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籠屋新聞海賊版第1号

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籠屋新聞海賊版第1号
注意
本紙は最新の設備および訓練された技術者によって細心の注意を払って製造されておりますが、工程上の根本的問題からウソおよび洗脳成分が完全に除去できないため、お客様によっては頭痛、発熱、
東京都豊島区西巣鴨
〒170-××××
×-××-×-×××
mail:××××××@
それに対してリアルタイムで寄せられる全国からの反応は、未だ記憶に新しい。ところがこのたび、もう一つのタビ日記の
日記と
存在が確認された。平島からの同行者、橋爪太作による、タビの後半をめぐるもう一つの記録である。本来、 mixi
いう私的な場所に書かれた文章だが、本家の主筆に勧められ、急遽籠屋新聞第 号に便乗することとなった。このような内
0 0 0 0
な い。 鹿 児 島 港 を 出 港 す る と
の存在に成り下がる。
れ か ら 一 週 間 弱、 石 こ ろ 以 下
カ メ ラ を 持 っ て、 デ ッ キ を か
1200まで上げたデジタル
輪ネタで栄光ある籠屋新聞の伝統を汚すのは誠に心苦しいが、読者の皆様方にはぜひ寛大な気持ちで見守っていただきたい。
それでは始まり始まり。
き の 気 分 は、 す べ て を 捨 て て
東京から伸びるゴムひもに背
く 不 安 感 だ っ た。 い つ も 電 波
湧いてきたのは解放感ではな
携帯の電源を落とした瞬間、
い な け れ ば 確 実 に ぶ れ る。 何
メラをどこかに押さえつけて
ドは二分の一から六分の一。カ
けずり回る。シャッタースピー
♯ 「辺境」最深部への退
)
却( 2009/11/07
中を引っ張られつつのきわめ
の 鎖 に 縛 ら れ て、 そ れ を 桎 梏
辺境最深部に向かうどころか、
窓の外はすっかり暗くなった
て中途半端な気分だった。
いま、トカラの平島にいる。
が、 さ っ き ま で は 笹 藪 越 し に
本 に メ ー ル を 送 る。 そ し て 電
甲 板 に 出 て、 ゴ ム ひ も の 一
は自分というものに深く入り
と深い意識レベルでこの装置
と 感 じ て い た が、 ど う も も っ
う に な る。 き れ い な 写 真 が 撮
る 白 波 が ぶ れ て、 白 く 糸 の よ
出 し て 撮 る。 月 光 に 照 ら さ れ
枚 か、 カ メ ラ を 船 の 外 に 突 き
東 シ ナ 海 が 見 え て い た。 か す
源 を 落 と す。 こ れ か ら 行 く ト
込んでいたらしい。
かに潮騒がきこえる。
学期半ばでこんなところに
カ ラ 列 島 は、 携 帯 が ド コ モ 以
ISO
れ た。 し か し、 高 所 恐 怖 症 気
来 て い る な ん て、 い っ た い お
錦 江 湾 を 走 る。 感 度 を
出 航 し て し ば ら く、 船 は
まえは何を考えているのだと
外 通 じ な い。 し た が っ て、 au
は、 こ
W44S
端末である我が
、どっちが攻めでどっちが受けか?
〜第1回〜
信、ヴォコーダー(電気的音声分
析・合成 装置)、マグネットフォ
ン、Uボートのソナー、爆撃目標
同定技術などなどは軍用機器の
ん が 乗 船。 こ れ ま で 四 日 ほ ど
中之島から尚さんと荒川さ
いた。
ら し く、 窓 の 外 が 青 く な っ て
出 な い。 日 が 昇 り か け て い る
を 撮 ろ う と 思 っ た が、 元 気 が
う ち に 口 之 島 に 着 い た。 写 真
う一度寝ようと努力している
外 は ま だ 真 っ 暗 だ。 何 と か も
口之島の直前で目が覚めた。
うのではないだろうか。
光 」 と は、 こ う い う こ と を い
一角から降り注いでいる。
「寂
を 煌 々 と 照 ら す 光 が、 天 空 の
真 っ 黒 な 大 地、 し か し そ れ ら
た。真っ暗な海、真っ黒な空、
東平野がギラギラと光ってい
それに照らされた東京湾と関
い月が北東の空高くに輝いて、
のことだ。ほとんど満月にちか
回して高度を上げていくとき
が、 JAL
の最終便で羽田を離
陸 し、 東 京 湾 上 を 大 き く 右 旋
島までは飛行機を使ったのだ
そ う い え ば、 東 京 か ら 鹿 児
は大変にびびる。
味 の 人 間 に と っ て、 こ の 方 法
—放送劇、超短波による戦車通
濫用をうながし、それがまた耳
大戦へとチューニングする。最
初の濫用であるラジオは世界大
戦WW1から世界大戦WW2へ、
次の濫 用であるロック・ミュー
ジックは世界大戦 W W 2から世
界大戦 W W 3へと導いてゆく。
ン・フィルム・タイプライター」
で聞いたら塩の影響じゃない
あまり大きな木はない。
(あと
の太さの竹が一面生えている。
に琉球寒山竹という筆くらい
た ら 全 然 平 ら じ ゃ な い。 そ こ
が 付 い た そ う だ が、 近 く で 見
らということで平島という名
遠くで見たら平らに見えるか
一時間ほどで平島についた。
ているという。
諏訪瀬の御岳と桜島は連動し
らじゅうに灰の名残があった。
か 噴 火 し て い る ら し く、 そ こ
鹿児島でも最近桜島がぼかす
ま で 飛 ぶ と い う。 そ う い え ば
は、 諏 訪 之 瀬 島 の 灰 は 中 之 島
煙 を 上 げ て い る。 先 生 の 話 で
訪瀬の御岳は噴火したらしく、
島 と 諏 訪 之 瀬 島 が 見 え る。 諏
向 か う と か。 舷 側 か ら は 中 之
これから名瀬経由で鹿児島に
ら中之島の学校の先生らしい。
か 抜 け て い た が、 聞 い て み た
る。雰囲気や持ち物がかなりあ
座っていた女の人に話しかけ
デッキで尚さんがベンチに
た。
い た ら し い。 見 送 り の 人 が い
と反 応 速 度を第(n+1)次世界
・「 哲学の最前衛 — 個の性を生きる」(マツモトトモコ)
・「 年代仏のサーカス文化とポスト構造主義」(中村明後日美子)
・「角島植民地自治区における郷中教育の実証研究」(九州女子)
他多数
gmail.com
歯痛、生理痛、すり傷、切り傷、いぼ痔等の症状が発生する場合がございます。万が一このようなことが起こった場合、直ちに読書を中断して医師に相談するか、そのまま観念するかしてください。
籠屋新聞 海賊版
緊縛悶絶㊙特別独占大公開!
時化、焼酎、ゲロ、そして言葉
トカラ日誌
籠屋新聞 西巣鴨支社
1107-1111
第1号
この秋列島を興奮の渦に巻き込んだ稲垣尚友のタビ「籠屋、九州脊梁山地を行く」
。現地から電送されてくるタビ日記と、
主筆 : 橋爪太作
70 BL
( F・キットラ ー「グ ラ モフォ
予価 1300 円
言われても仕方ないかもしれ
/
G
、石 光 泰 夫 ・石 光 輝 子 訳 )
赤土社
先代思想1月号
特集=
D
1
!!
1
気になる断片
n
27
2009年(平成21年)師走
籠屋新聞 海賊版
第1号
の 運 転 で 部 落 へ 上 る。 ヘ ア ピ
転がしてくる。そのまま尚さん
たいら荘の用沢さんが車を
産をやっている)
、日食時の生
内容は牛の生態観察(平島は畜
し く、 展 示 が 少 し 残 っ て い た。
学習発表会が終わったばかりら
館をのぞいてみたら、ちょうど
落を一周する。小中学校の体育
尚さんに案内してもらい、部
る水深を確保するわけだ。ダイ
1000トン級の大型船が通れ
頭 の 破 壊 力 で 珊 瑚 礁 を 粉 砕 し、
ルハンマーと同じで、大質量弾
いる。要は解体に使うディーゼ
なくさびのようなものがついて
クレーンの先には金属の巨大
に ク レ ー ン が 据 え 付 け ら れ て、
造中である。でかい鉄の浮き艀
つ な が り だ1。 近 い
い。 EXILE
うちに読んでみたい。
ドルノ論などもやっているらし
とか。サイード先生、ほかにア
とコンプレックスを感じていた
の姓からなる自身の名前にずっ
と「サイード」というアラブ風
ワード」という西洋的な名前
イ ー ド の 自 叙 伝 を 読 む。
「エド
戻 っ て、 尚 さ ん に 借 り た サ
しい)がアラ(関東ではクエと
リーで著者本人と偶然会ったら
る釣り客の川島さん(尚さんの
島に着いてから初めての晩
るわけではないのだから。
分は「ユリシーズ」を書いてい
ももう少し減らさなければ。自
少は減るだろう。記述すること
差分を書けばいいのだから、多
あ、あとはここに書いたことの
これはいけない。続かない。ま
に朝が来る。昼頃までごろごろ
あまりちゃんと寝ないうち
思う。
い。焼酎はやはり南国の酒だと
も、島で飲む焼酎はとてもうま
ようだ。ただ、ブランドが何で
児島本土の流行と呼応している
コンプリートガイド
ンカーブを何度も折り返す。舗
き物の生態観察などなど。一番
ナマイトでも仕掛けて一気にす
コ ミ セ ン の2温 泉 が 開 い て る
日だったので、風呂に入りに行
キミの手でイケメン独裁者を操り、乱世のヨーロッパを赤く染め上げろ! 大人気戦略アクションに初の公式ガ
イドブックが登場。「粛正」
「強制労働」といった基本コマンドから「ルイセンコ学説」
「忘却の穴」などの上級技、
さらにベルリン攻略までを徹底解説。姉妹編「ヒットラー無双」
「チャーチル無双」
「ルーズベルト無双」
「東条無
双」も近日発売予定。学習指導要領完全準拠。文部科学省オルタナティブ教育プログラム認定ゲームソフト。
装はすべてコンクリート。砂に
お も し ろ か っ た の は、 中 学 生
ませばいいのにと思うが、この
く。はじめは誰もいなかったが、
スターリン無双
海砂をつかったところと、屋久
の職業体験学習のレポート。ア
あたま悪そうな工法は、しかし
かということだ)南の島という
島から川砂を運んできたところ
ポの取り方から全部やるのは自
ながら見ていてきわめておもし
ろうか。
りでかいやつ、小錦くらいの重
非常識にでかい。自分の身長よ
く、廊下には魚拓多数。どれも
下ろす。釣り客中心の船宿らし
民宿たいら荘につき、荷物を
章旗が雑然と立てかけられてい
ターの玄関脇に、箒と一緒に日
た。それと、コミュニティセン
の現場を想像するとおかしかっ
が ど こ ま で 通 じ た か。 電 話 口
他 人 行 儀 の「 ビ ジ ネ ス マ ナ ー」
りの違いかもしれない。
二つあるようだ。ヒットと空振
水しぶきだけ盛大に立つ場合と
ん」と腹に響く音が響く場合と、
ろい。弾頭が落ちる瞬間、
「どー
しい女の子たちはもう入ったよ
捨てられていた。一緒に来たら
ところにミュールが何足も脱ぎ
ちが出ることにする。入り口の
た。待たせるのも悪いので、
こっ
物だけ置いて外に行ってしまっ
が入りに来る、と思ったら、荷
途中で小学生と中学生の男の子
食べればお勘定にゼロが四つつ
なっている。おそらく、銀座で
る。伊勢エビはほかに刺身にも
ボン放り込んでさらにダシを取
れに伊勢エビの触覚や足をボン
で、それを使った鍋になる。そ
ない)を釣ってきたということ
いった方が通りがいいかもしれ
れているという勝手な結論に達
の調査の結果、集英社が一番売
で、結構興味深い。2時間ほど
ら。普段読まないジャンルなの
やらYJやらパチンコ攻略誌や
ある。青年誌が多い。ヤンマガ
屋のTV台に本や雑誌が積んで
して、無為に時間をつぶす。部
♯2 稲作神話の起源
( 2009/11/08
)
さがあるやつなどなど。だんだ
大半は漬け物石くらいの大きさ
る。それに混じってハングルや
り、消費生活のレベルは鹿児島・
うだ。履いているものを見る限
奢な光景である。
くのは覚悟せねばなるまい。豪
る マ ン ガ が 一 番 多 か っ た か ら。
する。理由は、自分でも知って
海 岸 は 砂 浜 の 部 分 も あ る が、
ん魚というもののスケール感が
の砕けた珊瑚がごろごろしてい
ベ ト ナ ム 語 の ペ ッ ト ボ ト ル や、
さだった。一本の太さが人間の
でいたタコの足も非常識なでか
ク」など、年季の入った稲垣尚
ミの死体が浮いていた水道タン
ラーの家」
、
「カミヤマ」
「ネズ
竹藪」
、
「マン&フルトヴェング
が 探 し て い た。
)などを拾って
ごくレアな貝らしく、知り合い
は忘れたが、宮崎らへんではす
地 に 紫 の 斑 点 の あ る 貝( 名 前
ている。椰子と珊瑚、それに白
まだ中身のある椰子の実も落ち
くない。
ま渋谷に履いていってもおかし
東京とさほど違わない。このま
わっていないが、何を飲むかは
酒は焼酎というのは昔から変
ほかに「マルセル・モースの
ふ く ら は ぎ ほ ど あ る と こ ろ に、
友ファンにはおなじみの「史跡」
るところなど、もはやタコの足
けのための予備の港が吉留建設
対側のヒガシに行く。現在風よ
宿に戻って、こんどは島の反
担いで帰るのはものすごく大変
に加えて、こういうがらくたを
メラ二台、それにICレコーダ
戻る。フィルムとデジタルのカ
前で小中学生の女の子の集団に
あるピンク色)を後ろ手に持っ
い前までは各戸で島焼酎という
ている。その姿はまるで休日の
戻って、この日誌を書き始め
とも得られるようになってから
都会のティーンエイジャーだ
でくわす。その中の一人がどこ
は、
鹿児島の焼酎(白波)を買っ
が、紙袋は何度も使われたらし
かのアパレル系の紙袋(光沢の
て飲むようになった。それがい
のを自家製造していた。定期船
まではパックに入った黒伊佐錦
く、分厚い紙には深いしわが刻
が再開し、現金収入が多少なり
ア ド ル ノ、 サ イ ー ド と も
アメリカへの亡命者である。
コミュニティーセンター
の 略 称。 無 料 の 公 衆 温 泉 に く
わ え、 役 場 の 出 張 所 や 集 会 所
がある。
に な っ て い る。 こ の へ ん、 鹿
る。一日で3000字になった。
それからまた集落巡り。宿の
かしらん。
実際のところはどうなってるの
こまで来れば形無しである。
500円硬貨ほどの吸盤がぞろ
をまわる。
というより「触手」である。士
( ト カ ラ 最 大 の 建 設 会 社。 最 近
らいまとめて氷漬けにされてい
郎正宗とかラヴクラフトを思い
だった。
50
おかげさまでトカラ塾の HP
も順調にアクセスいただいております。しかし、ウェブと紙の本ってのは、極端に言えば文字を使うことくらいしか共通点がない全くの別物ですね。尚さんの文章はと
ても素晴らしいのだけど、それをウェブというメディアに適合させることはとても難しくて、未だ試行錯誤の段階です。最近「トカラ文芸」の体裁が少し変わりました。出来たら感想を聞かせて下さい。
買 収 さ れ た ら し い。
)により建
起こさせる。欧米人がタコを嫌
う理由が少しわかった。
時代によって異なる。 年くら
ぞろ並んでいる。それが 本く
を や っ て い た が、 そ こ で 並 ん
デパートではちょうど北海道展
そういえば鹿児島の山形屋
たのには驚いた。さすが日琉境
本のファンで、来る途中のフェ
11
より、霧島に来たみたいだ。
で、路面の状態が全然違う。前
分の時と同じだが、なにせ人口
この日寝たのは 時頃だった
者はぼこぼこに亀裂が走ってい
100人に満たない島。そんな
ご飯。隣の部屋に長逗留してい
る。
A4 判
定価 2570
円(税込)
ウンベルト・
コーエー
www.
un~ko.co.jp
界の島。日本国家の権威も、こ
1
狂ってくる。
2
2
新刊案内
*欄外雑記その1*
1
2
10
2009年(平成21年)師走
籠屋新聞 海賊版
まれている。都会に行ったとき
から、一枚一枚の面積から何か
に無理矢理田んぼを作っている
あ る。 ろ く に 平 地 の な い 場 所
入られる。どんなに飲んでも終
なった村主さんに、なぜか気に
酔ってめんどくささが十倍増に
ない病」である。ちなみに持っ
ま う。 い わ ゆ る「 仕 事 し た く
ミック誌の方に目は泳いでし
しても部屋の隅の週刊誌やコ
の 本 が 一 冊 あ る の だ が、 ど う
あるのではないか。
ラ整備には何らかのプラスが
リポートといった基礎インフ
い が、 発 電 や 通 信、 そ れ に ヘ
ら定期的な雇用は期待できな
弄 さ れ る。 足 を 踏 ん 張 っ て い
き る す ざ ま じ い 波 に、 船 は 翻
と風向きがぶつかり合ってで
り 込 む。 港 を 出 た 途 端、 潮 流
雨靴に救命胴衣で漁船に乗
ンツオ口ゴス 第34号
に買った服の袋を大事に使って
ら、機械化された集約農業には
てきた本の内容は、南米ペルー
「黒い彗星はペットとして認知されうるのか」[カルヴィツィエ・ヴィリーレ] 「/鬼が島社会
の崩壊過程についてのオートポイエーシス的数理シュミレーションモデル構築の試み」[多毛
義一]ー 電波社会学をリードする二人の若き俊英の論文が読めるのはンツオ口ゴスだけ。東
京大学表象文化論で掲載拒否されかけた伝説の対談「サバルタンの可能性」も完全版を収録。
い る ら し い。 今 日 は 日 曜 だ が、
電の時間を気にしなくていいの
生業である。だから、畜産や漁
Cはコア2+ビスタのダイナ
塾」のHPを見せる。ここのP
傘 を 差 し て 集 落 の 方 へ。 尚
を軸とした政治と暴力の研究。
低地地方の原住民の神話分析
ち 出 さ れ、 そ れ を 導 索 と し て
いた細いワイヤーが船から打
回 し て 船 が 着 く。 お も り の 付
碇を降ろし、狭い港で器用に転
ばシートベルトがあるだけま
ス タ ー な ど、 こ れ に く ら べ れ
ねない。遊園地のジェットコー
ないと本当に振り落とされか
今 日 は か な り し こ た ま 飲 む。
最寄りの駅ビルまでは船で8時
はありがたい。みなに「トカラ
業、月給などで稼いだ金で、い
さんが昔住んでいた家をたず
る か、 ど こ か に つ か ま っ て い
全く適さない。費用対効果の点
てみる。汐見畑がなまったスバ
ブック。手元が滑って、 セン
時 頃、 上 り の 船 が 入 っ た。
からいえば、全く割に合わない
タケという場所(集落の前の海
まは多くの世帯が鹿児島から米
しおみばたけ
今度はずっと北の方にも行っ
間以上かかる。
ンツオ口ゴス
編纂委員会
が一望できる)に行ってみるが、
11
あ と に 太 い 綱 が 続 く。 前 後 に
だましである。
チの高さからカーペットの上に
2 本 づ つ で 係 留 さ れ る が、 そ
いい。鰹や鰆を釣るためには船
を買っている。長い島の歴史か
ね る。 お 爺 さ ん 一 人 と チ ワ ワ
尾から長いロープを流して先
笹で覆われて海はほとんど見え
が 一 匹 い た。 後 者 は、 来 た 日
れ で も 船 は か な り 揺 れ る。 渡
し か し、 走 っ て い る う ち は
布団に入ってしばらく、寝げ
されたタラップから人が足早
落とす。
に港の車の中にいた二匹の片
らいえば、米がメインの生業で
割 れ だ ろ う。 ま る で 猫 の よ う
あった時代はむしろ例外的な存
ろの恐怖におびえる。結局、寝
たのは1時近くだった。
ここに来て初めて大型液晶
員、 二 日 に 一 回 は ヘ ル メ ッ ト
積 み お ろ す。 島 の 男 は ほ ぼ 全
で、臭い。
スが後ろに抜けていかないの
さ ぶ ら れ 放 題。 し か も 排 気 ガ
5 キ ロ 程 度 に 落 ち る。 船、 揺
に 疑 似 餌 を つ け る の だ が、 そ
テ レ ビ を 見 る。 し か し 映 っ て
をつけて係留および荷下ろし
朝から胃の府に感じていた
のとき速度はおよそ時速3〜
い る の は ア ナ ロ グ 放 送。 地 デ
を し な け れ ば な ら な い。 船 は
不穏な気配がここにきてます
に降りてくる。前甲板のクレー
ジ の 導 入 は ま だ 先 の よ う だ。
島のライフラインと言っても
ま す そ の 勢 力 を 増 し、 人 間 の
ンが動いて、コンテナを素早く
光ファイバーが通っているの
過 言 で は な い。 だ か ら、 ど ん
条 件 を 侵 し 始 め た。 し か し、
な犬だが、一人前に吠える。
だ し、 I P 再 送 信 で も 何 で も
な に 海 が 荒 れ て い て も、 各 島
沢さんは江戸より昔から島で米
間の条件」を満たしているこ
早 く す れ ば い い と 思 う の だ が。
に寄港するよう全力を尽くす。
をずっと作っていたという)
と に 安 堵 す る。 で も、 胃 は 心
ちなみにBSデジタル放送は
寒山竹に覆われた細道をカメラ
崖の上に生えている琉球寒山竹
な し か 重 い。 ア セ ト ア ル デ ヒ
映 る は ず だ が、 導 入 し て い る
♯3 海へ来るつもりじゃ
)
なかった( 2009/11/09
の根が届く範囲だけが黒い腐葉
ドの馬鹿どもがまだ滞留して
る。水イモの畑である。
ある。道路に面した崖を見れば、
島の土は粘土質というのは先
島は土が粘土質であり、水が
土になっていて、それから下は
い る 感 じ が す る。 外 は 今 度 こ
に書いたが、色は赤い。赤土で
たまる。ゆえに、かつてはそれ
全部赤い。つまり、肥えている
家 の 現 在 の 主 か ら、 今 度 自
家は見た範囲では一軒もない。
坪ほどの人工の池があらわれ
を生かした稲作が産業の中心で
のは表面だけで、全体的にあま
そ 雨 が 降 っ て い る よ う だ。 今
と、竹林を切り開いて作られた
あった。狭い島のそこかしこに
度 こ そ、 と 書 い た の は、 前 の
朝 起 き て、 自 分 が ま だ「 人
つくられた猫の額のような水田
り栄養のある土壌ではない。ア
違 い だ。 偽 り の 救 い を 約 束 し、
吐けば楽になるというのは間
マゾンの熱帯雨林と同じ構造
み を エ ン ド レ ス で 味 あ わ せ る、
の銀飯」といえば、敗戦直後に
逆賊アセト団の奸計にはまっ
屈 辱 の 中 で「 も は や 吐 く も の
だ い ぶ 荒 れ て い て、 白 波 が 少
がない」というさらなる苦し
し立っている。大丈夫かと思っ
て、「 い ま か ら 船 で 沖 に 行 か ん
察 は 入 っ て い る ら し い。 ト カ
か?」 と い う。 海 は 昨 日 よ り
ラの中で最も西よりに位置す
衛隊のレーダー基地が島にで
と 思 っ た ら、 琉 球 寒 山 竹 の 葉
きるという話を聞く。すでに視
戻って、
晩ご飯。今日はIター
擦れだったという体験があっ
日やはり雨音のようなものを
ン者の村主さん、隣に住んでる
最 初、 日 よ け の 骨 組 み に ぶ
てはならない。耐えるのだ、俺。
腹で吸収しつつ、三半規管その
・アドルノ
W
揮したらしい。
学校の先生が来る。途中で尚さ
た が、 こ れ を 逃 せ ば ま た と な
しかしこの稲作も、南方から
い か も し れ な い 機 会 だ し、 乗
日本人の祖先が稲を携えて上っ
る こ と が、 対 中 国 の 情 報 収 集
んのファンだという小6の女の
活動においてこの島の戦略的
子 が、
「埋み火」を持ってサイ
た か ら。 こ こ で は、 波 と 琉 球
てきたとき以来の古式ゆかしい
寒山竹が音の定常項である。
も の・・・ と い う わ け で は な
ることに決めた。
ら下がって、波のモーメントを
価 値 を 生 ん で い る よ う だ。 お
ンしてもらいに来る。スター来
そらく全自動の無人施設だか
島である。
朝 食 後、 ま た 本 を 読 ん で 無
く、島で稲作が始まるのはやっ
a.k.a. ・
・フッサール「イデーン ― 純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想」(みすず書房)【監督】ローランド・エメリッヒ【脚
本】冨野ヨシユキ【主演】ソロ星およびバッフ・クランの皆様【主題歌】「ノエマ、炎上」
ティディー
- ZU EINER REINEN PHANOMENOLOGIE UND PHANOMENOLOGISCEN PHILOSOPHIE -
—
と大正か昭和に入った頃からで
ID EEN
エポケー バ リ ア 発 動 編
—
Th
【原作】
為 に 過 ご す。 持 っ て き た 英 語
聞 い て、 あ、 そ と 雨 な ん だ な
時 過 ぎ 頃、 村 主 さ ん が 来
は、最大 町歩にも達した。
「平
と服を守りながらぐねぐね下る
( し か し、 興 味 深 い こ と に 用
在であったといえるだろう。
ない。もう、天気は天気予報で
細い側道がある。両側から琉球
道を歩いていると、ときどき
知る時代になって久しい。
30
だ。
14
は近隣の島でも大変な威力を発
12
30
DJ
E
3
籠屋新聞 海賊版
第1号
*欄外雑記その2*
本や雑誌を読んでいて一番面白いのは、あとがきの個人的なエピソードだったり、欄外の読者投稿欄だったりというのはよくあることです。むかしJTBの時刻表に載っていた一行投稿コーナーは、
度をもった「プラトー(高原)」
理念型の抽出は不可能という
ここからシステム/環境図
ことになる。
見 て も よ く わ か ら な い。 コ ミ
る。珊瑚を砕いた残土は、わざ
吉留建設のお兄さんが来てい
今日は東の港を掘っている
センであった説明会に行くつ
何 を す る の だ ろ う か。 資 料 を
多少実効的な答えが出せるん
うまくすればこういう問題に
じ ゃ な い か と い う 気 も す る が、
行かなければいけない由。残土
し か し こ こ で 気 に な る の が、
が成立する。
胃 は 相 変 わ ら ず 重 い。 ビ ー
なったせいだが、このせいで工
(=産廃)処理の法律が厳しく
波形をより単純な波形の合成
ま り 知 ら な い が、 要 は 複 雑 な
の技法がある。詳しいことはあ
デジタル的に切り分けた)デー
ナログ信号の無限の情報量を
で に 量 子 化 さ れ た( 本 来 の ア
デ ィ オ で3も 同 じ だ。 な ぜ な ら、
復 元 す べ き オ リ ジ ナ ル が、 す
の絶対的虚構を想定しうるの
観 測 さ れ る こ と の な い、 一 種
界では絶対に純粋な状態では
な ぜ「 正 弦 波 」 と い う、 自 然
・・・) に 全 く 以 て 埋 め 込
etc
ま れ た 存 在 で あ る は ず な の に、
結局一匹も釣れずに戻る。
からないったらわからない。
る の だ ろ う。 わ か ら な い。 わ
いようなことを人は考えられ
隔 絶 さ れ た、 絶 対 に あ り え な
実の生のリアリティとと全く
トコースターに乗ってきたよ
はじめてである。二時間ジェッ
飲 ん で 翌 日 に 持 ち 越 す な ん て、
見 る と、 胃 が む か つ い て き た。
がどんどん横切っていくのを
た く な い 気 分。 目 の 前 を 焼 酎
いる。彼は島唯一の村議もやっ
も の か と、 満 男 さ ん が 話 し て
じような一石二鳥ができない
が で き た ら し い。 平 島 で も 同
そこが魚礁になっていい漁場
の 近 く の 海 底 に 積 み 上 げ た ら、
う波の理念型へ還元すること
リエ変換によって正弦波とい
る波を、そのままの状態でフー
つ ま り、 自 然 に 存 在 し て い
悟 性 に よ っ て ア・ プ リ オ リ に
の 自 体 」 と し て の 波 で は な く、
はおまえの見ているものが「も
か、 と い う こ と で あ る。 そ れ
い、金目やらチビキやら、しっ
が 漁 か ら 戻 る。 こ ち ら と は 違
だ い ぶ し て か ら、 満 男 さ ん
ている。
攪拌されて、かもされてしまっ
かったのだろう。腹の中が変に
う な も の だ か ら、 そ れ が ま ず
で取り上げるかもしれない。
て い る の で、 こ の こ と は 議 会
終的にはどんな波でも波の理
念型としての正弦波の集合体
は不可能ということになる。ど
ま り 計 量・ 変 換 可 能 な フ ォ ー
こ か で デ ジ タ ル コ ー ド に、 つ
言っても、論点を一段ずらした
構 成 さ れ た 対 象 だ か ら だ、 と
で あ る。 深 海 魚 は 急 に 気 圧 の
か り 釣 っ て き た。 さ す が プ ロ
わ れ る。 こ っ ち は、「 ハ イ、 胃
腹が全然じゃねえ」とからか
満 男 さ ん に は、「 頭 は い い が
ような粒を
れ た。 山 羊 の 糞 を 小 さ く し た
さんが百草丸なる漢方薬をく
ぶ青い顔をしていたらしく、尚
胃 は 相 変 わ ら ず 痛 い。 だ い
に使わ
へ と 解 体 さ れ る。 iPod
れる音声圧縮技術もこの手法
つ ま り、 現 実 の 波 を 一 つ の
低いところに持ってこられた
があればこそ可能である。
社会事象のアナロジーとすれ
だ け の よ う な 気 が す る。 波 そ
粒 ほ ど 飲 み 込 む。
マ ッ ト に 落 と し 込 ま な け れ ば、
変換後の音質がオリジナ
ば、それは無数の単位行為(理
念型としての正弦波)の合成体
として記述可能であるという
る か ら だ、 と い っ て も、 下 手
念型を潜勢力として持ってい
の も の が「 正 弦 波 」 と い う 理
数 匹、 流 し の 中 で が さ が さ 動
し て い る。 ほ か に 伊 勢 エ ビ が
か ら、 口 か ら 空 気 袋 が 飛 び 出
た く、 タ イ で も 平 島 で も 腹 が
から」と答えるしかない。まっ
腸の弱さには定評があります
多少楽になった。
ら く し て 薬 が 効 い て き た の か、
船 酔 い 防 止 薬 だ と い う。 し ば
元は漁船の乗組員に配られる
年の冬にタイに行った
と き も、 現 地 の 激 辛 調 味 料 に
を 起 こ し、 毎 朝 必 ず 便 所 に 駆
(舌はともかく)腹が拒絶反応
ぱ い な の で、 母 屋 に 布 団 を 敷
い て 寝 る。 あ っ と い う 間 に 眠
りに落ちた。
A4ハードカバー 全
/
/ 406ページ 予
/ 価 4500
日
/ 本電波社会学会奨励賞、カントリー
け込む羽目に陥った。
客室はNTTと役場でいっ
かもされる運命なの
5 だろうか。
高 速 船「 な な し ま 」 で 東 の 港
に 着 い た。 ト カ ラ 列 島 の イ ン
ト ラ ネ ッ ト 整 備 だ と い う。 い
5
城南工科大学出版局
円(税込) 出
/ 版日 未定
学芸賞受賞(予定)
橋爪太作著
今 日、 N T T と 役 場 の 人 が、
いている。
15
すれば神秘主義っぽくなりそ
う。 オ ー ト ポ イ エ ー シ ス と4か、
チリの生物学者ウンベル
ト・ マ ト ゥ ラ ー ナ と フ ラ ン シ
までも光ファイバーの高速回
線 が 通 っ て い る の に、 さ ら に
08
こ と に な る。 ま た、 大 き な う
ル よ り も 劣 化 す る mp3
のよう
な 不 可 逆 圧 縮 形 式 に 対 し、 そ
れらよりも圧縮効率は低いも
の の、 原 理 的 に 変 換 前 後 で 音
質が変化しないことを特徴と
テム論的理解を目指す概念。
や Apple Losless ス コ・ ヴ ァ レ ー ラ に よ っ て 提
す る、 FLAC
のようなデジタルオーディオ
唱 さ れ た、 有 機 体 作 動 の シ ス
フォーマットのこと。
アメリカ民主制草創期における北米先住民政治哲学の影響
—
5
ねりの中にいくつもの波があ
り、 ま た そ の 表 面 に は 無 数 の
波紋が走っているというよう
に、 社 会 現 象 は い く つ か の 階
層 を も っ て 存 在 し て お り、 下
位の波同士がちょうど強めあ
う 特 異 点 に 於 い て、 特 有 の 強
4
4
今でもまだあるのでしょうか。常連さんが投稿した乗り鉄の記録とかを鈍行旅の徒然に読んでいましたが、汽車の乗り継ぎも携帯で検索する時代になって、あの本ともすっかりご無沙汰になりました。
他センサーが入った頭部をな
るべく安定させるようにした
式における作動の閉鎖性とい
と も あ れ、 船 酔 い に 苦 し み
ル一杯をやっとの思いで飲み
が、揺さぶられ続ける腹の方が
う命題が導出されうるのだろ
ながらこんなことを考えてい
込 む。 今 日 は こ れ 以 上 酒 は 飲
事は遅れるわ金はかかるわで
わ ざ 往 復 3 時 間 か け て、 東 隣
どんな波でも単波長の正弦波
う が、 目 下 の と こ ろ 考 え た い
る 自 分 が 一 番 わ か ら な い。 な
大変らしい。宝島では残土を島
の悪石島との間の水深600
に ま で 解 体 可 能 と い っ て も、
の は、 む し ろ、 こ こ で こ う し
ん で、 絶 対 的 な 円 と か 太 さ ゼ
ま な い よ う に し よ う。 と い う
も り が、 エ ビ の 皮 と 身 を は が
だんだん妙な感じになってき
それは無限回のフーリエ変換
て思考しているコギトとして
か、忘年会まで酒の香りもかぎ
す の に 忙 し く て、 着 い た と き
た。あきらめて舵の近くに座り
行 程 を 経 た あ と で あ っ て、 現
の 私 が、 計 量 不 能 な カ オ ス と
ロ の 線 と か 無 限 と か 超 越 と か、
現時点ではまだどっかでこっ
込 み、 目 線 は な る べ く 遠 く を、
実に実現可能なのはその近似
どろどろぐちゃぐちゃした現
そり逃げてる感がする。
思考はなるべく関係ないこと
で し か な い と い う こ と だ。 そ
し て の 環 境( ぐ ら ぐ ら 揺 れ る
メートルだかの海底に捨てに
に集中するようにする。といっ
船、 不 断 の 吐 き 気 を 訴 え る 胃
にはもう終わっていた。
て も 見 え る の は 右 手 の 島 影 と、
れ は、 い わ ゆ る ロ ス レ ス オ ー
物へと分解するやりかたであ
タでしかないからだ。
フーリエ変換という数学上
見渡す限りの波だけ。
る。 こ の や り 方 を と れ ば、 最
3
結社と民主主義
〈いつか出したい叢書 1〉
4
3
2009年(平成21年)師走
籠屋新聞 海賊版
ディアナ・ソレル著
暴力論
♯ 4 島 の 古 層 へ
)
( 2009/11/10
カルヴィツィエ・ヴィリーレ&多毛義一(編)
姿 を 消 し た や せ 薬 を 見 か け る。
は、鹿児島で見た蛸の足をはる
いながら空へ立ち上がるさま
と も 人 口 百 人 程 度 で あ る が、
が 必 要 だ ろ う。 今 で こ そ 両 島
最後の一つについては補足
中継を見ているかのような臨
め て う ま い。 ま る で プ ロ レ ス
シ ョ ン が 入 る が、 こ れ が き わ
たのを鑑賞。村主さんのナレー
教育改革と世界改造要綱
し か し、 使 用 者 体 験 談 が な ぜ
前 者 は 復 員 に よ っ て、 後 者 は
キットラー、北一輝といった先行者
の業績を引き継ぎつつ、ゲームによ
る 教 育 と 軍 事 教 練、 さ ら に は 人 類 総
ヒッキー化とオタクの主権へと壮大
に展開する、妄想教育学の最先端。
十島丸のエンジン音、綱の付い
か に 上 回 る 触 手 っ ぽ さ だ。 し
歴史も文明も異なる二つの世界が出会ったとき、そこにあるのは対話か
争いか? ムーンレィス降下作戦を指揮した月の女王が、自らの戦争体
験をもとに、終わらない暴力の連鎖を断ち切るための政治哲学を構想す
る、渾身の書き下ろし600ページ。【付論】「縦ロール属性の普遍的正
義格率について」(ロラン・セアック[元ホワイトドール操縦者])
たおもりを発射する音、フォー
か し、 暗 い の で 写 真 が ち ゃ ん
クリフトの動作音など。デジカ
か ギ ャ ル ば っ か。 自 分 が こ の
メとマイクに潮が容赦なく吹
手の広告をコレクションして
朝6時頃に強制的に起こさ
場 感 が あ る。 竿 先 が 海 面 に 没
き)が入る日。昨日の人たちも、
ているのが多い。昔はナンバー
島の車や家電はあちこちさび
に は 最 悪 の 環 境。 そ う い え ば、
少 弱 ま っ て い た の で 外 に 出 る。
1 時 間 ほ ど 寝 て、 風 雨 が 多
の お ば あ さ ん は ネ ー シ( 祈 祷
ま た 一 軒、 家 を 回 る。 そ の 家
る。 人 口 千 人 を 超 え た 中 之 島
どの繁栄を享受したことがあ
海釣りはハードだ。
学 校 の 裏 か ら 部 落 に 戻 る。
し、 電 動 リ ー ル が 逆 回 転 す る。
年前から時代が変わっ
米 軍 軍 政 下 の 密 貿 易 に よ っ て、
いた
戦後すぐの時期に例外的なほ
き付ける。まったく、精密機械
と撮れないのには参る。
ミンメイ書房
ず い ぶ ん と 波 が 高 か っ た が、
け た 波 頭 で 真 っ 白 だ。 昨 日 も
外 は 激 し い 風 と 雨。 海 は 砕
抜けた車が平気で走っていた
プ レ ー ト の な い、 さ び て 床 が
である)を、峠まで登ってみる。
中間点、一番標高が低いところ
峠道(ちょうど島の二つの山の
ウネツズという東側に抜ける
べり方、話の内容がとても「教
と い う。 な ん と い う か、 し ゃ
ら自身もやはりネーシである
師 ) の 家 系 で、 あ と で き い た
お ば あ さ ん は、 こ の こ ろ の 両
し て 女 郎 屋 ま で で き た。 こ の
島の港は密貿易船でごった返
で は 殺 人 事 件 が 起 こ り、 口 之
話 す。 荒 川 さ ん の 指 示 で 録 音。
尚 さ ん、 だ い ぶ 気 合 い 入 れ て
の 話 を 聞 き た い と や っ て き た。
ん(尚さんファン)が、尚さん
小さな待合所の陰に人々は集
付 け る。 コ ン テ ナ を 利 用 し た
分混じりの雨粒が斜めに吹き
が ぶ つ か り、 潮 を 降 ら す。 塩
で 接 岸 す る。 岸 壁 に 時 折 高 波
て い る。 こ れ を 3 週 間 も 続 け
だけとおもってキバって書い
自 分 で も わ か る が、 あ と 一 日
やる気がなくなってくるのが
ど っ て 日 誌 を 書 く。 だ ん だ ん
出 か け る こ と も で き な い。 も
いる。ここから先、ヒガシの浜
る小さな石の碑が建てられて
この道を開いたことを記念す
竹に覆われた細い山道を数十
多 に 人 が 通 ら な い 旧 道 で あ る。
車 が 通 れ る 道 が で き た 今、 滅
体 を 大 事 に す る べ し、 最 近 テ
ん と 病 院 で 定 期 検 査 を 受 け て、
上。 赤 土 の 切 り 通 し の 脇 に は、 ( 社 交 ) す べ し、 尚 さ ん は ち ゃ
メ ー ト ル ほ ど 上 る と、 も う 頂
レ ビ を す こ し づ つ 見 始 め た が、
こち出歩いてショケンマグレ
閉 じ こ も っ て い な い で、 あ ち
神 様 を 敬 う べ し、 夜 は 一 人 で
育 的 」 な の だ。 い わ く、 島 の
一部が朗読されたという。残念
て、そこでなんと尚さんの本の
時間」というプログラムがあっ
き、 島 内 有 線 放 送 で「 朗 読 の
ミセンの温泉に入っていたと
五 時 頃、 ち ょ う ど 我 々 が コ
言ったフシがある。
島のイメージで今のせりふを
の 名 の 通 り、 で か い ハ ブ が 一
らハブ酒を持ち出してくる。そ
らさらされ続けるのだ。
ぱ ら い の 大 群 に、 子 供 の 頃 か
なにせ、夜ごとやってくる酔っ
否 応 な し に う ま く な る よ う だ。
島にいると、大人との話し方が
あ ま り に も 天 気 が 悪 い か ら、
らしい。
ま り、 三 々 五 々 話 を し て い る。
ている尚さんは偉大だ。
いう間にメアリーポピンズ状
つけろよ、ヘッドホン・・・
が 聞 こ え て く る。 ヘ ッ ド ホ ン
どこかからエロビデオの音
とんど呑まれてしまっている。
に 降 り る 道 は、 も う 竹 薮 に ほ
これから花と咲くべき若い人
ま っ た。 し か し、 平 島 国 営 放
ながら完全に聞きそびれてし
に し た 状 態 で、 瓶 の 中 に ト グ
匹、 大 口 開 け て 牙 を 剥 き 出 し
そ ん な ま ね を し た ら、 あ っ と
態で海に飛ばされてしまう。
ルを含む原生林はちょうど部
の木を見に行く。このガジュマ
とよばれる巨大なガジュマル
得ないが
の平島ではそんなことはあり
中之島・口之島はさておき、こ
今日は胃がだいぶ回復して
代になるとは、びっくりした。
番組に尚さんの著作が乗る時
送の目玉エンターテイメント
薬のまずいのを飲んでる気分
も の す ご く ひ え く さ く、 漢 方
を 浸 し て あ る し ろ も の で あ る。
ロを巻いているところに焼酎
そ れ か ら、 千 年 ガ ジ ュ マ ル
県民性バトル」なる背
ラブル —
表 紙 の 付 い た コ ミ ッ ク 誌 あ り。
テ レ ビ 台 の 下 に「 ご 家 族 ト
じつは着いた日から密かに気
「進研ゼミ」の段ボール箱が
あった。鹿児島の中学生は、自
に な る。 し か も、 飲 む と 体 が
分 の 時 で 中 3, 最 近 は 中 2 く
・・・
etc
落の中央に位置しており、琉球
熱 く な る。 カ メ ラ マ ン の 荒 川
寒山竹ばかりのこの島にあっ
き た。 晩 ご 飯 に、 ト ビ ウ オ の
に な っ て い た の だ が、 さ っ き
胃袋のシオカラというものが
読んでみた。いわゆるレディー
さんだけうまいうまいと飲ん
ら い か ら 塾 通 い を 始 め る。 そ
で い る。 ど れ だ け 酒 が 好 き な
の 分、 島 の 中 学 生 は 大 き な ハ
この頃テレビで話題に
なっていた英国人女性殺害事
出てきた。これがめちゃめちゃ
て、 枯 れ る こ と の な い 水 源 地
さ ん が、 臥 蛇 沖 で の 大 物 づ り
頃、就寝。
な っ て 酒 は 打 ち 止 め。 十 二 時
ハブでみんなグロッキーに
のビデオを編集して持ってき
八女から釣りに来ている川島
う ま い。 ト ビ ウ オ 一 匹 か ら 一
ス コ ミ ッ ク で あ る。 全 般 的 に、
件や女子大生バラバラ殺人事
件などを指しているのであろ
う。 そ う い え ば、 市 橋 容 疑 者
が捕まったのもちょうどこの
んだろう。
ンディキャップを背負ってい
千年たっているのかはわから
と な っ て い る。 こ れ が 本 当 に
な い が、 太 古 の 密 林 の 雰 囲 気
年以上前の少女
マ ン ガ を 思 わ せ る。 読 者 の 層
〜
もだいたいそのあたりなんだ
を 感 じ さ せ る 凄 み は 十 分 あ る。
日のことであった。
つ し か と れ な い 超 珍 味 で あ る。
絵柄が
6
る。 進 研 ゼ ミ は、 そ れ を 埋 め
I C レ コ ー ダ を 持 っ て、 辺
ろ う。 裏 表 紙 の 広 告 欄 で、 新
る数少ない手段だろう。
り の 音 を 採 集 す る。 岸 壁 に 打
無数の枝がうねうねと絡み合
今日の名言・迷言
6
荷 揚 げ さ れ た 荷 物 の 一 つ に、
が 無 惨 に 殺 さ れ て し ま う い6ま
の 世 の 中 は 本 当 に お そ ろ し い、
そ の 後、 満 男 さ ん が 酒 蔵 か
傘 を 差 す も の は 一 人 も い な い。
しかし、こんな日でも船は平気
今 日 は そ れ 以 下 の 天 気 で あ る。
隣の平山先生の小六の娘さ
全員この便で出航する。
たのか。
れ る。 今 日 は 下 り 便( 名 瀬 行
10
聞の折り込みからはすっかり
20
ち寄せる波、人の話し声、汽笛、
15
岩本ナオ「町でうわさの天狗の子(
)
」
(小学館フラワーコミックス・2008年)
「金ちゃん、これは商店街じゃなく歓楽街。パワースポットじゃなくてナイトスポットって言うんじゃ…」
3
5
籠屋新聞 海賊版
第1号
ダ
平成22年春、バカ田大学のとなりにでっかくオープン
●入学資格は「生きていればおk」。いまわの際まで生涯学習をサポートします。
●本学は世界一ボーダーフリーな「条件なき大学」をめざします。
《お問い合わせ》
裏打ちされていなければ、それ
www.derida.ac.jp/catch/2010
ま た は ペ ー ジ フ ロ ム( 株 ) の 願
書発送サービスまで。
●脱肛築学部、暴力法学部、郵便学部の三本柱で、あなたも立派なニート予備軍。
手 で も、 か な ら ず い つ か は 一
本 道 で す れ 違 う。 都 会 で は 人
なぁ」と思ったが、いまは「な
●姉妹校の山奥大学と相互山村留学制度、バカ田大航空宇宙工学部と単位互換。
おか
ま さ に、「 島 が 深 い と、 丘 色 も
デリ田大学 入学願書受付中
が、 塩 害 で ま っ 赤 に さ び た 姿
んてでかいまちなんだろう」と
く に 船 が 見 え た。 島 の 近 く で
て く る。 し ば ら く す る と、 遠
た が、 一 列 に 並 ん で い る と こ
が見える。ほかの船かとも思っ
も う 真 っ 暗 だ。 右 舷 に 明 か り
る。6時頃、目が覚める。外は
くらでもある。
現 像 し て・・・ や る こ と は い
て、パソコンで RSS
と mixi
を
チ ェ ッ ク し て、 撮 っ た 写 真 を
これから携帯の電源を入れ
な け れ ば な ら な い の で あ っ て、
世間と折り合いをつけていか
普通に生きていればどっかで
もそもどんな社会であっても
悪 と い う こ と で も な い し、 そ
ま あ、 ど ち ら が 善 で ど ち ら が
そ こ に 救 い が あ る こ と も あ る。
確実にこれからものを考える
な こ と を 考 え さ せ て く れ た し、
いう意味で、今回の旅はいろん
るというのはあると思う。そう
考のクオリティを規定してい
表に直接出ずとも、最終的に思
ラ で 感 じ る 何 か と い う も の が、
は 堂 々 巡 り の 机 上 の 空 論、 よ
素直に思える。
い よ い よ 帰 る 日。 天 気 予 報
は 潮 流 と 風 の 影 響 に よ り、 波
ろ を 見 る と、 ど う や ら 大 隅 半
百人にも満たない小さな島の
口之島出航後はひたすら寝
深かなあ」という気分である。
では波が昨日+1メートル(=
が 特 に 強 く 立 つ。 そ の 影 響 を
島 ら し い。 反 対 側 に 回 っ た ら、
社 会 と い う の は 実 に 人 間 臭 い。
際の下地となるはずだと思う。
人々がつぎつぎと浜へ降り
をさらしていた。
3 メ ー ト ル ) と い っ て い た が、
受けて、船は遠目からでもはっ
暗い夜空をバックに開聞岳ら
共同体の同調圧力と離脱可能
♯5 「辺境」からの帰還
)
2009/11/11
だいじょうぶだろうか。
きりわかるほど前後に揺さぶ
しきシルエットがかすかに見
性の割合は程度問題といえる
(
と人とのつながりがメモリー 1 く い っ て 面 白 い 作 り 話 で し か
件 の 薄 皮 一 枚 で あ る か ら こ そ、 な い。 や は り、 意 識 以 前 の ハ
雨 は 降 っ て い な い の で、 朝
られている。ときおり、舳先が
閉鎖空間のただ中で生きるの
で採集したシダっぽい植物の
ジュマルのところへ行く。そこ
く接岸する。十島丸の船長の航
こ ん な 天 気 で も、 船 は 難 な
さ っ て い て、「 銀 魂 」7が 映 っ て
い た。 人 気 投 票 の 話 の 第 一 回
第二甲板のTVが
ば、やはり、ゼミやらバイトや
己が生活をふりかえってみれ
なり聞いた。しかし、都会での
なことはできないが、今回の旅
にまとめるなんてそんな器用
まだ現在進行形のことを急
上にて脱稿。
後 二 十 時 四 十 三 分。 十 島 丸 船
平成二一年十一月十一日午
こ こ に は 書 か な か っ た が、
食 後、 尚 さ ん と 車 で 昨 日 の ガ
波をかぶって白い水煙が立つ。
は楽なことではないのだなぁ
名前を掌に書いてメモしてい
海技術は相当高いものと思わ
目だから、テレ東では先週やっ
に合わ
BS-J
た と こ ろ が、 風 呂 に 入 っ て 消
れ る。 尚 さ ん は は や ば や と 寝
て い た は ず だ。 急 に 東 京 に 置
つ、 そ の 中 で 己 が 立 ち 位 置 に
「島」宇宙を幾つも出入りしつ
ら 先 輩 後 輩 や ら、 人 間 関 係 の
プ か も し れ な い と い う こ と だ。
さに噎せてしまいがちなタイ
に あ こ が れ つ つ、 結 局 そ の 濃
自分はラディカルで濃密な旅
で 多 少 な り と も わ か っ た の は、
のかもしれないが。
え て し ま っ た か ら、 も う 一 度
に入ったが、残りの二人はデッ
常 に 不 安 を 抱 き な が ら 生 き る、
小 さ な コ ミ ュ ニ テ ィ に 入 っ て、
と思わせられるような話もか
調 べ て く る の で あ る。 行 っ て
キに出て見送りを受ける。
いてあるHDDレコーダの予
コミュニケーションの蟻地獄
そこでいろんな毒を浴びつつ
戸に出発の挨拶回り。
えたらもう反対側がみえる平
両 島 と も な か っ た。 山 一 つ 越
コミュニケーションを続ける
こ と が た や す い と い う こ と だ。
は、都会では蟻地獄から逃げる
したりする虚弱体質だ。
す る。 な に せ、 す ぐ に 腹 を 壊
と い う と、 ち ょ っ と 違 う 気 が
で も、 そ れ が 自 分 に で き る か
で も、 い く ら 史 料 や 理 論 を
の が ど う し て も 厭 に な っ た ら、
積 み 上 げ た と こ ろ で、「 社 会 」
ずかしいです。しかし、もし自分にしか書けない何
橋爪太作記す。
み る と、 前 は 聞 こ え な か っ た
約のことが気になった。
みたいな状態になっていない
ま と め ら れ た 仕 事 と い う の は、
こ の 港 を ダ イ ナ マ イ ト で 拡 げ、
島 を 見 慣 れ る と、 山 の 向 こ う
と し た ア ニ メ の タ イ ト ル。 テ
アドレスを消して着信拒否で
のリアルな手触りにどこかで
も か け て お け ば 良 い。 し か し、
島は違う。どんなに仲の悪い相
むと、自分がいかに何も見ていないかが際だって恥
書評欄)
08/14
大体のことはもう最初に書いてしまったので、あ
年間への探究」(夕日新聞
於いて言葉を発することに執念を持つ人間としては、
鳥たちの鳴き声が盛んに聞こ
て い る。 目 を 画 面 か ら 上 げ る
とはいえない。その意味で、平
し か し、 外 洋 に で て も 揺 れ
と、 水 平 線 の 代 わ り に 大 隅 半
島社会は自分が生きる現在と
は収まらない。下手に動き回っ
をつむって揺れに身を任せて
島の海岸の明かりが視野を横
尚さんの書いたものを見れば
え て く る。 風 も な い の で、 録
いれば、気分は悪くならない。
切 っ て い る。 い よ い よ 広 い と
し か し、 一 点 大 き く 違 う の
まぎれもなくつながっている。
音 に は 絶 好 の 環 境。 2 分 半 ほ
港 に 行 く と、 岸 壁 に 高 々 と
こ こ か ら 鹿 児 島 ま で は、 中
こ ろ に も ど っ て 来 た。 出 た と
い ま、 こ れ を 十 島 丸 第 2 甲
波 が 打 ち 上 げ て い る。 フ ォ ー
之島と口之島を経由する。どち
きには遠ざかる鹿児島市の明
板右舷デッキのベンチで書い
クリフトはすでに動いている
らの島も平より5倍以上大き
ているとまた気分が悪くなり
ようだ。陸に近いところに立っ
く、 港 も は る か に 立 派 だ。 接
そ う な の で、 寝 る。 じ っ と 目
ている古びたコンクリート倉
か り を 見 て、「 し ょ ぼ い 県 都 だ
カツオ船の着岸可能な港へと
に 山 が あ っ て、 深 い 緑 の 原 生
週刊少年ジャンプで連載
中のマンガ、およびそれを原作
ど 森 の 音 を 撮 る。 そ れ か ら 各
庫(旧青年団倉庫)の前に、明
岸時にあんなに揺れることは
整備したことを記念する碑が
林が一面に覆っている光景は
分 か る 通 り、 き わ め て 面 白 い。
年代に枕崎の鰹節業者が
た っ て い る。 そ の 後 ろ に、 か
治
つて船を引き上げるのに使っ
にて絶賛
レビ東京および BS-J
放 映 中。 筆 者 が 毎 週 楽 し み に
見ている番組の一つである。
橋爪太作著
年代、最も謎に満ちた
かが読者の皆様に伝わったとしたら、自分の名前に
中二堂
とは何もありません。尚さんのタビ日記と較べて読
6
!!
え た。 船 内 を う ろ つ い た ら、
>
「
望外の幸せと思います。では、また次のトカラ塾で !
ww.cyu2.co.jp
あとがき
7
— 年万博から「超芸術トマソン」まで
10
ていた動力巻き上げ機の残骸
い
< つか出したい叢書 2
昭和元禄の精神史
70
7
70
30
2009年(平成21年)師走
籠屋新聞 海賊版
第1号
Fly UP