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札幌市外国籍市民意識調査報告書
札幌市総務局国際部
2009 年 2 月
[目次]
はじめに
1
調査の概要
(1)調査の目的
··············································
2
(2)調査の方法
··············································
2
················································
3
·················································
3
(3)調査項目
(4)回答率
2
札幌市の外国人登録データ
(1)国籍別外国人登録者数
····································
6
(2)外国人登録者数の推移
····································
7
(3)区別の外国人登録者数
····································
7
(4)在留資格別外国人登録者数
3
································
8
回答者の属性
(1)性別
··················································· 10
(2)年齢
··················································· 11
(3)居住区
(4)国籍
················································· 12
··················································· 13
(5)在留資格
················································ 14
(6)日本での居住年数
········································ 15
(7)今後の札幌での居住予定年数
······························ 16
(8)最終学歴
················································ 18
(9)婚姻状況
················································ 19
(10)世帯年収
················································ 20
4
調査結果
(1)言語
Q11 日本語能力
········································· 26
Q12 日本語学習状況・学習意欲
Q13 学習方法
··························· 28
··········································· 29
Q14 日本語を学ばない理由
Q15 得意な言語
······························· 30
········································· 31
(2)住居
Q16 住居形態
··········································· 37
Q17 住居探しで困ったこと
······························· 39
(3)情報・相談
Q18 情報の入手先
······································· 43
Q19 よく利用するホームページ
Q20 広報媒体の利用状況
Q21 相談相手
································· 46
··········································· 48
Q22 頼りにしている団体
Q23 必要な情報
··························· 45
································· 50
········································· 51
(4)行政サービス
Q24 行政サービスの認知度
······························· 55
Q25 区役所などで困ったこと
Q26 国際プラザの認知度
····························· 58
································· 60
Q27 国際プラザのサービスの認知度
Q28 国際プラザに求めるサービス
······················· 61
························· 63
(5)保健福祉・医療
Q29 公的保険の加入状況
Q30 公的保険未加入の理由
································· 67
······························· 68
Q31 保健・医療で困っていること
························· 69
(6)防災
Q32 防災対策の認知度
··································· 73
(7)交通
Q33 よく利用する交通手段
······························· 77
Q34 公共交通機関を利用しない理由
······················· 79
(8)子育て、教育
Q35 6 歳未満の子どもの有無
······························ 83
Q36 就学年齢の子どもの有無と就学状況
Q37 義務教育修了後の進路
Q38 未就学の理由
···················· 84
······························· 85
······································· 86
Q39 子どもの日本語能力
································· 88
Q40 子ども、教育についての悩み
························· 90
(9)地域参加
Q41 地域住民との付き合い
······························· 93
Q42 日本人と付き合わない理由
Q43 各種活動への参加状況
Q44 交流意欲
··························· 96
······························· 97
··········································· 99
Q45 生活トラブル
······································· 101
(10)仕事
Q46 就業状況
Q47 職種
··········································· 105
··············································· 106
Q48 仕事を見つけた方法
Q49 仕事をしていない理由
································· 108
······························· 110
(11)その他
Q50 必要な多文化共生施策
······························· 115
Q51 意見・要望等(自由記載)
5
資料集
··························· 117
はじめに
札幌市の国際化推進の基本計画である「札幌市国際化推進プラン」
(平成
2002 年 10 月策定)では、基本目標として「世界の人々が住みたくなる共生
都市さっぽろ」を掲げ、外国人にも暮らしやすい環境づくりを推進してい
ます。
2008 年 4 月現在、札幌市には約 9,000 人の外国籍市民が生活しており、
国際部では、外国籍市民と日本人市民がお互いの生活習慣や考え方の違い
を理解し、共に手を携えて地域の発展に貢献していけるような「多文化共
生のまちづくり」を目指し、コミュニケーション支援や生活支援、地域参
加の推進等に取り組んでいます。
今回の「札幌市外国籍市民意識調査」は、今後の多文化共生を進めるに
あたり、札幌市に居住する外国籍市民の現状を把握し、よりニーズに合っ
た施策を考えるための参考とするために実施いたしました。
調査の実施にあたりましては、ご回答いただきました外国籍市民の皆様
を始め、ご協力いただきました多くの皆様に、厚くお礼申し上げます。
1
調査の概要
-1-
1
調査の概要
(1)調査の目的
多文化共生のまちづくりを効果的に推進していくために、外国籍市民の
市政に対する意見はもとより、彼らの生活上の課題等について情報を集約、
分析することにより、生活情報や支援に対するニーズを的確に把握し、今
後の施策立案や情報提供等に反映させていくことを目的とする。
(2)調査の方法
現在、札幌市には約 9,000 人が外国人登録を行っているが、今回の調査
では、その中から 18 歳以上を対象に 2,000 名を無作為に抽出して調査票を
送付した。
調査票は外国籍登録の国籍を参考とし、中国籍市民には中国語と日本語、
韓国・朝鮮国籍にはハングルと日本語、ロシア・ウクライナ国籍にはロシ
ア語と日本語、その他の国籍には英語と日本語を同封している。
①
調査地域
札幌市全域
②
調査対象
市内に外国人登録を行っている 18 歳以上の外国籍市民
③
標本数
2,000 人
④
抽出方法
無作為抽出
⑤
調査方法
郵送(往復)による調査
⑥
調査期間
平成 20 年(2008 年)8 月 14 日~9 月 11 日
⑦
設問数
51 問
⑧
調査票の言語
英語/日本語(622 件)中国語/日本語(750 件)
ハングル/日本語(564 件)ロシア語/日本語(64 件)
-2-
(3)調査項目
札幌市で日常生活を送るにあたって必要となる、住居や保健福祉、行政
サービス、子育て、地域参加などを中心に調査を実施した。
・基本属性
性別、年齢、居住区、国籍、在留資格、日本での居住
年数、札幌での居住予定年数、学歴、婚姻状況、年収
① 言語
② 住居
日本語能力、日本語学習状況・学習意欲、得意な言語
住居形態、住居探しで困ったこと
③
情報・相談
情報の入手先、利用するホームページ、広報媒体の利
用状況、相談相手、必要とする情報
④
⑤
行政サービス
保健福祉・医療
行政サービスの認知度、区役所などで困ったこと
公的保険の加入状況、公的保険の未加入理由、保健・
⑥
防災
医療で困っていること
災害対策の認知度
⑦
⑧
交通
よく利用する交通機関、公共交通機関を利用しない理由
子育て、教育 子どもの有無と就学状況、義務教育終了後の進路、未
⑨
就学の理由、子どもの日本語能力、子ども・教育の悩み
地域住民との付き合い、各種活動への参加状況、交流意欲
地域参加
⑩ 仕事
⑪ その他
就業状況、職種、仕事を見つけた方法
必要な多文化共生施策、意見・要望等
(4)回答率
①
②
送付件数
不着件数
2,000 件
166 件(宛先不明などで発送元に返戻となったもの)
③
④
回答数
回答率
337 件
約 18.4%
⑤
回答票の言語
日本語
英語
158 件(47%)
84 件(25%)
中国語 73 件(21%)
ハングル 16 件( 5%)
ロシア語
6 件( 2%)
※データの集計にあたっては、小数点第 1 位以下を四捨五入しているため、合
計が 100(%)にならない場合がある。
-3-
-4-
2
札幌市の外国人登録データ
-5-
2
札幌市の外国人登録データ
(1)国籍別外国人登録者数
アジア(20 ヵ国)
7,054 NIS 諸国(9 ヵ国)
320
中国(台湾含む)
3,255
ロシア
267
韓国・朝鮮
2,714
その他 NIS
53
フィリピン
316 ヨーロッパ(29 ヵ国)
458
ネパール
122
英国
163
インドネシア
108
ドイツ
56
タイ
98
フランス
43
インド
95
ブルガリア
13
マレーシア
87
その他ヨーロッパ
バングラディシュ
75 アフリカ(21 ヵ国)
モンゴル
56
その他アジア
オセアニア(4 ヵ国)
オーストラリア
128
164
エジプト
70
その他アフリカ
94
223 北・中・南米(20 ヵ国)
858
150
166
ニュージーランド
69
その他オセアニア
4
中東(9 ヵ国)
183
カナダ
ブラジル
85
米国
44
522
その他北・中・南米
無国籍
85
5
総計(112 ヵ国)
9,126
※2008 年 3 月末現在
札幌市に外国人登録をしている約 9,000 人のうち、中国籍が約 3,200 人
で 35%、次いで韓国・朝鮮籍が約 2,700 人で 30%など、アジア圏が 77%を
占めている。
その他、アメリカ籍が 6%、ロシア籍が 3%、カナダ、英国、オーストラ
リア籍が各 2%となっている。
※外国人登録数の詳細は資料集-1
-6-
(2)外国人登録者数の推移
1999 年
2000 年
2001 年
2002 年
2003 年
2004 年
2005 年
2006 年
2007 年
2008 年
6,920
7,260
7,600
7,991
8,335
8,574
8,292
8,591
8,740
9,126
札幌市の外国人登録数はこの 10 年間で 1.3 倍強に増加しているが、
法務省入国管理局のデータによると、全国では 19 年末現在における外国人
登録数が 2,152,973 人であり、10 年前(平成 9 年度末)に比べると 670,266
人(45.2%)の増加で、この 10 年間で 1.5 倍となっているため、札幌市の
外国人登録数の伸びは全国平均を下回ることとなる。
また、札幌市の総人口(1,893,547 人)に占める外国人登録数(9,126 人)
の割合は 0.48%であり、全国平均の 1.69%(平成 19 年度)を大きく下回
る。
(3)区別の外国人登録者数
市 計
外国人登録数
区の人口
人口に占める
外国籍市民の
割合
中央区 北 区 東 区 白石区 厚別区 豊平区 清田区 南 区 西 区 手稲区
9,126
1,993
1,833
1,127
654
479
1,198
455
506
612
269
1,895,654
210,883
275,860
254,787
203,110
129,204
209,358
114,809
149,910
208,949
138,784
0.5%
0.9%
0.6%
0.4%
0.3%
0.3%
0.5%
0.3%
0.3%
0.2%
0.1%
区別で見ると、企業が多く各種学校等へのアクセスの良い中央区が最も
多く、北海道大学のある北区や北海道大学圏内の東区、留学生交流センタ
ーや札幌大学のある豊平区も 1,000 人を超えている。
-7-
(4)在留資格別外国人登録者数
教授
273
3.0%
芸術
2
0.0%
宗教
122
1.3%
37
0.4%
医療
8
0.1%
研究
14
0.2%
教育
103
1.1%
技術
123
1.3%
人文知識・国際業務
387
4.2%
企業内転勤
42
0.5%
興行
31
0.3%
技能
189
2.1%
文化活動
48
0.5%
短期滞在
123
1.3%
留学
1,397
15.3%
就学
427
4.7%
研修
97
1.1%
家族滞在
971
10.6%
特定活動
140
1.5%
特別永住者
1,765
19.3%
永住者
1,792
19.6%
日本人の配偶者等
749
8.2%
永住者の配偶者等
47
0.5%
定住者
214
2.3%
その他
43
0.5%
投資・経営
合 計(2008年7月25日現在)
9,144
※在留資格の詳細は資料集-4
札幌市に住む外国籍市民の在留資格の特徴は、全国と比べて教授(全国
平均 0.4%)や留学生(全国平均 6.3%)
、人文知識(全国平均 2.7%)家族
滞在(全国平均 4.4%)など学術関係者とその家族が多いこと、また、ニュ
ーカマーの代表的な存在である就労に制限のない日系人を含む「定住者」
が非常に少ないことが特徴である。統計的にニューカマーである割合が高
いブラジル、ペルー、フィリピン国籍者の総人口に占める割合で見ても、
札幌市は 0.02%と極めて低く、3%近い浜松市はもとより、政令指定都市平
均の 0.4%と比較しても 20 分の 1 と明らかに低くなっている。
-8-
3
回答者の属性
-9-
3
回答者の属性
問1
性別
「あなたの性別はどちらですか。
」
1. 男性
145
43%
2. 女性
189
56%
3
1%
不明・無回答
表 1-1
性別
札幌市に居住する外国籍市民全体の人口比では、2008 年 10 月現在で男性
52%・女性 48%と男性が4ポイント上回っているが、本調査の回答者では
女性が男性を 13 ポイント上回り、男女比が逆転している。
参考:日本国籍の札幌市民は男性 46%・女性 54%
年代別に見ると、表 1-2 のとおり、30 代・50 代で男性が女性を上回っ
ているが、20 代以下、40 代、60 代以上では女性が大きく上回っている。
国籍別では、米国、カナダで男性比率が高い一方、中国、韓国をはじめ
とするアジアでは女性の比率が高くなっている。
年齢
男
女
男性比率
国籍
男
女
男性比率
29 歳 以下
48
80
38%
中国
54
75
41%
30 歳~39 歳
54
46
53%
韓国・朝鮮
21
43
32%
40 歳~49 歳
22
39
36%
米国
11
5
68%
50 歳~59 歳
14
11
56%
フィリピン
3
8
27%
60 歳~74 歳
4
10
29%
ロシア
4
7
36%
75 歳以上
3
3
43%
カナダ
7
3
70%
表 1-2
性別及び年齢
表 1-3 性別及び国籍
- 10 -
※回答者 10 人以上の国を抜粋
問2
年齢
「あなたは何歳ですか。あてはまるものを選んでください。」
1.
29 歳 以下
128
38%
2.
30 歳~39 歳
102
30%
3.
40 歳~49 歳
61
18%
4.
50 歳~59 歳
25
7%
5.
60 歳~74 歳
14
4%
6.
75 歳以上
7
2%
表 2-1 年齢
表 2-1 は回答者の年齢別の人数である。
20 代以下、30 代、40 代と若い世代ほど回答数が多い。
表 2-2 在留資格別でみると、20 代・30 代では留学・就学が 45%を占め
る。特別永住者・永住者・日本人または永住者の配偶者以外の回答者のう
ち、50 代以上は少数である。
~29 歳
30 代
40 代
50 代
60~74 歳 75 歳~
合計
8
10
2
20
留学
45
24
4
73
就学
13
4
家族滞在
6
9
4
特別永住者
3
4
6
6
3
2
24
永住者
11
18
22
5
6
3
65
日本人の配偶者等
14
16
16
7
3
人文知識・国際業務
表 2-2 年齢と在留資格
17
19
56
※10 人以上の回答があった在留資格を抜粋
- 11 -
問3
居住区
「あなたが住んでいる区はどちらですか。」
1. 中央区
66
20%
2. 北区
72
21%
3. 東区
44
13%
4. 白石区
22
7%
5. 厚別区
19
6%
6. 豊平区
38
11%
7. 清田区
12
4%
8. 南区
24
7%
9. 西区
33
10%
10. 手稲区
7
2%
表 3-1 区別の回答者数
回答者の居住区の分布は表 3-1 のとおりであり、北区、中央区、東区、次い
で豊平区の順となっている。これはグラフ 3-1 にある各区の外国人登録者数と
ほぼ一致している。
回答数
66
72
2500
2000
44
38
22
24
19
1000
7
手稲区
西区
南区
清田区
豊平区
グラフ 3-2 区別の外国人登録者数と回答者数
- 12 -
1500
33
12
厚別区
白石区
東区
北区
中央区
80
70
60
50
40
30
20
10
0
人口
500
0
問4
国籍
「あなたの国籍はどれですか。
」
1. 中国
131
39%
9. ネパール
19% 10. インドネシア
2
1%
5
1%
2. 韓国・朝鮮
65
3. 米国
16
5% 11. インド
1
0%
4. フィリピン
11
3% 12. バングラデシュ
2
1%
5. ロシア
11
3% 13. ブラジル
4
1%
6. カナダ
10
3% 14. タイ
6
2%
3
1%
53
16%
7. オーストラリア
8
2% 15. ニュージーランド
8. 英国
9
3% 16. その他
表 4-1 回答者の国籍
回答者の国籍は、中国が最も多く 39%、次いで韓国・朝鮮が 19%となってい
る。 調査票の言語ごと送付割合は、中国語(中国国籍)38%、ハングル(韓国・
朝鮮国籍)28%、ロシア語(ロシア、ウクライナ)3%、英語(その他)31%で
あり、韓国・朝鮮の回答率が調査票の送付割合を 9 ポイント上回っているが、
おおよそ送付割合と回答割合は一致していると言える。
また、札幌市の外国人登録人数の多い国上位 10 ヵ国について、外国人登録者
数と回答者数の割合を比較しても、グラフ 4-1 のとおり、韓国・朝鮮以外はほ
ぼ一致した割合となっている。
韓国・朝鮮の回答率が低い理由としては、韓国・朝鮮国籍の市民は、日本で
生まれた人や長期に渡って日本で生活している人が多く、言語能力などに起因
する外国人特有の生活上の不都合がないためではないかと予想される。
「16.その他」の国籍としてはドイツ 5 人、スイス 3 人、マレーシア 3 人、モ
ンゴル 3 人など。
外国人登録数
イ ンド ネ シ ア
ネ パー ル
オー スト ラ リ ア
- 13 -
英国
グラフ 4-2 外国人登録数と回答数
カ ナダ
ロシ ア
フ ィリ ピ ン
朝鮮
・
米国
韓国
中国
140
120
100
80
60
40
20
0
回答数
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
問5
在留資格
「あなたの在留資格は何ですか。」
1. 教授
9
3%
10. 就学
17
5%
2. 宗教
8
2%
11. 家族滞在
19
6%
3. 教育
8
2%
12. 特別永住者
24
7%
4. 技術
8
2%
13. 永住者
65 19%
20
6%
14. 日本人の配偶者等
56 17%
6. 興行
0
0%
15. 永住者の配偶者等
8
2%
7. 技能
4
1%
16. 定住者
4
1%
8. 文化活動
2
1%
17. その他
11
3%
73
22%
5. 人文知識・国際業務
9. 留学
表 5-1
回答者の在留資格
回答者を在留資格別に見ると、留学が最も多く、22%を占める。
次いで、永住者が 19%、日本人の配偶者等が 17%となっている。
札幌市に外国人登録をしている人全体での在留資格は、特別永住者、永住者、
留学、日本人の配偶者等という順になっており、今回の調査では留学生と日本
人の配偶者等の回答率が高く、特別永住者と家族滞在の回答率が低くなった。
家族滞在の回答率が低い理由としては、今回の調査の対象を 18 歳以上として
いるが、家族滞在の在留資格者全体には留学生・教授等の子どもなど未成年も
多く含まれているため、相対的に回答率が低くなったのではないかと予想され
る。
回答者
札幌市全体
25%
20%
15%
10%
5%
そ の他
定住者
永 住 者 の配 偶 者等
日 本 人 の配 偶 者等
永住者
特別永住者
- 14 -
家族滞在
グラフ 5-2 回答者と市内全体の在留資格比較
就学
留学
文化活動
技能
興行
人 文 知 識 ・国 際 業 務
技術
教育
宗教
教授
0%
問6
居住年数
「あなたは日本に何年ぐらい住んでいますか。」
1.
1 年未満
72
21%
2.
1 年~3 年未満
60
18%
3.
3 年~5 年未満
34
10%
4.
5 年~10 年未満
63
19%
5.
10 年~20 年未満
62
18%
6.
20 年以上
45
13%
1
0%
不明・無回答
表 6-1 日本での居住年数
日本での居住年数が5年未満の回答と5年以上の回答がほぼ同数であった。
国籍と居住年数を表したグラフ 6-2 からは、韓国・朝鮮国籍に 20 年以上居
住している人が多いことがわかる。
また、グラフ 6-3 より、他の都市と比較すると、韓国・朝鮮国籍が 7 割以上
を占める大阪では 9 割、韓国・朝鮮国籍が 4 割強の広島でも 6 割以上が 10 年以
上日本に居住しているが、札幌は留学生など短期間の滞在を予定する人が多く、
人の入れ替わりが多い街であると言える。
60%
1年未満
50%
1年~3年未満
40%
30%
3年~5年未満
20%
5年~10年未満
10%
10年~20年未
満
20年以上
カ ナダ
ロシ ア
フ ィリ ピ ン
ア メリ カ
韓 国 ・朝 鮮
中国
0%
グラフ 6-2 居住年数と国籍
~1年
0%
20%
1~3年
3~5年
40%
5~10年
60%
札幌
大阪
広島
グラフ 6-3 他市との居住年数の比較
- 15 -
10年~
80%
100%
問7
今後の居住予定年数
「あなたは今後、何年くらい札幌に住む予定ですか?」
1. 1 年未満
38
11%
2. 1 年~3 年未満
70
21%
3. 3 年~5 年未満
45
13%
4. 5 年~10 年未満
29
9%
5. 10 年~20 年未満
24
7%
121
36%
10
3%
6. 20 年以上
不明・無回答
表 7-1
今後の居住予定年数
今後、札幌市にどのくらいの年数居住する予定かという質問に対しては、20
年以上と回答する人が 36%と最も多い一方で、3 年未満を予定している人が 32%
であり、短期間の回答と長期間の回答に大きく分かれた。
また、
(6)と(7)の回答を組み合わせた表 7-2 と、それをグラフにした
グラフ 7-3 からは、日本での居住年数が長いほど、今後の居住予定年数も長く
なるという傾向が明らかとなった。特に今までの居住年数が 20 年以上の回答者
については、75%が今後も 20 年以上札幌に居住すると答えている。逆に、日本
での居住歴が 3 年未満の人の半数以上が、今後の居住年数も 3 年未満と短期間
を予定している。
日本での居住年数
今後の居住予定年数
1 年未満
1 年~
3 年未満
3 年~
5 年未満
5 年~
10 年未満
10 年~
20 年未満
20 年以上
1 年未満の予定
22(31%)
9(15%)
2 (6%)
2 (3%)
3 (5%)
0 (0%)
1 年~3 年未満の予定
26(36%)
22(37%)
8(26%)
9(15%)
4 (7%)
1 (2%)
3 年~5 年未満の予定
16(22%)
8(14%)
6(19%)
9(15%)
5 (8%)
1 (2%)
5 年~10 年未満の予定
2 (3%)
8(14%)
4(13%)
4 (6%)
6(10%)
5(11%)
10 年~20 年未満の予定
1 (1%)
3 (5%)
2 (6%)
9(15%)
5 (8%)
4 (9%)
20 年以上の予定
5 (7%)
9(15%)
9(29%)
29(47%)
36(61%)
33(75%)
表 7-2 日本での居住年数と今後の居住予定年数
- 16 -
(今後の居住予定)
80%
1年未満の予定
60%
1年~3年未満
の予定
40%
20%
グラフ 7-3 日本での居住年数と今後の居住予定年数
- 17 -
2 0年 以 上
1 0年 ~ 2 0年 未 満
5年 ~ 1 0年 未 満
3年 ~ 5年 未 満
1年 ~ 3年 未 満
1年 未 満
(
日本での居住年数)
0%
3年~5年未満
の予定
5年~10年未満
の予定
10年~20年未
満の予定
20年以上の予
定
問8
最終学歴
「あなたが最後に卒業した学校はどれですか。在学中の場合
は、いま通っている学校をお答えください。
」
1. 学校には行かなかった
2
1%
2. 小学校
6
2%
3. 中学校
13
4%
4. 高校
40
12%
5. 専門学校
46
14%
145
43%
82
24%
3
1%
6. 大学
7. 大学院
不明・無回答
表 8-1
最終学歴
回答者の 67%が大学か大学院を卒業(または在学)している。
平成 12 年の国勢調査(平成 12 年 10 月総務省統計局実施)の結果では、15 歳
以上人口 108,224,783 人のうち、卒業者は 99,220,720 人で、これを最終学歴別
にみると、初等教育修了者(小学校・中学校)が 22%、中等教育修了者(高校・
旧中)が 41.6%、高等教育修了者(短大・高専・大学・大学院)が 24.6%となっ
ている。
今回の調査の回答と国勢調査の結果を比較すると、国勢調査では短大・高専・
大学・大学院の高等教育修了者が 24%であるのに対し、高等教育への就学を目
的とする留学生を除いても 76%が高等教育と回答しており、札幌市に居住する
外国籍市民の学歴が大変高いことがわかる。
参考:札幌市の平成 19 年度高校卒業者 16,301 人中、大学・短大への進学者
8,086 人(49%)、専修学校・各種学校入学者 4,916 人(30%)
0%
回答者
回答者
(留学生含む)
(留学生除く)
国勢調査
凡例
回答者
(留学生含む)
初等教育
6%
7%
22%
中等教育
12%
15%
42%
高等教育
81%
76%
25%
1%
2%
11%
その他
表 8-2
20%
初等教育
40%
中等教育
60%
高等教育
80%
その他
回答者
(留学生除く)
国勢調査
回答者の最終学歴と国勢調査の比較
グラフ 8-2 回答者の最終学歴と国勢調査の比較
※その他には無回答者、未就学者等を含む
- 18 -
100%
問9
婚姻状況
「あなたは結婚していますか。
」
1. 日本国籍の人と結婚している
106
31%
2. 日本国籍以外の人と結婚している
103
31%
3. 結婚していない
125
37%
3
1%
不明・無回答
表 9-1
婚姻状況
現在の婚姻状況についての質問に対し、
「日本国籍の人と結婚している」、
「日
本国籍以外の人と結婚している」
、「結婚していない」の 3 つの選択肢の回答割
合がほぼ同数であった。
グラフ 9-2 は婚姻状況と今後の札幌市での居住予定年数の関係である。日本
人と婚姻している人の 6 割強が今後 20 年以上札幌に住み続けると回答している。
日本国籍以外の人と結婚している 103 人のうち、69 人は中国、韓国・朝鮮国
籍であり、中国、韓国・朝鮮国籍のみ日本人と結婚している人よりも日本人以
外と結婚している人が多かった。
1 年未満
1 年~
3 年~
5 年~
10 年~
20 年以上
3 年未満
5 年未満
5
12
10
9
67
日本国籍の人と結婚している
10 年未満 20 年未満
日本国籍以外の人と結婚している
11
25
16
13
6
31
結婚していない
27
40
16
6
8
23
表 9-2 婚姻状況と今後の居住予定年数
80%
1年未満
1年~3年未満
3年~5年未満
5年~10年未満
10年~20年未満
20年以上
60%
40%
20%
グラフ 9-2 婚姻状況と今後の居住予定年数
- 19 -
結 婚 し て いな い
日 本 国 籍 以 外 の人 と
結 婚 し て いる
日 本 国 籍 の人 と
結 婚 し て いる
0%
問 10 世帯年収 「年収はどのくらいですか(奨学金、家族からの仕送りなど、
給料以外の収入も含む)
。一緒に住んでいる家族の合計をお答
えください。
」
回答者全体
就労制限のある
在留資格を除く
66
20%
18
8%
2. 100~199 万円
76
23%
32
15%
3. 200~299 万円
49
15%
35
16%
4. 300~399 万円
40
12%
33
15%
5. 400~499 万円
30
9%
27
13%
6. 500~599 万円
17
5%
15
7%
7. 600~699 万円
11
3%
10
5%
8. 700~799 万円
9
3%
9
4%
9. 800 万円以上
24
7%
23
11%
1.
0~99 万円
表 10-1 世帯年収
全回答者の世帯収入としては 100~199 万円の層が最も多く、ついで 0
~99 万円と続くが、回答者のうち就労に制限がある在留資格(留学、就
学、文化活動、研修、家族滞在)を除くと、100 万円以上 500 万円未満の
層が多くなる。
世帯年収 800 万円以上の世帯は全体の 7%であるが、その在留資格の内
訳は、特別永住者、永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定
住者が大半を占めている。
また、平均収入について、各収入層の中間値(100~199 万円の層は 150
万円)で計算すると、就労制限のない在留資格の平均年収は約 375 万円と
なる。(※ただし 800 万円以上の層については 900 万円として計算する。)
- 20 -
0~99万円
500~599万円
100~199万円
600~699万円
200~299万円
700~799万円
300~399万円
800万円以上
400~499万円
50%
40%
30%
20%
グラフ 10-2 世帯年収と在留資格
グラフ 10-3 は、外国籍市民意識調査の結果と札幌市全体の世帯年収の比較
である。今回の意識調査の結果では、明らかに回答者の世帯年収は札幌市全体
の世帯年収を下回っている。
特に、就労制限のある在留資格者を含めると世帯年収が 100 万円以下の世帯
が 2 割を占めており、単身世帯であったとしても生活保護世帯程度あるいは保
護基準を下回る金額である。
(参考:20 代単身世帯の保護費(冬季) 食費 38,460
円、被服費等 41,480 円、燃料代 23,250 円、住宅費 36,000 円以内)
ちなみに、平成 17 年 10 月 1 日の統計値では、外国籍市民 9,659 人のうち単
身世帯は 1,537 人(15.9%)、札幌市全体では 1,880,863 人のうち単身世帯が
309,355 人(16.4%)と、外国籍市民の方が単身世帯は少ない。
外国籍市民
札幌市全体
25%
20%
15%
10%
5%
0%
0~
99万円
100~
199万円
200~
299万円
300~
399万円
400~
499万円
グラフ 10-3 札幌市全体との比較
- 21 -
500~
599万円
600~
699万円
700~
799万円
800万円~
永住者 の
配偶者等
日本人 の
配偶者等
永住者
特別永住者
人文知識
・国 際 業 務
技術
教育
宗教
教授
10%
0%
- 22 -
4
調査結果
- 23 -
- 24 -
言
語
- 25 -
問 11 日本語能力
「日本語はどのくらいできますか。
」
(1)話す・聞く
1.よくできる
(ほとんど困らない)
2. だいたいできる (日常会話ならだいじょうぶ)
3. 少しできる
(かんたんな会話ならできる)
4. ほとんどできない
(2)読む
1. よくできる
(ほとんど困らない)
2.だいたいできる
(だいたいの意味はわかる)
3. 少しできる
(ひらがな、カタカナのかんたんな文は読める)
4. ほとんどできない
(3)書く
1. よくできる
(ほとんど困らない)
2. だいたいできる
(かんたんな漢字を使って手紙を書ける)
3. 少しできる
(ひらがな、カタカナでかんたんな文を書ける)
4. ほとんどできない
11-1. 【日本語能力 (話す・聞く)】
1. よくできる
146
43%
2. だいたいできる
109
32%
3. 少しできる
64
19%
4. ほとんどできない
18
6%
1. よくできる
126
37%
2. だいたいできる
123
37%
3. 少しできる
69
20%
4. ほとんどできない
19
6%
1. よくできる
102
30%
2. だいたいできる
11-2. 【日本語能力 (読む)】
11-3. 【日本語能力 (書く)】
126
38%
3. 少しできる
80
24%
4. ほとんどできない
28
8%
1
0%
不明・無回答
表 11-1 日本語能力
外国人が日本で生活を送るための、最も重要なファクターとなるのが言語で
ある。
日本語の能力について「話す・聞く」
、「読む」
、「書く」の3つのカテゴリー
に分けて質問をしたところ、
「よくできる」「だいたいできる」という回答が、
各々7 割程度であり、日常会話や基礎的な読み書きの能力が十分ではない回答
- 26 -
者は 3 割程度という結果となった。
なお、本意識調査の実施にあたっては、日本語で記載した調査票のほか、対
象者の国籍別に中国語、英語、ハングル、ロシア語で記載した調査票を同封し
ているが、47%が日本語の調査票にて回答された。
表 11-2 及びグラフ 11-2 は国籍別、日本での居住年数別に見た日本語能力
である。韓国・朝鮮国籍については 90%以上、ついで中国も 75%以上が「よ
くできる」
「だいたいできる」と回答しているが、それ以外の国籍では 50~60%
程度にとどまっている。
よく
できる
国籍
居住年数
中国
韓国・朝鮮
米国
フィリピン
ロシア
その他
1 年未満
1 年~3 年未満
3 年~5 年未満
5 年~10 年未満
10 年~20 年未満
20 年以上
49
52
3
2
3
37
11
19
10
31
36
38
(37%)
(80%)
(19%)
(18%)
(27%)
(36%)
(15%)
(32%)
(29%)
(49%)
(58%)
(84%)
だいたい
できる
54 (41%)
8 (12%)
6 (38%)
7 (64%)
4 (36%)
30 (29%)
21 (29%)
25 (42%)
14 (41%)
24 (38%)
20 (32%)
5 (11%)
表 11-2 日本語能力と国籍、居住年数
0%
凡例
20%
よくできる
40%
だいたいできる
60%
少しできる
80%
少し
できる
22
4
5
1
4
28
29
16
10
5
4
0
ほとんど
できない
(17%)
(6%)
(31%)
(9%)
(36%)
(27%)
(40%)
(27%)
(29%)
(8%)
(6%)
(0%)
6
1
2
1
8
11
0
0
3
2
2
(5%)
(2%)
(13%)
(9%)
(0%)
(8%)
(15%)
(0%)
(0%)
(5%)
(3%)
(4%)
回答数
131
65
16
11
11
103
72
60
34
63
62
45
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
(100%)
※日本語能力は「聞く・話す」の数字を使用
100%
0%
ほとんどできない
凡例
中国
1年未満
韓国・朝鮮
1年~3年未満
米国
3年~5年未満
フィリピン
5年~10年未満
ロシア
10年~20年未満
その他
20年以上
グラフ 11-2 日本語能力と国籍
20%
よくできる
40%
だいたいできる
60%
少しできる
グラフ 11-2 日本語能力と居住年数
- 27 -
80%
100%
ほとんどできない
問 12 日本語学習状況・学習意欲
「日本語を学んでいますか。また、これから学びたいと思いますか。」
1. 学んでいる
2. 学んでいないが、できれば学びたいと思う
3. 学んでいないし、これからも学ぶつもりはない
12.
【日本語学習状況・学習意欲】
1. 学んでいる
208
62%
2. 学んでいないが、できれば学びたいと思う
74
22%
3. 学んでいないし、これからも学ぶつもりはない
43
13%
12
3%
不明・無回答
表 12-1 学習状況
回答者の 62%が日本語を学習している。
表 12-2、グラフ 12-2 は日本語の学習状況と日本語能力の比較であるが、
現在、
「日本語を学んでいないが、学びたい」と考えている人のうち、日本語が
「少しできる」または「ほとんどできない」という人、つまり日本語の能力が
十分ではなく学習したいと思っているが何らかの理由でその機会がない人は
26 人であった。
よくできる
83 (61%)
18 (13%)
34 (25%)
学んでいる
学んでいないが学びたい
学んでいないし学ぶつもりもない
だいたい
できる
少し
できる
74 (69%)
30 (28%)
4 (4%)
44 (69%)
18 (28%)
2 (3%)
ほとんど
できない
回答数
7 (39%)
8 (44%)
3 (17%)
208 (100%)
74 (100%)
43 (100%)
表 12-2 学習状況と日本語能力 ※不明・無回答を除く。日本語能力は「話す・聞く」の数字を使用
0%
凡例
20%
よくできる
学んでいる
学んでいないが
学びたい
40%
だいたいできる
83
少しできる
80%
30
34
グラフ 12-2 学習状況と日本語能力
- 28 -
100%
ほとんどできない
74
18
学んでいないし
学ぶつもりはない
60%
44
7
8
18
4
2
3
問 13 学習方法
問 12 で「1.学んでいる」と答えた方のみお答えください。
どうやって学んでいますか。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
13.
自分で勉強している
家族に教えてもらっている
日本人の知人・友人に教えてもらっている
通っている大学や学校で学んでいる
ボランティアの日本語教室に通っている
語学学校(日本語学校)に通っている
その他(
)
【日本語の学習方法】
1. 自分で勉強している
111
2. 家族に教えてもらっている
20
3. 日本人の知人・友人に教えてもらっている
22
4. 通っている大学や学校で学んでいる
55
5. ボランティアの日本語教室に通っている
16
6. 語学学校(日本語学校)に通っている
28
7. その他
18
表 13-1 学習方法
日本語を学んでいると回答した人(208 人)のうち、半数を超える 111 人が独
学で勉強をしている。また、44 人は選択肢のうち 2 つ以上の方法で学習してい
る。
「7.その他」の回答としては、「日本で生まれ育ったので自然に身に付いた」
という内容の回答が多く、その他は「インターネット、オンラインスクール」
「テレビ」
「家庭教師」
「勤務先の語学講師」
「中国帰国者支援センター」という
ものがあった。
- 29 -
問 14 日本語を学ばない理由
問 12 で「2.学んでいないが、できれば学びたいと思う」と答えた方のみ
お答えください。学んでいないのはなぜですか。あてはまるものをひと
つ選んでください。
1.
2.
3.
4.
5.
14.
時間がないから
お金がないから
日本語をどこで学べるかわからないから
自分のレベルに合った教室・学校がないから
その他(
)
【日本語を学ばない理由】
1. 時間がないから
42
2. お金がないから
10
3. 日本語をどこで学べるかわからないから
5
4. 自分のレベルに合った教室・学校がないから
13
5. その他
10
表 14-1 日本語を学ばない理由
「日本語を学んでいないが学びたい」と考えている人のうち、時間がないた
め学んでいない人が最も多く回答者の半数を超えた。
「5.その他」としては、子育てや出産のため勉強を中断、夜間または希望の
曜日に教室がないからという理由が複数あった。
< 分 析 >
「お金がないから」と答えた人には、在留資格が「家族滞在」
「日本人の配偶
者等」
「永住者の配偶者等」が多い。留学生や教授などの在留資格者は、学校や
組織に所属し、
日常的に日本語に触れることのできる環境で生活している一方、
家族滞在、日本人の配偶者等は、本人ではなく配偶者の事情(仕事や国籍)に
より受動的に日本に入国・滞在し、特定の組織への所属や外部との接触が少な
い生活をしているため、日本語を学ぶあるいは話す機会に恵まれないのではな
いかと予想される。日本人の配偶者等は将来に亘って日本に居住する可能性が
高いので、日本語を習得する機会を用意する必要があると思われる。
また、
「自分のレベルに合った教室・学校がないから」を選んだ人の 9 割以
上は、日本語能力(話す・聞く)で「よくできる」
「だいたいできる」を選んでお
り、
「レベルの合う学校がないことにより、日常生活に必要な会話能力が身に付
けられない」という状況ではなく、より高度な日本語を身に付けたい人である
ことがわかる。
- 30 -
問 15 得意な言語
日本語以外で、ほとんど不自由なく使える言語はどれですか。いくつで
も選んでください(母国語を含む)。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
15.
中国語
ハングル
英語
タガログ語
ロシア語
その他(
特にない
)
【得意な言語】
1. 中国語
146
2. ハングル
54
3. 英語
147
4. タガログ語
11
5. ロシア語
18
6. その他
71
7. 特にない
18
表 15-1 得意な言語
日本語以外で不自由なく使える言語は、中国語と英語が 150 人弱とほぼ同じ
人数であった。中国語を話せる 146 人のうち、36 人は英語も話すことができ
る。日本語以外に 2 ヶ国語以上できる人は 117 人であった。
また、表 15-2、グラフ 15-2 は、得意な言語と日本語能力を表すものであ
る。ハングルができる人の 87%は、日本語が「よくできる」
「だいたいできる」
と答えているが、英語ができる人のうち日本語が「よくできる」
「だいたいでき
る」という人は 68%であり、32%は日本語の能力が十分でないという結果とな
った。
よく
できる
中国語
ハングル
英語
54 (37%)
38 (70%)
58 (39%)
だいたい
できる
60 (41%)
9 (17%)
43 (29%)
表 15-2 得意な言語と日本語能力
少し
できる
25 (17%)
5 (9%)
36 (24%)
ほとんど
できない
7 (5%)
2 (4%)
10 (7%)
回答数
146 (100%)
54 (100%)
147 (100%)
※日本語能力は「聞く・話す」の数字を使用
- 31 -
0%
凡例
20%
よくできる
40%
だいたいできる
60%
80%
100%
少しできる
ほとんどできない
中国語
ハングル
英語
グラフ 15-2 得意な言語と日本語能力
その他の言語としてあげられたものは表 15-3 のとおりである。
中国語、英語、ハングルの 3 言語のみ 50 人以上の回答があったが、それ以
外の言語を得意とする人はいずれも 20 人以下と少ない結果となった。
フランス語
12 イタリア語
2 デンマーク語
1
ドイツ語
9 スウェーデン語
2 ナイジェリア語
1
スペイン語
7 ヒンディー語
2 ハウサ語 (ナイジェリア、ニジェール)
1
タイ語
6 ベトナム語
2 ハンガリー語
1
ポルトガル語
6 ベンガル語
2 ブルガリア語
1
広東語
5 ウイグル語
1 ペルシャ語
1
インドネシア語
4 ヴィサヤ語 (フィリピン)
1 ポーランド語
1
モンゴル語
4 ウルドゥー語 (パキスタン)
1 マラーティー語 (インド)
1
マレー語
3 ギリシャ語
1 ラオス語
1
台湾語
3 スロバキア語
1
アラビア語
2 チェコ語
1
(バングラディシュ)
表 15-3 使用できる言語(その他)
※「その他」の言語を 2 つ以上記入している回答者がいるため、表 15-4 の合計人数は、表 15-1
「その他」回答者の人数を上回る。
< 分 析 >
ここで、日本語が「少しできる」
「ほとんどできない」と回答した日本語能力
が十分でない人に対して、外国語での情報提供やコミュニケーション支援が必
要となってくるが、より多くの人に情報を伝えるためには何語が最も有効であ
- 32 -
るかが問題となってくる。
問 11-1 で日本語(話す・聞く)が「少しできる」「ほとんどできない」と
回答した 82 人が、どのような言語を使用できるかというのが表 15-4 である。
不自由なく使える言語を英語と回答した人は 35 人で最も多く、中国語かつ
英語、またはハングルかつ英語と答えた人も 11 人おり、82 人中 46 人が英語
ができるという結果となった。
中国語のみできる人は 23 人で全回答者(337 人中)の 6.8%、ハングルのみは
4 人で 1.1%となった。
日本語ができない
中国語ができる
英語ができる
ハングルができる
32 人
英語ができる
英語ができない
9人
-
-
23 人
35 人
35 人
(英語のみ)
-
-
2人
-
-
4人
6人
その他言語ができる
5人
-
5 人※
できる言語はない
4人
-
4人
82 人
46 人
36 人
表 15-4 日本語ができない人が使用できる言語
※その他言語:ロシア語、ハウサ語、タイ語、ラオス語、ベンガル語
前問の日本語学習について、
「時間がないから」
という回答が最も多かったが、
仕事や家事に追われて日々の勉強をする時間を取れない場合と、日本での居住
予定年数が短く全く馴染みのない言語を習得するには期間がないため学習を諦
めている場合が考えられる。言語習得についてどのようなニーズがあるかを把
握した上で、今後の方策について検討する必要があると思われる。
- 33 -
- 34 -
住
居
- 35 -
- 36 -
問 16 住居形態
「いま住んでいる住居の種類はどれですか。
」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
16.
一戸建(持家)
一戸建(賃貸)
アパート、マンション(持家)
アパート、マンション(賃貸)
公的な賃貸住宅(市営住宅、都市再生機構住宅など)
会社や学校の寮
その他(
)
【住居形態】
337
100%
1. 一戸建(持家)
32
9%
2. 一戸建(賃貸)
22
7%
3. アパート、マンション(持家)
32
9%
4. アパート、マンション(賃貸)
170
50%
5. 公的な賃貸住宅(市営住宅、都市再生機構住宅)
33
10%
6. 会社や学校の寮
40
12%
8
2%
7. その他
表 16-1 住居形態
回答者の半数は賃貸のアパート、マンションに居住している。
「札幌市統計書(平成 19 年版) 区、住宅の所有の関係、建て方別住宅数」に
よると、札幌市全体での住居形態は表 16-2 のような割合となっており、回答
者の住宅形態と比較するとグラフ 16-3 のようになる。
一戸建(持家)
一戸建(賃貸)
247,970
22,460
3%
アパート、マンション(持家)
121,840
16%
アパート、マンション(賃貸)
310,470
42%
公的な賃貸住宅
40,170
5%
会社や学校の寮
-
0%
その他
合計
一戸建(持家)
アパート、マンション(持家)
公的な賃貸住宅
33%
1,600
0%
744,510
100%
0%
20%
40%
一戸建(賃貸)
アパート、マンション(賃貸)
学校や会社の寮
60%
80%
札幌市
回答者
表 16-2 札幌市全体の住宅の形態
グラフ 16-3 札幌市全体と回答者の比較
- 37 -
100%
※ただし、札幌市のデータは本意識調査と住宅の区分が異なるため、建て方については、一戸建を「一
戸建」
、長屋建と共同住宅を「アパート、マンション」、その他を「その他」
、所有の区分については、
持ち家を「持家」、民営借家、給与住宅を「賃貸」
、公営の借家と公団・公社の借家を「公的な賃貸住
宅」に分類する。
外国籍市民は、今後の札幌での居住予定年数が日本人市民と比較して短いた
め、一戸建とアパート・マンションを合わせても持家率が 18%であり、49%で
ある札幌市全体より 31 ポイント低くなっている。また、市営住宅や都市再生
機構住宅など公的な賃貸住宅と答えた人は 33 人であり、札幌市全体の公的住
宅の数から見ると、かなり割合が高くなっている。
※札幌市の市営住宅の入居条件としては、
札幌市内に住民登録または外国人登録をしているか市内に勤
務していること、持家がないこと、所得などが条件となっており、国籍は条件となっていない。また、
外国人に対する優遇措置はなく、日本人と同様の条件が求められており、単身向け住宅には次の 8
つうちいずれかに該当することが応募条件となる。<①60 歳以上 ②身体障害者手帳 4 級以上 ③戦
傷病者 ④原子爆弾被爆者 ⑤生活保護者 ⑥海外からの引揚者で5年を経過していない方 ⑦ハンセ
ン病療養所に入所していた方 ⑧ 配偶者からの暴力被害者> その他の条件や詳細は、札幌市営住宅
募集要綱参照
< 分 析 >
外国籍市民の持家率が低いのは、今後の居住年数が短い人は住宅を購入せず
賃貸住宅に居住することのほか、P20 世帯年収の項目のとおり日本人市民より
収入が低いため賃貸に住んでいるという理由、また、外国籍市民には都心部に
居住している人が多いが、都心部は地価が高く住宅の購入自体が難しいという
理由が考えられる。
また、賃貸住宅の中でも公的住宅に住む人の割合が札幌市全体と比べて高い
のは、問 17 で質問している内容となるが、民間の賃貸住宅の入居に際して、
何らかの問題があるため公的住宅を選んでいる可能性もある。
「7.その他」の回答としては、留学生センター、国際交流館、修道院があげ
られた。
- 38 -
問 17 住居探しで困ったこと
「住宅に関して困ったこと、改善してほしいことは何ですか。あてはまる
ものを4つまで選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
17.
どうやって住宅を探せばよいかわからない
外国語が通じる不動産屋がどこにあるかわからない
契約書の内容がわからない
自分の希望や条件がうまく伝えられない
敷金や仲介手数料などのしくみがわからない
保証人が見つからない
外国人の入居を歓迎する住宅の情報が少ない
外国人だという理由で入居を断られた
その他(
特に困ったことはない
)
【住宅探しで困ったこと】
1. どうやって住宅を探せば良いかわからない
17
2. 外国語が通じる不動産屋がどこにあるかわからない
27
3. 契約書の内容がわからない
31
4. 自分の希望や条件がうまく伝えられない
23
5. 敷金や仲介手数料などのしくみがわからない
44
6. 保証人が見つからない
54
7. 外国人の入居を歓迎する住宅の情報が少ない
73
8. 外国人だという理由で入居を断られた
49
9. その他
25
10. 特に困ったことはない
163
不明・無回答
19
表 17-1 住宅探しで困ったこと
設問への回答者 318 人中 163 人(51%)は、特に困ったことがないと回答し
ているが、一方で約半数の外国籍市民は住宅探しで何らかの問題やトラブルが
あったという結果となった。
< 分 析 >
現在札幌市内では、
高齢者に対しては高齢者向け優良賃貸住宅の提供や NPO
法人高齢者支援センターでの入居サポート、子育て育成家庭に対しては母子寮
など住宅の提供等のシステムがある。
しかし、外国籍市民に対する支援として、
留学生への寄宿舎提供を行ったり、札幌国際プラザで英語のできる仲介会社を
紹介したりはしているものの、直接の住宅の斡旋は、法律で制限されているた
め行うことができない。
- 39 -
住宅探しで困ったことのうち、住宅の探し方、契約内容、住宅情報、希望条
件の伝達などについての問題は、言葉の問題による部分が大きいと思われる。
契約書の多言語化、通訳サポート、多言語による住宅情報の提供を行うことが
できれば、これらの問題の大部分は解決できると思われる。
しかし、
「保証人が見つからない」という問題については、保証人不要物件等
も存在するが、そういった物件は別途保証料や前払い家賃が必要となる場合も
多いため、特に日本国内に身寄りのない外国籍市民にとっては大きな入居阻害
要因となると思われる。しかしながら保証人のない賃借契約は家主側のリスク
負担となるため、容易に解決しがたい問題である。
また、
「外国人だという理由で断られた」を選んでいる 49 人のうち、34 人は
そのほかの選択肢も選択しているため、単純に国籍のみが理由で断られたかど
うかは判断が難しいが、
「外国人」であることで、文化や生活習慣の違い、言葉
の壁など様々なトラブル要素が予想されることは否めない。
特に困ったことがないと答えた人のうち、日本語が「よくできる」人は 76
人、
「だいたいできる」が 52 人、
「少しできる」が 29 人、
「ほとんどできない」
が 6 人であり、日本語がよくできる人ほど、住宅に関する問題が少ないことが
わかる。
特になし
0%
20%
困ったことがある
40%
60%
80%
100%
よくできる
だいたいできる
少しできる
ほとんどできない
グラフ 17-2 住宅探しで困ったことと日本語能力
「9.その他」の回答としては、家賃が高いという回答がもっとも多く、契約
条件が守られなかった、市営住宅に入居できない、宗教や子どもを理由に入居
を拒否された、などがあげられた。
- 40 -
情報・相談
- 41 -
- 42 -
問 18 情報の入手先
「生活に必要な情報をどこから得ていますか。よく利用するものをいくつ
でも選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
18.
インターネット(日本語)
インターネット(日本語以外)
新聞・雑誌
テレビ・ラジオ
会社・学校
日本人の友人・知人
同じ国出身の友人・知人
近所の日本人、町内会の回覧板
ボランティア団体
大使館・領事館
その他(
入手する方法がない
)
【情報の入手先】
1. インターネット(日本語)
165
2. インターネット(日本語以外)
165
3. 新聞・雑誌
123
4. テレビ・ラジオ
187
5. 会社・学校
122
6. 日本人の友人・知人
192
7. 同じ国出身の友人・知人
145
8. 近所の日本人、町内会の回覧板
45
9. ボランティア団体
22
10. 大使館・領事館
20
11. その他
18
12. 入手する方法がない
5
表 18-1 情報の入手先
生活情報を入手する手段として、日本人あるいは同じ国出身の知人・友人、
会社や学校、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットが多く上げられた。
口コミを除く情報発信ツールの中では、テレビ・ラジオが 187 人と最も多い
が、留学生や 30 代以下の年代、日本での居住年数が 3 年未満程度、日本語の
能力が高くない人については、インターネット(日本語または日本語以外)で
情報を得ているという回答がテレビ・ラジオを上回っている。
「11.その他」としては家族、教会、市役所があげられた。
< 分 析 >
情報を入手する方法がないという人には、日本での居住年数が短く、日本語
能力が十分でない 20 代以下の中国人が多かった。来日直後の新しい外国籍市
民への対応が必要と思われる。
- 43 -
なお平成 19 年度評価指標達成度調査(平成 20 年 2 月札幌市市政推進室実施
回収数 5,326 件)において、市政に関する情報入手手段として多く挙がってい
るのは、上位から「広報さっぽろ」(73.1%)、「新聞報道」(67.5%)、「ラジオ・テレ
ビ報道」(64.5%)、
「回覧版」
(40.4%)となっており、
「家族・知人から」は 17.9%、
「インターネット」は 11.3%とあまり多くない。
この結果を比較すると、外国籍市民は日本人と比べ十分でないマスメディア
からの情報を、主にインターネットと、人的ネットワークで補っているといえ
る。
- 44 -
問 19 利用するホームページ
「生活に必要な情報を得るためによく利用するホームページがあれば教え
てください。」
19. 【利用するホームページ】
Yahoo!
Yahoo!社が運営するポータルサイト
61
Google
インターネットの検索エンジン
20
msn
Microsoft 社が運営するポータルサイト
札幌市役所
札幌市の公式ホームページ
7
GaijinPot.com
日本国内の外国人向けに求人・生活等の情報を提供する総合サイト
6
Baidu 百度
中国製検索エンジン
5
ジャパンタイムズ オンライン
英字新聞ジャパンタイムズの web 版
5
小春日本留学フォーラム
日本に留学する中国人の情報サイト
4
What's on in Sapporo
北海道国際女性協会が発行する英語の札幌情報誌(月間)の web 版
3
表 19-1 よく利用するホームページ
検索サイト、ポータルサイトを除くと、回答が 3 件以上あったサイトは、札
幌市の生活情報としては 札幌市役所公式 HP、北海道女性協会の作成する
「What’s on in Sapporo」が、全国規模の情報としては外国人向け生活情報・
求人情報サイト「GaijinPot」、ジャパンタイムズ、中国人の留学情報サイト「小
春日本留学フォーラム」であった。
- 45 -
8
問 20 広報媒体の利用状況
「札幌市や札幌国際プラザの広報誌やホームページを見たことはありますか。」
1. 札幌市の広報誌「広報さっぽろ」
(日本語)
2. 札幌市の多言語生活ガイド「くらしのガイド」
(日本語・英語・中国語・ハン
グル・ロシア語)
3. 英語の無料情報誌“What’s on in Sapporo”(英語)
4. 札幌市公式ホームページ(日本語・英語・中国語・ハングル・ロシア語)
http://www.city.sapporo.jp/city/
5. ホームページ「外国籍市民のための札幌生活情報」
(日本語・英語・中国語・
ハングル)http://www.plaza-sapporo.or.jp/plaza_sapporolife/
6. ホームページ「Web シティさっぽろ」
(日本語)http://web.city.sapporo.jp/
7. ホームページ「ようこそさっぽろ」
(日本語・英語・中国語・ハングル)
http://www.welcome.city.sapporo.jp/
20.【広報媒体の利用状況】
(1) 札幌市の広報誌「広報さっぽろ」
よく見る
45
13%
見たことがある
56
17%
見たことがない
220
65%
16
5%
無回答
よく見る
(2) 札幌市の多言語生活ガイド「くらしのガイド」
(3) 英語の無料情報誌 “What's on in Sapporo”
(4) 札幌市公式ホームページ
27
8%
見たことがある
117
35%
見たことがない
180
53%
無回答
13
4%
よく見る
26
8%
見たことがある
49
15%
見たことがない
247
73%
無回答
15
4%
よく見る
16
5%
見たことがある
70
21%
見たことがない
239
71%
12
4%
無回答
よく見る
(5) ホームページ「外国籍市民のための札幌生活情報」
(6) ホームページ「Web シティさっぽろ」
(7) ホームページ「ようこそさっぽろ」
6
2%
見たことがある
50
15%
見たことがない
268
80%
無回答
13
4%
よく見る
9
3%
見たことがある
31
9%
見たことがない
282
84%
無回答
13
4%
よく見る
7
2%
見たことがある
42
12%
見たことがない
273
81%
13
4%
無回答
表 20-1 広報媒体の利用状況
- 46 -
7つの選択肢のうち、最も多く知られていたのは 4 ヶ国語で発行している生
活ガイド「くらしのガイド」であったが、それでも「よく見る」
「見たことがあ
る」人を合わせて 4 割強の回答であった。
< 分 析 >
「広報さっぽろ」は日本語のみの冊子であるが、市内の全世帯に配布されて
いるためか 3 割の外国籍市民が見たことがあると回答した。平成 20 年度第 2
回市民アンケート(平成 20 年 12 月札幌市市民の声を聞く課実施 回収数 5,745
件)では約 83%の市民が広報さっぽろを読んでいるが、外国籍市民のうち、日
本で生まれた人や居住歴の長い人など日本語に不自由していない人にとっては、
日本人市民同様に情報源として活用されていると思われる。
選択肢のうち「外国籍市民のための札幌生活情報」は、外国籍市民向けに作
られたものであるが、
「見たことがある」50 人に対して「よく見る」が 6 人と、
リピーター率が低い。このサイトは、外国籍市民が札幌で生活する上で必要な
情報を提供するために新しく平成 18 年度に開設されたサイトであるため、よ
り多くの外国籍市民に活用してもらえるような工夫が必要と思われる。
また、7つのツール全てを「見たことがない」と答えた人が回答者 321 人中
117 人にのぼるため、行政等が発信する「札幌市で生活するために必要な情報」
の外国籍市民への周知、あるいはその周知の手段としての既存の情報発信ツー
ルの活用促進が必要であると思われる。
よく見る
45
札幌市の広報誌「広報さっぽろ」
札幌市公式ホームページ
ホームページ「外国籍市民のための札幌生活情報」
ホームページ「Web シティさっぽろ」
ホームページ「ようこそさっぽろ」
218
115
26
英語の無料情報誌“What’s on in Sapporo”
見たことがない
56
28
札幌市の多言語生活ガイド「くらしのガイド」
見たことがある
180
49
16
245
69
6
49
9
31
7
42
238
267
282
273
グラフ 20-2 広報媒体の利用状況
- 47 -
問 21 相談相手
「生活するうえで困ったことやわからないことがあったときは誰に相
談しますか。あてはまるものをいくつでも選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
21.
札幌国際プラザ
会社の人、学校や寮の先生・職員
近所に住む日本人
日本人の友人・知人
同じ国出身の友人・知人
ボランティア団体
大使館・領事館
その他(
相談する相手がいない
)
【相談相手】
1. 札幌国際プラザ
20
2. 会社の人、学校の寮の先生・職員
144
3. 近所に住む日本人
39
4. 日本人友人・知人
201
5. 同じ国出身の友人・知人
167
6. ボランティア団体
14
7. 大使館・領事館
30
8. その他
59
9. 相談する相手がいない
11
10. 不明・無回答
11
表 21-1 相談相手
相談相手としては、会社や学校の人、友人・知人など、身近にいる知り合い
をあげた人が多く、組織、団体に相談する人は少なかった。
< 分 析 >
色々な問題を相談できる友人などが身近にいることは大変望ましいが、個人
では解決が難しい問題や、幅広い情報が必要な場合などに相談できる窓口とし
て、札幌国際プラザやボランティア団体などを活用してもらえるよう PR が必
要である。
「8.その他」の回答では、家族(夫・妻など)が 30 人と最も多く、外国人の
知人、インターネットで、教会、公的機関、中国帰国者支援交流センターが複
数の回答があった。
- 48 -
「相談する相手はいない」と答えた 11 人は、1 人を除いて中国または韓国・
朝鮮国籍で、
「日本人の配偶者等」
「永住者」
、が多く、日本での居住年数も半数
以上は 3 年以上である。また、回答者の半数以上は子どもを持つ人であった。
しかしながら、相談相手がいない人に、日本語能力や居住年数では傾向がなか
った。
外国人、日本人にかかわらず、多くの人は日常生活を送る上で何らかのトラ
ブルや悩みを抱えているものである。悩みがあっても誰にも相談できないとい
う状況をできるだけ解消できるよう、相談相手がいない人に対し、各種相談が
できる窓口を紹介したり、同じ国の出身同士、あるいは子育て家庭など同じ悩
みを持つ人同士が知り合える機会の創出が必要だと思われる。
- 49 -
問 22 頼りにしている団体
「あなたが頼りにしているボランティア団体か同じ国出身者の団体があれ
ば教えてください。」
22.
【頼りにしている団体】
北海道中国帰国者支援・交流センター
在日インドネシア留学生協会
北海道中国留学生学友会
在日タイ留学生協会
朝鮮総連
北海道地域大学台湾同窓会
韓国民団
日本語学校「窓」
フィリピン北海道協会
札幌日本語クラブ
北海道タイランドクラブ
北海道国際女性協会
北海道大学ネパール人留学生会(HUNSSA) 札幌留学生交流センター
北海道モンゴル親善協会
教会
ASIJ(イラン人学会)
領事館
表 22-1 頼りにしている団体(主なもの)
頼りにしている団体に記載があったのは 48 人で、その中で多かった回答は
朝鮮総連、北海道タイクラブ、札幌国際キリスト教会、中国留学生学友会であ
った。
- 50 -
問 23 必要な情報
「生活するうえで不足している情報はどのようなものですか。もっと情報
がほしいと思う分野を3つまで選んでください。」
1.
3.
5.
7.
9.
11.
23.
住宅
保健福祉・健康
防災
仕事
観光・レジャー
その他(
2.
4.
6.
8.
10.
) 12.
子育て・教育
医療
ごみ出しなどの生活ルール
異文化交流イベント
札幌の歴史や文化の情報
特にない
【必要な情報】
1. 住宅
55
2. 子育て・教育
69
3. 保健福祉・健康
86
4. 医療
77
5. 防災
20
6. ごみ出しなどの生活ルール
30
7. 仕事
138
8. 異文化交流イベント
80
9. 観光・レジャー
10. 札幌の歴史や文化の情報
48
11. その他
14
12. 特にない
60
47
表 23-1必要な情報
必要な情報として「仕事」と答えた人が最も多く、二番目に多い保健福祉・
健康を 50 ポイント以上上回っている。
また、生命に関わる「防災」の情報や、日々の生活に重要な「ごみ出しのル
ール」の情報よりも、
「観光・レジャー」、
「札幌の歴史や文化」と答えた人が多
い。
「11.その他」の回答では、英語の説明、銀行、税金・年金、ビザ・居住資格
手続き、大学、日本語教室、ペットがあげられた。
< 分 析 >
仕事の情報提供はハローワークが主に行っており、英語や中国語での相談日
や、語学力など特殊能力が必要な求人などはあるが、外国人雇用可否や日本語
レベル別の求人登録といった形で扱われているものはない。しかし、それ以上
- 51 -
に現在の雇用事情として、特に日本語能力が十分でない外国人に対しては、雇
用したいという求人数自体が、大変少ないと思われる。
仕事や保健福祉に次いで多かったのが「異文化交流イベント」であり、問 21
で相談相手として「近所に住む日本人」と回答した人が少なかったことも合わ
せて考えると、普段の生活で近隣の日本人市民と外国籍市民が交流してお互い
の文化にふれあう場面が少なく、交流の機会の創出が求められているのではな
いかと推測される。
※子育て、保健福祉、防災、仕事に関する詳細については、後節にて分析する。
- 52 -
行政サービス
- 53 -
- 54 -
問 24 行政サービスの認知度
「札幌市や国が行っている次の行政サービスを知っていますか。知ってい
るものをすべて選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
介護保険制度
生活保護制度
市営住宅
児童手当
乳幼児医療費助成
保健センターなどで、子どもの予防接種や健康診断などの健康支援を行っている
保健センターで、無料エイズ検査を行っている
札幌市で多言語の防災パンフレット(日本語、英語、中国語、ハングル、ロシ
ア語)を作っている
区役所の外国人登録窓口で多言語の生活ガイド「くらしのガイド」(日本語、
英語、中国語、ハングル、ロシア語)を配布している
防災パンフレットや「くらしのガイド」は、札幌市のホームページ
(http://www.city.sapporo.jp/city/)でも見られる
札幌市コールセンターでは、日本語と英語で、札幌市に関することを何でも質
問できる
市役所 1 階の市民の声を聞く課や区役所で、法律・人権・家庭問題などいろい
ろな相談ができる
ハローワーク(職業安定所)で仕事の紹介をしている
札幌市男女共同参画センター(北区北 8 条西 3 丁目)で、女性のための総合相
談を行っている
保健センターなどで、子育てや配偶者暴力について相談できる
児童相談所で、子どもの成長に心配のある場合や、児童虐待について相談できる
市民防災センターで、地震の揺れを体験したり、地震や火事から身を守る方法
を学べる
児童会館で、親子で遊んだり子どもを持つほかの親と交流できる
札幌市の子どもと交流し、
各国の遊びや文化を伝える「子どもワンダーランド」
を市内各地で実施している
市立札幌大通高等学校(中央区北2条西11丁目)の入試には、外国籍市民等
を対象とした、特別選抜枠(海外帰国生徒等枠)がある
どれも知らない
- 55 -
24.
【行政サービスの認知度】
1.介護保険制度
86
2.生活保護制度
103
3.市営住宅
142
4.児童手当
131
5.乳幼児医療費助成
100
6.保健センターなどで、子どもの予防接種や健康診断などの健康支援を行っている
114
7.保健センターで、無料エイズ検査を行っている
62
8.札幌市で多言語の防災パンフレットを作っている
9.区役所の外国人登録窓口で多言語の生活ガイド「くらしのガイド」を配布している
74
196
10.防災パンフレットや「くらしのガイド」は、札幌市のホームページでも見られる
42
11.札幌市コールセンターでは、日本語と英語で札幌市に関することを何でも質問できる
18
12.市役所1階の市民の声を聞く課や区役所で、法律・人権・家庭問題などいろいろ相談できる
35
13.ハローワークで仕事の紹介をしている
137
14.札幌市男女共同参画センターで、女性のための総合相談を行っている
17
15.保健センターなどで、子育てや配偶者暴力について相談できる
49
16.児童相談所で、子どもの成長に心配のある場合や児童虐待について相談できる
49
17.市民防災センターで、地震の揺れを体験したり、地震や火事から身を守る方法を学べる
45
18.児童会館で、親子で遊んだり子どもを持つほかの親と交流できる
78
19.札幌市の子どもと交流し、各国の遊びや文化を伝える「子どもワンダーランド」を市内各地で実施している
16
20.市立札幌大通高等学校の入試には、外国籍市民等を対象とした特別選抜枠がある
11
21.どれも知らない
35
不明・無回答
5
表 24-1 行政サービスの認知度
日常生活に密接な 20 個の行政サービスについて尋ねたところ、最も多く知
られていたのは区役所の外国人登録窓口で配布している「くらしのガイド」で
およそ 60%の外国籍市民に知られており、次いで、市営住宅、ハローワーク、
児童手当が高い結果となった。
< 分 析 >
問 20 で「くらしのガイド」を見たことがある人は 43%であり問 24 との回
答数に差があるが、日本語ができる外国籍市民などは「くらしのガイド」の存
在は知っているが、実際には日本語の生活情報誌「市民便利帳」等を活用して
いるものと推測される。
- 56 -
50
児童手当
40
子どもの予防接種や健康診断
30
多言語の防災パンフレット
20
区役所で「くらしのガイド」を配布
10
コールセンターで日本語と英語で
質問
ハローワークで仕事の紹介
0
3
5
1
0
1
0
年~
2
0
年以上
年~
5
年~
3
グラフ 24-2 行政サービスの認知度(一部)
年未満
2
0
年未満
年未満
1
年未満
年~
年未満
1
各行政サービスの認知度については、日本での居住年数によって知っているサ
ービスの内容に違いが出ている。
来日して間もない、居住年数 3 年未満の外国籍市民には、外国人登録時に配
布される生活ガイド「くらしのガイド」の認知度が高いが、他の制度はあまり
知られていない。
逆にハローワークを始めとする機関や児童手当などの制度については、居住
年数が 5 年以上の市民に認知度が高くなっている。
また、
「今回の意識調査の設問を読んで、初めて色々な制度や機関があること
を知った」という感想も複数あった。
今後、札幌市に転入してくる外国籍市民等に対する行政サービスの周知を図
り、全ての市民が十分なサービスを受けられるよう、生活に密着しているもの
は積極的な周知が必要であると思われる。
しかし、
「くらしのガイド」に掲載されているような各種制度の一つ一つの詳
細を、対象者に合わせて隈なく情報提供していくことは難しいため、そういっ
た情報を英語で問い合わせることができる選択肢 11「札幌市コールセンター」
の周知を図り活用してもらうことが特に効果的であると思われる。
- 57 -
問 25 区役所等で困ったこと
「区役所などで困ったことはありますか。あてはまるものをいくつでも
選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
25.
外国語の案内表示がなくて迷った
ことばが通じなかった
手続きがわからなかった
書類が日本語で、書き方がわからなかった
職員に適切な説明をしてもらえず、十分に理解できなかった
その他(
)
特に困ったことはない
【区役所などで困ったこと】
1. 外国語の案内表示がなくて迷った
16
2. ことばが通じなかった
41
3. 手続きがわからなかった
53
4. 書類が日本語で、書き方がわからなかった
57
5. 職員に適切な説明をしてもらえず、十分に理解できなかった
30
6. その他
20
7. 特に困ったことはない
214
不明・無回答
12
表 25-1 区役所などで困ったこと
区役所等で困ったことがありますか、という設問に対し、65%が「特に困っ
たことはない」と回答している。
困ったことの中では、「書類が日本語で書き方がわからない」「手続きがわか
らない」
、「言葉が通じなかった」が多く、説明や書類が日本語であったため、
必要な情報が伝わらないという問題が生じていることがわかる。
また、
「6.その他」の回答としては、通訳が必要、職員の態度が悪い、保険料
の算定方法が不明瞭、職員が外国人に対応できない、職員が外国人に関する制
度に対して知識不足、などがあった。
< 分 析 >
日本語能力別で見るとグラフ 25-2 のとおり、日本語(読み)が「よくでき
る」と回答した人は「特に困ったことはない」と答えた人が 7 割近く、逆に日
本語が「ほとんどできない」人の 8 割以上が、何らかの「困ったこと」があっ
たと答えている。
- 58 -
区役所等で扱う書類のうち、外国人登録の申請書が日英併記されていたり、
母子健康手帳が 8 ヶ国語で作られているなど、多言語対応しているものも一部
あるが、戸籍、税、保健福祉など全ての分野において、日本語のみで書類を作
成している例が圧倒的に多い。
特に制度や法律については専門用語が多く、仮に窓口の職員がある程度英語
を話すことができたとしても、なかなか制度や法律の詳細を正確に相手に伝達
することは難しいと思われる。
しかしながら、区役所等で行う手続きは、健康保険の加入、税の申告、児童
手当の申請など、日常生活や生計に密着しているものであり、その多くが加入
義務・申告義務・受給権など市民の権利義務に関係するものである。
今後、問 24 の「行政サービスの認知」と併せ、実際に手続きなどで区役所
を訪れた外国籍市民が正しい手続きを取れるよう、日本語能力の十分でない外
国籍市民にも対応した区役所等の整備が必要であると思われる。
よくできる
だいたいできる
少しできる
ほとんどできない
80%
60%
40%
20%
特 に 困 った こ と は な い
- 59 -
職 員 に適 切 な 説 明 を し て
も ら え ず 、十 分 に 理 解 で
き な か った
グラフ 25-2 日本語能力と区役所などで困ったこと
書 類 が 日 本 語 で 、書 き 方
が わ か ら な か った
手 続 き が わ か ら な か った
こ と ば が 通 じ な か った
外 国 語 の案 内 表 示 が な く
て 迷 った
0%
問 26 札幌国際プラザの認知度
「札幌国際プラザを知っていますか。また、札幌国際プラザに行ったこと
がありますか。
」
1. 行ったことがある
2. 知っているが行ったことはない
3. 知らない
26.
【札幌国際プラザの認知度】
1. 行ったことがある
125
37%
2. 知っているが行ったことはない
100
30%
3. 知らない
111
33%
1
0%
不明・無回答
表 26-1 札幌国際プラザの認知度
札幌国際プラザを知っている人は 67%と多く、そのうち半数以上が実際に札
幌国際プラザに行ったことがあると回答している。
< 分 析 >
居住年数別にみると、1 年未満の人では札幌国際プラザに行ったことのある
人が 24%と低いが、1 年以上 3 年未満となると 43%が一度は札幌国際プラザ
を訪れている。逆に居住年数が 20 年以上と長い人は、日本で生まれ育ってい
たり、長年日本で生活していることから、外国籍市民としての特別な支援・サ
ービスを要さないということが推測される。
行ったことがある
知っているが行ったことはない
知らない
60%
40%
20%
0%
1年未満
1年~
3年未満
3年~
5年未満
グラフ 26-2 札幌国際プラザの認知度と居住年数
- 60 -
5年~
10年未満
10年~
20年未満
20年以上
問 27 札幌国際プラザのサービスの認知度
「問 26 で「1.行ったことがある」か「2.知っているが行ったことはない」
を選んだ方にお聞きします。札幌国際プラザが行っている次のサービス
を知っていますか。知っているものをすべて選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
日本語と英語で相談対応や情報提供をしている
外国語のパンフレットなどを配布している
情報交換のためのメッセージボードがある
インターネットができるパソコンがある
法律や在留資格などの無料相談会を行っている
外国語が通じる病院を紹介している
ボランティアによる日本語教室を紹介している
いろいろな言語(日本語・英語・中国語・ハングル・ロシア語・ドイツ語)で
日本人と交流できる場がある
9. どれも知らない
27.
【札幌国際プラザのサービスの認知度】
1. 日本語と英語で相談対応や情報提供をしている
100
2. 外国語のパンフレットなどを配布している
112
3. 情報交換のためのメッセージボードがある
98
4. インターネットができるパソコンがある
49
5. 法律や在留資格などの無料相談会を行っている
43
6. 外国語が通じる病院を紹介している
16
7. ボランティアによる日本語教室を紹介している
90
8. いろいろな言語で日本人と交流できる場がある
115
9. どれも知らない
41
不明・無回答
8
表 27-1 札幌国際プラザのサービスの認知
札幌国際プラザで提供しているサービスのうち、外国語でのパンフレットの
配布、情報提供、多言語での日本人との交流(レッツトーク)
、メッセージボー
ドなどがよく知られている一方、外国語が通じる病院を紹介していること、法
律等の無料相談会、
インターネットの利用サービスなどは比較的認知度が低い。
< 分 析 >
問 26 の結果を見ても、札幌国際プラザは多くの外国籍市民に存在を知られ
ている団体であるため、交流機関という側面のほか、多文化共生を意識した活
動についてもさらに事業の幅を広げていく余地がある。
- 61 -
生活サポートとしては、例えば法律や病院のことなどで困った場合に、札幌
国際プラザが案内窓口として適所を紹介するといった機能を果たしており、今
後とも、こうしたサービスについて積極的に周知することが有効であると考え
られる。
また、問 26 で札幌国際プラザを知っていると答えた人のうち、日本語(会
話)が「よくできる」
「だいたいできる」と答えた人(174 人)と、「少しでき
る」
「ほとんどできない」と答えた人(51 人)のうち、各サービスをどのくら
い知っているかを表したのがグラフ 27-2 である。
どちらのグループも、
「日本語と英語での相談・情報提供」、
「外国語のパンフ
レット配布」
、
「メッセージボード」
、
「いろいろな言語での交流(レッツトーク)
」
の認知度が高く、各サービスの認知度にはほとんど差はない。
60%
50%
日本語と英語で相談・情報提供
外国語のパンフレット
情報交換のメッセージボード
インターネットができる
法律・在留資格などの無料相談会
外国語が通じる病院を紹介
ボランティア日本語教室を紹介
いろいろな言語で交流できる場
どれも知らない
40%
30%
20%
10%
0%
よくできる・だいたいできる
少しできる・ほとんどできない
グラフ 27-2 各サービスの認知度と日本語の能力
- 62 -
問 28 札幌国際プラザに求めるサービス
「札幌国際プラザで、どんなサービスがあればよいと思いますか。あったら
よいと思うサービスを具体的に書いてください。
」
(1)仕事の情報(16 件)
パート・アルバイト情報(4 件)、求人情報(6 件)、就職支援(4 件)
、
開業情報(2 件)
(2)交流事業(10 件)
交流会・パーティー(2 件)
、国際交流事業(2 件)
、英会話以外の交流・
スポーツ交流など(3 件)、外国語での交流(2 件)、オンラインフォー
ム(1 件)
(3)日本語、日本文化(7 件)
日本語教室(6 件)、日本文化(1 件)
(4)住宅・物品(5 件)
住宅情報(4 件)、物品交換(1 件)
(5)英語(外国語)での情報(5 件)
英語の情報(2 件)、翻訳・通訳サービス(3 件)
(6)育児・教育に関するサービス(1 件)
(7)その他の情報提供(6 件)
外国人向け雑誌の発行(1 件)、ショップガイド(1 件)、観光・レジャ
ー情報(2 件)、病院の情報(2 件)
(8)その他(サービス)
(8 件)
安否確認(1 件)、契約交渉(1 件)
、生活・法律支援(2件)、生活必需
品の一時貸出(1 件)、特別支援教育(1 件)、メール配信(1 件)
、ホー
ムスティ(1 件)
(9)その他(要望など)
(4 件)
気さくな雰囲気(1 件)、積極的な PR(2件)
、市庁舎への移転(1 件)
札幌国際プラザに求めるサービスで最も多かったのはパートやアルバイト
を含めた「仕事」の情報である。
「仕事」に対する分析については 103 ペー
ジから 112 ページ参照。
- 63 -
< 分 析 >
仕事に次いで要望が多かったのは、交流会・交流イベントである。
札幌国際プラザで主催している交流事業以外にも、札幌市内では外国人と
日本人との交流イベントや、日本語を話すことができなくても気軽に参加で
きるような地域イベントがたくさん開催されているので、これらの情報や地
域情報を積極的に周知することも必要であると思われる。
- 64 -
保健福祉・医療
- 65 -
- 66 -
問 29 公的健康保険の加入状況
「国民健康保険などの公的健康保険に加入していますか。」
1.
2.
3.
4.
29.
国民健康保険に加入している
勤務先(または家族の勤務先)の健康保険に加入している
後期高齢者医療制度の対象になっている
公的健康保険には加入していない
【公的健康保険の加入状況】
1. 国民健康保険に加入している
2. 勤務先(または家族の勤務先)の健康保険に加入している
3. 後期高齢者医療制度の対象になっている
4. 公的健康保険には加入していない
186
55%
111
33%
3
1%
36
11%
表 29-1 公的保険の加入状況
回答者のうち、89%は公的健康保険に加入している。
公的健康保険に加入していない人が 36 人いるが、次の設問となる問 30 の公
的健康保険未加入の理由を見ると、滞在期間の問題で加入できない※1という人
が 4 人、民間の医療保険に加入しているため公的保険を必要としない人が 9 人
であり、公的健康保険に加入する必要があるが加入していない人は 23 人(回
答者の 7%)ということになる。
※1 国民健康保険の加入は、在留期間 1 年以上が条件となっている。ただし、在留資格が
「就学」等で 1 年以上の在留期間が見込まれる場合においては、在留期間を 1 年以上
とみなされ加入できることもある。
- 67 -
問 30 公的健康保険未加入の理由
「問 29 で「4.公的健康保険には加入していない」を選んだ方にお聞きし
ます。加入していないのはなぜですか。おもな理由をひとつ選んでくだ
さい。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
30.
公的健康保険制度があることを知らなかった
公的健康保険制度があることは知っているが、加入方法がわからない
滞在期間の問題などで、公的健康保険に加入できない
民間の医療保険に加入しているので必要ないと考えている
公的健康保険の必要を感じない
その他(
)
【公的健康保険未加入の理由】
1. 公的健康保険制度があることを知らなかった
5
2. 公的健康保険制度があることは知っているが、加入方法がわからない
1
3. 滞在期間の問題などで、公的健康保険に加入できない
4
4. 民間の医療保険に加入しているので必要ないと考えている
9
5. 公的健康保険の必要を感じない
5
6. その他
12
表 30-1 公的健康保険未加入の理由
公的健康保険に加入していない理由として、保険制度や加入方法がわからず
に加入していない人が 6 人であった。
「6.その他」の回答としては、生活保護受給中、保険料が高い、自国の健康
保険が日本と協定を結んでいる、任意の保険に加入があげられた。
< 分 析 >
公的健康保険制度を知らなかった 5 人の日本での居住年数は、「1 年未満」、
「1~3年」、
「3 年~5 年」
、「5 年~10 年」
、「10 年~20 年」が各1人であり、
日本に来たばかりで制度を知らないというものではない。日本語能力について
も 1 人を除き「よくできる」
「だいたいできる」であった。
健康保険の必要を感じないという人が 5 人いたが、日本では、生活保護受給
者や在留期間の問題等で加入できない人を除き、全ての国民及び在住外国人は
健康保険に加入するように定められているので、制度のさらなる周知徹底が必
要と思われる。
- 68 -
問 31 保健・医療で困ったこと
「保健・医療のことで困っていること、改善してほしいことはあり
ますか。重要だと思うものを4つまで選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
31.
医療制度や健康保険制度がわからない
外国語が通じる病院がどこにあるかわからない
休日・夜間に利用できる病院がどこにあるかわからない
病院で医者や看護師と言葉が通じない
書類などで外国語で書かれたものが少ない
病院で外国語の案内表示が少ない
どこに病院があるかわからない
どんな保健福祉サービスがあるのかわからない
健康保険に加入できない
その他(
)
特に困っていることはない
【保健・医療で困ったこと】
1. 医療制度や健康保険制度がわからない
62
2. 外国語が通じる病院がどこにあるかわからない
3. 休日・夜間に利用できる病院がどこにあるかわからない
82
102
4. 病院で医者や看護師と言葉が通じない
48
5. 書類などで外国語で書かれたものが少ない
48
6. 病院で外国語の案内表示が少ない
31
7. どこに病院があるかわからない
23
8. どんな保健福祉サービスがあるのかわからない
78
9. 健康保険に加入できない
4
10. その他
19
11. 特に困っていることはない
113
表 31-1 保健・医療で困っていること
保健・医療で困ったこととして多かったのが、休日・夜間の病院がわからな
いというものであった。
「10.その他」に困った内容として書かれたものでは、「診療の待ち時間が長
い」
「紹介状がないと追加の料金が必要な病院がある」「診察に医師だけでなく
看護師も同室するのはおかしい」
「良い病院を探せない」などがあった。
< 分 析 >
休日・夜間に利用できる救急医療当番機関の情報は、当日の朝刊や消防局の
テレホンサービスのほか、市役所のホームページに掲載されているが(携帯サ
イトにも掲載)
、全て日本語のみでの情報提供となっている。コールセンターや
- 69 -
札幌国際プラザへ電話で問合せをすれば、英語を話せる職員等が対応してはい
るものの、いずれも夜間、早朝には対応していない。
次に、外国語が通じる病院がどこにあるかわからないという問題があるが、
外国語のできる病院は北海道救急医療・広域災害情報システムの英語のサイト
で言語、診療科、地域ごとに検索することができる。
そのほかには、
「医療制度や保険制度」
、
「保健福祉サービス」についてわから
ないという回答が多かったが、国民健康保険や乳幼児医療制度など区役所で手
続きをするような各制度でも、英語をはじめとする外国語で概要や手続き方法
を説明する資料が無いものがほとんどである。
- 70 -
防
災
- 71 -
- 72 -
問 32 防災
「地震などの災害に関して次のことを知っていますか。知っているものを
すべて選んでください。」
1. 災害があったときには近くの公園や学校などに避難する
2. 避難するときに持っていけるように、保存食や水を準備しておいた方がよい
3. 地震で家具が倒れないように、壁に固定しておいた方がよい
4.
5.
6.
7.
32.
地域ごとに毎年防災訓練を行っている
家族との連絡方法や集合場所を決めておいた方がよい
緊急連絡先の情報を持ち歩いた方がよい
どれも知らない
【防災】
1. 災害があったときには近くの公園や学校などに避難する
252
2. 避難するときに持っていけるように、保存食や水を準備しておいた方がよい
204
3. 地震で家具が倒れないように、壁に固定しておいた方がよい
173
4. 地域ごとに毎年防災訓練を行っている
72
5. 家族との連絡方法や集合場所を決めておいた方がよい
110
6. 緊急連絡先の情報を持ち歩いた方がよい
118
7. どれも知らない
44
表 32-1 防災知識
地震などの災害に関する知識として、災害時に避難場所へ避難することは
75%の回答者が知っていた。上記 6 つの全てを知っていると答えた人は1割以
上いたが、どれも知らないと答えた人も 1 割以上となった。
居住年数と各設問の認知度を比較すると、居住年数が長い人ほど知っている
割合は高くなるが、居住年数が 5 年以上経過している人でも、防災訓練の実施
や緊急連絡先の準備などが必要などを知らない人が過半数を超えている。
近くの公園や学校などに避難する
家具を壁に固定しておいた方がよい
家族との集合場所等を決めておいた方がよい
どれも知らない
保存食や水を準備しておいた方がよい
地域ごとに防災訓練を行っている
緊急連絡先を持ち歩いた方がよい
100%
80%
60%
40%
20%
0%
1年未満
1年~3年未満
3年~5年未満
グラフ 32-2 防災知識と居住年数
- 73 -
5年~10年未満
10年~20年未満
20年以上
< 分 析 >
防災に関する情報提供としては、
市内のタイ人コミュニティーの協力により、
「家庭防災のしおり(英語・中国語・ハングル・ロシア語)
」のタイ語版を作成
した実績がある。近年、地域の住民が主体となってまちづくりを進める動きの
中で、
地域住民が集まって防災マップを作成したり(桑園地区、
青葉地区など)、
自主防災活動を行なう地域(北白石地区、稲山地区など)も増えている。この
ような活動に外国籍市民も積極的に参加し、
日本人住民との交流を図りながら、
防災の知識を身につけたり、
防災マップの外国語表記に取り組んだりできると、
地域交流と防災知識の習得につながるのではないかと思われる。
しかしながら、防災知識の普及のほかにも、実際に大災害が起きた際に、最
寄りの避難場所への誘導や、災害情報の提供、パニックの抑制をどのように行
うかが問題となる。
平成 10 年に策定された『札幌市地域防災計画』を受け、具体的な取組とし
てまとめられた「札幌市災害時要援護者避難支援ガイドライン」では、
「情報弱
者」として日本語を話せない外国人等が災害時要援護者とされているので、今
後、平常時の対応として防災知識の普及に努めていくほか、災害時の対応等に
ついての整備が必要であると思われる。
- 74 -
交
通
- 75 -
- 76 -
問 33 よく利用する交通機関
「ふだん、よく使う移動手段はどれですか。すべて選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
徒歩
自転車
オートバイ
自動車
地下鉄
バス
市電(路面電車)
その他(
)
0%
33.
20%
40%
60%
【よく利用する交通機関】
1. 徒歩
197
2. 自転車
205
3. オートバイ
1
4. 自動車
113
5. 地下鉄
233
6. バス
99
7. 市電(路面電車)
33
8. その他
24
不明・無回答
3
徒歩
自転車
自動車
地下鉄
バス
市電
その他
表 33-1 よく利用する交通機関
グラフ 33-2 よく利用する交通機関
最もよく利用されている交通手段は地下鉄であり、全体の 7 割が利用してい
る。次に多いのは自転車で、6 割がよく利用すると答えている。
「8.その他」としては、15 人が JR、3 人がタクシーと回答。
< 分 析 >
平成 19 年度第 1 回市民アンケート(平成 19 年 8 月札幌市市民の声を聞く課
実施 回収数 4,546 件)の「日頃どのような交通手段を使っていますか。」とい
う設問に対しては、表 33-2 のとおり、平日の交通手段として 33.4%が「自家
用車」を利用しており、
「徒歩・自転車」を選んだ人は 22%、公共交通機関を
利用している人は 37.7%であった。
日本人市民と外国籍市民で違いがでたのは、地下鉄の利用者とバスの利用者
の比率である。日本人市民では地下鉄利用者(地下鉄のみ・JR と地下鉄・バ
- 77 -
80%
スと地下鉄の合計)と、バス利用者(バスのみ・バスと JR・バスと地下鉄の
合計)の比が、バス利用者は地下鉄利用者の 65%となるのに対し、外国籍市
民では 42%と少ない。外国籍市民が、バスより地下鉄を利用する理由としては、
問 16 で、外国籍市民で一戸建てに住んでいる人は少なく、アパートに住んで
いる人が多かったが、地下鉄沿線にはアパートが多く、バスしかない地域には
比較的一戸建てが多いことに加え、路線が複雑な点、運行本数が少なかったり、
間違えた時に戻る事が困難なこと、定時運行の確実さ(特に冬)の点など、そ
の土地に不案内な人間にとっての不安要素が、地下鉄と比較すると多々あるか
らだと思われる。また、バスは基本的に外国語標記がないため、意識的に地下
鉄を選択する傾向は高いと思われる。
<参考>平成 19 年度第1回市民アンケートより
■日頃の交通手段について(平日)
Q:あなたは、日頃どのような交通手段を使っていますか。あてはまるもの1つに○をつけてください。
その他
1.4%
バスと地下鉄
JRと地下鉄 12.6%
わからない
無回答
0.1%
3.3%
徒歩・自転車
22.0%
2.8%
バイク
0.5%
バスとJR
1.1%
市電
0.9%
バス
4.6%
JR
2.6%
徒歩・自転車
バイク
車
地下鉄
13.1%
自家用車
33.4%
ハイヤー・タクシー
1.6%
22%
1%
市電
1%
バスと JR
1%
33%
JR と地下鉄
3%
タクシー
2%
バスと地下鉄
13%
地下鉄
13%
その他
1%
JR
3%
わからない
0%
バス
5%
無回答
3%
表 33-3 市民アンケートでの利用する交通手段
- 78 -
問 34 公共交通機関を利用しない理由
「問 33 で公共交通機関である「5.地下鉄」、「6.バス」、「7.市電(路面電
車)」を選ばなかった人に聞きます。公共交通機関を利用しないのはなぜ
ですか?」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
34.
乗り方がわかりにくいから
料金が高いから
待ち時間が長いから
目的地までの時間がかかるから
遠くへ行く機会がないから
乗り継ぎなどが面倒だから
健康のため自転車などを使用しているから
その他(
)
【公共交通機関を利用しない理由】
1. 乗り方がわかりにくいから
11
2. 料金が高いから
30
3. 待ち時間が長いから
5
4. 目的地までの時間がかかるから
9
5. 遠くへ行く機会がないから
23
6. 乗り継ぎなどが面倒だから
13
7. 健康のため自転車などを使用しているから
13
8. その他
16
不明・無回答
15
表 34-1 公共交通機関を利用しない理由
公共交通機関を利用しない理由としては、
「遠くに行く機会がない」、
「健康の
ため自転車を使用」を除くと、
「料金が高い」、
「乗り継ぎが面倒」、
「乗り方がわ
かりにくい」が上位であった。
「その他」の内容としては、
「近所に地下鉄が通っていない」「バスの本数が
少ない」
「家とバス停・駅が遠い」
「バス停の場所、路線がわからない」
「信号が
多くてバスの時間がかかる」というものがあった。
< 分 析 >
最も回答の多い「料金が高いから」という問題については、札幌市の料金と
他のいくつかの都市を比較するとどの都市も同程度の金額設定となっている。
- 79 -
札幌
東京
名古屋
京都
神戸
福岡
3km
200 円
170 円
200 円
210 円
200 円
200 円
11km
280 円
260 円
260 円
280 円
260 円
290 円
表 34-2 地下鉄料金比較
また、公共交通機関を利用しない人で「乗り方がわからない」という回答は
11 人であったが、地下鉄は利用するがバスは利用しない人(本設問の対象とな
っていない人)の中にも、バスの乗り方や路線がわからないという人は多いの
ではないだろうか。市内には 300 以上のバス路線があり、地名や路線図を良く
知っている人でなければ、日本人であっても初めての場所に行くときなどはバ
スを利用するのは難しく感じるのではないかと思われる。
特に札幌は外国籍市民だけでなく、外国人観光客も多く訪れる場所であるた
め、土地勘のない人でも公共交通機関を利用しやすいよう配慮する必要がある
と思われる。
- 80 -
子育て・教育
- 81 -
- 82 -
問 35 6 歳未満の子どもの有無
「6 歳未満の子どもはいますか。」
1. いる(保育所か幼稚園に通っている)
2. いる(保育所か幼稚園には通っていない)
3. 6 歳未満の子どもはいない
35.
【6歳未満の子どもの有無】
1. いる(保育所か幼稚園に通っている)
36
2. いる(保育所か幼稚園には通っていない)
30
9%
240
71%
31
9%
3. 6歳未満の子どもはいない
不明・無回答
11%
表 35-1 6 歳未満の子どもの有無
回答者のうち、6 歳未満の子どもがいる人は 66 人(20%)であった。
札幌市内全体での 6 歳未満の子どもの人数は、表
0歳
14,275 人
1歳
14,424 人
2歳
14,293 人
3歳
13,909 人
民まちづくり局企画部統計課 年齢・地域別人口(住
4歳
14,687 人
5歳
14,749 人
民基本台帳人口)より抜粋)。
0~5 歳合計
86,337 人
表 35-2 市内の 6 歳未満人口
35-2 のとおりである(平成 20 年 10 月 1 日現在 市
また、札幌市内の 6 歳未満の子どものうち、幼稚園
に通園している園児数は 26,639 人、保育所に通所し
ている乳幼児は 18,390 人であり、52%の子どもが幼稚園ないしは保育所に通
っていることになる。
本意識調査の結果でも、6 歳未満の子ども 66 人中 36 人(54%)が保育所か
幼稚園に通っていると回答されており、札幌市全体の統計とほぼ同じ割合とな
った。
- 83 -
問 36 就学年齢の子どもの有無と就学状況
「6 歳~14 歳の子どもはいますか。
」
1.
2.
3.
4.
36.
いる(日本の小学校か中学校に通っている)
いる(インターナショナルスクールや朝鮮学校などに通っている)
いる(小学校や中学校には通っていない)
6 歳~14 歳の子どもはいない
【就学年齢の子どもの有無と就学状況】
1. いる(日本の小学校か中学校に通っている)
2. いる(インターナショナルスクールや朝鮮学校などに通っている)
3. いる(小学校や中学校には通っていない)
4. 6 歳~14 歳の子どもはいない
不明・無回答
50
15%
3
1%
4
1%
232
69%
48
14%
表 36-1 就学年齢の子どもの有無と就学状況
就学年齢の子どもがいると答えた 57 人中、87%にあたる 50 人は日本の小学
校または中学校に子どもを通わせている。
< 分 析 >
インターナショナルスクールまたは朝鮮学校などに通っていると答えた人は
3 人であったが、この回答者は韓国・朝鮮の国籍ではないため、インターナシ
ョナルスクールへの通学であると思われる。
※インターナショナルスクールとは
広義では多様な国籍・民族の学生、学習者のための教育機関全般を指し、学校法
人化されたものから無認可校まで幅広い。札幌市豊平区にある北海道インターナシ
ョナルスクールは国際的な評価団体による評価を受けた教育施設として、2003 年
に文部科学省により大学入学資格を認められた学校である。
一方、就学年齢の子どもがいるにもかかわらず学校に通わせていないと答え
た人が 4 人いた。
未就学の理由は問 38 にて後述。
- 84 -
問 37 義務教育修了後の進路
「問 36 で「1.子どもがいる(日本の小学校か中学校に通っている」か「2.
いる(インターナショナルスクールや朝鮮学校に通っている)」を選んだ
方にお聞きします。
「子どもが中学校を卒業したあと、どのような進路に進ませたいですか。
」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
37.
日本語に不安がなく、日本の高校に通学させたい。
日本語に不安があるが、日本の高校に通学させたい。
インターナショナルスクールや朝鮮学校などに通学させたい。
自国の学校に通学させたい。
進学させない。
その他(
)
【義務教育修了後の進路】
1. 日本語に不安がなく、日本の高校に通学させたい
29
2. 日本語に不安があるが、日本の高校に通学させたい
6
3. インターナショナルスクールや朝鮮学校などに通学させたい
4
4. 自国の学校に通学させたい
10
5. 進学させない
3
6. その他
3
表 37-1 義務教育修了後の進路
「6.その他」としては、外国人学校に対する支援が足りない、母国に帰国す
る予定である、というものがあった。
< 分 析 >
日本語に不安があるが日本の高校に進学させたいと回答した人は 6 人であっ
たが、そのうち、問 24 で外国籍市民特別選抜枠や日本語が不十分な生徒への
「日本語」を教科としている『大通高校』について知っていると答えた人は 1
人のみであった。大通高校は平成 20 年度に開校されたばかりであるが、今後、
多くの外国籍市民への周知を進め、日本語が十分でない生徒の進学の選択肢を
広げていくことが必要である。
「自国の学校に通学させたい」と回答した人は、今後の札幌での居住年数が
短い人が多い。
一方で、
「インターナショナルスクールや朝鮮学校などに進学させたい」につ
いては、今後 5 年以上または 20 年以上札幌に住む予定の人が選んでいる。
- 85 -
問 38 未就学の理由
「問 36 で「3.いる(小学校や中学校には通っていない)」を選んだ方にお
聞きします。学校に通っていないのはなぜですか。おもなものを3つまで
選んでください。」
※日本では、すべての子どもは 6 歳になった次の 4 月から小学校(6 年間)
、中学校
(3 年間)に通います。外国籍の子どもも学校に通うことができます。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
38.
子どもが行きたがらないから
日本語がわからないから
お金がないから
学校に入る手続がわからないから
いじめや差別が心配だから
日本の教育は良くないと思うから
日本に長く住むつもりはないから
その他(
)
【未就学の理由】
1. 子どもが行きたがらないから
0
2. 日本語がわからないから
1
3. お金がないから
0
4. 学校に入る手続きがわからないから
0
5. いじめや差別が心配だから
0
6. 日本の教育は良くないと思うから
0
7. 日本に長く住むつもりはないから
2
8. その他
2
表 38-1 未就学の理由
問 36 で、就学年齢の子どもがいるが学校に通わせていないと答えた人は 4
人であり、その 4 人が不就学の理由を複数回答しているが、その内訳は次のと
おりである。
「8.その他:子どもが日本にいないから」
「2.7.日本語がわからない、日本に長く住むつもりはない」
「7.日本に長く住むつもりはない」
「8.その他:自宅学習をしている」
< 分 析 >
上記の理由のとおり、ニューカマーが増加している他都市で問題となってい
るような、日本の教育制度の不知や日本語の未熟などの理由での未就学は今回
- 86 -
のアンケートでは浮上せず、
本市での未就学児童の数は少ないものと思われる。
しかしながら、未就学は大変重要な問題であるため、今後も意識を持って適
切に対処していく必要がある。
- 87 -
問 39 子どもの日本語能力
「子どもがいる方にお聞きします。子どもは日本語をどのぐらいできます
か。」
1.
2.
3.
4.
39.
学校でもあまり問題はないと思う
日常生活ではあまり困らないが、日本語で授業を受けるのは難しい
友達と話すことはできるが、困ることもある
ほとんどできない
【子どもの日本語能力】
1. 学校でもあまり問題はないと思う
69
69%
2. 日常生活ではあまり困らないが、日本語で授業を受けるのは難しい
7
7%
3. 友達と話すことはできるが、困ることもある
7
7%
17
17%
4. ほとんどできない
表 39-1 子どもの日本語能力
子どもの日本語能力については、学校でも問題ないという回答が 69%で最
も多い。
< 分 析 >
問 11 でも日本語が「よくできる」
「だいたいできる」人は 7 割前後であり、
回答者とその子どもの日本語習得率はほぼ同程度であると言える。
回答者の日本語能力と子どもの日本語能力を比較すると、子どもが学校でも
問題ないくらい日本語が話せる親も、
ほとんど日本語が話せない子どもの親も、
7 割程度が日本語が「よくできる」「だいたいできる」と答えている。
子どもと親の双方が日本語が「ほとんどできない」という回答者は 3 人であ
った。
よくできる
だいたいできる
0%
少しできる
20%
40%
学校でも問題はない
日本語で授業を受けるのは難しい
友達と話すことはできる
ほとんどできない
グラフ 39-2
子どもの日本語能力と回答者の日本語能力
- 88 -
ほとんどできない
60%
80%
100%
子どもが日本語を「ほとんどできない」と回答した 17 人中、11 人は日本国
籍以外の人と結婚しており、14 人は大学や大学院を卒業した高学歴者で、教師
や専門職などに就いている人が多い。彼らの子どもは、日本語はほとんどでき
なくても英語や母国語での高度な教育を受けているのではないかと予想される。
日本語の理解が不十分で学校生活等に困難を感じている小中学生に対して、
札幌市教育センターでは教育研究員による日本語教室を週2回(個人またはグ
ループ)開催しており、2007 年度には延べ利用数が 424 回となっているほか、
必要に応じ各学校で指導をしている。
- 89 -
問 40 子ども、教育についての悩み
「子育てや子どもの教育について心配なことや困っていることはあり
ますか。あてはまるものをいくつでも選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
40.
子育てや子どもの教育について相談する人がいない
幼稚園や保育所を利用するための手続がわからない
小学校や中学校に入学する手続がわからない
日本語がわからないので、幼稚園や学校の先生と話せない
日本語がわからないので、勉強を教えたり宿題を手伝えない
日本語がわからないので、学校の書類などが読めない
ほかの子どもの親と仲良くなれない
宗教上の理由や習慣の違いから、給食で食べられないものがある
子どもが日本語がわからない
子どもが授業についていけない
子どもが学校でいじめられる
子どもが友達をつくれない
子どもが母国語や母国の文化を学ぶ機会が少ない
その他(
)
特に悩みはない
【子ども、教育についての悩み】
1. 子育てや子どもの教育について相談する人がいない
20
2. 幼稚園や保育所を利用するための手続きがわからない
11
3. 小学校や中学校に入学する手続きがわからない
10
4. 日本語がわからないので、幼稚園や学校の先生と話せない
8
5. 日本語がわからないので、勉強を教えたり宿題を手伝えない
16
6. 日本語がわからないので、学校の書類などが読めない
13
7. ほかの子どもの親と仲良くなれない
12
8. 宗教上の理由や習慣の違いから、給食で食べられないものがある
6
9. 子どもが日本語がわからない
4
10. 子どもが授業についていけない
1
11. 子どもが学校でいじめられる
6
12. 子どもが友達をつくれない
11
13. 子どもが母国語や母国の文化を学ぶ機会が少ない
29
14. その他
9
15. 特に悩みはない
54
表 40-1 子育て、教育についての悩み
回答者 120 人中、54 人(45%)は「悩みは無い」と回答。悩みがある人の中で
は、
「子どもが日本語がわからない」「子どもが友達をつくれない」といった子
ども自身についての悩みより、
「(親にとって)相談相手がいない」
、「手続きが
わからない」
「日本語がわからないので、幼稚園や学校の先生と話せない」など
親の立場としての悩みが多かった。
「15.その他」の回答では、勉強のレベルが
低い、博物館などを増やして欲しい、進学先を迷っているなどがあげられた。
- 90 -
地域参加
- 91 -
- 92 -
問 41 地域住民との付き合い
「近所に住んでいる日本人との付き合いについて、あてはまるものをいく
つでも選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
41.
困った時に相談できる人がいる
家に招いたり招かれたりする人がいる
いっしょに遊んだり買い物に行く人がいる
立ち話をする人がいる
あいさつをする人がいる
近所に住む日本人との付き合いはない
【地域住民との付き合い】
1. 困った時に相談できる人がいる
111
2. 家に招いたり招かれたりする人がいる
111
3. いっしょに遊んだり買い物に行く人がいる
73
4. 立ち話をする人がいる
124
5. あいさつをする人がいる
229
6. 近所に住む日本人との付き合いはない
80
不明・無回答
3
表 41-1 地域住民との付き合い
近所に住む日本人との付き合いについては、75%以上が挨拶程度はしている
と回答しているが、24%は近所の日本人と付き合いはないと回答している。
< 分 析 >
複数の選択肢を回答している人のうち、より深い付き合い方を優先した単一
回答として整理すると、表 41-2 のようになる。
(例:
「困ったときに相談でき
る人がいる」と「あいさつをする人がいる」を複数回答した人を、より深い付
き合い方である「困ったときに相談できる人がいる」とする)
1. 困った時に相談できる人がいる
2. 家に招いたり招かれたりする人がいる
3. いっしょに遊んだり買い物に行く人がいる
111
33%
33
10%
3
1%
4. 立ち話をする人がいる
38
11%
5. あいさつをする人がいる
80
24%
6. 近所に住む日本人との付き合いはない
69
20%
3
1%
不明・無回答
表 41-2 地域住民との付き合い
- 93 -
日本人市民の近所付き合いの現状として、平成 18 年度札幌市市政世論調査
(平成 18 年 8 月札幌市市民の声を聞く課実施 回収数 1,216 件)で「あなた
は、近所の方と、どの程度、親密に付き合いをしていますか?」という調査を
行った結果では、「生活面で協力しあう人がいる 17.1%」「立ち話をする程度
37.3%」「挨拶をする程度 31.6%」「めったに付き合わない 3.6%」「全くない
9.5%」
「無回答 0.9%」という結果であった。
質問項目は完全には一致していないものの、おおよそグラフ 41-3 のように
比較ができる。
日本人市民では、
「立ち話」や「あいさつ」程度の軽い付き合いの人が 7 割
近いのに対し、外国籍市民では親しく付き合っている人と、全く付き合いがな
い人の割合が高い。
外円(外国籍市民)
困った時に相談
家に招いたり招かれたり
いっしょに遊んだり買い物
内円(日本籍市民)
立ち話
立ち話
あいさつ
あいさつ
付き合いはない
めったに付き合わない
全くない
生活で協力
外国籍市民
日本人市民
グラフ 41-3 日本籍市民と外国籍市民の比較
また、回答者の日本語能力(話す・聞く)と近所付き合いの関係を表したも
のがグラフ 41-4 である。日本語がよくできる人は困ったときに相談できるよ
うな親しい関係を築いている人が多く、少し話せる人はあいさつ程度、ほとん
ど日本語ができない人は付き合いがないという、はっきりした傾向がある。
60%
50%
困った時に相談
家に招いたり招かれたり
いっしょに遊んだり買い物
立ち話
あいさつ
付き合いはない
40%
30%
20%
10%
0%
よくできる
だいたいできる
少しできる
グラフ 41-4 日本語能力と近所付き合い
- 94 -
ほとんどできない
居住年数でも、5 年未満では「付き合いがない」率が高く、10 年以上では「付
き合いがない」率は低い。在留資格でみても、永住者(14%)、特別永住者(17%)
は低い割合になっている。
40%
30%
20%
10%
0%
年~
5
3
5
1
0
1
0
年~
2
0
2
0
年未満
年未満
年未満
年以上
3
年~
1
年未満
年~
年未満
1
グラフ 41-5 居住年数と近所付き合いが「ない」人の割合
50%
40%
30%
20%
10%
そ の他
定住者
永 住 者 の配 偶 者 等
- 95 -
日 本 人 の配 偶 者 等
グラフ 41-6 在留資格と近所付き合いが「ない」人の割合
永住者
特別永住者
家族滞在
就学
留学
文化活動
技能
人 文 知 識 ・国 際 業 務
技術
教育
宗教
教授
0%
問 42 日本人と付き合わない理由
「問 41 で「6.近所に住む日本人との付き合いはない」を選んだ方にお聞
きします。近所の日本人と付き合わないのはなぜですか。おもな理由を
ひとつ選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
42.
言葉が通じないから
日本の文化や習慣がわからないから
日本人に文化や習慣の違いを理解してもらえないから
日本人が自分を避けるから
まだ引っ越してきたばかりだから
近所に住む日本人と付き合うきっかけがないから
日本人と付き合わなくても問題がないから
その他(
)
【日本人と付き合わない理由】
1. 言葉が通じないから
11
2. 日本の文化や習慣がわからないから
3
3. 日本人に文化や習慣の違いを理解してもらえないから
3
4. 日本人が自分を避けるから
9
5. まだ引っ越してきたばかりだから
14
6. 近所に住む日本人と付き合うきっかけがないから
52
7. 日本人と付き合わなくても問題がないから
16
8. その他
8
表 42-1 日本人と付き合わない理由
※本問では「おもな理由をひとつ選んでください」としているが、複数の選択肢をチェック
した回答票が多数あり、複数回答を有効にカウントすることにより設問の趣旨から外れる
ものではないため、複数の回答を記載した票も有効として数えることとする。
日本人と付き合わない理由は、回答者の性別や国籍、居住年数、日本語能
力等、どの分類においても「近所に住む日本人と付き合うきっかけがないか
ら」であった。
「8.その他」の回答は、日本人の隣人がいない、近所の日本人同士でも近所
づきあいはない、プライベートを尊重すべき、日本人が排他的など。
< 分 析 >
問 43 で地域参加に関する質問があるが、地域参加を望む声は多く、「きっ
かけがないから日本人と付き合っていない」≒「きっかけがあれば交流した
い」と推測することができる。
- 96 -
問 43 各種活動への参加状況
「ふだん、住んでいる地域で日本人と一緒に参加している活動はあります
か。あてはまるものをいくつでも選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
43.
町内会・自治会の活動
PTAなど学校関係の活動
母国の文化などを紹介する活動
スポーツや趣味の活動
福祉・環境などのボランティア活動
寄付や募金、チャリティーバザーなどの活動
NPO活動
その他(
日本人と一緒に参加している活動はない
)
【各種活動への参加状況】
1. 町内会・自治会の活動
60
2. PTA など学校関係の活動
60
3. 母国の文化などを紹介する活動
38
4. スポーツや趣味の活動
70
5. 福祉・環境などのボランティア活動
13
6. 寄付や募金、チャリティーバザーなどの活動
19
7. NPO 活動
13
8. その他
43
9. 日本人と一緒に参加している活動はない
129
不明・無回答
18
表 43-1 各種活動への参加状況
337 人の回答者のうち、日本人と一緒に活動に参加している人は 190 人と 6
割近くに上り、スポーツや趣味の活動、PTA、町内会などには 20%近くが参
加している。
「8.その他」の活動としては、教会・宗教、大学のイベント、観光
(旅行)ツアー、市のイベント、マンションの理事会、コミュニティラジオな
どがあげられた。
< 分 析 >
平成 19 年度評価指標達成度調査では、市民まちづくり活動(市民まちづくり
活動とは、地域や社会の課題を解決して暮らしやすいまちを実現していくため
の活動。具体的には、町内会やボランティア・NPOなどによる、環境美化活
- 97 -
動やリサイクル活動、交通安全や防犯・防災活動、お年寄りの見守り、子育て
家庭への支援などの取り組みのことをいう。
)に参加したことがある人の割合を
調査しているが、「現在参加している」(12.0%)と「過去に参加したことがある」
(26.1%)の合計割合は 38.1%となっている。一方、「今まで参加したことがない」
の割合は 60.7%となっている。
無回答, 1.2
現在参加して
いる, 12.0
今まで参加し
たことがない,
60.7
過去に参加し
たことがある,
26.1
グラフ 43-2 日本人市民の地域参加
「参加していない割合」は外国籍市民(129 人/337 人≒38%)のほうが低
く、グラフを比較すると、外国籍市民は日本人市民と比べて、地域の活動への
参加が活発であることがわかる。
やはり、海外から日本に生活の拠点を移してきている外国籍市民は、平均的
な日本人と比較して、自分たちの住む地域や周囲への関心が強く、活動的な人
が多いということであろうか。札幌は外国人が少なく、日常で外国人と日本人
市民がふれあう機会が少ないため、地域活動へ参加意欲のある外国籍市民にも
っと各活動に参加してもらうことで、より地域の活性化が図られるのではない
かと思われる。
- 98 -
問 44 交流意欲
「今後、地域の日本人とどのような交流をしたいと思いますか。したいと
思うものをいくつでも選んでください。
」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
44.
地域の行事にもっと参加したい
いっしょに福祉・環境などのボランティア活動をしたい
日本人に母国の文化を紹介したい
日本の文化や習慣を学びたい
いっしょに食事や買い物に行きたい
家庭のことや子育てなどについて話し合いたい
その他(
)
特に交流したいとは思わない
【交流意欲】
1. 地域の行事にもっと参加したい
108
2. いっしょに福祉・環境などのボランティア活動をしたい
92
3. 日本人に母国の文化を紹介したい
91
4. 日本の文化や習慣を学びたい
155
5. いっしょに食事や買い物に行きたい
73
6. 家庭のことや子育てなどについて話し合いたい
59
7. その他
23
8. 特に交流したいとは思わない
34
不明・無回答
23
表 44-1 交流意欲
< 分 析 >
まず、
「特に交流したいとは思わない」と回答した人であるが、日本での居住
歴が長く、日本語にも問題のない人が多く、特に外国籍市民として日本人と交
流する必要性の低い人であると思われる。
交流を希望する外国籍市民のうち、もっとも望まれている交流分野は、
「日本
の文化や習慣を学びたい」であり半数近くが回答している。
また、既存の地域行事やボランティア活動への参加希望も多い。「7.その他」
では、スポーツや観光、通訳ボランティア、節約や政治についての話、特別支
援教育についてなどが回答された。
外国籍市民のために特別な交流の機会を創出するというよりは、地域で普段
から行われている催しに外国籍市民も普通に参加し、その中で日本人と多くの
- 99 -
交流の機会を持つことで、自然に日本の文化や習慣を身に付けていくことが理
想なのではないかと思われる。
「3.日本人に母国の文化を紹介したい」は 91 人が回答しているが、日常で外
国人と接する機会が少なく、
「外国人」というだけで特別視してしまう日本人市
民にとっては、色々な国の文化を知り、いわゆる「外国人慣れ」することが必
要であると思われるため、近所に住む外国人に母国文化を紹介してもらう機会
を作ることも大変有効であると考えられる。
問 43 で地域活動に参加している人が 6 割であり、本設問で参加したい交流
があると回答した人が 8 割であったことから、2 割の外国籍市民が、現在、交
流意欲はあるが参加していないという状況が推測される。
特にこの 2 割の人たちに対し、地域で行われているさまざまな行事や活動へ
の参加に結びつけられるよう、情報提供に工夫していくことが必要であると思
われる。
- 100 -
問 45 生活トラブル
「生活するうえで、近所の日本人とトラブルになったり、困ったりしたこ
とはありますか。」
1. ある
2. ない
45.
【生活トラブル】
1. ある
34
10%
2. ない
276
82%
27
8%
3. 不明・無回答
表 45-1 生活トラブル
生活トラブルとしてあげられた主な問題は次のとおり。
①日本の若者は夜中に遊ぶのでうるさい。音楽を大音量で聴くのでうるさい。
②自転車のマナーが悪い(無点灯、歩道通行など)
。
③マンションの管理人が厳しい。管理人等とコミュニケーションが取れない。
④外国人は差別される。トラブルがあると外国人が悪者にされる。
⑤料理のスパイスの臭いで揉める。
⑥ゴミ捨てのトラブル。うるさくゴミのチェックをする人がいる。カラスがゴ
ミをあさる。
⑦子どもが家で遊ぶとうるさいと怒られる。
⑧同じアパートに住んでいる子どもが家の中で遊ぶので騒々しい。
⑨嫁姑問題で悩んでいる。
⑩自転車が盗まれた。
⑪挨拶したのに無視された。
⑫近所の人の家庭内暴力。
⑬除雪の問題。
< 分 析 >
③、④、⑤を除いては、日本人同士でも問題となる事項である。
③のコミュニケーションの問題、④差別、⑤食文化については、お互いの言
語や文化、ルールについての情報不足や、先入観などによるものが大きいと思
われ、近隣住民同士の交流や異文化理解を深めることで解決につながることが
期待される。
- 101 -
- 102 -
仕
事
- 103 -
- 104 -
問 46 就業状況
「いま仕事をしていますか(アルバイトも含む)。あてはまるものを選ん
でください。」
1. 仕事をしている
2. 仕事をしていない
46.
【就業状況】
337
100%
1. 仕事をしている
204
61%
2. 仕事をしていない
126
37%
7
2%
不明・無回答
表 46-1 就業状況
回答者のうちアルバイトを含め、仕事をしている人は 61%である。
< 分 析 >
札幌市全体の 20 歳以上の就業状況を表したものが表 46-2 であるが、仕事
(アルバイト等を含む)をしている人が 59%であり、回答者とほぼ同じ割合で
ある。
有業者
無業者
20-24 歳
77,700
56,500
25-29 歳
110,700
33,900
30-34 歳
102,800
40,300
35-39 歳
92,600
33,400
40-44 歳
90,700
29,700
45-49 歳
96,500
28,800
50-54 歳
121,900
41,300
55-59 歳
81,500
39,800
60-64 歳
49,100
55,200
65-69 歳
23,900
70,100
70-74 歳
12,100
66,700
75 歳以上
6,200
110,500
865,700
(59%)
606,200
(41%)
合計
表 46-2 札幌市全体の就業状況
- 105 -
問 47 職種
「問 46 で「1.仕事をしている」を選んだ人にお聞きします。
仕事の内容はどのようなものですか。近いと思うものを下からひとつを
選んでください。」
例
1.
経営者・自営業者
会社の経営者・役員、飲食店や小売店などの経営者
2.
教師、研究者
学校の教員・講師、語学学校講師、大学・研究機関の研究者、
幼稚園の教諭、家庭教師
3.
免 許や 専門的 な 勉 医師、獣医師、看護士、歯科助手、歯科技工士、薬剤師、弁
強が必要な専門職
護士、栄養士、介護士、医療技術者、保育士、機械・電気技
術者、建築士、建築・土木・測量技術者、システムエンジニ
ア、コンピュータプログラマー、企業の研究者、農業・林業・
水産業の技術者、美容師、トリマー、調理師、デザイナー、
ジャーナリスト、雑誌などの編集者、芸術家、宗教家、航空
機乗務員、航空管制官、モデル、スポーツ選手
4.
語 学力 が必要 な 専 通訳、翻訳、電話オペレータ(外国語を使用するもの)
門職
5.
事務職
6.
サービス(旅行業関 航空会社・旅行会社の接客係、旅行添乗員、ホテル接客係、
連)
観光案内所の接客係
7.
サービス(販売員な デパート・スーパー・衣料品店・食料品店・ガソリンスタン
ど)
ド・レストラン・居酒屋・クリーニング店・カラオケ・パチ
ンコ店などの店員
8.
サービス(会話能力 バーテンダー、バー・スナックなどの接客係、パブ・キャバ
や 技術 が必要 な も レーなどのダンサー、DJ、エステティシャン、電話オペレ
の)
ータ(日本語のみ使用するもの)
9.
サービス(その他) 電気などの検針・集金、新聞の営業・集金、新聞配達、宅配
便の配達、訪問販売員、家政婦、調理補助(皿洗いなど)、
ビルや駐車場の管理、ホテルの客室清掃係、アパートの管理
人、警備員
事務職員、銀行員、公務員、保険外交員、スーパー・ホテル・
工場などの事務員
10. 技能工・生産従事者 製造作業、食品加工・水産加工作業、クリーニング作業、自
動車・機械修理、印刷作業
11. 建設・運輸
建設作業員、建設機械のオペレータ、トラック・バス・タク
シーの運転手、貨物船・客船の乗組員
12. 農業・漁業・林業
農作物の栽培・収穫、家畜の飼育、材木の育成・伐採・運搬、
漁船の乗組員
- 106 -
47.
【職種】
1. 経営者・自営業者
14
2. 教師・研究者
65
3. 免許や専門的な勉強が必要な専門職
28
4. 語学力が必要な専門職
11
5. 事務職
10
6. サービス(旅行業関連)
12
7. サービス(販売員など)
28
8. サービス(会話能力や技術が必要なもの)
5
9. サービス(その他)
11
10. 技能工・生産従事者
11
11. 建設・運輸
8
12. 農業・漁業・林業
0
不明・無回答
2
表 47-1 職種
< 分 析 >
就労者のうち、3 割を「教師・研究者」が占めているのが特徴的である。
その他にも専門的な勉強が必要な専門職が1割と多いことがわかる。
また、浜松や静岡など日系人のニューカマー急増が問題となっている地域で
は、自動車などの工場で働く人がほとんどであるが、札幌では生産業、建設業
などはかなり割合が低くなっている。今回の調査で 10.技能工・生産従事者、
11.建設・運輸業を選択した 19 人中では、中国、韓国・朝鮮国籍が大半を占め、
在留資格も日系人ニューカマーに多い「定住者」は含まれていなかった。
※札幌市の産業3部門別従業員数(2005 年度)
第一次産業:
3,552 人(0.4%)
第二次産業:134,016 人(15.9%)
第三次産業:675,745 人(80.4%)
- 107 -
問 48 仕事を見つけた方法
「問 46 で「1.仕事をしている」を選んだ人にお聞きします。
いまの仕事をどうやって見つけましたか。あてはまるものをひとつ選んで
ください。
」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
48.
自分で設立
家族の紹介(親の仕事を継いだり、家族の仕事を手伝っている場合も含む)
新聞・求人誌・チラシなど
学校の紹介
同じ国出身の友人・知人の紹介
日本人の友人・知人の紹介
職業安定所(ハローワーク)
あっせん業者(仕事を紹介する業者)
その他(
)
【仕事を見つけた方法】
1. 自分で設立
17
2. 家族の紹介(親の仕事を継いだり、家族の仕事を手伝っている場合も含む)
12
3. 新聞・求人誌・チラシなど
42
4. 学校の紹介
12
5. 同じ国出身の友人・知人の紹介
44
6. 日本人の友人・知人の紹介
26
7. 職業安定所(ハローワーク)
6
8. あっせん業者(仕事を紹介する業者)
3
9. その他
36
不明・無回答
5
表 48-1 仕事を見つけた方法
仕事を見つけた方法として、同じ国出身の知人、日本人の知人、家族など、
知り合いの紹介で仕事を見つけた人が多く、全体の 40%を占める。
「9.その他」ではインターネット、企業内での転勤、自分で店などに問い合
わせた、母国で見つけた、札幌国際プラザの掲示板などがあげられた。
< 分 析 >
表 48-2 のように日本語能力(話す・聞く)別に仕事を見つけた方法を見る
と、日本語の能力が高い人ほど、仕事を探す方法の選択肢も広く、日本語が「で
きる人」と「できない人」とでは、就業人数にも大きく差が出ている。工場労
働などの単純作業の求人が少ない札幌市での外国人就労については、日本語の
- 108 -
能力が重要視されていることが推測される。
だいたい
できる
よくできる
1.自分で設立
9
2.家族の紹介
ほとんど
できない
少しできる
7
1
6
5
1
19
14
8
3
6
3
5.同じ国出身の友人・知人の紹介
17
17
9
1
6.日本人の友人・知人の紹介
16
8
1
1
7.職業安定所(ハローワーク)
4
1
1
58
25
3.新聞・求人誌・チラシなど
4.学校の紹介
8.あっせん業者(仕事を紹介する業者)
2
76
1
1
3
表 48-2 日本語能力と仕事の見つけ方
一方、問 24 で職業を紹介する専門機関であるハローワークを知っている人
は 4 割を超えていたにもかかわらず、ハローワークで仕事を見つけた人は 3%
未満である。
- 109 -
問 49 仕事をしていない理由
「問 46 で「2.仕事をしていない」を選んだ人にお聞きします。
仕事をしていないのはなぜですか。
」
1.
2.
3.
4.
5.
49.
いまは仕事をする必要がないから
探しているが仕事がないから
希望する仕事がない、自分の能力を生かせる仕事がないから
仕事の情報がない、仕事の探し方がわからないから
その他(
)
【仕事をしていない理由】
1. いまは仕事をする必要がないから
36
2. 探しているが仕事がないから
23
3. 希望する仕事がない、自分の能力を生かせる仕事がないから
14
4. 仕事の情報がない、仕事の探し方がわからないから
27
5. その他
41
不明・無回答
2
表 49-1 仕事をしていない理由
「1.いまは仕事をする必要がないから」を除くと、
「仕事の情報がない」、
「探
しているが仕事がない」
「希望する仕事がない」の順であった。
「5.その他」の理由としては、「高齢のため」
「留学生でアルバイトが禁止さ
れている」
「子育て中」「学業で忙しいから」「病気のため」などがあげられた。
< 分 析 >
グラフ 49-2 を見ると、仕事を探している人では留学、就学、家族滞在、日
本人の配偶者等が多いが、日本で働くことが制限されている在留資格がいくつ
かある。
就労できない在留資格は、
「文化活動」
「短期滞在」
「留学」
「就学」
「研修」
「家
族滞在」である。ただし、法務大臣の資格外活動許可を得た「留学」
「就学」在
留資格者など、就労時間制限および業種制限の下で就労することが認められる
場合もある。
- 110 -
探している仕事がないから
希望する仕事がない、自分の能力を生かせる仕事がないから
仕事の情報がない、仕事の探し方がわからないから
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
教授
教育
留学
就学
家族滞在
特別永住者
永住者
日本人の配偶者等
永住者の配偶者等
グラフ 49-2 仕事をしていない理由と在留資格
グラフ 49-2 で、「留学」
、「就学」
、「家族滞在」を除くと、仕事を求めてい
る人には「日本人の配偶者等」が多い。このうち、最も多い無就業の理由は「仕
事の情報がない、仕事の探し方がわからない」であるが、この選択肢を選んだ
9人の日本語能力(聞く・話す)や日本での居住年数を見ると次のようになる。
性別
居住年数
日本語能力
女
女
10~20 年
よくできる
1~3 年
よくできる
女
20 年~
よくできる
男
~1 年
ほとんどできない
女
5~10 年
だいたいできる
女
3~5 年
だいたいできる
女
5~10 年
だいたいできる
女
5~10 年
よくできる
女
~1 年
ほとんどできない
表 49-3 「仕事の情報がない」日本人配偶者等の「性別」
「居住年数」「日本語能力」
『性別』
2 人を除いて日本語能力にはそれほど問題がなく、居住年数もほとんどが 5
年以上で、なおかつ配偶者は日本人であるため、日本人と比較してとりわけ仕
事の情報収集が難しい状況ではないのではないかと思われる。
- 111 -
なお、道内の雇用情勢としては、20 年 11 月の有効求人倍率が 0.38 倍(全国
では 0.76 倍)と、25 ヶ月連続で前年同月を下回っており、日本人にとっても
就職難が続いている。
表 49-3 で、日本語がほとんどできないという人が 2 人いるが、英語講師な
どスキルを活かした仕事を除くと、日本語が十分でない人にとってはさらに就
職は難しいと思われる。特に札幌市では工場などでの単純労働の仕事自体が非
常に少ないため、日本語ができなくても就ける仕事を探すのは難しいというの
が現状であろう。
外国籍市民の就職を支援するためには、日本で働くために最低限必要なコミ
ュニケーション能力を養えるよう、日本語を習得する機会を用意する必要があ
ると思われる。
- 112 -
その他
- 113 -
- 114 -
問 50 必要な多文化共生施策
札幌が外国籍市民にとって暮らしやすいまちになるためには、何をすれば
よいと思いますか。重要だと思うものを3つまで選んでください。」
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
50.
外国籍市民が日本語や日本文化を学ぶ機会を充実させる
外国語での生活情報の提供を充実させる
外国語での相談窓口を充実させる
外国語の案内表示を増やす
外国籍の子どもの教育を支援する
外国籍市民の就職を支援する
外国籍市民の住宅入居を支援する
外国籍市民の意見を行政に生かすための制度づくり
日本人市民の異文化理解を進める
日本人市民の外国語学習を支援する
外国籍市民と日本人市民が交流する機会を増やす
その他(
)
【必要な多文化共生施策】
1. 外国籍市民が日本語や日本文化を学ぶ機会を充実させる
140
2. 外国語での生活情報の提供を充実させる
66
3. 外国語での相談窓口を充実させる
63
4. 外国語の案内表示を増やす
41
5. 外国籍の子どもの教育を支援する
65
6. 外国籍市民の就職を支援する
166
7. 外国籍市民の住宅入居を支援する
93
8. 外国籍市民の意見を行政に生かすための制度づくり
68
9. 日本人市民の異文化理解を進める
72
10. 日本人市民の外国語学習を支援する
36
11. 外国籍市民と日本人市民が交流する機会を増やす
12. その他
120
16
20
不明・無回答
表 50-1 必要な多文化共生施策
< 考 察 >
札幌市が「外国籍市民にとって暮らしやすいまち」となるために必要な施策
として最も回答が多かったのは、
「外国籍市民の就職支援」であり、前問で「現
在仕事をしていない」と答えた以外の方も就職支援を選択した。札幌市の雇用
事情の低迷は、日本人市民のみならず、外国籍市民にも生活の不安を与えてい
ることがうかがえる。
- 115 -
就職支援のほかには、
「外国籍市民が日本語や日本文化を学ぶ機会を充実させ
る」
「外国籍市民と日本人市民が交流する機会を増やす」が多い。住居や子育て、
語学学習など個別の施策を進めることよりも、外国籍市民が日本の文化や生活
に親しみ、日本人市民も外国籍市民と交流することで、お互いの理解を深め、
仲良く暮らすことが多文化共生の実現への近道であるという認識の表れであろ
う。また、
「12.その他」の回答については、選挙権の付与、在留資格の簡素化、
カジノ開設、差別撤廃、二重国籍制度などがあげられた。
日本語の能力や、居住年数などで要望の傾向は異なるが、続く問 51(自由記
載)を見ても、道路や公園などハードの整備、子育て支援や就労起業支援、ア
ンケートによるニーズ把握の充実などの多岐に渡る回答から、外国籍市民に特
有な要望というよりは、性別、年齢、国籍などを問わず、誰もが住みよい共生
のまちづくりへの期待と必要性がうかがえる結果となっている。
札幌市では、2007 年 4 月より札幌市自治基本条例が施行され、
「自分たちの
まちづくりを、自分たちで考え、決めて、行動していく」ことをまちづくりの
基本としている。そのような動きの中で、町内会やまちづくりセンターなど地
域単位での活動やイベントが年々増えており、外国籍市民も、観光客のような
札幌市への「お客様」ではなく、日本人市民と同じ「地域住民」の1人として、
積極的にまちづくりに参加し、共生していける環境を創造していかなければな
らないと考えられる。
- 116 -
問 51 自由記載
「最後に、生活の中で困っていることや札幌市に取り組んでほしいこと
など、何でも自由に記入してください。
」
※外国語での記載については日本語に翻訳、日本語での回答については個人名等を除き原文のまま掲載。
札幌市のPRになり得るよう、外国人ブレインネットワークを作ることはいかがでしょう。
英語の情報がもっと多くあるとありがたいです。
市営住宅が、なかなか当たらず2Fに住んでるので老いた母が階段の上がり下がりが大変です。住宅の
心配があります。
日本語能力1級試験を合格した。仕事をしたいのですが、自分はどういう仕事に適しているのかが分か
らず、悩んでいる。
多くの日本文化、言語と風習などを学び、中日友好を促進する機会を期待する。札幌からの多くの援
助や今回のような調査に感謝する。今後の調査の方式ですが、DVDのような映像ファイルが付いてい
れば、私のような日本語のわからない人にも分かりやすく、親切に感じられる。ご参考まで、ありがとう。
留学生ですので、同じ年で、中国語を学びたい日本人友達を作りたい。お互いに教え合い、一緒に進
歩することを望む。
私は特に困っていることはないが、他の外国人にあったとき言葉が自由に話せないため困っているの
をたくさん見かけ、もっと日本語が話せたら、と思ったことがある。外国籍の市民に日本語教育が受け
やすい環境与えてほしい。
来札幌ただ一年半ですけど、日本の方が外国のことよくわからないと思う、そのうえでよく誤解がある。
問50のように、頑張ってほしいです。
札幌は住みやすい都市です。2年程前、スイスの大新聞TayesAnzeigerに例の小樽銭湯入浴拒否事件
の判定が札幌発として一面で出ていて「へえ、日本人ってこんなに差別するんだ」と言われた事を覚え
ております。まったく恥ずかしい。入管なんかで、入国時にイヤミを言われたりしますがこれも日本のイ
ジメの文化です。外国人は法で守られていませんのでイジメしほうだい。外国人を日本の役人(すべて
ではありませんが)から法的に最低限度(人権の尊重)守ってあげる法が必要なのでは?例えば空港
オンブズマンとか。入国オンブズマン。外国人のためのオンブズマンとか。特に入管ではイヤミ言われ
て文句言うにも受けおってくれる窓口がない。文句言おうとするとすぐ「入国させないぞ」とおどします。
札幌市はとても住みやすい所だと思います。大体人々がいつも私たちを助けてくれますし、見知らぬ
人、友達、お隣さんや店の人、役所の人からも、優しさを感じました。
一般的に、日本の大学は、ESL先生以外、あまり外国へ長期在職権を与えない。私たちは日本語をよ
く話せ、博士の学位を持っていても、日本で就職できません。札幌の大学は、知ってる限り、全部そう
です。これは外国人に対して不当であり、国際化に反しています。
札幌市はとても住みやすい場所です。役所の人も私達を助けてくれます。
このようなアンケート調査実施など、長年にわたって外国籍市民の生活をサポート(支援)して下さりあり
がとうございます。
大人の人が外国の人に直接「あ、外人だ!!」と言って、自分の子供に悪い手本を見せるのは良くない
ということをわかってほしいです。しかし、残念ながらこの問題は役所の力では解決できないと思いま
す。
指紋押捺をやめて欲しい。外国人登録証は必要ない。
日本で生まれ育ち税金を納めているのですから、選挙権をください。
- 117 -
札幌市はすばらしく、住みやすい街だと思います。交通システムは分かりやすく、とても便利です。英
語が母国語なので、仕事(仕事探し)は心配したことがありません。もし英語が母国語でない場合は、仕
事の機会が少ないかもしれません。
外国人に対して、まだまだ差別が残っている。調査だけではなく、今の現状をもう一度見直してほし
い。朝鮮学校に対する処遇改善を強く求めます!
今まで札幌に住んで(6ヶ月間未満)とても楽しんでいます。ほとんどの公的サービスも良いですし(言
語が通じない場合以外)。日本人はだいたいみんな丁寧で、そして親切です。
まず、異文化交流とかがずいぶんと言葉が多く、そのような活動している外国人に支援金(税金)をあ
たえる様なことはしない事。(ボランティアとすること)(区役所がしているが)もっと困っている外国人が
いっぱいいるのを貴方達は見つける努力をして下さい。そして、日本人の方達がアメリカ、イギリス、フ
ランス人よりもアジア(とくに韓国)の人達が自国の文化を多少取り入れた生活をしている事を、理解し
てもらえる様、もっと個人の中にうえ付けて下さい。私達は日本人のお金を取って生活などしていませ
ん。正当な労働によって得たお金です。(この様な考えをもっている人がいっぱいいます。)札幌の人
達の意識は低いです。
札幌市は、外国人の日常生活についての重要事項を支援するため、区役所や他の公的機関のインフ
ォメーションデスクに英語を話せる日本人も配置するべきです。
日本語の勉強のために、小、中学校で先生による土、日、祝日の小、中学校での外国人のための日本
語教育を無料で行うようにしてほしい。尚、一部のヨーロッパでは30年前に行っている。
態度が悪い。(区役所の)仕事をきちんとしていない。例えば、このぶ厚いアンケートを同封してある封
筒に入れて送れと書いてますが、どうやって入れるんでしょうか?もう少し考えて欲しい。質問が偏りす
ぎ。CO2とかエコとか主張しすぎ。だいたいCO2の増加が温暖化につながる明確な根拠はありません。
もう少し調べてから運動して下さい。異文化交流とかよくわからないことやる前に、君らがもっと日本のこ
とを勉強すべきではないでしょうか。
上の丸で囲んだもの(問50-1,2,3,4,5,6,7,10,11)がとても大事です。特に赤い丸(2,3,6)は関係公的機
関が全て行うべきです。
今は、バイトをしていますが、日常生活や学費などで精一杯でした。経済的に非常に困難しています。
ですから、国民健康保険料は安くしてくれれば感謝したいです。
札幌に住んでいる外国人として、札幌の経済発展に貢献したいですので、力添えになることがあった
ら、ご連絡ください。
韓国語で就職をしたいですが、なかなかないです。情報が少ないです。今、私は就職を探していま
す。良かったら紹介して下さい。
札幌はとても住みやすい街です。永久に住みたいし、中国台湾にいる家族もきてほしいです。在留資
格の問題があって、実現できません。現在、多くの中国大陸と中国台湾から観光客が訪れています。
札幌の土の質が非常に良いので、札幌市役所がもっと外国人に政策緩和をしてほしい、たとえば在留
資格や土地購入など。
大学の資料や入学指導、日本文化を理解するための日本人との交流。
なんもないですけれども、私の夢は日中の関係はよくなるということなんです。だから和平のために、自
分の力が出したいと思います。
まちづくりに文化語言に関する本がほしいです。
日本語の会話を練習したいけど日本人のしりあいが少ない。
日本語や日本文化を学ぶためには、日本に留学しました。しかし、日本人市民と交流する機会が少な
いと感じます。たぶん、活動がありますけど、自分が情報を得なかったと思いますから、よろしければ、
情報の宣伝をもっと広げていただけましょうか。
- 118 -
1)月寒公園で大人がけんすいの出来る鉄棒をつくってもらえたら、ウレシイです! 2)問24と問27は勉
強になりました!!!
一番の問題は住宅です。子供が幼いので妻が働きに行けず、私一人の給料では負担が重すぎます。
この1年半、何度も申し込んだが、抽選に当たりませんでした。もし、解決できると本当に助かります。ぜ
ひ、ご検討おねがいいたします。
札幌市も、北海道も、外国投資からもっと利益を得てほしいです。このために、札幌はもっと美しい街に
ならなくてはいけません。電線を除去して下さい。醜いほとんどの外国人が大キライなので。街の中に
ゴミ箱をたくさん設置して下さい。北海道がもっと美しくなればなるほどもっとお金が入ってくるはずで
す。海や川にゴミを捨てないよう、伝えて下さい。
問50の9、市民の異文化理解を進める事が時間的にかかると思うが一番いいと思う。
札幌市はきれいで企画も運営もとてもすばらしいです。人がだいたい丁寧で、助けになります。しかし、
コミュニケーションが、通じないせいで買物、事務作業、病院、法的事項などが問題になります。最低
限でも、請求書やサービスの手紙の英訳が必要です。
とてもよいと思います。
日本人と付き合うきっかけがない。
住宅手当がある程度支給されることを期待します。
札幌市は、国籍に関わらず、全ての市民のためにがんばっていると思います。言語も、習慣もよくわか
らない外国人でもサポートしてくれて、ありがとうございます。
①札幌市役所の中か国際プラザの中かで、24時間体制で日本語及び外国語対応できる窓口を設け
てほしいです。この窓口があることによって、外国人がいつでも、不安なく商談できる場所がある事を認
識でき、実際に商談しなくても、精神安定剤を飲んでいるような安心感を得られるではないかと思いま
す。そしてこのようなところがあること自体は、外国人に周知させること。②札幌市民権をあたえること、
あるいは道民権を与えることです。
日本語についていろいろな問題があります。政府、区役所、銀行などの書類が全部日本語だけで説明
しています。それを訳してくれるように日本人にお願いしますが、その情報が完全であるかどうかはわか
りません。誤解があると大きな問題が生じます。外国人が政府からのお便りと書類を理解できるように、
英語に訳してほしいです。重要な問題なので、すぐに行うべきです。
日本語が習える場所をもっと増やしてください。日本の習慣や文化などに関する情報誌を送ってくださ
ると幸いです。そして札幌で伝統的な文化などを体験できる空間を作って下さり、その情報を教えてい
ただきたいです。また札幌市で主管する「観光通訳試験」を札幌に滞在する外国人に教育をさせ、そ
の外国人が札幌に来る外国人に札幌を紹介してあげるようになるともっといいじゃないかと思います。
最後に札幌に滞在している外国人に関心をもってくださいましてまことにありがとうございます。
特別な支援で必要とする子供がいる永住者をサポートして下さい。子供の好みと興味を考慮した教育
も行うべきです。高校を卒業した特別な支援を必要とする学生のために生産的で自立できるような訓練
プログラムを行ってください。
外国人登録窓口の職員に丁寧な言葉づかいを教えてほしいと思います。
もう少し広い部屋にかえたいと思いますが、家賃、管理費、仲介料が高すぎます。交通の便がよく、比
較的安く広い部屋はありませんか!
自分のスキルを活かせる仕事がほしい。
ご好意に感謝します。特に言うことはありません。
札幌市が外国人の住居問題にもっと関心を寄せ、援助してほしい。一層交通の便の良い市営住宅を
建て、給料もアップしてほしい。
- 119 -
現在、娘は5歳で、幼稚園に通っていますが、来年から小学校に行きます。家から歩いて5分ぐらいに
ある学校に行かせたいのですが、ほかの子供に「外人」などと言われる恐れがあります。(知り合いのロ
シア人、また国際結婚している人からこれについて色々聞きました)。なので、遠いですが(家から40分
ぐらい)、小学校3年生の息子が通っているインターナショナル・スクールに行く他はないと思います。で
も、娘は普通の日本の学校に行きたいと言っています。
日本語教室を開設
民族差別をやめてほしい。教育―民族教育に対する差別、生活支援、老人医療等で差別をなくしてほ
しい。
情報をもらえる場所が少ない。日本人と友達になるのが難しい。無料の英語情報誌がもらえるところを
知りたい。
・年をとって仕事が見つかりにくくなった。・子供の健診に一緒に行く時間もありません。・健康保険料が
高くて耐えられません。
外国人にとって、言語は最も大きな問題です。私達は日本語を勉強していますが、簡単な会話しかで
きません。市の情報を、もっと多言語で提供して下さい。
朝鮮学校の処遇改善をお願いします。(助成金の増額、教育設備の支援etc…)
仕事がない!!
札幌市はだいたい行政管理・運営の良い街ですので、市当局や、市役所職員も誇りに思うべきです。
しかし、最近の市税の増加が気になります。市税は低い方がいいです。そして、市税増加の価値や意
味がわかりません。私は、自転車愛好家なのですが、もう少しサポートしてほしいです。私にとって一番
の問題はカラスです。どうか除去して下さい。
外国語の案内表示はタイ語も作ってほしいです。
日本人との交流が少なすぎてお互い馴染めません。留学生センターに、言葉交換学習に来る日本人
は大抵英語目当てで、中国語を勉強する人は少ないようです。これから一層、日中文化交流を推進
し、多くの中国人と日本人との交流機会を増やしていくことを、札幌市に期待します。
嬉しいことに仕事の関係で、札幌に2年半住んでいました。非常に住みやすく、環境や福祉が整備され
ています。今は札幌を離れて東京にいます。このアンケートは会社が転送してくれ、この51問目に回答
の必要がなくなりました。札幌市の仕事に対する姿勢に深く感謝申し上げます。
最近、大阪から札幌へ引越しましたが、ここはとても違う場所です。最初は気に入りませんでしたが、今
は気に入っています。国際プラザは情報集めにとても便利なところです。私から一言ですが、このまま
続けて下さい。このアンケートもいいと思います。
雪の降らない香港出身の私にとって、札幌の冬はきびしいです。今住んでいる住宅は一戸建てなの
で、除排雪はとても大変です。四十代の私はまだ大丈夫ですが、高齢になると心配です。
外国人の場合保証人がいないと家を貸してもらえないのですが、どれだけ信用し合っている友達がい
たとしても、なかなかそういったことは言い出せないし相談できない場合が、多いのですがその辺何か
気軽に相談できるところだったり、何かの支援といいますか、助けてもらえる制度があったらいいなと、
たびたび思います。
私のような日本語を勉強した学生によって日常生活は問題ありません。しかし、札幌市はたとえばスポ
ーツ大会などの留学生の親睦を深めるイベントを行った方がいいです。
札幌市に二十年住んでいる間に、標識とインターネット・サイトの英語はやや改善しました。それは良い
のですが、大勢の人が外国人を見下しているので、日本人は外国文化をもっと理解しなくてはいけま
せん。札幌市はそれほど国際的な街ではないので、外国人をもっと歓迎したほうがいいと思います。ニ
ュー・ジーランドのように外国人の観光客をもっと受け入れるべきです。さらに、仕事を探す上でのサポ
ートが増えたら助けになります。NOVAが倒産した後、たくさんの人の仕事がなくなり、そして英語教師
の求人も最近は減ってしまいました。読んでくれてありがとうございます。
- 120 -
平均収入に満たない外国人に、生活補助をしてほしいです。
平均収入に満たない外国人に、生活補助をしてほしい。同様に医療、教育、保険を享受し、真の人道
主義になってほしい。
日本人市民と交流する環境作り。
外国人に一定の生活補助を考えてほしい。
日本語を早く完全に理解することが日本で生活するには必須だと思いますが、現在は外国人の居住
数と費用対効果で主要国語の資料がない。簡単なものでいいので、医療制度や市の手続き関係など
各国語の資料があったらありがたいです。
外国人の起業を支援して欲しい。観光分野ですが、台湾、香港から来る観光客が一番多い事が知っ
ているにもかかわらず、中国本土向けの簡体字を使い標識などにすることがおかしい。
私は札幌市を大好きで、とても満足です。しかし、改善すべきところもあります。①札幌市の郊外まで地
下鉄を伸ばすべきです。②地下鉄は24時間操業があればいいと思います。③同性愛への支援も必要
です、たとえば住宅、仕事、結婚など。差別禁止法をサポートしてください!④外国から来た宣教師に
対して、何か対策を講じていただけると助かります。
私の意見では、利用者の安全を図るためにサイクリングロードや連絡道路を整備してほしいです。そし
て公共交通機関は、子供がいる家族にとってもっと優しくしたほうがいいと思います。たとえば、子供の
料金、無料や安い家族公共交通カードなど。
家賃が高すぎる。特に3人家族が住む広めの部屋。
このアンケートを配ってくれてありがとうございます。札幌市は外国人の幸福と快適さを思ってくれてう
れしいです。
市営、道営住宅は外国人にむけて優遇政策をつくってください。価格は高いので、多くの市営と道営
住宅をつくってください。
困っていることは特にないですけど、外国人を集めるところを市役所に作ってもらいたいですね。それ
で外国人も外国人同士と友達になれるからね。
日本人と外国人のおちゃかいさんかしたい。
外国人の就職や、職場での外国人差別について札幌市から対応してほしい。
パスポートの取得(エクステンド)が、東京まで行かなければならない。北海道から行くにはかなりお金
がかかる上に仕事の休みも取るのがむずかしい。
国籍は韓国籍だけれど、日本人と同じ教育をしてきました。両親が韓国の教育にはあまり積極的でな
かった。私のご先祖様は、韓国(祖父母、兄、父)が眠っています。私の人生で、2回韓国にいきました
が韓国でひどい差別を受けました。言葉がしゃべれない為、半朝ぱれとののしられ日本では、やはり今
だに、差別を受けます。(就職、部屋、又保証人)どうして私のような2世にまで日本という国、韓国という
国、それは過去にあり、もっと日本の政治、韓国の政治をよくしらなければと思います。今、この世界
に、戦争になりかける国はたくさんあり、生れた以上、誰もが生きる権利、幸せになる権利があります。
私は思います、各国の首相、大統領の人格が、この地球をになうかがとわれています。どの国もそうで
すが、衣・食・住、特に、食は生きる上には大切な問題です。その為には、日本人、外国人共に就職、
福祉を重点においてほしいものです。
現地の食材が手に入るよう店を増やしてほしい。道路の街灯を増やしてほしい。道路が暗すぎて恐い。
去年3月に札幌に来て1年半経ちますが、仕事の探し方がわかりません。結婚で来たので、中国人の
友人もいません。外国人の仕事の情報が欲しいです。
今特に困っていることはありません。子供が小・中学の頃には”いじめ”のようなことがありました。日本
人市民の外国人、(特にアジアの国)に対する意識に問題があるのでは・・・と思います。最近は韓流と
- 121 -
かあり少しずつ改善されているような気もします。
日本人と外国人の交流(触れ合う)でも行うべきです。
特に問題がありません。必要な情報はいつでも見つけられます。札幌市を、もっと住みやすい街にする
ために取り組んでいただき、ありがとうございます。
全く問題ありません。私は札幌が大好きでたくさんの友人ができましたし、5人の子供達も同じだと思い
ます。
1.住宅問題、病気をしているため、住宅の条件が良くありません。2.老後の生活問題、日本に来てから
の期間が短いため、厚生年金に加入していたが、金額が少ない。現在、生活保護で生計を立てていま
す。
札幌へ留学に来て、もう3年半になりました。今、一生懸命に就職活動をやっていますが、北海道で
は、留学生を採用する企業がほとんどないので、結局日本人の友達がたくさんいると住みやすい、札
幌を離れて、東京や大阪など就職しやすい都市に行くしかないです。これから留学生を積極的に採用
するということを札幌市に取り組んでほしいです。お願いします。
・夜間や休日の病気診断はとても難しい。・外国人を雇用しない会社がとても多い。アルバイトも同様。
このアンケートではじめてウエブサイトや情報源を知りました。新しい街に来ると、しなければならない事
が沢山あるので、新しい情報が多く、すぐ忘れてしまいます。2ヶ月後くらいに、情報パッケージをもらえ
ると、より便利になると思います。また、札幌のきれいさに感動しました。公共交通機関もとても便利で
す。
自分たちの国の文化を自由に日本で生かせれる場所。音が出せる、音楽、おどり、楽器を楽しめる場
所、夜間時間に外国人があつまりやすい場所、長い時間、遅くまでつかえる場所。
バスの路線図や時刻表などを一冊にまとめて調べやすくしてほしい。道路を整備し、急な坂を減らして
自転車の安全通過を確保してほしい。後ろ座席でもベルトを締めないといけませんが、守らない人も沢
山います。もっとPRすべき。
札幌は大変住みやすい街です。
当該アンケートでそれほどたくさんの情報及びサービスがあることを知って驚いた(例えば問20のホー
ムページ及び問24でリストアップされたサービス)。これからもっと研究するつもりである。札幌はとても
良くて、上手に組織されていて、快適な生活のためになる。私の唯一の問題は英語が良く話せる医者
を捜すことである。
当該アンケートを通して札幌市が外国人のためにたくさんの情報とサポートを提供していることが分か
った。情報がどこで手に入るかについて要約を各外国人に送っていただければ助かる。例えば問20及
び24にリストアップされているサービスである。メールサービスが望ましい、そして紙代・印紙代・郵送代
をおそらく節約できる。
スナックバーで日本語がわかっていても「外人だから入れない」という経験があるが、人種差別なのでダ
メだと思います。
札幌はとてもいい街で、全般に札幌生活に満足している。海外と直行便を増やして欲しい。
今までの札幌生活をとても楽しんでいた。美しい街だ!情報センター(国際プラザ?)のスタッフがとて
も助けになった。
札幌国際プラザの人々がいつも支援するように頑張ったと思います。とても素晴らしいサービスです。
ただボランティアではなく、ちゃんと雇用されている職員であればいいと思います。難しい仕事です!
外国人の保険福祉、医療など。
日中友好。
- 122 -
税金が高いです。去年の私の年収が230万円程度、今年6月の健康保険が1ヶ月で3万円、市民税と道
民税が1ヶ月1万円程度。一昨年には年収110万円で所得税36,000円。昨年には年収233万円で所得
税101,000円。昨年健康保険4,500円、市民税、道民税なし。今年6月健康保険3万円、市民税、道民
税1万円。家族3人(私、妻、子供)いるので割引して1万5千円、市民税、道民税7,000円。ですがそれ
も高いです。
一時保育で預けられる人数を増やしてほしい。私の仕事で急な依頼がよく来て、保育園で一時保育で
同時に3人だけを預かる場所が多いし、1才以下の子供を預かってくれる所がさらに少ない。家族が近
くに住んでいませんので、困っています。パートの方は仕事の日程が前もって決まっていて、一時保育
ではなく、週3日などの一般保育にして少し解決になるかも知れません。
居留資格やビザのことで安心に生活や仕事ができないケースがあるかもしれませんので、ビザや永
住、帰化などの面において手続きの簡素化や基準を低くするなど、外国人のためにもっと考えてほし
い。たとえば、永住手続きの場合、所要資料が明白でなく、基準が高く設定され、日本で長く生活する
外国人にもっと便利を提供すべき。
札幌の人は私の家族に対してとても受け取りやすいような気がする(アメリカ、イギリス、そしてインドから
来ている)。今年は隣人に班長の番までもやらされた。日本の小学校では先生たちが私たち及び私た
ちの子供に対してとても親切である。親の私たちは学校の手紙と資料を読めるが、できないと難しいだ
ろう。けれども不可避な問題だろう。長男は日本の小学校で問題があったが、違う学校でも似たような
問題があった(国際学校でも海外の学校でも)。札幌市立中央図書館は英文の本が数多くあって、素
晴らしいコレクションである!よく行く。ほかの主言語の本もある?
札幌には今年3月に引っ越したばかりなのでよく分からないです。
生活援助など言いたいことは沢山ありますが、中国の人との交流を希望しています。札幌市役所にも
非常に感謝しています。
日常生活の中の問題点を下記のようなものを挙げたいと思う:①我々イスラム教徒はどんな食べ物でも
食べられるわけではではない、ハラルフードしか食べられない上、どうしても豚肉を食べてはいけない。
従って、外食の場合ハラルフードが見つからない困難に直面している(例えばレストラン及び北海道大
学のコープで)いろいろなお肉と魚を同じ鍋で作るからだ。作る時に牛肉と魚を別々にすると我々が魚
を食べられる。東京大学と同じようにイスラム教徒のために看板で示されているハラルフードを提供でき
ることを希望している。②いくつかのヘルスサービス、例えばヘルスセンターで入手できる母たちのた
めの本と教室が日本語で提供されている。初めてお母さんになると貴重なサービスだが、(言葉が)分
からない。英訳を希望している。
例えばお祭り・お神輿のような地元のイベントについての情報が地方新聞にあって欲しい。必要なのは
不可欠な情報だけ:例えばイベント名、日付、時間、住所、情報(内容)一文、連絡先。
日本中ほかのどの街にも住みたくない。札幌、北海道が最高です。
1.木曜日に日本語を学べる教室を紹介してほしい。2.中国人同士の交流の場を設けてほしい。
外国人が北海道で働き安く出来るよう北海道の独自の法律を作ってもらいたい。
毎回飛行機を乗る時に思った事です。千歳空港の国際ロビーが狭いと思います。荷物センサーが一
つしかないのでかなり長い列になってしまいます。行列の中ではまたチェックインを始めてない観光客
も並んでるのでなかなか進めない事があります。北海道はこの二、三年間大変国際化になって来たと
思います。特に今年のサミット世界中に伝わりました。これからもっと広がると思いますが、世界中の
人々を招き易いように千歳空港の国際ロビーを拡大したほうがいいと思います。
住民票に載りたい。それは未だに実現していないなんて驚きます。
このようなアンケートもよくしてください。とくに外国籍市民の就職に力を入れてください。
特に女性のためのパートの仕事がとても少ない。そして英語の情報がとても少ない。だから女性は家に
こもりがちで、楽しみやレクリエーションとなる仕事がみつからない。札幌に住んでいる外国人のため
に、情報を英語で提供することが必要である。
- 123 -
1.仕事が見つからない。2.一部の日本人が非友好的。3.何かあった時に、自分の状況をうまく表現でき
ない。4.病院で受診した際の対応がひどかった。
札幌はとても住みやすい街です。でも外国人にとってはただ住むだけでは少し足りない気がします。例
えば特別な体験ができることなどが不足していると思います。そして、もしそういう体験をできる場所があ
るとしてもその情報がどこで得られるのか、わかりません。(この調査で初めてサイトを知りました。)そし
て、有名な観光地より、札幌市民の推薦する観光名所が知りたいです。地元の人だけが知っているよう
なスポットです。
札幌で生活をしてとても嬉しい。人生の3分の1ここで過ごしてきた!一人暮らしをして日本語が堪能で
はない外国人には生活が時々苦労するので今回のアンケートを作っていただいて素晴らしい。もっと
家族を訪問できる。家族が簡単に札幌に来られるように[新]千歳[空港]からアメリカ行きの直行便がも
っとあればと希望している!私の飼い猫が水をこぼしました。ごめんなさい。
私は中国の大連で外国語大学を卒業しました。専攻は日本語です。主人と知り合って結婚して札幌に
来ました。自分の母国語は中国語なので、中国語を仕事にいかしたいと思っています。日本人の友達
の紹介でハローワークに行ってきましたが中国語と関係ある仕事の情報がなかなかないです。上記の
仕事をしたいですね!私は中国で日本に来るまで日本語の教師の仕事をやっていました。できれば
中国語の教師とか、中国とやりとりしてる企業とかに仕事をしたいと思っていますが、でもなかなか見つ
からなくて、ずっと悩んでいます!何か情報があれば教えていただけませんか?
札幌市政が歩道の状態に注意を払うべきだというような気がする。歩道は平らではなくて、凹凸である
(不要な丘)。自転車に乗っている人が従うルールが必要、例えば自転車一台が正面から来て、もう一
台の自転車が道路の場合誰が誰に道を譲るべきなのか[どっちが優先か]?確実なルールがなくて、
すべてが「アイコンタクトと推測」に基づいているような気がする。我が国では外国人を目にした時に少
しスマイルしてアイコンタクトするが、日本人にスマイルすることがよくないと聞いて、日本人もそうしない
ような気がする。外国人のために日本人の倫理の基準についての認識と情報がもっとあったほうが強く
お勧めする。英語の看板がもっとあるべきだ。一般人にとっては外国語をみにつけることが難しいの
で、英語が「国際言語」になったので少なくても日本政府レベルで採用すべきだ。
私は日本に来てから今までずっと日本語と日本の文化を勉強し続けて来ています。中学1年と、高校3
年は私にとって本当に充実した4年間だと思っています。その理由はこの4年間はたくさんの友人と思
い出をくれたから。今は大学1年生です。生活の中で困っていることは特にありません。これからは将来
のことを考えながら勉強の計画を設けて楽しく大学生活を送っていきたいと思っています。
外国人学校(特に朝鮮学校)に対する支援を増やしてほしい。市長をはじめ市議会議員が直接学校に
訪問してみて、学校の現状をわかってほしい。
サラリーマンの為に週末や夜間を利用した日本語教育を希望します。
- 124 -
1
札幌市の外国人登録人口(2008 年 3 月 31 日現在)
国
アジア
籍
(20 ヵ国)
全市
中央
北
東
7,054 1,463 1,438
南
西
887
白石
519
厚別
378
豊平
973
清田
391
364
420
手稲
221
インド
インドネシア
韓国又は朝鮮
カンボジア
シンガポール
スリランカ
タイ
中国(台湾を含む)
ネパール
パキスタン
バングラデシュ
フィリピン
ブータン
ブルネイ
ベトナム
マレーシア
ミャンマー
モルディブ
モンゴル
ラオス
95
108
2,714
7
15
21
98
3,255
122
31
75
316
1
1
33
87
15
1
56
3
11
3
537
0
1
1
23
807
11
0
3
46
0
0
8
2
0
0
10
0
41
57
316
5
4
12
43
684
62
13
50
62
1
1
8
44
11
1
23
0
8
24
283
0
2
4
5
444
7
11
14
48
0
0
6
15
3
0
13
0
3
6
279
1
0
0
6
172
5
2
3
29
0
0
6
4
0
0
1
2
2
3
99
0
1
1
3
248
1
4
1
14
0
0
0
1
0
0
0
0
19
9
546
1
3
1
5
325
6
0
4
40
0
0
0
5
0
0
8
1
3
1
291
0
0
2
3
78
0
0
0
9
0
0
0
4
0
0
0
0
1
0
138
0
1
0
3
171
13
0
0
26
0
0
0
9
1
0
1
0
7
3
168
0
3
0
3
196
4
0
0
33
0
0
3
0
0
0
0
0
0
2
57
0
0
0
4
130
13
1
0
9
0
0
2
3
0
0
0
0
オセアニア (4 ヵ国)
223
92
38
12
15
11
17
6
11
18
3
オーストラリア
ニュージーランド
パプアニューギニア
フィジー
150
69
2
2
64
28
0
0
24
12
2
0
8
3
0
1
10
5
0
0
9
2
0
0
12
5
0
0
4
2
0
0
8
3
0
0
9
8
0
1
2
1
0
0
44
5
14
13
6
0
1
0
5
0
0
5
7
16
1
2
8
2
2
1
0
2
1
0
0
2
0
0
0
0
1
8
1
1
1
2
0
0
5
0
5
0
0
1
0
1
1
0
4
0
0
0
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
(9 ヵ国)
320
88
64
36
12
6
24
4
23
41
22
アゼルバイジャン
アルメニア
ウクライナ
ウズベキスタン
カザフスタン
キルギス
ベラルーシ
モルドバ
ロシア
1
1
20
10
15
3
2
1
267
1
1
2
0
2
1
1
0
80
0
0
6
7
4
0
0
0
47
0
0
6
0
8
1
0
0
21
0
0
0
0
0
0
0
0
12
0
0
0
2
0
0
0
0
4
0
0
1
0
0
1
0
0
22
0
0
0
0
0
0
0
0
4
0
0
4
1
0
0
0
1
17
0
0
1
0
1
0
1
0
38
0
0
0
0
0
0
0
0
22
ヨーロッパ (29 ヵ国)
458
119
103
56
16
13
58
5
28
50
10
1
13
13
163
8
7
3
3
19
19
10
1
1
0
2
7
53
0
1
1
1
1
8
2
0
0
0
4
1
27
4
2
2
1
1
8
5
0
0
0
1
1
26
0
0
0
0
3
1
0
0
1
0
1
0
7
1
1
0
0
3
0
0
0
0
0
0
0
7
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
2
3
20
1
0
0
0
3
2
2
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
10
2
0
0
0
0
0
0
0
0
1
2
1
7
0
3
0
1
6
0
1
1
0
0
0
0
5
0
0
0
0
1
0
0
0
0
中東 (9 ヵ国)
アフガニスタン
イスラエル
イラン
サウジアラビア
シリア
トルコ
バーレーン
ヨルダン
レバノン
NIS 諸国
アイスランド
アイルランド
イタリア
英国
オーストリア
オランダ
ギリシャ
クロアチア
スイス
スウェーデン
スペイン
スロバキア
セルビア・モンテネグロ
-1-
国
籍
全市
中央
北
東
白石
厚別
豊平
清田
南
西
手稲
4
3
56
2
4
8
9
43
13
6
18
1
2
1
14
13
1
1
10
0
2
2
0
16
2
3
3
0
1
0
1
1
0
2
11
0
1
3
5
10
5
1
8
0
1
1
0
0
1
0
7
0
1
1
0
3
1
1
5
0
0
0
0
3
0
0
2
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
1
0
0
0
1
0
0
0
1
1
0
10
0
0
1
1
3
5
1
0
0
0
0
0
3
0
0
2
0
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
4
2
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
3
4
0
0
7
0
0
1
1
6
0
0
1
0
0
0
10
1
1
0
1
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
164
15
58
39
6
28
8
2
3
5
0
2
7
70
6
9
4
8
5
1
8
1
3
2
3
3
5
16
1
4
1
5
0
0
0
4
1
0
3
2
1
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
0
1
17
1
5
2
1
2
0
7
0
2
0
1
3
4
10
0
0
1
1
2
4
19
0
0
2
1
0
0
1
0
0
2
0
0
0
3
0
2
0
3
0
1
1
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
1
0
0
0
0
28
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
3
0
2
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
0
1
0
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
北・中・南米 (20 ヵ国)
858
208
118
84
80
41
117
47
72
78
13
アルゼンチン
ウルグアイ
エクアドル
エルサルバドル
カナダ
キューバ
コスタリカ
コロンビア
ジャマイカ
チリ
ドミニカ
ドミニカ共和国
トリニダード・トバゴ
ブラジル
米国
ベネズエラ
ペルー
ボリビア
ホンジュラス
メキシコ
8
2
1
5
166
3
3
16
6
8
1
1
1
85
522
1
10
5
2
12
0
0
0
0
52
2
0
8
1
1
0
0
0
8
127
0
2
3
1
3
1
2
0
2
17
0
1
2
2
2
0
0
0
12
71
1
2
1
0
2
0
0
0
0
15
1
0
2
0
1
1
1
0
12
50
0
0
0
0
1
4
0
0
0
13
0
0
0
0
0
0
0
0
15
44
0
0
1
0
3
1
0
0
1
9
0
1
0
0
0
0
0
1
7
21
0
0
0
0
0
1
0
1
0
26
0
0
3
2
0
0
0
0
4
78
0
1
0
0
1
0
0
0
0
4
0
0
0
0
0
0
0
0
7
36
0
0
0
0
0
0
0
0
2
9
0
1
0
0
0
0
0
0
0
53
0
5
0
0
2
1
0
0
0
19
0
0
1
1
3
0
0
0
20
32
0
0
0
1
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
1
0
0
0
0
10
0
0
0
0
0
5
3
0
0
0
2
0
0
0
0
0
9,126 1,993 1,833 1,127
654
479 1,198
455
506
612
269
チェコ
デンマーク
ドイツ
ノルウェー
パラグアイ
ハンガリー
フィンランド
フランス
ブルガリア
ベルギー
ポーランド
ポルトガル
マルタ
ラトビア
リトアニア
ルーマニア
アフリカ
(21 ヵ国)
アルジェリア
ウガンダ
エジプト
エチオピア
ガーナ
カメルーン
ギニア
ケニア
コートジボワール
ザンビア
シエラレオネ
ジンバブエ
スーダン
セネガル
タンザニア
チュニジア
ナイジェリア
マダガスカル
南アフリカ
モーリシャス
モロッコ
無国籍
合計 (112 ヵ国)
-2-
2
札幌市内の学校に在籍する外国人留学生(2008 年 5 月 1 日現在)
【学校別外国人留学生数】
学校名
留学生数
大学・大学院
専門学校
合計
国費留学
817
33
9
118
6
21
21
5
3
19
18
1
1
2
1
50
2
1
1
1
1
3
1
1
1
1
256
2
1,138
260
北海道大学
北海道教育大学(札幌校)
札幌医科大学
札幌大学
藤女子大学
北星学園大学
北海学園大学
北海道工業大学
北海道東海大学
北海商科大学
札幌国際大学
天使大学
ファッションドレスメーカー専門学校
北海道製菓専門学校
札幌情報未来専門学校
吉田学園公務員専門学校
吉田学園情報ビジネス専門学校
吉田ビューティーステージ専門学校
札幌ベルエポック製菓調理専門学校
札幌ベルエポック美容専門学校
札幌デザイナー学院
専門学校札幌スクールオブビジネス校
札幌ビジュアルアーツ
北海道歯科衛生士専門学校
札幌建築デザイン専門学校
札幌マンガ・アニメ学院
外国政府派遣
私費留学
26
535
31
9
119
6
21
21
5
3
19
17
1
1
2
1
50
2
1
1
1
1
3
1
1
1
1
26
852
1
1
【国籍別外国人留学生数】
国
籍
アジア (19 ヵ国)
インド
インドネシア
韓国
カンボジア
シンガポール
スリランカ
タイ
中国
ネパール
パキスタン
バングラデシュ
フィリピン
ブータン
ブルネイ
ベトナム
マレーシア
ミャンマー
モンゴル
ラオス
オセアニア (4 ヵ国)
オーストラリア
ニュージーランド
パプアニューギニア
フィジー
留学生数
国費留学
944
9
33
149
3
3
7
25
602
13
8
20
16
1
2
5
29
5
13
1
11
8
1
1
1
156
8
17
24
0
3
7
14
26
7
4
15
15
1
2
2
1
5
4
1
4
2
0
1
1
-3-
外国政府派遣
26
0
0
10
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
15
0
0
0
0
0
0
0
0
私費留学
762
1
16
115
3
0
0
10
576
6
4
5
1
0
0
3
13
0
9
0
7
6
1
0
0
国
籍
中東 (8 ヵ国)
イスラエル
イラク
イラン
サウジアラビア
シリア
トルコ
ヨルダン
レバノン
NIS諸国 (4 ヵ国)
ウクライナ
カザフスタン
キルギス
ロシア
ヨーロッパ (20 ヵ国)
アイルランド
イタリア
英国
オランダ
ギリシャ
クロアチア
スイス
スウェーデン
スペイン
セルビア
チェコ
ドイツ
ノルウェー
ハンガリー
フィンランド
フランス
ブルガリア
ベルギー
ポーランド
ルーマニア
アフリカ (12 ヵ国)
ウガンダ
エジプト
エチオピア
ガーナ
カメルーン
ケニア
コンゴ
ザンビア
ジンバブエ
スーダン
チュニジア
ナイジェリア
北・中・南米 (14 ヵ国)
ウルグアイ
カナダ
コスタリカ
コロンビア
ジャマイカ
チリ
ドミニカ
パラグアイ
ブラジル
米国
ベネズエラ
ペルー
ボリビア
メキシコ
合計 (81 ヵ国)
留学生数
国費留学
外国政府派遣
私費留学
15
1
1
7
1
2
1
1
1
22
2
4
2
14
53
1
1
10
1
1
1
1
4
4
1
3
4
3
3
3
3
3
1
3
2
35
4
11
1
1
1
2
1
2
2
2
2
6
58
1
5
1
3
2
2
1
3
11
23
1
1
2
2
10
1
0
4
0
2
1
1
1
12
1
3
0
8
27
0
0
4
1
1
1
1
0
2
4
2
1
0
2
0
0
3
0
3
2
23
3
7
1
1
0
0
1
2
2
2
0
4
31
1
1
1
3
2
1
1
0
11
4
1
1
2
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
5
0
1
3
1
0
0
0
0
10
1
1
2
6
29
1
1
6
0
0
0
0
4
2
0
1
3
3
1
3
3
0
1
0
0
12
1
4
0
0
1
2
0
0
0
0
2
2
27
0
4
0
0
0
1
0
3
0
19
0
0
0
0
1,138
260
26
852
-4-
3
札幌市内の外国人宿泊状況(2007 年度)
【月別宿泊状況】
市内(定山渓
全市(人)
構成比
前年度比
地域を除く)
定山渓地域
2003 年度
222,425
-
95.8%
185,523
36,902
2004 年度
381,288
-
171.4%
318,114
63,174
2005 年度
490,083
-
128.5%
439,322
50,761
2006 年度
559,272
-
114.1%
488,941
70,331
2007 年度
752,081
-
134.5%
666,713
85,368
2007 年 4 月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
2008 年 1 月
2月
3月
合計
44,155
47,853
56,844
92,018
73,569
55,263
65,349
47,508
77,382
62,777
90,562
38,801
752,081
5.9%
6.4%
7.6%
12.2%
9.8%
7.3%
8.7%
6.3%
10.3%
8.3%
12.0%
5.2%
100.0%
146.5%
128.9%
129.5%
129.2%
106.3%
127.9%
167.2%
163.9%
141.6%
175.6%
120.8%
124.9%
134.5%
39,277
44,029
51,149
79,624
62,818
48,029
57,515
42,829
68,206
55,983
81,683
35,571
666,713
4,878
3,824
5,695
12,394
10,751
7,234
7,834
4,679
9,176
6,794
8,879
3,230
85,368
※宿泊人数は延べ人数
【発地別宿泊状況】
台湾
延
べ
宿泊人数
304,688
(宿泊実人数)
( 275,916 )
香港
177,015
韓国
国・地域
構成比
前年度比
40.5 %
122.4 %
( 152,905 )
23.5 %
133.7 %
108,883
(
95,842 )
14.5 %
167.6 %
シンガポール
47,001
(
42,638 )
6.2 %
231.9 %
中国
28,493
(
25,162 )
3.8 %
152.6 %
米国
114.6 %
19,025
(
12,412 )
2.5 %
マレーシア
8,197
(
7,167 )
1.1 %
オーストラリア
6,684
(
4,907 )
0.9 %
122.5 %
タイ
4,807
(
3,989 )
0.6 %
203.1 %
ロシア
3,692
(
2,745 )
0.5 %
110.6 %
英国
3,030
(
2,274 )
0.4 %
105.9 %
カナダ
2,622
(
1,923 )
0.3 %
102.8 %
ドイツ
1,808
(
1,399 )
0.2 %
48.0 %
その他
17,177
(
12,524 )
2.3 %
67.0 %
不明
18,959
(
18,030 )
2.5 %
164.7 %
合計
752,081
( 659,833 )
100.0 %
134.5 %
-5-
-
4
在留資格一覧
在留資格
外交
本邦において行うことができる活動
該当例
在留期間
日本国政府が接受する外国政府の外交使節団若しくは領 外国政府大使、公使、総 外交活動の
事機関の構成員、条約若しくは国際慣行により外交使節と 領事、代表団構成員等及 期間
同様の特権及び免除を受ける者又はこれらの者と同一の びその家族
世帯に属する家族の構成員としての活動
日本国政府の承認した外国政府若しくは国際機関の公務
に従事する者又はその者と同一の世帯に属する家族の構
成員としての活動(外交の項に掲げる活動を除く)
外国政府の大使館・領事 公用活動の
館職員、国際機関等から 期間
公の用務で派遣される
者等及びその家族
教授
本邦の大学若しくはこれに準ずる機関又は高等専門学校
において研究、研究の指導又は教育をする活動
大学教授等
芸術
収入を伴う音楽、美術、文学その他の芸術上の活動(興行 作曲家、画家、著述家等 3 年、1 年
の項に掲げる活動を除く)
宗教
外国の宗教団体により本邦に派遣された宗教家の行う布
教その他の宗教上の活動
外国の宗教団体から派
遣される宣教師等
報道
外国の報道機関との契約に基づいて行う取材その他の報
道上の活動
外国の報道機関の記者、 3 年、1 年
カメラマン
公用
3 年、1 年
3 年、1 年
本邦において貿易その他の事業の経営を開始し若しくは 外資系企業等の経営
本邦におけるこれらの事業に投資してその経営を行い若 者・管理者
しくは当該事業の管理に従事し又は本邦においてこれら
の事業の経営を開始した外国人(外国法人を含む)若しく
投資・経営 は本邦におけるこれらの事業に投資している外国人に代
わつてその経営を行い若しくは当該事業の管理に従事す
る活動(法律・会計業務の項に掲げる資格を有しなければ
法律上行うことができないこととされている事業の経営
若しくは管理に従事する活動を除く)
3 年、1 年
外国法事務弁護士、外国公認会計士その他法律上資格を有 弁護士、公認会計士等
法律・会計
する者が行うこととされている法律又は会計に係る業務
業務
に従事する活動
3 年、1 年
医療
医師、歯科医師その他法律上資格を有する者が行うことと 医師、歯科医師、看護師 3 年、1 年
されている医療に係る業務に従事する活動
研究
本邦の公私の機関との契約に基づいて研究を行う業務に
従事する活動(教授の項に掲げる活動を除く)
教育
本邦の小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲学校、 中学校・高等学校等の語 3 年、1 年
聾学校、養護学校、専修学校又は各種学校若しくは設備及 学教師等
び編制に関してこれに準ずる教育機関において語学教育
その他の教育をする活動
技術
本邦の公私の機関との契約に基づいて行う理学、工学その 機械工学等の技術者
他の自然科学の分野に属する技術又は知識を要する業務
に従事する活動(教授、投資・経営、医療から教育まで、
企業内転勤及び興行の項に掲げる活動を除く)
政府関係機関や私企業
等の研究者
3 年、1 年
3 年、1 年
本邦の公私の機関との契約に基づいて行う法律学、経済 通訳、デザイナー、私企 3 年、1 年
学、社会学その他の人文科学の分野に属する知識を必要と 業の語学教師等
人文知識・ する業務又は外国の文化に基盤を有する思考若しくは感
国際業務 受性を必要とする業務に従事する活動(教授、芸術、報道、
投資・経営から教育まで、企業内転勤及び興行の項に掲げ
る活動を除く)
企業内
転勤
本邦に本店、支店その他の事業所のある公私の機関の外国 外国の事業所からの転
にある事業所の職員が本邦にある事業所に期間を定めて 勤者
転勤して当該事業所において行うこの表の技術の項又は
人文知識・国際業務の項に掲げる活動
-6-
3 年、1 年
興行
技能
演劇、演芸、演奏、スポ―ツ等の興行に係る活動又はその 俳優、歌手、ダンサー、 1 年、6 月、
他の芸能活動(投資・経営の項に掲げる活動を除く)
プロスポーツ選手等
3 月、15 日
本邦の公私の機関との契約に基づいて行う産業上の特殊
な分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する活
動
外国料理の調理師、スポ 3 年、1 年
ーツ指導者、航空機等の
操縦者、貴金属等の加工
職人等
収入を伴わない学術上若しくは芸術上の活動又は我が国 日本文化の研究者等
特有の文化若しくは技芸について専門的な研究を行い若
文化活動
しくは専門家の指導を受けてこれを修得する活動(留学か
ら研修までの項に掲げる活動を除く)
1 年、6 月
本邦に短期間滞在して行う観光、保養、スポ―ツ、親族の 観光客、会議参加者等
短期滞在 訪問、見学、講習又は会合への参加、業務連絡その他これ
らに類似する活動
90 日、30
日、15 日
留学
本邦の大学若しくはこれに準ずる機関、専修学校の専門課 大学、短期大学等の学生 2 年、1 年
程、外国において 12 年の学校教育を修了した者に対して
本邦の大学に入学するための教育を行う機関又は高等専
門学校において教育を受ける活動
就学
本邦の高等学校(中等教育学校の後期課程を含む)若しく 高等学校、専修学校(高 1 年、6 月
は盲学校、聾学校若しくは養護学校の高等部、専修学校の 等又は一般課程)等の生
高等課程若しくは一般課程又は各種学校(留学の項に規定 徒
する機関を除く)若しくは設備及び編制に関してこれに準
ずる教育機関において教育を受ける活動
研修
本邦の公私の機関により受け入れられて行う技術、技能又 研修生
は知識の修得をする活動(留学及び就学の項に掲げる活動
を除く)
1 年、6 月
教授から文化活動までの在留資格をもつて在留する者又 在留外国人が扶養する
家族滞在 は留学、就学若しくは研修の在留資格をもつて在留する者 配偶者・子
の扶養を受ける配偶者又は子として行う日常的な活動
法務大臣が個々の外国人について特に指定する活動
特定活動
在留資格
本邦において有する身分又は地位
法務大臣が永住を認める者
3 年、2 年、
1 年、6 月、
3月
外交官等の家事使用人、 3 年、1 年、
ワーキング・ホリデー及 6 月、法務大
び技能実習の対象者等 臣が指定す
る期間(1 年
以内)
該当例
在留期間
法務大臣から永住の許 無期限
可を受けた者(入管特
例法の「特別永住者」
を除く)
永住者
日本人の 日本人の配偶者若しくは民法第 817 条の 2 の規定によ 日本人の配偶者・実
配偶者等 る特別養子又は日本人の子として出生した者
子・特別養子
3 年、1 年
永住者の在留資格をもつて在留する者若しくは特別永 永住者・特別永住者の 3 年、1 年
永住者の 住者(以下「永住者等」と総称する)の配偶者又は永住 配偶者及び我が国で出
配偶者等 者等の子として本邦で出生しその後引き続き本邦に在 生し引き続き在留して
留している者
いる実子
定住者
法務大臣が特別な理由を考慮し一定の在留期間を指定
して居住を認める者
出典:入国管理局
インドシナ難民、日系 3 3 年、1 年、
法務大臣が指
世、中国残留邦人等
http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan04.html (2008 年)
-7-
定する期間
(3 年以内)
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