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2013年度2/四期生産計画について

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2013年度2/四期生産計画について
No.20
No. 20 88
発
行
日
2013
2013.7.19
H 2 5 . 7 . 19
箇
所
経 営 委 員 会
発行者
新日鐵住金君津労働組合
君 津 市 大 和 田 666-1
℡0439(52)8711㈹
編集責任者
松井 健太
2013年度
2013 年度2
年度 2 / 四期生産計画について
四期生産計画 について
組 合 は 、平 成 2 5 年 7 月 1 9 日 の 箇 所 経 営 委 員 会 に て 、会 社 よ り 君 津 製 鐵 所 と し て の 2 0 1 3
年度2/四期の生産計画の説明を受けました。
【会
社】
Ⅰ . 2013 年 度 ( 平 成 25 年 度 ) 上 期 の 鉄 鋼 需 給 動 向
1. 国内外の経済動向
(1) 世界経済
足 元 の 世 界 経 済 は 、米 国・ア セ ア ン 諸 国 が 順 調 な 成
長 を 維 持 す る 中 で 、中 国 の 回 復 テ ン ポ が 予 想 を 下 回
る 状 態 が 続 き 、欧 州 は 底 入 れ に 近 付 き つ つ あ り 、全
体として緩やかな拡大が続いている。
米国は、住宅バブルの後遺症がほぼ解消される中、
人 口・世 帯 数 の 増 加 を 背 景 と し て 住 宅 着 工・自 動 車
販 売 が 増 大 を 続 け(【 図 表
1】米 国 住 宅 着 工 戸 数 、自 動 車 販 売 )、
雇 用 も 安 定 的 に 拡 大 し て い る 。懸 念 さ れ て い た 増 税・歳 出 削 減 の マ イ ナ ス は 景 気 拡 大 に 目 立 っ
た ブ レ ー キ と は な っ て お ら ず 、今 後 回 復 テ ン ポ が 若 干 高 ま る 可 能 性 も あ る 。一 方 、ユ ー ロ 圏 は
南 欧 債 務 問 題 を 受 け て 依 然 不 安 定 な 動 き が 続 い て い る が 、乗 用 車 販 売・住 宅 投 資・設 備 投 資 な
どは中期的に見た大底圏にあり、上期中には底入れし緩慢ながら回復に向かうと見込まれる。
中 国 の GDP 成 長 率 は 2013 年 1~3 月 期 が 前 年 比
7.7%と 引 き 続 き や や 低 め 水 準 が 続 い て い る 。輸 出 ・
個 人 消 費 に は 持 ち 直 し も 動 き が 見 ら れ る が 、過 剰 設
備の存在や地方政府の債務問題などから投資活動
に勢いがつきにくい状態が続いていると見られる。
さ ら に 、住 宅 価 格 の 上 昇 テ ン ポ が 加 速 し て い る こ と 、
イ ン フ レ 圧 力 が 高 ま り つ つ あ る こ と な ど か ら 、景 気
刺激策をさらに強化しにくい状況にある。
中国経済の減速とデジタル家電不況を受け生産活
動 の 停 滞 が 続 い て い た NIEs 諸 国 は 、半 導 体・デ ジ
タル家電の在庫調整進展などに伴って持ち直しに
向 か い つ つ あ る も の の 、中 国 経 済 の 回 復 が 鈍 い こ と 、
【図表2】 主要国・地域経済成長率
2011年
10-12
0.8
日本(*)
4.1
米国(*)
ユーロ (*)
▼1.3
中国
8.9
韓国(*)
1.4
台湾
1.2
香港
3.0
シン ガポール
3.6
タイ
▼8.9
マレーシア
5.2
イ ン ドネシア
6.5
フィリピン
4.0
ベトナム
6.1
インド
6.1
ブラジル
1.4
ロシア
4.7
1-3
4.8
2.0
0.0
8.1
3.7
0.6
0.8
1.6
0.4
5.1
6.3
6.3
4.0
5.3
0.8
4.0
2012年
4-6
7-9
▼0.6
▼3.6
1.3
3.1
▼0.7
▼0.2
7.6
7.4
1.5
0.2
▼0.1
1.0
1.0
1.4
2.5
0.3
4.4
3.1
5.6
5.2
6.4
6.2
6.0
7.2
4.7
5.4
5.5
5.3
0.5
0.9
4.0
2.9
(%)
10-12
1.2
0.4
▼2.3
7.9
1.5
3.7
2.8
1.5
19.1
6.5
6.1
7.1
5.4
4.5
1.4
2.2
2013
1-3
4.1
2.4
▼0.9
7.7
1.5
1.5
2.8
▼0.6
5.3
4.1
6.0
7.8
4.9
4.8
1.9
1.1
(*)は前期比年率、(*)以外は対前年同期
円 安 の 影 響 を 受 け や す い こ と 、デ ジ タ ル 家 電 需 要 に 飽 和 化 の 兆 し が あ る こ と か ら 、回 復 に 弾 み
が付きにくい状態にある。
1
ア セ ア ン 諸 国 は 、雇 用・賃 金 が 順 調 に 増 加 し て
い る 中 で 、良 好 な 経 済 状 況 を 背 景 と し た 直 接 投
資 の 流 入 に よ り 、国 毎 の 拡 大 テ ン ポ に は 格 差 が
見 ら れ る も の の 、全 体 と し て 好 調 を 維 持 し て い
る 。そ の 中 で 、イ ン フ レ 圧 力 は 着 実 に 高 ま り つ
つ あ り 、不 動 産 価 格 上 昇 テ ン ポ が 加 速 し つ つ あ
ることには注意を払う必要がある。またイン
ド・ブ ラ ジ ル・ロ シ ア は 、リ ー マ ン シ ョ ッ ク 後
の高成長を経て拡大テンポの減速を余儀なく
さ れ て い る こ と に 加 え 、足 元 で は 資 源 価 格 下 落 や イ ン フ レ 圧 力 の 高 ま り な ど に よ り さ ら に 不 安
定になっている。
(【 図 表 2】 主 要 国 ・ 地 域 経 済 成 長 率 )。
(2) 日本経済
日 本 経 済 は 回 復 に 向 け た 動 き が 続 い て い る 。 10 兆 円 規 模 の 大 型 補 正 予 算 に 加 え 、 日 銀 の か っ
て な い 金 融 緩 和 政 策 に よ る 円 高 修 正 と 株 高 に よ り 、景 況 感 は 急 速 に 好 転 し て お り (【 図 表
3】 景 気
動 向 指 数 )、 輸 出 の 持 ち 直 し と 堅 調 な 個 人 消 費 に 政 策 効 果 が 加 わ り 、 上 期 の 成 長 率 は 高 め が 予 想
される。
そ の 中 で 個 人 消 費 は 好 調 に 推 移 し て い る 。乗 用 車 販 売 は 各 社 の 販 促 努 力 に よ り エ コ カ ー 補 助 金
反 動 減 が 軽 微 な も の に 留 ま り 、エ コ カ ー・軽 自 動 車 を 中 心 に 予 想 を や や 上 回 っ て 推 移 し て い る 。
ま た 百 貨 店 販 売 は 底 入 れ か ら 拡 大 に 転 じ 、食 品 ス ー パ ー・コ ン ビ ニ・外 食 の 売 上 高 は 堅 調 な 動
き を 続 け て い る 。さ ら に 、観 光・娯 楽 な ど の サ ー ビ ス 需 要 は 節 約 疲 れ や 雇 用 環 境 の 好 転 を 受 け
て 回 復 が 維 持 さ れ て お り 、シ テ ィ ホ テ ル 稼 働 率・新 幹 線 輸 送 人 員 等 は 順 調 に 上 昇 し て い る 。上
期 中 は 、雇 用 環 境 が さ ら に 明 る さ を 増 す 中 で 、株 高・円 安 に よ る 資 産 効 果 も あ り 、個 人 消 費 は
順調に推移する。
ま た 設 備 投 資 は 持 ち 直 し に 転 じ つ つ あ る (【 図 表
4】
設 備 投 資 関 連 指 標 )。 堅 調 な 個 人 消 費 を 背 景 に 小 売
業・運 輸 業・通 信 業 な ど の 非 製 造 業 の 投 資 は 拡 大
に転じている。一方で、製造業は輸出の減少が
2012 年 末 ま で 続 い た こ と か ら 、 投 資 に 消 極 的 な
姿 勢 を 維 持 し て い た 。但 し 、輸 出 が 底 打 ち か ら 回
復 に 転 じ つ つ あ り 、円 安 に よ り 輸 出 企 業 の 収 益 が
急 速 に 好 転 し て い る こ と か ら 、上 期 に は 製 造 業 の
設備投資も持ち直すと見込まれる。
輸 出 は 、 減 少 を 続 け て い た 中 国 ・ EU 向 け の 底 打
ちに加えて、円安効果が本格化する中で、米国・
ASEAN 向 け が 堅 調 な 伸 び を 維 持 す る こ と か ら 、
上 期 に 拡 大 に 転 じ る 。(【 図 表
5】 輸 出 数 量 指 数 )。
短期的には、中国経済の不振が深刻化すること、
南欧諸国債務問題が再燃することをリスク要因
と し て 指 摘 出 来 る が 、米 国 経 済 の 回 復 に 力 強 さ が
増 す こ と に 加 え て 、中 国 新 政 権 の 政 策 運 営 が 本 格 化 す る こ と 、欧 州 諸 国 の 危 機 管 理 政 策 が 整 備
さ れ つ つ あ る こ と か ら 、リ ス ク を 乗 り 越 え る 可 能 性 も 高 ま っ て い る 。ま た 、適 切 な 政 府 の 対 応
に よ り 、 冷 え 込 ん で い る 日 中 ・ 日 韓 関 係 の 再 構 築 が 進 む こ と が 望 ま れ る 。 中 期 的 に は 、 2014
年 4 月 に 予 定 さ れ て い る 消 費 税 増 税 に よ る 消 費 の 落 ち 込 み や 、か つ て な い 規 模 で 進 め ら れ て い
2
る 日 銀 の 国 債 購 入 の 反 動 が 懸 念 さ れ る が 、こ れ ら の 課 題 に 対 す る 日 本 経 済 の 対 応 力 も 高 ま り つ
つある。
2.世界の鉄鋼需給について
今 年 4 月 に 発 表 さ れ た 2013 暦 年 の WSA( 世 界 鉄 鋼 協 会 )世 界 鉄 鋼 需 要 見 通 し は 、昨 年 10 月
見 通 し か ら ▼ 100 万 ㌧ 下 方 修 正 さ れ 14 億 5390 万 ㌧ と な り 、 伸 び 率 も 前 年 比 で +3.2% か ら
+2.9% に 鈍 化 し た(【 図 表
6】鋼 材 見 掛 消 費 WSA 見 通 し )。ま た
2014 暦 年 の 需 要 見 通 し は 、前 年 比 +3.2%
の 15 億 0020 万 ㌧ と な っ て お り 、世 界 の 鉄 鋼 需 要 拡 大 テ ン ポ は 、2014 年 に か け て 僅 か な が ら
も加速すると見込まれている。
【図表6】 鋼材見掛消費(百万㌧) WSA(世界鉄鋼協会) 2013年4月
こ の 中 で 、イ ン ド を 含 む ア ジ ア の 鋼
材 需 要 は 2011 年 ま で の 対 前 年
ブラジル
ロシア
インド
中 国
BRIC's
EU27
米国
日 本
先進国
韓 国
台 湾
他アジア
中近東
アフリカ
その他
その他
世界計
アジア
(比率)
+6,000 万 ㌧ 超 の 大 幅 な 増 大 か ら 、
2012 年 に は 同 +1,630 万 ㌧ ( 9 億
2,040 万 ㌧ )、 2013 年 に は 同 +2,960
万 ㌧ ( 9 億 5,000 万 ㌧ )、 2014 年 に
は 同 +2,660 万 ㌧ ( 9 億 7660 万 ㌧ )
と 拡 大 テ ン ポ は 鈍 化 す る が 、引 き 続
き世界の需要拡大を牽引する見通
し で あ り 、世 界 全 体 の 需 要 増 加 の 三
分の二前後を占める状況が続く。
一 方 、 2012 年 度 の 世 界 粗 鋼 生 産
量 ( 62 カ 国 ) は 前 年 比 +1.6%の 15
億 2340 万 ㌧ と な っ た 。 引 き 続 き 中
国が突出した生産拡大を続けてお
り 、需 要 の 伸 び が 鈍 化 す る 中 、ア ジ
2010
2011
26.1
35.6
64.9
587.6
714.3
144.6
79.9
63.6
288.1
52.4
17.8
56.1
46.8
24.8
99.9
297.7
1,300
842.4
64.8%
25.0
40.9
69.8
634.3
770.0
154.4
89.2
64.1
307.7
56.4
18.1
61.4
49.5
24.9
107.2
317.5
1,395
904.2
64.8%
2012
2013
速報
予測 対前年 対前回
25.2
26.2
+1.1 ▼0.8
41.8
42.9
+1.1
+0.5
71.6
75.8
+4.3 ▼1.5
646.2 668.8
+22.6
+9.6
784.8 813.8
+29.0
+7.8
140.1 139.5
▼0.7 ▼8.6
96.7
99.3
+2.6 ▼0.7
64.0
62.6
▼1.4 ▼1.0
300.8 301.4
+0.5 ▼10.3
54.1
54.1
▼0.1 ▼2.2
17.9
18.3
+0.4
+0.0
66.6
70.4
+3.8
+4.6
48.9
49.3
+0.4 ▼3.5
26.6
28.8
+2.2
+1.5
112.8 117.9
+5.1
+1.1
327.0 338.7
+11.7
+1.5
1,413 1,454
+41.3 ▼1.0
920.4 950.0
+29.6
+9.5
65.2% 65.3%
2014
予測 対前年
27.2
+1.0
44.6
+1.7
81.1
+5.3
685.5
+16.7
838.5
+24.7
143.9
+4.5
102.2
+2.9
62.2
▼0.4
308.3
+7.0
55.3
+1.3
18.7
+0.4
73.8
+3.3
52.3
+3.0
31.0
+2.2
122.3
+4.4
353.3
+14.6
1,500
+46.3
976.6
+26.6
65.1%
アの鉄鋼需給はさらに緩和した。
cf.粗鋼生産(WSA公表ベース)
11年度
12年4-6月
(62カ国でほぼ全世界の98%をカバーしている)
7-9月
10-12月
13年1-3月
12年度
対前年
13年4月
62ヵ国
15.00億㌧
3.91億㌧
3.76億㌧
3.67億㌧
3.89億㌧ 15.23億㌧
+1.6%
中国
6.91億㌧
1.84億㌧
1.78億㌧
1.74億㌧
1.92億㌧
+5.5% 6,565万㌧ 6,703万㌧
韓国
7.28億㌧
6,927万㌧ 1,759万㌧ 1,718万㌧ 1,699万㌧ 1,657万㌧ 6,834万㌧
▼1.3%
1.32億㌧
5月
550万㌧
1.36億㌧
553万㌧
中 国 の 粗 鋼 生 産 量 は 2012 年 度 に 、 7. 28 億 ト ン と 前 年
比 5. 5%の プ ラ ス と な り 、 7 億 ト ン の 大 台 を 突 破 し た 。
一 方 輸 出 も 5808 万 ㌧ と 前 年 度 を 大 き く 上 回 っ て い る 。
足元も増産は止まらず、5 月の中国の粗鋼生産量は対前
年 +7.3%増 の 6,703 万 ㌧ と 単 月 で の 過 去 最 高 を 更 新 し た 。
(【 図 表 7】 中 国 粗 鋼 生 産 、 輸 出 )。 過 剰 生 産 能 力 を 背 景 に 、 需
要 拡 大・価 格 上 昇 の 兆 し が 敏 感 に 生 産 増 加 に 繋 が る 体 質
は 改 善 さ れ て お ら ず 、例 年 春 需 に よ り 減 少 に 転 じ る 流 通
在 庫 も 高 止 ま り し 、過 去 最 高 レ ベ ル を 更 新 し て い る 。こ の 様 な 状 況 下 、中 国 国 内 鋼 材 市 況 は 大
手 鉄 鋼 メ ー カ ー の 値 上 げ を 背 景 に 持 ち 直 し の 動 き が 続 い て い た が 、足 元 は 生 産・在 庫 増 に よ る
需給緩和によって下落に転じている。
3
cf.中国、韓国の鋼材輸出
10年度
11年度
対前年
12年4-6月 12年7-9月
10-12月
13年1-3月
12年度
中国
4,436万㌧ 5,055万㌧
+14.0% 1,511万㌧ 1,371万㌧ 1,482万㌧ 1,444万㌧ 5,808万㌧
韓国
2,560万㌧ 2,932万㌧
+14.5%
760万㌧
733万㌧
750万㌧
717万㌧ 2,959万㌧
対前年
13年4月
+14.9%
555万㌧
+0.9%
230万㌧
ま た 韓 国 の 2012 年 度 の 粗 鋼 生 産 量 は 6834 万 ㌧ と
前 年 比 減 と な っ た が 、 輸 出 は 2959 万 ㌧ と 前 年 並 み
を 維 持 し た 。な お 5 月 の 粗 鋼 生 産 は 4 ヵ 月 連 続 の 前
年 減 と な る 553 万 ㌧( 対 前 年 ▼ 7.1%)と な っ た(【 図
表 8】 韓 国 粗 鋼 生 産 、 輸 出 )。 ウ ォ ン 高 に よ る 大 企 業 の 収
益悪化などにより韓国経済に力強さが見られない
中 、鋼 板 類 の メ ー カ ー 在 庫 は 高 レ ベ ル と な っ て い る 。
さ ら に 今 年 は POSCO、 現 代 等 主 要 ミ ル に お け る 能
力 増 強 が 予 定 さ れ て お り 、能 力 増 強 と 内 需 停 滞 を 背
景 に 輸 出 ド ラ イ ブ を 加 速 さ せ て い く 可 能 性 が 高 い 。尚 、台 湾 に お い て も 今 年 は 主 要 ミ ル の 能 力
増強が予定されている。
ま た 2013 年 1~3 月 期 の 中 国 ・ 韓 国 の 鋼 材 輸 出 を 見 る と (【 図 表
9】 東 ア ジ ア 鋼 材 貿 易 量 )、 中 国 の 輸
出 量 は 前 年 比 +20%の 1,396 万 ト ン と 増 勢 が 続 い て い る 。韓 国 の 輸 出 量 は 対 前 年 ▼ 3% と な っ た
が 、 設 備 改 修 工 事 に よ る 生 産 能 力 減 少 の 影 響 が 大 き い も の と 考 え ら れ 、 2010 年 以 前 に 比 較 し
高いレベルを維持している。また中韓両国ともにASEANへの輸出が増加している一方で、
日本への輸出は大きく減少
【図表9】東アジア鋼材貿易量(2013年1-3月)
輸入国
し て い る 。な お 、日 本 の 東 ア
単位:万㌧
ジ ア 向 け 輸 出 比 率 は 71%と 、
中 国 の 54% 、 韓 国 の 53% に
中国
比 較 し て 高 く 、引 き 続 き 日 本
輸出国 韓国
ASEAN を 中 心 と す る ア ジ ア
日本
いく必要がある。
1,396
(+20%)
717
(▼3%)
1,105
(+11%)
対前年同期
の主要マーケットである
の鉄鋼需給動向を注視して
全地域
対前年同期
中国
101
(+7%)
128
(▼13%)
韓国
257
(+0%)
193
日本
ASEAN 東アジア 比率
13
441
748
54%
(▼41%) (+54%) (+32%)
79
182
381
53%
(▼13%)
(+2%)
(+5%)
364
787
71%
(+30%) (+24%)
対前年同期
(▼7%)
中国、韓国は鉄連集計値から作成、東アジアは日本、中国、韓国、台湾、ASEAN。
他
648
(+9%)
335
(▼11%)
318
(▼13%)
3.国内鋼材需要動向について
(1) 国内主要需要部門の動きについて
① 建築
4/四 期 の 住 宅 着 工 戸 数 は 、対 前 年 +5.1%の 21.0 万 戸 、
年 率 換 算 で は 90.4 万 戸 (対 前 期 ▼ 1.5%)と 引 き 続 き
高 水 準 と な っ た(【 図 表
10】住 宅 非 住 宅 着 工 )。な お 足 元
4
月 は 年 率 93.9 万 戸 と 3 ヵ 月 連 続 で 90 万 戸 を 超 え 、
対 前 年 で は 、+5.8%増 と 8 カ 月 連 続 で の 前 年 増 を 維
持 し た 。上 期 は 、株 高 等 に よ る 景 況 感 好 転 、都 市 部
での地価の底打ち・上昇に加え、相続税対策(相続税控除額縮小、住宅取得目的贈与非課税)
や 2014 年
4 月 の 消 費 税 率 引 き 上 げ 前 の 駆 け 込 み 着 工 に よ り 住 宅 着 工 戸 数 は 年 率 95~98 万 戸
程度まで増加すると見込まれる。
4/四 期 の 非 住 宅 着 工 床 面 積 は 、 対 前 年 +16.7%の 1,291 万 ㎡ 、 年 率 換 算 で は 5,483 万 ㎡ ( 対 前
期 ▼ 0.3%、 3 四 半 期 連 続 の 5,000 万 ㎡ 超 ) と 好 調 に 推 移 し て い る (【 図 表
10】 住 宅 非 住 宅 着 工 )。ま
た 4 月 も 年 率 5,788 万 ㎡ と 対 前 月 横 這 い の 高 水 準 を 維 持 し て い る 。堅 調 な 個 人 消 費 を 背 景 に 小
売 業 ・ 輸 送 業 ( e-コ マ ー ス 向 け の 大 型 自 動 倉 庫 等 )・ 通 信 業 な ど の 非 製 造 業 は 投 資 を 拡 大 し つ
4
つ あ る 。 一 方 製 造 業 は 、 輸 出 減 少 が 2012 年 末 ま で 続 い て い た こ と も あ り 、 依 然 国 内 で の 設 備
投 資 に 慎 重 な 姿 勢 を 変 え て お ら ず 、弱 含 み が 続 い て い る 。上 期 の 非 住 宅 着 工 床 面 積 は 、非 製 造
業 は 好 調 を 維 持 す る も の の 、製 造 業 が 工 場 新 設・改 築 な ど の 本 格 的 な 投 資 を 手 控 え る 状 況 に 変
化 は 無 い と 見 込 み 、 年 率 5,000~5,150 万 ㎡ と 想 定 し た 。
以上の様な状況を基にし、上期の普通鋼建築向け鋼材消費量は、季節要因もあり前期比で
+3.1%、対 前 年 は +7.0%の 760 万 ㌧ に 増 大 す る と 予 想 す る 。但 し 熟 練 労 働 者 不 足 等 の ボ ト ル ネ
ックの存在から、鋼材需要の実現が下期以降にずれ込む懸念がある。
尚 、 震 災 復 旧 ・ 復 興 関 連 需 要 に つ い て は 、 建 築 分 野 に 於 い て 60 万 ㌧ 弱 ( 内 、 2013 年 度 約 20
万 ㌧ ) を 想 定 し て お り 、 こ の 上 期 に お い て は 10 万 ㌧ を 織 り 込 ん で い る 。
cf.建築関連活動、鋼材消費見通し
10FY
住宅着工(万戸)
年率
非住宅着工(万㎡)
年率
建築(普)鋼材消費(万㌧)
11FY
81.9
84.1
4,449
4,752
1,299
1,364
12FY
2/四
25.4
13FY上期
89.3
1/四
23.4
90.0
1,291
89.3
5,203
95.0
1,320
98.0
1,345
96.5
2,666
+6.0%
+2.1%
+10.2%
+2.8%
5,483
366
5,203
1,447
5,040
373
5,150
386
5,095
760
▼7.1%
+3.1%
+2.8%
+7.0%
1/四
21.6
2/四
22.7
3/四
24.0
4/四
21.0
87.6
1,257
87.6
1,336
92.0
1,319
4,798
345
5,112
365
5,486
371
48.9
対前期 対前年
+8.6% +10.3%
② 土木
4/四 期 の 公 共 土 木 受 注 金 額 ( 公 共 土 木 関 連 工 事 受 注
額(病院、庁舎除く。約 1 万 2 千社集計。建設工事動態統
計 )) は 、 8
四半期ぶりの前年割れとなる 1 兆
9710 億 円 ( 対 前 年 ▼ 2.8%) と な っ た 。 公 共 土
木 工 事 受 注 金 額 は 2011 年 を ボ ト ム と し て 持 ち
直 す 動 き が 続 い て い た が 、震 災 関 連 受 注 増 加 が
一巡したことが対前年比減少の背景と考えら
れ る (【 図 表
11】 土 木 工 事 受 注 金 額 推 移 )。足 下 は 被 災
地 域 に お け る 港 湾・河 川・道 路 等 の 震 災 復 旧 工
事、液状化対応工事、水害復旧工事等に加え、
被 災 地 以 外 で も 海 岸 、河 川 の 防 災 体 制 整 備 、道 路 ネ ッ ト ワ ー ク 関 連 工 事 、整 備 新 幹 線 工 事 で の
出 件 が み ら れ る が 、人 手 不 足 や 資 材 不 足 、人 件 費 高 騰 に よ る 入 札 不 成 立 も 見 ら れ 、工 事 の 遅 れ
が懸念されている。
上 期 の 公 共 工 事 受 注 金 額 は 、 平 成 24 年 度 補 正 予 算 関 連 工 事 の 過 半 が 当 期 中 に 発 注 さ れ る も の
と 想 定 し 、対 前 年 +26.9%の 3 兆 8310 億 円 を 見 込 ん だ 。鋼 材 消 費 量 は 、季 節 要 因 に よ り 対 前 期
で は 減 少 す る が 、対 前 年 で は +10.1%と 増 加 基 調 を 維 持 す る 見 込 み で あ る 。尚 、総 額 10.3 兆 円
の 平 成 24 年 度 補 正 予 算 に 関 し て は 、 土 木 工 事 向 け で 3.8 兆 円 程 度 が 見 込 ま れ 、 建 設 工 事 動 態
統 計 ベ ー ス で は 1.05 兆 円 と 想 定 し て お り 、 鋼 材 換 算 で は 41 万 ㌧ 、 内 、 上 期 に は 23 万 ㌧ を 織
り 込 ん だ 。な お 震 災 復 興 関 連 の 公 共 土 木 向 け 鋼 材 需 要 に つ い て は 、ト ー タ ル 75 万 ㌧( 2012 年
度 ま で 25 万 ㌧ 、2013 年 度 22 万 ㌧ 、 2014 年 度 以 降 28 万 ㌧ )と 想 定 し て お り 、 こ の 上 期 に つ
いては約 9 万㌧を織り込んでいる。
ま た 民 間 土 木 関 連 工 事 受 注 額 は 、製 造 業 の 設 備 投 資 手 控 え と 電 力 関 係 工 事 の 一 段 落 か ら 足 下 ほ
ぼ 横 這 い の 状 態 と な っ て い る (図 表
11) 。上 期 に つ い て は 季 節 的 要 因 か ら 前 期 比 減 と な り 、前 年 比
でもやや減少すると見込んだ。
cf.土木関連活動、鋼材消費見通し
10FY
公共土木受注金額(10億円)
公共土木(普)鋼材消費(万㌧)
民間土木(普)鋼材消費(万㌧)
5,815
430
127
11FY
6,206
437
118
1/四
975
98
28
2/四
2,045
114
25
3/四
1,812
141
28
5
4/四
1,971
133
29
12FY
6,802
486
111
1/四
1,443
108
28
2/四
2,388
126
25
13FY上期
対前期 対前年
3,831
+1.3% +26.9%
234 ▼14.8% +10.1%
52
▼8.8% ▼2.0%
③ 造船
世界的な船舶の過剰と円高によって新造船契約量は
減 少 を 続 け て き た が 、円 高 修 正 等 な ど で 受 注 環 境 が 好
転する兆しが見えつつある。5 月の輸出船受注が前年
比 3.1 倍 の 95 万 総 ㌧ と 前 々 月 、前 月 に 引 き 続 き 好 調
を持続したことから、 同月末の輸出船手持ち工事量
は 2,584 万 総 ㌧ と 2 月 を 底 と し て 回 復 基 調 と な っ て い
る (【 図 表
12】 造 船 関 連 統 計 )。 一 方 、 足 元 の 造 船 建 造 活 動
は 縮 小 が 続 い て お り 、鉄 連 の 用 途 別 受 注 統 計 ( 造 船 向 け
普 通 鋼 鋼 材 )も
4/四 期 は 前 年 比 ▼ 20.7%と 依 然 と し て 大 幅 な 減 少 を 余 儀 な く さ れ て い る 。た だ し 、
受注環境の好転から建造減少ペースを若干緩和する動きが一部で見られている。
なお、ロイド統計によると
【図表13】造船関連世界統計
2012 年 の 日 本 の 契 約 実 績 は
百万総㌧
暦年
840 万 総 ㌧ と 前 年 を 上 回 り 大 底
を 脱 し つ つ あ る が 、韓 国・中 国
は急速に契約実績が低下して
お り 、 そ れ ぞ れ ▼ 52.1% 、 ▼
26.1%と 前 年 実 績 か ら 大 幅 な 低
下となった。
(【 図 表
13】造 船 関 連 世
界 統 計 )。
契約実績(ロイド)
※
2011
2012
竣工量(クラークソン)
対前年
2011
2012
対前年
13予測
対前年
14予測
対前年
日本
シェア
韓国
シェア
中国
17.4
7.7
8.4
+9.4% 19.3 17.4
▼9.8% 16.6
▼4.6% 12.3 ▼25.9%
23.5% 13.5% 21.9%
+8.4% 19.0% 18.5% ▼0.5% 20.4%
+2.0% 20.5%
+0.1%
27.8 25.1 12.0 ▼52.1% 35.7 31.5 ▼11.8% 26.0 ▼17.5% 19.0 ▼26.9%
37.4% 44.2% 31.3% ▼12.9% 35.1% 33.4% ▼1.7% 32.0% ▼1.4% 31.7% ▼0.3%
20.8 19.1 14.1 ▼26.1% 39.9 38.2
▼4.3% 32.2 ▼15.7% 22.2 ▼31.1%
シェア
全世界
28.1% 33.6% 36.8%
+3.1% 39.2% 40.5%
74.1 56.8 38.4 ▼32.3% 101.7 94.3
+1.3% 39.6% ▼0.9% 37.0% ▼2.6%
▼7.3% 81.3 ▼13.8% 60.0 ▼26.2%
※2001年~2010年までの平均値
(出所:ロイド統計、CLARKSON "World Shipyard Monitor")
ま た 、契 約 実 績 を ベ ー ス に 試 算 し て い る ク ラ ー ク ソ ン 造 船 統 計 に よ る と 日 本 の 新 造 船 竣 工 量 は 、
2012 年 の 1,740 万 総 ㌧ 、 2013 年 の 1,660 万 総 ㌧ 、 2014 年 に は 1,230 万 総 ㌧ と 減 少 す る と 見
込 ま れ て い る が 、 手 持 工 事 量 減 少 を 背 景 と し た 建 造 ピ ッ チ ダ ウ ン の 動 き か ら 、 足 元 2013 年 の
竣工量はさらに減少となる可能性が高い(図表
13)。
以 上 の 様 な 状 況 か ら 上 期 の 新 造 船 起 工 量 は 、 対 前 期 ▼ 13.2%、 対 前 年 ▼ 20.6%の 560 万 総 ㌧ に
減 少 し 、 鋼 材 消 費 量 も 対 前 期 ▼ 23 万 ㌧ 、 対 前 年 ▼ 45 万 ㌧ の 182 万 ㌧ へ 減 少 す る と 見 込 む 。
cf.造船関連活動、鋼材消費見通し
10FY
造船起工(万総㌧)
造船(普)鋼材消費(万㌧)
1,835
600
11FY
1,715
556
1/四
360
116
2/四
345
111
3/四
330
106
4/四
315
99
④ 自動車
4/ 四 期 の 完 成 車 生 産 台 数 は 239 万 台 ( 対 前 年 ▼
14.0%) と 2 期 連 続 の 前 年 同 期 比 マ イ ナ ス と な り 、
下 期 ト ー タ ル で は 前 年 同 期 比 ▼ 13.4% と な っ た(【 図
表 14】 自 動 車 活 動 推 移 )。 ま た 海 外 生 産 の 増 加 に よ り 拡
大 傾 向 と な っ て い た 輸 出 用 KD セ ッ ト 生 産 は 、下 期
に お い て 尖 閣 問 題 に よ る 中 国 向 け の 減 少 に よ り 、対
前 期 ▼ 9.1%の 465 万 セ ッ ト に 留 ま っ た ( 図 表
14)。
上期の国内販売は季節要因により対前期比で減少
し 、さ ら に エ コ カ ー 補 助 金 に よ り 販 売 台 数 が 上 振 れ
て い た 前 年 同 期 を 下 回 る 見 込 み で あ る 。一 方 、完 成
車輸出は円高修正により価格競争力が高まったこ
と や 、主 力 向 先 で あ る 北 米 の 自 動 車 販 売 が 好 調 で あ
る こ と を 受 け 、前 年 同 期 を 上 回 る 見 通 し と な っ て い
6
12FY
1,350
432
1/四
280
91
2/四
280
91
13FY上期
560
182
対前期 対前年
▼13.2% ▼20.6%
▼11.2% ▼19.8%
る 。結 果 完 成 車 生 産 は 対 前 期 +1.1%、対 前 年 ▼ 4.2%の 470 万 台 と 下 げ 止 ま る 見 込 み で あ る 。ま
た KD セ ッ ト 生 産 は 、 北 米 の 生 産 増 加 と 中 国 生 産 の 正 常 化 を 背 景 に 対 前 期 +16.8%、 対 前 年
+6.1%の 543 万 セ ッ ト と 見 込 ん で い る 。
cf.自動車関連活動、鋼材消費見通し
10FY
11FY
13FY上期
521
475
完成車輸出(万台)
481
462
122
115
117
113
466
116
127
243
+6.0%
+2.7%
完成車生産(万台)
KDセット生産(万セット)
899
826
927
848
247
257
243
254
226
227
239
238
955
977
229
269
241
274
470
543
+1.1%
+16.8%
▼4.2%
+6.1%
1,131
303
286
274
289
1,152
286
297
583
+3.6%
▼1.1%
681
173
167
168
174
682
180
182
362
+5.6%
+6.6%
1,057
638
4/四
153
2/四
122
460
自動車(特)鋼材消費(万㌧)
3/四
109
1/四
120
国内販売(万台)
自動車(普)鋼材消費(万㌧)
2/四
133
12FY
1/四
126
243
対前期 対前年
▼7.4%
▼6.4%
⑤ 産業機械
中国を主体とした新興国における需要急
減を要因として減少していた産業機械生
産 は(【 図 表
16】産 業 機 械 生 産 指 数 )、日 米 に お け
る 需 要 拡 大 、中 国 に お け る 需 要 底 打 ち に よ
り 、徐 々 に 回 復 に 向 か う と 予 想 さ れ る 。し
かし足下の産業機械受注は依然低迷して
おり、上期の産業機械生産活動は、前期
比・前 年 比 共 に 引 き 続 き や や 弱 含 み で 推 移
すると見込まれる。
機 種 毎 に は 、建 設 機 械 で は 、日 米 に お け る 需 要 の 拡 大 を 背 景 に( 特 に 日 本 は 環 境 規 制 強 化 な ど
に よ る 特 需 が 生 じ る 可 能 性 が 高 い )シ ョ ベ ル 掘 削 機 械 な ど で 回 復 を 見 込 む が 、鉱 山 向 け は 依 然
低 迷 し て い る 。工 作 機 械 で は 、内 需 は 自 動 車・電 気 機 械 産 業 等 に お け る 海 外 生 産 シ フ ト の 動 き
に 大 き な 変 化 は 見 ら れ ず 、回 復 力 は 弱 く 、外 需 は 昨 年 度 大 き く 落 ち 込 ん だ 中 国 向 け が 回 復 に 向
か う と 予 想 さ れ る が 、 当 面 2011 年 度 の 水 準 に 戻 る こ と は 想 定 し に く い 。 運 搬 機 械 等 そ の 他 の
機 種 に つ い て も 、工 作 機 械 と 同 様 に 不 冴 え な 動 き を 余 儀 な く さ れ る と 想 定 し て い る 。以 上 か ら 、
上 期 の 産 業 機 械 向 け 鋼 材 消 費 は 対 前 期 +4.2%と 底 を 打 つ も の の 、対 前 年 ▼ 1.3%の 237 万 ㌧ と 低
調 な 動 き が 続 く も の と 想 定 さ れ 、円 高 修 正・国 内 景 況 感 回 復 の プ ラ ス 効 果 が 生 じ る と し て も 下
期以降であろうと予測している。
cf.産業機械関連活動、鋼材消費見通し
10FY
大中型ショベル(千台)
金属工作機械(千㌧)
フォ-クリフト(千台)
産機(普)鋼材消費(万㌧)
11FY
59
78
1/四
20
360
106
455
454
118
506
103
28
122
2/四
18
3/四
17
4/四
16
112
29
118
96
28
115
85
26
112
⑥ 電気機械
電気機械関連の生産活動は中長期的な低下トレン
ド が 続 い て い る(【 図 表
17】電 気 機 械 生 産 指 数 )。鋼 材 需 要
に 関 連 の 深 い モ ー タ ー・発 電 機・ト ラ ン ス 等 重 電 関
連 で は 、足 下 は 電 力 会 社 の 設 備 投 資 抑 制 を 受 け 低 迷
が 続 い て お り 、民 生 用 電 機( 白 物 家 電 )で は 、冷 蔵
庫やエアコンなど国内販売は堅調ではあるものの、
海 外 生 産 移 転 が 進 ん で い る こ と も あ り 、国 内 生 産 は
ほ ぼ 横 ば い 圏 の 動 き に 留 ま っ て い る 。円 高 修 正 に よ
7
12FY
2/四
20
13FY上期
71
1/四
19
39
対前期 対前年
+18.1%
+1.8%
395
111
467
89
26
116
92
27
121
181
54
237
▼0.2% ▼15.5%
▼0.1%
▼6.9%
+4.2%
▼1.3%
り 重 電 機 器 の 輸 出 競 争 力 の 回 復 は 期 待 出 来 る が 、海 外 生 産 の 進 展 も あ っ て 大 き な 生 産 増 に は 結
び つ か な い と 見 込 ま れ る 。民 生 用 電 機 は 、高 級 機 種 を 除 き 海 外 生 産 移 転 が ほ ぼ 終 了 し て い る た
め 、円 高 修 正 の 影 響 は 限 定 的 と 考 え ら れ る 。一 方 、薄 型 テ レ ビ 等 デ ジ タ ル 家 電 は 国 内 に お け る
消 費 先 食 い に よ る 需 要 急 減 に 加 え て 、国 内 メ ー カ ー の 米 韓 メ ー カ ー に 対 す る 競 争 力 低 下 に よ り 、
生 産 の 低 迷 が 続 い て い る 。一 方 電 子 部 品・デ バ イ ス は 、米 韓 メ ー カ ー の 新 製 品 投 入 や 在 庫 調 整
の進展により回復の兆しが見えている。
以 上 に よ り 、上 期 は 、白 物 家 電 や デ ジ タ ル 家 電 の 一 部 に お い て 季 節 要 因 に よ る 生 産 増 が 見 込 ま
れ る も の の 、重 電 関 連 は 足 元 の 受 注 傾 向 な ど か ら 前 期 並 み と 想 定 し て い る 。鋼 材 消 費 は 家 電 に
お け る 季 節 要 因 に よ る 増 加 か ら 対 前 期 で +4.9%と 増 加 と な る が 、対 前 年 は ▼ 5.2%と 依 然 マ イ ナ
ス が 続 き 、 146 万 ㌧ を 見 込 ん で い る 。
cf.電機機械関連活動、鋼材消費見通し
10FY
冷蔵庫生産(千台)
薄型テレビ生産(千台)
重電(IIP、05年=100)
電機(普)鋼材消費(万㌧)
2,162
12,508
96
327
11FY
1/四
2,001
628
5,452
258
98
94
318
78
2/四
602
176
92
76
3/四
507
119
85
69
4/四
310
138
87
70
12FY
2,048
691
358
293
1/四
601
133
86
74
2/四
513
138
87
72
13FY上期
1,114
271
87
146
対前期 対前年
+36.3% ▼9.5%
+5.7% ▼37.6%
+0.8% ▼6.9%
+4.9% ▼5.2%
( 2 ) 2013 年 度 上 期 国 内 鋼 材 需 要 に つ い て
国 内 主 要 需 要 部 門 の 動 向 を 踏 ま え 、 2013 年 度 上 期 の 国 内 鋼 材 消 費 は 対 前 期 +0.4%、 対 前 年
+0.8%の 3,083 万 ㌧ を 見 込 ん で い る 。普 通 鋼 に お い て 、建 設 向 け は 、季 節 要 因 で 対 前 期 減 と な
る が 、個 人 消 費 持 ち 直 し や 消 費 税 率 引 き 上 げ 前 の 駆 け 込 み 需 要 等 を 背 景 と し た 非 製 造 業 関 連 の
建設投資拡大と住宅着工戸数の増加に加えて、補正予算執行の本格化により、対前年では
+7.2%と 堅 調 に 推 移 す る 。一 方 、製 造 業 向 け は 、対 前 期 で は 、い く つ か の 需 要 分 野 で 活 動 水 準
持 ち 直 し の 兆 し は あ る も の の 、季 節 要 因 も あ っ て ほ ぼ 横 ば い と な り 、対 前 年 で は 、手 持 工 事 量
の 減 少 に 伴 う 造 船 の 落 ち 込 み 、前 年 度 の エ コ カ ー 補 助 金 の 反 動 に よ る 自 動 車 生 産 の 減 少 な ど に
よ り 対 前 年 ▼ 4.6%と な る 。 特 殊 鋼 は 、 鋼 材 の 一 次 加 工 ( = 消 費 ) が 普 通 鋼 に 先 行 す る こ と か
ら、円高是正や景況感改善の影響が本格化する下期の動きを先取りすることにより、対前期、
対前年共にプラスとなる。
さ ら に 、上 期 に は 、株 高 等 の 資 産 効 果 に よ る 自 動 車 等 耐 久 消 費 財 の 国 内 販 売 増 加 、設 備 投 資 の
回 復 に よ る 非 住 宅 建 設 投 資 の 増 加 、円 高 修 正 や 尖 閣 問 題 の 影 響 の 一 巡 な ど に よ る 輸 出 増 大 等 の
上 振 れ 要 因 が あ る 一 方 、震 災 復 興 需 要 、緊 急 経 済 対 策 関 連 需 要 の 先 送 り 等 の 下 振 れ 要 因 も 想 定
さ れ 、 鋼 材 消 費 量 は 40 万 ㌧ 程 度 の 幅 を も っ て 見 る 必 要 が あ る 。 需 要 動 向 を し っ か り 見 極 め 、
需要に即した柔軟な受注、生産活動を行っていく必要がある。
cf.国内鋼材消費見通し(万㌧)
09FY
10FY
11FY
1/四
2/四
3/四
4/四
12FY
1/四
2/四
13FY上期
対前期
対前年
建設(普)鋼材
1,868
1,856
1,918
471
504
541
528
2,045
509
537
1,046
▼2.1%
+7.2%
製造業(普)鋼材
(普)鋼材消費
2,740
4,608
2,961
4,816
3,023
4,941
742
1,213
715
1,219
689
1,230
690
1,218
2,836
4,881
686
1,195
704
1,241
1,390
2,436
+0.8%
▼0.5%
▼4.6%
+0.1%
(特)鋼材消費
1,104
1,216
1,276
316
310
309
314
1,249
320
328
648
+3.9%
+3.5%
鋼材消費合計
5,712
6,032
6,217
1,529
1,529
1,539
1,532
6,130
1,514
1,569
3,083
+0.4%
+0.8%
4.国内向け在庫と国内市況動向
国 内 向 け 2012 年 度 末 在 庫 は 、 メ ー カ ー ・ 問 屋 在 庫 が 対 前 期 末 ▼ 5.2 万 ㌧ の 541 万 ㌧ 、 薄 板 三
品 在 庫 が 同 ▼ 6.6 万 ㌧ の 385 万 ㌧ と 対 前 期 末 比 減 少 と な っ た が (【 図 表
18】 主 要 在 庫 推 移 )、 在 庫 率
は メ ー カ ー・問 屋 在 庫 で 1.26 ヶ 月 、薄 板 三 品 で 2.06 ヶ 月 と 適 正 水 準 を 上 回 っ て 推 移 し て い る 。
8
また同年度末のときわ会在庫も対前期末増と
な る 19 万 7,000 ㌧ と 高 水 準 が 続 い て お り 、 そ
の 背 景 と し て は 、製 造 業 向 け が 低 迷 を 続 け て い
る こ と 、建 設 向 け が 人 手 不 足 や 設 計 の 遅 れ に よ
って鋼材消費がずれ込んでいることが挙げら
れ る 。な お 足 元 4 月 末 実 績 に お い て も 、在 庫 は
高止まりしている。
こ の 様 な 状 況 下 、上 期 の 国 内 需 要 が 季 節 要 因 も
あって対前期で微減となる見込みである中で、
さ ら な る 在 庫 増 は 避 け る べ き で あ り 、引 き 続 き
実 需 を 慎 重 に 見 極 め 、適 正 規 模 の 生 産 に 徹 し て
い く 必 要 が あ る 。特 に 、H 形 鋼 な ど の 建 設 向 け
に 関 し て は 、大 型 補 正 等 で 需 要 の 盛 り 上 が り が
期 待 さ れ る 一 方 、足 元 は 復 興 工 事 の 遅 れ や 入 札
の不調などにより荷動きが鈍い状態が続いて
お り 、需 給 バ ラ ン ス の 見 極 め に は 依 然 注 意 を 要
す る 。ま た 、国 内 鋼 材 市 況 は 、円 高 修 正 に よ る
原 料 価 格 上 昇 を 背 景 に 上 向 き つ つ あ る が 、価 格
修 正 は 必 ず し も 順 調 と は 言 い 難 い(【 図 表
19】国 内
市 況 推 移 )。
cf.主要在庫推移(万㌧)
2010FY(H22FY)
メー問在庫
在庫率(ヵ月)
薄板三品在庫
在庫率(ヵ月)
全市中在庫
ときわ会在庫
2011FY(H23FY)
2012FY(H24FY)
12月末
3月末
6月末
9月末
12月末
3月末
6月末
9月末
12月末
516
1.33
382
2.25
257
14.9
509
1.29
383
2.21
267
18.3
560
1.52
421
2.43
275
21.5
564
1.46
438
2.41
273
18.1
558
1.39
432
2.54
274
17.4
551
1.26
411
2.23
277
20.3
546
1.38
396
2.34
273
19.6
568
1.47
416
2.37
270
17.9
546
1.52
392
2.43
266
17.9
2013FY
3月末 対前期末 対前年 4月末
541
▼5.2 ▼10.3
542
1.26
▼0.26 ▼0.01
1.42
385
▼6.6 ▼25.7
381
2.06
▼0.37 ▼0.17
2.35
267
+0.7
▼9.8
266
19.7
+1.8
▼0.6
19.2
5.輸入鋼材動向
4/四 期 の 輸 入 鋼 材 ( 銑 鉄 ・フェロアロイ除 く 、 半 製 品 ・
特殊鋼込み)は、2
四半期連続の対前年減と
な る 132 万 ㌧( 対 前 年 ▼ 14.3% )と な っ た 。
春節など季節要因があるものの対前期で
も 大 幅 な 減 少 と な っ て お り 、円 高 是 正 な ど
により輸入鋼材の増加は一巡したと考え
ら れ る (【 図 表
20】 鋼 材 輸 入 推 移 )。 な お 、 4 月
実 績 は 前 月 比 増 加 と な っ た も の の 、依 然 前
年同月比でマイナスが続いている。
4/四 期 の 輸 入 鋼 材 を 国 別 に 見 る と 、 韓 国 ・
中 国・台 湾 か ら の 入 着 が 全 体 の 96%を 占 め 、
最大の輸入先である韓国からは対前年▼
11.1%の 82 万 ㌧ 、 中 国 か ら は 同 ▼ 26.0%の 22 万 ㌧ 、 台 湾 か ら も 同 ▼ 7.9%の 23 万 ㌧ と い ず れ
も 前 年 を 大 き く 下 回 っ た 。足 下 の 輸 入 は 、円 高 修 正 や 内 需 の 低 迷 に よ り 減 少 に 転 じ つ つ あ る が 、
今 後 に つ い て は 韓 国・中 国・台 湾 共 に 鉄 鋼 生 産 能 力 を 増 強 す る 中 で 、自 国 の 内 需 の 伸 び に 期 待
9
し に く い 状 況 に な っ て お り 、日 本 に む け て さ ら な る 輸 出 ド ラ イ ブ を か け る 懸 念 が あ る 。国 内 需
要 家 に お い て も 、リ ス ク 分 散 の 観 点 な ど か ら 、為 替 レ ー ト の 如 何 を 問 わ ず 一 定 の 輸 入 鋼 材 採 用
の 動 き が 見 ら れ て お り 、輸 入 鋼 材 の 浸 透 が さ ら に 進 む 懸 念 は 依 然 存 在 し て い る 。引 き 続 き 輸 入
鋼 材 の 動 向 に 十 分 注 意 す る と と も に 、コ ス ト 競 争 力 や 非 価 格 競 争 力 の 強 化 、技 術 先 進 性 や 総 合
提 案 力 の 強 化 等 に よ っ て 需 要 家 ニ ー ズ に 着 実 に 対 応 し 、国 内 需 要 を 確 実 に 捕 捉 し て い く 必 要 が
ある。
cf.鋼材輸入数量推移(万㌧)
全鉄鋼輸入
全鋼材輸入(*)
(内、中国から)
(内、韓国から)
為替(円/㌦)
10FY
11FY
12FY
756
500
102
291
85.8
842
624
124
375
79.0
780
592
105
368
81.1
11FY
3/四
235
180
30
119
77.3
12FY
4/四
197
154
29
92
79.3
1/四
197
146
24
91
80.1
2/四
198
149
28
92
78.6
3/四
213
165
31
104
81.3
13FY
4/四
172
132
22
82
84.6
4月
対前月 対前年
63
+9.7% ▼0.8%
48 +12.2% ▼0.5%
8 +10.6% ▼11.9%
29
+8.0% ▼5.8%
97.8
+3.1% +20.4%
(*)全鉄鋼輸入から銑鉄、フェ ロアロイを除いた鋼材(半製品、普通鋼、特殊鋼、二次製品) 6.海外鉄鋼市場と鋼材輸出動向について
4/四 期 の 鋼 材 輸 出 量 ( 銑 鉄 ・フェロアロイ除 く 、 半 製 品 ・
特 殊 鋼 込 み ) は 、 対 前 年 +10.6% と な る
1,105
万 ㌧ と な っ た 。対 前 期 で も 2 四 半 期 ぶ り に 増
加 に 転 じ て い る(【 図 表
21】鋼 材 輸 出 推 移 )。中 国・
韓国向けが経済減速と自国産化の動きを受
け 、そ れ ぞ れ 対 前 年 ▼ 13.2%( 128 万 ㌧ )、▼
6.9% ( 193 万 ㌧ ) と 依 然 減 少 傾 向 を 続 け て
い る が 、 A S E A N 向 け が 同 +30.3% ( 364
万 ㌧ )と 大 幅 な 増 加 と な っ た こ と が 、輸 出 拡
大 を も た ら し て い る 。な お 4 月 実 績 で も A S
EAN向けを主体に前年同月を大きく上回
る動きとなっている。
上 期 に つ い て は 、円 高 修 正 に よ る 競 争 力 回 復 効 果 や A S E A N 向 け の 堅 調 な 需 要 が 見 込 ま れ る
も の の 、足 下 減 少 し て い る 中 国・韓 国 向 け は 両 国 の 内 需 の 伸 び に 期 待 を で き な い う え に 、生 産
能力増強を背景に両国がハイレベルの生産
を 続 け る も の と 見 ら れ る こ と か ら 、量 的 な 回
復 は 見 込 め ず 、輸 出 全 体 と し て 大 き な 伸 び は
見込めないものと思われる。
ま た 中 長 期 的 に 見 れ ば 、日 系 企 業 の 海 外 で の
活 動 が 製 造 業・非 製 造 業 を 問 わ ず 活 発 化 す る
こ と は 確 実 で あ り 、海 外 営 業 に お い て は 、為
替・通商問題などに配慮しつつ、従来同様、
日系企業の動向をきめ細かくフォローする
と同時に、非日系需要家への対応を強化し、
拡 大 す る ア ジ ア の 社 会 イ ン フ ラ 関 連 、地 場 産
業向け需要をも積極的に取り込んでいく必
要がある。
10
一 方 、足 元 の 海 外 市 況 は 全 般 的 に 弱 含 ん で い る 。特 に 中 国 に お け る 生 産 増 加・在 庫 積 み 上 が り
を 背 景 と し て 需 給 バ ラ ン ス は 悪 化 し て お り 、 価 格 下 落 圧 力 が 強 ま っ て い る (【 図 表
22】 海 外 市 況 推
移 )。 今 年 は 韓 国・台 湾 主 力 ミ ル で の 能 力 増 強 が 予 定 さ れ て い る 一 方 、中 国 で は 地 方 中 小 ミ ル を
中 心 に 増 産 に 歯 止 め が か か ら な い 状 況 が 続 く と 予 想 さ れ る 。引 き 続 き 、東 ア ジ ア の 鉄 鋼 マ ー ケ
ット需給に関しては予断を持たずに注視していく必要がある。
cf.鋼材輸出数量推移(万㌧)
10FY
11FY
12FY
全鉄鋼輸出
全鋼材輸出(*)
(内、中国向け)
(内、韓国向け)
4,363
4,341
755
1,048
3,999
3,979
643
832
4,380
4,292
562
790
(内、台湾向け)
(内、アセアン向け)
355
1,151
329
1,118
365
1,369
2011FY(H23FY)
3/四
4/四
959
1,006
951
999
150
148
177
208
89
262
2012FY(H24FY)
2/四
3/四
1,094
1,078
1,087
1,040
157
125
215
172
1/四
1,072
1,060
152
210
77
279
88
318
88
343
87
344
4/四
1,137
1,105
128
193
101
364
2013FY(H25FY)
4月
対前月 対前年
364 ▼10.6% +17.8%
361 ▼9.7% +18.4%
56
+9.4% +20.9%
66
▼9.5%
+2.0%
31
113
▼12.8%
▼12.8%
+29.7%
+26.9%
(*)全鉄鋼輸出から銑鉄、フェ ロアロイを除いた鋼材(半製品、普通鋼、特殊鋼、二次製品)
7.全国粗鋼生産
4/ 四 期 の 粗 鋼 生 産 量 は 対 前 年 +0.2% 、 対 前 期
+2.8%の 2,663 万 ㌧ と 増 加 に 転 じ た(【 図 表
生 産 量 推 移 )。 2012
23】粗 鋼
年 度 合 計 は 、 対 前 年 +0.8%の 1
億 730 万 ㌧ と 3 年 連 続 で 1 億 ト ン を 超 え る 結 果 と
な っ た 。足 元 は 4 月 、5 月 と も 前 年 を 上 回 り 推 移
している。
上 期 に つ い て は 、内 需 が 、建 設 向 け は 季 節 要 因 で
対 前 期 減 と な る 一 方 、製 造 業 向 け は 造 船 向 け 減 を
自 動 車 向 け 等 で カ バ ー し 増 加 す る 結 果 ほ ぼ 前 期 並 み と な り 、円 高 修 正 な ど か ら 輸 入 量 が や や 減
少 す る こ と 、さ ら に は 輸 出 が 価 格 競 争 力 向 上 も あ っ て 堅 調 に 推 移 す る と 見 込 ま れ て い る こ と な
ど か ら 、 生 産 は 増 加 傾 向 が 続 く と の 見 方 が 強 く な っ て い る 。( 1/四 期 の 経 済 産 業 省 に よ る 粗 鋼
生 産 計 画 集 計 結 果 で は 2758 万 ㌧ と な っ て い る )
cf.粗鋼生産量推移(万㌧)
11FY
粗鋼生産
2011FY(H23FY)
3/四 4/四
12FY
10,646 10,730
2,658
2,657
1/四
2,750
2012FY(H24FY)
3/四 4/四 対前月 対前年
2/四
2,726
2,591
2,663
+2.8%
2013FY(H25FY)
4月
5月
+0.2%
917
962
鋼 材 生 産 に 占 め る 輸 出 比 率 は 2006 年 度 に は 33%程 度 で あ っ た が 、 2009 年 度 以 降 ほ ぼ 40%を
超 え る 水 準 が 続 い て い る (【 図 表
24】 粗 鋼 、 輸 出 、 輸 出 比 率 )。さ ら に 、鋼 材 輸 出 数 量 に 間 接 輸 出 向 け
を 加 え た 外 需 依 存 度 は 2012 年 度 で 約 6 割 と な っ て お り 、日 本 の 鉄 鋼 生 産 は 大 き く 外 需 に 依 存
する構造となっている。
【図表24】 粗鋼、輸出、輸出比率
2006FY
(万㌧/半期)
2007FY
上期
下期
上期
粗鋼生産 5,805 5,969 5,979
鋼材輸出 1,794 1,777 1,836
輸出比率
33.6% 32.4% 33.4%
鋼材歩留り92%、在庫変動なしと仮定
下期
6,171
1,991
35.1%
2008FY
上期
6,151
1,949
34.4%
下期
4,399
1,438
35.5%
2009FY
上期
4,333
1,684
42.2%
11
下期
5,312
2,151
44.0%
2010FY
上期
5,542
2,152
42.2%
下期
5,537
2,190
43.0%
2011FY
上期
5,331
2,029
41.4%
下期
5,315
1,950
39.9%
2012FY
上期
5,476
2,147
42.6%
下期
5,254
2,145
44.4%
需要部門別活動水準と鋼材消費予測 (2013年度上期)
1.需要部門別活動水準予測
09FY 10FY 11FY
H21FY H22FY H23FY
4,752 1,257 1,336 2,593 1,319 1,291 2,611
5,203 1,320 1,345 2,666
公共土木受注金額 10億円
6,854
5,815
6,206
975 2,045 3,020 1,812 1,971 3,783
6,802 1,443 2,388 3,831
新造船起工
1,816
1,835
1,715
360
345
705
330
315
645
1,350
280
280
560
万台
488
460
475
126
133
259
109
153
262
521
120
122
243
▼7.4%
▼6.4%
万台
470
437
446
119
125
244
101
144
245
489
112
114
226
▼7.7%
▼7.4%
万台
409
481
462
122
115
237
117
113
229
466
116
127
243
+6.0%
+2.7%
万台
886
899
927
247
243
491
226
239
465
955
229
241
470
+1.1%
▼4.2%
万セット
785
826
848
257
254
512
227
238
465
977
269
274
543
+16.8%
+6.1%
大中型ショベル
産
金属工作機械
機
フォ-クリフト
千台
26
59
78
20
18
38
17
16
33
71
19
20
39
+18.1%
+1.8%
千トン
172
360
454
103
112
214
96
85
181
395
89
92
181
千台
78
106
118
28
29
58
28
26
54
111
26
27
54
▼0.1%
▼6.9%
冷蔵庫生産
千台
1,961
2,162
2,001
628
602 1,231
507
310
817
2,048
601
513 1,114
+36.3%
▼9.5%
電 薄型テレビ生産
機 デジカメ生産
千台
10,058 12,508
5,452
258
176
119
138
257
691
133
138
271
+5.7% ▼37.6%
千台
24,958 23,293 20,490 4,672 4,557 9,230 3,955 1,942 5,897 15,126 2,352 2,462 4,814
▼18.4% ▼47.8%
78
96
98
94
92
93
85
87
86
89
23.4
対前期 対前年
4,449
生産指数(05年=100)
89.3
13FY
上期
25.4 48.9
2/四
4,138
重電
45.0
1/四
万㎡
モーター・トラ ン ス
21.0
12FY
下期 H24FY
非住宅着工床面積
435
24.0
4/四
82
KDセット生産
44.3
3/四
78
自 国産車
動 完成車輸出
車
完成車生産
22.7
上期
万戸
国内販売
21.6
2/四
新設住宅着工戸数
万総㌧
84
1/四
86
87
87
+8.6%
+10.3%
+2.1%
+2.8%
+1.3%
+26.9%
▼13.2% ▼20.6%
▼0.2% ▼15.5%
+0.8%
▼6.9%
2.国内鋼材消費予測 (単位:万㌧)
09FY 10FY 11FY
H21FY H22FY H23FY
12FY
下期 H24FY
住宅
500
507
531
134
140
274
142
137
280
554
143
13FY
上期
152
295
非住宅 他
764
792
832
211
225
436
229
229
457
893
231
234
1,264
1,299
1,364
345
365
710
371
366
737
1,447
373
公共 他
489
430
437
98
114
212
141
133
274
486
民間
115
127
118
28
25
53
28
29
57
604
557
555
126
139
266
170
162
1,868
1,856
1,918
471
504
976
541
593
600
556
116
111
227
106
99
1,020
1,057
1,131
303
286
589
274
産業機械
328
455
506
122
118
240
電気機械
302
327
318
78
76
二次製品
242
259
245
58
容器
145
147
143
家事機
67
70
その他
43
1/四
2/四
上期
3/四
4/四
1/四
2/四
対前期 対前年
+15
+21
465
+8
+29
386
760
+23
+50
108
126
234
▼40
+22
111
28
25
52
▼5
▼1
332
597
136
150
286
▼46
+20
528 1,069
2,045
509
537 1,046
▼23
+70
205
432
91
91
182
▼23
▼45
289
563
1,152
286
297
583
+20
▼6
115
112
227
467
116
121
237
+10
▼3
154
69
70
139
293
74
72
146
+7
▼8
59
117
60
58
118
236
55
59
114
▼4
▼3
33
34
67
35
31
66
133
33
34
67
+1
-
79
20
20
40
20
19
39
78
20
20
40
+1
-
47
46
11
12
23
11
12
23
46
11
11
22
▼1
▼1
2,740
2,961
3,023
742
715 1,457
689
690 1,379
2,836
686
704 1,390
+11
▼67
4,608
4,816
4,941 1,213 1,219 2,433 1,230 1,218 2,448
4,881 1,195 1,241 2,436
▼12
+3
596
638
681
173
167
339
168
174
342
682
180
182
362
+20
+23
988
1,108
1,165
288
279
568
278
286
564
1,131
291
297
589
+25
+21
1,104
1,216
1,276
316
310
626
309
314
623
1,249
320
328
648
+25
+22
5,712
6,032
6,130 1,514 1,569 3,083
+12
+25
自動車(普+特)
1,616
1,695
1,812
476
453
928
441
464
905
1,834
466
479
944
+39
+16
間接輸出向け
1,829
2,123
2,040
491
473
964
457
460
917
1,881
457
467
924
+7
▼40
建築
土木
建設
造船
自動車
製造業
普通鋼鋼材 計
自動車
製造業
特殊鋼鋼材 計
鋼材消費量
6,217 1,529 1,529 3,058 1,539 1,532 3,071
12
Ⅱ . 2 / 四期の
四期 の 生産計画について
生産計画 について
1 ) 生産計画策定のホ
生産計画策定 のホ ゚イント
生産計画および原燃料計画 (単位:千t)
世界鉄鋼需要は緩やかに回復する見通しであるものの、中国での自国需要
以上の高生産・韓国における高炉改修完了等による生産増に伴い、鉄鋼
需給緩和は継続する見込み。
このような状況下、当社は国内の自動車・建築分野等の活動増の反映、
円高修正による収益レベル回復に伴う輸出中心の数量対策を図ると共に、
限界利益を考慮した全社収益最大となる販売・生産計画を策定し実行する。
ベース溶銑コスト( VC)は購入スクラップ溶解コストに対し、優位にあること
から高炉溶銑優先使用による低コスト鋼片能力の最大活用を図る。
2013年度
1/四期見込
出銑量
出 (内北海製鉄)
(内鋳物銑)
銑
高炉出銑比 (-)
還元材比 (kg/t-p)
内[CR] (kg/t-p)
(1)出銑/原燃料計画
・高炉安定操業を基本としつつ、コークス需給制約下における出銑最大化を
図る。
・製骸最大化・高炉低CR操業によるコークス需給制約の緩和
(2)粗鋼計画
・高炉溶銑活用優先(冷鉄源活用ミニマム化)により、低コスト鋼片能力を
最大活用する計画。
・T4Rに向けた確実な鋼片備蓄と分譲明細拡大を実施
(3)熱間、製品 系計画
・一貫注文消化能力上のネック工程の能力対策・負荷軽減対策を推進。
(特に熱薄等)
・鹿島・君津厚板最適操業体制への移行(シフト3○○→38○化)
・鹿島冷めC/Oの早期解消
(鹿島精整・CGL能力対策と全社バックアップ(ミル移管)推進)
粗
粗鋼生産量
鋼
H M R (%)
条
鋼
棒
鋼
熱
線
材
間
厚
板
圧
熱
延
延 シームレス/熱押
輪軸/型鍛造
半製品
鋼材生産量
2013年度2/四期
実行計画
11349
579
49
2.13
503
[334]
11556
86.8
679
414
549
1535
6834
293
66
908
11277
10461
2 ) 実行上のポイント
実行上 のポイント
( 1 ) 全社共通課題
安定操業を前提とし、高炉溶銑優先活用を基本とした低コスト鋼片ゾーン活用・ネック工程の能力向上対策含めた確実な生産出荷にて全社収益
最大化を図る。
( 2 ) 各工程毎の
各工程毎 の 留意点
製銑:高炉操業安定化を基本とし、コークス需給制約下での高炉溶銑最大活用を図る(製骸最大化・高炉低CR操業を基本としたコークス需給)。
劣質原燃料使用拡大によるコスト競争力の向上。
大分・八幡は出銑フル、小倉は出銑最大上げ、名古屋・室蘭は出鋼フル前提での出銑調整、鹿島・君津・和歌山は自所所要および全社コークスバランス
見合いの出銑計画。
製鋼:高炉溶銑優先活用を基本方針とし、ミル別の鋼圧間バランス適正化に対しては冷鉄源活用を含めた対応。
T4R(2014.1~4月)に向けた鋼片備蓄・冷鉄源備蓄(スクラップ平準購入)・分譲明細拡大を推進。
条鋼:建材輸出での数量対策等にて圧延能力フル活用計画。八幡はT4Rに向け徐冷機損ミニマム化を指向した備蓄計画の確実な実行。
棒線:自動車・建機等にて活動増なるも線材輸出等の市況悪化もあり限界利益を勘案した選択受注を計画。
全社余力基調の中、室蘭・小倉棒鋼は自社精整能力フル活用によるコストミニマム化、11月君津工事に向けた先造り・出荷タイミング調整。
厚板:国内造船・エネルギー分野を中心とした活動増なるも厚板輸出については市況を考慮しつつ選別受注を図る。
鹿島・君津については最適操業体制(3○○→38○)への移行を計画。
鋼管:輸出エネルギー需要が堅調な中、ラインパイプを中心とした所要増への生産対応。
和歌山はオフ熱処理・ネジ切りラインフル活用にてハイエンド品の最大限取り込み。光SUSシームレスは能力フル、尼崎は熱押・鍛造共に能力フル。
熱延:自動車・建築分野を中心とした活動増なるも圧延は余力基調。熱延精整能力ネックにて全社熱延一貫能力フル前提の中、能力向上対策含めた確実な
生産・出荷。圧延余力となるミルはコストモード操業を指向。
冷め・電磁:厚手系は自動車・建築分野を中心とした活動増等に対応。鹿島冷めC/Oの早期解消を推進。
薄手系は全社焼鈍・剪断フル活用前提、電磁についてはGOフル操業下での確実な生産出荷対応。
交産機:鉄道関係において国内は前期並みの販売規模、輸出は北米貨車向け等の物件増を取りこむ。自動車・建機は活動増を反映。
チタン・特殊SUS:国内自動車・建築分野中心に活動増にてほぼフル生産見込み。
3 . 主要設備の
主要設備 の 稼働・
稼働 ・ 休止計画
名古屋
3コークス炉休止 (2013.2/四期)
13
(参考1)全国粗鋼推移(単位:万t) 14,000
12,000
10,000
1 0814
1117 1
2662
2 799
10585
9894
2419
4,000
2,000
10136
1000 3
9098
2247
2553
2 392
2591
2416
2528
2359
2648
2 479
2583
2584
3/四期
2432
2477
2476
2 488
2420
2603
2/四期
2848
2434
2626
2459
2 644
2486
1992
1993
1994
1995
1996
2761
2 886
2667
2 742
2603
2159
2724
2 744
1989
1990
9800
2 586
2540
10207
2505
1 0979
1110 0
11290
1127 2
2710
2 758
2776
2 801
11774
1 2150
2953
3084
11079
1055 0
9645
1 760
2 738
2806
2 799
2875
2 791
3017
3087
2480
2 695
2583
2734
2 750
2816
2 783
2908
2991
2281
2321
2417
2677
2337
2272
2 671
2638
2729
2 793
2823
2 896
2897
2989
3 106
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2657
2664
2766
2658
2591
2736
2694
2726
2807
2637
2750
2010
2011
2012
2661
3 045
2424
1909
0
1991
10645 10730
2770
2651
2 640
2571
4/四期
2715
1069 0
1 0280
10080
2500
8,000
6,000
9709
2009
(参考2)銑鉄生産量推移(北海製鉄含む、単位:万t)
1300
銑
鉄
生
産
量
1200
1144
1100
1000
1106
1042
1076
1114
1101
1083
1012
1080
1049
900
800
700
735
600
(参考3)粗鋼生産量推移(単位:万t)
1300
1200
粗 1100
鋼 1000
生
900
産
800
量
700
600
1061
1026
1116
1105
1180
1120
1099
1135
1077
1052
710
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
Ⅰ. 2/ 四期生産計画方針(
四期生産計画方針(君津)
君津)
見通し
当社粗鋼規模推移・見通し
(万t)
45%
1600
【 君津 2/四期 生産計画概要について
生産計画概要について】
について】
41% 42% 42%
折線;当社粗鋼シェア比率、棒グラフ;粗鋼規模
1400
◇ 出銑 【 2473.
473.0kt/Q】
kt/Q】(対前期 △21kt
21kt)
kt) 7 月 807kt , 8月
8 月 848kt , 9月
9 月 818kt
主要休風工事 2BF 大丸取替・コルゲート
大丸取替・コルゲート暗渠更新
暗渠更新・
・
流出事故配線復旧
3
BF
ステーブ更新事後工事
ステーブ
更新事後工事
・コルゲート暗渠更新
4BF 旋回コーン
旋回 コーン取替
コーン 取替・
取替・流調ゲート
流調ゲート弁取替
ゲート弁取替・
弁取替・上部シール
上部シール弁取替
シール弁取替
★ 貯骸コークス
貯骸 コークス比率増
コークス比率増での
比率増での安定操業確保
での 安定操業確保。
安定操業確保。 出銑(
出銑 ( 炉別貯骸比率コントロール
炉別貯骸比率 コントロール)
コントロール) ・ コークス需給
コークス需給 、 CRバランス
CR バランスの
バランスの 管理強化
《 焼結》
煙突補修工事(7月 5d)に
5d)に伴うリスク管理
うリスク管理(
管理(1.2DL停止時
1.2DL停止時の
停止時の2.3BF操業対応
2.3BF操業対応)
操業対応)
焼結 》 3DL 煙突補修工事(
《 コークス》
コークス》 炉体健全化に
炉体健全化に向けた、
けた、確実な
確実な非稼動窯・
非稼動窯・飛窯の
飛窯の戻しの推進
しの推進
40%
11521155
1104
1040
1200
1000
旧 SMI
40%
35%
800
600
400
30%
25%
◇ 出鋼 【 2423.
2423.0kt/Q
kt/Q】(
/Q】(対
】(対前期 ▼23kt)
23kt) 4 月 791kt , 5月
5 月 831kt , 6月
6 月 801kt
200
◇1製鋼【
製鋼 【757.8kt
757.8kt/
kt/Q】 7 月 256kt , 8月
8 月 250kt , 9月
9 月 252kt
旧 NSC
・ 転炉1
転炉1基操業比率向上によるコスト
基操業比率向上によるコスト削減
によるコスト削減の
削減 の推進 ( 分塊・
分塊・ 線材含
線材 含めた一貫
めた一貫最適操業設計
一貫最適操業設計)
最適操業設計)
20%
0
◇2製鋼【
製鋼 【1665.2t
1665.2t/Q】 7 月 535kt , 8月
8 月 582kt , 9月
9 月 548kt
3/四4/四1/四2/四3/四4/四1/四2/四3/四4/四1/四2/四
・ 高負荷明細影響(
高負荷明細影響(▼50kt/Q)
50kt/Q)及び 厚板シフトダウンに
厚板 シフトダウンに伴
シフトダウンに伴 う6CC能力減
6CC能力減を
能力減を反映
'10FY
'11FY
'12FY
'13FY
(厚板固定休時の
厚板固定休時の 熱延向け
熱延向 け6CC配置
CC配置 6ch/d前提
ch/d 前提)
前提) V- KIP能力
KIP 能力の
能力の最大発揮(
最大発揮(30kt/M)
30kt/M)
【 線材】
線材 】 処理計画 211kt
211 kt/
kt/Q(余力
Q(余力△
余力△ 34kt)
34kt) 8 月大幅余力(
月大幅余力 (△23)
23) 先 々 の所要動向(
所要動向 (半製品減・
半製品減 ・線材製品増)
線材製品増)を見据えた
見据 えた最適操業
えた 最適操業の
最適操業の 検討
【 大形】
大形 】 処理計画 132kt
132 kt/
kt/Q(余力
Q(余力 ナシ)
ナシ ) 低 コスト操業
コスト 操業を
操業を意識した
意識した前広
した前広な
前広な操業設計(
操業設計(ex:
ex:集中休止取得)
集中休止取得)
【 厚板】
厚板 】 処理計画 316kt
316 kt/
kt/Q(シフト
Q(シフト380
シフト380ベースで
380ベースで余力
ベースで余力ナシ
余力ナシ)
ナシ) シフトダウン後
シフトダウン 後の 最適操業設計 特殊材(
特殊材( V-KIP , グラインダー材
グラインダー材)の一貫管理強化 * 炉修・テーブル
炉修・テーブル更新
・テーブル更新 7 月 ( 10d)
10d)
【 薄板】
薄板 】 熱延処理計画 1273kt
1273kt/
kt/Q(余力
Q(余力△
余力△ 15kt
15kt * 加熱炉3
加熱炉3基前提)
基前提) ※7月
※7 月 は 能力対策で
能力対策 で一部加熱炉4
一部加熱炉4基操業を
基操業を織 り込み
能力管理強化(
能力管理強化( API注文内容精査等
API注文内容精査等)
注文内容精査等 ) 下工程所要増への
下工程所要増 への備
への備え(GA)
GA)
熱延製品所要 577kt
577 kt/
kt/Q 2HSLシフト
2HSLシフトup(
シフトup(7
up(7月から30
から30X)
30X)を
X)を反映 *HC・
*HC ・ 製品置場の
製品置場 の厳格管理継続 大 ロット注文
ロット注文の
注文の構成影響精査と
構成影響精査と一貫進捗管理の
一貫進捗管理の徹底と
徹底と
注文消化能力拡大にむけた
注文消化能力拡大にむけた取
にむけた取り組み 強化(
強化(ex:
ex:ASロール
ASロール化
ロール化 の推進等)
推進等)
冷め所要 579kt
579 kt/
kt/Q * 2CAPLフルバランス
CAPLフルバランス(
フルバランス (1CAPL:
1CAPL:通期調整休止前提)
通期調整休止前提)につき確実
につき確実な
確実な 能力発揮要
*EG ( 余力△
余力 △22kt)
22kt) ジンコートカラーインライン通板開始
ジンコートカラーインライン通板開始に
通板開始に 伴う円滑な
円滑な初期流動管理
* GI/SD(
GI/SD(余力 ナシ)
ナシ) フルバランスも
フルバランスも、 太陽光物件所要動向要注視
*GA ( 余力△
余力 △14t)
14t) 5CGL優先稼動
5CGL優先稼動。
優先稼動。 所要増情報あり
所要増情報 あり余力
あり 余力の
余力の 最大活用を
最大活用を検討
【 鋼管】
鋼管】 SP:NPV
SP:NPV向
向
け
応援の
応援
の
確実な
確実
な
対応
所要に
所要
に
応
じた柔軟
じた
柔軟な
な
操業シフト
操業
シフト対応
対応(
(
#1
28X
,
#2
24X)
24X
) UO: 下期所要を
下期所要を見据えた
見据えた最適操業設計立案
NPV
柔軟
シフト対応
えた最適操業設計立案
ERW:低
ERW: 低コスト操業
コスト操業の
操業の 継続(
継続(倉庫使用抑制、
倉庫使用抑制、精整シフト
精整シフト最適化等
シフト最適化等)
最適化等) C W:計上遅
W:計上遅れの
計上遅 れの確実
れの確実な
確実な 挽回と
挽回と 、工場休止に
工場休止 に向けた確実
けた確実な
確実な 先作り
先作り実施
【 取り組み課題について
課題について】
について】
○ 限界利益総額最大化
限界利益総額最大化への
への取
への取り組み ( 本社関係部門との
本社関係部門との連携強化
との連携強化による
連携強化による戦略商品拡販
による戦略商品拡販・
戦略商品拡販・数量拡大の
数量拡大の推進)
推進)
○ 組織間連携強化による
組織間連携強化 による一貫最適化
による一貫最適化の
一貫最適化の 推進 ( 一貫歩留改善、
一貫歩留改善、熱ロス・メタルロス削減
ロス・メタルロス削減 etc)
etc )
○ キャッシュ対策
キャッシュ対策 ( 貯蔵品在庫・
貯蔵品在庫・半製品在庫・
半製品在庫・製品在庫の
製品在庫の 削減に
削減 に向けた取
けた取 り組み 強化)
強化)
14
Ⅱ. 各工程別
. 各工程別の
各工程別の生産計画について
生産計画について
1/四期
実績
2/四期
計画
2507
各ライン毎の足下状況及び、取り組み課題 等
コークス製骸量確保に向けた、炉体・設備健全化施策の着実な実行
製銑
4高炉長時間休風(88h)に向けた準備(リスクレビュー徹底)と、安定立上げフォロー
2557
組織間連携強化による鋳造歩留向上、HCR率向上等への取り組み推進
製鋼
高負荷明細増への対応 V-KIP能力最大化 117
国内は季節性需要減などの要素あるも、輸出の追加IPにて通期フル操業を継続中。
大形
高t/h注文の受注誘導による構成改善・型替時間MIN化等の操業努力による実行面での更なる能力捻出を企図。
※工事あり
214
自動車・建築・タイヤ活動増があるも、価格優先の営業政策による汎用分野の注文減を織り込み対前期微減
線材
※工事あり
423
厚板
※工事あり
実行面での韓国向け輸出等の増を想定し、余力活用による前倒し生産、出荷促進対策の継続実施を志向
2Qよりシフトダウン実施(300⇒380) 2Qは工事影響もあり通期でフルバランスとなる見込み
UO向け耐サワー、厚板海構(High-Ni)所要増に伴い上工程高負荷注文が増加するため、平準化を志向した
計画的な出鋼立案が重要となる(月次単位での一貫スケジュール立案と関係者共有化を徹底)
1193
加熱炉3基前提で通期余力なるも(約24.0千㌧)、7月▼20千㌧の能力不足。7-8月所要を見定め、加熱炉4基操業を実施。
(468)
ミル振り規模302千㌧規模により過去MAX規模の処理計画。2HSLシフト30X、外販28X(FSP-MAX)前提にて粗フルでの計画。
熱延
熱品
冷延
180
国内自動車増と、インド向け等の遠隔地拡販(15.0千㌧)により、概ね前期横ばいレベル。 2CAPL通期フルバランス(1CAPL生産調整休止)
EG
74
非日系家電等の活動が伸びず対前期微減。コストMiN操業の観点より製造チャンス・稼動集約を志向。7月よりZCカラー製造開始、拡販動向に注視。
CG
301
SP
19
土木の季節性による需要増(新東名関連、電力/原発防潮壁等)
加えて、輸出物件の注文増見込み、更なる能力捻出を試行
UO
48
JDA/マレーシア(44.1千t)、イクシス/豪州(34.2千t)を中心に生産。 操業シフトは34X-FSPで対応
ERW
10
自動車分野の活動回復及びボイラ物件捕捉により対前期大幅増
①所内倉庫費用抑制 ②出荷シフトダウン等のコスト削減施策を推進
CW
19
需要は対前期ほぼ横ばいの見通し。7月でキャリー解消。下期より活動増の可能性有り。休止に向けた先造りに毀損発生
させぬよう製販でインプット量を継続フォロー
めっき
鋼管
※工事あり
GAは国・輸自動車で対期△30.0千㌧の増(14.0千㌧余力)。7-8月余力はコストMINの観点から集約休止を志向、9月はフル計画を予定。
GI/SDは、引き続き所要好調につきフル生産計画。 太陽光架台物件所要動向(職人不足)に注意しつつ、能力MAX対応を指向。
半製品
119
引き続き海外市況動向に注視しつつ、輸出での数量拡大に向けた製販連携フォロー継続
分譲
396
BL・BT分譲での減あるも、SL分譲(八幡)で増 (全社鉄源需給バランス)
製品
2255
輸出出荷増へ向けた岸壁荷役効率推進(バース平準化計画による設備・人材の効率運用、入港~接岸~荷役~離岸の早期化推進 等)
輸送コストMiN化に向けた活動(海送船舶の手配タイミング適正化による滞船料・緊急トラック輸送抑制、多品種相積による空トン費用抑制)
出荷
輸出比率:50.2% 岸壁所要591kt/M
15
熱中症になったら
す ぐ に 救 急 車 をををを
呼呼呼呼 び ま し ょ う !!!!
他 の 金 融 機 関 ・コンビニを含
・コンビニを 含 め 全 国 すべての ATM
で
〈 ろうきん〉
ろうきん 〉 のカードがご利
のカードがご 利 用 いただけません。
いただけません 。
〈ろうきん〉ではみなさまへのサービス・利 便 性 向 上 をめざして、201
4 年 1 月 5 日 に新 しいオ ンライ ンシ ス テムへ の移 行 を予 定 して います。
この ため、上 記 の 日 程 で オ ン ラ イン サー ビスを 休 止 いたします。
ご 不 便 をお か け しま す が、 何 卒 ご 理 解 とご 協 力 を 賜 ります よ う お願 い
申 し上 げます。
16
Fly UP