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n = n

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n = n
(3)安定係数法
均質な土からなる単純斜面で間隙水圧を考慮しないとき、安定図表を用いた方法がある。
短期安定問題に用いられる非圧密非排水条件下で得られた強度定数を用いる全応力解析法においては
φ=0°となり、斜面の限界高さ Hc は次式で表される。
Hc  Ns
c
(8.39)
t
ここに、Ns:安定係数、c:土の粘着力、γt:土の単位体積重量
H
深さ係数 nd

H
H
 t , cu

H
図 8.12 深さ係数のとり方
安定係数は斜面の傾斜角と図 8.12 に示す斜面肩から固い地盤までの深さ H’と斜面の高さ H の比であ
る深さ係数 nd だけに関係し、テイラー(Taylor)は安定数(1/Ns)と斜面傾斜角の関係を図表にまとめ
た。のちにテルツァーギによって安定数の逆数の形で安定係数の形に直している。安定係数の図を図
8.13 に示す。斜面の傾斜角が 53°より大きいときは斜面先破壊を生じ、53°より小さいときは底部破
壊を生じることが多い。斜面の傾斜角
11
斜面先破壊
底部破壊
斜面内破壊
9
斜面内破壊
nd =1
.2
10
nd =2.0
nd =1
.0
nd=1.5
nd =4.0
安定係数 Ns
8
底部破壊
7
6
60°
nd=∞
5.52
53°
5
4
斜面先破壊
のn d
任意
3.85
3
90° 80°
70°
60°
50°
40°
30° 20°
10°
0°
傾斜角 β
図 8.13 φ=0 の場合の Ns と傾斜角βおよび nd の関係
βと深さ係数が与えられると、図 8.13 から安定係数が求まり、式(8.32)を使って斜面の限界高さ Hc を求
めることができる。
5°
φ
10
m=
φ
φ
m=
m =1
10°
5°
0°
m =2
φ
11
φ
m =2
5°
12
安定係数 Ns
9
8
7
6
°
Ns=5.52
=0
53°
φm
5
4
3.85
33
90° 80° 70° 60° 50° 40° 30° 20° 10° 0°
傾斜角 β
図 8.14 Ns、β、φとの安定係数の関係
一方、内部摩擦角φ=0 でない土については、図 8.13 は利用できない。この場合、安定係数 Ns は斜
面勾配だけでなく、内部摩擦角φにも関係するため、図 8.14 を用いる。
(1) 臨界円を求める方法
O
60°
Φ=
Φ
2θ
50°
=0
°
5°
10 °
25°
20 °
15 °
10 °
5°
0°
β i
i,θ
40° 15°
20 °
30°
20°
10°
Φ=25°
Φ=20°
θ
i
0°
30°
40°
25°
50°
60°
70°
斜面の傾斜角 β
図 8.15 臨界円の求め方(斜面先破壊)
80°
90°
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