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Dr.Sum EA サーバーコース(Ver4 SP1)

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Dr.Sum EA サーバーコース(Ver4 SP1)
Dr.Sum EA
サーバーコース
Ver.4.0 SP1
トレーニングマニュアル
CONT ENT S
1 Dr.Sum EAの概要
1
Dr.Sum EA エンジン
1
Dr.Sum EA付属Excelインターフェイス
2
1-1 Dr.Sum EAのプログラム構成
3
サーバーコンピューター
3
クライアントコンピューター
6
1-2 トレーニングで行うこと
7
2 データベースを作成する
8
8
使用できる外部データソース
9
pl
e
2-1 トレーニングの目的
2-2 トレーニングで作成するデータベース構築の流れ
10
2-3 CSVファイルから仮想テーブルを作成する
12
仮想テーブルとは
m
Column 仮想テーブルフォルダーを確認する
2-4 VTB Creatorを起動する
14
15
16
19
2-4-2 CSVファイル「製品マスタ.csv」を読み込む
23
2-4-3 [VTB Creator]画面の概要
26
2-4-4 テーブルのデータを表示する
29
2-4-5 使用するフィールドを選択する
30
Sa
2-4-1 CSVファイルへのデータソース接続設定を登録する
Column クエリグリッドでの操作
32
2-4-6 フィールドの属性を設定する
34
2-4-7 設定をプレビューで確認する
38
2-4-8 仮想テーブルを保存する
40
演習 課題1(必須)
44
2-5 ODBC経由で接続したデータベースから仮想テーブルを作成する
45
2-5-1 ODBCデータソース接続設定を登録する
46
2-5-2 リレーションの設定を行う
56
2-5-3 テーブルから使用するフィールドを登録する
62
2-5-4 フィールドの属性を設定する
64
2-5-5 実行結果をプレビューで確認する
68
2-5-6 フィールドを追加する
69
Column 参照元データベースの関数を使用する場合
71
2-5-7 仮想テーブルを保存する
72
作成した仮想テーブル
73
Dr.Sum EA サーバーコース
i
Column 複雑なSQL文を使用する場合
74
Column データソースとJDBC接続を設定する場合
76
2-5-8 VTB Creatorからログアウトする
2-6 データベースを作成する
82
2-6-2 Enterprise Manager [データベース]画面の概要
83
2-6-3 データベース「トレーニング」を新規作成する
88
91
2-7-1 [インポート]画面の表示
92
2-7-2 [インポート]画面の概要
93
2-7-3 テーブルを新規作成する
94
演習 課題1(必須)
102
104
2-7-5 作成したテーブルのデータを確認する
104
2-7-6 テーブルのプロパティと編集方法を確認する
108
pl
e
2-7-4 作成したテーブルを確認する
Column Dr.Sum EA DataLoader(オプション製品)
111
2-8 ビューを作成する
113
114
ファクトテーブルとマスターテーブル
115
リレーションの制限事項
116
2-8-1 ビュー「受注ビュー」を新規作成する
117
[ビューの作成]画面の概要
118
2-8-2 ビュー「受注ビュー」で使用するテーブルを追加する
119
2-8-3 テーブル間にリレーションを設定する
121
Sa
m
ビューとは
演習 ビュー「受注ビュー」で使用するフィールドを選択する(必須)
2-8-4 フィールド属性を設定する
ii
81
2-6-1 Enterprise Managerを起動する
2-7 テーブルを作成する
ii
80
124
126
2-8-5 ビュー「受注ビュー」を保存する
127
2-8-6 ビュー「受注ビュー」のデータを確認する
128
2-8-7 ビュー「受注ビュー」で発行されるSQL文を確認する
129
Column 複数フィールドを組み合わせたキー項目を作成する(結合キー)
130
2-9 集計操作を行う
134
2-9-1 Datalizer Express Serverにログインする
134
2-9-2 新規定義ファイルを開く
136
2-9-3 データベースを選択して取り込む
137
2-9-4 行項目、列項目、集計項目を設定する
138
2-9-5 集計を実行する
140
Column SQLを直接実行する
141
Column マルチビューとは
144
Dr.Sum EA サーバーコース
Column ディストリビューターとは
146
Column リンクテーブルについて
150
Column インデックス作成について
151
3 ユーザーとグループを管理する
152
3-1 トレーニングで登録するユーザーとグループ
153
153
作成するもの
3-2 グループ管理、ユーザー管理と権限設定
154
154
3-2-2 権限設定の概要
155
3-3 [システム]画面の概要
161
3-4 ユーザーを新規作成する
163
演習 課題(必須)
166
3-5 グループを新規作成し、所属ユーザーを設定する
167
演習 課題(必須)
170
Column ユーザーの所属グループの設定方法
171
3-6 オブジェクト権限を設定する
172
m
pl
e
3-2-1 グループ管理、ユーザー管理の概要
3-6-1 グループにオブジェクト権限を設定する
173
3-6-2 クライアントで操作してオブジェクト権限の設定を確認する
176
181
Sa
3-7 グループごとに参照できるフィールドを制限する
3-7-1 グループ「第一営業部」が特定のフィールドを参照できないように設定
182
する
3-7-2 クライアントからフィールドのアクセス権限を確認する
3-8 グループレベルを設定する
187
189
3-8-1 グループレベルを設定する
190
演習 課題1
194
演習 課題2
195
演習 課題3
196
3-9 環境変数を設定して、グループごとに表示されるデータを制御する
197
環境変数とは
197
3-9-1 環境変数を設定する
198
3-9-2 ビューに環境変数を使用した抽出条件を設定する
200
演習 課題
205
Column グループ、ユーザー情報を取得するための関数
207
Column LDAPサーバーを使用する
209
Dr.Sum EA サーバーコース
iii
iii
3-10 グループごとに操作可能なフォルダーを設定してファイルを転送する
213
3-10-2 [ファイル]画面の概要
216
3-10-3 ファイルのアップロード/ダウンロード
218
Column 仮想テーブル権限の設定
4 Dr.Sum EA Serverの動作をモニターする
226
4-2 サーバーの動作モードやライセンス数を確認する
229
Column キューの管理について
232
4-3 実行されているプロセスを確認する
234
4-4 ユーザーのログイン状況を確認する
235
4-5 ログインユーザーが接続しているデータベースを確認する
237
4-6 イベントログの確認
238
pl
e
227
4-6-1 ログの表示形式の切り替え(グリッド形式/テキスト形式)
239
4-6-2 ログの表示件数の設定
240
m
240
Column ダンプファイルについて
242
4-7 ログファイルの仕様
243
243
ログファイルの書式
243
5 データインポートを自動処理で行う
244
Sa
ログファイル名
5-1 「インポートタスク」を使用する方法-データソースがCSVファイルの場合
245
インポートタスクの動作
246
5-1-1 テーブル内のデータをエクスポートする
248
5-1-2 インポートタスクを新規作成する
253
5-1-3 監視ファイルを作成する
258
5-1-4 CSVファイルの監視を開始する
258
5-1-5 監視ファイルを監視フォルダーに入れる
259
5-1-6 移動先フォルダーのバックアップファイルを確認する
260
5-1-7 データのインポート結果を確認する
260
5-1-8 エラーから復帰する
261
5-2 バッチコマンド機能を使用する
262
バッチファイルの設定
iv
223
4-1 [モニター]画面の概要
イベントログの種類
iv
212
3-10-1 フォルダーの権限設定
Dr.Sum EA サーバーコース
263
バッチファイルの設定例
263
テーブルデータのインポート(dwtab_import)
264
5-3 運用サンプルバッチの紹介
268
Column よく使うバッチコマンド
270
Column バッチファイルのスケジューリング
278
Column DSQLからのコマンド実行
279
6 データベースの管理を行う
284
6-1 Dr.Sum EA Serverのデータベースの仕組み
284
6-2 データベースのメモリサイズを設定する
286
6-3 オブジェクトのバインド設定とメモリ設定をする
288
288
6-3-2 オブジェクトのメモリ設定をする
289
pl
e
6-3-1 オブジェクトのバインド設定をする
292
6-5 バックアップしたデータベースを復元する
294
6-6 データベースのメンテナンスを行う
297
6-6-1 テーブルを再構築する
298
6-6-2 データベースを最適化する
301
m
6-4 データベースをバックアップする
304
Sa
7 付録
7-1 サーバーの設定を行う
304
Server Settingsの概要
305
7-2 エディションによる機能の違い
索引
307
索引-1
Dr.Sum EA サーバーコース
v
v
1
1
第
1章
Dr.Sum EAの概要
Dr.Sum EA の概要
Dr.Sum EAは、企業内の基幹システムデータベースの情報を、経営や営業などの業務の現場で、
手軽かつ高速に集計できる「多次元高速集計ツール」です。
エンコード「UTF-8」を採用しており、多言語データを取り扱うことができます。
情報システム部門
基幹システム(ERPなど)
ユーザー/グループ管理者部門
Dr.Sum EA
データ連携
Dr.Sum EA Server
利用者
(1)
Dr.Sum EA
DataLoader
(3)
Dr.Sum EA Server
Dr.Sum EA
Datalizer Express Server
運用バッチ
外部プログラム
Dr.Sum EA
データベース
pl
e
Dr.Sum EA
Connect
(2)
AdministrativeTools
(2)
AdministrativeTools
m
業務データベース
Oracle、ODBC
CSV、JDBC
(付属製品)
Sa
サーバー管理者
Dr.Sum EA Datalizer
Dr.Sum EA Visualizer
MotionBoard
グループ管理者
一般ユーザー
その他分析ツール
(4)
Dr.Sum EA
Datalizer Express
For Excel
集計レポーティング作成
Dr.Sum EA Serverは、次のアプリケーションで構成されています。
Dr.Sum EA エンジン
(1)
企業内のさまざまなデータベースから多次元化されたテーブルを作
Dr.Sum EA Server
成して、そのひとまとまりをデータベースとして管理します。その後、ク
ライアントコンピューターからの要求に応えて高速に集計し、結果を
返します。
Dr.Sum EA Serverで集計を行うので、基幹システムに負担をかけ
ません。
11
Dr.Sum EA サーバーコース
第1章 Dr.Sum EAの概要
(2)
Dr.Sum EA Serverの統合管理ツールです。
Administrative Tools
サーバーの基本設定やユーザー管理などが行えるため、サーバー
コンピューター上で直接操作したり、クライアントコンピューターにイン
ストールすることでサーバーコンピューター上にあるDr.Sum EAの設
定をリモートから変更したりできます。
Dr.Sum EA Serverには、データを簡易に集計/分析するために、Dr.Sum EA Datalizer Express
(※以降、「Datalizer Express」と表記します)が付属しています。
Dr.Sum EA Server と、クラ イアン ト とな るDatalizer Express for
Dr.Sum EA Datalizer
Express Server
Excelの接続を仲介します。
また、Datalizer Express for Excelの基本動作に関する設定を行
います。クライアントで作成した定義ファイルの格納先ともなります。
pl
e
(3)
※以降、「Datalizer Express Server」と表記します。
Excelをインターフェイスとし、企業内ネットワークやインターネットを経
(4)
由してDr.Sum EA Server内のデータベースにアクセスし、集計デー
タの定義や閲覧などを行います。クライアントコンピューターにインス
m
Dr.Sum EA Datalizer
Express for Excel
トールします。
Sa
※以降、「Datalizer Express for Excel」と表記します。
Dr.Sum EA サーバーコース
22
第1章 Dr.Sum EA
の概要
Dr.Sum EA付属Excelインターフェイス
第
1章
1-1
Dr.Sum EAの概要
Dr.Sum EA のプログラム構成
Dr.Sum EAのプログラム構成は、次のようになっています。
サーバーコンピューターには、Dr.Sum EA Server、Administrative Tools、Datalizer Express Server
をセットアップします。集計/分析を行うクライアントコンピューターには、任意でDatalizer Express for
Excelをインストールします。
サーバーコンピューター以外の管理者用クライアントコンピューターよりシステムメンテナンスを行う場
Sa
m
pl
e
合は、Administrative ToolsとDevelopment Kitをセットアップします。
サーバーコンピューター
サーバーコンピューターには、Dr.Sum EA Server、Administrative Tools、Datalizer Express Serverを
セットアップします。
以降では、各プログラムの機能や役割について説明します。
33
Dr.Sum EA サーバーコース
第1章 Dr.Sum EAの概要

Dr.Sum EA Server
Dr.Sum EA Server
多 次 元データベースの作 成、解 析が行 える多次 元 データベース解 析
サーバーです。Server Settings以外のDr.Sum EAのプログラムを使用
するときには、必ずDr.Sum EA Serverが起動している必要があります。
Dr.Sum EA Serverの設定ツールです。Dr.Sum EA Serverが使用する
フォルダーなどの基本設定を行います。Dr.Sum EA Serverのインストー
ル後に、基本設定を行います。
Development Kit
(x64/x84)
Dr.Sum EA Serverをインストールすると自動的に追加される開発者向け
のツールセットです。
Development Kitに含まれるツールは次のとおりです。
 DSQL
Dr.Sum EA Serverに対して、SQL文を直接入力して実行する対話
pl
e
型ツールです。Dr.Sum EA Severが対応しているSQLコマンドをサ
ポートするほか、DSQL独自のコマンドを使用できます。
 バッチコマンド
Administrative Toolsで操作する機能の一部はコマンドで実行でき
ます。これにより、定型的な操作を自動化できます。
m
 .NET API
.NETアプリケーションから、Dr.Sum EAのデータベースやシステムな
Sa
どを操作するためのAPIライブラリです。
 Java API
Javaアプリケーションから、Dr.Sum EAのデータベースやシステムな
どを操作するためのAPIライブラリです。
 JDBCドライバー
Javaアプリケーションから、Dr.Sum EA ServerにJDBC接続する際に
使用するJDBCドライバーです。
 ODBCドライバー
Dr.Sum EA ServerにODBC接続する際に使用するODBCドライバー
です。Development Kit(x64)にはODBCドライバー(x86/x64)が、
Development Kit(x86)にはODBCドライバー(x86)が、含まれてい
ます。
Dr.Sum EA サーバーコース
44
第1章 Dr.Sum EA
の概要
Server Settings
第
1章
Dr.Sum EAの概要

Administrative Tools
Dr.Sum EA Server上のデータベースやテーブル作成、サーバー設定などを行うための管理ツールです。
サーバーコンピューターに、サービスとしてセットアップします。
Administrative Toolsに含まれるツールで使用できる機能は次のとおりです。
Enterprise Manager
データベース、ユーザー/プロセスのモニタリング、ユーザー/グループな
どを管理できます。
Enterprise Managerで管理できる情報は次のとおりです。
 データベース管理
データベースを管理できます。
 ファイルのアップロード/ダウンロード
クライアントコンピューター上にあるファイルを、Dr.Sum EA Serverに
アップロード/ダウンロードできます。
 データインポート
仮想テーブルの情報を基に、データソースからテーブルにデータをイ
pl
e
ンポートできます。
 インポートタスク
テーブルへのデータのインポートを自動処理で行うための機能です。
 モニター
Dr.Sum EA Serverの状態、現在実行されているプロセス、ログイン
m
ユーザー情報、ユーザーが接続しているデータベース情報、ログファ
イルなどを確認できます。
 ユーザー/グループ管理
Sa
Dr.Sum EA Serverにログインできるユーザーと、ユーザーが所属す
るグループを設定できます。権限の設定などもここで行います。
 サーバー設定
Server Settingsで行うサーバー設定の一部を行えます。
VTB Creator
仮想テーブルを管理、作成できます。
SQL Executor
データベースのテーブルに対して、SQL文を直接入力して各種処理を行い
ます。

Datalizer Express Server
Dr.Sum EA Serverと、クライアントのDatalizer Express for Excelの接続を仲介します。Datalizer
Express for Excelの基本動作設定も行います。クライアントで作成した集計情報の保存先ともなります。
55
Dr.Sum EA サーバーコース
第1章 Dr.Sum EAの概要
クライアントコンピューター
クライアントコンピューターには、任意でDatalizer Express for Excelをインストールします。
また、管理用のクライアントコンピューターに、Development KitやAdministrative Toolsをセットアッ

Datalizer Express for Excel
Datalizer Express Serverを介してDr.Sum EA Serverのデータベースに接続し、データの集計/分
析を行います。
クライアントコンピューターのExcel上で行 った集 計 情報 を、定義 ファイルとしてDatalizer Express
Serverに保存しておけば、データを再利用したり、他のユーザーと共有したりできます。
Dr.Sum EA Serverのデータを集計/分析するオプション製品には、「Dr.Sum EA Datalizer」、
Sa
m
pl
e
「Dr.Sum EA Visualizer」や「MotionBoard」などがあります。
Dr.Sum EA サーバーコース
66
第1章 Dr.Sum EA
の概要
プすることもできます。
第
1章
1-2
Dr.Sum EAの概要
トレーニングで行うこと
このトレーニングは、サーバー管理者としての各種操作を行い、Dr.Sum EA Serverの仕組みと機能
を理解し、基本的な運用を行えるようになっていただくことを目的としています。サーバー管理者とし
て設定を行う中で、その結果を確認するために、エンドユーザーとしてクライアントコンピューターから
操作することがあります。
学習内容
第2章
 データベースを作成する
売上に関するサンプルデータを用いて、Dr.Sum EA Serverにデータベー
スを作成します。データベース内に、テーブルやビューを作成する手順に
ついても学習します。
第3章
 ユーザーとグループを管理する
Dr.Sum EA Serverを使用するユーザーと、グループの登録方法につい
て学習します。その過程で、Dr.Sum EA Serverでのアクセス権限の設定
についても学習します。
第4章
 Dr.Sum EA Serverの動作をモニターする
Dr.Sum EA Serverの動作や状態をモニターする機能について学習します。
第5章
 データインポートを自動処理で行う
データを自動的にインポートする処理について学習します。
Sa
m
pl
e
学習する章
77
第6章
 データベースの管理を行う
Dr.Sum EA Serverのデータベースの仕 組 みを学 習 した上 で、データ
ベースのメモリサイズの設定やデータベースのバックアップ/復元、デー
タベースの再構築といったメンテナンス方法について学習します。
第7章
 付録
Dr.Sum EA Serverのエディションによる機能の違いやサーバーの設定に
ついて説明します。
Dr.Sum EA サーバーコース
2
第2章 データベースを作成する
データベースを作成する
Dr.Sum EA Serverの一般ユーザーは、Datalizer Express for Excelなどの集計アプリケーションを
組み合わせることにより、クライアントコンピューターのExcel上から、定型的な集計表の参照だけでな
く、そこに表示されている数値をさまざまな角度から分析し、集計された情報をさらに処理/加工で
きます。
集計対象のデータをDr.Sum EA Server独自のデータベースとして作成しておく必要があります。
Dr.Sum EA Serverのデータベースは、外部データソースから作成される複数の「テーブル」によって
構成されます。テーブルからは、分析視点によって項目を選択/設定した「ビュー」を作成します。一
m
pl
e
般ユーザーは、「テーブル」や「ビュー」を使用して、集計/分析を行います。
使用できる外部データソース
企業内のさまざまなデータベースに蓄積されている情報を、外部データソースとして使用できます。
データベースドライバーにはODBC、JDBC、OCI8などが用意されており、企業内のさまざまなデータ
ベースを集計対象として使用できます。また、CSVファイルを取り込むこともできるので、データベース
以外のさまざまな情報もDr.Sum EA Serverで扱えます。
Dr.Sum EA サーバーコース
88
第2章 データベースを作成する
このような一般ユーザーの操作を実現するには、Dr.Sum EA Serverのサーバー管理者は、事前に
Sa
2
第
2章
2-1
データベースを作成する
トレーニングの目的
本トレーニングは、サンプルデータを使用して、管理者側が行う操作を実施します。データベースの生
成からクライアント側の集計表の設計までの手順をひととおり行い、データベースの環境を構築する
流れを実感することを目的としています。
また、ユーザー/グループの管理やアクセス権限の管理、同期プログラムの設定、動作のモニター
など、データベース以外の機能についても体験していきます。
ト レ ー ニ ン グ で は 、 「 C:¥DrSumEA4¥samples¥vtb¥sales 」 に あ る 外 部 デ ー タ ベ ー ス の
「Training_hanbai_DB」と、CSVファイルをデータソースとして使用します。
顧客マスタ.csv
ベース
基幹システムから運用バッチでエクスポートしたCSVファイル
(カンマ区切り)
Sa
m
製品マスタ.csv
基 幹 システムのデータベースに見 立 てたPostgreSQLのデータ
pl
e
Training_hanbai_DB
99
Dr.Sum EA サーバーコース
第2章 データベースを作成する
トレーニングで作成するデータベース構築の流れ
トレーニングで作成する仮想テーブル、データベース、テーブル、ビューは次のとおりです。
(3) データベース
「トレーニング」
(1) 外部データソース
(2) 仮想テーブル
(4) テーブル
製品マスタ
(.vtf/.vtb)
(5) ビュー
製品マスタ
(6)
クライアント
集計 コンピューター
分析
テーブル
「社員マスタ」
Training_hanbai_
DB
顧客マスタ
(.vtf/.vtb)
受注データ
(.vtf/.vtb)
受注ビュー
一般ユーザー
受注データ
m
テーブル
「受注データ」
顧客マスタ
pl
e
顧客マスタ.csv
データベース「トレーニング」の構成要素
(1)
ユーザーデータ
外部データソース
(2)
仮想テーブルの作成
VTB Creator
トレーニングで使用するサンプルデータを基に
したデータソースです。
外部データソースとなる2つのCSVファイルと1
つのデータベースから、それぞれ仮想テーブル
を作成します。
(3)
データベースの作成
(4)
テーブルの作成
Enterprise Manager Dr.Sum EA Serverにデータベース「トレーニン
グ」を作成します。
Enterprise Manager 作 成 した仮 想 テーブルを基に、データベース
「トレーニング」にテーブルをインポートし、テー
ブル「製品 マスタ」、テーブル「顧客 マスタ」、
テーブル「受注データ」を自動生成します。
(5)
ビューの作成
Enterprise Manager インポートしたテーブルを使用してビュー「受注
ビュー」を作成します。
Dr.Sum EA サーバーコース
10
10
第2章 データベースを作成する
製品マスタ.csv
Sa
2-2
第
2章
データベースを作成する
(6)
作 成 したビュー「受 注 ビュー」を使 用 し、一 般
ユーザーを想定して集計を行います。
Sa
m
pl
e
一般ユーザーからの集計
Datalizer
Express for Excel
11
11
Dr.Sum EA サーバーコース
Fly UP