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2015 望 - フロスト&サリバン ジャパン

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2015 望 - フロスト&サリバン ジャパン
2015年 タイ⾃動⾞市場展望
※本調査レポートは、「2015年 タイ自動車市場展望」の
一部抜粋です。フルレポートの閲覧は、別途お問い合わ
せ下さい。
フロスト&サリバン
2015年3月4日
2014年のタイ⾃動⾞市場概況
2
新⾞販売台数(乗⽤⾞、商⽤⾞を含む)は前年⽐34.6%減の約87万台に
国内の政治的混乱や経済の停滞、消費者マインドの低下により販売台数が減少
タイの新⾞販売台数(乗⽤⾞、商⽤⾞を含む)2011-14
1,600,000
1,436,335
1,330,678
1,400,000
34.6%
1,200,000
Volume (units)
1,000,000
A
I
A
T
,s
is
lya
n
A
na
vi
lu
S
&
ts
or
F
:E
C
R
U
O
S
763,875
34.2%
800,000
600,000
460,000
433,640
400,000
200,000
870,000
699,455
794,081
672,460
631,223
35%
360,441
410,000
2011
Passenger Cars
乗⽤⾞
2012
Commercial Vehicles
商⽤⾞
2013
2014
Total Industry Volume (TIV)
新⾞販売台数合計
年の販売台数は、2014年12月時点で
の予測データ
*2014
3
新⾞販売台数:⽉別の動向
年間を通じて減退するも、11⽉〜12月に、消費者マインドの改善により回復
タイ月別新⾞販売台数の動向, 2013-14
180,000
160,000
140,000
120,000
100,000
80,000
A
I
A
T
,s
is
yl
an
A
na
vi
lu
S
&
ts
or
F
:E
C
R
U
O
S
60,000
40,000
20,000
0
Jan
Feb
Mar
Apr
May
Jun
2013
4
Jul
2014
Aug
Sep
Oct
Nov
Dec
2014年のタイ⾃動⾞市場
国内の政治的混乱や経済の停滞、消費者マインドの下落
• 政治的混乱が継続(H1)
• 政府による支出の抑制(H2)
• 年間を通じた消費者マインドの減退
1. ⻑引く不安定
な政治と弱い消費
• 世界経済の回復鈍化が輸
出に影響
• ⾃動⾞輸出は1%と微増
• 中南米、アフリカ、中東におけ
る需要の低下
5
2. 経済停滞
2014年の
主な要因
5. 輸出の停滞
• 生産台数の減少、輸出の低調な伸び、国
内需要の鈍化、観光客の減少により、経済
成⻑率が1%未満に減少
• 初めて⾃動⾞を
購入する人々を
対象とした税制
優遇措置(First
- Car Buyer
3. 低い購買意欲 Program)実施
後の家計赤字の
悪化により購買
意欲が低下
4. 厳格なローン
• 不良債権(NPL)増加によ
り、⾦融機関は⾦利を引
き上げ、信用を引き締め
2014年:ASEAN⾃動⾞販売台数
マレーシアや他のASEAN地域における⾃動⾞市場は成⻑を遂げた⼀⽅で、タイおよびインドネシアにおける新⾞
販売台数が2013年よりも減少。ASEAN⾃動⾞市場全体における新⾞販売台数は前年⽐9%減の322万台
‘000 units
ASEAN新⾞販売台数合計
2013-14
A
I
A
T
,
A
A
M
,o
dn
ik
ia
G
,F
A
A
,s
is
yl
an
A
na
vi
lu
S
&
ts
or
F
:E
C
R
U
O
S
ASEAN新⾞販売台数:国別シェア内訳
2013-14
5,000
4,000
3,000
2,000
3.55 million
333
656
1,230
-9.4%
3.22 million
37.5%
458
1.6%
-1.8%
14%
9%
18%
-33.7%
882
38%
2014 (f)
Thailand
タイ
Indonesia
インドネシア
Malaysia
マレーシア
Other
ASEAN
ASEAN他国
⾃動⾞販売台数の減少にも関わらず、2014年にはASEAN⾃動⾞市場でのシェアにおいて、インドネシアが⾸
位の座を獲得
ASEAN⾃動⾞市場におけるタイのシェアは10ポイント減少
*2015
6
2014
35%
2013
•
2013
1,208
0
•
37%
21%
666
1,000
1,331
27%
年1月時点でのデータ
2014年:ASEAN⾃動⾞⽣産台数
輸出減少によりタイの生産台数は23%減少するもASEANの最大の生産拠点としての地位を維持
‘000 units
ASEAN新⾞⽣産台数の合計
ASEAN 2013-14(f)
6,000
5,000
4.44 million
173
4,000
A
I
A
T
,
A
A
M
,o
dn
ik
ia
G
,F
A
A
,s
is
yl
an
A
na
vi
lu
S
&
ts
or
F
:E
C
R
U
O
S
ASEAN新⾞⽣産台数:国別シェア内訳
ASEAN 2013-14
3,000
601
27.1%
-0.8%
5%
15%
220
596
2,457
7.6%
1,299
-23.5%
1,880
タイ
2014 (f)
27%
33%
0
2013
Thailand
•
•
4%
14%
1,206
2,000
1,000
-10.0% 3.99 million
インドネシア
Indonesia
マレーシア
Malaysia
ASEAN
47%
PRODUCTION
55%
SHARE
2013
2014
ASEAN他国
Other ASEAN
2014年のASEAN⾃動⾞市場全体における⾃動⾞製造台数は10%減少し、400万台を切る
インドネシアの生産台数におけるシェアは27%から33%に上昇
*2015
7
年1月時点でのデータ
ASEAN経済共同体(AEC)とその影響
8
AECはASEAN地域の貿易⾃由化に留まらず、ASEAN加盟各国の経済を統合
AECによる主要な4つの統合分野
単一マーケット・
製造拠点
• モノの自由な移動
• 競争政策
• 資本の自由化
• 知的所有権
• サービスの自由化
• 投資の自由化
• 労働⼒の⾃由な移動
9
競争⼒を持つ
経済地域
• 消費者保護
• インフラ開発
• 税制
• Eコマース
公平な経済発展
• 中小企業開発
• 技術・開発における協
⼒に向けたASEANの
統合
グローバル経済との
統合
• まとまったアプローチと他
国との経済関係におけ
るASEAN中心のアプ
ローチ
• グローバルサプライネッ
トワークへの参加
AEC発足後の経済機会
8.
1.
2.
新市場の出現
7.
Impact
of
AEC
既存市場の
自由化
3.
国内メーカーの
変革
⾃動⾞需要の増加
6.
5.
エコカーへの注⼒
4.
10
⾃動⾞産業に向けた外国直接投資の増加
製造の合理化
日系OEMのシェア
における挑戦
2015年 タイ⾃動⾞市場の展望
11
中期的なタイ市場の⾒通し
いくつかの主要な要因がタイの⾃動⾞需要を促進し、短中期的に今後も継続
経済成⻑
タイ経済は今後5年間で平均5%で成⻑
• 国内需要の増加、インフラへの投資や個人消費の伸びによって促進
• 2015年以降、グローバルにおける需要が改善、輸出を促進
• FDIや観光はGDPの15%を占め、政治的混乱に関わらず今後も成⻑する⾒通し
• te
中所得者層の拡大
所得増⼤による購買⼒の⾼まり
• 2012年に中所得者層は1900万人に到達、2020年には3600万人に増加(CAGR約8.5%)
• タイは2020年までに⾼中所得所得経済国となる⾒込み
• 追加の需要は1820億⽶ドル相当となる⾒通し(2012年⽐50%増加)
SOURCE: Frost & Sullivan Analysis, OECD, DBS
インフラ開発
経済活性化と⻑期的な成⻑維持に必須
• インフラに向けた⽀出は経済バリューチェーンを拡⼤し、メコン地域との統合で成⻑が促進
• 2015年から2022年の8年間での3兆3,000億バーツ相当のインフラ開発プロジェクトは内閣が承認
⾃動⾞業界に向けた投資拡⼤
タイのグローバルサプライチェーンとしての地位を強化
• タイは総額1,390億バーツ相当の第⼆期エコカー政策を実⾏
• ⾃動⾞メーカー10社によって第一期50万台からさらに158万台のエコカー生産が予定
• ASEANにおける⾃動⾞⽣産拠点と低燃費⾞の世界拠点としての地位を固める
12
2015年の⾒通し
不安定なグローバル経済や国内消費の冷え込みがタイ経済に⼤きな影響を及ぼし、タイ⾃動⾞市
場は2015年に新たな課題に直⾯する⾒込み
1. 国内経済
• 好意的だが弱い成⻑
2. 世界経済
• 不確実な需要とタイからの輸出にとって新たな障壁
3. ⾃動⾞ファイナンス
• 需要成⻑を抑制するローン承認の厳格化
4. 消費者マインド
• 改善するが注意が必要なアプローチ
13
1.国内経済
好意的だが弱い成⻑
GDPは推定4%の成⻑
[+] 政府のインフラ⽀出の増加、刺激策(農業補助⾦やSMEへの信用)の実施
[-] 北部・北東部の⼲ばつが農業収⼊に影響
[+] 観光セクターの回復
14
2.世界経済
不確実な需要とタイからの輸出における新たな障壁
[-] ⼀般特恵関税制度の恩恵の損失によりEUへの輸出が15%減少
[-] ロシア、中近東、アフリカにおける地理的・社会経済的リスクによる需要減少
[-] オーストラリアドルの下落によりタイの最⼤の輸出先への輸出が抑制
[+] バーツの下落(新興マーケットからの資本流出、安定した国内政策⾦利)
15
3.自動⾞ファイナンス
ローン承認の厳格化が市場成⻑を抑制
[-] 高い家計負債(GDPの84%)が国内消費を抑制(経済全体の70%)
[-] 初めて⾃動⾞を購⼊する⼈々を対象とした税制優遇措置(First - Car Buyer Program)
により不良債権の⽐率がさらに上昇
[-] ⾦融機関が⾦利上昇を検討
16
4.消費者マインド
改善するが注意が必要
[+] 消費者マインドは2014年12月に81.1に到達し、2015年にさらに改善する⾒通し
新モデルやプロモーションが継続する一方、消費者間では「注意」をする傾向
[-] 税率の変更により、2015年H2に需要のシフトが⾒られる予定
17
2015年 タイ経済の⾒通し:フロスト&サリバンの分析
要因
国内経済
世界経済
SOURCE: Frost & Sullivan Analysis, TAIA
⾃動⾞ファイナンス
消費者マインド
18
シナリオ
•
•
政府のインフラ⽀出の増加、刺激策の実施による成果がH2に⾒られる
GDPは4%成⻑
•
農業に向けた補助⾦が農業収⼊の減少⾷い⽌めに貢献
•
主要な世界経済の停滞により、H1に輸出需要が停滞する⾒込み
•
H2にバーツの下落(連邦政府のレート引き上げとタイ銀⾏は国内政策⾦利を維持)
•
不良債権の上昇なし。初めて⾃動⾞を購⼊する⼈々を対象とした税制優遇措置(First
- Car Buyer Program)の影響が減少
•
クレジットのコストは同じ状況が続き、⾦利上昇は⾒られない
•
ローン承認は厳格化が続く
•
消費者マインドは2015年H1に改善する⾒通し
•
•
政情の変化に備えて、消費者はH2に購買について「注意」をする傾向に
2016年にピックアップトラックの価格が上昇するという認識が消費者間で存在することから、
2015年にピックアップトラックの販売台数は微増
2015年 タイ⾃動⾞市場の展望:フロスト&サリバンの分析
輸出需要は停滞するが、国内市場は年後半に回復
市場に影響をもたらす主な要因
12%
9.8%
10%
3.0%
8%
2%
1%
6%
4%
5.8%
2%
A
I
A
T
,s
is
lya
n
A
na
vi
lu
S
&
ts
or
F
:E
C
R
U
O
S
0%
Baseline Growth
ベースラインの成⻑
19
Domestic Economy
国内経済
Global Economy &
Currency Movement
グローバル経済・通貨変動
Auto Financing
⾃動⾞ファイナンス
Consumer Sentiment
消費者マインド
‘000 units
2015年 タイ⾃動⾞市場の展望:フロスト&サリバンの分析
前年⽐9.8%増の95万台に成⻑する⾒通し
新⾞販売台数合計: :
870,000
9.8%
1,000
新⾞販売台数合計: :
950,000
900
800
700
460
500
600
500
400
300
A
I
A
T
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lya
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A
na
vli
u
S
&
ts
or
F
:E
C
R
U
O
S
410
450
200
100
0
2014
2015 (F)
Passenger Cars
乗⽤⾞
20
Commercial Vehicles
商⽤⾞
年の販売台数は、2014年12月時点で
の予測データ
基準年は2007年
*2014
今後5年間にかけてタイ⾃動⾞市場を形成する要素
第⼆期エコカー政策の市場への刺激
次世代の⾃由貿易協定(FTA)
メコン地域との統合
インドネシア⾃動⾞市場との競争
ASEAN経済共同体(AEC)
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は、下記までご連絡下さい:
フロスト&サリバン ジャパン株式会社
担当:辻
TEL: 03-4550-2215
Email: [email protected]
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