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Scales Psychophysics(精神物理学) Variables to be measured
2010/6/30 Scales Psychometric Methods • 心の働きを数値化する Takashi Ikeda Mariko Osaka 名義尺度 順序尺度 • カテゴリの分類 • 大小関係は定義できない • 大小関係(順位を定義できる) • 四則演算が成立しない 比率尺度 間隔尺度 • 大小関係・等間隔性・原点(ゼ ロ)が定まっている • 大小関係と等間隔性が保たれている • 原点(ゼロ)の取り方は自由 Global COE Cognitive Neuroscience Robotics Cognitive Brain Science 2010/6/30 Variables to be measured Psychophysics(精神物理学) • 物理的な刺激量と主観的な • 絶対閾値(absolute threshold value) 感覚量の対応をみる – 刺激を検出できたかどうか • 測定時のバイアスを減らす • 弁別閾値(discrimination threshold value) 工夫がなされる – 2つの刺激を弁別(区別)できたかどうか – 刺激呈示方法 • 知覚的等価点(point of subjective equality) – 実験参加者の判断基準 – 結果の取得方法 2010/6/30 2 Fechner (1801 – 1887) Cognitive Brain Science 4 – 同じ感覚量となるかどうか 2010/6/30 Cognitive Brain Science 6 Discrimination Method of Adjustment (調整法) • jnd (just noticeable difference) • 実験参加者自身が刺激の次元を連続的に変 – 2つの刺激を弁別できる差の最小値 – 刺激量に依存する(→ウェーバー比) 化させて、刺激の変化を観察しつつ測定を進 める方法 • フェヒナーの法則 – 上昇系列(閾下からスタート) – 感覚量は刺激量の対数に比例する – 下降系列(閾上からスタート) 感覚量 (R) R k log S • 比較刺激の出発点はランダム 刺激量 (S) 2010/6/30 Cognitive Brain Science 7 2010/6/30 Cognitive Brain Science 8 1 2010/6/30 Method of limits (極限法) Method of constant stimuli (恒常法) • 実験者が刺激を段階的に変化させて、被験 • 比較刺激をランダムに呈示し、そのつど被験 者の反応を測定する方法 者に反応を求める方法 – 上昇系列(閾下からスタート) 上昇系列(閾下からスタ ト) – 比較刺激は 比較刺激は一定間隔に調整しておく 定間隔に調整しておく – 下降系列(閾上からスタート) • 増減の方向性はランダムなため、慣れや期 • 複数回測定し、平均値を求める 待といった要因を取り除くことができる • 所要時間は少なくて済む • 試行数が多くなりやすい Cognitive Brain Science 2010/6/30 9 Müller-Lyer Illusion Cognitive Brain Science 2010/6/30 10 Method of Paired Comparison • ミュラー・リヤー錯視 • サンプル刺激とテスト刺激を呈示して比較 – 有名な視覚的錯視の一つ – テスト刺激のほうが長いか短いか sample • 同時一対比較 (並べて呈示) • 継時一対比較 (時間をおいて呈示) 実際どのくらいの長さに知覚しているのか? Cognitive Brain Science 2010/6/30 test 11 Cognitive Brain Science 2010/6/30 Psychometric Function 12 Span tests • 反応確率が50%となる点をPSEとする • Simple span – Word span test 100% 単純保持課題 – Digit span test “Longer” • Complex span – Reading span test 50% – Listening span test control inward outward “Shorter” – Operation span test 0% 0 2010/6/30 5 10 15 20 25 30 Cognitive Brain Science 35 40 45 処理ありの保持課題 (二重課題: Dual task) – Spatial span task 50 13 2010/6/30 Cognitive Brain Science 15 2 2010/6/30 Simple Span Test Complex Span Test • 短期記憶容量を測るテスト • 他の作業を遂行しながら単純保持課題を行う – 二重課題法(dual-task paradigm) • Digit span test • ワーキングメモリ容量を測るテストとして用い – 2または3個の数字が順番に1つずつ呈示され、 2または3個の数字が順番に1つずつ呈示され 合図とともに系列再生する られている – 間違えるまで数字の個数を増やしていく – simple span testよりも流動性知能テストの結果 <magical number 7 ± 2> と相関が高い Cognitive Brain Science 2010/6/30 16 2010/6/30 Reading span test Cognitive Brain Science 17 Measurement of image • 文章を音読しながら単語を覚える課題 • 漠然と抱く感情的な印象を測定する Daneman & Carpenter (1980) – 商品イメージ・企業イメージなど 苧阪・苧阪 (1994) ジが同じ、または違うということを言 – 2つのイメ 2つのイメージが同じ または違うということを言 電車に乗り遅れたので母に車で送ってもらった うためにはどうすればよいのか • 読解力テストの成績と相関がある – Word span testと読解力テストの相関よりも高い Cognitive Brain Science 2010/6/30 18 2010/6/30 Questionnaire Cognitive Brain Science 20 Problems • 自由連想法 • 比較が難しい(自由) – 思いつくままに自由に回答させる • 定量化が困難(自由・制限) • 制限連想法 – 選択肢を用意して、その範囲内で回答させる • 選択肢や質問の偏り(制限・評定) • 評定法 – 質問に対する当てはまり具合を回答させる 2010/6/30 Cognitive Brain Science 21 2010/6/30 Cognitive Brain Science 22 3 2010/6/30 Improvement Semantic Differential Technique • 定量的な回答をさせる • セマンティック・ディファレンシャル法(SD法) – 数の比較を可能にしておく – Osgoodが言葉などの意味の測定のために開発 した手法 手法 • 反応項目を網羅する – 辞書的な意味ではなく、好みや経験に応じて感じ – できるだけ偏りのない質問をたくさんする る感情的意味のことを指す – あとで質問項目を整理し、わかりやすくする 2010/6/30 Cognitive Brain Science 23 Cognitive Brain Science 2010/6/30 24 • 印象やイメージの定量的な比較 • 様々な対象のイメージや印象の測定 – 対象間の比較 – 人物・国・団体・企業・色彩・配色・形・ 本」 ア リ 」 印象 違 • 「日本」と「アメリカ」の印象の違い デザイン・映像・建築・音楽・音色・香り・味・触感 – グループ間の比較 • 日本について、「日本人」と「アメリカ人」が持っている などなど 印象の違い 2010/6/30 Cognitive Brain Science 25 • 形容詞対を伴った評定尺度の集まり 2010/6/30 Cognitive Brain Science 26 • 価値に関係したものだけでなく多面的 – 一般的に5~7段階の尺度を構成する – 「良いー悪い」・「温かいー冷たい」など • 研究間で比較する場合 研究間 比較する場合 – 基本的な形容詞対は全て用い、研究内容に応じ て形容詞対を追加する 2010/6/30 Cognitive Brain Science 27 2010/6/30 Cognitive Brain Science 28 4 2010/6/30 Semantic Profile • 解答用紙作り – ポジティブまたはネガティブな形容詞が片側に集 中しないようにする • 教示 – 検査ではなく、正答もないことを伝える – 本実験の前に無関連な単語で練習する 2010/6/30 Cognitive Brain Science 29 Cognitive Brain Science 2010/6/30 Factor analysis 30 Three major factors • 評価性・活動性・力量性の3因子 • 因子分析 – 感情・情動研究では色や音、形など対象が どんなものであってもほぼ共通して得られる – 共通因子の抽出を行い、項目をまとめる 騒 静 な」 若 老 」な 同 よう 「騒がしいー静かな」「若いー老いた」など同じよう 評価性 (E) な評定値を得やすい(相関が高い)尺度間には • 美しい • 自然な • 好きな 共通因子が隠れていると想定する – 次元を減らして解釈を助ける 2010/6/30 Cognitive Brain Science 31 2010/6/30 活動性 (A) • • • • 動的な 熱い 不安定な 派手な Cognitive Brain Science 力量性 (P) • かたい • 強い • 重い 32 5