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太陽光発電システム 故障診断技術の開発
Ishida Lab. University of Tsukuba 太陽光発電システム 故障診断技術の開発 筑波大学大学院 システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻 修士1年 大橋俊也 1 太陽電池アレイの故障検出 Ishida Lab. University of Tsukuba 太陽光発電 ・発電時にCO2排出しない ・太陽光がエネルギ源 太陽電池 「屋外において、20年以上の期間 にわたってメンテナンスフリーで機 能し続ける」と言われている (社団法人太陽光発電普及推進協会ホームページより) 設置数年の太陽電池 アレイから故障が報告 2 Ishida Lab. 故障診断システム University of Tsukuba 太陽電池アレイ (太陽電池ストリングが並列接続されたもの) 太陽電池モジュール 接続箱 ストリング (太陽電池モジュールが直列接続されたもの) 太陽電池アレイの構成図 (パワーコンディショナ) 故障診断システム 実測値と推定値の 比較により,不具 合の存在を検出 不具合 部位の特定 太陽電池 アレイ側不具合 太陽電池アレイの 不具合箇所・種類 の特定 3 TDR測定による故障検出方法 Ishida Lab. University of Tsukuba TDR測定の原理 (Time Domain Reflectometry) ケーブルやプリント基板の配線に高速なパルス やステップ信号を印加し,返ってくる反射波形を 観測することで,伝送路における特性インピー ダンスの変化を計測する. 入力信号 信号発生器 参照信号 反射信号 測定対象 合成信号 オシロスコープ オシロスコープにより, 合成信号を観測する 4 Ishida Lab. 実験条件・方法 University of Tsukuba ・多結晶シリコン太陽電池モジュール(定格150W)10枚で1ストリングを構成. ・信号発生器の正極端子をストリングの正極に,信号発生器の負極端子を接続箱の接 地極に接続し,ストリングの負極は開放. Y10 Y9 Y8 Y7 Y6 Y1 Y2 Y3 Y4 Y5 オシロスコープ 参照信号 信号発生器 入力信号 の位置 合成 信号 反射信号 を開放する 断線模擬 に直列抵抗を入れる 劣化模擬 5 Ishida Lab. 開発目標 University of Tsukuba 故障の判断基準 ある施工業者 : FFが0.5以下 太陽電池メーカーの機器10年保証の内容例 公称最大出力の90%以下 : (http://ja.wikipedia.org/wiki) 抵抗なし R=1Ω R=10Ω R=47Ω FF 0.68 0.67 0.50 0.26 Pmax[W] 900 870 650 250 97% 72% 28% Pmax ratio 100% Vmax×Imax FF= ────── Voc×Isc ─── 開発目標 10Ωの直列抵抗増加を検出できる!! 6 断線模擬 Ishida Lab. University of Tsukuba 7 劣化模擬47Ω Ishida Lab. University of Tsukuba 8 劣化模擬10Ω Ishida Lab. University of Tsukuba 9 現在わかっていること ¾ Ishida Lab. University of Tsukuba ステップ信号 ¾断線,劣化47Ω模擬の箇所を推測できる ¾劣化10Ω模擬の箇所の推測は困難 ¾ 正弦波 ¾断線箇所は推測できる ¾劣化模擬の箇所は推測困難 ¾ インパルス ¾断線,劣化模擬の箇所推測は困難 10 今後の予定 ¾ Ishida Lab. University of Tsukuba TDR測定を用いた実験・検討 ¾実験データの数値解析により故障箇所の検出を 行う ¾ 太陽電池回路のモデル化を行い,数値計算 と実験データとの比較を行う 11