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社会歯科学研究会 冬期研修会 in 福岡 一般公開パネルディスカッション

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社会歯科学研究会 冬期研修会 in 福岡 一般公開パネルディスカッション
社会歯科学研究会 冬期研修会 in 福岡 一般公開パネルディスカッション
テーマ 公的医療保険制度への予防処置適用の妥当性を考える − 韓国の公的歯科医療保険制度を参考にして − パネリスト
Deok-­‐Young Park (Gangneung-­‐Wonju National University, Professor in Preventive and Public Health Dentistry) Byoung-­‐Jin Lee (Chosun University, Assistant Professor in Preventive and Public Health Dentistry) 深井 穫博 (日本歯科医師会 地域保健委員会委員長) 中村 譲治 (NPO法人Well-­‐Being 常務理事)
座長 山下 喜久 (九州大学大学院歯学研究院 口腔予防医学分野 教授)
場 所 福岡県歯科医師会館 5階大ホール 日 時 平成25年2月23日(土) 午後3時~5時30分 参加費 無料
連絡先 九州大学大学院歯学研究院 口腔保健推進学講座口腔予防医学分野 Tel 092−642−6353, 6350 E-­‐mail [email protected]­‐u.ac.jp 社会歯科学研究会冬期研修会 in 福岡 一般公開パネルディスカッション テーマ:公的医療保険制度への予防処置適用の妥当性を考える − 韓国の公的歯科医療保険制度を参考にして − 日時: 平成 25 年 2 月 23 日(土)午後 3 時〜5 時 30 分 場所: 福岡県歯科医師会館 5 階大ホール 参加費:無料 開催の趣旨 我が国の国民皆保険制度が昨年で 50 年を迎えたことを記念して“Japan: Universal
Health Care at 50 Years”の特集が世界で最も権威のある医学雑誌の一つに数えられる
「Lancet」に掲載されたことは記憶に新しい。国民皆保険を基本とする公的医療保険
制度の導入が公衆衛生や平均寿命の改善を我が国にもたらした一方で、喫煙や肥満な
どの生活習慣病リスクの増加や皆保険制度維持のための財政のひっ迫、医療サービス
の格差の拡大など新たな問題が浮上した負の側面も指摘されている。しかし、今後、
この制度をどのように維持して経験をさらに積み上げていくかという課題について
発信している点は注目に値する。「Lancet」の編集長 Horton 氏は「世界的な景気後退
が長期化する中、皆保険制度の導入や維持に求められるのは強い政治的リーダーシッ
プだ。この特集号で我々が提起している点は、日本の首相に必ず読み取ってもらえる
ものと期待している」との認識を示したという。民主党政権時代に野田首相が参議院
本会議で医療保険制度改革の保険給付の対象範囲を見直し、歯科も含めた予防医療に
積極的に取り組む姿勢を見せたが、政権交代後に安部新首相がこの問題にどうように
取り組むのかは今後注目されるところである。いずれにしても、このような政治の不
安定な時代にあっては、我々はこの問題を政治家任せにするのではなく、何が本当の
国民の利益であるかを我々自身の言葉で国民に伝え、国民がその必要性を自らで選択
できる環境整備が大切であることを痛感する。
そのような中、韓国の友人である Deok-Young Park 教授から予防を目的とした第一、
第二大臼歯のシーラント処置が今年から韓国の公的医療保険の適用となるとの知ら
せが届いた。韓国の公的医療保険制度は OECD 諸国の中で給付率が最も低く、歯科医
療でもほとんどの補綴処置は公的医療保険の適用でないことから、この知らせは正に
青天の霹靂であった。世界的な経済不況が続き、医療費の高騰はどの国に於いても重
大な政治問題であり、その削減は各国政府の命題となっている中、韓国は補綴処置に
先んじてシーラントによる予防処置を公的医療保険に導入したという事実は実に興
味深い。本パネルディスカッションでは韓国のこのような事例を参考として、我が国
の公的医療保険による予防処置適用をどのように進めるべきかを議論し、国民の真の
利益を目指した明日の歯科医療制度の構築に繋げたい。
一般公開パネルディスカッションプログラム パネリスト Deok-Young Park(Gangneung-Wonju National University, Professor in Preventive and Public Health Dentistry) Byoung-Jin Lee (Chosun University, Assistant Professor in Preventive and Public Health Dentistry) 深井 穫博 (日本歯科医師会 地域保健委員会委員長) 中村 譲治 (NPO 法人 Well-Being 常務理事) 座長 山下 喜久 (九州大学大学院歯学研究院 口腔予防医学分野 教授) 進行 15:00-15:10 開催趣旨の説明(座長) 15:10−15:55 話題提供1 韓国の公的医療保険による歯科医療の概略と予防処置適用の経緯 (Deok-Young Park) 15:55−16:40 話題提供2 日本における公的医療保険による歯科予防処置の現状 (深井 穫博) 16:40−16:50 休憩 16:50−17:30 パネルディスカッション (Deok-Young Park, Byoung-Jin Lee, 深井 穫博, 中村譲治) 
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