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「あーあ、もっと美しく生まれたかったなぁ……」 「もっと特別な才能に

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「あーあ、もっと美しく生まれたかったなぁ……」 「もっと特別な才能に
「あーあ、もっと美しく生まれたかったなぁ……」
「もっと特別な才能に恵まれていたらなぁ……」
そんなことを、だれでも一度や二度は考えたことがあると思
います。
だけど、“ないものねだり”に陥るとかえって自分がみじめ
な気持ちになることも、同時に味わったことでしょう。
それでも、ないものねだりがとまらないという人に、この言
葉を贈りたいと思います。
『柳緑花紅』(やなぎはみどり はなはくれない)
。
──柳は緑色、花は紅色で完璧。ありのままの自然の色は、
ふつうで美しい。
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“あなた”という生きものも自然のままで完璧なんです。あ
ンじゃ脇役にしかなれない。私はどうせ地味な性格だから
なたはありのままの自分を認めようとせず、自分以外のもの
……」なんて思うことはありませんよ。黒は暗い、と思うの
になろうとして個性をつぶしていませんか?
も先入観です。
この世には、あらゆる色が必要だからそれらは存在し、すべ
植物の種には、その植物の実をつける運命があらかじめ備わ
ての色に等しい価値があるのです。
っています。植物はあるがままだから、たとえばスイカが、
そのことを信じて、もっと開き直って、自分の色を愛してく
メロンになりたいと悩むことはありません。
ださい。
スイカは「考える」ことができないから悩まないと思うかも
「私は私で OK!」なんですよ。すると、ほかの人から好まれ
しれませんが、だったら人間は、せっかく人間だけに与えら
る色にならなくちゃ、とムリをすることがなくなります。
れた考える力を駆使して、わざわざ植物より苦しんでいるこ
あなたにしか出せない色でイキイキ勝負しましょう。
とになってしまいます。
赤ちゃんのときは、あなたもそんなふうにふるまっていたは
それはなんとかしなくてはいけません。知らないうちに自分
ず。大人になって世間にもまれてから、ふたたび「私は私で
を苦しめる考えにとらわれているとしたら、一日も早くそれ
OK!」と自覚することが重要なんです。
を手放して、植物には計り知れない大きな幸せを味わいまし
みんなちがっていい、ちがうからおもしろい。そう思って、
ょう。
この世でたったひとりしかいない自分を気持ちよく受け入れ
大事なことは、ほかにあるものをうらやまない。自分にもと
ましょう。
もと備わっているものを好きになることなのです。
あなたは、自分の個性は色で言ったら何色だと思いますか?
「赤なら華やかで主役になれるけど、地味なグレイやブラウ
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