差しが続き、レース艇が逆光の海面に影絵のように浮かんでいました。
今勝っていても次のマークではどうなるか分かりません。一瞬も気を緩められない帆走が続きます。
時には秋の空になります。
レースを終え帰港する艇団。
今大会は SIESTA チームが三連覇を達成されましたが、8位までには関西水域以外のチームが入られました。
今大会は風、河の動きをどう読むかという戦術的に大変難しいものでした。又今年の参加艇の目標は SIESTA
チームを負かすことに絞られているという厳しい状況でしたが、そんな中でも SIESTA 艇は大きく崩れることな
く着実にポジションを守られて、最終レースで他艇を振り切られてカップを獲得されました。流石としか言いよ
うがありません。
他方、他チームにとっても優勝できる可能性が十分あっただけに、悔しさの残る大会でもあったでしょう。
そして関西のチームですが、個々のレースでは上位進出されていながら、手痛いミスを犯されて下位に甘んじら
れてしまったように思われます。次回大会での躍進を期待しましょう。皆さん又お会いしましょう。
2013年9月
成績表はKYCのHPからお借りしました。
記者ジェームス・Uでした。
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