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卓球は4人まで
道徳の時間学習指導案 指導者 T1 有森 英一 T2 武本 圭子 1 日 時 平成26年10月24日(金) 第2校時 2 学 年 第4学年 11名 3 主題名 友達の思いをたいせつに 【内容項目2-(3)「信頼・友情」】 4 資料名 「卓球は4人まで」(出典:「小学校道徳 読み物資料集」文部科学省) 5 主題設定の理由 ○ 本主題は,内容項目の2「主として他の人とのかかわりに関すること」の(3)「友達と互いに 理解し,信頼し,助け合う。」にあたる。中学年になってくると,集団での活動などがこれまで以 上に盛んになってくる。気の合う仲間同士だけで自分たちの世界を確保し,楽しもうとする傾向 も出てくる。また,自分の利害に基づく衝突が強くなることも見られるようになる。そんな中, 児童たちの仲間集団がよりよいものになるように積極的に育成していくことが大切である。学習 活動や生活の様々な場面を通して,自分の考えや思いも大切にしつつ,友達のことをお互いによ く理解し,助け合いながら友達とかかわっていこうとする態度を育てていくことが必要である。 ○ 本学級の児童は,友達とよくかかわり合いながら学校生活を過ごしている。児童アンケートの 「友達は自分のことを信頼してくれている」という項目で,84%の児童が肯定的な評価をして いる。しかし,気の合う仲間で集団を作り,周りの人たちが入りにくい状況を生み出している場 面も時々あり,友達の気持ちに気付くことができない実態がある。 道徳の時間の学習では,一人一人が自分の考えや意見をもち,積極的に発表できるようになって きている。さらに,「○○君の意見と似ていて」「少し違います。」などと,前の発言を受けて発表 できる児童も増えてきた。しかし,それらの発言は,「単に『話型』を使っている」ということに とどまっていることが多く,友達の考えからさらに,自分の考えを深めるところまでは至っていな い。 ○ 本資料は,主人公が,気の合う友達だけで卓球をしようとして,クラスメートの「とおる」の 申し入れを断るという内容である。主人公は,無下に断った行為を一度は謝り,一緒にやろうと 「とおる」を誘うが,「とおる」は,一緒に卓球をしない。断った4人は,気の合う仲間だけで遊 ぼうとしていたり,仲間に入れてやるといった姿勢を振り返ったりする中で,自分たちのとった 行動を見つめ直す。よりよい集団を作っていくために大切なことは何かを考えるきっかけとなる 資料である。 指導にあたっては,まず,的確に資料の状況を把握させるために,ティーム・ティーチングで 授業を行う利点を生かし,指導者二人で役割演技をしながら資料提示をする。それから,主人公 の気持ちの変容がより明確になるよう,変容前の思い(いかに楽しみにしている卓球であったか ということや「とおる」とはそんなに仲がよいというわけでもないという気持ち)に十分共感さ せる。また,楽しみにしていた卓球をしても心が晴れない主人公の気持ちを考えさせることを通 して,友達のことをちゃんと分かっていなかったと気付く気持ちの変容をとらえさせていく。そ のために,児童から出た意見を類型化して板書し,視覚的にもとらえやすく工夫する。 6 研究内容との関連 自己との対話を深めるための工夫 他者との対話を深めるための工夫 ・資料内容を理解しやすいように T1と T2が ・中心発問の場でペアトークを取り入れ,相手 演じながら資料提示する。その際,「似たよ の意見や考えに質問したり,自分との共通点 うなことはなかったかな。」と問いかけ,自 や相違点をさがしたりさせることで,新しい 分の経験を重ね合わせながら考えられるよ 気付きをもったり,自分の考えを再確認した うにする。 りさせる。 ・ワークシートに挿絵や登場人物の言葉を入れ ・全体の対話の場では,一人の発言を全体に返 ておき,考える場面や内容が分かりやすいよ すようにし,児童同士の意見交流が深まるよ うにする。 うにする。 7 本時の展開 (1)ねらい 「とおる」の思いに気付いた主人公の気持ちの変化を考えることを通して,友達の思いを理 解し,友達を大切にしようとする心情を育てる。 (2)学習指導過程 段 階 学習活動 主な発問(○と◎)と 予想される児童の反応(・) 指導上の留意点☆ 及び評価(方法)★ T1 T2 導 1卓球の場 ○卓球のダブルスって2対2でするん 5人だと待たなければ ☆4 人でちょうど良 入 面を想像 だけど,5人いたらどうする?今日 ばならないことを指摘 い人数であること する。 する。 の話の中の友達は,どうだろうね。 を押さえる。 展 2資料を読 〇とおるがいっしょに遊びたいと声を T1 とともに,役割演技 ☆T1 と T2 で役割演 開 前 んで,し かけてきたけど,しゅんは,どうし を行う。 技をしながら,資 段 ゅんの気 てことわったのでしょうか。 料提示を行う。 持ちの変 ・5人で遊ぶと待つ人が出て,たっ 容につい 球の時間がへる。 ☆とても楽しみにし て考え ・とくに仲がよいわけではない。 ていた卓球である る。 ことを押さえる。 ○なんとも言えない気持ちになったし 発言しにくい児童に選 ☆「とおる」の気持 ゅんは,「とおる」の後姿を見ながら,択肢などを示すなどし ちを考えつつある どんなことを思っていたでしょう て助言する。 ことを押さえる。 か。 ・何にも考えずにことわったのは悪 かったな。 ・手伝ってくれたお礼ができていな いな。 ◎しゅんは, しゅんは,4 人で卓球していて も,どうして楽しくなかったの も,どうして楽しくなかったの でしょうか。 予想される児童の反応 ワークシートに書くの に困っている児童に選 択肢を示すなどの助言 する。 ☆4人で遊んでいた のは,特におかし いわけではないこ とを確認する。 ☆資料前半を想起さ ・とおるにいやな思いをさせたから。 (反省) せ,とおるの思い ・初めからさそっておけばよかったなと考えているから。(後悔) を想像させる。 ・とおるが,悲しい思いをしているから。 (とおるの気持ちの想像) ・とおるの「やりたい。」という思いをちゃんと分かってやれなかったから。(相 手の気持ちへの理解) 補助発問 価値に気付いた姿 ・相手(友達)の本当の気持ちや 思いに気付き,大切にすること。 相手(友達)のことを 分かるってどういう ことだろう。 ★友達の気持ちを理 解することの大切 さに気付いている か。(発言) 児童の発言を類型化し て板書する。 展 3自分たち ○友達の気持ちを考えて行動していた 色々な場面を想起でき ☆児童から出にくい 開 後 の生活と すてきな友達はいるかな。 るように,例を示す。 場合は,担任から 段 関連付け ・遊ぶときに,みんなでやろうと 見た例を挙げる。 声をかけていた。 る。 ・片づけているときに,さっと手 伝っている人がいた。 終 4スライド ○今日の学習を心に留めながら,この 児童と感動を共有する ☆写真と音楽で余韻 末 を見て,本 映像を見て下さい。 ように見る。 をもたせて終わ 時の学習 ・みんないい笑顔をしているな。 る。 を振り返 る。 8 板書計画 ・ づ相 き手 、( 大友 切達 に) すの る本 こ当 との 。気 持 ち や 思 い に 気 相手の思いも 相 手 の こ と が 分 か る と は ? 中心発問後に記入 ・・・・ 思とはい いおじや をるめな ちがか思 ゃ、らい ん悲さを としそさ 分いっせ か思てた っいおか てをけら やしば。 れてよ ないか かるっ っかた たらな か。。 ら 。 くな し かゅ った ん の は、 でし 四 ょ 人で う。 卓 球 し て い て も 、 どう し て 楽 し な ん だ ろ 。 」 「 四 人 ま で とおるに声を かける絵 ・ ・ な手悪何 い伝かに なっっも 。てた考 く な。 え れ ず た に お こ 礼 と が わ で っ き た て の い は しゅん の顔 なな いん 気と 持も ち言 え り た い 。 ぼ く も や いる絵 四 だ 人 め ま だ で め ・・ い とく 卓 。に球 仲 の時 が間 よが い減 わる け。 で は な 9 準備物 挿絵のコピー,ワークシート,写真,卓球のラケット,卓球の球,短冊 10 めざす児童の言葉(道徳ノートの見取り) 相手の気持ちを考えて行動したい。 みんなが楽しんで遊ぶ方法を考えていきたい。 仲良しの人とだけでなく,いろんな人と一緒に遊びたい。 4 人で話して 仲 良 し 四 人 組 や っ と 予 約 ・い ・ 楽 た っぱ し いいみ や! り 自分の思いだけ 卓 球 は 四 人 ま で