...

エンジンについての注意事項 - BMW Motorrad Japan

by user

on
Category: Documents
1

views

Report

Comments

Transcript

エンジンについての注意事項 - BMW Motorrad Japan
BMW Motorrad
Safety Book
駆けぬける歓び
BMW Motorrad
Safety Book
快適で、安全なライディングのポイント
はじめに
安全には、パッシブセイフティ
(受動的安全性)とアクティブセイフティ
(能動的安全性)
の2つがありますが、BMW モーターサイクルには、共にハイレベルな装備が施されてい
ます。
しかし、
できればそれらのデバイス(装置)が使われることなく、安全で快適なライディ
ングを愉しめればなによりです。これらのデバイスが機能する以前に、安全に関するお
客様のちょっとした諸注意が、実は、最も基本的で重要な安全デバイスかもしれません。
「BMW Motorrad セイフティブック」には、これらのちょっとした諸注意に関する
情報や、モーターサイクルを使う上で守るべき基本的なマナーについても触れています。
さらに、知っておくと役に立つ事柄も網羅しました。できるだけわかりやすく記述して
おりますので、是非ご覧ください。
安全に対する、お客様の日頃の正しい理解と姿勢こそが、大きな事故に至らないため
に、また、万一の事故を最小限のダメージとするためにも必要なことなのです。この
「BMW Motorrad セイフティ ブック」をお役立ていただき、快適な BMW モーターサイ
クルライフを、さらなる安全と共にお愉しみください。
1
■ 目次
3
4
走行前に
駐車について
5
6
ウェアについて
燃料について
7
8
エンジンについての注意事項
メインテナンス
10
11
走行中に異常を感じたとき
もしものとき
13
ABS/ASC
14
15
ESA
シフトアシスト
16
車両搬送時の注意事項
■ 自然環境を大切に
BMW 社は、限りある天然資源の有効利用と自然環境を守るため、絶え間ない努力を惜しまずに、このモータ
ーサイクルを製造しました。さらに、使い終わったモーターサイクルのリサイクルも考慮し、部品ごとに今日
考えられる最善の方法に取り組んでいます。とはいえ、燃料を節約し、排気ガス中に含まれる汚染物質や二酸
化炭素の排出量を減らすために大きく影響することは、運転者自身の運転マナーとこのモーターサイクルの使
い方にほかなりません。
そのため、以下のことにご理解をいただき、いつまでも BMW との生活を愉しまれることを切に願っています。
● 無用なアイドリングを減らす
● 急発進や急加速を避け、なるべく一定の速度で走行する
● タイヤ空気圧を常に適正にする
● 当日不要な荷物はおろす
■ 触媒装置を大切に
BMW 社のモーターサイクルには、触媒装置が内蔵されています。この触媒装置の働きにより、排気ガス中
の一酸化炭素(CO)
、炭化水素(HC)の 2 つの有害物質の排出を低減します。
不適切な取扱いをすると、触媒温度が高くなり、内部を焼損するおそれがあります。以下のような取扱いは
しないでください。
● 走行中にエンジンを停止させる(イグニッションスイッチ、キルスイッチによる)
● 空ふかし直後にエンジンを停止させる
※本書のイラストは、実際の車両とは異なる場合があります。
2
■ 走行前に
日常点検
日常点検は平成 11 年施行の道路運送車両法改正法
第 47 条の 2 にて自動車の使用者の点検義務として
規定されております。
安全走行のために日頃から日常点検を行ってください。
走行前には必ず、重要な機能、設定、摩耗限度につい
て点検してください。
・ブレーキ機能、フロント/リヤブレーキフルード
レベル
・クラッチ機能、クラッチフルードレベル
・ショックアブソーバーの設定およびスプリング
プリロード
・トレッドの溝の深さおよびタイヤ空気圧
・ケースおよび荷物の確実な固定
定期的に点検してください:
・エンジンオイルレベル(燃料補給ごと)
・ブレーキパッドの摩耗(燃料補給 3 回に 1 度)
常に清潔に手入れをしてください。
定期点検を実施してください。
始動について
排気ガスには一酸化炭素などの有害物質が含まれ
ていますので、風通しの良い場所でエンジンを始
動してください。
サイドスタンドを立てている状態でもエンジンを
始動することはできますが、モーターサイクルを
発進させることはできません。
モーターサイクルをニュートラル位置で始動させ、
サイドスタンドを立てた状態でギヤを入れると、
エンジンは停止します。
3
■ 駐車について
駐車時の注意事項
エキゾーストシステムは、エンジンがかかっている
時やエンジン停止後では高温になります。
燃えやすいもの(紙くず、落ち葉、草、衣服、荷物
など)が高温になったエキゾーストシステムに触れ
ると、火災が起こるおそれがあります。
燃えやすいものが高温になったエキゾーストシステ
ムに触れないように注意してください。
エンジンやエキゾーストシステムなどは、エンジン
回転中および停止後しばらくの間は熱くなっていま
す。このとき、エンジンやエキゾーストシステムな
どに触れるとやけどを負うおそれがあります。
他の方々(特に幼児には十分注意してください)が
エンジンやエキゾーストシステムなどに触れること
のない場所に駐車してください。
サイドスタンドについて
サイドスタンドは、モーターサイクルの重量のみを
支えられるように設計されています。サイドスタン
ドを立てた状態で許容される荷重を超える、または
大きな負荷を加えると、折れや曲がり、またはサイ
ドスタンドやフレームのマウント部を破損・折損させ
るおそれがあります。車体の傾斜が以前より深くな
ってきた場合はその前兆であるため、最寄の BMW
Motorrad ディーラーにご相談ください。
以下の点に注意してください:
・サイドスタンドを出した状態のままステップに乗
って車両に乗車したり、同様に 2 名乗車を行った
場合。
・狭いところなどで車体の向きを反転させるため、
サイドスタンドを軸として方向転換させた場合。
・サイドスタンドを出したまま後退させているとき
にサイドスタンドの先端に異物が当たり、過大な
衝撃が加わった場合。
4
■ ウェアについて
ヘルメット
ヘルメットの着用は、法律で義務づけられています。
同乗者も正しく着用していないと万一の事故のとき
などにけがをしたり、死亡するおそれがあります。
ヘルメットは、あごひもを確実に締めて正しく着用
してください。
ヘルメットについては、BMW Motorrad 正規ディー
ラーにご相談ください。
・強い衝撃を受けたヘルメットは、外傷がなくとも
使用は避けてください。
ライディングウェア
下記のような保護具および保護性の高い服を着用し
てください。
・フェイスシールドまたはゴーグル
・足首より上までカバーできるかかとのある靴
・長ズボンと長袖の上着
動きやすく、体が露出しない服を着用してください。
裾や袖口が大きく開いている服装は、誤操作や事故
の原因になりますので着用しないでください。
走行距離の長短や天候にかかわらず、これらのアイ
テムは必ず装着/着用しなければなりません。
BMW Motorrad 正規ディーラーは喜んでご相談に
応じます。また、それぞれの目的に合わせた、適切
なアイテムをご用意しています。
5
■ 燃料について
使用する燃料
給油の際は、必ず無鉛ガソリンであることを確認し
てください。有鉛ガソリンを使用すると触媒コンバ
ーターが損傷し、火災に至るおそれがあります。
使用するガソリンの種類については、ライダーズマ
ニュアルをご確認ください。
また、高負荷走行(高いギアでの低速走行、高回転
域での連続走行)を好まれる場合、無鉛プレミアムガ
ソリンを使用することをお勧めします。
給油の際の注意事項
セルフ給油式のガソリン スタンドでは、必ずスタン
ド内に掲示されている注意事項に従ってください。
給油中は必ずエンジンを停止し、携帯電話などの電
波を発生するものは絶対に携行しないでください。
また、スタンド内では絶対に喫煙しないでください。
静電気などによりガソリンの蒸気に引火し、火災に
繋がるおそれがあります。
燃料漏れやエンジン不調の原因となるおそれがあり
ますので、燃料の入れ過ぎに注意してください。
プラスチック部品に燃料が付着した場合は、ただち
に拭き取ってください。燃料の成分はウインドシー
ルドの素材や側面のウインドディフレクターの素材
を傷めるため、これらの光沢がなくなったり、外観
が損なわれたりします。
プラスチック部品、ウインドシールドおよびウイン
ドディフレクターに燃料が付着した場合は、ただち
に拭き取ってください。
6
■ エンジンについての注意事項
空冷エンジンの注意事項
自然対流式空冷エンジンの場合、走行風による冷却
によってエンジン温度を保つように設計されており
ます。したがって、停止した状態でアイドリングの
まま放置した場合、エンジン内部や周辺の半導体回
路が溶損したり、機能不全を起こすことがあります。
また、高温に達する排気管からの輻射熱の影響によ
り、周辺のプラスティック部品が溶損したり、最悪
の場合、車両火災に至るおそれもあります。
とくに、アイドリングのまま車両から離れた場合、
車両の状態を確認できないため、発火したり、ある
いは周囲の可燃物の発火を招くことがあり、それら
類焼があっても手を施すことができず、予期せぬ結
果を招くおそれがあります。
エンジンを不必要にアイドリングしたままにせず、
エンジンを始動したらただちに発進してください。
水冷エンジンの注意事項
エンジン回転中はもちろん、エンジン停止直後や、
エンジンが停止していてもイグニッションがオンの
場合、電動ファンが作動することがあります。手、
指、ネクタイ、スカーフなどが巻き込まれることが
ないよう十分注意してください。
エンジンを長時間アイドリングしたままにすると、
冷却が十分に行われず、オーバーヒートが発生する
おそれがあります。また、停止した状態で、アイド
リングのまま放置した場合、エンジン内部や周辺の
半導体回路が溶損したり、機能不全を起こすことが
あります。
また、高温に達する排気管からの輻射熱の影響によ
り、周辺のプラスティック部品が溶損したり、最悪
の場合、車両火災に至るおそれもあります。
とくに、アイドリングのまま車両から離れた場合、
車両の状態を確認できないため、発火したり、ある
いは周囲の可燃物の発火を招くことがあり、それら
類焼があっても手を施すことができず、予期せぬ結
果を招くおそれがあります。
エンジンを不必要にアイドリングしたままにせず、
エンジンを始動したらただちに発進してください。
7
■ メインテナンス
BMW サービス
BMWモーターサイクルは、初回1,000km 点検、1 年
または 10,000km ごとの点検を実施してください。
燃料系のゴムホース、コネクターおよびカプラー類
は 1 年ごとの目視点検、車検 2 回ごとの交換を推奨
しております。
チェーンの点検
チェーンの点検方法については、サービスブックを
ご覧ください。
チェーンへの給油は、最初の 1,000km 走行後に行
い、その後は必要に応じて実施します。
例えば、潤滑剤が洗い流される雨天走行の後は、必ず
給油するようお奨めします。
潤滑剤は必ず BMW Motorrad 推奨のものをご使用
ください。
洗車
雨天走行後など、車両が汚れたときは早めに洗車を
してください。車両をさびや傷から守ります。
・洗車はエンジンが冷えているときに行ってください。
・洗車後はブレーキの効きが悪くなることがありま
す。効きが回復するまで数回ブレーキを作動させ、
ブレーキを乾かしてください。
・洗車の際に金属部品やプラスチック部品のエッジ
などで手を切るおそれがありますので、十分注意
してください。
8
エンジンオイル
エンジンオイルが不足していると、エンジンが停止
し、事故につながるおそれがあります。
エンジンオイル量の点検条件や点検方法は各モデル
によって異なりますので、ライダーズマニュアルを
ご参照のうえ点検作業を実施してください。
エンジンオイルを入れ過ぎると燃焼室内にカーボン
が堆積しやすくなり、その結果、高速回転域でノッ
キングを誘発し、内部に大きな損傷を招くおそれが
あります。エンジンオイルは適量マークを基準に常
に正確に管理するよう心がけてください。入れ過ぎ
はエンジンにとって有害です。また、PEA(ポリエー
テルアミン系)の燃焼室クレンザー(11 00 7 694
896)のご使用をお勧めいたします。燃焼室クレンザ
ーに関することは、最寄りの BMW Motorrad 正規
ディーラーへご相談ください。
1
MAX
MIN
サイトグラスの
真ん中にある点が
もっとも適切な
エンジンオイルレベルを
示しております。
エンジンオイルレベル点検の注意点:
エンジン冷間時や短時間走行した後にオイルレベル
の点検を行うと、正確なレベルを測定できないため、
間違ったオイル量でエンジンを作動する原因となり
ます。
エンジンオイルレベル点検は適正な条件化で実行す
るようお勧めいたします。
エンジンオイルレベルの点検方法や、使用するエンジ
ンオイルの粘度およびグレードは、ライダーズマニュ
アルに記載されておりますので、ご確認ください。
9
■ 走行中に異常を感じたとき
走行中に異常を感じたときは、ただちに安全な場所に
停車してください。
表示灯や警告灯が点灯/点滅したときは、ただちに安
全な場所に停車してください。ライダーズマニュア
ルの該当する説明をお読みになり、適切に対処して
ください。
これらの表示は、モーターサイクルに異常が起きた
ことを警告しています。そのまま走行を続けると、
突然エンジンが止まったり、思わぬ故障や事故の原
因になるおそれがあります。また、警告灯などが点
灯しなくても、いつもと異なる音やにおい、振動な
どを感じ緊急停車したときも同様に、ご自身で点検
することは避け、BMW Motorrad 正規ディーラー
へご相談ください。
走行中にタイヤがパンクしたとき
タイヤがパンクしたり破裂したときは、あわてずに
ハンドルをしっかり支え、ゆっくり減速して安全な
場所に停車してください。急なハンドル操作や急ブ
レーキ操作は、モーターサイクルのコントロールを
失うおそれがあり、危険です。ゆっくり減速すれば、
安全に停車できます。
10
■ もしものとき
事故が起きたとき
事故が起きたときは、あわてずに以下の処置に従って
ください。
1. ただちに乗員を安全な場所へ避難させて二次災害
を防ぎ、
エンジンを止めて車両火災を予防します。
2. けが人がいるときは、救急車を要請すると共に、
けが人を救護してください。ただし、外傷がなく
ても頭部にけがを負っていると思われるときは、
安
易にけが人を動かさずに気道を確保してください。
二次災害のおそれがある状況では、けが人を水平
に保ちながら安全な場所へ避難させます。
3. 速やかに警察に連絡します。事故の発生場所や事
故状況、けが人の有無やけがの程度などをできる
だけ詳しく伝えてください。
4. 事故の相手がいるときは、相手の氏名や住所、電
話番号、加入保険会社などを互いに確かめます。
5. お買い求めになられた BMW Motorrad 正規ディー
ラーと加入保険会社に、事故の状況を連絡します。
11
■ もしものとき
路上で故障したとき
1. 安全な場所へモーターサイクルを移動し、ハザー
ド フラッシャー(非常点滅灯)を点滅させてくだ
さい。
2. 後続車に追突されるおそれがありますので、乗員
を安全な場所に避難させてください。
3. BMW モーターサイクル エマージェンシーサービ
スに加入されている方は、フリーダイヤルへ連絡
してください。
BMW モーターサイクル エマージェンシーサービ
スについては、BMW Motorrad 正規ディーラー
①電話での応急措置アドバイス
②修理の手配
へご相談ください。
④代替交通手段や宿泊の提供 ③レッカーサービス陸送の手配
®
踏切内で動けなくなったとき
安全な場所までモーターサイクルを移動します。モ
ーターサイクルを移動できないときは、ただちに乗
員を安全な場所へ避難させます。踏切警報機に設置
してある非常ボタンを押して、近づいてくる列車に
踏切内でモーターサイクルが止まっていることを知
らせます。
12
0120-00-6216
■ ABS/ASC
ABS の基礎知識
ABS は、ブレーキ システムに電子式ブレーキ コント
ロール装置を組み込んだものです。急ブレーキをか
けたときに ABS が作動すると、タイヤのロックを防
ぎ、タイヤと路面との摩擦力(グリップ)を失わな
いように補助します。そのため、急ブレーキをかけ
たときでも路面との接地力を失わない限り、ハンド
ル操作によりモーターサイクルをコントロールする
ことができます。
また、通常の路面では急ブレーキ時のブレーキ効果
が高くなり、より短い距離で停止することができま
すが、砂利道や凍結路などの滑りやすい路面では、
停止までの距離が逆に長くなることがあります。
ABS は、Antilock Brake System の略称です。
ASC の基礎知識
リヤホイールが制御不可能なスピンにより、路面と
の摩擦力を失わないよう、ASC は物理的な限界内
で路面状況に応じてリヤホイールへ伝達されるエン
ジン駆動トルクを制限します。つまり、リヤホイー
ルにおける安定性の向上とパワーのより有効な活用
に加えて、ASC はリヤホイールが必要とするパワー
をライダーに提供します。ただし ASC を使用して
も、ライダーは、特にコーナリングでの加速時など
に、十分に注意を払わなければなりません。
ABS/ASC はタイヤと路面との摩擦力により支配さ
れる安定性について、物理的限界を超えるものでは
ありません。ライダーは常にライディングに対する
責任を自覚して、安全走行を心がけてください。
ASCは、Automatic Stability Controlの略称です。
13
■ ESA
ESA(電子調整式サスペンション)について
電子調整式サスペンション(ESA)は、モーターサ
ESA
Normal
イクルの荷重条件や路面状況に合わせて最適に調整
するため、スプリングプリロードとショックアブソ
ーバー調整を組み合わせて調整することができるシ
ステムです。状況に応じた設定が行われていないと、
走行安定性が失われる場合があります。常に荷重条
ESA
件や路面状況に合わせた設定を行ってください。
ショックアブソーバーの調整は、停車中・走行中で
(車種によって、表示が異なります)
も切り替え可能です。
スプリングプリロードの調整については、走行中に
切り替えることはできません。 ESA 表示は、調整
作業が終了するまで点滅し続けます。調整作業中は、
走行しないでください。
エンデューロ ESA について
一部のモデルには、ESA 機能にスペシャルオフロー
ドモード機能を備えています。
このスペシャルオフロードモードは、フロントサス
ペンションストラットの追加電子油圧制御式スプリ
ングプリロード調整機能により可能となっています。
スプリングプリロードの調整もしくは減衰調整した
場合、車高が調整され、足つき性が変化しますので、
ご注意ください。
ESA
ESA
ESA
14
■ シフトアシスト
シフトアシストについて
このシステムは、レンシュポルト(レーススポーツ)
スタイルに基づいて開発されています。
このシフトアシストは、ほとんどすべてのスロット
ル開度とエンジン回転数域においてクラッチレバー
操作およびスロットル操作なしでシフトアップを可
能にするものです。ライダーは加速時にスロットル
を開けたまま保つことができ、変速時間を最短にま
で短縮します。シフトアップは従来どおりシフトレ
バーを操作して行います。
定速走行時にローギヤのまま高回転数に達した状態
でシフトアシストによるシフトアップを行うと、過
度な荷重移動によって車両が予期せぬ反応をするお
それがあります。BMW Motorrad は、このような
走行状況の場合にはクラッチレバー操作によるシフ
トアップをお勧めします。
限度回転数域におけるシフトアシストの使用は避け
てください。
以下の状況では、
シフトアシストは作動しません:
・クラッチレバー操作によるシフト操作
・スロットルを閉じた状態でのシフト操作
・シフトダウン時
15
■ 車両搬送時の注意事項
モーターサイクルの固定
モーターサイクルを運搬する際は、車両固定用テン
ションストラップなどを用いて固定します。その際、
テンションストラップを取り回しているすべてのコ
ンポーネントを、損傷しないように保護します。接
着テープや柔らかなウェスなどを使用してください。
ブレーキラインやケーブル、配線などが挟み込まれ
ないように注意してください。
サイドスタンドやメイン(センター)スタンドを使用
せずに固定することを推奨しますが、サイドスタン
ドを使用して固定する場合は、サイドスタンドに負
荷がかからないよう、できるだけ力が左右に分散す
るようにしてください。
モーターサイクルの運搬については、BMW
Motorrad 正規ディーラーにご相談ください。
16
その他の注意事項
・車両のダンパーユニットには高圧窒素ガスが封入されています。穴を開けたり、分解
したり、火中に入れたりすると、爆発や破裂するおそれがあり、人体に重大な傷害ま
たは死亡に至るおそれがありますので、絶対に行わないでください。
・エンジンが熱いときにラジエターキャップを外すと、冷却水が噴き出し重いやけどを
負います。ラジエターキャップを外す前は、必ずエンジン、ラジエターが冷えている
ことを確認してください。
・エンジンオイル、ブレーキオイル、トランスミッションオイル、ファイナルドライブオ
イル、不凍液、チェーングリスなどの油脂類は BMW 指定のものを使用してください。
指定以外のものを使用した場合は、部品の寿命を縮めたり、損傷させるおそれがあり
ます。
詳しくは、BMW Motorrad 正規ディーラーへご相談ください。
BMW Motorrad
Website
www.bmw-motorrad.jp
BMW Motorrad
P/No. 9801 2159 007
05.2009
10000 ASWA
駆けぬける歓び
Fly UP