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小安協ニュース 2009 No.1 - 公益社団法人 関東小型船安全協会
■安全特集 「浮くっちゃボトル」つくり方 ■船舶共通通信システムの導入 (国際VHF) ■支部だより 会報 2009. No.1 茨城支部・しみず支部 社団法人 関東小型船安全協会 会報 〒231- 0011 横浜市中区太田町4 - 47コーワ太田町ビル2階 Tel.045 -201-7754 Fax.045 -201-7758 E-mail:[email protected] URL:http://www.shoankyo.or.jp 銚子海保と千葉外房支部との合同パトロール おめでとうございます ■旭日雙光章の栄光 貝道和昭氏(当協会理事・横浜支部長)は永年のセーリング競技の普及と海洋スポーツ の発展に貢献された功績により旭日雙光章の栄誉に浴されました。 ご本人はもとより、海洋スポーツ界関係者はもちろん、地域団体関係者といたしまして も誠に名誉な事と存じます。 本当におめでとうございました。 ■海上安全指導員の表彰:平成 21 年(第 14 回)海の日 海洋レジャーの事故の未然防止及び健全な発展を図るために、ボランティアとして長年に わたって海上保安業務に協力し、多大な貢献された功労者として、次のとおり関東小型船安 全協会会員の方々が表彰されました。 『国土交通大臣表彰』(順不同) 『第三管区海上保安本部長表彰』(順不同) 塚本 稔 様(主任海上安全指導員:千葉県松戸市) 髙橋 篤茂 様(海上安全指導員:静岡県熱海市) 柴田 重宗 様(海上安全指導印:静岡県静岡市) 赤羽 敏明 様 茨野 孝 様 鹿島田 紀一 様 西尾 壽美 様 中山 幸男 様 山田 茂次 歌代 光雄 髙 正雄 海老塚 明 小林 正治 様 様 様 様 様 『海上保安庁長官表彰』(順不同) 佐藤 龍一 様 市川 正則 様 鬼窪 豊 様 金子 智行 様 鈴木 健之 様 『銚子海上保安部長表彰』 伊藤 正幸 様 『東京海上保安部長表彰』(順不同) 岩田 幸宏 様 日野 順次 様 御園生 浩 様 受賞された各海上安全指導員の皆様おめでとうござ います。これからも引き続き、レジャー用小型船の海 難防止及び運航マナーの向上のためにご尽力いただ き、安全で秩序あるマリンレクリエーションの普及と 発展に寄与されますようご活躍を祈念いたします。 『下田海上保安部長表彰』 藤田 昌弘 様 ■当協会横浜支部に所属する2団 体が「海の安全運動推進連絡会 議」から褒賞されました (平成 21 年 7 月 3 日) この度、当協会に所属する「横浜クルージン グクラブ」と「トビウオクラブ」の2団体が、 海難防止思想の普及と安全意識の高揚に対する 多大な貢献が認められ「海の安全運動推進連絡 協議会 議長」から褒賞されました。 栄えある受賞 おめでとうございます。(表彰伝達式のあと記念撮影) -- ■安全「浮くっちゃボトル」の作り方 「浮くっちゃボトル」は、ペットボトルを利用して、溺れている人を救助する為の応急的救命用具ですが、よ り簡便な物が昨年(2008 年)の、東京海上保安部との合同訓練に於きまして紹介されました。その作り方をご紹 (東京支部 今井宏主任海上安全指導員) 介いたします。 ◎用意するもの 2 ℓのペットボトル 2 本 6mm のロープ 20 ~ 30m 3mm 位で強度のある細索 ビニールテープ プラスドライバー または 半田ごて ①上記の用意するもの ②ま ず、ペットボトルの底に、プラ スドライバー・半田ごて・ドリル 等で6~8mmの穴を開けます。 ③ペットボトルの底からロープを通し ます。 ④端を止め結びにします。 ⑤ロ ープをペットボトルの中に押し 込み、ロープが絡まないように気 をつけます。 ⑥ロープの端を処理します。 ⑦撚 ロープさつま加工(アイ・スプ ライス)で輪を作ります。 ⑧ ⑨ -- ⑩このようになります。 ⑪もう一つのペットボトルに底から 1cm くらい水を入れ、キャップをしっか りと締めて、キャップの下の所を細索を、クラブヒッチ(「巻き結び」 「舟子 結び」 「とっくり結び」)で留めます。 ⑫細索で輪を作り、ボウ・ライン・ノット(もやい結び)で縛ります。 ⑬これで完成です。 海難の人的傾向 h 事故を起こすリーダーの共通点 高い誇りと自負心 自信過剰と自己満足 失敗を恥と思い隠匿 エラーを率直に認めない 協調性が欠如 改善意欲が欠如 遠慮と優柔不断 h 初心者の事故 一点集中で正しく状況認識ができない 行動がいつも遅い 焦るとパニックになる 作業全体を完全に理解していない 曖昧な判断で行動 結果の危険を予測できない 報告・連絡・相談をしない h 熟練者の事故 慣れすぎて無意識に行動 意図的な省略と近道操作 誤った判断で行動 慎重さの欠如 早呑み込みと憶測による行動の増加 自己満足・納得の行動の増加 全体の生産性/作業効率へのこだわりと過剰な意欲 メンツへのこだわり コンピューターに弱い (横須賀海上保安部 斎藤豊交通課長) -- ■船舶共通通信システム(国際 VHF)導入について 総務省は海上における船舶間で共通に使用することができる通信システムとして船舶が任意に設置する国際 VHF の無線機器導入に伴い関係省令、関係告示等の一部を改正し、平成 21 年 10 月 2 日に公布して同日付で施 行しました。 ❖改正の背景等 現在、船舶に搭載された無線通信システムは、船舶の規模・用途ごとに使用される無線機器が異なるため、洋 上で異なった規模・用途の船舶が出会った場合、危険回避行動等の連絡を相互に取り合うことが困難な状況となっ ています。 このような中、平成 20 年 2 月の護衛鑑「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、船舶間で共通に利用でき る無線通信システムが無いことが海難防止の妨げの一つとして指摘され、総務省としては、船舶共通通信システ ムを早急に普及させることを目的として、平成 20 年 4 月に「海上における船舶のための共通通信システムの在 り方及び普及促進に関する検討会」を設置し、船舶共通通信システムとして、国際 VHF の無線機器を基本とす ること、北米等で普及している安価な国際 VHF の無線機器を我が国でも導入することができるよう関係規定の 見直しが必要であること等を内容とした報告書が平成 21 年 1 月に取りまとめられました。 今般、総務省では、この報告書の提言等を踏まえ、小型船舶が任意に設置する国際 VHF の無線機器を導入す るため、関係規定等を整備したものです。 ❖国際 VHF の導入 ◦船舶が任意に設置する空中線電力 5W 以下の携帯型国際 VHF のみ又は、これとレーダのみを設置した船舶 局の定期検査は行わない。 ◦特定船舶局で国際 VHF(25W 型)の船舶局の定期検査の実施時期を 3 年から 5 年に延長した。 ◦特定船舶局等については、無線業務日誌を備え付けを要しないこととした。 ◦自動識別装置を装置しなければならない海上移動業務の無線局からマリン VHF を除外した。 ◦周波数(ch71,74,86)を使用する海岸局への加入が任意となった。 ❖現在開設中マリン VHF の扱い ◦引き続き使用可能です。 ◦ 5W 型(型式認定を受けている機器)の定期検査は行わない。 ◦ 25W 型は、定期検査が 3 年から 5 年に延長となる。 ◦定期検査及び再免許手続きには今までどおり加入証明書が必要となります。 ただし、 指定事項の変更申請(陸船間で使用する周波数の取消し)を行えば、加入証明は必要ありません。(申 請手続き期間、約 1 ヶ月を要す) ❖その他 ◦非常に安価な機器がすでに販売開始されています。 国際 VHF 携帯型 5W:2 万 2、3 千円 据置型 25W:3 万 5 千円程度です。 ◦第三級海上特殊無線技士の資格を有する場合、第二級海上特殊無線技士の取得に際し、養成課程の授業時間 について軽減を図り、取得しやすくした。 -- -- ■支部便り ●茨城支部 茨城支部には、現在、17 名の海上安全指導員が在籍しています。一番遠い方で神奈川県在住の方を含め、茨城 県内の広範囲で在籍しており、さらに茨城県の海岸線が約 190km と長いこともあり、茨城支部としては、集まっ て活動することが困難な状況にあります。 常陸太田市 日立市 東海村 ひたちなか市 水戸市 石岡市 水戸市 鉾田市 土浦市 稲敷市 神栖市 神奈川県三浦市 この様な環境の中で、毎年 2 回(昨年、今年は 1 回)実施している茨城支部と茨城海上保安部との合同パトロー ルにおいては、なかなか顔を合わせることがない海上保安部職員と海上安全指導員との交流の場、海上保安部職 員も安全パトロール艇に同乗して安全指導を実施しています。 また、海上安全指導員個々においても、日頃から粘り強く安全指導等を実施していただき、茨城の安全安心な 海を目指しております。 -- ●しみず支部 平成 12 年 3 月 16 日にしみず支部(含む御前崎)が設立されました。 現在、個人会員数が 81 名、団体会員数が 8 団体、賛助会員 7 の会員数です。 海上安全指導員も 41 名(御前崎 7 名)を数え、駿河湾を舞台にしみず支部活動の活性化を図っております。 設立から 10 年、しみず支部を築き上げた、静岡県海洋スポーツ安全協会名誉会長で、現当協会副会長(理事) の三鬼博明氏の功績は非常におおきいものがあります。85 歳の年齢をもろともせず現在も当支部にご尽力をいた だいております。 今年度(平成 21 年度)も、第 25 回清水マリーンフェスティバル(7 月 19 日)及び第 62 回清水みなと祭り 海上花火大会(8 月 2 日)にボランティア及び海上安全指導員も含め十数隻に及ぶ海上警備を実施し、大会の 安全を図りました。 山本正好しみず支部長以下、各会員による海難救助、安全教育活動、安全パトロール等、はば広く活動する姿 を紹介しましょう。 ❖海難救助 漂流発見救助 漂流 PWC 発見救助 ❖安全教育活動 訓練 訓練 救命胴衣着用訓練 ❖安全パトロール 救命胴衣着用訓練 パンフ配布 警戒艇 -- ■新入会員ご紹介 平成 21 年 2 月 11 日以降、次の方々が入られましたのでご紹介致します。(敬称略) 番 号 氏 名 2236 相原 俊之 2237 2243 所属団体 番 号 氏 名 金沢八景マリンクラブ 2235 前島 規之 夢の島マリーナ 小野澤秀典 横浜ベイサイドマリーナ 2238 相馬 聡 東京湾マリーナ 濱田 亮太 京浜船主事業協同組合 2239 笹川 登 トビウオクラブ 2248 矢島 將光 個人 2240 川瀬 恵一 東京海難救助隊 2250 後藤 裕 横浜ベイサイドマリーナ 2242 刈谷 正樹 東京湾マリーナ 2258 永岡 勝好 横浜ベイサイドマリーナ 2251 大西 康弘 (株)安田造船所 2262 兼松 重任 横浜ベイサイドマリーナ 2256 シーエスシー(株) 京浜島安田造船所 2263 真田 幸生 横浜ベイサイドマリーナ 2257 江口 政実 夢の島マリーナ 2259 伊藤房太郎 東京湾マリーナ 2261 西野 景三 夢の島マリーナ 2264 岩永 美保 夢の島マリーナ 2271 菅家 昌人 夢の島マリーナ 横浜支部 所属団体 東京支部 横須賀支部 しみず支部 2244 近藤 希望 逗子マリーナ 2245 高橋 正和 NPO 湘南海上安全協会 2241 河村 勝 2247 福元 昭雄 御前崎マリンクラブ 2246 坂口 敦 NPO 湘南海上安全協会 2249 浅野 宏治 ヴェラシス 2252 戸髙 修 逗子マリーナ 2254 杉本 祐司 シーボニア 2260 外山 昌一 シーボニア 2253 豊川 泰封 伊東サンライズマリーナ 2265 後藤 常正 横須賀港湾防災支援会 2255 高木 博志 個人 2266 山田 昇 横須賀港湾防災支援会 2267 小川喜久雄 横須賀港湾防災支援会 2268 髙橋 英雄 横須賀港湾防災支援会 2269 門原 賢一 横須賀港湾防災支援会 2270 小丸 政紀 横須賀港湾防災支援会 千葉支部 浦安マリーナ 伊豆支部 平成 21 年 10 月 31 日現在会員数 個人会員:976 名 団体会員:52 団体 賛助会員:40 団体 ■事務局だより ●平成 21 年度第 2 回理事会の開催について 平成 21 年 11 月 18 日(水)、第三管区海上保安本部会議室におきまして開催されます。議題として、平成 21 年度上半期事業実施状況及び収支計算報告、平成 22 年度事業概要、会員表彰規定(案)及び日本財団返還金の 一括返還等について、審議の予定です。審議結果につきましては、次回号にてお知らせします。 ●新公益法人の移行について 現在、当協会は「特例民法移行法人」に位置づけられ、公益法人に向けての整備作業を実施しております。 定款の変更及び新公益法人会計基準の整備作業中です。 移行計画として、今年度中に整備作業を終了し、平成 22 年度理事会及び総会にて了承をいただき、平成 22 年 度中に内閣府への申請処理を考えております。 ●海上安全指導員の乗船履歴証明について 例年(12 月初旬)、年間(1 月~ 12 月)の海上安全活動実績報告書の調査及び報告を受けておりますが、指導 員が安全パトロール艇に船長として乗り組んで行った乗船履歴の証明を受けようとされる方は、本活動実績に関 -- する報告書を 1 部コピーし、2 部提出していただき、受理証明を行った後、1 部は指導員に返送いたしますので、 各人が大切に保管され、小型操縦士免許の更新時に履歴証明として使用いただくようご注意下さい。 ●小安協ニュースの発刊のお詫びについて 平成 21 年度事業計画で、年三回(7 月、11 月、2 月)の発刊を考えておりましたが、事務局の不慣れと予算の 関係から 7 月期の第 1 号は休刊とさせていただきました。 ここに謹んでお詫び申し上げます。 ●物品の販売 ◎会員専用品(会員限定販売) 協会旗:1,000 円 帽子(フリーサイズ):2,500 円 Tシャツ(L,XL):1,500 円 ウインドブレーカ(L,F):2,500 円 ◎参考図書 東京湾案内図:500 円 海の案内図:300 円 気象海象のはなし:500 円 ●会費の納入のお願い 平成 21 年度分会費をまだ納入されておられない方は、お手数ですが、できるだけ早くご納入頂きたくよろし くお願い申し上げます。 ○オ ーシャンリゾートホテルマホロバ・ マインズ三浦の割引 当協会員及び同伴家族の方は特別割引 料金で利用出来ます。 予約の際に「関東小型船安全協会」の 会員であることをお告げ下さい。 問い合わせ・予約 横浜予約センター TEL 045-314-0915 安全運航の基本 1. 無理のない航海計画をたてましょう。 2. 気象・海象情報を入手しましょう。 3. 船体・機関の点検しましょう。 4. 連絡体制の確保をしましたか。 5. ライフジャケットを着用しましたか。 6. 定員を守っていますか。 7. 海 上交通のルールとマナーを守って いますか。 8. 見 張りの励行と自船の位置の確認して いますか。 印刷 ㈱ポートサイド印刷 横浜市金沢区鳥浜町 16-2 電話 045-776-2671 FAX 045-776-2678 URL http://www.portside.co.jp - 10 -