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In-cosmetics 2014 報告 - H Holstein エイチ・ホルスタイン株式会社

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In-cosmetics 2014 報告 - H Holstein エイチ・ホルスタイン株式会社
In-cosmetics 2014 報告
3/30
3/30(日)に成田を発ち、ド
イツのハンブルクへ行って参り
ました。目的はこの業界に移っ
てきて初めての in-cosmetics へ
の参加のためです。フランクフ
ルト経由で現地時間 30 日の夜
にハンブルクに到着。早速ハン
ブルク中央駅の近くのお店でビ
夕食で行ったお店
ールとドイツらしい夕食をとり
ました。
ちなみにハンブルクはドイツ北西部に位置し、エルベ川河口から約 100km ほど入った港
湾都市です。市の中央にアルスター湖という湖があり、観光客も多いようです。
3/31
翌日 31 日は朝から 15 時頃まで LIPOID Kosmetik 社の Distributor Meeting、
15 時半から Mibelle
Biochemistry 社の Distributor Meeting に参加してきました。この時期だからか会場となったホ
テルではどちらも同時刻に大手の競合も Meeting を開催していました。
LIPOID Kosmetik 社ミーティング
まずは LIPOID Kosmetik 社のミーティング。レシチンを
扱う LIPOID 社と植物エキスを扱う Cosmetochem 社がくっ
ついて LIPOID Kosmetik 社となってから初めての Distributor
meeting。非常に雰囲気のよいホテルで開催されました。
LIPOID Kosmetik 社はヨーロッパだけでなく、米国や韓国、
ロシアにも支店を持っており、弊社のような代理店も含
めると 47 社代理店をもっており、59 か国をカバーしてい
るそうです。
既に弊社でもホームページやメルマガ、普段のお問い
合わせや訪問で紹介している LIPOID Kosmetik 社原料全般
の簡単な紹介をおこない、その後 3 製品に関して詳細な
LIPOID Kosmetik 社
紹介をおこないました。
ミーティング会場となった
ホテル受付前
SLM:ラメラクリーム基材で、以前にもメルマガにて紹介いたしました。他社では真似で
きない角質層に近い構造を持った層状のラメラクリーム基材です。この構造は電子顕微鏡
を用いないと確認は出来ませんが、クリーミーな製品への処方では 20%以上、ローション
等への処方では 10-20%の配合を推奨しています。肌の構造に近いので効果も o/w クリーム
等と比べると長続きするものとされています。今弊社でもサンプル依頼が急激に増えてい
る原料です。
Hydro-Gain:新製品です。
詳細資料が用意出来次第紹
介させていただきますが、カ
ノラ油、オプンチアフィクス
インジカ種子エキス(サボテ
ンです。
)
、ヨーロッパシラカ
バ樹皮エキス、クエン酸、水
添レシチン、グリセリン、水
から構成されます。「Oil in
Glycerol Emulsion」という状態
です。グリセロールから成る
LIPOID Kosmetik 社ミーティング会場
革新的な成分の中に上記エ
キスやオイルを閉じ込めたものと水添レシチンのコラボレーションにより、グリセロール
やヒアルロン酸よりも高い保湿効果を発揮させる原料となります。エコサート認証ではあ
りませんが、エコサートの基準に準じたグレードとなっています。
Herbaspheres:こちらも新製品です。構成としては Hydro-Gain とにており、アーモンドミ
ルクやシアバター、バニラエキス等のエキスやオイルを用いたタイプとなります。種類は
いくつかありますが、まだ情報が揃っておりません。水に数滴添加するとミルク状のもの
が出来上がるというもので、シャンプーや石鹸類、スキンケア製品へ使用出来ます。防腐
剤フリーの 100%天然原料で、Hydro-Gain 同様エコサート認証ではありませんが、エコサー
トの基準に準じたグレードとなっています。
Mibelle Biochemistry 社ミーティング
ご存じ幹細胞エキス「PhytoCellTec」シリーズの Mibelle 社です。
弊社では昨年の秋以降に紹介を始めていた「Snow Algae Powder」
ですが、Mibelle 社としては今回の in-cosmetics から正式に世界
的に発売ということで、今回のイチオシ原料となります。メル
マガ本 文でも述べていますが 、この原料 は BSB Innovation
Prize2014 を受賞しました!また皆様に使用いただけるロゴが
増えました!
ミーティングではこの原料の他、酒さ(赤ら顔)用の「CM-ナリンゲニンカルコン」、正
式には来年の in-cosmetics で発表となる「PhytoCellTec Nunatak」(既に日本では紹介してお
り、サンプル提供、製品提供も開始しております。)の紹介がありました。CM-ナリンゲニ
ンカルコン以外は既にメルマガでも紹介済みの原料ですのでここでの記載は控えておきま
す。CM-ナリンゲニンカルコンに関してはおススメ原料の部分をご覧ください。
ミーティングの後はおしゃれなレストランへ移動し、参加者 60 人ほどで食事をしました。
Mibelle 社は半年に一回はこのようなミーティングを開いているためか、各国の Distributor
も顔なじみで仲がよく、海外にいることを感じないくらい楽しい食事会となりました。
4/1
いよいよ in-cosmetics が開始。多くの
方は朝から会場へ向かったと思いま
すが、私はその前にちょっと寄り道。。。
弊社ハンブルクオフィスから見た景色
それは、弊社の本社であるハンブルク
オフィスです。名刺交換した方でもあ
まり知らないかと思いますが、弊社の
本社はドイツのハンブルクにありま
す。市の中心地に湖があるのですが、
その湖の脇で非常によい場所にありま
す。写真は載せませんがそこでは通常
ドイツ人 3 名がおり、営業活動は行な
いませんが製品の出荷に絡むやり取り
をメーカーとおこなっています。エイ
チホルスタインに入社して初めての本
社訪問ですが、実は前日に 3 名とも上
夜のアルスター湖
記ミーティングで会っていたこともあ
り特に緊張の対面ということもなく、
in-cosmetics のための打ち合わせ等をおこないました。
午後は会場へ移動して、新規に取引を検討している 1 社と、昨年から扱いを開始した
Rosewater の Zahra 社、スパイダーシルクの AmSilk 社とミーティングを行いました。新しい
1 社はまだ何も決まっておりませんが、いずれ皆様へお披露目出来るように頑張ります。
Zahra 社では年に 1 回、5 月から 6 月にかけてイランでバラの花を収穫していますが、この
時期にイランのバラ農園へ見学に行くことは可能だという話を伺いました。イランへの渡
航を控えるようにとの指示が出ている国もありますが、実際はそこまで危険な状態ではな
いようです。来年ぐらいには行ってみたいとは思
います。Rosewater の購入を検討されている方で
イランのバラ農園見学に興味のある方は是非来
年の 5、6 月の予定を調整いただき弊社へご相談
下さい。AmSilk 社ではスパイダーシルクを医薬用
途にも応用した製品が出来ておりました。日本で
は表示名称に「遺伝子組換え」という文字が入っ
てしまい使用を躊躇う方が多いことを説明して
きました。AmSilk 側もこのことは理解しているも
のの、さすがに INCI 名を変更してほしいとのお願
いには苦笑いでした。若者向け、韓国コスメで何
かヒットするものが出てきっかけが生じること
を祈ります。
In-cosmetics 会場
夜は日本から来ている他の会社の方々とバー
でサッカーのチャンピオンズリーグ
バイエル
ンミュンヘン VS マンチェスターU の試合を観戦しました。香川選手がいるためマン U を応
援したい気持ちは出るものの、周りは当然全員バイエルンサポーター。。
。マン U を応援で
きるわけがありません。後半から香川選手が出場しましたが、活躍してマン U が勝ったら
どうなるのだろうと心の中でドキドキしていました。結果、1-1 のドローだったので問題も
なく、無事にホテルに帰れました。
4/2
午前中は昨日とは別の新規取引を検討中のメーカ
ーブースを訪問しました。こちらの方は海藻を利用
した原料を扱うメーカーですが、比較的早く紹介出
来るようになるかと思いますのでもう少々お待ち下
さい。午後は Lipoid Kosmetik 社、Mibelle 社、IRA 社の
ブースを訪問しました。前の 2 社は既に Distributor
Meeting があったため追加情報はありませんでした
が、IRA 社は 3D ヒアルロン酸「Hyalu-Cage System」
を製造しているメーカーで、新たな製品の紹介をし
ておりました。Hyalu-Cage System は感触含め非常に
面白い原料ではあるものの、きれいに溶解しにくい
という難点があり、多くのお客様にご不便をおかけ
しておりました。新製品はこの Hyalu-Cage System で
Mibelle Biochemistry 社ブース
利用していた架橋剤「ジビニルスルホン」を「UREA」へ変更したものとなります。製品名
は「DermaHyal」となり、通常タイプと
比較すると格段に溶解性は上がってい
るようです。サンプルも入荷しました
のでご希望の方はご連絡下さい。この
「DermaHyal」へビタミン類を入れたも
のや、香料を入れた製品も出てくるよ
Lipoid Kosmetik 社ブース
うですのでいずれご紹介させていただ
きます。
この他は新規メーカーを探して歩き
まわりました。この業界もやっと 1 年
経過したところでメーカー名をよく把握できていないこともあり、日本に代理店のない優
良メーカーを見つけるのは難しい作業でした。
今年初出展の会社を中心に見てみましたが、あまり目新しい原料はないといった印象で
す。参加された方も同様の認識を持つ方は多かったようです。
展示時間が終了した後、Innovation Award のセレモニーが開かれました。BSB の発表とは
異なり、Beiersdorf Innovation Award、
Innovation Zone Best Ingredint Award、Green Ingredient Award
の 3 種でそれぞれ金賞から銅賞までが発表されました。
Mibelle 社は Innovative Zone Best Ingredient Award の最終候補まで残っておりましたが、残念
ながら受賞には至りませんでした。
Beiersdorf Innovation Award
金賞:Ashland 社
銀賞:Croda 社
銅賞:KPT (Korea Particle Technology)社
Innovation Zone Best Ingredint Award
金賞:Gattefosse 社 EMULIUM MELLIFERA
銀賞:Induchem 社 Redensyl
銅賞:Lipotec 社 ARGIRELOX peptide
Green Ingredient Award
金賞:Alban Muller International 社 Scurvy Grass Extract
銀賞:Minasolve 社 MinaCare Pentiol Green
銅賞:Akott 社 Akosky Apium
4/3
帰りは 4 日にデュッセルドルフ経由で成田へ帰国する予定でしたが、ハンブルクからデ
ュッセルドルフまでのルフトハンザの便がストライキのためにキャンセルとなったため、
午前中はハンブルクのオフィスで仕事もしつつ、電車移動等の代替案を探したりすること
になりました。最終的に航空会社から電車への振替券が出たのでよかったですが、1 時間半
で移動できるものが 4 時間かかることになってしまいました。日本からの参加者には同じ
ように帰りの経路を変更することになった方も多かったのではないかと思います。
午後はまた展示会場へ向かい、新規メーカー開拓をやってきました。日本に帰った後に
何かつながれば良いなと思っております。皆様楽しみにしていて下さい。
以上
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