...

Title 重複癌(子宮頸癌・腎腺癌)の2例 Author(s)

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

Title 重複癌(子宮頸癌・腎腺癌)の2例 Author(s)
Title
Author(s)
Citation
Issue Date
URL
重複癌(子宮頸癌・腎腺癌)の2例
大北, 健逸; 城仙, 泰一郎
泌尿器科紀要 (1969), 15(1): 42-51
1969-01
http://hdl.handle.net/2433/119961
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
42
泌 尿 紀 要15巻1号
1969年1月
重複 癌(子
宮 頸 癌 ・腎腺 癌)の2例
岡山大学医学部泌尿器科学 教室(主 任:新 島端夫教授)
大
北
城
DOUBLE
PRIMARY
UTERINE
仙
健
泰
MALIGNANT
CERVIX
SAME
逸*
一
郎**
TUMOR,
AND RENAL
CELL
PATIENTS—REPORT
Kenitsu
CARCINOMA
CARCINOMA
OF THE
IN THE
OF TWO CASES
OOKITAand Taiichiro
JoosEN
Department of Urology, Faculty of Medicine, University of Okayama, Japan
(Chairman : Prof. T. Niijima, M. D.)
Double
primary
carcinoma
Here
and
in the same
patient
is
of double
carcinoma,
uncommon,
and
especially
are
two cases
case a forty-one-year-old
woman.
the
Both
first
case
of them
being
had
had
a sixty-one-year-old
operation
About
three
to four years
A series
of urological
Postoperative
present
without
after
operation
they
examinations
pathological
recurrence
緒
studies
of both
revealed
verified
noted
gross
renal
primary
hematuria
tumor
renal
and mass
cell.
carcinoma.
の 後Warrenand
症 例1:島
○ 正 ○,61才,商
初 診:1964年8月5日
さ れ た に せ よ,最
近 で は 逐 次 報 告 が 増 加 し,本
主 訴1間 欲 的無 症 候性 血 尿
近 く を 数 え る よ う に な っ た.さ
て
定 義 した 厳 密 な 意味 で の重 複悪 性 腫
例 で あ る.ま
尿 器 科 領 域 で は,は
し て,子
例 と も な る と,本
あ た ら な い.わ
な はだ 少 数
宮 頸 癌 と腎 腺 癌 と の 重 複
邦 報 告 例 の 中 で は,い
れ わ れ は 最 近 第1原
頸 癌 で そ の 術 後2年
な い し6年
まだ 見
発癌が子宮
を 経 た 後 に,第
2原 発 癌 と し て 腎 腺 癌 を 発 症 し た2例
か も 腎 摘 出 術 後,満3年
を 経験
以上 いず れ も再
発 お よ び 転 移 の 兆 候 の 全 く み られ な い 稀 有 な 例
手
alive
in
業.
家 族 歴:特 記す る ことは ない.
既 往 歴:初 経15才,18才
終 分 娩30才,32才
時 結 婚,妊 娠 歴 は6回,最
時 に は 子 宮 外 妊 娠 で 某 婦 人 科 で,左
卵 首 ・卵 巣 の摘 出術 を 受 け た.51才
時,子 宮 膣 部 魔燗
症 で,本 学 婦 人 科外 来 に 通 院,治 療 を 受 け た こ とが あ
る,翌 年右 肋骨 カ リエ スお よび 脊 椎 カ リエ ス の 診 断 の
も とに,右 第3肋 骨 の摘 除 術 も受 け て い る,56才 時に
疲 労 感,る
い痩 と 同 時 に 少 量 の 性 器 出 血 が続 い た の
で,ふ たた び 本 学 婦 人 科 受 診,膣 部 生検 で 子宮 頸癌 と
診 断 され,1960年3月1日(当
科 初 診 の4年 前)に 広
汎 子宮 全摘 除 術が 行 なわ れ た.術 後 の 経 過 は 良 好 で,
約1年5カ
教 授**助
flank
例
よっ て 解 釈 の 範 囲 が 若 干修 正
瘍 と い え ば,泌
They
症
最初 に
Gates(1932)5}に
邦 で も400例
in the
in them.
を 得 た の で そ の 慨 略 を 報 告 す る.
書
定 義 づ け て 記 載 し て 以 来,そ
*助
uterine
malignancies.
重 複 悪 性 腫 瘍 は,Billroth(1889)Pが
し,し
on
carcinoma.
region.
Billrothの
uterus-kidney
rare.
reported
the second
cervix
carcinoma
is very
月間 に わ た って,Co6。 深 部 照 射 治 療 を 受け
て,以 米5年 間 再 発 の 徴 候 は 全 くな い .当 時 の 本 学婦
大 北 ・城 仙=重 複 癌(子 宮 頸 癌 ・腎腺 癌)の2例
羅 篇罎
携.4tV
〕
触
N'
43
『
・',・
乏
'
ゆ
⑰
譲
《 ジ・・`-」
悔
1ノ
癬 緒 冠
蒔φ
、 ♪,.西`」Lゾ,辱
亀
・
宅
う
・
、自
一
∴ 誌繋 〆
4・
鴛
ペ
ごh,㌧
ぞ穿 演 拶
筆
『ガ
サ 膨
φ
い
≧・炉
ノ「
二
二=1ン
∴ '一・∴
婁.・弩
Fig.1摘
ド
出子 宮 肉眼 像(症 例1)709
セ
リ
げ
湛ジ
一,
警'ρ
グ
げ
ぞ
ド
ロ
ら
ト
義熱 財 繁
髪,
と,
:㌧<'・ 汽 騒
ヤ、 擁i雛
厨概 掬/嘱
Fig.2子
鰍
轡専
、吻
宮 頸 部病 理 組 織 像(扁 平 上
皮 癌 第1期)
毒
彦
妻
影
'拷/轟
携
㌔ 多劉 嘱
謹
爆糊
疹
髭 ・
綴.
η
難 !野
物 .笏
撚 弓
騨
翻ダ 饗
晦.
螺
Fig.3静
脈性腎孟撮影
Fig.4逆
㌘
灘 髪為
行 性 腎 孟 撮 影(左 上 腎杯 に 圧 迫 変 形)
大 北 ・城 仙:重 複癌(子 宮 頸 癌 ・腎 腺 癌)の2例
44
撚
功
氏.
翁
Fig.5摘
出左 腎 表面
肉眼 像2009
難
Fig.6左
腎 割 面 上 腎 部 に腫 瘍
Fig.7腎
腫瘍組織所見
腎 腺癌(明 細 胞 型)
大 北 ・城 仙:重 複 癌(子 宮 頸 癌 ・腎 腺 癌)の2例
45
人 科教 室 での 記 録 に よれ ば,開 腹 時 左 卵 巣 ・卵管 は 欠
孟 は と もに 造影 良好 で,右 は 不 完 全 重 複尿 管,軽 度 腎
如 して お り,軽 度萎 縮 性 の 右 卵 巣 のみ を 認 め た.子
杯 の拡 張 を 認 め たが,左 上 腎 杯 に 辺 縁 不規 則 な逆 三 角
宮 体部 に は別 に 異 常 な く,リ ソ パ節 転 移 は 特 に認 め て
形 の圧 迫 陰 影 像 を認 め(Fig.3),逆
い ない,摘 出子 宮 は 重 量709,5×7×1.5cm,子
は 尿 管 の 通 過 障 害 な く,右 側は 重 複 した下 腎孟 ・尿 管
宮頸
行性 腎 孟 撮 影 で
部 に穎 粒状 易 出血 性 の魔 瀾 面が 認 め られ,内 膜 は萎 縮
のみ が 造 影 され,左 上 腎杯 は,IVP像
状 で あ った(Fig・1).そ
則,変 形 圧 迫 像 が 明 らか に み られ た(Fig,4).後
の子 宮 頸 部 の 病 理 組 織 学 的
に一 致 した 不 規
腹
所 見は,異 型 性 のみ られ る細 胞 集 団お よび 深 部 に む か
膜 気体 撮 影 法 で は,左 腎上 極 に わ ず か な突 出 を見 た.
って の浸 潤像 の あ る子 宮 頸癌,第1期(扁
な お腎 動 脈 撮 影 法 は 患者 の全 身 状 態 が 良好 で ない の で
Fig.2)の
平 上 皮 癌,
記 録 が あ る.
中 止 した.分 腎 尿 で は赤 血 球 を 多 数 認 め た が,特 に 異
型 細胞 は 見 られ な か っ た.
現病 歴:既 往 の子 宮 頸 癌 術 後4年 を経 た1964年5月
以上 の検 査 成 績 か ら,左 腎 腫 瘍 と診 断 し,/0月22日
頃 よ り,空 腹 時 悪 心,腰 痛 が あ っ た が,同 年7月20日
突 然 に,肉 眼的 全 血 尿 を きた し,約2週
間後に当科外
来 受診,膀 胱 鏡 で左 尿 管 口 よ りの血 尿 を確 認 し,そ の
後 間敏 的 全 血尿,腰 部 の病 痛 様 発作 を頻 回に 繰 り返 す
ので,同 年9月18日
当 科 に 入 院 した.
入院 時 所 見 ・身 長138cm,体
フ ロー セ ソ半 閉 鎖 循 環麻 酔 下 に,左 腎 摘 出術 を施 行 し
た.
手 術所 見:左 腰 部 横 切 開 で,後 腹 膜 腔 に入 り,腎 下
極 の脂 肪轟 を 剥 離 しつ つ,腎 上 極 に 到 達す る と,脂 肪
重37kg,栄
養や や 不
良,顔 色 蒼 白,可 視 粘 膜 貧 血 性,黄 疸 は認 め な い.瞳
嚢 の癒 着 とと もに,レ 線所 見に 一 致 して 限局 性 の 硬 い
腫 瘍 を 認 めた の で,脂 肪爽 を付 着 した ま ま 左 腎を 摘 出
孔 左 右 同大,対 光 反 射 正 常,舌 苔 を認 めず.体 温37.5.
した.な お 腎 門 部 ・腎 茎 部 に は異 常 リソパ節 の腫 大,
C,脈 搏64整,緊
血 栓 な どはみ られ な か った,
張 良好,動 脈 壁 に 硬 化 を 認 め な い.
頸 部,腋 窩 リソパ節 腫 大 せ ず,胸 部 理 学 的所 見 に異 常
摘 出 腎 肉眼 所 見.重 量2009,大
きさ9.3×4.4×2.6
を認 め ない,腹 部 は軽 く陥 凹 して や わ らか く,腹 壁 静
cm,線 維 被膜 の剥 離 容 易,表 面 平 滑,星 芒 静脈 の怒 張
脈怒 張 な く,骨 盤 部 四肢 に も異 常 が な い.胸 部 レ線 像
を 認 め,散 在 性 に 米 粒 大 の漿 液 性 小 嚢 胞 を認 め た.上
では硬 化 性 結 核 陰影 を み る ほか は 転 移 性 病 巣 は全 くな
極 の 脂 肪爽 を 付 着 した 部分 は,限 局 性 に膨 隆 し,や や
い.
硬 く淡 黄 色 で あ る(Fig。5).割
泌 尿器 所 見:右 腎2横 指,呼 吸 性 可 動,表 面 平滑,
3.5cm,皮
髄 の愛 界 明瞭,上
面 は 皮 質 の厚 さ2.0∼
極 は 淡 黄 色,割
面膨隆 し
圧 痛 な し.左 腎1横 指 触 れ 圧 痛 な く,尿 管 走 行部 ・膀
た 境 界 の 明 らか な 腫 瘍 部 を認 め る.腎 孟 腔 は わ ず か に
胱 部 に は特 に 圧 痛,抵 抗は な い.
拡 張 し,腔
臨床 検 査 成 績=血 清 梅毒 反 応 陰 性,マ
陽性,血 圧144/65mmHg.血
時間65mm,血
13.29/d1,色
ソ トー 氏反 応
素 係 数1.27で
れ,白 血球 数4500,分
色素 量
軽 度 高 色 素 性 貧 血 がみ ら
は な い(Fig.6).
病 理 組 織 学 的所 見:胞 体 の 明 るい 細 胞 が 集籏 して,
核 球57%,
腫 瘍 実 質 を形 成 し,核 は や や小 型 で 円形 あ る いは 類 円
塩 球1%で
形,ク
ロマ チ ソに豊 み,間 質 の毛 細 管 に 赤 血 球 を認 め
あ った.血 液 化 学 的 検 査 成 績 で は 尿 素窒 素12.7mg/dl,
る.腫
瘍 実 質 と 周 囲腎 組 織 との 境 界 は 明 らか で あ る
尿酸4.8mg/d1,血
(Fig,7),
リソパ 球34%,単
類 は単 核 球3%,多
め に 拡 大 して い る
に 凝 血 を みた し,粘 膜 面 は 浮腫 お よび 充血 のほ か 著 変
沈 値1時 間27mm,2
液 像 で は 赤 血 球325×104,血
内に は 凝 血 を いれ,た
が,腎 孟 粘膜 は 平 滑 で 著変 は ない.尿 管は 拡 張 し,内
球4%,好
酸球2%,好
清 総 蛋 白6.8g/d1,A148.5%,G1
51.5%,A/GO。94,α1・G16.5%,α2・Gl9%,β
8.5%,γ ・G127.5%,血
・G1
清 電 解 質はNa145.5mEq/1,
K3.6rnEq/1,Caユ0。04mg/d1,C1108.OmEq/1で
病 理 組 織 学 的 診断=腎 細 胞 癌(腺 癌)
術 後 経 過:術 後経 過 良好 で,創 は 一次 性 に 治癒 した
あ
が,貧 血 お よび 衰 弱が 強 い た め,あ え て放 射 線 深 部療
り,特 に異 常 値 を 認 め な い.尿 所 見 では 肉 眼 的 に 軽 度
法 は 施 さな か った.術 後 今 日 まで満4年 間,全
の血 尿 で,赤 血 球 を 多 数認 め るが,尿 中 異 型 細胞 と思
をみ ず,と
わ れ る も のは 見 い だ し得 なか った.膀 胱鏡 検 査 で は,
症 例2:江
粘 膜 は全 般 に 軽 度 の 充 血 をみ る ほか,異
初 診:1965年4月30日
常な 病巣 は
○ 艶 ○,49才,保
母.
な く,た だ 左 尿 管 口 よ り,明 らか な 血 性 尿 の 流 出 を認
主 訴:右 季 肋 部無 痛 性 腫 瘤,微 熱.
めた.
家 族 歴:特 記 事項 は な い.(夫
レ線 検 査所 見 ・単 純撮 影 では 結 石 陰 影 な く,骨 に は
異 常所 見 を 見 な い,静 脈 性 腎孟 撮 影 では,5分
で両腎
く再 発
き どき外 来 に 検 診 に きて い る.
既 往 歴1初 経16才,22才
前 よ り閉 経,46才
は32才 時 戦 死)
時 結婚,妊 娠 歴2回,3年
時性 器 出血 あ り,本 学 婦 人 科 受 診,
46
大 北 ・城 仙:重 複 癌(子 宮 頸 癌 ・腎 腺 癌)の2例
膣 部 生 検 の結 果,子 宮 頸癌 と診 断 され,1962年10月23
で はIVP像
日(当 科 初診2年6カ
迫 変形 像 を認 め た(Fig.11).分
月前)に 同 婦 人科 で広 汎 子 宮 全
摘 除 術 を受 け,radium針
を挿 入 され た.そ の後 定 期
的 な 検 診 で再 発 は 認 め られ てい な い.当 時 の婦 人 科 教
室 で の記 録 では,摘 出 子宮 は75g,5.5×7×2.Ocm,頸
と同 様右 上 腎孟 の拡 張,下
腎 杯 腎 孟 の圧
腎 尿 は 赤 血 球,上 皮
細胞 を 多数 認 め た が,特 に 異 型 細 胞 は 見 い だ し得 なか
っ た.な お腎 動 脈 撮 影 は 失 敗 に 終 った.
以上 の検 査 成 績 か ら,右 腎 腫 瘍 の 診 断 で5月3日,
部 は 易 出 血性 の魔 欄 面 と硬 結 を 認 め,内 膜 は 萎 縮 性 で
フ ロー セ ソ半 閉 鎖 循 環 麻 酔 の も とに,右 腎摘 出術 を施
あ った(Fig.8).頸
行 した.
部病 巣 の 病理 組 織 学 的 所 見 は,
炎 症 性細胞 の浸 潤 が あ り,腫 瘍 の 実 質 部は 異 型 性,核
手術 所 見:左 腰 部 横 切 開 で,後 腹 膜 腔 に 入 り,脂 肪
分 裂 像 著 明 では あ るが,浸 潤 は 比 較 的 少 ない.子 宮 頸
嚢 を見 る と大 小 の 静脈 は強 く怒 張 して,こ
癌,第1期(扁
は球 状,や や 硬 い 腫 瘤 を形 成 す る.腎 上 極 は比 較 的 癒
平 上 皮 癌Fig.9)で
あ った.
現 病 歴:前 述 の子 宮 頸癌 の術 後,満2年
た1965年3月
半を経過 し
初 旬,微 熱,全 身 倦 怠 感 あ り,同 年4月
本 学 平 木 内科 入 院,右 季肋 部 腫 瘤一 右 水 腎 症 の 疑 い で
当 科 に 紹 介 され,右 腎 腫瘍 の診 断 で,4月30日
当科に
転 科 入 院 した,
86整,頸
着 が 少 な く正 常 で あ る.脂 肪 嚢 を含 め て,腎 を 摘 出 し
た.腎 門 部,腎 茎 部 に は リソ パ節 の腫 大 は 認 め な か っ
た.
摘 出腎 肉眼 所 見:重 量4309,大
き さ12.5×8.5×5.O
cm,線 維 被膜 の剥 離 容 易,腎 は 全 体 に や や 大 型 で,下
入 院 時所 見:身 長148cm,体
可 視 粘 膜 正 常,黄
とに 腎 下 方
重43kg,栄
疸 は 認 め な い.体
部腋 窩 リンパ節 の 腫 大 は な い.胸
的 に 異 常 所 見 は 見 られ な い.腹
養 不 良,
温3Z2℃,脈
搏
部は理学
部 は 軽 く 膨 満 し脂 肪
性,静 脈 の 異常 怒 張 な く,四 肢 に も著 変は ない
胸部
%は 球 状,境 界 明 らか な黄 褐 色,弾 力性,硬 い 腫 瘤 が あ
り,上%は
正 常 な 腎組 織 を認 めた(Fig.12).割
面で
は下 極 の腫 瘤 は,境 界 明瞭 な被 包 性 球 形 の 腫 瘍 で,わ
ず か に 膨 隆 し,黄 褐 色,も ろ く一 部 壊 死 性 あ るい は 出
血 性 の部 分 を 混 じ,小 嚢 胞 も散 在i性に 認 め られ た.腎
の レ線 像 では,左 上 肺 野に 陳 旧な 線維 硬 化 性 結 核 陰 影
孟 腔 は 腫 瘍 の た め に 圧 排 され て,狭
を認 め るほ かは 腫 瘍 性 変化 ない し転 移 性病 巣 は な い 。
が,腎 孟 粘 膜 あ る い は尿 管 粘 膜 そ の もの に は 変 化 を見
泌 尿 器 所 見:左 腎 は 触 れ な い が,右
腎は2横
指触
れ,表 面 やや 凹 凸不 平 な硬 い膨 満 した 腫瘤 が あ り,呼
小 とな って い る
な い(Fig.13),
病 理 組 織 学 的所 見:核 は や や 小 型,円 形 で ク ロマ チ
吸 性 移 動 は 良好,圧 痛 は ない.右 尿 管走 行 部 に は 軽 度
ソに 豊 み,胞 体 は拡 張 して 明 る く,一 部 に 毛 細 管 を混
の圧 痛 が あ るが,左 尿管 走 行 部 お よび膀 胱 部 に は 特 に
じた 腫 瘍 実 質 が 主体 で あ る(Fig.14).
抵 抗,圧 痛 は 認 め な い.外 性 器 に も著 変 が な い,
病 理 組 織 学 的 診断=腎 細 胞 癌(腺 癌)
臨 床 検査 成 績:血 清梅 毒 反応 陰 性,マ ソ トー氏 反 応
陽 性,血 圧172/100mmHgと
16mm,2時
高 く,赤 沈 値 は1時 聞
間44mmと
充 進 し,血 液 像 で は赤 血 球
443×104,白 血 球5,850,血
色 素 量15.69/dl,白
血球
分 類 で は単 核 球 は2%,多
核 球41%,リ
ンパ 球43%,
単 球5%,好
塩 基 球1%で
あ った.血 液
酸 球9%,好
化 学 的 検 査成 績 では,尿 素窒 素17.Omg/dl,尿
酸5.1
mg/dl,j血1濡 総 蛋 白7.8g/dl,A143%,G157%,A/G
O.75,α1・G14.5%,α2・Gl10%,β
19.7%血
・G115.5%,γ
・GI
あ る.尿 所 見 は黄 色
透 明,蛋
血 球(一),白
柱(一),細
菌(一)で
血球
あっ
た.膀 胱 鏡 所 見 では 粘 膜 に は 変 化 をみ ず,青 排泄 は 左
は2'55",4'29"右
は4'18",7分
(術後3年3カ
月)再
日まで
三 検 診 に 訪 れ て い るが,再
発の
兆 は な く全 く健 康 で あ る.
考
重 複 悪 性 腫 瘍 は 前 述 した
按
よ う に,ま
ず 古 く
haveadifferenthistologicappearance.2)The
tumorsmustariseindifferentlocation.3)
Cl109・OmEq/1,Ca10.8mg/d1で
(一),上 皮 細胞(+),円
面 は 治癒 した
部 照 射300γ ×15,で 退 院 した.今
Billroth(1889)1)が,1)Eachtumormust
溝 電解 質 はNa玉38.OmEq/1,K4.35mEq/1,
白(一),糖(一),赤
術 後 経 過:術 後 良好 に 経 過 して,創
が,Co60深
で濃 青 とな らな い.
レ線 検 査 成 績 で は,単 純 撮 影 で 結 石陰 影 な く,後 腹 膜
Eachtumorproducesitsownmetastasis.と
い う3項
目 を 必 須 条 件 とす る 定 義 の も と に 報 告
し て 以 来,重
し,そ
複 悪 性 腫 瘍 の ひ とつ の 概 念 が 成 立
の 後Goetze(1913)2},Madlener(1929)3}
あ る い はMUIler(1930)4}ら
は,こ
のBillroth
気 体 撮 影 お よび 静脈 性 腎 孟 撮 影 併用 では,左 は 正常 で
の 定 義 に 従 っ て そ れ ぞ れ の 症 例 を 報 告 し た.し
あ るが,右 腎 は輪 郭 不 鮮 明 で,腎 杯 腎 孟 像 の 延長 変 形
か し こ の 重 複 悪 性 腫 瘍 の 定 義 は,あ
像 が 明 らか に 認 め られ た(Fig・10).逆
密 す ぎ る と す る 批 判 も 加 わ っ て,Warrenand
行 性 腎孟 撮 影
ま りに も厳
大 北 ・城 仙:重 複癌(子 宮 頸 癌 ・腎 腺 癌)の2例
.〆
47
ド㌦
ソ
≠
Fig.8摘
出子 宮 肉 眼像
(症 例2.759)
箋'
儀
蟻
戯
ノド ・
・
亀.
ノド
織欝
Fig.9子
宮 頸部 病 理 組 織 像
(扁平 上 皮癌
第1期)
隆
、勇
Fig.10後
腹膜 気体 撮 影+
静 脈 性 腎孟 撮 影
舞
、
舞 多
48
大 北 ・城 仙:重 複 癌(子 宮 頸 癌 ・腎腺 癌)の2例
』鴛
彫
.f.7、
〆
,tノ'th
//
ラ
霧
毒
欝
毎勲
.罫
亨つ
噺 雰
鱒
驚
婆 脚
嘉
働
Fig.11逆 行性腎孟撮影(右 腎像変形)
・il',顔
'と;
秘
.・
1欝
・
Fig.13右
腎 割面,境 界 明 らか な腫 瘍
Fig.12摘
出 右 腎 表 面(4309)
懸
Fig・14摘
出腫 瘍 部 病 理 組 織 像 ,腎 腺 癌(明 細胞 型)
大 北 ・城 仙:重 複 癌(子 宮 頸 癌 ・腎 腺 癌)の2例
Gates(1932)5}はBillrothの
49
の 組 織 構 築 は 全 く異 な っ て い る の み な ら ず,二
定 義 を い くぶ ん
修 正 して,1)Eachofthetumorsmustpre-
つ の 腫 瘍 は 全 く 趣 を 異 に した 腫 瘍 組 織 像 で あ
sentadefinitepictureofmalignancy.2)
り,お
Eachofthetumorsmustbedistinct,3)The
隔 臓 器 で,ど
probabilityofonebeingametastasisofthe
時 期 で も な け れ ば,両
othermustbeexcluded.と
し て,重
瘍 の 解 釈 を 拡 大 し た.以
複悪性腫
の お の 悪 性 度 も 相 違 し,全
は2年6ヵ
ち らも転 移 性 腫 瘍 を形 成 す る病 的
者 の 発 症 が,6年
厳 密 な重 複癌 の 定義 に合 致 す る
準 じて 記 載 され たが 大 部 分 を 占 め る 趨 勢 に あ
も の で あ る と い え る.重
る.
例 数 に つ い て は,三
さ て こ の よ う な 概 念 的 定 義 に お い て,最
要 な 点 は,腫
瘍 が 同 一 の 臓 器 内 に,別
も重
され た 場 合 の 意 義 づ け の 問 題 で あ ろ う.事
複 癌 の 本邦 で の年 次 別
橋 ら(1963)10)の,1907年
り1962年 末 ま で の372例
実わ
で き た.し
れ わ れ 臨 床 面 で は,こ
の よ うな例 に しば しば遭
遇 す る わ け で あ り,相
互 の従 属 性 の有 無 の鑑 別
で き た.と
か しわ
れ わ れ が こ こ に 報 告 し た 症 例 の 場 合 は,一
子 宮 頸 部,一
方 は 腎 実 質 で あ っ て,各
報告老
年
令
器
組
57
右 乳 腺
子
宮
直
腸
腺
織
発 生母 地
第 二 原 発 癌
臓
癌
子
3
4
〃
〃
円柱 上 皮 癌
〃
5
〃
〃
〃
〃
6
〃
7
12
鳥 取
万 木
大 村
小野田
中 塚
小 野
13
〃
〃
14
〃
〃
8
9
10
11
19
59
子
宮
組
宮
扁
腺
扁
基
扁
子
扁 平 上 皮 癌
宮
直
〃
〃
69
〃
腺
癌
扁 平 上 皮 癌
胃
右 乳 腺
胃
〃
〃
42
子
宮
48
〃
49
〃
子
膠
様
癌
〃
〃
梶 谷
胃
17
〃
18
〃
正9
〃
北 島
大 谷
52
21
22
〃
70
23
〃
58
24
〃
59
25
〃
34
56
交
像
平 上 皮癌
癌
平 上 皮癌
底 細胞 癌
平 上 皮癌
単
純
献
日
外
会
誌,24,599,1923
日
医
新
報,109,1,1924
大 阪 医 事 新 誌,7,1083,1936
癌,36,143,1942
癌
外
〃
膠
様
逓
癌
腺
癌
基 底細 胞 癌
乳
腺
上 顎 洞
扁平 上 皮 癌
日
9ア,1951
科,13,
信
医
学,3,
医
大
誌,16,
405,1951
53,1952
外 科 の 領 域,2,
833,1954
細 胞 核 病 理,1,
195,1954
肝
円柱 上 皮癌
王
癌,46,280,1955
」
〃
子
〃
直
乳
子
肛
左
乳
左
子
織
宮
子
宮
16
で
腸
58
15
20
器
胃
〃
〃
とに子 宮 との 関 係 を も
複 癌 が 子 宮癌 で あ る症 例
像
宮
〃
腸
腺
宮
門
肺
腺
肺
宮
!癌
〃
胃
扁 平 上 皮 癌
腺
癌
〃
〃
扁 平 上 皮 癌
宮
腺
癌
扁 平 上 皮 癌
〃
〃
〃
腺
基 底 細 胞 癌
扁 平 上 皮 癌
異 型 性 癌
子
〃
乳
・・
381,互957
目
〃
外
科
れ
器 の相
(そ の う ち 組 織 像 の 判 然 と し な い 例 は8例),自
小 村
福 士
久 留
1
2
の 中 で,臓
つ 重 複 癌 を 求 め て み る と(Table1),46例
第 一 原 発 癌
臓
と な る.そ
を挙 げ る こ とが
こ ろ で こ の424例
互 の 関 連 性 に つ い て,こ
方は
Table1重
を 見 い だ す こ とが
た が っ て 総 計 で422例
に 自 験{列 を 加 え る と,計424例
は は な は だ 困 難 な 場 合 も 少 な く な い.し
よ
の 詳 細 な 集 録 が あ り,
そ れ 以 後 の 文 献 上 で は,50例
々に 発 見
あるい
月 と決 し て 同 時 性 で な い こ と な ど か
ら,Billrothの
来 諸 家 の報 告 は これ に
く無 関 係 な遠
領
域,6,885,1958
}癌の一
一
大 北 ・城 仙:重 複 癌(子 宮 頸 癌 ・腎腺 癌)の2例
50
大
北
土
26
27
28
村
畠
手
福
30
住
胃
54
46
子
宮
子
宮
子
宮
右 乳 腺
乳
腺
子
宮
54
〃
63
54
〃
31
46
近
32
福
33
住
〃
34
田
北
平
山
39
〃
60
40
47
42
蜂須賀
篠 原
芦 川
56
43
〃
62
〃
36
37
38
41
増
青
早
大
44
45
46
47
46
62
58
渕
木
川
北
52
49
〃
55
〃
48
61
57
Table2重
擁
悌
子
合
扁
甲
〃
〃
子
子
単
純
癌
乳頭 状 腺 癌
扁 平上 皮 癌
腺
腺
癌
癌
数
喚
肺
・8・539・196。
大 誌
…131・1961
日 皮 会 誌,
癌
癌
癌
癌
癌
}日
米
外
会
誌63・756・1962
子
医
誌,14,232,1963
崎
医
日
長
皮,5,169,1963
誌,38,877,1963
〃
癌
}臨
床 放
射8・
・9・
・1963
扁 平 上 皮 癌
癌
の
臨
床,9,44,1963
扁 平 上 皮 癌
癌
の
臨
床,10,424,1964
の
臨K・
単
腺
純
癌
癌
}癌
…633・196・
メ ソ不 フ ロ ー'マ
癌
の
臨
床,12,750,1966
腺
癌
癌
の
臨
床,13,435,1967
扁 平 上 皮 癌
癌
の
臨
床,13,710,1967
腺
癌
〃
}本鮪
の 中 で,第1原
な る.さ
らに そ
発 癌 が 子 宮 で あ る と記 述 され た
あ り,さ
ら に そ の 第2
原 発 癌 に つ い て み る と 消 化 器 が 最 も 多 く,次
で 乳 腺 で あ る が,腎
2
か っ た.ま
2
原 発 癌 が 子 宮 で あ っ た 症 例 は(Table3),23例
1
癌 と の 組 合 せ は 認 め られ な
た 逆 に 第1原
を 数 え た が,こ
い
発 癌 が 他 臓 器 で,第2
の 中 で も,腎
癌 と子 宮 癌 と の 組
1
合 せ は1例
1
(1961)6}は
2
も 見 い だ し 得 な か っ た.Moertel
文 献 的 に 重 複 癌921例
を 集 録 し,そ
の 中 で 子 宮 と の 組 合 せ を148例(16%)と
例
はない
数
8
2
1
1
1
膚
}大
〃
腺
類 上 皮
腺
棘 細 胞
扁平 上 皮
い る が,こ
宮
床,6,337,1960
2
9
子
類 上 皮 癌
扁平 上 皮 癌
臨
医 大 誌
症 例 は25例(Table2)で
10
25
・原 発 癌
の
験 例 を 加 え て48例(11.3%)と
例
器
腺
洞
日 医 放 会 誌,19,1522,1959
}棘
〃
〃
化
癌
癌
胃
〃
器
腺
腺
腺
宮
宮
扁平 上 皮 癌
〃
性
腺
卵
巣
子宮体部
子
宮
腎
複癌 中第2原 発 癌 が 子宮 の場 合
発 癌1第
皮
癌
癌
癌
癌
計
Table3重
肺
桃
状
看
扁 平上 皮
基 底細 胞
膠
様
扁 平上 皮
硬
宮
胃
甲状 腺
右
肺
子
宮
子宮膣部
乳
腺
肺
子宮体部
子
宮
子 宮 頸
子
宮
扁 平上 皮 癌
顎
肺
子宮(体部 ・頸部)
肝
甲
状
腺
卵
巣
腎(自
験 例)
宮
化
胃
扁 平 上 皮癌
腺
癌
・原 発 癌
消
乳
上
消
乳
癌
複癌 中第1原 発 癌 が 子宮 の場 合
第1原
第1原
類
〃
子宮体部
盲
腸
胃
子
宮
37
腺
子
子
宮
皮
膚
右 乳 腺
扁 桃 腺
舌
乳
腺
甲状 腺
子
宮
35
中
村
井
下
宮
49
42
〃
29
子
56
1
は,は
して
の 中 で も子 宮 と腎 との重 複癌 の記 載
以 上 の こ とか ら 本 報 告 の よ う な 症 例
な は だ 興 味 あ る重 複 癌 とい う こ とが で き
よ う.し
か し この よ う な疾 患 は婦 人 科 お よび 泌
尿 器 科 で 個 々 に 診 療 さ れ て お り,相
る い はfollow-upが
互の連絡あ
適 切 で あ れ ば,よ
在 す る も の で は な い か と考 え ら れ る.た
り 多 く存
だ本例
は た ま た ま前 疾 患 の 子 宮 癌 が 本 学 婦 人 科 教 室 に
お い て 施 術 さ れ,そ
の 当時 の摘 出 臓 器 お よび 病
理 組 織 標 本 が 確 実 に 保 存 さ れ て い た た め に,判
合
計
23
然 た る 確 証 が 得 ら れ た こ と は 特 筆 さ れ よ う.
大 詑 ・城 穣:重 複 癌(子 宮 頚 癌 ・腎 腺癌)の2例
過 去 の 確 実 な 難 録 に も とつ い た子 宮頸 癌 と腎
2)Ggetze,α:Ztsekr.f.Krebsforsch.,王3:
281,1913.
細胞 癌 との 組 合 せ に よ る重 複 癌 の報 告 は,本 例
が最 初 で は な い か と考 え る.な お重 複 癌 の症 例
3)Madlener,M.J。:DeutscheZtschr.f.Chir.,
221:1,ヱ929.
そ の も のは,剖 検 例 な い し 日常 の臨 床 例 に 見 ら
れ る で あ ろ うが,重 複 した それ ぞ れ の癌 が,期
51
4)M荘Uer,R.F,、:Ztschr.f.Krebsforsch.,31:
339,1930.
間 的 に相 当 へ だ た っ て い る上 に,術 後 第1例
4年,第2例
は3年3ヵ
は
5)Warren,S.andGates,0.:Am.J.Cancer,
月再 発 の 兆 な く今 な お
元気 で あ る こ とも は な は だ 興 味 あ る こ と と思 わ
れ る.
1§:1358,1932.
6)Moertel,C.G.=Cancer,14:22!,1961.
7)Moerte1,C.(}.:Ann.N.Y.Acad,Sci,
114:886,1964.
語
結
8)Merskeimer,W。L.,Ringe1,A.and
す で に子 宮 頸 癌 で広 汎 子 宮 全 摘 除 術 を受 け,
それ ぞ れ4年
お よび2年6カ
Eisenberg,H.:Ann、N.Y.Acad.Sci.,
月 を 経 過 した後
に,腎 腫 瘍 を招 来 した2症 例 に,腎 摘 出術 を施
王簸:896,ig64.
g)Theilhaber,A.and欝delberg,H.:工)eutsche
し精 査 した結 果,発 生 母 地 お よび 病 理 組 織 像 を
全 く異 に した重 複 癌(子 宮 頸 癌 ・腎 腺 癌)で
り,しrk・
・も腎 摘 出 衛 後 も4年 お よび3年3カ
Ztschr.f.Chir.,117:457,1912.
あ
10)三
月
録 〉 久 留
勝=癌,3§:簸3,1942.
12)梶
谷
環
を経 た 今 日 も再 発 の 兆 候 の 全 くみ られ な い稀 有
橋 慎 一
・ほ か:日
・ほ か=癌,48:381,1957.
13)小
野 等 隆 一
14)田
北 暉 比 古'日
15)黒
川 一 男
・ほ か:癌
16)桧
垣 晴 夫
・ほ か
婦 人科 的 所 見 ・記 録 につ い て,御 教 示 賜 わ った 本 学
17)紺
屋 博 暉
・ほ か:泌
産 婦 人科 教 室矯 本清 教 授 に 深 謝 す る と と も江,御 捲 導
18)夏
な例 を 報 告 し,若 干 の 考 察 を加 え た.
本 論 文 の要 旨は,第31,34回
日本 泌 尿 器 科 学 会 関 西
地方 会 に おい て そ れ ぞ れ報 告 しだ も ので あ る.
御 校 閲下 さ った 新 島 教 授 に感 謝 す る.
文
DBillroth,T.:Dieallgemeinechirurgische
PathologieundTherapie.Berlin,Reimer,
茎}.908,1889.
CitedbyTheilhaber&Edelberg,1912.
献
冒
修
泌 尿 会 誌,54:327,1963.
・ほ か:癌
の 臨 床,8:340,1962.
医 放 会 誌,21:1112,1962.
の 臨 床,8:468,19§2,
・ 日 内 会 誌,51=1133,1962.
尿 紀 要,9:20,1963.
奮章まカ、:種 慕鎌 皮 灘1,17:171,1963.
19)大
橋 忠 敏
・ほ か.外
科,25:1033,1963、
20)参
木 綿 司
・ほ か:癌
の 臨 床,9=289,1963.
21)山
本
・ほ か:癌
の 臨 床,11:647,1965.
22)濡
‡す弘 葦弓.垂9カ
23)加
藤 正 和
巌
、:癌q>臨
・ほ か=癌
濠,】 し2:畦4,296§.
の 臨 床,13:35,1967.
G968年
猛 月4B受
付)
Fly UP