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第6回懇話会議事要旨(PDF形式:185KB)
第6回 (仮称)さいたま自転車総合利用計画検討懇話会 議事要旨 日時:平成27年6月29日(月)10:00∼11:30 場所:浦和コミュニティセンター9階 第15集会室 【アクションプランにおける実施事業について】 委員 市民参加サイクルレースには、地元の盛り上がりという点で、さいたま市のチー ムが出場するということもあってよいのでないか。さいたま市の有志で市民チー ムを作ろうという動きもある。 サイクルパークの設置にあたっては、さいたま市には候補となる公園もいくつか あり、周辺の空き地も活用できると思う。 東京では 2020 年のオリンピックに向けてタンデム自転車の走行環境整備を進め ている。その動きをにらみながら、さいたま市でも積極的に進めてほしい。 自転車レーン上の路上荷捌きで自転車が迂回を求められるという場面を実際に目 にすることがある。自転車レーン上の駐停車車両対策も積極的に進めてほしい。 自転車保険加入の周知・普及促進について、保険会社にどのような形で依頼する か難しい面もあるが、一社限定でなく持ち回りでお願いするという形もあろう。 自転車利用模範推進委員は、講習会の開催やサイクルパークでの指導員になると いった、何らかのシステムが必要ではないか。現在は県の安全協会主催で、自転 車利用模範推進委員会を実施しており、毎年 50 名程度委員を選定しているが、 実際にどのような役割を担うのか不明瞭な部分がある。 レクリエーションルートの選定には、具体的にどのルートが魅力的か市民の声を 募ってコースを設定することが重要である。 事務局 市民向けのサイクルレースは現状ほとんどないため、市民でチームを作る動きが あれば、積極的に参加を検討していきたい。 サイクルパークは、交通公園として整備するとともに、MTB で遊べるような公園 としても整備したい。 タンデム自転車の走行環境整備は、さいたま市単独で進めることは難しいと感じ ているが、条例を作って進めている自治体もあるため、今後は協議しながら進め て行きたい。 自転車レーンについては、昨年ネットワーク計画が出来て、整備を進めていると ころである。しかし、自転車レーンへの駐停車の問題も生じていることは事実な 1 ので、極力減らしていく手法を今後検討していきたい。 保険についてもさいたま市では現段階でフォローできていないので、今後検討し ていきたい。 自転車利用マナーやルールの啓発は、手を付けやすい施策であり、自転車利用模 範推進委員制度もしっかりと取り組んでいきたい。 レクリエーションルートについては、今年度市民アンケートで魅力的なルートを 募る予定がある。市民目線を大切にしながら進めて行きたい。 委員 市民サイクルレースとして現在行われている高石杯は、競技連盟に登録をしない と出場できないこともあり、一般市民が出場しづらいのではないかと感じる。先 ほどの指摘の通り、クリテリウムで入賞した選手も含めさいたま市のチームを作 ろうという動きもあり、クリテリウムの方が活用しやすいのではないかと感じる。 委員 サイクルサポート施設については、中心市街地の空き家を活用した施設や、サイ クリングロード沿いにトイレや休憩施設を設けることを検討してほしい。 自転車マイレージ制度は、GPS 記録の活用か、サイクルコンピュータの貸し出し のいずれかで運用出来るのではないか。 事務局 サイクルサポート施設の設置は、荒川沿いで既に検討を始めている。さいたま市 には候補地となる公園や公共施設があるので、アンケート等を活用しながら有効 な場所に設置していきたい。また、自転車の問題とは別に空地・空き家の活用は さいたま市の政策課題でもあり、連携しながら取り組んでいきたい。 自転車マイレージについては、ご指摘の通り、GPS とサイクルコンピュータどち らでも可能性はあると思う。 本日頂いた意見について、庁内で所管となる部署とも議論を進め、次回以降の懇 話会で状況を報告していきたい。 座長 自転車マイレージについて、海外では道路上に自転車カウンターを設置し、その データを活用している事例もある。 委員 GPS はスマートフォンやコンピューターの扱いが必須なので、高齢者が使いづら いことが懸念される。例えばスタンプラリーの様な形が高齢者にはわかりやすい のではないか。 委員 自転車利用促進事業者認定制度については、自転車通勤を推奨する事業所を表彰、 認定するというだけでは推進力が弱いのではないかと感じる。法人税の優遇措置 やシャワー室設置の補助金など、事業所がより前向きになれるような施策も必要 ではないか。 電動アシスト付自転車は、意外と重心が高く、転倒していることがある。前輪が 2 二輪になっている三輪車もあり、電動アシスト付自転車より安全である。ただし 高額なので、これを市でレンタルできるとよいのではないか。 自転車レーンではない道路でも路肩が走りにくく、危険なところがある。自転車 レーン以外でも走りにくい箇所は改善してほしい。 事務局 自転車利用促進事業者の認定について、警視庁が東京都で実施している自転車安 全モデル企業の様な形が、事業者も手を上げやすいのではないかと考えている。 どのような手法があるか今後整理し、検討していきたい。 電動アシスト付自転車の貸し出しは、子育て世代や高齢者に負荷の少ない代表的 手段として記載している。三輪車も含め、どのような形が良いか今後検討してい きたい。 路肩には、段差や排水溝など、自転車走行に危険な箇所があることは認識してい る。市の全体的な課題として、道路管理者と協議しながら検討していきたい。 座長 自転車通勤に限らず、商業施設への自転車利用促進も考えられるのではないか。 座長 さいたま自転車まちづくり大綱に示されている自転車ネットワークの整備計画は、 どのような考え方で作られているのか補足説明をお願いしたい。 事務局 自転車ネットワークは、現状で自動車交通が多い所、事故が多い所を中心に選定 している。道路の拡幅を考えると非常に時間を要するため、現道で何ができるか ということに重点を置いている。 委員 “たのしむ”、“まもる”、“はしる”の三本柱に施策がぶら下がる形で、施策・事 業を示す構成で良いと思う。ただし、目的毎、または目標毎にどのような施策が 用意されているのかわかる形でも示すことが出来れば、市民にとってよりわかり やすい構成になると思う。また、施策の重要度を示せるとよりわかりやすいと思 う。その際には、行政としてではなく、市民から見て重要が高いという視点も考 慮してほしい。 また、自転車利用促進事業者を増やすために営業をかける等、戦略性を持って施 策を進めることも必要である。 計画目標のうち、満足度の向上とは、自転車利用者か歩行者か、誰にとっての満 足度なのかが分かりにくい。 事務局 本日お示しした構成は、4 本の柱を中心に段階的に施策を整理したものである。 一例として、アイコンを使って各事業がどの目的に該当するか示しているところ であるが、今後は目標毎、目的毎にさらにわかりやすくお示しできるよう工夫し たい。事業の重要度についても、目玉となる施策が必要と認識しており、引き続 き検討していきたい。また、自転車、歩行者、自動車のそれぞれの目線から見た 3 満足度を向上できるようなプログラムにしたいと考えている。 座長 さいたま自転車まちづくり大綱と同様に、アクションプランについても、市民向 けにわかりやすい概要を作成することを意識してほしい。 委員 行政中心で施策が考えられている印象を受ける。検討段階であると思うが、事業 主体が誰なのかがはっきりしていないことが原因ではないだろうか。市民が主体 となって展開できる施策が見えてくると良いと思う。 “たのしむ” 、“はしる”に挙げられている施策は、高齢者や障がい者には若干な じまない気がしている。高齢者や障がい者が楽しめる施策は他に考えられないだ ろうか。 今後はオリンピックなど大規模なイベントもあるので、外国人来訪者に対する施 策も重要である。観光分野の施策との連携を取るためには、短期での仕掛けが必 要になってくるのではないか。 事務局 市民、事業者、行政の協働が計画の理念であり、事業者のみならず市民に広く計 画の内容を理解して頂くことが重要と考えている。行政からの一方通行にならな いよう、市民からも意見を発信してもらい、事業を推進していきたい。例えば、 サイクルレースの開催やレクリエーションルートの選定に市民が参画できるよう な仕掛けを作ったり、サイクルパークについても市民や事業者が協働して運営に 関われるような仕組みを検討していきたい。 高齢者、障がい者が安全に自転車に乗れることは非常に重要なことと捉えている。 そのために、ハード面のみならずルールやマナーの啓発といったソフト面も含め た対応が必要と考えている。また、電動アシスト付自転車の安全性の確保や、坂 に幅員の余裕を持たせるなどの工夫も考えられる。 オリンピックを当面の目標として、観光面での外国人対応の取り組みが進められ ている。この動きと合わせて事業を進めて行きたい。 座長 事業や施策を市民に告知するだけではなく、参画してもらうことが重要である。 委員 自転車レーン上への駐停車が大きな課題であると認識している。また、車道だけ ではなく、歩道も含めた空間の適正利用を念頭に検討を進めてほしい。例えば、 自転車屋さんが歩道に自転車をディスプレイしているような状況があれば、自転 車屋さんに参画をお願いすることも考えてみてはどうか。 委員 外国人向けのツアーガイドの育成が施策に盛り込まれていない。台湾から山梨に 外国人の自転車団体が来訪しているという話も聞いているので、早急にさいたま 市でもこれらの外国人来訪者を取り込めるような対策が必要である。 委員 歩行者、自転車、自動車がお互いにどのような迷惑をかけるのか、三者の認識を 4 摺合せ、連携することも重要である。例えば、本来車道を通行するべき自転車が、 自動車に路肩や歩道に追いやられている側面もあるが、ドライバーは、自転車は もっと端を通行しろ、と思っているかもしれない。この認識の違いを変えていく 必要があるのではないか。 自動車と自転車が双方安全になる対策として、道路の一方通行化や 20km 以下の 速度制限も必要になるのではないか。 フル電動自転車は、軽車両とは言えない。施策に入れ込むと混乱が生じるのでは ないだろうか。 事務局 ドライバーが自転車の目線に立てるようになれば、自転車の環境もよくなってく ると考えている。ドライバーに対する講習会などを考えているが、他にもドライ バーに自転車に対するケアを促せるような施策を検討していきたい。 生活道路については 30km/h の速度制限ゾーンの整備を進めているが、幹線道路 は自動車のスピードも上がり、幅員が狭いと自転車が行き場を失ってしまう現状 にある。 フル電動自転車は、産業展開推進室が社会実験をやりながら進めている事業であ り、提案を受ける形で施策一覧に落とし込んでいる。ご指摘の通り、フル電動自 転車は原付と同じ分類になるので、法令上の枠組みも含め議論させて頂き、最終 的にどのような形で計画に落とし込んでいくかを考えていきたい。 委員 電動アシスト付自転車はあまり運動にならないという意見もあるが、厚生労働省 の専門委員会では、普通の自転車の運動量から 7 分の1減程度で、十分な運動量 が確保されるという報告もある。 駐輪場需要のコントロールも重要である。例えば、米国の通勤計画では、通勤経 路についてヒアリングし、その分析を踏まえ駐輪場の設置場所を調整している。 交通安全教育については、如何に受講者を確保するかも考える必要がある。例え ば京都では、受講者に駐輪場の無料券を渡したりしている。また、事故の多発す る箇所や原因を具体的に示す等、メリハリをつけた内容が必要ではないか。 事務局 施策それぞれの内容を固めていく中で、ご指導いただきながら進めて行きたい。 委員 サイクルトレインが盛り込まれているが、今後もしばらくは人口が増加し、鉄道 利用は減少しないと予想している。現在運航している車両に自転車を載せるのは 難しいと思う。ただ、自転車と鉄道の組み合わせで他にどのようなことが出来る のか、引き続き協力させて頂きたい。 委員 自転車マイレージについて、走行距離に応じた特典とは、具体的にどのようなも のか。例えばマイレージポイントが買い物に利用できると、地域経済の活性化に 5 も結び付くと思う。 事務局 マイレージの特典については、今後具体的に検討を進めて行きたい。 座長 事務局におかれては、本日頂いた意見の内容を精査のうえ、鋭意検討を進めて頂 きたい。本日お示しした施策は、半数程度新規のものがある。予算についても、 さいたま市で相談されるという理解でよろしいか。 事務局 財政上の課題もあり厳しい部分もあるが、期待に応えられるよう頑張りたい。 以上 6