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Ⅲ 今、自信がない

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Ⅲ 今、自信がない
Ⅲ 今、自信がない -働く女性の皆さんへー
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後輩をどう指導してよいのかわかりません。
はじめて女性の後輩指導を任せられてから半年たちましたが、いまだに仕事の与えかたや
フォローの仕方がよくわかりません。後輩育成のポイントについて教えてほしいのですが。
後輩の指導、本当に難しいですよね。新入社員の頃、先輩の仕事ぶりを見ていて、見習うべき点も
多かったけれど、「決してこんな先輩にならないでおこう」といった反面教師的なこともあって、「自分
が先輩になったらこうしたい」と、しっかり頭に刻んだはずなのに・・・・・。いざ、自分が先輩の立場に
なると、きっと、悩み多き毎日でしょう。まず、後輩の女性とじっくり話し合ってみましょう。「仕事上で困
っていること」、「今後、どんな仕事をしたいか」など、後輩の気持ちを理解することで、先輩のあな
たがすべきことが多少は整理されるのではないでしょうか。また、後輩の指導的立場にある人は、
他にいませんか?「後輩をどういうふうに指導してる?」と聞いてみれば、良いアイデアをいただける
かもしれません。先輩とて完璧な人間ではないのですから、ひとりで悩まないことが肝心です。
〈白石 真澄(東洋大学経済学部助教授)〉
指導するということは、本当に難しいものです。
育成のポイントは、仕事の目的を理解させる、仕事の全体像とどれくらいの期間で習得しても欲し
いかを示す、また、将来どのようになって欲しいのかというゴールを示す、ことです。
また、育成中は、全体の中のどの部分を覚えているか、ということを常に意識させましょう
初期の段階は、まず、習得する項目の優先順位と期間を示し、細かく報告をさせましょう。報告の
中では、なぜそのようにしたのか、何をどのように考えたのかを聞き出すようにします。もし、考え方が
違うようであれば、相手の考え方を聴いた上で目的をきちんと理解させてください。慣れてきたら、習
得項目とスケジュールを本人に考えさせ、自主性を持たせることが肝心です。
最終的には、物事の考え方の根本と目的を理解してもらうことです。目的を達成するための手段・
方法はいろいろありますので、物事の考え方の根本から外れていず、目的を達成できる後輩なり
の手段・方法の提案がでてくるようになったら後輩も一人前です。
〈進藤 哲夫(㈱有隣堂店舗システム開発室部長)〉
どういう仕事を与えるか、どんな仕事を任せるか、どういうふうにフォローするかは、画一的にできる
わけではありません。なぜなら、人は一人ひとり異なる個性を持っています。人との接し方、人の育て
方はマニュアルどおりにはいかないのが常です。
大切なことは、女性・男性の区別なく後輩を育てること、後輩が自ら前向きに仕事に取組むこと
ができるようにコーチングすることが大切です。
アメリカの教育心理学者ローゼンタール博士は、「人は誉められ、期待されれば必ず感動する」、
「人はこうなりたいという方向へ必ずいく」と話しています。いいかえるなら、「この人は意欲がない」と
考え、そのような扱いをしていると先輩のもとでは、必然的に能力や意欲のない後輩しか育たないと
いうことです。
〈女性の活躍推進協議会ワーキンググループメンバー〉
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本人に考えさせ、任せること。常に軌道修正のためのフォローを忘れずに。
後輩の指導に女性、男性の違いはないと思います。何人かの後輩社員が女性の指導者について、
きりきりと細かいところまでとことん言われ息が詰まりそうだと言うのを耳にします。仕事を任せた以上、
中間時点、期限切れなど節目の適時のフォーローを除き、任せた方が得策です。
大切なことは、その後輩が、仕事、職場、人間関係が好きでやる気を持った社員になることです。そ
のために、次のことに配慮してみてはいかがでしょうか。
・ まず始めに、その人は何ができるのか、強み、弱みを見極め、得意な分野が引き出せるような仕
事を与えるよう工夫し、成果につなげ本人に自信をつけさせる。
・ 仕事を示す際,「何のために、どのようなやり方で」、「将来のビジョン」、「具体的な目標」につい
てできる限り話し合い、任せた仕事に責任を持つよう導いていく。
・ 期待感を大いに表わし、誉めて育てることを重視する。やむを得ず叱る時は、皆の前でなく1:1
の所でと配慮する。
一方の眼で誉め、叱り、片方の眼で部下育成の視点を持ち、自信を持って頑張って下さい。
〈春木 節子(松下電器産業㈱労政グループ均等雇用担当部長)〉
まず、最初にその人の能力や経験、今での成果などを確認し、その人と実際に話をして特性・個性
(強み・弱み)をつかみ、その人に合った指導の内容・方法を検討しましょう。ここでのポイントは、一人
ひとりの個性を大事にすることです。「女性だから、きっとこうだろう」という思い込みにも注意して下さ
い。
仕事を与える時は、その仕事の意味や方向性を明確に伝え、課題や目標などは一緒に話し合い
ながら具体化し、それらを共有化するようにしましょう。目標やスケジュールを設定した後も、具体的な
やり方など、随時相談にのる体制を整えてください。ポイントは自分で考えさせ任せること、
ただし常に軌道修正のためのフォローをすることです。
フィードバックをする場合は、良い点はどんどん誉め、「自分が期待されている、成果を認められて
いる」ことを本人に伝えることが、さらに本人の成長意欲を高めることに繋がります。また、短所や改善
すべき点を指摘する際には、良い点を誉めた上で行なうようにすると、自信をなくすことなく素直に聞
くことができます。事実や後輩の行動そのものにもとづき、出来ていないことがあれば、はっきり出来
ていない、と伝えることが大切ですが、できるだけポジティブなフィードバックを心がけましょう。
また、質問しやすい雰囲気を作ったり、今回の業務で今の専門性をどう活かすことができ、更に向
上していくことを期待していることや、あなたならやり遂げられるよということを伝えたりして、継続的に
モチベーションを高めることも大切です。
〈女性の活躍推進協議会ワーキンググループメンバー〉
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