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1 / 12 九 州 大 学 総 合 研 究 博 物 館 ニ ュー ス 「九大百年 美術をめぐる物語」 展が始まりました。 明治44(1911)年に九州大学が帝国大学として福岡の地に開設されてから、 100年あまりが過ぎ、新しいキャンパスへの移転も終盤になっています。今回の展示は、この100年間の 九州大学の教育と研究活動について、「美術」という視点で九大百年の歩みを検証する試みです。 他ではみることのできないものばかりで、この大学の「美術」は必見です。 総合研究博物館第 7代館長 ISSN 2187-865X 九州大学総合研究博物館ニュース 2 / 12 October 2016 催事・展示クローズアップ −「九大の歴史を語る什器たち∼家具類と食器∼」から見えるもの− 椎木講堂 での 2016 年度春季展示 期間: 2016 年 4 月 4 日 (月)∼7月1日 (金) 場所: 伊 都キャンパス椎木講 堂 1 階ギャラリー 担当: 吉田 茂二郎 総合研究博物館 館長 写真 2)教員机(蛇腹式、理学部、昭和 14 年) 写真 3)九大創立当時の備品番号札 写真 1)旧工学部 1 号館の大会議室前用に製作された帽子掛け。図面も残っている(昭和 5 年)。 写真 4)同備品管理台帳 今回の特 徴は、昨年 9 月に理学部が 伊 都キャンパスに また、大学の各部局では、ロゴマークを付した陶磁器の 移 転した際に、理 学部創 設 当時 の数 多くの歴 史 的 什 器 食器類をあつらえてきたことが、発掘調査による出土品や (写真 2)を収集することができたので、それらを中心にし、 伝世品の調査・研究から明らかになってきました。これら食器 さらに歴 史 的 什 器プロジェクトで 集 められた九 州 大 学 類も、大学ならびに各部局の歴史を示す貴重な資料です。 創立(1911年)以来の大学全体の什器(写真 1)や食器の 加えて、大 学内のすべての什 器は、創立当初から一つ 数々も含めて一同に展示したことでしょう。 一つに金 属の 備品 番 号札(写 真 3)がはられ、備品 管 理 大 学 創立以来の什 器 類、特に明治後 期から昭和 初 期 台 帳(写 真 4)で 厳 格 に管 理されています。したが って に購入された家具類には、非常に大きな木 材が利用され 多くの 什 器 で 購 入 年月日、同 価 格 等 が 明らかで、か つ ており、現 在の国 産 木 材 では再 現できない素 晴らしい 多種多様なものが残っていたことから、色々な職階や目的、 ものです。一方で、理学部が創設された昭和 14 年という さらには年代で 利用されたものが、ほぼ完 全にそろって 時 代は世界大戦前で全ての物資が 経済 統制下にあった いる点も評 価できます。ここが市場にある一点もののアン 時 代 であり、理 学 部 の 什 器 類は、その 戦 時 下の 状 況を ティーク家 具とは一 線 を画 すもので す。しばしば 古 い 反 映したものとなっています。つまり、什 器 類は時 代に 建物が重要文化財に指定されていますが、その室内には よって様 式や 作り方・品質が異なっており、九 州大 学 が 当時の家具が 何もない場 合がほとんどです。したがって、 置かれたその時々の経済状況や世相などを反映し、大学 今 後 は 九 州 大 学 の 歴 史 的 什 器 類 を「九 州 大 学 歴 史 的 と大 学 を 含む 社 会 の 歴 史の 一 面を語る重 要 な 資 料と 什器群」と呼び、「室内の重要文化財」としての位置付けを 位 置付けることが できます。 提案していきたいと考えています。 The Kyushu University Museum NEWS October 2016 3 / 12 Close-up Event & Exhibition 埋もれたものが 歴史を語る −考古学・人類学の常設展示をリニューアルし、 福岡ミュージアムウィーク2016 に参加しました− 館員による新著紹介 書籍 の 出版 担当: 丸山 宗利 開示研究系・助教 期間: 2016 年 4 月18 日 (月)∼ 場所: 旧工学部本館 3 階総合研 究博物館常 設 展示室 担当: 米元 史織 開示研究系・助教 岩永 省三 一次資料 研究系・教授 パトリス・ブシャー 編 丸山宗利 監訳 『世界甲虫大図鑑』 2016 年の福岡市ミュージアムウィーク(5月14 日∼ 22 東京 書籍 / 2016 年 5 月 26 日発行 日)にあわせて、当館 では考古 学・人 類 学の常 設 展 示を リニューアルいたしました。 当館には中山平次郎先生や玉泉大 梁先生が収 集した 考古遺物が 数多く収 蔵されておりますが、さらに縄 文時 代から近世に至る様々な時代の人骨資料も数多く収蔵さ れております。弥生時 代の人骨に関しては約 3000 体 収 蔵されており、これは日本国内で唯一ともいえます。この ような当館の収蔵資料の特色を生かし、リニューアルした 丸山宗利 著 『だから昆虫は面白い くらべて際立つ多様性』 東京 書籍 / 2016 年 8 月 27 日発行 考古学・人 類学の常 設 展 示では、縄 文・弥生・古 墳 時 代 の遺物と人骨の展示を行っております。また、これらの考 古遺 物 や人骨は現 在も様々な研 究に用いられています。 その一端に触れていただくため最も基本的な道具や方法 の一部もあわせて展示いたしました。 過去にどのような人々が、どのような道具を使い生きて いたのか。我々は物 言わぬ資 料からどのようにして過去 の人々の文化や習俗を明らかにするのか。 リニューアルした常 設 展 示は現 在も続いておりますの で是非一度足を運んでいただけたら幸いです。 丸山宗利 著/ 山口進 写真 『わくわく昆虫記 憧れの虫たち』 講談社 / 2016 年 8 月 25 日発行 今 年は 3 つの本を出 版することが できました。1つは『世 界 甲虫 大 図 鑑 』で 、こ れ は 監 訳 を 担 当しました 。6 0 0 ペ ー ジ の 大 冊 で 、 1ページに一種の詳細な解説があります。数名の翻訳者による文章を、 私が原文と照らし合わせつつ訂正を行い、さらに全種に和名を付け ました。2 つめは『だから昆 虫は面白い くらべて際 立つ多様 性』で、 私の 好きな虫を図 示し、それを解 説した 本 です。これまであまり 紹 介されたことのない虫が 中心で、楽しい内容となりました。また 私の指導している学生を中心に、若手の分類学者に新種発見と発表 に関する随 筆を書いてもらい、これも大 変に読み応えのあるものと なりました。3 つ目は『わくわく昆虫記 憧れの虫たち』で、ジャポニカ 学習帳のすべての写真を撮影している山口進さんの撮影した写真に 私が 幼少期の思い出を重ね合わせた写 真エッセイ集です。写 真は 縄文・弥生・古墳時代の人骨からヒトの変化をおう すべて山口さんの撮りおろしで、たいへん豪 華な内容となりました。 九州大学総合研究博物館ニュース 4 / 12 October 2016 催事・展示クローズアップ 特別展示 「にょろにょろ!ドジョウとウナギ」 共催:九州大学大学院 農学研究院 水産増殖学研究室 期間: 2016 年 5 月 23 日 (月)∼7月15 日 (金) 場所: 旧工学部本館 3 階総合研 究博物館常 設 展示室 担当: 丸山 宗利 開示研究系・助教 担当: 福原 美恵子 研究支援推進員 九 州 は 実 は 淡 水 魚 の 宝 庫 で、 に、全国の方々にご協力いただき、6 属 16 種・亜種の日本 九 州にしか 生 息しない魚 類もたく 産ドジョウ、2 属 3 種の外国産ドジョウを展 示することが さんいます。そのなかで特筆すべき できました。 ものにドジョウ類があります。ドジ さらに、同じ長い魚ということで、水 産 増 殖 学 研 究 室 ョウ 類 は 九 州に 9 種 類 おり、その の望 岡 典 隆 先 生のご 協力を得て、ウナギの展 示 解 説を うち 4 種 類 が 九 州 にし か 生 息し 行うこともできました。ウナギは 濫 獲 や 環 境 の 変 化 で な い 固 有 種・亜 種 で す。 全 国 的 に減 少しており、 そもそも九 州にこれ だけ 望 岡 先 生はそういった のドジョウがいること自体、ほとんどの人が知り 危 機 的 状 況 のな か、ウ ません。本展示は、まずはドジョウ類の多様性を ナギの生 態 解 明に努め 多くの人に知ってもらうために企 画されました。 られています。望岡先生 本 展 示は若手魚 類 研 究 者で九 州大 学 OB の にはウナギの基 本 的な 中島淳さんに多大な協力を得ました。中島さんが 解 説や展 示用の生体を ポスター ドジョウ類の 分 類、生 態、さらには民 俗 学 的な ご 提 供 いただきました。 展示室に置いた水 槽群 解 説までを書 いてくださり、本 展 示を見れ ばドジョウに いま九 州の淡 水 生物 調 査の中 核を担うのは、北 九 州 関するかなりのことが分かる内容となりました。 を拠 点する「魚部」という団 体 です。高 校 の 先 生である c Nakajima Jun 福岡市内だけに生息する絶滅危惧種のハカタスジシマドジョウ また、16個の水槽 井上大 輔さんが 代表として活 躍され、多様 性 調 査、展 示 を並べ、ドジョウの 等 の 普及啓蒙、さらには最近では雑誌まで発行されてい 生 体 の 展 示も行い ます。その 魚部 の 活 動 の 様 子もご 紹 介 いただきました。 ました。九州を中心 「 魚部 」はドジョウの 各 展 示にもご 協 力いただきました 。 館員活躍録 「ベストエッセイ2016」に 選ばれました! 担当: 丸山 宗利 日本文藝家協会編 『ベストエッセイ2016』 光村図書出版 開示研究系・助教 2016 年 6 月 25 日発行 本 企 画 は 毎 年、前 年 に 新 聞 や 雑 誌 等 に 新 年 号』に掲 載され た「昆 虫からヒトを知る 掲載された随筆のなかから、林真理子さんを こと」という私の随 筆 が 選 ばれました。文 章 はじめとする作家が数十編を選定し、本として を 通じて 普 及 啓 蒙 を 行 う機 会 が 多 い の で、 出 版 するというもので す。今 回、 『文 藝 春 秋 励みになりました。 The Kyushu University Museum NEWS October 2016 5 / 12 Close-up Event & Exhibition 特別展示 「空飛 ぶ 水彩画 ビワハゴロモ」 −日本で初めての展示対象の試み− 期間: 2016 年 7月 25 日 (月)∼9 月16 日 (金) 場所: 旧工学部本館 3 階総合研 究博物館常 設 展示室 担当: 丸山 宗利 開示研究系・助教 虫がいるとは知らなかった」と、多くの来場者のみなさん に驚きと感 動を与えることが できたようです。また、今回 は安武妙恵さんと河島善隆さんのお二人に非常に美しい ポスターを作っていただき、それも大変好評でした。 当 館 では、20 09 年以 来、どの 博 物 館 でも主 役として あつかわれてこなかった昆虫に光を当て、日本 で初めて の展 示に挑 戦してきました。 「 ツノゼミ」、 「 アリと共生する 昆虫」、 「 カタゾウムシ」などがその代表的なものです。ツノ ゼミは当館の展示で火が付き、これまでほとんど知る人が 展示風景 いなかったのですが、その 後 書 籍も出 版され、いまでは ビワハゴロモはウンカなどに近いカメムシ目の一群で、 かなり有名な昆虫となりました。多くの博物館では、昆虫 日本には一種も生 息しないことから、よほどの昆虫好き の展示と言えば、世界の有名大 型 美 麗種や、地元の身近 でない限り、知る人の 少ない 生 物 です。しかし、大きく な種を展示しています。それはそれ (翅を広げた幅は 50 ∼150ミリ)、なにより非常に美しい で 大 切 なことですが、九 州 大 学を 色彩をしています。その色調は、チョウなどとも違う落着い 世界 的 な研 究の 場としてとらえた た雰 囲気で、まさに水彩 画のようです。これが 本 展 示の 場 合、一 般 的な博 物 館ではできな 題を「空飛ぶ水彩画」とした理由です。本展 示では、世界 い変わった対 象を展 示したほうが 各地のビワハゴロモの標本を集め、ぞれらをずらりと展示 面白いと思い、これまで 続 け てい するとともに、標本写真を大きく印刷して会場に並べました。 ます。来年以降は何を展示しようか、 「こんな虫がいるとは知らなかった」、 「 こんなにきれいな いまから思案しています。 ポスター 館員活躍録 ヒゲブトオサムシの 19 新種 担当: 丸山 宗利 c Itsuro Kawashima 開示研究系・助教 私の専門はアリと共生する昆虫です。その 19 新 種 を 一 挙 に 発 表 し ま なかでも特に好きなのがヒゲブトオサムシと した。20 年近くかけて集めた いう甲虫で、太くて芸術的な触角が魅力です。 標 本 の 一 部 で、ようやく世に この たび(5 月)、日 本 昆 虫 分 類 学 会 誌 に 出 せてうれしく思っています。 川島 逸 郎 画 伯にお描きいただいたヒゲブトオサムシの 3 種の細密 画 九州大学総合研究博物館ニュース 6 / 12 October 2016 Close-up Event & Exhibition 催事・展示クローズアップ 「夏の教室」が 今年も開催されました キッズ・ミュージアム ・スクール 期間: 2016 年 7月 26 日 (火)、27 日 (水) −子どもの疑問に応える大学博物館− 場所: 旧工学部本館 3 階総合研 究博物館第一 会議室 期間: 2016 年 7月 2 日 (土) 担当: 福原 美恵子 研究支援推進員 丸山 宗利 開示研究系・助教 場所: 総合研究博物館(旧工学部本館 4 階会議室、剥製標本展示室、骨格標本展示室) 担当: 緒方 夏 休 み が 始まって 泉 九州産業大学美術館・教授 「どうして鳥の骨は薄くて、細いのですか?」 すぐの7月26、27日に、 「空を飛ぶにはなるべく体を軽くしなくてはいけないよね。 「夏の教 室―カイコの それぞれの生活スタイルにあった体が作られていくんだね。 繭からの糸取り体験と 少し難しいかもしれないけれど、 それを進化と言うんだよ」 セミの標本作 製体験」 これ は、文 化 庁 事 業「キッズ・ミュージ アム・スクール」 が、独立行政法人日本 ( 九 州 大 学 総 合 研 究 博 物 館 、福 岡 市 博 物 館 、福 岡 市 学 術 振 興会委 託 事 業 美術館、海の中道海洋生態科学館、九州産業大学美術館 「ひらめき☆ときめき 大人も子供も網を振って。 で実行委員会を組 織)の一場面。 サイエンス―ようこそ 参加した小学 3 年生から6 年生15 名は、丸山宗利先生、 大 学 の 研 究 室 へ ―」 米 元 史 織 先 生の案内で動 物の剥製・骨 格 標 本を見学し として 、小 中 学 生 と ま し た。実 物 資 料 保 護 者 67人の参加を を見 たり、触 ったり 得 て 開 催 され ました。 すると、子ど もたち 農 学 研 究院の伴 野豊 に 沸 々と 疑 問 が わ 准教授からはカイコの生活史や科 学 研 究の中での役 割、 き上 がり、それを両 本館 丸山 宗 利助 教 からは 海 外で の昆 虫 調 査 について、 先 生 に ぶ つ けると、 生 体や 標 本も示して 講 義いただきました。続く実習では、 サッと回答が得られ スタッフの丁寧な指導を受け、繭から糸を取りより紐を作り、 ます。学 校では体験 構 内で自ら採 集したセミを用いて本 格 的な昆 虫標 本を できな い 実 物 資 料 作 製しました。本 教 室の 体 験 が、子 供 たちの自然 界 や を使ったスクールが 研 究 へ の 興 味 を育 てるタネ にな れ ばと 願 って います。 実 現しました。この 円 滑な 教 室 運 営 スクールは、館 種 が には学生、博物館 異 なるミュージアム ボランティアの皆 の 体 験 活 動 を 通じ さん の ご 協 力 を て、子どもたちの①コミュニケーション力②観察力・触察力 い た だ き まし た。 ③ 読 解 力・語 彙 力 ④ 表 現 力 ⑤ 健 康 度 を 高 めるという 感謝いたします。 目標 を設 定しています。今 後は 福 岡 市 動 物 園、福 岡 市 カイコってフワフワ! 剥製標本を説明する丸山先生 骨格標本を観察する参加者 美術館、九州産業大学美術館で活動が続きます。 The Kyushu University Museum NEWS October 2016 7/ 12 Series : Newly Discovered Materials 連載:移転で新たに見つかる資料群 (1)移転 で 新 たに見つかる資料群 三島 美佐子 思いもよらない所に残っていた工作機械 開示研究系・准教授 専門:植物系統学 手前半分を下ろしてもまだ凄い状態の中2階 本当に色んな物が出てきました 今からさかのぼること10 年。平成18 年は、工学部移転 資料を移動させることになりました。ほとんど何もなかった に伴い空いたスペースを利用して、当館が 博 物 館らしい 10 年前とは異なり、今回の移設では、上述した骨格標本や 活動をできるようになった年でした。当館の拠点が旧工学部 鉱物鉱石標本をはじめ、工作機 械、鋳造・鍛造資料、考古 本館 3 階に移動し、同階の教室を改修した常設展示室が 資 料、木 製 什 器、展 示具など資 料は多 岐にわたり、かつ オープン。念願の地学系と生物系の実 験 室も1部屋ずつ、 収 蔵 棚などを含め1万点 近い 分 量です。岩 永 先 生 が 核 そして植物、昆虫、地学それぞれの収蔵室を2 室ずつ構え となりすすめられた移設物品のリスト作成や移転先の調整 ることができました。また、旧工学部知能機 械実習工場も にはほぼ 2 ヶ月、移動作業にもまる3ヶ月が費やされました。 一部改修され、第一分館としてスタートしました。第一分館 さて、この連載の本題は、ここからです。資料をすっかり には、馬出キャンパスから骨格標本(旧比較社会文化研究 移動して、がらんとなった第一分館でしたが、南ウィングに 院所蔵)が、また、旧応力研生産研本館から鉱物鉱石標本 あった旧木 工室の中 2 階には、いつのころからのものか (旧理学部所蔵)が移設されました。当時、箱崎キャンパス わからないような 「ゴミ」 が、山と積まれていました。その総量 の最終移転は「まだまだ遠い先の話」で現実味もなく、よう たるや、平置にして100 平米の一区画いっぱ いを占める やく得られたこれら博 物 館 環 境で、できうる限りの資 料 ほど。でもそんな「ゴミの山」の中から、長らく忘れ去られ 整理や資料公開を一心不乱に(?)すすめていたものです。 ていたと思われる様々な歴 史 的 資 料が出てきたのです。 そして平成 27年。いよいよ第一分館を含むエリアが更地 この連載では、そんな「発掘資 料」をはじめ、移転の過程 化されることが 確 定し、第一 分 館に収 蔵・保 管していた で 新 たに見いだされ た資 料 の 数々を紹 介していきます。 館員活躍録 NH Kラジオ「夏休み子供科学電 話相談」に 出演 しました 担当: 丸山 宗利 開示研究系・助教 この夏、NHKラジオの名物番組、 「夏休み子ども科学電話相談」に のですが、8月の1日、2 日、23日、 質問も多く、全体に楽しく、とても 24 日の 4 回を担当させていただ 良い 経 験 になりました。毎 年 の きました。小さい方たちの質問は 昆 虫 教 室 で いつも質 問 時 間 を 出演しました。今年はオリンピック どれも難しくて悩まされましたが、 設け ているのです が、そこで の の関係で放送回数が少なかった 逆 に目 か ら 鱗 の 落 ちる 面 白 い 経験も少し役に立ちました。 九州大学総合研究博物館ニュース 8 / 12 October 2016 Rescue Report 緊急報告 熊本・大分地震による地域博物館の被害と今後の課題 前田 晴良 分析技術開発系 池上 直樹 御船町恐竜博物館 松田 博貴 熊本大学自然科 学 研究科 北村 晃寿 静岡大学理学部地球科 学科 今 年 4 月14 日に起きた前 震および 16 日の本 震に始まる一 連の熊本・大分 地震に よって、熊本大学や各大学の研究施設が大きな被害を受けました(写真1)。 他方、九州中部は日本列島形成史の上で非常に重要な場所であるため、そこでしか 見られない貴重な地質・古生物学標本を所蔵・展示している各自治体の自然史博物館 や資料館が数多く存在します。これらの施設は、古生物学をはじめとする自然史科学 写真 1)熊本大学の実 験室で散乱する分析機器 の研 究教育や地域の社会 教育において非常に大きな役割を担ってきました。しかし、 今回の地震によって地域の博物館・資 料館も甚大な被害を受けたことはあまり報 道 されません(写真 2、3)。 震災から3ヶ月以上がたち、大学やその付属施設の復興計画はようやく動き始めま した。ところが地域の博物館・資料館は、所属する自治体・テーマ・規模がまちまちである ため、国の対応窓口が不明確で、復旧支援の申請先すら未だにわからないのが現状です。 そこで 私たちは、大 学・博 物 館という組 織の枠を超えた横の 連 携のもとに、日本 写真 2)落下・大破した恐竜の頭蓋骨 (御船町恐竜 博物館) 古生物学会や日本地質学会など関連する学協会と緊密に協力して、震災直後から地域 博物館・資料館を視察し、被害の実態調査を進めてきました。その結果を取りまとめ、 千葉・幕張メッセで開かれた日本地球惑星科学連合(JpGU)のセッション(5月下旬)や、 京都大学生存圏研究所で開かれた地学教育シンポジウム(7月末)で発表し、大きな 反響をよびました。地域の博物館や資料館の復興に「オール地学」で取り組もうという 機運が生まれたのです。 写真 3)余震の中で続く修復作業 (御船町恐竜 博物館) 今回の地震災害にあわれた大学・研究所はもとより、被災地域の博物館・資料館や 標本群が速やかに復旧し、今後も研究教育拠点として活躍されることは、多くの人たち の共通の願いです。今後、私たちは日本古生物学会・日本地質学会・日本地球惑星科学 連合(JpGU) ・日本自然史学会 連合・日本分類学会 連合など関連学 協会との連 携を さらに深め、日本学術会議をとおして被災地の復興支援を国に働きかけてゆく所存です。 博物館の活動 伊 都キャンパス ウェスト1号館C棟 2 階メインエントランスにて/土日祝は閉館 新キャンパス理学部エントランスホール での 展示 担当: 三島 美佐子 開示研究系 のうち立ちケース4台の展 示を当館が 担当し ています。今後も、当館所蔵の本物の資 料を 昨年(平成27年)夏に理学部は伊都キャン とおして、科 学の基 礎・基 本をふりかえるよう パスに移転しました。そのエントランスホール な構 成にしていく予定 です。伊 都キャンパス で平成28年2月17日にオープンした展 示 にお越しのさいには、是非お立ち寄り下さい。 博物館担当が担当している展示部分 October 2016 The Kyushu University Museum NEWS 9 / 12 Series : Research at the Kyushu University Museum シリーズ・九大博物館での研究の紹介 踏査旅行 イギリス調査旅行記−ヨーク地方の 都市と農村− 岩永 省三 一次資料 研究系 専門:考古学 イギリスは大陸と近い島国であり、そこで生起した様々 王 国の首 都ヨルヴィク(Jor vik)となり、ノルマン朝 時 代 な歴 史的・文化的事 象が、至 近にある大 陸からの人・物・ にはいったん 破 壊された後にロンドンに次ぐ都市として 情 報の流 入の影 響を受け続けた点から、日本 での歴 史 整 備された。現 在も街には重 層的歴史を示す建物・遺 構 的 事 象を研 究する際に、比 較 研 究の対 象として好 適 で が多く残り、総合博物館であるヨークシャー博物館、ヨル ある。その 一方、イギリスでは、鉄 器 時 代 から中 世ま で、 ヴィク・バイキング・センターなどがある。後者はイギリス 大 陸 からの大 規 模な異民 族の流 入(ケルト人→ローマ人 に多いアトラクション型の展示施設である。 →アングル人・サクソン人→デーン人→ノルマン人)と覇者の スカーバラ (Scarborough)は、サイモンとガーファンクル 交 替 が 繰り返され たことから、 の『スカボロ・フェア』で 知られ 人間集団の移動を伴う文化変容 るが、ローマ帝 国がヨーク地 方 の様々なパターンの研究の格好 北 東 海 岸に設 置した狼 煙台の な素材となる。 一つが半島状に突出した高台に ヨーク地方はブリテン島の東半 設けられ、ローマ撤退後、プラン 中央に位 置し、南 西 部はリーズ、 タジネット朝∼ヨーク朝に堅 固 シェフィールドなど大都市を擁す な城が 築かれ王宮としても用い る工業 地帯であるが、その他は ら れ た。広 大 な 城 跡 は 綺 麗 に 自然豊かな土地である。今回は 整備公開されている。 古都ヨークとその北・東側を訪問 緑 豊かな村の景観 一 方 、農 村 部 は 延 々と 続 く し、都 市の 遺 跡と古い 教 会 が 収 蔵する墓 葬にかかわる 牧 場・麦 畑 であり 、視 野 に入る範 囲 には自 分と羊しか 石造物を見てきた。訪問地をいくつか紹介しよう。 いないような 小 道 を、毎 日 10 k m 前 後 歩 いて 村々の 小 ヨー ク( Yo r k )は ローマ 帝 国 の 北 進 の ため の 要 塞 さな教会を訪ね歩き、アングロ・サクソン期∼バイキング エボラクム(Eboracum)から出発し、ブリテン島の覇者と 時 代の墓 標彫 刻を見て回った。東洋人がいきなり教会に なった様々な民族が、政治的・軍事的・宗教的拠点として 現 れ 石 造 物 を見せ てほしいと言っても全く怪しまれず、 用い 続 け た 重 要 な 都 市 である。ヴァイキング 時 代 には 敬虔な巡礼と間違われたのには苦笑した。 ローマ時 代要塞の城壁の塔(ヨーク) 村の小さな教会 堅固なスカ―バラ城と北海 1 0 / 12 October 2016 Series : Research at the Kyushu University Museum シリーズ・九大博物館での研究の紹介 「教育遺産」としての動物骨格標本群 −進藤篤一教授(帝大医学部)の 遺したもの− 舟橋 京子 松岡 廣繁 京都大学大学院理学 研究科 専門:古生物学 比較社会文化研究院 専門:人骨考古学 米元 史織 開示研究系 専門:人類学 九州大学総合研究博物館には帝大時 代の医学部解剖 は 京 都 帝 国 大 学 福 岡 医 科 大 学 時 代( 現・九 州 大 学 医 学教室に由来する多くの動物骨格標本が収蔵されている。 学 部)の 卒 業 生 で、明 治 43(1910)年 助 手 に 採 用され、 合計約150 点に及ぶコレクションは、優美な展示ケースと 明治 45 年 1月から大正 3(1914)年にはドイツなど欧州に 相まって、見る者の心を奪う。 留学、帰国後 助教 授に任 ぜられるとともに、解剖学 教 室 しかしな がら、この 標 本 群 の 来 歴 は 星 霜 に 埋もれ、 第 三 講 座 の 分 担とな った。翌 大 正 4 年 には、年 初より 『九州大学百年の宝物』 ( 2011年刊)などでも簡単に触れ 第三講座の単独担当となり、4 月には比較 解剖学の課外 られるだけ であった。最 近になって本 標 本 群 の由 来を 講 義を、9月には正課解剖学の講 義をそれぞれ開 始した。 調査開始したところ、実に熱意をもって標本蒐集にあたり 同 年 末 に 教 授 に昇 進。それまで の 解 剖 学 教 室 教 授 が、 小山 龍 徳 先 生は長 崎 医学 専 門 学 校 教 授 から の移動、櫻井恒次郎先生は東京帝国大学医科 大 学 出 身 であったのに 対し、初 めての「九 大 プロパー」の教 授であった。 進藤 教 授にたどり着いたヒントは、骨格標本 のいくつかに残存する「ラベル」であった。作成 年代を示すラベルは少ないのであるが、いずれ も大 正 3 年 あるいは 4 年 の 作 成となっている。 そこで 九 州 帝 国 大 学 医 学 部 の『二十 五年史』 (192 8 年 刊)を引くと、 「 大 正 三年度より大正 五年度に渡りては比較 解剖學骨格標本の蒐集 を計り、現時 保存せる最大部分のものは、此の 頃に集められしものとす」との記述が見え、符合 する。大 正 3 年 こそ、進 藤 先 生 がドイツ留 学 から帰国した年で、まさに九州帝国大学医学部 に新しい講義が始まる時であった。 進 藤 先 生 はドイツ留 学 中に受 け た 講 義 に 写真 1 かつそれを解剖学の講 義に活 用していた一人の教 授の 存在が浮かび上がった。 感 銘 し 比 較 解 剖 学 に 魅 か れ た ようで あ る 。 進 藤 先 生の教 授 在 職 25 年を記 念した出 版 物『龍 落子』 ( 19 41 年 刊 )に は 、先 生 の 講 演 録 や 手 紙 など が 多 数 その教 授とは、大 正から昭和初期にかけて長く解剖学 収 録されて いる。この 中 の「明 治 四 十 五 年 五 月十二日 教室教 授を務められた、進藤篤一先生である。進藤先生 独逸ゲッチンゲンより櫻井先生宛の手紙」で、ある先生の The Kyushu University Museum NEWS October 2016 11 / 12 Event & Exhibition Info. 催事予告 写真 1)解剖学教 室由来骨格標本群の様 子(魚眼レンズ撮 影) 左上:イヌワシ他鳥類。右上:サル類各種。 左下:陳列ケースが並ぶ様子。左手のケース中の骨格標本はヤギ。右下:シイラ。 写真 2) 「標本室に於ける進藤 教 授」九州大学大学文 書館アーカイブスより。 大 正 4 年(1915 年)撮 影 公開展示 九大百年 美術をめぐる物語 期間: 2016 年 10 月 8 日(土)∼11月13 日(日) メイン会場: 福岡県立美術 館 写真 3)101 年前と同じポーズで… 進藤 教 授とともに写っていたツキノワグマ(奥)と ヤギの骨格標本。平成 28 年(2016 年)撮 影 サテライト会場Ⅰ: 九州大学総合研 究博物館 サテライト会場Ⅱ: 九州大学医学歴史 館 講 義が「大に我が意を得たるもの」であったことを楽し気 県立美術 館との共催で、九大 な 筆 致 で 伝えている。どうやらその 講 義は系 統 発 生に に まつ わる 美 術とそ の 周 辺 に 関するもので、解剖学に「ストーリー」を持たせる内容 で ついての展示を開催。メイン会場 あったらしい。これならば 理 解が進み学習効果も高いと、 の県 美では、九 大を描いた作品 将 来自分 が 講 義する時を想定しつつ受 講していた姿 が や、九 大ゆかりの作 家と作 品を 浮 か び上 がる 。 展示。サテライト会場の当館常設 進 藤 先 生の比 較 解 剖 学の講 義をうかがう材 料として、 展 示 室、馬出キャンパスの医学 大正5 年の講演「人間の腕、脚と脊椎動物の四肢との比較 話」 (『龍落子』収録)がある。生物とは何かから説き起こし、 古生物も登場させながら脊椎 動物における器官の相同・ 相似を論じて、最後の段ではヒトも動 物界の一員である ことを描き出している。そして進藤先生は講演をこうしめる。 「かかる事が明らかに解説せられるのは学問のお蔭で 歴史館では、それぞれ科学描画、 ポスター 10/15 ムラージュを中心に展示。 国際シンポジウム「大学と美術の可能性を求めて」@旧工学部本館 1階大講義室 10/22 11/ 5 連続セミナー「九大百年」@県立美術 館 10/21 11/11 ミュージアムカフェ「音楽と美術の夕べ」@旧工学部本館4階会議室 10/ 8 11/12 ギャラリートーク@県立美術 館 ある。面白いものは実に学問である。」 Personnel Changes 人事往来 写真 2 写真 3 「面白いものは 実に学 問 である。」なんと晴 れや かな 一言であろう。これまで本 標 本 群については、収容 種 数 の豊富さなど「骨格標本」としての価値が利用されてきた。 それに加えて、真の価値は、これが教授の純粋な学究姿勢 と教 育の証 拠であること、そしてこれにより幾 多の 後 進 着任・退職 平成 28 年 3 月 31日付けで、 益森治巳が特定有期事務職員として着任いたしました。 専門研究員 が 育ち学問が 発展してきた、学問の歴史そのものである 中牟田義博 平成 28 年 4月1日 ∼ 平成 29 年 3月31日 ことであろう。九州大学が、また我が国が誇るべき優れた 永淵 修 平成 28 年 4月1日 ∼ 平成 29 年 3月31日 中澤 暦 平成 28 年 4月1日 ∼ 平成 29 年 3月31日 澤渡 浩之 平成 28 年 6月1日 ∼ 平成 29 年 3月31日 赤司 友徳 平成 28 年 7月1日 ∼ 平成 29 年 3月31日 「教育遺産」といえよう。 ※ 今回、京都大学の松岡廣繁先生には特別にご執筆いただきました。 お礼申し上げます。 (舟橋京子・米元史 織) 九州大学総合研究博物館ニュース 12 / 12 Activities of Exhibitions & Conferences 展示・講演会関係の活動状況 October 2016 中等教育支援 ● 明治学園中学高等学校 自然科学部 常設展示 九州大学博物館実習 展示協力 期間:平成 28 年 5月 4 日(水)9 時∼ 17 時 場所:箱崎キャンパス博物館・標本庫 ● 昆虫博士 丸山宗利先生と行く昆虫採集&標本作り教室 期間:平成 28 年 7月 28 日(木) ● 九州大学標本・資料展示リニューアル 場所:糸島市立志摩歴史資料館 ● 伊丹市昆虫館企画展「きらめく甲虫」 考古・人類展示「埋もれたものが歴史を語る」 期間:平成 28 年4月 20 日 ( 水 ) ∼ 7月4日(月) 期間:平成 28 年 4 月18 日(月)∼通年 場所:公益財団法人伊丹市文化振興財団伊丹市昆虫館 場所:箱崎キャンパス総合研究博物館常設展示室 監修・協力:丸山宗利 主催:九州大学総合研究博物館 学内連携企画 ● 志摩歴史資料館夏期企画展 /九州大学総合研究博物館社会連携事業「きらめく甲虫」 特別展示 ● 中央図書館シリーズ展示−標本にみる九州大学の研究− 期間:平成 28 年7月 23 日(土)∼9月11日(日) 場所:糸島市立志摩歴史資料館 第 6 弾「九州大学の昆虫標本 part.3」 主催:糸島市立志摩歴史資料館 期間:平成 28 年1月13日(水)∼10月(10月以降入れ替え予定) 場所:中央図書館(箱崎)2 階エントランス常設展示コーナー 展示監修:丸山宗利 ● 伊都キャンパス 椎木講堂展示 ● 理学部エントランスホール展示(博物館担当部分) ラジオ出演 「九大の歴史を語る什器たち―家具類と食器―」 期間:28 年4月4日(月)∼7月1日(金) 場所:椎木講堂ギャラリー・展示コーナー 「総合研究博物館 エントランス展 I」 期間:平成 28 年 2 月17日(水)∼継続中 場所:伊都キャンパスウェスト1号館エントランスホール 主催:九州大学 共催:九州大学総合研究博物館・アジア埋蔵文化財研究センター 学外催事協力 ● NHKラジオ ・大学文書館・百年史編集室 (NHKラジオ第一放送と NHK ワールド・ラジオ日本) 「夏休み子ども科学電話相談」 ● 「にょろにょろ!ドジョウとウナギ」 (丸山宗利) 期間:平成 28 年5月 23 日(月)∼7月15日(金) 平成 28 年 8 月1日(月)、2 日(火)、23 日(火)、24 日(水) 場所:箱崎キャンパス総合研究博物館常設展示室 主催:九州大学総合研究博物館 「キッズ・ミュージアム・スクール」 サテライト巡回展示 共催:九州大学農学研究院水産増殖学研究室 ● 「空飛ぶ水彩画−ビワハゴロモ」 期間:平成 28 年7月 25日(月)∼ 9 月16 日(金) ● 博物館、動物園、美術館で学ぶ動物のいろいろ 期間:平成 28 年 7月2日(土)、8月6日(土)、27日(土)、9月24日(土) 場所:糸島市立志摩歴史資料館 主催:ふくおか博物館人材育成事業実行委員会事務局 (九州産業大学美術館、九州大学総合研究博物館、 場所:箱崎キャンパス総合研究博物館常設展示室 主催:九州大学総合研究博物館・ 福岡市博物館、福岡市美術館、 ● 福岡空港サテライト 九州大学農学研究院昆虫学教室 海ノ中道海洋生態科学館、直方谷尾美術館) 展示は平成 28 年 9月をもって終了いたしました。 特別企画 協力:平成 28 年度科学研究費補助金基盤研究(S) 知の循環型社会における対話型博物館生涯学習システムの 博物館施設一般公開 ● 「地質の記念日 プロフェッサー前田の化石講座」 構築に関する基礎(研究代表者小川義和、 九州地区研究分担者:緒方泉、三島美佐子 他) ● 開学記念事業に伴う一般公開 期間:平成 28 年 5月14 日(土) 期間:平成 28 年5月14 日(土) 場所:箱崎キャンパス旧工学部本館3階 10 番講義室 場所:総合研究博物館第三分館・工学部列品室・4階第二会議室 ● ひらめき☆ときめきサイエンス ● 福岡ミュージアムウィーク 2016 参加に伴う施設公開 「夏の教室」 期間:平成 28 年 5月14 日(土)∼ 22 日(日) 期間:平成 28 年 7月 26 日(火)カイコの繭からの糸取り体験 (22 日は、変電設備定期点検による箱崎地区全停電のため休館 ) 平成 28 年 7月 27日(水)セミの標本作製体験 場所:総合研究博物館常設展示室 場所:箱崎キャンパス旧工学部本館 3 階会議室 ● オープンキャンパスに伴う施設公開 期間:平成 28 年 8 月 6 日(土)、7日(日) 場所:総合研究博物館常設展示室 総合研究博物館ウェブコンテンツの紹介 Others その他の活動状況 運営委員会 平成 28 年 4月 27日 ( 書面回議 ) 平成 28 年 6月 14日 平成 28 年 8月 26日( 書面回議 ) 九 州大 学 総合 研 究 博 物 館 ○ 公式 HP http://www.museum.kyushu-u.ac.jp では、公式ウェブサイトの他にも、 ○ Facebook 様 々なウェブサービスを活 用 日本語 facebook.com / KyudaiMuseum して最 新 情報やコンテンツを 英語 facebook.com / TheKyushuUniversityMuseum 発信しています。ぜ ひアクセス ○ Twitter twitter.com / Kyudai_Museum してみてください。 ○ Vimeo vimeo.com / KyudaiMuseum ○ Flickr flickr.com / KyudaiMuseum 団体見学 平成 28 年 4月 19日(火) どんたくクラブ 30 名 平成 28 年 5月 10日(火) 上海大学博物館 4 名 平成 28 年 5月 17日(火) 工学部応用化学科同窓会(渡辺元理事ほか) 30 名 平成 28 年 6月 4日(土) 九大会(九大教員 OB 会) 15 名 平成 28 年 6月 11日(土) 九州産業大学学芸員養成課程「見学実習」 40 名 平成 28 年 7月 2日(土) キッズ・ミュージアム・スクール(九州産業大学) 15 名 平成 28 年 9月 28日(水) 上海財経大学 4 名 編集: 米元 史織 デザイン: 古賀 桂子 発行 : 九州大学総合研究博物館 〒812-8581 福岡市東区箱崎 6-10-1 TEL 092-642-4252 HP http: // www.museum.kyushu-u.ac.jp 印刷: 城島印刷株式会社 〒810-0012 福岡市中央区白金 2-9-6 TEL 092-531-7102 FAX 092-524-4411 発行日: 平成 28 年10月31日 c 2016 The Kyushu University Museum