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1.米に関する資料
資料1-1 1.米に関する資料 1-1 我が国の食生活の変化(国民1人・1日当たりの供給熱量の構成の推移) (kcal) 3,000 昭和55年度 2,563kcal 昭和35年度 2,291kcal 2,500 310 359 133 245 87 157 2,000 152 142 1,500 251 325 105 85 320 1,000 500 平成24年度 2,430kcal 296 その他 105 198 魚介類 砂糖類 いも類・ でんぷん 207 332 小麦 343 油脂類 400 畜産物 549 米 308 1,106 770 0 昭和35 40 45 資料:農林水産省「食料需給表」 50 55 60 平成2 7 12 17 22 24 1 1-2 米の消費量の推移(1人1年当たり) Kg(精米) 118.3 111.7 95.1 88.0 78.9 74.6 70.0 67.8 64.6 61.4 59.5 56.3 昭和 (年平均減少量) 40 45 50 55 60 平成 2 7 12 17 22 24 ▲2.2kg/年 ▲1.3kg/年 ▲0.8kg/年 ▲0.6kg/年 ▲0.6kg/年 (昭和40年代) (昭和50年代) (昭和60~平成6年度) (平成7~16年度) (平成17~24年度) 資料:農林水産省「食料需給表」 2 1-3 米の生産調整が開始された経緯 ○ 米の需給は戦後大幅な不足状態にあり、米の増産政策を実施。一方、不足を補うため、主食として麦(大麦)が相当量供給 されるとともに、米の輸入が実施されていた(~昭和43年)。 ○ 米の需要量は、食生活の変化等により、昭和30年代後半をピークにほぼ一貫して減少。 (総需要量:昭和38年 1,341万トン → 平成23年 863万トン、一人当たり需要量:昭和37年 118kg/人 → 平成24年 56kg/人) ○ 一方、高米価政策(生産費・所得補償方式による価格維持政策)が行われたこと、昭和40年代前半に大豊作が続いたこと (作況指数:昭和42年 112、昭和43年 109)等もあって、食管制度による政府全量買入制度の下で政府在庫が720万トン(昭 和45年)となり、膨大な過剰在庫が発生し、第1次過剰米処理を実施。米の生産量を抑制することが急務となり、昭和46年度 から水田の休耕などを中心とした生産調整(減反)が本格的に開始された。(併せて、政府買入を行わない自主流通米制度を 創設。) ○ その後も、昭和50年代半ばに 第2次過剰米が発生し、その処 理(飼料用、加工用等に販売)に、 第1次過剰米処理と合わせて 約3兆円を要した。 政府米在庫量 総需要量 生産量 第1次過剰米処理[昭和46~49年度] 約740万トン 約1兆円 第2次過剰米処理[昭和54~58年度] 約600万トン 約2兆円) 3 1-4 生産調整に係る施策の変遷 (減反政策) ○ 生産調整が開始された当初においては、主食用米を生産してはいけない面積(生産調整の目標面積)を配分するとともに、単 純休耕に対しても助成を行う等、主食用米の生産抑制を主眼とした対策を実施。また、生産調整の目標面積が達成されない場 合については、翌年の目標面積を多く配分するとともに補助事業を優先採択しない等のペナルティを措置。 (転作政策) ○ 昭和53年産からは、稲作から自給率の低い転作作物への転換を推進。また、平成16年産以降は、販売実績を基礎として主 食用米を作る数量(生産数量目標)を配分する方式に転換する等、需要に応じた『売れる米づくり』を推進。 (米による転作とメリット付与による選択制の政策) ○ 更に、平成20年産からは飼料用米等の新規需要米への助成を本格的に実施。また、平成22年産以降、従来の強制感を伴う ペナルティを廃止することにより、経営の自由度を高めるとともに、主食用米に対する「メリット措置」により生産調整への参加を 誘導するという生産者の選択による仕組みに転換。 平成16年 昭和45年 目標配分 『選択制』の時代 『転作作物の推進』の時代 『減反』の時代 平成7年 食糧法令上、生産 調整目標面積の配 分を規定 減反の面積 を配分 需要を基に、 主食用米を作 る数量を配分 平成19年 食糧法令上は、生産 目標数量を廃止 食糧法令上、面積配分を廃止 し、生産目標数量を規定 平成16年 未達成県・地域の生産 昭和49年 未達成県・地域の生産 生産調整未達 成に対するペナ ルティ 昭和49年 補助事業 の採択等に 当たって優 先しない 平成22年 数量目標を少なく配分 調整面積を多く配分 ペナルティ の全面廃止 未達成集落に助 成金を加算しない 昭和53年 昭和62年 未達成市町村の 事業採択の停止 平成22年 生産調整に関 する助成措置 昭和44年 昭和53年 休耕等に 助成 転作作物等 転作作物生産の 効率化等に配慮 に助成 生産調整100%達成者のみ助成 生産調整100%達成者のみ助成 (団地化加算など) 平成20年 飼料用米など新 規需要米への助 成の本格実施 自給率向上のため、主食用米以外の作物に助成 生産調整の達成と関係なく助成 主食用米 への助成 (新規:1.5万円/10a+米価変動補填) 生産調整100%達成者のみ助成 4 1-5 水田における需要に応じた生産の推進に係る施策 ○ 食生活の変化に伴う米の消費量の減少傾向を踏まえ、需要に見合った生産を推進しており、 ① 主食用米の需給調整については、従来の強制感を伴うペナルティを廃止するとともに、 ② 水田を有効活用し、食料自給率・自給力の向上を図る観点から、非主食用米である加工用米、米粉用米及び 飼料用米や国産需要のある大豆・小麦の生産を振興する 等により、生産者自らの選択・経営判断により、自由に作付け可能な仕組みに見直してきたところ。 ■ 需要に応じた生産の推進に係る施策の変遷 従 来 現 在 主食用米の需給調整の非参加に対する ペナルティ措置 主食用米の生産数量目標 施設整備や制度資金等の各種支援措置 水田を有効活用し、食料自給 率・自給力の向上を図るため の作付に対する助成※ 主食用米に対する助成 ① ② 米の直接支払交付金(1.5万円/10a) 米価変動補填交付金 主食用米の需給調整の未達成県 の生産数量目標を、達成県に付 け替え 廃 止 主食用米の需給調整の達成地域 ・参加者を優先して支援 廃 止 対象者 主食用米の需給調整の参加者 のみに交付 主食用米の需給調整の参加者 ・非参加者のいずれにも交付 対象品目 大豆、小麦等のみ交付 大豆、小麦等のほか、非主食 用米(加工用米、米粉用米、 飼料用米)にも交付 なし 主食用米の需給調整の参加者 に交付 ※ 交付単価 : 麦・大豆・飼料作物(3.5万円/10a)、米粉用米・飼料用米・WCS用(8.0万円/10a)、加工用米・そば・なたね(2.0万円/10a) 5 1-6 水田の利用状況(平成23年) ○ 我が国の国土利用の状況をみると、農用地は国土面積のわずか12%。国土面積が同規模の国と比較しても、 我が国の農地面積の割合は低いため、限られた農地を有効に活用することが重要。 ○ 我が国の主食用米の消費量は、昭和37年(一人年間118㎏)をピークに、現在ではその半分程度(一人年間58 ㎏)に減少し、現在、主食用米の作付面積は153万haと、日本の水田面積全体(233万ha)の約2/3となっている。 ○ このため、水田を有効活用し、食料自給率・自給力の向上を図る観点から、需要に即した主食用米の生産と、輸 入に大半を頼っている大豆(自給率7%)、小麦(同11%)や飼料用米等をバランスよく生産していくことが必要。 ○ 我が国の土地利用の現況(平成23年) 森林 平成22年 農用地面積 宅地 2,506 主食用米 (66%) (参考)各国の国土面積と農地面積(平成23年) 二毛作面積 田本地面積:236万ha その他 (単位:万ha) 加 飼 工 料 456 用 190 用 米 (12%)米 (5%) 158.0 3.9 1.5 麦 626 (17%) 7.6 飼 料 そ 大 作 ば 豆国土面積 3,779物 12.6 7.4 2.6 資料 : 国土交通省「平成24年版 土地白書」 WCS用稲:1.6 米粉用米:0.5 注 : 農用地面積は、農地面積と採草放牧地面積の合計である。 四捨五入の関係で内訳の和が合計と一致しない場合がある。 水稲作付面積:166万ha ○ 田本地面積 うち 主食用米作付面積 日本 野菜等 22.6 なたね:0.1 農地面積 通年 12万ha 英国 ドイツ 456 1,716 不作付地 国土面積 3,779 2.436 農地面積 17.1 12% 国土面積 9.1 71% 麦 飼 料 1,672 作 3,571 物 2.147% フランス 2,909 5,492 53% 資料 : 国土交通省「平成24年版 土地白書」 、 FAO「FAOSTAT」 その他:0.8 作物作付面積:218万ha :233万ha :153万ha 二毛作面積 13万ha 田本地面積:233万ha 飼 W 料 CS 用 用 米 稲 3.4 2.3 主食用米 平成23年 152.6 加工用米:2.7 米粉用米:0.7 麦 大 豆 7.7 12.4 備蓄米:1.2 飼 料 そ 作 ば 物 6.9 2.9 なたね:0.1 野菜等 通年 不作付地 麦 飼 料 作 物 21.9 18.6 9.4 2.6 その他:1.0 水稲作付面積:163万ha 作物作付面積:215万ha 6 1-7 主食用米の価格と需要量の推移 価格 (単位:円/60㎏) 需要実績 (単位:万トン) 1050 22,296 22,000 20,751 1000 19,645 20,000 17,961 18,717 18,000 950 17,096 17,293 944 16,517 16,048 17,171 16,660 16,000 913 907 872 862 15,215 15,146 900 14,470 14,164 895 886 14,000 15,203 912 865 12,000 850 855 852 12,711 837 824 814 820 813 800 10,000 779 8,000 750 平成8年産 9年産 10年産 11年産 12年産 13年産 14年産 15年産 16年産 17年産 18年産 19年産 20年産 21年産 22年産 23年産 24年産 資料:価格(折れ線グラフ)は、平成17年産までは(財)全国米穀取引・価格形成センター入札結果を元に作成、平成18年産以降は相対取引価格の平均値(24年産は25年8月までの速報値) 需要量(棒グラフ)は、「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」による。 7