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アニュアル・レポート 2000年3月期

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アニュアル・レポート 2000年3月期
nsk_cover_j 00.8.8 4:29 PM ページ 2
日本精工株式会社
アニュアル・レポート
2000年3月期
アニュアル・レポート 2000年3月期
nsk_cover_j 00.8.8 4:29 PM ページ 3
NSKは経営方針の一つとして環境問題への取り組みを重視し、
自主的かつ
積極的に行動しています。製品製造過程での環境負荷の低減はもとより、
NSKの技術力を結集した地球環境に優しい数々の製品を開発しています。
これらの製品は、
摩擦損失の軽減など省エネルギー化を通して地球環境の保
全に貢献しています。(参照P18∼P19)
地球環境保全への貢献が期待される新製品
ハーフトロイダルCVTパワートロスユニット
(自動車用無段変速機のコアユニット:参照 P13、P17)
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 1
NSKは1916年に創立、以来数々のタイプのベアリングを
目 次
開発し世に送り出して来ました。現在、
ベアリングの分野で国内
2
社長メッセージ
6
事業の概要
8
海外の概況
第一位、
世界では第二位の地位を占めています。また、
ベアリン
グの開発及び生産で培った技術をコアに、
超高精度の位置決めや
電子制御など幅広い技術を生かした製品群を持っていることも
我々の強みです。なかでも自動車部品では、
電動パワーステアリ
ングやステアリングコラム等、
精機製品ではボールねじ、
メガト
10
軸受
12
自動車部品
14
精機製品
16
新技術、
新製品の紹介
18
地球環境保全への取り組み
20
役員
21
財務報告
43
補足情報
ルクモータ等で世界トップレベルの地位にあります。そして
1960年代より、
いち早く海外にも積極的に進出し、
日本、
米州、
欧州、
アジアの4極に販売、
生産、
開発の拠点を設置し、
お客様の
グローバルなニーズにお応え出来る体制を整えております。
NSKのグローバル拠点
×17
×40
×4
統括拠点 研究所 営業拠点 工場
見通しに関する注意事項
このアニュアルレポートには、
NSKの将来につ
いての計画、
戦略及び業績に関する予想と見通し
の記述が含まれています。したがって実際の業
績は当社の見通しとは異なるかもしれないこと
をご承知おき下さい。
1
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 2
社長メッセージ
当期の連結売上高は4,865億円と、
前年比2.9%の増収となりました。営業利益は147億円と前期比13.2%の増
益となり、
当期純利益は28億円と2期ぶりに黒字にすることが出来ました。
前期及び前々期と2年連続の大幅赤字転落という非常事態を乗り切り、
「勝ち組」として21世紀に生き残る為に、
この1年は収益体質の改善に向けた「事業構造改革」と「事業の選択と集中」、
そして意思決定のスピードアップを目
指す「経営改革」に全社を挙げて取り組んで参りました。
「事業構造改革」については、
日本での生産体制再構築の一環として、
昨年7月に多摩川工場を閉鎖しました。販売
部門においては今年4月に、
昨年3社に統合しました販売子会社と親会社の非自動車産業向け国内販売部門を一つの
販売子会社に統合し、
ユーザー直結型の販売体制を確立しました。さらに、
希望退職を実施し、
労務費の削減を図りま
した。また、
材料費・外注加工費及び購入部品費等のコストダウンにより原価低減を図るとともに、
遊休不動産の売却、
株式持ち合いの解消、
棚卸資産の削減等のキャッシュ・フロー改善による有利子負債の圧縮にも取り組んで参りました。
一方、
海外では、
特にポンド高により収益が悪化している欧州において抜本的な収益改善施策を推進しています。
生産体制については英国各工場の人員削減を進めるとともに、
英国のピータリー工場は自動車用軸受専用工場に、
ポ
ーランドのイスクラ工場は標準玉軸受工場に、
そして英国NSK-RHPベアリング社の各工場は航空機用軸受や精密軸
受等の小ロット品の生産に特化した工場にすることで、
コスト競争力の大幅な向上を目指します。また、
販売部門や
間接部門についてもスリム化を計りながら、
戦略機能の強化と販売体制の再構築を図ります。
「攻めの施策」である「事業の選択と集中」も同時に進めて参りました。ミニアチュア・小径玉軸受については、
昨
年4月より活動を開始しました小径軸受事業部の下で、
インドネシア工場、
マレーシア工場、
韓国の昌原工場での設備
の増強を進めております。また標準玉軸受は、
中国の昆山工場及びポーランドのイスクラ工場の生産能力拡大と合理
化を進めております。自動車部品事業については、
電動パワーステアリングと無段変速機に注力して参ります。特に、
電動パワーステアリングは、
地球環境に対する社会的要請とITSの進展に伴い、
今後急激に需要が拡大すると予想され
ます。こういった動きに対応する為に、
昨年10月にEPS事業部を発足し、
日本に加えて本年度より欧州でも生産を開
始します。さらに、
本年2月にステアリング・コラムの合弁事業に関してパートナーであったトリントン社の持ち分
全てを買取り、
ステアリング・システム事業全体の経営体制の一元化を図って行くこととしました。
一方、
シートベルト事業については、
昨年7月に分社化し、
技術開発力並びにコスト競争力の強化を進め、
独立した事
業体としての基盤強化を図って参りました。しかし、
今後自動車の安全装置分野に対し、
自動車メーカーのシステム
化への要求が高まることが予想されることから、
この分野においてより広範囲な技術力を持つスウェーデンのオート
リブ社に段階的に事業を譲渡することとしました。
2
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 3
「事業構造改革」
“この1年は収益体質の改善に向けた
と「事業の選択と集中」、
そして意思決定のスピード
アップを目指す「経営改革」に全社を挙げて取り組ん
で参りました。
”
取締役社長
関谷 哲夫
連結財務ハイライト
3月31日に終了した年度
百万円
(1株当りの金額を除く)
2000年
売上高 ..............................................................................
千米ドル
(1株当りの金額を除く)
1999年
2000年
¥486,539
¥472,614
$4,589,991
国内 ..............................................................................
286,837
270,718
2,706,010
海外 ..............................................................................
199,702
201,896
1,883,981
営業利益 ..........................................................................
14,701
12,992
138,689
税金等調整前当期純利益(損失)
.....................................
8,599
(8,319)
81,123
当期純利益(損失)
............................................................
2,798
(4,094)
26,396
総資産 ..............................................................................
668,774
663,522
6,309,189
株主持分 ..........................................................................
215,991
215,690
2,037,651
当期純利益(損失)......................................................
¥4.98
¥(7.27)
$0.047
配当金 ..........................................................................
5.00
5.50
0.047
24,295人
22,482人
1株当たり
従業員数 ..........................................................................
注:このアニュアルレポートでのドル表示は、米ドルに基づいています。円貨額の米ドル額への換算は、単に便宜目的で行ったもので、2000年3月
31日現在の概算為替レートである106円=1米ドルにより計算しています。
連結営業利益対前年比較分析
+21
海外子会社
(除、欧州)
-26
+26
(6)
147億円
2000年3月期
+17
130億円
1999年3月期
国内子会社
海外子会社
(欧州)
(14)
-19
+31
のれん償却
-16
親会社
未実現損益他
( )内新規連結会社の影響
3
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 4
を戦略の中心におき、
中核事業に
“「事業の選択と集中」
リソースを集中的に投入する事により夫々のコア商品
に つ い て グ ロ ー バ ル 市 場 に お い て N o . 1 も しく は
No.2になる事を目指します。
”
今までの取り組み
項目
事業構造改革
年月
1999年
2000年
施策
4月
●
国内販売子会社の統合、
7社→3社
7月
●
多摩川工場閉鎖
8月
●
親会社にて希望退職の募集、
673名の応募
10月
●
親会社と販社の物流部門を統合するエヌエスケー・ロジスティックス㈱を設立
12月
●
英国の精密軸受工場の閉鎖
●
小径玉軸受を英国・ピータリー工場よりポーランド・イスクラ工場へ移管開始
●
NSK販売㈱と国内販売子会社3社を統合し、
非自動車産業向けの国内販売部
4月
門のNSK販売㈱への集約
事業の選択
と集中
1999年
4月
●
小径軸受事業部の発足
7月
●
シートベルト事業を分社化し、
エヌエスケー・セフティーシステム㈱
(現エヌエスケー・オートリブ㈱)を設立
2000年
10月
●
EPS(電動パワーステアリング)事業部の発足
2月
●
米トリントン社所有のナステック社全持分株式の買取り
4月
●
シートベルト事業のスウェーデン、
オートリブ社への段階的事業譲渡の決定
(2003/4譲渡完了)
経営改革
環 境
7月
●
NSKステアリングシステムズ・ヨーロッパ社(英国)にてEPSの生産開始
1999年
6月
●
執行役員制の導入、
社外取締役の選任
2000年
4月
●
報酬委員会の答申により取締役、
執行役員の新報酬制度スタート
7月
●
ストックオプション制度の導入
1999年 12月
●
国内工場(親会社)のISO14001取得完了
4
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 5
「経営改革」については、
更に経営の意思決定を迅速化し透明性を高める為、
昨年6月に取締役会の構成員数のスリ
ム化、
執行役員制の導入、
社外取締役の選任を実施しました。本年4月には、
執行役員に積極的に若手を登用するとと
もに、
グループ経営力の強化を狙いグループ主要企業のトップは当社の執行役員が担当し、
常に情報を共有化しベク
トルを合わせながら連結経営を行っていく体制としました。さらに、
社外取締役を中心に執行役員の報酬を審議する
報酬委員会を昨年設置するなど、
経営の透明性を高める施策を実行しております。
昨年度は円高の影響を受けながらも日本国内での事業構造改革や原価低減の成果に、
米州とアジアにおける利益増
が加わり、
黒字回復を果たす事が出来ました。しかしながら収益力のレベルは未だ満足すべき水準にはありません。
今後とも「事業の選択と集中」を戦略の中心におき、
中核事業にリソースを集中的に投入する事により夫々のコア商
品についてグローバル市場においてNo.1もしくはNo.2になる事を目指します。他方、
「事業構造改革」の諸施策を
引き続き実行して、
財務体質の改善と収益力の一層の強化を図っていきます。また、
NSKグループの総力を結集して
欧州事業の収益基盤を再構築し、
一日も早く黒字体質へ転換させます。
最後に環境問題については、
企業活動を進める上での必須の要件と認識し、活動を行っております。計画通り昨年
中に国内の親会社全事業所でISO14001の認証取得を完了しました。さらに、
国内外の関係会社各工場についても
環境管理システムの構築と認証取得を目指して活動を進めております。
これまでもNSKは、
ハードディスクドライブの高密度化を支えてきたミニアチュア・小径玉軸受、
自動車用の電動
パワーステアリング、
無段変速機など、
技術的に優れた商品を開発、
提供する事によりユーザーの信頼と評価を受けて
参りました。このような技術力に加えて、
グローバルな生産、
販売のネットワークと技術サービス体制により、
21世
紀には世界中のユーザーニーズに応える事の出来る真の国際的企業となる事を目指しており、
その為に様々な施策に
グループを挙げて取り組んで参ります。皆様には引き続きご支援とご協力をお願い申し上げます。
2000年7月
取締役社長
関谷 哲夫
5
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 6
事業の概要
事業概要
業績
軸受
そ
精機 の
製品 他
自動車部品
軸受
62%
2000年
3月期
3,032
1999年
3月期
2,996
3,110
1998年
3月期
●全売上の6割を占める中核事業
精密セラミックアンギュラ玉軸受
0
500
1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500
(億円)
●中核商品:ミニアチュア・小径玉軸受、
標準玉軸受、
自動車用軸受、
精密軸受
●連結売上高:3,032億円 前年比1.2%増
自動車部品
自動車
部品
24%
電動パワーステアリング
1,175
2000年
3月期
そ
精機 の
製品 他
軸受
1999年
3月期
1,088
1998年
3月期
1,081
●ステアリング事業、オートマチックトランス
ミッション部品事業の2つの柱
0
200
400
600
800
1,000
1,200
(億円)
●連結売上高:1,175億円 前年比8.0%増
精機製品
精機
製品
9%
自動車部品
428
2000年
3月期
そ
の
他
軸受
379
1999年
3月期
452
1998年
3月期
NSK高密封シール装着型ボールねじ・
リニアガイド
●製品構成:ボールねじ、
リニアガイド、
メカトロ
製品等の3つの柱
0
100
200
300
400
●連結売上高:428億円 前年比13.0%増
6
500
(億円)
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 7
売上高内訳
トピックス
展望と戦略
●生産体制の再編成
●ミニアチュア・小径玉軸受…最適地生産主義に
よる一層のコスト競争力強化
海外生産品比率
35%
18%
日本
米州
地域別販売
15%
構成
49% 2000年3期
多摩川工場、
英国RHP精密軸受工場を閉鎖
●自動車用軸受…更なるグローバル体制の強化、
付加価値の高い新製品の投入
●事業の選択と集中
欧州
小径事業部の設置
18%
●市販…ころ軸受を中心に拡販
NTN㈱と相互OEM供給等で合意
アジア
㈱天辻鋼球製作所の株式買い増しによるパート
ナーシップ強化
(関連会社込みで26%)
海外生産品比率
8%
米州
9%
10%
日本
4%
地域別販売
77%
構成
2000年3期
●EPS事業部の発足
欧州
●電動パワーステアリングの英国現地生産開始
アジア
●ナステック社のトリントン社全持ち株を買収
●ベルト事業をスウェーデンのオートリブ社へ段
階的に譲渡
●自動車産業のグローバルな合従連衡への迅速かつ
積極的な対応
●モジュール化、
システム化の進展への開発力強化
●高付加価値商品の投入による収益力強化
●ハーフトロイダルCVTのコアユニットを開発
し、
昨年11月発売の高級車に搭載される
海外生産品比率
6%
17%
日本
60%
地域別販売
15%
構成
2000年3期
8%
米州
欧州
●メカトロ製品、
前年比5割を超す売上増
半導体製造装置向けの受注急増により、
生産能
力を拡充
●電動式射出成型機用ボールねじ
アジア
●積極的な設備能力増強
半導体製造装置の需要増加、
工作機械需要の回
復を見据えた設備能力増強
●収益体質の強化
射出成型機の油圧式から電動式への移行により
新規需要増
携帯電話などのプラスチック成型機の増産によ
る需要増
7
棚卸資産の効率化、
原価低減
需要の増減に対応できる生産体制
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 8
海外の概況
事業展開
概要
市場環境、業績
米州
100%
日本精工株式会社
100%
米州本社
NSKアメリカズ社
60%
100%
100%
100%
100%
▲ 生産
● 販売
■ 研究開発
100%
日本精工㈱の直接所有
日本精工㈱の間接所有
NSKコーポレーション社(米国)▲●■
NSKは米国で1973年、ブラジルで
北米経済は順調に推移し、
NSKグルー
NSK-AKSプレシジョンボール社(米国)▲●
1972年にそれぞれ生産を開始し、
現在、
プの売上は現地通貨ベースでは順調に伸
NSK-RHPアメリカン・ディストリビューションセンター社(米国)●
米州に合計8つの生産拠点を持っていま
ばす事が出来ました。収益面でも、
新興工
ナステック社(米国)▲●
す。技術開発の拠点は、
米国のミシガン州
業国からの製品の流入、
競争の激化による
NSK-RHPカナダ社(カナダ)●
とブラジルのスザノ市にあります。また
売価水準の下落や為替換算の影響などが
NSKベアリング・メキシコ社(メキシコ)●
販売の拠点は米国、
カナダ、
メキシコ、
ブラ
ありましたが、
販売量の増加や原価低減に
ジル、
アルゼンチンの5ヶ国にあり、
米州
より、
増益基調を維持しました。ブラジル
全体をカバーしています。これら生産、
経済は変動相場制への移行に伴なう混乱
技術、
販売の各拠点は米州統括会社の下で
がありましたが、国産品需要は大幅に増加
事業を展開しています。
し、
NSKの業績は増収増益となりました。
NSKブラジル社(ブラジル)▲●■
50%
デルファイ・シャーシーNSKブラジル社(ブラジル)▲●
100%
NSK-RHPアルゼンチン社(アルゼンチン)●
欧州
日本精工株式会社
100%
欧州本社
NSK-RHPヨーロッパ社
▲ 生産
● 販売
■ 研究開発
日本精工㈱の直接所有
日本精工㈱の間接所有
100%
NSKベアリング・ヨーロッパ社(英国)▲
100%
NSK-RHPベアリング社(英国)▲●
60%
NSK-ASKプレシジョンボール・ヨーロッパ社(英国)▲●
100%
NSK-RHP UK社(英国)●
100%
NSK-RHPヨーロピアン・テクノロジー社(英国)■
100%
RHPベアリング・ヨーロッパ社(英国)
100%
ヴォルツァラガー・インダストリベルケ・ブレ社(スイス)▲●
100% ナステック・ヨーロッパ社(英国)▲●
100%
NSKステアリングシステムズ・ヨーロッパ社(英国)▲●
100%
NSKヨーロッパ・ホールディング社(ドイツ)
100%
NSK-RHPドイツ社(ドイツ)●
100%
ノイベック社(ドイツ)▲●
100%
NSK-RHPフランス社(フランス)●
100%
NSK-RHPイタリア社(イタリア)●
33%
インダストリア・クシネッチ社(イタリア)▲●
30%
NSK-RHPイベリカ社(スペイン)●
70%
100% NSK-RHPオランダ社(オランダ)●
88% NSKイスクラ社(ポーランド)▲●
100%
NSK-RHPベアリング・ミドルイースト・トレーディング社(トルコ)●
100% NSK-RHP南アフリカ社(南アフリカ)●
NSKは1976年の英国におけるピータ
欧州経済は1999年後半より欧州大陸を中心
リー工場の操業開始から20年以上の歴史
に回復に転じました。売上高は電動パワーステ
を重ね、
現在では英、
独、
イタリア、
スイス
アリング、
電磁クラッチ用軸受等が増加しました
及びポーランドに生産拠点を持っていま
が、
市販向けの売上減があり、
全体でほぼ横ばい
す 。 技 術 開 発 の 拠 点 と し て は 、英 国 に
となりました。収益面では1999年初めに導入
NSK-RHPヨーロピアン・テクノロジー社
された新欧州統一通貨EUROの大幅な下落によ
を設置しています。販売部門は一般産業、
る為替差損、
新興工業国品の流入、
競争の激化に
自動車、
精機製品のセグメント別3部門体
よる売価水準の下落等により赤字となりました。
制となっており、
汎欧州体制でユーザーニ
ーズに応えています。これら生産、
技術及
び販売の各拠点は欧州統括会社の下で事
業を展開しています。
アジア
日本精工株式会社
アセアン・
オセアニア
アジア総本部
100%
NSK-RHPベアリング
・ニュージーランド社(ニュージーランド)●
100% NSKセフティ・テクノロジー(タイ)社(タイ)▲●
100% NSKマイクロプレジョン(M)社(マレーシア)▲
80% ISCマイクロプレジョン社(マレーシア)▲
▲ 生産
● 販売
■ 研究開発
日本精工㈱の直接所有
日本精工㈱の間接所有
100% NSKインターナショナル(シンガポール)社(シンガポール)●■
70% NSKシンガポール社(シンガポール)●
100% NSKベアリング・インドネシア社(インドネシア)▲
49% NSKベアリング(タイ)社(タイ)●
50%
サイアム・ナステック社(タイ)▲●
51% NSKベアリング(マレーシア)社(マレーシア)●
50% ラニー・ナステック社(インド)▲●
100% NSK-RHPオーストラリア社(オーストラリア)●
84% 昆山恩斯克有限公司(中国)▲●■
中国
韓国
40% 貴州虹山恩斯克軸承有限責任公司(中国)▲●
70% 日本精工(香港)有限公司(中国)●
70% 台湾安士克精密股イ分有限公司(台湾)●
100%
NSK韓国社(韓国)▲●
NSKは1987年の韓国を皮切りに、
中国、
1999年のアジア経済は輸出企業の生産
インドネシア、
マレーシア、
タイ、
インドの
増により回復基調となりました。
NSKのイ
6ヶ国に8つの生産拠点を持ち、
特に近年
ンドネシア、
マレーシアの工場ではハード
急速に生産量を増加させています。技術
ディスクドライブに使用される軸受の生
開発の拠点は中国の昆山、
及びシンガポー
産が年々増加しています。
また韓国ではウ
ルにあります。更に販売拠点としては、
ォン安もあって輸出企業向けに販売が増
シンガポール、
タイ、
中国、
韓国を始めとし
加しています。
中国は市場経済化が更に進
て10カ国にあり、
オセアニアを含む全ア
展する中で、
NSKの昆山工場は地道な技術
ジアをカバーしています。これら生産、
技
移転の努力が認められ、
中国市場における
術及び販売の各拠点は、
アジア総本部の下
インサイダーとしてマーケットリーダー
に、
韓国、
中国及びアセアン地域にそれぞ
の地位を築きつつあり、
生産が急拡大して
れ総支配人を置き、
地域別責任体制で事業
います。
この様な背景の中で、
アジア地区全
を運営しています。
体の業績は大幅な増収・増益となりました。
8
ハイライ
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 9
地域別売上高比率 (%)
地域別固定資産比率 (%)
アジア
13
アジア
アジア
9
3,058
欧州
欧州
13
日本
59
米州
地域別人員 (人)
14
米州
12
日本
65
73
米州
日本
欧州
現地生産比率 (%)
69
欧州
10,069
7,372
15
米州
25
アジア
3,796
0
ハイライト
戦略
50
100
設備投資及び償却費
米国工場でのTQMの推進、
明確な目標設定と徹
生産品種の再編成を進めて、
自動車のホイール
底した原価管理により大幅に収益を改善する事が
用ハブユニット、
玉軸受の競争力を一段と高めま
出来ました。また、
新たにQS9000の認証取得を
す。販売面では市販部門を抜本的に強化する為に、
進め、
今後のビッグ3との取引拡大に備えました。
組織の見直し、
重点産業に対する営業戦略の見直
一方ブラジルでは需要の急増に対応し、
生産体制
し、
及び見積回答の迅速化等のCS向上に努めて
の見直しによる稼働日増とコストダウンを図ると
行きます。
設備投資
償却費
2000年
3月期
25
26
1999年
3月期
ともに、
「技術トレーニングセンター」を開設し、
37
47
技術サービスの強化に努めました。また中南米の
34
1998年
3月期
一大需要地であるアルゼンチンでは販売拠点を法
50
人化し、
拡販を図りました。
0
20
40
60
(億円)
抜本的な競争力の向上と収益体質の強化に向け
昨年に続き事業構造改革を着実に実行していき
て、生産拠点の再編成を進めております。英国
ます。すなわち、
生産拠点の再編成とポーランド
RHPの精密軸受工場をニューアーク本工場へ統
での最適地生産を強力に推進し、
欧州の収益体質
合しました。また「攻めの施策」として電動パワ
を改善します。一方で自動車関連メーカーをター
ーステアリング事業の拡大と強化を図る為に、
生
ゲットとして販売量を確保し、
英国では付加価値
産新会社NSKステアリングシステムズ・ヨーロッ
の高い自動車用軸受及びステアリング関係製品に
パ・リミテッドを設立し、
本年度より生産を開始し
生産をシフトしていきます。同時にフレキシブル
ます。また精機製品については電機、
半導体、
情報
な稼働体制の導入により生産性の向上を図り、
サ
通信などのハイテク分野への拡販を図りました。
プライチェーンマネジメント改善による棚卸資産
更にニューアーク工場内でリニアガイドの生産が
の大幅な削減を図ります。販売体制については汎
本格化しました。
欧州体制強化の為にインフラを整備して行く一方
設備投資
償却費
29
1999年
3月期
28
1998年
3月期
で、間接部門の合理化を進めます。
44
33
2000年
3月期
0
37
34
25
50
(億円)
アセアン地区
需要増に対応する為に、
インドネ
需要がさらに増加する中で、
工場増設も含めた
シア、マレーシア工場の生産能力を増強しました。
生産能力の増強を図ります。また昆山工場では世
またピボット軸受(HDDスイングアーム用軸受)
界最強の競争力を持った標準玉軸受の生産拠点に
の新規案件獲得を進めました。
なるために、
部品の現地調達の拡大など一層のイ
中 国
ンサイダー化を図ります。販売流通面については、
昆山工場がQS9000を取得しました。
現地調達の拡大を中心としたコストダウンによ
グローバル・ロジスティックスにより、
世界の各
り、
操業開始以来3年目で黒字化を見込んでいま
市場に競争力のある製品を供給する基地としての
す。また指定代理店制度を発足し、
販売政策の浸
機能強化を図ります。また市販分野においては日
透を図りました。
本の新販売子会社との連繋を強化して品揃えの充
韓 国
実を図ります。ミニアチュア・小径玉軸受事業で
昌原工場がQS9000を取得しました。
市販代理店網を再編成し、
マーケットシェアの拡
はユーザーに密着したサービスをより充実させ、
大を図りました。
CS向上を図ります。
設備投資
償却費
25
2000年
3月期
16
1999年
3月期
36
20
67
10
1998年
3月期
0
25
50
75
(億円)
9
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 10
軸 受
事業の概要
軸受事業はNSKの全売上の約6割を占める中核事業であり、
自動車部品、
精機製品への
事業展開のベースとなっています。NSKはあらゆる種類の転がり軸受を生産しており、
玉軸受からころ軸受、
あるいはミニアチュア軸受から超大形軸受までを生産している総
合軸受メーカーです。軸受の分野全体ではSKFに次ぐ世界No.2の地位にあります。
中核商品と位置づけているミニアチュア・小径玉軸受、
標準玉軸受、
自動車用軸受及び精密軸受の分野
マレーシア工場にて
では圧倒的な競争力を持ち、
生産、
販売及びR&Dの拠点を日・米・欧・亜の4極に展開しています。
市場環境と業績
日本経済は、
ようやく景気の底を打った感もありますが、
いまだに設備投資や個人消費を中心と
した自立的回復の過程にはありません。しかしながら、
日本での販売は、
鉄鋼、
工作機械産業向
けが減少しましたものの、
自動車、
一般機械、
市販向けが増加し、
前年を上回る売上高を達成す
ることが出来ました。海外市場では欧州を除き、
引き続き好調な米国経済、
回復著しいア
ジア経済の影響を受けて売上高は大幅に増加しましたが、
円高の進行による為替換算
の影響が大きく、
円ベースの連結売上高は結果的に減少しました。その結果、
連結
売上高は3,032億円と、若干の増収(+1.2%)に止まりました。
トピックス
「事業構造改革」の一環として、
国内では生産体制の効率化を図る為に、
多摩川工場を昨年7月に
インドネシア工場にて
閉鎖しました。一方海外では、
欧州生産拠点の再編成を進めており、
英国RHPの精密軸受工場を閉
鎖しました。
「選択と集中」の一環として、
特に競争が激しく、
且つスピードが求められるミニアチュア・小径玉軸受事
業については、
事業部を新たに設置しました。これによりCSの向上を図るとともに、
「闘う小集団」への変革を図ってい
ます。一方では、NTN㈱と、
軸受ユニットと複列玉軸受について相互にOEM供給をすること及び特許の相互活用で合
意し、
一部既に実行に移しています。更に当社の基本方針である「玉軸受世界No.1」をより強固なものにす
る為に、
世界最大の軸受鋼球メーカーである㈱天辻鋼球製作所の株式を買い増しし、
パート
ナーシップをより強化しました。
展望と戦略
ミニアチュア・小径玉軸受及び標準玉軸受については「世界No.1」の確固た
る地位を築く為に、
最適地生産主義により、
コスト競争力の更なる強化に努め
ています。また自動車用軸受については、
ユーザーの生産拠点展開に合わせ、
グローバルな供給体制及びR&D体制を尚一層強化するとともに、
システム化、
モジュール化の進展を
睨んだ付加価値の高い新製品を投入して行きます。またころ軸受を中心とした市販分野の販売を拡
大して行きます。
10
ミニアチュア・小径玉軸受の
マザー工場 日本・福島工場
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 11
ミニアチュア・小径玉軸受生産数量
(百万個/月)
71
81
100
ミニアチュア・小径玉軸受
19
99
年
3月
期
NSKの中核商品のひとつであるミニアチュア・小径玉軸受は、
20
00
年
様々な家電製品や情報機器に使用されており、
アジア経済の成長及び
3月
期
IT産業の発展等により、
著しい需要の伸びが期待されています。しかし
20
00
年
12
月
末
一方で競争が大変厳しい分野でもあり、
NSKは「玉軸受世界No.1」を死守す
る戦略の一環として、
一段とビジネススピードを上げ、
技術開発力、
生産展
開力、
並びにコスト競争力の強化を図る為に、
小径軸受事業部を新設し「闘う小集団」へ
の変革を図っています。今後、
益々増加する需要に対応する為、
生産能力の増強を図り、
2000年末には月産1億個体制とします。更に2001年以降についても生産能力の更な
る増強を計画しています。
ハードディスクドライブ用軸受
ハブユニット軸受
(断面図)
自動車用軸受
自動車用軸受はSKFと並んで世界No.1の地位を占めています。近年、
自動車メー
カーの再編成が進行することによって、
一段とプラットホームの共通化が進むとと
もに、
サプライヤーには一層のグローバル対応が求められています。NSKの強みは何よりもグローバル
な供給体制とR&D体制をいち早く整備したことです。特にホイール用のハブユニットについては、
自動
車メーカーの要請に応じて第1世代から第3世代まで日・米・欧3極で供給できる体制を整えて
います。また、
自動車メーカーのモジュール化を睨み、
技術的優位を持つ新製品
群を投入していくことによって、
Tier1とTier2の中間の、
言わば「Tier1.5」の地位
の確保を目指して行きます。更にコモディティ化した製品については、
最適地生産を
進めることにより、
競争力の更なる向上を図って行きます。こういった施策を進めること
により、
NSKは更なるシェアーアップを達成し、
世界No.1の地位を確固たるものにして行き
ます。
第33回東京モーターショーにて
ハブユニット展示コーナー
11
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 12
自動車部品
第33回東京モーターショーにて
事業概要
NSKはユーザーニーズに合った商品を開発し、
国内外のユーザーに提供していま
す。現在柱となっている事業は、
ステアリングコラム・電動パワーステアリングに
代表されるステアリング事業、高い技術力で圧倒的なシェアを誇るワンウェイクラ
ッチなどのオートマティックトランスミッション部品事業等です。
市場環境と業績
当期の販売実績につきましては、
日本は自動車生産台数が減少しましたものの、
電動パワーステアリング、
オートマチ
ックトランスミッション用部品等が大きく寄与し前年を上回ることが出来ました。米国は依然として自動車産業が好
調を持続しており、
前年を大幅に上回りました。欧州は電動パワーステアリングの伸びが、
販売増加に寄与しました。一方、
アジアは韓国を中心に回復基調となり、
大きく売上を伸ば
しました。以上の結果、
連結売上高では1,175億円と+8.0%の増収となりました。
トピックス
電動パワーステアリングについては昨年10月にEPS事業部を発足し、
体制の強化
を図りました。更に英国で、
2000年夏の稼動に向けて生産準備を進めています。
こうした電動パワーステアリングを含めたステアリング事業全体を強化し、
世界的
な視野で迅速な意思決定を図る為に、
2000年2月にトリントン社からステアリン
グコラムの合弁会社の持分を買い取り、
米国・英国の拠点を100%子会社化し、
タイ・インドの拠点については出資比率を50%に高めまし
英国・ナステック・ヨーロッパ社にて
た。一方、
シートベルト事業については、
自動車メーカーのシステム化要求が高まる中
で、
自動車の安全装置分野で総合力を持つオートリブ社のもとで将来展開を図る道を
選択し、
同社への段階的な譲渡を決定しました。また、
新商品としては、
世界初のハー
フトロイダル式CVTの心臓部にあたるCVTパワートロスユニットを開発し、
1999年11月に発売された高級車に搭載されています。
展望と戦略
英国・NSKステアリング・
システムズ・ヨーロッパ社
自動車産業はかつてないグローバルな規模で合従連衡が進んでおり、
自動車メーカーにおける調
達形態は急速に変化しています。また、
ITSの進化、
モジュール化、
システム化の進展への迅速な対応
が開発体制にも求められています。NSKはこうした変化をビジネスチャンスとしてとらえ、
高付加価値の商品で収益力
の強化を目指しています。
12
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 13
電動パワーステアリング販売高
電動パワーステアリング
(カットモデル)
(億円)
0
電動パワーステアリング
17
NSKの戦略商品である電動パワーステアリングは省燃費の追求と環境への配
慮、
快適性の向上等改善の為に開発されたものです。NSKは1988年より日本
において軽自動車向けに納入を開始し、
その後欧州の大手メーカー等に
も幅広く採用されており、
世界No.1の生産実績を持っています。
4
12
欧州市場においては、省燃費や環境対策への社会的な要請が大
きく、
大衆車を中心に電動パワーステアリングの採用検討が急速に進
20
00
年
3月
期
んでいます。特にNSKの電動パワーステアリングは高度な制御技術によ
り操縦安定性・操舵フィーリングに優れ、
競合他社を大きくリードし
63
3月
期
ています。現在いくつかのタイプを量産していますが、
さらに高出力
19
99
年
の電動パワーステアリングを開発中です。NSKは電動パワーステア
3月
期
リングを今後の成長商品として位置づけており、開発体制をさらに
19
98
年
充実させて行きます。
ハーフトロイダルCVTパワートロスユニット
NSKは、
ハーフトロイダル式の無段変速機の実用化に向けて長年研究開発を行ってきました。この心
臓部にあたるパワートロスユニットの商品化に成功し、
1999年11月に発売された3000cc
級の高級乗用車に世界で初めてこのタイプが搭載されました。ハーフトロイダル式無段変速
ハーフトロイダルCVT
パワートロスユニット
(カットモデル)
機は従来のオートマチックトランスミッションと異なり、
ギアを使わずに変速することに
より、
滑らかで力強い走りを実現します。動力の伝達効率が良いために燃費も20%以上
削減でき、
地球環境保護へも貢献します。また、
従来搭載が困難であった大型車まで
適用できるのが、ハーフトロイダル式の特徴です。この製品の心臓部にあたるパ
ワートロスユニットはパワーローラーとディスクで構成され、
パワーローラー
と入力ディスクおよび出力ディスク間の摩擦によって動力を伝達します。変
速はパワーローラーの角度の変化で行います。この新機構の実用化に
NSKのトライボロジー技術が生かされており、
NSKの技術総合力が結
実した製品と言えます。現在オートマチックトランスミッションの比率が低
く、
環境問題への関心が高い欧州市場を中心に、
ハーフトロイダル式無段変速機の採用車種が増加する
ものと期待されています。また、
オートマチックトランスミッション大国である米国でも厳しい環境基
準をクリアする為に、
やはりハーフトロイダル式の無段変速機に注目が集まっています。
(CVTとは無段変速機のことです:Continuously Variable Transmissions)
13
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 14
精機製品
NSK S1シリーズTM
ボールねじ・リニアガイド
事業の概要
NSKの精機製品は、
ボールねじ、
リニアガイド、
メカトロ製品等から構成されています。NSKは、
ボー
ルねじの世界No.1企業として長年に亘って、
機械産業の発展に貢献してきました。現在、
日本及び
米国に生産拠点を持っています。リニアガイドは、
日本、
米国、
英国、
韓国に生産拠
点を配置しており、
グローバルな供給体制を確立しています。NSKのメカトロ
ニクス技術を結集したメガトルクモータ、
XYテーブルなどのメカトロ製品は、
半導体製造装置などの超精密位置決め精度が必要な箇所に使用されています。
市場環境と業績
国内については、
主要ユーザーである工作機械産業が民間設備投資の低迷により引続き低
調でしたが、
昨年後半から半導体製造装置メーカーの急激な販売回復に伴い大幅に増加し、
全
米国・フランクリン工場にて
体では前年に対して大幅な増収となりました。海外は、
欧州では為替換算の影響により減収と
なりましたが、
米州、
アジアともに半導体製造装置メーカー向け等の販売増加により増収となりました。この結果、
精
機製品部門の連結売上高は428億円、
前年比13%の増となりました。
トピックス
メカトロ製品のメガトルクモータとXYテーブルについては、
半導体製造装置の受注回復と
IT関連装置の需要増加があり、
生産能力を大幅に拡充し前年比5割を超す売上高を達成しま
した。また、
電動式射出成型機向けボールねじの販売が大幅に増加しました。射出成型機
は、
従来の油圧式から電動式への移行の動きが進んでいます。最近では、
携帯電話やパー
ソナルコンピューターなどのIT関連投資の増加によるプラスチック成型機の生産が急増
し、
ボールねじの需要が増加しています。NSKは特に電動射出成型機の駆動部分で
高負荷荷重・耐久性に対応したボールねじを世界に先駆けて開発し、
販
第9回モーション・エンジニアリング展にて
売を伸ばしています。
展望と戦略
積極的な生産設備能力の増強を図り、
販売力強化を進めるとともに、
棚卸資産の効率化、
原価
低減等を進めることにより更なる収益力の向上を図ります。また、
外製化により固定費を削
減し、
急激な受注量の増減にも対応できる収益体質を構築して行きます。
MFシリーズ
ロボットモジュール
14
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 15
「生産と開発の体制」
昨年、
日本における精機製品の生産拠点の整理統合を行いました。リニアガイドの生
産拠点の集約、
メカトロ製品の生産拠点の新設、
並びにボールねじ工場の増強を実施し
ました。また、
各拠点を製品別に分けることで、
製品ごとの収益責任体制を明確化し、
更なる原価低減を達成することが出来ました。
日本・精機技術センター
また、
本年4月には製品技術部門の一部を生産拠点
日本・前橋工場にて
に配置しました。これにより製品別事業責任の明確化を図りながら、
よ
り一層製品開発のスピードを高めて行きます。
メガトルクモータ
メガトルクモータ販売高
「メガトルクモータ」
(億円)
メガトルクモータは、
減速機を必要としない為コンパクトで、高精度
な位置決め機能を持った製品です。販売当初は、
ロボット産業が主な市
59
場でしたが、
現在では半導体製造装置や電子機器の組立工程等に数多く使用
されています。例えば、CD・DVDの製造装置、CMP装置等です。今年度の売上高は、約
60億円と前年比5割を超す大きな伸びを示し、ボールねじ、
リニアガイドに次ぐ第3の柱
となりつつあります。今後、
更に生産能力を拡充するとともに製品のライ
ンアップを整えることで、
ビジネスチャンスを活かして行きます。
37
19
98
年
3月
期
19
99
年
3月
期
20
00
年
3月
期
47
15
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 16
新技術、
新製品の紹介
技術全般
軸受性能解析プログラム“BRAIN”
軸受の開発においても、
試作から実験、
試作の変更という一連のプロセスを短縮する為に、
CAE(Computer Aided
Engineering)の導入が注目されています。FEM(Finite Element Method:有限要素法)を中心にした静的な弾性解析
が寿命、
剛性に関連してよく行なわれていますが、
摩擦に関連した軸受性能の解析は、
その難しさの為にほとんど行われ
ていませんでした。NSKはトライボロジーに関する理論、及びこれまでの長年にわたる軸受開発の実証データから軸
発展させてきました。こ
受性能解析プログラムパッケージ“BRAIN”
(BeaRing Analysis In NSK)を独自に開発し、
のプログラムの特徴として、
①現在使用されている転がり軸受のほとんど全てに対応出来ること②パーソナルコンピュ
BRAIN及びFEAの為の3Dモデル
(ジェットエンジン主軸用軸受)
ーターでもわずか数分程度の計算時間であること③軸受周辺の軸及びハウジングの弾性変形、
熱解
析も含めて体系化されていることなどが挙げられます。
“BRAIN”
を使うことで軸受の設計、
開発
段階で、
どのような設計にすれば良いか、
あらかじめ狙いを絞ることができ、無駄な
試作、
実験をせずに開発期間が大幅に短縮されました。また、
開発の段階で、
目に見
えない軸受周辺に起こった現象を明確にユーザーに説明し、
問題解決に向けた提案
を行うことにも役だっています。最近では工作機械向けロバストシリーズ軸受、
エクストラキャパシティTM密封ロールネック用軸受(鉄鋼用高負荷容量4列円
錐ころ軸受)
、
ハーフトロイダルCVTパワートロスユニットの中枢部品である、
パワーローラー軸受の開発に
“BRAIN”
が威力を発揮しました。
軸受
ピボット共振圧入ユニット
パーソナルコンピューターのハードディスクドライブ(HDD)は高密度化、
高
速化が進んでいます。このHDDには、
磁気ヘッドを搭載したスイングアームを
支えるため、
ピボットユニットが使われています。これまでのユニットは、
ミ
ピボット共振圧入ユニット及び
1インチサイズディスクのHDD
(写真左)
ニアチュア玉軸受を軸とハウジングに接着剤で固定し、予圧荷重を管理しながら
組立てられていました。このため、
ユニットの共振周波数(剛性)のばらつきやドライブ内の接着剤による汚染、
あるい
は小型化が難しいといった問題がありました。ピボット共振圧入ユニットは、
接着剤の代わりに、
圧入によってミニア
チュア玉軸受を軸とハウジングに固定し、
共振周波数を管理しながら組立てることが出来ます。ユニットの外側からの
見た目は接着剤方式と変わりませんが、
共振周波数のばらつきが低減することは、
HDDの高密度化、
高速化に大きな効果
が期待されます。また、
接着剤によるドライブ内の汚染もなく、
信頼性の向上が期待されます。さらに、
圧入によって超
小型化が可能になります。写真の小さなユニットの一つは、1インチサイズディスクのHDD用スイングアームに使わ
れています。このHDDは、
パーソナルコンピューター以外の用途として、
高画質、高容量タイプのデジタルカメラに使
われはじめようとしています。
16
低速時
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:15 PM ページ 17
トラクションドライブ
自動車部品
パワーローラー
ハーフトロイダルCVTパワートロスユニット
省エネルギーやCO2の削減等、
自動車が地球環境に及ぼす影響に重大
な関心が集っています。ハーフトロイダルCVTはこの自動車の燃費を大
トラクションオイル
幅に削減する効果を持つ夢の無段変速機です。NSKはハーフトロイダ
ルCVTについて長年にわたり研究を積み重ねてきましたが、ついにその
ディスク
コアユニットであるパワートロスユニットの開発に成功しました。この
仕組みは、
エンジンからの動力を受け入れる入力用のディスクとその動力を車輪側へ伝える出力用の2つのディスク間
にパワーローラーを挟み、
この傾き角度を変えることで瞬時に無段変速を行うことです。またディスクとパワーローラ
ー間の力の伝達にはトラクションドライブの技術が使われています。すなわち、ハーフトロイダルCVT内部に供給さ
れるトラクションオイルが、
高い荷重で押し付けられたディスクとパワーローラーの間に入ると、
厚さ1/1000mm以
下の膜を形成します。このトラクションオイルは高い接触圧力のもとでガラス状に固化する性質を持っており、
ディス
クからオイルへ、
オイルからパワーローラーへと力を伝えます。更に運転中のいかなる状態においてもオイルの膜は途
切れることがないため、
摩耗や焼付きを防止します。この高面圧・高周速・
高速時
低速時
パワーローラー
高温の過酷な環境で使用される自動車用トラクションドライブは、
NSKの
パワーローラー
転がり軸受の開発で培った長寿命化技術及び精密加工技術によるトライボ
ロジーの最高の技術が盛り込まれています。NSKのハーフトロイダル
入
力
デ
ィ
ス
ク
出
力
デ
ィ
ス
ク
入
力
デ
ィ
ス
ク
出
力
デ
ィ
ス
ク
CVTパワートロスユニットは、
世界で初めて3リッター以上の大型乗用車
用CVTのコアユニットとして、
昨年11月に発売された新型車に搭載され、
世界中の注目を集めています。「明日の車のために」自動車用軸受世界
No.1のNSKが、
その持てるノウハウの全てを投入した21世紀の技術です。
パワーローラー
パワーローラー
精機製品
NSK S1シリーズTM ボールねじ・リニアガイド
NSK S1 シリーズTM ボールねじ・リニアガイド
機械装置の重要な要素部品であるボールねじとリニアガイドは、
ミクロン単位の精
密な位置決めをしたい、
効率向上に向けて早く動かしたい、
あるいは、
小さなスペ−スで
大きな荷重を支えたい等の要求を満足させながら、機械装置の効率化に貢献してきまし
2
た。しかし、
昨今、効率の高い機械装置であることは当然として、
CO 排出量や産業廃棄物
の削減等の環境問題への取り組みや、
職場環境の改善が急速に進められる中で、
人・環境に
やさしい機械装置であることが求められるようになって来ました。そこで、
NSKは、
1997年
初頭より潤滑油等の産業廃棄物の削減や長期メンテナンスフリーを実現できる潤滑ユニット
数多くの機械装置メ
「NSK K1TM」付きボールねじとリニアガイドをMFシリーズとして発売し、
ーカーより好評を得て来ました。そして環境対応シリーズ第二弾として発売を始めたのが、
ここ
に紹介するNSK S1シリーズTMボールねじ・リニアガイドです。循環する鋼球同士の衝突をなくす
ために鋼球間に樹脂製の保持ピースを組み込むことと、
最適な循環路設計を施すことで、
次の性能を
実現します。
①NSK従来品に対して5dB(A)以上の低騒音化と好音質を実現。
②低速運転時や揺動運転時の鋼球詰まり現象の低減。
17
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 18
地球環境保全への取り組み
NSKは1993年に地球環境保全委員会を発足させ、
地球環境問題に取り組んで来ました。「我々は、
環境問題への取
り組みが我々の存在と活動に必須の要件と認識し、
自主的、
積極的に行動する。」という方針のもとに、
以下の四つの自
主行動計画を立案し取り組んでいます。
製品における環境への配慮
軸受の原材料である鋼材の多くは、
廃棄された鉄(スクラップ)を再生して作られてい
ます。また、
寿命に達し廃棄された軸受は鋼材にリサイクルされます。従って「循環型
経済社会」という観点から、
軸受は元来、
環境への影響は大変少ない製品と言えます。ま
た、
使用する段階では機械の摩擦損失を軽減し、
省エネルギーに貢献する、
地球環境の保
全に役立つ製品です。その他にも例えば自動車部品の分野では、
大型乗用車にまで搭載
可能な無段変速機用の主要部品である「ハーフトロイダルCVTパワートロスユニッ
ト」は燃費を大幅に削減し、
地球環境に及ぼす影響を低減します。更に精機製品の分野
では、
ボールねじやリニアガイド等の潤滑ユニットK1シリーズの開発が挙げられま
す。この製品は、グリースの補給なしに長寿命を実現し、
劣化したグリース等の廃棄
物の発生を無くします。このように、
NSKは環境を配慮した製品開発に取り組んでお
MFシリーズ NSKリニアガイド
(潤滑ユニット NSK K1装着)
ります。
エネルギー削減実績
環境マネジメントシステムの構築
熱量(%)
原単位(%)
従来の公害対策の枠を越えて、
資源やエネルギーの
105
エネルギー消費原単位(計画)
使用および廃棄物の発生を低減していくことが求め
100
95
られています。NSKでは、
現在、
国内外の各事業所に
エネルギー消費原単位(実績)
おいてISO-14001の認証取得を進めています。昨
90
年末までに国内全工場が認証の取得を完了しました。
85
海外工場と国内関係会社の工場についても、
引き続き
80
110
エネルギー消費実績
認証取得に向けた取り組みを展開して行きます。
100
75
90
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99(年度)
地球温暖化対策
80
地球温暖化による気温の上昇、
海面水位の上昇や気
70
候の変化、
さらにそれに伴う生態系への影響が危惧さ
60
れています。この主な原因は、
人間の活動により排出
※90年度のエネルギー消費原単位及び消費熱量を100%とする
18
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 19
された二酸化炭素をはじめとする各種の温室効果ガスが大気中に蓄積され、
長期間滞留することにあります。1997
年、気候変動枠組み条約第三回締結国会議(COP3)が京都で開催され、
日本の温室効果ガスの削減目標が「2008∼
2012年の平均排出量を1990年レベルの6%削減」と決定されました。この達成に向け、
NSKにおいても独自の目
標を設定し、
省エネルギー課題に取り組んでいます。NSKの国内工場で使用されるエネルギーは原単位(生産高当た
りのエネルギー消費量)として管理され、1999年度は
1990年度比で約86%まで削減しました。
廃棄物の削減実績
廃棄量(千トン)
原単位(%)
120
廃棄物対策
100
最終処分場の不足やそれに伴う不法投棄の増加、
さら
16
に焼却によるダイオキシン類の発生など、
廃棄物処理が
廃棄量原単位(90年=100%)
14
社会的な問題となっています。また、
リサイクルを進め
ることは「循環型経済社会」を構築する上で、
大変重要な
課題のひとつです。NSKでは、
廃棄物のリサイクルや社
内処理を進めることにより、
廃棄量を削減することに取
80
60
廃棄量の実績
12
40
10
20
8
0
6
り組んでいます。現在、
各工場毎に具体的な
4
目標を定めて環境マネジ
2
メントシステムの構築
0
を推進し、成果をあげ
90
91
92
93
94
95
96
97
98
(年度)
99
※廃棄量原単位:生産高当たりの廃棄量
ています。特に、
研削
工程で劣化により使用できなくなった研削液や寿命となった熱処理洗浄液等
(乳化廃液)の社内処理の推進、
及び研削屑の製鉄原料化や廃油の燃料化、
汚泥
のセメント原料化等のリサイクルの推進により、1999年度の廃棄量は
1990年度の25%にまで削減できました。今後、
*乳化廃液の社内処理の拡
大や廃プラスチック類等の分別の徹底により、
社内処理やリサイクルを推
進し、
さらに廃棄量を削減することを目指します。
埼玉工場 乳化廃液装置
*乳化廃液とは、
研削液や洗浄液の原液を水に1%∼3%程度溶かして作られた液(乳化液)が
寿命に達して使用できなくなった廃液です。NSKでは蒸発濃縮装置を導入し、
これらを蒸留
し分離処理することを進めています。写真は昨年3月に埼玉工場に導入した装置です。
19
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 20
役 員
[取締役]
取締役社長
* 関谷 哲夫 (執行役員 社長)
取締役
*高田 紘
*楠木 直 *小坂 幸男
*古村恭三郎
*朝香 聖一
*村田 正雄
伊藤 建彦
(執行役員
(執行役員
(執行役員
(執行役員
(執行役員
(執行役員
専務)
専務)
専務)
専務)
専務)
専務)
注:*は代表取締役。
[監査役]
常勤監査役
峰雄
中森 鐐司
監査役
小林 喬
山本 惠朗
[執行役員]
常務
寺尾 勇
高野 公一
上野 晢夫
猪俣 忠雄
鈴木 宏明
永山雄次郎
小野 敏彦
小野瀬喜章
三觜 行雄
村田 正雄(代表取締役)
古村恭三郎 (代表取締役)
伊藤 建彦(取締役)
小坂 幸男(代表取締役)
高田 紘 (代表取締役)
朝香 聖一 (代表取締役)
楠木 直 (代表取締役)
関谷 哲夫 (代表取締役社長)
執行役員
ラリー・P・マクファーソン
門野 和敏
篠原三知夫
森田 靖彦
矢野 豊明
庄司 雅夫
長田 良二
三木 玄夫
出川 光夫
村本 薫
谷川 彰
町田 尚
殿岡 勝久
大塚 紀男
原 道夫
(2000年6月29日現在)
20
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 21
目 次
財務報告
21
22
5年間の主要財務データ
23
業績概要
26
連結貸借対照表
28
連結損益計算書
29
連結株主持分計算書
30
連結キャッシュ・フロー計算書
31
連結財務諸表に対する注記
42
監査報告書
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 22
5年間の主要財務データ
3月31日に終了した年度
(百万円)
(連結)
売上高 ............................................................................
売上原価及び販売費・一般管理費..............................
営業利益 ........................................................................
その他の収益(費用)...................................................
税金等調整前当期純利益(損失)
* ..............................
法人税等 ........................................................................
当期純利益(損失).......................................................
2000
1999
¥486,539 ¥472,614
471,837
459,622
14,701
12,992
(6,101)
(21,312)
8,599
(8,319)
4,932
(3,696)
2,798
(4,094)
1998
1997
1996
¥493,151
470,380
22,771
(35,166)
(12,395)
2,872
(15,173)
¥481,339
454,094
27,243
(8,187)
19,056
10,241
8,810
¥440,001
418,081
21,919
(5,479)
16,441
9,348
6,870
流動資産 ........................................................................
固定資産 ........................................................................
その他の資産.................................................................
資産合計 ........................................................................
392,459
247,631
28,683
668,774
389,091
257,212
17,218
663,522
417,188
257,361
8,322
682,872
426,692
247,306
29,671
703,670
421,822
232,347
37,642
691,813
流動負債 ........................................................................
固定負債 ........................................................................
少数株主持分.................................................................
株主持分 ........................................................................
負債及び株主持分合計 .................................................
282,719
160,951
9,112
215,991
668,774
243,544
199,395
4,891
215,690
663,522
289,045
169,766
5,713
218,345
682,872
288,375
173,592
4,271
237,430
703,670
229,954
224,994
4,028
232,836
691,813
従業員数(人)...............................................................
24,295
22,482
22,322
18,286
17,905
*税金、少数株主利益調整前当期純利益(損失)
(百万円)
(単独)
売上高 ............................................................................
売上原価及び販売費・一般管理費..............................
営業利益 ........................................................................
その他の収益(費用)...................................................
税金等調整前当期純利益(損失)................................
法人税等 ........................................................................
当期純利益(損失).......................................................
2000
1999
¥352,406 ¥328,501
346,341
325,497
6,065
3,002
(411)
(15,463)
5,653
(12,460)
2,946
(5,749)
2,707
(6,711)
1998
1997
1996
¥359,543
341,701
17,841
(16,182)
1,658
71
1,587
¥360,527
335,898
24,627
(8,620)
16,007
7,900
8,107
¥353,090
332,174
20,914
(7,319)
13,595
7,100
6,495
流動資産 ........................................................................
固定資産 ........................................................................
資産合計 ........................................................................
300,082
242,409
542,491
297,812
244,852
542,665
326,308
236,760
563,068
352,388
223,019
575,408
359,593
224,029
583,622
流動負債 ........................................................................
固定負債 ........................................................................
株主資本 ........................................................................
負債及び株主資本合計 .................................................
182,026
136,321
224,143
542,491
142,859
175,569
224,236
542,665
182,275
147,436
233,355
563,068
199,783
140,024
235,600
575,408
162,027
190,622
230,972
583,622
株主数(人)...................................................................
従業員数(人)...............................................................
26,945
7,565
27,243
9,214
28,133
9,308
27,716
9,331
28,764
9,599
22
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 23
業績概要
連結の範囲
連結財務諸表は、
日本精工株式会社及び74社の連結子会社(国内23社、
海外51社)の財務諸表を反映しています。また、
関連会社22社
(国内14社、
海外8社)に対する投資について持分法を適用しています。
当会計年度より支配力基準及び影響力基準を適用した影響により、
従来持分法を適用していたエヌエスケー・マイクロプレジョン株式
会社(ミニアチュア軸受の製造・販売を担当)ほか3社及びその子会社4社が連結子会社となりました。又、
分社化等により新規設立した
子会社6社、
今後のステアリング・システム事業展開の為、
パートナーの持分を取得し持分法適用会社から100%子会社とした米国ナステ
ック社及び英国ナステック・ヨーロッパ社の計15社が新たに連結子会社となりました。一方、
国内販売子会社7社を合併により3社に集
約しましたので連結子会社数は11社増加しております。また、
エヌエスケー・マイクロプレジョン株式会社の関連会社ほか3社が新たに
持分法適用会社となりましたが、
前述の5社が連結子会社に異動しておりますので、
持分法適用会社数は2社減少しました。
売上高
2000年3月31日に終了した会計年度における連結売上高は4,865億円と前期比2.9%の増収となりました。国内経済は、
政府の公
共投資等の政策効果やアジア経済の回復により、
緩やかな改善が続いていますが、
民間設備投資や個人消費は依然低迷を続けております。
このような状況の下で、
国内売上高は、
自動車、
電機・情報機器向けの増加と連結範囲変更の影響等により2,868億円と前期比6.0%の増
収となりました。
海外売上高は、
全体として増収基調でしたが、円高による円換算額の目減りにより1,997億円と対前期比1.1%の減収となりました。
総売上高に占める海外売上高の割合は前期より1.7%減少し41.0%となりました。
米州は順調な米国経済やブラジルでの現地生産品の需要増などに支えられ現地通貨ベースでは約10%の増収となりましたが、円換算
後の売上高は前期比6.5%減の728億円となり、
海外売上高に占める割合は36.4%になりました。欧州は、
市販向け軸受等の減を電動パ
ワーステアリングや自動車用軸受の伸びで補い、
現地通貨ベースでは前期比横這いでしたが、
円換算後の売上高は643億円と対前期比
15.1%の減収となり、
海外売上高に占める割合は32.2%となりました。アジアにおける売上高は、
アセアン地域でのミニアチュア・小径
軸受の現地生産能力拡大と需要の増加、
韓国での輸出産業向け需要回復、
中国での標準玉軸受の現地生産拡大等により626億円となり、
前
期比29.7%増と大幅な伸びを示しました。海外売上高に占める割合は31.4%になりました。
部門別では、
軸受の売上高は前期比1.2%増の3,032億円となりました。軸受の売上は総売上高の62.3%を占めております。国内は
売上高
2000
1999
1998
1997
1996
営業利益
(10億円)
486.5
472.6
493.2
481.3
440.0
2000
1999
当期純利益
(10億円)
14.7
13.0
22.8
1998
27.2
1997
21.9
1996
4.98
2.8
2000
1999
(4.1)
1998
(15.2)
(7.27)
(26.92)
8.8
1997
1996
6.9
当期純利益(損失)
(10億円)
1株当たり当期純利益(損失)
(円)
23
15.64
12.24
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 24
鉄鋼、
工作機械産業向けが減少したものの、
自動車、
一般機械・市販向けが増加し前期比7.1%増の1,498億円となりました。海外はアジア
が小径軸受の需要などを中心に大幅に増加したものの、
円高の影響を受け円換算後の売上高は前期比3.9%減の1,534億円となりました。
自動車部品の売上高は、
電動パワーステアリング及びオートマチック・トランスミッション用部品が伸び、
1,175億円と前期比8.0%の
増収となりました。総売上高に対する割合は24.1%となりました。国内における売上高は前期比4.4%増の917億円、
海外は北米及び
アジア向けが大きく増加し前期比22.9%増の258億円となりました。
精機製品の売上高は、
428億円と前期比13.0%の伸びとなり、
総売上高の8.8%を占めました。国内は工作機械向けの低迷が続きまし
たが、
半導体製造装置関連、
メディア関連向けが増加した結果、
258億円と前期比26.5%の大幅な増収となりました。海外は、
米州及びア
ジア向けが増加しましたが円換算額は前期比2.9%減の170億円となりました。
当期純利益
当期における連結売上総利益は、
前期比1.6%増の928億円となりました。売上総利益率は対前期0.2ポイント悪化しました。当期の
売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は16.1%となり前期比0.5ポイント改善しました。営業利益は前期比13.2%増加し147
億円となりました。売上高営業利益率は、
前期比0.3ポイント改善し3.0%となりました。営業利益率の改善は、
円高による国内生産品の
輸出採算の悪化、
欧州における競争激化やポンド高、
新規連結子会社の連結調整勘定償却額15億円等の減益要因を、昨年国内で実施した
希望退職や多摩川工場閉鎖など事業構造改革によるコストダウン効果や年度後半からの操業度のアップ、
米州及びアジアの利益増により
はね返した結果によるものです。
支払利息より受取利息と受取配当金を差し引いた金額は、
有利子負債削減により支払利息が減少しましたが、
前期に計上した過年度ダ
ンピング税の還付に伴う受取利息12億円の減少もあり、
前期比4億円増の74億円となりました。当期のその他の費用には、
昨年、
国内で
実施した希望退職関連費用105億円、
欧州の事業構造改善費用35億円を含む生産体制再構築等の事業構造改善費用87億円及び有価証
券評価損20億円を計上しました。一方、
これらを埋め合わせるため、
固定資産売却益64億円及び有価証券売却益140億円を計上しまし
た。前期にその他の費用として、
適格退職年金過去勤務費用の一括償却額142億円を計上していたこともあり、
その他の費用は前期より
152億円改善し、
61億円となりました。
以上の結果、
税金等調整前当期純利益は86億円となり、
前期に比し169億円増加しました。法人税等及び少数株主利益を控除した後
の当期純利益は28億円と前期に比し69億円の増加となり、
2期振りに黒字に転換しました。当期の1株当たり当期純利益は4.98円とな
売上高販売費・一般管理費比率
2000
1999
1998
売上高営業利益率
(%)
16.1
16.6
16.1
2000
1999
設備投資額/減価償却費
(%)
3.0
2000
2.7
1997
15.4
1997
1996
15.2
1996
26.7
4.6
5.7
5.0
1998
33.4
1997
32.2
1996
26.3
24.2
1999
1998
(10億円)
26.2
26.1
23.5
22.1
21.6
設備投資額
減価償却費
24
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 25
りました。なお当期の配当につきましては、
1株当たり5.00円となりました。会計年度末における発行済株式数には、
前期末からの大き
な変動はありません。
キャッシュ・フローと財務状態
営業活動から生じたキャッシュ・フロー(純現金収入)は204億円となりました。キャッシュ・フローの主な源泉は、
減価償却費263
億円及び税引前当期純利益86億円でした。受取手形及び売掛債権が145億円増加する一方、
棚卸資産が57億円減少し、
支払手形及び買
掛債務が177億円増加しました。
投資活動から生じたキャッシュ・フローは152億円となりました。昨年閉鎖した多摩川工場の厚生施設等有形固定資産の売却による
収入88億円及び市場性ある有価証券の減少額339億円が主なキャッシュ・フローの源泉となりました。当期の有形固定資産の取得に
よる支出額(設備投資額)は267億円で前期比25億円増加しました。設備投資額の地域別内訳は、
国内が59%、
米州が10%、
欧州が
17%及びアジアが14%となっています。
財務活動に用いられたキャッシュ・フローは191億円でした。主な内容は、
社債の償還による支出105億円を含む長期債務の減少額
138億円、
短期借入金の減少額20億円及び親会社の配当金支払額28億円です。
これらのキャッシュ・フロー増減と為替換算差額を調整した後の現金及び現金同等物の当期増加額は141億円となりました。これに、
新規連結に伴う増加額59億円が加わり、
当期末における現金及び現金同等物の残高は616億円となりました。
流動資産総額は34億円増加し3,925億円となりました。売上債権は前期より96億円増加しました。又、
棚卸資産は前期比で89億円減
少しました。
一方、
流動負債総額は392億円増加し、
2,827億円となりました。これは主として仕入債務の125億円の増加及び2000年12月に償
還予定の社債300億円の流動負債への振替によるものです。その結果、
正味運転資本は1,097億円と前期比358億円減少し、流動比率
は1.39倍となりました。なお前期の流動比率は1.60倍でした。
有利子負債(長期債務、
短期借入金、
1年内返済予定長期債務)は、
前期より189億円減少し2,613億円となりました。
総資産は、
53億円増加して6,688億円となりました。総資産回転率は前期の0.70回に対し、
若干改善し0.73回となりました。
株主持分合計は、
前期比横這いの2,160億円となりました。1株当たり純資産額は384.65円でした。また、
自己資本比率は32.3%(前
期は32.5%)となりました。
キャッシュ・フロー
2000
ROA/ROE
(10億円)
20.4
15.2
19.1 2.4
14.1
2000
28.5
21.6 2.3
9.6
1998
14.2
(1.9)
(6.7)
1997
営業活動から生じたキャッシュ・フロー
投資活動から生じたキャッシュ・フロー
財務活動に用いたキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増加額
(0.6)
(2.2)
1.3
1996
1.0
ROA(総資産利益率)
ROE(株主資本利益率)
25
1.3
0.4
1999
1999
(%)
3.7
3.0
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 26
連結貸借対照表
日本精工株式会社及び子会社
(千米ドル)
(注記2)
(百万円)
資産
流動資産
現金及び現金同等物............................................................................................
定期預金及び短期投資 ........................................................................................
市場性ある有価証券(注記4、10)...................................................................
受取手形及び売掛債権(注記10)
関連会社債権....................................................................................................
営業債権 ...........................................................................................................
控除:貸倒引当金............................................................................................
棚卸資産(注記5)...............................................................................................
繰延税金資産(注記1(j)、8).............................................................................
その他流動資産....................................................................................................
3月31日
3月31日
3月31日
2000
1999
2000
¥(161,613
1,196
71,069
¥141,673
1,650
92,409
$(1,581,255
11,283
670,462
4,860
124,953
(1,539)
101,526
5,348
23,430
6,257
113,927
(1,429)
110,387
1,611
22,602
45,849
1,178,802
(14,519)
957,792
50,453
221,038
流動資産合計 ...........................................................................................................
392,459
389,091
3,702,443
固定資産
有形固定資産(注記6、10)
土地 ...................................................................................................................
建物 ...................................................................................................................
機械装置及びその他の有形固定資産.............................................................
建設仮勘定 .......................................................................................................
23,192
127,813
374,341
10,109
21,854
130,382
384,256
9,543
218,792
1,205,783
3,531,519
95,368
535,457
(350,060)
546,037
(358,653)
5,051,481
(3,302,453)
有形固定資産合計................................................................................................
185,396
187,383
1,749,019
関連会社株式及び関連会社貸付金(注記4)....................................................
その他の投資有価証券(注記4).......................................................................
繰延税金資産(注記1(j)、8).............................................................................
その他の固定資産................................................................................................
38,443
3,072
10,579
10,138
45,204
3,743
11,202
9,678
362,670
28,981
99,802
95,642
固定資産合計 ...........................................................................................................
247,631
257,212
2,336,142
為替換算調整勘定....................................................................................................
28,683
17,218
270,594
資産合計 ...................................................................................................................
¥(668,774
¥663,522
$(6,309,189
減価償却累計額................................................................................................
連結財務諸表に対する注記はこの財務諸表の一部である。
26
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 27
(千米ドル)
(注記2)
(百万円)
負債及び株主持分
流動負債
短期借入金(注記7、10)...................................................................................
一年内返済予定長期債務(注記10).................................................................
支払手形及び買掛債務(注記10)
関連会社債務....................................................................................................
営業債務 ...........................................................................................................
未払法人税等(注記8).......................................................................................
未払費用及びその他の流動負債(注記9)........................................................
3月31日
3月31日
3月31日
2000
1999
2000
¥195,763
42,665
¥104,867
17,046
$903,425
402,500
25,185
74,238
5,524
39,342
25,428
61,523
2,166
32,512
237,594
700,358
52,113
371,151
流動負債合計 ...........................................................................................................
282,719
243,544
2,667,160
固定負債
長期債務(注記10)............................................................................................
適格退職年金過去勤務債務(注記3)................................................................
退職給与引当金(注記11)................................................................................
その他の固定負債................................................................................................
122,888
14,637
12,686
10,738
158,275
14,320
14,440
12,358
1,159,321
138,085
119,679
101,302
固定負債合計 ...........................................................................................................
160,951
199,395
1,518,406
少数株主持分 ...........................................................................................................
9,112
4,891
85,962
株主持分(注記12)
資本金、1株当たり額面50円
授権株式数 2000‐ 997,802,000株
1999‐ 997,802,000株
発行済株式数
2000‐ 561,790,260株 ...................................................................
1999‐ 561,774,988株 ...................................................................
資本準備金 ...........................................................................................................
連結剰余金 ...........................................................................................................
控除:自己株式....................................................................................................
67,167
−
82,351
66,593
(120)
−
67,162
82,347
66,182
(1)
633,651
−
776,896
628,236
(1,132)
株主持分合計 ...........................................................................................................
215,991
215,690
2,037,651
¥668,774
¥663,522
$6,309,189
契約債務及び偶発債務(注記14)
負債及び株主持分合計............................................................................................
27
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 28
連結損益計算書
日本精工株式会社及び子会社
(千米ドル)
(注記2)
(百万円)
売上高.......................................................................................................................
売上原価(注記13)................................................................................................
売上総利益 ...............................................................................................................
3月31日終了年度
3月31日終了年度
3月31日終了年度
2000
1999
2000
¥486,539
393,711
92,827
¥472,614
381,243
91,371
$4,589,991
3,714,255
875,726
販売費及び一般管理費(注記3、13)...................................................................
78,126
78,379
737,038
営業利益 ...................................................................................................................
14,701
12,992
138,689
その他の収益(費用)
受取利息及び受取配当金 ....................................................................................
支払利息 ...............................................................................................................
有価証券評価損....................................................................................................
適格退職年金過去勤務費用(注記3)................................................................
固定資産売却益....................................................................................................
有価証券売却益....................................................................................................
希望退職関連費用................................................................................................
事業構造改善費用................................................................................................
持分法による投資利益 ........................................................................................
その他(純額).....................................................................................................
2,925
(10,332)
(2,020)
−
6,408
14,037
(10,519)
(8,676)
3,298
(1,222)
5,715
(12,698)
(3,743)
(14,197)
2,655
2,116
−
(825)
2,512
(2,848)
27,594
(97,472)
(19,057)
−
60,453
132,425
(99,236)
(81,849)
31,113
(11,528)
(6,101)
(21,312)
(57,557)
税金等調整前当期純利益(損失)..........................................................................
法人税等(注記1(j)、8)
法人税、住民税及び事業税 ................................................................................
法人税等調整額....................................................................................................
8,599
(8,319)
81,123
7,768
(2,836)
3,156
(6,852)
73,283
(26,755)
4,932
(3,696)
46,528
少数株主利益(損失)..............................................................................................
868
(529)
8,189
当期純利益(損失)(注記17)..............................................................................
¥02,798
¥(4,094)
$1,126,396
連結財務諸表に対する注記はこの財務諸表の一部である。
28
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 29
連結株主持分計算書
日本精工株式会社及び子会社
(千米ドル)
(注記2)
(百万円)
資本金
期首残高 ...................................................................................................................
増加
転換社債の転換................................................................................................
期末残高 ...................................................................................................................
資本準備金
期首残高 ...................................................................................................................
増加(減少)
転換社債の転換................................................................................................
自己株式消却額................................................................................................
3月31日終了年度
3月31日終了年度
3月31日終了年度
2000
1999
2000
¥67,162
¥67,141
$633,604
4
21
38
¥67,167
¥67,162
$633,651
¥82,347
¥83,325
$776,858
4
−
21
(999)
38
−
期末残高 ...................................................................................................................
¥82,351
¥82,347
$776,896
連結剰余金
期首残高 ...................................................................................................................
連結子会社及び持分法適用会社の増加に伴う調整額......................................
過年度税効果調整額(注記1(j)).......................................................................
¥66,182
577
−
¥67,879
−
5,595
$624,358
5,443
−
調整後期首残高....................................................................................................
減少
当期純利益(損失)...........................................................................................
当年度に係る配当金 ........................................................................................
取締役及び監査役に対する賞与.....................................................................
66,759
73,474
629,802
期末残高 ...................................................................................................................
¥66,593
連結財務諸表に対する注記はこの財務諸表の一部である。
29
2,798
(2,807)
(157)
(4,094)
(3,096)
(102)
¥66,182
26,396
(26,481)
(1,481)
$628,236
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 30
連結キャッシュ・フロー計算書
日本精工株式会社及び子会社
(千米ドル)
(注記2)
(百万円)
3月31日終了年度
3月31日終了年度
3月31日終了年度
2000
1999
2000
営業活動
税金等調整前当期純利益(損失)..........................................................................
減価償却費及び償却費 ........................................................................................
退職給与引当金繰入額(退職金支払額差引後)...............................................
連結調整勘定償却額............................................................................................
支払利息 ...............................................................................................................
有価証券評価損....................................................................................................
適格退職年金過去勤務費用 ................................................................................
有形固定資産売却益............................................................................................
有価証券売却益....................................................................................................
売上債権の減少(増加)......................................................................................
棚卸資産の減少(増加)......................................................................................
仕入債務の増加(減少)......................................................................................
その他(純額).....................................................................................................
¥(18,599
26,349
(1,678)
1,496
10,332
2,020
75
(6,408)
(14,037)
(14,450)
5,655
17,717
(692)
¥(8,319)
26,155
(862)
65
12,698
3,743
14,320
(2,655)
(2,116)
16,549
(1,302)
(7,188)
(5,942)
$(181,123
248,575
(15,830)
14,113
97,472
19,057
708
(60,453)
(132,425)
(136,321)
53,349
167,142
(6,528)
利息の支払額 .......................................................................................................
法人税等の支払額................................................................................................
34,980
(10,344)
(4,264)
45,146
(13,527)
(3,059)
330,000
(97,585)
(40,226)
営業活動から生じたキャッシュ純額.....................................................................
20,371
28,560
192,179
投資活動
定期預金及び短期投資の減少 ............................................................................
市場性ある有価証券の減少 ................................................................................
有形固定資産の取得による支出 ........................................................................
有形固定資産の売却による収入 ........................................................................
関連会社株式の取得による支出 ........................................................................
連結範囲の変更を伴う株式の取得 (注記 18)..................................................
その他の投資有価証券の減少 ............................................................................
その他(純額).....................................................................................................
481
33,908
(26,701)
8,760
(3,136)
(411)
1,555
788
1,373
21,620
(24,157)
2,110
(131)
−
243
8,521
4,538
319,887
(251,896)
82,642
(29,585)
(3,877)
14,670
7,434
投資活動から生じたキャッシュ純額.....................................................................
15,244
財務活動
短期借入金の(減少)増加 ................................................................................
社債発行による調達............................................................................................
長期債務の減少....................................................................................................
自己株式消却額....................................................................................................
現金配当金支払額................................................................................................
その他(純額).....................................................................................................
(2,033)
−
(13,839)
−
(2,809)
(389)
9,469
30,000
(57,064)
(999)
(3,096)
55
(19,179)
−
(130,557)
−
(26,500)
(3,670)
財務活動に用いたキャッシュ純額 ........................................................................
(19,071)
(21,635)
(179,915)
現金及び現金同等物に係る換算差額.....................................................................
現金及び現金同等物の増加額 ................................................................................
現金及び現金同等物の期首残高 ............................................................................
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 .....................................................
(2,467)
14,076
41,673
5,862
(2,348)
14,156
27,517
−
(23,274)
132,792
393,142
55,302
現金及び現金同等物の期末残高 ............................................................................
連結財務諸表に対する注記はこの財務諸表の一部である。
30
¥(61,613
9,579
¥ 41,673
143,811
$(581,255
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 31
連結財務諸表に対する注記
日本精工株式会社及び子会社
2000年3月31日
1.重要な会計方針
の要約
(a) 作成の基礎
日本精工株式会社(以下「当社」という。
)及び国内子会社の会計記録は日本の会計基準に従って作成されており、
海外子会社の会計記録は各国の会計基準に従って作成されている。
当連結財務諸表は、日本において一般に公正妥当と認められた会計原則及び会計慣行に準拠して日本の証券取引法
により作成を義務づけられた連結財務諸表を基礎として組替調整して作成されたものであり、日本以外の国及び管轄
区域において一般に認められた会計原則及び会計慣行とは一部重要な相違がある可能性がある。
日本の証券取引法の下において2000年3月31日に終了する年度から連結財務諸表におけるキャッシュ・フロー計
算書の作成が義務づけられた。よって、当社は2000年の連結キャッシュ・フローを「連結キャッシュ・フロー計算
書等の作成基準」に基づいて作成し、1999年の連結キャッシュ・フローについては組替えを行っている。
日本の証券取引法の規定に従い、百万円未満は切り捨て表示しているため、当連結財務諸表に記載されている合計
金額(円貨額及び米ドル貨額)は、個々の表示金額の合計とは必ずしも一致しない。
前年度の連結財務諸表に記載された一部の金額は、当年度の表示方法に合わせて組替表示している。
(b) 連結の方針及び関連会社株式に係る会計処理
1999年3月31日に終了する年度までは、当連結財務諸表には当社及びすべての子会社の財務諸表が含まれており、
すべての関連会社(持分比率20%から50%の会社)は持分法により計上されていた。
改訂された連結会計基準に従い、2000年3月31日に終了する年度の当連結財務諸表には当社及び当社により直接
又は間接に支配されている会社を含んでおり、当社が営業及び財務の方針に対して重要な影響力を行使できる会社に
ついては持分法を適用している。連結上、連結会社間の重要な残高及び取引高はすべて消去されている。
連結子会社及び持分法適用会社への投資原価と投資持分の時価との差額は、金額的に重要でないときは支配獲得時
又は持分取得時の年度の損益として処理される。
NSKブラジル・ベアリング社(以下「ブラジルNSK」という。
)の連結にあたっては、貨幣価値修正会計によって
修正された1997年3月31日現在のブラジルNSKの株主持分額を同社に対する投資額と相殺消去している。
(c) 外貨換算
外貨建短期金銭債権債務は、為替予約によりヘッジされた資産及び負債並びに一年以内償還予定の転換社債を除き、
決算時レートにより円換算している。
その他の外貨建資産負債は取得日レートで換算している。但し、外貨建長期金銭債権債務について重要な為替差損
が生じている場合には、決算時レートにより円換算し、為替差損を認識する。
全ての外貨建取引は、当該取引発生時レートにより円換算している。その結果発生した為替差損益は、当期損益と
して計上している。
在外子会社の財務諸表項目のうち収益及び費用については、期中平均レートにより円換算し、貸借対照表項目につ
いては株主持分項目を除いて決算時レートにより円換算している。
株主持分項目については取得日レートにより円換算している。
(注記3参照)
(d) 現金同等物
原則として、購入時において満期が3ヶ月以内の流動性の高い全ての投資を現金同等物とみなしている。
(e) 市場性ある有価証券
上場株式については移動平均法による低価法、その他の市場性ある有価証券については移動平均法による原価法に
よっている。
31
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 32
(f) 棚卸資産
製品は総平均法による低価法、仕掛品及び貯蔵品は総平均法による原価法、材料は総平均法による低価法によって
いる。
(g) 有形固定資産の減価償却
主として各資産ごとの見積耐用年数に基づく償却率による定率法によっている。ただし、1998年4月1日以降に日
本で取得した建物は定額法によっている。
(h) リース取引
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外の解約不能リース取引については(そのリース取引が
オペレーティング・リースかファイナンス・リースかにかかわらず)主としてオペレーティング・リースとして処理
している。
(i) 退職給与引当金及び年金費用
当社及び一部の国内子会社を退職する従業員は、通常、個人別の支給率、勤務年数及び退職事由に応じて決定され
る一定の退職一時金及び/または退職年金の受給資格を有する。
退職給与引当金は、全ての受給資格を有する従業員が自己都合退職した場合の期末要支給額を見積残存勤務年数及
び一定の割引率によって割引いた現在価値相当額を計上している。退職給与引当金については資金の積立は行ってい
ない。
退職年金制度は、外部の独立した信託会社により管理されている。当社及び一部の子会社は年金数理計算に基づく
当期分の年金費用及び30年を超えない期間に亘り償却されている過去勤務費用の償却額を年金掛金として拠出してい
る。当社と一部の子会社は過去勤務費用について年金数理計算実施時又は支払債務確定時に費用認識している。
(注記
3参照)
以上の他、当社の取締役、取締役以外の執行役員及び監査役は、通常、非積立型退職金制度により一定額の退職金
を受給する資格を有する。これらの役員に対する退職給与引当金は支給見込み額を計上している。
(j) 法人税等
繰延税金資産負債は会計上と税務上の資産負債の差異に基づき認識し、その差異が解消されるときに適用が見込ま
れる税率及び税法により計算している。
1998年4月1日より当社は法人税等の会計方針を変更し、すべての会社に対し資産負債法に基づく税効果会計を実
施することとした。 1998年3月31日までは、一部の在外子会社のみに税効果会計を採用していた。
この変更により、1999年3月31日時点の資産は10,568百万円、負債は198百万円増加し、1999年3月31日
に終了する年度の当期純損失は5,756百万円減少し、連結剰余金は11,352百万円増加している。
(k) 研究開発費
研究開発費は発生時の費用としている。
2000年3月31日に終了する年度から研究開発費に係る新会計基準が適用されているが、この適用による連結損益
計算書への影響は生じていない。
32
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 33
(l) 連結剰余金の処分
配当金等の連結剰余金処分は、対象となる事業年度終了後に開催される株主総会において承認される。当連結財務
諸表では事業年度に係る剰余金処分を反映させている。
2.米ドル表示金額
円貨額の米ドル額への換算は単に便宜目的で行ったものであり、2000年3月31日の概算換算レートである106
円/米ドルにより単純計算している。換算額は、この換算レートまたは他の換算レートにより円貨を米ドル貨に交換
した、交換できたまたは将来交換できることを示すものではない。
3.会計方針の変更
a) 1998年4月1日より当社は連結決算と中間連結決算の間において、それぞれの決算日レートの変動により矛盾が
生じることを避けるために在外子会社の収益及び費用について決算日レートに代えて期中平均レートで円換算す
ることとした。
この変更により、1999年3月31日に終了する年度の売上高は18,947百万円、売上総利益は3,900百万円、
営業利益は559百万円増加し、税金等調整前当期純損失は419百万円、当期純損失は321百万円減少している。
b) 1998年4月1日より当社及び一部の国内子会社は退職年金制度における過去勤務費用の認識を過去勤務費用が年
金数理的に決定され支払が確定した時点で行う方法に変更した。1998年3月31日に終了する年度までは年金資
産として実際に拠出した時点で費用として認識していた。
この変更は退職年金制度に係る新会計基準の2001年3月31日の導入をはじめとする退職年金をとりまく環境
の変化に対応し、当社及び一部の子会社の財政状態及び経営成績を財務諸表に対してより正確に反映させるため
に行われた。この変更により、1999年3月31日に終了する年度の営業利益は758百万円減少し、税金等調整前
当期純損失は15,024百万円増加している。
4.市場性ある
有価証券
2000年3月31日現在の流動資産及び固定資産に含まれる市場性ある有価証券の帳簿価額と対応する時価は次の通
りである。
流動資産
帳簿価額 ..............................................................................
時価 ......................................................................................
未実現利益 ..........................................................................
固定資産
帳簿価額 ..............................................................................
時価 ......................................................................................
未実現損失 ..........................................................................
33
(百万円)
(千米ドル)
3月31日
3月31日
2000
2000
¥169,067
166,798
¥197,731
$
651,575
1,573,566
$ 921,991
¥111,995
11,090
¥
(905)
$
$
113,160
104,623
(8,538)
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 34
5.棚卸資産
2000年及び1999年3月31日現在の棚卸資産の内訳は次の通りである。
(百万円)
製品..........................................................................................
仕掛品 ......................................................................................
材料及び貯蔵品 ......................................................................
(千米ドル)
3月31日
3月31日
3月31日
2000
1999
2000
¥157,290
30,510
13,725
¥163,853
32,144
14,389
$540,472
287,830
129,481
¥101,526
¥110,387
$957,792
6.減価償却費
2000年及び1999年3月31日現在の有形固定資産の減価償却費は、
それぞれ25,513百万円(240,689千米ドル)
及び26,119百万円である。
7.短期借入金
短期借入金は主として無担保であり、1年以内の手形借入である。
2000年及び1999年3月31日現在の適用利率の範囲は、それぞれ主として0.46%から 23.00%、0.57%から
11.20%である。
8.法人税等
当社及び国内子会社に係る法人税等は法人税、住民税及び事業税からなり、その合計法定税率は2000年及び
1999年において、それぞれ42.0%及び47.4%である。在外子会社の法人税等はそれぞれの所在地国で適用される
税率に基づいている。
連結損益計算書における法人税等の負担率と法定実効税率の差異は次の理由による。
2000
法定実効税率 ..........................................................................
調整内容
繰越欠損金の税効果 ...........................................................
税率変更による影響額 .......................................................
損金算入されない費用 .......................................................
益金算入されない受取配当金等........................................
海外子会社での適用税率の差異........................................
評価性引当金の変動 ...........................................................
棚卸資産に係る連結上の未実現利益................................
その他(純額).....................................................................
法人税等の負担率...................................................................
34
1999
42.0%
(47.4)%
35.4
7.1
9.1
7.9
(8.5)
(3.7)
(16.6)
−
6.7
(3.8)
1.6
7.2
(35.3)
−
3.6
7.7
57.4%
(44.4)%
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 35
2000年及び1999年3月31日現在の繰延税金資産及び繰延税金負債の主な内訳は次の通りである。
(百万円)
9.未払費用及び
その他の流動負債
(千米ドル)
3月31日
3月31日
3月31日
2000
1999
2000
繰延税金資産
退職年金制度の過去勤務債務 ...........................................
有形固定資産 ......................................................................
退職給与引当金...................................................................
未払労務費 ..........................................................................
未払賞与 ..............................................................................
繰越欠損金 ..........................................................................
棚卸資産 ..............................................................................
その他 ..................................................................................
評価性引当金 ......................................................................
¥16,140
2,549
2,432
1,154
1,133
3,701
3,105
4,141
(4,475)
繰延税金資産合計...................................................................
19,881
16,787
187,557
繰延税金負債
減価償却費 ..........................................................................
その他 ..................................................................................
5,119
379
4,964
453
48,292
3,575
¥
6,014
2,824
2,075
1,127
270
2,107
756
3,797
(2,187)
$
57,925
24,047
22,943
10,887
10,689
34,915
29,292
39,066
(42,217)
繰延税金負債合計...................................................................
5,499
5,418
51,877
繰延税金資産の純額...............................................................
¥14,382
¥ 11,369
$ 135,679
2000年及び1999年3月31日現在の未払費用及びその他の流動負債の内訳は次の通りである。
(百万円)
未払賞与 ..................................................................................
未払配当金 ..............................................................................
その他 ......................................................................................
35
(千米ドル)
3月31日
3月31日
3月31日
2000
1999
2000
¥18,237
1,404
29,699
¥39,342
¥18,805
1,404
22,302
¥32,512
$177,708
13,245
280,179
$371,151
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 36
10.長期債務
2000年及び1999年3月31日現在の長期債務の内訳は次の通りである。
(百万円)
銀行、
保険会社等からの担保付借入金
(返済期限2014年、
年利率1.10%∼6.90%)...............
銀行、
保険会社等からの無担保借入金
(返済期限2009年、
年利率0.96%∼11.95%)............
無担保転換社債
円建(償還期限2005年、
年利率1.6%∼2.4%)............
米ドル建(償還期限1999年、
年利率3.25%)................
無担保普通社債
円建(償還期限2008年、
年利率1.75%∼7.05%)......
ゼロ・クーポン債(英ポンド建、
償還期限2000年)............
保証附社債
韓国ウォン建(償還期限1999年、
年利率10.0%)........
(千米ドル)
3月31日
3月31日
3月31日
2000
1999
2000
¥118,114
¥116,241
$1,176,547
28,495
31,301
268,821
17,278
17,285
8
163,000
110,000
1,666
120,000
−
1,037,736
15,717
−
485
−
−
165,553
(42,665)
控除:一年内返済額...............................................................
¥122,888
175,321
(17,046)
¥158,275
−
1,561,821
(402,500)
$1,159,321
転換社債は期限前償還されなければ次の転換価額で普通株式に転換される。
(円)
転換社債
第18回 2.4%円建債
(2001年償還)
第21回 1.6%円建債
(2005年償還)
転換価額
転換期間
¥530.00
1987年 1 月5日 ─ 2001年10月30日
¥1,370.00
1989年12月1日 ─ 2005年 3 月30日
募集委託契約によると、各転換価額は株式分割等があった場合において調整されることとされている。発行済転換
社債の転換に対しては、十分な普通株式の発行枠が用意されている。
第18回円建転換社債の募集委託契約によると、1987年4月30日に終了する事業年度以降の現金配当累計額は、
法人税等控除後の経常利益に一定の調整を加えた額の累計額に7,500百万円(70,755千米ドル)を加えた額を超え
てはならないとされている。
2000年3月31日以降の年度別返済予定額は次の通りである。
3月31日に終了する年度
(百万円)
2001年 ..................................................................................
2002年 ..................................................................................
2003年 ..................................................................................
2004年以降 ..........................................................................
36
(千米ドル)
¥142,665
4,672
23,364
94,851
$1,402,500
44,075
220,415
894,821
¥165,553
$1,561,821
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2000年3月31日現在の短期借入金、支払手形及び買掛債務並びに長期債務の担保に供されている資産は次の通り
である。
受取手形及び売掛債権 ...........................................................
市場性ある有価証券...............................................................
有形固定資産(簿価).............................................................
(百万円)
(千米ドル)
¥11,130
66
11,445
$111,226
623
107,972
¥11,641
$109,821
11.退職給与引当金
及び年金費用
2000年及び1999年3月31日に終了する年度において退職給与及び年金費用として費用計上した額は、それぞれ
7,779百万円(73,387千米ドル)及び21,149百万円である。
(注記3参照)
12.株主持分
1998年11月6日及び1999年1月27日の取締役会の決議に従い、1999年3月31日に終了する年度において当
社の普通株式2,198,000株につき999百万円で買入消却を行った。
連結剰余金に含まれている利益準備金は日本における商法の規定に従い、剰余金処分により積立てている。この利
益準備金は配当に充てることはできないが、株主総会の決議により欠損金を減額または解消に使用することができる
し、また取締役会の決議により資本金に組入れることができる。
連結剰余金には、日本の租税特別措置法及び商法により積立てられた特別積立金が含まれる。この積立金は、積立
時には課税所得から控除され、取崩時に課税所得に加算される。
13.研究開発費
2000年3月31日に終了する年度において販売費及び一般管理費並びに当期製造費用に含まれる研究開発費は
8,777百万円(82,802千米ドル)である。
14.契約債務及び
偶発債務
(a) 2000年3月31日現在の当社及び子会社の偶発債務は次の通りである。
(百万円)
受取手形割引高及び受取手形裏書譲渡高 ............................
保証債務
従業員 ..................................................................................
関連会社 ..............................................................................
(千米ドル)
¥1,652
$15,585
751
722
7,085
6,811
¥3,125
$29,481
(b) 1998年1月22日にポーランド政府との間で締結された NSKイスクラ社の株式取得に関する株式購入契約によ
り、同社は当該契約締結後60ヶ月以内に46百万米ドル相当額を下限として有形固定資産及び環境改善のための
投資を行うこととなっている。同社は2000年3月31日までに18百万米ドルの投資を行っている。
37
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 38
15.リース取引
(a) ファイナンス・リース取引
オペレーティング・リースとして会計処理されている2000年及び1999年3月31日現在のリース物件の取得価額
相当額、減価償却累計額相当額及び期末残高相当額は以下の通りである。
(百万円)
取得価額相当額
機械装置及びその他の有形固定資産................................
その他の資産 ......................................................................
減価償却累計額相当額
機械装置及びその他の有形固定資産................................
その他の資産 ......................................................................
期末残高相当額
機械装置及びその他の有形固定資産................................
その他の資産 ......................................................................
(千米ドル)
3月31日
3月31日
3月31日
2000
1999
2000
¥7,294
1,609
¥6,097
1,066
$68,811
15,179
¥8,903
¥7,163
$83,991
¥3,662
781
¥2,985
393
$34,547
7,368
¥4,444
¥3,379
$41,925
¥3,631
827
¥3,111
672
$34,255
7,802
¥4,458
¥3,783
$42,057
2000年及び1999年3月31日に終了する年度におけるオペレーティング・リースとして会計処理したファイナン
ス・リース取引に係る支払リース料は、それぞれ1,582百万円(14,925千米ドル)及び1,460百万円であり、この
金額はリース資産をリース期間に亘って定額法により計算した減価償却費に等しい。
2000年3月31日以降のオペレーティング・リースとして会計処理したファイナンス・リース取引に係る未経過リ
ース料(支払利息相当額を含む)は次の通りである。
3月31日終了年度
(百万円)
2001年 ..................................................................................
2002年以降 ..........................................................................
合計..........................................................................................
¥1,583
2,875
¥4,458
(千米ドル)
$14,934
27,123
$42,057
(b) オペレーティング・リース取引
解約不能オペレーティング・リース取引に係る2000年3月31日以降の未経過リース料は次の通りである。
3月31日終了年度
(百万円)
2001年 ..................................................................................
2002年以降 ..........................................................................
合計..........................................................................................
16. デリバティブ
取引
¥1,873
2,557
¥3,431
(千米ドル)
$18,236
24,123
$32,368
当社は外貨建債権債務の為替変動リスクを軽減する目的で為替予約取引を行っている。
また当社は借入金及び社債の支払金利の改善・金利変動リスクの軽減のために金利スワップ取引を利用している。
2000年3月31日現在の金利スワップ取引に係る想定元本は51,836百万円(489,019千米ドル)であり、
うち1年超
の想定元本は2,376百万円(22,415千米ドル)である。同日における未実現損失は6百万円(57千米ドル)である。
38
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17. 1株当たり
情報
1株当たり当期純利益(損失)は、各年度における加重平均発行済株式数により算出している。希薄化後1株当たり
当期純利益は、転換社債の転換により発行される株式による希薄化の可能性を考慮した加重平均発行済株式数により
算出している。
1株当たり純資産は、期末日現在の発行済株式数により算出している。
1株当たり現金配当金は、中間配当を含む取締役会が提案した各年度に係る配当の額である。
(円)
2000
当期純利益(損失)
当期純利益(損失).............................................................
希薄化後当期純利益 ...........................................................
純資産 ......................................................................................
当期に係る現金配当金 ...........................................................
(米ドル)
1999
2000
¥4.98
¥(7.27)
−
−
$0.047
−
384.65
5.00
383.95
5.50
3.629
0.047
2000年3月31日終了年度は調整後の希薄化が生じないため、また、1999年3月31日終了年度は純損失のため希
薄化金額は表示していない。
18. キャッシュ・
フローの
補足説明
株式の取得により新たに連結子会社となった会社の資産及び負債の内訳及び純額支出との関係は次の通りである。
2000年3月31日終了年度
(百万円)
流動資産 ..................................................................................
固定資産 ..................................................................................
連結調整勘定 ..........................................................................
流動負債 ..................................................................................
固定負債 ..................................................................................
持分法適用簿価 ......................................................................
¥(6,365
4,954
434
(6,333)
(9)
(2,098)
$(60,047
46,736
4,094
(59,745)
(85)
(19,792)
取得価額 ..................................................................................
子会社保有の現金及び現金同等物........................................
3,312
(2,901)
31,245
(27,368)
取得のための支出(純額).....................................................
19. セグメント
情報
(千米ドル)
¥(1,411
$(13,877
当社及び子会社は機械部品部門の製品の製造・販売を主な事業としている。2000年及び1999年3月31日に終了
する両年度とも機械部品部門の売上高、営業利益及び総資産が連結合計額の90%超であるため、事業の種類別セグメ
ント情報の開示は省略している。
2000年及び1999年3月31日に終了する事業年度の当社及び子会社の所在地別セグメント情報は次の通りである。
(百万円)
2000年3月31日に終了する年度
日本
外部顧客に対する
売上高 ....................
セグメント間の
内部売上高及び
振替高 ....................
米州
欧州
アジア
計
消去等
¥322,070
¥68,218
¥63,957
¥32,292
¥486,539
74,833
225
2,283
12,521
89,864
(89,864)
−
計.............................
営業費用 ................
396,904
381,633
68,444
64,760
66,241
70,027
44,813
41,277
576,403
557,698
(89,864)
(85,860)
486,539
471,837
営業利益(損失)..
¥115,271
¥13,684
¥ (3,786) ¥13,536
¥118,705
¥
資 産 ....................
¥625,085
¥62,551
¥71,137
¥802,373
¥(133,599) ¥668,774
39
¥43,599
¥
連結
−
¥486,539
(4,003) ¥114,701
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(千米ドル)
2000年3月31日に終了する年度
日本
米州
欧州
アジア
計
消去等
連結
外部顧客に対する
売上高 .................... $3,038,396 $643,566 $603,368 $304,642 $4,589,991 $
− $4,589,991
セグメント間の
内部売上高及び
振替高 ....................
705,972
2,123
21,538 118,123
847,774
(847,774)
−
計.............................
営業費用 ................
3,744,377
3,600,311
645,698
610,943
624,915
660,632
422,764
389,406
5,437,764
5,261,302
(847,774) 4,589,991
(810,000) 4,451,292
営業利益(損失).... $1,144,066 $134,755 $ (35,717) $133,358 $1,176,462 $
(37,764) $1,138,689
資 産 .................... $5,897,028 $590,104 $671,104 $411,311 $7,569,557 $(1,260,368) $6,309,189
(百万円)
1999年3月31日に終了する年度
日本
外部顧客に対する
売上高 ....................
セグメント間の
内部売上高及び
振替高 ....................
計.............................
営業費用 ................
米州
欧州
アジア
計
消去等
¥
連結
¥296,953
¥73,884
¥75,912
¥25,864
¥472,614
−
¥472,614
63,702
161
2,772
4,997
71,633
(71,633)
−
360,655
349,363
74,045
70,407
78,684
78,836
30,861
28,790
544,247
527,397
(71,633)
(67,775)
472,614
459,622
営業利益(損失)...
¥111,291
¥13,638
¥ (151) ¥12,071
¥116,850
¥
資 産 ....................
¥609,723
¥71,517
¥78,029
¥797,649
¥(134,126) ¥663,522
¥38,378
(3,857) ¥112,992
注記3(a)に記載の通り、在外子会社の収益及び費用の換算方法の変更により1999年3月31日に終了する年度は、
前期に比較して米州、欧州及びアジアにおける外部顧客に対する売上高は、それぞれ9,573百万円、6,853百万円及
び2,521百万円増加し、米州とアジアの営業費用はそれぞれ451百万円及び153百万円減少し、欧州の営業費用は
45百万円増加している。
注記3(b)に記載されている退職年金制度の過去勤務費用に関する会計方針の変更により1999年3月31日に終了す
る年度は、前期に比較して、日本の営業費用は758百万円増加し、営業利益は同額減少している。
更に、注記1(j)に記載されている税効果会計の全面適用により1999年3月31日に終了する年度は、前期に比較し
て、日本、米州、欧州及びアジアの総資産が10,383百万円、25百万円、2百万円及び156百万円増加している。
40
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 41
2000年及び1999年3月31日に終了する年度の当社及び国内子会社の輸出高と在外子会社の売上高(日本への輸
出を除く)の合計としての海外売上高は次の通りである。
(百万円)
2000年3月31日に終了する年度
米州
欧州
海外売上高 ................................................................
連結売上高 ................................................................
¥72,774
−
¥64,298
−
海外売上高 ................................................................
連結売上高 ................................................................
連結売上高に占める海外売上高の割合...............
$686,547
−
14.9%
$606,585
−
13.2%
アジア
¥62,629
−
計
¥199,702
¥486,539
(千米ドル)
$590,840
−
12.9%
$1,883,981
$4,589,991
41.0%
(百万円)
1999年3月31日に終了する年度
海外売上高 ................................................................
連結売上高 ................................................................
連結売上高に占める海外売上高の割合...............
米州
欧州
¥77,848
−
16.5%
¥75,743
−
16.0%
アジア
¥48,304
−
10.2%
計
¥201,896
¥472,614
42.7%
注記3(a)に記載の通り、在外子会社の収益及び費用の換算方法の変更により1999年3月31日に終了する年度は、
前期に比較して米州、欧州及びアジアにおける海外売上高は、それぞれ9,729百万円、6,433百万円及び2,646百
万円増加している。
20. 後発事象
当社は2000年4月26日において、償還期日2006年4月26日、利率1.68%及び償還期日2010年4月26日、利
率2.26%の無担保社債をそれぞれ10,000百万円(94,340千米ドル)発行した。
41
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 42
監査報告書
前掲の連結財務諸表は、日本において一般に公正妥当と認められた会計原則及び会計手続に準拠して作成され日本の証券取引法に
基づき大蔵省に提出された連結財務諸表を基礎として、日本国外の利用者の便宜のため、一部財務情報を追加するとともに組替調整
して作成された英文の連結財務諸表を日本文に訳したものであります。
英文の連結財務諸表について、下記のとおり、英文の監査報告書が添付されており、その日本語訳は記載のとおりです。
我々は、
日本精工株式会社及び子会社の2000年及び1999年3月31日現在の円貨で表示された連結貸借対照表並びに同日に終了する事
業年度に係る連結損益計算書、
連結株主持分計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書について監査を行った。我々の監査は日本において
一般に公正妥当と認められ、
そして適用されている監査基準、
手続及び慣行に準拠して実施されており、
会計記録の検証及び我々が必要と認
めたその他の監査手続を含んでいる。
我々の意見では、
円貨で表示された当連結財務諸表は、
注記3に記載の我々が同意した1998年4月1日に行われた海外子会社の財務諸表
の換算方法及び退職年金制度の過去勤務費用の会計処理の変更以後は、
日本において一般に公正妥当と認められた会計原則及び会計慣行に
継続して準拠して、
2000年及び1999年3月31日現在の日本精工株式会社及び子会社の連結財政状態並びに同日に終了する年度の連結経
営成績及び連結キャッシュ・フローを適正に表示している。
注記1に記載の通り日本精工株式会社及び子会社は2000年3月31日に終了する年度より連結財務諸表に係る新会計基準及び研究開発費
に係る新会計基準を適用している。
当連結財務諸表における米ドル建の金額は便宜的に記載している。我々の監査は、
円貨から米ドル金額への換算も対象としており、
我々の
意見では、
この換算は連結財務諸表の注記2に記載された方法に基づいて行なわれている。
2000年6月29日
注記1において、
日本精工株式会社及び子会社に係る当連結財務諸表の作成の基礎となる日本の会計原則及び会計慣行について説明して
いる。
42
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 43
目 次
補足情報
43
44
NSKグループ
48
5年間の主要財務指標
49
投資家情報
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 44
NSKグループ
(2000年7月1日現在)
米 州
NSKアメリカズ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1997
US$175,700,000
100.00%
+1-734-761-9500
+1-734-761-9510
3861 Research Park Drive,
Box 1507, Ann Arbor,
MI 48106-1507, U.S.A.
米州関係会社の統括
NSKコーポレーション社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1973
US$131,200,000
100.00% 間接
+1-734-761-9500
+1-734-761-9510
3861 Research Park Drive,
Box 1507, Ann Arbor,
MI 48106-1507, U.S.A.
軸受・精機製品の製造;軸受・自動車部品・精機
製品の販売
工場:
アナーバー、クラリンダ、フラン
クリン、リバティ
事業所:
ロサンゼルス、シカゴ
NSK-AKSプレシジョンボール社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1987
US$20,000,000
60.00%
+1-712-542-6515
+1-712-542-4067
1100 North First Street,
Clarinda, IA 51632, U.S.A.
鋼球の製造・販売
NSK-RHPアメリカン・ディストリビューショ
ンセンター社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1995
US$500,000
100.00% 間接
+1-305-261-7824
+1-305-261-6246
5201 Blue Lagoon Drive,
Suite 670, Miami,
FL 33126, U.S.A.
軸受・自動車部品・精機製品の販売
ナステック社*
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1988
US$33,447,775
100.00% 間接
+1-802-442-5448
+1-802-442-2253
110 Shields Drive, Route 2,
Box 0030, Bennington,
VT 05201, U.S.A.
自動車部品の製造・販売
*ナステック社は2000年2月18日にパートナーシップから株
式会社(NASTECH INC.)に転換しております。
エヌエスケー・ワーナーUSA社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1997
US$1,000,000
50.00% 間接
+1-248-822-8888
+1-248-822-1111
3001 West Big Beaver Suite
412 Troy, MI 48084, U.S.A.
自動車部品の販売
NSK-RHPカナダ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1977
C$1,456,211
100.00%
+1-905-890-0740
+1-905-890-0488
5585 McAdam Road,
Mississauga, Ontario,
L4Z 1N4, Canada
軸受・自動車部品・精機製品の販売
事業所:
エドモントン、モントリオール、
バンクーバー、ウィニペグ
NSKベアリング・メキシコ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1990
MP1,940,304
100.00%
+52-5-301-27-41
+52-5-301-22-44
Minas Palacio No. 42-6,
Col. San Antonio Zomeyucan,
Naucalpan de Juarez,
C.P. 53750, Estado de Mexico, Mexico
軸受・自動車部品・精機製品の販売
NSKブラジル社
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1970
R$1,570,209
100.00%
+55-11-269-4700
+55-11-269-4720
Rua Treze de Maio,
1633 -14°and Bela Vista,
CEP 01327-001
Sao Paulo, SP, Brazil
軸受の製造;軸受・精機製品の販売
工場:
スザノ
事業所:
ポルトアレグレ、ベロオリゾンテ、
ジョンヴィレ、レシフェ
デルファイ・シャシーNSKブラジル社
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1997
R$18,985,636
50.00% 間接
+55-11-7701-1200
+55-11-7701-5216
Av. Vereador Joao Batista
Fitipaldi, 66,
CEP 08685-000 Vila Maluf,
Suzano, SP, Brazil
軸受の製造・販売
44
NSK-RHPアルゼンチン社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1999
PESO AR 500,000
100.00 % 間接
+54-11-4315-1322
+54-11-4312-7644
Av. Córdoba, 659-1°
piso-oficinas13/14 Buenos
Aires-Argentina
軸受・自動車部品・精機製品の販売
欧 州
NSK-RHPヨーロッパ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1993
£170,000,000
100.00%
+44-115-936-6464
+44-115-936-6400
Mere Way, Ruddington, Nottinghamshire NG11 6JZ, U.K.
欧州関係会社の統括
NSKベアリング・ヨーロッパ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1974
£42,600,000
100.00% 間接
+44-191-586-6111
+44-191-586-3482
3 Brindley Road, South West
Industrial Estate, Peterlee,
County Durham SR8 2JD,
U.K.
軸受の製造
NSK-RHPベアリング社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1900
£20,000
100.00% 間接
+44-1636-605123
+44-1636-605000
Northern Road, Newark, Nottinghamshire
NG24 2JF, U.K.
軸受・精機製品の製造;軸受の販売
工場:
ニューアーク、フェリブリッジ、ブ
ラックバーン、ストーンハウス
NSK-AKSプレシジョンボール・ヨーロッパ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1989
£14,500,000
60.00%
+44-191-587-0000
+44-191-587-2027
Davy Drive, North West
Industrial Estate, Peterlee,
County Durham SR8 2PP,
U.K.
鋼球の製造・販売
NSK-RHP UK社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1993
£400,000
100.00% 間接
+44-115-936-6600
+44-115-936-6702
Mere Way, Ruddington, Nottinghamshire NG11 6JZ, U.K.
軸受・自動車部品・精機製品の販売
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 45
NSK-RHPヨーロピアン・テクノロジー社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1991
£752
100.00% 間接
+44-115-940-5409
+44-115-940-5419
Mere Way, Ruddington, Nottinghamshire NG11 6JZ, U.K.
軸受・自動車部品の研究開発
RHPベアリング・ヨーロッパ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1988
£731,627
100.00% 間接
+44-1636-605123
+44-1636-605000
Northern Road, Newark, Nottinghamshire
NG24 2JF, U.K.
ヴォルツァラガー・インダストリベルケ・ブレ社
の持株会社
ナステック・ヨーロッパ社
NSK-RHPフランス社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1971
F.Fr17,000,000
100.00%
+33-1-30-57-39-39
+33-1-30-57-00-01
Quartier de l’Europe 2,
rue Georges Guynemer
78280 Guyancourt, France
軸受・自動車部品・精機製品の販売
事業所:
リヨン
NSK-RHPイタリア社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1976
Euro4,131,000
100.00%
+39-02-995191
+39-02-99028373
Via XX Settembre, 30
20024 Garbagnate,
Milanese, Milan, Italy
軸受・自動車部品・精機製品の販売
1995
£25,800,000
100.00% 間接
+44-247-685-4500
+44-247-685-4599
Torrington Avenue,
Coventry CV4 9AE, U.K.
自動車部品の製造・販売
工場:
コベントリー、ピータリー
インダストリア・クシネッチ社
NSKステアリングシステムズ・ヨーロッパ社
NSK-RHPイベリカ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
1969
資本金:
Lit2,028,000,000
所有割合: 33.33% 間接
Tel:
+39-011-988-0388
Fax:
+39-011-988-0284
住所:
35 Via Susa Turin, Italy
軸受の製造・販売
1999
£20,000,000
100.00 % 間接
+44-191-518-6406
+44-191-518-6440
7 Doxford Drive, South West
Industrial Estate, Peterlee,
Co. Durham, U.K.
自動車部品の製造・販売
1992
Pts10,000,000
100.00%(30% 間接)
+34-93-575-1662
+34-93-575-0520
Calle de la Hidráulica 5,
P.I. La Ferreiría,
08110 Moncada i Reixac,
(Barcelona), Spain
軸受・自動車部品・精機製品の販売
NSKヨーロッパ・ホールディング社
NSK-RHPオランダ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel.:
Fax:
住所:
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1987
DM200,000
100.00%
+49-2102-4810
+49-2102-481229
Harkortstrase 15, 40880
Ratingen, Germany
NSK-RHPドイツ社およびノイベック社の持株会社
NSK-RHPドイツ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1975
DGL1,000,000
100.00%
+31-20-6470711
+31-20-6455689
Bouwerij 81,
1185XW Amstelveen,
The Netherlands
軸受・自動車部品・精機製品の販売
1963
DM3,000,000
100.00% 間接
+49-2102-4810
+49-2102-481229
Harkortstrase 15, 40880
Ratingen, Germany
軸受・自動車部品・精機製品の販売
事業所:
シュツットガルト、ライプチヒ
ヴォルツァラガー・インダストリベルケ・ブレ社
ノイベック社
NSKイスクラ社
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1954
DM4,000,000
100.00% 間接
+49-7393-540
+49-7393-3732
Postfach 1150,
Ehinger Strasse 5,
D-89597 Munderkingen, Germany
軸受の製造・販売
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1961
S.Fr1,200,000
100.00% 間接
+41-2691-911-00
+41-2691-911-20
Rue Champ-Barby 25,
CH-1630 Bulle, Switzerland
軸受の製造・販売
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1897
PLN50,714,286
88.00% 間接
+48-41-366-5000
+48-41-366-3186
UI. Jagiellonska 109,
25-734 Kielce, Poland
軸受の製造・販売
45
NSK-RHPベアリング・ミドルイースト・トレ
ーディング社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1997
TRL193,933,000,000
100.00% 間接
+90-216-463-6150
+90-216-463-6147
Eski Uskudar Cad,
Cayir Yolu Sok. Nora Center
kat1, 81090 Icerenkoy,
Istanbul, Turkey
軸受・自動車部品・精機製品の販売
アフリカ
NSK-RHP南アフリカ社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1952
R120,000
100.00% 間接
+27-11-458-3600
+27-11-458-3608
25 Galaxy Ave. Linbro Business Park, Sandton 2146 P
O Box 1157,
Kelvin 2054, South Africa
軸受・自動車部品・精機製品の販売
アジア
NSKインターナショナル(シンガポール)社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1995
S$750,000
100.00%
+65-273-0357
+65-275-8937
48 Toh Guan Road #04-02
Singapore 608837
軸受の販売
NSKシンガポール社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1975
S$1,000,000
70.00%
+65-278-1711
+65-273-0253
48 Toh Guan Road #02-03
Singapore 608837
軸受・自動車部品・精機製品の販売
NSKベアリング・インドネシア社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1994
US$45,000,000
100.00%
+62-21-898-0155
+62-21-898-0156/0183
Blok M-4, Kawasan Berikat,
MM2100 Industrial Town,
Cibitung, Bekasi 17520,
Jawa Barat, Indonesia
軸受の製造
NSKベアリング(タイ)社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1987
B40,000,000
49.00%
+66-2-641-2150
+66-2-641-2161
25th Floor, RS Tower
121/76-77, Rachadaphisek
Road, Dindaeng, Bangkok
10310, Thailand
軸受・自動車部品・精機製品の販売
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 46
サイアム・ナステック社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1995
B150,000,000
50.00%
+66-38-522-343
+66-38-522-351
90 Moo 9,
Wellgrow Industrial Estate,
Km. 36 Bangna-Trad Rd.,
Bangpakong, Chachoengsao
24180, Thailand
自動車部品の製造・販売
NSKセフティ・テクノロジー(タイ)社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1999
B160,000,000
100.00% 間接
+66-38-214317-8
+66-38-214316
Amata Nakorn,
Industrial Estate 700/68
Moo 6 Bangna-Trad Rd.,
T. Don-Hua-Roh,
A. Muang Chonburi
20000, Thailand
自動車部品の製造・販売
NSKベアリング(マレーシア)社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1993
RM2,000,000
51.00%
+60-3-758-4396
+60-3-758-4412
1st Floor, Kompleks Kemajuan, No. 2,
Jalan 19/1B, 46300 Petaling Jaya, Selangor, Darul
Ehsan, Malaysia
軸受・自動車部品・精機製品の販売
事業所:
プライ、ジョオホールバール、
コタキンバル
NSKマイクロプレシジョン(M)社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1993
RM40,000,000
100.00%(間接50.00%)
+60-3-961-6288
+60-3-961-6488
43, Jalan Taming Dua Taman
Taming Jaya,
43300 Balakong, Selangor,
Darul Ehsan, Malaysia
軸受の製造
ISCマイクロプレシジョン社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
軸受の製造
1991
RM2,000,000
80.00 % 間接
+60-3-961-3960
+60-3-961-3968
No: 39, Jalan Taming Lima,
Taman Taming Jaya, 43300
Balakong, Selangor, West
Malaysia
ラニー・ナステック社
オセアニア
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1997
IRU120,000,000
50.00%
+91-4114-66002/65314
+91-4114-66001
14, Rajagopalan Salai,
Vallancherry, Guduvancherry,
Tamilnadu, 603202, India
自動車部品の製造・販売
昆山恩斯克有限公司
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1995
RMB315,018,710
84.21%
+86-520-730-5654
+86-520-730-5689
258 South Huang Pu Jiang
Road, Kunshan Economic &
Technical Development Zone,
Jiang Su 215335, China
軸受の製造・販売
貴州虹山恩斯克軸承有限責任公司
設立:
出資金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1997
RMB36,000,000
40.00%
+86-853-3521505
+86-853-3522722
Donjiano, Anshun City,
Guizhou, 561000, China
軸受の製造・販売
日本精工(香港)有限公司
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1995
HK$2,000,000
70.00%
+852-2739-9933
+852-2739-9323
Room 512, Wing On Plaza
Tsim Sha Tsui East, Kowloon,
Hong Kong, S.A.R.
軸受・自動車部品・精機製品の販売
台湾安士克精密股 有限公司
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1989
NT$27,300,000
70.00%
+886-2-2591-0656
+886-2-2597-3101
Room 9th FL., 34,
Chung Shan N. Rd., Sec. 3,
Taipei, Taiwan
精機製品の販売
NSK韓国社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1987
W30,000,000,000
100.00%
+82-2-3287-0300
+82-2-3287-0345
Posco Center 9F, 892.
Daechi-4 dong, Kangnam-ku,
Seoul, 135-777, Korea
軸受・精機製品の製造;軸受・自動車部品・精機
製品の販売
工場:
チャンウォン
46
NSK-RHPオーストラリア社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1965
A$1,850,000
100.00%
+61-3-9764-8302
+61-3-9764-8304/8153
11 Dalmore Drive, Scoresby,
Victoria 3179, Australia
NSK-RHPベアリング・ニュージーランド社の持
株会社;軸受・自動車部品・精機製品の販売
事業所:
シドニー、
ブリスベン、
アデレード、
パース
NSK-RHPベアリング・ニュージーランド社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1992
NZ$100
100.00% 間接
+64-9-276-4992
+64-9-276-4082
3 Te Apunga Place,
Mt. Wellington, Auckland,
New Zealand
軸受・自動車部品・精機製品の販売
日 本
エヌエスケー販売株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1999
¥5,000,000,000
100.00%
03-3495-8200
03-3495-8240
〒141-8575
東京都品川区大崎1-6-3
日精ビル
軸受・自動車部品・精機製品の販売
日京産業株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1947
¥130,000,000
100.00%
052-582-6701
052-582-6700
〒450-0003
愛知県名古屋市中村区名駅南
4-4-19
機械装置の販売
會喜産業株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1953
¥90,000,000
100.00%
022-232-4391
022-283-3391
〒984-0015
宮城県仙台市若林区卸町3-6-13
軸受等の機械部品の販売
エヌエスケー・オートリブ株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
2000
¥3,000,000,000
60.00%
0466-44-1711
0466-45-5808
〒252-0811
神奈川県藤沢市桐原町12
自動車部品の製造・販売
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 47
エヌエスケー・マイクロプレシジョン株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1949
¥47,250,000
55.00 %(5.71%間接)
03-3270-2431
03-3245-1372
〒100-0004
東京都千代田区大手町2-6-2
日本ビル 12階 1202区
軸受の製造・販売
エヌエスケー・マイクロプレシジョン株式会社
(長野県)
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1973
¥30,000,000
100.00% 間接
0265-36-3315
0265-36-5239
〒399-3303
長野県下伊那郡松川町元大島
2953
軸受の製造
新日本鋼球株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1969
¥250,000,000
70.00%
0466-44-6631
0466-44-7695
〒252-0811
神奈川県藤沢市桐原町12
鋼球の製造・販売
日本精工九州株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1990
¥300,000,000
100.00%
09437-7-3110
09437-7-7506
〒839-1405
福岡県浮羽郡浮羽町大字古川字
日精774
軸受・自動車部品・精機製品の製造
信和精工株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1962
¥80,000,000
70.00%
0740-38-2301
0740-38-2268
〒520-1414
滋賀県高島郡朽木村宮前坊921
軸受部品の加工
旭精機株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1961
¥300,000,000
73.75%
0532-88-0810
0532-88-0921
〒441-1101
愛知県豊橋市賀茂町字天神前3-7
軸受部品の加工
千歳産業株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1968
¥250,000,000
100.00%
0537-22-3135
0537-24-3618
〒436-0081
静岡県掛川市初馬字駒形
561番地
機械部品の製造
千歳商事株式会社
エヌエスケービジネスサポート株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1999
¥50,000,000
100.00% 間接
03-3779-9521
03-3779-7490
〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
金属材料売買等
1990
¥10,000,000
100.00%
03-5487-2448
03-5487-2449
〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
各種業務コンサルタント
株式会社日精浦和
エヌエスケー・ロジスティックス株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1940
¥166,500,000
86.28%(35.18%間接)
0480-85-3131
0480-85-6924
〒346-0198
埼玉県南埼玉郡菖蒲町昭和沼5
各種工作機械の製造・販売
1999
¥90,000,000
100.00%
0466-43-7405
0466-43-7961
〒252-0811
神奈川県藤沢市桐原町12
機械部品等の物流
エヌエスケー土地建物株式会社
エヌエスケー・トリントン株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
資本金:
所有割合:
TEL:
FAX:
住所:
1983
¥30,000,000
100.00%
03-3779-7023
03-3779-7347
〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
不動産所有賃貸管理・運営仲介等
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1963
¥720,000,000
49.03%
027-343-6431
027-344-7350
〒370-0884
群馬県高崎市八幡町358
軸受の製造
日精ビル管理株式会社
エヌエスケー・ワーナー株式会社
不動産の管理
1964
¥550,000,000
50.00%
0538-43-1121
0538-43-1595
〒437-8545
静岡県袋井市愛野2345
自動車部品の製造
中外商事株式会社
デルファイ・サギノー・エヌエスケー株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1986
¥10,000,000
70.00% (40% 間接)
03-3779-7488
03-3779-7491
〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1946
¥80,000,000
45.00%
03-3779-9511
03-3779-9510
〒141-8608
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
保険代理業、電機部品等の販売
1997
¥137,000,000
50.00%
03-3779-6581
03-3779-6593
〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
自動車部品の開発・設計・販売
佐山商事株式会社
井上軸受工業株式会社
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1972
¥10,000,000
100.00% 間接
03-3779-9511
03-3779-9510
〒141-8608
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
生命保険代理業
1944
¥77,812,000
40.00%
0722-38-3001
0722-38-5058
〒590-0048
大阪府堺市一条通19-21
軸受等の機械部品の製造・販売
高砂商事株式会社
株式会社天辻鋼球製作所
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1941
¥16,000,000
100.00%
03-5496-5388
03-5496-5377
〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
ゴム・電気制御製品等の販売
47
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
設立:
資本金:
所有割合:
Tel:
Fax:
住所:
1919
¥2,101,489,000
34.03%(7.43%間接)
06-6908-2261
072-881-0945
〒571-0070
大阪府門真市上野口町1−1
鋼球の製造・販売
nsk_00_ar_J 00.8.8 4:16 PM ページ 48
5年間の主要財務指標
3月31日に終了した年度
2000
1999
1998
1997
1996
19.1
3.0
16.1
0.6
0.4
1.3
19.3
2.7
16.6
(0.9)
(0.6)
(1.9)
20.7
4.6
16.1
(3.1)
(2.2)
(6.7)
21.0
5.7
15.4
1.8
1.3
3.7
20.2
5.0
15.2
1.6
1.0
3.0
(連結)
(%)
売上高総利益率 ...........................................................
売上高営業利益率 .......................................................
販売費及び一般管理費/売上高..................................
売上高当期利益率 .......................................................
総資産当期利益率 .......................................................
純資産当期利益率 .......................................................
(回)
総資産回転率...............................................................
棚卸資産回転率 ...........................................................
0.73
4.6
0.70
4.3
0.71
4.7
0.69
5.1
0.65
5.2
8,777
26,349
26,181
26,701
(520)
13,800
26,155
18,863
24,157
(5,294)
12,700
26,073
25,021
33,373
(8,352)
12,000
23,541
28,470
32,238
(3,768)
11,100
21,632
24,954
22,062
2,892
4.98
46.63
384.65
(7.27)
33.49
383.95
(26.92)
44.37
387.18
15.64
50.52
421.34
12.24
44.29
413.22
(11.92)
399.16
5.50
2.82
413.80
7.00
14.39
418.09
6.50
11.57
409.91
6.00
-
-
1.09
1.06
(百万円)
研究開発費*...............................................................
減価償却費.................................................................
キャッシュ・フロー(A) ...........................................
設備投資額(B)...........................................................
フリー・キャッシュ・フロー(A)-(B).....................
(円)
1株当たり当期純利益(損失)....................................
1株当たりキャッシュ・フロー.................................
1株当たり純資産額 ....................................................
*2000年3月31日に終了した年度の研究開発費の減少は日本の会計基準の変更によるものである。
(単独)
(円)
1株当たり当期純利益(損失)....................................
1株当たり純資産 ........................................................
1株当たり配当額 ........................................................
4.82
398.98
5.00
当期純利益の連単倍率 ...............................................
1.03
48
nsk_cover_j 00.8.8 4:29 PM ページ 4
投資家情報
(2000年3月31日現在)
本社所在地
日本精工株式会社
〒141-8560 東京都品川区大崎1-6-3 日精ビル
Tel:03-3779-7111
Fax:03-3779-7431・7445
株主別株式数
(%)
証券会社
0.5
個人
10.4
その他国内法人
13.2
58.6
連絡先
ご質問、
または補足情報をご希望の方は下記までご連絡下さい。
〒141-8560 東京都品川区大崎1-6-3 日精ビル
日本精工株式会社
IR室
Tel:03-5487-2564
Fax:03-3779-7431
17.3
外国人
金融機関
株価の推移
(2000年6月30日現在)
(円)
1000
ホームページ
NSKはホームページを開設し、
最新の会社業績やアニュアルレポート
をはじめとする様々な情報をご案内しています。
http://www.nsk.com
900
800
700
定時株主総会
2000年6月29日に東京にて開催
600
500
株式総数
授権株式数 997,802,000株
発行済株式数 561,790,260株
1999年
2000年
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月
売買高の推移
株主総数
26,945名
(2000年6月30日現在)
( 千株 )
40,000
株式の名義書換代理人
第一勧業富士信託銀行株式会社
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1丁目6番2号
30,000
20,000
上場
東京、大阪、名古屋、京都、福岡、札幌
10,000
1999年
4月 5月 6月 7月 8月
2000年
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月
米国 Automotive Shareholder Value Awardを受賞
当社は、
米国の自動車業界新聞紙Automotive Newsと会計コンサルタント会社PricewaterhouseCoopers
が共同で審査して決定する「1999 Automotive Shareholder Value Award」を受賞いたしました。2000
年1月19日に、
この賞の第1回授与式がデトロイトのAutomotive News World Congressで開催され、
NSK
コーポレーションから代表者が出席し、
カップと楯の授与を受けました。この賞はTotal Shareholder Return
※
(略 TSR )を用いて査定され、
世界を代表するカーメーカー、
部品メーカーの両部門において、
昨年(1999年)
及び1997年から1999 年までの三ヶ年でShareholder Value(株価)を一番伸ばした企業に与えられます。
NSKは1999年単年度でこの賞を受賞しました。
※
TSR=(期末株価−期初株価+1株当り配当金)/期初株価……すなわち、
期の初めに株を購入した投資家が実質的に何%の利益を得たか
(損したか)を図る物差し。
49
nsk_cover_j 00.8.8 4:29 PM ページ 1
日本精工株式会社
アニュアル・レポート
2000年3月期
Printed in Japan
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