10月21日活動状況

インターネットでの情報提供
提供予定日
１０月２３日
平成２２年１０月２２日 県政記者クラブ配布資料
担 当 課
担 当 者
電話番号
国 際 課
総括管理監
矢本哲也
直通 058-272-8172
内線 ２３５1
「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」
知事の海外出張（中国）について（２）
このたび、上海万博における「岐阜県の日」の開催等に合わせて、知事が民間関係者等と
ともに中国を訪問し、観光誘客や農産物、地場産品のＰＲ活動を行っていますので、その活
動状況を下記のとおりお知らせします。
記
１０月２１日（木）
■野村綜研（上海）咨詢有限公司〔㈱野村総合研究所上海現地法人〕副董事長との面談
９：３０〔現地時間（日本時間−1 時間）
〕、知事は、安田謙三 岐阜県議会議長、碓井洋 ㈱岐
阜新聞社代表取締役社長、小川敏 大垣市長、尾藤義昭 関市長、野村誠 下呂市長、成原嘉彦 岐
阜市副市長らとともに、野村綜研（上海）咨詢有限公司（略称：NRI 上海）を訪問し、上海日本
商工クラブ・サービス部会副会長を務める葉華（イエ・ファ）NRI 上海副董事長と面談した。
葉副董事長からは、
「中国 2010 年上海万博を契機として都市発展戦略の転換と事業環境の変化」
と題して、上海万博の印象、上海万博の効果と都市発展戦略の転換、ポスト万博の中国事業環境
の変化などについて説明を受けた。
その後の意見交換での主な発言は以下のとおり。
○ 知事
・ 岐阜県は、江西省と交流しているが、NRI 上海としては、江西省をどう見ているか。
○ 葉副董事長
・ 内陸都市であるが、銅や希土類など資源が豊富。
・ 省都である南昌市を中心とする地域では国の重点プロジェクトが展開されており、資本
が集まってきている。今後大きく発展していくことが予想される。
○ 野村下呂市長
・ 今回、観光のＰＲに来た。下呂には温泉があるが、中国人にとって温泉はどうか。
○ 葉副董事長
・ 人は疲れると温泉につかりたくなる。上海では経済の発展にともない仕事に追われスト
レスを抱える人が増えてきているので、温泉人気も高まっていくと思われる。しかし、
日本の温泉がどのようなものか中国人はあまりよく知らないので、その良さをもっとＰ
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Ｒしていく必要がある。
・ 岐阜は、観光資源が豊富で、おいしい食べ物もたくさんある。それをうまく売り込めば
必ず人気となる。
○ 成原岐阜市副市長
・ 上海の町内会などのコミュニティーはどのような仕組みになっているのか。
○ 葉副董事長
・ 行政的には「居民委員会」というものがある。そのトップは政府の人間が務めている。
居住地域レベルの住民の組織もある。この２つをどう結び付けていくかが一つの課題。
○ 碓井㈱岐阜新聞社社長
・ 北京オリンピックの経済効果は、必ずしもその周辺へ波及しなかったように思われるが、
万博後の経済効果は、周辺都市や内陸に分散されていくか。
○ 葉副董事長
・ 北京と上海の状況は全く異なる。北京はいわば農村の中の大都市。周辺は都市化されて
おらず、格差が極めて大きい。それに比して上海の周辺には、昆山、蘇州等、発展した
周辺都市があり、それらの都市に波及していく可能性は大きい。
■ＧＩＦＵプレゼンテーション
１１：３０〔現地時間（日本時間−1 時間）
〕
、市内ホテルにおいて、現地のプレス関係者、旅
行会社等に岐阜県をＰＲする「ＧＩＦＵプレゼンテーション」を開催。同プレゼンテーションに
は、道書明 上海市政府旅游局長、平木場弘人 在上海日本国総領事館首席領事等の来賓やメディ
ア関係者、旅行会社関係者等中国側から約８０人、岐阜県から参加した市町村関係者、観光関係
者、農産物関係者、企業関係者等約１６０人、合計２４０人が参加した。
＜第一部＞
○ 知事あいさつ
冒頭で知事は以下のようにあいさつした。
・ 「清流与森林之国」
（中国語でチンリュウ ユー センリン ツー グオ）
、岐阜の魅力はこ
の一言に集約される。岐阜は清流と森林の国である。
・ 今回、上海で初めてキャンペーンを行うにあたり、市長・副市長、観光関係者、農産物
関係者、企業関係者等、オール岐阜のメンバーでやってきた。
・ より多くの皆さんに岐阜へ来ていただいて、岐阜の魅力を体感していただき、皆さんを
通じて、また全中国１３億の皆さんに岐阜を紹介してほしい。
・ 岐阜の地名は、周の文王が太平の世を築いた「岐山」、孔子の故郷「曲阜」から名付け
られたものであり、日本の４７都道府県の中で中国に由来する県名は岐阜県のみ。
・ 今回のプロモーションでは、このイベントのほかに、伊勢丹百貨店で岐阜県観光物産展
を、２３日∼２６日には上海万博で「岐阜県の日」を開催する。
・ 岐阜県は、3,000m 級の山々から海抜 0m の水郷まで地形の変化に富み、日本の良さが凝
縮されたところ。２週間前に岐阜で APEC 中小企業担当大臣会合が行われたが、参加者
の方々から「岐阜はクリーンでグリーンだ」と評価していただいた。
・ 岐阜県の魅力を大々的にＰＲし、中国と岐阜との大交流時代の扉を開けたい。
○ 道書明 上海市旅游局長 あいさつ
上海市を代表して出席した道局長は、以下のとおりあいさつした。
・ 岐阜県のプロモーションに出席でき光栄。また、会の成功を心よりお喜びする。
・ 岐阜は「飛山濃水」と言われ、風光明媚で悠久の歴史を有する地であり、世界遺産の白
川郷や鵜飼等観光資源も大変豊富。
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・ 上海万博の入場者は昨日までに 6,700 万人を越えた。万博を契機として、観光の往来を
架け橋として、中日の友好を一層深めていきたい。
○ 平木場弘人 在上海日本国総領事館首席領事 あいさつ
・ 日本は、官民一体となってビジット・ジャパン・キャンペーンを展開している。
・ 観光、商用を目的とする中国全国からの日本訪問者は顕著に増加しており、昨年も 100
万人を超えた。
・ 当館の査証発給件数は、昨年 27.3 万件にのぼり、一昨年に引き続き、世界一の発給数
となっている。今年は、昨年を大幅に上回る勢いでさらに増えている。
・ 上海万博を契機として多くの自治体が上海との交流促進に力を注いでいる。その中でも、
岐阜県は、豊かな観光資源や刃物、陶磁器、木工、繊維、食品等の優れた県産品のＰＲ
に意欲的に取り組まれ、成果をあげられている。
・ この度、古田知事をはじめとする岐阜県の皆さんが万博期間中に上海を訪問されたこと
は、岐阜県と上海、岐阜県と中国の交流を深める上で大変意義深い。
来賓あいさつの後、岐阜県紹介の DVD を上映し、県観光交流推進局長が岐阜県の概要を紹介。
また、県内６市（岐阜市、大垣市、多治見市、関市、中津川市、下呂市）の市長や副市長が、そ
れぞれ壇上で各市の魅力をＰＲした。
＜第二部＞
第一部に続いて開催された交流会では、出展した県内企業や団体が登壇し、それぞれの商品
を紹介し、会場内に設置されたブースでＰＲと商談を行った。
また、文化紹介として「岐阜の宝もの」にも指定されている東濃地歌舞伎が上演された。出
し物は「岐阜自慢五人男」という題目で、五人男が中国語を交えて岐阜県の各地の観光、地場
産品を自慢するという今回特別に用意されたもの。東濃地歌舞伎中津川保存会メンバーの熱演
に会場から大きな拍手と歓声が湧き起こった。この演目は、２３日の上海万博「岐阜県の日」
オープニングでも披露される予定。
＜現地プレス等から知事への取材＞
参加したプレス関係者等の関心も高く、中国を代表する報道機関 新華社通信をはじめとす
るメディアのテレビ取材や、その他新聞、雑誌等７社の知事への共同インタビューが行われ、
岐阜県の観光の魅力や、アクセス方法、今後のＰＲ方針等、高い関心を物語る具体的な質問が
次々と出された。
知事は、そうした質問に答え、主に以下のようにコメントした。
○ 知事の主なコメント
・ 昨年の中国から日本への渡航者数は約 100 万人であるが、内、岐阜県を訪問した人は、
その 1.5%程度。これは岐阜県の観光のポテンシャルの高さに比して少なすぎる数字で、
まだまだＰＲ不足であると感じている。
・ 東京、京都、大阪といったルートとは一味違う岐阜の魅力をＰＲしていきたい。
・ 岐阜の観光をＰＲする上での一つのキーワードは「ウェルネス・ツーリズム」である。
自然、温泉、食材、歴史、伝統等、全部をオールインワンにして癒しの旅をアピールし
たい。
・ ５年前にセントレアが開港。２年前には東海北陸自動車道が全線開通し、２時間４０分
で日本海と太平洋が結ばれた。セントレアから入って、岐阜を縦断し、富山空港や小松
空港から帰るというルートも組めるようになった。
・ アジアから羽田空港への便も就航したので、羽田−岐阜−セントレアというルートも可
能となった。
・ 日本は、大阪万博を契機に大きく変わった。色々な変化があったが、万博を契機に海外
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へ旅行に行く人が増えたことは大きな変化の一つ。
・ 上海万博のテーマは「ベター・シティー、ベター・ライフ」だが、岐阜に旅行に来るこ
とが、中国の人々のベター・ライフの中の一つになれば嬉しい。
・ 岐阜県の観光の特色は多様性。観光は光を観ると書く。是非、色々な光を観に岐阜へ着
て欲しい。
・ １回で終わりではなく続けて取り組んでいかなければならないと思うが、どのタイミン
グで、どこで、何をやるかについては、今回のキャンペーンの結果を見て考えたい。
＜参加者の反応＞
○ 日系旅行社
・ 岐阜県の観光資源は豊富。こうしたイベントで知名度が上がれば、岐阜への旅行客は
きっともっと増えるだろう。
・ 詳細で分かりやすい内容で非常に素晴らしいイベントだった。
○ 現地旅行社
・ 中国での岐阜県の知名度は現在高くないが、今日のプレゼンテーションを見て、中国人
が喜びそうな観光資源がたくさんあることが分かった
○ 日本酒コーナーを訪れた旅行雑誌記者
・ 「これはどうして白いのか。味は普通の日本酒より濃いのか」と、どぶろくに興味津々。
■ＧＬ ＪＡＰＡＮ ＰＬＡＺＡ（全洲広場）視察
１６：４０〔現地時間（日本時間−1 時間）
〕
、知事は、安田謙三 岐阜県議会議長、平岩正光 岐
阜県議会議員、藤井里樹 全国農業協同組合連合会岐阜県本部副本部長、加藤孝義 岐阜県園芸特
産振興会花き部会長、碓井洋 ㈱岐阜新聞代表取締役社長らとともに GL JAPAN PLAZA を訪問し、
日本食材の上海での販売状況を視察した。
ここは主に日本食材等を取り扱うスーパーで、現在、青森県、福島県、京都府、富山県がブー
スを設けて試験販売をしており、１２月３日からは、宮崎県もブースを出す予定。各自治体は、
ここをアンテナショップとして活用している。日本で生産された商品には、現地の商品に比べ驚
くほどの高値がつけられており、日本製品に対する信用度が如何に高く、中国において安心、安
全が非常に高く売れることを垣間見ることができた。
■在上海日本政府関係機関との意見交換
１８：３０〔現地時間（日本時間−1 時間）〕
、知事、市関係者、今回の上海でのプロモーショ
ン実施を盛り上げようと駆けつけた県内企業関係者２６名、農産物関係者等と、上海に駐在する
JETRO（日本貿易振興機構）上海センター 川合現 副所長、志村和俊 経済情報部長、綿貫大祐 経
済情報部副部長、及び JNTO（日本政府観光局）上海事務所の 鈴木克明 所長、菊池朋子 副所長
との意見交換会を開催。
冒頭、JETRO 上海センター 川合副所長より「
“貪婪”中国市場ヘの対応方策」と題して、上海
の経済発展とその要因、そこに存在する住宅価格の高騰や所得格差の拡大などの問題などについ
て説明を受け、その後、夕食を取りながら意見交換を行った。
■岐阜県観光物産展の開幕
また、１０月２１日（木）１０：００〔現地時間（日本時間−1 時間）〕
、
「岐阜プレゼンテーシ
ョン」と並行して、上海梅龍鎮伊勢丹百貨６階において「岐阜県観光物産展」がオープンした。
岐阜県から２３社が出展。りんご、日本酒、刃物、タオル、ミネラルウォーター等を展示販売し、
多くの人で賑わった。このイベントは２７日まで１週間にわたって開催される。
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NRI 上海 葉副董事長から説明を受ける知事
「GIFU プレゼンテーション」
知事あいさつ
知事あいさつ ２
どぶろくに興味津々の
GIFU プレゼンテーション参加者
テレビ取材を受ける知事
共同取材でインタビューに答える知事
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東濃地歌舞伎「岐阜自慢五人男」上海勢ぞろい
公演終了後、保存会メンバーに感謝を述べ
談笑する知事
ＧＬ ＪＡＰＡＮ ＰＬＡＺＡの視察
（左から安田議長、知事、光原支配人）
在上海日本政府関係者との意見交換会
であいさつする知事
岐阜県観光物産展（上海梅龍鎮伊勢丹百貨）
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