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参考資料1 第2期中期目標期間暫定実績表(PDF形式

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参考資料1 第2期中期目標期間暫定実績表(PDF形式
参考資料 1
第二期中期目標期間実績表(暫定)
平成22年5月25日
ナ
イ
ト
独立行政法人製品評価技術基盤機構( NITE )
中期目標
中期計画
平成18年度実績
Ⅰ.中期目標期間
平成18年4月1日~平成23
年3月31日(5年間)
平成19年度実績
A
Ⅰ.国民に対して提供するサービ Ⅰ.国民に対して提供するサービ Ⅰ.国民に対して提供するサービス
ス そ の 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に ス そ の 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に その他の業務の質の向上に関する
関する事項
関する目標を達成するため取る 目標を達成するため取るべき措置
べき措置
B.バイオテクノロジー分野
評価
B.バイオテクノロジー分野
B.バイオテクノロジー分野
1 . 生 物 遺 伝 資 源 に 係 る 情 報 等 1 . 生 物 遺 伝 資 源 に 係 る 情 報 等 1.生物遺伝資源に係る情報等の提
の提供業務
の提供業務
供業務
(1) 生物遺伝資源の戦略的収集 (1) 生物遺伝資源の戦略的収集
・保存・提供
・保存・提供
研究開発や産業上有用な生
物遺伝資源を戦略的に収集
し、永続的に保存・提供を行う
ため以下の業務を行う。
研究開発や産業上有用な生
物遺伝資源を戦略的に収集
し、永続的に保存・提供を行う
ため以下の業務を行う。
① 有用機能等の探索源となる
微生物の収集・保存・提供
こ れまでにない 利用 価値の
高い微生物収集のため、国内
外において新規機 能を有する
可能性が高いと思われる環境
において微生物を探索・収集、
日本への移転を行い、約3万
株の微生物を収集し、その提
供体制を整備する。
① 有用機能等の探索源となる
微生物の収集・保存・提供
これまでにない利用 価値の
高い微生物の収集のため、国
内においては、新規機能を有
する可能性が高いと思われる
環境に生息する微生物の探索
・収集を行う。海外においては
生物多様性条約による制約下
において、生物多様性の豊富
なアジア諸国において新たな
有用機能を持つ可能性が高い
放線菌、菌類等を中心に探索・
収集し、日本への移転を行う。
以上により、国内外あわせて
約3万株の微生物を収集し、そ
の提供体制を整備する。
(1) 生物遺伝資源の戦略的収集・
保存・提供
A
評価
平成20年度実績
A
Ⅰ.国民に対して提供するサービス
その他の業務の質の向上に関する
目標を達成するため取るべき措置
B.バイオテクノロジー分野
A
評価
平成21年度実績
A
Ⅰ.国民に対して提供するサービス
その他の業務の質の向上に関す
る目標を達成するため取るべき
措置
B.バイオテクノロジー分野
A
Ⅰ.国民に対して提供するサービス
その他の業務の質の向上に関す
る目標を達成するためとるべき措
置
B.バイオテクノロジー分野
AA 1 . 生 物 遺伝 資源 に係 る情 報等 の
提供業務
AA 1 . 生物 遺 伝資 源 に係る 情 報 等の
提供業務
AA 1 . 生 物遺 伝 資源に 係る 情 報等 の
提供業務
(1) 生物遺伝資源の戦略的収集・
保存・提供
(1) 生物 遺伝 資 源の戦 略的 収集・
保存・提供
(1) 生 物遺 伝資 源の 戦略 的収集・
保存・提供
国際レベルの NBRC (国家生
物遺伝資源機関)として、研究開
発や産業上有用な微生物の生物
遺伝資源を
戦略的に収集し、
永続的に保存・提供するため、以
下の業務を実施。
国際レベルのNBRC(国家生物
遺伝資源情報機関案として、研究
機関や産業上有用な微生物の生
物遺伝資源を戦略的に収集し、継
続的に保存・提供するため、以下
の業務を実施。
① 有用機能等の探索源となる微
生物の収集・保存・提供
① 有用機能等の探索源となる微
生物の収集・保存・提供
① 有用機能等の探索源となる微
生物の収集・保存・提供
① 有用機能等の探索源となる微
生物の収集・保存・提供
【国内:2,811株を収集】
「ゲノム情報に基づいた未知微生
物遺伝資源ライブラリーの構築プ
ロジェクト(未知微 PJ)」( NEDO か
らの受託:平成14年度~平成19
年度)
・長野県・菅平、九州地方、千葉
県、広島県、鳥取県などに於い
て、土壌、薬用植物、強酸性土
壌、イソギンチャクなどから2,8
11株を分離した。系統解析結果
より 、494株が未知微生物であ
った。
・ミシガン大学の RDP-II より得た
16S rRNA データを収集し、同時
に国内において分離した微生物
の 16SrRNA 遺伝子配列に関す
る情報をそれぞれ整理して、 16S
rRNA による分子系統解析インハ
ウス・データベースシステムを整
備した。これによって、 16S rRNA
塩基配列による系統解析が迅速
化される。
・ rpoB, rpoC, fus 遺伝子の配列に
よる系統解析を、 Bacillus 及 び
Streptomyces を 供 試 し て 行 い 、
亜種レベルでの解析が可能で
ある遺伝子群であることを見い
だした。
【国内:3,016株を収集】
・山梨県、長崎県、千葉県、沖縄
県、大分県、北海道、秋田県など
において採集した土壌、砂、腐朽
木、リター、海藻、ナマコ、ホヤ、
昆虫等の試料から、総計3,016
株(アーキア 1 株、細菌1,130
株、放線菌1,268株、酵母1
株、糸状菌616株)を分離・選択
した。系統解析結果などにより、
この内の544株が未知微生物で
あった。
【アジア4ヶ国と二国間による微生
物探索プロジェクトを実施。国内
外(特にアジア地域)の様々な環
境より有 用機 能等の探索源とな
る微生物(大量提供用株)を4,4
13株収集保存】
(第二期累計:16,143株)
○インドネシア
・スラウェシ島・南スラウェシ州
プチャ植物園及びスマトラ島・
ランプン州リワ植物園におい
て採集した試料より糸状菌2
4 7株、 放線菌243株、 酵母
100株の合計590株を分離
・選択し、日本へ移転し保存
した。
○ベトナム
・中部の Phong Nha-Ke Bang
国立公園において採集した試
料より糸状菌477株、放線菌
499株の合計976株を分離
・選択し、日本へ移転し保存
した。
・高温菌を含むセルラーゼ生
産菌スクリーニングを行った。
○モンゴル
・ホブスゴル県のホブスゴル湖
周辺及びバヤンホンゴル県の
シ ャルガル ジュ ート熱泉にお
いて採集した試料より糸状菌
380株、放線菌395株、細
菌569株の合計1,344株を
分離・選択し、日本へ移転し
保 存した。なお 、微生物探
索には、日本企業との合同探
索を行った。
○国内
・木更津市、豊中市、八丈島な
どにおいて採集した土壌、海
藻等の試料から、総計1,50
3株(糸状菌391株、放線菌
1,112株)を分離・選択し保
存した。
【アジア各国・国内での微生物探
索】
アジア3ヶ国と二国間による微
生物探索プロジェクトを実施。国
内外(特にアジア地域)の様々な
環境より有用機能等の探索源と
なる微生物(大量提供用株)を9,
457株収集保存。(第二期累計:
25,600株)(12月末実績)
○ベトナム
・北部のクックフォン国立公園、中
部のバックマ国立公園及び南部
のカットティエン国立公園等にお
いて採集した試料より合計1,02
3株(糸状菌513株、放線菌51
0株)を、日本へ保存した。(12
月末実績)
・高温菌を含むセルラーゼ生産菌
スクリーニングを行った。
・北部のバーベイ国立公園及びク
ックフォン国立公園において採集
した試料より、合計118株(いず
れ も 糸状 菌 )を 分 離・ 選 択 し 、 日
本へ移転し保存した。なお、微生
物探索には、日本企業との合同
探索を行った。
○モンゴル
・中北部フブスグル県及び西部オ
ブス県において採集した試料よ
り、合計362株(酵母112株、細
菌250株)を分離・選択し、日本
へ移転し保存した。なお、微生物
探索には、日本企業との合同探
索を行った。
○ブルネイ
・中部のラビ地区(ランパイオとス
ンガイ・リアン)および首都近郊の
ベラカス公園において採集した土
壌・落葉・海棲生物などの試料よ
り、糸状菌、放線菌、細菌を分離
・選択し、日本へ移転した。
○国内
・木更津市内、高尾山などにおい
て採集した土壌等の試料から、
合 計 4 7 0 株 ( 放 線 菌 4 7 0 株 )を
分離・選択し保存した。(12月末
実績)
・外部機関から譲渡された菌株の
【海外:3,886株を収集】
・モンゴル・ウブス県において採集し
た28試料より総計841株の微
生物を分離・選択し、 NITE に移
転した。 NITE で更に詳細に系
統解析した結果、最終的に770
株(アーキア11株、細菌213
株、放線菌346株、菌類200
株)を保存した。
・インドネシアにおいて231試料を
採集し、総計1,011株を分離・
選 択 し 、 NITE に 移 転 し た 。
NITE で 更 に 詳 細 に 解 析 し 、 最
終的に955株(糸状菌403株、
酵母93株、放線菌459株)を
保存した。また、酵母では、93
株を同定の結果、18属34種を
認 め、 内 1 6 株 が 新 種 、 放 線 菌
【海外:3,479株を収集】
・モンゴル西部のウブス湖、東部
のチョイバルサン及びウランバ
ートル近郊において試料採集を
行った。その結果、カビ1,060
株、放線菌400株、細菌564
株、酵母77株の合計2,101
株を日本へ移転した。 NITE で
更に詳細に系統解析した結果、
最 終 的に1,5 40株(カ ビ564
株、放線菌396株、細菌503
株、酵母77株)を保存した。
・インドネシアのカリマンタン島及
びジャワ島中部において試料採
集を行った。その結果、カビ48
6株及び放線菌500株の合計9
86株を日本へ移転した。 NITE
で更に詳細に系統解析した結
果、最終的に807株(カビ340
株、放線菌467株)を保存した。
・ベトナム北部のハロン湾で最大
の 島 CatBa 島 の 中 心 に あ る
CatBa 公立公園 、この島の近く
の Monkey Island の2カ所で試
料採集を行った。
その結果、カビ632株、放線菌
520株の合計1,152株を日本
へ移転した。 NITE で更に詳細
に系統解析した結果、最終的に
1,132株(カビ627株、放線菌
505株)を保存した。
【遺伝子探索技術の開発】
環境試料中の微生物多様性解析
手 法 を 確 立 す る た め 、 SYBR
-1-
【大量提供用株の提供】
・ CBD (生物多様性条約)を遵
守した契約により国内企業及び
大学に新規4,621株を含む1
評価
平成22年度実績
評価
では127株の系統解析結果よ
り、内101株が新種であった。
・ベトナムにおいて58試料を採集
し、1,439株(菌類493株、放
線菌946株)を分離・選択し、
NITE に移転した。
・ミャンマーでの探索は、首都移
転、大臣の交代に伴う混乱によ
り、探索の許可が下りず中止し
た。
「微生物を利用した石油の環境安
全対策に関する調査」( NEDO か
らの受託事業:平成17年度~20
年度)
A.石 油 の 国 際 輸 送 に お け る 海 洋
汚染対策
・インドネシアにおいて石油分解関
連細菌722株を分離し NITE に
移転した。系統解析結果より、こ
の内の175株が未知微生物であ
った。
・ イ ン ド ネ シ ア ・ パ リ 島 に設 置 し た
試験区から定期的に試料をサン
プリングし、微生物動態を解析し
た結果、肥料添加区で分解活性
が高いことを確認した。この 際、
Alcanivorax 属 、 Marinobacter
属、 Cycloclasticus 属の菌が主要
な石油分解菌であった。それ以
外にも11属の石油分解菌が検
出された。
・さらに、それら分離株の各種炭素
化合物に対する資化性を調べ、
フェノチアジン分解菌35株及び
フルオランテン分解菌2株を見い
だした。
・また、上記分離株中、2M01株
(仮称)は、新属新種と推定され
るが、幅広い鎖長のアルカン類
を強力に分解することを見いだ
した。
B.石油関連施設微生物腐食対策
・石油タンクの腐食部分より微生
物を分離・培養し、それら微生物
株の腐食能力を解析した結果、
嫌気条件で激しく金属腐食を起こ
す微生物を見いだした。本微生
物は Methanococcusmaripaludis と
同定した。
・ 本 菌 を も と に 、 8 月1 7 日に 共同
研究先と共同で特許「金属腐食
能を有する新規微生物」を出願
した。本特許は、これまで、金属
腐食の原因菌と考えられてきた
硫酸塩還元菌とは異なるメタン
生成古細菌が激しい腐食を引き
起こすことを世界で初めて証明
したものである。
・金属付着性微生物として新たに
Bowmanelladenitrificans の 近 縁
種(新種)を分離することに成功
した。
【大量提供】
[5社・1研究機関:13,843株]
A.菌株による提供
・国内株466株を1社に提供した。
・ベトナムでの自社分離株88株を
1社に提供した。
・ベトナムでの自社分離株500株
を1社に提供した。
・未知微生物株980株を1社に提
供した。
・国内株2,000株、未知微株500
株が1社において更に1年間の
継続利用。
・海外株4,366株、11株、930
株及び2株についてそれぞれ1社
Green Ⅰ ※ を用いた Cot 解析 ※に
よる細菌の多様性評価の可能性
について検証を行った。検証の
結果、土壌からの微生物の分離
方法、微生物からの細菌の選択
方法、ハイドロキシアパタイトを用
いた1本鎖 DNA と2本鎖 DNA
の分離方法、 SYBRGreen Ⅰを用
い た 反 応 系 につ い て 、 最 適 な 方
法を確立した。また、確立した方
法に より環境サンプルの多様性
を評価するための指標算出方法
につ いて検討を行い、指標(案)
を示した。
※ SYBR Green Ⅰ:2本鎖 DNA
に結合することで蛍光発光
する試薬
※ C o t 解 析 :断片化した
2本鎖 DNA を熱変性させ、
それが一定の条件下で2本
鎖に再会合する際の速度係
数
【新規遺伝子の取得】
・ PAI-PCR 法 ※ により、イエシロア
リから糖質加水分解酵素遺伝
子の一つであるキシラナーゼの
新規遺伝子を 17 個取得した。
・インバース PCR 法 ※により、土壌
や 活 性汚 泥 など の環境 試料 か
ら 、 リ パ ー ゼ の 新 規 遺 伝 子 19
個を取得した。また、取得した遺
伝子を宿主ベクター系( E.coli と
pET ) を 用 い て 発 現 さ せ 、 可 溶
性タンパク質1個を取得したが、
本酵素は新規な性質を有した。
※ PAI-PCR 法:少量しかないゲ
ノム DNA を増幅する方法の
ひとつ
※ インバース PCR 法: DNA を
環状にすることで、未知領域
DNA を増幅する方法
【二次代謝物生産遺伝子の探索】
280株において二次代謝物生
産遺伝子を同定し、80株で新規
な二次代謝物生産を行うかを確
認した結果、新規物質と確認され
たのは3株であった。
・インドネシアのマラッカ海峡の海
水から石油分解菌を新たに20
0株を単離するとともに、181株
を日本に移転した。また、石油
集積培養後のマラッカ海峡およ
びジャカルタ湾沖海水中に含ま
れる菌が類似し、栄養塩濃度も
殆ど差がないことから、これまで
に得られたバイオレメディエーシ
ョ ン の知 見 がマ ラッカ 海 峡に 適
用できる可能性があることが確
認された。
・インドネシア・パリ島に設置した
試験区で6種類の肥料を組み合
わせた海浜模擬実験を実施し、
微生物動態を解析した結果、効
果的と判断される肥料を選抜し
た。
・ 石 油分 解 過 程 に お け る 現場 活
躍菌の菌層変化を測定し、石油
中に含まれる炭化水素の成分
ごとに、特異的に分解する菌の
種類を特定した。また、インドネ
シア海水における石油分解菌の
主役 は Marinobacter 属 細菌で
あることが示唆された。
・鉄腐食性の集積培養物から、
鉄腐食能を安定して保持してい
る鉄腐食性メタン生成古細菌
Methanococcusmaripaludis OS7
株を新規に分離した。 OS7 株は
-2-
2,080株
を提供中。
【培養ブロスによる提供】
・19年度に引き続き JBIC (化合
物等を活用した生物システム制
御基盤技術開発)からの依頼を
受け、 糸状菌 1,16 9株、 放線
菌1,131株等の総計2,300
株を複数の培地を用いて培養
し、そのうち8,422ブロスを提
供した。
う ち 7 , 4 8 4 株 (糸 状菌 4 , 6 6 8
株、放線菌2,665株、酵母151
株)の整理・保存作業を終了し
た。(12月末実績)
【大量提供用株の提供】
・ CBD (生物多様性条約)を遵守
し た 契 約 に よ り 国 内 企業 及び 大
学に新規252株を含む4,917
株を提供中。(12月末実績)
【培養ブロスによる提供】
・20年度に引き続き JBIC (化合
物 等 を 活 用 し た 生 物 シス テム 制
御 基 盤 技 術 開 発 ) か ら の 依頼 を
受け、糸状菌720株、放線菌1,
440株等の総計2,160株を複
数の培地を用いて培養し、4,32
0ブロスを提供した。(12月末実
績)
において更に1年間の継続利用。
B.培養ブロスによる提供
「化合物等を活用した生物システ
ム制御基盤技術開発」( JBIC 共同
研究:18年度)
・菌類2,000株、放線菌2,000
株の総計4,000株を2種類の
培地を用いて培養し、その8,0
00ブロスを JBIC に大量提供し
た。
【その他の実績】
・学会等における外部発表実績
(論文発表、学会発表)
NITE が保 有 する生物 遺 伝資
源に関する情報の提供を目的と
して、保 存微生物株及び収集微
生物を用いての機能解析、分類
学的研究等の成果を中心に、学
会や学会誌等において
外部発表を行った。
※実績の主な内容
●論文発表:
・ International Journal of Systematic
and Evolutionary
Microbiology (英国):3件掲載
・ Plany Cell :1件掲載
・ Extremophiles :1件掲載
・ Mycoscience :1件掲載
・ Edaphologia :1件掲載
・ Journal of Natural Products :1件
掲載
・ Actinomycetelogica :1件掲載
・ Microbes & Environments :2件
掲載
・ Bioscience, Biotechnology,and
Biochemistry :2件掲載
●その他の紙上発表
・薬科 微生物学:1件掲載
・バイオサイエンスとインダストリー
:2件掲載
・ 日本微 生物系統保存研究会:1
件掲載
・菌懇会通信: 1 件掲載
●学会・講演会での発表
・ 8th International Mycobiological
Congress:4件
・国際菌学会議:4件
・日本微生物資源学会大会:1件
・日本放線菌学会大会:3件
・日本菌学会大会:5件
・日本生物工学会大会:2件
・日本ゲノム微生物学会:2件
・日本植物病理学会: 1 件
・日本土壌微生物学会年次大会:
1件
・日本土壌動物学会大会:1件
・日本放線菌学会・糸状菌遺伝子
研究会ジョイントシンポジウム: 1 件
・日本微生物生態学学会:1件
・材料と環境 2006 :1件
・ 11th International Symposium on
Microbial Ecology :3件
・水環境学会シンポジウム:1件
・日本農芸化学会:6件
37℃付近で最大の腐食能を示
し、硫酸塩還元菌を混合して培
養することにより、激しい腐食能
を示すことが明らかになった。ま
た、腐食環境資料から安定的に
DNA を抽出する方法として、ス
キムミルクの添加が有効である
ことが明らかになった。
・石油関連施設から分離した微
生物の中に、これまで分離した
鉄腐食菌とは異なる腐食形態を
持つ菌株を発見し、これまで分
離した菌株の培養方法を応用し
て OS7 株に適用したところ、増
殖が促進された。
・鉄腐食性メタン生成古細菌2株
( OS7 株、 KA1 株)のゲノム解
析を行い、得られたデータと公
開 されている他のメタン生成古
細菌( S2 株、 C5 株、 C6 株、
C7 株)のゲノム比較を行った。
【民間企業からの菌株の大量移
転】
企 業1社から菌株を大量に譲
渡 し た いと いう 申 し 出 が あ り 、 相
手方と菌株の受け入れについて
契約書を締結し、 NITE に移転し
た。
【スクリーニング株の大量提供】
(6社・9,260株)
新規大量提供: 953 株
・モ ン ゴ ル での 自 社 分 離 株 2 4 1
株を1社に提供した。
・モ ン ゴ ル での 自 社 分 離 株 3 0 0
株を1社に提供した。
・ベトナムでの自社分離株412
株を1社に提供した。
継続: 8,307 株
・国内株2,000株、国外株4,3
66株、未知微株500株が1社
において更に1年間の継続利
用。
・国内株34株、国外株2株が1社
において更に1年間の継続利
用。
・国外株2株が1社において更に
1年間の継続利用。
・国外株930株が1社において
更に1年間の継続利用。
・国外株473株が1社において
更に1年間の継続利用。
【培養ブロスによる提供】
(7,299株)
・菌類3,753株、放線菌3,22
6株等の総計7,299株を複数
の 培 地を 用いて 培養し 、 その1
5,238ブロスを1社に提供し
た。
【学会等における外部発表実績
(論文発表、学会発表)】
N ITE が保有する生物遺伝資
源に関する情報の提供を目的と
して、 保存 微生物株及び収集微
生物を用いての機能解析、分類
学的研究等の成果を中心に、学
会や学会誌等において外部発表
を行った。
※実績の主な内容
●論文発表: 13 件
・ Internatio nal Jou rn alof
Systematicand Evolutionary
Microbiology (英国):6件掲
載
・ Microbiology &
Environmental :4件掲載
-3-
・ Journal of Antibiotics :2件掲
載
・ Bioscience,Biotechnology, and
Biochemistry :1件掲載
●その他の紙上発表: 8 件
・日本菌学会ニュースレター:3
件掲載
・日本微生物生態学会誌:1件
掲載
・日本医真菌学会雑誌:1件掲
載等
●学会・講演会での発表:国内
26 件、海外 6 件
th
・ 14 InternationalSymposium
on theBiology ofActinomycetes
:3件
・ The 11th
InternationalConference on
CultureCollection :1件
・ Gordon Research Conference,
Applied&Environmental
Microbiology :1件
・ American Society for
Microbiology 107thGeneral
Meeting :1件
・日本農芸化学会:5件
・日本放線菌学会大会:4件
・日本微生物生態学会大会:4
件
・日本菌学会大会:3件
・日本生物工学会大会:3件
・未知微PJ国際ワークショップ
:3件
・材料と環境2006:2件
・日本土壌動物学会大会:1件
・日本森林学会大会:1件等
② 他機関の研究成果である微
生物の収集・保存・提供
大学や企業等の研究により
論文等で報告された微生物のう
ち利用価値が高く産業利用可能
な微生物約1万株を収集し、提
供体制を整備する。
② 他機関の研究成果である微
生物の収集・保存・提供
大学や企業等の研究により
論文等で報告された微生物のう
ち利用価値が高く産業利用可能
な微生物約1万株を国内外の大
学、研究機関、企業等からの寄
託や交換等により収集し、提供
体制を整備する。
② 他 機関 の研 究成果である微生
物の収集・保存・提供
1,2 39株 を収 集 ・保存 した。
内訳としては、国内外の企業・大
学・研究機関から寄託数834株
(大量寄託3件、計562株を含む
国 内 733株 、海外 101株 )を保
存するとともに、国内外の生物遺
伝資源機関との交換により305
株(国内機関230株・海外機関7
5株)、共同研究によりタイ
BIOTEC から21株、その他79株
を保存した。今後、更に収集した
株の解析を進め保存株に加えて
いく予定。
また、国内の大学の保存機関か
ら、利用者の利便性を図るため
の段階的移管を目指し、リストの
提供を受け、選定を実施してい
る。18年度の分譲株数は、8,0
19株(対前年比 111%)であっ
た。
【その他の実績】
・学会等における外部発表実績
(論文発表、学会発表)
NITE が保有する生物遺伝資源
に関する情報の提供を目的とし
て、保存微生物株及び収集微生
物を用いての機能解析、分類学
的研究等の成果を中心に、学会
や学会誌等において外部発表を
行った。
※実績の主な内容
●論文発表:
・ I n t e r n a t i on a l Jo u r n a l of
Systematic and
EvolutionaryMicrobiology ( 英
国):2件掲載、1件投稿
・ Biosci. Biotechnol. Biochem.
(日本):1件掲載
・ Mycoscience (日本):1件掲載
② 他機関の研究成果である微生
物の収集・保存・提供
内訳としては、国内外の企業・大
学・研究機関から寄託数725株、
大量寄託1件、147株を保有する
とともに、国内外との交換により2
92株、アジアの生物遺伝資源機
関との共同研究により224株を保
存した。これに加えて平成18年度
の委託事業によって作成された大
腸菌遺伝子欠失株2,547株の品
質を確認し保存した。
平成19年度の分譲株数は7,2
41株であった。
【学会等における外部発表実績
(論文発表、学会発表)】
NITEが保有する生物遺伝資源
に関する情報の提供を目的とし
て、保存微生物株及び収集微生
物を用いて の機能解析、分類学
的研究等の成果を中心に、学会
や学会誌等において外部発表を
行った。
※実績の主な内容
●論文発表: 11 件
・ Mycoscience :1件掲載
・ FEMS Yeast Research :2件掲
載
・ Int.J.Syst.Evol.Microbiol (英国)
:6件掲載
・ J. Gen. Appl.Microbiol.(日本):
1件掲載
・ Microbes andEnvironments :1件
掲載
●その他の紙上発表:5 件
・日本微生物資源学会誌:4件掲
載
・細胞工学:1件掲載
●学会・講演会での発表:国内 28
件、海外 12 件
・ The 11th International Conference
on CultureCollection :5件
-4-
② 他機関の研究成果である微生
物の収集・保存・提供
・国内外から微生物株1,337株
を収集し、品質確認し、保存し
た 。 内 訳 と し て は 、 国 内 外 の企
業・大学・研究機関から寄託数
979株、国内外との交換により
117株、アジアの生物遺伝資源
機関との共同事業 により241
株を保存した。(第二期累計:
6,511株、NBRC株累計:2
3,365株)
・微生物の分譲株数は、7,798
株であった。
・20年度新たに収集した微生物
株等を東北支所に移送し、保管
管理を行った。
② 他機関の研究成果である微生
物の収集・保存・提供
・国内外から微生物株1,830株
を収集し、品質確認し、保存し
た。(第二期累計:7,291株、N
BRC株累計:24,145株、年度
末見込み)
・ 微生 物の分 譲 株数 は、6 ,221
株であった。
・ J. Gen. Appl. Microbiol.(日本):
1件掲載
●その他の紙上発表
・ Microbiology Australia (豪州):
1件掲載
・日本微生物生態学会誌:1件掲
載
・ Int.J.Syst.Evol.Microbiol (英国)
:1件掲載
・第 15 改正 図説 日本薬局方微
生物試験方法の手引き:1件掲
載
・日本微生物資源学会誌:1件掲
載
●学会・講演会での発表
・国際菌学会議:3件
・ ア ジ ア 太 平洋 バ イ オ テク ノロ ジ
ー会議:1件
・日本微生物資源学会大会:2件
・日本放線菌学会大会:4件
・日本菌学会大会:3件
・日本生物工学会大会:2件
・インドネシア微生物学会大会:1
件
・ Workshop “ Quality Management
of CultureCollection for Curators
”(泰):5件
・日本農芸化学会大会:1件
・ 10th International Marine and
Freshwater Mycology Symposium
:2件
・ 14th International Symposium on
the Biology of Actinomycetes :2
件
・ Workshop on Quality
Management of Culture
Collection for Curators :1件
・ Asian Mycology Congress (アジ
ア菌学会):1件
・ Ascomycete Workshop with
Focuson the Xylariaceae and
Hypocr eales :1件
・日本微生物資源学会大会:5件
・日本乳酸菌学会大会:2件
・平 成 1 9年 度 第 1 回 か ず さ バ イ
オテクノロジーセミナー:1件
・日本菌学会大会:7件
・日本微生物生態学会大会:2件
・日本生物工学会大会:2件
・日本農芸化学会大会:5件
・ 日 本農 芸 化 学 会 第 2 回 学術 講
演会:1件
・日本放線菌学会:2件
・微生物変異原性試験研究会:1
件
③ DNA クローンの収集・保存・
提供
ゲノム解析の成果物や、大学
や企業の研究成果としての
DNA クローンについて、その有
用性 を考 慮 し収集 ・保存、提供
体制を整備する。
③ DNA クローンの収集・保存・
提供
ゲノム解析の成果物や、大学
や企業の研究成果としてのDN
Aクローンについて、その有用
性を考慮し、ユーザーニーズを
踏まえた収集・保存、提供体制
を整備する。
③ DNA クローンの収集・保存・提
供
19年度に予定される大学からの
DNA クローンライブラリーの受け入
れについては、より利便性をもたせ
るための機能付加を行っている。
18年度の分譲数は、184クロー
ン(対前年比89%)であった。
また、機構において実施されたゲ
ノム解析株結果の利用促進を図る
ため、 Gemmatimonas aurantiaca の
クローンについて収集を行った。
③ DNA クローンの収集・保存・提
供
「タンパク質機能解析・活用プロ
ジェクト:スプライシング・バリアン
トの取得技術の開発」で取得した
ヒトcDNAスプライシングバリアン
ト約24,000個のうち、12,00
0個をDDBJに公開し、分譲を開
始した。平成19年度のDNAク
ローンの分譲実績は105クロー
ン。
また、NITEがゲノム解析を実施
した微生物を主に、6株のゲノム
DNAの分譲を開始した。分譲実
績は17個。
③ DNA クローンの収集・保存・提
供
【世界最大規模のヒトタンパク質発
現用クローンの提供を開始】
・ゲノム解析株の DNA クローンを
1 2 ,3 2 5 個 収 集 す る と 共 に 、
NEDO 蛋白質機能解析・活用プ
ロジェクト由来のヒト cDNA クロ
ーンを計45,699個を収集(スプ
ライシングバリアントを12,424
個、ヒト タ ンパ ク質発 現用ク ロ ー
ンであるヒト Gateway エントリーク
ローンを33,275個収集)。ま
た、全ゲノム DNA の種類を12
種類増加させた。(第二期累計:
71,875株)
・ DNA クローンの提供数は、30,
260個であった。
③ DNA クローンの収集・保存・提
供
・ゲノム解析株の DNA クローンを
7,330個収集すると共に、ゲノム
DNA の 種 類 を 6 種 類 増 加 さ せ
た。(第二期累計:DNAクローン
20 ,8 31個、 ゲノムDN A24種
類)
・ 微 生 物 DNA ク ロ ー ン 、 ヒ ト c
DNA クローン、ヒト Gateway クロ
ーン の合計提供数は、333個、
ゲノム DNA の分譲数は29個で
あった。
④ 生物遺伝資源の提供体制強
化と利用促進
新規有用機能獲得のための
スクリーニング材料として微生
物を大量に提供するための効
率的な体制を整備し、利用を
促進する。
④ 生物遺伝資源の提供体制強
化と利用促進
ユ ー ザ ー ニー ズ を踏 ま えた
生物遺伝資源の提供を行い、
利 用 促進 を図 る ため、 新 規 有
用 機 能 獲 得 の ためのスクリ ー
ニング材料として微生物を大
量に提供するための効率的な
体制を整備する。
④ 生物遺伝資源の提供体制強化
と利用促進
【ISO9001の認証取得】
生物遺伝資源部門の提供体制強
化に向けて12月に国内微生物保
存機関としては初めてISO9001の
認証を取得した。今後ISO9001に
基づき、保存・分譲体制の一層の整
備を図る。
④ 生物遺伝資源の提供体制強
化と利用促進
【ISO9001の認証の維持・継
続】
平成19年10月にISO9001
の定期審査を受けた結果、指摘
事項は無く、継続が認められ
た。
④ 生物遺伝資源の提供体制強化
と利用促進
・生物遺伝資源の国際的水準の
品質を確保するため、18年度に
生物遺伝資源部門で認証を取得
した ISO9001 によるマネジメン
トを実施。
-マネジメントレビュー(4回/
年)、顧客満足度調査(寄託に
関するアンケートを実施)、ゲノ
ム情報を活用した品質管理、
ユーザーからの問い合わせに
対する真摯な対応( 1,000 件以
上)
20年10月に定期審査を受け
た結果、指摘事項はなく、継続
が認められた。
・日本薬局方で用いられる菌株の
品質確保のため、国立医薬品食
品衛生研究所と共同研究を継続
し、菌の 種 類 や培養条件を増
やして継代し、菌体内のタンパク
質、脂質等を分析することで、菌
の品質を確認する方法の検討を
行った。
・生物遺伝資源の利用実態にあっ
た提供体制の整備などについ
て、19年度の検討結果を踏ま
え、 関 係 者 に体 制 の 整 備 を 働 き
かけるとともに、必要となる技術
の 開 発 に つ い て 、 産 業界 等 と 連
④ 生物遺伝資源の提供体制強化
と利用促進
・生物遺伝資源の国際的水準の
品質を確保するため、18年度に
生物遺伝資源部門で認証を取得
した。 ISO9001 によるマネジメン
トを実施。
-マネジメントレビュー(4回/
年)、顧客満足度調査(寄託
に関するアンケートを実
施)、ゲノム情報を活用した
品 質 管 理、 ユー ザ ーか らの
問い合わせに対する真摯な
対応( 1,000 件以上)。
10月に更新審査及び2008年
度版への移行審査を受けた結
果、指摘事項はなく、継続及び移
行が認められた。
・年度内の冊子体カタログ発行の
ため、 公 開株 のデータチェックと
カタログの編集作業を行った。
・生物遺伝資源の利用を促進する
ための普及・啓発活動として、微
生物変移原性試験研究会
( BMS )に協力し、 Ames 試験
(復帰突然変異試験)の試験方
法および試験検定菌の取扱いに
ついての講習会へ講師を派遣し
た。
・各課から人員を集結して利用促
進に係るチームを立ち上げ、営
【東北支所でのバックアップ】
18年度新たに収集した微生物株
等 を 東 北 支 所に 移送し 、保 管 管理
を行った。また、5月に東北支所で
の植物防疫法に基づく保管管理の
許可が得られたため対象菌株につ
いてバックアップを行った。
【L-乾燥保存法の改良】
・有用微生物の保存への適用:用
途 が 明 確 な 有 用 細 菌 ( Bacillus
subtilis, Pseudomonas aeruginosa,
Brevundimonas diminuta,
M i c r o c o c c u s l u t e u s( K o c u r i a
rhizophila) ) 及 び 一 部 の 海 洋 細 菌
( Oceanospirillum 属細菌)を供試
し、磁性体ビーズを用いた L-乾燥
法の有効性を検証した結果、適用
可能であることが明らかとなった。
ま た 、 真 核 微 生 物 の
Saccharomyces cerevisiae, Candida
【日本薬局方の試験方法に関す
る共同研究】
日本薬局方で用いられる菌
株の品質を確保するために、
国立医薬品食品衛生研究所と
共 同 研究 を実 施 し、 菌 体内 の
タンパク質、脂質等を分析する
ことで、菌の品質を確認する方
法の検討を行った。
【東北支所での生物遺伝資源の
バックアップ】
平成19年度新たに収集した微
生物株等を東北支所に移送
し 、 保管 管 理を 行 っ た 。 ま た 、
平成19年6月及び平成20年
1月に東北支所での植物防疫
法に基づく保管管理の許可が
得られたため対象菌株につい
てバックアップを行った。
【L-乾燥保存法 ※の改良】
-5-
albicans,Schizosaccharomycespombe
で検討した結果、有効であること
が確認された。
・磁性体ビーズ分注ツールの試作と
評価:半自動化システム構築のた
めに必要なツールをそれぞれ検討
した結果、ハンドリングツールは永
久磁石を用いる磁気ピペットとし、
リリースについては、リリースする
先に予め50μ L の乾燥保護剤を
入れておくことによって、ハンドリン
グツールによる磁気ビーズのキャ
ッチ&リリースが効率よく行え、か
つ、その後の乾燥操作にも大きな
負担にはならないことが明らかと
なった。
・磁性体付着微生物の汎用乾燥法
の検討: L-乾燥処理は、真空下と
同様、アルゴンガス置換下につい
ても適用可能であることが確認さ
れた。
・包装様式の検討:96ウェルフォー
マットにアレンジできるチューブに
ガス置換下でアルミシールをする
ことを基本として、更に良好な保存
方法を検討。
【生物遺伝資源利用促進】
・ ジ ェ ノ パ ター ン 法によ る 微 生 物 株
迅速判別システム最終的に7つの
プ ラ イ マ ー を ユ ニ バ ー サル プ ラ イ
マーとして決定し、65属の細菌で
検討した結果、細菌の識別に幅広
く安定して利用可能であることが
わかった。 PCR の温度制御の詳
細設定の基準を最終決定し、判定
ソフトの不具合、バグも解消し、判
定用の指標を決定し、9月末で本
システム開発を終了した。また、
「生物の判別用ユニバーサルプラ
イマー」の特許を出願した。
【広報・企画】
バ イ オ 本 部 の 課 題 、 ニ ーズ を 抽
出するための体制作りのため、以
下の活動を実施した。
・ JBA (産業界)と協力し、生物遺伝
資源の産業利用技術開発勉強会
を主要な微生物利用の企業、大
学 、 研究 所を取 り まとめて立ち上
げた( 96 名登録)。
勉強会では生物遺伝資源プラット
フォーム整備、 ベンチャー支援、
技術開発等の政策提言を作成し
た。政策提案の内容は、産業界の
グリーンバイオフォーラム(バイオ
政策提案組織) NEDO (グリーン
バイオ戦略)とも摺り合わせた上
で、 METI 生物課へ提案した。
・ JBA と協力し、 NITE ・ JBA 生物
遺伝資源研究会を開催し(3回)、
産業界の意見の取り入れと、
NITE 活動の産業界への浸透を図
った。
・バイオ企業数社の R&D 担当役員
等を訪問し、意見交換を行った。
・近畿バイオ振興会議、 METI 産業
クラスターバイオ分科会、久留米リ
サーチパーク他で、17件の説明
会、講演会を実施した。
・成果報告会を開催した。
・バイオ EXPO 、遺伝学会等でバイ
オ本部事業の展示を行った。
・バイオジャパンに展示するととも
に、海外より研究者を招いて講演
会を実施した。
・ JBA と共催で「動き出す微生物の
新産業利用」の講演会を実施。
・ NHK 「クローズアップ現代」 5/18
・保存法の汎用性の検討におい
て 、 有 用 細 菌 と し て Bacillus
属 、 Streptomyces 属 、
Cellulomonas 属、 Rhodococcus
属等15属90株、及び真核微
生物として Saccharomyces 属 6
株、 Candida 属6株を用いた保
存 法 の有 効性 を 検証 し 、適 用
可能であることを確認した。
・磁性体ビーズ分注ツールの試
作と評価において、ハンドリン
グツールの性能を検討し、同
時に複数のビーズを分注可能
にすることで菌株の生育速度
等 に関 わ ら ず 確 実 に 保 存 、 復
元出来ることを確認するととも
に、ハンドリングツールに装着
するチップを開発した。
・磁性体付着微生物の汎用乾燥
法 の 検討において、乾燥のた
めの条件の最適化、乾燥装置
の小型化を検討した結果、ビ
ーズの乾燥装置を変更するこ
とで、大幅な小型化を実現し
た。
・磁気ビーズを用いた L-乾燥保
存方法について、大腸菌を用い
た標準方法を完成した。
・ハンドリングツールの開発にお
いて、特許になりうる技術が
開発さ れた。(来年度特許出
願される見込み。)
※L-乾燥保存法:微生物の水
分を蒸発させ、真空状態でガラ
スアンプルに封入して保存する
方法
【産業界との連携】
・ユーザーニーズの掘り起こしの
ため、企業5社を訪問し、意見
交換を行った。
・微生物の利用に当たっての課
題を洗い出しそれに対する対応
策を明確にするため、企業を組
織化した「微生物の産業利用促
進に向けた勉強会」をJBAと共
同で開催し、微生物利用企業等
の有識者からの情報収集に努
め た ほか 、 ユーザ ーと のディス
カッションを行った。
・「網羅的解析技術の適用による
微 生物利用産業の拡大に向け
た 課題調査」に参加し、企業の
抱える技術的課題を把握した。
本調査と上述勉強会は、NITE
とJBAで協議した結果、微生物
利用促進のための課題抽出と
技術開発を両輪として議論する
仕組みを工夫したものである。
・バイオマスを分解する微生物由
来の酵素についてもその活性評
価手 法や評価系構築のための
調査を開始した。
【普及啓発】
・ モンゴル及びベトナムにおけ
る国内企業3社との合同探索
について3件の報道発表を行
い、9紙の新聞に計10件の
記事が掲載された。
・ 「微生物の取り扱いに関わる各
種規制について」をテーマにNI
T E 微生物 資源 シ ン ポ ジ ウム を
開催した。本シンポジウムの講
演内容と、後日開催した講演者
等による座談会の模様を合わ
せた内容を冊子としてまとめ、
企業や大学等に広く配布した。
・ バイオエキスポ2007及びバイ
-6-
携してさらに検討を進めた。
・生物遺伝資源の利用を促進する
ための普及、啓発活動をして、微
生物変異原性試験( BMS )研究
会と共同で、 Ames 試験(復帰突
然変異試験)の試験方法および
試験検定菌の取り扱いについて
講習会を開催した。
業目的としたパンフレットやチラ
シの作成、およびそれらのイベン
トや学会等での配布、PRを行う
ことによる認知機会を増やすこと
による利用促進を図った。
日 放 映 で CBD 条 約 下 に お け る
NITE の海外微生物探索活動につ
いて広報を実施した。
・ JBA 主催の CBD セミナーで NITE
の広報を実施した。
・「モンゴルとの MOU 締結」「ベトナ
ムで共同探索」、「インフルエンザ
の克服に向けて」の報道発表を実
施し、毎日新聞、日経産業新聞等
に掲載した。
・ 顧 客 リ ス トに 基 づ くバ イ オ本 部 事
業の情報提供を実施した。
・くらしとバイオプラザ 21 主催のバ
イオカフェにおいて、「バイオテクノ
ロジーの歴史とこれから~お酒か
ら薬まで~」「華麗なる微生物の世
界~その豊かな多様性」の発表を
行い、 NITE のバイオテクノロジー
分野の広報を実施した。
オ ジ ャ パ ン 20 0 7 に 出 展 し 、 バ
イオ本部事業について広報活
動を行った。
・NHK教育TVの学習教材番
組 「 1 0 m in. ボ ッ ク ス : 微 生
物の世界」のシナリオ作成及び
映像作成について協力を行っ
た。
・学会等でNBRCの研究成果を発
表し、生物遺伝資源の有用性に
ついて、啓発を行った。(再掲)
(2) 国 内 及 び ア ジ ア 諸 国 と の 生 (2) 国 内 及 び ア ジ ア 諸 国 と の 生 (2) 国内及びアジア諸国との生物遺
物遺伝資源機関ネットワーク
物遺伝資源機関ネットワーク
伝資源機関ネットワークの構築
の構築
の構築
(2) 国内及びアジア諸国との生物
遺伝資源機関ネットワークの
構築
(2) 国 内 及 び ア ジ ア 諸 国 と の 生 物
遺伝資源機関ネットワークの構
築
(2) 国 内 及 び ア ジ ア 諸 国 と の 生 物
遺伝資源機関ネットワークの構築
我が国を代表する微生物を
中心とした中核的な生物遺伝資
源機 関と して、 国内 及 びア ジア
諸国に分散している様々な特徴
を持った生物遺伝資源の有効
利用を図るため、国内及びアジ
ア諸国における生物遺伝資源
機関ネットワークの中核的拠点
として生物遺伝資源に関する様
々な情報を集約し、我が国の利
用者 が 的確 かつ 効 率的に活用
できる体制を整備する。また、経
済協力開発機構(OECD)の提
唱 す る 国 際 的生 物 遺 伝 資 源 機
関ネットワークの構築に貢献す
る。
国内及びアジア諸国に分散し
ている様々な特徴を持った生物
遺伝資源の有効利用を図るた
め以下の業務を行う。
① 国内生物遺伝資源機関との
ネットワークの構築
国内生物遺伝資源の有効利
用を図るため、微生物に関する
生物遺伝資源機関との連携を
強化し、生物遺伝資源に関する
様々な情報を収集・整備した統
合データベースを構築する。
① 国内生物遺伝資源機関とのネッ
トワークの構築
7月より NBRC が運営・管理の主
体となり主要5機関のデータを統合
したデータベース( JSCC オンライン
カタログ)として公開した。これは、
延べ42,000株を収載し、国内の
分譲実績の約 40%をカバーする。
公開後半年で約13万件のアクセス
が あ っ た 。 ま た 、 1 月よ り 海外 に向
けても情報発信を開始した。
また、統合データベースへのさら
なる参加機関拡大のため、カルチャ
ーコレクション委員会メンバーのうち
同データベースに参加していない1
0機関に対し、同委員会委員長とし
て参加を呼びかけるとともに、その
ための条件整備を促した。
① 国内生物遺伝資源機関とのネ
ットワークの構築
平成18年度に公開した統合デー
タベースのデータを更新するとと
もに、新たな4機関に参加を呼び
かけ、調整を行った。また、参加
機関拡大のために、「新たな収集
用新フォーマットの制定」とサンプ
ルデータを準備した。
さらに、6月に開催されたJSC
C年次大会において地球規模生
物多様性情報機構へのデータ提
供に対する考えを示し、現行参加
機関から了解を得た。
本データベースへは、国内外から
約53万件のアクセスがあった。
① 国内生物遺伝資源機関とのネ
ットワークの運用
・ NBRC ( 国 家 生 物 遺 伝 資 源 機
関 ) が 運 営 ・管 理の 主 体と な り 、
主要4機関のデータを統合したデ
ータベース ( JSCC (日本微生
物資源学会)オンラインカタログ)
を着実に運用した。
・参加機関の拡大を図るため、
JSCC を活用し、千葉大学、大阪
大学、 岐 阜 大 学 、 長崎 大 学 に 対
し て「統 合デー タ ベース」への参
加を要請し、了承を得た。現在、
代表機関である千葉大学真菌医
学研究センターが登録データを
準備中。
・「統合データベース」は病原微生
物という新たなカテゴリのデータ
が約 13,000 株増える。(総収録
微生物株数: 約 56,000 株, 参加
機関: 5)
① 国内生物遺伝資源機関とのネ
ットワークの構築
・日本微生物資源学会(JSCC)参加
23 機関中、機構を含め4機関の
JSCC 統 合 オンライ ンカ タ ログの
データ更新を行い、公開継続中。
千葉大学など新たな 3 機関から
病原性微生物株15,116株の
データの提供を受け、年度内公
開に向けデータ整備を実施中。
新規データを合わせると、公開微
生物の総数は58,518株とな
る。
② アジア諸国との生物遺伝資
源機関ネットワークの構築
アジアの生物遺伝資源の有
効利用を図るため、機構が中核
と な り 発 足 し た ア ジ ア 地 域 にお
ける生物遺伝資源の保存と利
用促進を目的とする多国間の協
力体制を強化・推進し、この枠
組みを活用し、機構を中核的拠
点としてアジア諸国との生物遺
伝資源機関ネットワークを構築
する。
② アジア諸国との生物遺伝資源機
関(BRC)ネットワークの構築
第3回アジア・コンソーシアム
( ACM )が開催(中国)され、 BRC
ネットワーク事業として、 ACM ホ
ームページ(案)及びアジア BRC
ネ ッ トワ ーク 微 生 物株 デー タ ベ ー
ス( ABRCN Strain DB )のプロトタ
イプについて参加国による意見交
換を行った。
また、各国 BRC 間の生物資源
の交換を円滑に実施するため、共
通した素材移転協定( MTA )の様
式を検討する新たなタスクフォース
の設立が決定された。
ACM データワーキンググルー
プ会合(日、中、韓、泰)を3回開催
(6月第2回中国、9月第3回かず
さ、12月第4回タイ)し、データベ
ース構築とホームページでの公開
等について協議を実施した。デー
タベースについては、ほぼ完成し、
暫 定 公 開 し た 。 ま た 、 ホ ーム ペ ー
ジ( NITE 担当)の試作を行い、こ
れを評価した。
② アジア諸国との生物遺伝資源
機関(BRC)ネットワークの
構築
第4回アジア・コンソーシアム
(ACM)がインドネシアにて開催
され、各国(参加10カ国)におけ
るBRCの現状と課題について報
告された。新たに設置された「微
生物 資源移 転 管理 」につ いての
タスクフォースでは、微生物の寄
託と分譲に関する共通指針を作
成す るため、 少人 数 の 作 業 チ ー
ム(日・韓・タイ)を立ち上げること
で合意した。
日 ・中・ 韓 ・タイで作成したAC
Mの統合データベースへの参加
を呼びかけ、フィリピン、インドネ
シア、ベトナムが参加を表明し
た。また、韓国のKACCとタイの
TISTRにも参加を呼びかけ、TIS
TRが参加を表明した。LIPI(イン
ドネ シ ア )を 訪 問 し 、 現 状 調 査 を
行い 、 平 成 2 0年 度 中に 、 DB へ
の参加が可能となるように、今
後 、 L I P Iが 行 う べ き 事 項 を 提 案
書としてとりまとめた。
② アジア諸国との生物遺伝資源
機関(BRC)ネットワークの運用
・19年度に公開した日・中・韓・タ
イによるアジア統合データベース
( ABRCN )を着実に運用した。
・機構が主導する ACM (アジアコ
ンソーシア ム)において参加メン
バ ー に ABRCN へ の 参 加 を 要
請。現在、フィリピンが参加表明
しているものの、データの提供は
行われていない。この状況は、各
国に お い て 提 供す べき デ ー タ の
整備が 進まない 事に 起因してい
るためである。
・これを受け、 11 月に韓国にて開
催した第 5 回 ACM ミーティング
の場において、各国の技術協力
の強化のため のコミュニケーシ
ョンサイ トの作成を優先すること
とした。
・インドネシアについては 12 月に
実施した研修における BRC の運
営に関 する講義の中でデータベ
ースの機能 と役割について講
習会を実施した。
② アジア諸国との生物遺伝資源
機関(BRC)ネットワークの運用
・19年度に公開した日・中・韓・タ
イによるアジア統合データベース
( ABRCN )を着実に運用した。
現在は、NBRC株13,113株に
加え、CGMCC(中国 9,958
株)、KCTC(韓国 5,466
株)、BCC(タイ 1,088株)の
検索が可能となっている。
・11月にベトナムハノイ市で開催
された第6回アジアコンソーシア
ム(ACM)会合に参加し、データ
管理タスクフォース会合を開催し
て参加機関の現状把握と問題点
の収集を行い、今後の展開につ
いて協議した。
・人材育成タスクフォースのための
情報交換と 議論促進のため、各
国からの代表によるグループを
つくり、ACMの人材育成トレーニ
ングコース実施のための助成や
テーマについて各国の情報を収
集している。
・中国・韓国・タイの機関と積極的
に 微生 物資 源の 交 換を実 施 し、
相互補完を進めている。
③ GBRCN枠組み構築への貢
③ GBRCN枠組み構築への貢献
③ GBRCN枠組み構築への貢献
-7-
③ GBRCN 枠組み構築への貢献
③ GBRCN 枠組み構築への貢献
献
経済協力開発機構(OECD)
が提唱する国際的な生物遺伝
資 源 機 関 ネ ット ワ ーク ( G B R C
N)の枠組み構築活動に参加す
る。
OECDバイオテクノロジー作業部
会、 BRC タスクフォース会合に専
門家として出席し、 BRC の運営基
準の作成、 BRC ネットワークのた
めの情報の連携と交換、及び
GBRCN 構築に向けた協議に参加
し国際的ルール作りに貢献した。2
006年末でタスクフォース会合が
終了し、報告書が作成され公開さ
れた。
12月にパリにおいて開催され
たOECDのワークショップに参加
し、GBRCNにおける能力構築と
維持の必要と機会についての明
確化 の ための 討 論にお いて、日
本側(NBRC)からはアジアにお
ける国際共同研究及び行政官向
けのトレーニングコースのプログ
ラムについて報告し、各国にカル
チャーコレクションを定着させる
必要性と、技術の共有について
言及した。
また、データ共有の実際問題
についての討論においては議長
として参加し、当該議論ではGB
RCNに向けた具体的方策の策
定に向けた、各国の既存の事例
と経験が紹介された。
また、ドイツ(DSMZ)からグロ
ーバ ルBRCネットワークに関す
るデモンストレーションプログラム
の開発について提案がなされ、
各保存機関に対して協力の要請
があった。
・ OECD が提唱する国際的な生物
遺伝資源機関ネットワーク
( GBRCN ) の 枠 組 み 構 築 活 動
( OECD の BRC タスクフォース)
は、19年、 BRC 運営のためのガ
イ ドラ イ ン を 発 行 し 、 そ の 活 動 を
終了した。
・20年8月に開催された世界微生
物株保存連盟( WFCC )主催の
「カルチャーコレクションから BRC
への変換に直面して」というシン
ポジウムで機構職員が座長を務
め、歴史的経緯、ベストプラクティ
スガイドラインの内容、品質管理
と安全性への対応の必要性、ネ
ットワーク技術とグローバル BRC
ネットワーク構想の普及に貢献し
た。
・生物遺伝資源機関ネットワーク
(GBRCN)実証プログラムに参
加し、同プログラムの認定制度の
検証を着実に実施した。
④ デー タ ベース 等の充実と情
報等の利用促進
機 構 が 保 有 する生物 遺伝資
源に関する様々な情報の利活
用 を 促 進 す る た め 、 カ タ ロ グや
データベース等を整備・充実さ
せ、 学会 、インターネット、雑誌
等への発表等を活用した広報
活動等を行う。
④ データベース等の充実と情報等
の利用促進
新たに保存された微生物をカタ
ログデータベースに追加するととも
に新着情報としてホームページか
ら提供を行った。カタログデータベ
ースの付加情報として保存株の
rDNA 解析を実施し、データを HP
で公開 した。このデータは NBRC
から提供する微生物材料そのもの
のデータとして、内部の品質管理
と合わせて、利用者においてはス
クリーニング等で使用した微生物
株の同一性や分類学上の位置づ
けを知るためのツールとなり、有
用な微生物を選択する一助とな
る。このデータの充実と公開は今
後も引き続き実施していく。
また、顧客リストに基づくバイオ
本部事業の情報提供を実施。(再
掲)
④ データベース等の充実と情報
等の利用促進
新 たに 保存 さ れ た微生 物を カ
タログデータベースに追加すると
ともに新着情報としてホームペー
ジから提供を行った。
カタログデータベースの付加情
報として保存株のrDNA解析を実
施し、データをHPで公開した。こ
のデータはNBRCから提供する
微生物材料そのもののデータとし
て、内部の品質管理と合わせて、
利用者においてはスクリーニング
等で使用した微生物株の同一性
や分類学上の位置づけを知るた
めのツールとなり、有用な微生物
を選択する一助となる。このデー
タ の 充 実 と 公開 は 今後 も 引 き 続
き実施していく。
④ データベース等の充実と情報
等の利用促進
・新たに保存された微生物をカタロ
グに追加すると共に、解析された
ゲノム情報をデータベースに追加
し整備・充実を行った。
・広報活動の業務実績は、『Ⅰ.
A .2.戦略的な広報の実施』に
別掲した。
④ データベ ース等の充実と情報
等の利用促進
・カタログ第1版以降新たに保存さ
れた微生物菌株のデータを最新
の情報に更新し、3,758株を追
加した第2版を年度内に出版す
る予定。
・解析されたシーケンス情報をデ
ータベースに追加し整備・充実を
行った。シーケンス情報の登録数
は7,870で、内訳は糸状菌7,
399、細菌278、酵母162、古
細菌22、藻類9である。
・国内のバイオ産業団体、各地域
のバイオクラスター、大学、研究
所等との連携を図りつつ、イベン
トや学会での発表・展示やインタ
ーネット、雑誌、新聞等のメディア
を利用しての広報活動を行い、
機構が保有する生物遺伝資源に
関する様々な情報の利活用を促
進した。
・各課から人員を集結して利用促
進に係るチームを立ち上げ、営
業目的としたパンフレットやチラ
シの作成、およびそれらのイベン
トや学会等での配布、PRを行う
ことによる認知機会を増やすこと
による利用促進を図った。
・機構の生物遺伝資源の利活用に
関する様々な情報を利用者に提
供するため、メールマガジンの隔
月での配信を開始した。
(3) ゲノム解析等基本的機能の充
実と社会的貢献
【機構が保有する微生物株のゲノ
ム解析】
○生物遺伝資源の利活用を促進
するため、NBRCが収集・保存
する微生物株の中から、分類上
の 基幹となるもの(系統分類上
の基準となる株、潜在的な利用
価値の高い分類群の標準株)を
選定し、共同研究先等と協力し
ながら、ゲノム解析(塩基配列
(3) ゲノム解析等基本的機能の充
実と社会的貢献
【機構が保有する微生物株のゲ
ノム解析】
生物遺伝資源に関する情報を
整備し、付加価値を高めて利活
用を促進するため、NBRC(国家
生物遺伝資源機関)が収集・保
存した微生物株の中から、分類
上の基幹となるもの(a.系統
分類上の基準となる株、b.潜
在的な利用価値の高い分類群の
(3) ゲノム解析等基本的機能の充
実と社会的貢献
【機構が保有する微生物株のゲ
ノム解析】
生物遺伝資源に関する情報を整
備し、付加価値を高めて利活用を
促進するため、機構が保有する微
生物株の中から、分類上の基幹と
なるもの(a.系統分類上の基準
となる株、b.潜在的な利用価値
の高い分類群の標準株)を選定し、
大学、企業等の共同事業先等と協
【遺伝子組換え体の産業利用にお
けるリスク管理に関する研究プロ
ジェクト(経済産業省委託: 14 年
度~ 18 年度)】
(財)バイオインダストリー協会
(JBA)と共同して、生物遺伝資源
の安全性に係 る情報の収集・整
理を行った。平成 18 年度は、平
成 17 年度末にプロジェクト外部
の者を対象とした、データベース
のユーザビリティ調査を受け、デ
ータベースの改良を行いシステ
ムを完成した。また、今後、情報
の効 率的 な収集を行うためのシ
ステムを作成した。データの入力
作業を終了し、データベースは
「バイオセイフティデータベース」
という名称でインターネット上で公
開を開始した。
(3) ゲノム解 析等 基 本的 機能 の (3) ゲノム解 析等基本的機能の (3) ゲノム解析等基本的機能の充実
充実と社会的貢献
充実と社会的貢献
と社会的貢献
生物遺伝資源の利活用を促 【機構が保有する微生物株のゲノム
生物遺伝資源の利活用を促
進 す る た め 、 機 構 が 保 有 す る 解析】
進するため、生物遺伝資源機
生物遺伝資源に対して分子系 ○昨年度から共同研究により解析を
関としての基本的機能である
統解析、分類上基幹となる微
行ってきた以下の7菌について塩
ゲノム解析をはじめとする能力
生物のゲノム解析等を実施し、
基配列決定を完了した。
を充実させ、機構が保有する
情報を整備する。
生物遺伝資源のうち世界的に
また、産学官の有識者等の ①アナエロリネア属細菌( Anaerol
未解析である分類群を代表す
意見も踏まえ、社会的・政策的
inea thermophila UNI-1)
る微生物のゲノム解析を行う。
意義が高い微生物等のゲノム
嫌気性糸状細菌(3.53 Mb )
また、これまで蓄積してきた
解 析 等 を 、 機 構 が 培 っ て き た ②デフェリバクター属細菌 ( Defe
-8-
技術やノウハウを基に社会的・
政策的に意義のある微生物の
ゲノム解析等や共同研究を実
施することにより、様々な社会
的課題の解決に資する。
技術やノウハウを活用し、学術
界・産業界等との共同研究等
により実施する。
rribacter desulfurican
s SSM1)
好熱嫌気性細菌(2.54 Mb )
③スフィンゴビウム属細菌 ( Sphi
ngobium japonicum UT26
S)
残留農薬分解菌(4.42 Mb )
④アセトバクター属酢酸菌 ( Acet
obacter sp.)
酢酸菌(3.34 Mb )
⑤ハロアーキュラ属細菌 ( Halo
arcura japonica TR-1)
高度好塩古細菌(4.29 Mb )
⑥清酒酵母きょうかい7号株 ( S
accharomyces cerevisia
e kyokai No.7)清酒酵母(1
2.17 Mb )
⑦アシディフィリウム属細菌 ( Aci
diphilium multivorum A
IU301)
好酸性光合成細菌(4.21 Mb )
○さらに、今年度よりゲノム解析の実
施に当たっては、生物遺伝資源の
利活用を促進するため、 NBRC が
収集・保存する微生物株の中か
ら、分類上の基幹となるもの(系統
分類上の基準となる株、潜在的な
利用価値の高い分類群の標準株)
を選定し、共同研究先等と協力し
ながら、ゲノム解析(塩基配列の
決定、遺伝子領域の推定、遺伝子
機能の推定等)を実施することとし
た。
また、塩基配列決定、アノテーショ
ン と と も に 業 務 の 効 率 化 を 進 め、
個々の解析精度についても想定さ
れるゲノムデータの利用方法や解
析の難易度等も考慮しながら、必
要 な精度 の解析として、第1期中
期目標期間を大幅に上回るゲノム
解析能力を確立した。(1菌のゲノ
ム解析に要する期間 第 1 期後
半2~3年 →現状1年半程度)
これらにより、以下の微生物株を
対象としてゲノム解析を実施し、
NBRC コ レ ク シ ョ ン の 利 用 価 値 を
高める目途をつけた。
今年度は大学、企業等の共同研
究先と協力し以下の7菌の解析に
着手した。この内A-1①及びB-2①
の菌については、塩基配列決定を
完了した。
A.系統分類上の基準となる株
A-1 門、綱、目、科などの高次の
分類群を代表する株
①新規メタン生成古細菌 ( Meth
anoryza inaequalisis S
ANAE(仮称))
B.潜在的な利用価値の高い分類群
の標準株
B-1
食経験のある微生物群の標
準株(伝統的に使用されて
いるもの等)
①テトラジェノコッカス属乳酸菌( T
etragenococcus haloph
ilus NBRC 12172)
②スピルリナ属光合成細菌 ( Sp
irulina platensis NIES
39)
の決定、遺伝子領域の推定、遺
伝子機能の推定、遺伝子の発
現解析等)を実施した。
系統分類上の基準となる株に
ついては、未利用の微生物資源
の利活用を促進するという観点
から、従来未培養であった微生
物群から新たに分離された株に
特に注力してきているところであ
り、平成19年度においては、メ
タ ノ セ ラ 属 古 細菌 ( 水 田 由 来 の
新規メタン生成古細菌)のゲノ
ム解析を終了したほか、それぞ
れ特徴的な環境から新たに分
離されたオシリバクター属細菌
(動物腸管)、サーモスルフィデ
ィバクター属細菌(海底熱水)、
新 規 海洋 性 放線 菌( 海 底 泥 ) 、
カルディリネア属細菌(温泉硫
黄芝)に着手した。また、ジェマ
ティモナス属細菌のデータ公開
準備を進めた。
一方、潜在的な利用価値の
高い微生物群のうち、麹、酵母、
乳酸菌、酢酸菌などは、長い食
経験によって高い安全性が確認
されていることから、産業上の
利用価値が特に高いため、それ
ぞれの標準的な株について解
析を進めているところである。平
成 19年 度 にお い ては 、醤油 醸
造に用いられるテトラジェノコッ
カス属乳酸菌のゲノム解析及び
遺伝子の発現解析(プロテオー
ム解析)を終了し、麹菌のプロテ
オーム解析に続いて、黒麹菌の
ゲノム解析に着手した。その他
2種の酢酸菌、清酒酵母協会7
号、食用ラン藻について、ゲノム
解析を実施中である。
これらは食品産業のみではな
く、安全な生物遺伝資源として
の 活用を期待され、NITEの解
析は学会等から高い評価を受
けており、9月に、日本醸造学
会から麹菌(平成17年度実施)
のゲノム解析について特別表彰
を受けた。
【塩基配列決定】
○平成18年度から大学、産総研
等との共同研究により解析を行
ってきた以下の5菌について塩
基配列決定を完了した。
①グルコンアセトバクター属酢酸
菌( Gluconacetobacter
xylinus NBRC 3288)
セルロース生産菌(6.85Mb)
②スピルリナ属光合成細菌 ( Sp
irulina platensis NIE
S39)
食用ラン藻(3.51Mb)
③アクチノプラネス属放線菌 ( A
ctinoplanes missourie
nsis NBRC 102363(43
1))
運動性放線菌(8.77Mb)
④キタサトスポラ属放線菌 ( Ki
tasatospora setae NBR
C 1 42 1 6 T
(KM-6054))
setamycin 生産放線菌 (8.79
Mb)
-9-
標準株)を選定し、大学、企業
等の共同事業先等と協力し、ゲ
ノム解析(塩基配列の決定、遺
伝子領域・機能の推定、遺伝子
の発現解析等)及びそれらの情
報整備を行った。
・塩基配列の決定は、19年度か
ら共同事業により解析を行って
きた黒麹菌、低分子リグニン分
解菌等NBRC 株7菌について塩
基配列決定を完了した(総ゲノ
ムサイズとしては、当初計画の
5菌相当)。さらに新たに5菌
の解析に着手した。
・遺伝子領域・機能の推定、遺伝
子の発現解析は、鉄腐食古細菌
2株、放線菌(医薬品等として
有望な様々な代謝産物を生産す
る。)2種、ヤマトシジミの消
化管から分離された細菌を含む
8菌の遺伝子領域・機能の推定
を完了した。
・特に鉄腐食古細菌2株について
は、NBRCで単離した石油備蓄タ
ンクの鉄腐食を促進させる微生
物であり、鉄腐食条件で発現する
タンパク質のプロテオーム解析を
実施し、さらに鉄腐食に関わるタ
ンパク質を単離し、鉄腐食能の評
価を 行っ た 。こ れ らの 結果に基
づき、鉄腐食能に関連する遺伝
子群の特定と腐食メカニズムの
モデルの提唱を行った。また、
得られた知見を元に鉄腐食に関
する特許を出願した。
・ゲノム解析情報の整備として
は、系統分類上の基準となる株
として、ジェマティモナス門か
らのはじめての分離培養菌のデ
ータを公開した。また、潜在的
な利用価値の高い分類群の標準
株として、有機溶媒耐性ロドコ
ッカス属細菌2種、ブレビバチ
ラス属細菌のデータ公開を行っ
た。
【社会的・政策的に価値の高い
微生物のゲノム解析】
・感染研から提供された07/08シ
ーズン及び08/09シーズンのヒ
トインフルエンザウイルス分離
株712株の遺伝子(NA遺伝子、
M遺伝子)について塩基配列解
析を行い、その配列データを取
りまとめた。また、タミフル耐
性インフルエンザウイルスの緊
急サーベイランスに協力するた
め、08/09シーズンのA/H1N1型
ウイルス674株の遺伝子解析
を迅速に実施した。
・これらの成果は、WHOのインフ
ルエンザワクチン選定会議や、
インフルエンザ薬耐性株サーベ
イランスネットワーク会議へ資
料として提供され、流行株の正
確な予測や薬剤耐性株の監視体
制の強化などに役立てられた。
【糸状菌DNA塩基配列データベー
ス】
・ NBRC が保有する糸状菌7,06
0株の D1D2 + ITS の塩基配列
力し、ゲノム解析(塩基配列の決
定、遺伝子領域・機能の推定、遺
伝子の発現解析等)及びそれらの
情報整備を行った。
・塩基配列の決定は、共同事業に
より解析を行ってきた高温エタ
ノール発酵酵母、ホモ発酵火落
ち乳酸菌等NBRC株7菌について
塩基配列決定を完了した。
・遺伝子領域・機能の推定は、新
門代表種として新規耐熱性酵素
の産業利用が期待される新門
菌 、 強 力な 酵素 生 産能 を 有 し バ
イオマス分野での活用など、幅広
い分野での応用が期待される好
アルカリ性キシラン分解細菌、廃
水処理システムにおけるリン除去
の効率化や工業的リン酸化への
応 用が 期待 さ れる リ ン酸 蓄積菌
の3菌の遺伝子領域・機能の推
定を完了した。
・遺伝子の発現解析については、
NBRC保存株について、バイ
オエタノール生産の糖供給研究
を加速化する、糖化能を向上し
たセルラーゼの探索を実施した。
・ゲノム解析情報の整備として
は、産業利用が期待される磁性
細菌、酢酸菌、難分解物質を分
解する性質を持つ好熱性硫黄細
菌 、 メ タ ン 生 成 古 細 菌、 食 用ラ
ン藻等5菌のデータ公開を行っ
た。
【社会的・政策的に価値の高い
微生物のゲノム解析】
・新型インフルエンザウイルスにつ
いて、183株の解析を迅速に実
施し、系統解析、薬剤耐性変異・
強毒化変異の有無について解析
し、新型インフルエンザの監視に
役立てられた。
・ 感 染 研 か ら 提 供 さ れ た 08/09シ
ーズンのヒトインフルエンザウ
イルス分離株493株の遺伝子
について塩基配列解析を行い、
その配列データを取りまとめ
た。
・ こ れ ら の 成 果 は 、 WHOの イ ン フ
ルエンザワクチン選定会議や、
インフルエンザ薬耐性株サーベ
イランスネットワーク会議へ資
料として提供され、流行株の正
確な予測や薬剤耐性株の監視体
制の強化などに役立った。
③グルコンアセトバクター属
酢酸菌 ( Gluconacetobac
ter xylinusNBRC 3288)
B-2
放線菌類のうち分類上の標
準となる株
①ミクロルナタス属細菌 ( Mic
rolunatus phosphovorus
NM-1)
②アクチノプラネス属放線菌 ( Ac
tinoplanes missouriens
is NBRC102363)
③キタサトスポラ属放線菌 ( Kit
asatospora setae NBRC
14216)
【遺伝子領域・機能の推定と確認】
昨年度開発したアノテーション
支援ツールの活用、手順の見直
し 、 進捗 管理 の徹 底に より 、作業
効率の向上に取り組みながら、ア
ノテーション能力の向上を図り、従
来、2菌/年程度の能力であった
ものを年4菌相当に拡充した。ま
た、更なる能力を拡充強化するた
めに、マニュアルアノテーションの
ルール化やオートアノテーションを
検討した。
○アノテーションを実施しているも
の
①ロドコッカス属細菌 ( Rhodoco
ccus opacus B4株)(8.83
Mbp)
新規次世代宿主候補微生物と
して、16年度からNEDO委託事業
としてゲノム解析及び主要な遺伝
子についてのアノテーションを行
ったものであるが、全遺伝子につ
いてのアノテーションを完了した。
②嫌気性糸状細菌 ( Anaerolin
ea thermophila UNI-1)
(3.53Mb)
全 遺 伝 子 に つ い て の ア ノ テー
ションを完了した。
③新規メタン生成古細菌 ( Metha
noryza inaequalisis SAN
AE(仮称))(2.79Mb)
10月に着手し、実施中。平成19
年度6月終了の予定。
④テトラジェノコッカス属乳酸菌 ( T
etragenococcus halophil
us NBRC 12172) (2.56Mb)
12月に着手し、実施中。平成19
年度8月終了の予定。
⑤スピルリナ属光合成細菌 ( Spi
rulina platensis NIES3
9)
遺伝子領域の推定等アノテーショ
ンの準備を開始した。
○このほか、次のゲノムのアノテー
ションを実施中(主として共同研究
者が分担。)。
①好熱嫌気性細菌 ( Deferriba
cter desulfuricans SSM
1)(2.54Mb)
②残留農薬分解菌 ( Sphingobi
um japonicum UT26S) (4.
42Mb)
⑤ミクロルナタス属細菌 ( Microl
unatus phosphovorus N
M-1(NBRC 101784T))
リン酸蓄積菌(5.69Mb)
○大学、企業等の共同研究先と協
力し以下の11菌の解析に新た
に着手。
この内A-2②及びB-3②の菌に
ついては、塩基配列決定を完了
した。
A.系統分類上の基準となる株
A-1 門、綱、目、科などの高次
の分類群を代表する株
3ルブリヴィヴァックス属細菌( R
ubrivivax
gelatinosus
NBRC 100245(IL144))
紅色光合成細菌
②サーモスルフィディバクター属
細菌 ( Thermosulfidiba
cter takaii ABI70S6T)
嫌気好熱性細菌
③セレノモナス属細菌 ( Selen
omonas ruminantium s
ubsp. lactilytica T
AM6421)
ルーメン細菌
④カルディリネア属細菌 ( Cal
dilinea aerophila ST
L-6-O1T)
通性嫌気性細菌
A-2 我 が 国で分 離さ れて基準
株として登録された株
①アンフィバチルス属細菌 ( Am
phibacillus xylanus
NBRC 15112 T ) 好アルカリ
性キシラン分解細菌
②オシリバクター属細菌 ( Osc
illibacter valericig
enes Sjm18-20T(NBRC
10213)) 偏性嫌気性細菌
③バークホルデリア属細菌 ( B
urkholderia plantari
i MAFF301723)
イネ苗立枯病原細菌
B.潜 在 的 な 利 用 価 値 の高 い 分 類
群の標準株
B-1 食経験のある微生物群の
標準株(伝統的に使用され
ているもの等)
①黒麹菌( Asperg illus awa
mori NBRC 4314)
B-2
放線 菌類のうち分類上の
標準となる株
①新規海洋性放線菌 (Marin
e actinobacterium YM
16-304)
B-3
極限環境、特殊環境に由
来する微生物の標準株
②スフィンゴビウム属細菌( Sph
in gobium
sp. SYK-6(N
BRC 103272)) 低分子 リ
グニン分解菌
③メタノコッカス属古細菌 ( Me
thanococcus maripalu
dis KA1及び OS7)
鉄腐食性古細菌
- 10 -
情報の取得を完了した。
・シーケンスデータの配列の評価
を行い、 NBRC 株に分子系統解
析情報 とし て付 加するとともに、
その評価を 受けた配列データ
により、分子系統解析及び簡易
同定のための評価系を確立し
た。
・外部公開用のDBの基本設計を
完了した。
③アセトバクター属酢酸菌 ( Acet
obacter sp.) (3.34Mb)
④高度好塩古細菌 ( Haloarcur
a japonica TR-1) (4.29
Mb)
⑤清酒酵母きょうかい7号株 ( Sac
【遺伝子領域・機能の推定と確認】
○アノテーション(機能推定)を完
了した菌
①メタノセラ属古細菌 ( Methan
charomyces cerevisiae
SANAE株はライスクラスターIと
呼ばれるメタン生成古細菌群
の最初の分離株であり、新しい
科の基準株として論文発表が
予定されており、系統分類上
重要である。
また、メタンは重要なエネル
ギー資源である一方、強力な
温室効果ガスであり、自然界
から発生するメタンのうち数割
が 水田土壌に由来するものと
推定されており、ライスクラスタ
ーIに属するメタン生成古細菌
の寄与が大きいとされている。
アノテーションによりメタン生成
関連遺伝子等を特定した。今
後の水田からのメタン生成メカ
ニズムの解明に寄与すること
が期待される。
②テトラジェノコッカス属乳酸菌
( Tetragenococcus halophil
us NBRC 12172)(2.56Mb)
醤油醸造に用いられる植物
性 乳酸菌である。アノテーショ
ンにより、遺伝子レベルで安全
性を確認できた。
また、醤油醸造に必要な耐
塩性等に関する知見が得られ
た。今後、耐塩性、安定性に優
れた酵素を多数生産するた
め、安全な遺伝子資源として、
様々な産業応用が期待され
る。
○平成18年度から継続してアノテ
ーションを実施している菌
スピルリナ属光合成細菌( Spir
ulina platensis NIES39)
○平成19年度から新たにアノテ
ーションに着手した菌
①キタサトスポラ属放線菌 ( K
kyokai No.7) (12.17Mb)
【遺伝子の発現解析】
○NITEがゲノム解析を実施した麹
菌 ( Aspergillus oryzae
RIB-40) のプロテオーム解析
を実施した。
・標準的な液体培養により発現
したタンパク質のプロテオー
ム解析により、17年度末実績
として1,564個のタンパク質を
同定した。今年度は産業利用
に近いメンブレン培養により
発現したタンパク質の解析、
及び、解析が困難な糖鎖修飾
や各種修飾タンパク質の解析
を実施した。解析の困難を克
服しつつ1,480個のタンパク質
を同定し、総計2,244個(重複
を除く)のタンパク質を同定
した( Aspergillus 属として
は世界最多のタンパク質を同
定)。
・検出されたタンパク質からアノテ
ーションでは推定されていなか
った複数のタンパク質を実際に
検出するとともに、新規ORF282
を含む約400の(ORF の約 20%)
について修正する必要が生じ、
ORF 修正・再アノテーションのた
め、解析データを共同研究先に
提供した。
○成果の公表
・昨年度までに解析を終了し、ゲ
ノム上の遺伝子の開始点がこれ
までの常識を覆す大きな発見に
結びついた Aeropyrum pernix K
1については、米国の著名なプ
ロテオーム専門科学雑誌ASBMB
Molecular & Cellular Proteom
ics(Impact Factor:9.6)に1
8年5月号に、また、同菌を用い
て 解 析 が 困 難 な膜 タ ン パ ク 質 に
ついて NITE 独自の解析手法を
開発し有名な分析専門誌 JCAC
分析化学に 18 年 12 月に論文掲
載を行った。さらに JBA のバイオ
サイエンスとインダストリー 19 年
3 月号にトピックス記事を掲載し
た。
・昨年度までに解析が終了し ORF
の約40%が予測と異なることが
判明し た Brevibacillus br
evis 47 に つ い て 18年 5
月 第54回米国質量分析学会に
おいて、学会発表を行った。
・ Aeropyrum pernix K1の解析結
果について18年6月にDB公開。
○ 今 年 度 か ら 開 始 し た NEDO委 託
事業(高性能宿主細胞創製技術
の開発、微生物反応の多様化・
高機 能化 技術 の開 発 )につ いて
は、リファレンスとなる大腸菌W31
10株について約1,210/4,388(ORF
の28%)タンパク質を同定した。高
ocella paludicola
SA
NAE)(2.79Mb)
itasatospora setae NBR
C 14216 T(KM-6054))(8.
79Mb)
②アクチノプラネス属放線菌( A
ctinoplanes missourien
sis NBRC 102363(431))
(8.77Mb)
③メタノコッカス属鉄腐食古細菌
( Methanococcus maripa
ludis KA1及びOS7)
○ こ の ほ か 、 次 の ゲ ノム の ア ノテ
ーションを実施中(主として共同
研究者が分担。)
①好熱嫌気性細菌 ( Deferri
bacter desulfuricans
SSM1)(2.54Mb)
②残留農薬分解菌 ( Sphingo
bium japonicum UT26
S)(4.42Mb)
③アセトバクター属酢酸菌 ( Ac
etobacter sp.)(3.34
Mb)
④高度好塩古細菌 ( Haloarc
ura japonica TR-1)
(4.29Mb)
⑤清酒酵母きょうかい7号株( S
- 11 -
性能宿主細胞を創製するために
不要な遺伝子を極力排除した大
腸菌MGF株については約500タン
パクを同定。
【ゲノム情報に関する実績】
ゲノム情報データベースへの
新規機能追加により新たな情報
の提供開始、ゲノム情報の更新
によりデータベースの充実を行
った。
○遺伝子領域・機能情報
機構ホームページより公開して
いる好気性超好熱古細菌 ( Aero
pyrum pernix K1株)のゲノム情
報を全面的に更新した(6月)。
○タンパク質発現情報
Aeropyrum pernix K1株のプロ
テオーム解析結果について論文
発表するとともに、データを公
開した。(6月)
○ゲノム比較情報
ブドウ球菌、 Pyrococcus 属古
細菌に関する情報を公開した。
○ NBRC クローン情報
NBRC が保有・分譲するゲノム
解析により得られる DNA クローン
の情報をゲノム情報データベース
から閲覧する機能を開発し、麹菌
のクローン情報を公開した。
○ゲノム解析により取得した遺伝
子に関する情報等を以下の通り
提供した。
●雑誌での発表
・論文1報
・Applied Microbiology and
Biotechnology:1件
●学会等での発表
・国際学会発表 5件
・第 20 回国際生化学・分子生物
学会議4件
・ Extremophiles 2006 1件
・国内学会発表 7件
・第 21 回日本放線菌学会大会
2件
・日本生物工学会平成 18 年度
大会 1件
・日本ゲノム微生物学会 3件
・日本農芸化学会 1件
【社会的・政策的に価値の高い微生
物のゲノム解析】
翌シーズンの流行株を予測し、適
切なワクチン株を選定するととも
に 、 薬 剤耐 性株 の モニ タリングや
耐性マーカー解明のため、国立感
染症研究所に集められた分離株
を解析した。国立感染症研究所か
ら提供された05/06シーズンのヒト
インフルエンザウイルス分離株618
株の不活化試料の遺伝子(NA遺
伝子、HA遺伝子、M遺伝子)につ
いて塩基配列解析を行い、その配
列データを取りまとめた。塩基配
列データは国立感染症研究所が
統計解析、分子系統解析等により
分析し、流行株の正確な予測や薬
剤 耐性株の監視体制の強化など
に役立てるため、WHOのインフル
エンザワクチン選定会議や、インフ
ルエンザ薬耐性株サーベイランス
ネットワーク会議へ資料として提供
された。
accharomyces cerevis
iae kyokai No.7)
(12.
17Mb)
⑥グルコンアセトバクター属酢
酸菌 ( Gluconacetobact
er xylinus NBRC 328
8)
【ゲノム情報の整備】
ゲノム情報データベースにより
新たなゲノム情報の提供開始、
更新によりデータベースの充実を
行った。
○遺伝子領域・機能情報機構ホー
ムページより公開している嫌気
性 超 好 熱 古 細 菌
( Pyrococcushorikoshii OT3 株)
のゲノム情報を全面的に更新し
た。また、新たにコクリア属細菌
( Kocuriarhizophila )のゲノム情
報を公開した。
【学会等における外部発表実績
(論文発表、学会発表)】
○ゲノム解析により取得した遺伝
子に関する情報等を以下のとお
り提供した。
●雑誌での発表: 1 件論文1報
Journal ofBacteriology:1 件
(投稿中)
●学会等での発表: 12 件国際学
会発表 2件
26th
InternationalSpecialisedSymposi
um onYeasts 1件
第 10 回アジア・オセアニア転
写会議( ACT-X ) 1件
国内学会発表 10件
BMB2007 (第 30 回日本分子
生物学会年会・第 80 回日本生
化学会大会合同大会)2件
ラン藻の分子生物学 2007 2
件
第 71 回日本植物学会大会シ
ンポジウム 1件
日本ゲノム微生物学会 4件
日本農芸化学会2件
日本化学会第 88 春季年会1
件
【遺伝子の発現解析(プロオテー
ム解析)】
○テトラジェノコッカス属乳酸菌
( Tetragenococcus hal
ophilusNBRC12172) のプ
ロテオーム解析を実施した。
・細 胞膜破砕の困難を 克服し 、
標準的な液体培養及び産業利
用に近い塩化ナトリウム添加
培 養の菌体から、それぞれ実
際に発現した1,329個(全推
定遺伝子の52%)及び1,14
1個(同45%)、重複を除いた
合計1,364個(同53%)のタ
ンパク質を同定した。
・発現したタンパク質から耐塩性
等に重要な知見を与えるタン
パク質等を同定し、産業利用
に有用な情報が得られた。
○大腸菌W3110株及びMGF株
・大腸菌W3110株及び大腸菌M
G F株 に つ い て 、 プ ロ テ オー ム
解析を実施し、それぞれ、1,6
41(全推 定遺伝子の38%)
タンパク質、1,385(全推定遺
伝 子 の 4 3 % )タ ン パ ク 質 を 同
定した。NITEで特許出願を行
- 12 -
っ た 解 析 技 術 を 含 めて 解析 し
た 結果、 大腸菌 の網羅 的プロ
テオーム解析として同定数が
世界最高記録を上回る結果と
なった。
・一般的に困難である質量分析
法による定量分析法を習得し、
発 現 タ ン パク質 の 比較 解析 を
実施した。必須遺伝子でありな
が ら機能未知遺伝子のタンパ
ク質発現の確認、翻訳開始位
置を決定し共同事業先に提出
した。最も研究された大腸菌に
おいても複数の遺伝子情報の
修正が必要であることを見出し
た。
【学会等における外部発表実績
(論文発表、学会発表)】
国際学会発表 1件
55th ASMS Conferenceon Mass
Spectrometry (米国質量分析学
会)
国 内 学 会 発 表 1 件 BMB2007
(第 30 回日本分子生物学会年
会・第 80 回日本生化学会大会
合同大会)
【特許出願】
・平成19年6月、解析が困難な難
溶性タンパク質のプロテオーム解
析技術をNITE独自で開発し、特
許出願を行った。
【社会的・政策的に意義の高い微
生物のゲノム解析】
・翌シーズンの流行株を予測し、
適切なワクチン株を選定するとと
もに、薬剤耐性株のモニタリング
や 耐 性 マ ー カ ー 解 明 のた め 、 国
立感染症研究所に集められた分
離株を解析した。国立感染症研
究所(感染研)から提供された06
/07シーズン及び07/08シーズン
のヒトインフルエンザウイルス分
離株638株の不活化試料の遺
伝 子 ( NA遺 伝 子、 HA遺 伝 子 、 M
遺伝子)について塩基配列解析
を行い、その配列データを取りま
とめた。塩基配列データは感染
研が統計解析、分子系統解析等
により分析し、流行株の正確な予
測や薬剤耐性株の監視体制の強
化などに役立てるため、WHOの
インフルエンザワクチン選定会議
や、インフルエンザ薬耐性株サー
ベイランスネットワーク会議へ資
料として提供された。
・流行予測に関しては、Aソ連型の
遺伝子解析により、HA蛋白質の
抗原 領域 に 特定 の アミ ノ酸置 換
を持つウイルスへと推移している
ことが確認された。感染研におい
て、この置換を代表する変異株を
新たなワクチン株に選定していた
とこ ろ、今シーズンは新しいワク
チ ン 株 に類 似 の A ソ 連 型 が 近 年
にない大流行になった。 耐性
株の監視については、数年前か
ら問題化しているアマンタジン耐
性ウイルスに加え、今シーズンは
欧州を中心にタミフル耐性ウイル
スが急拡大し、大きな問題になっ
たものの(ノルウェーではAソ連
型の70%が耐性株)、感染研と
の連携によって薬剤耐性株の監
視体制を整備したことにより、急
浮上したタミフル耐性株の問題に
も迅速に対処できた(日本での流
行には至っていないこと、日本は
- 13 -
タミフル最大の消費国であるが、
タミフル耐性株が日本発でないこ
との確認に貢献) 。
・平成19年度末に日本でもタミフ
ル耐性ウイルスが発見され、WH
Oから感染研にサーベイランスの
緊急要請があり、感染研から
NITE の協力が不可欠であるとし
て、遺伝子解析の協力依頼があ
ったことから、タミフル耐性インフ
ルエンザウイルスについて、平成
19年度提出のあった 07/08 シー
ズンの A/H1N1 型ウイルス 344
株の遺伝子解析に着手した。
【真菌類基本情報の収集】
・NBRCが保有する糸状菌7,06
0株 のうち3,927株について、
D1/D2+ITS 領域の塩基配列を決
定した。
・ AFTOL 及び関連する重要文献
約70報より、同様な配列データ
を糸状菌類1,620属にわたる
5,024配列取得した。
それぞれを整理することによっ
て、糸状菌の分類学的位置の検
証が迅速化される。
(4) 海外資源国との二国間協力 (4) 海外資源国との二国間協力 (4) 海外資源国との二国間協力体制
体制の構築
体制の構築
の構築
生 物多様 性 条約 の 発 効 に よ
り入手や利活用が困難となって
いる海外生物遺伝資源の産業
利用の推進を可能とするため、
我が国を代表する微生物を中
心とした中核的な生物遺伝資源
機関としてアジアを中心とした関
係各国との二国間の協力体制
の構築や連携を強化し、我が国
の研究機関や民間企業が海外
の生物遺伝資源を活用できる体
制を整備する。
生 物 多 様 性 条 約の 発 効 によ
り入手や利活用が困難となって
い る 海 外 生 物 遺 伝 資源 の我が
国における持続的な利活用の
ため、アジア諸国と生物多様性
条約を踏まえた微生物の利用
に関する二国間協定(MOU)の
締結や共同事業契約(PA)等を
通じ、海外資源国との連携を強
化する。
【新たな二国間協力体制の構築】
・4月にモンゴル科学院総長、事務
局長、生物研究所所長並びに自
然 環 境 省 環 境 天 然 資 源局長 と協
議し、 NITE とのプロジェクトを提
案し、良好な感触を得る。5月に、
採集地候補であるウブス県に行
き、ウブス湖保護区管理事務所所
長、県副知事と面談し、ウブス県
での微生物探索の許可を得る。6
月29日にモンゴル科学院と MOU
を締結し、同院生物研究所と PA
を締結した。
・ベトナム側と平成19年3月で期限
切れとなる MOU と PA について
協議し、さらに3年継続する方向で
基本合意に達し、3月14日にハノ
イでベトナム科学技術省とMOU
を、ベトナム国家大学ハノイ校バイ
オテクノロジーセンターとPAの継
続を締結した。
・新たな二国間協力体制の構築に
向けた新規国調査をニュージーラ
ンドで実施。また、来日したインド
及びブータンの政府関係者と CBD
に関する意見交換を実施。
・ミャンマーでの探索は、首都移転、
大臣の交代に伴う混乱により、探
索の許可が下りず中止した(再
掲)。
【共同事業の実施】
・三重大学の中島助教授にモンゴ
ル プロジェクトに参加 してもらい、
現地で微生物探索を行った。
・ベトナムでの微生物探索に、日本
企業2社から3名の研究員が参加
し、それぞれ放線菌500株、菌類
88株を分離・選択し、 NITE を経
由して各社に移転した。
・インドネシアにおいて9月11日~
15日に第6回ワークショップ「微生
物の分子からの同定」を開催、イ
ンドネシア側から13名が参加。さ
らに、12月13日・14日に第4回
(4) 海外資源国との二国間協力体
制の構築
(4) 海外資源国との二国間協力体
制の構築
(4) 海外資源国との二国間協力体
制の構築
【二国間協力における共同事業の
実施】
○インドネシア
・イ ン ド ネ シ ア に おい て 、 7 月1 1
~13日に第7回ワークショップ
「微生物の同定における分子か
らのアプローチ」を開催、共同研
究先以外からの参加者も含めて
22名が参加し、 微生物の分子
系統解析に関する能力構築を
行った。
・1~2月にかけてインドネシア微
生物探索プロジェクトのメンバー
2 名を招聘し、また2~3月にか
け て イ ン ドネシ ア 石 油 分 解 プ ロ
ジェクトのメンバーを1名招へい
し 、共同 研究 ・技 術移 転 を実 施
した。
○ベトナム
・ベトナムでの微生物探索に、日
本企業 1 社から1名の研究員が
参加し、それぞれカビ412株を
分離・選択し、NITEを経由して
企業に移転した。
・ベトナムにおいて、11月13~1
5 日に第 4回ワークショップ「微
生物の同定における分子から
のアプローチ」を開催、共同研
究先以外からの参加者も含めて
14名が参加し、 微生物の分子
系統解析に関する能力構築を
行った。
・ 1~ 2月に かけてベ トナ ム微生
物探索プロジェクトのメンバー1
名 を招へいしてNITEで共同研
究を実施した。
○モンゴル
・三 重大 学 の 中 島 助教 授に モ ン
ゴルプロジェクトに参加してもら
い、現地で微生物探索を行っ
た。
・モンゴルでの微生物探索に、日
本企業2社から2名の研究員が
参 加 し 、 そ れ ぞ れ 酵母 7 7株 及
び細菌164株、カビ300株を分
【二国間協力における共同事業の
実施】
アジア4ヶ国と二国間による微
生物探索プロジェクトを実施。
これらの利益配分の一貫として
各国にてワークショップを開催し、
海外資源国との連携を強化した。
なお、生物遺伝資源の収集実
績等微生物探索プロジェクトの事
業成果は、『Ⅰ.B.1.(1)①有
用機能等の探索源となる微生物
の収集・保存の提供』に前掲し
た。
○インドネシア
・6年間にわたる技術協力(微生物
の分離・同定法等)に係る報告書
を作成するとともに、21年度以
降は 保有株の維持管理を中心
とした技術支援を実施予定。
・7月4~5日に第8回ワークショッ
プ「 BRC 間のネットワークのあり
方」を開催。共同事業先以外から
の参加者も含めて99名が参加。
BRC 間 の 協 力 の 重 要 性 を 認 識
し、その協力形態を議論した。
・10~12月にかけてインドネシア
微生物探索プロジェクトのメンバ
ー3名を招へいし、共同事業・技
術移転を実施した。
○ベトナム
・微生物の分類学、生態学に関す
る技術協力に加え、ベトナム側の
要望を受け、バイオマスに活用で
きる微生物(糸状菌)の探索を開
始。
・11月4~5日に第6回ワークショ
ップ「放線菌の生産する生理活性
物質の探索」を開催、共同事業
先以外からの参加者も含めて20
名が参加。微生物の生産する代
謝産物の同定手法に関する能力
構築を行った。
・1~3月にかけてベトナム微生物
探索プロジェクトのメンバー2名を
招へいして機構で共同事業を実
【二国間協力における共同事業の
実施】
ア ジ ア 6 ヶ 国 と 二 国間 に よ る 微
生物探索プロジェクトを実施。これ
らの利益配分の一貫として各国に
てワークショップを開催し、海外資
源国との連携を強化した。
なお、生物遺伝資源の収集実
績等微生物探索プロジェクトの事
業成果は、『Ⅰ.B.1.(1)①有用
機能等の探索源となる微生物の
収集・保存の提供』に前掲した。
○ベトナム
・微生物の分類学、生態学に関す
る技術協力に加え、20年度に引
き続きベトナム側の要望を受け、
バイオマスに活用できる微生物
(糸状菌・放線菌)の探索を実施
した。
・1~2月にかけてベトナム微生物
探索プロジェクトのメンバー2名を
招へいして機構で共同研究を実
施した。
○モンゴル
・日本企業の要望により各種乳製
品から微生物を収集する等、企
業 に よ る 食 経 験の ある 乳 酸 菌 と
酵母の収集活動を強化した。
・1~2月にかけてプロジェクトのメ
ンバー1名を招へいするととも
に、微生物の同定に関する能力
構築を行った。
○インドネシア
・BRC型MOU締結に向けた調整
を開始した。
・ JICA の制度を活用して、インド
ネ シ ア 科 学 院 (LIPI)生 物 科 学 研
究センターより1名の職員を受け
入れ、研修を行った。また、 JICA
からの集団研修を受け入れた。
○タイ
・タイ国遺伝子工学バイオテクノロ
ジーセンター( National Center for
Genetic Engineering and
Biotechnology : BIOTEC )との間
- 14 -
報 告 会 を 開 催 する と と もに 、 講 演
会・ワークショップを開催した。
・モンゴルとの共同研究において、
現地で微生物 の分離及び取扱い
に関する技術移転を行った。
・ベトナムにおいて11月17日に第
3回微生物ワークショップを開催
し、日本側から7名が発表した。さ
らに、3月13日に報告会を開催す
るとともに、講演会・ワークショップ
を開催した。
・5月~7月にかけてインドネシア微
生物探索プロジェクトのメンバー4
名を招聘して NITE で共同研究を
実施した。
・7月下旬~9月下旬にかけて及び
9月中旬~11月上旬にかけて、イ
ンドネシア石油分解プロジェクトの
メンバーをそれぞれ4名招聘し、共
同研究・技術移転を実施した。
・10月~11月にかけてモンゴル微
生物探索プロジェクトのメンバー2
名を招聘して NITE で共同研究を
実施した。
・1月~2月にか けてベトナム微生
物探索プロジェクトのメンバー3名
を招聘して NITE で共同研究を実
施した。
離・選択し、NITEを経由して各
社に移転した。
・モンゴルにおいて、7月3日に微
生物ワークショップを開催し、日
本側から6名が話題提供した。
・9~11月にかけてモンゴル微
生物探索プロジェクトのメンバー
2名を招へいしてNITEで共同
研究を実施した。
○タイ
・PA2に基づき、BIOTECから酢
酸菌・酵母・カビ計196株を受
け入れた。
・PA2に基づき、BIOTECから延
べ4名の研究者を招へいしNIT
Eで共同研究を実施した。
○中国
・コレクションの交換により、基準
株計18株が寄託された。
施した。
○モンゴル
・日本企業の要望により遊牧民の
ゲルを訪問して乳製品を得る等、
企業による収集活動を強化。
特に一度に多彩な環境(熱泉・塩
湖等)で探索を行い、企業の評価
は高い。
・9~11月にかけてプロジェクトの
メンバー2名を 招へいすると と も
に、微生物の同定に関する能力
構築を行った。
・モンゴルと1月に包括的覚書
( MOU )及び3月に共同事業契
約( PA )の継続の協議を行い締
結した。
○タイ
・発酵食品由来の乳酸菌に関して
分離・同定法等の技術協力を実
施。
・共同事業契約( PA2 )に基づき、
BIOTEC から酵母・糸状菌を受け
入れると共に、3名の研究者を招
へいし機構で共同事業を実施
中。
○中国
・ BRC 間で、コレクション交換を実
施。
で結ばれた「生物遺伝資源の保
全と持続的利用に関する包括的
覚書」( MOU )及び「共同研究事
業に関するプロジェクト合意書
(PA-1, PA-2)に基づき、微生物の
分類及び利用に関する共同研究
を着実に実施した。12月にはか
ずさ におい て中間報告会を実施
し、進捗と今後の計画について協
議した。
○中国
・中国とのMOUの締結。 2005 年
締結の MOU をさらに 3 年延長
することに合意し、中国との文書
郵送による調印。中国側の署名
文 書 を 受 け 取り 、 理 事長 署名 の
後、中国に送付済み。
【新たな二国間協力体制の構築】
・8月にオーストラリアを訪問し、
先進国とのバイラテラルなABS
(アクセスと利益配分)モデル作
成の対象国として最適であると
判断し、共同研究設立に向けて
の 協議を行 い、合意 が なされ 、
共同研究契約書草案を作成し
た。
・ 9 月 、 1 1 月 、 3 月 に ブル ネ イ を
訪問し、MOU等の成立に向け
て交渉を行った。
・11月にブータンを訪問し、生物
多様性条約(CBD)締約国会議
におけるアジアグループの議長
を表敬訪問するとともに、CBD
に関する国内法を調査した。
【新たな二国間協力体制の構築】
・ブルネイ王国産業一次資源省
( MIPR )との間でボルネオの熱
帯雨林の微生物探索と利用に関
する包括的覚書( MOU )を7月
に締結した。
・オーストラリア海洋科学研究所
(AIMS)との共同事業については
協議中。
【新たな二国間協力体制の構築】
・ブルネイ王国産業一次資源省
( MIPR )との間でボルネオの熱
帯雨林の微生物探索と利用に関
する「微生物再現の保全と持続
可能な利用に関する」共同研究
契約( PA )を12月に締結した。
【マルチラテラルモデルの検討】
我が国の産業界、学術界が安
心して微生物を利用できるモデ
ルの構築を目指し、「CBD時代
における微生物の移動並びに利
用の促進」に関する勉強会を定
期的に 6 回開催した。勉強会で
は、BRCへの菌株の寄託及びB
RCからの菌株の分譲におけるC
BDとの不整合について問題点を
検討し、BRCからの海外株分譲
における共通MTA(素材移転協
定)の案を作成し、国境を越える
微 生 物 移 動 のマ ル チ ラ テ ラ ル モ
デル案の提案を行った。
なお、上記問題点については、
第4回ACMで提起し、議論した。
来年度以降ACMに参加する各
機関との議論を行い、ACM内で
の適応を目指していく。
【マルチラテラルモデルの検討】
・アジア地域内の統一ルールを目
指すため、 ACM のタスクフォー
ス(日本・韓国・タイ)において、
BRC を基 軸にした微生物移動
管理「 MMT 」に関する機構案を
基に、タスクフォース案を取りまと
めた。
・この案を ACM-5 に提案して概ね
合意を得られたことから、同タス
クフォースによる最終案作成を開
始した。
【生物多様性条約締約国会議へ
の対応】
10月及び1月に開催されたア
クセスと利益配分に関する作業
部会(ABS-5及びABS-6)に
参加し、締約国会議での懸案事
項の1つであるアクセスと利益配
分に関する最新の情報収集を行
った。
また、参加にあたっては事前に
生物化学産業課、JBA等関係機
関との意見交換を行い、会議に
- 15 -
【生物多様性条約締約国会議
(COP)への対応】
・第9回生物多様性条約締約国会
議( COP9 )に参加し、その動向
を把握するとともに、 EU におけ
る CBD に対応した微生物の移動
に関する取り決めについて、その
動向を調査した。
・ CBD-ABS の専門家会合に日本
政府の推薦を受け、専門家として
参加し、遺伝資源の生息域外保
全機関の重要性を主張した。
○韓国
・韓国の主要なカルチャーコレクシ
ョンのひとつである KACC と共同
研究(韓国で分離された未同定
微生物株の分類学的研究、微生
物分類手法の開発、微生物株の
双方のコレクションへの保存)を
開始した。
【ACM-6の開催】
・第6回ACM(アジアコンソーシア
ム)を11月にベトナムと共に開
催。微生物移動管理「 MMT 」に
関するタスクフォース案について
は全体で合意され、 ACM ガイド
ラインを国際学会等で発表するこ
とが提案された。人材育成タスク
フォ ースで はトレーニングコース
実 施 に 向 け た メ ー ル ベ ー スの で
の検討チームが発足した。(再
掲)
【生物多様性条約締約国会議
(COP)への対応】
・ ABS ワーキング会合の第7回か
ら第9回会合に参加し、特に国際
的制度( IR)に関する議論の動向
と EU 提案について情報を収集し
た。
・機構内において COP10 対応の
ための検討会を開催し、 COP10
において機構をアピールする方
策を議論。 COP10 開催時にサイ
ドイベント開催することとした。ま
参加した。
・機構がアジア各国と実施している
生物多 様性条約におけるアクセ
スと利益配分(ABS)に則った共同
事業の実例とノウハウや、
アジアコンソーシアムで取り組ん
でいる BRC を介した微生物移動
管 理 に 関 する 新 た な シ ス テ ム
について、 COP10 でどのように
戦略的に情報公開するか、経済
産業省に報告するとともに、バイ
オインダストリー協会( JBA )に
紹介し、意見交換を行った。
【広報活動】
・ NITE が保有する生物遺伝資源に
関する情報の提供を目的として、
保存微 生物株及び収集微生物を
用いての機能解析、分類学的研
究等の成果を中心に、学会や学会
誌等において外部発表を行った。
※実績の主な内容
●学会・講演会での発表
・かずさバイオベンチャーネットワ
ーク:1件
・かずさ BT セミナー:1件
・放線菌学会バイオテクノロジーシ
ンポジウム( NITE 共催):1件
・ JBA セミナー:1件
・奈良県工業技術センター平成18
年度技術フォーラム:2件
・日本・モンゴルワークショップ:1
件
●NHKテレビ「クローズアップ現代
:微生物ハンター」、朝日新聞の
インドネシア微生物探索への同
行取材、日経新聞の NITE のア
ジア微生物探索、毎日新聞のモ
ンゴルプロジ ェクトなどの取材を
受けテレビ、新聞において報道さ
れた。(再掲)
【その他対応】
・ 機 構 (か ずさ 、 支所 )に 来訪 し た
国内外の政府機関、大学、企業、
プレス等 の担 当者 、研 究 者に対
して、 機構の微生物探索プロジ
ェクトの取り組みを紹介し、理解
を得た。
-インドネシア農業省(8/29)、
- カ ン ボ ジ ア 環 境 省 ( 12/11CBD
ビューローメンバー)
- JICA 、 JST
-キッコーマン、グリコ乳業、協
和ハイフーズ
-水産大、明治学院大
-日経新聞、朝日新聞等
・ METI - JBA 主催の CBD -
ABS オープンセミナー(11/13)で、
機構の海外微生物探索プロジェ
クトの取り組みを紹介し、理解と
支持を得た。
【大量提供】
国内外から収集した生物遺伝
資源を国内5社及び1研究機関に
対し大量提供株として提供した(総
計13,843株)。(再掲)
【海外生物遺伝資源機関との連携】
A.タイ
・ PA2 に基づき、タイ( BIOTEC )と
実施している未同定株の共同研究
は、 NITE に移転した251株につ
いて解析を行い、21株を同定し、
NBRC 株として保存した。
・ 12 月にタイ( BIOTEC )において
年 次 成 果 報 告 会 を 開 催 し 、 PA1
(菌株交換)及び PA2 の3プロジェ
クト(糸状菌、酵母、細菌の未同定
株 を 用 い た 共 同 研 究 ) につ い て 、
双方から報告を行った。また、カル
チャーコレクションの品質管理に関
するワークショップに参加し講演を
行った。
B.中国
MOU に基づく共同研究の課題
については、北京で開催された第
3回ACM総会とシンポジウムで専
門家同士の意見交換を行ったもの
の、PAの締結には至らなかった。
新種発表に必要な菌株の寄託や
比 較 対 象 株 な ど は コ レ クシ ョ ンの
交 換 ベ ー スで実 施 しており、 分類
学 的 基 準 株 で 平 成 18 年 度 は
NBRC から 12 株分譲し、中国から
は 5 株が寄託された。 ACM4 機
関においてデータベース構築を共
同で行い、 NBRC と中国科学院は
全データで動作確認を行った。(タ
- 16 -
た、同時期に第7回ACMを開催
することとした。
イと韓国はサンプルデータを使用)
(5) 特許微生物の寄託業務
特許微生物の有効利用のた
め、特許法施行規則及びブダ
ペスト条約に基づく寄託機関と
して、生物遺伝資源機関として
の機能との連携を図りつつ、微
生物の特許寄託業務を的確に
実施する。
(5) 特許微生物の寄託業務
特許微生物の有効利用のた
め、特許 法施行規則及びブダ
ペスト条約に基づく寄託機関と
して、生物遺伝資源機関として
の機能との連携を図りつつ、産
業界のニーズを踏まえた、寄
託者にとって信頼性と利便性
の高い特許寄託体制を構築
し 、 微 生物 の特 許 寄 託 業 務 を
的確に実施する。
(5) 特許微生物の寄託業務
(5) 特許微生物の寄託業務
(5) 特許微生物の寄託業務
(5) 特許微生物寄託業務
特許微生物の有効利用のた
め、特許法施行規則及びブダペス
ト条約に基づく寄託機関として、生
物遺伝資源機関としての機能との
連携を図りつつ、産業界のニーズ
を 踏 ま えた 、 寄 託 者 にと っ て信 頼
性 と 利 便 性の 高 い 特 許 寄 託体 制
を構築し、微生物の特許寄託業務
を的確に実施した。
【受託範囲の拡大】
産業界、試験研究機関、大学等
各分野の寄託者から、動物細胞等
への寄託範囲の拡大を求める強
い要望に応え、動物細胞及び受精
卵の受託開始を目指した。特許庁
等関係機関との間で手数料等の
折衝、動物細胞用実験室の整備
等を行い、平成19年2月1日から
動物細 胞及び受精卵の受託を開
始した。
【特許微生物の寄託等事業の実施】
・特許寄託微生物 134 件を受領し、
特許寄託微生物の分譲、積極的
な広報活動、東北支所へのバック
アップの実施など特許微生物寄託
等事業を確実に実施した。
・昨年度に引き続き、認知度向上や
特許寄 託制度 の理解 を目的にパ
ンフレット等の配布、企業等への
出張説明、ホームページの充実等
の広報活動を積極的に展開。特に
今年度は大学及び公設試への広
報を中心として行い、出張説明は
もちろんのこと、イノベーション・ジ
ャパン( 48 大学の知的財産部門
担当者に対して業務を説明)に参
加するなど効率的な広報活動を行
った。
・平成 17 年度に受託した特許寄託
微生物については、平成 18 年 5
月に一部標品 を東北支所へ移送
しバックアップを行った。
受領件数
国内寄託 国際寄託
合計
18年度
104
30
134
17年度
116
29
145
16年度
87
9
96
【特許微生物の寄託等事業の実
施】
・業務開始以来最多となる205
件(前年度比53%増)の特許寄
託微生物を受領(うち動物細胞
は28件)し、特許寄託微生物の
受託・分譲、積極的な広報活
動、東北支所への生物遺伝資
源のバックアップなど特許微生
物寄託事業を的確に実施した。
・平 成18年 度に 引き続き 、知名
度向上や特許寄託制度への理
解 を 広 め るこ と を 目 的 にパ ンフ
レット等の配布、特許 関係イベ
ントへの参加、企業等への出張
説 明 (企 業 1 5 社 、 大 学 2 0 校 、
公設試4機関)、ホームページ
のリニューアル等の広報活動を
積極的に展開。
・平成18年度に受託した特許寄
託 微生物については、平成19
年5月に標品の一部を東北支所
へ移送し生物遺伝資源のバック
アップを行った。
・平成19年度取り下げられた特
許寄託微生物31株のうち、寄
託者から譲渡を受けた9株につ
いて、NBRCからの分譲を準備
中。
【特許微生物の寄託等事業の実
施】
・19年度に引き続き、知名度向上
や特許寄託制度への理解を深め
る こ と を 目 的に パン フ レッ ト 等の
配布、イベントへの参加、企業等
への出張説明(大学22、企業7、
公設試4)、機構ホームページの
リ ニ ュ ー ア ル等 の 広報 活 動 を 積
極的に展開した。
・220件(前年比約8%増)を受
領。特許微生物の寄託・分譲、積
極的な広報活動、東北支所への
バックアップ等特許微生物寄託
事業を的確に実施した。(総保管
数は587件)
・19年度に寄託を取り下げられた
微生物のうち、7株が機構に譲渡
され、 NBRC (国家生物遺伝資
源機関)からの一般分譲を準備
中。
【寄託者の負担軽減について】
寄託者の負担軽減の一環とし
て寄 託 サン プ ル 数 削 減 を 検討 し
ているところである。特許庁にお
いて「寄託制度の軽減を図るべ
「寄 託制度 の運用に関する調査
研究委員会」が発足したことを受
け、 負担軽減サービス具体化の
提案等を行った。
【寄託者の負担軽減について】
・寄託者への負担軽減の一環と
して、寄託サンプル数削減を検
討し、世界知的所有権機関
( WIPO )の手続を経てサンプル
数を削減した。(微生物: 20 本
→ 10 本、動物細胞・受精卵: 20
本→ 12 本)
・ダイレクトメール 1,200 通をユー
ザー等関係者に郵送し、サンプ
ル数削減について周知を行っ
た。
保管数(平成19年3月時点)
国内寄託
国際寄託
246
59
合計
【特許微生物の寄託等事業の実
施】
・20年度に引き続き、機構の知名
度向上や特許寄託制度への理解
を深めることや新規ユーザーの
獲得を目的に学会、イベントへの
参加、企業、大学等への出張説
明(企業11、大学17、その他8)
等の広報活動を積極的に行っ
た。
・12月末時点で165件(前年度同
時期とほぼ同等)を受領した。
・20年度に寄託した微生物は天
災 等で の死 滅、 消失を回 避する
ため東北支所へのバックアップ保
管を行った。
【業務規程の改正】
21年3月に「日本国における
国際寄託当局が行う特許手続上
の微生物の寄託の国際的承認に
関するブダペスト条約に基づく微
生物の寄託等に関する実施要
綱」及び「特許微生物寄託当事業
実施要綱」が改正され、7月に施
行されたことを受けて、業務規程
の改正を行った。
305
【その他の実績】
●学会や学会誌等において外部発
表を行った。
・ Extremophiles :1件掲載
・極限環境微生物学会年会:1件
2.カルタヘナ担保法関係業務
遺伝子組換え生物等の使用
等の規制による生物の多様性
の確保に関する法律(カルタヘ
ナ担保法)第32条第1項に基づ
く立入検査等を的確に実施する
とともに、ゲノム解析等に関する
技術やノウハウを活用し、法の
適正な執行に貢献
する。
2.カルタヘナ担保法関係業務
(1) カ ル タ ヘ ナ 担 保 法 に 基 づ く
立入検査等業務
2.カルタヘナ担保法関係業務
B
2.カルタヘナ担保法関係業務
B
2.カルタヘナ担保法関係業務
B
2.カルタヘナ担保法関係業務
(1) カルタヘナ担保法に基づく立入
検査業務
(1) カルタヘ ナ担保法に基 づく立
入検査業務
(1) カ ル タ ヘ ナ 担保 法 に基づ く 立
入検査業務
(1) カ ル タ ヘ ナ 担 保 法 に 基 づ く 立
入検査業務
遺伝子組換え生物等の使用
カルタヘナ担保法に基づく立入
等の規制による生物の多様性
検査等は、経済産業大臣からの指
の確保に関する法律(カルタヘ
示(法律違反の未然防止を目的と
ナ担保法)第32条第1項に基
した立入検査等)に基づ 5 月に 1
づく立入検査等については、同 件実施した。
条第2項に基づく経済産業大
立入検査等結果は、報告書に
臣の指示に従って的確に実施
取りまとめ、速やかに経済産業大
カルタヘナ担保法に基づく立入
検査等は、経済産業大臣からの
指示がなかったため平成19年度
は実施していない。
カルタヘナ担保法に基づく立入
検査等は、経済産業大臣からの
指示がなかったため20年度は実
施していない。
経済産業大臣からの指示に基
づき、法令遵守状況の確認のた
めの立入検査4件を実施し、その
結果を経済産業大臣に報告し
た。
- 17 -
して、その結果を経済産業大
臣に速やかに報告する。
(2) カルタヘナ担保法施行に係
る調査業務
上記(1)の立入検査等業務を
的確に実施するため、ゲノム解
析 等 に関 する技 術 やノウハウ
を活用し、必要に応じて法施行
に係る調査を行う。
臣あてに提出した。
(2) カルタヘナ担保法施行に係る調
査業務
今年度は、組換えバキュロウィ
ルスを用いて生産された製品中へ
の組換えバキュロウィルスの残留
を想定した収去・検査のための技
術調査を実施した。調査は、残留
組換えバキュロウィルスを検出す
るための検出技術を確立するとと
もに、組換えバキュロウィルスが残
留した製品による実証実験を行
い、検出技術の有効性を検証し確
認した。
技術調査の結果については、平
成 19 年 2 月下旬に開催した「遺
伝子組換え生物等の検出技術検
討委員会」において検討後、報告
書にとりまとめ、経済産業大臣あ
てに報告した。
(2) カルタヘナ担保法施行に係る
調査業務
平成19年度は、遺伝子組換え
生物等の鉱工業利用事業所から
の漏 洩事故を想定し、製造工程
中から土壌環境へ漏洩した遺伝
子組換え微生物の収去・検査の
ための技術調査を実施した。また
技術調査結果をもとに、「遺伝子
組換 え微 生 物の 収 去・検 査マ ニ
ュアル(骨子案)」を作成し、検証
実験により検出技術の有効性を
確認した。
技術調査の結果については、
平成20年2月下旬に開催した
「遺伝子組換え生物等の検出技
術検討委員会」において検討後、
報告書にとりまとめ、経済産業省
あてに報告した。
- 18 -
(2) カルタヘナ担保法施行に係る
調査業務
・20年度は、遺伝子組換え生物
等の 鉱 工業 利 用事 業所か ら の
漏洩事故を想定し、製造工程か
ら排水環境へ漏洩した遺伝子組
換え微生物の収去・検査のため
の技術調査を実施した。
・カルタヘナ法の迅速かつ適正な
執行に貢献するため、調査結果
をもとに、「遺伝子組換え微生物
の収去・検査マニュアル(案)」を
作成し、検証実験により検出技
術の有効性を確認した。
・技術調査については、学識経験
者からのアドバイスを得るため、
「遺伝子組換え生物等の検出技
術検討委員会」(3回開催)にお
いて、 意見を 求めた後、調査を
実施し、その結果を報告書にと
りまとめ、経済産業省に報告し
た。
(2) カルタヘナ担保法施行に係る
調査業務
【遺伝子組換え生物の収去・検出
技術の開発】
染色体に外来遺伝子が組み込
まれた遺伝子組換え微生物の検
出を新たな課題とし、収去が想定
されるケースの洗い出しと、必要
とされる技術の整理を行った。検
討結果については、学識経験者
より構成された「遺伝子組換え生
物等収去・検出技術検討委員会」
(2回 開催) におい て助言を得た
後、必要な調査及び実験を実施
した。(年度末見込み)
・カルタヘナ法の迅速かつ適正な
執行に貢献するため、「遺伝子組
換え微生物の収去・検査技術の
習得」を実施。
【カルタヘナ法に基づく大臣確認
審査の支援業務】
・ 7 月 か ら 、 経 済 産 業 省が 所管 す
る鉱工業利用分野における第二
種使用等の大臣確認申請におけ
る審査支援業務を開始した。32
7件の申請について事前の技術
的な確認を行った。(年度末見込
み)
・申請までの流れや書類の作成の
仕方を解説したマニュアルを経済
産業省と連名で作成し、ホームペ
ージで公開することにより申請者
の負担軽減を図った。
・過去の申請書類のデータベース
化に着手した。
・遺伝子組換え生物等の第二種使
用等のうち産業上の使用等に当
たって執るべき拡散防止措置等
を定める省令別表第一号の規定
に基づき経済産業省から提示さ
れたGILSP遺伝子組換え微生
物のリストについて、経済産業省
か ら の 依 頼 を 受 け て、 リ ス ト の
改正業務を実施した。作業結果
については、学識経験者より構
成された「GILSP告示原案作成
委員会」(2回開催)において助言
を得た後、告示原案を作成し、経
済産業省へ提出した。(年度末
見込み)
中期目標
中期計画
平成18年度実績
C .化 学 物 質 管 理 分 野
C.化学物質管理分野
C.化学物質管理分野
1.化学物質総合管理情報の整 1.化学物質総合管理情報の整 1 . 化 学 物 質 総 合 管 理 情 報 の 整
備・提供関係業務
備・提供関係業務
備・提供関係業務
( 1) 化 学 物 質 の 有 害 性 等 の 情 ( 1) 化 学 物 質 の 有 害 性 等 の 情 (1) 化 学 物 質 の 有 害 性 等 の 情 報
報の整備提供
報の整備提供
の整備提供
事業者による化学物質審
事業者による化学物質の
化学物質総合情報提供シス
1
査規制法、化学物質排出把
審査及び製造等の規制に関
テ ム ( CHRIP 注 ) の 整 備 を 次
握管理促進法をはじめとする
する法律(化学物質審査規制
のとおり推進した。
化学物質管理法令の遵守及
法)、特定化学物質の環境へ
注1:「化学物質総合情報提供システム」の英語名称
び自主管理の推進、自治体
の排出量の把握等及び管理
「 Chemical RiskInformation Platform 」 の 略で 、N I
TEの登録商標。かつて「ハザードデータベー
における化学物質管理、国民
の改善の促進に関する法律
における化学物質の安全性
(化学物質排出把握管理促
ス」 と 呼ば れ た 。
に関する理解の深化等のた
進法)をはじめとする化学物
この結果、月平均約44万ペ
め、約4,800物質を対象と
質管理法の遵守及び自主管
ージのアクセスがあり、前年比
して化学物質総合管理情報
理の推進、自治体における化
約30%増となった。(合計アク
の追加、更新、維持管理、公
学物質管理、国民における化
セス数年間約530万ページ)
開を行う。
学物質の安全性に関する理
また、GHS分類情報につい
新たに追加する物質は、平
解の深化等のため、以下の
ては、平成17年2月に第一回
成17年度に実施した製造・
業 務 を 行 う。
分類結果を公表後、ほぼ毎月
輸入量実態調査の結果に基
情報を追加しており、合計約9
づき国内で年間100 t 以上
2万ページとなった。
の製造・輸入実績があると判
さらに、利用促進を図るた
明した化学物質(高分子等の
め、使用方法や収載情報など
低懸念化学物質を除く。)、新
の説明会を9回、展示会での
たに化学物質管理法令の対
展示を4回行うなど、成果の普
象となった物質等とし、化学
及に努めた。
品の分類及び表示に関する
世界調和システム(GHS)に
よる分類に関する情報、有害
性に関する情報、国内外の規
制に関する情報等、化学物質
総合管理に必要な情報を追
加する。
これらの情報の整備、公開
に際しては、国際的な動向を
踏まえ、OECD等国際機関
における活動に参画する等に
より国際的な化学物質管理
活動に貢献するよう検討を行
う。
評価
A
平成19年度実績
C.化学物質管理分野
1.化学物質総合管理情報の整
備・提供関係業務
(1) 化 学 物 質 の 有 害 性 等 の 情 報
の整備提供
化学物質総合情報提供シス
テ ム ( C H R I P 注1) の 整 備 を 以
下のとおり推進した。
注1:「化学物質総合情報提供システム」の英語名称
「 Chemical RiskInformationPlatform 」 の略 で 、NI T
Eの登録商標。かつて、「ハザードデータベー
ス」 と 呼ば れ た 。
月平均56万ページ(年675
万ページ)のアクセス(平成18
年比約28%増)関係省庁連絡
会議によるGHS分類結果:月
平均約7万ページのアクセス
評価
平成20年度実績
C.化学物質管理分野
AA 1 . 化 学 物 質 総 合 管 理 情 報 の 整
備・提供関係業務
(1) 化 学 物 質 の 有 害 性 等 の 情 報
の整備提供
化学物質総合情報提供シス
テ ム ( CHRIP 注 1 ) は 、 規 制 物 質
情報のデータ更新、システム
改良等によって、月平均約68
万ページ(年822万ページ)の
アクセスがあり、前年比約22
%増となった。
GHS 注 2 分 類 結 果 に つ い て は 、
海外からの要望に応えた関係
省庁連絡会議による分類の英
語版の整備、経済産業省によ
る再分類結果の掲載等によっ
て月平均約9万7千ページの
アクセスがあり、前年比約37
%増となった。
業界団体や自治体主催の講
習会などへの講師の派遣、展
示会等での実演などにより
CHRIP の 普 及 を 図 る と と も に 、
CHRIP に 寄 せ ら れ た 質 問 や 意
見(約200件)に迅速に対応し
た。
CHRIP の 利 用 に 関 し て は 、 1
9年度に実施した機構のアウト
カム調査では、事業者、自治
体等利用者の満足度90%、
経済産業省の実施した化学物
質安全情報基盤整備に関する
アンケート調査では、参照する
安全性情報の第1位といった
高い支持を得た。
評価
平成21年度実績
C.化学物質管理分野
AA 1 . 化 学 物 質 総 合 管 理 情 報 の 整
備・提供関係業務
( 1) 化 学 物 質 の 有 害 性 等 の 情
報の整備提供
化学物質総合情報提供シス
テ ム の ( CHRIP 注 1 ) の 整 備 を
以下のとおり推進した。
老朽化したシステムの再構築
を行い、ユーザーから要望の
多かった検索速度アップなど
の改良を行い、利便性を向上
させた。
業界団体や自治体主催の
講習会などへの講師の派遣、
展示会等での実演などにより
CHRIP の 普 及 を 図 っ た 。 こ の
結果、月平均約80万ページ
(年960万ページ(推計))の
アクセスがあり、前年度比約
17%増(推計)となった。
また、新たな機能である個
別リストのダウンロード件数
は10月からの3か月で約4,
000件であった。
注1:「化学物質総合情報提供システム」の英語
名 称 「 Chemical Risk Information Platform 」 の
略 で、 機 構の 登 録 商標 。
)
注1: 「化学物質総合情報提供システム」の英語名称
「 Chemical RiskInformation Platform 」 の 略 で、機
構 の登 録 商 標。
注 2: Globally Harmonized System of Classification and
Labelling of Chemicals ( 化 学 品 の分 類 お よ び表
示 に関 する 世 界 調和 シ ステ ム) の 略 で 2003 年
に国 際 連合 から勧 告 さ れ た シ ステ ム
① 第一期に収集整備した約
4 ,0 0 0 物 質 の 法 規 制 情 報 や
有害性情報について維持更
新を行う。
① 第一期に収集整備した約4,
000物質の法規制情報や有
害性情報等について計画的
に維持更新を行った。
② 平成1 7年度に実施した製 ② 第2期に新たに優先整備する
造・輸入量実態調査の結果に
こととした約800物質のリスト
基づき、国内で年間100t以
に、平成17年度に実施した化
上の製造・輸入実績があると
学物質の製造・輸入量に関す
判明した化学物質(高分子等
る実態調査の結果から国内で
の低懸念化学物質を除く。)、
年間100t以上の製造・輸入
新たに化学物質管理法令の
実績があると判明した化学物
対象となった物質等の800
質(高分子化合物等の低懸念
物質程度を追加し、有害性情
物質を除く)や、新たに化学物
報、暴露情報、製品情報や使
質管理法令の対象となった物
用用途の情報、リスク評価等
質等約200物質を抽出し、リ
の情報について、信頼性の高
ストに追加した。(追加後のリ
い情報源のデータの有無を
ストは約1,000物質となっ
確認し、適切な情報を収集、
た。)
整備する。
① 第一期に収集整備した約4,
000物質の法規制情報や有
害性情報等について定期的
にデータ更新(約180件)を
行ったほか、内容について必
要な修正等を行った。また、
既に整備している有害性評価
書をデータ項目の表形式で見
られるように整理し、まとめた
ものを平成18年度に引き続
き43物質について作成した。
② 平成18年度に作成した優
先整備目標リスト約4,800
物質に加えて新たに化審監
視化学物質となった物質につ
いて、物理化学性状(12項
目)が未調査の588物質と、
平成18年度に追加した項目
(ヘンリー定数など4項目)の
調査がなされていない3,04
5物質について、物理化学的
性状調査を実施した。
また、未整備の188物質に
ついて構造式を整備した。約
4,800物質リストについて、
平成19年度に全て整備が終
了。
また、経済産業省から平成
17年度の製造輸入量実態調
- 19 -
① 第一期に収集整備した約4,
000物質の法規制情報や有
害性情報等について維持更
新を行った。
① 第一期及び第二期の20年
度末までに収集整備した約5,
400物質の法規制情報や有
害性情報等について維持更
新を行った。
② 18年度及び19年度に新た
に優先整備物質とした約40
0物質に、20年度に優先整
備物質選定条件に合致した
約200物質を追加した約60
0物質について、構造式、物
理化学性状、法規制情報など
の整備を行った。
19年度までに整備した80
0物質の法規制情報や有害
性情報などの維持更新を行っ
た。
また、新たに化学物質管理
法令の対象となった物質等に
ついて調査を行い、21年度
の優先整備リストを策定し
た。
② 20年度に優先整備物質とし
た、約200物質のうち20年
度に前倒し整備を行わなかっ
た物質について構造式、物理
化学性状、法規制情報などの
整備を行ったほか、20年度
までに整備済みの約3,600
物質について、リスク評価に
必要な解離定数及び土壌吸
脱着係数の追加調査を行っ
た。
また、20年度に実施した化
審法度製造・輸入量実態調
査及び新たに化学物質管理
法令の対象となった物質等に
ついて調査を行い22年度の
優先整備リストを策定した。
(予定)
評価
平成22年度実績
評価
③ 化学品の分類及び表示に
する世界調和システム(GH
S)による分類に関する情報、
Japanチャレンジプログラム
注で得られた情報、化学物質
審査規制法所管3省が共有
するデータベースの情報のう
ち公開可能な有害性情報、国
内外の規制に関する情報の
うち第一期に整備対象となっ
ていなかった法規制情報を追
加する。
③ 当初計画に220物質加えた
672物質について、第一期で
収集した法規制情報や有害
性情報等の整備を行った。
査結果の確定版が平成19年
2月に提示されたことから、優
先整備物質選定の基準に合
致した物質200物質程度を
新たに選定し、平成20年度
の優先整備物質リスト案を作
成した。
③ 改正労働安全衛生法におい
て 第 5 7 条 の 規 定 ( G H S 注2に
よる表示義務)の対象となっ
ている物質のデータ整備を行
ったほか、CHRIPの個別リ
ストからGHS分類結果が検
索可能とした。2.において作
成し公表された初期リスク評
価書の情報について引き続き
追加整備した。
また、用途情報について情
報を収集整理するとともに、
経済産業省が取得した有害
性情報をNITEに設置した委
員会において評価し、24物
質についてデータシート及び
その要約を作成した。(平成2
0年度に公開予定)
さらに、物理化学的性状デ
ータ及び初期リスク評価書の
情報について引き続き追加整
備した。
注 2 : GH S : Globally Harmonized System of Classification
⑤ 化学物質総合管理情報に
係る国際整合性の確保等の
ために必要な国内外の情報
の収集、整理等を行うととも
に、国際機関等の活動に積
極的に参画する。
注:官民連携既存化学物質安全性情
報収集・発信プログラムの通
称。産業界と国が連携して、既
存化学物質の安全性情報の収
集を加速化し、化学物質の安全
性について広く国民に情報発信
するプログラム。
④ 新たに化学物質管理のため
に必要と考えられる情報とし
て、世界調和システム(GH
S)による分類に関するマニュ
アル等を掲載したほか、関係
省庁による分類委員会(GH
S関係省庁連絡会議)から公
表される分類結果を毎月1
回 、 合 計 1 3 回 ( 計 1 ,4 1 2 物
質分、平成18年度は3回~
13回最終回まで)掲載した。
更 に 、 CHRIP の 検 索 結 果 画
面からのリンクを可能とした。
さらに、有害物質を含有する
家庭用品の規制に関する法
律(20物質)の対象物質につ
いて、有機水銀化合物等の
包括名称で指定されている物
質を分割し、個別物質(総計
185物質)として情報を掲載
した。
新たに、ヘンリー定数、引火
点、発火点、燃焼範囲などの
物理化学性状データを収集し
追加した。
また、有害性情報高度化の
ために、有害性評価書(57
件)から有害性項目の抽出を
行い、それらについて新たな
項目として追加した。
⑤ NITE に お い て 作 成 、 公 表
された初期リスク評価書の情
報を収載し、個別リストにより
物質ごとに検索可能とした。
また、環境省の初期リスク
評価結果についても、個別リ
ストにより物質ごとに検索可
能とした。
⑥
ユーザーの利便性の向上
の た め 、 Web ア ン ケ ー ト を 引
き続き実施したほか、各情報
の利用状況等を知るためによ
注 3: Registration , Evaluation , Authorization
③ 用 途 情 報 約 1 4 0 0 件 、 METI
毒性試験結果10件、各省が
実施した化学品の分類及び
表示に関する世界調和システ
ム (GHS)に 関 す る 事 業 の 成 果
を継続的に整備した。
and
Restriction of Chemicals の 略 で、 2007 年 6
月 1 日 か らスタ ー トし た 、欧 州 にお け る 化
学 物 質 の 総合 的 な管 理制 度 。 SVHC は 、
and Labelling of Chemicals
④ OECDで検討が進められ
ているHPVグローバルポータ
ルサイトの整備を始めとする
国際情報基盤整備との連携
等について検討を行う。
③ 用途情報約2,600件、有
害性評価書情報28件及びそ
の ま と め シ ー ト 3 5 件 、 METI
毒性試験結果13件、初期リ
スク評価結果55件等を継続
して整備した。また、化管法
施行令改正に伴い、政令番
号の変更、規制物質情報の
追加など新たに指定された対
象物質の情報を迅速に追加
3)
し た ほ か 、 REACH 注 の 高 懸
念 物 質 (SVHC)候 補 リ ス ト を 追
加した。
GHS に つ い て は 、 海 外 か ら
の要望に応えて関係省庁連
絡会議による分類の英語版
を整備するとともに、経済産
業省による再分類結果や厚
生労働省による新たな分類
結果の情報を追加した。
(化学品の分類および表示に関する世界調
Substances of Very HighConcerns の 略で、
和 シ ステ ム)
残 留 性 ,蓄 積性 等 の 懸念 が あ る物 質 。
④ OECDで検討が進められて
いるHPVグローバルポータ
ルサイトの整備について、第
1段階として参加データベー
スをリ ンクで繋 ぐ形 式 の
eChem Portal に C H R I P は 日
本唯一の機関として参加し
(現在、世界で米国環境庁(U
SEPA)などの7機関の8デ
ータベースが参加)、それに
併せて必要なデータの提供を
行った。(平成19年6月21
日に一般公開された)また、
OECD事務局からのデータ
更新に関する調査等に対応
した。
④ 国際的に化学物質の有害性
情 報 を 共 有 す る OECD の HPV
グローバルポータルサイトであ
る eChemPortal の デ ー タ ベ ー ス
整備に積極的に参加。
19年度に引き続き、日本が
保有する有害性データに関す
る情報を提供した。
④ 国際的に化学物質の有害性
情 報 を 共 有 す る 、 OECD が 運
営 す る HPV グ ロ ー バ ル ポ ー
タ ル サ イ ト で あ る eChemPortal
に、20年度に引き続き我が
国が保有する有害性データ
の提供を行った。
また、関連する運営会議に
参加し、次期システムについ
ての意見交換等を行った。
⑤ 化学物質管理の専門家とし
て、平成19年6月及び平成2
0年2月にパリで開催された
OECDの第41回、42回化
学品合同会合に参加し、グロ
ーバルポータルの進捗と
eChem Portal の デ モ ン ス ト レ ー
ション確認や化学物質管理に
関する国際整合性にかかる
最新の国際情勢について情
報収集などを行った。
⑤ 化学物質管理の専門家とし
て、機構職員が、20年11月
に パ リ で 開 催 さ れ た OECD の
第43回化学品合同会合に出
席。国際的な化学物質総合管
理情報の情報収集、各国専門
家との意見交換を行った。
⑤ 6月及び22年2月にパリで
開 催 さ れ た OECD の 第 4 4
回、第45回化学品合同会合
において、化学物質管理の専
門家として、機構職員が出席
し、国際的な化学物質総合管
理情報の情報収集、各国専
門家との意見交換などを行っ
た。
⑥ ユーザーの利便性の向上の
ため、webアンケートを引き続
き実施した。
⑥ ユーザーの利便性の向上を
図るため、機構ホームページ
上でwebアンケートを常時実
施し、ユーザーから約80件
⑥ CHRIPの老朽化したハード
ウェアの更新と、それに併せ
たソフトウェアの全面改修を
行い、10月1日に公開した。
- 20 -
り詳細なアクセスログ解析を
実施しており、今年度のシス
テム改良等に活用した。更
に、今後の改良等にも役立て
る予定である。
⑦
の要望を得た。
19年度から回答が多かった
要望を踏まえ、タイムアウト
時間の延長や検索ボタンの
位置の変更など検索機能の
改良を行うとともに、用途情
報の追加や化学式の見直し
などの情報整備を行った。
ソフトウェアの全面改修に当
たっては、ユーザーから要望
の多かった検索速度のアップ
や、物理化学的性状からの
検索機能の追加、法規制など
の個別リストのダウンロード
機能の追加などの機能面の
強化、データベースの一本化
による利用のしやすさなどを
図った。
なお、20年のウェブアンケ
ートで操作性や検索速度に関
するもの要望が14件(全体8
0件)と多数あったが、新シス
テム稼働後は0件であった。
OECDで検討が進められ
てきたHPV(高生産量化学
物質)グローバルポータルサ
イトの整備に関して、その第1
段 階 と し て の e-ChemPortal の
構築にあたって、国際協力と
途 上 国 支 援 の 観 点 か ら NITE
として参加することとし、その
ために必要な準備を行うとと
も に 、 CHRIP デ ー タ か ら 日 本
の化学物質の分解・蓄積性
試験結果を提供するために
検索システム構築に必要な
化 学 物 質 名 称 や CAS 番 号 等
のデータを提供した。
な お 、 e-ChemPortal 運 用 開
始 に 伴 い 、 e-ChemPortal を 介
し て の CHRIP 該 当 ペ ー ジ へ
のアクセスが可能となる予
定。(平成19年6月予定)
⑧ 10月にドイツのボンで開
催された第40回OECDの化
学品合同会合に参加し、GH
Sに関する各国情報、グロー
バ ル ポ ー タ ル へ の CHRIP 参
加表明の確認等を行った。
また、事前に合同会合に向
けたコメントを取りまとめ、経
済産業省に提出した。
⑨ CHRIP 及 び CHEM-LAN の
機器老朽化に伴い、必要な措
置の検討や、機器の更新が
必要となる際の仕様の検討な
どを行った。
また、機器の更新に伴い必
要となるシステム開発などに
つ い て 、 CHRIP 利 用 者 の 利
便性の向上や、今後の管理
や改良が容易となるような改
良プログラムとするための検
討や仕様書案の作成などを
行った。
⑦ 化学物質総合情報データベ
ースシステムのハードの更新
に伴うシステムの再構築につ
いては、NITE-LANの整備
計画と一体化して平成20年
度に整備することとし、データ
提供環境を維持するために、
必要な機器の整備などを行っ
た。また、システム再構築の
ための仕様書の作成を行っ
た。
⑦ 業務システム最適化計画に
基 づ い た NITE-LAN に 統 合 し
たハードウェアシステムでの
データ提供環境を維持するた
め に CHRIP の プ ロ グ ラ ム 改
修を実施中。(21年10月公
開予定)
(2)化 学 物 質 の リ ス ク 等 に 係 る 相 (2)化 学 物 質 の リ ス ク 等 に 係 る 相 (2) 化 学 物 質 の リ ス ク 等 に 係 る 相
互理解のための情報の整備提 互理解のための情報の整備提
互理解のための情報の整備提
供
供
供
化学物質のリスク等に係る
化学物質のリスク等に係る
化学物質のリスク等に係る
国民、事業者、行政機関等相 国民、事業者、行政機関等相
わかりやすい情報の提供及び
互の理解(リスクコミュニケー 互の理解(リスクコミュニケー
相互理解促進を図る企業、自
ション)を促進するため、法施 ション)を促進するため、以下
治体等の支援のための業務に
行 支 援 業 務 や 化 学 物 質 の リ ス の業務を行う。
ついては、以下のように推進し
ク評価・管理関係業務などで
た。
得られた化学物質の有害性情
報 、 暴 露 情 報 、 リ ス ク 評 価 結 ① 化 学 物 質 の 有 害 性 情 報 、 ① 国民、事業者、行政機関等
果、各種の評価手法などにつ
暴露情報、リスク評価結果、
における現状等把握のため、
いて、理解しやすく簡便で利用
リスク評価手法等を、インタ
事業者が地域住民と行うリス
者に適したツールの整備、提
ーネットを用いて国民、事業
クコミュニケーションに参加
供を行う。
者、行政機関等に理解しやす
(16回)するとともに、自治
く、利用できるようニーズの把
体 、 NPO 法 人 、 事 業 者 、 工 業
握に努めながら、解説文や用
会等を合計33回訪問し、ア
語説明などの専用ページを充
ンケートや現状調査などの結
実させるなどの方法を用いて
果も踏まえ、自治体及び事業
整備し、提供する。
者に必要とされる情報につい
て整理した。また、リスクコミ
ュニケーション事例報告会を
(2) 化 学 物 質 の リ ス ク 等 に 係 る 相
互理解のための情報の整備提
供
化学物質のリスク等に係る
わかりやすい情報の提供及び
リスクコミュニケーションを図る
企業、自治体等の支援のため
の業務については、以下のよ
うに推進した。
(2) 化 学 物 質 の リ ス ク 等 に 係 る 相
互理解のための情報の整備提
供
( 2) 化 学 物 質 の リ ス ク 等 に 係 る
相互理解のための情報の整備
提供
① 国民、事業者、行政機関等
の化学物質のリスク等に対す
る情報ニーズを把握するため、
環境報告書を用いたリスコミ事
例調査及びインターネットアン
ケートによる市民の意識調査
を行うとともに、事業者が行う
リスクコミュニケーション及び
行政機関や事業者団体が開催
する会合等に参加して情報収
集及び意見交換等を行い、更
なるニーズの把握に努めた。こ
- 21 -
① 19年度の調査結果から、事
業者・自治体のニーズは、リス
クコミュニケーションの事例や
簡易なリスク評価手法に関す
る情報であることが明らかとな
ったため、リスクコミュニケーシ
ョンの国内事例を最新の情報
に更新したほか、リスク評価体
験ツールの使い易さの向上な
ど、ホームページのコンテンツ
を整備した。
また、国民の化学物質管理に
① 機構のアウトカム調査等の
調査を通じ、事業者のニーズ
やリスクコミュニケーションの
現状について把握するととも
に、リスクコミュニケーション
の国内事例調査を実施した。
これらの結果を踏まえて「リス
クコミュニケーション国内事
例」の内容を最新の情報に更
新したほか、リスク評価体験
ツールについては、最新の
PRTR デ ー タ や PRTR 届 出 対
開催するとともに、自治体、
事業者、工業会等の50名以
上に対しメールマガジンによ
る情報発信を行うことにより
関係強化を図った。
以上の調査結果を踏まえ
て、ホームページ「化学物質
と上手に付き合うには」に、国
内事例の追加、用語・略語の
追加、初期リスク評価書等の
データベースへの追加を行っ
た。アクセス件数について
は、展示会、各地の会合等で
の広報の結果、月平均約4万
8千ページ(年間約57万ペー
ジ)となり、前年度の約2.4
倍となった。
② 国民における化学物質の
安全性に関する理解の深化、
企業における自主管理の促
進、化学物質総合管理情報
の利用促進等のため、講演
や研修等への講師派遣やパ
ンフレット等の配布による普
及啓発活動を行う。
② 関係機関など訪問(33回)、
委員会・勉強会(29回)社内
教育調査などにより、化学物
質管理に係る国民、事業者、
行政機関等のニーズや理解
度を調査し、情報提供の手段
や方法等について整理した。
また身の回りの製品に含ま
れる化学物質の解説につい
て、これまでホームページて
公開している8品目のうち、
化粧品、塗料、接着剤の3品
目について冊子として作成
し、展示会等で紹介、配布し
た。
さらに、工業会及び埼玉
県、福島県での化学物質管
理に関するセミナーや事例報
告会等に講師を10回派遣し
た。
③
国 際 協 力 機 構 (J I C A )
の委託を受け、中国、ヨルダ
ンなどの開発途上国8カ国9
人の研修生を受け入れ、2
週間の化学物質管理政策研
修をJICA東京国際セン
れらの調査結果により、国民
に対しては化学物質管理への
関心を醸成することが優先で
あり、事業者・行政機関は具体
的で実際に活用できる情報や
システムの提供を求めている
ことが明らかとなった。
このため、事業者、行政機
関向けには当センターがホー
ムページで提供する濃度マッ
プやリスク評価体験ツール等
を活用した系統的にリスク評
価を学習するプログラムを作
成した。国民・子供向けには化
学実験を活用した化学物質管
理を学ぶ体験学習プログラム
を作成した。
また、体験ツールにおいて、
環境中の生物への影響評価が
可能になるように改修したほ
か、リスクコミュニケーションの
国内事例を追加、「身の回りの
製品に含まれる化学物質(洗
剤)」のパンフレット版の作成を
行った。
さらに、ニーズ把握調査など
から、作成した体験学習プログ
ラムなどの普及には、国民と
事業者双方との接点を有する
自治体との連携を深めること
が効果的との分析を行った。
なお、ホームページ「化学物
質と上手につきあうには」につ
いてコンテンツを整備・拡充し
た結果、アクセス件数は、月平
均7万ページ(年間約82万ペ
ージ)となり、平成18年度比
約43%増となっている。
② 事業者、行政機関等への活
用できる情報の提供として、経
済省、自治体、協会等が開催
したリスクコミュニケーション事
例報告会、研修会等へ要請に
応じて講師派遣を行い、「身の
回りの製品に含まれる化学物
質シリーズ」、「リスクコミュニ
ケーションの国内事例」、リス
ク評価の解説パンフレット等の
紹介及びリスク評価体験ツー
ルの実習等を行った。(15回)
市民向けには、作成した体
験学習プログラムを展示会に
おいて実施し、15校(115名)
の児童・生徒等の参加を得た。
また、平成18年度に開始し
たリスコミネットによる化学物
質管理、リスクコミュニケーショ
ン関係者への情報発信を月1
回行うなど、より活発な情報提
供の場を目指している。(対象
者約200名)
さらに、リスク評価を解説す
る冊子、身の回りの化学物質
シリーズ等は事例報告会、講
演会、消費生活センターブロッ
ク会議等において、講演等を
行うとともに配布をするなどし
て教育テキストとして活用し
た。(配布先600ヶ所、講演5
ヶ所)
③ 独立行政法人国際協力機構
(J I C A )の 委 託 を 受 け 、 中
国、インドネシア、ヨルダン
などの開発途上国7カ国8人
の研修生を受け入れ、2週間
の化学物質管理政策研修をJ
- 22 -
対する関心を醸成するため「身
近な化学物質シリーズ」に「防
除剤(家庭用)」を新たに追加
し、消費生活センターなど、行
政において国民の窓口となる
組織に対する情報提供を行っ
た。(冊子の配布は21年4月)
講演会における調査、機構
のアウトカム調査などを通じ
て、関係者のニーズを調査し、
その結果を踏まえてホームペ
ージ「化学物質と上手につきあ
うには」を改良した。
象物質の改正を踏まえ、曝露
や有害性情報の見直しに着
手した。 また、これらのコン
テンツとこれまでの当センタ
ーのリスクコミュニケーション
に関する知見を踏まえ、事業
者と自治体向けのリスク評価
とリスクコミュニケーションに
関するテキストを作成した。
本テキストは、岐阜県と当セ
ンターが共同で作成するリス
コミマニュアルに活用した。
国民の化学物質管理に
対する関心を醸成するため
「身近な化学物質シリーズ」
について、「家庭用防除剤」を
追加するとともに、製品安全
センターとの共同で「繊維製
品 (仮 称 )」 の 案 を 作 成 し た 。
② 自治体職員向けの情報提供
と し て PRTR デ ー タ 活 用 セ ミ ナ
ーを開催し、当センターのホー
ムページから提供しているリス
ク評価体験ツール、大気中濃
度マップなどを活用した簡易な
リスク評価手法の提案及び実
習、環境省が提供している支
援ツールやファクトシートなど
の情報の提供を環境省関係機
関である(社)環境情報科学セ
ンターと連携して行った(28都
県市が参加)。
また、自治体等が主催する
講演や研修等への講師派遣
(25回)及びパンフレット「化
学物質のリスク評価について」
を配布(約4,000部)するな
ど 、 事 業 者 向 け に PRTR デ ー タ
に基づくリスクコミュニケーショ
ンのあり方に関する情報提供
を行った。
また、国民への情報提供と
して、展示会への出展や自治
体等の主催する国民向けの講
演会等への講師派遣(2回)、
これらの会合等への参加者に
対する「身近な化学物質シリー
ズ」の配布(約4,000冊)など
を通じて、化学物質管理に関
するわかり易い情報提供を行
った。
② 自治体職員向けの情報提
供 と し て PRTR デ ー タ 活 用 セ
ミナーを東京と大阪で開催
し、機構のホームページから
提供しているリスク評価体験
ツール、大気中濃度マップな
どを活用した簡易なリスク評
価手法の提案及び実習を実
施し43都県市が参加した(2
0年度は28都県市)。また、
自治体等が主催する講演や
研修等への講師派遣を合計
33回(20年度は25回)実施
し、事業者及び自治体に
PRTR デ ー タ に 基 づ く リ ス ク コ
ミュニケーションのあり方に関
する情報提供を行った。ま
た、講演会、展示会を通じて、
パンフレット「化学物質のリス
ク評価について」を配布(約5
500部)するなど、事業者向
け に PRTR デ ー タ に 基 づ く リ
スクコミュニケーションのあり
方に関する情報提供を行っ
た。
さらに、国民に向けた普及
啓発として、 化学物質のリス
クに対する理解の醸成を図る
ために、「化学物質と上手に
付き合うために」の改訂を行
うと共に、本冊子の展示会で
の配布、各都道府県等のPR
TR担当窓口、消費生活セン
ターなど約700箇所への送
付を行い、市民への情報提
供への活用を図った。
ターにて実施し、日本の化
学物質管理政策や関連法
令 、 NITE に お け る 化 学 物 質
管理に関する取り組みについ
て講義を行い、我が国の化学
物 質 管 理 政 策 の 普 及 と NITE
の海外ネットワークの構築
を図った。
また、平成17年度に当
該研修を受講したインドネ
シアの化学物質管理担当者
を訪問し、研修成果の活用
状況についてフォローアッ
プ調査を行った。
さらに、今年度及び平成1
7年度の受講生に対して、
海外ネットワークの維持及
びフォローアップのために、
研修後の活用状況について
アンケート調査を実施した。
2.化学物質のリスク評価・管理 2.化学物質のリスク評価・管理
に係る業務
に係る業務
(1) 化 学 物 質 の リ ス ク 評 価 等
(1)化 学 物 質 の リ ス ク 評 価 等
国民における化学物質のリ
国民における化学物質のリ
スク等に係る理解の深化、事
スク等に係る理解の深化、事
業者による自主管理の促進、
業者による自主管理の促進、
行政や自治体による化学物
行政や自治体による化学物
質の管理等に資する基盤情
質の管理等に資する基盤情
報を整備するため、広く環境
報を整備するため、以下の業
に存在し人の健康や動植物
務を行う。
に影響を及ぼす可能性があ
る化学物質(化審法監視化学 ① 化 学 物 質 審 査 規 制 法 の 監
物質約900物質)等につい
視化学物質約900物質、化
て、情報を収集し暴露評価、
学物質排出把握管理促進法
リスク評価等を行う。
の第1種指定化学物質354
物質を対象として製造・輸入
量、排出 量、有害性情報な
どを基に、暴露評価、リスク
評価を行う対象物質のスク
リーニングを行う。スクリー
ニングの結果、リスクの懸念
があり、かつ、優先度の高
い物質については、より詳
細な情報を収集し、入手可
能なデータに応じた暴露評
価及びリスク評価を行う。更
にリスクの懸念がぬぐえな
い物質については、より確
度の高い情報を収集するた
めの調査検討を行い、詳細
な暴露評価をするとともに、
必要に応じて管理方法の検
討を含め、リスク評価を行
う。
ICA東京国際センターにて
実施し、日本の化学物質管理
政策や関連法令、NITEにお
ける化学物質管理に関する取
り組みについて講義を行い、
我が国の化学物質管理政策の
普及とNITEの海外ネット
ワークの構築を図った。
また、平成19年度の研修
生に対して、海外ネットワー
クの維持及びフォローアップ
のために、研修後の研修成果
の活用状況についてアンケー
ト調査を実施した。
さらに、過去の研修生から
の、具体的な相談等には適宜
対応を行った。
2.化学物質のリスク評価・管理
に係る業務
(1) 化 学 物 質 の リ ス ク 評 価 等
AA 2 . 化 学 物 質 の リ ス ク 評 価 ・ 管 理
に係る業務
(1) 化 学 物 質 の リ ス ク 評 価 等
① 化審法監視化学物質の段階
的リスク評価スキームを構築
するための手法検討を開始し
た。
・監視化学物質に関する届出
情報の収集、有害性評価に
おいて情報収集の対象となる
エンドポイント等を検討するた
め化審法第一種特定化学物
質の指定時における有害性
の判定基準の調査、化審法
の「高次捕食動物」及び「生
活環境動植物」に該当する可
能性のある国内に生息する
生物の調査などを行い評価
の基本的考え方を整理した。
・スクリーニング評価から詳細
評価までの各段階では、広域
暴露と局所暴露及び製品暴
露を考慮することとし、人及
び環境への暴露評価の方法
について検討し、各段階の評
価手法原案を構築した。
・化学物質の物理化学性状や
排出量のさまざまな組み合わ
せによる暴露量算定シミュレ
ーションを行い、これに基づき
科学的かつ簡易なスクリーニ
ング手法を開発した。
・監視化学物質の暴露評価に
あたっては、情報が少ない物
質が多いことから、多くの推
計手法を用いる必要があり、
不確実性が大きくなることが
予測されるが、これを解決し、
行政上の判断根拠に利用可
能とするため、比較的情報が
多く、他物質の暴露評価の基
準となる物質候補を監視化学
物質の内外から約40物質程
度抽出し(トリクロロエチレン
等)、これら物質を暴露評価
の基準となる指標物質として
使用することにより、これとの
比較によって他物質の暴露
の状況を評価・判定する手法
案を策定した。
・策定した手法により、指標物
① リスク評価手法等
1)化学物質審査規制法(化審
法)監視化学物質のリスク評
価等
平成18年度に引き続き、化
審法監視化学物質の段階的リ
スク評価スキームを構築する
ための手法検討を行った。
なお、平成18年度は、主と
して、化審法を踏まえた評価の
大枠について検討を行ったが、
平成19年度は、リスク評価の
より具体的な手法について検
討等を行い、経済産業省に暴
露評価の手法や有害性評価値
等を提案した。
・監視化学物質の発がん性評
価のため、スクリーニング試験
である変異原性試験結果の取
扱について検討し、この中で、
国際機関等が公表している発
がん性ユニットリスク等に係る
情報を整理し、発がん性のス
クリーニング評価に用いる有
害性評価値を提案した。
・暴露評価への利用のため、国
内外の暴露量推計手法を比
較、検討し、暴露評価に必要
な推計式を選択、改良した。
また、国内に適した入力デ
ータを選択、これにより、吸入、
経口暴露評価を行えるようにし
た。
・既存の環境モニタリング情報
を解析し、環境モニタリング情
報の暴露評価における取扱い
方法(不確実性を含める方法
を含む)を検討した。
・物理化学性状に関する情報
のない監視化学物質のリスク
評価のため、排出量、生物濃
縮係数、毒性値のみを用いた
スクリーニング評価の方法を
検討した
・暴露評価への利用のため、
排出量予測手法の検討で作成
した用途分類の考え方とEUの
排出係数を利用し、化審法の
- 23 -
A
2.化学物質のリスク評価・管理
に係る業務
(1) 化 学 物 質 の リ ス ク 評 価 等
① - 1 化 学 物 質 審 査 規 制 法 (化
審 法 )監 視 化 学 物 質 の リ ス ク
評価等
・19年度に引き続き、化審法改
正の議論を踏まえながら同法
の監視化学物質のリスク評価
スキーム構築のため、以下の
検討項目を中心に残された課
題検討や改良検討を行った。
a)政策判断者へのリスク評価
結果の提示方法(評価結果の
信頼性の表現方法を含む)
b)暴露評価手法の改良
c)変異原性に係るスクリーニン
グ毒性試験結果の取扱い
d)物理化学的性状データ補完
のためのQSAR等予測手法
の適用基準
e)混合物、金属化合物などの
特殊な物質の暴露・リスク評価
手法
・有害性、暴露・リスクの専門家
の意見も踏まえ、これまでの3
年間の検討結果としてリスク評
価スキーム
を構築し、技術
ガイダンスとして文書化した。
・リスク評価スキームに基づき、
製造輸入量が1t以上の監視
化学物質約480物質を対象に
リスク評価を試行した。うち19
物質については、より詳細に
評価を実施。
・化審法改正への利用のため、
新規化学物質の製造輸入量の
限界値設定や特定の物質の特
定の用途での利用可能性につ
いて検討した。
A
2.化学物質のリスク評価・管理
に係る業務
(1) 化 学 物 質 の リ ス ク 評 価 等
1
①-1 化学物質審査規制法
(化審法)監視化学部室のリ
スク評価等
・監視化学物質のリスク評価
手法に従い、製造輸入量又
は国内出荷量が1t以上の監
視化学物質544物質につい
てリスク評価を試行し、経済
産業省に情報提供を行った
(予定)。また16物質につい
てはより詳細な 評価を行
い、これら評価結果も踏まえ
てリスク評価手法の改良を行
った(予定)。
・改正化審法におけるリスク評
価に向け、優先評価化学物
質のリスク評価手法につい
て、20年度に構築した監視
化学物質のリスク評価手法を
上記の改良も踏まえつつ改
良 し 、 下 記 2.( 2) ② の 排 出 係
数一覧表とともに技術ガイダ
ンスとしてとりまとめた(予
定)。
・また、改正化審法での利用に
向け、リスクに基づく優先評
価化学物質の選定を行うた
めのスクリーニング評価手法
について、必要情報を収集し
て所要の検証を行い、厚生労
働省、環境省、経済産業省の
意見や監視化学物質のリスク
評価手法との関連性を踏まえ
取りまとめた(予定)。
・ストックホルム条約対象物質
( P F O S 注2又 は そ の 塩 ) に つ
いて、化審法による規制の態
様を決めるため、特定の用途
についてリスク評価を行って
リスク評価書としてとりまとめ
た。同評価書は国の委員会
に提出され化審法による管理
の判断に利用された。
注 2: ペルフルオロ( オクタン-1-スルホン酸) の 略 称 。
①-2 化学物質排出把握管
理 促 進 法 (化 管 法 )対 象 物 質
のリスク評価等
①-2 化学物質排出把握管
理 促 進 法 (化 管 法 )対 象 物 質
のリスク評価等
質を含め約110物質のリスク
評価を試行し、本格的手法確
立に向けての検討を行った。
・なお、評価手法の検討、試行
結果の評価にあたっては、産
業界、研究機関、大学からレ
ビュアーを選任し、評価の考
え方等について意見を聴取し
た。
届出情報である用途情報等か
ら排出量を予測する手法を検
討した。
・監視化学物質約250物質に
ついてスクリーニング評価に必
要な情報を収集、整備し、リス
ク評価を実施。うち、10物質
(第2種特定化学物質1物質を
含む。)について更に詳細な試
行的リスク評価を実施し、評価
結果を踏まえてリスク評価スキ
ームを高度化した。
なお、これら10物質は、各物
質ごとの情報量、平成18年度
の検討結果、初期リスク評価
結果を踏まえて選定した(初期
リスク評価の結果、リスク懸念
ありと判定した6物質を含
む。)。
・暴露・リスク評価、有害性評価
に関する研究機関、産業界の
専門家からなる専門家レビュ
ー会合を3回開催し、監視化
学物質のリスク評価スキーム
案を説明、委員からのコメント
を反映し、また、法的管理に利
用されることから、評価の不確
実性と評価結果の解釈を含
め、リスク評価スキーム案を作
成した。また、検討内容は、関
係3省庁の化審法見直し合同
会合で紹介され、更に、NITE
が経済産業省化学物質審議会
の委員会で説明した。
・リスク評価に関する知見に基
づき、化審法改正後の製造
量、出荷量等の届出内容につ
いて経済産業省に意見提出し
た。
2)化学物質排出把握管理促進
法対象物質のリスク評価等
・NEDO事業で行った150物
質の初期リスク評価結果につ
いて、最新のPRTRデータ
とモニタリング情報を用い
(モニタリング情報は、リス
ク懸念ありと要注意物質の計
2 0 物 質 )、 フ ォ ロ ー ア ッ プ
を行った。
リスク評価の結果、新たに
リスクが懸念される物質はな
かった。
・リスク評価管理への利用のた
め、初期リスク評価書及び排
出経路データシートの公開を
継続し、平成19年度は43物
質公開した(総計100物質)。
・ホームページを活用して、初期
リスク評価等の理解のために
作成した「化学物質管理のた
めのリスク評価書活用の手引
き」を公開した
他、化学物質管理に資するた
め、最新のPRTRデータに基
づく大気中の濃度マップを公
開した。
更に、ノニルフェノール等内分
泌かく乱作用が疑われた3物
質についての化学物質管理セ
ンター化学物質リスク評価管
理研究会中間報告書要約につ
いて英訳し公開した。
・初期リスク評価結果等の普及
のため、化学物質アドバイザ
ー育成研修、「化学物質管理
センター成果報告会2007」で
の発表や、展示会及 び経済
産業省主催の化学物質総合評
価管理研修で説明を行った
- 24 -
化管法対象物質等150物
質 の 初 期 リ ス ク 評 価 結 果 注4)
に つ い て 、 最 新 の PRTR デ ー
タに基づく大気中濃度の推計
値及びモニタリングデータを
用いてヒトの健康リスクにつ
いてフォローアップを行った。
また、20年度は50物質
の 初 期 リ ス ク 評 価 書 を Web
サイトから公開し、これにより
全ての物質の初期リスク評価
書と関連情報の公開が終了
した。
注3:13年~18年度にかけ化管法対象物質等15
0物質について行った初期リスク評価の結
果。評価結果は初期リスク評価書として取
り まと め た 。
化管法対象物質等150物
質 の 初 期 リ ス ク 評 価 結 果 注3に
ついて、吸入暴露の再評価を
実施し、その結果について公
表した。(予定)また、従来は
推計データも含むPRTRデー
タに基づく大気濃度の推計値
等を用いてリスク評価のフォ
ローアップを行っていたが、
届出排出量によるリスクの増
減を推定し、評価の見直しを
行う物質の優先度を付けるこ
とにより、150物質のフォロ
ーアップを効率的に実施し
た。
また、平成19年度のPRT
R排出量を基に全国の大気
中濃度の推計を行い、この結
果を地図表示し、大気中濃度
マップとして公表した。(予定)
注3:13年~18年度にかけ化管法対象物質等15
0物質について行った初期リスク評
価の結果。評価結果は初期リスク評
価 書と し て 取り ま と め た 。
② これらの物質のほか、新た
な知見の集積などによって
リスクが懸念されるに至った
物質について、所要の情報
を収集するとともに暴露評
価、リスク評価等を行う。
②
化学物質排出把握管理促
進法の第一種指定化学物質
の暴露評価、リスク評価
・優先的に評価をすべきとされ
た150物質のうち残り16物
質について、製造・輸入量、
排出量等の情報を収集し、暴
露評価、リスク評価し、検討
会、内部レビュー、外部レビュ
ー等を行いリスク評価書を完
成させた。
・初期リスク評価書を6物質公
開した(計57物質公開)
・暴露評価へ利用する大気中
の濃度マップについて、平成
16年度のPRTR排出量デー
タに基づき、第一種指定化学
物質約200物質の大気中濃
度推計を行い、大気中の濃
度マップとして公開した。ま
た、表示機能を大幅改良し、
より利便性向上をはかったマ
ップを公開した事などから、ア
クセス数は前年比約2.3倍
増の計約10万ページとなっ
た。
・ 初 期 リ ス ク 評 価 指 針 ver2.0 、
初期リスク評価書作成マニュ
ア ル ver2.0 を 作 成 し 公 開 し
た。
・リスク評価管理ガイド等への
反映のため、リスク評価を行
った150物質について評価
結果を整理、解析し、リスク
評価管理ガイドを作成した。
・地方自治体の化学物質管理
担当者を主な対象とした経済
省の化学物質管理研修にお
いて、初期リスク評価、大気
中の濃度マップとその利用方
法について解説した。
・リスク評価の手法や評価結
果等について体系的に理解さ
せることを目的に、共同実施
機 関 で あ る (独 )産 業 技 術 総 合
他、初期リスク評価書を印刷
し、全国の公立図書館、地方
自治体の環境関連研究機関、
関係する大学図書館に送付し
た。
また、学会において、初期リ
スク評価結果と環境省環境リ
スク初期評価結果の相違点
等、解析結果について口頭発
表した。
・初期リスク評価の結果、詳細
な評価が必要とされた二硫化
炭素について、大口排出事業
者、地方自治体を訪問し、初
期リスク評価結果について説
明を行った。
・初期リスク評価結果やリスク
評価に関する知見に基づき、
環境省の審議会での大気汚染
防止法の優先取組物質見直し
に係る検討へのモニタリングデ
ータの取り扱いなどについて
の意見提出を行った。
・初期リスク評価結果について
は、一部の地方自治体で、化
学物質管理への利用が検討さ
れている他、環境省の「化学物
質ファクトシート2006年度版」
に引用されている(52物質)。
・初期リスク評価に係る成果に
基づく論文が環境化学論文賞
を受賞した他、初期リスク評価
に係る事業についてのNEDO
事後評価が終了し、優良プロ
ジェクトとの評価を得た。
② マスメディアなどから公表さ
れている有害物質検出情報や
化学物質漏出事故等の情報、
学会で注目されている物質に
関する情報を収集・整理した。
なお、事故等の収集情報を評
価した結果、環境経由でリスク
が直ちに懸念されると判断さ
れたものは無く、改めて暴露評
価・リスク評価等は実施しなか
った。
- 25 -
② 化学物質関係のネット公開
情報等(事故、海外規制情報、
モニタリング情報など)を入手、
整理するとともに、関係する各
種学会(日本環境化学会、日
本リスク研究学会等)に参加し
て情報収集を行った。
また、特定の物質について、
新たな有害性の知見が得ら
れ、その安全性について内閣
府食品安全委員会等での議論
が開始されたことから、これに
ついて情報収集するとともに、
機構内外の有害性の専門家と
も意見交換を行った。
なお、リスクが直ちに懸念さ
れると判断された物質はなか
ったため、改めて暴露評価、リ
スク評価等は行わなかった。
② 化学物質関係のインター
ネット公開情報等(事故、海
外規制情報など)を入手、整
理するととともに、関係する各
種 学会(日本リスク研究学
会、日本内分泌攪乱化学物
質学会等)に参加して情報収
集を行った。
なお、リスクが直ちに懸念
されると判断された物質はな
かったため、改めて暴露評
価、リスク評価等は行わなか
った。
研究所化学物質リスク管理研
究 セ ン タ ー 、 (財 )化 学 物 質 評
価研究機構との共催による研
究成果報告会を2日間開催
し、講演(2題)、ワークショッ
プ(1題)、ポスター発表(20
テーマ)により、初期リスク評
価と150物質の評価結果の
解析、その他、当該事業にお
ける6年間の成果について発
表を行った(参加人数:約62
0名(来賓、関係者除く))。
・その他、NEDO化学物質評
価管理セミナー、エコプロダク
ツ展、エコマニファクチャ展で
初期リスク評価書等の広報を
行った。
・NITEが行った初期リスク評
価において、リスクの懸念が
あると判断された二硫化炭
素、クロロ酢酸等の物質を排
出している事業者等を訪問し
(8事業所、9自治体)、初期
リスク評価書についての説明
を行うとともに、管理実態に
ついて情報収集を行い、併せ
て、初期リスク評価書情報を
踏まえた自主管理をお願いし
た。
・建築関係業界誌のプラスチッ
ク特集に化学物質のリスク評
価管理に関する内容を寄稿し
たほか、リスク評価の手法等
に関する論文投稿を行った。
・ フ タ ル 酸 ビ ス ( 2 -エ チ ル ヘ キ
シル)の管理ガイドについて
英訳版を公開するとともに、E
Uの同物質に関するリスク削
減戦略担当に送付した。
・初期リスク評価書の利用のた
め、環境省「化学物質ファクト
シート2005年度版」の初期
リスク評価書の引用記載を充
実させた。
・初期リスク評価書が社内教
育、化学物質管理に利用さ
れていることをアンケートによ
り確認した。
③ リスク評価に必要な製造・
輸入量、用途、物理化学的
性状、環境モニタリングデー
タ等の物質情報を調査、整
理するとともに、暴露量等の
変動によるリスク評価の見
直しが速やかに実施できる
ようこれらの情報を整備、体
系化する。
③ 初期リスク評価の対象とな
った150物質について、初期
リスク評価結果を活用した計
画的な管理の促進のため、
初期リスク評価結果と最新の
PRTRデータなどを利用した
リスク監視スキームを検討
し、初期リスク評価結果監視
マニュアルとして作成した。
④ マスメディアなどから広く公
表されている日用品等からの
有害物質検出情報や化学物
質漏出事故等の情報を収集・
整理するとともに、必要に応
じて、それら化学物質に関す
る有害性評価情報を入手し
た。
また、収集した情報を評価し
た結果、環境経由でリスクが
懸念されると判断されたもの
は無かったため、これらにつ
いて暴露評価・リスク評価等
は実施しなかった。
⑤ U S -E P A 、 O E C D で は 、 化
学物質の安全性評価におい
て、同一の性質又は連続した
性質を持つと予想される一群
の化合物を選定し、一部試験
の省略等行い評価の効率化
を図っているが、このようなカ
テゴリーアプローチの事例を
③ 化学物質審査規制法の監視
化学物質の暴露評価、リスク
評価に用いるため、製造・輸
入量などの監視化学物質に
関する公開及び非公開情報
を調査・整理し、効率的評価
のための情報整備、体系化を
行った。
また、暴露量推計への利
用のため、より詳細な気象デ
ータを入手し、利用可能とな
るよう整理した。
- 26 -
③
監視化学物質のリスク評価
等への利用のため、製造・輸
入量、用途等監視化学物質
に関する非公開情報等を最
新のものに更新、整備すると
ともに、物理化学的性状デー
タは整備済みデータの信頼性
を精査した。
更に、今後のデータ整備の
効率化のためデータ整備フォ
ームのフォーマット化を行い、
また、データベースソフトを活
用してデータの体系化をより
推進し、リスク評価等の実施
の効率化を図った。
③ 監視化学物質のリスク評
価や手法検討への利用のた
め、製造輸入量、用途等監視
化学物質に関する非公開情
報等を更新、整備し、物化性
状については追加を行うとと
もに、新たに監視化学物質に
指定された物質の情報を追
加整備した。また、国が公表
している主要な環境モニタリ
ング情報も併せ整備した。
これら情報は、データベー
スソフトの利用により整理、
体系化を進めリスク評価等に
利用した。
調査した。
また、このようなカテゴリー
化の試行のため、経済省の
平 成 17 年 度 既 存 点 検 対 象 物
質 か ら 2 物 質 ( 2,4,6-トリメチルフェ
ノール、 ジエチレングリコールジメチルエー
テル) を 抽 出 し 、 こ れ ら と 構 造
類似性を有する一群の化学
物質について、物理化学性
状 、 有 害 性 エンドポイント等 の 既
存情報を調査し、有害性など
の情報が不足している場合に
つ い て QSAR を 利 用 し た 予 測
値算出を行った。これらの情
報に基づきカテゴリー化の試
行を行うとともに、実施した手
法の検証を行った。
さらに、Japanチャレ
ンジプログラムの推進に寄
与 す る た め 、物 理 化 学 性 状 、
有害性情報の取りまとめの
方法について経済省に提案
した。同提案は、経済省、
厚生労働省、環境省で採用
され、報告フォームとして
ホームページから公開され
た。
⑥ 多変量解析法研修、化学物
質情報検索研修、化学物質
の安全性に関する学術講演
会、環境リスクに関する国際
シンポジウム、日本リスク研
究学会、室内環境学会、内分
泌かく乱問題に関する欧米の
説明会等に参画し、情報収
集、職員のレベルの 維持向
上に努めたほか、有害性、リ
ス ク 評 価 に 関 し て 、 (独 )産 業
技術総合研究所化学物質リ
ス ク 管 理 研 究 セ ン タ ー 、 (財 )
化学物質評価研究機構との
連携、協力関係を維持・推進
した。
( 2) リ ス ク 評 価 手 法 等 の 調 査 と ( 2) リ ス ク 評 価 手 法 等 の 調 査 と (2) リ ス ク 評 価 手 法 等 の 調 査 と 手
手法開発
手法開発
法開発
効率化のため、暴露評価手
効 率 化 の た め 、 物 性 の 違 い ① 製品暴露予測手法の調査等
法、リスク評価手法等について や 暴 露 経 路の 違いな ど のケ ー ・ 米 国 、 E U で の 消 費 者 製 品 暴
国内外の情報を収集するとと スに応じた適切な暴露評価手
露による化学物質のリスク評
もに、必要に応じて評価の目 法やリスク評価手法について
価手法を基に、国内における
的対象に応じた手法の開発を 国内外の情報を調査するとと
消費者製品暴露予測のための
行う。
もに、必要に応じて化学物質
経口、吸入、経皮暴露の基本
審査規制法等の法令やその他
パターン及び暴露シナリオを
の目的に対応した手法を検討
整理し、暴露推定式を作成し
する。
た。
・国内において消費者暴露が予
想される化学物質10種類につ
いて各化学物質ごとの消費者
製品用途、使用方法等につい
ての調査を行い、得られた情
報と暴露推定式に基づき消費
者製品からの暴露評価を試行
し、これらの結果を取りまとめ
た。
② 排出量推計に関する調査と
排出係数表の作成、課題抽
出
・化審法監視化学物質を含むP
RTR制度対象物質以外の物
質の排出量を業種、用途別に
推計することを目的として、既
存の欧米の推計手法、化管法
の推計手法の活用の可能性に
ついて調査するとともに、化審
法、化管法等の用途分類、日
本標準産業分類等を整理、関
連付けを行い、我が国用の業
(2) リ ス ク 評 価 手 法 等 の 調 査 と 手
法開発
・環境媒体中への排出量の予
測とこれに基づく環境濃度予
測への利用のため、国内法規
制、欧米等で利用されている
化学物質の用途分類を整理
し、日本版用途分類を作成し
た。
また、これと併せて、国内外の
既存の排出係数情報と、PRT
R情報及びPRTR制度対象物
質の取扱い等に関する調査情
報から新たに作成した排出係
数とを利用し、国際整合性を
考慮した用途別排出係数一覧
表を作成した。
さらに、作成した用途分類の考
え方を化審法監視化学物質の
リスク評価のスキームに活用
した。
上記検討過程で作成した用途
分類については、経済産業省
を通じて産業界に提案して意
見を求め、経済産業省が平成
20年度に実施予定の既存化
学物質の製造輸入量実態調査
における用途分類として利用さ
れることが決定した他、PRTR
届出外推計手法(裾きり推計)
の精度向上のためにNITEが
行っている平成19年度のPR
TR対象物質の取扱い等に関
する調査の中にも反映した。・
消費者製品からの直接暴露量
を予測し、これを用いたGHS
- 27 -
( 2) リ ス ク 評 価 手 法 等 の 調 査 と
手法開発
① 用途分類と排出係数一覧表
環境媒体中への化学物質の
排出量予測への利用を目指
し、19年度に作成した用途分
類と用途別排出係数一覧表の
精度向上を行った。
・事業者へのアンケート調査結
果を踏まえ、新たな用途分類
の追加や分類名の変更を行う
とともに、製造、使用実態に即
した用途分類に改良した。
・ 最 新 の PRTR デ ー タ 等 の 解 析
に よ る 排 出 係 数 や 、 OECD 等
の情報を利用するなどして用
途別排出係数一覧表を改良し
た。
・用途別排出係数一覧表を利用
した排出量予測手法の検討の
ため、化審法監視化学物質の
リスク評価を試行した。
( 2) リ ス ク 評 価 手 法 等 の 調 査 と
手法開発
① 日本版用途分類一覧の作
成
・環境媒体中への化学物質の
排出量を推計するため、20
年度作成した化学物質の用
途分類一覧案について、経済
産業省と連携して産業界に説
明(約15団体)し、得られた
意見等に基づき改良を行って
日本版の用途分類一覧を完
成させた。
・同用途分類一覧は、改正化
審法に基づく届出とそれを用
いて行うスクリーニング評価、
リスク評価への利用のため、
経済産業省のWebページか
ら公表され、国内に周知され
た。
② 消費者製品のリスク評価手
法
・ 1 9 年 度 に 作 成 し た 「 GHS 表
示のための消費者製品のリ
スク評価手法のガイダンス」
及び同ガイダンスに基づく暴
露量推計を簡易に行うための
計算システムをWebサイトか
ら公開した。
・19年度に引き続き、生活・行
動パターン情報調査事業を実
施し、インターネットを利用し
たアンケート調査を行い、窓
② 排出係数一覧表
環境媒体中への化学物質
の排出量を推計するために
必要な排出係数を①の用途
分類ごとに決定してリスク評
価やスクリーニング評価に利
用するため、20年度作成し
た排出係数一覧表をベース
に し て 、 新 た な PRTR デ ー タ
等を用いて調整し、産業界に
説明(化学、電機、自動車等
約55団体)、意見等を集約し
て排出係数一覧表を改訂した
種×用途表案を作成した。
・更に、この業種×用途表案に
我が国独自の排出係数を設定
するため、PRTR算出マニュア
ル、工業会での調査報告書か
ら排出係数を入手し、業種×
用途別排出係数表案を作成し
た。
・また、この表中の情報不足の
部分について、欧州で既に作
成されている排出係数表(EUT G D A -table ) が 利 用 可 能 か
検討し課題を抽出した。
表示のための消費者製品のリ
スク評価のためのガイダンスを
作成するため、業界の専門家
を含む検討会を行って検討を
進 め 、 暴 露 ・リ ス ク 評 価 等 に 関
する研究機関、大学の専門家
のレビューを経て消費者製品
リスク評価手法ガイダンスを作
成した。
また、同ガイダンスへの利用も
踏まえ、独立行政法人産業技
術総合研究所から生活・行動
パターン情報(暴露係数)調査
事業を受託し、アンケート、文
献調査による生活・行動パター
ンデータの取得を行った。
開け時間等の換気行動、芳
香剤や防虫剤等の直接暴露
に関係する消費者製品の使
用状況等のデータを取得、解
析し、室内暴露、リスク評価
に 必 要 な 基 盤 情 報 (暴 露 係 数 )
として整備した。
(予定)。
③ 媒体別簡易推計手法の構築
・排出源近傍の大気中、河川
中、地下水中の化学物質濃度
を効率的、簡易に推計し、暴露
・リスク評価に利用できるよう
にするため、国内外で既に技
術的に確立された標準的な推
計手法を利用し、日本の環境
条件で使用できるよう、各種デ
ータを収集、加工、シミュレー
ションを行うことにより、日本版
簡 易 推 計 モ デ ル の 構 築 (大 気 )
及び推計のためのデフォルト
値 の 設 定 (河 川 )を 行 っ た 。
・また、地下水については、地
下水中の化学物質濃度等に関
する情報を収集するとともに、
産業技術総合研究所及び地下
水中化学物質の濃度推計モデ
ルに関する専門家と意見交換
を行い推計手法などの現状を
把握した。
3.化学物質審査規制法関係業 3.化学物質審査規制法関係業 3 . 化 学 物 質 審 査 規 制 法 関 係 業
務
務
務
( 1) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 施 行 ( 1) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 施 行 (1) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 施 行 支
支援
支援
援業務
化学物質の審査及び製造等
化学物質審査規制法に関す ・ 化 学 物 質 審 査 規 制 法 施 行 支
の規制に関する法律が適正に る法律の適正な施行のため、
援業務は、適正な化学物質審
施行できるよう、新規化学物質 以下の業務を行う。
査規制法の施行に資するもの
の事前審査・確認と事後監視、
である。NITEがこれまで実施
既存化学物質の安全性評価、
してきた支援業務に対する経
化学物質審査規制法対象物質
済産業省、厚生労働省、環境
の管理等の実施に必要な技術
省からの高い信頼を基に、改
的評価、有害性評価手法等の
正法の施行に伴い、届出者と
開発、基盤情報の整備等を行
の連絡相談窓口をNITEに一
う。
本化するとともに、平成18年
4月以降の審議会に係る新規
化学物質の届出資料の提出先
がNITEに一本化された。
・届出事業者からの試験等の進
め方など技術的な問い合わせ
に的確に対応することは、届
出事業者の適切な試験の実施
を可能とし、届出に係る労力と
試験費用の負担の軽減に資す
るものである。
① 新規化学物質の事前審査 ① 化学物質審査規制法に基づ
・確認と事後監視、既存化学
き届出された新規化学物質に
物 質 点 検 や Japan チ ャ レ ン ジ
ついて、届出事業者からのヒ
プログラム等の有害性情報
アリング等(395件)を通じて、
の報告などにより得られた有
環境中での分解性、蓄積性及
害性情報の評価等に関する
び人の健康影響に関する試験
各種調査、資料作成等の支
データ等を精査するとともに、
援を行うとともに、化学物質
3省共同化学物質情報基盤シ
審査規制法対象物質の特定
ステム(以下「3省DB」とい
等のために告示物質の範囲
う。)などを活用して審査に関
の特定や新たに告示する物
連する各種調査を行い、その
質の名称の原案作成並びに
結果を整理して3省合同審議
優良試験所認定制度にかか
会(厚生労働省・経済産業省・
る適合試験施設の査察など
環境省)関連資料を作成し、経
の技術上の支援を行う。
済産業省へ提出した。(364
③ 直接暴露量予測に必要な
情報基盤整備
・生活・行動パターン情報調
査事業を実施し、インターネ
ットを利用したアンケート調
査を行い、家電製品等の所
有数や使用時間、ペンキ、
ワックス等の使用状況等の
データを取得した。
・これらデータは、19、20年
度に取得したデータと併せ
てクロス集計、多変量解析
等の解析を実施し、室内暴
露、リスク評価に必要な基
盤情報(暴露係数)として整
備した(予定)。
④ 改正化審法のリスク評価等
への利用に向け、スクリーニ
ング評価手法やリスク評価
手法について検討し、技術
ガイダンス等としてとりまと
め た ( 2 . ( 1) ① -1 の 一 部 再
掲)。
(予定)
A
3.化学物質審査規制法関係業
務
(1) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 施 行 支
援業務
適正な化審法の施行のため、
以下の化学物質審査規制法(化
審法)施行支援業務を行った。
また、届出事業者の適切な試
験の実施を可能とし、届出に係
る労力と試験費用の負担の軽
減のため、届出事業者からの
試験等の進め方など技術的な
問い合わせに的確に対応した。
① 新規化学物質の試験等の進
め方など審査に関連する技術
的事項についての事前相談・
問い合わせ(589件)に対し
て、対応を検討し、適切に対応
した。
・化審法に基づき届出された新
規化学物質について、届出事
業者からのヒアリング等(498
件)を通じて、環境中での分解
性、蓄積性及び人の健康影響
に関する試験データ等を精査
するとともに、3省共同化学物
質情報基盤システム(以下「3
省DB」という。)などを活用し
- 28 -
B
3.化学物質審査規制法関係業
務
(1) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 施 行 支
援業務
① 新規化学物質の事前審査等
・新規化学物質の審査等に関す
る技術的事項について、事業
者からの問い合わせに対応し
た(321件)。
・分解性、蓄積性等試験データ
等の精査について、届出事業
者の事前ヒアリングを実施(4
61件)。
・3省(経済産業省、厚生労働
省、環境省)共同化学物質情
報 基 盤 シ ス テ ム ( 3 省 DB ) な
どを活用した審査に関連する
各種調査結果を整理し、3省
合同審議会関連資料の作成・
B
3.化学物質審査規制法関係業
務
(1 ) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 施 行
支援業務
① 新規化学物質の事前審査
等
・新規化学物質の審査資料に
ついて分解性、蓄積性等試
験データ等を精査し、3省合
同審議会関連資料等を作成・
提出、審議会において説明等
を実施(305件)。
・分解性、蓄積性等試験データ
等の精査について、届出事業
者の事前ヒアリングを実施(2
56件)。
・新規化学物質の試験報告書
等審査資料を受理し、3省及
び予審委員に適切に送付し
② 第一種特定化学物質、第
二種特定化学物質及び監視
化学物質の管理に関する支
援や既存化学物質等の製造
・輸入量実態調査の支援を
行 う。
③ 審査業務の効率化のため
に化学物質審査規制法所管
3省が共有する情報基盤の
整備等を行う。
件)
また、3省合同審議会(10回
開催)において資料の説明等
を 行 っ た 注 1 )。
また、平成18年4月から新規
化学物質の審査に必要となる
試験報告書等の届出資料の提
出先がNITEに一本化され、3
省に代わってそれらの受付を
行うとともに、受け付けた資料
を3省に対して配布した。
更に、少量新規化学物質の
申出(19,954件)について、
申出書の内容確認(構造式・
名称など)を行うとともに、中間
物などの申出に係る事前ヒア
リング(195件)に参加した。
新規化学物質の試験等の進
め方など審査に関連する技術
的事項についての事前相談・
問い合わせ(795件)に対し
て、対応を検討し、適切に対応
した。(表の①~⑤に対応)
② 既存化学物質の安全性点
検結果については、分解性・
濃縮性に関する試験データ
(55件)の精査を行い、経済
産業省に対して意見を提出し
た。
また、法律に基づき提出さ
れた有害性情報報告(49件)
については、報告されたデー
タの整理を行った。(表の⑥
⑦に対応)
③ 審査が終了した新規化学
物質及び規制対象となった既
存化学物質について、官報公
示名称原案を作成し、経済産
業省、厚生労働省、環境省に
提 出 し た 注 2) 。
また、官報公示のため、平
成17~18年に届出された
物質の官報公示名称原案に
ついて届出者に確認し、必要
がある場合には名称を変更し
て、官報公示名称案として経
済産業省、厚生労働省、環境
省 に 提 出 し た 注 3) 。 ( 表 の ⑧ に
対応)
審査が終了し公示された新
規化学物質について、CAS
番号への対応付けのための
調査(514物質)を行うととも
に、CAS番号対応が適切か
否かの確認を約4,800物質
について行い、対応が確認さ
れた3,143物質についてC
AS番号を付与した。
18年 度
17年 度
16年 度
て審査に関連する各種調査を
行い、その結果を整理して3省
(厚生労働省・経済産業省・環
境省)合同審議会関連資料を
作成し、経済産業省へ提出し
た(447件)。
また、3省合同審議会(10回
開催)において資料の説明等
を行った。
・審査が終了した新規化学物質
及び規制対象となった既存化
学物質について、官報公示名
称原案を作成し、経済産業省、
厚生労働省、環境省に提出し
た。
・官報公示のため、平成17~1
9年に届出された物質の官報
公示名称原案について届出者
に確認し、必要がある場合に
は名称を変更して、官報公示
名称案として3省に提出した。
・3省に代わって新規化学物質
の審査に必要となる試験報告
書等の届出資料の受領を行う
とともに、受領した資料を3省
に対して配布した。
更に、少量新規化学物質の申
出(21,390件)について、申
出書の内容確認(構造式・名
称など)を行うとともに、中間物
などの申出に係る事前ヒアリン
グ(228件)に参加した。
既存化学物質の安全性点検結
果については、分解性・濃縮
性に関する試験データ(53件)
の精査を行い、経済産業省に
対して意見を提出した。
なお、Japanチャレンジプログ
ラム事業に基づくものについて
は、評価対象となる有害性情
報が経済産業省から提示され
なかったため、行っていない。
・化審法に基づき提出された有
害性情報報告(179件)につ
いては、報告されたデータの整
理を行った。
・審査が終了し公示された新規
化学物質について、CAS番
号への対応付けのための調査
(6,852物質)を行うと
ともに、CAS番号対応が適
切 か 否 か の 確 認 (2 , 9 3 8
物 質 )を 行 っ た 。
15年度
19年 度
① 事前 相 談
795件
913件
614件
(未 集計 )
② 事前 ヒアリング
395件
330件
341件
③審議会資料
364件
299件
343件
16年 度
20年 度
134件
新 規 182件
済
既 存 49件
178件
① 事 前相 談
321件
589件
795件
913件
① 事 前 相談
352件
② 事 前ヒアリング
498件
395件
330件
341件
② 事 前ヒアリング
461件
498件
395件
330件
306件
③審議会資料
447件
364件
299件
343件
③審議会資料
470件
447件
364件
299件
461件
498件
395件
③ 審 議 会資 料
470件
470件
447件
364件
作成等
注5)
注1
注5)
147件
134件
178件
181件
181件
147件
134件
178件
181件
181件
147件
134件
新 規337件
新 規 182件
新規 188件
新 規529件
経
新規 138件
新 規 337件
新 規182件
新規 188件
経
新 規138件
新規 138件
新 規337件
新 規 182件
既 存 12件
済
既 存50件
既 存49件
既 存 3件
既存 95件
済
既 存 0件
既 存 50件
既 存 49件
既存 3件
済
既 存 0件
既存 0件
既存 50件
既 存49件
既存 3件
新規 196件
既 存 28件
既存 17件
原 案作 成
省
環
新 規 158件
新規 196件
境
既 存 47件
既存 41件
既 存 95件
内 、 低 生 産量
-
-
-
内、 低 生産 量
④官報
厚
新 規194件
新 規 148件
新規 196件
労
既 存15件
既 存 28件
既存 17件
原 案 作成
省
-
環
新 規191件
新 規 158件
境
既 存50件
既 存47件
新規 196件
-
厚
新規 99件
公示名称
労
既存 0件
原 案 作成
省
-
既存 41件
349件
238件
済
省
-
⑤官報公
厚
示 名 称案
労
注3)
104件
161件
349件
新規 196件
既 存 28件
既存 17件
④官報
厚
新 規 99件
新 規 99件
新 規194件
新 規 148件
公示名称
労
既 存0件
既 存 0件
既存 15件
既 存28件
原案作成
省
環
新規 104件
新 規 191件
新 規158件
新規 196件
環
新 規104件
新規 104件
新 規191件
新 規 158件
境
既 存 0件
既 存 50件
既 存 47件
既存 41件
境
既 存 0件
既存 0件
既存 50件
既 存47件
0件
0件
104件
104件
99 件
99 件
194 件
148 件
済
省
経
0件
104件
104件
161件
済
省
194 件
148 件
196 件
-
⑤官報公
厚
示 名 称案
労
注3)
作成
新 規148件
既 存 15件
経
104件
省
196 件
新 規 194件
省
経
161件
省
④官報
省
経
内、 低 生 産 量
省
公示名称
省
省
461件
経
新 規 148件
148 件
795件
② 事 前 ヒアリング
-
厚
労
18年度
589件
新 規256件
労
厚
19年 度
321件
181件
② 官報
示 名称 案
注1
20年 度
件
新規 188件 新 規529件
公示名称
⑤官報公
作成等
注5)
省
104件
21年度
614件
省
済
17年度
913件
注1
経
18年 度
795件
作成等
内 、 低生 産 量
19年 度
589件
注5)
作成
17年 度
た。
・少量新規化学物質製造等申
出書の内容確認(名称・構造
式など)等を行った(3,783
件)。
・中間物等の申出書類確認作
業について、230件(修
正案件12件、変更案件6
7 件 含 む 。) 確 認 し 、 3 1
53項目の問題点を指摘し
た。また、中間物の確認作
業の効率化のために、中間
物確認状況のDBを作成し、
中間物等の申出内容及び年
度実績等を更新しつつ、活
用している。
・化審法に基づき提出された
有害性情報報告についてデ
ータ整理を行った(124件)。
・新規化学物質の審査等に関
する技術的事項について、事
業者からの問い合わせに対
応した(181件)。
・ GLP 適 合 確 認 申 請 の あ っ た
試験施設について、書面審
査、現地査察、報告書(案)の
作成等を行った。
( 12 月 末 時 点 で 3 件 )
・既存化学物質の分解性・濃
縮性に関する安全性点検実
施物質について、物質名称等
の精査を行った(45件)。
・審査が終了した新規化学物
質及び規制対象となった既存
化学物質について、官報公示
名称原案を作成し、3省へ提
出する予定(267件)。※二
監三監物質は物質単位でカ
ウント(延べ数では292件で
す。)
・改正化審法による製造・輸入
量の届出の施行準備として2
0年度に実施したMITI-CA
S番号の整合化確認のデータ
を経済産業省に提供し、パプ
リックコメントが行われるとと
もに、提出された意見(提出
意見組合せ約11000件、う
ち重複除く約5000件)につ
いての正否について確認を実
施。
① 事 前相 談
作 成等
注1
18年度
提出・資料説明等を行った(4
70件)。
・審査が終了した新規化学物質
及び規制対象となった既存化
学物質について、官報公示名
称原案を作成し、3省へ提出し
た(341件)。
・18~19年に届出された新規
化学物質について、官報公示
名称原案の届出者への確認及
び名称案の変更を 行い、官
報公示名称案を3省へ提出し
た(203件)
・新規化学物質について、試験
報告書等届出資料を受理し
た。
・少量新規化学物質製造等申
出書の内容確認(名称・構造
式など)等を行った(22,405
件)。
・中間物等の申出書類確認作
業について、経済省と協議し、
事業者ヒアリングを廃止するな
ど一層の効率化を図った。ま
た、過去の中間物等の申出内
容 等 の DB 化 を 推 進 し 、 過 去
データ活用の環境整備を推
進 。 こ の DB は 、 立 入 検 査 へ の
活用性も高いため、経済産業
省にも提供。確認件数は、24
9件(修正案件21件含む。)、
4 ,0 0 0 項 目 を 超 え る 問 題 点 を
指摘。
・既存化学物質の安全性点検
結果について、分解性・濃縮性
に関する試験データ(21件)
の精査を行った。
・化審法に基づき提出された有
害性情報報告についてデータ
整理を行った(120件)。
・既存化学物質及び審査が終
了し公示された新規化学物質
に つ い て 、 CAS 番 号 対 応 の 適
切性の確認(約32,000件)
の組み合わせを確認し、約2
5,000件(CASベース)につ
いて確定した。
・ GLP 適 合 確 認 申 請 の あ っ た 試
験施設について、書面審査、
現地査察、報告書(案)の作成
等を行った。
省
99 件
194 件
148 件
196 件
⑤官報公
厚
示名称案
労
注3)
省
作成
- 29 -
注3)
省
作成
省
環
-
境
158 件
196件
環
-
境
省
環
203 件
158 件
196件
-
省
1 少量 新 規
17,048件
15,807件
14,121件
195件
187件
215件
-
21,390件
19,954件
17,048件
15,807件
⑦ 中 間物 等
228件
195件
187件
215件
⑧既存化学物質
⑧既存化学物質
の安全性点検
の安全性点検
22件
蓄積 性
26件
23件
15件
(未 集計 )
( 内容 確 認 )
⑨有害性情報
49 件
75 件
33 件
5件
6件
注 4 : 申 出 書 の 内 容 確 認 (名 称 、 構 造 式 等 )を 行 っ た 。
法改正に伴い実施した、オニウム塩に係る内容確
認 (平 成 17年 度 : 約 2,000物 質)を含 む 。
注5:法改正により平成16年度から新たな業務とな
った。
22,405件
21,390件
19,954件
17,048件
249件
228件
195件
187件
22,405件
22,405件
21,390件
19,954件
⑦ 中 間物 等
249件
249件
228件
195件
の安全性点検
29件
24件
22件
分 解性
9件
31件
29件
24件
分解性
9件
9件
31件
29件
蓄 積性
22件
26件
23件
15件
蓄 積性
12件
22件
26件
23件
蓄積性
12件
12件
22件
26件
120 件
120 件
179 件
49 件
3件
3件
3件
5件
⑨有害性情報
( 内 容確 認 )
179 件
49 件
75 件
⑩ GLP適 合 確 認
33 件
⑨有害性情報
( 内 容 確認 )
120 件
179 件
49 件
75 件
の報告
3件
5件
6件
⑩ GLP適 合 確 認
3件
3件
5件
注 1: 法 改 正に よ り平 成 16年 度 か ら新た な業 務と な った 。
注5 : 法改 正に よ り1 6年度 か ら新 た な業 務 と なった 。
注 2 : 申 出 書 の 内 容 確 認 (名 称 、 構 造 式 等 )を 行 っ た 。 法 改
注 6 : 申 出 書 の 内 容 確 認 (名 称 、 構 造 式 等 )を 行 っ た 。 法
正 に 伴 い 実 施 し た 、 オ ニ ウ ム 塩 に 係 る 確 認 (平 成 1 9
改正に伴い実施した、オニウム塩に係る確認を含
年 度 : 約2,000物 質)を含 む 。
む。
注7:法改正により16年度から新たな業務となった。中
間物、閉鎖系等用途、輸出専用品の申出書の内容
った。中間物、閉鎖系等用途、輸出専用品の申出
(名称、構造式等)を確認するとともに、経済産業省で
(名称、構造式等)を確認するとともに、経済産業省
書 の 内容 ( 名称 、 構 造式 等 ) を 確認 す ると と もに 、
の 内 部 検討 会 及 び3省 合 同 ヒ ア リン グ に参 加 し た 。
経済産業省での内部検討会及び3省合同ヒアリン
での内部検討会及び3省合同ヒアリングに参加し
た 。 20年 度 から ヒ ア リン グ を 廃止 。
・化学物質の安全性審査におい
て提出される試験データの信
頼性確保に資するため、経業
省製造産業局長あてにGLP注
4)
適合確認申請のあった試験
施設について、書面審査、現
地査察、報告書(案)作成等を
行った。
⑨ 有 害 性情 報
の報告
中間物、閉鎖系等用途、輸出専用品の申出書の内容
18年 度 17年 度 16年 度 15年 度
5件
6件
4件
9件
化学物質
⑧既存化学物質
注3:法改正により平成16年度から新たな業務となった。
グに 参 加 した 。
158 件
注
注6:法改正により平成16年度から新たな業務とな
④ 化学物質の安全性審査にお
いて提出される試験データの
信頼性確保に資するため、経
済産業省製造産業局長あてに
G L P 注7)適 合 確 認 申 請 の あ
った試験施設について、書面
審 査 、現 地 査 察 、報 告 書( 案 )
作成等を行った。
203 件
31件
の報告
⑩ GLP適 合 確 認
104 件
分 解性
( 内 容確 認 )
の 報告
104 件
省
注
⑦ 中間 物 等
の安全性点検
24件
境
注4)
⑧既存化学物質
29件
196件
⑥ 少 量 新規
化 学 物質
注
分解 性
158 件
注4)
化 学 物質
注
⑦ 中間物等
203 件
⑥ 少 量新 規
注4)
19,954件
環
104 件
省
⑥ 少 量新 規
注4)
化 学物 質
④ 効率的な化学物質の有害
性等の予測に不可欠な定量
的 構 造 活 性 相 関 ( QSAR ) の
手法に関する調査、検証、改
良及び化学物質審査規制法
等への適用などのモデル開
発 に つ い て の 検 討 を 行 う。
境
注 8 : Good Laboratory Practice、 優 良 試 験 所 基 準 。
化学物質の各種安全性試験の信頼性を確保する
手段として、OECDにおいて1981年に採
択された。化学物質審査規制法では、昭和59
6件
⑩ GLP適 合 確 認
注4 :申 出 書 の内 容確 認 (名
称 、 構 造 式 等 )を 行 っ た 。
注 5 : Good Laboratory Prac
tice、優 良 試 験 所 基 準 。
化学物質の各種安全性
試験の信頼性を確保す
る手段として、OEC
Dにおいて1981年
に採択された。化学物
質審査規制法では、昭
和59年3月に導入
し、12年3月に改正
した。
年 3 月 に導 入 し 、1 2 年3 月に 改正 した 。
19年 度 18年 度 17年 度 16年 度
3件
5件
6件
4件
注 7 : Good Labora tory Practic e、 優 良 試
験所基準。化学物質の各種安全性試験
⑤ 国における同法の国内体
制の整備、事業者の法令遵
守の適切な実施等を支援す
るために必要な国内外の情
報の収集、整理、提供、事業
者からの照会に対する対応
等を行うとともに、国際的な
対応に係る化学物質審査規
制法施行において必要な調
査や国際機関等の活動への
積極的な参画などの技術上
の支援を行う。
の信頼性を確保する手段として、OE
注 4 : Good Laboratory Practice、 優 良 試 験 所 基 準 。
CDにおいて1981年に採択され
化学物質の各種安全性試験の信頼性を確保する
た。化学物質審査規制法では、昭和5
手段として、OECDにおいて1981年に採
9年3月に導入し、平成12年3月に
択された。化学物質審査規制法では、昭和59
改 正 し た。
年 3 月に 導 入 し、 平 成 12 年 3 月 に改 正 し た。
⑤ 第一種特定化学物質、第二
種特定化学物質及び監視化学
物質の適切な管理のため、監
視化学物質の製造、用途、使
用形態等の情報を整備等し提
供した。
また、経済産業省が国内の
約 17,166事 業 所 に 対 し 実 施 す
る 化 学 物 質 ( 既 存 約 25,000物
質 ・ 新 規 約 1,0 00 物 質 ) の 製
造・輸入量実態調査につい
て、昨年度実施した調査の事
業者からの回答内容につい
て、官報公示番号とCAS番号
の整合性確認及びIUPAC名
称確認(13,000件)、企業
名簿の整理(2,800件)、未
入力データの追加(200件)等
の不備事項を調査・検討した。
これらの検討を踏まえて、再集
計した確報値を経済産業省へ
報告した。
⑥ 昨年3月から稼働を開始し
た3省DBについて、本システ
ムの保守を行うとともに、化学
物質審査規制法に基づき届出
された新規化学物質の審査等
業務でより使いやすくするため
に、3省連絡会議の開催等に
より3省から改良項目について
② 第一種特定化学物質、第二
種特定化学物質及び監視化学
物質の適切な管理のため、監
視化学物質の製造、用途、使
用形態等の情報の整備等を行
い、経済産業省にそれらを提
供した。
また、経済産業省が平成20
年度に国内事業所に対し実施
する化学物質の製造・輸入量
実態調査について、調査準備
を行った。
② 監視化学物質の製造、用
途、使用形態等の情報の整備
等を行い、経済産業省にそれ
らを提供した。
また、経済産業省が実施し
た化学物質の製造・輸入量実
態調査について、電子媒体で
の報告フォーム作成、事業者
からの質疑応答、開封・受付、
記載内容の穴埋め及び確認、
速報用集計を、前回調査時よ
り5人少ない9人で効率的に実
施した。
② 監 視 化 学 物 質 の 製 造 、用 途 、
使用形態等の情報の整備を
行い、経済産業省にそれら
の情報を提供した。製造・
輸入量実態調査については、
経済産業省に確報のための
情報を提供した。確報は、1
2/18に 経 済 産 業 省 の ホ ー ム
ページに掲載され、各種化
学物質管理施策の資料(リ
スク評価、物質見直し等)
として活用が図られている。
③ 平成18年3月から稼働を開
始した3省DBについて、本シ
ステムの保守を行うとともに、
JAPANチャレンジプログラム
で得られたデータ公開等のた
めの3省DBの公開版の改良
項目、セキュリティ強化のため
の内部版の改良項目等につい
- 30 -
③ J-CHECK 注 9 ) に よ り 、 JAPAN
10 )
で得
チャレンジプログラム注
られたデータ等を初めて公開
するとともに、化学物質の審査
シート公開のための改良を行
っ た 。 J-CHECK の ア ク セ ス 件
数は、月平均約20万ページ。
ま た 、 J-CHECK( 英 語 版 ) 開 発
③ J-CHECK 注 6 ( 英 語 版 ) に つ
いて公開画面、検索機能、デ
ータ登録機能及びデータ管理
機能を開発した。
分解性、蓄積性、生体毒性
に係る既存点検試験報告書
公開のため、報告書の修正
等を行うとともに、21年度に
意見を求め、これを踏まえてN
ITEにて改良項目の検討・とり
まとめ等を行い、入力機能の
改良、検索・閲覧機能の改良
を行った。
また、平成17年度までに届
出された新規化学物質に関す
る報告書(厚生労働省保有
分)、中間物等申出に係るデー
タ等を入力するとともに、平成
18年度に届出された新規化
学物質のデータ、中間物等申
出に係るデータ等及び審議会
相談案件データ等を順次入力
している。さらにシステムの適
切な運用管理及び適切なデー
タ入力・管理を行うため、シス
テム運用管理マニュアル(案)
及びデータ入力管理マニュア
ル(案)を作成し、3省に提出し
て意見調整を行っている。試
験報告書等についても適切に
保管した。
⑦ 昨年度プロトタイプを完成
した加水分解性予測システム
については、本格的な検証を
行うとともに、システム利用者
の作業性向上のための機能追
加等を行った。
また、山口大学と共同で、2
8物質の加水分解試験結果等
を用いて予測手法の検討を行
うとともに、加水分解反応につ
いて、反応部位の攻撃配置・
方向の決定等を含む反応モデ
ル作成や加水分解反応進行の
判定基準の作成等を行った。
新規化学物質(1,539物
質)の生分解性試験データを
用 い て 、 NEDO 第 2 プ ロ ジ ェ ク
トにおいて開発している生分解
性予測システムを検証し、同シ
ステムの改良のための検討を
支援した。
既存化学物質の安全性点検
(生分解性・蓄積性)における
構造活 性相関手法の行政で
の利用方法を確立するため、
構造活性相関委員会を開催
し、平成17年度末までに以下
の検討を行った。
・既存の予測モデルの比較・検
討と最適モデルの選定
・予測モデルを活用した評価プ
ロトコールの検討・評価プロト
コールに従った個別物質の詳
細評価平成18年度は構造活
性相関委員会を3回開催した
(平成16年度は3回、平成
1 7 年 度 は 4 回 開 催 )。 平 成
17年度にスクリーニングを
行った第一種監視化学物質相
当59物質のうちから特に高蓄
積性が懸念される16物質につ
いて、報告形式等の検討も含
め詳細評価を実施した。
また、これまで本委員会で検
討してきた、生分解性予測シス
テムの検証結果及び製造・輸
入量10トン以上の既存化学物
質(697物質(無機化合物、高
分子化合物、構造不明 物を
除く。))の分解性予測結果に
ついてNITEのHPで公表し
た。
また、3省合同審議会におい
ては、新規化学物質及び既存
化学物質のQSAR予測結果
について、今年度から、分解性
の予測結果に加えて濃縮性の
て、3省連絡会議の開催等に
より3省から改良項目について
意見を求めた。これを踏まえて
NITEにおいて改良項目の検
討・取りまとめ等を行い、シス
テム改良を行った。
・既存化学物質について国が実
施した分解性、蓄積性、生態
毒性に係る試験報告書を公開
するための報告書の修正等を
行うとともに、平成19年度に
届出された新規化学物質のデ
ータ、中間物等申出に係るデ
ータ等及び審議会相談案件デ
ータ等を入力した。
また、試験報告書等について
適切に保管した。
の仕様書作成等を行い、21年
度から開発予定。
分解性、蓄積性、生体毒性
に係る既存点検試験報告書
公開のため、報告書の修正
等を行うとともに、20年 度
に届出された新規化学物質
データ、中間物申出に係るデ
ータ等を入力した。また、試
験報告書等について適切に
保管した。
届出された新規化学物質デ
ータ、中間物申出に係るデー
タ等を入力した。また、試験
報告書等について適切に保
管した。
注6:化審法に係る化学物質の安全性情報等を
広く国民に発信するために作成したデータ
ベ ー ス。
注9:化審法に係る化学物質の安全性情報等を
広く国民に発信するために作成したデータ
ベ ー ス。
注10:官民連携既存化学物質安全性情報収
集・発信プログラムの通称。産業界と国が
連携して、既存化学物質の安全性情報の
収集を加速化し、化学物質の安全性につ
い て広 く国民 に情 報 発 信 する プ ロ グラ ム。
④ 分解性・蓄積性データを整
理・解析し、カテゴリー化手法
確立のための検討を行い、そ
の結果をNITE構造活性相関
委員会(7月、10月、3月計3
回開催)で議論した。その結
果、数例のカテゴリーを作成
し、カテゴリー化手法の方針を
まとめた。カテゴリー化手法の
確立に向けて引き続き検討予
定。
・平成18年度に経済産業省に
提出した分解性・蓄積性予測
報告書16物質について、経済
産業省への補足説明等フォロ
ーを行った。その結果、うち2
物質について平成19年度に
経済産業省が分解性・蓄積性
を実施し、試験結果は12月の
化学物質審議会において審議
された。
・また、分解性・蓄積性評価スキ
ームへのQSARの適用のため
の検証を行うため、平成19年
度新たに届け出られた新規化
学物質について複数の構造活
性相関モデルにより分解性・
蓄積性を予測し、実測試験結
果と比較することにより、各構
造活性相関モデルの適用範囲
について検討を行った。その
検討結果を毎月の化学物質審
議会で報告した(既存延べ49
物質、新規延べ190物質)。
・新規化学物質の試験データを
用いて生分解性予測モデルを
改良するための検討をブルガ
ス大学と行い、改良の方針を
定めた。具体的な改良方法に
ついて、引き続き生物濃縮性
モデルの改良と合わせてブル
ガス大学と協議する予定。
・分解性予測に関して、加水分
解性予測における活性化エネ
ルギー計算精度の向上を目指
し、山口大学の協力の下で上
位の計算方法による再計算及
び解析を実施した。その結果、
活性化エネルギーの実測デー
タと計算予測データとの相関
が大幅に改善した。
・カテゴリー作成のためのツー
ルであるOECDのツールボッ
クスの開発の議論に参加する
と共に、試用版について改善
を要する点の検討を行い、そ
の結果をOECD第2回QSAR
- 31 -
④ 化審法既存化学物質数百物
質の蓄積性試験データを整理
・解析し、カテゴリー化の検討
を行い、その結果を構造活性
相関委員会(9月、12月、3月
計3回開催)で議論した。その
結果、既存化学物質の主要部
分についてのカテゴリー化が
でき、これらを報告書としてま
とめるとともに、評価スキーム
への適用の検討を行った。
・「構造活性相関手法による有
害性評価手法開発」事業につ
いて、毒性試験報告書や作用
機序情報等の収集・ 整理・
解析を行うとともに、毒性知識
情報データベースや有害性評
価支援システム開発の検討を
行った。
また、外部有識者からなる
研究開発推進委員会を2回開
催し、これらの研究開発の進
捗について報告し議論した。
・化学物質審議会において、新
規化学物質204件、既存化学
物質17件についての分解性、
蓄 積 性 に 係 る QSAR 予 測 結 果
を報告した。
④化学物質の蓄積性を予測す
る手法として類似の化学物質
構造のカテゴリーの考え方に
ついて整理し、そのうちの「単
純受動拡散カテゴリー」につ
いての予測手法を構造活性
相関委員会( 8 月)で最終検
討を行いとりまとめ、報告書
を機構のホームページ上で公
開 し た ( 10 月 ) 。 さ ら に 、 本 予
測手法は、経済産業省により
化 学 物 質 審 議 会 ( 12 月 ) に 報
告 さ れ 、 今 ま で の QSAR 予 測
結果に加え、参考情報として
提出していくこととなった。
次に「極性官能基を有する
物質カテゴリー」についての
定義や予測手法の検討を開
始し、構造活性相関委員会
( 12 月 ) に お い て 第 一 回 目 の
検討を行った。
・ 化 学 物 質 審 議 会 ( 4 月 -1 月
に 9 回開催)の審査対象物質
に対し、分解性及び蓄積性の
QSAR に よ る 予 測 結 果 を 審 査
参考資料としてまとめ提出す
ると共に、同審議会の中で資
料の説明を行った( 1 月現在
の 合 計 : 新 規 化 学 物 質 168 物
質 、 既 存 化 学 物 質 19 物 質 ) 。
・毒性試験報告書や毒性作用
機序情報の収集・整理・解析
を行うと共に毒性知識情報デ
ータベースや有害性評価支
援システム統合プラットフォー
ムの試作版の開発を行った。
また、外部有識者からなる研
究開発推進委員会を 2 回開
催 し ( 5 月 、 1 月 (予 定 )) 研 究
開発に反映した。その結果、
プロジェクトの中間目標に定
められた基準を満たしたシス
テム(試作版)が21年度末ま
でに完成する見込みとなっ
た。中間評価分科会( 8 月)
では、研究成果について事業
原簿の作成及びプレゼンテー
ションを行い、優良合格の評
価を得た。
さらに、事業成果につい
て、日本トキシコロジー学会
学術年会におけるシンポジウ
ムの実施( 7 月)、論文発表
( 3 報)、学会等での口頭発
表 又 は ポ ス タ ー 発 表 ( 13
件)、業界等の学習会での講
演 (2 件 ) に よ り 公 表 し た 。
予測結果についても、報告・説
明を開始した(新規化学物質1
83物質、既存化学物質44物
質 ) ま た 、 CBI研 究 講 演 会 注8
で生分解性予測モデル関連の
講 演 ( 1 件 )、 QSAR2006 注 9 で
生分解性予測モデル、蓄積性
予測モデル関連の学会発表
( 2 件 )、 構 造 活 性 相 関 シ ン
ポ ジ ウ ム 注10及 び 情 報 化 学 討
論 会 注 11 合 同 会 合 で 生 分 解 性 及
び蓄積性予測モデル関連並び
に加水分解予測関連の学会発
表(3件)を行った。
さ ら に 、 QSAR & Combinatorial S
注 12
cience
に水-オクタノール
分 配係数予測モデル関連の
論 文 ( 1 件 )、 及 び Environmen
注 13
tal Health Perspectives
に共著にて蓄積性予測モデル
関 連 の 論 文( 1 件 )を 投 稿 し 、
掲載された。
注 8 : 計 算 機 と 化 学 ・ 生物 学会 (
Chem-BioInfomation
CBI :
Association の 略)。 日
本 の 学 術任 意 団 体。
注9:2年に1度行われる環境系QSAR分野の国
際 学 会 。正 式名 称 「 The
12thInternational
Workshop on Quantitative Structure-Activity
rekationships in Environmental Toxicology 」
注10:日本薬学会主催で年1回開催される構造
活 性 相 関に 関す る 学 会。
注11:日本化学会主催で毎年1回行われる情報
化 学に 関 する 学 会 。
注 12 : 国際 Q S AR学 会 の 論 文誌
注 13 : 米国 National
Institute
of
Environmental
Health Sciences の 論文 誌 。
⑧ 化学物質審査規制法への事
業者の理解をより深めることを
目的として、NITE主催で化学
物質審査規制法に係る講習会
を東京(3月)及び大阪(2月)
で開催した(参加者は東京が2
35人、大阪が144人)。
また、2団体から依頼を受け
て化学物質審査規制法対応講
習会へ講師を派遣した(4会
場、聴講者約300人)。
さらに、海外の化学物質管理
政策担当者に対する講演(JI
CA集団研修)も行った。
化学物質審査規制法の適切な
施行を支援して普及・啓発を図
るため、経済産業省と連携し、
同法に関連する申出手続き等
のお知らせ19件を化学物質
審査規制法関連ホームページ
に掲載した。当該ホームペー
ジへのアクセス数は、18年度
は約62万ページで前年度比
約13%増であった。
(前年度実績約55万ページ)
また、同法に関連する技術的
な事項についての事業者から
の照会(795件)に対して、そ
の内容を検討して適切に対応
した。(再掲)
さらに、「化審法実務提要」
の編集や「化審法化学物質」
の監修を行い、適切な情報提
供に努めた。
アドホックグループ会合で報告
した。
・NEDOの「構造活性相関手法
による有害性評価手法開発」
プロジェクトに応募し採択さ
れ、反復投与毒性知識情報デ
ータベース等の構築の検討を
開始した。試験報告書データ
ベースの様式について検討し、
これに基づき既存化学物質の
28日間反復投与毒性試験結
果154物質について、データ
及び毒性所見を抽出した。毒
性作用機序情報については、
肝臓を中心とした情報及び関
連する化学構造を毒性学の専
門書から収集・整理する作業
を実施した。
また、150物質についての代
謝に関する文献情報をデータ
ベースから収集した。開発シス
テムの統合プラットフォームの
機能要件についても、関係者
との調整を完了した。
・平成18年度までのNEDO「既
存化学物質安全性点検事業の
加速化」プロジェクトにおいて
担当した分解性・蓄積性QSA
Rの検証及び加水分解予測シ
ステムの開発について、事後
評価のための関連資料作成を
行った。
また有識者による事後評価委
員会分科会への参加及び成果
発表を行った。その結果、優良
プロジェクトとの評価を得た。
・「化学物質管理センター成果
報 告 会 2007 」 に お い て 、 構 造
活性相関の行政利用検討につ
いての口頭発表及び加水分解
予測手法開発についてのポス
ター発表。第6回国際動物実
験代替法会議にて、分解性・
蓄積性評価に関する化学物質
のカテゴリー化手法に関する
成果を発表。
加水分解予測システムに関す
る論文1報を日本化学会情報
化学部会の学会誌に投稿し、
査 読 の 結 果 受 理 さ れ 、 9/20 か
ら日本化学会情報化学部会ウ
ェブサイト上に掲載。NITEの
ホームページ上のQSARの成
果に関するページを更新し、論
文へのリンクとともに加水分解
予測システムの紹介を追加し
た。構造活性相関シンポジウ
5
6
ム注 及び情報化学討論会注
合同会合で蓄積性データのカ
テゴリー化手法に関する成果、
加水分解予測システムの詳
細、及び反復投与毒性知識情
報データベースの構築の検討
に関する試験データの解析結
果 に つ い て の ポ ス タ ー 発 表( 3
件)並びに加水分解予測手法
開発の成果についての口頭発
表(1件)を行った。
・ OECD の QSAR 会 合 ( 10 月 )
へ 出 席 し 、 QSAR Application
Toolbox の 運 用 ・ 管 理 の 方 針
や次期バージョンの仕様に関
する議論に参加し、事業の概
要 説 明 及 び 成 果 を 次 期 QSAR
Application Toolbox に 活 用 す
るための提案を行った。
注 5 : 日 本 薬 学会 主 催 で毎年 1 回開 催 さ れ る構 造
活 性 相 関に 関す る 学 会。
注 6 : 日 本 化 学会 主 催 で毎年 1 回開 催 さ れ る情 報
化 学 に 関す る学 会 。
⑨ OECD等の次の会合等に
出席し情報収集等を行った。
・新規化学物質TF会合、WIB
会合及び電話会議(32回)
・ポリマー専門家会合
・HPVグローバルポータル会
議(3回)及び電話会議(2回)
・IUCLID5ベータテスト会合
⑤ 海外の化学物質管理政策担
当者等に対する講演(JIC
A集団研修、AOTS中国化
学物質管理研修)を行った。
・OECD等の次の会合等に
出席し情報収集等を行った。
◦新規化学物質TF会合及び電
話会議(23回)
- 32 -
⑤ 次の国際会議等に出席し、
技術支援、情報収集等を行っ
た。
・新規TF会合:対処方針(案)
等の作成・経済省へ提出、
MAN / パ ラ レ ル プ ロ セ ス に よ
り化審法で初めて届出される
可能性がある海外事業者への
⑤ 次の国際会議等に出席し、
技術支援、情報収集等を行っ
た。
・ 新 規 TF 会 合 : 対 処 方 針 ( 案 )
・等の作成・経済省への提
出、機構のみが日本から参
加したため報告書案の作成
及び経済産業省への提出、 2
・QSARステアリンググループ
会合
・GLPワーキンググループ
・化学品合同会合(11月)
・EPA、デュポン、WWICナノ
テク動向調査
新規化学物質TF関係では、
MAN VISION 、 ポ リ マ ー 専 門
家 会 合 、 WIB( 定 義 ) に 係 る
OECD 作 成 文 書 、 合 同 会 合 提
用報告文書に関する意見を経
済 産 業 省 に 提 出 し た 。 MAN パ
ラレルプロセスに関する質問
票への回答を経済産業省へ提
出した。平成19年3月に開催
されたポリマー専門家会合で
は 、 NITE か ら 我 が 国 に お け る
ポリマーの評価方法等に関す
るプレゼンテーションをすると
ともに、各国の制度の情報収
集を行うことで、化審法上の
課題抽出を行った。
HPV グ ロ ー バ ル ポ ー タ ル へ
の参加については、参加のメリ
ット・デメリット等を検討し、
CHRIP(HPV 点 検 結 果 情 報 ) の
参加を決定した。
参加に当たっては、求めら
れる情報を提供し、同ポータル
の機能、ユーザー調査票及び
パンフレット等についても経済
産業省へ意見を提出した。
OECD に お い て 検 討 し て い る
QSAR に 係 る ガ イ ダ ン ス 文 書 に
掲載するため、バリデーション
レポートの原稿を作成し提出し
た。
GLP 関 係 で は 、 文 書 保 管 に
関するドラフト案への意見や技
術的課題に関する質問への回
答、国際相互評価の実施に関
する意見を経済産業省へ提出
した。
スイスにおける化学物質管
理状況調査を行い、関係省庁
等への情報提供を行った。
(2) 立 入 検 査 等
(2) 立 入 検 査 等
(2) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 第 3 3
同法第33条第5項に基づ
同法第33条第5項に基づく
条第5項に基づく立入検査に
く立入検査等を的確に実施す
立入検査等については、同条
ついては、経済産業大臣の指
る。
第6項に基づく経済産業大臣
示を受けて、経済産業省・厚
の指示に従って的確に実施し
生労働省・環境省の担当官と
て、その結果を経済産業大臣
共に、中間物/閉鎖系用途の
に速やかに報告する。
確認に係る事業所に対して立
入検査を10件実施した。これ
に先立ち、年間計画案作成の
ため、平成18年度立入検査
対象事業所(案)を作成して経
済産業省へ提出した。立入検
査を実施した10件について
は、63件の問題点の指摘を行
い、経済産業省へ報告してい
る。この報告を踏まえて、3省
事前送付質問案の作成・経済
省へ提出するなど、3省と連携
しつつ対応した。
・ GLP 会 合 : GLP 作 業 部 会 会 合
への対処方針(案)に対するコ
メント案作成・経済省へ提出し
た。
GLP 作 業 部 会 の 書 面 提 案 に
対するコメント案作成・経済省
へ 提 出 ( 厚 労 省 経 由 で OECD
事務局へ提出)した。
・ OECD 会 合 : OECD Global
Portal( P2) へ 今 後 開 発 予 定 の
J-CHECK ( 英 語 版 ) を 対 応 さ せ
るためのディスカッションを
OECD 事 務 局 と 行 っ た 。
件 の MAN/パ ラ レ ル プ ロ セ ス
により化審法で届出される可
能性がある海外事業者への
コメントの経済産業省への提
出、及び関連電話会議への
参加対応等を行うなど、3省
と連携しつつ対応した。
・ GLP 会 合 : 5 月 OECD/GLP
作業部会への対処方針(厚
労省案)各省合議に対するコ
メント案を作成し、経済省へ
提出した。
⑥ 事業者の化学物質審査規制
法への理解をより深めることを
目的として、NITE主催で化学
物質審査規制法に係る講習会
を東京及び大阪(いずれも11
月)で開催した(参加者は東京
が166人、大阪が90人)。
また、1団体から依頼を受
けて化学物質審査規制法対
応講習会へ講師を派遣した
(1会場、聴講者164人)。
また、化学物質審査規制
法の適切な施行を支援して
普及・啓発を図るため、経
済産業省と連携し、同法に
関連する申出手続き等のお
知らせ15件を化学物質審
査規制法関連ホームページ
に掲載した。当該ホームペ
ージへのアクセス数は、平
成19年度は約62万件であ
っ た 。( 平 成 1 8 年 度 実 績
約62万件)
さらに、同法に関連する技
術的な事項についての事業
者からの照会(589件)に対
して、その内容を検討して適
切に対応した。
( 再 掲 C.2.(1)① .2 )
⑥ 経済産業省と連携し、化学
物質審査規制法関連のお知ら
せ7件をホームページに掲載
した。当該ホームページへの
アクセス数は、月平均約5万
7 千 ペ ー ジ で あ っ た 。( 1 9
年度実績約5万1千ページ)
また、新規化学物質の審査
等に関する技術的事項につい
て、事業者からの問い合わせ
へ対応した(321件)。
⑥新規化学物質の審査等に関
する技術的事項について、事
業者からの問い合わせへ対
応した(181件)。
(2) 化 学 物 質 審 査 規 制 法 第 3 3
条第5項に基づく立入検査に
ついては、経済産業大臣の指
示を受けて、経済産業省・厚
生労働省・環境省の担当官と
共に、中間物/閉鎖系用途の
確認に係る事業所に対して立
入検査を28件実施した。立
入検査を実施した結果、165
件の問題点の指摘を行い、経
済産業省へ報告した。この報
告を踏まえて、経済産業省で
はそれぞれの問題点について
対処方針を検討し事業者に改
善を求めている。これにより、
立入検査後の法令遵守の向上
- 33 -
(2) 立 入 検 査 等
経済産業大臣の指示を受け
て、3省の担当官と共に、中
間物/閉鎖系用途の確認に係
る事業所に対して立入検査を
40件実施した。その結果、
167項目の問題点を指摘
し、経済産業省へ報告。この報
告を踏まえ、経済産業省で問
題点の対処方針の検討・事業
者への改善要求をし、立入検
査後の法令遵守の向上が図ら
れている。
(2) 立 入 検 査 等
経済産業大臣の指示を受け
て、3省の担当官と共に、中
間物/輸出専用/閉鎖系用途
の確認に係る事業所に対して
立入検査を26件実施した。
その結果、145項目の問題
点を指摘し、経済産業省へ速
やかに報告。この報告を踏ま
え、経済産業省で問題点の対
処方針の検討・事業者への改
善要求をし、立入検査後の法
令遵守の向上が図られてい
る。また、立入検査に向けた
検査対象事業者の申し出状況
確認に中間物確認状況のDB
◦HPVグローバルポータル会議
(2回)及び電話会議(2回)
◦QSARグループ会合(2回)
◦化学品合同会合(6月)
・OECD各国のポリマーデータ
分析において、化審法の観点
から必要となる収集対象デー
タを指摘・意見として提出する
とともに、個別に各国政府に詳
細データの問い合わせを行
い、必要なデータ収集を行っ
た。一方、これまで化審法に基
づき得られているポリマーデー
タについて、調査(収集・整理・
分析)を行った。
こうして得られたデータを分析
(EPA基準の妥当性)して、経
済産業省とともに報告書として
とりまとめた。この報告書は経
済産業省を通じて厚生労働省
・環境省に提示・説明がなされ
た。
・MAN/パラレルプロセスによ
り化審法で初めて届出される
可能性がある海外事業者に対
して、事業者との連絡・調整や
3省と連携しつつ中心となって
対処方針のとりまとめを行っ
た。
また、事業者の理解を得るべ
く、化審法上必要な事項につ
いて指摘・説明等を行った。
はそれぞれの問題点について
対処方針を検討し事業者に改
善を求めている。これにより、
立入検査後の法令遵守状況の
向上が図られている。
また、本年度から当該業務
は生活・福祉技術センターへ
依頼して実施することとなった
ため、当該センターへの依頼
手続き、立入検査員規程の改
正を行うとともに、実施要領
(案)を作成した。
4.化学物質排出把握管理促進 4.化学物質排出把握管理促進 4 . 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進 A
法関係業務
法関係業務
法関係業務
( 1) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 ( 1) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 (1) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進
進法施行支援
進法施行支援
法施行支援
特定化学物質の環境への
化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進 ① 化学物質排出把握管理促進
排出量の把握等及び管理の 法の適正な施行のため、以下
法(化管法)に基づく届出の
改 善 の 促 進 に 関 す る 法 律 が の業務を行う。
集計処理業務を以下のとおり
適 正 に 施 行 で き る よ う 、 化 学 ① 我が国全体のPRTR制度注
実施した。
物質の排出量等の集計等を
実施基盤として届出対象事
今 年 度 の 届 出 件 数 は 、4 0 ,
行う。
業者から届出のあった化学
823件(昨年度届出件数4
物質排出移動量等の電子計
0,341件、1%の増加)
算機への記録、集計、公表
であった。このうち、電子届
等のための資料作成等を行
出 は 、届 出 シ ス テ ム 等 の 改 良 、
う。
電子届出の普及・啓発活動な
どにより、昨年度から約3割
(約3,200件)増加し1
4,866件に達した。
なお、平成17年度に総務
省から、未届出事業者に対す
る届出励行を行うよう化管法
関係5省に対し勧告が出され
ており、この対応のため経済
省 か ら NITEへ 普 及 啓 発 の 協 力
要請があった。これを受け、
従業員50人以下の対象業種
を営む約25,000事業者
に対し、ダイレクトメールを
送付した結果、これまで届出
実績のない事業所から約35
0件の届出があった。
ま た 、 (2)② の 解 析 結 果 を
基に、一昨年度に届出があり
昨年度の届出実績がない約
1,200事業所に対し、届
出の案内を送付した結果、約
900事業所からの届出があ
った。
今年度は、昨年度まで行っ
てきたアウトソーシングの試
行を踏まえ、電子届出も含め
た定型的な作業のアウトソー
シ ン グ を 本 格 的 に 実 施 し 、 NIT
E内の 作業の効率化を図っ
た。
また、外注管理を徹底する
ことにより、作業の迅速化・適
正化を図るとともに、外的要因
に起因した作業の遅れを最小
限に留めた。
さらに、集計結果公表と同
時に公表される報告書の作成
のため、今年度届出データを
解析し、結果を経済産業省に
提供した。
作業に当たっての内部態勢
について、事業者、自治体等
からの電子届出方法等の問い
合わせが3,539件あった
が、問いあわせ対応をアウト
ソーシングすることにより事
業者による期間内の届出、自
治体による円滑な事務処理を
達成するとともに、業務内容
に応じた専門的知見を有する
派遣職員や企業OBを活用す
ることにより、効率的な届出
内容確認の業務態勢を構築
が図られている。
4.化学物質排出把握管理促進 B
法関係業務
(1) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進
法施行支援
① 化学物質排出把握管理促進
法(化管法)に基づく届出の
集計処理業務を以下のとおり
実施した。
平成19年度の届出件数
は、40,980件(平成1
8年度届出件数40,795
件)であった。このうち、電
子届出は、届出システム等の
改良、電子届出の普及・啓発
活動などにより、全体の約4
0%(16,445件)とな
り平成18年度から約11%
増加した。
・平成19年度は、平成18年
度に引き続き、電子届出も含
めた定型的な作業のアウトソ
ーシングを実施し、NITE
内の作業の効率化を図った。
外注管理を徹底することに
より、作業の迅速化・適正化を
図るとともに、外的要因に起因
した作業の遅れを最小限に留
めた。
また、集計結果公表と同時
に公表される報告書の作成の
ため、年度届出データを解析
し、結果を経済産業省に提供
した。
・事業者、自治体等からの電
子届出方法等の問い合わせが
約4,072件(平成18年度
3 ,4 2 2 件 )に 増 加 し た が 、
対応マニュアルを策定し、円
滑な対応を行った。
業務内容に応じた専門的知
見を有する外部専門家を活用
することにより、効率的な届
出内容確認の業務態勢を構築
し届出データの精度向上を図
った。
・事務処理の効率化及び精度
向上に有効な電子届出システ
ムの利用の普及のため、平成
18年度に引き続き、講習会等
でのパンフレットの配布、書面
及び磁気ディスクによる届出を
行った事業者に対するダイレク
トメールの送付により、電子届
出の一層の普及に努めた。
・また、来年度の届出処理に向
けた準備として、新たに県から
事務が委任される花巻市など
の担当者に対して、操作方法
などの研修を行った。
・自治体等が使用するシステム
については、経済産業省及び
環境省が制定した情報セキュ
リティポリシーに対応するため
の改良等を行った。
・今後のシステム改良等による
更なる効率化のため、問い合
わせ内容から事務処理やシス
- 34 -
を活用している。
4.化学物質排出把握管理促進 B
法関係業務
(1) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進
法施行支援
③ 化学物質排出把握管理促進
法(化管法)に基づく届出の
集計処理業務を以下のとおり
実施した。
・化学物質排出把握管理促進
法における電子計算機システ
ムの運用、維持・管理を行うと
ともに、届け出られたデータに
ついて、データの確認及び必
要な電子化等を行いファイル
記録システムに入力した。
・届出データを集計し、別途提
供される裾切り推計及び非点
源推計結果を併せ公表用デー
タ等を作成した。
・20年度の届出件数は、4
0,725件(19年度届出
件数40,980件)であっ
た。このうち、電子届出は、
届出システム等の改良、電子
届出の普及・啓発活動などに
よ り 、全 体 の 約 4 3 %( 1 7 ,
673件)となり19年度か
ら約8%増加した。
・20年度は、電子届出につい
てシステムによるチェック機能
を充実したため、人によるチェ
ックがほとんど必要なくなり、
届出データの処理の効率化が
図られた。
・自治体における届出内容確認
の効率化・高度化のため、機
構で行った事業者への照会内
容 を ま と め た 冊 子 「 PRTR 届 出
の照会・修正事例」を作成し、
各自治体へ配付した。
・電子届出システム等について
は、20年11月21日に化管法
改正政令が公布され、23年度
から改正政令に基づく届出が
開始されることから、改正政令
に対応した大幅な改修を行うこ
ととして検討を開始した。
4.化学物質排出把握管理促進
法関係業務
( 1) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促
進法施行支援
① 化学物質排出把握管理促
進法(化管法)に基づく届
出の集計処理業務を以下の
とおり実施した。
・化学物質排出把握管理促進
法における電子計算機システ
ムの運用、維持・管理を行う
とともに、届け出られたデータ
について、データの確認及び
必要な電子化等を行いファイ
ル記録システムに入力した。
・届出データを集計し、別途提
供される裾切り推計及び非点
源推計結果を併せ公表用デ
ータ等を作成した。
・21年度の届出件数は、3
9,454件(20年度届
出件数40,725件)で
あった。このうち、電子届
出は、届出システム等の改
良、電子届出の普及・啓発
活動などにより、全体の約
46%(17,948件)
となり20年度から約3%
増加した。
・電子届出システム等について
は、20年11月21日に化管
法改正政令が公布され、23
年度から改正政令に基づく届
出が開始されることから、改
正政令に対応した大幅な改
修に着手した。
・電子届出率が伸び悩んでお
り、書面届出の処理作業の向
上を図るために、23年度の
届出に向けて届出書に係る
省令が改正されることから、
届出様式に2次元バーコード
(QRコード)の採用を経済省
に働きかけ、採用される見込
みとなった。(予定)このた
め、2次元バーコード(QR)コ
ード)にも対応した届出書作
成支援プログラムの開発に急
遽取り組むこととした。
・23年度から政令改正後の届
出が開始され、届出数の増大
が見込まれることから、届出
処理が円滑に実施できるよう
マニュアルの見直しを行っ
た。
し、届出データの精度向上を
図った。
事務処理の効率化及び精度
向上に有効な電子届出システ
ムの利用の普及のため、昨年
に引き続き、講習会等でのパ
ンフレットの配布、書面及び磁
気ディスクによる届出を行った
事業者に対するダイレクトメー
ルの送付により、電子届出の
一層の普及に努めた。
また、来年度の届出処理に
向けた準備として、新たに県か
ら事務が委任される静岡市な
どの新たに指定された委任市
の担当者に対して、操作方法
などの研修を行った。
さらに、都道府県で唯一
NITE の 電 子 届 出 シ ス テ ム を 使
用していなかった山口県が、来
年 度 よ り NITE シ ス テ ム の 利 用
を開始することとしたため、担
当者に対して説明などを行っ
た。
自治体等が使用するシステ
ムについては、事業者の負
テム等に関する要望や問題点
を抽出・整理した。
担軽減並びに自治体及び
事業所管省庁等の利便性
向上と事務処理の迅速化
を図るため、電子データに対
する職権訂正の機能追加等を
行った。
今後のシステム改良等によ
る更なる効率化のため、問い
合わせ内容から事務処理やシ
ステム等に関する要望や問題
点を抽出・整理した。
② 化学物質排出把握管理促
進法に係る情報提供、事業
者からの照会に対する対応
等、同法対象事業者への技
術的支援、同法の普及啓発
を行う。
注 : Pollutant Release & Transfer
Register 人 の 健 康 や 生 態
系に有害な影響を与える
おそれのある化学物質に
ついて、事業所からの環
境への排出量及び事業
所外への移動量を、事業
者が把握し国に届け出る
とともに、国が集計して
公表する制度。
② 化管法に係る普及啓発、事
業者の自主管理の支援等のた
め、以下のような取組を行っ
た。
1)化 管 法 関 連 情 報 の ホ ー ム ペ
ージを通じた提供
化管法に関するホームペー
ジを迅速に更新し、常に最新
の情報を提供するよう努めた。
技 術 的 内 容 に つ い て は 、 N IT E
独自で収集・調査・解析した
ものを提供する努力をしてお
り 、「 平 成 1 6 年 度 の P R T
R 排 出 量 マ ッ プ 」、「 平 成 1 7
年 度 取 扱 量 調 査 報 告 書 」「 過
年 度 比 較 情 報 」、 な ど を 提 供
した結果、アクセス数は、以
下のとおり約1割増加した。
18年 度 : 約 143,000件 / 月
17年 度 : 約 132,000件 / 月
また、化管法に関する情報を
海外に提供するため、英語版
化管法ホームページに「平成
16年度PRTRデータの概
要 」、「 P R T R 届 出 デ ー タ の
2001~2004年の比較」
を追加しており、アクセス数
は、以下のとおりである。
18年 度 : 約 7,900件 / 月
17年 度 : 約 8,000件 / 月
2)問 い 合 わ せ 対 応 、 講 師 派 遣
による普及・啓発
化管法に関する事業者等の問
い合わせに対応するとともに、
自治体PRTR担当者会議等
に講師を派遣した。特に、講
師派遣については、従来から
実施している化管法及び排出
量算出方法に関する説明だけ
でなく、PRTR届出システ
ムにおける処理の流れや操作
② 化管法に係る普及啓発、事
業者の自主管理の支援等のた
め、以下のような取組を行っ
た。
1)化 学 物 質 総 合 管 理 シ ス テ ム
による化管法関連情報のホー
ムページを通じた提供
化管法に関するホームペー
ジを迅速に更新し、常に最新
の情報を提供するよう努めた。
技術的内容については、NI
TE独自で収集・調査・解析
し た も の を 提 供 し て お り 、「 平
成17年度のPRTR排出量
マ ッ プ 」、「 平 成 1 8 年 度 取 扱
量 調 査 報 告 書 」「 過 年 度 比 較
報 告 書 」、 な ど を 提 供 し た 結
果、アクセス数は、以下のと
おりである。
平 成 19年 度 : 約 140,000 件 / 月
平 成 18年 度 :約 160,000件 / 月
平 成 17年 度 :約 132,000件 / 月
また、化管法に関する情報
を海外に提供するため、英語
版化管法ホームページに「平
成16年度PRTRデータの
概 要 」、「 P R T R 届 出 デ ー タ
の2001~2004年の比
較」を追加しており、アクセ
ス 数 は 、以 下 の と お り で あ る 。
平 成 19年 度 :約 8,000件 / 月
平 成 18年 度 :約 8,000件 / 月
平 成 17年 度 :約 8,000件 / 月
2)問 い 合 わ せ 対 応 、 講 師 派 遣
による普及・啓発
化管法に関する事業者等の
問い合わせに対応するととも
に、自治体PRTR担当者会
議 等 に 講 師 を 派 遣 し た 。特 に 、
講師派遣については、従来か
ら実施している化管法及び排
- 35 -
② 化管法に係る普及啓発、事
業者の自主管理の支援等のた
め、以下のような取組を行っ
た。
1) 問い合わせ対応、講師派遣
による普及・啓発
化管法に関する事業者等の
問い合わせ201件に対応する
と と も に 、 自 治 体 PRTR 担 当 者
会議等14件に講師を派遣し
た。また、化管法に関する質問
等を取りまとめた化管法Q&A
を執筆・編集した。
2) 化学物質総合管理システム
による化管法関連情報のホー
ムページを迅速に更新し、常
に最新の情報を提供するよう
努めた。日本語版のアクセス
数は、以下のとおり19年度
に比べて約14%増加した。
日本 語 版
英語版
20年 度 19年 度 18年 度 17年 度
160
140
160
132
10
8
8
8
② 化管法に係る普及啓発、
事業者の自主管理の支援等の
ため、以下のような取組を行
った。
1)問い合わせ対応、講師派遣
による普及・啓発
事業者等からの問い合わせ
は1395件であった。(20年
度は、201件であるが、電話
による問い合わせ件数を含ん
でいない。)PRTR届出窓口の
自治体担当者を対象にしたP
RTR活用セミナーなどの講習
会で、政令改正に伴う届出の
注意点等に関する講師協力の
表明や講習会開催の打診など
を行った結果、自治体が主催
する法令改正に関する説明会
が開催され、合計20件の講演
会に講師を派遣した。
2)化管法関連情報のホームペ
ージを迅速に更新し、常に最
新の情報を提供 するよう努
めた。日本語版のアクセス数
は、以下のとおり20年度に
比べて約25%増加した。
21年 度
20 年 度
1 9年 度
18年度
17年 度
2 00
1 60
140
16 0
132
日本語版
英語版
ま た 、 PRTR 届 出 デ ー タ の 個 別
事業所データについては従来、
開示請求により提供されていた
が、20年度からは集計結果の
公表と同時に公表されることと
なったため、過去のデータも含
めて掲載した。
10
9
8
8
8
ま た 、 PRTR 届 出 デ ー タ の 個
別事業所データについて20年
度からは集計結果の公表と同
時に公表されたが、PRTR分
析 シ ス テ ム 注7を 閲 覧 者 自 身 の
コンピュータにダウンロードし、
このプログラムを介さないと閲
覧できないため、排出量マップ
と連携してウェブページ上で簡
方 法の説明、PRTRデー
タの活用に関する講演、海外
の化学物質管 理政策担当者
に対する講演(JICA集団
研修)などを行い、従来に比
べ、内容、対象受講者ともに
広範な活動となった。
・ 照 会 へ の 対 応 : 322件
・化管法に関連する講演会等
へ の 講 師 派 遣 : 8件
( 2) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 ( 2) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 (2) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進
進法に関する情報の収集及
進法に関する情報の収集及
法に関する情報の収集及び解
び解析
び解析
析
化 学 物 質 の 事 業 者 に お け ① 国 に お け る 同 法 の 施 行 等 ① 国内外の情報情報収集整理
る自主的な管理の改善、国民
を支援するため、必要な国
1)国 際 会 議 等 へ の 対 応
における安全性に係る理解、
内外の情報の収集、整理等
PRTRタスクフォース
国における化学物質管理等
を行うとともに、国際機関等
会合(2月)に参加し、我
に必要な情報を提供するた
の活動へ積極的に参画す
が国のPRTRの実施状況
め、同法に関係する情報の収
る。
について発表するとともに、
集、整理、解析を行う。
情報収集及び我が国のPR
TRに関する情報提供を行
った。
また、PRTRタスクフ
ォース会合、化学品合同会
合のPRTRに関連する部
分の説明資料及び対処方針
案を作成するとともに、タ
スクフォースの作業グルー
プからの3回のアンケート
について、原案を作成し、
経済産業省・環境省との意
見 調 整 を 行 い NITEか ら 回 答
するなど積極的に対応した。
以上により、OECDの
PRTRに係る活動の情報
の収集及び国際整合性の確
保に貢献した。
2)M S D S 制 度 に 関 す る 調 査
海外のMSDS制度及び
普及状況の調査を実施した。
欧米等主要国の制度につい
て調査するとともに、6か
国51機関へのインタビュ
ーにより実態を調査、その
結果を基に化管法MSDS
制度との比較検討を行った。
また、昨年度実施した海
外 調 査 結 果 に つ い て 、「 平
成17年度化管法MSDS
制度と海外のMSDS関連
制度との比較等に関する調
査 報 告 書 」( 8 月 ) と し て
ホームページに掲載した。
3)P R T R 対 象 物 質 取 扱 量 実
態調査
昨年度に引き続き、取扱
量実態調査を実施した。約
44,170事業者に調査
票を送付し、約16,08
9事業者から回答を得た。
また、昨年度から追加さ
れた排出源別排出量推計方
法の精度確保のため、調査
項目を追加した。これによ
り、対象業種を営む事業者
からの排出量の推計の精度
向上に貢献した。
結果については、経済産
業省に提供し、裾切り推計
用データとして活用され
た。
さらに、平成17年度の
調査報告書を約500部印
刷し、関係機関・関係者に
出量算出方法に関する説明だ
けでなく、PRTR届出シス
テムにおける処理の流れや操
作方法の説明、PRTRデー
タの活用に関する講演、海外
の化学物質管理政策担当者に
対する講演(JICA集団研
修 )な ど を 行 い 、従 来 に 比 べ 、
内容、対象受講者ともに広範
な活動となった。
・照会への対応:282件
・化管法に関連する講演会等
への講師派遣:15件
(2) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進
法(化管法)に関する情報の収
集及び解析
① 国内外の情報情報収集整理
1)国 際 会 議 等 へ の 対 応
PRTRタスクフォース会
合(3月)について、我が国
のPRTRの実施状況につ
いての発表資料を作成する
とともに、会合に参加し、
海外のPRTR制度の動向
に係る情報収集及び我が国
のPRTRに関する情報提
供を行った。
また、PRTRタスクフォ
ース会合、化学品合同会合
のPRTRに関連する部分
の説明資料及び対処方針案
を作成するとともに、タス
クフォースの作業グループ
からの報告書案について、
修正案を作成し、経済産業
省・環境省との意見調整を
行った。
単に見ることができるよう排出
量マップの改修を行った。(予
定)
この改修と同時に濃度マップ
及びリスク評価体験ツールと
の連携を強化することにより、
化学物質管理に対する理解増
進を図った。
注7:PRTR届出データを閲覧、条件抽出等を行うための
プ ロ グ ラム
(2) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進
法に関する情報の収集及び解
析
① 国内外の情報情報収集整理
1) 20年11月21日に化管法
の改正政令が公布され、新た
に218物質が追加されたが、
追加候補物質の名称につい
て 、 CAS 番 号 、 構 造 式 、 英 語
名称等について全てチェックを
行い経済省、環境省へ名称案
への意見を提出した。特に物
質の特定に問題が発生する恐
れのある17物質のうち、既存
の法令に名称の定めのない1
0物質については機構からの
意見を元に修正された。
2) 国際会議等への対応
PRTRタ ス ク フ ォ ー ス 会 合
(3月)について、我が国のP
RTRの 実 施 状 況 に つ い て の 発
表資料を作成するとともに、
会 合 に 参 加 し 、 海 外 の PRTR制
度の動向に係る情報収集及び
我 が 国 の PRTRに 関 す る 情 報 を
提供した。
2)P R T R 対 象 物 質 取 扱 量 実
態調査
平成18年度に引き続き、
化管法に基づくPRTR対象
物質を取扱っている事業者を
対象とした取扱量等の実態
調査を実施した。50,0
00事業者に調査票を送付
し、約16,000事業者
から回答を得た。
また、平成16年度から
追加された排出源別排出
量推計方法の精度確保
のため、調査項目を追加
した。これにより、対象業
種を営む事業者からの排出
量の推計の精度向上に貢
献した。
結果は、経済産業省に提
供し、裾切り推計用データ
として活用された。
- 36 -
3 ) PRTR対 象 物 質 取 扱 量 実 態
調査
19年度に引き続き、化
管 法 に 基 づ く PRTR対 象 物 質
を取扱っている事業者を対象
とした取扱量等の実態調査を
実施した。50,000事
業者に調査票を送付し、約
16,700事業者から回答
を得た。
また、本調査データは、
従来から裾切り以下の事業
者からの排出量の推計の基
礎データとして活用されて
いるが、20年度は、19年
度 の 調 査 デ ー タ と PRTR デ ー
タと関連づけを行い精査した
データを作成し提供したた
め、推計精度の向上が図られ
た。
( 2) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促
進法に関する情報の収集及び
解析
① 国内外の情報情報収集整
理
・ PRTR対 象 物 質 取 扱 量 実 態
調査
20年度に引き続き、化
管 法 に 基 づ く PRTR対 象 物 質
を取扱っている事業者を対
象とした取扱量等の実態調
査を実施した。50,00
0事業者に調査票を送付
し、約19,000事業者か
ら回答を得た。
また、本調査データは、
従来から裾切り以下の事業
者からの排出量の推計の基
礎データとして活用されて
いるが、これまでは、PRT
R届出対象事業者である21
人以上の従業員数を対象に
した調査データのみであっ
たが、21年度は、従業員数
20人以下の事業者データも
調査結果として提供すること
ができたため、裾切り以下
の事業者の実態により近い
状態での推計がなされ精度
の向上が図られた。
・ OECDPRTR タ ス ク フ ォ ー ス
への対応
21年度に開催予定となっ
ていたOECDタスクフォース
会議(以下「TF」と略す)は、
22年度に延期されたため、
会議への参加はなかった
が、TF事務局が各国のPR
TR制度状況をまとめた報告
書等の内容の確認を関係各
省と連絡調整し事務局へ回
答を行うなど、情報収集、提
供に努めた。
配 布 す る と と も に 、「 平 成
17年度取扱量調査報告
書 」、「 平 成 1 7 年 度 取 扱
量調査の集計結果データ」
をホームページに掲載し
た。
4)化 学 物 質 管 理 状 況 調 査
化学物質管理指針の普及
等、事業者による自主管理
の改善に関する状況調査を
実施した。今回は、特に零
細企業の状況を調査するた
め、対象業種を営む従業員
20人以下の約9000事
業者を対象にアンケート調
査を実施し、約2000事
業者からの回答を得た。調
査結果から、零細企業にお
ける化学物質管理の状況に
ついてまとめた。
② 事業者の化学物質の自主
的な管理の改善、国民の化
学物質の安全に関する理解
の深化、国における適正な
化学物質管理を支援するた
め、PRTRデータや収集整
理した国内外の情報を活用
して、解析等を行う。
②
情報の収集解析
有害大気汚染物質対策自主
管理計画の対象12物質につ
いてPRTRデータを基に、業
種別や「ベンゼン地域自主管
理計画」策定地域別などの傾
向分析を実施し、排出量は概
ね減少していることの解析結
果を経済省に提出した。経済
省では、提出したデータを基に
平成18年12月に開催された
産業構造審議会環境部会産業
と環境小委員会、化学・バイオ
部会リスク管理小委員会第5
回産業環境リスク対策合同ワ
ーキンググループにおいて、
「今後の有害大気汚染物質に
関する自主管理のあり方」につ
いて審議され、自主管理のフォ
ローアップについて「新たな対
策を講じる必要性は生じてい
ない」との結論に至った。
また、ホームページ等から
環 境 報 告 書 や ISO 14001 認 証
取得状況、その他事業者・事
業所が公表している化学物質
管理に係る情報を調査整理
し 、 過 去 5 年 間 の PRTR 届 出 デ
ータと連携させたデータベース
を構築し、データ解析を行うた
めの支援システム(プロトタイ
プ)を開発した。燃料小売業が
取扱う物質の排出量につい
て、当該システムを活用すると
ともに、過去の調査結果など
他の情報も使用して解析を行
い、新たな推計方法案をまと
め、経済省に提出した。
さらに、平成18年度の調
査報告書を約500部印刷
し、関係機関・関係者に配
布 す る と と も に 、「 平 成 1
7 年 度 取 扱 量 調 査 報 告 書 」、
「平成18年度取扱量調査
の集計結果データ」をホー
ムページに掲載した。
3)化 学 物 質 管 理 状 況 調 査
化学物質管理指針の普及等、
事業者による自主管理の改
善に関する状況調査を実施
した。今回は、平成18年
度の調査結果を受けて、対
象業種を営む従業員20人
以下の事業者及びこれらの
事業者が多く所属すると考
えられる業界団体合計約5
0社を対象に、化学物質管
理の実例、実施によるメリ
ットデメリット、対応でき
ない理由などについて訪問
ヒアリング調査を実施した。
②
情報の収集解析
平成18年度に構築した、事
業者・事業所の環境報告書やI
SO14001認証取得状況、そ
の他の化学物質管理に係る調
査情報を整理したPRTR解析
支援システムについて、データ
の追加整備を行うとともに、次
のとおりデータ解析を実施し、
その結果の提供等を行った。
・過去5年間のPRTR届出状況
から届出のない物質の経年変
化を整理し、経済省に提出し
た。当該データは、平成19年
10月に開催された化管法対
象物質見直し合同会合の審議
資料に利用された。
・また、同会合で審議される見
直し対象物質のリストを入手
後、直ちに、上記システム及び
保有データを活用し、簡易リス
ク評価を実施し、対象物質の
妥当性について取りまとめ、経
済産業省に提出した。
・有害大気汚染物質対策の対
象物質についてPRTRデータ
を基に解析を行い経済省に提
出した。提出したデータは、経
済省において平成20年2月に
開催された産業構造審議会環
境部会産業と環境小委員会化
学・バイオ部会リスク管理小委
員会第6回産業環境リスク対
策合同ワーキンググループに
おいて資料使用された。
・さらに、過去5年間のPRTR届
出状況についての推移を整
理、取りまとめ、報告書として
公表した。この結果については
講演会等で積極的に公表し
た。
- 37 -
② 情報の収集解析
・国で推計を行っている届出外
排出量の推計値について、19
年度までに公表された推計値
と届出データの比較解析を行
い、塩化メチレン等の問題を裾
切り推計委員会へ報告した結
果、20年度の推計から推計す
る項目の用途を追加して推計
をすることとなり、推計精度の
向上が図られた。
・さらに、届け出対象の裾切り
基準値が変更された以降の最
新 4 年 間 の PRTR 届 出 状 況 に
ついての推移を整理、取りまと
め、報告書として公表した。こ
の結果については講演会等で
積極的に公表した。
② 情報の収集解析
・ 1 8 年 度 に 開 発 し た PRTR 解 析
支援システムについて、平成2
0年度に公表されたPRTRデ
ータ及び20年度に取得した取
扱量実態調査等のデータを更
新するとともに、当該システム
を使用して取扱量調査データ
と PRTR 届 出 デ ー タ の 比 較 検
証を行い、年度間のデータ変
動の差から、国で行っている届
出外排出量の推計方法につい
て、取扱量調査データの使用
方法を従来の2年間の平均値
から4~5年程度の複数年の
データの平均値を使用するこ
とへの変更や化学物質の取扱
事業所比率の算出方法の見直
しなどの改善を裾切り推計委
員会へ提案し、21年度の推計
から取扱事業所比率の算出方
法が変更され、推計精度の向
上が図られた。
・モニタリングデータと届出排出
量の比較など、届出データの
解析を行い、自治体が主催す
る講演会、セミナー等で情報
提供することにより、事業者に
おける自主管理の推進の促進
を図った。
中期目標
D.適合性認定分野
中期計画
D.適合性認定分野
平成18年度実績
D.適合性認定分野
評価
平成19年度実績
評価
D.適合性認定分野
平成20年度実績
評価
D.適合性認定分野
D.適合性認定分野
1.国際規格に適合した技術的 1.国際規格に適合した技術的 1.国際規格に適合した技術的
信頼性の高い認定機関の運営 信頼性の高い認定機関の運営 信頼性の高い認定機関の運営
業務
業務
業務
AA 1 . 国 際 規 格 に 適 合 し た 技 術 的
信頼性の高い認定機関の運営
業務
(1) 認 定 機 関 の 信 頼 性 確 保
(1) 認 定 機 関 の 信 頼 性 確 保
(1) 認 定 機 関 の 信 頼 性 確 保
認定機関の技術的信頼性を
認定機関の技術的信頼性を
認定機関の信頼性確保、認
確 保 す る た め 、 国 際 規 格 確 保 す る た め 、 以 下 の 業 務 を 定機関の技術的信頼性を確保
( ISO/IEC 17011 ) に 適 合 し た 認 行 う 。
するため、以下の業務を行っ
定機関の運営を行うとともに、
た。
広範な分野の認定に対応する
よう審査員の増強を図る。
① 国 際 規 格 ( ISO/IEC 17011 ) ① シ ス テ ム 文 書 に つ い て は 8 1
に 適 合 し た マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ 件の制定・改訂を実施し、一週
ム を 維 持 し 、 認 定 技 術 基 準 の 間以内に差し替えを実施した。
インターネットによる公開等に また、共通システムの変更等
よ り 透 明 性 を 確 保 す る と と も 重要事項については品質管理
に 、 年 1 回 の 内 部 監 査 及 び マ 者 か ら 全 員 に 4 回 の E-mail 周
ネ ジ メ ン ト レ ビ ュ ー 等 を 実 施 す 知を行った。
る。
JCSSの技術指針文書等に
ついては42件の必要な改正と
ともに5件の新規制定文書に
ついて、全てインターネット上
で公表し、申請者の利便性向
上を図った。JCSS一般要求
事 項 の 改 正 に つ い て は HP 上
でパブリックコメントを募集し、
広く意見を求めた。長さの説明
会について実施。またMLAP
についても試験方法規格であ
るJIS、環境省マニュアルの改
訂の中で解説文書を公表し、
事業者に周知した。
(1) 認 定 機 関 の 信 頼 性 確 保
認定機関の技術的信頼性を
確保するため、以下の業務を
行った。
(1) 認 定 機 関 の 信 頼 性 確 保
認定機関の技術的信頼性を確
保するため、以下の業務を行っ
た。
(1) 認 定 機 関 の 信 頼 性 確 保
認定機関の技術的信頼性を
確保するため、以下の業務を
行った。
① システム文書については15
4件の制定・改正を実施し、一
週間以内(平均4日弱)での配
布・差し替えを実施した。また、
認定全職員に対しては21回
に わ た り E-mail で の 周 知 を 行
った。
申請者の利便性向上と透明
性を確保するため、インターネ
ット上で公開中の文書を延べ1
20回改正、新規14文書を追
加公表した。また、工業標準化
法試験事業者登録制度(JNL
A)登録の一般要求事項の改
正についてはHP上でパブリッ
クコメントを募集し、広く意見を
求めた。
6 月 に 事 業 者 向 け IAJapan 認
定制度説明会を開催し、製品
評価技術基盤機構認定制度
(ASNITE)サブプログラムの
統 合 、 IAJapan ト レ ー サ ビ リ テ ィ
方針の制定及び計量法校正事
業者登録制度(JCSS)文書
改正・登録更新について説明
を行った。
認定機関の信頼性確保のた
め、①突発案件に対する迅速
な対応策、②入手した個人・事
業者情報の安全保護対策、③
認定業務におけるリスク対応
策、④現地審査時の利害関係
者との飲食に関する服務要領
を作成し、認定全職員に周知
し実施を求めた。
認定機関(認定事務所を含
む)の運営に対して6月に内部
監査を実施し、不適合事項等
について是正を完了した。ま
た、マネジメントレビューを10
月に実施し、認定センター所長
からの所見に対して期限を設
け計画的に処置を実施した。
審査員及び審査工程管理用
データベースについては統一
的データベース確立のための
基本方針案を取りまとめ、平成
20年度以降の詳細検討に取
りかかる準備を整えた。
① マネジメントシステムの維持・
継続的改善及び効率化
・ 国 際 規 格 ( ISO/IEC 17011 ) に 適
合したマネジメントシステムの維
持と適切な業務遂行のため、マ
ネジメントシステム文書を見直
し、56件の改訂と8文書の新規
制定を行った(現時点でのマネ
ジメントシステム文書数は17
4)。
また、申請・認定事業者に対す
る要求事項である技術基準文
書等は、最新版をホームページ
に公開しており、新規制定8技
術基準文書も制定後速やかに
公開した。なお、説明会につい
ては必要なく開催しなかった。
・業務の効率化に係る新たな取り
組みとして、マネジメントシステ
ム文書の管理版を紙媒体から
電子版とした。これにより、配布
文書の作成及び新旧文書差し
替え作業を不要とし、マネジメン
トシステム文書管理作業を合理
化するとともに、制定・改訂事実
の職員への周知・徹底の迅速
化(原則即日)を可能にした。
・内部監査は年1回実施し、マネ
ジメントシステムが適切に維持
されているかを確認した。内部
監査の結果、 各課室は指摘
があった20件の不適合事項に
対して迅速に是正し再発防止処
置を徹底し改善した。
・マネジメントシステムの迅速な
改善を図るため、マネジメントレ
ビュー(所長による業務の見直
し)をこれまでの年1回の実施
からほぼ毎週開催する認定幹
部会を活用する方式に変更し
た。これにより早期業務報告、
所長による見直し・所見及び迅
速な是正処置・改善がなされる
ことを推進した。
・審査・検査に対する満足度調査
及び認定機関に対する要望調
査
顧客(申請・認定事業者)の
要望を把握し、マネジメントシス
テムの改善に資するため、個々
の認定審査・検査終了後、事業
者に対し審査・検査の満足度に
関する調査を実施した(回答23
1件/317件(回収率
72
%))。審査に対する不満等個
別対応が必要な事項について
は、速やかに関係者から状況を
聴取し、根本原因を調査し必要
な措置をとった。 また、満足度
調査結果は集計の上分析し、認
定幹部会、審査員連絡会等で
報告し、必要な遵守事項につい
て周知した。
また、回収率を向上させるため
① マネジメントシステムの維持
・継続的改善及び効率化(12
月末実績)
・ 国 際 規 格 ( ISO/IEC 17011 ) に
適合したマネジメントシステム
の維持と適切な業務遂行のた
め、マネジメントシステム文書
を見直し、63件の改正、9文
書の新規制定及び1文書の廃
止を行った(現時点でのマネジ
メントシステム文書数は18
0)。
また、申請・認定事業者に対
する要求事項である技術基準
文書等は、最新版をホームペ
ージに公開しており、新規制定
9技術基準文書も制定後速や
かに公開した。なお、説明会に
ついては必要なく開催しなかっ
た。
・内部監査は年1回実施し、マ
ネジメントシステムが適切に維
持されているかを確認した。内
部監査の結果、各課室は指摘
があった4件の不適合事項に
対して迅速に是正し再発防止
処置を徹底し改善した。
・マネジメントシステムの迅速な
改善を図るため、ほぼ毎週開
催する認定幹部会を活用する
方式のマネジメントレビュー
(所長による業務の見直し)
は、早期業務報告、所長によ
る見直し・所見及び迅速な是
正処置・改善を推進してきた。
・審査・検査に対する満足度調
査及び認定機関に対する要望
調査
顧客(申請・認定事業者)の
要望を把握し、マネジメントシ
ステムの改善に資するため、
個々の認定審査・検査終了
後、事業者に対し審査・検査の
満足度に関する調査を実施し
た(回答115件/162件(回
収率71%))。審査に対する不
満等個別対応が必要な事項に
ついては、速やかに関係者か
ら状況を聴取し、根本原因を
調査し必要な措置をとった。ま
た、満足度調査結果は集計、
分析を行い、認定幹部会、審
査員連絡会等で報告し、必要
な遵守事項について周知した。
また、回収率を向上させるた
め郵送、FAX及びメールによ
る回答の受付を行った(うち、
メールでの回答件数は27
件。)。
認定機関としての運営に対し
て認定事務所を含め8~9月
に内部監査を実施し、指摘事
項(不適合事項、観察事項、提
案事項)について改善を進め
ている。また、マネジメントレビ
ューを11月に実施し、所長か
らの所見のうち必要な事項に
ついて改善を進めている。
- 38 -
A
1.国際規格に適合した技術的
信頼性の高い認定機関の運営
業務
平成21年度実績
A
1.国際規格に適合した技術的
信頼性の高い認定機関の運営
業務
評価
平成22年度実績
評価
② 技術的信頼性の高い認定機 ② 年3 回の審査員 研修を計画
関 と し て 、 研 究 所 等 の 外 部 技 し実施した(第 1 回17名、第2
術機関とのネットワークを強化 回17名、第3回19名の計53
し 、 高 度 な 技 術 的 専 門 性 を 有 名参加)。増加審査員数は計5
す る 審 査 員 の 増 強 を 図 る た 2名。
め、外部試験所・研究所職員
使用するテキストについて
を 主 要 な 対 象 と し た 審 査 員 資 は、研修生にとって分かり易い
格取得に係る講習会、訓練等 内容に工夫を加え、毎回改善
を実施する。
を進めている。
第3回研修は大阪認定事務
所で会場手配や開催準備に従
事した。また、第2回及び第3
回審査員研修では2認定事務
所及び九州審査・検査室から
講 師 OJT を 実 施 し 、 講 師 の 養
成を図った。
東京、大阪で各2回開催の審
査員連絡会に延べ276名(1
回 目 146 、 2 回 目 130 名 ) の 審
査員の参加があり、有用な情
報伝達及び解釈・レベルの統
一を図った。
③ 職員の認定機関要員として ③ 年 度 職 員 研 修 計 画 を 作 成
の資質向上、技術力強化のた し、計画に従い新配属職員教
め、内部研修を実施するほか、 育及び職員研修を実施した。
試験所、海外認定機関等での
MLAP 6 ヶ 月 長 期 研 修 1 回 ( 1
研修に参加する。
名 ) 、 JCSS 短 期 研 修 4 回 ( 延 べ
9 名 ) 、 JNLA 短 期 研 修 6 回
( 延 べ 6 3 名 ) 、 JASC 等 短 期 研
修1回(25名)、不確かさエキ
スパート研修1回(2名)、G34
短期研修1回(12名)を実施。
技術職員としての全体的レベ
ルアップに貢献した。また東
京、大阪で各1回の職員連絡
会を開催し、有用な情報伝達
及び解釈・レベルの統一を図
った。
今後の認定センター国際部
門の中心に成り得る30~40
歳 代 の 若 手 職 員 3 名 を
ILAC/APLAC 国 際 会 議 、 海 外
講師、海外試験所評価等に派
遣し、エキスパート化を図って
いる。海外研修は今年度は予
定せず、来年度実施の海外研
修について受入先(NATA)と
調整した。
② 審査員研修を3回実施、各
回20名計60名が参加した。
また、特定計量証明事業者
認定制度(MLAP)の平成20
年度の更新時期に備えて、新
たにMLAP技アド向け3日間
研修コースを立ち上げ11月に
開催した(12名参加)。審査員
の新規登録数は計58名(うち
外部技術審査員53名(うちM
LAP技術審査員20名))。
審査員連絡会は東京、大阪
で各2回開催し、有用な情報
伝達及び解釈・レベルの統一
を図った。
審査員フォローアップ研修に
ついては新規に計画し、研修
受入れ先、カリキュラム等を検
討し、3月に東京及び大阪で
開催した。
審査員向け不確かさ技術研
修について、初級コース・中級
コースを各1回開催した。
③ 年度職員研修計画を作成
し、計画に従い新規配属職員
教育及び以下のような職員研
修を実施した。
職員連絡会は1回(10月)開
催、職員の資質の向上を図り
業務の的確な遂行に資するた
め、リスク対応策と実施、内部
監査結果、アジア太平洋試験
所認定協力機構(APLAC)評
価結果等を説明した。また、認
定研究会を2回開催し、「計測
における不確かさの表現のガ
イド(GUM)」及び「国際計量
基本用語集(VIM)」の改訂等
の動向(1回目)、標準物質生
産者(RMP)認定の動向(2回
目)について知識を深めた。さ
らに、JCSS短期研修を3回開
催、延べ3名が受講、品質管
理研修(外部)は2名が受講し
た(11月~1月)。
データベース運用に係る研修
の試行として、新規に作成した
運用マニュアルについて関係
者周知を実施した。海外研修
は、豪州の認定機関であるNA
TAへの長期派遣研修(10月
~3月)へ1名派遣した。APL
AC研修(評価員、標準物質生
産者(RMP)の認定、臨床検
査室の認定)へ5名参加。
- 39 -
郵送、FAXに加えメールでの回
答も可とし、多様化して改善し
た(メールでの回答を可とした後
のメール回答件数は23件。)。
・リスク管理の一環として、審査
関係データの消失を防止するた
め、審査工程管理及び審査員
管理データベースについては、
8月から認定事務所で毎月バッ
クアップをとった。また、認定申
請書類及び審査関係記録の保
管・管理方法、それらのバックア
ップ方法等を取り決め、取り決
めた方法により10月から実施
した。
② 審査員の確保及び資質・レベ
ルの維持向上
・審査員研修は2回実施し、計3
5名が参加した。その結果、計2
7名の技術的専門性の高い外
部審査員を確保した。
・19年度に引き続き、審査員の
資質向上、審査レベル等の向
上を図るための審査員フォロー
アップ研修を実施した(10月実
施23名参加)。
・認定に関する情報提供と審査レ
ベルの平準化を図るための審
査員連絡会を開催し、併せて意
見交換を行った(10月2回(東
京、大阪)、3月2回(東京、大
阪))。
③ 認定機関職員の資質向上と
技術力強化
・20年度職員研修計画に基づき
プログラム共通の内部研修とし
て「不確かさ研修」初級コース
(10月)及び中級コース(11
月)を開催し、延べ12名の職員
が参加し技術知識を深めた。
また、2回の認定研究会を開
催し、技能試験結果の不確かさ
評価への応用についての知識
を深めた。
海 外 研 修 と し て は 、 APLAC 相
互評価を行う評価員を養成する
ための研修に1名を参加させ
た。
・試験所等外部機関を利用した
外部研修は以下のとおり実施
し、延べ49名の職員が参加し
て 技 術 力 強 化 に 努 め た 。 (1 9 年
度実績:36名)
- JCSS 校 正 技 術 研 修 1 回 、
JNLA 技 術 研 修 3 回 、 環 境 計 量
講習(濃度関係)1回、ダイオキ
シン類技術研修1回
-問題解決型分析研修(ダイオ
キシン類技術研修)1回、苦情
対応マネジメント研修1回、科学
英語の書き方とプレゼンテーシ
ョン講習1回等
・認定業務におけるリスク対応策
については、入手情報の報告体
系を明示するとともに、発生した
リスク事例や想定されるリスク
事例への対応策をリスク管理シ
ートに逐次追加(4回改正)し、
認定職員に周知し実行を求め
た。特に認定制度の信頼性に
悪影響を及ぼすおそれのある
入手情報8件に対しては、情報
入手の都度5日以内に認定セン
ターとしての対応策を決定し処
② 審査員の確保及び資質・レ
ベルの維持向上
・審査員研修は2回実施し、計3
4名が参加した。その結果、計
11名の技術的専門性の高い
外部審査員を確保した。
・認定に関する情報提供と審査
レベルの平準化を図るための
審査員連絡会を開催し、併せ
て意見交換を行った(3月2回
(東京、大阪)(予定))。なお、
10月開催予定であった審査
員連絡会は台風により中止と
なったため、代替として必要な
情報(指摘事項の事例、審査
における主導的サンプリング
の実施等)を配布し、3月開催
の連絡会で意見交換を行った
(3月予定)。
③ 認定機関職員の資質向上と
技術力強化
・21年度職員研修計画に基づ
き研修を実施し、審査員として
の知識を深めた。
・海外研修としては、APLAC相
互評価を行う主任評価員の技
術力向上のための研修に2名
を参加させた。
・試験所等外部機関を利用した
外部研修は以下のとおり実施
し、延べ32名の職員が参加し
て技術力強化に努めた。
[JCSS校正技術研修4回、JN
LA技術研修2回、不確かさ研
修2回、苦情対応マネジメント
研修1回、インターネット関連
技術研修1回等]
・JNLA技術研修を2回開催し、
延べ20名の職員が参加して、
技術力強化に努めた。
理した。
(2) 認 定 制 度 の 信 頼 性 向 上 、 普 (2) 認 定 制 度 の 信 頼 性 向 上 、 普
及拡大
及拡大
認定機関協議会の事務局と
認定機関協議会の事務局
して国内認定機関との協力・ を担当し、多省庁にまたがる
連 携 活 動 の 先 導 的 役 割 を 担 広範な分野での国内認定機関
い、規制法規をはじめとする諸 と の 協 力 ・ 連 携 活 動 の 先 導 的
分野において、透明性を確保 役割を担い、我が国における
すること等によって我が国にお 認 定 制 度 の 信 頼 性 向 上 の た
ける認定制度の信頼性向上、 め、内外の認定機関情報の共
普及拡大を図る。
有、認定基準の透明性・同等
性の確保、評価技術の向上を
図る。さらに、認定制度の普及
啓発・利用拡大を目指し、規制
当局への認定制度活用の働き
かけを行うとともに、人的資源
等の効率的活用、国際貢献の
ための相互支援を図る。
( 2) 日 本 認 定 機 関 協 議 会 の 活
動開始について
①5月に運営委員会の開催によ
り日本認定機関協議会(JAC)
を正式発足させた。
②9月初めにJAC公式ホーム
ページを公開し、活動を一般に
紹介できるようにするとともに、
会員ページにて会員間での情
報共有もできるように整備し
た。
③9月に製品認証WGを立ち上
げ、1月までに会合を3回開催
し、ガイド65に対する共通解
釈・解説文書の検討を開始し
た。
④12月に情報委員会を開催
し、ホームページ等の拡充、J
ACパンフレットの作成等の作
業・検討開始した。
⑤JACの発足に伴い、試験所
認定機関連絡会(JLAC)をJ
AC傘下の試験所認定WGとし
て取り込み、従来からの技術
情報セミナーを開催した他、情
報交換のための会合を4回開
催した。
(2) 認 定 制 度 の 信 頼 性 向 上 、 普
及拡大
日本認定機関協議会(JAC)
事務局として各種委員会やW
Gの活動を主導した。平成19
年度の委員会活動の実績(計
画)と主な活動内容は次のとお
り。
・運営委員会(全体的方針決
定)1回
・技術委員会(共通技術事項検
討)4回(4回開催計画)
・製品認証WG3回(4回開催計
画)
・試験所認定WG(JLAC)4回
(4回開催計画)
・情報委員会(広報、調査等検
討)1回(2回開催計画)
(主な活動内容)
・ 「 ISO/IEC17011 : 適 合 性 評 価
-適合性評価機関の認定を行
う機関に対する一般要求事項」
の基本的理解と各機関の運営
事例勉強会を実施
・ 「 ISO/IEC ガ イ ド 65 : 製 品 認 証
機関に対する一般要求事項」
の共通解釈文書を検討
・審査員研修への講師派遣、研
修生派遣の斡旋
・ ド イ ツ 認 定 機 関 協 議 会 ( DAR)
及び製品認証機関の認定機関
( DATech) 調 査 内 容 の 検 討 と 調
査の実施
・ JLAC 技 術 情 報 セ ミ ナ ー を 開
催(220名参加)
( 2) 認 定 制 度 の 信 頼 性 向 上 、 普
及拡大
日本認定機関協議会(以下
「 JAC 」 と い う 。 ) は 、 我 が 国 に お
ける認定制度の信頼性向上、
内外の認定機関情報の共有、
認定基準の透明性・同等性の
確保、評価技術の向上を図るた
めの活動を行っており、機構は
JAC 事 務 局 と し て 各 種 委 員 会 や
WG の 活 動 を 主 導 し て 実 施 し
た。
(2) 認 定 制 度 の 信 頼 性 向 上 、 普
及拡大
日本認定機関協議会(以下
「JAC」という。)は、我が国に
おける認定制度の信頼性向
上、内外の認定機関情報の共
有、認定基準の透明性・同等
性の確保、評価技術の向上を
図るための活動を行っており、
機構はJAC事務局として各種
委員会やWGの活動を主導し
て実施した。
【開催委員会等】
・運営委員会(全体的方針決定)
1回、技術委員会(共通技術事
項 検 討 等 ) 1 回 、 製 品 認 証 WG
1 回 、 試 験 所 認 定 WG ( JLAC )
4回、情報委員会(海外動向等)
2回。
【内外の認定機関情報の共有】
・ 1 9 年 度 の ドイ ツ DAR 訪 問 調 査
報 告 、 EU の 一 国 一 認 定 機 関 制
度の動向及び米国、タイ、韓国
等複数認定機関のある国の動
向の紹介
【認定制度の利用拡大のための
活動】
・ 試 験 ・ 校 正 等 事 業 者 向 け JLAC
技 術 情 報 セ ミ ナ ー の 開 催 ( 9/24
参加者約230名)
【要求事項の解釈の統一化のた
めの活動】
・ ISO/IEC ガ イ ド 65 ( 製 品 認 証 機
関に対する要求事項)の共通解
釈文書を作成、12月に最終版
を活動成果としてホームページ
( JAC メ ン バ ー 用 ) に 掲 載 。
【審査員の相互利用・研修の共
催】
・機構審査員研修への講師派遣
(延べ4名)、研修生の参加(3
名)を促進した。
【国際会議の事前協議体制の検
討】
・ JLAC で は APLAC 総 会 2010 の
日本開催に向け会合を開き準
備を開始した。
【開催委員会等】
・運営委員会(全体的方針決
定)1回、情報委員会(海外動
向等)2回、製品認証WG1
回、試験所認定WG(JLAC)
4回を開催した。
【認定制度の利用拡大のための
活動】
・試験・校正等事業者向けJLA
C技術情報セミナーの開催
( 6/11 参 加 者 164 名 )
・国内の5団体の試験所組織か
ら代表者を集め、試験所組織
連絡会を2回開催した。
【損害保険会社による認定事業
者割引新保険商品の提供開始】
誤った試験・校正結果に起因
する損害賠償を対象とした新
商品を民間損害保険会社が開
発・提供し、現在、5件の保
険契約が結ばれている。当該
保険会社の新商品開発に当た
っては、認定事業者に対する
保険料割引の導入を提案する
とともに、試験所・校正機関
及びその認定に関する各種情
報を積極的に提供し支援した。
これにより認定事業者のリス
ク回避が可能となり認定制度
の普及拡大に寄与する。
(3) 国 際 相 互 承 認 の 維 持
(3) 国 際 相 互 承 認 の 維 持
(3) 国 際 相 互 承 認 の 維 持
国際貿易における試験結果
海外認定機関との協力体制
の相互受入を促進するため、
を強化し、相互承認自体の信
アジア太平洋試験所認定協力
頼性を向上させるとともに国際
機 構 ( APLAC ) 及 び 国 際 試 験
的な地位の維持・向上を図る
所 認 定 協 力 機 構 ( ILAC ) の 相
ため、以下の業務を行った。
互 承 認 ( MRA ) を 維 持 す る と と ① ア ジ ア 太 平 洋 試 験 所 認 定 協 ① 5 月 の PLAC 理 事 会 、 MRA
も に 、 海 外 認 定 機 関 と の 協 力 力 機 構 ( APLAC ) 及 び 国 際 試 評 議 会 、 ILAC/AIC 会 議 、 8 月
体 制 を 強 化 し 、 相 互 承 認 自 体 験 所 認 定 協 力 機 構 ( ILAC ) の の BIPM/ILAC W G 、 9 月 の
の 信 頼 性 を 向 上 さ せ る と と も に 相 互 承 認 ( MRA ) を 維 持 す る APLAC 総 会 、 理 事 会 、 技 術 委
国 際 的 な 地 位 の 維 持 ・ 向 上 を た め 、 APLAC 評 価 チ ー ム に よ 員 会 、 1 1 月 の ILAC 総 会 、
(3) 国 際 相 互 承 認 の 維 持
海外認定機関との協力体制
を強化し、相互承認自体の信
頼性を向上させるとともに国際
的な地位の維持・向上を図る
ため、以下の業務を行った。
① 5月にMRA再評価受審に
係るプロジェクトチームを発足
させ、8回の会合を重ねて準備
を図り、9月に拡大部分である
標準物質生産者認定及び認定
- 40 -
【要求事項の解釈の統一化のた
めの活動】
・外部3つの認定機関を含めた
4つの認定機関の審査員が一
堂 に 集 ま り 、 ISO/IEC 17025 に
関する審査員意見交換会を1
回開催した。
【審査員の相互利用・研修の共
催】
・機構審査員研修へのJACメン
バーから講師派遣(延べ4
名)、JACメンバーの組織から
研修生の参加(3名)を促進し
た。
【国際会議の事前協議体制の
検討】
・JLACではAPLAC総会201
0大阪の開催に向けた準備会
合を5回開催し、調整を進め
た。
(3) 国 際 相 互 承 認 ( MRA ) の 維
持
(3) 国 際 相 互 承 認 ( MRA ) の 維
持
① APLAC 、 ILAC で の 活 動 と 貢
献
・アジア・太平洋試験所認定協力
機 構 ( APLAC ) に つ い て は 、 6
月 の 理 事 会 及 び MRA 評 議 会 、
① APLAC、ILACでの活動と
貢献
・アジア・太平洋試験所認定協
力機構(APLAC)について
は、5月の理事会及びMRA評
図る。
(4) 標 準 物 質 情 報 の 提 供
る再評価を継続的に受審す
る。
ILAC/AIC 会 議 、 1 2 月 の APMP
総 会 、 2 月 の ILAC/MCC 会 議 、
3 月 の ILAC/ARC 会 議 に 出 席
し た 。 APLAC 理 事 、 技 術 委 員
長 、 ILAC の 2 W G 議 長 と し て 、
国際文書の定期的見直し・提
案、関係する会議・WGへの出
席・仕切り、講師等としてそれ
ぞれの職責を果たした。
事務所を含めたAPLAC再評
価を受けた。その結果、不適
合事項がなく、12月のAPLA
C/MRA評議会で追加措置
なしでMRAの追加・継続が承
認された。
12月の総会及び技術委員会な
どの関連会議に参加し、提案し
た MRA 一 時 停 止 等 手 続 き の 創
設が採択され、創設されるなど
MRA の 信 頼 性 の 確 保 に 資 す る
貢献を行った。
・国際試験所認定協力機構
( ILAC ) に つ い て は 、 4 月 の 認
定委員会、5月の市場情報委員
会並びに10月の総 会及び相
互承認委員会等の関連会議に
参加し、遠隔校正に係る認定、
国 家 計 量 標 準 供 給 機 関 ( NMI )
の認定方針、不確かさの見積も
りに関する技術的ガイドラインを
提案し大筋において採択され、
現在作業中など貢献を行った。
・認定機関に対する要求事項
ISO/IEC17011 の 適 用 指 針 案 に
つ い て は 、 ILAC に 対 し て 、 我 が
国にとって有益となるよう複数
回のコメントを提出し、主要な事
項については概ね受け入れら
れた。
② 海外認定機関との協力体制 ② 評価員活用の働きかけを実
を強化し、相互 承認自体の信 施し、相互承認評価員として7
頼性を向上させるとともに国際 月 に 1 名 、 3 月 に 3 名 を 派 遣 し
的な地位の維持・向上を図る た。これら活動は国際的にも
た め 、 APLAC 及 び ILAC の 会 高 く 評 価 さ れ た 。
議等各種活動への寄与、重要
ポ ス ト の 獲 得 、 MRA 評 価 員 の
派遣等を行う。また、必要に応
じて海外適合性評価制度等の
調査を行う。
② 4月のAPLAC/MRA評議
会、5月の国際試験所認定協
力機構(ILAC)認定委員会
等、7月のILAC市場情報委員
会、10月のILAC総会等、12
月のAPLAC総会等に出席し
た。12月のAPLAC総会で
は、選挙により理事職4選を果
たした。
② APLAC 相 互 評 価 活 動 へ の 貢
献
・ APLAC か ら の 派 遣 要 請 に 基 づ
き、インドネシア、インド、米国、
韓国の4認定機関に対する評価
に認定センターから各1名の評
価員を派遣し、国際的な活動に
貢 献し た 。 (機 構に お ける
APLAC 評 価 員 は 、 現 在 6 名 )
・ MRA 加 盟 の 海 外 認 定 機 関 か ら
審査員の派遣要請はなかった。
③ 4 / 1 付 で RMP 担 当 者 及 び
RMP 認 定 の 相 互 承 認 を 受 け る
方針を決定するとともに、4/
2 4 日 に APLAC に RMP 認 定
の相互承認の申請を行い、平
成19年9月の評価に向けてシ
ステム文書を整備する等準備
を進めた。
③ 評価員活用の働きかけを実
施し、APLAC相互承認評価
員として米国2機関へ各1名を
派遣した。これら活動は国際
的にも高く評価された。
(4) 標 準 物 質 情 報 の 提 供
(4)
(4) 標 準 物 質 情 報 の 提 供
認定制度の信頼性確保を図
試験・校正事業者等に信頼性
るため、試験・校正事業者等に の高い標準物質情報を提供す
信頼性の高い標準物質情報の るため、以下の業務を行う。
提供を行うとともに、COMAR ① 標準物質総合情報システム ① 標準物質情報データベース
標準物質情報の提供
① 標準物質総合情報システム
- 41 -
議会、12月の総会及び技術
委員会などの関連会議に参加
し、MRAの信頼性確保に資す
る貢献を行った。
・国際試験所認定協力機構(IL
AC)については、4月の認定
委員会、10月の総会及び相
互承認委員会等の関連会議に
参加し、貢献を行った。
・認定機関に対する要求事項
ISO/IEC 17011 の 適 用 指 針 案 に
ついては、ILACに対して、我
が国にとって有益となるよう複
数回のコメントを提出し、主要
な事項については概ね受け入
れられた。
・RMP(標準物質生産者)認定
に係るAPLAC、ILACでのガ
イダンス文書作成に積極的に
貢献し、IAJapanからのコメン
トの多くがドラフトに反映される
結果となった。
・上記以外にも、遠隔地操作や
技能試験に関する国際ガイダ
ンス文書の作成、改定等に貢
献。
・インドネシア、台湾の認定機関
からの研修生を受入れ、標準
物質認定スキーム等認定業務
の習熟、情報交換を通じて協
力体制を進めた。(海外認定
機関との協力体制の強化、国
際的地位の向上)
・シンガポールの規制当局、認
定機関との面談、技術情報等
の情報交換を行い、交流を深
め、協力体制の構築を行った。
(海外認定機関との協力体制
の強化、国際的地位の向上)
・APLAC総会2010大阪の開
催に向け、APLAC総会にお
いてアナウンスを行うとともに、
専用ウェブサイトを立ち上げ、
総会主催者としての活動を開
始。APLAC事務局との調整も
同時に進め、円滑な運営を進
めている。
② APLAC相互評価活動への
貢献
・APLACからの派遣要請に基
づき、フィリピンの認定機関の
APLAC評価に評価チームリ
ーダーを派遣、シンガポール
及び米国の認定機関のAPLA
C評価にそれぞれ評価員を1
名ずつ派遣し、国際的な活動
に貢献した。(機構におけるA
PLAC評価員は、現在6名)
・MRA加盟の海外認定機関か
ら審査員の派遣要請はなかっ
た。
・ 製 品 認 証 認 定 に 関 す る ISO ガ
イ ド 65 関 係 の 調 査 、 C O 2 排 出
認 証 認 定 に 係 る ISO14065 関
係の調査を実施。
(4) 標 準 物 質 情 報 の 提 供
(4) 標 準 物 質 情 報 の 提 供
① 標準物質情報データベース
① 標準物質情報データベー
注
の運営の国内事務局としての
役割を果たす。
注:COMARとは、標準物質を登
録した代表的な国際データベース
の名称
( RMinfo ) の 適 切 な 運 用 管 理 (RMinfo)
を 行 う と と も に 、 関 係 機 関 に 対 ・ 登 録 物 質 数 : 1 8 年 度 4,683 件
す る 調 査 に よ る 迅 速 な 情 報 の ・登録機関数:18年度35機関
更新を行い、インターネット等 ・標準物質情報委員会開催:
により情報を提供する。
18年度2回
・関係機関への調査、データベ
ースの更新・充実 新規登録
機関として11機関に働きかけ
を実施した(うち年度内に4機
関が登録、4機関が次年度登
録の了解、2機関が登録を検
討中)。
既登録機関31機関すべてに
データベースの更新、修正内
容についての照会を郵送、電
話、FAX、メール等で実施し
た。
標準物質品質情報の改良を
行い、登録機関すべてに変更
内容等を通知し協力と周知を
図った。コンテンツの更新を1
90ページ実施し、内容の刷新
と充実を図った。
(RMinfo)
・登録標準物質数:平成19年
度5,851件
・登録機関数:平成19年度41
機関
・標準物質情報委員会開催:平
成19年度3回
・関係機関への調査、データベ
ースの更新・充実
新規登録機関として7機関に
働きかけを実施した。
平成18年度を含め登録の働
きかけを行った7機関からの標
準物質情報提供を受け登録完
了。
登録業務の効率化のため、
登録対象とする標準物質案を
委員会に諮り、「登録対象物質
に対する考え方(登録ポリシ
ー)を明文化。
既登録機関34機関すべてに
データベースの更新、修正内
容についての照会を郵送、電
話、FAX、メール等で実施し、
コンテンツの更新を180ペー
ジ、データの修正を約350件
実施し、内容の刷新と充実を
図った。
② 国際標準物質データベース
(COMAR)
標準物質情報委員会の了承
を得た認証標準物質約120件
をCOMARデータベースに登
録、データの修正を約120件
実施した。
日本で開催された国際会議
に合わせて、COMAR会議の
日本開催をCOMAR事務局で
あるドイツ連邦材料試験研究
所(BAM)に働きかけたが、C
OMARサーバに大幅なシステ
ム改修を実施中とのことで、平
成19年度はCOMAR会議自
体が行われなかった。
7月にCOMARへの韓国標
準科学研究院(KR I SS)の参
加についてメールによる投票
が行われ、標準物質情報委員
会の意見を受け、日本代表と
して賛成投票を行った。
② C O M A R 注の 運 営 の 国 内 事 ② 国際標準物質データベー
務 局 と し て 、 登 録 基 準 に 適 合 し ス (COMAR)
た国内標準物質を中央事務局
標準物質情報委員会の了承
に申請するとともに、国際標準 を得た認証標準物質82件をC
物 質 情 報 を 広 く 提 供 す る 。 ま OMARデータベースに登録し
た、COMAR運営会議に出席 た。5月にチェコにて行われた
し て 国 内 の 意 見 を 運 営 に 反 映 COMAR会議に参加。
させる。
日本代表としてCOMARの
注:COMARとは、標準物質を登 運 営 に つ い て 意 見 し 、 ま た 日
録した代表的な国際データベース 本の更新状況について説明し
の名称
た。
2.経済産業省に係る法令等に 2.経済産業省に係る法令等に 2.経済産業省に係る法令等に
基づく認定業務
基づく認定業務
基づく認定業務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 業 務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 業 務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 業 務
経済産業省に係る法令に基
づ く 認 定 業 務 注を 、 審 査 内 容 の
国 際 的 水 準 を 維 持 し つ つ 迅 速 ① 経済産業省に係る法令に基 ① 法令に基づく認定業務につ
か つ 効 率 的 に 実 施 す る 。 必 要 づ く 認 定 業 務 注を 標 準 処 理 期 間 い て 、 次 の と お り 実 施 し た 。
に 応 じ て 、 認 定 基 準 の 遵 守 状 内で迅速かつ効率的に実施す
況 を 確 認 す る た め の 立 入 検 るため、評定委員会を適時開
査、調査等を行う。
催するとともに、事業者からの
注:工業標準化法に基づく試験事 申 請 を 一 層 容 易 に す る た め の
業 者 登 録 制 度 ( JNLA ) 、 計 量 法 に ガ イ ダ ン ス 文 書 を 作 成 し 公 表
基 づ く 校 正 事 業 者 登 録 制 度 する。また、認定制度に係る説
( JCSS ) 及 び 計 量 法 に 基 づ く 特 定 明 会 を 開 催 し 、 申 請 者 の 利 便
計 量 証 明 事 業 者 認 定 制 度 性の向上及び認定処理の効率
( MLAP ) を い う 。
化を図る。
A
2.経済産業省に係る法令等に
基づく認定業務
A
( RMinfo )
標準物質とは試験・分析結果
の信頼性を確保するために必
要な標準となる物質であるが、
それらの情報を提供している4
1の標準物質生産者等に、デー
タベース情報の更新、修正の有
無について照会し、提供情報の
更新と充実を図った。また、情
報の見やすさ、分かりやすさを
向上させるためコンテンツの更
新を行った。
さらに標準物質情報の登録数
増加のため、既登録機関及び
新規6機関に登録の働きかけを
実施し、その結果、登録機関数
は45機関(19年度:41機関)
に、登録情報数は6,715件(1
9年度:5,851件)となった。
ス(RMinfo)
45の既登録機関にデータベ
ースの更新、修正内容につい
て照会し、内容の刷新と充実
を図り、88回(12月末)コンテ
ンツの更新を行った。
標準物質情報委員会を2回
開催するとともに、標準物質登
録情報の拡充を目的に、既登
録機関及び新規2機関に登録
の働きかけを実施した。その
結果、登録機関数は20年度
末比+1の46機関に、登録情
報数は不要な登録情報を精査
し、6,690件(20年度:6,7
15件)となった。
・標準物質登録情報充実のため
268物質について、利便性の
向上のため、認証書をPDF化
して記載内容の修正を実施し
た。
② 国際標準物質データベース
( COMAR 注 1 ) )
COMAR 各 国 間 で 標 準 物 質 の
有効活用を図るため、機構に設
置した標準物質情報委員会の
承認を得た認証標準 物質405
件 の 情 報 を COMAR デ ー タ ベ ー
スに登録した。
ま た 、 COMAR 登 録 情 報 の う
ち、認証標準物質については、
認 定 取 得 に 関 す る 情 報
( ISO/IEC 17025 及 び / 又 は ISO
ガ イ ド 34 へ の 適 合 に つ い て ) の
追記・修正を行い、より詳細な
情報とした。
さ ら に 、 COMAR に 対 す る 国 内
の 要 望 を 取 り ま と め 、 COMAR
運営会議に意見を提出した。
注1)
COMAR と は 、 標 準 物 質 を
登録した代表的な国際データベ
ースの略称。
② 国際標準物質データベー
ス(COMAR注 2 )
標準物質情報委員会の了承
を得た新規認証標準物質及び
既登録の認証標準物質で新た
に委員会の承認を得た計35
件の情報ををCOMARデータ
ベースに登録した。
注 2 )
COMARとは、標準物質
を登録した代表的な国際デー
タベースの略称。
2.経済産業省に係る法令等に
基づく認定業務
A
2.経済産業省に係る法令等に
基づく認定業務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 業 務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 業 務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 業 務
① 法令に基づく認定業務につ
いて、次のとおり実施した。
① 法令に基づく認定業務につ
いては、申請受付後速やかに
審査チームを編成して審査を行
うとともに、審査後は評定委員
会を適時に開催し標準処理期
間内に速やかに処理した。
また、事業者からの申請を一
層容易にするためのガイダンス
文書の作成・公表を行った。
MLAP認定の3年ごとの更新
年に当たり、全体の認定業務量
が19年度比1.5倍強に増加し
たが、業務改善、業務の効率化
を図ることによって、担当人員を
増加することなく適切かつ迅速
に対応した。認定対象分野の拡
大はなかったため認定申請に
係る説明会は開催しなかった。
なお、認定制度の利用拡大・
普及のための広報活動実績は、
『Ⅰ.A.2.戦略的な広報の実
① 法令に基づく認定業務につ
いては、申請受付後速やかに
審査チームを編成して審査を
行うとともに、審査後は評定委
員会を適時に開催し標準処理
期間内に速やかに処理するこ
とに努めつつ、次のとおり実施
した。
また、JCSSについては、4
月からの審査・検査における
指摘事項分類の変更、告示改
正と法令解釈の変更、登録区
分拡大等に伴うNITE規程の
改正、測定監査手数料の改正
等の変更についての説明会を
7月に東京と大阪で開催し、1
86事業者合計254名の参加
があった。
- 42 -
以下、各認定業務の実績は、
JNLA、JCSS、MLAPの認
施』に別掲した。
定制度プログラムごとに整理し
た。
以下、各認定業務の実績は、
JNLA 、 JCSS 、 MLAP の 認 定 制
度プログラムごとに整理した。
イ JNLA
・申請受付け:18年度46件(う
ち、既認定事業者の登録申請
12件、新規事業者23件、区
分追加11件)
・評定委員会開催:18年度8回
・登録件数:18年度78件(うち
18年度申請分28件、17年度
申請分50件)
・登録申請から通知までの期間
18年度に処理した案件に
は、標準処理期間(150日)を
超えたものはない。また、登録
申請から登録通知までの期間
が1年を超えたものもない。
・変更届出書の処理
登録試験事業者からの変更
届出書204件について、迅速
に内容確認を実施した。
・不確かさガイダンス文書等
事業者の申請を一層容易に
するため、繊維引張り試験方
法の不確かさ評価のガイド文
書の最終案を年度内に作成し
た。次年度初めに公表予定。
イ JNLA
・申請受付:平成19年度27件
(うち、新規事業者14件、区分
追加13件)
・評定委員会開催:平成19年
度6回
・登録件数:平成19年度29件
(うち19年度申請分15件、1
8年度申請分14件)
[参考]平成18年度78件
・登録申請から通知までの期間
平成19年度に処理した案件
には、標準処理期間(150日)
を超えたものはない。また、登
録申請から登録通知までの期
間が1年を超えたものは1件あ
ったが、事業所の移転に伴う
審査中断願によるものである。
・変更届出書の処理
登録試験事業者からの変更
届出書229件については、迅
速に内容確認を実施し、適切
な処置を行った。
・技術委員会、技術分科会
JNLAの技術的課題及び横
断的な基準文書の改正等にか
かる技術的課題を検討するた
め、技術委員会を1回開催し
た。
各技術分野において、不確か
さのガイド文書の作成、技能試
験運営等に必要な技術事項を
検討するため、技術委員会分
野別分科会を7回開催した。
ア JNLA ( 工 業 標 準 化 法 に 基 づ く
試験事業者登録制度)
・申請受付:64件
[参考]19年度29件
・登録件数:35件
[参考]19年度29件
20年度末現在の登録事業所
数:158
・申請受付から登録までの処理
期間
標準処理期間(150日)を超
えた案件はない。
・変更届出書の処理
登録試験事業者から提出のあ
った変更届出書206件につい
ては、迅速にその内容を確認
し、登録証の変更等所要の処置
を行うとともに事業者登録内容
の維持管理を確実に実施した。
・告示改正作業の支援
JIS規格の改正情報、区分追
加の要望等に対応するため、定
期的(年2回)に告示を見直し、
改正案を作成・提案して経済産
業省が行う告示改正作業を支
援した。この結果は、20年7月
8日の登録区分改正告示に反
映された。また、この改正告示
か ら JIS 項 目 番 号 の 記 述 は 削 除
さ れ JIS 番 号 だ け と な っ た こ と か
ら、告示改正支援作業は容易と
なり効率的な実施が可能となっ
た。
・ガイダンス文書等の作成、公表
事業者の申請を一層容易にす
るための技術分野別不確かさ
見積もりに関するガイド文書等
については、新たに3文書(土
木・建築分野、パルプ・紙分野、
医療・福祉分野)を作成中であ
り、次いで3文書(一般機械分
野、鉄鋼・非鉄金属分野、日用
品分野)の作成を開始した。既
に公表済みの1文書(繊維分
野)については、技能試験結果
を踏まえた不確かさの評価手法
を追加する等改正を行った。ま
た、技術情報文書(抗菌分野)
については、JIS改正に対応し
て改正した。いずれも各技術分
科会で審議した後、公表した。
ア JNLA(工業標準化法に基
づく試験事業者登録制度)
・申請受付:71件(登録更新54
件)
[参考]20年度 64件
・登録件数:46件(登録更新含
む、12月末登録事業所数:1
75)
[参考]20年度 42件
・評定委員会開催: 9回予定
・申請受付から登録までの処理
期間 標準処理期間(150
日)を超えた案件はない。
・変更届出書の処理
登録試験事業者から提出の
あった変更届出書139件につ
いては、迅速にその内容を確
認し、登録証の変更等所要の
処置を行うとともに事業者登録
内容の維持管理を確実にし
た。
・告示改正作業の支援
JIS規格の改正情報、区分追
加の要望等に対応するため、
告示を見直し、改正案を作成・
提案して経済産業省が行う告
示改正作業を支援した。この
結果は、21年11月17日の登
録区分改正告示に反映され
た。また、21年12月末のJIS
情報に基づく次回告示改正案
を平成22年3月に提案予定。
・ガイダンス文書等の作成、公
表
事業者の申請を一層容易に
するための技術分野別不確か
さ見積もりに関するガイド文書
等については新たに土木・建
築分野を公表し、年度内にパ
ルプ・紙分野を公表予定。ま
た、既に公表済みの繊維分野
については、技能試験結果を
踏まえた不確かさの評価手法
を追加し、改正を行うとともに、
別の試験方法のガイド文書を
作成中である。
また、不確かさの評価に重要
なカテゴリー分類について、分
類事例を大幅に増やし、公表
を行った。
さらに、測定のトレーサビリテ
ィ方針対応事例について8分
野(機械、電気、車両、繊維、
パルプ・紙、給水・燃焼、抗菌、
医療・福祉)で作成し、年度内
に公表予定。いずれも各技術
分科会で審議した。
ロ JCSS
・申請受付:18年度82件(う
ち、既認定事業者の登録申請
38件、新規事業者26件、追
加申請18件)
・評定委員会開催:18年度7回
・登録件数:18年度73件(うち
17 年 度 申 請 分 34 件 、 18 年 度
申 請 分 39 件 )
・ 60 日 を 超 え る 評 定 委 員 会 で
の審議待ち件数
18年度52件中 1件(評定委
員会の開催間隔が72日開い
たことによる)
・登録申請から通知までの期間
18 年 度 に 処 理 し た 案 件 に は 、
ロ JCSS
・申請受付:平成19年度84件
(うち、みなし登録事業者の登
録申請34件、新規事業者25
件、追加申請25件)
・評定委員会開催:平成19年
度8回
・登録件数:平成19年度90件
(うち18年度申請分44件、1
9年度申請分46件)
[参考]平成18年度74件
・60日を超える評定委員会で
の審議待ち件数
平成19年度90件中0件
・登録申請から通知までの期間
平成19年度に処理した案件
- 43 -
イ JCSS ( 計 量 法 に 基 づ く 校 正 事
業者登録制度)
・申請受付:87件
[参考]19年度70件
・登録件数:67件
[参考]19年度57件
20年度末現在の登録事業所
数:208
・申請受付から登録までの期間
標 準 処 理 期 間 (1 5 0 日 ) を 超 え
たものはなかった。
・変更届出書の処理
登録試験事業者から提出のあ
った変更届出書238件につい
ては、迅速にその内容を確認
し、登録証の変更等所要の処置
イ JCSS(計量法に基づく校
正事業者登録制度)
・申請受付:79件(新規申請
13件、登録更新申請66件)
(12月末現在)
[参考]20年度 87件
・登録件数: 83件(新規15件
登録更新 68件)、登録拒否
件数:1件
(12月末現在登録事業所数:2
17)
[参考]20年度 67件、登
録拒否件数:0件
・評定委員会開催:10回予定
評定委員会審議要否検討会
:12回
標 準 処 理 期 間 ( 150 日 ) を 超 え
たものはなかった。
また、登録申請から登録通知
までの期間が 1 年を超えたも
のは5件あったが、いずれも、
是正の遅延、審査中断依頼、
事務所移転等、申請事業所の
都合によるものである。
・技術委員会、技術分科会
遠 隔 校 正 を JCSS に 盛 り 込 む
ための技術的課題、横断的な
基準文書の改正等にかかる技
術的課題を検討するため、技
術委員会を2回開催した。
各量において、既存文書の改
正、技能試験運営等に必要な
技術事項を検討するため、技
術委員会各量別分科会を32
回開催した。
こ の ほ か に 、 将 来 的 に JCSS
で立ち上げる可能性のある先
端技術分野の量について、経
済産業省、産総研、及び産業
界関係者との事前検討会合・
打ち合わせに積極的に参加
し、迅速な認定の立ち上げが
出 来 る よ う支 援 し た 。
に は 、 標 準 処 理 期 間 (1 5 0 日 )
を超えたものはなかった。
また、登録申請から登録通知
までの期間が1年を超えたも
のは6件あったが、いずれも、
是正の遅延、審査中断願、事
務所移転等、申請事業所の都
合によるものである。
・変更届出書の処理
登録校正事業者からの変更
届175件について迅速に内容
確認を行い、所要の処置を行
った。
・技術委員会、技術分科会
3区分にまたがるオシロスコ
ープ校正をJCSSに盛り込む
ための技術的課題及び横断的
な基準文書の改正にかかる技
術的課題を検討するため、技
術委員会を書類審議を含め3
回開催した。
各量において、新規区分の追
加、既存文書の改正、技能試
験運営等に必要な技術事項を
検討するため、技術委員会各
量別分科会を21回開催した。
このほかに、将来的にJCSS
で立ち上げる可能性のある先
端技術分野の量及びさらなるJ
CSSの普及を促進するため、
経済産業省知的基盤課、産総
研及び産業界関係者との事前
検討会合・打ち合わせに積極
的に参加し、迅速な認定の立
ち上げが出来るよう支援した。
- 44 -
を行うとともに事業者登録内容
の維持管理を確実に実施した。
・ガイダンス文書等
登録範囲の拡大に伴い「技術
的要求事項適用指針」4文書、
「不確かさ見積ガイド」1文書を
制定するとともに、最新の校正
技術への対応等のため、「技術
的適用指針」26文書、「不確か
さの見積りに関するガイド」3文
書を改正・公表し、申請者の利
便性向上を図った。
・登録更新手続き
平成17年に改正された計量
法に基づき、今年度から登録
有効期限を満了する事業者が
発生するため、更新手続きに
混乱が生じないよう関東・関西
の2地区で説明会を実施した
結果、66事業所からの更新申
請があり、2件の登録有効期
限を越えた事業所があったが、
その他の事業所については、
混乱もなく、円滑に更新され
た。また、有効期限を越えた事
業所についても事業所の移転
に伴う工事の遅延及び是正報
告の遅延によるものであり、事
業所の都合によるものであっ
た。
また、登録更新を円滑に行な
うため、今年度から評定委員
会以外に評定委員会審議要否
検討会を設置し、処分の決定
を円滑に出来る手順を確立し
た。
評定委員会審議要否検討会
は毎月開催され、全評定事案
の1/3を当該検討会で処分
を決定した。
・申請受付から登録までの期間
標 準 処 理 期 間 (1 5 0 日 ) を 超
えたものは2件あった。これ
は、高度な技術が必要な申請
であったこと等の理由によるも
のであり、申請者の了解を得
ている案件であった。
・変更届出書の処理
登録試験事業者から提出の
あった変更届出書165件(20
年度は152件)については、
迅速にその内容を確認し、登
録証の変更等所要の処置を行
うとともに事業者登録内容の
維持管理を確実にした。
・技術委員会、技術分科会等
一般要求事項の改正、量共
通的な技術事項に関する指針
の制定等のために技術委員会
を2回開催するとともに、各量
において、新規区分の追加、
既存文書の改正、技能試験運
営等に必要な技術事項を検討
するため、技術委員会各量別
分科会を17回(12月末現在)
開催した。
また、各量ごとの異なる技術
的な背景に鑑みて、技術分科
会主査会議を新設し、分野横
断的技術指針の策定に取り組
んだ。
このほかに、JCSSの普及を
促進するため、経済産業省知
的基盤課、産総研及び業界関
係者との打ち合わせ等に積極
的に参加し、校正手法の区分
にかかる告示改正に関する改
正案の作成等を支援し、改正
を行った。
・JCSSに係る普及・広報活動
JCSS及び認定にかかる周
辺情報の普及・広報のため、
展示会、計測標準フォーラム
への参加、雑誌等への寄稿及
び全国数カ所での各種講演会
に講師を派遣した。
・ガイダンス文書等
告示改正及び法令解釈の変
更等に伴う共通文書5文書(登
録規程、種類規程、登録の一
般要求事項、申請の手引き等)
を改正(計10件)し、公表し
た。また、最新の校正技術へ
の対応等のため、「技術的適
用指針」38文書の改正(20年
度26文書)及び2文書(球、γ
( X )線核種)の新規制定、「不
確かさの見積りに関するガイ
ド」1文書の改正(20年度3文
書)の改正及び1文書(球)の
新規制定を実施・公表し、申請
者の利便性向上を図った。
ハ MLAP
・申請受付:18年度15件(うち
更新申請12件)
・評定委員会開催:18年度9回
・認定件数:18年度28件(うち
更新23件、新規5件、認定拒
否0件。外に申請取下げ1件)
・処理期間(申請受付から評定
結果通知までの期間)
18年度に処理した認定案件
は、全て標準処理期間(100
日)内に処理している。
・変更届出書の処理
認定事業者からの変更届27
3件について、迅速に内容確
認を実施し処理した。
ハ MLAP
・申請受付:平成19年度12件
(更新11、新規1)
・評定委員会開催:平成19年
度7回
・認定件数:平成19年度5件
(更新4件、新規1);認定拒否
1件
[参考]平成18年度28件
・処理期間(申請受付から評定
結果通知までの期間)
平成19年度に処理した案件
は、全て標準処理期間(100
日)内に処理。
・変更届出書の処理
認定事業者からの変更届22
6件について、迅速に内容確
認を行い、所要の処置を行っ
た。
○普及・広報活動
イ JNLA制度の普及及び登
録試験事業者への広報ツール
提供のためクリアフォルダ他を
作成し、展示会等で配布してJ
NLA制度の普及を図った。
また、工業会等から講師派遣
の要請を受け講師を3回派遣
し、JNLA制度の解説、申請
手続き等の説明を行った。JN
LAの広報を中心にした展示会
(東京開催2回)に出展を行っ
た。
また、今年度初めて建築・建
材展に出展し、JNLA登録試
験事業者とタイアップし、JNL
A二次ユーザーの拡大を目指
し広報を実施した。
ロ JCSS及び認定にかかる
周辺情報の普及・広報のた
め、4回の展示会(東京2回、
名古屋1回、大阪1回)、計測
標準フォーラム及び全国数カ
所での各種講演会に講師を派
遣し、JCSS制度等の紹介を
行った。
ハ MLAPにかかる申請者及
び認定事業者の利便性の向上
と認定処理の効率化として、登
○普及・広報活動
イ JNLA創設10周年の節目
にあたり、リーフレット「JNLA
10年のあゆみ」を作成し、登
録試験事業者、関係機関等に
配布するとともに、講演会、展
示会での広報ツールとして活
用し、JNLA制度の広報・普及
を行った。また、工業会等から
の講師派遣の要請を受け、講
師を4回派遣し、JNLA制度の
説明等を行った。
ロ JCSS及び認定にかかる周
辺情報の普及・広報のため、
展示会、計測標準フォーラム
及び全国数カ所での各種講演
会に講師を派遣し、JCSS制
度等の普及に努めた。
ハ MLAPでは、来年度に更新
申請の集中が予想されること
から、円滑な更新処理のため
- 45 -
ウ MLAP ( 計 量 法 に 基 づ く 特 定
計量証明事業者認定制度)
3年ごとの更新年に当たり、大
幅に増加した審査案件に対し、
19年度登録した外部技術審査
員20名を有効に活用するととも
に、年度初めには技術専門家
(外部技術審査員等)連絡会を
開催して技術審査レベルの平
準化を図り、遅滞なく且つ的確
に実施した。
・申請受付:90件(更新85+新
規5)
[参考]19年度12件
・認定件数:83件
注2)
処分件数84件(認定83件、
認定拒否1件)
[参考]19年度5件
20年度末現在の認定事業所
数:109
・申請受付から認定までの期間
申請のあった全ての審査案件
を標準処理期間(100日)内に
処理した。
・変更届出書の処理
19年度末に公開された環境
省のダイオキシン類測定マニュ
アル3文書の改訂に合わせた変
更を主とした変更届出書が、認
定事業者から261件提出され、
迅速に変更内容の確認を行い、
認定証の変更等所要の処置を
行うとともに事業所認定内容の
維持管理を確実に実施した。
ウ MLAP(計量法に基づく特
定計量証明事業者認定制度)
・申請受付:15件(新規申請1
件、更新申請14件)
[参考]20年度90件
・評定委員会開催:8回予定(3
月末見込み)
・認定件数:23件 認定拒否件
数:1件
[参考]20年度 認定件数:
83件 認定拒否件数:1件
(12月末現在登録事業所数:1
10)
・申請受付から認定までの期間
申請者の認定有効期限日に
配慮した、きめ細かく評定委員
会を開催し審議・処理した。受
付けた審査案件を全て標準処
理期間(100日)内に処理し完
了した。
・変更届出書の処理
20年度末から今年度当初に
かけて公開された環境省のダ
イオキシン類測定マニュアル2
文書の改訂に合わせた変更を
主とした変更届出書が、認定
事業者から183件提出され、
迅速に変更内容の確認を行
い、認定証の変更等所要の処
置を行うとともに事業所認定内
容の維持管理を確実に実施し
た。
・告示改正
平成22年度に告示基準を
ISO/IEC 17025 を 認 定 基 準 と す
る改正・施行に向け、告示改
正案を作成し担当課に説明。
合わせて内部文書の作成に着
手。
録免許税課税に伴う申請手続
きの追加に合わせて、MLAP
認定申請等の手引きを改訂、
公表した。
に、事業者に対して、認定の有
効期限に対して余裕をもった
早めの申請を促すお願いをH
Pに掲載するとともに、直接働
きかけた。
ア 告示改正作業及び不確か
さに関する調査等
・告示改正作業
6月末時点のJIS規格の改正
情報、区分追加の要望等に対
応するため、技術委員会及び
技術分科会(会議開催4分野、
書面審議9分野回)を開催し、
全533件の改正内容を確認し
た。JNLA登録区分告示の見
直しを行い、経済産業省が行
う告 示 改 正 作 業 を 支 援 し た 。
見直し結果は、平成19年3
月6日の登録区分改正の告示
に反映され、登録区分は509
区分から511区分に拡大。同
日付けでJNLA試験方法区分
一覧を改正し、JNLA制度の
利用拡大を図った。
(また、現在12月末のJIS改正
情報等に基づく見直し作業を
実施し、経済産業省へ報告予
定(平成19年5月末目途)。)
・不確かさに関する調査等
JNLA制度の信頼性を向
上させ、その適切な普及を図
るため、第1期から継続して
実施している不確かさの要因
の調査について、本年度は2
分野注 の調査を計画し、公募
により専門の外部機関(2機
関)に調査委託を実施した。
調査結果は次年度早々に公表
予定。
ア JNLA
・告示改正作業
平成18年12月末時点のJI
S規格の改正情報、区分追加
の要望等に対応するため、告
示を見直し、改正案を作成し、
技術分科会(書面審議含む)で
136件の改正内容を確認し、
経済産業省が行う告示改正作
業を支援した。
告示見直し結果は、平成19
年10月9日の登録区分改正
の告示に反映され、登録区分
は511区分から513区分に
拡大。告示改正を受け、JNL
A試験方法区分一覧を改正し、
JNLA制度の利用拡大を図っ
た。
また、平成19年6月末のJIS
改正情報等に基づき告示見直
し作業を実施し、経済産業省
へ報告。
・不確かさガイダンス文書等
事業者の申請を一層容易に
するため、新規4件(繊維分
野、給水・燃焼機器分野、電気
分野及び車両分野)及び改訂
1件(抗菌分野)の不確かさ評
価のガイド文書を公表した。ま
た、土木・建築分野、パルプ・
紙・包装分野、医療・福祉・保
安用品分野でガイド文書の最
終案を作成し、平成20年度公
表予定。
注)2分野(給水・燃焼機器分野、
パルプ・紙・包装分野)
イ
ガイダンス文書
最新の校正技術に対応させ
るための既存技術的適用指針
文書の組織名変更などの形式
的な改正を除く18件の必要な
改正とともに「真空計」「粘度」
及び「石油用流量計」につい
て、技術的適用指針文書を新
たに制定・公表し、「粘度計校
正用標準液及び粘度校正液」
及び「粘度計」について、「不
確かさの見積りに関するガイ
ド」文書を新たに制定・公表し、
申請者の利便性向上を図っ
た。
イ JCSS
最新の校正技術への対応等
のため、55技術的適用文書
の改正とともに「表面性状」「真
円度」、「低周波インピーダン
ス等」及び「オシロスコープ」に
ついて、4技術的適用指針文
書を新たに制定・公表した。
また、新規4件及び改訂20
件の「不確かさの見積りに関
するガイド」文書を公表し、事
業者の申請の利便性向上を図
った。
ウ 試験方法規格であるJIS、
環境省マニュアルの改訂の中
で、特に注意を要する2点につ
いて、解説文書を作成、公表
し、事業者に周知した。また、
新試験方法規格に基づいた審
査へスムーズに移行するため
に、新試験方法にあわせてM
LAP審査検査チェックリストを
改訂、審査員に周知した。さら
に、審査員の技術的理解を深
めるためにMLAP講演会を開
催した。
ウ MLAP
MLAPでは、事業者の申請
の利便性向上に留意した品質
マニュアル作成の手引きの改
訂を行い、公表した。また、審
査の質の向上を目的として、
審査員用の審査・検査チェック
リストの改訂を行った。
② 法令の遵守状況を確認する ② 立入検査、フォローアップ調
ため、必要に応じて経済産業 査 及 び 満足 度 調 査 等 につ い
大 臣 か ら の 指 示 等 に 基 づ く 立 て、次のとおり実施した。
入検査を実施するとともに、認
定制度の信頼性を向上させ、
その適切な普及を図るために
必要な調査、顧客サービス向
② 立入検査、フォローアップ調
査及び満足度調査について、
次のとおり実施した。
- 46 -
② 立入検査、フォローアップ調
査及び満足度調査
満足度調査に関する業務実績
は 、 上 記 『 D . 1 . ( 1) ① マ ネ ジ メ
ントシステムの維持・継続的改
善及び効率化』に前掲した。
以下、各認定業務の立入検査
② 立入検査、フォローアップ調
査及び満足度調査
満足度調査に関する業務実
績 は 、 上 記 『 D . 1 . ( 1) ① マ ネ
ジメントシステムの維持・継続
的改善及び効率化』に前掲し
た。
上のための調査を行う。
注:工業標準化法に基づく試
験 事 業 者 登 録 制 度 ( JNLA ) 、
計量法に基づく校正事業者登
録 制 度 ( JCSS ) 及 び 計 量 法 に イ J N L A
基づく特定計量証明事業者認 ・法律に基づく立入検査は、試
定 制 度 ( MLAP ) を 言 う 。
験手順書の大幅改正等による
変更届出書の提出に伴い1件
実施した。
・審査に対する満足度調査
認定制度の信頼性を更に向
上させ、普及、顧客サービス向
上を図るため、評定委員会で
の審議終了後、アンケート調
査を実施した。
アンケート回収率は72%(5
3件中38件)
アンケート結果に基づき、審
査員連絡会等において、教育
訓練、周知等必要な処置を実
施した。
及びフォローアップ調査に関す
る業務実績を掲載した。
以下、各認定業務の立入検
査及びフォローアップ調査に関
する業務を実施した。
イ JNLA
・法律に基づく立入検査は、試
験所の移転等による変更届出
書の提出に伴い3件実施した。
・審査に対する満足度調査
認定制度の信頼性向上及び
普及、並びに顧客サービスの
向上を図るため、評定委員会
での審議終了後、アンケート調
査を実施した。アンケート回収
率は84%(61件中51件)
アンケート回答に対して処置
する事項はなかった。アンケー
ト結果については集計のうえ
分析し、審査員連絡会等で報
告し周知した。
ア JNLA ( 工 業 標 準 化 法 に 基 づ
く試験事業者登録制度)
法律に基づく立入検査は、外
部からの情報に基づき登録試
験事業所の信頼性の確認を目
的として1件、試験所移転の届
出に伴い2件、計3件を実施し
JNLA 制 度 の 信 頼 性 確 保 に 努 め
た。立入検査の結果、特に問題
点は確認されなかった。
ア JNLA(工業標準化法に基
づく試験事業者登録制度)
法律に基づく立入検査は、J
NLA登録試験事業者の他法
令での違反が発覚し、JNLA
制度の信頼性確保を目的とし
て1件、試験所移転の届出に
伴い試験施設等の確認を目的
として2件、計3件を実施した。
JNLA信頼性確保のために
実施した立入検査で法令違反
等が判明したため、法律に基
づく報告聴取を2回実施した。
その報告を受け、当該事業者
に対して法律に基づく登録試
験事業者の適正な事業実施の
徹底について注意喚起を行っ
た。試験所の移転に伴う立入
検査では、特に問題点は確認
されなかった。
また、登録試験事業者から、
中国への医療用機器の輸出に
係る試験証明書に関連し、IL
AC/MRA加盟の認定機関に
よる認定に係るIEC規格への
適合文書の要請に対して、JI
SとIEC規格の同等性に係る
適合文書を迅速に作成し、登
録試験事業者に提供した。
ロ JCSS
・立入検査実績 なし
・審査に対する満足度調査
認定制度の信頼性を更に向
上させ、普及、顧客サービス向
上を図るため、評定委員会で
の審議終了後、アンケート調
査を実施した。
アンケート回収率は68%(1
01件中68件)
アンケート結果に基づき、審
査員連絡会等において、教育
訓練、周知等必要な処置を実
施した。
ロ JCSS
・立入検査実績
平成19年度1件
[参考]平成18年度0件
・審査に対する満足度調査
認定制度の信頼性を更に向
上させ、普及、顧客サービス向
上を図るため、評定委員会で
の審議終了後、アンケート調
査を実施した。
アンケート回収率は56%(1
40件中79件)
アンケート回答に対して個別
な対応が必要な事項について
は、回答者に説明を求め、審
査員に対する事情聴取を行
い、遅滞なく対処した。アンケ
ート結果については集計のう
え分析し、審査員連絡会等で
報告し周知するとともに、必要
に応じ個別教育訓練を実施し
た。
イ JCSS ( 計 量 法 に 基 づ く 校 正 事
業者登録制度)
法律に基づく立入検査実績は
なかった。
イ JCSS(計量法に基づく校
正事業者登録制度)
法律に基づく立入検査:1件
(12月末現在)
[参考]20年度
0件
登録事業者において、他法令
に基づく認証業務についての
疑義が指摘されたとの経済産
業省からの情報に基づき、理
事長の指示により実施。実施
後、不適合事項について、計
量法に基づく是正等に対する
報告徴収を行い、速やかに対
応。
ハ MLAP
・フォローアップ調査件数
認定後の事業者が適切に計
量管理を行っているか確認し、
その信頼性を確保するために
フォローアップ調査を45件計
画。うち1件は調査実施前に事
業廃止したため、44件を実施
した。
・MLAP審査・調査に係る満足
度調査
審査・フォローアップ調査を実
施した事業者に対して、満足
度調査を行った。調査回答を
集計、分析し、制度の信頼性
及び顧客サービスに資する事
項について、審査員及び職員
に審査員連絡会等で周知し
た。
満足度調査数:回答44件/
送付76件(回答率58%)
ハ MLAP
・フォローアップ調査
認定後の事業者の信頼性確
保のためにフォローアップ調査
を実施。計画70件のうち2件
は調査実施前に事業廃止した
ため、68件を実施した。
・審査・調査に係る満足度調査
審査、フォローアップ調査を
実施した事業者に対して、満
足度についてのアンケート調
査を実施した。
アンケート回収率は63%(回
答44件/送付70件)
アンケート回答対応等につい
ては、個別に対応が必要な事
項については、回答者に説明
を求め、審査員に対する事情
聴取を行い、結果について分
析し、審査員連絡会等で報告
し周知した。
ウ MLAP ( 計 量 法 に 基 づ く 特 定
計量証明事業者認定制度)
認定後約1.5年を迎える9事
業所に対してフォローアップ調
査を実施し、認定基準に対する
適合状況を確認し、信頼性確保
に努めた。フォローアップ調査
の結果、不適合のあった5件に
ついては是正を求め、期限内に
是正されたことを確認した。
ウ MLAP(計量法に基づく特
定計量証明事業者認定制度)
認定後約1年半を迎える10
事業所に対してフォローアップ
調査を実施し、認定基準に対
する適合状況を確認し、信頼
性確保に努めた。フォローアッ
プ調査の結果、不適合のあっ
た8件については是正を求め、
期限内に是正されたことを確
認した。
( 2) 社 会 ニ ー ズ に 基 づ く 認 定 業 (2) 社 会 ニ ー ズ に 基 づ く 認 定 業 ( 2) 社 会 ニ ー ズ に 基 づ く 認 定 業
(2) 社 会 ニ ー ズ に 基 づ く 認 定 業
- 47 -
( 2) 社 会 ニ ー ズ に 基 づ く 認 定 業
(2) 社 会 ニ ー ズ に 基 づ く 認 定 業
務
務
標準物質、ITセキュリティ等
民間では実施困難な多種多様 ① 標準物質生産者、IT製品の
な 認 定 ニ ー ズ 等 に 対 応 す る た セキュリティ評価等民間では実
め、製品評価技術基盤機構認 施困難な多種多様な認定ニー
定 制 度 ( ASNITE ) を 適 切 か つ ズ 等 に 対 応 す る た め 、 必 要 に
効率的に運用する。
応じて新規認定プログラムを
開発し、製品評価技術基盤機
構 認 定 制 度 ( ASNITE ) の 利 用
拡 大 を 図 る 。 ま た 、 ASNITE の
信頼性を向上させ、その適切
な普及を図るために必要な調
査、顧客サービス向上のため
の調査を行う。
務
① 製品評価技術基盤機構
( ASNITE ) に つ い て 、 次 の と
おり実施した。
・ ASNITE 校 正
18 年 度 に 検 討 が 始 ま っ た オシ
ロスコープの JCSS 認 定 に 先 行 し
て 、 在 中 国 日 本 企 業 か ら オシロス
コープ等 の 申 請 が あ り 、 審 査 を
実施し認定した。
・ ASNITE 標 準 物 質
食品(遺伝子組み換え標準物
質)及び岩石標準物質、鉱物
標準物質等の標準物質生産者
からの2件の申請を受け付け、
食品標準物質を認定した。
・ ASNITE-NMI
7件の申請を受け付け、審査
を実施した。更に4件の検査を
実施した。
また、2回の評定委員会を開
催し、5件の認定を行った。
・ ASNITE 試 験
工業標準化法の改正に伴い
申請受付を休止していたが、
事業者からの認定要請に基づ
き 、 ASNITE 試 験 の 認 定 範 囲
を見直し、迅速に申請区分案
を作成し、事業者に提示。事業
者の要望を取り入れた区分案
を作成した。
・ IT セ キ ュ リ テ ィ 評 価 機 関 の 認
定 業 務 ( ASNITE 試 験 IT )
18 年 度 ま で は 経 済 産 業 省 か
らの委託事業として実施してい
る が 、 19 年 度 か ら は 他 の
ASNITE プ ロ グ ラ ム と 同 様 、 手
数料収入により実施する。
また、産学官からのニーズに
適確に対応し海外の評価機関
の申請も受付け、暗号モジュ
ール分野の認定と一括して実
施するため、認定基準文書及
び事業者からの申請を一層容
易にするためのガイダンス文
書を全面的に改正し、公表し
た。
4件の申請を受け付け(うち
海外1件及び申請取下げ1
件)、審査を実施し、うち1件の
認定を行った。
務
務
① 製品評価技術基盤機構認定
制 度 ( ASNITE ) に つ い て 、 次
のとおり実施した。
・ ASNITE 校 正 事 業 者 の 認 定
10件(うち9件は国家計量標
準研究所の認定)について標
準処理期間(150日)内に認
定を行った。
・ ASNITE 標 準 物 質 生 産 者 の 認
定
4件(うち2件は国家計量標
準研究所の認定)について標
準処理期間(150日)内に認
定を行った。
・ ASNITE 試 験 事 業 者 の 認 定
社会の認定ニーズに基づき、
平成19年4月1日付けで
ASNITE 試 験 方 法 区 分 一 覧 を
制定し、新規申請2件(特定計
量器検定検査規則試験方法)
を受付け、審査を実施中。
また、電気分野(太陽電池試
験方法)に関する新たな認定
ニーズについて技術委員会で
検討・承認し、迅速に改正案を
作成し、電気技術分科会で審
議。平成20年2月1日付けで
改正し、認定ニーズへの対応
を図った。
・ ASNITE 試 験 事 業 者 IT ( IT セ
キュリティ評価機関)の認定
2件(うち1件は海外事業者)
について標準処理期間(150
日)内に認定を行った。
- 48 -
① ASNITE ( 製 品 評 価 技 術 基 盤
機構認定制度)
民間では採算的又は技術的に
実施困難な、若しくは政策的に
取り組みが必要な多種多様な
認定ニーズに対応するため、必
要に応じて新規認定プログラム
を開発して認定業務を行ってい
る 。 こ れ ま で に 開 発 し た ASNITE
認定プログラムの範囲として
は 、 校 正 事 業 者 ( JCSS を 除 く 。 )
認 定 、 試 験 事 業 者 ( JNLA を 除
く 。 )認 定 、 標 準 物 質 生 産 者 認
定及び製品認証機関認定があ
る。20年度は、次のとおり認定
ニーズに対応した。
・ ASNITE 校 正 事 業 者 の 認 定
米国カリフォルニア州の規制
に対応するための認定ニーズに
基づき19年度に設定した認定
スコープ「太陽電池セル」校正
について、新規に1件認定した
ことにより、太陽電池に係る国
内トレーサビリティ体系が確立
された。また、産業界からの認
定ニーズに基づき「排出ガス測
定設備」校正について、1件、新
規に申請を受付け、現在審査
中。
国際委員会(臨床検査室のト
レーサビリティに関する合同委
員 会 : JCTML ) の 要 望 に 対 応 す
る た め 、 ISO15195 に 基 づ く 検 査
医学-臨床検査基準測定施設
認定を開始するための要求事
項等の整備を行った。
校 正 の う ち NMI ( 国 家 計 量 標
準機関)認定については、新規
申請1件、区分追加申請1件、
範囲拡大申請を伴う再審査10
件の計12件を審査した。また、
22件の申請分について認定
(拡大申請を含む)、6件分の定
期検査について、認定を継続し
た。
海 外 認 定 事 業 者 NIMT ( タ イ 国
家 計 量 標 準 機 関 ) を TLAS ( タ イ
試験所認定機関)へ移管するた
め 、 9 月 1 日 付 け で TLAS と
MoU を 締 結 し た 。 こ れ に よ り 、
今 後 は TLAS が NIMT を 認 定 す
る こ と に な り 、 APLAC 越 境 認 定
取決めが適切に遵守されること
になる。
(20年度末現在の認定事業所数
:13)
・ ASNITE 試 験 事 業 者 の 認 定
検定実施事業者からの認定ニ
ーズに基づき19年度に設定し
た認定スコープ「特定計量器検
定検査規則試験」の申請2件(1
9年度受付)について認定した。
また、新たに7件の申請を受付
け、審査を実施中。
認定ニーズに基づき19年度に
設定した認定スコープ「太陽電
池に関する試験」については、
申請1件を受付け、審査を実施
中。
国 際 法 定 計 量 機 関 ( OIML ) 分
野に係る非自動はかり及び質
量計用ロードセルの試験所認定
に 対 応 す る た め 、 OIML 分 野
WG を 設 置 し 、 認 定 区 分 を 検 討
し年度内に公表した。
(20年度末現在の認定事業所数
:2)
・ ASNITE 試 験 事 業 者 IT の 認 定
務
① ASNITE(製品評価技術基
盤機構認定制度)
民間では採算的又は技術的
に実施困難な、若しくは政策的
に取り組みが必要な多種多様
な認定ニーズに対応するた
め、必要に応じて新規認定プ
ログラムを開発して認定業務
を行っている。これまでに開発
したASNITE認定プログラム
の範囲としては、校正事業者
(J C S S を 除 く 。 ) 認 定 、 試 験 事
業 者 (J N L A を 除 く 。 )認 定 、 標
準物質生産者認定及び製品認
証機関認定がある。21年度
は、次のとおり認定ニーズに対
応した。
・ A S N IT E 校 正 事 業 者 の 認 定
認定ニーズに基づく「排ガス
分析計」校正については、認
定スコープとして設定し、1件
認定。
国際的な枠組みの中で、臨
床検査室認定が求められてお
り、その認定ニーズに基づき
新 た に ISO 15195 の 基 準 を 用
いた認定を開始し、1件認定。
認定については、区分追加申
請6件、再審査(全項目検査)
4件の計10件を審査し認定し
た。
(12月末現在の認定事業所数
:15)
・ A S N IT E 試 験 事 業 者 の 認 定
・申請受付:9件
[参考]20年度9件
・認定件数:17件
[参考]20年度2件
検定実施事業者からの認定
ニーズに基づき19年度に設定
した認定スコープ「特定計量器
検定検査規則試験」について
12件を認定。19年度に設定
した認定スコープ「太陽電池に
関する試験」について、JNLA
審査との合同審査により1件を
認定。国際法定計量機関(OI
ML)分野に係る非自動はかり
及び質量計用ロードセルの試
験所認定に対応するため、20
年度に設定した「OIML分野」
について1件を認定。
更に、韓国のリチウムイオン
電池の輸入・販売規則に対応
するため、経済省と連携し、リ
チウムイオン電池に係る試験
区分を迅速に設定し、2件の
認定を実施。また、香港のエア
コン品質性能試験に係るILA
C/MRA試験証明書の要求
に対応するため、試験区分を
迅速に設定し、1件の認定を
実施(リチウムイオン電池の認
定と同時実施)。
(12月末現在の認定事業所数
:18)
・ASNITE試験事業者ITの認
定
認定機関6機関のうち、1機
関から区分追加申請があり、
認定審査を実施。
その他1機関について、区分
内範囲拡大に係る認定審査を
実施。
(12月末現在の認定事業所数
:6)
・ASNITE標準物質生産者の
認定
暗号モジュール試験機関1件
の認定申請を受付け、新規に認
定 し た 。 ま た 、 ド イ ツ の IT セ キ ュ
リティ評価機関より認定範囲拡
大申請を受付け、1年目の定期
検査と合同審査を実施し認定し
た。
(20年度末現在の認定事業所数
:6)
・ ASNITE 標 準 物 質 生 産 者 の 認
定
JCSS 濃 度 事 業 者 1 件 を 標 準 物
質生産者対応として認定した。
(20年度末現在の認定事業所数
:8)
・ ASNITE 製 品 認 証 機 関 の 認 定
国際法定計量機関間の相互承
認 ( MAA ) の 必 要 性 か ら 新 た な
認定ニーズである国際法定計
量 機 関 ( OIML ) 分 野 に 係 る 非
自動はかり、質量計用ロードセ
ルの製品認証機関認定に対応
するため、一般要求事項の改
訂、認定区分、技術適用文書の
作成を検討し年度内に公表し
た。
(20年度末現在の認定事業所数
:1)
認定ニーズに基づき、容量用
標準物質である高純度無機標
準物質製造者を1件認定。
(12月末現在の認定事業所数
:6)
・ASNITE製品認証機関の認
定
国際法定計量機関間の相互
承認(MAA)の必要性から新
たな認定ニーズである国際法
定計量機関(OIML)分野に係
る非自動はかり、質量計用ロ
ードセルについて認定分野を
拡大し、認定を実施した。
(12月末現在の認定事業所数
: 2、20年度の認定事業者
数1)
また、カシミア製品の鑑別を
行う製品認証機関認定、鉄道
システム輸出のための製品認
証機関認定の新規認定分野の
立ち上げに着手した。
② 認 定 業 務 を 標 準 処 理 期 間 内 ② 4 / 1 付 で RMP 担 当 者 及 び
で 迅 速 か つ 効 率 的 に 実 施 す る RMP 認 定 の 相 互 承 認 を 受 け る
ため、評定委員会を適時開催 方針を決定するとともに、4/
す る と と も に 、 事 業 者 か ら の 申 2 4 日 に APLAC に RMP 認 定
請を一層容易にするためのガ の相互承認の申請を行い、平
イ ダ ン ス 文 書 を 作 成 し 公 表 す 成19年9月の評価に向けてシ
る。
ステム文書を整備する等準備
が進んでいる。(再掲)
② 5月にMRA再評価受審に
係るプロジェクトチームを発足
させ、8回の会合を重ねて準備
を行い、9月に拡大部分である
標準物質生産者認定及び認定
事務所を含めたAPLAC再評
価を受けた。その結果、不適
合事項がなく、12月のAPLA
C/MRA評議会で追加措置
なしでMRAの追加・継続が承
認された(再掲)。
② ASNITE の 信 頼 性
審査に対する満足度調査及び
認定機関に対する要望調査に
関 す る 業 務 実 績 は 、 『 D . 1 . (1)
①マネジメントシステムの維持・
継続的改善及び効率化』に前掲
した。
② ASNITEの信頼性
審査に対する満足度調査及
び認定機関に対する要望調査
に関する業務実績は、『D.1.
(1)① マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム の 維
持・継続的改善及び効率化』
に前掲した。
③ 我が国政府推奨暗号モジュ
ールの認証制度に適確に対応
するため、暗号モジュール試
験機関認定プログラムを新規
に 開 発 し た ( 18 年 度 中 に 1 機
関からの申請を受付け、審査
し、認定した)。
③ 認定制度の信頼性を更に向
上させ、普及、顧客サービス向
上を図るため、評定委員会で
の審議終了後、アンケート調
査を実施した。
アンケート回収率は56%(1
8件中10件)
アンケート結果については集
計のうえ分析し、審査員連絡
会等で報告し、周知した。
③ ASNITE 認 定 業 務 の 効 率 的 運
営
・ ASNITE 試 験 事 業 者 認 定 の 評
定 は JNLA 等 評 定 委 員 会 で 、
ASNITE 校 正 事 業 者 ( NMI を 除
く。)認定及び標準物質生産者
認 定 の 評 定 は JCSS 等 評 定 委 員
会 で 実 施 し 、 ASNITE 認 定 に 係
る評定委員会を合理的かつ効
率的に実施している。
・ 新 規 に 申 請 の あ っ た ASNITE 試
験 事 業 者 は 、 JNLA 認 定 事 業 者
( MRA 対 応 ) で も あ っ た こ と か ら
JNLA 定 期 検 査 と 同 一 審 査 チ ー
ムで合理的な方法で審査を行う
こととした。
・事業者からの申請を容易にす
る た め 、 新 規 に 開 始 す る 「 OIML
認定」及び「臨床検査基準測定
施設認定」に係る一般要求事項
及びガイダンス文書の作成を進
めている。
③ ASNITE認定業務の効率
的運営
・ASNITE試験事業者認定の
評定はJNLA等評定委員会
で、ASNITE校正事業者(NM
Iを除く。)認定及び標準物質
生産者認定の評定はJCSS評
定委員会で実施し、ASNITE
認定に係る評定委員会を合理
的かつ効率的に実施している。
・JNLA認定事業者(MRA対
応)からのJNLA追加申請とA
SNITEの同時申請について
は、同一審査チームで効率的
に実施。また、JNLA定期検査
とASNITE認定審査について
も同一審査チームで効率的に
実施した。
④ JCSS 、 JNLA 及 び ASNITE
プログラムで各々制定していた
トレーサビリティ方 針 を 統 合 す る た
め、 IAJapan トレーサビリティ方 針 案
を作成し、パブリックコメントを
募集した後統合し、効率化を
図った(平成19年4月1日より
運用)。
ま た 、 ASNITE サ ブ プ ロ グ ラ
ム を ASNITE プ ロ グ ラ ム に 統
合し、各スコープ(校正、試験、
標 準 物 質 生 産 者 、 IT 、 認 証 機
関)によって認定することとし
た(平成19年4月1日より運
用)。これに伴い、18年度に
ASNITE-NMI 、 CAL 及 び test
④ 年 度 当 初 の ASNITE サ ブ プ
ロ グ ラ ム の 統 合 に 伴 い 、
ASNITE 試 験 事 業 者 及 び 校 正
事業者等認定の一般要求事
項、手引きを作成・公表し、申
請者の利便性の向上を図っ
た 。 ま た 、 ASNITE 校 正 事 業 者
及 び ASNITE 標 準 物 質 生 産 者
では認定業務を効率的に遂行
す る た め 、 JCSS と 合 同 の 評 定
委員会を開催し、3件の認定と
3件の認定継続をした。
- 49 -
の一般要求事項・手引きの統
合文書案を作成し、パブリック
コメントを募集した後、統合を
図った(平成19年4月1日より
運用)。
⑤ ASNITE 校 正 及 び 標 準 物 質
では認定業務を効率的に実施
す る た め 、 JCSS と 連 動 し た 評
定委員会を4回開催し、2件の
認定と5件の認定継続をした。
ASNITE 試 験 IT で は 暗 号 モ ジ
ュールについて、効率的な運
用 を 図 る 観 点 か ら IT セ キ ュ リ
ティ評価機関の認定業務と一
括して実施するため、認定基
準文書及び事業者からの申請
を容易にするためのガイダン
ス文書を統合する等全面的に
改 正 し 、 公 表 し た ( ( 2) ① の 再
掲)。
(3) 定 期 検 査 等
(3) 定 期 検 査 等
(3) 定 期 検 査 等
国際貿易における試験結果
の相互受入を促進するため、 ① 希望する認定事業者に対し ① 定期検査について、次のと
ア ジ ア 太 平 洋 試 験 所 認 定 協 力 て 、 ア ジ ア 太 平 洋 試 験 所 認 定 おり実施した。
機 構 ( APLAC ) 及 び 国 際 試 験 協 力 機 構 ( APLAC ) 及 び 国 際
所 認 定 協 力 機 構 (ILAC)の 相 互 試 験 所 認 定 協 力 機 構 ( ILAC )
承 認 ( MRA) の 維 持 に 係 る 認 の 相 互 承 認 ( MRA ) の 条 件 を
定事業者への定期検査等を行 維 持 す る た め 、 最 新 の 認 定 基
う。
準 で あ る ISO/IEC 17025 等 を 用
い て 定 期 的 に 検 査 を 行 う。
(3) 定 期 検 査 等
(3) 定 期 検 査 及 び 技 能 試 験
(3) 定 期 検 査 及 び 技 能 試 験
① 定期検査について、次のと
おり実施した。
① 定期検査の実施
APLAC 及 び ILAC の MRA を 希
望する認定事業者に対しては、
MRA 要 件 を 維 持 す る た め 認 定
基 準 で あ る ISO/IEC 17025 、 ISO
ガ イ ド 34 又 は ISO/IEC ガ イ ド 65
の最新版を用いて101件の定
期検査を実施した。
内訳は次のとおり。
① 定期検査の実施
APLAC及びILACのMRAを
希望する認定事業者に対して
は、MRA要件を維持するため
認 定 基 準 で あ る ISO/IEC
17025 、 ISO ガ イ ド 34 又 は
ISO/IEC ガ イ ド 65 の 最 新 版 を
用いて101件の定期検査を実
施した。
内訳は次のとおり。
イ JNLA定期検査実績
・申込み受付:18年度10件
・継続通知件数:18年度7件
イ JNLA定期検査実績
・申込み受付:平成19年度57
件
[参考]平成18年度10件
・継続通知件数:平成19年度3
0件
[参考]平成18年度7件
ア JNLA 定 期 検 査 実 績
実施件数:20年度34件
[参考]19年度49件
ア
ロ JCSS定期検査実績
・申込み受付:18年度38件(既
認定事業者の登録審査への移
行により、減少)
・継続通知件数:18年度42件
(うち、18年度実施33件、17
年度実施9件)
・定期検査における事務処理期
間
18年度:最大139日、最小
35日、平均99日
ロ JCSS定期検査実績
・申込み受付:平成19年度47
件
[参考]平成18年度41件
・継続通知件数:平成19年度5
0件(うち、19年度実施44件、
18年度実施6件)
[参考]平成18年度42件
イ JCSS 定 期 検 査 実 績
実施件数:20年度62件
[参考]19年度31件
イ
ハ ASNITE
・ IT セ キ ュ リ テ ィ 評 価 機 関 の 認
定 業 務 ( ASNITE 試 験 IT )
IT セ キ ュ リ テ ィ 評 価 機 関 の 認
定 に つ い て は 、 18 年 度 ま で は
経済産業省からの委託事業と
し て 実 施 し て い る が 、 19 年 度
か ら は 他 の ASNITE プ ロ グ ラ
ムと同様、手数料収入により
実 施 す る ( (2)① 再 掲 ) 。
3件の定期検査申込みを受
け 付 け 、 18 年 度 中 に 検 査 を 実
施した。
ハ A S N IT E 定 期 検 査 実 績
・ASNITE校正事業者
継続通知件数:平成19年度
8件(うち6件は国家計量標準
研究所)
・ASNITE標準物質生産者
継続通知件数:平成19年度
3件(うち1件は国家計量標準
研究所)
・ A S N I T E 試 験 事 業 者 IT
継続通知件数:平成19年度
2件
ウ ASNITE 定 期 検 査 実 績
ASNITE 認 定 事 業 者 1 1 件
( ASNITE 校 正 事 業 者 の 定 期 検
査 7 件 、 ASNITE 標 準 物 質 生 産
者 の 定 期 検 査 2 件 、 ASNITE 試
験事業者ITの定期検査1件、
ASNITE 製 品 認 証 機 関 の 定 期 検
査1件)
[参考]19年度7件
ウ ASNITE定期検査実績(全
項目検査を除く)
・ASNITE試験事業者2件(年
度内予定6件)
・ A S N IT E 試 験 事 業 者 I T 1 件
・ASNITE校正事業者2件(うち
NMI 1件、12月末現在)
・ A S N IT E 標 準 物 質 生 産 者 1 件
[参考]19年度7件
② 認定事業者の技術能力を確 ② 認定事業者等の能力を確認
認するため、技能試験を定期 するため、技能試験を次のと
的 に 実 施 す る 。 ま た 、 認 定 業 おり実施した。
務の効率化のため、積極的に
外部機関が実施する技能試験
を国際基準に基づき審査・承
認し、活用を図る。
ア JNLA
平成21年度までの技能試験
4か年計画を作成し、8月に公
② 認定事業者等の能力を確認
するため、技能試験を次のと
おり実施した。
② 技能試験の実施及び外部技
能試験の活用
認定事業者の技術能力を確認
するため、次のとおり技能試験
を実施又は外部技能試験の結
果を活用した。
② 技能試験の実施及び外部技
能試験の活用
認定事業者の技術能力を確
認するため、次のとおり技能試
験を実施又は外部技能試験の
結果を活用した。
ア JNLA
平成22年度までの技能試験
4か年計画を作成し、7月に公
- 50 -
ア JNLA ( 工 業 標 準 化 法 に 基 づ
く試験事業者登録制度)
・自らが実施する技能試験
ア JNLA(工業標準化法に基
づく試験事業者登録制度)
・自らが実施する技能試験
JNLA定期検査実績
実施件数:21年度7件(12
月末現在、年度内計画11件)
[参考]20年度34件
JCSS定期検査実績
実施件数:21年度34件(12
月末現在)
[参考]20年度55件
表するとともに、3分野3プロ
グラム(①電気分野、②抗菌分
野、③窯業分野)の技能試験
の実施を公表した。参加試験
所数が計画(9事業者以上)に
満たなかった①の技能試験を
除く2プログラムを適正に実施
中。また、MRA認定に必要な
申請事業者1者及びMRA契
約申込みの登録試験事業者1
者 に 対 し て 測 定 監 査 注と し て 技
能試験を実施した。
外部機関等が実施する技能
試験4プログラム(繊維分野3
プログラム、土木・建築分野:
1プログラム)について承認を
行い、活用している。
技能試験:18年度技能試
験 2分野2プログラム
参加者数 国内24事業者
海外 なし
注)測定監査とは、NITEと
認定・登録申請事業者とがそれ
ぞれ1対1で行う技能試験をい
い、年度計画に基づき実施する
技能試験を待っていては迅速な
認定・登録通知が困難である場
合などに計画とは別に実施する
ものである。コスト面・効率面
では不利であるが、JNLA及
びJCSSでは、申請事業者が
希望する迅速な認定通知に応え
るため、現行人員の範囲内で測
定監査を実施する体制を整えて
いる。
表するとともに、2分野2プロ
グラム(①化学分野、②抗菌分
野)の技能試験の実施を公表
した。また、その他の分野につ
いて平成20年以降に実施す
る技能試験用サンプルの作成
・均質性確認等を事前に開始
した。
外部機関等が実施する技能
試験4プログラム(繊維分野3
プログラム、土木・建築分野:
1プログラム)について承認を
行い、活用している。
技能試験:平成19年度技能
試験 2分野2プログラム
参加者数 国内62事業者
海外 なし
[参考]平成18年度 技能
試験 2分野2プログラム
認定センターが主体となって実
施している技能試験業務の一
括外部委託化を推進するた
め、平成18年度から公募によ
り専門の外部機関に対し技能
試験プロバイダー育成業務を
実施しているが、平成19年
度は平成18年度からの継続
と し て 1 機 関 ( 電 気 分 野 )、
新規に2機関(土木・建築分
野 、 抗 菌 分 野 ( 繊 維 )) と 委
託を行い、業務運営の一層の
効率化を進めている。
[参考]平成18年度 3機関
(電気分野、繊維分野、抗菌
分 野 ( 繊 維 以 外 ))
認定センターが主体となって
実施している技能試験業務の
一括外部委託化を推進するた
め、公募により専門の外部機
関(3機関)と技能試験プロ
バイダー育成業務に係る委託
を行い、業務運営の一層の効
率化を進めた。
イ
JCSS
質量分野(分銅及びはかり)
で2件、力区分で1件(一軸試
験機)圧力区分(デジタル圧力
計)で1件の技能試験を実施
し、59事業所が参加した。
温度区分(放射温度計)では
17年度から引き続き、技能試
験を実施した。
また、技能試験参加実績のな
い 個 別 の JCSS 登 録 申 請 に 対
する申請事業所の技術能力を
確認する技能試験(測定監査)
を23件実施した。
電気区分で3件、音響・超音
波で1件について、外部機関
の技能試験を審査・承認し、そ
の結果を活用した。
イ JCSS
圧力区分で1件(差圧計)、放
射線及び放射能区分で1件
(放射線量計)粘度区分(粘度
計)で1件の技能試験を実施
し、24事業所が参加した。
また、技能試験参加実績のな
い個別のJCSS登録申請に対
する申請事業所の技術能力を
確認する技能試験(測定監査)
を32件実施した。
電気区分4件及び温度区分1
件の計5件について、外部機
関の技能試験を審査・承認し、
その結果を活用した。
- 51 -
技能試験4か年計画に基づ
き、2分野2プログラム(①給水
・燃焼機器分野、②土木・建築
分野)の技能試験の実施を公表
し実施した。
給水・燃焼機器分野は参加者
数が2試験所であり、従来は試
験所数が少なく中止するケース
であるが、今回は新しい評価手
法を取り入れパイロット的に実
施。この結果を踏まえ、今後の
技能試験の効率的な実施に繋
げる。また、土木・建築分野は
参加募集を行い、29試験所の
参加を予定し、技能試験の実施
に当たっては外部技能試験プロ
バイダーを活用する予定。
なお、技能試験4か年計画に
ついては年度末に見直し、24
年度までの新4か年計画を21
年度に公表する予定。
・外部機関が実施する技能試験
結果の活用
外部機関が実施する技能試験
6プログラム(繊維分野3、土木
・建築分野2、電気分野1)を承
認し、その結果を活用した。
[参考]19年度技能試験実
施 2分野2プログラム
外部技能試験結果の活用 3
分野4プログラム
・外部技能試験プロバイダの育
成事業
必要な外部技能試験を活用す
るため、土木・建築分野1機関、
抗菌分野2機関(繊維、繊維以
外)を対象 に外部技能試験プ
ロバイダの育成事業を実施し
た。このうち1機関については
育成を終了した。これによりこ
れまで育成した外部技能試験プ
ロバイダは3機関となった。
技能試験4か年計画について
は、20年度末に見直し、4月
に新4か年計画を公表した。年
度計画に基づき、1分野1プロ
グラム(化学分野 高分子引
張試験)の技能試験の実施を
公表し、現在実施中である。こ
の技能試験は韓国認定機関
(KOLAS)を通して韓国の試
験所にも参加募集を行い、5試
験所が参加している。
また、20年度開始した給水・
燃焼機器分野(浸出性能試験)
は参加者数が2試験所であっ
たが、新しい評価手法を取り入
れ、パイロット的に実施、終了
した。また、土木・建築分野(骨
材試験)については、現在、外
部技能試験プロバイダー育成
事業者を活用し、試料の均質
性を確認中であり、年度内に
参加試験所に試料を発送予定
である。
・外部機関が実施する技能試験
結果の活用
外部機関が実施する技能試
験5プログラム(繊維分野3、
土木・建築分野1、電気分野
1)を承認し、その結果を活用
した。
[参考]20年度技能試験実
施3分野6プログラム
・外部技能試験プロバイダの育
成事業
必要な外部技能試験を活用
するため、20年度から継続し
ている抗菌分野2機関(繊維、
繊維以外)の外部技能試験プ
ロバイダの育成事業は終了し、
育成事業の中で実施した技能
試 験 は 、 ISO/IEC ガ イ ド 43 に
基づき審査し、承認した。
イ JCSS ( 計 量 法 に 基 づ く 校 正
事業者登録制度)
イ JCSS(計量法に基づく校
正事業者登録制度)
・自らが実施する技能試験
①力区分(力計)、②質量区分
(分銅)、③温度区分(放射温度
計)、④光区分(光度標準電球
等)、⑤硬さ区分(ロックウェル
硬さ標準片)、⑥硬さ区分(ロッ
クウェル硬さ試験機)、⑦湿度
区分(露点計)の7技能試験を
実施し、53事業所が参加した。
また、技能試験参加実績のない
個 別 の JCSS 登 録 申 請 に 対 す る
申請事業所の技術能力を確認
するため技能試験(測定監査)
を22件実施した。
・自らが実施する技能試験
①湿度区分(露点計)8(20
年度からの継続)、②長さ区分
(波長計量器)5、③質量区分
(分銅の質量校正、分銅の特
性評価)32、④電気(高周波:
光ファイバ用光パワー測定器)
7の4技能試験を実施し、52
事業所が参加した。また、技能
試験参加実績のない個別のJ
CSS登録申請に対する申請
事業所の技術能力を確認する
ため技能試験(測定監査)を2
3プログラム実施した。
・外部機関が実施する技能試験
結果の活用
外部機関が実施する技能試験
については、電気区分3件、温
度区分3件、質量区分1件の計
7プログラムを承認し、その結
果を活用した。
[参 考 ]1 9 年 度 技 能 試 験 実 施
3分野3プログラム
外部技能試験活用 1分野4
プログラム
・外部機関が実施する技能試験
結果の活用
外部機関が実施する技能試
験については、長さ区分2(ブ
ロックゲージ、標準尺)、質量
区分1(はかり)、電気区分(D
MM、キャリブレータ、標準抵
抗器2)4の計7プログラムを
承認し、その結果を活用したこ
とにより、自らが実施するに要
する人員(0.5人)を省力化で
きた。また、KOLASの実施す
る技能試験1件(電気)、APL
ACの技能試験2件(圧力、長
さ)に参加又は参加申込みをし
た。
[参 考 ]2 0 年 度 技 能 試 験 実 施
6分野7プログラム
外部技能試験活用 3分野7
プログラム
ウ MLAP
・第2回MLAP技能試験のスキ
ーム及びスケジュールを産総
研と調整し、実施手順書を作
成した。平成18年12月に全
認定事業者に技能試験スケジ
ュールを周知、平成19年2月
に試料を配布し、技能試験を
開始した。
ウ MLAP
第2回MLAP技能試験は、1
33事業所から結果を回収・集
計し、7月に中間報告を作成、
配布した。その後、統計的解
析による評価と、産業技術総
合研究所による参加事業所ご
との結果の詳細評価を終了。
これらの評価結果を、事業廃
止した2所を除く131事業所ご
とに取りまとめ、必要な場合は
原因調査と是正報告を求める
通知書を作成した。
ウ MLAP ( 計 量 法 に 基 づ く 特 定
計量証明事業者認定制度)
原則3年に1度実施のため、2
0年度は実施しなかった。21年
度からは19年度に育成した外
部 機 関 に よ る MLAP 技 能 試 験
の結果を活用する予定。
ウ MLAP(計量法に基づく特
定計量証明事業者認定制度)
社団法人日本環境測定分析
協会が実施した技能試験に技
能試験委員会の委員として参
加し、技能試験の支援を行な
った。技能結果がまとまり、参
加事業所に報告された後、技
能試験結果を活用する。
エ
エ A S N IT E
ASNITE標準物質生産者に
ついて、岩石標準物質を用い
た測定監査を1回実施した。
エ ASNITE ( 製 品 評 価 技 術 基 盤
機構認定制度)
ASNITE 試 験 に つ い て 、 特 定 計
量器検定検査規則試験方法に
よる電力量計の技能試験を実
施し、16試験所が参加した。
エ ASNITE(製品評価技術基
盤機構認定制度)
・ASNITE校正にかかる測定監
査を既認定事業者を参照ラボ
として実施。
ASNITE
ASNITE校正では在中国の
日本企業から電気の追加申請
があったが、仲介器輸送等の
安全性・合理性の観点から、
今回認定センターとの合同審
査を実施した中国の認定機関
CNASに測定監査の実施を依
頼し、その結果を利用すること
とした。
3.経済産業省に係る法令に基 3.経済産業省に係る法令に基 3.経済産業省に係る法令に基
づく認証機関の登録のための づく認証機関の登録のための づく認証機関の登録のための
調査等認定関係業務
調査等認定関係業務
調査等認定関係業務
B
3.経済産業省に係る法令に基
づく認証機関の登録のための
調査等認定関係業務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 関 係 業 務 (1) 法 令 に 基 づ く 認 定 関 係 業 務 (1) 法 令 に 基 づ く 認 定 関 係 業 務
次に掲げる経済産業省に係
次に掲げる経済産業省に係
る認証機関の登録のための調 る認証機関の登録のための調
査等を法令に基づいて的確に 査等を法令に基づいて的確に
実施する。
実施する。
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 関 係 業 務
① 工業標準化法に基づく認証 ① 工業標準化法に基づく登録 ① 工業標準化法に基づく登録
機関の登録等のための調査及 認証機関の登録等関係業務
認証機関の登録関係業務につ
び登録認証機関に対する立入
いて、次のとおり実施した。
検査
ア 工業標準化法に基づく国内 ア 工業標準化法に基づく経済
( 外 国 ) 登 録 認 証 機 関 の 登 録 産業大臣からの認証機関の登
等のための調査は、経済産業 録のための調査依頼について
大臣の指示に従って国際標準 は、事務所審査16件、工場立
化機構及び国際電気標準会議 会 審 査 1 4 件 、 試 験 所 立 会 審
が 定 め た 製 品 の 認 証 を行 う 機 査8件を実施し、その結果を速
関に関する基準等に適合する やかに経済産業大臣に報告し
か ど う か の 調 査 を 行 い 、 そ の た。
結果を経済産業大臣に速やか
に報告する。
① 工業標準化法に基づく登録
認証機関の登録関係業務につ
いて、次のとおり実施した。
イ 工業標準化法に基づく国内 イ 工業標準化法に基づく経済
( 外 国 ) 登 録 認 証 機 関 に 対 し 産業大臣からの認証機関の基
て、経済産業大臣の指示に従 準への継続した適合性の検査
って、国際標準化機構及び国 を11件実施し、その結果を速
際電気標準会議が定めた製品 やかに経済産業大臣に報告し
の 認 証 を 行 う 機 関 に 関 す る 基 た。
準等に継続して適合するかど
うかの立入検査を行い、その
結果を経済産業大臣に速やか
に報告する。
イ 工業標準化法に基づく経済
産業大臣からの認証機関の基
準への継続した適合性の検査
を13件実施し、その結果を速
やかに経済産業大臣に報告し
た。
② 製 品 安 全 4 法 注に 基 づ く 国 内 ② 製 品 安 全 4 法 注に 基 づ く 国 内 ② 製 品 安 全 4 法 に 基 づ く 国 内
(外国)登録検査機関の登録 (外国)登録検査機関の登録 (外国)登録検査機関の登録
等 の た め の 調 査 及 び 国 内 ( 外 等関係業務
等関係業務について、次のと
国)登録検査機関に対する立
おり実施した。)
入検査
② 製品安全4法に基づく国内
(外国)登録検査機関の登録
等関係業務について、次のと
おり実施した。
B
3.経済産業省に係る法令に基
づく認証機関の登録のための調
査等認定関係業務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 関 係 業 務
B
3.経済産業省に係る法令に基
づく認証機関の登録のための
調査等認定関係業務
(1) 法 令 に 基 づ く 認 定 関 係 業 務
】
ア 工業標準化法に基づく経済
産業大臣からの認証機関の登
録のための調査依頼について
は、事務所審査11件、工場立
会審査11件、試験所立会審
査8件を実施し、その結果を速
やかに経済産業大臣に報告し
た。
- 52 -
経済産業省に係る法令に基づ
いて、認証機関の登録のための
調査等を次のとおり的確に実施
した。
① 工業標準化法に基づく登録
認証機関の登録等関係業務
経済産業省に係る法令に基
づいて、認証機関の登録のた
めの調査等を次のとおり実施
した。
① 工業標準化法に基づく登
録認証機関の登録等関係業務
ア 工業標準化法に基づき経済
産業大臣及び経済産業局長か
ら9件の調査依頼を受け、8件
の調査を実施し、その結果を速
やかに当該指示者である経済
産業大臣又は経済産業局長に
報告した(1件は申請取り下
げ)。
このうち、経済産業大臣からの
調査依頼5件については、経済
産業省職員及び機構職員から
なる従前の審査チーム構成か
ら、機構職員だけの審査チーム
で調査を実施し、当該業務に対
する関与を深めた。
ア 工業標準化法に基づき、経
済産業大臣及び各経済産業局
長から17件の調査依頼を受
け、11件の調査を実施(うち、
1件は20年度受付分)し、そ
の結果を速やかに当該依頼者
である経済産業大臣又は経済
産業局長に報告した(6件は現
在、実施中、1件は申請取り下
げ)。
上記のうち、経済産業大臣か
らの調査依頼5件については、
機構職員だけで調査を実施す
るとともに、判定委員会の事務
局を務めることによって当該業
務に対する関与を深めた。
イ 工業標準化法に基づき経済
産業大臣及び経済産業局長か
ら7件の立入検査の指示を受
け、5件の検査等を実施した(2
件は現在実施中)。
② 製 品 安 全 4 法 注3)に 基 づ く 国
内(外国)登録検査機関の登録
等関係業務
注3)
製品安全4法:電気用品安
全法、消費生活用製品安全法、
液化石油ガスの保安の確保及
び取引の適正化に関する法律、
イ 工業標準化法に基づき、2
件の調査依頼を受け、1件の
調査を実施し、その結果を速
やかに報告した。(1件につい
ては現在実施中)
上記についても判定委員会
の事務局を務めることによって
当該業務に対する関与を深め
た。
② 製 品 安 全 4 法 注 3 )に 基 づ く
国内(外国)登録検査機関の
登録等関係業務
注 3 )
製品安全四法:電気用品
安全法、消費生活用用品安全
法、ガス事業法、液化石油ガ
スの保安の確保及び取引の適
ガス事業法
正化に関する法律
ア 製品安全4法に基づく国内 ア 経済産業大臣の指示に従
( 外 国 ) 登 録 検 査 機 関 の 登 録 って、製品安全4法に基づく国
等 のための 調査は、経済産業 内登録検査機関の登録等のた
大臣の指示に従って国際標準 めの調査を17件実施し、その
化機構及び国際電気標準会議 結果を経済産業大臣に速やか
が 定 め た 製 品 の 認 証 を 行 う 機 に報告した。
関に関する基準等に適合する
かどうかの調査を行い、その
結果を経済産業大臣に速やか
に報告する。
ア 経済産業大臣の指示に従
って、製品安全4法に基づく国
内登録検査機関の登録等のた
めの調査を4件実施し、その結
果を経済産業大臣に速やかに
報告した。
ア 製品安全4法に基づき、経
済産業大臣から3件の調査依
頼を受け、2件外国登録検査機
関の登録等のため調査を実施
し、その結果を経済産業大臣に
速やかに報告した(1件は現在
実施中)。
ア 製品安全4法に基づき経済
産業大臣より10件の調査指
示を受け、6件の調査を実施
し、その結果を経済商業大臣
に速やかに報告した(4件につ
いては現在実施中)。
イ 製品安全4法に基づく国内 イ 経 済 産 業 大 臣 か ら の 検 査
(外国)登録検査機関に対する の指示はなく、実績はない。
立入検査は、経済産業大臣の
指示に従って国内(外国)登録
検査機関の業務の状況等を検
査して、その結果を経済産業
大臣に速やかに報告する。
イ 経済産業大臣からの検査
の指示はなく、実績はない。
イ 経済産業大臣からの立入検
査の指示はなく、実績はない。
イ 製品安全4法に基づき、経
済産業大臣より1件の立入検
査の指示を受け、調査を実施
し、その結果を速やかに報告
した。
また、電安法に基づき機構が
調査を行っている登録検査機
関が法令違反を行っていたこ
とに対し、立入検査を実施。今
後の調査の有効性を向上させ
るため、第三者委員会による
検討を重ねた。その結果を踏
まえ、適切な対応策を講じるこ
とにより、制度の信頼性の確
保に努める。
③ 特定機器に係る適合性評価 ③ 特定機器相互承認法に基づ ③ 特定機器相互承認法に基づ
手続の結果の外国との相互承 く適合性評価機関の認定等関 く適合性評価機関の認定等関
認 の 実施 に関 す る法 律 特定 機 係業務
係業務について、次のとおり実
器に係る適合性評価の欧州共
施した。
同体及びシンガポール共和国
との相互承認の実施に関する ア 特定機器に係る適合性評 ア 経済産業大臣からの調査
法律に基づく適合性評価機関 価手続の結果の外国との相互 の 指 示 及 び 申 請 は な く 、 実 績
の 認 定 等の ため の調査及び認 承 認 の 実 施 に 関 す る 法 律 特 定 はない。
定適合性評価機関等に対する 機器に係る適合性評価の欧州
立入検査
共同体及びシンガポール共和
国との相互承認の実施に関す
※ 平 成 20 年 3 月 変 更 (
) る法律(特定機器相互承認法)
に基づく適合性評価機関の認
定等のための調査は、経済産
業大臣の指示に従って国外適
合性評価事業の実施に係る体
制について調査を行い、その
結果を経済産業大臣に速やか
に報告する。
③ 特定機器相互承認法に基づ
く適合性評価機関の認定等関
係業務について、次のとおり実
施した。
③ 特定機器相互承認法に基づ
く適合性評価機関の認定等関
係業務
③ 特定機器相互承認法に基づ
く適合性評価機関の認定等関
係業務
ア 経済産業大臣からの調査
の指示及び申請はなく、実績
はない。
ア 経済産業大臣からの調査の
依頼はなく、実績はない。
ア 21年度は経済産業大臣か
らの調査の依頼はなく、実績
はない。
イ 特定機器相互承認法に基 イ 経済産業大臣からの検査
づ く 認 定 適 合 性 評 価 機 関 及 び の指示はなく、実績はない。
指定調査機関に対する立入検
査は、経済産業大臣の指示に
従って認定適合性評価機関等
の業務の状況等を検査して、
その結果を経済産業大臣に速
やかに報告する。
イ 経済産業大臣からの検査
の指示はなく、実績はない。
イ 経済産業大臣からの立入検
査の指示はなく、実績はない。
イ 21年度は経済産業大臣か
らの立入検査の指示はなく、
実績はない。
④ 計量法に基づく濃度に係る ④ 計量法に基づく濃度に係る ④ 経 済 産 業 大 臣 の 指 示 ( 5
計量証明事業者等に対する立 計量証明事業者等に対する立 件)に基づいて、立入検査を計
入検査
入検査業務
画し、実施した。平成18年12
計 量 法 に 基づ く濃度 に係る計 月までに全件の検査を終了し、
量証明事業者等に対する立入 同月、経済産業大臣に結果を
検 査 は 、 経 済 産 業 大 臣 の 指 示 報告した。
に従って事業所等を検査して、
その結果を経済産業大臣に速
やかに報告する。
④ 計量法に基づく濃度に係る
計量証明事業者等に対する立
入検査業務については、経済
産業大臣の指示(10件)に基
づき、立入検査を計画。その
後、事業廃止予定のため立入
検査取りやめと自治体から連
絡のあった1件を除き、9件実
施し、その結果を経済産業大
臣に報告した。
④ 計量法に基づく濃度に係る計
量証明事業者等に対する立入
検査業務
経済産業大臣から指示のあっ
た7件のうち事業廃止した1件
を除く6件について立入検査を
実施し、その結果を平成21年2
月19日付け経済産業大臣に報
告した。
④ 計量法に基づく濃度に係る
計量証明事業者等に対する立
入検査業務
経済産業大臣から指示によ
り、実施する立ち入り検査1件
(2月予定)について、検査後、
速やかに報告する。
⑤ 工業標準化法の一部を改正 ⑤ 工業標準化法の一部を改正 ⑤ 旧工業標準化法による指定
する法律(平成16年法律第9 する法律による改正前の工業 認定機関等への検査を15件
5号)による改正前の工業標準 標 準化 法 に基 づ く指定 (承認) 実 施 し 、 そ の 結 果 を 速 や か に
化 法 に 基 づ く 指 定 ( 承 認 ) 認 定 認 定 機 関 等 に 対す る 立入 検 査 経済産業大臣に報告した。
機 関 等 に 対 す る 立 入 検 査 ( 平 業務
成20年9月30日まで実施)。
工業標準化法の一部を改正
注:製品安全4法は、消費生 する法律(平成16年法律第9
活用 製品安全法、液化 石油ガ 5号)による改正前の工業標準
⑤ 工業標準化法の一部を改正
する法律による改正前の工業
標準化法に基づく指定(承認)
認定機関等に対する立入検査
業務については、経済産業大
臣からの検査の指示はなく、
実績はない。
⑤ 工業標準化法の一部を改正
する法律による改正前の工業
標準化法に基づく指定(承認)
認定機関等に対する立入検査
業務
経済産業大臣からの立入検査
の指示はなく、実績はない。
※ 平 成 20 年 3 月 変 更 (
)
- 53 -
スの保安の確保及び取引の適
正化に関する法律、ガス事業
法、電気用品安全法をいう。
化法に基づく指定(承認)認定
機関及び指定(承認)検査機
関に対する立入検査は、経済
産業大臣の指示に従って認定
機関等の業務の状況等を検査
して、その結果を経済産業大
臣に速やかに報告する(平成2
0年9月30日まで実施)。
注:製品安全4法は、消費生
活用製品安全法、液化石油ガ
スの保安の確保及び取引の適
正化に関する法律、ガス事業
法、電気用品安全法を言う。
(2) 国 際 提 携 関 係 業 務
(2) 国 際 提 携 関 係 業 務
(2) 国 際 提 携 関 係 業 務
オーストラリア政府との口上
オ ー ス ト ラ リ ア 政 府 と の 口 上 ① COP 8件、TFI 9件を実
書に基づき、オーストラリア自 書に基づく同国向け自動車及 施し標準処理期間内に報告し
動 車 設 計 規 則 ( ADR ) に 従 っ び そ の 部 品 製 造 事 業 者 に 対 す た ( 内 C O P 1 件 、 T F I 1 件 は 豪
た 同 国 向 け 自 動 車及 び その 部 る 生 産 適 合 検 査 ( C O P ) 及 び 州政府との合同監査)
品製造事業者の生産適合検査 そ の 試 験 施 設 検 査 ( T F I ) は 、
及びその試 験施設検査 を的確 オーストラリア自動車設計規則 ② 定 例 会 議 を 開 催 す る こ と を
に実施する。
( A D R ) に 照 ら し て 計 画 的 に 実 豪 州 政 府 と 合 意 。 18fy 7 月 か
施してその結果をオーストラリ ら検査手数料の見直しを実施
ア政府に報告する。
した。
③ 豪州政府のOJTに2名参
加、日本で実施された合同監
査には6名が参加。内部で審
査員研修を実施、豪州政府に
は審査員研修プログラムがな
いため豪州政府との合同審査
で活用し研修を実施した。
(2) 国 際 提 携 関 係 業 務
・オーストラリア政府との会議を
2回実施し、その中で要請され
た新システムによる監査の手
順、報告書の記載方法、添付
資料を決定した。また、新シス
テムのOJTをかねた合同監査
( C O P )を 10/17-19 に 豪 州 で 実
施、NITEからは3名が参加し
新システムによる審査方法を
習得した。さらに、新システム
を含む研修及びOJTを終了
し、審査員を3名増やした。ま
た、豪州で研修を受けていな
い審査員3名に新システムの
OJTを実施し、対応可能とし
た。
・平成19年度の検査実績はC
OP8件、TFI4件(うちCOP5
件、TFI3件は新システムに対
応)であり、いずれも標準処理
期間内に実施し、オーストラリ
ア政府へ報告した。
・ 内 部 監 査 ( 9/28) 、 マ ネ ー ジ メ ン
ト レ ビ ュ ー ( 10/10) を 実 施 し 、 国
際提携関係業務の運営につい
て見直しを行った。
- 54 -
(2) 国 際 提 携 関 係 業 務
オーストラリア政府との口上書
に基づき、同国向け自動車及び
その部品製造事業者に対する
生産適合性検査(設計施設検
査 及 び 生 産 施 設 検 査 ) ( COP) 5
件 及 び 試 験 施 設 検 査 ( TFI) 4 件
を実施し、標準処理期間内にオ
ーストラリア政府に報告した。
1 9 年 度 に 新 シ ス テ ム ( TFIを も
とに設計施設検査を行い、その
後 COPを 行 う こ と の 基 本 ) の 研
修・OJTを終えた新審査員1名
を活用し検査を実施した。
(2) 国 際 提 携 関 係 業 務
オーストラリア政府との口上
書に基づき、同国向け自動車
及びその部品製造事業者に対
する試験施設検査(TFI) 2
件、設 計施設監査(DFA)2
件 、 生 産 施 設 検 査 ( P F A )2 件
を1月と2月に実施予定
また、豪州のシステム変更に
より、検査の種類は試験施設
検 査 ( T F I )、 設 計 施 設 監 査 ( D
F A )、 生 産 施 設 検 査 ( P F A )の
3種類となった。このため、平
成21年10月にADR検査実
施規を改正し、規程及び体制
の対応を図った。
中期目標
中期計画
平成18年度実績
E.生活安全分野
E.生活安全分野
E.生活安全分野
1.製品安全関係業務
1.製品安全関係業務
1.製品安全関係業務
評価
平成19年度実績
評価
平成20年度実績
評価
E.生活安全分野
E.生活安全分野
E.生活安全分野
AA 1 . 製 品 安 全 関 係 業 務
AA 1 . 製 品 安 全 関 係 業 務
AA 1 . 製 品 安 全 関 係 業 務
(1) 製 品 の 事 故 に 関 す る 情 報 の (1) 製 品 の 事 故 に 関 す る 情 報 の (1) 製 品 の 事 故 に 関 す る 情 報 の
収集・調査・分析、原因究明
収集・調査・分析、原因究明
収集・調査・分析、原因究明
等
等
等
(1) 製 品 の 事 故 に 関 す る 情 報 の
収集・調査・分析、原因究明
等
( 1) 製 品 の 事 故 に 関 す る 情 報 の
収集・調査・分析、原因究明
等
消費者が利用する製品の
うち、消費者の生命又は身体
に危害を及ぼす可能性のあ
る製品に適切な対応を図るこ
とが必要である。このため、
消費者が利用する製品にお
ける事故情報等の欠陥や欠
陥により生じた可能性のある
事故について、地域の関係機
関と協力・連携しつつ、全国
から網羅的に情報を収集す
る。さらに、事故品確認・現場
調査を年平均350件行うこと
等によって、技術的観点から
必要な調査・分析、原因究明
を行うとともに、事業者が講じ
た再発防止措置の評価等を
迅速に行う。
また、消費生活用製品安
全法に基づき主務大臣から
指示された消費生活用製品
の安全性に関する技術上の
調査及び消費生活用製品安
全法の一部を改正する法律
( 平 成 19 年 法 律 第 117 号 ) に
よる改正後の消費生活用製
品安全法に基づき主務大臣
が指示した特定保守製品等
の経年劣化に関する技術上
の調査を的確に行う。
さらにまた、製品の安全性
及び品質の把握のために必
要な市場モニタリングテストを
実施する。
消費者が利用する製品の
うち、消費者の生命又は身体
に危害を及ぼす可能性のある
製品に適切な対応を図るた
め、以下の業務を行った。
消費者が利用する製品のう
ち、消費者の生命又は身体に
危害を及ぼす可能性のある製
品に適切な対応を図るため、以
下の業務を行った。
※ 平 成 19 年 3 月 変 更 (
※ 平 成 20 年 3 月 変 更 (
消費者が利用する製品の
うち、消費者の生命又は身体
に危害を及ぼす可能性のあ
る製品に適切な対応を図るた
め、以下の業務を行う。
消費者が利用する製品のう
ち、消費者の生命又は身体に
危害を及ぼす可能性のある製
品に適切な対応を図るため、
以下の業務を行った。
① 消 費 者 が 利用 す る製 品 に ①事故情報収集状況
おける事故情報等について
の欠陥や欠陥により生じた可
能性のある事故について、網
羅的かつ広範な情報を迅速
か つ 的 確 に 収 集 す る た め 、 消 18 4,084 1,819 1,234
378
243 410
575
135
174 152
防 等 の 地 域 に お け る 関 係 機 17 2,952 1,916
関との緊密な協力・連携を更
注1 : こ の 件数 には 、 受付 け た 総 件 数で あっ て、重
複 案 件 等も 含 む。
に強化する。
② 収集した製品事故情報を
注2 : 新 聞 情報 の欄 は、 web 情 報 を含 む 。
踏まえ、事故品確認・現場調
注3:その他の覧には、経済産業省、警察、病院等
査を年平均350件行うこと等
( 新 聞 、事 業 者 、消 セン 、消 防 署以 外 の 全て ) 。
によって、技術的観点から必
要な調査及び分析を行い、迅
事故情報の総受付件数は、
速に原因究明を行う。さらに、 4,084件で、対前年同期比1
事業者が講じた再発防止策 38%と大幅に増加した。これ
の評価を行う。
らのうち、消防署からの通知は
なお、原因究明等に際して 40%の増加、消費生活センタ
は 、 原 因 究 明 の 精 度 向 上 を ー か ら の 通 知 は 2 .8 倍 と 極 め
図るため、製品の高度化に対 て大 き く 増 え た が 、 こ れ は 、 機
応しつつ、外部有識者、専門 構の全国組織を活用しつつ、
技術者等の意見を踏まえ、事 消 費 生 活 セ ン タ ー 、 消 防 等 の
故発生原因の技術解析を充 地域における関係機関等との
分に行う。
緊密な協力・連携を更にローラ
ー作戦で376機関(うち、53
機関は本部と支所の協力によ
) ※ 平 成 19 年 3 月 変 更 (
) り実施。)に訪問し強化したこ
と及びモニター研修によるモニ
) ※ 平 成 20 年 3 月 変 更 (
) ターの質の向上を図ったことに
よるものと思
われる。
年度
事故受付
件数
( 注1)
内
新聞情報
事業者
訳
消 費 活 セン
タ-
消 防署
その 他
平成21年度実績
① 事故情報収集状況
年
事故受付
度
件数
(注3)
内
事業 者等
(注 1)
新聞 等
訳
経産 省
(注2)
19
7,298
2,970
1,433
18
4,084
1,234
1,819
1,323
222
消費者
消 防・
その 他
セン
警察
(注3 )
786
384
402
378
250
181
注1:事故受付件数は、受付けた総件数であり、重
複 案 件等 を 含む 。
注 2: 新 聞 等に は 、w e b情 報を 含む 。
注 3 : そ の 他 は 、 自 治 体 、 安 協 、 消 費 者 、病 院 から の
通 知 である 。
事故情報の総受付件数は、
7,298件で、前年度比179
%と著しく増加した。これらのう
ち、改正消安法施行に伴う事
業者からの通知が2.4倍増、
経済産業省からの通知が6倍
増と著しく増加した。
また、機構の全国組織を活
用しつつ、消費生活センター、
消防等における地域関係機関
等との緊密な協力・連携を更
に強化した結果、消費者センタ
ーからの通知は2.1倍増、消
防等からの通知は1.5倍増に
なった。
① 事故情報収集状況
・21年3月末までの事故情報の
総受付件数は、5,440件で、
前年比約75%。
・事故情報収集件数の減少は、
同種の製品による多発事故の
減少と、重大な事故が多い新聞
情報が、事業者による経済産業
省への報告にシフトしたことによ
ると推定。
・地域の消費生活センターとの連
携強化により、同センターから
の情報は6%増加。
(件)
年
事 故受付
度
件数
内
事業 者等
訳
新聞 等
( 注 1)
20
5,440
2,143
19
7,289
2,970
注1)
経産省
(注2 )
303
1,433
消費者
消 防・
そ の他
セン
警察
(注3 )
1,569
833
297
295
1,323
786
384
402
事故受付件数は、受付けた総件数であり、重複案
件 等を 含 む 。
注2)
注3)
新聞 等 に は、 we b情 報 を含 む 。
その他は、自治体、安協、消費者、病院からの通
知 であ る 。
評価
(1) 製 品 の 事 故 に 関 す る 情 報 の
収集・調査・分析、原因究明等
消費者が利用する製品のう
ち、消費者の生命又は身体に
危害を及ぼす可能性のある製
品に適切な対応を図るため、
以下の業務を行った。
また、製品事故の未然・再
発防止等のため、国民生活セ
ンターと積極的に協力・連携を
図った。
①事故情報収集状況
・事故情報の総受付件数は、
4,371件で前年同期比約80
%。
・事故情報収集件数の減少は、
事故報告に際し過去事故をま
とめて報告する案件が減少し
たこと及び同種の製品による
多発事故が減少したことによ
る。
・事故情報の収集強化のため、
アクションプランを策定し各地
域の関係機関に対して協力要
請を行った。(消費生活センタ
ー訪問:120機関、警察訪問:
60機関、消防訪問:168機
関)
・消費生活センター、消防、警
察との連携強化により、同セン
ターから通知された当該年度
の全事故に占める割合は4.8
ポ イ ン ト ( 14.6%→ 19.4%) 上 昇
し、消防・警察からの情報割合
も 、 1 . 5 ポ イ ン ト ( 4.9%
→
6.4%)上 昇 し た 。
事故 受付
内
年
件数
度
( 注 1)
21
4,371
1,851
20
5,440
2,143
注1)
事 業者等
訳
経産省
消費者
消防 ・
そ の他
セン
警察
(注 2 )
1,262
848
280
130
1,569
833
297
295
事 故 受 付 件数 は 、受 付 け た 総 件数 であ り、 重複 案
件 等 を含 む 。
注 2 )
そ の他 は 、自 治 体、 安協 、消 費者 、病 院 か らの
知 であ る 。
②この結果、現場調査と事故品
確認の合計件数が、前年比で
79%増の545件と増加し、原
因究明の精度向上が図れた。
また、収集した事故情報は全
て迅速に調査を行うとともに、
事業者が講じた再発防止策の
評価を行った。
外部有識者、専門技術者等
で構成する事故原因技術解析
ワーキンググループ及び事故
動向等解析専門委員会を年4
回開催すること等によって、事
故原因及び事業者が講じた再
発防止策等について評価を行
い、公表する等により事故防
止に貢献した。また、特に周知
が必要なものについては、記
者発表並びに特記ニュースの
発行により、国民への周知の
徹底を図った。
② 事故品確認・現場調査等
消費者センター、消防等との
連携強化により、現場調査と
事故品確認の件数が、前年度
比約100%増の1,099件と
なった。
外部有識者、専門技術者等
で構成する事故原因技術解析
ワーキンググループ及び事故
動向等解析専門委員会をそれ
ぞれ年4回開催すること等によ
って、原因究明の精度向上を
図り、事故原因及び事業者が
講じた再発防止対策等につい
て評価を行った。事故未然防
止を図るため、評価結果を外
部公表した。
また、特に国民生活におけ
る暮らしの安全・安心に直結す
るものについては、特記ニュー
スの発行等により、国民への
- 55 -
②事故情報に基づく調査等
・収集したすべての事故情報は、
20年度から導入したR-Map
手法によるリスクの程度によっ
て、再現実験の可否、試験項目
数など調査のあり方を判断し、
調査の迅速化、効率化を図っ
た。
・収集した事故情報のうち1,25
7件について、現場調査と事故
品確認を実施(前年度比114
%)。
・調査結果は、外部有識者、専門
技術者等で構成する3つの事故
原因技術解析ワーキンググル
ープ(電気、機械、化学)及び事
故動向等解析専門委員会をそ
れぞれ年4回開催し、事故原因
の技術解析及び事業者が講じ
た再発防止対策等について評
価を行った。
②事故情報に基づく調査等
・収集した事故情報のうち3,3
73件について、リスク分析を
行い、リスクの高さに応じて調
査に優先順位をつけ、リスクの
高い案件を優先するほか、リ
スクが低く事業者が製品起因
を認めている案件については、
簡易調査とし、調査期間の短
縮を図った。また、事業者報告
書提出期限を設定する等によ
り迅速化を推進し、重大製品
事故については20年度は平
均103日かかっていたものを
90日以内で処理が完了する
よう対策を図った。
・事故品確認1,315件、現場
調査78件の計1,393件を実
施した。また、警察・消防から
の要請を受け、警察・消防との
合同調査を216件実施した。
平成22年度実績
評価
周知を図った。
③ 消費生活用製品安全法に基
づき主務大臣から指示された
消費生活用製品の安全性に
関する技術上の調査及び消
費生活用製品安全法の一部
を改正する法律(平成19年
法律第117号)による改正後
の消費生活用製品安全法に
基づき主務大臣から指示され
た特定保守製品等の経年劣
化に関する技術上の調査を
的確に行う。
・調査結果は、外部有識者、専
門技術者等で構成する3つの
事故原因技術解析ワーキング
グループ(電気、機械、化学)
及び事故動向等解析専門委員
会をそれぞれ年4回開催し、事
故原因の技術解析及び事業者
が講じた再発防止対策等につ
いて評価を行った。
③事故原因究明テストは、「松
下電器産業の石油温風暖房
機」、「デスクマット」等迅速に
実施した。また、事故原因究明
手法開発は「導体の一・二次
被熱条件別解析データ蓄積」
を行った。
<主な事故調査(テスト)結果と
活用事例>
・経済産業省が緊急命令を発動
した松下電器産業(株)の石油
温風暖房機では、昨年度末か
ら今年度当初にかけて原因究
) 明テストを迅速に実施し、特別
に動向委等を開催するなど積
) 極的に対応し、5月31日にそ
の結果を経済省に報告し、消
費経済審議会(消経審)後公
表を行った。調査報告書には
事故再発防止を図るための提
言を記述し、また、日経ものづ
くり等雑誌に掲載された。
・パロマ工業(株)製瞬間湯沸か
し器による一酸化炭素中毒事
故では、経済省からの依頼に
より、迅速な調査・テストを行
い、経済産業省の行政措置に
貢献した。
・業績悪化等により事業者によ
る回収等安全対策ができない
案件、水着及びハロゲンヒータ
(3件)について、特記ニュース
等で消費者に注意喚起し、事
故の再発防止に努めた。
・事故の絶えないハロゲンヒー
タについて、回収漏れによる事
故を防ぐため、回収の進まな
い過去の社告機種全てをまと
めて、特記ニュースにより消費
者に周知し、併せて安全な使
用法についても周知した。
・皮膚障害案件である「デスクマ
ット」について、原因究明テスト
によりアレルギー物質を特定
し、事業者及び経済省に情報
提供した。これを受け、業者は
社告(全国紙1紙)により製品
回収等を行ったが、回収等の
促進のため、後日機構からも
プレスリリース及び特記ニュー
スを発行し、これに併せ事業
者も再度社告(全国5紙)を行
った。
・製品事故調査員制度発足
支所の技術を強化し、消費生
活センター、消防署等からの
事故情報に基づく調査、事故
現場調査、事故品調査等を迅
速に実施するため製品事故調
査員制度を構築し、製品事故
調査員を委嘱することとした。
製品事故調査員は3月末現
在で15名(1名については手
続き中)
③ 事故情報リスク分析等
・経済産業省が受け付けた重大
事故1,190件のうち、NITE
へ調査指示のあった801件に
ついて、過去の類似事故、社
告情報の検索・分析を行い、
経済産業省に調査結果を報告
した。
・NITEとしての定量的なリスク
評価手法の開発のため、業界
団 体 等 で 評 価 さ れ て い る R -M
a p (リスクマップ)手 法 を 用 い 、 過 去
に重大事故のあった7品目に
ついて、リスク評価を行い事故
原因、再発防止措置等を検証
し、手法の有用性の確認を行
った。
・経済産業省から要請のあっ
た、以下の事故についてリスク
分析を行い、消費生活用製品
の安全性に関する技術上の調
査を的確に行った。
-各種製品の劣化による事故
情報リスク分析
-リチウムイオン電池事故に
係る事故リスク分析
-石油ストーブ事故に係る事
故リスク分析
-自転車事故に係るリスク分
析
・受付情報についてリスク評価
を開始し、経済産業省との検
討会においてリスクの高いも
のを報告するとともに、事業者
対応案を提示。
③ 事故情報リスク分析等
・経済産業省が受け付けた重大
事故1,412件のうち、機構へ
調査指示のあった1,167件に
ついて、リスク分析、原因究明、
過去の類似事故、社告情報の
検索・分析を行い、経済産業省
に調査結果を報告した。
・収集した事故情報5,440件
(重大事故1,399件を含む)の
うち、4,080件についてR-M
ap手法による事故リスク評価結
果を経済産業省に報告するとと
もに、リスクの大きい案件につ
いて対応方針案の説明を行い、
経済産業省の行政措置に反映
した。
・「平成20年度事故の評価・分
析及び事故防止モニタリング
(事故情報の評価・分析事業)」
において、重要と考えられる案
件(圧力なべ、石油ストーブ、ガ
スふろがま、携帯型デジタル音
楽プレイヤー、介護用ベッド、洗
濯機、乳母車、電源コード等)に
ついて事故リスク評価を行っ
た。
・FTA分析(故障の木分析)を実
施し、圧力なべ、石油ストーブ、
ガスふろがま、電源コード、エア
コン室外機、乳母車について技
術基準の改定の必要性を検討
し、経済産業省に提言した。
③ -1 事 故 情 報 リ ス ク 分 析 等
・消費生活用製品安全法に基づ
き、経済産業大臣から調査指
示のあった1,040件につい
て、リスク分析、原因究明、過
去の類似事故、社告情報の検
索・分析を行い、経済産業省
に調査結果を報告するととも
に、リスクの大きい案件(非重
大事故を含む)について対応
方針案の説明を行い、リコー
ルの判断材料の一部として経
済産業省の行政措置に反映し
た。
・テーブルタップ、屋外式ガスふ
ろがま、薪兼用石油ふろがま、
椅子等、重要と考えられる案
件について事故リスク評価を
行い、技術基準の制定にむけ
た提案等を経済産業省に行う
とともに、プレス発表を通じた
消費者への注意喚起等を実
施。
・テーブルタップ、屋外式ガスふ
ろがま、薪兼用石油ふろがま、
椅子、LEDランプについてFT
A分析(故障の木分析)を実施
し、技術基準改定の基礎とな
るデータを経済産業省に提供
した。
④ 事 故 原 因 の 究 明 、 再 発 防 止 ④市場モニタリングテスト
措置の評価等において、必要
18年度は、次のとおり13件
に 応 じ 、 原 因 究 明 テ ス ト を 迅 について実施した。
速に実施するとともに、原因
・取引試買テスト 8件
究 明の精度向 上を図るため、 ・製品安全テスト 2件
④ 事故原因の究明、再発防止
措置等
・事故の未然・再発防止の観点
から、事故原因究明テストを適
切かつ迅速に実施した。実施
- 56 -
④ 事故原因の究明、再発防止
措置等
・収集した事故情報はすべて事
故原因の特定を行うが、そのう
ち、以下の製品については同種
④事故原因の究明、再発防止
措置等
・収集した事故情報はすべて事
故原因の特定を行うが、その
うち、以下の製品については同
※ 平 成 19 年 3 月 変 更 (
※ 平 成 20 年 3 月 変 更 (
③ -2 経 年 劣 化 対 策
・重大製品事故に加え、18~2
1年度までに調査を終了した
非重大製品事故から経年劣化
に起因する又は起因すると疑
われる事故を抽出して、これら
の情報から劣化部品を洗い出
し、データベース化した。
・製品群として共通的に使用さ
れている部品による事故が多
い扇風機(コンデンサ)、テレビ
(フライバックトランス・コンデン
サ)について、ワイブル分析
(標準寿命データ分析)を実施
し、時間に伴う瞬間故障率から
バスタブカーブを作成する手法
を開発し、経年劣化による事
故発生が顕著となる時期を明
確化した。なお、これらの分析
結果については、事業者に対
し、安全な製品設計に向けて
使用部品の標準使用期間(寿
命)等の技術情報として提供を
行うこととした。
事故原因究明手法の開発を
行う。
⑤ 市場における製品の関係法
令への適合性、安全性及び
品質性能の適格性の確認の
ため、消費者ニーズ及び行政
ニーズに基づき、市場モニタ
リングテスト業務を適切かつ
迅速に行う。
・消費生活センターテスト支援
3件
取引試買8件のうちの2件
(いずれもエアゾール製品)、
製品安全テスト2件(電子レン
ジ加熱式湯たんぽ、乗車用ヘ
ルメット)は経済省からの緊
急依頼であり、迅速に対応し
た。電子レンジ加熱式湯たん
ぽについては、経済省と合同
で事業者説明会を実施すると
ともに、記者発表(経済省と
同時)及び特記ニュースを発
行した結果、テレビ放映等さ
れ消費者への周知が進んだ。
既実施の製品安全テスト
(リモコン付き電気ストーブ)
では、テスト結果を受け、経
済省が行政措置(業界指導と
基準改正予定)を行い、機構
はプレスリリース(経済省と同
時)及び特記ニュースを発行
し、事故の未然防止(被害が
起こる前の予防措置)を図っ
た。これを受け、テレビ放映
等され消費者への周知も進
み、また、社告回収した事業
者も出た。
また、電気用品関係の市
場モニタリングテストを事業
者への絶縁耐力試験装置の
無償貸し出しにより実施した。
(のべ218中古事業者。19,
117件。)
した主な品目は以下のとおり。
.浴 室 換 気 乾 燥 暖 房 機 の 火 災 事
故 .ポ リ 塩 化 ビ ニ ル 手 袋 の 皮 膚
障害事故特に、ポリ塩化ビニ
ル手袋による皮膚障害事故で
は、医療機関との連携のもとア
レルギー物質を特定し事業者
に提示したことにより、事業者
は消費者注意喚起と使用原料
の変更を行い、関係工業会も
傘下企業に当該原料を使用し
ないよう注意を呼びかけるな
ど、再発事故防止に活かされ、
国民の安全・安心な暮らしに
寄与した。
・原因究明の精度向上を図るた
め、「導体の一・二次被熱条件
別解析データの蓄積」の事故
原因究明手法の開発を行い、
その研究結果を利用して、「焼
損コンデンサ等の発火元可否
解析技術データの蓄積」の手
法の開発に着手した。
事故の再発が多発すると考えら
れることから詳細な調査を実施
し、経済産業省等行政機関に調
査結果を提供した。
-石油ファンヒータのワンタッチ
式給油タンクのフタの半ロック
の可能性の調査、電気こんろの
ノイズによる誤動作、ガラステー
ブルの破損原因究明等により、
事業者の社告(消費者注意喚
起等)に至った。
-めがねセルによる皮膚障害事
故では、アレルギー原因物質を
特定し、厚生労働省及び経済産
業省にテスト結果を説明し、経
済産業省から業界への情報提
供を要請した。
・原因究明の精度向上を図るた
め、「焼損コンデンサ等の発火
元可否解析技術データの蓄積」
の手法の開発を19年度に引き
続き実施した。
・19年度に実施した「おしゃれ用
度なしカラーコンタクトレンズ」
の眼障害実態調査の検討結果
を公表するとともに行政機関へ
報告。その結果、薬事法施行令
を改正し、当該製品の法規制が
決定された(21年2月4日公
布、11月施行予定)。
・「樹脂製サンダル」のエスカレー
ター巻き込み事故の多発を受け
て19年度に実施した詳細な調
査結果をプレスリリース等によ
り公表し、関係業界へ注意喚起
の実施を要望。
・「ハンドル形電動車いす」の転
倒による重大事故の多発を受
けて19年度に実施した詳細な
調査結果をプレスリリース等に
より公表した。その結果、JISの
改正が行われ、消安法による規
制が検討された。
種事故の再発が多発すると考
えられることから詳細な調査を
実施し、経済産業省、消費者
庁等行政機関に調査結果を提
供した。
-皮膚障害を発症する可能性
のある冷却ゲルシート、ハンド
ルが抜ける可能性のある折り
たたみ自転車、蓋が飛んで中
身が飛び散り人身事故を起こ
した圧力なべ。
・重大事故について製品分野
別に問題点を検討し、原因究
明・再発防止措置に関わる具
体的アクションを経済産業省
に提言を行った。また、第三
者委員会用の資料を作成し
た。
・事故原因究明の質の向上のた
め、高度な技術的助言を受け
る制度として技術アドバイザー
制度を創設。当面、5名の知見
者を技術アドバイザーとして委
嘱した。
⑤ 市場モニタリングテスト
・以下の11品目について適切
かつ迅速に実施した。
・取引試買テスト(4品目)
毛 (カ シ ミ ヤ )を 全 部 又 は 一 部
に使用した繊維製品
はっ水表示のあるコート
ステンレス鋼のなべ
エアゾール製品
・製品安全テスト(6品目)
やかんの取っ手
カラーコンタクトレンズ
サンダル
電気ストーブ
乗車用ヘルメット(中古品)及
び 乳 幼 児 用 ベ ッ ド( 中 古 品 )
携帯用レーザー応用装置
・消費生活センターテスト支援
(2品目)
電気ケトル
省エネ型電気ジャーポット
・モニタリングテストを実施した
品目のうち、電気ストーブから
放散される揮発性化合物(VO
C)及びおしゃれ用度無しカラ
ーコンタクトレンズについては、
人体への影響が懸念されるも
のであることを経済産業省に
報告した。
・中古家電販売店に出向き、約
740台の電気製品の絶縁耐
力試験を適切かつ迅速に実施
した。
・中古電気製品の耐電圧試験
装置を事業者へ無償貸出を実
施した。(29事業者、1,759
- 57 -
⑤ 市場モニタリングテスト
法令遵守状況や現行法の技
術基準の妥当性を確認するた
めに製品を市場から入手し、以
下 の テス ト を 行 っ た 。
・取引試買テスト(3品目)
- 絹 100%の 下 着 、 ブ ラ ウ ス 、 パ
ジャマ等の繊維製品(品質表
示法)
-合成樹脂製の湯を入れて使
用する湯たんぽ(品質表示
法)
-エアゾール製品(高圧ガス保
安法)
・製品安全テスト(2品目)
-電気ストーブ(電気用品安全
法)
-IHこんろ(電気用品安全法)
電気ストーブの試験結果につ
いては、放散される揮発性化合
物(VOC)を想定し、技術基準
改正(予定)検討に活用された。
IHこんろの漏れ電流の測定結
果については、経済産業省によ
り安全点検セミナーで注意喚起
に活用されるとともに、業界に
対して情報提供された。
その他、消費生活センターの
試験能力向上のため、「ふとん」
の法令遵守状況のテスト指導を
行った。
⑤市場モニタリングテスト
法令遵守状況を確認するた
め以下のテストを実施した。
・製品安全テスト(1品目)
-レーザーポインター(消費
生活用製品安全法)(経済産
業省経由の大阪府警からの
依頼に基づき実施。)
・取引試買テスト及び品質調査
テストについては、経済産業
省からの依頼はなく、今年度
は未実施。
件)
⑥ 経年劣化対策
・特定保守製品等の経年劣化に
関する技術上の調査を行うた
め、機構の保有する製品事故D
Bを基に6品目(扇風機、ヘヤド
ライヤー、洗濯機、浴室暖房乾
燥機、石油ふろがま、石油給湯
器等)についてワイブル 分布
を適用し、製品寿命を判断する
手法について検討を開始した。
・さらに、「長期使用製品に係る
安全点検制度及び表示制度」に
ついて、関連工業会が実施して
いる各種検討会資料を入手し、
整理及び内容の検討を開始し
た。
・特定保守製品(密閉燃焼式ガス
瞬間湯沸器、半密閉燃焼式ガ
スバーナー付ふろがま、密閉燃
焼式ガスバーナー付ふろがま、
石油給湯器、石油ふろがま、密
閉燃焼式石油温風暖房機、ビ
ルトイン式電気食器洗機、浴室
電気乾燥機)に係る事故情報に
ついて、FMEA(設計故障モー
ド影響解析)手法によって部品
毎に故障モードを解析するとと
もに、R-Map分析によるリス
ク評価を勘案して、特定保守製
品の点検項目の妥当性を検討
し、経済産業省に提案した。
・個別製品として、ハロゲンヒータ
ー及びヒーター線使用製品(電
気カーペット、電気毛布、電気
床暖房機、電気マット、電熱マッ
ト、電気ふとん等)について分析
し、経済産業省にデータを提供
した。
(2) 国 内 外 の 関 係 機 関 と の 連 携 (2) 国 内 外 の 関 係 機 関 と の 連 携 (2) 国 内 外 の 関 係 機 関 と の 連 携
<<国 内 >>
製品事故の未然・再発防
製品事故の未然・再発防 ・経済産業局及び全国都道府
止等をより効率的に行うた
止 等 をより 効 率的 に行うた 県担当者によるブロック会議
め、国内外の関係機関との連
め、国内外の製品安全に関 (6地区で開催)、国民生活セ
携を通じ、事故の未然・再発
係する機関との連携・協力を ンター(2回開催)、製品安全
防止等の製品安全対策に反
図 ること などにより、互いの 協会(2回開催)、消費生活セ
映することのできる有用な情
情報の有効活用等を図り、事 ンター(105回開催)等との連
報 の 収 集 ・ 分 析 等 を 行 う。
故の未然・再発防止等の製 絡会議の開催により、有用な
品安全対策に反映することの 情報の収集・分析を行った。ま
できる有用な情報の収集・分 た、地域消防機関、地方公設
析 等 を 行 う。
試験所、大学及び地域工業会
の苦情相談窓口担当(CR
( Consumer Relation ) 会 ) 等 と の
情報交換により、有用な情報
収集を行い、昨今の事故情報
に係る分析等を行った。
(2) 国 内 外 の 関 係 機 関 と の 連 携
<<国 内 >>
・経済産業局及び消費生活セン
ター等との連携を強化するた
め、全国9ブロック(平成18年
6ブロック)で開催した結果、1
22機関(平成18年度87機
関)の参加があり、協力を要請
すると共に情報共有を行った。
・国民生活センターと、お互いが
必要とする情報の提供・共有
化等について、今後の連携・
協力の推進が必要との結論に
至り、合意を取り交わした。ま
た、効率的かつ効果的な製品
事故再発・未然防止対応に向
け、国民生活センターのパイオ
ネット端末をNITEに接続した。
・製品安全協会、消費生活セン
ター等との連絡会議の開催に
より、有用な情報の収集・分析
を行った。また、地域消防機
関、地方公設試験所、大学及
び地域工業会の苦情相談窓口
担 当 ( C R ( Consumer Relation )
会)等との情報交換により、有
用な情報収集を行い、昨今の
事故情報に係る分析等を行っ
た。
- 58 -
(2) 国 内 外 の 関 係 機 関 と の 連 携
<<国 内 >>
製品事故の効率的な未然・再
発防止等を行うため、以下の国
内関係機関と連携した。
・製品事故の原因究明等をより
効率的に行うため国民生活セン
ターと機構の実務者ベースの会
議を3回実施。共同で行うテスト
等の検討やそれぞれが行った
テスト結果に関する情報の相互
提供や実施予定等のテスト品目
等の情報交換を行い、重複して
実施しないように協議。
・地域消防機関、地方公設試験
所、大学等と協力し、事故原因
究明の迅速化を図った。
・地域工業会の苦情相談窓口担
当 ( CR ( Consumer Relation ) 会 )
等との情報交換を行い、昨今の
事故情報の傾向に係る分析等
を実施。
・事故の未然防止、再発防止情
報を周知するため、経済産業局
及び消費生活センター等と連携
することとし、全国9ブロックで
連絡会議を開催し、引き続き協
力を要請(全国で179機関(19
年度122機関)223名参加。
関東及び近畿ブロックについて
は、国民生活センターも参加)。
(2)国 内 外 の 関 係 機 関 と の 連 携
<国内>
製品事故の効果的な未然・再
発防止等を行うため、以下の関
係機関との連携を強化した。
・事故情報の収集強化のため、
アクションプランを策定し各地
域の関係機関に対して協力要
請を行った。
消費生活センター訪問:120
機関、警察訪問:60機関、消
防訪問:168機関
(再掲)
事故事例研究会、技術研修
会等の開催件数:23回、参
加機関数:428機関
・国民生活センターと、実務者
担当会議(4回)及び打合せ(1
回)を開催。国民生活センター
が入手した重大製品事故に係
る事故品の取扱について申し
合わせを行い、機構の事故品
取扱いを可能とした。また、プ
レスリリース内容が重複しない
よう 情報交換を行った。さら
に、既に機構で実施した湯た
んぽの再現試験方法の技術情
報を提供した。
・地域消防機関、地方公設試験
所、大学等と協力し、事故原因
究明の迅速化を図った。
・地域工業会の苦情相談窓口
担 当 ( CR ( Consumer Relation )
会)等との情報交換を行い、昨
今の事故情報 の傾向に係る
分析等を実施。
・事故の未然防止、再発防止情
報を周知するため、経済産業
局及び消費生活センター等と
<<海 外 >>
・ ア メ リ カ ( Consumer Product
Safety Commission : CPSC)
,METI,NITE と の ガ イ ド ラ イ ン 締
結 に 向 け て 昨 年 度 か ら METI
製品安全課と協力して準備を
進め、6月に調整を完了した。
・ 11 月 29 日 に ベ ル ギ ー ブ ラ ッ
セルでCPSC委員長代行
NITE 理 事 長 が 調 印 式 を 行 っ
た。これにより、①情報交流、
②トレーニングプログラムの共
同開発、人材交流が可能とな
った。
・海外機関との連携強化に向け
て海外情報調査及び情報交換
のため、アメリカ、カナダ(5
月)、オーストラリア(9月)各
国を訪問し、事故情報の収集
体制、活用等について成果を
得た。
・ ICPHSO 年 次 総 会 ( 5 月 ) に 出
席 し 、 1 1 月 に は ICPSC 会 合 及
び ICPHSO 第 3 回 欧 州 ト レ ー ニ
ングシンポジウムに出席し、各
国の製品安全業務に携わって
いる人と連携を強化した。
<<海 外 >>
・CPSC(米国消費者製品安全
委員会)との協力ガイドライン
に基づき、NITE職員2名をC
PSCに派遣し、業務研修、工
業会(米国製造業協会、米国
家電協会)との意見交換など
を実施した。
・韓国で行われた国際シンポジ
ウムに参加し、日本の製品安
全体系及び現状について説明
した。併せて韓国の製品安全
執行機関であるKATSと意見
交換を行った。
・中国北京で開催されたICPH
SO(国際消費者製品健康安
全機構)のアジア会議に参加
し、日本の現状を報告。
・米中サミット会議に参加し、M
OUに基づく米中の具体的連
携内容について調査した。
・ I C P S C (国 際 消 費 者 製 品 安 全
執 行 担 当 官 会 議 )ト ル コ 会 議 及
びPROSAFE(欧州製品安全
執行フォーラム)会議に参加。I
CPSC運営委員メンバーに選
出された。
・ I C P S C (国 際 消 費 者 製 品 安 全
執 行 担 当 官 会 議 )運 営 会 議 メ ン
バーとして、ICPSCのメール
マガジン用の記事に日本にお
ける製品安全情報の提供を開
始。
・ICPHSO(国際消費者製品健
康安全機構)総会(米国ワシン
トンDC)に参加。併催されたI
CPSC会議に参加。会議期間
中にMETIとともに、CPSC、
韓国(KATS)とそれぞれ個別
会談を行い、今後の協力関係
のあり方について意見交換を
行った。
・COPOLCO(消費者政策委員
会)国内委員会の委員として、
製品安全ワーキンググループ
の対応を実施。また、マレーシ
アで開催されたANCO(標準
化への消費者参加に関するア
ジアネットワーク) 会議に参加
し、日本の製品安全体制及び
法令改正の現状について説
明。
<<海 外 >>
外国製品による事故の未然
防止のため、以下の機関との連
携を図った。
【 国際消費者製品健康安全機
構 ( ICPHSO ) 】
・11月、ベルギーで開催さ
れ た ICPHSO 会 議 に 出 席 。 日 本
で導入される長期使用製品に
係る経年劣化対策について情
報を提供。2月の年次総会に出
席し、日本の製造事業者が懸案
となっている米国の子供製品に
係る第三者認証制度について
情報を入手。GAO(米国政府説
明責任局)の依頼で日本の製品
安全及びNITEの製品安全
業務について説明。
【 中国国家質量検験検疫総局
( AQSIQ ) 】
・ 5 月 、 訪 日 し た AQSIQ と 経 済 産
業省との日中製品安全会合に
参加。中国製品に係る重大製
品事故情報に
ついて中国
に連絡することが決定。同時に
AQSIQ 副 処 長 及 び 技 術 者 が 機
構(大阪)を訪問し、技術指導等
を要望。
・ 1 2 月 、 AQSIQ の 依 頼 に よ り 、
機 構 ( 大 阪 及 び 本 所 ) に AQSIQ
の 下 部 組 織 で あ る CAIQ ( 中 国
検験検疫科学研究院)からの訪
問を受け入れ、事故情報収集
制度、事故原因究明技術などに
ついて情報を提供。
【 シンガポール規格・生産性・革
新 庁 ( SPRING ) 】
・6月、シンガポール経済省及び
SPRING が 機 構 ( 大 阪 ) を 訪 問 。
意見交換の席上、シンガポール
の技術スタッフの機構における
技術研修を要望。
【 欧 州 委 員 会 ( EC ) 】
・ 1 0 月 、 EC 健康・消費者保護総
局製品サービス安全ユニットス
テファノ・ソロ課長が機構(大阪)
を訪問。日欧の製品安全施策
等について情報交換を実施。
【 台湾 】
・12月、台湾経済部(日本での
経済産業省)標準検験局へ講
師を派遣し、製品安全に係る講
義を実施。
2月には標準検験局が機構
(大阪)を訪問し、機構での技術
研修を要望。
【 韓国 】
・12月、経済産業省と韓国知識
経済部が製品安全における協
力の覚書を締結。機構も協力す
ることが決定。
(3) 事 故 の 未 然 ・ 再 発 防 止 の た (3) 事 故 の 未 然 ・ 再 発 防 止 の た (3) 事 故 の 未 然 ・ 再 発 防 止 の た
めの情報提供等
めの情報提供等
めの情報提供
(3) 事 故 の 未 然 ・ 再 発 防 止 の た
めの情報提供
- 59 -
( 3) 事 故 の 未 然 ・ 再 発 防 止 の た
めの情報提供等
連携することとし、全国9ブロッ
クで連絡会議を開催し、引き続
き協力要請を実施した(関東及
び近畿ブロックについては、国
民生活センターも参加)。
・ 業 務 報 告 会 を 東 京 ( 321人 参
加 ) と 大 阪 ( 212人 参 加 ) で
開催し、業務内容の結果を関
係機関・企業等に直接情報提
供し、機構の業務について周
知を図るとともに関係機関等と
の連携を深めた。
・主婦連講座「知の市場」を東
京 ( 52 人 参 加 ) と 大 阪 (19 人 参
加)で開講し、製品安全の知識
普及に貢献した。
<海外>
外国製品による事故の未然
防止のため、以下の機関との連
携を図った。
【国際消費者製品健康安全機
構 (ICPHSO)】
・ 22 年 2 月 、 ワ シ ン ト ン DC で
開催された年次会議に出席。
【中国検験検疫科学研究院
( CAIQ ) 】
・ 6 月 4 日、経済産業省と中国
国 家 質 量 検 験 検 疫 総 局
( AQSIQ)と の 日 中 製 品 安 全 会
合の席上で同研究院と情報交
換や人材交流等の相互協力文
書を締結。
・同文書に基づき、 8 月に機構
が原因究明を行った中国製の
ハロゲンヒーターの事故情報
を提供。
・ 同 文 書 に 基 づ き 、 10 月 23 日
~ 11 月 13 日 の 日 程 で 同 研 究
院から研修生1名を受入。電
気製品に係る事故原因究明技
術の研修を実施。
【台湾】
・ 7 月 21 日 ~ 23 日 の 日 程 で 台
湾経済部標準検験局から研修
生2名を受入。事故原因究明
技術の研修を実施。
【 国 際 電 気 標 準 会 議
( IEC:International Electrotechnical
Commission ) 】
・ 5 月 に IEC の ACOS ( 安 全 諮
問委員会)のワークショップで、
機構が実施しているリスクアセ
スメント手法を紹介。
(3) 事 故 の 未 然 ・ 再 発 防 止 の た
めの情報提供等
消費者の生命又は身体に
対する危害発生の防止のた
め、収集した事故情報、事故
原因の究明結果等を、行政
施策に活用されるよう関係機
関に積極的に提供する。ま
た、事業者等の安全対策へ
の自主的かつ積極的な取組
や、消費者による製品の安全
な使用を促進するため、広報
活動の充実を図る。
収集した製品事故情報、事
故原因究明結果等が製品事
故の未然・再発防止につなが
り、またより安全性の高い製
品の開発に反映されるよう、
国、事業者等に積極的に提
供する。また、消費者に対す
る危険情報の周知を行うとと
もに、消費者による製品の誤
使用を防止し、安全に対する
意識の向上等につながるよ
う、これらの情報をより分かり
やすい形態に加工し、印刷物
及びインターネットを通じて、
消費者等に提供すること等の
広報活動を積極的に行う。
18年度第3四半期分までの
個別の事故情報(698件)を
集約し、17年度報告書及び1
8年度第1~3四半期報として
インターネットにより公表する
とともに、冊子として消費生活
センター、消費者団体、行政機
関、消防・警察、原因究明機関
等関係機関に配布した。
また、特に情報提供が必要
な案件について、別途まとめ
(特記ニュース)、消費生活セ
ンター、消費者団体、行政機
関、消防・警察、原因究明機関
等関係機関に、10回情報提
供した。
<<シ ン ポ ジ ウ ム の 開 催 >>
・17年度は誤使用事故防止の
ため事業者向けハンドブック、
消費者向けハンドブックを発行
した。啓発活動を積極的に実
施し、好評を得、その集大成と
して誤使用事故防止シンポジ
ウムを開催した。
参加者は300名を超え、講
演、パネルディスカッションもあ
り、盛況であった。
<<成 果 発 表 会 >>
製品安全に係る業務成果を
関係機関・企業等に直接情報
提供することにより、当機構を
アピールするとともに、意見交
換や情報交換の場として各機
関等との更なる連携を深める
ことを目的に東京及び大阪の
2会場で開催した。
参加者は合計で367名であ
った。
<<年 度 ・ 四 半 期 報 告 書 >>
(ホームページ公表)
・ 平 成 18 年 度 第 1 , 2 , 3 四 半 期
報 告 書 発 行 (~ 3/30 )
・ 平 成 17 年 度 報 告 書 (11/21)
・ 平 成 17 年 度 4 四 半 期 報 告 書
発 行 ( 6/15 )
・事故情報データベースへのア
クセスページ数は以下のとおり
18年度 212万ページ
17年度 122万ページ
16年度
80万ページ
15年度
73万ページ
14年度
67万ページ
・公開データベースについては、
「特記ニュース」、「社告・リコ
ール情報」がトップページのア
イコンから直接アクセスできる
よう、利用者の利便性の向上
を図った。
(刊行物)
・四半期報(4回)
合 計 6,400 部
( 1 7 年 度 合 計 6,400 部 )
・年度報(17年度版)
2,100 部 予 定
( 1 6 年 度 2,100 部 )
・年度報告書は製造事業者等
からの要望を受け、平成19年
2月から全国の書店において
販売。
・社告・リコールアクセスページ
数が31,000ページであっ
た。
<<特 記 ニ ュ ー ス >>
・特記ニュースは消費者に危険
情報を周知させるため10回発
行した。
・HPに公開している特記ニュー
スは、アクセスページ数が15
0,000ページであった。
平成18年度事故情報報告
書をインターネットにより公表
するとともに、冊子として消費
生活センター、消費者団体、行
政機関、消防・警察、原因究明
機関等関係機関に配布した。
また、国民に情報提供が必
要な事故情報について、特記
ニュースにより消費生活センタ
ー、消費者団体、行政機関、
消防・警察、原因究 明機関
等の関係機関に、情報提供し
た。
<<成 果 発 表 会 >>
製品安全に係る業務成果を
関係機関・企業等に直接情報
提供することを目的に、東京及
び大阪の2会場で開催した。参
加者は合計で600名弱(平成
18年度370名)であった。
<<年 度 ・ 四 半 期 報 告 書 >>
(ホームページ公表)
・ 平 成 1 8 年 度 報 告 書 (平 成 1 9
年12月4日)
・平成18年度4四半期報告書
(平成19年7月20日)
・事故情報データベースへのア
クセスページ数
19年度 294万ページ
(18年度 212万ページ)
・平成19年4月より最新事故情
報の公表を開始した(毎週月
曜日に直近の1週間分を公
表)。
(刊行物)
・年度報 平成18年度版 2,
500部(平成17年度版 2,
500部)
<<社 告 ・ リ コ ー ル 情 報 >>
・ホームページで社告・リコール
情報を公表
アクセスページ数 約27万
ページ/年
<<特 記 ニ ュ ー ス >>
・消費者に迅速に危険情報を周
知させるため7回発行し、各回
約2,300ヶ所に送付した。
・ホームページで特記ニュース
を掲載
アクセスページ数 約24万
ページ/年
<<電 子 メ ー ル マ ガ ジ ン >>
・平成17年7月から隔週に配信
しているメルマガ「PSマガジ
ン」を、平成19年度は、24
回、特記ニュースとして7件配
信 し た 。 読 者 は 4 , 3 8 7 名 (前
年 度 比 3 9 % 増 )と な っ た 。
<<英 語 版 電 子 メ ー ル マ ガ ジ ン >>
・英語版電子メールマガジンを
海外の製品安全業務に携わっ
ている関係者向けに配信した。
<<広 報 誌 の 創 刊 >>
・製品安全業務に携わっている
方々を対象に平成18年度に
創刊した製品安全に関する広
報誌「生活安全ジャーナル」を
3回(4号~6号)、各6,000
部発刊した。
<<マ ス コ ミ へ の 対 応 >>
・NITEの製品安全に係る取り
組みに関して、テレビ局、新聞
社からの取材要請に対応し
た。(テレビ報道 54件、新聞
報道 88件)
<<経 済 産 業 省 関 係 >>
・経済産業省主催の「製品安全
点検日セミナー」に積極的に協
- 60 -
・19年度事故情報収集・調査報
告書をホームページ上で公表し
た。また、冊子を全国の消費生
活センター消費者団体、行政機
関、消防・警察、原因究明機関
等の関係機関に配布した。
・収集した事故情報の中で特に
国民に注意喚起が必要と判断
した、消費者の誤使用・不注意
による製品事故を中心に紹介し
た<身・守りハンドブック>を発
行し、全国の消費生活センタ
ー、消費者団体、行政機関、消
防・警察等の関係機関や消費
者に情報提供した。
なお、下記に記載した以外の
情報提供の業務実績は、「Ⅰ.
A.2.戦略的な広報の実施」に
別掲した。
①年度報告書等
・19年度事故情報収集制度報告
書 を 公 表 し た 。 (12/26)
・20年12月までの調査終了分
の事故情報を順次公表し、同時
に公開用事故情報データベース
へ追加更新した。アクセスペー
ジ数約368万ページ
・毎週金曜日に直近1週間分に
ついて最新受付事故情報として
公表。
②社告・リコール情報
・ホームページ上で社告・リコー
ル情報を公表。アクセスページ
数約39万ページ
③特記ニュース
・消費者に迅速に危険情報を周
知するため、「株式会社萬品電
機製作所が製造した電気こんろ
による事故の防止に関する注意
喚起」に関する特記ニュースを
ホームページ上で公表した。
④電子メールマガジン
・「PSマガジン」を25回配信し
た。読者数は、5,035名。
・英語版「PSマガジン」を海外の
製品安全業務に携わっている関
係者向けに配信。
⑤リーフレットの発行
・事故防止のための啓発リーフレ
ット「夏の事故」を作成し、全国
の消費生活センター等へ配布し
た。
⑥経済産業省との共同による製
品安全啓発
・毎月経済産業省が主催する「製
品安全点検日セミナー」に機構
職員を派遣し、パネルや事故品
等の展示・説明を行い、積極的
な啓発活動を行った。
・11月、経済産業省と共催で「製
品安全総点検セミナー」を開催
した。
・20年度事故情報収集・調
査結果をホームページ上で公
表した。
・収集した事故情報の中で特
に国民に注意喚起が必要と判
断した、消費者の誤使用・不
注意による製品事故を中心に
紹介した<身・守りハンドブ
ッ ク 2010> を 発 行 し 、 全 国 の
消費生活センター、消費者団
体、行政機関、消防・警察等
の関係機関や消費者に情報提
供した。
①年度報告書等
・21年度第3四半期調査終了
分の事故情報を順次公表し、
同時に公開用事故情報データ
ベースへ追加し、27,463件
を公表した。アクセスページ数
約445万ページ。(前年同期
比121%)
・毎週金曜日に直近1週間分に
ついて最新受付事故情報とし
てホームページで公表。
②社告・リコール情報
・ホームページ上で社告・リコー
ル情報を公表。アクセスページ
数約40万ページ。(前年同期
比104%)
・社告・リコール品の情報を周
知し、事故を防止するため、
「ハロゲンヒーターの社告・リコ
ール」リーフレットを作成し、ホ
ームページ上で公表した。
・最新の社告・リコール品の情
報(28製品)を周知し、事故を
防止するため、「リコールなど
注意を呼びかけています」とい
うリーフレットを作成し、ホーム
ページ上で公表した。
③電子メールマガジン
・「PSマガジン」を27回配信し
た。配信登録者拡大のためチ
ェーンストア協会、都道府県教
育委員会などへダイレクトメー
ルを8,647通発送し、読者数
を6,892名に拡大した。(前
年 同 期 : 5,035 名 )
・英語版「PSマガジン」をCPS
C(米国)、KATS(韓国)等の
海外の製品安全業務に携わっ
ている関係者向けに配信。
④リーフレット及びちらしの発行
・事故防止のための啓発リーフ
レット「夏の事故」及び「冬の事
故」を作成し、ホームページ上
で公表すると共に全国の消費
生活センター等へ配布した。
消費者へ注意喚起をしたり、
リコール情報を届けるため「こ
んな事故にもご用心」及び「リ
コールなど注意を呼びかけて
います」ちらしをそれぞれ8号
まで作成し、ホームページ上で
公表した。
⑤メディア等への情報提供
・プレスリリースによる事故防止
のための注意喚起を「ブラウン
管テレビ」、「IHこんろ・ガスこ
んろ」、「ストロー付きペットボト
ルキャップ」、「調理中の沸
騰」、「自転車」、「低温やけ
ど」、「暖房器具」、「電源コード
の断線」、「カセットこんろ」、
「 身 ・ 守 り ハ ン ド ブ ッ ク 2010 の
発行」「家電製品の発火事故
原 因 究 明 マ ニ ュ ア ル 2010 の 発
行」について、11件(9回)行
【例】
「紙用シュレッダーによる幼
児の指切断事故の再発防止に
ついて」 「リモコン付き電気ス
トーブの誤作動について」 「デ
スクマットによる皮膚障害事故
について」等
<<電 子 メ ー ル マ ガ ジ ン >>
・17年7月から配信している
電子メルーマガジンは、通常
号を総計26号、特別号として
特記ニュース、製品安全トピッ
クスを総計15号配信した。読
者 は 昨 年 度 末 の 1,936 名 か ら
引き続き増加し、3月末には
3,182 名 ( 64%増 ) と 大 幅 に 増 加
した。
【例】
「誤使用事故防止シンポジウ
ム」 「松下電器産業株式会社
製FF式石油温風暖房機事故
の原因究明について」 「米国
消費者製品安全委員会(CPS
C)との新たな協力関係の構築
について」
<<英 語 版 電 子 メ ー ル マ ガ ジ ン >>
・英語版電子メールマガジンを1
2月下旬に海外の製品安全業
務に携わっている関係者向け
て配信した。
<<広 報 誌 の 創 刊 >>
・製品安全業務に携わっている
人を対象に製品安全に関する
広報誌を4月に創刊し、HPか
らダウンロードできるようにし
た。
広報誌を創刊するにあたっ
て、学識経験者、消費者代表、
マスコミ関係者等から構成され
る編集委員会を開催し、掲載
内容について検討した。
創 刊 号 : 5 ,0 0 0 部
第 2 号 : 2 ,5 0 0 部
第 3 号 : 4 ,0 0 0 部
HPのPDF版の総アクセス数
が71,000件以上となり、広
報誌が活用されていると考え
られる。
<<英 訳 版 の 刊 行 物 >>
・誤使用事故防止ハンドブック
(5月)
・製品安全パンフレット(2月)
<<教 育 機 関 向 け 広 報 >>
・子供の事故を防ぐためには、
教育関係機関等に啓発するこ
とが重要であると思われること
から、少年写真新聞社からの
執筆依頼に協力した。「暖房器
具の誤った使い方で起きてい
る事故」(12月8日号)
また「知らぬ間におきる低温
火傷」のポスター写真の指導
者として掲載された。(1回)。
2月にはポスター写真「使い
捨てカイロによる低温火傷」の
防止について発行した。
<<マ ス コ ミ 対 応 >>
・7月にはパロマ製ガス湯沸器
による一酸化炭素中毒事故
が、また、シュレッダーによる
子供の指の切断事故が報道機
関に大きく取り上げられ、事故
内容、検索方法、事故同等品
等について、生・福センターは
テレビ局、新聞社等からの取
材活動に積極的に対応した。
(テレビ局:8局21件、新聞社
:15社27件)
<<経 済 産 業 省 に 協 力 >>
・パロマ、シュレッダー事故を受
力をい、本所(5月)及び生活・
福祉技術センター(大阪)(9
月) において各一回実施し
た。平成20年2月にも本所に
おいて実施。
・事故防止のための啓発リーフ
レットを夏の事故、冬の事故及
び新生活に向けての3回作成
し、点検日セミナー及び全国の
消費生活センター等へ配布し
た。
夏 の 事 故 :10,000部
冬 の 事 故 :50,000部
新生活スタート: 3 0 , 0 0 0 部
・製品安全総点検への共催
11月19日に経済産業省と共
催で製品安全総点検セミナー
を開催した。
・視力補正を目的としないカラー
コンタクトレンズの調査につい
て、4回の委員会を開催し、カ
ラーコンタクトレンズの障害実
態調査、海外の規制状況、品
質性能テスト等を踏まえ、平成
19年度中にカラーコンタクトレ
ンズの安全性のあり方につい
てとりまとめを行い、経済産業
省及び厚生労働省に報告書を
提出した。
<<そ の 他 >>
・大阪にも事故品の展示室を開
設した。
・NITEスクエア及び大阪の展
示室で展示している事故品を
各地で開催している消費生活
展等の展示等に貸し出すとと
もに、に説明担当者の派遣を
行った。平成19年度は、43回
(昨年同期7回)。
・消費生活センター、消防機関、
工業会等の要請に応じ、116
回の講演会に講師を派遣し、
消費者への啓発や、事故防止
のための情報提供を行った。
- 61 -
った。
・マスメディアからの事故内容、
事故件数等の問い合わせ及び
再現実験映像の提供依頼につ
いて、87件対応した。
・上記の結果、新聞掲載80回
(5大紙52回)、テレビ報道11
8回(全国放送104回)、ラジ
オ放送1回取り上げられた。
⑥製品安全パンフレット
・製品安全センターの組織及び
名称変更と消費者庁発足に伴
い製品安全パンフレットを2度
改訂し、全国の消費生活セン
ター等へ配布した。(2万冊作
成)
⑦生活・安全ジャーナル
・生活・安全ジャーナル第8号を
作成し、ホームページ上で公
開した。
⑧経済産業省との協同による製
品安全啓発
・毎月経済産業省が主催する
「製品安全点検日セミナー」に
講師を12名派遣し、パネルや
事故品等の展示・説明を行い、
積極的な啓発活動を行った。
・ 11 月 、 経 済 産 業 省 と 共 催 で
「製品安全総点検セミナー」を
開催した。
け開催された「産業構造審議
会消費経済部会製品安全小委
員会」の審議会資料用として
海外の規制調査、事故情報の
データ提供等に対応した。
・消費生活用製品安全法改正
の国会審議にあたっては、国
会議員からの質問に関する回
答(案)の作成、国会議員の質
問に関するデータ検索、事故
情報の整理・提供など積極的
に対応した。
・製品安全総点検への共催
経済産業省と11月20日から
共催した製品安全総点検週間
の実施においてパンフレット作
成、製品安全総点検セミナー
の開催及び講演講師を行っ
た。
<<そ の 他 >>
17年度実施した取引試買テ
スト、センターテスト支援のテ
スト結果をHPで公開した
( 4) 製 品 安 全 体 系 の 高 度 化 を ( 4) 製 品 安 全 体 系 の 高 度 化 を ( 4) 製 品 安 全 体 系 の 高 度 化 を
目指した調査研究
目指した調査研究
目指した調査研究
現行制度上の問題点等の分
析も行いつつ、消費者が利用
する製品の安全性をより高い
ものにするため、新たな製品
安全体系のあり方の調査研究
等を行う。
2.標準化関係業務
現行制度上の問題点等の分 ・消費者が利用する製品の安全
析も行い つつ、消費者が利用 性をより高いものにするため、
す る 製 品 の 安 全 性 を よ り 高 い 国内外の製品安全の関連制度
も の に す る た め 、 国 内 外 の 製 に関する勉強会を11回開催し
品 安 全 の 関 連 制度 に 関す る 情 た。
報収集・調査・分析・評価を行 ・海外の規制について緊急調査
うとともに、有識者で構成する を実施し、経済産業省に情報
研 究 会 の 開 催 等 に よ り 、 社 会 提供をした。
制度、技術基盤も視野に入れ ・有識者等で構成する研究会を
て規制・基準体系の構築等に 設置し、海外の制度、技術基
向けた提言等を行う。
準について規制・基準体系の
構築等に向けた検討を行っ
た。
2.標準化関係業務
2.標準化関係業務
(1) 高 齢 者 ・ 障 害 者 対 応 等 の 分 (1) 高 齢 者 ・ 障 害 者 対 応 等 の 分 (1) 高 齢 者 ・ 障 害 者 対 応 等 の 分
野における標準化
野における標準化
野における標準化
高齢者・障害者が安全で使
いやすい製品の普及、製品・
消費者の価値観の多様化等
に対応した市場形成の観点
から、必要に応じ、高齢者・障
害者対応等の分野における
標準化体系案を作成するとと
もに、関係機関と連携を図り、
同分野におけるJIS等の国家
標準の整備を図る。また、国
際標準化活動に積極的に参
画し国際標準提案も行う。
さらに、JIS等として制定さ
れた以降は、定期的な見直し
を行うこととする。
A
( 4) 製 品 安 全 体 系 の 高 度 化 を
目指した調査研究
( 4) 製 品 安 全 体 系 の 高 度 化 を 目
指した調査研究
( 4) 製 品 安 全 体 系 の 高 度 化 を
目指した調査研究
・平成18年度に実施した製品
安全基準の整備(製品安全規
格体系の調査)報告書を政府
及び関係機関に報告し周知を
図った。
・製品安全規格体系のあり方に
ついて、家電製品業界を対象
に、平成18年度報告書の説
明会を開催した。
・平成19年度は、新たな調査
研究は実施していない。
・20年度業務報告会において1
8年度製品安全規格体系報告
書に関する説明を実施し、リス
ク評価の必要性、機構が行政に
対して提言を行った内容につい
て公表。
・経済産業省が行う新しい規制
体系を進める委員会の運営に
対する助言を行った。
・関連工業会(家電製品協会等)
に対して規格体系の重要性に
ついて説明を行った。
製品安全4法のうち、電気用
品安全法の技術基準について、
見直しを含め着手した。
2.標準化関係業務
A
2.標準化関係業務
A
2.標準化関係業務
(1) 高 齢 者 ・ 障 害 者 対 応 等 の 分
野における標準化
( 1) 高 齢 者 ・ 障 害 者 対 応 等 の 分
野における標準化
(1) 高 齢 者 ・ 障 害 者 対 応 等 の 分
野における標準化
高齢者・障害者が安全で使い
やすい製品の普及、製品・消費
者の価値観等の多様化等に対
応した市場形成の観点から、以
下の業務を行った。
高齢者・障害者が安全で使い
やすい製品の普及、製品・消費
者の価値観等の多様化等に対
応した市場形成の観点から、以
下の業務を行った。
高齢者・障害者が安全で使い
やすい製品の普及、製品・消費
者の価値観等の多様化等に対応
した市場形成の観点から、以下
の業務を行った。
高齢者・障害者が安全で使い
やすい製品の普及、製品・消費
者の価値観等の多様化等に対
応した市場形成の 観点から、
以下の業務を行った。
① 高齢者・障害者対応等の分 ①福祉用具標準化体系案及び
野におけるJIS等の国家標準 アクションプラン
の整備を図るため、福祉用具 ○経済産業省、試験機関、工業
に関して、標準化体系案を作 会を含めた連絡会での意見を
成するとともに、必要に応じ、 参考に、 民間機関が標準化を
標 準 化 を 効 率 的 に 促 進 す る 行うためのアクションプラン{福
た めの アクシ ョンプラ ンを作 祉用具個別製品規格(標準化
成する。
対象範囲)、NITEがこれまで
実施してきた標準化のための
プロセスフロー(作成手順)、
工業会、試験機関における実
施手順を勘案した方策等}を作
成 し た 。 ま た 、 nite の 指 導 の
元、このアクションプランに基
づき、民間機関において標準
化実施の調査が開始された。
(内閣府平成18年度高齢社会
白書にも盛り込まれた。)
○高齢者・障害者配慮部会
( nite 内 委 員 会 ) の 了 承 の 下 、
福祉用具標準化体系案策定W
Gを新たに設置し、福祉用具
標準化体系案を作成するとと
もに、これを踏まえ、複数の製
品分野に共通して用いられる
試験・評価方法の標準化のう
ち民間では実施できない部分
① -1 技 術 面 か ら の 連 携 ・ 協 力 に
よ る JIS 整 備 の 推 進 、 連 携 強
化
○国際医療福祉大学との連携1
1月、高齢者・福祉分野におけ
る福祉用具などの評価手法開
発、標準作成などに係る連携・
協力協定を締結した。この締結
を踏まえて12月の連絡協議
会の場で、共同事業1件、設
備等の相互利用2件について
合意を得た。
○ 埼 玉 県 産 業 技 術 セ ン タ ー (S A
IT E C )と の 協 力
8月にSAITEC福祉・デザイ
ン部において、「福祉用具標準
化体系案」の説明を実施する
とともに、共通機能別規格の
開発協力を依頼した。
○日本福祉用具・生活支援用
具 協 会 (J A S P A )及 び (財 )日 本
文化用品安全試験所が事務局
となっている「福 祉用具の試
験方法開発委員会」の委員長
として入浴用いす等4品目の
試験方法開発を取りまとめた。
○JASPAが事務局となってい
- 62 -
① -1 民 間 機 関 等 に よ る 標 準 化 活
動に対する技術的支援
高齢者・障害者対応分野の
標準化を推進するため、業界団
体等が実施している個別製品に
関わる標準化活動に対し、これ
までの機構の業務を通じて得ら
れた情報、知見等を基に、技術
面からの支援を実施した。
・日本福祉用具・生活支援用具
協 会 ( JASPA ) が 実 施 し た 福 祉
用 具 JIS 規 格 ( 移 動 式 リ フ ト 、 体
圧分散マット等、9規格)の制定
・改正案の作成に対し支援し
た。
・(財)日本規格協会、(社)日本
サッシ協会、(社)日本包装技術
協会の規格審議(計6件)に対
し支援した。
① -1 民 間 機 関 等 に よ る 標 準 化
活動に対する技術的支援
これまでの機構の業務を通じ
て得られた情報、専門的知見
等を基に、日本工業標準調査
会 ( JISC ) 、
日本福祉用具・生活支援用
具 協 会 ( JASPA ) 、 独 立 行 政 法
人 産 業 技 術 総 合 研 究 所
( AIST ) 、 ( 財 ) 日 本 規 格 協 会 、
(社) 日本サッシ協会の5機関
に対し、ハンドル型電動車い
す、浴槽内いす、浴室内すの
こ等、51件のJIS規格等の作
成審議に技術面から支援を行
った。
高齢者・障害者が安全で使い
やすい製品の普及、製品・消費
者の価値観の多様化等に対応
した市場形成の観点から、以下
の 業 務 を 行 う。
の 規 格 開 発 ( 2.( 1) ② 参 照 ) の
ために、機構が果たす役割に
ついて、同部会及び標準化業
務推進委員会に提案・報告し
た。また、福祉用具標準化体
系案報告書については3月に
スウェーデンで開催された
ISO/TC173 総 会 で 発 表 を 行 っ
た。
る以下の委員会で委員として
技術面を含めた協力を行った。
【 I S O 車 い す 幹 事 会 (2 回 )、 I S O
車 い す 幹 事 会 W G (3 回 ) 、 I S O
ベ ッ ド 委 員 会 (1 回 )、 I S O リ フ ト
回 答 原 案 委 員 会 (1 回 )、 日 中
韓 協 力 標 準 化 委 員 会 (2 回 )、
福 祉 用 具 の JIS 規 格 作 成 調 査
研 究 (3 回 )、 体 位 変 換 器 分 科
会 (6 回 )、 入 浴 排 泄 用 部 会 (6
回 )、 標 準 化 部 会 (2 回 )に 、 延
べ33人参画】
○(財)日本規格協会が事務局
となっている「高齢者福祉用具
規格調整分科会」委員として
出席し、5件の日本工業規格
( J IS ) 原 案 を 審 議 し た 。
① -2 共 通 規 格 の 開 発
○「福祉用具標準化体系案報
告書」のコアとなる約80の共
通機能別規格の開発のための
アクションプランを見直し、約5
00の文献調査、関係者へのヒ
アリング(大阪府立介護情報・
研修センター等)を実施、外部
有識者(福祉用具技術部会)
の承認を得た上で、アクション
プランに沿って開発した検証シ
ステムを活用して、37機能に
ついての試験方法(約200項
目)を確立した。
○ 日本工業標準調査会が開催
する高齢者障害者支援専門委
員会に委員として参画し、平成
18年度に策定した「福祉用具
標準化体系案報告書」につい
て報告すると共に、同体系案
のコアとなる機能別共通規格
の開発概要について報告し
た。また、産業技術連携推進
会議福祉技術シンポジウム、
北東アジア標準化協力会議
(日中韓協力)等で発表を行っ
た。
① -2 複 数 の 製 品 分 野 に 共 通 す る
試験方法等の開発
民間機関等の標準化活動を
加速的に推進するため、民間で
は実施できない複数の製品分
野に共通して用いられる試験方
法等について、経済産業省、関
係工業会等と意見交換を行うと
ともに、外部有識者等の意見を
参考に、製品の機能別に79に
分類し、大学、地方自治体の工
業技術センターと連携して、そ
れら機能の試験方法について
規格を開発している。
・19年度に開発した37機能の
試験方法規格案をホームペー
ジで公開し、パブリックコメント
の募集を開始した。また、試験
条件等の課題のある姿勢保持
機能、リクライニング機能、歩行
補助機能等、8機能について、
被験者データの収集を行い、規
格案の精度を向上させた。更
に、残り42機能の安全に関す
る試験方法についてはドラフト
を完成させた。
・効率的な規格開発を行うた
め、大学、公設試等の外部リソ
ース(国際医療福祉大学、埼玉
県 産 業 技 術 総 合 セ ン タ ー
( SAITEC) 、 地 方 独 立 行 政 法 人
東京都立産業技術研究センタ
ー)の活用を図った。
① -3 継 続 テ ー マ
○視覚障害者誘導用ブロック等
の視認性に係る標準化(16年
度~20年度)
・色特性計測の被験者200名
確保のため、新たにロービジョ
ン者45名の医学的属性計測
を実施するとともに、ロービジ
ョン者27名の視力・視野の確
認 ( 16 年 度 ~ 20 年 度 ま で に 4
56名実施)を行とともに、色特
性計測データ(165名)を取得
・ 整 理 し た 。 ( 計 測 場 所 :
NITE 、 徳 島 大 学 、 兵 庫 県 福 祉
のまちづくり工学研究所、国立
身体障害者リハビリテーション
センター)
・ 標 準 化 推 進 WG を 6 回 開 催 し 、
色特性計測実験計画及びフィ
ールドテスト実験計画(案)を
検討・作成した。作成した実験
計画等に基づき、色特性計測
装置を開発・整備し、フィール
ドテスト実験設備の検討を行っ
た。
- 63 -
① -3 継 続 テ ー マ
・視覚障害者誘導用ブロック等の
視認性に係る標準化
ロービジョン者6名の医学的属
性計測とロービジョン者7名の
視力・視野の確認を行うととも
に、ロービジョン者63名による
視認性実証実験を行い、これま
でに得た成果の実効性を確認し
た。また、これまでに得た成果
を基に、点字ブロックの視認性
に関する標準化(案)を作成し
た。
・人間感覚データベース
19年度に「年齢別聴覚閾値分
布の標準化」で収集したデータ
を補完するために、51名の聴
覚閾値データを収集、解析し
た。また、新交通バリアフリー法
に関して、音案内について規格
化の要望があったことから、音
の空間特性について51名分の
基礎的なデータを収集した。
① -2
複数の製品分野に共通
する試験方法等の開発
・経済産業省、関係工業会、外
部有識者等と技術面からの連
携・協力を実施し、製品機能別
の分類を79機能から71機能
に集約・合理化を図った。
・37機能の試験方法規格案に
ついて、20年度に実施したホ
ームページ上での公開(パブリ
ックコメント)に対して寄せられ
た意見に対し、調査・検討及び
第三者機関による検証を実施
し、規格案の修正を行った。
・残り34機能のうち、乗車者介
助者操作機能、テーブル機
能、姿勢保持機能等12機能
について、試験条件の設定等
規格作成に必要な被験者デー
タの収集を行い、当該規格案
の精度向上を図った。また、規
格案に対する一般からの意見
聴取を行うため、ホームページ
上で公開作業するためのコン
テンツを作成した。
○効率的な規格開発の実施
効率的な規格開発を行うた
め、埼玉県産業技術総合セン
タ ー ( SAITEC)と の 共 同 事 業 を
実施し、高齢者が使用する入
浴用チェアや車いす等からの
すべりによる転落事故の防止
に資するため「すべり止め機
能」について試験方法規格案
を作成するなど、大学、公設試
等(国際医療福祉大学等)の
外部リソースの活用を図った。
① -3 継 続 テ ー マ
AI ST と 連 携 し 、 以 下 3 件 の 共
同事業を実施し、ステンドグラ
フトの力学試験方法等、2件の
J IS 原 案 を 作 成 し た 。
・視覚障害者誘導用ブロック等
の視認性に係る標準化(ロー
ビジョンのための可読文字サ
イズの標準化)
・インプラントの力学的評価方
法に係る標準化
・人間感覚データベース(年齢
別聴覚閾値分布の標準化、公
共空間に設置する移動支援用
音案内の標準化)
・視覚障害者誘導システムの標
準化に強い発言力を持つ米国
のアクセスボード(ワシントン
DC) を 訪 問 し て 米 国 の 関 連 規
格を入手するとともに、点字ブ
ロック視認性に関する国際標
準化実施への協力を取り付け
た。
・平成18年度までの成果を基
に、点字ブロック視認性に関す
るJIS原案を検討するととも
に、ISOに提案するNWI案の
検討を行った。
○年代別聴覚閾値分布の標準
化(18年度~19年度)
・ ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 (A I
S T )と の 共 同 事 業 と し て 、 引 き
続き80名分のデータを収集
し、全910名分(AISTでのデ
ータも含む)等の解析・検討を
行 い 、 新 た に 高 周 波 領 域 (8
kHz ~ 1 6 kHz)を 含 め て ISO 7
029の形式に準じたデータと
し た 。 ( ISO/TC43/WG1 次 回 は
5月開催予定)。
・測定結果を論文として日本音
響学会聴覚研究会で報告し、I
SO規格に反映するための作
業を行い、
ISO/TC159/SC5/WG5 ( 1 0 月 、
タイ)において経過報告を行っ
た。
① -4 調 査 研 究 終 了 テ ー マ
○生体親和性インプラント材料
のテクノロジーアセスメント技
術 ( 14 年 度 ~ 18 年 度 、 NEDO
委 託 事 業 ) フ ォ ロ ー ア ッ プ ( 19
年度)
・NEDOプロジェクトにより確立
されたインプラントの力学的評
価技術に基づき、主要なインプ
ラント2種類(髄内釘、γネイ
ル ) に つ い て の TR 案 を 作 成 。
・NEDOの事後評価分科会で
のプレゼン資料としてプロジェ
クトの概要説明資料(公開版、
非公開版)、事業原簿等の関
係資料を作成し、事後評価分
科会に対応した。
・ASTM(米国材料試験協会)
春季国際会議にプロジェクトの
一員である京都大学再生医療
研究所ともに参加し、NEDO
プロジェクトの成果を発表し
た。
・東京、大阪において、プロジェ
クトの成果報告会を開催(約3
50名が参加)した他、第46回
日本生体医工学大会における
NEDOワークショップに参加
し、本プロジェクトの成果発表
を行った。
・本プロジェクトの成果の標準化
を行うため、整形インプラント
に係る2つの委員会に委員と
し て 参 画 し JIS 原 案 作 成 に 協
力した。
○これまでに得られた聴覚閾値
に係る調査研究の成果に基づ
き、平成18年度、「ディジタル
オーディオ音質評価法JIS原
案作成委員会」を設置し関連J
ISの原案を作成したが、ここで
作成したJIS原案3件につい
て、(財)日本規格協会が主催
する「規格調整分科会」におい
て、原案説明者として出席し、
日 本 工 業 標 準 調 査 会 (J I S C )
に提出した。当該案件は平成
- 64 -
① -4 調 査 研 究 終 了 テ ー マ
・(独)産業技術総合研究所との
共同研究により作成した「骨組
織の薄切標本の作成方法」1件
について、JIS規格として制定さ
れた。また、「金属系生体材料
の疲労試験方法」等5件につい
て、厚生労働大臣及び 経済
産 業 大 臣 に JIS 規 格 制 定 の 申
出を行ったほか、1件について
は厚生労働省の「人工股関節
審査ガイドライン(案)」に引用さ
れることとなった。
・機構の調査研究成果として「オ
ーディオ・ビジュアル機器-ディ
ジタル・オーディオ部-音響性
能の基本測定法」等3件、及び
「車いす用可搬形スロープ」がJ
IS 規 格 と し て 制 定 さ れ た 。
① -4 調 査 研 究 終 了 テ ー マ
・20年度に終了した「視覚障害
者誘導用ブロック等の視認性
に係る標準化」で実施したロー
ビ ジ ョ ン 者 延 べ 約 1500 名 を 対
象とした医学的属性計測、輝
度コントラスト感度計測、色覚
特性計測及び視認性実証実験
から得られたロービジョン者の
視覚特性データ及び解析結果
に基づき、国土交通省をはじ
めとする利害関係者等や、IS
O/TC173/WG8に対し、
視覚障害者誘導用ブロック等
の視認性規格案、調査データ
の提供を行う等、JIS化及 び
国際規格化に向けた成果の普
及活動を実施した。
20年4月11日に開催される
電子技術専門委員会で審議さ
れ、平成20年度にJIS規格と
して発行される予定である。
○平成18年度に終了した「手
すりの工学的安全性評価方法
の開発」、「浴槽内いす・すの
この工学的安全性評価」、「体
位変換器の工学的安全性評
価」については、JASPAが実
施する品目別分科会に委員と
して参画した。特に体位変換
器については、新たな対象製
品の評価方法を迅速に提案す
る等、産業界への支援を実施
した。
○手すりの工学的安全性評価
方法
JASPA主催の福祉用具試験
法開発委員会に平成18年度
作成した手すりの工学的安全
性評価方法を提供し、JIS化
へ向けた審議に参画した。
○車いすの国際標準案作成
JASPAの車いす国際標準案
作成調査WGに出席して、リク
ライニング立ち上がり補助いす
の工学的安全性評価方法開発
で得た知見を提供し、車いす
のリクライニング試験方法国際
標準案の作成に参画、民間機
関の行っている標準化を支援
した。
② 高齢者・障害者対応等の分
野の関係機関に対し、機構が
担う広範な業務を通じて得ら
れる情報、知見等を基に、技
術面からの連携・協力を行う
ことによりJIS等の国家標準
の整備を推進する。また、複
数の製品分野に共通して用
いられる規格等のうち民間で
は実施できない部分について
は、自ら標準化に向けた調査
研究等を行うことにより、JIS
原案等の作成を行う。
② -1 関 係 機 関 へ の 技 術 面 か ら
の連携・協力
○年代別聴覚閾値分布の標準
化 ( 18 年 度 ~ 19 年 度 )
10歳代~70歳代の聴覚閾値
(聞こえる最小の音量)につい
てデータを取得するために、実
験方法の確立、マニュアル化、
被験者実験を実施した。また、
地域性の確認のために被験者
実験を九州大学に委託し、福
岡地区の被験者データを取得
した。被験者数は278名(高
校生52名、一般公募及び派
遣会社151名、九州大学75
名)を達成した。各年代20名
のデータ取得ができた。
本 事 業 に つ い て は
ISO/TC43/WG1 に 提 案 し て 、
ISO7029 の 改 定 案 と し て 審 議 を
求めた。
また、結果を活用していくた
め 、 ISO/TC159/SC5/WG5 に 担
当者がエキスパートとして参加
した。
○立ち上がり補助いすの工学
的安全性評価方法のJIS原案
作成
17年度に開発した評価手法
を日本福祉用具・生活支援用
具協会(JASPA)の補助いす
JIS原案作成委員会に提案
し、JIS化の審議に参画した。
12月に審議が終了し、19年
春JISが発行される予定であ
る。
○段差解消スロープの工学的
安全性評価
JASPAに設置された段差解
消スロープ分科会及びJIS原
案作成委員会に参画し、評価
方法について技術的な説明を
行う等JIS原案作成に協力し
た。11月に審議を終え、平成
19年度にJIS化の予定であ
る。
② 国際標準化関係
○ ISO/TC61(プラスチック)
ISO/TC61/SC2 ( 機 械 的 性 質 )
については、9月にインドで開
催 さ れ た SC2 総 会 、 SC2/WG2
会 議 、 SC2/WG7 会 議 、 SC2 コ
ンビーナ会議、コンビーナ研
修 、 SC2 研 修 及 び 年 次 会 議 代
表 団 会 議 に WG コ ン ビ ー ナ 及
びプロジェクトリーダー(以下、
「PL」という。)として出席。
SC2/WG2 ( 硬 度 及 び 表 面 特 性 )
に P L と し て 出 席 し 、 DIS2 を
FDIS に 進 め る こ と で 全 会 一 致
の 合 意 を 得 た 。 ま た 、 SC2/WG7
(破壊じん性試験)にコンビー
ナとして出席し、4件の国際規
格案を取りまとめるとともに、
PL と し て 進 め て い る CD18874
「薄肉材料の破壊じん性試験
方 法 」 に つ い て は CD 投 票 を 開
始することとなった。
WG7 コ ン ビ ー ナ と し て
ISO/TC61/SC2 に お け る 活 動 を
円滑に進めるため、欧州を中
心としてプラスチックの破壊力
学分野の専門家が一堂に会す
る ESIS ( 欧 州 構 造 物 健 全 性 協
会 ) / T C 4 ( Po ly me rs a n d
Composites ) に 日 本 か ら エ キ ス
パートを派遣し、ISOにおける
動向を伝えて理解を求めた。
○ ISO/TC159 ( 人 間 工 学 )
ISO/TC159/WG2 に 参 加 。 デ ー
タ提供した部分についての追
加作業に対応し、成果物の
TR22411 ( ア レ ル ギ ー 部 分 に つ
いてはNITEが作成)は近日中
に発行される予定である。
SC3(人体計測と生体力学)
の国際幹事として、平成18年
度作成した「SC3の活性化に
係る提言書」に基づきWG1及
びWG4に係る6つのプロジェ
クトテーマを発掘、そのうちW
G4の2つのプロジェクトをNW
- 65 -
② 幹事、コンビーナ、プロジェク
トリーダ等の業務
【 国際幹事国 】
・ ISO/TC159 ( 人 間 工 学 ) /SC3 ( 人
体計測と生体力学)
総 会 及 び CAG ( 議 長 諮 問 委 員
会)を6月にチェコで開催した。
ま た 、 SC3 の 国 際 幹 事 と し て 12
月 の TC159/AGAD ( ア ク セ シ ブ
ルデザイン・アドバイザリーグル
ー プ 会 議 ) 及 び TC159/CAG ( 議
長アドバイザリーグループ)会
議に出席し、国際幹事としての
責務を適切に果たした。
【 国際事務局 】
・ ISO/TC173 ( 障 害 の あ る 人 の た
め の 支 援 製 品 ) /WG1 ( 歩 行 補
助製品)
国際事務局として歩行補助具
用先ゴムの試験方法に係る国
際規格化業務を順調に進展さ
せた。
- DIS24415-1 ( 先 ゴ ム の 摩 擦
試 験 ) は 1 2 月 末 、 FDIS 段 階
ま で 進 捗 し 、 4 月 に は IS と し
て発行見込み。
- WD24415-2 ( 先 ゴ ム の 耐 久
性 試 験 ) は 1 0 月 、 DIS 登 録
承認まで進捗させた。
・ ISO/TC173/WG7 ( 歩 行 補 助 製
品歩行者領域における視覚障
害者誘導のための設備と方法)
国際ルールによりキャンセル
された審議案件について、経済
産業省が再提案するために必
要となる技術的資料等の作成を
行 っ た 。 審 議 案 件 が ISO ル ー ル
によりオートキャンセルとなった
た め 1 1 月 に ISO に 対 し 再 提 案
を行
った。
【 国内事務局 】
・ ISO/TC173/WG1
国内事務局として歩行補助具
用先ゴムの試験方法に係る審
②幹事、コンビーナ、プロジェク
トリーダ等の業務
② -1
ISO/TC173/WG1
( 身 体 障 害 者 支 援 製 品 /歩 行 補
助機器)
機構提案の「先ゴムの摩擦特
性 計 測 方 法 」 ( ISO 24415- 1)
は、 4 月 1 日に国際規格とし
て発行し、プロジェクトリーダー
としての業務を達成した。
また、「先ゴムの耐久性試験
方 法 」 ( ISO/DIS 24415-2)に つ い
て DIS 投 票 の 結 果 を 受 け て 寄
せられた意見に対応するた
め、3月にイギリス・バーミンガ
ムでWG1会合を開催した。
② -2 I S O / T C 1 7 3 / W G 8
(歩行補助製品歩行者領域に
おける視覚障害者誘導のため
の設備と方法)
機構の研究成果である視覚
障害者誘導用ブロック等JIS
の国際規格化を図る活動を行
った結果、視覚障害者誘導用
ブロック等の国際規格化のた
めの作業が認められ、機構は
WG8国際事務局を獲得した。
こ れ に 基 づ き 、 11 月 に 第 1 回
のWG8国際会議をストックホ
ル ム ( スウェ ーデン) で 開 催 す る な
ど国際事務局としての運営を
適切に実施した。
○体圧分散マットレスの工学的
安全性評価
JASPAに設置された体圧分
散マットレス標準化分科会及
びJIS原案作成委員会に参画
し、評価方法について技術的
説明を行い、JIS原案作成に
協力した。また、JIS原案に採
用されているNITEが開発した
体圧分散性能評価方法につい
て、その実証試験をJASPAと
の共同研究として行った。JIS
原案作成委員会での審議は平
成19年6月に終え、平成19
年 度 に J IS 化 の 予 定 で あ る 。
② -2 第 一 期 か ら 継 続 と な っ て い
るテーマ
○生体親和性インプラント材料
のテクノロジーアセスメントの
開 発 ( 14 年 度 ~ 18 年 度 )
生体親和性インプラント材料
の臨床応用を加速し、短時間
で寿命等の性能を評価できる
テクノロジーアセスメント技術
を開発し、寿命等の性能評価
に関する標準化を推進するた
めに、委託業務の担当者(独
立行政法人産業技術総合研究
所、京都大学再生医科学研究
所他4社)との打合せを平成1
8年6月2日に第1回目を開催
し、その後、各プロジェクトでの
進捗状況を把握しながら、第1
回技術開発委員会を平成18
年9月26日に、第2回目を平
成19年2月8日に開催した。
・NITEにおいては、髄内釘及び
γネイルについて、荷重試験
及び耐久性評価試験の試験条
件を検討し試験を実施した他、
インプラント材料の溶出物の分
析については、報告されたデ
ータをもとに評価方法の検討
を行った。
・当該事業は今年度が最終年
度で、プロジェクト全体で標準
化に資するためのTRの素案を
8件(NITE担当部分は2件、
生体インプラントの髄内釘とγ
ーネイル)作成した。
○金属系生体材料の切り欠き
感 受 性 評 価 方 法 の 標 準 化 ( 16
年 度 ~ 18 年 度 )
骨プレートや人工関節等の金
属製インプラントは、きずによ
る破壊が問題になっており、き
ずによる破壊の原因となる切
り欠き感受性に係る評価方法
を標準化することが求められ
ている。18年度は、17年度に
検討したインプラント材料の試
験片形状及び試験周波数、デ
ータ取得方法及び解析条件等
の検討を行い、試験方法の妥
当性を検証した。
○視覚障害者誘導用ブロック等
の 視 認 性 に 係 る 標 準 化 ( 16 年
度 ~ 20 年 度 )
弱視者の視覚特性(色、輝度
コントラスト感度等)計測を行
い、視覚障害者誘導用ブロック
等の視認性に係る標準化が強
く求められている。18年度は、
盲人団体、国立身体障害者リ
ハビリテーションセンター及び
筑波技術大学等の協力を得て
約200名の弱視者の輝度コン
トラスト感度に関する計測を実
施した。また、点字ブロック標
I(新規業務)としてISO本部へ
提出するなど、SC3の事業活
性化に貢献した。
○ ISO/TC173 ( 障 害 の あ る 人 の
た め の 支 援 製 品 ) /WG1 ( 歩 行
補助製品)
ⅰ 国 際 事 務 局 と し て 、
ISO/TC173/WG1 会 議 を 日 本 及
びフランスで開催すると共に、
国内事務局として国内対策委
員会を2回開催し、国際会議
における日本対処方針等をま
とめた。
ⅱ歩行補助具用先ゴムの要求
事項及び試験方法(摩擦)
・第40回WG会議(5月、東京)
に出席し、DIS案の説明を行
った。DISは5月から10月に
実施された国際投票で承認さ
れた。
・第41回WG会議(11月、仏)
でDIS投票の各国コメントを検
討した結果、必要な修正を行
った上でFDIS(最終国際規格
案)とする旨合意を得た。
・次回のWG会議で修正案を検
討し、FDIS登録へ進める予
定。
ⅲ歩行補助具用先ゴムの要求
事項及び試験方法(耐久性)
・国際投票の結果、NITEが提
案 し た I S O 24414-2 ( 歩 行 補 助
具用先ゴムの耐久性試験)がI
SOの新規業務として認めら
れ、同時にNITE職員がプロジ
ェクトリーダーに就任した(5
月)。規格原案の作成方針に
ついて、第40回及び41回W
Gで詳細を説明し、委員の同
意を得た。
・平成18年度開発した二種類
の耐久性試験装置による精度
検証及び試験条件の検証並び
にWG会議での積極的な活動
によってWD案(作業原案)が
完成した。今後、WD案をブラ
ッシュアップし、次回のWG会
議で承認を得る予定。
○ ISO/TC173WG7 ( 歩 行 領 域 に
おける視覚障害者誘導のため
の設備と方法)
ⅰ 国 際 事 務 局 と し て FDIS23600
( 音 響 信 号 機 ) の proof ( 内 容
の 最 終 確 認 ) を 行 い ISO23600
発行に貢献した。
ⅱ CD23599 ( 視 覚 障 害 者 用 誘
導用ブロック等)について、DI
S登録作業を実施したが、プロ
ジェクトが停止。国内対策委員
会がリハビリテーション工学協
会からJISCに移る等、産官学
での協力体制の構築がなされ
ている。
○ IEC/TC89 ( 耐 火 性 試 験 )
IEC/TC89/WG12 ( 試 験 用 火 炎
と熱に対する抵抗性)について
は、2回の国際会議(5月英
国、10月フランス)にエキスパ
ー ト と し て 参 画 し 、 CD3 を DTS
(Draft Technical Specification)に
進めた。また、エキスパートで
あ る N I T E 職 員 が 2007IEC1906
賞を受賞した。
- 66 -
議を順調に進展させた。(前掲
のとおり。)
【 コンビーナ、プロジェクトリー
ダ等 】
・ ISO/TC61 ( プ ラ ス チ ッ ク )
SC2(機 械 的 性 質 )/WG2(硬 度 及
び 表 面 特 性 )の プ ロ ジ ェ ク ト リ ー
ダ ー 及 び WG7(疲 労 及 び 破 壊 じ
ん 性 )の 国 際 コ ン ビ ー ナ と し て 、
FDIS19252 ( プ ラ ス チ ッ ク の 破 壊
じん性試験方法)について、11
月 に ISO19252-2008 と し て 発 行
するなど業務を適切に処理し
た。
・ ISO/TC159/SC5/WG5 ( 特 別 な 配
慮を必要とする人々のための人
間工学)
エキスパートとして参加し、機
構と(独)産業技術総合研究所
が共同で作成した報知音関係
の 規 格 ( JIS S0013 及 び S0014 )
の国際標準化を推進。その結
果 、 当 該 案 件 は CD ( 委 員 会 原
案)として登録された。
・ IEC/TC89 ( 耐 火 性 試 験 ) /WG12
(試験用火炎と熱に対する抵抗
性)
2 回の国際会議( 5 月ドイツ、
11 月 マ ル タ ) に エ キ ス パ ー ト と し
て参画し、機構が提案した「着
火性測定方法」について国際標
準化を推進した結果、 9 月に
IEC/TS60695-11-11 と し て 発 行 し
た。
準化の審議が行われている
ISO/TC173/WG7 の 第 4 回 国 際
会議にて輝度コントラスト感度
計測結果の中間発表を行い、
視認性について日本から新規
業務項目(以下、「NWI」とい
う。 ) を 出 す こ と が 了 承 さ れ た 。
○高齢者・障害者配慮規格策
定のための技術情報の標準化
( 16 年 度 ~ 18 年 度 )
ISO/TC159/WG2 の 国 際 委 員
会及び国内委員会に参加し
て 、 作 成 予 定 の ISO/TR に 身 体
特性分野及びアレルギー分野
の記述をする事で了承された。
記述内容については国際委員
会及び国内委員会で説明を行
い、委員からの疑問点・質問
事項に対して回答して、NITE
の主張した事項について、ほ
ぼ記載されることとなった。ま
た 、 ISO/TR に つ い て の 各 国 か
らのコメントに対しても、適切
に回答を行った。
ISO/TR に つ い て 、 一 般 向 け に
いくつかの例示をした冊子の
修正を行った。
○チャンバー法による電子機器
からのVOC等放散測定方法
の 標 準 化 ( 16 年 度 ~ 18 年 度 )
室内で使用される電子機器
から放散される揮発性有機化
合物(VOC)等を測定する方
法を標準化するために、18年
度は、JIS原案作成委員会を
設置して、16年度及び17年
度の調査結果を踏まえて作成
した測定方法の素案審議に加
え、技術調査としてチャンバー
性能確認方法及びコンディショ
ニング条件の調査を実施し、こ
の結果をJIS素案に反映する
ため審議を行い、年度末には
JIS原案を作成した。
○手すりの工学的安全性評価
方 法 の 開 発 ( 17 年 度 ~ 18 年
度)
手すりの転倒防止に係る強
度、安定性、耐久性等の工学
的安全性の評価方法開発を目
指して、手すりの実使用におけ
る問題点を検討するため、被
験者実験、強度、耐久性等の
機械試験を実施し、これら実験
等のデータを基に手すりに最
適な安全性評価方法を作成し
た。
○浴槽内いす・すのこ(入浴補
助用具)の工学的安全性評価
( 17 年 度 ~ 18 年 度 )
運動機能の衰えた高齢者の
入浴を補助する浴槽内いす・
浴槽内すのこの工学的安全性
評価を開発した。18年度は、
17年度の国内外の関係規格
整備実態等の調査結果を踏ま
え、安定性、強度、滑り抵抗特
性など工学的評価項目のテス
トを実施し、試験方法のJIS素
案として取りまとめ、。JASPA
へ提出した。
○体位変換器の工学的安全性
評 価 ( 17 年 度 ~ 18 年 度 )
体位変換器の工学的安全性
評価方法の開発に当たって
は、既存規格の活用等によっ
て効率化を図りながら評価方
法の開発を進めた。3月のJA
SPAの分科会(JIS素案の作
成)で評価項目及び評価方法
- 67 -
の概要説明並びに意見交換を
行い、評価方法を試験方法の
JIS素案としてとりまとめJAS
PAへ提供した。
② -3 J IS 原 案 等 の 作 成
○音響性能の基本測定法のJI
S原案作成
産総研との共同事業で作成し
た TR C 0028 を 踏 ま え 、
IEC61601-1 「 オー デ ィ オ ・ ビ ジ ュ
アル機器-ディジタル・オーデ
ィオ部-音響性能の基本測定
法-第1部:一般事項」及び
「オーディオ・ビジュアル機器
-ディジタル・オーディオ部-
音響性能の基本測定法-第2
部 : 一 般 消 費 者 用 」 、 IEC
61601-4 「 オ ー デ ィ オ ・ ビ ジ ュ ア
ル機器-ディジタル・オーディ
オ部-音響性能の基本測定法
-第4部:パーソナルコンピュ
ータ」の3件について、18年度
に JIS 原 案 を 作 成 し た 。
○報知光の視認性評価方法TR
提案
15年度調査研究後に旧JIS
フォーマットで作成していたTR
素案を大幅に加筆、修正し、新
JISフォーマットに対応するTR
案を作成した。
③ 国 際 標 準 化 機 構 ( ISO ) 、 国 ③ -1 ISO / TC61 ( プ ラ ス チ ッ ク )
際 電 気 標 準 会 議 ( IEC ) の 各 / SC2 ( 機 械 的 性 質 )
種委員会等に積極的に参画・
9月に横浜で開催された
提 案 し 、 我 が 国 の 国 際 標 準 化 TC61 総 会 で WG2 ( 硬 度 及 び
活動に貢献する。
表面特性)のプロジェクトリー
ダ ー ( 以 下 、 PL と い う 。 ) と し て
DIS19252 「 耐 傷 性 評 価 方 法 」
投票を実施。
ま た 、 WG7 ( 破 壊 じ ん 性 試
験 ) で は コ ン ビ ー ナ 及 び PL と
し て 、 CD18874 「 薄 肉 材 料 の 破
壊じん性試験方法」投票を予
定するとともに、コンビーナとし
て他の 5 プロジェクト案件の審
議を行った。
更 に 、 WG7 コ ン ビ ー ナ と し
て ISO/TC61/SC2 に お け る 活 動
を円滑に進めるため、欧州を
中心としてプラスチックの破壊
力学分野の専門家が一堂に会
す る ESIS ( 欧 州 構 造 物 健 全 性
協 会 ) /TC4 ( Polymers and
Composites ) に 参 加 し 、 ISO に
おける動向を伝えて理解を求
めるとともに、欧州における動
向についての最新情報を把握
する活動を行った。
③ -2 ISO / TC159 ( 人 間 工 学 )
SC3 ( 人 体 計 測 と 生 体 力 学 )
の国際幹事(以下、「セクレタリ
ー 」 と い う 。 ) と し て SC3 を 積 極
的 に 運 営 し 、 2 規 格 ( ISO15535
「 人 体 測 定 D/B 作 成 の た め の
一 般 的 条 件 」 、 ISO11226 「 人 間
工学-静的作業姿勢の評価」)
の国際標準化及び3規格
(15536-2 「 人 間 工 学 - コ ン ピ ュ
ータマネキンとボディーテンプ
レート-コンピュータマネキン
の機能の検定と寸法の実証」、
11228-2 「 人 間 工 学 - 手 作 業 -
押 し 引 き 作 業 」 、 11228-3 「 人 間
工学-手作業-軽負担繰り返
し 作 業 」 ) の FDIS 投 票 を 実 施 し
た。また、10月にサンフランシ
ス コ で SC3 総 会 を 開 催 し 、
SC3/CAG ( 議 長 ア ド バ イ ザ リ ー
グループ)を設立すると共に、
- 68 -
SC3 セ ク レ タ リ ー と し て 参 画 し 、
SC3 活 性 化 に 係 る 提 言 書 の 採
択 と 不 活 動 な WG( WG2 及 び
WG5 ) を 廃 止 す る こ と を 決 定 し
た。
TC159/WG2( 特 別 な 配 慮 を
必要とする人々のための人間
工 学 )で は 、 エ キ ス パ ー ト と し て
参加し、NITEの調査研究デー
タ ( NITE 人 間 特 性 デ ー タ ベ ー
ス及びアレルギー)をテクニカ
ル レ ポ ー ト ( 22411 「 Ergonomic
data and ergonomic guidelines for
the application of ISO/IEC Guide
71 in standards related to products
and services to address the needs
of older persons and persons with
disabilities 」 と し て 提 案 し た 。
NITE 人 間 特 性 デ ー タ ベ ー ス の
引用は,当該データベースの
有効性を広く国内外に知らし
めることになる。
③ -3 ISO / TC173 ( 障 害 の あ る
人のための支援製品)
○「歩行補助具用先ゴムの耐久
性試験方法及び要求事項」
歩行を模したメトロノーム型
耐久性試験装置及び相対的に
路面が揺動する床面揺動式耐
久性試験装置の2種類の試験
器を開発し、国際医療福祉大
学との共同研究により実施し
た被験者計測データを元に、
新 規 業 務 項 目 (NWI ) と し て PL
を含めて提案した。
○ TC173/WG1 ( 歩 行 補 助 具 )
国内事務局として、4件のプ
ロジェクトを推進すると共に、
エキスパートとして、「歩行補
助具用先ゴムの摩擦試験方法
及び要求事項」の委員会原案
(CD)コメントへの対応のた
め、低温摩擦試験を実施し、
試験温度条件の了承を得ると
ともに、修正・追加提案をする
等 、 DIS 投 票 の 実 施 に 向 け て
貢献した。
○ TC173/WG7 ( 歩 行 者 領 域 に
おける視覚障害者誘導のため
の設備と方法)
国際事務局として、2件のプ
ロジェクトを推進すると共に、1
0月にフランスの協力を得てリ
ヨンにおいて国際会議を開催
し、「視覚障害者誘導ブロック」
を 国 際 規 格 案 (DIS) と し て 登 録
準備をするなど、積極的にコン
ビーナの支援を実施した。
③ -4 IEC/TC89 ( 耐 火 性 試 験 )
WG12 ( 耐 火 耐 熱 試 験 ) エ キ
スパートとして、日本提案の
IEC60695-11-11 「 プ ラ ス チ ッ ク
の 着 火 性 測 定 方 法 」 ( TS/CD3
段 階 ) ほ か 20 プ ロ ジ ェ ク ト 案 件
の審議に積極的に参画した。
③ -5 ISO/IEC/JTC1 ( 情 報 技 術 )
SC28 ( 事 務 機 器 ) に フ ァ ー ス
トトラック(迅速法)で提案され
た D I S 2 8 3 6 0( I n f o r m a t i o n
technology-Office
equipment-Determin ation o f
Chemical Emission Rates from
Electronic Equipment) に 対 し 、
BRM ( 投 票 結 果 会 議 ) に 参 加
し技術的側面からの提案を行
い国内事務局を支援した。
③ -6 COPOLCO ( Committee on
consumer policy )
COPOLCO 総 会 に 出 席 す る
と共に、2月に開催された
- 69 -
A N C O( A s i a n N e t w o r k o n
Consumers' Participation in
Standardization) に 日 本 代 表 と し
て1名が参加すると共に一名
を講師として派遣した。
④ 作 成 し た 原 案 が 、 J I S 、 T ④見直し期限の近づいたTR(標
S ( 標 準 仕 様 書 ) 、 T R ( 標 準 準報告書)
報 告 書 ) 、 I S ( 国 際 標 準 ) と し ○ TR S 0001-2002 「 消 費 生 活
て制定された後は、関連する
製品の報知音等の設計指針
国際規格の動向に注意を払
-生活環境音データベース」
いつつ、5年以内に定期的な
に つ い て は 、 JIS S 0014 「 高
内容の見直しを行う。
齢者・障害者配慮設計指針
-消費生活製品の報知音-
妨害音及び聴覚の加齢変化
を考慮した音圧レベル」とし
て JIS 化 さ れ た こ と か ら 、 廃
止を提案した。
○ TR Z 0024-2002 「 き ゅ う ( 嗅 )
覚によるにおいの同定能力
測定方法」については、産業
技術総合研究所を中心にT
S(標準仕様書)とすることと
した。
③ 見 直 し 期 限 の 近 づ い た JIS
○ 5 件 の 規 格 ( JIS L1091 、
S0014 、 S0031 、 S0032 、
S3201)に つ い て 5 年 見 直 し を 実
施。
更に、民間での標準化体制
が確立されてきたことを踏まえ
て以下を実施
・繊維関連の7規格を、(社)繊
維評価技術協議会へ移管。
・ フ ァ ス ナ ー 関 連 規 格 (1 件 ) に
ついてクラレファスニング㈱と、
綿手袋について(財)日本繊維
製品品質技術センターと移管
についての打合せを実施。
③ 見 直 し 期 限 の 近 づ い た JIS ( 日
本 工 業 規 格 ) 、 TS ( 標 準 仕 様
書 ) 、 TR ( 標 準 報 告 書 ) 、 IS ( 国
際標準)について調査を行い、
JIS 2 件 の 見 直 し を ( 社 ) 日 本 規
格協会に申し出るとともに、2件
について引用規格の改定に伴う
追補案を提出した。
③22年度に見直し期限が来る
機構が原案作成団体となって
いるJIS15規格について、必
要性な調査を実施し、見直し
が必要な1規格は、関係団体
での改正作業に技術支援を行
った。
( 2) 製 品 の 安 全 確 保 の た め の ( 2) 製 品 の 安 全 確 保 の た め の ( 2) 製 品 の 安 全 確 保 の た め の 標
標準化
標準化
準化
( 2) 製 品 の 安 全 確 保 の た め の
標準化
(2) 製 品 の 安 全 確 保 の た め の 標
準化
( 2) 製 品 の 安 全 確 保 の た め の
標準化
上記1.の業務を通じて得ら
上記1.の業務を通じて得ら
上記1.の業務を通じて得ら
れる知見等を活用し、事故の れる知見等を活用し、事故の れる知見等を活用し、以下の
未 然 ・ 再 発 防 止 の 観 点 、 製 品 未 然 ・ 再 発 防 止 の 観 点 、 製 品 業務を行った。
のより高い安全性の確保の観 のより高い安全性の確保の観
点 等 か ら 、 必 要 に 応 じ て 製 品 点から、以下の業務を行う。
安全4法の技術基準等の改正
案の提案等を行う。また、複数 ① 事 故 情 報 の 収 集 、 分 析 、 事 ① 経 済 産 業 省 の 意 見 を 踏 ま
の 製 品 分 野 に 共 通 し て 用 い ら 故 原 因 の 究 明 、 再 発 防 止措 置 え、事故情報の収集、分析、事
れ る 規 格 の 原 案 作 成 等 を 行 の評価、事故動向の分析等の 故原因の究明、再発防止措置
う。さらに、消費者が利用する 業 務 を 通 じて 得 られ る 知 見 等 の評価、事故動向の分析等の
製 品 の 安 全に 係る 規準 ・規格 を活用し、必要に応じて、製品 業 務 を 通 じ て 得 ら れ る 知 見 等
の体系に関する産業界におけ 安全4法の技術基準の改正案 を 活 用 し 、 製 品 安 全 4 法 の 技
る 自 主 的 な 取 組 に 関 し て適 切 や 、関連 する任 意規格 の改正 術基準や関連する任意規格の
なアドバイス等も併せて行う。
案の提案等を行う。
あり方について、検討を行い、
報告書を作成した。(平成18
年度経済産業省委託事業「製
品安全基準の整備(安全規格
体 系 の 調 査 ) 」 ) 。 ( 再 掲 : 1.参
照)
② 消費者が利用する製品につ
いて、複数の製品分野に共通 ② 経 済 産 業 省 の 意 見 を 踏 ま
して用いられる規格の原案を え、消費者が利用する製品に
作成するとともに、これに関連 ついて、複数の製品分野に共
する業界の自主基準作成等の 通 し て 用 い ら れ る 規 格 原 案 の
取組に対して、適切なアドバイ 検討を開始するとともに、これ
スを行う。
に関連する業界の自主基準作
成等の取組に対して、適切な
ア ド バ イ ス を 行 っ た 。 ( 再 掲 : 2.
(1)参 照 )
上記1.の業務を通じて得ら
れる知見等を活用し、事故の未
然・再発防止の観点、製品のよ
り高い安全性 の確保等の観
点から、以下の業務を行った。
①②
○ ISO/COPOLCO ( 消 費 者 政 策
委員会)については、以下を実
施
・5月にブラジルで開催された
COPOLCO 総 会 /製 品 安 全 WG
にエキスパート代理として参加
す る と と も に 、 COPOLCO 国
内審議委員会に2回参画
・2月にマレーシアで開催された
COPOLCO/ANCO( The Asian
Network on Consumers'
Participation in
Standardization)会 合 に 出 席 。
○ ISO/TC61/SC2 ( 機 械 的 性 質 )
については、9月にインドで開
催 さ れ た SC2 総 会 、 SC2/WG2
会 議 、 SC2/WG7 会 議 、 SC2 コ
ンビーナ会議、コンビーナ研
修 、 SC2 研 修 及 び 年 次 会 議 代
表 団 会 議 に WG コ ン ビ ー ナ 及
びプロジェクトリーダー(以下、
「PL」という。)として出席。
・ SC2/WG2 ( 硬 度 及 び 表 面 特
性 ) に P L と し て 出 席 し 、 DIS2
を FDIS に 進 め る こ と で 全 会 一
致の合意を得た。
ま た 、 SC2/WG7 ( 破 壊 じ ん 性
試験)にコンビーナとして出席
し、4件の国際規格案を取りま
と め る と と も に 、 PL と し て 進 め
て い る CD18874 「 薄 肉 材 料 の
破壊じん性試験方法」につい
て は CD 投 票 を 開 始 す る こ と と
なった。
WG7 コ ン ビ ー ナ と し て
ISO/TC61/SC2 に お け る 活 動 を
円滑に進めるため、欧州を中
心としてプラスチックの破壊力
学分野の専門家が一堂に会す
る ESIS ( 欧 州 構 造 物 健 全 性 協
会 ) / T C 4 ( Po ly me rs a n d
Composites ) に 日 本 か ら エ キ ス
パートを派遣し、ISOにおける
動向を伝えて理解を求めた。
(再掲)
- 70 -
① 製品安全4法の技術基準や
関連する任意規格の検討
・ 介 護 用 ベ ッ ド の J IS 改 正
介護用ベッドの手すりに首を
挟まれ死亡するという重大製品
事故が多発していることを受
け、頸部の挟み込み防止のた
めの技術基準を緊急に検討し
た。検討に際しては、国際医療
福祉大学の協力を取り付け、頸
部の寸法を計測するとともに、
上 記 (1)① -2 で 得 ら れ た 「 製 品 分
野に共通する試験方法」の成果
を有効に活用した。この結果、
在 宅 用 電 動 介 護 用 ベ ッ ド ( JIS T
9254 ) 、 病 院 用 ベ ッ ド ( JIS T
9205 ) の 改 正 案 に 機 構 が 事 故 を
想定して開発した「頚部の引き
込まれ回避確認試験方法」が導
入されるとともに、当該JISが3
月に改正公示されるなど、短期
間で緊急な重大事故再発防止
に適切に対応した。
・消費生活用製品安全法の技術
基準(ハンドル形電動車いす)
の検討
ハンドル型電動車いすの重大
製品事故の多発を受け、経済
産業省から安全基準案の作成
要請が機構にあり、「電動車い
す安全基準等研究会」を2回開
催し、関係省庁(警察庁、国土
交通省等)、有識者、関係団体
等の意見をとりまとめ、安全基
準案を6月に経済産業省に報告
した。この基準案の骨子は、6
月の消経審製品安全部会にお
いて、特定製品として政令指定
する際の諮問資料として配布さ
れた。
・ハンドル形電動車いすのJIS規
格の検討
製品安全法のハンドル形電動
車いすの安全基準案について
は、JISの検討の場で最終調整
することが経済産業省内で確認
① -1 ハ ン ド ル 形 電 動 車 い す の J
IS制定
20年度に機構が経済産業省に
報告したハンドル形電動車い
す安全基準案について、JIS
原 案 作 成 委 員 会 ( 6 月 24
日)、規格調整分科会( 8 月 6
日)、高齢者・障害者支援専門
委 員 会 (10 月 8 日 )の 各 審 議 に
技術データを提供するなど支
援 を 行 っ た 。 こ れ に よ り 、 12 月
21 日 付 け で J I S T 9 2 0 8 (ハ
ン ド ル 形 電 動 車 い す )が 制 定 さ
れ、高齢者による転落事故等
の製品事故の再発防止対策が
進展した。
① -2 福 祉 及 び 乳 幼 児 製 品 の 事
故防止
福祉及び乳幼児製品の事故防
止の取り組みとして、消費者代
表、メーカー、学術関係者、行
政等の各分野からなる検討委
員会を組織・開催し、事故情報
を整理・分析のうえ、必要な事
故防止策を取りまとめ、経済産
業省に提言した。
① -3 電 気 製 品 の 事 故 再 発 防 止
活動
電気製品の製品事故の再発防
止活動を推進するため、経済
産業省や産業界に対し電気用
品安全法の規格基準の見直し
に係る提案活動を実施した。
その結果、第14回産業構造
審議会消費者部会製品安全小
委員会で取り上げられ、当該
提案が課題テーマとして認め
られた。これにより電気用品安
全法の技術基準にJISが引用
される環境整備が進展するこ
ととなった。
① -4 電 気 製 品 の 安 全 基 準 ・ 基
準体系のあり方
電気製品の事故情報の収集
・分析から技術基準への改正
に至る事故の未然防止・再発
○ IEC/TC89/WG12 ( 試 験 用 火
炎と熱に対する抵抗性)につい
ては、2回の国際会議(5月英
国、10月フランス)にエキスパ
ー ト と し て 参 画 し 、 CD3 を DTS
(Draft Technical Specification)
に進めた。また、エキスパート
で あ る N I T E 職 員 が 、
2007IEC1906 賞 を 受 賞 し た 。
(再掲)更に、
○ ISO/IEC/JTC1/SC28 ( 事 務 機
器 ) に つ い て は 、 9 月 に
ISO/IEC28360 ( 電 子 機 器 か ら
の VOC ( 揮 発 性 化 合 物 ) 測 定
方法)が発行されたことから、
消耗品を使わない電子機器に
ついて、METIからの委託を受
けて事務局として国際規格と
の 整 合 を 図 っ た JIS 原 案 を 作
成した。
○ ISO/TC146 ( 大 気 の 質 ) に つ
いては、(財)建材試験センタ
ーからの依頼を受けて、エキス
パートとして英国で開催された
SC6/WG2 に 参 画 し た 。
ISO16000-3 に 関 す る 日 本 か ら
の修正提案が採用された。
○ 電 子 機 器 等 か ら の SVOC ( 準
揮発性有機化合物)などの放
散測定方法技術開発委員会
(東大加藤研究室)に参画し、
提言・助言等を行い、報告書
の作成を支援した。
○「チャンバー法による電子機
器からのVOC等放散測定方
法標準化調査研究」での知見
を活用し、電気ストーブからの
ホルムアルデヒド放散量の技
術基準策定(METI→電機工
業会)に係る試験方法等の検
討・助言を行った。
されたことを受け、業界団体
( JASPA ) が 主 催 す る JIS 原 案
作成委員会において、機構が作
成した安全基準案をベースにJI
S規格化の検討を行っている。
・リコール社告JISの制定
リコール社告JISの作成審議
に 参 加 し 、 6 月 に JIS S0104(消 費
生活用製品のリコール社告の
記載事項及び作成方法)として
制定した。
② 製品安全に関する国際標準
化活動
・ ISO/COPOLCO ( 消 費 者 政 策 委
員会)
ISO/PC240 ( 製 品 リ コ ー ル ) 及
び ISO/PC243(製 品 安 全 )委 員 会
の国内審議体制を構築し、国内
委員会の引き受け、設置等の
体制を整えた。
・ ISO/IEC/JTC1/SC28 、 ISO/TC146
( 電 子 機 器 か ら の VOC 放 散 測
定)
機構の研究成果が反映された
国 際 規 格 に 基 づ く 、 JIS C 9913
(電子機器からのVOC等放散
測 定 方 法 )を H20.10.20 付 け で 制
定するとともに、電気用品安全
法の対象品目である電気ストー
ブの技術基準見直しの参考資
料として当該JISが使用され
た。
・ ISO/TC61( プ ラ ス チ ッ ク )
/SC2/WG7
具 体 的 成 果 は 、 上 記 2.(1)② に
前掲した。
・ IEC/TC89/WG12 ( 試 験 用 火 炎
と熱に対する抵抗性)
具 体 的 成 果 は 、 上 記 (1)② に 前
掲した。
防止活動を徹底した。
① -5 国 際 標 準 化 活 動
・ ISO/PC240,PC243の
活動として、国内対応委員会
を 2 回 開 催 (4 月 23 日 、 10 月
26 日 ) す る と と も に 、 P C 2 4
0 第 1 回 総 会 ( 5 月 、 マレーシア・ ク
アラルンプール) 及 び 第 2 回 総 会
( 11 月 、 韓 国 ・ ソウル) 並 び に
P C 2 4 3 第 1 回 総 会 ( 10 月 、 カ
ナダ・ トロント) に 参 加 し 、 プ レ ゼ ン
テーションの実施など積極的
な活動を行 った結果、日本
が規格案のとりまとめの権利
を獲得し、経済産業省「リコー
ルハンドブック」をベースとした
規格案を作成し、提案した。
・COPOLCO国内対策委員会
については2回( 5 月、 7 月)
職員を派遣し参加した。
・IEC/TC89/WG12(耐火
性 試 験 /試 験 炎 と 耐 熱 性 )
20年に制定された「プラス
チ ッ ク の 着 火 性 試 験 」 ( IEC/TS
60695-11-11 ) に つ い て 、 5 月
に行われたWG 会合でラウン
ドロビンテストを行うことが承
認され、現在機構にて実施に
向けて準備中。
②プラスチック工業連盟で実施
しているプラスチックの国際標
準化(1SO/TC61/SC2/
W G 7 ( プ ラ ス チ ッ ク /機 械 的
性 質 /疲 労 及 び 破 壊 靭 性 ) ) の
活動に関し、コンビナー業務の
対応など適切なアドバイス を
実施し、プラスチックに係る当
該連盟の製品安全活動に貢献
した。
(3) 人 間 特 性 に 係 る 技 術 的 デ ー
タ等の提供
( 3) 人 間 特 性 に 係 る 技 術 的 デ ー
タ等の提供
(3) 人 間 特 性 に 係 る 技 術 的 デ ー
タ等の提供
製品の安全で使いやすい設
計に資するため、以下の業務を
行った。
製品の安全で使いやすい
設計に資するため、企業等に
おけるデータ収集・分析を促
進する観点から、以下の業務
を行った。
製品の安全で使いやすい設
計に資するため、企業等におけ
るデータ収集・分析を促進する観
点から、以下 の業務を行った。
①基本人間特性に関わるデー
タの充実
○人間特性計測業務検討委員
会を再編し、第1回委員会を1
0月5日、第2回を1月29日に
開催し、取得すべきデータ項
目を、優先度などを考慮して次
のとおり確定した。
・関節特性(関節発揮トルク、関
節可動域等)
・運動属性(筋力、柔軟性、平衡
機能、反射等)
・生活におけるパフォーマンス
指標(歩行など具体的な日常
生活動作を想定した特性)
○人間特性データベースのネッ
トワーク化の最初のステップと
して、厚生労働省、文部科学
省及び防衛庁の人間DB関係
部署を訪問し、ネットワーク化
に向けた協力について意見交
換を行った。その結果、今年度
は、NITEの人間特性DBから
厚生労働省の「国民健康・栄
養調査」データ及び文部科学
省の「体力運動能力調査」デ
ータへのリンクを張った。
○更に、九大-NITE連携協力
協定を締結し、人間特性デー
① 基本人間特性に関わるデー
タの充実
○人間特性計測検討委員会を
2回(7月、12月)開催し、第2
期人間データベース(DB)構
築の計測項目・方法等を審議
した。計測項目の検討段階に
おいては、データユーザに対し
製品設計上必要なデータに関
する対面調査等を行い計測項
目等の内容に反映させた。
3月の第3回委員会(書面審
議)において最終案を審議し、
第2期DB計測計画を確定し
た。また、被験者募集、計測マ
ニュアル作成、計測作業、計
測者のトレーニング等のアウト
ソース化検討を進めているとこ
ろである。
○人間特性データの冊子化に
ついては、人間特性計測検討
委員会の検討結果を踏まえ、
第1期人間DBのデータ集に追
加すべきデータを整理し原稿
を作成した。
○使いやすいDB構築を目指し
て、第1期DBのデータ活用度
を向上させるためデータ項目
間の相関関係を検証し、関節
- 71 -
① 基本人間特性に関わるデー
タの充実
【データ取得のための計測】
・基本人間特性データの更新・充
実のため、120名の計測を実
施した。取得したデータは、ホー
ムページで公開した。
・被験者募集、計測マニュアル作
成、計測作業及び計測者のトレ
ーニングをアウトソースした。
【データ活用ガイドブック作成】
ガイドブック及びデータブックを
作成し、ホームページに掲載し
た。
【人間特性データのネットワーク
形成】
・これまでの成果を「人間特性情
報リンク集」として再構築した。
リンク先DBは国立健康・栄養
研究所、交通バリアフリー協会
等約40件に増加、各DB紹介
のコンテンツを整備・充実し、年
度内にリンク集をホームページ
で公開した。
・人間特性DBの利用登録者は
約2,000名、アクセス件数は
月間約2万件であり、特性デー
タは製品設計、製品評価、研究
素材、教育素材等として活用さ
(3) 人 間 特 性 に 係 る 技 術 的 デ ー (3) 人 間 特 性 に 係 る 技 術 的 デ ー ( 3) 人 間 特 性 に 係 る 技 術 的 デ
タ等の提供
タ等の提供
ータ等の提供
製品の安全で使いやすい設
製品の安全で使いやすい設
計に資するため、企業等にお 計に資するため、企業等にお
け る 製 品 設 計 など の 際 に 考 慮 けるデータ収集・分析を促進す
すべき、安全・安心に係る動 る観点から、以下の業務を行
態 、 感 覚 等 の 基 本 人 間 特 性 に う。
関わるデータについては、充
実 ・ 更 新 、 維 持 管 理 を 効 率 的 ① 基本人間特性に関わるデー
に行うとともに、企業等におけ タの充実・更新、維持管理は、
るデータ収集・分析を促進する 効 率 的に 行う と ともに 、 デー タ
観点から、収集等に必要な計 の更新にあたっては、その必
測手法の標準化を行う。
要性を判断した上で行う。
①人間特性データベース及び人
間特性情報リンク集について、
ホームページ上で公開、維持・
管理を適切に 行うとともに、
20件のデーターベースの利用
に関する問い合わせや、人間
特性に関する技術的な問い合
わ せ等について、迅速に対応
した。
21年度のデータベースアク
セス件数は、月平均約37,0
00件(20年度度約2万件)
と、前年度比 約2倍に増加し
た。増加理由として、人間特性
情報リンク集の公開及び20年
度に取得したデータを21年
度に追加したことによるものが
挙げられる。
タベースのネットワーク化の基
盤を強固な位置づけとした(平
成19年1月9日日刊工業新聞
一面トップ記事で「人間特性に
関する九大-NITE連携協力
協定」が紹介)。
○また、感覚特性(聴覚、視覚
など)に係るデータで社会的な
ニーズ の多いものについて
は、基本人間特性に係わるデ
ータベースへ追加をする方向
で、別途、19年度から人間感
覚データベースの構築を行うこ
ととした。
○キッズデザイン協議会子ども
身体特性計測研究会へ加入し
子ども身体特性計測の動向等
の情報収集、NITE人間DBの
広報を行った。
○第1期DBデータを基に人間
動態特性DB冊子(配布版)を
作成した。
トルクを従属変数、身体寸法を
独立変数とする、単回帰また
は重回帰式を作成しHPで公
開した。
○人間特性DBへのアクセス件
数は、月間約2万件であり、こ
れらのデータは、製品設計、製
品評価、研究素材、教育素材
等
れている。
な お 、 ISO/TC159/SC3 関 係 の
具 体 的 な 成 果 は 、 上 記 2.( 1) ②
に前掲した。
【人間感覚関係】
・これまでに(独)産業技術総合
研究所と共同で取得したデータ
に つ い て 、 視 力 ( 111 名 ) 、 分 光
視 感 度 ( 直 接 法 97 名 、 交 照 法
91 名 ) に つ い て 、 D B 化 の た め
にデータを整理・加工した他、9
月 に 発 行 さ れ た ISO/TR 22411
( ISO/IEC ガ イ ド 71 「 高 齢 者 及
び障害者のニーズに対応した規
格作成配慮指針」の技術指針)
に記載されているアレルギーに
関するデータについて、一般公
開するための作業を実施した。
② 基本人間特性計測手法の標 ② 基 本 人 間 動 態 特 性 計 測 手 法
準 化 に あ た っ て は 、 外 部 有 識 の標準化
者の意見を踏まえて、ニーズ ○基本動作における動態特性
の多い特性を選定し、計測手 の推定ツールとして、関節発
法を確立する。また、確立した 揮トルク特性の取得方法の精
計 測 手 法 及 び デ ー タ は イ ン タ 査を行った後、肩・肘関節発揮
ーネット等により広く公開する。 ト ル ク 特 性 を 2 リ ン ク 機 構 モ デ
ルにあてはめ、操作力楕円理
論及びヒトの筋特性(2関節筋
特性)を考慮したモデル式によ
る発揮力推定(計測)手法を確
立した。また、確立した手法に
よる推定値と実際に発揮でき
る持ち上げ力との比較を行い、
モデルの妥当性検証を行っ
た。
○モデル式及び検証データをホ
ームページで公開した。
② 基本人間特性計測手法の標
準化
・これまでにNITEと産業技術総
合研究所で取得したデータに
ついて、委員会・展示会等の
場で要望調査を行い、要望の
高かった視覚(視力、文字サイ
ズ)、聴覚(聴覚閾値)につい
てのデータから優先的にDB整
理を実施した。視力(111名
分)、分光視感度(97名分)、
輝度差検出(98名分)、聴覚
閾値(663名分:重複有り)に
つ い て 、 DB 化 の た め に デ ー タ
を整理・加工した。また、新た
に嗅覚のデータを収集するた
めに、嗅覚関係の調査を実施
し、産業技術総合研究所と測
定方法等について検討を行っ
た後、被験者実験(50名)を
実施した。
・東京都立老人総合研究所か
ら、高齢者の転倒防止を図る
ための基礎データ2000名分
を入手した。
・ ISO/TC159/WG2 に 参 加 。 デ ー
タ提供した部分についての追
加作業に対応し、成果物の
TR22411 ( ア レ ル ギ ー 部 分 に つ
いてはNITEが作成)は近日中
に発行される予定である。(再
掲)
○中国標準化研究院(CNIS)
との連携開始
・4月、CNISが人間特性計測
研究調査のためNITEを訪問、
6月、NITEが訪中し連携に向
けて意見交換を行った結果、
人間特性を中心に国際標準化
活動の推進を図るため、CNI
Sとの間で交流・協力協定を締
結することとなった。
・10月、NITE理事長以下3名
が訪中、CNISにおいて双方
の交流・協力に関する覚書(M
OU)を締結した。今後、人間
特性計測分野における研究開
発、標準化の推進・普及、人材
育成、情報交換等の交流・協
力を行う予定である。
○D/Bネットワーク化
地元企業と多くの連携・開発を
行っている地方公設試のうち、
人間特性データのユーザとし
て活用が期待される産業技術
連携推進会議ライフサイエン
ス部会デザイン分科会と新た
- 72 -
② 基本人間特性計測手法の標
準化
【計測手法開発】
・基本人間動態特性データの充
実・更新に必要な、「被験者に
負担の少ない上肢操作力計測
手法」を開発した。
・九州大学との連携による「安全
に計測可能なパラーメータによ
る筋力推定方法」の開発につい
ては、超音波による筋横断面3
60度撮影システムを完成し、検
証データとともにホームページ
で公開した。
②「公共空間に設置する移動支
援用音案内の標準化」につい
て 、 AIST と 共 同 で 被 験 者 実 験
を実施し、55名分のデータを
収集した。その成果は、駅等
の公共空間における音声での
誘導についてのガイドラインに
反映させた。
に連携を始めた。また、そこで
得られたネットワークから2ヵ
所の地方公設試と意見交換を
行った。
また、人間特性ポータルサ
イトを構築し、人間生活工学研
究センター(HQL)が持つ人体
寸法データベースを始めとす
る各データベースとリンク(交
通 バリアフリー協 議 会 (国 交 省 )、
健 康 日 本 (厚 労 省 )等 の 5 機 関 )
を貼り、人間特性に関心を持
つユーザーに対して容易に人
間特性データへアクセスできる
環境構築を開始した。
○ISO/TC159(人間工学)
・SC3(人体計測と生体力学)
の国際幹事として、平成18年
度作成した「SC3の活性化に
係る提言書」に基づきWG1及
びWG4に係る6つのプロジェ
クトテーマを発掘、そのうちW
G4の2つのプロジェクトをNW
I(新規業務)としてISO本部へ
提出するなど、SC3の事業活
性化に貢献した。(再掲)
○人間特性計測検討委員会の
審議をふまえて、第2期DB構
築事業に必要な下記計測手法
を確立し、HPで公開した。
・立ち上がり、姿勢維持、重心
移動
・(等速性)最大発揮力、上肢操
作力、関節可動域
○九州大学との連携による計測
手法検討のテーマは「安全に
計測可能なパラメータによる筋
力推定方法の開発」である(3
年計画)。具体的には、パラメ
ータとして超音波エコー法で取
得した体肢の横断面画像デー
タを基に筋断面積を算出し、筋
断面積から筋力を推定する手
法の確立を目指している。平
成19年度は計測装置の構造
を決定し、筋断面積計測の試
行を行っているところである。
3.講習関係業務
3.講習関係業務
3.講習関係業務
B
3.講習関係業務
B
3.講習関係業務
B
3.講習関係業務
電気・ガス消費機器設置工事
の欠陥による災害の発生を防
止して国民に危害が及ばない
ようにするため、工事に従事す
る資格者に対して新技術、事
故事例等の知識を習得させる
ための定期的な講習の受講義
務がそれぞれの法令で定めら
れている。
同法の目的達成のためには、
講習実施機関として独立行政
法人が行うべきとの考え方の
下、NITEが指定され、平成1
4年度から法定講習を実施し
ている。
講習業務関係の今年度の成
果としては、
○第一期からの懸案であった第
1種電気工事士及びガス消費
機器設置監督者の受講情報等
を一元管理する自前DBの開
発を1月に完了し、試験運用を
開始したこと、が挙げられるほ
か、各講習業務の実績は次の
とおりであった。
電気工事士法及び特定ガス
消費機器の設置工事の監督に
関する法律に基づく法定講習
を以下のとおり実施した。
電気工事士法及び特定ガス
消費機器の設置工事の監督に
関する法律に基づく法定講習を
以下のとおり実施した。
電気工事士法及び特定ガス
消費機器の設置工事の監督に
関する法律に基づく法定講習
を以下のとおり的確に実施し
た。
(1) 電 気 工 事 士 法 に 基 づ く 講 習 (1) 電 気 工 事 士 法 に 基 づ く 講 習 (1) 電 気 工 事 士 法 に 基 づ く 講 習
関係業務
関係業務
関係業務
(1) 電 気 工 事 士 法 に 基 づ く 講 習
関係業務
( 1) 電 気 工 事 士 法 に 基 づ く 講 習
関係業務
( 1) 電 気 工 事 士 法 に 基 づ く 講
習関係業務
○平成19年度は、5年で一巡
- 73 -
・定期講習について、全国で91
・定期講習について、全国で1,
電気工事士法に基づく講習
電気工事士法に基づく講習 ○今年度は、5年で一巡する定
を的確に実施する。
を的確に実施する。
期講習の中で、受講対象者数
が最も少ない年度(平成19年
度もほぼ同規模)であった。約
2.7万人の対象者に対し、全
国で229回の講習を開催し、
合計24,871人が受講した
(受講率は、過去最高の90%
を記録)。
平成19年度には会場設定が
できないが第4/四半期に講
習がある地区については、そ
の地区の平成19年度対象者
にとっては受講期限月よりも最
大で9ヶ月程度前倒しとなる
が、地元での受講機会を選択
できるよう追加受講案内を行っ
た。その結果、平成18年度の
全受講者数の2.6%に相当
する人数が受講した。その他、
主な取り組みは以下のとおり。
・法定期限内に受講できるよう、
ダイレクトメールにより講習案
内を送付、案内書の内容を見
直して改善し、受講申込者数
が 増 大 す る よ う配 慮 し た 。
・NITEのHPに講習開催案内を
掲載し3月末までに19回更
新、また、業界新聞(1社)でも
定期講習の広告掲載し、受講
促進のための広報を行った。
なお、平成17年度に関係団
体等に配付したポスター及び
リーフレットについては、追加
配付依頼にも迅速に対応した。
・行政サービス向上を踏まえ、
より受講しやすい環境を提供
するため、昨年度に引き続き、
土・日曜日の講習を開催した。
全開催回数に占める土日開催
回数の比率は前年度を上回る
19.7%(平成17年度は、1
2.3%)となった。
・受講案内したにもかかわらず
未申込であった者には、従来
の要請文の内容の改善を行っ
た上で計3回の受講要請を行
い、受講申込の誘導をした。ま
た、一部の県(静岡県、広島
県)については、今年度新たな
取り組みとしてNITEとの連名
による受講要請を実施した。
・NITEからの3回の要請にもか
かわらず受講申込をしない者
に対しては、毎年、免状を交付
した都道府県に当該者情報を
提供し、受講指導するように依
頼してきたが、これまでのnite
の対応や姿勢が都道府県にも
十分理解され、連携や信頼関
係が強化されたた結果、ほと
んどの県が依頼に対して迅速
に対応している旨の報告を受
けた。
・更に、これら受講申込者と手
数料入金の照合作業を電子処
理により確実に実施した。
○講習業務の円滑な運営、関
係者と協力強化を目的として、
・全国9地区で電気工事士法に
係る行政担当者、電気工事関
係団体の代表で構成する定期
講習運営連絡調整会議を計画
どおり開催した。
・47都道府県の担当者等を集
めた定期講習関係都道府県担
当者会議を3月に開催し、NIT
Eの取り組みや考え方を提示
し、理解を求めるなど、問題意
識の共有や協力関係の強化を
図った。
する定期講習の中で、平成18
年度とほぼ同様に受講対象者
数が最も少ない年度であった。
約26,000名の対象者に対
し、全国で182回の講習を開
催し、23,883名が受講し
た。受講率は過去最高の91
%であった。
○講習業務の円滑な運営、関
係者と協力強化を目的として、
全国9地区で電気工事士法に
係る行政担当者、電気工事関
係団体の代表で構成する定期
講習運営連絡調整会議を計画
どおり開催したこと及び47都
道府県の担当者等を集めた定
期講習関係都道府県担当者会
議を3月に開催、NITEの取り
組みや考え方を提示し、理解
を求めるなど、問題意識の共
有や協力関係を更に強化し
た。
○次年度計画の決定と当該年
度の請負付託額の査定に当た
り、請負先と詳細な交渉を行
い、経費節減可能な項目につ
いてその請負額の節減を図っ
ている。
- 74 -
1回(19年度:182回)の講習
を開催し、19年度(23,883
人)の約5倍に及ぶ116,829
人(受講対象者の約86%)が
受講した。
・講習業務の円滑な運営、関係
者との協力強化を目的として、
全国9地区で電気工事士法に
係る行政担当者、電気工事関
係団体の代表で構成する定期
講習運営連絡調整会議を計画
どおり開催したこと及び47都道
府県の担当者等を集めた定期
講習関係都道府県担当者会議
を3月に開催し、機構の取り組
みや考え方を提示し、理解を求
めるなど、問題意識の共有や協
力関係を更に強化した。
・随意契約の見直しにより、現行
の複数年の随意契約を20年度
限りで解除し、21年度からの2
年間の契約に関し、総合評価落
札方式による一般競争入札を
実施した。
・委託業務内容や経費の見直し
を徹底的に行った結果、21年
度分の契約額は当初見込み
(8.3億円)に比べ1.4億円の
削減を実現した。
・19年度に引き続き講師研修会
の開催、現地調査、受講者アン
ケート等の実施を通して講習の
質の向上に努めるとともに、関
係機関との年次定例会議の開
催等により更なる連携強化を図
ったほか、新たな取り組みとし
て電気工事士に対し受講時期
を周知するため、免状への差し
込みが可能なカードサイズのリ
ーフレット(又はシール)を作成
し、47都道府県等の関係機関
に配付し、協力を求めた。
212回(20年度:911回)の
講習を開催し、20年度(11
6,829人)を上回る154,9
09人が受講した。
・講習業務の円滑な運営、関係
者との協力強化を目的として、
全国9地区で電気工事士法に
係る行政担当者、電気工事関
係団体の代表で構成する定期
講習運営連絡調整会議を計画
どおり開催した。また、47都道
府県の担当者等を集めた定期
講習関係都道府県担当者会議
を3月に開催し、機構の取り組
みや考え方を提示し、理解を
求めるなど、問題意識の共有
や協力関係の維持に努めた。
・20年度に引き続き、「講習会
現地調査、受講者アンケート、
講師アンケート等の実施」を通
して講習の質の向上に努める
とともに、21年度からの新た
な試みとして、講師からの希望
に応じて、「ベテラン講師の講
義内容を録音したソフトの配
付、及び定期講習に係る専門
書籍等の無償貸与」を行い、
講師のスキルアップを図った。
・講師及び受講者から指摘され
た定期講習テキストの記載誤
りについては、テキスト増刷に
あわせて迅速に反映させると
ともに、既受講者に対しては、
機構のホームページにおいて
その正誤の周知を行った。
○現著作権者の講習センター
が新規に作成中であったテキ
スト原案を、テキスト審議委員
会での審議を経て修正させ、
平成19年度からの定期講習
に用いるテキストとして採用し
た。
1冊当たりの使用許諾料は、全
面改訂の新規テキストである
にもかかわらず、交渉をし、経
費節減に寄与した。
○その他、事業の安定化・効率
化の観点から、次年度以降の
定期講習の一部請負付託業務
を第2期末までとして、複数年
契約を締結した。
定 期 講 習 実 績
受講者数
18 年 度
17 年 度
16 年 度
15 年 度
14 年 度
24,871 人
85,279 人
170,435 人
120,786 人
20,137 人
開催数
229 回
649 回
1,359 回
970 回
179 回
(2) 特 定 ガ ス 消 費 機 器 の 設 置 工 (2) 特 定 ガ ス 消 費 機 器 の 設 置 工 (2) 特 定 ガ ス 消 費 機 器 の 設 置 工
事の監督に関する法律に基づく 事の監督に関する法律に基づく 事の監督に関する法律に基づく
講習関係業務
講習関係業務
講習関係業務
(2) 特 定 ガ ス 消 費 機 器 の 設 置 工
事の監督に関する法律に基づく
講習関係業務
( 2) 特 定 ガ ス 消 費 機 器 の 設 置 工
事の監督に関する法律に基づく
講習関係業務
( 2) 特 定 ガ ス 消 費 機 器 の 設 置
工事の監督に関する法律に基
づく講習関係業務
特定ガス消費機器の設置工
特定ガス消費機器の設置工 ○資格講習、認定講習及び再
事の監督に関する法律に基づく 事の監督に関する法律に基づく 講習の すべてが、 年度当初の
講習を的確に実施する。
講習を的確に実施する。
見込みを上回る受講者数とな
った。そのうち再講習について
は、全国で133回の講習実施
計画を立て実施したが、東京
地区で、3月の再講習受講申
込者数が定員を上回り、資格
を失効させないため、1会場追
加して講習を開催し、合計13
4会場で10,936人が受講し
た。主な取り組みは以下のと
おり。
・監督者の資格を有している者
に対しては、資格が失効しない
よう、ダイレクトメールにより再
講習案内書を送付し、9月及
び1月に未申込者に受講要請
を行ったことに加え、資格講
習、認定講習及び再講習の講
習案内をNITEのHPに掲載
し、3月末までに13回更新を
行い逐次開催情報を提供し
た。
・ガス消費機器設置工事監督者
の法的資格制度(資格講習)
に関し、特定ガス消費機器の
設置工事における資格の必要
性を啓発するパンフレットを工
事会社等に配付した。
・業界新聞2社に資格・認定講
習や再講習の案内記事を延べ
3回掲載し、受講促進のため
の広報を行った。
○次年度用のテキストのため、
計3回のテキスト審議委員会
を開催し見直しを行ったほか、
資格講習における修了試験問
題に関しても、計4回の作成委
員会を経て4通りの試験問題
を作成、試験の実施、合格者
への資格証の交付を問題なく
確実に実施した。
○その他、パロマ製ガス湯沸器
による一酸化炭素中毒事故を
踏まえた法令改正があり、経
済産業省では3月に資格者に
対してダイレクトメールによる
法令改正の周知を行った。
こ れ に 関 連 し NITE で は 、 経
済産業省に情報の提供を行っ
○資格講習、認定講習及び再
講習について、全国で133回
(平成18年度は134回実施)
の講習計画を立て計画どおり
開催し、合計12,307名が受
講した。
・資格講習、認定講習及び再講
習について、全国で125回(19
年度:133回)の講習を開催し、
11,746人(19年度:12,30
7人)が受講した。
・資格講習、認定講習及び再講
習用テキストの記載内容の適切
性等について、当該講習の講師
へアンケート調査を実施し、そ
の結果を受けて機構内部のテ
キスト審議委員会において、テ
キスト記載内容の見直しを行っ
た。
・「講習の習熟度確認」を目的と
する修了試験について、次のと
おり効率的かつ効果的な出題
方式と事前に候補問題を公表
する制度に改善した。
①過去の設問や新規設問の収集
・蓄積(DB)による試験問題作
成の効率化につながる「修了試
験問題のプール制」を導入。
②受講予定者が練習問題として
事前の学習が十分にできるよう
に「出題候補となる試験問題」を
講習開始時(7月)までに機構ホ
ームページで公表予定。
・資格講習、認定講習及び再講
習について、全国で119回(2
0年度:125回)の講習を開催
し、10,476人(再講習につ
いては、受講対象者の約82
%)(20年度:11,746人)が
受講した。
・資格講習、認定講習及び再講
習用テキストの記載内容につ
いて、最新の法令改正及び技
術進展の状況を反映させると
ともに、当該講習講師の意見
等も踏まえ、テキスト記載内容
の見直しを行った。
・「資格講習の習熟度確認」を
目的とする修了試験に出題す
る試験問題の基となる「試験問
題DB」の追加・修正・削除を
行い、それを修了試験候補問
題として、機構のホームページ
において、事前に公表した。
- 75 -
たほか、新規資格取得者に
は 、 NITE か ら 直 接 周 知 の た め
のダイレクトメールを発送する
などの連携・協力を行った。
講
18
17
16
15
14
年度
年度
年度
年度
年度
18
17
16
15
14
年度
年度
年度
年度
年度
18
17
16
15
14
年度
年度
年度
年度
年度
習
実 績
資 格 講 習
1,027 人 28 回
901 人 28 回
1,037 人 28 回
1,215 人 28 回
1,317 人 28 回
認定講習
288 人
6回
288 人
8回
309 人
8回
545 人
8回
239 人 10 回
再 講 習
9,621 人 100 回
11,286 人 107 回
11,962 人 114 回
10,221 人 107 回
13,270 人 126 回
4.経済産業省に係る法令等に 4.経済産業省に係る法令等に 4.経済産業省に係る法令等に
基づく製造事業者への立入検 基 づ く 製 造 事 業 者 へ の 立 入 検 基 づ く 製 造 事 業 者 へ の 立 入 検
査等業務
査等業務
査等業務
B
4.経済産業省に係る法令等に
基づく製造事業者への立入検
査等業務
経済産業省に係る法令等に
経済産業省に係る法令に基
増大する各法令の立入検査
基づく、次の立入検査等を的確 づく、次の立入検査等を的確に 等 を 効 果 的 に 執 行 す る た め 窓
に実施する。
実施する。
口を一本化して、公正・中立性
や守秘義務に加え、技術的専
門性と法規制に係る行政的手
法をもって運用している。
① 工 業 標 準 化 法 に 基 づ く 認 証 ① 工業標準化法に基づく認証 ① 工 業 標 準 化 法 に 基 づ く 認 証
製造業者等及び認証加工業者 製造業者等及び認証加工業者
製造業者等及び認証加工業
に対する立入検査等
に対する立入検査等
者に対する立入検査は、経済
工業標準化法に基づく認証
産業大臣から立入検査の指
製造業者等及び認証加工業者
示はなく実施していない。
に対する立入検査は、経済産
なお、大臣からが指示があ
業大臣の指示に従って製造品
った場合、いつでも立入検査
質管理体制、加工品質管理体
員証を発行し検査を実施する
制等を検査して、その結果を
体制を維持した。
経済産業大臣に速やかに報告
また、計画どおり、試買検
する。
査を行い、その結果をMETI
また、工業標準化法に基づく
に報告した。
JISマーク表示製品等の法適
合状況を把握するための試買
検査を行う。
② 工 業 標 準 化 法 の 一 部 を 改 正 ② 工業標準化法の一部を改正 ② 工 業 標 準 化 法 の 一 部 を 改 正
する法律(平成16年法律第95 す る 法 律 に よ る 改 正 前 の 工 業 する法律による改正前の工業
号 ) に よ る 改 正 前の 工 業 標準 化 標 準 化 法 に 基 づ く 認 定 製 造 ( 加 標準化法に基づく認定製造(加
B
4.経済産業省に係る法令等に
基づく製造事業者への立入検査
等業務
B
4.経済産業省に係る法令等
に基づく製造事業者への立入
検査等業務
経済産業省に係る法令等に基
づく、以下の立入検査等を的確
に実施した。
経済産業省に係る法令等に
基づく、次の立入検査等を的
確に実施した。
①工業標準化法に基づく認証
製造業者等及び認証加工業者
に対する立入検査について、
平成19年度の経済産業大臣
からの指示は9件予定されて
いたが、当該指示がなく立入
検査を実施しなかった
なお、当該業務に係る大臣指
示があった場合、いつでも立
入検査員証を発行して検査を
実施する体制を維持した。
JIS試買検査については、計
画(試買検査6品目及び調査1
品目の7品目を計画)どおりに
検査を行い、その結果を3月1
0日開催の試買検査運営委員
会で審議した後、その結果を
経済産業省へ年度内に報告し
た。
① -1 工 業 標 準 化 法 (JIS 新 法 )に
基づく認証製造業者等及び認証
加工業者に対する立入検査
JIS 新 法 に 係 る 経 済 産 業 大 臣
の実施指示が27件あったが、
全件適切に年度内に立入検査
を実施し、経済産業大臣宛報告
した。
な お 、 JIS 新 法 に よ る 立 入 検 査
業務は20年度から実施された
が、年度初めに大臣指示があっ
ても当該検査が適切に行えるよ
う、年度当初に機構職員の有資
格者及び適性を確認して検査
員証を発行し、検査実施体制を
迅速に構築した。
①21年度は、経済産業大臣の
指示に遅延が発生したため、
実施可能件数を経済産業省に
提案し、レディーミクストコンク
リートの認証製造業者50件を
対象とする大臣指示(21年8
月28日受領)となった。 大臣
指示があった全件について年
度内に立入検査を完了し、そ
れらの結果を経済産業大臣に
速やかに報告した。
今年度は、指摘した事業者が
多く、中でも品質に問題がある
と考えられ、直ちに一時出荷
停止の措置がとられる可能性
があるc評価を含む事業者が
多くあった。このことから、品質
に問題のある製品が市場に流
通することを抑制し、JISマー
ク制度の信頼性確保に貢献し
たと考えられる。
工業標準化法に基づく試買
検査については、6月9日に第
1回試買検査運営委員会を開
催し、21年度の対象品目(レ
ディーミクストコンクリート、蛍
光ランプ、乗車用ヘルメット、
ガス機器用迅速継手)を確定
した。
試買検査は、外部委託によ
り実施しているが、一般競争入
札による適切な事業者で実施
した。
試買検査結果について、3月
9日の第2回試買検査運営委
員会で確定し、経済産業省へ
3月23日に報告した。市場に
流通するJISマーク表示製品
における品質状態を確認し、
経済産業省の施策資料を作成
した。
②工業標準化法の一部を改正
する法律による改正前の工業
標準化法に基づく認定製造(加
- 76 -
②工業標準化法の一部を改正す
る法律による改正前の工業標
準 化 法 ( JIS 旧 法 ) に 基 づ く 認 定
① -2 J IS 試 買 検 査
JIS試買検査は、試買検査運
営委員会で検討した5品目を計
画どおり試買して検査を実施し
た。その結果を第3回試買検査
運営委員会で審議し、学識経験
者等による検討を加えてオーソ
ライズを図った。なお、当該結
果については、経済産業省へ年
度内に報告した。
法 に 基 づ く 認 定 製 造 ( 加 工 ) 業 工)業者に対する立入検査
者に対する立入検査(平成20
工業標準化法の一部を改正
年9月30日まで実施。)
する法律(平成16年法律第9
5号)による改正前の工業標準
化法に基づく認定製造(加工)
業者に対する立入検査は、経
済産業大臣の指示に従って製
造業者等の品質管理、技術的
生産条件等を検査して、その
結果を経済産業大臣に速やか
に報告する。(平成20年9月3
0日まで実施。)
工)業者に対する立入検査は、
経済産業大臣から指示のあっ
た125工場のうち、認定辞退、
不明工場の21工場を除く10
4工場について立入検査を実
施し、その結果を速やかにME
TIに報告した。経済産業大臣
からの立入検査指示件数は次
のとおり。
18年度
125件
17年度
100件
16年度
145件
15年度
148件
14年度
163件
13年度
165件
工)業者に対する立入検査は、
経済産業大臣から指示のあっ
た88工場のうち、認定辞退、
不明の9工場を除く79工場に
ついて立入検査を実施した。
その結果は、経済産業大臣へ
年度内に報告した。
なお、過去3年間の経済産
業大臣からの立入検査指示件
数は、次のとおり。
19年度
88件
18年度
125件
17年度
100件
製造(加工)業者に対する立入
検査については、経済産業大臣
からの実施指示がなかった。
なお、当該法令は、20年9月
末で失効した。
③製品安全4法に基づく製造事 ③ 製 品 安 全 4 法 に 基 づ く 製 造 ③製品安全4法に基づく製造事
業者等に対する立入検査
事業者等に対する立入検査
業者等に対する立入検査は、
製品安全4法に基づく製造事 経済産業大臣からの指示のあ
業者等に対する立入検査は、 った300件のついて立入検査
経済産業大臣の指示に従って を 実 施 し 、 そ の 結 果 を 速 や か
製 造 工 程 、 品 質 管 理 状 況 等 を にMETIに報告した。経済産業
検 査 し て 、 そ の 結 果 を 経 済 産 大臣からの立入検査指示件数
業大臣に速やかに報告する。
は次のとおり。
18年度
300件
17年度
300件
16年度
251件
15年度
273件
14年度
112件
13年度
48件
③ 製品安全4法に基づく製造
事業者等に対する立入検査
は、経済省が過去に改善指導
を行った事業者、平成18年度
に技術基準等が開催された品
目に係る事業者など、フォロー
アップが必要な事業者に対し、
経済産業大臣から289件の立
入検査の指示があった。立入
検査の指示があった全件につ
いて、的確に立入検査を実施
するとともに、その結果は経済
産業大臣へ年度内に報告し
た。
なお、過去3年間の経済産業
大臣からの立入検査指示件数
は、次のとおり。
19年度
289件
18年度
300件
17年度
300件
③ 製品安全4法に基づく製造事
業者等に対する立入検査は、経
済産業省が過去に改善指導を
行った事業者、19年度に技術
基準等が改正された品目に係
る事業者など、フォローアップが
必要な事業者に対し、経済産業
大臣から261件の立入検査の
指示があった。
また、経済産業大臣から立入
検査の指示があった全件につ
いて、適切に年度内に立入検査
を実施するとともに、その結果
を経済産業大臣へ報告した。
なお、過去3年間の立入検査
指示件数は、次のとおり。
19年度
289件
18年度
300件
17年度
300件
②製品安全4法に基づく製造事
業者等に対する立入検査は、
効果的な立入検査となるよう、
経済産業大臣指 示書案の段
階で経済産業省に提案を行っ
た。
経済産業大臣の指示に基づ
き、 電気用品安全法172件、
消費生活用製品安全法46件、
液化石油ガスの保安の確保及
び取引の適性化に関する法律
10件、ガス事業法10件、合
計238件について、21年度
内に着実に実施し、その結果
を経済産業大臣に速やかに報
告。
指摘件数について、特に例年
と異なる特徴が現れていると
は思えないが、指摘を行った
事業者は、製造事業者では4
9%、輸入事業者では78%と
なっている。製造事業者は、記
録の不備(主に、記載事項の
欠落)が比較的多いのに対し、
輸入事業者では、届出、記録、
適合性検査等、調査項目の全
般にわたって不備が多く、法律
そのものへの認識が不足して
いると思われる。
指摘を行った事業者に対して
は、適宜、法令遵守、安全な製
品提供に向けた措置が経済産
業省から行われる。
④計量法(適合性認定分野で実
施するものは除く。)に基づく届
出製造事業者等に対する立入
検査等
④計量法(適合性認定分野で実 ④計量法(適合性認定分野で実
施するものは除く。)に基づく届 施 す る も の は 除 く 。 ) に 基 づ く
出 製 造 事 業 者 等 に 対 す る 立 入 届出製造事業者等に対する立
検査等
入検査は、経済産業大臣から
計量法に基づく届出製造事 立入検査の指示はなく実施し
業 者 等 に 対 す る 立 入 検 査 は 、 ていない。
経済産業大臣からの指示に従
なお、大臣から指示があった
って工場等を検査して、その結 場 合 、 い つ で も 立 入 検 査 員 証
果を経済産業大臣に速やかに を発行し検査を実施する体制
報告する。
を維持した。
また、計量法に基づく指定製
造事業者制度における事務へ
の支援は、指定製造事業者制
度関係事務処理要領に係る事
務のうち、経済産業省から依
頼のあった事務を支援する。
④計量法(適合性認定分野で実
施するものは除く。)に基づく
届出製造事業者等に対する立
入検査は、経済産業大臣から
立入検査の指示はなく実施し
なかった。
なお、大臣から指示があった
場合、いつでも立入検査員証
を発行して検査を実施する体
制を維持した。
④ 計量法(適合性認定分野で実
施するものは除く。)に基づく届
出製造事業者等に対する立入
検査は、経済産業大臣から立
入検査の指示はなかった。
なお、大臣から指示があった
場合には、速やかに立入検査
員証を発行して検査を実施でき
る体制を維持した。
また、経済産業省から依頼
のあった事務を支援する業務と
して、都道府県から経済産業省
に提出された調査報告書、立入
検査報告書などを管理簿で整
理し、経済産業省からの資料提
出依頼に迅速に対応できる体
制を整えている。また、指定製
造事業者判定委員会事務局の
役割を担い判定委員に確実な
情報提供するなどした。
③計量法に基づく届出製造事
業者等に対する立入検査につ
いては、経済産業大臣からの
指示がなかった。
なお、大臣から指示があった
場合には、速やかに立入検査
員証を発行して検査を実施で
きる体制を維持した。
また、経済産業省から依頼の
あった事務を支援する業務とし
て、都道府県から経済産業省
に提出された調査報告書、立
入検査報告書などを管理簿で
整理し、経済産業省からの資
料提出依頼に迅速に対応でき
る体制を整えている。また、指
定製造事業者判定委員会事務
局の役割を担い判定委員に確
実な情報提供するなどした。
⑤家庭用品品質表示法に基づ ⑤家庭用品品質表示法に基づ ⑤家庭用品品質表示法に基づ
く製造業者等に対する立入検査 く 製 造 業 者 等 に 対 す る 立 入 検 く 製 造 事 業 者 等 に 対 す る 立 入
査
検査は、経済産業大臣から立
家庭用品品質表示法に基づ 入検査の指示はなく実施して
く 製 造 業 者 等 に 対 す る 立 入 検 いない。
査は、経済産業大臣の指示に
なお、大臣からが指示あった
従って同法の遵守状況を検査 場合、いつでも立入検査員証
して、その結果を経済産業大 を発行し検査を実施する体制
臣に速やかに報告する。
を維持した。
⑤家庭用品品質表示法に基づ
く製造事業者等に対する立入
検査は、経済産業大臣から立
入検査の指示はなく実施しな
かった。
なお、大臣からが指示あった
場合、いつでも立入検査員証
を発行して検査を実施する体
制を維持した。
- 77 -
⑤家庭用品品質表示法に基づく
製造事業者等に対する立入検
査は、経済産業大臣から立入
検査の指示はなかった。
なお、大臣から指示があった
場合には、速やかに立入検査
員証を発行して検査を実施でき
る体制を維持した。
④家庭用品品質表示法に基づ
く製造業者等に対する立入検
査については、経済産業大臣
からの指示がなかった。
なお、大臣から指示があっ
た場合には、速やかに立入検
査員証を発行して検査を実施
できる体制を維持した。
⑥製品安全4法で定める「主務 ⑥製品安全4法で定める「主務 ⑥製品安全4法で定める「主務
大 臣 に よ る 適 合 性 検 査 業 務 実 大 臣 に よ る 適 合 性 検 査 業 務 実 大臣による適合性検査業務実
施」に係る業務
施」に係る業務
施」に係る業務は、経済産業
天災その他の事由により国 大臣からの適合性検査の指示
内 ( 外 国 ) 登 録 検 査 機 関 が 製 はなく実施していない。
品安全4法に定める適合性検
なお、大臣から指示があった
査を実施できなくなった場合に 場合、 当該検査を的確に実施
お い て 、 経 済 産 業 大 臣 の 指 示 できるよう製品安全4法等の業
に基づき機構が当該検査を的 務を通じ既存技術の維持を図
確 に 実 施 で き る よ う 既 存 技 術 った。
を維持する。
5.化学兵器の禁止及び特定物 5.化学兵器の禁止及び特定物 5.化学兵器の禁止及び特定物
質 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 関 係 質の規制等に関する法律関係 質 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 関 係
業務
業務
業務
⑥製品安全4法で定める「主務
大臣による適合性検査業務実
施」に係る業務は、経済産業
大臣からの適合性検査の指示
がなく実施しなかった。
なお、大臣から指示があった
場合、当該検査を的確に実施
できるよう製品安全4法等の業
務を通じ、既存技術を維持し
た。
B
5.化学兵器の禁止及び特定物
質の規制等に関する法律関係
業務
⑥製品安全4法で定める「主務
大臣による適合性検査業務実
施」に係る業務は、経済産業大
臣からの適合性検査の指示は
なかった。
なお、大臣から指示があった
場合には、当該検査を的確に実
施できるよう製品安全4法等の
業務を通じて既存技術を維持し
た。
B
5.化学兵器の禁止及び特定物
質の規制等に関する法律関係業
務
⑤製品安全4法で定める「主務
大臣による適合性検査業務実
施」に係る業務は、経済産業
大臣からの適合性 検査の指
示はなかった。
なお、大臣から指示があった
場合には、当該検査を的確に
実施できるよう製品安全4法等
の業務を通じて 既存技術を
維持した。
B
5.化学兵器の禁止及び特定物
質の規制等に関する法律関係
業務
(1) 国 際 機 関 に よ る 検 査 等 へ の ( 1) 化 学 兵 器 の 禁 止 及 び 特 定 ( 1) 化 学 兵 器 禁 止 法 第 3 0 条 第
立会い
物 質 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 5項に基づく国際機関による検
(化学兵器禁止法)第30条第 査 等 の 立 会 い 業 務 に つ い て
化学兵器の禁止及び特定物 5項に基づく国際機関による検 は 、 全 て 経 済 産 業 大 臣 の 指 示
質 の 規 制 等 に 関 す る法 律第 3 査等の立会い業務(オンサイト に 従 っ て 的 確 に 実 施 し 、 そ の
0条第5項に基づく国際機関に 分析を含む)については、同条 結果を速やかに経済産業大臣
よる検査等の立会い業務(オ 第6項に基づく経済産業大臣 に報告した。なお、オンサイト
ン サ イ ト 分 析 を 含 む 。 ) を 的 確 の 指 示 に 従 っ て 的 確 に 実 施 分析は実施されなかった。
に実施するとともに、同法の適 し て 、 そ の 結 果 を 経 済 産 業 大
(実施件数は公表できない。)
正 な 施 行 の た め 必 要 に 応 じ て 臣に速やかに報告する。
国際機関の動向の調査を行
う。
(1) 化 学 兵 器 禁 止 法 第 3 0 条 第
5項に基づく国際機関による検
査等の立会い業務について
は、全て経済産業大臣の指示
に従って的確に実施し、その
結果を速やかにに経済産業大
臣に報告した。8月の1検査に
おいてオンサイト分析が実施さ
れ、複雑な装備品の受け入れ
に的確に対応し、無事終了さ
せると共に、並行して立会い団
としての対抗分析を実施し、検
査団と同一の分析結果を得、
対抗分析の目的である検査団
の分析データの検証を実施し
た。
(1) 化 学 兵 器 の 禁 止 及 び 特 定 物
質の規制等に関する法律(以下
「化学兵器禁止法」という。)第
30条第5項 に基づく国際機
関による検査等の立会い業務
(オンサイト分析を含む。)につ
いては、件数が倍増する中、同
条第6項に基づく経済産業大臣
の指示に従って的確に実施し、
その結果を速やかに経済産業
大臣に報告し た。
20年度実績:20件(内オンサ
イト分析および対抗分析を伴う
もの1件:19年度実績:11件)
( 1) 化 学 兵 器 の 禁 止 及 び 特 定
物質の規制等に関する法律
(以下「化学兵器禁止法」とい
う。)第30条第5項に基づく国
際機関による検査等の立会い
業務(オンサイト分析を含む。)
については、同条第6項に基
づく経済産業大臣の指示に従
い、19件について的確に実施
し、その結果を速やかに経済
産業大臣に報告した。
その内訳は、表2剤3件(内1
件においては現地分析が実施
された。)、表3剤3件、有機化
学物質13件であった。特に、
現地分析の実施された表2剤
検査の立会いにおいては、検
査団・検査団分析装備品の的
確な受入のみならず、対抗分
析の的確な実施により、検査
団の分析データの正確な検証
を達成した。
(2) 立 入 検 査 等
(2) 化 学 兵 器 禁 止 法 第 3 3 条 第 (2) 化 学 兵 器 禁 止 法 第 3 3 条 第
同法第33条第4項に基づく 4項に基づく立入検査等につ 4項に基づく立入検査等につ
立入検査等を的確に実施する。 いては、 同条第 5項に 基づ く経 い て は 、 経 済 産 業 大 臣 の 指 示
済 産業 大 臣の指示に従って的 に従って的確に実施して、その
確 に 実 施 し て 、 そ の 結 果 を 経 結果を速やかに経済産業大臣
済 産業大臣に 速やかに報告す に報告した。
る。
(実施件数は公表できない。)
(2) 化 学 兵 器 禁 止 法 第 3 3 条 第
4項に基づく立入検査等につ
いては、経済産業大臣の指示
に従って的確に実施して、その
結果を速やかに経済産業大臣
に報告した。
(2) 化 学 兵 器 禁 止 法 第 3 3 条 第 4
項に基づく立入検査等について
は、同条第5項に基づく経済産
業大臣の指示に従って的確に
実施し、その結果を速やかに経
済産業大臣に報告した。
20年度実績:29件(19年度
実績:29件)
(2) 化 学 兵 器 禁 止 法 第 3 3 条 第
4項に基づく立入検査等につ
いては、同条第5項に基づく経
済産業大臣の指示に従い、2
6件において的確に実施し、そ
の結果を速やかに経済産業大
臣に報告した。
( 3) 上 記 の 立 会 い 業 務 及 び 立 ( 3) 上 記 の 立 会 い 業 務 及 び 立
入検査等業務を的確に実施す 入検査等業務を的確に実施す
る た め 、 特 に 以 下 の 措 置 を 講 るため、以下の措置を講じた。
ずる。
① 化 学 兵 器 禁 止 法 に 規 定 さ れ ①11月から12月にかけて化学
た特定物 質、指定物質及びこ 物質評価研究機構と合同で分
れらの関連物質の分析能力の 析 実 験 を 適 切 に 実 施 し 、 そ の
向上を行う。
結果を3月に経済産業省に報
告した。
( 3) 上 記 の 立 会 い 業 務 及 び 立
入検査等業務を的確に実施す
るため、以下の措置を講じた。
(3) 上 記 の 立 会 い 業 務 及 び 立 入
検査等業務を的確に実施する
ため、以下の措置を講じた。
( 3) 上 記 の 立 会 い 業 務 及 び 立
入検査等業務を的確に実施す
るため、以下の措置を講じた。
①9月から10月にかけて化学
物質評価研究機構と合同で分
析実験を実施し、12月に主催
した合同実験報告会において
その結果を経済産業省に報告
した。
①化学兵器禁止法に規定された
特定物質、指定物質及びこれら
の関連物質の分析能力の向上
を図るため、化学兵器関連物質
の分析経験のある国内の分析
機関と同一試料の分析結果の
確認を行い、機構としての分析
対応力の確認を行い、その結果
について分析報告会を開催し経
済産業省に報告した。
①化学兵器禁止法に規定され
た特定物質、指定物質及びこ
れらの関連物質の分析能力の
向上を行うため、当初は、化学
兵器関連物質の分析経験のあ
る国内の分析機関と合同で分
析実験を行う訓練を計画して
いたが、従前の外部機関との
訓練においては毎年良好な実
績を重ねてきたこと、今年度は
20年度以上の検査等立会い
が予測され日程の調整が困難
となることが予測されたこと等
の現状ををふまえ、訓練自体
の内容を変更し、室の分析対
応能力の向上させることを目
的として訓練を実施することと
した。
今年度においては新規の現
地分析への立会い担当者を育
成し、室としての分析対応能力
の向上に資することに目的を
変更して訓練を実施することと
した。今年度の現地分析への
立会いは新担当者において的
確に実施された。
- 78 -
②必要に応じ国際機関による検 ②経済産業大臣の指示により、
査等の対象事業所の実態調査 国際機 関による 検査等の対象
を行う。
事業所のうち10以上の事業
所に対し実態調査を行い、そ
の結果を速やかに経済産業大
臣に報告した。(実施件数は公
表できない。)
③国際合意形成への貢献と分 ③国際合意形成への貢献と分
析方法の整合性確保のため、 析方法の整合性確保のため、
必 要 に 応 じ 国 際 機 関 の 関 連 会 以下の活動を行った。
合等に参加する。
9月に、「表2剤事業所検査
における現地分析試行のため
の OPCW と 日 本 の 2 者 間 協
議」に参加、日本としての意見
を適切に表明すると共に必要
な情報を収集し、また提供し、
現地分析試行受入のための日
本 側 ・ OPCW 側 双 方 の 実 施 体
制整備に大きく貢献した。
11月に、韓国で実施された
「 OPCW 主 催 : 国 内 当 局 者 の
ためのアジアセミナー」に参加
し、日本の国際検査受け入れ
経験を紹介し、アジア各国の
国際検査受け入れに対しての
理解向上に貢献した。
2月に、インドネシアで実施さ
れた「日豪共催:化学兵器禁
止条約産業関係セミナー」に
講師として参加し、日本の国際
検査受け入れ経験を紹介し、
インドネシアにおける国内実施
体制の整備に貢献した。
④国際機関による検査等にお
いて、オンサイト分析試行を的
確 に 支 援 す る た め に 、 nite の
豊富な国際検査経験から得ら
れた情報、従前より独自に収
集していた情報、公務電報か
ら収集した情報及び9月の協
議で得た情報を基に全対象事
業所の調査を実施し、必要な
助言を行い、産業界側の受け
入れ体制整備に大きく貢献し
た。また、関係機関・運送会社
等と、受け入れ・輸送等に関し
て詳細な打ち合わせを行い、
我が国として積極的に支援が
行えるための体制整備に大き
く貢献した。
② 経済産業大臣の指示によ
り、国際機関による検査等の
対象事業所のうち約10ヶ所の
事業所に対し実態調査を行
い、その結果を速やかに経済
産業大臣に報告した。
②国際機関による検査等の対象
事業所のうち、20事業所に対し
実態調査を行い経済産業大臣
に報告した。
20年度実績20件
(19年度実績:11件)
②国際機関による検査等の対
象事業所のうち、22事業所に
対し実態調査を行い、速やか
に経済産業大臣に報告した。
③国際合意形成への貢献と分
析方法の整合性確保のため、
以下の活動を行った。
7月に、フィリピンで実施され
た「日豪共催:化学兵器禁止
条約産業関係セミナー」に講
師として参加し、NITEの国際
検査受け入れ経験を紹介し、
フィリピンにおける国内実施体
制の整備に貢献した。
③ 化 学 兵 器 禁 止 機 関 ( OPCW )
における分析方法、検査に必要
な装備等に関する会合、検査実
施 に 関 す る 会 合 、 OPCW 等 が
主催する研修等は実施されな
かった。
③化学兵器禁止機関(OPCW)
における分析方法、検査に必
要な装備等に関する会合、検
査実施に関する会合、研修等
については実施されなかった。
④国際検査におけるオンサイト
分析実施を支援するために、
装備品輸送のための的確なロ
ジ手配をし、必要な追加電源
工事を事業所側に指示し、高
圧ガス・ヒュームフード、実験
台等検査団が必要とした装備
を貸与した。
④19年度に我が国で初めて実
施されたオンサイト分析を伴う
検査の立会い、入手した最新の
分 析 S O P 及 び 「 07 年 現 地 分 析
実施報告書」等の情報を年度当
初に解析し、実施予定のオンサ
イト分析の方法を予測
し
た。これにより、NITEの対抗分
析に必要な改善を事前に行って
受入体制を整えた。
また、19年度には、検査団
が持ち込んだ分析機器につい
て、電源容量不足で性能が出な
いという問題があったことから、
検査団の分析機器の国内電源
への接続のための大容量テー
ブルタップ(法規制により日本国
内では入手困難)を機構が調達
し、国際機関に提供して日本用
の装備品として採用させた。こ
れにより、国際検査のオンサイ
ト分析実施における電源面での
障害を無くし、日本の国際検査
に対する義務履行について、国
際機関の更なる信頼を獲得し
た。
④現地分析を伴う国際検査に
対し、その受入能力を高める
ために、新規の現地分析立会
い担当者を訓練により育成し、
室としての受入能力を向上さ
せた。
⑤外務省と経済産業省との間で
行われる申し立てによる査察
(チャレンジ査察)の実施受け
入れについての検討会議は、
今年度は実施されなかった。
別途、チャレンジ検査に用い
ら れ る 装 備 品 に つ い て OPCW
より新たに情報を入手、対策
について検討し、経済産業省
に報告し、受け入れ体制整備
に貢献した。
⑤外務省と経済産業省との間で
行われる、申し立てによる査察
(チャレンジ査察)の実施受け
入れについての検討会議は、
平成19年度は実施されなかっ
た。
⑤途上国支援等の国際協力とし
ての、海外等から参加要請はな
かった。
⑤途上国支援等の国際協力の
場は持たれなかった。
⑥以下については、経済産業省
からの要請を受け調査に同行
し 、 NITE の 技 術 力 を 生 か し て
貢献した。
* ホ ス ゲ ン (化 兵 法 上 の 第 2 種 指
定 物 質 : 条 約 上 の 表 3 剤 )の 未
届け製造事業者への現地調査
に参加。製造工程・品質管理等
の 技 術 面 に つ い て NITE の 経 験
を生かし技術面で協力し、後に
- 79 -
経済産業省が行った化学兵器
禁止法違反告発に貢献した。
*サキシトキシン(化兵法上の特
定物質:条約上の表1剤)の無
許可製造・使用に関する現地調
査に参加。廃棄実施・廃棄後の
確認分析実施の立会において
NITE の 経 験 を 生 か し 協 力 。 的
確な法律施行に貢献した。
- 80 -
中期目標
中期計画
平成18年度実績
A.共通事項
A.共通事項
A.共通事項
1.戦略的な人材育成の推進
1.戦略的な人材育成の推進
1.戦略的な人材育成の推進
業務内容の高度化及び専門
化並びに企画立案機能の強化
に対応するため、必要となる人
材像を明らかにするとともに、
これに向けたキャリアパスを考
慮した、中長期的視点に立っ
た戦略的な人材の育成、登用
を図る。
職員の技術能力及び企画立
案能力の向上のため、必要とな
る人材像に向けたキャリアパス
を考慮しつつ、内部教育訓練を
積極的に実施するほか、国際機
関や外部専門機関の行う研修
に 積 極 的 に 参 加 す る と と も に 、 (1) 研 修 、 内 部 教 育 訓 練
中 長 期 的 視 点 に 立 っ た 戦 略 的 a.キ ャ リ ア パ ス の 検 討
な人材育成を図るため、独立行
各部門の計画課長級からな
政 法 人 産 業 技 術総 合 研 究 所、 るキャリアパス検討会を実施
大 学 等 の 関 係 機 関 と の 人 事 交 し 、 NITE に 相 応 し い キ ャ リ ア
流 、 国 際 会 議 等 へ の 若 手 職 員 パスについて検討を行った。
の派遣、専門的能力を有する人 ① キ ャ リ ア パ ス 検 討 回 を 9 回
材の登用等を積極的に行う。
開催し、各部門が必要とする
技術スキルの要素抽出を行
い、部門別、業務別に体系的
にまとめ、ロジックツリーとし
て作成した。
② 各部門の組織像・人材像
の検討を行った。
③ 職制その他を含めた制度
設計を、キャリアパスのグラ
ンドデザインとしてとりまと
め、事務局案を提示した。
④ これら検討結果をイントラ
ネットで内部公開した。
b.研 修
職員研修計画のイントラ
掲示による周知、実施要領、
受講命令の電子メール化等
の事務簡素化を図りつつ、
以下の研修を実施した。
① 新規採用職員 新規採用
職員及び選考採用職員11名
が受講。
② 中堅職員 主任級研修を
1科目追加し、延べ103名が
受講。主査級研修を実施し4
4名が受講。
③ 管理職等 次期管理職員
である専門官級18名に対し
マネジメント研修等を実施。
管理職員に対し、課題解決型
目標管理制度及び人事評価
制度に関する研修を実施し、
延べ120名が受講した。
④ その他 国際会議等に対
応 す る た め の 高 度 な マンツーマン
による英語研修を実施し、13
名が受講。
⑤ 各分野の内部教育訓練等
微生物の分類学に関する英
文教科書の輪読会、毒性勉
強会、認定研究会等専門知
識等を習得する勉強会を延
べ196回開催した。
(2) 外 部 研 修
専門技術の取得等のため
に、各省庁、外部専門機関等
が主催する88研修に参加し
た。
評価
平成19年度実績
評価
A.共通事項
A
平成20年度実績
評価
A.共通事項
1.戦略的な人材育成の推進
A
1.戦略的な人材育成の推進
機構職員が、「広い視野」と「高
い適応能力」をもって、質の高い
業務を遂行するため、中長期的
な視点に立った戦略的な人材育
成を推進した。
(1) 研 修 、 内 部 教 育 訓 練
a.キ ャ リ ア パ ス の 検 討
各部門の計画課長級からな
るキャリアパス検討会を5回実
施 し 、 N IT E に 相 応 し い キ ャ リ
アパスについて検討を行った。
①11の人材育成コースを設定
し、コース別の育成すべき人材
像、人材育成方針案を検討し、
さらに、コース別に各階層での
期待する行動指標、代表的な
キャリアパスモデルコース例を
取りまとめた。
②人材育成方針は、職員自ら
が目指すべき人材像に向かっ
て自己研鑽していくのに、必要
な専門研修を用意するととも
に、関連部署での業務経験を
積んでいくことを基本とするこ
ととした。
b.研 修
職員研修計画及び実施要
領のイントラ掲示による周知、
受講命令の電子化等の事務簡
素化を図りつつ、以下の研修
を実施した。
① 新規採用職員 新規採用職
員7名が受講。
② 中堅職員 主任以下級の研
修については、研修科目を職
員の成長に合わせ4段階に再
編成するとともに、より自律的
な側面を育成させるために「モ
チベーションマネジメント研修」
など3科目追加し、延べ147
名が受講。主査級研修を23名
が受講。
③ 管理職等 次期管理職員で
ある専門官級8名に対しマネ
ジメント研修等を実施。管理職
員に対し、課題解決型目標管
理制度、人事考課に関する研
修を実施し、延べ102名が受
講。
④ その他 国際会議等に対応
す る た め の 高 度 な マンツーマンに よ
る英語研修を実施し、11名が
受講。メンタルヘルスに対応す
る研修を実施し、管理職員60
名が受講。
⑤ 各分野の内部教育訓練等
製品安全リスクマネジメント手
法、毒性QSAR勉強会、化学
物質命名法勉強会、化学物質
リスク評価概論、VIM(国際計
量用語集)及びGUM(計測に
おける不確かさの表現のガイ
ド)の改訂状況、菌類の分類学
に関する教科書(英文)の輪読
会等
専門知識等を習得するため
の内部勉強会・研修を延べ43
1回開催。
(1) 研 修 、 内 部 教 育 訓 練
【 キャリアパスの運用 】
・19年度設定した11の人材育
成コースについて、20年度から
職員の希望調査を実施した。
・個々の職員の希望調査結果
は、キャリアパス人材育成コー
スに関連する部署で業務経験を
積んでいけるよう、人員配置案
を職員育成の視点で策定する
ために活用した。
(2) 分 野 別 研 修
② 分野別研修
- 81 -
【 職員研修 】
20年度職員研修計画に基づ
き、階層別、分野別等79研修を
実施し、延べ438名が受講。
① 階層別職員研修
8研修に、延べ178が受講。
・新規職員研修:8名が受講。
・中堅職員研修:主任級職員を
対象として、「企画力強化研修」
等4科目を実施(延べ76名受
講)。
主査級職員を対象として、チー
ムリーダースキル向上のための
研修を新たに実施(33名受
講)。
・管理職等研修:次期管理職員
候補である専門官級職員に対し
マネジメント能力向上のための
研修を実 施(11名受講)。
・管理職員に対し人事評価スキ
ル向上のための研修を実施(5
0名受講)。
平成21年度実績
A.共通事項
B
1.戦略的な人材育成の推進
機構職員が、階層に応じた
資質と各種専門能力を習得し、
「広い視野」と「高い適応能
力」をもって質の高い業務を
遂行するため、中長期的な視
点に立った戦略的な人材育成
を推進した。
(1) 研 修 、 内 部 教 育 訓 練 等
【 キャリアパスの運用 】
・19年度に設定したキャリ
アパスの11の人材育成コ
ースについて、20年度に
引き続き21年度も職員の
希望調査を実施した。
・個々の希望調査結果は、中
長期的な人材育成の観点か
ら、職員の希望を考慮しつ
つキャリアパス人材育成コ
ースに関連する部署での業
務を経験させ、必要な研修
を受講することができるよ
う、次年度の人員配置の策
定に活用した。
【 職員研修 】
・21年度職員研修計画に基
づき、階層別、分野別等73
の研修を実施し、延べ591名
が受講した。
① 階層別職員研修
階層別の14の研修に、延べ
221名が受講した。
・新規職員研修:9名を対象
として、職員としての基本的
事項を中心とした研修を実
施。
・中堅職員研修:
・入所3~4年目職員を対象
と し て 、「 タ イ ム マ ネ ジ メ ン
ト研修」等2研修を実施(延
べ 2 5 名 受 講 )。
・主任級職員を対象として、
「プロジェクト管理研修」等
6研修を実施(延べ98名受
講 )。
・新任主査を対象として、チ
ームリーダースキル向上のた
めの研修を実施(10名受
講 )。
・管理職等研修:
・管理職員候補となる新任専
門官を対象として、マネジメ
ント能力向上のための研修を
実 施 ( 9 名 受 講 )。
・新任管理職を対象として、
問題解決スキル等マネジメン
ト能力向上のための研修を2
回に渡って実施(延べ27名
受講)
・管理職員を対象として、人
事評価スキル向上のための研
修 を 実 施 ( 4 3 名 受 講 )。
② 分野別研修
評価
平成22年度実績
評価
専門技術の取得等のために、
製品安全実務研修などNITE
独自に15研修企画した。化学
物質総合評価管理研修、バイ
オセーフティー技術講習会など
各省庁、外部専門機関等が主
催する66研修に参加した。ま
た、海外2機関、国内3大学院
への長期(6ヶ月以上)の派遣
研修に6名が参加。
機構内外の67研修に、延べ1
73名が受講。
・専門技術の取得等のために、
製品安全実務研修など機構独
自に16研修を企画・実施した。
・化学物質総合評価管理研修、
バイオセーフティー技術講習会
など各省庁、外部専門機関等が
主催する47研修に参加した。
また、海外2機関、国内2大学
院への長期(6ヶ月以上)の派
遣研修に4名が参加。
専門技術習得等のために、
機構内外の49の研修に延べ
136名が受講した。
・JNLA技術研修、製品安全
本部実務研修など機構独自に
13の研修を企画し実施した。
( 延 べ 8 3 名 受 講 )。
・バイオ政策研修、化学物質総
合評価管理研修など各省庁、
外部専門機関等が主催する3
4研修に参加した(延べ50
名 受 講 )。
また、海外2機関への長期
(6か月以上)の派遣研修に
3名が参加。
③ その他の研修
4研修に、延べ87名が受講。
・国際会議等に対応するための
高度なマンツーマンによる英語
研修を実施し、7名が受講。
・メンタルヘルスに対応する研修
を実施し、管理職員56名が受
講。
・新規採用職員の早期自立をフ
ォローするメンター職員の研修
など2研修を実施し、延べ24名
が受講。
③ その他の研修
その他14の研修に、延べ23
5名が受講した。
・国際会議等に対応するため
の、マンツーマンによる高度
な英語研修に11名が受講。
・メンタルヘルスに対応する
研修を実施し、管理職員58
名が受講。
・新規採用職員からの相談対応
や早期自立を支援するメンタ
ー職員の研修に延べ15名が
受講。
・個人情報管理に対応する研
修を実施し、延べ130名が
受講。
・その他、業務を行う上で求
められる各種マネジメントス
キル研修等に延べ21名が受
講。
④機構内部の教育訓練等
各分野で専門知識等を習得
するための勉強会・研修会を
延べ422回開催。
・企画管理分野:リスクマネ
ジメント勉強会、所内職員業
務広報発表会等
・バイオテクノロジー分野:
微細藻類の検査に関する実
習、遺伝子組換体の取扱・培
養・保存についての実習等
・化学安全分野:リスク評価勉
強 会 、 毒 性 QSAR 勉 強 会 等
・適合性認定分野:認定研究
会、審査員連絡会等
・製品安全分野:R-Map分
析手法初歩講座等
⑤ チャレンジ課題の提案
自発的に問題意識を持ち前
向きに取り組む人材の育成を
目指し、年度当初の各職員の
業績評価票作成時において減
点対象としないチャレンジ課題
の提案・設定を推奨した。その
結果、対象職員(5G以下))の
約半数に相当する108件の提
案がありそれぞれ実行された。
⑥ 組織にとって有用な自己研
鑽研修への支援
大学院等が土日を中心に実
施する社会人向け講座を職員
が自発的、意欲的に受講し、
かつ、その内容が組織にとっ
て有用な場合は、学費及び旅
費を支給する制度を設け支援
することとした。
④ 機構内部の教育訓練等
各分野で専門知識等を習得す
るための勉強会・研修会を延べ
280回開催。
・ 生 活 安 全 分 野 : R-Map勉 強 会 、
技術継承研修会等
・化学安全分野:リスク評価課勉
強会等
・適合性認定分野:認定研究会
等
・バイオテクノロジー分野:微生
物の分類学に関する教科書(英
文)の輪読会等
(3) 戦略的人材育成
① 人事交流
経済産業省に20名(う
ち4名は併任)、関係機関
(新エネルギー・産業技術
総合開発機構)へ1名出向
(3)戦略的人材育成
① 人事交流
経済産業省に16名(うち3名
は併任)、関係機関(新エネル
ギー・産業技術総合開発機構)
へ1名出向している。
- 82 -
(2)戦略的人材育成
① 人事交流
人材の育成及び活用、機構の
組織運営の活性化を図るため、
以下の組織と人事交流を行っ
た。
(2) 戦 略 的 人 材 育 成
① 人事交流
人材の育成及び活用、機構
の組織運営の活性化を図るた
め、以下の組織と人事交流を
行った。
している。
また、経済産業省から1
0名を受け入れている。
経済産業省から9名を受け入
れている。
厚生労働省国立食品医薬品
衛生研究所から6名を併任で
受け入れている。
② 国際会議
ACM Data NetworkWG 、
OECD 新 規 化 学 物 質 タ ス ク
フ ォ ー ス 、 APLAC 会 議 、
ISO/COPOLCO ( 消 費 者 政
策委員会)総会等へ積極
的に出席させる等、40代
以下の若手職員延べ70名
を国際会議に出席させる又
は海外調査を実施させる
等で海外に派遣した。これ
により海外への派遣におけ
る若手比率が、58%から
68%に10%上昇した。
② 国際会議等
米中製品安全サミット会議、
北東アジア標準協力会議、AP
LAC相互承認評議会、OECD
新規化学物質タスクフォース、
世界微生物株保存会議等の国
際会議、独認定機関、中国標
準化研究所等の海外機関への
調査に30代以下の若手職員
延べ69名を積極的に参加さ
せた。
③ 人材登用
バイオ分野及び認定分
野の専門家各1名(計2名)
を新たに、選考採用した。ま
た、バイオ分野及び化学分
野の専門家各1名(計2名)
を新たに顧問として採用し
た。
③ 外部専門家の人材登用
専門家3名(バイオ分野2名、
生活安全分野1名)を選考採
用し、専門家5名(総務1名、
バイオ分野2名、化学分野1名
及び生活安全分野1名)を顧
問として登用し、各々の分野で
専門家として活用。
2.戦略的な広報の実施
2.戦略的な広報の実施
2.戦略的な広報の実施
機構の業務内容とその成果
機構の業務内容とその成果
広く国民の理解が浸透する
及 び 重 要 性 に つ い て 、 広 く 国 や重要性について、広く国民に ことを目的に、機構広報戦略
民 に 理 解 が 浸 透 し 、 機 構 の 発 理解が浸透し、機構の発信する に 基 づ き 、 組 織 全 体 と し て は
信する技術に関する情報がよ 技術に関する情報がより広く活 新 聞 全 国 紙 に お い て 業 務 紹
り 広 く 活 用 さ れ る よ う 戦 略 的 な 用 さ れ る よ う に す る た め 、 広 報 介広告を行うとともに、連動イ
広報を行う。
戦 略 を 策 定 し 、 こ れ に 基 づ い た ベントとして、親子記者による
広 報 を 行 う。
NITE の 取 材 及 び そ の 結 果 の
全国紙での発表を実施。多数
の親子記者の応募等の反響
と成果を得た。なお、本広報
戦略については、全支所にお
ける広報機能強化等の課題
を反映した改定案を策定し、
検討を進めているところ。
個別広報活動実績につい
ては、以下のとおり。
A
2.戦略的な広報の実施
・経済産業省に16名(うち3名は
併任)、関係機関(新エネルギ
ー・産業技術総合開発機構)へ
1名出向している。
・経済産業省から9名を受け入れ
ている。
・厚生労働省国立食品医薬品衛
生研究所から6名を併任で受け
入れている。
② 国際会議等への参加
若手職員に、国際会議での
発表、意見交換、海外調査等を
通じた実務経験を積ませ、機構
職員としての資質を高めるた
め、30代以下の職員延べ25
名を積極的に参加させた。
・国際会議:国際消費者製品健
康 安 全 機 関 (ICPHSO)会 議 、 NC
SLI注1)会 議 、 OECD化 学 品 合 同
会合、米国微生物学会等
・海外機関への調査:タイ及び
韓 国 の BRC関 係 者 と の 意 見 交
換、台湾経済部標準検験局の
製品安全調査等
注1)
NCSLI: National Conference
of Standards Laboratories Int
ernational
・経済産業省:出向13名、
受入7名。
・関係機関(新エネルギー・
産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 ): 出
向1名。
・厚生労働省国立食品医薬品
衛生研究所:受入(併任)5
名。
② 国際会議等への参加
若手職員に、国際会議での
発表、意見交換、海外調査等
を通じた実務経験を積ませ、
機構職員としての資質を高め
るため、30代以下の職員延
べ15名を積極的に参加させ
た。
・国際会議への出席:インドネ
シ ア 微 生 物 学 会 、 OECD 第 4 4
回化学品合同会合、国際計量
標準シンポジウム等
・海外機関への調査:微生物
探 索 共 同 事 業 (ベ ト ナ ム ・ モ ン
ゴ ル )、 C P S C ( 米 国 消 費 者 製
品安全委員会)、基準認証制
度インフラ・能力強化プロジェ
クト詳細計画策定調査(JICA
調査)等
③ 外部専門家の人材登用
・社会・行政ニーズの変化に対
応した業務の高度化を図るた
め、専門能力を有する人材11
名を選考採用し、即戦力として
活用した(バイオ分野6名、化
学分野2名、適合性認定分野
2名、企画管理分野1名)。
・機構内の人材育成では得ら
れない高度の専門性や多様な
経験を有する専門家13名を
採用(非常勤職員)した(化
学分野4名、生活安全分野9
名 )。
・このような人材登用を通じ、
保有する専門技術に関する人
材育成及び組織の活性化を図
った。
③ 外部専門家の人材登用
機構内の人材育成では得られ
ない高度の専門性や多様な経験
を有する専門家19名を採用し、
機構職員の人材育成及び組織の
活性化を図った。(バイオ分野1
1名、化学分野5名、認定分野2
名、及び企画管理分野1名)
AA 2 . 戦 略 的 な 広 報 の 実 施
広報の実施に際しては、広報
コストの節減にも努めつつ、効率
的に以下の広報活動を展開し
た。
A
2.戦略的な広報の実施
プレス発表の効果を高めるこ
とを目的に、報道関係者を対象
とし機構の技術的・専門的な業
務内容を解説する場として
「 NITE 懇 話 会 」 を 開 催 し た ( 5
回、延べ24社41名の記者が
出席)。また、製品安全センター
においては、6月から概ね月1
回の頻度でプレス発表を実施し
た(7件( 6 回))。さらに、広報
の実施に際しては、広報コスト
の節減にも努めつつ、効率的に
以下の広報活動を展開した。
(1) 広 報 活 動 ・ 営 業 活 動 の 推 進
各分野の戦略に基づき実
施された広報関係活動実績
は以下のとおり。
(1) 広 報 活 動 ・ 営 業 活 動 の 推 進
(1) 広 報 活 動 ・ 営 業 活 動 の 推 進
① 生活安全分野
・第6回失敗学会年次大会(学
会参加者200名)従来とは異
なる分野の専門家集団への展
示であり、今後の関係の発展
が期待される。事故品を展示
し、製品事故防止のための事
業者側の取り組みについて意
識を高めてもらった。また、失
敗学会HPでNITEが紹介され
ている。
① 生活安全分野
・消費生活センター、消防機関、
工業会等の要請に応じて講師
を派遣(164件)。
・お茶の水女子大が一般社会人
(定員45名)を対象として開講
した「製品安全概論-製品安全
対 策 の 基 礎 知 識 」 講 座 ( 8/26 ~
12/9 、 全 1 5 回 ) に NITE 職 員 が
講師として貢献する等、主婦連
合会とともに実施。同講座の映
像 と 資 料 を DVD に 納 め 、 企 業 4
50社に配付。
① 生活安全分野
・製品安全センターの組織及び
名称変更と消費者庁発足に
伴い製品安全パンフレットを
2度改訂し、全国の消費生活
センター等へ配布した。
・消費生活センター、消防機関、
工業会等の要請に応じて講
師を派遣(142件)。
・生活・安全ジャーナル第8号、
第9号を作成し、機構ホーム
ページ上で公開した。
- 83 -
・「生活安全ジャーナル(製品安
全広報誌)」を読者層(消費者セ
ンター相談員)にも配慮しつつ、
身近なテーマ選定やより分かり
やすい解説を加えたウェブマガ
ジンとして編集し広く提供。
② 適合性認定分野
・日本防菌防黴学会年次大会
のシンポジウムにおけるJNL
A講演(関西大学、参加150
名以上)。抗菌剤ユーザが多く
参加している同学会シンポジ
ウムの中の1つの講演として、
抗菌加工製品の試験の信頼性
を確保できる試験所認定制度
の仕組み及びJNLA制度の説
明を行い、メーカー自身の技
術向上と併せて試験所認定制
度のような適切な評価体制づ
くりが消費者の信頼性確保に
は 不 可 欠 で あ る こ と を PR し
た。
・航空自衛隊向けJCSSセミナ
ーの実施(航空自衛隊入間駐
屯 地 30 名 ) J C S S の 強 力 ユ ー
ザであり、かつ潜在的申請者
でもある航空自衛隊向けに、J
CSSや関連する知識を紹介す
るセミナーを日本電気計器検
定所と連携して実施した。結果
は好評で、今後も実施してほし
いとの反響が寄せられた。
・産業技術連携推進会議知的
基盤部会におけるJNLAの講
演(つくば)同会議は、JNLA
の事業者候補、JCSSの潜在
的ユーザである公設試が一同
に会する会議。その知的基盤
部会総会において、JNLAチ
ーム長がJNLA制度を紹介す
る講演を行った他、ASNITE、
J C S S 、J N L A の 各 認 定 ・ 登 録
事業者による講演が行われ
た 。 ( 参 加 者 1 0 0 名 ) ・ RMinfo
では、インターネットで標準物
質供給者を調査し、食品・バイ
オ・化学分析等の展示会で
RMinfo の 個 別 P R 活 動 を 行
い、また、展示会以外にも個別
に5件の新規事業者への訪問
活動を行った。平成19年度は
7件の新規事業者について追
加登録を完了し、約1,000件
の標準物質を追加登録した。
その他ダイレクトメールカード
にて標準物質ユーザ向けに
RMinfo の 利 用 PR を 実 施 し 5 0
件程度の問い合わせがあっ
た。③ 化学物質管理分野
・化学物質管理の主体として重
要な位置づけにある地方自治
体の化学物質管理担当を重点
とし、経済産業省主催の化学
物 質 管 理 キ ャ ラ バ ン 2007 、 化
学物質総合評価管理研修、自
治体からの講演依頼等を通じ
て 、 NITE が 作 成 す る パ ン フ レ
ットの配布、ウェブコンテンツ
の紹介など、具体的な事例に
より利用の拡大を図った。 ま
た、国内大学等120ヶ所に初
期リスク評価書を送付、日本
化学会展示会において、パン
フレット「化学物質のリスク評
価について」を紹介するなど大
学関係者への働きかけを行っ
た。その結果、新たに 1 大学
が講義において、当該パンフ
レットを使用することとなった。
- 84 -
② 適合性認定分野
・ JCSS の 潜 在 ユ ー ザ に 対 す る 広
報活動の一環として、自動車工
業 界 に 対 し て P R す る た め 、 AT
International ( 自 動 車 技 術 の 専
門イベント)への出展やセミナー
を開催。
・ 強 制 法 規 に お け る JCSS 制 度 に
基づく校正の指定への働きかけ
を 、 JAC ( 日 本 認 定 機 関 協 議
会 ) ・ METI 認 証 課 ・ 知 的 基 盤 課
等の連絡会を通じて継続実施。
・標準物質関係で新規事業者(6
社)へ訪問活動を実施し、4社
が登録。
② 適合性認定分野
・計量法施行規則第90条の2
ただし書きに基づく告示の改
正では、新しいニーズに対応
した区分の追加や、複数基本
量を組み合わせた校正方法
が取り入れられ、JCSS登録
・認定校正対象の拡大が図ら
れた。この変更点の周知のた
め、JCSS説明会を東京及び
大阪で開催した。
・JNLA試験成績書の活用状況
や製品認証に関する業界動
向を調査し、試験所認定制度
に前向きな業界に対し、試験
所認定制度の講演を行った。
(光触媒工業会 平成21年
度第2回技術研究会)
・各種、雑誌、新聞への投稿等
を実施した。
化学物質管理分野
・ 自 治 体 向 け PRTR デ ー タ 活 用
セミナー、経済産業省主催の自
治体職員向け化学物質総合管
理研修、自治体・事業者向け化
学物質管理キャラバンや自治体
からの個別講演依頼に応じて、
職員を講師派遣(40件)し、ウ
ェブ提供している情報やツール
の利用普及を図った。
③ 化学物質管理分野
・ 自 治 体 向 け PRTR デ ー タ 活 用
セミナー、経済産業省主催の
自治体職員向け化学物質総
合管理研修、自治体 ・事業
者向け化学物質管理キャラ
バンや自治体からの個別講
演依頼に応じて、職員を講師
派遣(48件)し、ウェブ提供し
ている情報やツールの利用
普及を図った。
また、リスク研究学会、水
環境学会、トキシコロジー学
会で、セミナー、企画セッショ
ンを主催し、当センターの成
果の普及を図った。
( 1) 成 果 発 表 会 の 開 催 、 展 示
会への積極的参加
NITE 初 と な る 4 部 門 合 同 で
の 展 示 会 出 展 ( BIO EXPO)
に は 機 構 ブ ー ス に 約 800 人 を
集めるなど、機構一体となっ
た積極的な業務成果の普及
に努めるとともに、各部門に
おいても以下の積極的な成
果発表会の開催、展示会へ
の出展を行い、成果の普及に
努めた。
① 生活・福祉
・誤使用事故シンポジウム(参
加者308名)消費者・事業者
間のコミュニケーション不足
による誤使用の認識の醸成
に貢献、将来の製品安全関
係の機構の取り組みの新た
な方向性を発掘。
・成果発表会東京、大阪の2カ
所で開催(東京203名、大阪
164名)。今年度は製品安全
を主たるテーマとしたこともあ
り、参加者による高い評価を
得られ、また、マスコミによる
取材も多く、NHK「クローズ
アップ現代」で講演風景等の
映像が使用された。
・製品安全総点検セミナー(参
加者約200名)経済産業省と
の共催により、製品安全週間
活動の一環として、製品安全
に係る普及・啓発、NITEの
役割、成果の普及に寄与。・
展示会への出展 人間特性
・福祉、標準化関係は、展示
会への出展を精力的にこなし
(7件に出展)、知名度の浸
透、成果の普及等の営業活
動に努めた。
バ リ ア フ リ ー 2006 ( 来 場 者
約 10 万 人 ) 、 国 際 福 祉 機 器
展 H C R 2006 ( 同 13 万 人 ) で
は、出展後に人間特性DB、
標準化HPへのインターネット
アクセス数や新規登録事業
者の登録数の増加、福祉用
具の問い合わせ件数の増加
などの反響・効果が確認され
た。
② 適合性認定
各制度ごとの顧客開拓等を
目的に、積極的な展示会へ
の出展(トータル出展数8件)
を行い、制度及びIAJapan
の認知の向上を図り、以下の
成果を得た。
④ バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 分 野
・実際に微生物を使用して試験
を行っている検査団体等に出
向 き 、 NBRC 株 の 優 位 性 を 説
明すると共に、現状での問題
点、意見などのヒアリングを行
い、実際の分譲業務の見直し
に役立てている。
④ バイオテクノロジー分野
・機構から分譲される微生物の
利用実態(研究開発や品質管
理等)について、ユーザサイド
(製薬企業等)の方から、微生
物の利用状況と求められる品質
に関して実態やご要望等を伺
い、更なる品質の向上や品揃え
を図りつつ新規顧客先確保の
営業活動を展開。
④ バイオテクノロジー分野
・広報・営業チームを設立し、効
果的な広報活動をするため
検討を行い、営業要素の強い
パンフレットの作成やサービ
ス内容を記載した名刺等を作
成し、広報に活用した。
・国内のバイオ産業団体、各地
域のバイオクラスター、大学、
研究所等との連携を図りつ
つ、イベントや学会での発表・
展示やインターネット、雑誌、
新聞等のメディアを利用して
の広報活動を行い、機構が
保有する生物遺伝資源に関
する様々な情報の利活用を
促進した。
(2) 成 果 発 表 会 の 開 催 、 展 示 会
への積極的参加各分野におい
て、以下の成果発表の開催及
び展示会等への積極的出展に
努めた。
( 2) 成 果 発 表 会 の 開 催 、 展 示 会
等への参加
(2) 成 果 発 表 会 の 開 催 、 展 示 会
等への参加
① 生活安全分野
・成果発表会
東京、大阪の2会場で開催
(東京374名、大阪221名)。
平成19年度は、成果発表に
加え、実験映像ビデオを放映
したところ、消防機関や消費者
団体等の方から製品事故の実
態が理解しやすいと非常に好
評であった。
・消費生活展の製品安全に関
する展示会を、各支所の協力
により全国で43回開催。
・第3回製品安全点検日セミナ
ー(5月8日:NITE本所69名)
本所ナイトスクエアで開催し、
事故事例の紹介の後、束ねた
電源コードの発熱等の公開実
験を行った。参加者の中には
近隣住民をはじめとする消費
者の方も多く、強く印象に残る
注意喚起を実現。また当日の
様子はNHKのニュース番組に
も取り上げられ大きな広報活
動となった。
・第6回製品安全点検日セミナ
ー ( 9 月 11 日 : N IT E 大 阪 1 2 3
名)
再現実験映像の放映や事故
品展示など、より視覚に訴える
企画が功を奏した。特にマスコ
ミ関係者の参加の多さが目を
引いた。セミナー当日14社の
取材を受け、同夕刻の4社の
テレビ局によるセミナーや再現
実験の模様のニュース番組で
の放映により視聴者への効果
的な注意喚起に結果としてつ
ながった。の取り組みについて
意識を高めてもらった。また、
失敗学会HPでNITEを紹介。
② 適合性認定分野
・ 成 果 発 表 会 ( IAJapan 認 定 制
度説明会、東京160名、大阪
90名)
トレーサビリティ方針の改正
な ら び に JCSS 及 び ASNITE の
一般要求事項の改正に伴う変
更点について認定・登録事業
- 85 -
① 生活安全分野
・業務報告会を2会場で開催(東
京314名、大阪215名)。
・全国で開催された計79回の
消費生活展等へ、製品安全に
関する展示を実施(19年度 4
3回)。
・第21回製品安全点検日セミナ
ー を NITE 大 阪 で 開 催 し 、 事 故
再現映像を紹介し注意喚起(T
Vニュースにて報道)。
・第35回国際福祉機器展に国立
身体障害者リハビリテーション
センター等の他機関と連携し、
「福祉用具の安全安心ゾーン」
を企画展示。また、ワークショッ
プも開催(参加者約120名)。
① 生活安全分野
・ 業 務 報 告 会 を 東 京 ( 321人 参
加 ) と 大 阪 ( 2 12 人 参 加 ) で
開催し、業務内容の結果を
関係機関・企業等に直接情
報提供し、関係機関等との
連携を深めた。
・毎月経済産業省が主催する
「製品安全点検日セミナー」
に機構職員を派遣し、パネル
や事故品等の展示説明を行
い、積極的な啓発活動を行っ
た。
・ 11 月 、 経 済 産 業 省 と 共 催 で
「製品安全総点検セミナー」を
開催した。
② 適合性認定分野
・ 成 果 発 表 会 ( JCSS の 活 用 と 普
及 の た め の 講 演 会 - JCSS 制 度
開 始 15 周 年 に 当 た っ て - 東 京
254名、大阪105名)を開催
し 、 JCSS 各 分 野 の 状 況 や
ASNITE と の 関 係 、 国 家 計 量 標
準の整備状況の現状と今後の
② 適合性認定分野
・JIMA2009総合検査機器
展、第 9 回計量計測総合展、
計測標準フォーラム第 7 回合
同講演会、計測展2009TO
KYOに出展。
また、計測展2009TOKY
Oの無料セミナーにおいて、J
・ intermeasure2006 ( 来 場 者 約
36000 名 )
出展者の3割がJCSS登録
・認定事業者やその関係者で
あったことから、顧客層として
は理想的な展示会への出展
となり、「JCSSスタンプラリ
ー」等を通じてIAJapanの運
営する各種登録・認定制度の
関係者への理解を深め、関
係機関との連携が強化され
た。
・ 計 測 展 2006 OSAKA ( 来 場
者 約 5500 名 ) 同 会 場 で の
講演会での機構職員による
講演等、事業の普及に努め、
また関係機関との連携強化を
深めることが出来た。
③ 化学物質管理
今年度は、多人数の集客が
可能な展示会において、事業
者、行政機関等の従来の顧
客層に加え、化学物質管理に
おける重要なステークホルダ
ーである市民や児童、生徒に
対し、積極的に機構の業務や
化学物質管理制度の普及、
啓発活動を実施し、その波及
効果として雑誌社から原稿執
筆依頼を受けるなど、想定以
上の効果を上げた。
者に周知できた。
・展示会等への出展
トータル出展件数は、認定セ
ンターブースとして出展3件
(計測展、計測標準フォーラム
合同講演会、建築・建材展)、
関係機関ブースへの支援等に
よ る 出 展 7 件 ( TEST 、 バ リ ア フ
リ ー 展 、 BIOEXPO 、 分 析 展 、
Japan Home & Building Show 、
BERM11 、 Car Testing Japan ) を
実施。研修講師も含め、講師
派遣の全体件数は20件以上
・ JCSS/ASNITE の 認 知 度 向 上 の
た め 、 計 測 展 2007TOKYO ( 主
催:日本電気計測器工業会、
全体来場者は約3万人)にお
いて、関係機関・認定事業者1
9 ブ ー ス の 協 力 の も と
JCSS/ASNITE ス タ ン プ ラ リ ー 他
の実施。
記念品交換の来場者は約35
0名、アンケート結果でも好評
を博した。また、同展の行事の
一 つ で あ る 「 JEMIMA 委 員 会
セミナー」へ講師2名を派遣。J
CSSに関連する最新動向を紹
介(参加約120名)し、この結
果も好評であった。これらの活
動により、NITE認定センター
のJCSS広報への取り組み姿
勢を関係者に理解していただ
き、関係機関との良好な協力
関係を構築していくためにも効
果があったものと考える。
・日本防菌防黴学会年次大会
のシンポジウムにおけるJNL
A講演(関西大学、参加150
名以上)。抗菌剤ユーザが多く
参加している同学会シンポジ
ウムの中の1つの講演として、
抗菌加工製品の試験の信頼性
を確保できる試験所認定制度
の仕組み及びJNLA制度の説
明を行い、メーカー自身の技
術向上と併せて試験所認定制
度のような適切な評価体制づ
くりが消費者の信頼性確保に
は不可欠であることをPRし
た。
・計測標準フォーラム合同講演
会 (参 加 者 4 0 名 ) の 講 演 会 運
営に主体的かつ積極的に参加
し、認定センターから2名の講
師 を 派 遣 し 、 APLAC 技 能 試
験、国際技術文書の改正動向
を紹介した他、APLAC広報委
員 会 議 長 を 招 聘 し
APLAC/MRA の 意 味 と 効 果 に
ついての講演を実施した。当
日は全体で350名の参加があ
った。また、併催行事としてチ
ュートリアル「ビギナー向けJC
SS登録講座(電気)」の講師
を産業技術総合研究所、日本
電気計器検定所とともに担当
し、好評を博した。
③ 化学物質管理分野
・成果発表会(参加者315名)
国民、事業者、行政など各方
面に広く化学物質管理センタ
ーの役割、成果、貢献を広報
し、あわせて各方面からの当
センターに対する意見、要望な
どを聴くことにより、今後の業
務展開等に役立てることを目
的として開催。口頭発表以外
にポスターセッション、実演会
場、化審法相談コーナーを設
けたため、多くの参加者が会
- 86 -
展望を紹介。
・ 国 際 計 量 計 測 展
Intermeasure2008 ( 4/23 ~ 25 全
体来場者約3万人)に出展
( JCSS の 認 知 度 向 上 の た め ス
タンプラリーを関係機関・事業
者と協力実施)。
・計測標準フォーラム合同講演会
( 11/21 4 5 0 名 参 加 )を 運 営 。 講
師2名を派遣し国際技術文書の
改 正 動 向 、 JCSS の 審 査 ・ 検 査
の不適合事例、中小規模の
JCSS 認 定 事 業 者 の 現 場 で の 取
り組み状況を紹介。
・ 航 空 自 衛 隊 向 け JCSS セ ミ ナ ー
( 11/26 3 0 名 参 加 ) を 日 本 電 気
計器検定所と連携し継続開催。
・ 建 築 ・ 建 材 展 ( 3/3 ~ 6 全 体 来
場者約15万人)にて出展
( JNLA 事 業 者 1 7 社 の 協 力 を
得て試験事業者紹介コーナーを
設置。)
CSSの広がりをテーマに講
演を行った。その他、2009
分析展でJCSS標準物質に
特化した広報活動をNMIJ、
C E R Iと 合 同 で 行 っ た 。
・NMIJと共同で、EURAMET
発 行 「 Metrology-in short 3rd 」
の翻訳を行い、「計量学-早
わかり第3 版」としてホーム
ページにアップし、広く情報提
供を行った。
また、計測展2009TOKYO
の無料セミナーにおいて、JC
SSの広がりをテーマに講演
を行った。 その他、2009
分析展でJCSS標準物質に
特化した広報活動をNMIJ、
C E R Iと 合 同 で 行 っ た 。
・NMIJと共同で、EURAMET
発 行 「 Metrology-in short 3rd 」
の翻訳を行い、「計量学-早
わかり第3 版」としてホーム
ページにアップし、広く情報提
供を行った。
③ 化学物質管理分野
・成果発表会(参加者350名)を
職員発表、来賓特別講演、ポス
ターセッション、化審法相談コー
ナー設置等の構成により開催。
多数の来場者に成果を報告し、
個別業務に関する意見を交換。
・ ECO-Manufacture2008 、 エ コ プ ロ
ダ ク ツ 2008 等 3 件 に 出 展 。
エ コ プ ロ ダ ク ツ 2008 展 は 、 生
徒、家族連れの訪問が多く、化
学物質管理、リスク評価の考え
方 、 CHRIP 等 に つ い て や さ し い
③ 化学物質管理分野
・成果発表会(参加者372名)
を職員発表、専門家による特
別講演、ポスターセッション、
CHRIP な ど の ミ ニ セ ミ ナ ー 等
の構成により開催。多数の来
場者に成果を報告し、個別業
務に関する意見を交換。
・ ECO-Manufacture2009 、 エ コ プ
ロ ダ ク ツ 2009 等 3 件 に 出 展 。
エ コ プ ロ ダ ク ツ 2009 展 は 、 ポ
スター等に加えて、濃度マッ
プ、リスク評価体験ツール、
・ ECO-MAnufacture2006 ( 来 場
者 約 15,000 人 )
・ エ コ プ ロ ダ ク ツ 2006 ( 同 約
15 万 人 )
・ 日 本 化 学 会 第 87 回 春 季 年
回 ( 来 場 者 数 約 8,700 人 ) )
④ バイオ
・ 成果報告会(参加者155
名)
学会、業界関係者に対し、
事業の成果の普及を図り、同
時にアンケート調査を実施し
たことにより、顧客ニーズを
獲得。
・ バ イ オ ジ ャ パ ン 2006 ( ブ ー
ス来場者約300名)海外を含
めた微生物の収集、保存、提
供に係る機構業務の紹介を
行うことにより、関係者、潜在
的顧客層への事業の理解、
浸透を図った。
( 2) マ ス コ ミ を 通 じ た 積 極 的 な
情報発信
平成18年度は15件のプレ
ス発表を行うなど、積極的な
成果普及に努めた他、機構
初の記者ブリーフィングを開
催、また、前年度に比べ、取
材件数、掲載件数、ウェブサ
イトアクセス件数が大いに増
加した。
・新聞掲載件数 153件(うち
5大紙45件)(昨年度94件
(うち5大紙25件) 生活・福
祉関係:製品安全の対策強
化、食洗機、リモコン誤作動、
場を訪れ、個別業務について
詳細にわたる意見交換ができ
た。
・展示会等への出展
ECO-Manufacture2007 、 エ コ プ
ロ ダ ク ツ 2007 の 2 件 に 出 展 。
エ コ プ ロ ダ ク ツ 2007 ( 主 催 :
社団法人産業環境管理協会、
日本経済新聞社、参加者数:
資料配布数600、アンケート
回収数135、実験参加者数1
15名)は、一般人や子どもた
ちが多く訪れる展示会のため、
市民向けの化学物質管理に関
する情報提供として、化学物
質安全管理の視点を加えた体
験学習プログラムを実施。子
供向けにやさしく書き直したM
SDSによる安全確認や反応を
ビニール袋の中で行うことの意
味などを通じて、簡単な化学実
験から化学物質の安全な管理
と利用で新たな製品が生み出
されることを学べるように工
夫。実験には、3日間でおよそ
15校、120名の児童・生徒が
参加、社団法人日本化学工業
協会や堺市教育委員会などの
化学、教育関係者の方々も参
観。
④ バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 分 野
・成果発表会(参加140名)NI
TE微生物資源シンポジウム
「微生物の取り扱いに関わる
各種規制について」を開催。部
門長らからの口頭発表、ポスタ
ー発表を行い、バイオテクノロ
ジー本部の業務について紹介
した。アンケートでは、NITEの
成果発表をもっと詳しくしてほ
しいという意見が複数件寄せ
られた。シンポジウムでは、バ
イオテクノロジーに関する各種
規制というタイトルで外部演者
にご講演をいただき、規制の
重要性と問題点について、問
題提起をすることができ、反響
も大きかった。なお、シンポジ
ウムの結果については、NITE
ニュース増刊号を作成し、NIT
E関係者及び微生物を中心と
したバイオテクノロジー関係者
に広く配布し、結果の報告とあ
わせ、NITEのバイオテクノロ
ジー分野の広報を行った。
・展示会等へはバイオエキス
ポ、バイオジャパンの2件出展
した。バイオテクノロジー業界
(国 内 外 の 研 究 者 、 産 業 界 、 行
政 (地 方 自 治 体 、 バ イ オ ク ラ ス
タ ー 含 む ))、 国 内 外 の 展 示 会
参加者に広くバイオテクノロジ
ー分野の業務を知らしめること
ができた。
(3) マ ス コ ミ を 通 じ た 積 極 的 な 情
報発信
・ プ レ ス に は 1 4 件 (生 活 安 全 1
0 、 バ イ オ 3 、 認 定 1 )の リ リ ー
スを行った。生活安全分野は、
主に製品安全に係る注意喚
起、バイオテクノロジー分野は
微生物の共同探索、適合性認
定分野は中国認定機関CNA
Sと合同審査・認定を行ったA
SNITEの認定事例について
発表した。
・新聞掲載件数は製品事故関
係の記事が大幅に増加したこ
と か ら 2 6 2 件 (う ち 5 大 紙 6 7
- 87 -
解説に工夫。児童向け参加型
化学実験も行い、多数の児童等
(169名)を含む幅広い層に化
学物質管理に関する情報を提
供。
CHRIP 等 の ホ ー ム ペ ー ジ で
展開するシステム等につい
て、10分間程度で職員がプ
レゼンを行う展示方法を工
夫。また、横浜市主催の消費
者向け展示会では、初めて製
品安全センターと共同出展。
④ バイオテクノロジー分野
・各生物系の学会誌及び学会へ
33件の論文投稿(寄稿含む)や
69件のポスター発表により、積
極的に事業成果を公表。
・ 微 生 物 資 源 セ ミ ナ ー 開 催 ( 10/26
参加者70名)を昨年度(東京開
催)に続き、大阪で開催。
・ 日 英 ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 10/31 ) を
開催し、ゲノム解析部門が行っ
た分類学や産業利用上重要な
放線菌株の全ゲノム解析につ
いて紹介。
・ 展 示 会 等 へ は 第 7 回 国 際 バイオ
EXPO 、 Bio Japan 2008 等 の 5 件
出 展 。 Bio Japan 2008 ( 10/15 ~
17 ) で は 、 4 2 0 人 に 業 務 を 説
明。
④ バイオテクノロジー分野
・バイオ本部主催のものとして、
11 月 に 成 果 報 告 会 ( NITE 微
生物資源セミナー)を実施し
た。本報告会では機構のゲノ
ム解析の成果を公表するとと
もに産業利用等に用いられる
ゲノム解析について内部外部
講師による講演とポスター発
表を行った。マスコミ 2 名を含
む 54 名 の 参 加 が あ っ た 。
・外部機関主催の展示会として
は、環境バイオテクノロジー
学会、乳酸菌学会、防菌防黴
学会、土壌肥料学会などの学
会への出展及び学会誌での
広告掲載を行った。バイオ関
連企業や団体の総合的な展
示会であるバイオジャパンへ
の出展を行い、バイオ本部の
サ ー ビ ス の PR を 行 っ た 。
(3) マ ス コ ミ を 通 じ た 積 極 的 な 情
報発信
① プレスに18件リリース(19年
度 :1 4 件 ) 。
(内訳)生活安全分野(製品事
故関係)のプレスが最も多く9
件、次いでバイオテクノロジー
分野が8件、化学物質管理分野
が1件。
② 新聞に387件掲載(うち5大
紙97件)(19年度:262件(う
ち5大紙66件))。
(内訳)生活安全分野(製品事
故関係)記事が最も多く337件
(うち5大紙97件)で、次いで適
(3) マ ス コ ミ を 通 じ た 積 極 的 な 情
報発信
① 生活安全分野
・プレスリリースによる事故防止
のための注意喚起を「ブラウ
ン管テレビ」、「IHこんろ・ガス
こんろ」、「ストロー付きペット
ボトルキャップ」、「調理中の
沸騰」、「自転車」、「低温や
けど」、「暖房器具」につい
て、7件(6回)行った。
・マスメディアからの事故内容、
事故件数等の問い合わせ及
び再現実験映像の提供依頼
について、67件対応した。
水泳パンツ皮膚挟み込みな
ど バイオ関係:モンゴルと
の MOU 締 結 、 ベ ト ナ ム で 共
同探索、インフルエンザの克
服に向けてなど・テレビ放映
件数 23件(昨年度4件)
「微生物ハンター」、「電気ス
トーブ誤作動」、「コンセントが
突然発火」など・雑誌掲載件
数49件(昨年度44件)
・ウェブサイトアクセス数月平
均約175万(対前年度45%
増)
( 3) 広 報 活 動 、 営 業 活 動 の 推
進
NITE 事 業 成 果 の 潜 在 的 ユ
ーザを含めた顧客へのアプロ
ー チ は 、 ( 1) に 掲 げ た 展 示 会
等への積極的出展のほか、
適合性認定、化学物質管理、
バイオ各分野において以下
の広報活動、営業活動を実
施し、新規顧客開拓に努め
た。また、アウトカム評価活動
と連動することにより、効率
的な顧客獲得アプローチのト
ライアルを行った。
① 適合性認定
・外部機関に出向き、新JNLA
制度解説セミナーを開催。
・JASC審査員研修の実施・JI
S品質管理責任者セミナーへ
講師を派遣し、JISマーク表
示制度の普及促進を図るとと
もに、JNLAの活用をPR。
・建築・建材展においてJNLA
中心に広報を行うとともに、ア
ウトカムアンケート調査の実
施等により、顧客ニーズの把
握、新規顧客開拓を実施。
② 化学物質管理
・ NITE 主 催 の 化 審 法 講 習 会
を 、 NITE 自 主 事 業 と し て は
初めての有料での講習会とし
て開催。
③ バイオ
・ 産 業 界 の 代 表 で あ る JBA と
協力し、生物遺伝資源の産業
利用技術開発勉強会を立ち
上げた。(主要な微生物利用
企 業 、 大 学 、 研 究 所 の 96 名
が現時点で登録されてい
る。)
・ NITE・ JBA 生 物 遺 伝 資 源 研
究会を開催することにより、
産業界の意見の吸い上げ、
NITE の 活 動 の 産 業 界 へ の 浸
透を図った。
・ バ イ オ 企 業 数 社 の R&D 担 当
役員等を直接訪問し、意見交
換を実施。
・説明会、講演会を積極的に
実施(17件、「近畿バイオ振
興 会 議 」 、 「 METI 産 業 ク ラ ス
ターバイオ分科会」、「久留米
リサーチパーク」など)。
・顧客リストに基づくバイオ事
業の情報提供を実施。
件 )( 平 成 1 8 年 度 1 5 3 件 (う ち
5 大 紙 4 5 件 )) と な っ た 。 生 活
安全関係では、消費生活用製
品安全法の改正、家電製品の
事故、サンダル事故、電動車
いす事故など、バイオ関係で
は微生物の探索についてなど
が主な記事の内容。
・テレビ放映件数も製品安全関
係 の 収 録 が 増 加 し 、 5 6 件 (平
成 1 8 年 度 2 3 件 )と な っ た 。 N I
TEから製品安全関係の情報
(製 品 事 故 防 止 の た め の 製 品
解説、事故原因分析の様子な
ど )を 提 供 し た 。
・ 雑 誌 掲 載 件 数 は 、 1 0 6 件 (平
成18年度49件)。
・ウェブサイトアクセス数は、月
平 均 で 2 2 2 万 ア ク セ ス (前 年 比
2 7 % 増 )と な っ て い る 。
・ 認 定 セ ン タ ー で は 、 JNLA 1 0
周 年 関 連 PR と し て 平 成 1 8 年
度のアウトカム調査の結果を
踏まえ、JNLAの潜在ユーザ
に対する広報活動を強化して
いるところ。特に平成19年度
はJNLA創設10周年であるこ
とから、これをきっかけとしてJ
NLA試験事業者の潜在ユー
ザ で あ る JIS 工 場 等 に 対 し て P
Rするためのリーフレットを作
成し、これを標準化大会が開
催された全国8会場、JNLA登
録事業者及び関係工業会、各
種展示会に向けて多数配布す
るとともに、潜在ユーザや関係
者向けにJNLAや試験所認定
制度を紹介する講演を実施し
た。また、日刊工業新聞に対し
て、JNLAについて制度創設1
0周年とともに業務内容を紹介
する企画記事を提案し、8月号
に掲載された。
合性認定分野24件、バイオテ
クノロジー分野記事が22件、化
学物質管理分野4件。
③ テレビ等で81件放送(延べ
報道時間:623分)(19年度:5
6件(延べ時間:339分))。(内
訳)生活安全分野(製品事故関
係)の放送が最も多く78件、次
いでバイオテクノロジー分野2
件、化学物質管理分野1件。
④ 雑誌(寄稿・論文)掲載及び
学会発表件数は224件(19年
度:190件)。(内訳)バイオ分
野が最も多く137件、次いで生
活安全分野54件、適合性認定
分野23件、化学物質管理分野
10件。
・上記の結果、新聞掲載63回
(5大紙38回)、テレビ報道9
5回(全国放送75回)取り上
げられた。
・「消費生活用製品の経年劣化
:製品事故動向分析から見え
てくるもの」をテーマにNITE
懇話会を開催。
② 適合性認定分野
・リチウムイオン電池の対韓国
輸出に日本の試験機関の活
用が可能になり、認定センタ
ー(IAJapan)が、国内第1
号の事業者を認定したことを
プレス発表した。
③ 化学物質管理分野
・CMCレターと「化学物質と上
手 に 付 き 合 う た め に ・・・」 を マ
スコミに配布し、化学物質の
安全性への関心の向上を図
った。
・「環境と化学物質の問題~化
学物質に関する疑問に答え
る~」をテーマに「NITE懇話
会」を開催。
④ バイオテクノロジー分野
・ 「 NITE 懇 話 会 」 を 含 む 5 件 の
プレスリリースを行い、TV7
番組、新聞24報に掲載され
た。
・ 専 門 誌 で 23 報 研 究 成 果 を 発
表し、47件の学会発表(口頭
19件、ポスター28件)を行っ
た。
・「新型インフルエンザ:ゲノム
解析データの勘所」、「生物
多 様 性 条 約 と NITE の 生 物 遺
伝資源確保の取り組み」及び
「NITEの海外微生物資源へ
のアクセスの取り組みと産業
有用微生物の保存提供施設
見学会」をテーマに「NITE懇
話会」を開催。
(4) 機 構 の 業 務 全 体 の 理 解 浸
透、支持者・支援者の拡大
・ 平 成 18 年 4 月 か ら NITE ス ク
エアの一般公開を行い、当初
予 定 ( 1,200 名 ) を 上 回 る
1,699 名 の 来 場 者 を 達 成 。 近
隣住民等の誘致を積極的に
行い、見学会を開催した。
・新聞広告型イベントを実施
し、親子記者見学会をはさ
み、一般紙全面広告(イメー
( 4) 機 構 の 業 務 全 体 の 理 解 浸
透、支持者・支援者の拡大
( 4) 機 構 の 業 務 全 体 の 理 解 浸
透、支持者・支援者の拡大
( 4) 機 構 の 業 務 全 体 の 理 解 浸
透、支持者・支援者の拡大
- 88 -
ジ広告、見学会体験記事広
告)を掲載することにより、
NITE の 業 務 の 普 及 に 努 め
た。
・ NITE ニ ュ ー ス の 発 刊 、 ウ ェ
ブサイトの更新等各媒体にお
ける情報の持続的発信を継
続、新ロゴ、スローガンの配
布物を通じた浸透、新たな
CI 、 ス ロ ー ガ ン の 普 及 に 努 め
たほか、駅案内板、表示物等
の更新を着実に実施。
・各部門において以下の投稿、
寄稿、学会報告等の活動を
通し、業務の理解浸透、支持
者、支援者の拡大を図った。
① 生活・福祉
常設展示・ウェルフェアゾー
ンを通じた広報
・ 生 福 C の 来 客 と し て 、 162 人
の 者 を 案 内 し 、 NITE の 広 報
に尽力した。
・甘利経済産業大臣、副大臣
等に対し、製品安全業務の見
学として、広報展示スペース
を活用。今年度、話題の高か
った事故品及び同等品を見
せながらその概要、及び
NITE が 果 た し た 役 割 を 説 明 。
製品安全業務の重要性等に
つき、理解促進につながっ
た。
・ NITE ウ ェ ル フ ェ ア ゾ ー ン に
ISO/TC61 国 際 委 員 を 招 待 し
た他、韓国標準技術院、台湾
経 済 部 標 準 検 査 局 、 ASEAN
国際標準開発/製品認証関
係 JICA 研 修 生 等 海 外 の 要 人
に対しウェルフェアゾーンを
活 用 し 、 NITE 標 準 化 業 務 に
ついて国際的に広報。
・ 内 閣 府 国 民 生 活 局 、 NACS
等からの見学者に対して、ウ
ェルフェアゾーンを活用し、
NITE 標 準 化 業 務 に つ い て 広
報。
② 適合性認定
ホームページコンテンツの
拡 充 、 PR ツ ー ル の 作 成
( JNLA 、 JCSS の PR 用 ク リ ア
ホルダ、等)、パンフレットの
新規作成による拡充等により
スーパー、百貨店等新規顧
客を獲得したなど、事業への
理解の浸透に成功。
③ 化学物質管理
標 準 物 質 や PRTR デ ー タ 活
用に関する論文掲載、構造活
性相関手法の学会発表を行
うことにより、成果の普及に
努 め た ほ か 、 CMC レ タ ー の
創刊、パンフレットの改訂及
び 配 布 、 CHRIP の パ ン フ レ ッ
ト配布、身近な化学物質の改
訂、配布を実施する等、事業
の成果の普及に努めた。
① 生活安全分野
・TV報道「スーパーJチャンネ
ル」他平成19年8月14日放
映 (視 聴 者 約 2 2 4 万 人 )鍋 が 飛
ぶ衝撃映像と共に、製品事故
の原因究明を使命とするスペ
シャリストとして紹介された。翌
月には関西地区でも放映
・ 北 國 新 聞 ニ ュ ー ス 2 4 ( 北 陸 )、
ニ ュ ー ス ピ ア (九 州 朝 日 放 送 )、
T V 宣 言 (広 島 テ レ ビ )等 平 成 1
9年10、11月に石川、広島、
福岡県のローカル番組におい
て、NITE職員が事故製品に
関して説明する様子が放映さ
れ、広報活動に寄与した。
① 生活安全分野
・ NITE ス ク エ ア で プ レ ス 発 表 ( 6
回)し、毎回、報道関係者が多
数出席し、TV・新聞で報道。
・生活・福祉技術センターのトップ
ページのコンテンツを整理し、
利用者の利便性の向上に努め
た。
・事故原因の発生メカニズムの映
像を再現実験により8本収録
し、TV放映で活用された。併せ
展示会や講演会等で同映像を
紹介し、事故防止の注意喚起と
NITE 業 務 を 紹 介 。
① 生活安全分野
・主婦連講座「知の市場」を東
京 ( 52 人 参 加 ) と 大 阪 (19 人
参加)で開講し、製品安全の
知識普及に貢献した。
・事故防止のための啓発リーフ
レット「夏の事故」を作成し、
ホームページ上で公表すると
共に全国の消費生活センター
等へ配布した。
② 適合性認定分野
・ホームページの改善
ユーザの利便性向上のため、
JCSSのホームページにJCS
Sの登録区分、MRA対応・非
対応、所在地の都道府県別に
検索できる事業者検索システ
ムを導入し、11月から公開し
た他、JNLAの事業者検索シ
ステムを3月末に構築し、来年
度実装予定。
・強制法規への働きかけ9月に
建築基準法所管課である建築
指導課へ認定制度と日本認定
機関協議会(JAC)活動の説
明を行った。
② 適合性認定分野
・認定センターのトップページの
コンテンツを整理し、利用者の
利便性の向上に努めた。
・業界紙に認定業務の実績を定
期的に安価な費用で掲載。
③ 化学物質管理分野
・ エ コ プ ロ ダ ク ツ 2007 に お い て 、
化学物質安全管理の視点を加
えた体験学習プログラムを実
施。子供向けにやさしく書き直
したMSDSによる安全確認や
反応をビニール袋の中で行う
ことの意味などを通じて、簡単
な化学実験から化学物質の安
全な管理と利用で新たな製品
が生み出されることを学べるよ
うに工夫。実験には、3日間で
およそ15校、120名の児童・
生徒が参加、社団法人日本化
学工業協会や堺市教育委員会
などの化学、教育関係者の方
③ 化学物質管理分野
・展示会等の不特定の客層に関
心を持たれる業務紹介ビデオを
作成。
・一般向用に作成したサイト(化
学物質と上手に付き合うには)
をユーザニーズ(字の大きさ、
情報量の多さ、表現の難解さ
等)を踏まえ、平成21年末を目
途に見直し作業中。
② 適合性認定分野
・機構審査員研修にJACメンバ
ーの受講者を受け入れ、JA
C活動に貢献した。
・認定センターアドバイザー制
度を立ち上げ、ホームページ
に対する問題点、わかりやす
さ等の提案をアド バイザー
から報告いただいた。この結
果をホームページに反映し、
ホームページを充実させるこ
とができた。
・JAC及び登録認定事業者を
対 象 に 有 料 セ ミ ナ ー
「 ISO/IEC17025 」 を 開 催 し 、 3
7名の参加者にセミナーを実
施した。
③ 化学物質管理分野
・一般向用に作成したサイト(化
学物質と上手に付き合うに
は)をユーザニーズ(字の大
きさ、情報量の 多さ、表現の
難解さ等)を踏まえた見直し
を行い、さらに、中学生の評
価を加えてリニューアルを行
った。
・パンフレット「化学物質と上手
につきあうために」をリニュー
アルし、わが国ではじめて、リ
スク評価に関する児童・生徒
向きの資料として、自治体等
に配布。マスメディアにも積
極的に働きかけ、日刊紙を含
- 89 -
め2社で報道された 。
々も参観(再掲)。
・餃子への農薬混入事件など、
話題になった化学物質につい
て、分子模型と当該化学物質
の当機構データベース(CHRI
P )お け る 情 報 提 供 事 例 な ど の
展示物を新たに作成した。
3.マネジメントの改善
3.マネジメントの改善
④ バイオ
論 文 発 表 21 件 、 そ の 他 の
紙 上 発 表 11 件 、 学 会 ・ 講 演
会 発 表 73 件 と 積 極 的 に 成 果
の発表を行うことにより、その
理解、普及に努めた。特に日
本放線菌学会年次大会にお
いては、同学会と共催のシン
ポジウムを運営し、参加の
200 名 以 上 の 研 究 者 へ の バ イ
オ事業の理解と成果の浸透
が実現。
④ バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 分 野
・ NHK の 教 育 番 組 10min.ボ ッ ク
スの「微生物の世界」という番
組シリーズに対し、シナリオ作
成及び映像作成への協力を行
った。番組内で、バイオテクノ
ロジー分野の業務についても
紹介。結果、視聴いただいた
関係者から大きな反響があっ
た 。 こ れ 以 外 に も 、 TV 番 組 、
書籍等に微生物の電子顕微鏡
写真を提供した際に同番組等
にクレジットを入れていただく
ことによりNITEの名前の普及
に努めた。
・NBRCブランドのさらなる浸透
のためロゴマークを作成し商
標の登録を行い、同ロゴ使用
を開始した。
・バイオ分野職員各人の営業に
対する心構えを築くために、職
員 (営 業 )心 得 案 の 取 り 纏 め を
行った。
(5) そ の 他
① 製品安全分野
<<英 語 版 電 子 メ ー ル マ ガ ジ ン >
>
・英語版電子メールマガジンを
12 月 下 旬 に 海 外 の 製 品 安 全
業務に携わっている関係者に
向けて配信した。
<<広 報 誌 の 創 刊 >>
・製品安全業務に携わってい
る人を対象に製品安全に関
する広報誌を4月に創刊し、
HP か ら ダ ウ ン ロ ー ド で き る よ
うにした。
広報誌を創刊するにあたっ
て、学識経験者、消費者代
表、マスコミ関係者等から構
成される編集委員会を開催
し 、 NITE ( 案 ) に つ い て 意 見
を求めた。
創 刊 号 : 5,000 部
第 2 号 : 2,500 部
第 3 号 : 4,000 部
<<英 訳 版 の 刊 行 物 >>
・誤使用事故防止ハンドブック
(5月)
・製品安全パンフレット(2月)
② 標準化分野
・NITE標準化業務に関するパ
ンフレットの改訂(日・英)、広
報用パネル及びPRビデオを
更新し、東京・国際福祉機器
展、大阪・バリアフリー展来場
者及びNITE来訪者への情報
提供に活用。また、外国政
府 、 ISO メ ン バ ー が 来 訪 し た
際に有効活用。
・ N IT E 人 間 DB の パ ン フ レ ッ ト
(日・英)を作成し、広報に活
用。
・NITEホームページにおける
標準化関係業務のコンテンツ
を、新組織編成に合わせて改
訂。
(5)そ の 他
① 化学物質管理分野
第14回 環境化学論文賞を
受賞。
・化学物質のヒト健康影響及び
生態影響に関
する初期リスク評価(より詳細な
リスク評価が必要かどうかの
スクリーニング)に用いる暴露
評価手法を開発した研究論文
「化学物質の初期リスク評価
手法の開発」が受賞。
② バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 分 野
日本醸造学会特別表彰を受
賞
・平成19年度の日本醸造学会
で、バイオテクノロジー本部ゲ
ノム解析部門と麹菌ゲノム解
析コンソーシアムが共同で平
成13年から平成17年まで実
施した「麹菌のゲノム解析」が
特別表彰された。「国菌である
麹菌のゲノム塩基配列を明ら
かにしたことが、醸造学のみな
らず広く科学技術の進歩発展
に寄与する」が、その受賞理
由。
3.マネジメントの改善
A
3.マネジメントの改善
④ バイオテクノロジー分野
・情報発信機能の強化として、新
規に新聞報道機関として日刊工
業、化学工業日報記者との情報
交換・連絡を活発化。
・「かずさの森の微生物教室」
( 7/23 ) 開 催 。 地 元 地 域 の 小 学
生を対象に「かずさの森の微生
物教室」開催
・かずさ地区の見学者数597名
B
- 90 -
2.マネジメントの改善
④ バイオテクノロジー分野
・地元新聞社の他、木更津市役
所等でも情報を発信してもら
えるような体制を整えた。
・「かずさの森の微生物教室」開
催;地元地域の小学生を対象
にかずさ地区にて微生物教
室を開催した。
・見学は常に受け付けし、相手
の要望に合わせた適切な見
学を実施した。21年度かずさ
地区の見学者数530名、本
所見学者数29名。
A
3.マネジメントの改善
各分野の連携による能動的
な企画管理機能の強化を図る
とともに、自主性、自発性を高
め得る目標管理制度への更な
る改善・定着を図る。
各 分 野 の 連 携 に よ る 能 動 的 (1)
な 企 画 管 理 機 能 の 強 化 を 図 る ① 企画管理機能強化
ため、分野横断的な戦略構築と
意思決定プロセスへ若手・
運営機能を高める組織体制の 中堅職員を参画させる企画
整備を行うとともに、自主性、自 委 員 会 を 設 置 し 、 ボ ト ム ア ッ
発 性 を 高 め 得 る 目 標 管 理 制 度 プの体制を構築した。
への更なる改善・定着を図る。
例 : NITE の 将 来 方 針 「 骨 太
方針」等について、積極的に
議論し、付加価値を付けて運
営会議に提案した。
また、経営トップの補助機能
も強化するため、幹部による
運 営 会 議 を 設 置 。 NITE 全 体
の運営方針の提示と迅速な
意志決定機能を発揮させた。
② 権限の見直し
迅速な責任ある意思決定を
可能化するとともに、各種業
務における権限を見直し、責
任と役割を明確化した。理事
長から職員に職務権限を委
譲する規程を整備し、責任と
役割を明確化することにより、
組織の機動力を向上させた。
(1) 企 画 委 員 会 の 審 議 案 件 は 、
平成18年度の279件から平
成19年度には147件とな
り、審議案件をより機構横断
的議論、中期的なあり方等へ
の議論に重点化することによ
り、高次の経営判断への貢献
がなされた。
機構業務全体の効率的か
つ機動的運営のため、一般
管理業務に係る業務の項目
見直しの考え方を検討・整理
し、平成19年度においては
非常勤職員の勤務時間管理
についてアクションプランをと
りまとめた。
(1) 企 画 管 理 機 能 の 強 化
各分野の連携による能動的な
企画管理機能の強化を図るた
め、以下の取組を行った。
① 限りある資源の制約下におい
て、「国民生活の安全・安心」を
核として機構の一体性を向上を
図るとともに、社会ニーズに応じ
た最大限の成果を創出するた
め、業務の重点化・選択と集中
について運営会議、企画委員会
等の各種の場で議論を重ねNI
TEとしての基本方針を決定し
た。
② 分野横断的なリスク評価・分
析手法について体系的な調査
検討を行うため「リスクマメジメ
ント勉強会」
を設置し、20年
度は役員及び各分野職員によ
る勉強会を8回開催した。
(2)内 部 統 制 の 強 化
① リスク管理活動の推進
独法整理合理化計画の要請事
項である『内部統制強化に向け
た体制整備』として、組織全体の
リスク管理の充実・強化を図っ
た。
・20年10月にリスク管理規程を
制定、同年11月に「リスク管理
委員会」を設置するとともに、
「 NITE リ ス ク 管 理 方 針 」 を 対 外
公表した。
第2回リスク管理委員会では、
リスク発現事例を踏まえ、リスク
対策及び再発防止に向けた検討
を実施。
・機構内に組織全体を統括するリ
スク管理統括責任者及びリスク
マネージャー、各部門にリスク管
理責任者及びリスク管理者を配
置。
・実効性あるリスク管理活動の実
現 に 向 け 、 2 1 年 1 月 に 「 NITE リ
スク一覧」をイントラ掲載し、全職
員間で情報共有を図るとともに、
21年度業務管理シートでリスク
管理状況を記載することとした。
②職員行動指針の策定
内部統制整備の一環として、2
1年2月に機構職員の行動指針
を策定した。
本行動指針は、業務サービス
を提供する様々なプロセスにお
いて、特に重要と思われる職務
上の行動指針を取り上げたもの
であり、機構理事長から、全ての
職員にメールを配信し、周知徹
底を図った。
(2)
目標管理制度、業績評価
制度、能力評価制度等
a.目 標 管 理 制 度
自ら考えたこれまでより一
段高いレベルの目標に取り
組むことにより、個々の職員
がより自律的に、より積極的
に自らの業務に取り組み、
中期目標を達成できるよう
目標管理制度の改善を行っ
た。
新目標管理制度及び業績
評価制度に関する説明会を
a.目 標 管 理 制 度
分野ごとの課題を年度別業
務課題として明確化することと
し、課題設定のヒアリングにお
いて予算要求も合わせて行
い、予算(インプット)と目標管
理に基づく業績(アウトプット)
の一体化による事業管理の改
善、効率的な運営を図った。
- 91 -
(2) 目 標 管 理 制 度
① 目標管理制度の改善
予算執行管理、目標管理の
中間実績、四半期業務進捗報
告等と関連づけ、翌年度の予
算編成、業務課題等 に反映
させる仕組み(新しい管理手
法)を検討し、従来の業務課題
及び課室別業務課題シートに
予算及び人員情報、更に業務
リスクに対する課題を追加する
ことにより、業務の選択と集
中、リスク管理、内部統制、管
(1) 企 画 管 理 機 能 の 強 化
①リスク管理
・実効性あるリスク管理が各課
室の日常業務で定着すること
を目的に、21年度業務管理
シートに業務リスク及びそれ
らの対応を記載した。また、リ
スク管理委員会を開催し、組
織全体のリスクについて、共
通認識を図るとともに、各部
門のリスク管理の対応状況を
報告し、情報共有を行った。
・講習事業関係書類の廃棄処
理過程における一部不適切
な処理に対して、ホームペー
ジ上で対外公表し、第3者委
員会を計4回開催し、報告を
受けた後、経済産業省に改
善措置を報告した。
・個人情報保護基礎研修を4回
開催(予定)した。
・機構職員を対象としてリスクマ
ネージメント勉強会を4回開
催し、機構職員のリスク管理
に対する意識の向上を図っ
た。
②内部統制
内部統制の強化の観点から、
個人情報保護、情報セキュリテ
ィ等情報管理全般について見直
しを行い、日常業務で利用でき
るガイドラインを策定し、各職員
に周知徹底を行った。
また、21年11月に開催され
た総務省内部統制研究会のヒ
アリングにおいて、機構におけ
る内部統制の取組みを報告。2
1年11月に総務省が公表した
独立行政法人20年度2次評価
結果において、内部統制に顕著
な取組みを行っている独法の推
奨事例として取り上げられた。
(2) 目 標 管 理 制 度 に よ る 効 果 的
な業務運営、職務行動評価
制度の導入等
○目標管理制度
・職員の自主性、自発性を高
め、効率的かつ着実に業務を
進めるため、幹部レベル、課
長レベル、若手レベルの検討
会を行いつつ、長期ビジョン
の骨子をとりまとめ、3月まで
に概要版を作成予定。同時
に、第3期中期目標・計画の
検討を開始した。
各所で実施し(含テレビ会
議)、全職員に対し周知と理
解を図った。
① 中期目標に基づき、当該
年度終了時のグループの具
体的な状態を職員に示すた
めに、部・センター所長が目
標等を設定する。(シートA)
② シートAを達成するため
に、課室長が課室の目標を
設定する。(シートB)
③ シートA・Bの設定に当た
り 、 平 成 17 年 度 ま で 行 っ て
いた、行うべき業務を網羅
的に列挙していた目標を「通
常行う業務(通常業務)」と
「各職員が努力して到達す
る一段高いレベル(課題)」
に分け設定するようにした。
④ 目標設定に当たり、部・セ
ンター所長と課長、課長と職
員の各階層間で十分にコミ
ュニケーションを取ることし、
シートAの方針を各職員まで
浸透させることとした。
b.業 績 評 価 制 度
目標管理制度の変更に合
わせ、所要の改善を行うとと
もに、制度の規程化を行う
等制度の定着を図った。
① 目標管理制度の変更に伴
い、各個人が業績評価票を
起票する時点で課室長と面
談を行いコミュニケーション
を図り、各個人の役割を明
確にし業績評価票を作成す
る方法とした。
② 外部評価に係る補正に際
し加点の対象となった事例
をグッドプラクティスとしてま
とめ、イントラで職員に公開
し、職員の行動を促した。
③ 評価結果を職員に通知
し、所定の不服申立(1件認
定)について理由・原因調査
等を適切に行い、予定通り
12 月 の 賞 与 に 反 映 し た 。
④ 業績評価制度について
は、導入時期であったため
「評価マニュアル」を作成し
運用していたが、制度として
定着したため、制度に係る
重要な基本的事項を「業績
評価規程」として規程化し
た。
b.業 績 評 価 制 度
「目標管理制度」及び平成18
年度に規程として明文化した
「業績評価規程」に基づき着実
に実施し、以下の取組により
平成18年度に変更した制度
の定着を図った。
① 評価に際し評価者に対して、
留意事項の周知徹底を図るな
ど、評価の円滑化や精度の向
上に努めた。
② 外部評価による補正の必要
がなかったため、平成18年度
より早い10月中旬に職員本人
への評価結果通知を行った。
③ また、不服申し立てもなく全
職員の評価を確定し12月の
賞与に反映した。
④ その他、業績評価マニュア
ルやQ&Aの見直し等により、
制度運営の更なる円滑化に向
けた取り組みを実施した。
c.能 力 評 価 制 度
制度の導入に向け、制度
の設計、職員への周知、研
修による評価者の能力の向
上、労組との協議等を行い、
制度の導入に向けて着実に
実施した。
① 経済産業省傘下の独法等
15 機 関 の 能 力 評 価 制 度 を 調
査 し 、 NITE に 相 応 し い 能 力
評価制度の設計を行った。
② 職務遂行能力基準の解説
等 の 資 料 を 作 成 し 、 23 回 の
説 明 会 を 開 催 ( 含 TV 会 議 ) し
て全職員に対し説明を行っ
た。
③ 労 組 と の 協 議 を 経 て 、 18
年 12 月 か ら 19 年 2 月 の 3 ヶ
月間を観察期間とした試行を
実施した。
④ 評価を行う管理職員に対
し、人事考課・評価技術等の
研修を実施し評価者の能力
c.能 力 評 価 制 度
第1次試行の結果等を踏まえ
た制度の改善、職員への周
知、研修による評価者の能力
の向上、労組との協議等を行
い、制度の導入に向けて第2
次試行を着実に実施した。
① 平成18年度に実施した第1
次試行の結果や職員アンケー
ト調査の結果を踏まえ、問題
点を検討するとともに国の試
行の動向も踏まえて職務遂行
能力基準の改善案(制度名も
「職務行動評価」に改名)を作
成した。
② WGを設置し改善案の方針
について検討を実施(計4回)
して合意を得た。
③ 全職員を対象とした説明会
を 開 催 ( 1 1 月 ~ 1 月 : 計 12 回
開催)するとともに、管理職研
修(人事考課研修)を実施し制
度の改善点等の周知、評価者
- 92 -
理会計等を的確に把握ができ
るよう改善することとした。
・業務目標、年度実績等につい
て各部門等の理事長ヒアリン
グを計3回行い、22年度予算
編成方針をとりまとめるなど経
営方針に反映するとともに、有
識者等による会合、上記プロ
ジェクトチームによる検討会、
各部門等と理事長との意見交
換会を計22回開催し、評価部
会、第3期の検討を進めた。
② 職務行動評価制度の試行
業績評価と職務行動評価を両
輪とした人事評価制度を充実す
るため、21年度から導入する職
務行動評価制度の第3次試行を
実施。
・19年度の第2次試行結果や職
員アンケート調査、国の試行の
動向等を踏まえ、本制度の改善
を行った。
・改善点を反映した改正マニュア
ル等に基づき、全職員を対象と
した説明会を開催し、本制度の
周知・徹底を行った。
・全ての管理職員を対象とした管
理職研修(人事評価研修)を実
施し、評価者としての能力の向
上を図った。
・改善された制度に基づき、第3
次試行を実施。
・21年度からの職務行動評価制
度の導入に向けて、機構規程類
の改正等、所要の準備を行っ
た。
○職務行動評価
・人事評価制度を充実するた
め、職務行動評価(能力評価)
制度については、20年度の本
格試行結果を分析するともに
職員アンケート調査を実施して
多方面から検討を加え、適切
な人材マネジメントを行うた
め、制度を導入した。
・関係規程類(人事評価要領、
マニュアル等)を改正するとと
もに、全職員を対象とした説明
会を開催し、本制度の周知・徹
底を行った。
○5S活動の推進
・継続的な業務改善を進めつ
つ、効果的な組織活動が行え
るよう職場環境の改善、コミュ
ニケーションの活発化、挨拶運
動等を推進するとともに、更な
る意識の向上と活動拡大の動
機付けのため5Sセミナーを開
催した。
向上を図った。(再掲<管理
職等研修>)
また、職員に対し能力評価
票の記入方法に関する説明
会を実施し周知を図った。
⑤ 被評価者と第一次評価者
との面談を実施し、能力評価
票を作成した。
の能力の向上を図った。
④ 改善案(新基準)を基に、平
成19年4月から20年3月の1
2ヶ月間を観察期間とし、被評
価者と第一次評価者の面談を
行い、各個人の職務行動評価
の第2次試行を行った。
⑤ その他、マニュアルやQ&
A、行動事例等の見直して周
知を行い、制度の理解促進を
図った。
⑥ 今後、第2次試行の結果等
を踏まえ、制度の更なる見直し
を行い、平成20年度に第3次
試行(本格導入なみの内容)を
実施し、21年度に本格導入を
目指す。
(3)アウトカム評価の活用によ
る成果の普及
各 部 門 ご と に 平 成 17 年 度
にとりまとめを行ったアウトカ
ム評価結果をベースに平成
18 年 度 取 り 組 み 内 容 の 討 議
を行った結果、それぞれ以下
のアウトカム評価に係る調査
を実施することにより、新規
顧客の開拓、ユーザニーズの
把握が実施され、業務成果の
普及に寄与できた。
① バイオ本部
平 成 17 年 度 ま で に 整 備 さ れ
たロジックモデルについて、よ
り現場ベースでのニーズ把
握、成果普及に向けて、各部
門別ロジックモデル案を作成
後、ブラッシュアップを図り、
課題の論点整理を行った。
さらに、作成されたロジック
モデルに基づき、各モデル別
にアウトカム指標案を作成す
ることにより、業務の位置づ
け等の論点整理が可能とな
り、具体的業務成果の普及の
課題の明確化が可能となっ
た。
これにより、現場職員への
アウトカムマインドが醸成さ
れ、アウトカムに係る活動実
践に向けた現場主導の顧客
アプローチを可能とする基盤
の整備を一歩進めることが出
来た。
(3)アウトカム評価の活用によ
る成果の普及
平成18年度に引き続き、
各部門ごとに平成19年度取
り組み内容の討議を行った結
果、それぞれ以下のアウトカ
ム評価に係る調査を実施。新
規顧客の開拓、ユーザニーズ
の把握を行い、業務成果の
普及に寄与。
(4) アウトカム評価の活用によ
る成果の普及
19年度に引き続き、各部門
ごとに取り組み内容の討議を
行い、それぞれ以下のアウトカ
ム評価に係る調査を実施。
また、新規顧客の開発、ユ
ーザニーズの把握を行い、業
務成果の普及に寄与(業務成
果の普及については、A.2戦
略的な広報の実施に記載)
① バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 本 部
平成18年度に現場職員を
中心に新たに作成したバイオ
本部部門別ロジックモデルに
ついて、アウトカム活動の実践
に向けた職員による試行を、
以下の点について平成20年
度にかけて実施。
・微生物資源戦略における評価
軸の作成及び同戦略をマップ
を踏まえたロジックモデルの見
直し及びアウトカム指標の設
定
・現場職員によるアウトカム評
価活動の試行
微生物資源戦略をターゲット
として、平成18年度のロジック
モデルを細分化し、ターゲット
との接点、またその際の評価
軸を明確化することにより、評
価指標に必要なデータの収集
を実現し、評価基盤を構築す
ることが出来、また、ターゲット
分野のオピニオンリーダーや
潜在ユーザとのコンタクトによ
り、現場主導の顧客アプロー
チの試行が実現。今後、アウト
カム評価活動の次へのステッ
プに移行する。
② 認定センター
職員によるアウトカム活動(指
標設定、データ収集)の実現及
びルーチン化に向けて、近年
増加しつつある、JCSSの登
録事業者数の増加の原因をさ
ぐるとともに、潜在ユーザの発
掘につとめ、JCSS制度の普
及・促進のための方向性を得
ること、改正案が議論されてい
る計量法に係る市場ニーズの
情報収集を図ることを目的とし
て、アンケート設計から実施、
ヒアリング実施までをJCSS登
録事業者を対象に行った。
① バイオテクノロジー分野
19年度に整備したアウトカム
指標を基に、機構職員によるユ
ーザニーズ確認等のアンケート
調査、ステイクホルダー、オピニ
オンリーダに対するヒアリング
調査、データ活用度等確認のた
めの文献調査を実施し、事業の
理解度、ユーザニーズの把握、
マッチングに努めた。
② 認定センター
職員によるアウトカム活動
(指標設定、データ収集)の
実現及びルーチン化に向け
て 、 JIS 法 改 正 の 影 響 調 査 と
し て JNLA に 焦 点 を 絞 り 、 特
に JNLA 登 録 事 業 者 の 増 加
がめざましい土木建築分野に
ついて、アンケート設計から
実施、ヒアリング実施までを
建材関係事業者等を対象に
行い、新規顧客獲得と併せ、
ニーズの把握ができた。展示
会の場でのアンケート調査実
施等、営業活動と直接リンク
したデータ収集活動を実現で
きたことは今後のアウトカム
活動における新たな展開を可
能とするものである。
③ 生活・福祉技術センター
ユーザのターゲットが製品
③ 生活・福祉技術センター
ユーザのターゲットが製品安
- 93 -
② 適合性認定分野
1 8 、 1 9 年 度 の JCSS 制 度 、
JNLA 制 度 に 続 き 、 MLAP 制 度
の社会での使用度、貢献度を確
認することを目的として、アンケ
ート調査、ヒアリング調査を実施
して指標データの収集を行い、
また、その分析結果から制度の
課題をより明確にすることにより
今後の改善が可能かどうかを見
極め、効果的な今後の運営に
資する調査とした。(調査結果
の反映は21年度に実施。)
③ 化学物質管理分野
平成19年度アウトカム調査
(3)アウトカム評価の活用によ
る成果の普及
安全、標準化、人間特性それ
ぞれ広範であることから、網
羅的なデータ収集を目指した
調査活動を実施した。
製品安全では昨年度の調査
結果では消費者サイドの情報
収集の必要性が示されたこと
から、利用実態及びニーズ調
査のため、消費者センターに
対するアンケート調査を実施
し、結果を分析。
標 準 化 関 係 で は 、 平 成 17
年度に引き続き、抗菌試験
JIS の 改 正 に 関 し て 業 界 、 保
菌機関、試験機関、製品メー
カに対しヒアリングを実施。
人 間 特 性 関 係 で は 、 平 成 17
年度調査において回答のあ
った企業について、3社に対
しヒアリングを実施し、直接人
間 特 性 DB の 利 用 実 態 及 び
ニーズ把握を行った。これに
より、自動車会社等による本
DB の 利 活 用 が 確 認 さ れ た 。
④ 化学物質管理センター
PRTR 関 係 で は 、 主 た る 顧 客
である地方自治体4県に対
し、利用実態及びニーズ調査
を実施。
化学物質審査関係では、届
出事業者に対するアンケート
調 査 を 、 NITE が 主 催 す る 同
事業者に対する講習会にお
いて実施することにより、顧
客とより近いところでのユー
ザニーズの把握に努め、平成
19 年 度 以 降 の 業 務 の 成 果 普
及に資することが出来た。
全、標準化、人間特性それぞ
れ広範であることから、網羅的
なデータ収集を目指した調査
活動を実施しているところ。
製品安全では平成18年度か
ら発刊を開始した「生活安全ジ
ャーナル」について、消費者セ
ンター・工業会等、NITEから
送付している関係団体を対象
として、貢献度、内容の充実
度、自由投稿(参加型企画へ
の反応)、企業自らの社告情
報の投稿の可能性等を調査項
目として、アンケート調査等を
実施。
人間特性関係では、平成18
年度に引き続き、平成17年度
調査において回答のあった企
業について、ヒアリングを現場
職員により実施し、直接人間
特性DBの利用実態及びニー
ズを把握。これにより、自動車
会社等による本DBの利活用
状況を確認。
④ 化学物質管理センター
PRTR関係では、化管法に
関する届出事務等における当
センターの提供サービスの認
知度、必要性、利用度、満足
度等について事業者及び自治
体の化学物質管理担当者を対
象としてアンケート調査を実
施。
化学物質総合情報提供関係
では、機構の提供するCHRIP
の認知度、必要性、利用度、
満足度等について、事業者の
化学物質管理担当者等を対象
としてにアンケート調査を実
施。
これら、ユーザニーズの把
握、ユーザとのコミュニケーシ
ョンに努めることにより、業務
の成果普及、PDCAサイクル
の実践を図っている。
(4)内部統制
①業務遂行体制の在り方
目標管理制度
分野ごとの課題を年度別業
務課題として明確化することと
し、課題設定のヒアリングにお
いて予算要求も合わせて行
い、予算(インプット)と目標管
理に基づく業績(アウトプット)
の一体化による事業管理の改
善、効率的な運営を図った。
業績評価制度
「目標管理制度」及び平成18
年度に規程として明文化した
「業績評価規程」に基づき着実
に実施し、以下の取組により
平成18年度に変更した制度
の定着を図った。
・評価に際し評価者に対して、
留意事項の周知徹底を図るな
ど、評価の円滑化や精度の向
上に努めた。
・外部評価による補正の必要が
なかったため、平成18年度よ
り早い10月中旬に職員本人
への評価結果通知を行った。
・また、不服申し立てもなく全職
員の評価を確定し12月の賞
与に反映した。
・その他、業績評価マニュアル
やQ&Aの見直し等により、制
度運営の更なる円滑化に向け
た取り組みを実施した。(再掲)
②関連法人等との人・資金の流
- 94 -
の結果を踏まえ、化学物質排出
把握管理促進法の法施行支援
については、自治体への問い合
わせ対応や講演等の動的支援
を強化、継続すると共に、リスク
評価、リスクコミュニケーション
に関するわかりやすく、現場で
使いやすい情報提供を行うた
め、ウェブサイトの改良を行っ
た。
また、自治体等の講演会や展
示会を活用し、事業者の化学物
質管理に関する情報ニーズを常
に把握することを心がけ、パン
フレットやウェブサイト、データ
ベース化学物質総合情報提供
システム(CHRIP)の改良の参
考とした。
④生活安全分野
「製品安全情報マガジン(PS
マガジン)」の購読者に対しアン
ケートを実施してこのツールの
国民生活への寄与度を把握し、
また、今後のより効果的な情報
発信に反映させるべく改善すべ
き点の洗い出しを行った。
れの在り方
独立行政法人整理合理化計
画 ( H.19.12.24 閣 議 決 定 ) に 基
づき、独立行政法人と関係法
人との間の補助・取引等の状
況、独立行政法人から関連法
人への再就職状況について、
3月中にホームページにより公
開を実施した。関連法人への
再就職の実績はない。
③管理会計の活用及び情報開
示の在り方
部門別(4部門+講習業務+
共通)にセグメントを分けて会
計を管理しており、財務諸表と
して公表すると共に、費用対効
果の分析も行っている。
④監事監査等の在り方
年度内に常勤監事に係る規
程を加える改正を行い、平成2
0年4月1日から常勤の監事が
配置されたところ。監事の監査
結果については、定期的に監
事から報告を受けている。
⑤情報開示の在り方
情報の開示については、「NI
TEの情報公開」のページを作
成し、関連法人への補助・取
引等及び再就職の状況や随意
契約に関する情報等を一覧性
のある形で開示し、同ページ
へはホームページのトップから
ワンクリックで移行できるもの
とし、国民の情報へのアクセス
の円滑化を図っている。
4.その他NITE横断的な事項
への対応
NITE全体の業務運営に関
し、中期目標・中期計画に定め
られているもの以外について
も、以下の取り組みを実施
・分野横断的なリスク評価
これまで分野ごとに取り組ん
できたリスク評価・リスク分析
について、分野横断的な「リス
クマネジメント研究会」を設置
し、NITE業務全体の効果的な
実施のほか、リスク管理全体
の体系的確立に向けた調査研
究に着手
平成19年度は、役員及び各
分野職員による勉強会を4回
実施
・地球温暖化対策
「京都議定書目標達成計画
(平成17年4月28日閣議決
定)」及び「政府がその事務及
び事業に関し温室効果ガスの
排出の抑制等のため実行すべ
き措置について定める計画」
(平成19年3月30日閣議決
定)に基づき、機構が行う具体
的措置を策定
CO2の削減努力を全所に指
示すると共に7月にHP上で公
表
・テレワークの導入
平成19年度中に全府省でテ
レワークの試行が実施される
ところ、NITEにおいても職員
の通勤負担の軽減等を通じ
て、時間の有効利用等による
業務の生産性の向上や創造性
の発揮、自由時間の拡大によ
る職業生活と家庭生活の調和
を図るため、テレワーク導入・
在宅勤務時の課題等を検討。
12月初旬から試行開始
・メンタルヘルス対策
- 95 -
近年、我が国では心の健康
問題による病気休職者が年々
増加しており、労働者の心の
健康の保持増進は大変重要な
課題となっているところ、NITE
においても同様で増加傾向に
あり、その改善に向けて以下
の対策を強化した。
① 全管理職員に対し、メンタル
ヘルス研修を実施するとともに
全職員に対し、ストレスチェッ
ク診断を実施し、早期発見、早
期治療及び復帰プログラム体
制を整備した。
② 更に適切なメンタルヘルス
対策を推進するため「心の健
康づくり計画」を策定し、具体
的な実施方策や実施体制の整
備等を図った。
F.その他業務
依頼試験評価業務
機構の能力を活かし、民間
での実施が困難な依頼試験・
評価を適切に実施する。
F.その他業務
F.その他業務
依頼試験評価業務
F.その他業務
F.その他業務
F.その他業務
1.登山用ロープ
10事業者から依頼があ
機 構 の 能 力 を 活 か し 、 民 間 り、消費生活用製品安全法に
での実施が困難な試験・評価 規定する適合性検査に係る
を依頼に応じて適切に実施す 登山用ロープの試験を28件
る。
65本実施した。
検査依頼書受付件数:28件
( 17 年 度 実 績 20 件 )
ロープ試験実施本数:65本
( 17 年 度 実 績 62 本 )
検査証明書発行枚数:36通
( 17 年 度 実 績 31 通 )
1.登山用ロープ
10事業者から依頼があ
り、消費生活用製品安全法に
規定する適合性検査に係る
登山用ロープの試験を29
件、85本実施した。
検査依頼書受付件数:29件
(18年度実績 28件)
ロープ試験実施本数:85本
(18年度実績 55本)
1.登山用ロープ
9事業者から依頼があり、消
費生活用製品安全法に規定す
る適合性検査に係る登山用ロ
ープの試験を37件、78本実施
した。
・検査依頼書受付件数:37件
(19年度実績 29件)
・ロープ試験実施本数:78本
(19年度実績 85本)
1.登山用ロープ
7事業者から依頼があり、
消費生活用製品安全法に規定
する適合性検査に係る登山用
ロープの試験を23件、51本
実施した。(21年12月末現
在)
・検査依頼書受付件数:23
件(20年度実績 37件)
・ロープ試験実施本数:51本
(20年度実績 78本)
2.容量分析用標準物質の依
頼検査
6事業者から亜鉛、ふっ化ナ
トリウム、しゅう酸ナトリウム、
炭酸ナトリウム、アミド硫酸の
依頼があり、外観検査を7件
(不合格0件)品質検査を8件
(不合格0件)計画的に実施
した。認証書の発行は、25
件 ( 6,195 枚 ) で あ っ た 。 昨 年
度に比べて検査件数が約半
分となっているが、これは検
査方法に係る規程の改正を
行い、検査単位の変更、認証
書発行の変更、封かんの廃
止等の合理化を行ったため、
依頼件数が減少したものであ
る。
検査の信頼性の確保のため
の基準物質の開発を継続し
て行ったが、更に、(独)産業
技術総合研究所と共同研究
契約を結び、一層の信頼性
確保と今後の供給体制の変
更に向けて準備を行うことと
した。
基準物質設定に係る検討試
験を実施し、その成果を日本
化学会年会にて発表したほ
か、学会誌3誌に論文投稿
し、1誌に掲載され2誌は掲
載を約束されている。
外観検査:7件
(17年度16件)
品質検査:8件
( 同 14件)
認 証 書 発 行 : 6 ,1 9 5 枚
( 同 10,500 枚 )
2.容量分析用標準物質の依
頼検査
7事業者から亜鉛、アミド硫
酸、塩化ナトリウム、しゅう酸
ナトリウム、フタル酸水素カリ
ウム、ふっ化ナトリウム、よう
素酸カリウムの7種類10件の
依頼があり、外観検査を10件
(不合格0件)、品質検査を10
件(不合格0件)を実施した。
認証書は新規10枚及び再発
行84枚を発行した。検査の信
頼性の確保及び依頼検査の認
定制度移行に必須な基準物質
の再設定については、平成18
年に引き続き独立行政法人産
業技術総合研究所との共同研
究を実施し、その成果を国際
学会で発表したほか、国内外
の学術雑誌に投稿し掲載され
た。
また、依頼業者が自ら検査を
する体制への変更と認定制度
の適用については、関係者と
ともに検討を行っており、基準
物質を必要としない3物質につ
いて平成19年度末に検査終
了。
外観検査: 10件
(18年度
7件)
品質検査: 10件
(同
8件)
認証書発行:94枚
(同
6 ,1 9 5 枚 ) 注 1
2.容量分析用標準物質の依頼
検査
依頼に応じて日本工業規格
( JIS K 8005 ) に 規 定 す る 容 量
分析用標準物質の検査を実施
した。5事業者からアミド硫酸2
件、塩化ナトリウム2件、しゅう
酸ナトリウム2件、炭酸ナトリウ
ム1件、フタル酸水素カリウム1
件の計5品目8件の依頼があ
り、全ての外観検査、6件の品
質検査を実施した。品質検査を
行った6件は合格でありそれぞ
れ認証書を発行した。また、依
頼業者が自ら試験をする体制
への変更と認定制度の適用に
ついては、関係者とともに対応
を検討している。
2.容量分析用標準物質の依頼
検査
依頼に応じて日本工業規格
( JIS K 8005 ) に 規 定 す る 容 量
分析用標準物質の検査を実施
した。3事業者からアミド硫酸、
塩化ナトリウム、二クロム酸カ
リウム、よう素酸カリウムの4
物質各1件の依頼があり、外
観検査及び品質検査を実施し
た。(12月末)4件とも合格で
あったため認証書を発行した。
また、当該依頼検査を21年度
末 で 終 了 す る と と も に 、
ASNITE 標 準 物 質 生 産 者 認 定
を利用した供給への移行する
ことについては、検査依頼者、
独立行政法人産業技術総合研
究所及び認定センターと連携
して検討を進め、10月末に認
定制度の説明も併せた事業者
説明会を、東京、大阪で行っ
た。(説明会参加者31名、参
加事業者20社のうち検査依
頼者は5社)
なお、実際に認定を取得する
事業者が出てくるなど、事業者
の認定取得の準備が整ってき
ている。
3.電気用品安全法に基づく絶
縁耐力試験
3.電気用品安全法に基づく絶
縁耐力試験
依頼に応じて試験を実施で
依頼に応じて絶縁耐力試験
- 96 -
注1:認証書の発行方法を、1件
の依頼において依頼本数分の認
証書を発行する方法から、1件に
つき1枚の認証書を発行する方
法に規程改正したため、発行枚
数が減っている。
きるよう、体制を整備した。
4.中国向け輸出化粧品原料
等品質証明確認業務
経済産業省の定めた品質証
明確認基準に基づく審査を行
い、3月末までに132件の品
質証明確認書を交付した。
○前年度に比し申請原料数が
増加する中、前年度同様の
業務実施体制で効率化を図
り、18年度も単年度ベースで
黒字となった。
品質証明確認申請:129件
(17年度127件)
確認申請原料数(延べ数)
・化粧品原料:222原料
( 同 111原料)
・化粧品完成品 :32原料
( 同 33原料)
合計254原料
( 同 144原料)
品質証明確認書交付:132
件 (注 )( 同 1 2 2 件 )
(注 )確 認 書 交 付 1 3 2 件 の 内
訳
17年度に申請受理し、18
年度に交付したもの6件と18
年度に申請受理した129件
のうち、19年3月末までに交
付した126件の合計数。
を実施できるよう、体制を維持
した。
4.中国向け輸出化粧品原料等
品質証明確認業務
経済産業省の定めた品質証
明確認基準に基づく審査を行
い、9月末までに50件の品質
証明確認書を交付した。
① 7月30日付けで、中国政府
が8月30日をもって化粧品B
SE証明書(品質証明確認書)
不要の公告を発したことによ
り、経済産業省からの通知を
受け、9月26日をもって本業
務を終了した。
② 10月15日付けで、化粧品
品質確認業務室が廃止され
た。
品質証明確認申請 :47件
(18年度 57件)
確認申請原料数(延べ数)
・化粧品原料
:64原料
( 同 81原料)
・化粧品完成品 :12原料
( 同 18原料)
合計 76原料
( 同 99原料)
品質証明確認書交付:50件
(注 )( 同 6 2 件 )
(注 )確 認 書 交 付 5 0 件 の 内 訳
18年度に申請受理し、19年
度に交付したもの3件と19年
度に申請受理し、19年9月末
までに交付した47件の合計
数。
G.その他業務運営に関する計 G.その他業務運営に関する
画
計画
G.その他業務運営に関する計
画
G.その他業務運営に関する計
画
G.その他業務運営に関する計
画
独立行政法人産業技術総合 1.独立行政法人産業技術総
研究所との共同事業
合研究所との共同事業
1.独立行政法人産業技術総合
研究所との共同事業
1.独立行政法人産業技術総合
研究所との共同事業
1.独立行政法人産業技術総合
研究所との共同事業
標準化関係業務等に関して
中期目標に従い、独立行政
独立行政法人産業技術総合研 法人産業総合技術研究所と共
究所との共同研究・共同事業等 同事業契約を締結して役割分
を行う。
担を行い、同研究所との共同
利用施設である「くらしとJISセ
ンター」において、標準化関係
業務を実施した。
18年度の共同研究の実績
は下記のとおりである。
年度計画に基づき、独立行
政法人産業技術総合研究所と
共同事業契約を締結して役割
分担を行い、同研究所の共同
利用施設である「くらしとJISセ
ンター」において、標準化関係
業務を実施した。
平成19年度の共同研究の実
績は下記のとおりである。
① 視覚障害者誘導用ブロック
等の視認性に係る標準化
② 年齢別聴覚閾値分布の標準
化
③ 人間感覚データベース(視
覚及び嗅覚)
産業技術総合研究所と共同事
業契約を締結して役割分担を行
い、同研究所の共同利用施設
で あ る 「 く ら し と JIS セ ン タ ー 」 に
おいて、以下の共同事業を実施
した。
①視覚障害者誘導用ブロック等
の視認性に係る標準化
②人間感覚データベース(年齢
別聴覚閾値分布の標準化、公
共空間に設置する移動支援用
音案内の標準化)
また、共同事業の確実な実施
を確保するため、3回の定期連
絡会の開催や、機構成立後初
めての両機関トップによる意見
交換会を実施した。
独立行政法人産業技術総合
研究所と連携し、以下3件の共
同事業を実施し、ステンドグラ
フトの力学試験方法等2件の
JIS 原 案 を 作 成 し た 。
○ 視覚障害者誘導用ブロック
等の視認性に係る標準化(ロ
ービジョンのための可読文字
サイズの標準化)
・ TR ( テ ク ニ カ ル レ ポ ー ト ) 案 作
成。
○インプラントの力学的評価方
法に係る標準化
・ イ ン プ ラ ン ト 関 連 JIS 規 格 ( ス
テンドクラフトの力学試験方法
等 2 規 格 ) の JIS 原 案 作 成 。
○人間感覚データベース(年齢
別聴覚閾値分布の標準化、公
共空間に設置する移動支援用
音案内の標準化)
・ JIS 及 び ISO 規 格 案 の 作 成 。
2.試験等の評価結果の信頼性
確保
生活・福祉技術センター大阪
本部、北関東支所、北陸支所、
中部支所及び九州支所の人間
生活福祉5部署は、JISQ17
025に適合したマネジメントシ
ステムの確保・維持のため、P
DCAサイクルを内部監査、マ
- 97 -
2.試験等の評価結果の信頼性
確保
2.試験等の評価結果の信頼性
確保
・生活・福祉技術センター大阪本
部、北関東支所、北陸支所、中
部支所及び九州支所の生活安
全 5 部 署 は 、 JISQ17025 に 適 合
したマネジメントシステムの確保
・維持のため、PDCAサイクル
・ 製 品 安 全 セ ン タ ー は 、 JIS
Q 17025 に 適 合 し た マ ネ ジ メ ン ト
システムの確保・維持のため、
PDCAサイクルを内部監査、
マネジメント・レビュー等により
継続的に運営し、更なる改善
① 生体親和性インプラント材
料のテクノロジーアセスメント
技術の開発 (産総研と共
同、京都大学再生医科学研
究所、4企業との協力・連携)
② 金属系生体材料の切り欠
き感受性評価方法の標準化
(産総研との共同)
③ 視覚障害者誘導用ブロック
等の視認性評価方法の標準
化(産総研との共同)
④ 年齢別聴覚閾値分布の標
準化(産総研との共同)
⑤ 高齢者・障害者配慮規格
策定のための技術情報の標
準化(産総研との共同)
2.試験等の評価結果の信頼
性確保
生活・福祉技術センター大
阪本部、北関東支所、北陸支
所、中部支所及び九州支所
の人間生活福祉5部署は、JI
S Q 17025に適合したマ
ネジメントシステムの確保・維
持のため、PDCAサイクルを
内部監査、マネジメント・レビ
ュー等により継続的に運営
し、更なる改善のために、マ
ネジメントシステムの維持・管
理に努めた。
ネジメント・レビュー等により継
続的に運営し、更なる改善の
ために、マネジメントシステム
の維持・管理を行った。
さらに、絶縁耐力試験等の依
頼に応じて実施できるよう信頼
性確保のために必要な機器の
構成・維持・管理を適切に行っ
た。
を内部監査、マネジメント・レビ
ュー等により継続的に運営し、
更なる改善のために、マネジメ
ントシステムの維持・管理を
行った。
・試験等の依頼に応じて適切に
実施できるよう信頼性確保のた
めに必要な機器の校正・維持・
管理を行った。
のために、マネジメントシステ
ムの維持・管理を行った。
・試験等の依頼に応じて適切に
実施できるよう信頼性確保の
ために必要な機器の校正・維
持・管理を行った。
Ⅲ.業務運営の効率化に関する Ⅱ . 業 務 運 営 の 効 率 化 に 関 す る Ⅱ . 業 務 運 営 の 効 率 化に 関 す
事項
目標を達成するため取るべき
る目標を達成するため取る
措置
べき措置
人的資金的制約の下、国
民生活、社会経済上の要請
中期目標で示された一般管
や 行 政 ニ ー ズ に 的 確 に 対 応 理費(毎年度平均で前年度比3
していくため、民間で実施可 %以上削減)、業務経費(毎年
能なものは積極的にアウトソ 度 平 均 で 前 年 度 比 1 %以 上 削
ーシング、外部人材の活用等 減)及び人件費に係る削減目標
を進め、国との的確な役割分 を 達 成 す る と と も に 、 新 た に 発
担の下、機構が真に担うべき 生又は業務量の増加が見込ま
事務及び事業に特化して、よ れるものについても、運営費交
り 一 層 の 効 率 化 を 図 る こ と と 付金の増大の抑制を図るため、
する。
以下の措置を積極的に講ずる。
Ⅱ.業務運営の効率化に関する
目標を達成するため取るべき
措置
Ⅱ.業務運営の効率化に関する
目標を達成するため取るべき
措置
Ⅱ.業務運営の効率化に関する
目標を達成するため取るべき
措置
運営費交付金を充当した業
務経費については、外部機関
との協力・連携の推進、外部
人材の活用、内部職員の機動
的な配置等による効率的な業
務運営を行ったことにより、消
費生活用製品安全法の改正に
よる新規業務の追加を含めて
も、0.7%の削減となった。同
追加業務に関しては平成19
年度の運営費交付金予算額の
算定において70百万円が計
上されており、この予算額を、
仮に、業務経費決算額から除
いて比率を計算すると、▲1.
8%となる。
一般管理費については、省
エネ対策による電気料の抑
制、自動音声応答装置の導入
による電話交換業務の廃止等
による一般管理費の削減のほ
か、支所の会計業務の段階的
集約化(北陸→九州、中国→
中部)、支所を含めた全国の
調達・契約(複写機賃貸借、N
HK受信料、防災備蓄品等)の
一括処理を進めることにより、
支所管理業務の負担を軽減
し、管理コストの削減に努め前
年度比7.8%の削減を行っ
た。なお、平成19年度に契約
済みで未支出(平成20年度の
一般管理費として計上予定)
の案件60百万円があるため、
これを勘案すれば3.2%の削
減となる。
具体的な取り組みは以下の
とおり。
運営費交付金を充当した業
務経費については、化学物質管
理分野におけるPRTR関連業
務の効率化、バイオテクノロジ
ー分野における装置・機器に関
する維持経費削減等による効
率的な業務運営を行ったことに
よ り 、 対 前 年 度 比 6.5 % の 削 減
を行った。なお、20年度に契約
済みで未支出(21年度の業務
経費として計上予定)の案件85
百万円があるため、これを勘案
す れ ば 5.8 % の 削 減 と な る 。
一般管理費については、行政
支出総点検会議における議論
を受けて、広報実施内容の見直
しを行ったほか、一般競争入札
の拡大等による経費削減を行う
こ と に よ り 、 前 年 度 比 15.7 % の
削減を行った。なお、平成20年
度に契約済みで未支出(平成2
1年度の一般管理費として計上
予 定 ) の 案 件 271 百 万 円 が あ る
た め 、 こ れ を 勘 案 す れ ば 3.2 %
の削減となる。
1.効率化による経費の削減
運営費交付金を充当する
業務については、業務経費に
ついて、新規に追加されるも
の、拡充分等は除外した上
で、第二期中期目標の期間
中、平均で前年度比1%以上
の削減を行うとともに、一般
管理費については、第二期中
期目標期間中、毎年度、平均
で前年度比3%以上の削減を
行う。
新たに発生又は業務量の
増加が見込まれるものについ
ても、効率的な業務の運営を
図ることにより、運営費交付
金の増大の抑制に努める。
2.人件費の削減
「行政改革の重要方針」
(平成17年12月24日閣議
決定)に基づき、国家公務員
の定員の純減目標(今後5年
間で5%以上の純減)及び給
与構造改革を踏まえ、国家公
務員に準じた人件費削減の
1.外部機関との協力・連携の推 1.外部機関との協力・連携の
進
推進
独立行政法人産業技術総合
研 究 所 等 の 公 的 試 験 研 究 機 (1) バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 分 野
関、大学及び民間企業との間で 【共同研究等外部機関との協
適切な役割分担の下に共同研
力・連携の推進】
究その他の協力・連携、共同研 【 生 物 遺 伝 資 源 の 収 集 、 保
究施設の活用などを進め、業務
存、提供に関する共同研究
の促進と効率化を図る。
等】
以下の事業について共同
研究を実施している。
① 遺伝子組換え体の産業利
用におけるリスク管理に関
す る 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト : (財 )バ
イ オ イ ン ダ ス ト リ ー 協 会 (JBA)
② ゲノム情報に基づいた未
知微生物遺伝資源ライブラ
リーの構築プロジェクト:ア
ス テ ラ ス 製 薬 (株 )、 味 の 素
(株 )、 日 鉄 環 境 エ ン ジ ニ ア リ
ン グ (株 )
③ NITE 保 有 生 物 遺 伝 資 源
の産業利用の可能性に関す
る共同事業:大量提供を希
望した国内5社+1研究機
④ ベトナムにおける生物遺
伝資源の保全と持続的利用
A
1.外部機関との協力・連携
の推進
A
1.外部機関との協力・連携の推
進
A
1.外部機関との協力・連携の
推進
(1) バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー 分 野
【共同研究等外部機関との協
力・連携の推進】
(1) バ イ オ テク ノ ロ ジ ー 分 野
【共同事業等外部機関との協
力・連携の推進】
(1)バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー 分 野
以下の事業について共同研
究を実施している。
① 日本薬局方の試験方法に関
する共同研究の実施:国立医
薬品食品衛生研究所
以下の事業について共同事業
を実施している。
① 有用機能等の探索源となる
微生物の収集(モンゴルへの合
同探索):国内1社
以下の事業について共同事
業を実施している。
① 有用機能等の探索源となる
微生物の収集(ベトナムとモン
ゴルへの合同探索):国内2社
② ゲノム情報に基づいた未知
微生物遺伝資源ライブラリー
の構築プロジェクト:アステラス
製 薬 (株 )、 味 の 素 (株 )、 日 鉄 環
境 エ ン ジ ニ ア リ ン グ (株 )
② 有用機能等の探索源となる
微生物の提供(大量提供):国
内企業・大学9機関
② 有用機能等の探索源となる
微生物の提供(大量提供):国
内企業・大学7機関
③ NITE保有生物遺伝資源の
産業利用の可能性に関する共
同事業:大量提供を希望した
国内5社
④ モンゴルにおける生物遺伝
資源の保全と持続的利用に関
- 98 -
③ 生物遺伝資源の利用促進(日
本薬局方の試験方法に関する
共同研究の実施):国立医薬品
食品衛生研究所
④ 生物遺伝資源の利用促進
( Ames 試 験 講 習 会 ) : 微 生 物 変
③ 生物遺伝資源の利用促進
( Ames 試 験 講 習 会 ) : 微 生 物
変異原性試験(BMS)研究会
④ 機構が保有する微生物株の
ゲノム解析:国内企業・大学2
取組を行う。
に関する共同事業:国内2
社
⑤ 微生物保存法開発(大量
ハ ン ド リ ン グ に 適 し た L-乾 燥
法 の 開 発 ) 業 務 : (株 )海 洋 バ
イ オ テク ノ ロ ジ ー 研 究 所
⑥ 「石油関連施設腐食対策
の基礎調査」:新日本製鐵
(株 )
⑦ 「インドネシアにおける石
油の海洋汚染対策」:インド
ネ シ ア 科 学 研 究 所 ( LIPI )
⑧ MOU 等 に 基 づ く ア ジ ア 各
国との協力関係
・インドネシア:インドネシア
科 学 研 究 所 (LIPI)
・ミャンマー:パテイン大学
(PU)
・ベトナム:ベトナム国家大
学 ハ ノ イ 校 (VNUH)
・モンゴル:モンゴル科学院
生 物 研 究 所 ( MAS )
・中国:中国科学院微生物
研 究 所 ( IM-CAS )
・タイ:タイ国立遺伝子工学
バイオテクノロジーセンタ
ー ( BIOTEC )
⑨ 生物遺伝資源の利活用促
進 の た め の ゲ ノム 解 析
・ ア ナ エ ロ リ ネ ア 属 細 菌 : (独 )
産業技術総合研究所
・アシディフィリウム属細菌:
早稲田大学
・デフェリバクター属細菌:
(独 )海 洋 研 究 開 発 機 構
・ハロアーキュラ属古細菌:
近畿大学、東京工業大学、
東洋大学、インシリコバイ
オロジー株式会社
・スフィンゴビウム属細菌:
東北大学、岡山大学、東京
大学、長岡技術科学大学
・清酒酵母きょうかい 7 号株
: (独 )酒 類 総 合 研 究 所 等 2
4機関(※1)
・アセトバクター属酢酸菌:
山口大学
・テトラジェノコッカス属乳酸
菌:野田産業科学研究所
・新規メタン生成古細菌:
(独 )海 洋 研 究 開 発 機 構 、 長
岡技術科学大学
・スピルリナ属光合成細菌:
埼玉大学、東京大学、昭和
女子大学
・グルコンアセトバクター属
酢酸菌:山口大学
・ ミ ク ロ ル ナ タ ス 属 細 菌 : (独 )
産業技術総合研究所
・アクチノプラネス属放線菌
:山梨大学、東京大学、北
里大学、国立感染症研究
所、長瀬産業株式会社、メ
ルシャン株式会社
・キタサトスポラ属放線菌:
北里大学、東京大学、山梨
大学、大阪大学、国立感染
症研究所、長瀬産業株式
会社、メルシャン株式会社
共 同 研 究 分 担 ; NITE : 全
基配列の決定等民間企業
等各試験研究機関:遺伝
子の機能解析
する共同事業:国内2社
⑤ ベトナムにおける生物遺伝
資源の保全と持続的利用に関
する共同事業:国内1社
⑥ 微生物保存法開発(大量ハ
ン ド リ ン グ に 適 し た L-乾 燥 法 の
開 発 ) 業 務 : (株 )海 洋 バ イ オ テ
クノロジー研究所
⑦ 「インドネシアにおける石油
の海洋汚染対策」:インドネシ
ア 科 学 研 究 所 ( LIPI )
⑧ MOU等に基づくアジア各国
との協力関係
・ インドネシア: イ ン ド ネ シ ア 科 学
研 究 所 (LIPI)
・ベ ト ナ ム :ベトナム国家大学
ハ ノ イ 校 (VNUH)
・モンゴル:モンゴル科学院
生 物 研 究 所 ( MAS )
・中 国 :中国科学院微生
物 研 究 所 ( IM-CAS )
・タ
イ
:タイ国立遺伝子
工学バイオテクノロジーセン
タ ー ( BIOTEC )
⑨ 生物遺伝資源の利活用促進
のためのゲノム解析
・ ア ナ エ ロ リ ネ ア 属 細 菌 : (独 )産
業技術総合研究所
・アシディフィリウム属細菌:早
稲田大学
・ デ フ ェ リ バ ク タ ー 属 細 菌 : (独 )
海洋研究開発機構
・ハロアーキュラ属古細菌:近
畿大学、東京工業大学、東洋
大学、インシリコバイオロジー
株式会社
・清酒酵母きょうかい 7 号株:
(独 )酒 類 総 合 研 究 所 等 2 4 機
関 (※ 3)
・アセトバクター属酢酸菌:山
口大学
・テトラジェノコッカス属乳酸菌
:野田産業科学研究所
・ メ タ ノ セ ラ 属 古 細 菌 : (独 )海 洋
研究開発機構、長岡技術科
学大学
・スピルリナ属光合成細菌:埼
玉大学、東京大学、昭和女子
大学
・グルコンアセトバクター属酢
酸菌:山口大学
・ ミ ク ロ ル ナ タ ス 属 細 菌 : (独 )産
業技術総合研究所
・アクチノプラネス属放線菌:
山梨大学、東京大学、北里大
学、国立感染症研究所、長瀬
産業株式会社、メルシャン株
式会社
・キタサトスポラ属放線菌:北
里大学、東京大学、山梨大
学、大阪大学、国立感染症研
究 所 、長 瀬 産 業 株 式 会 社 、メ
ルシャン株式会社
・ルブリヴィヴァックス属細菌:
(独 )産 業 技 術 総 合 研 究 所 、首
都大学
・サーモスルフィディバクター
属 細 菌 : (独 )海 洋 研 究 開 発 機
構
・セレノモナス属細菌:東北大
- 99 -
異 原 性 試 験 ( B MS ) 研 究 会
⑤ 機構が保有する微生物株の
ゲノム解析:国内企業・大学21
機関
⑥ ヒトインフルエンザウイルス分
離株の遺伝子解析:国立感染
症研究所
⑦ 二国間協力における共同事
業の実施:
《インドネシア》インドネシア科学
研 究 所 (LIPI)
《ベトナム》国家大学ハノイ校
(VNUH)
《モンゴル》モンゴル科学院生物
研 究 所 ( MAS ) 、
《ブルネイ》
ブルネイ王国産
業 一 次 資 源 省 (MIPR)、
《中国》中国科学院微生物研究
所 ( IM-CAS ) 、
《タイ》 タイ国立遺伝子工学バ
イ オ テ ク ノ ロ ジ ー セ ン タ ー
( BIOTEC )
1機関
今年度は、アノテーションを
行 う た め の 環 境 で あ る OCSS を
外部機関へ提供する事で、外
部機関でのアノテーションを支
援することにより、これまでの
共同研究のボトルネックとなっ
ていた外部機関でのアノテー
ションの効率を上げた。
⑤ ヒトインフルエンザウイルス
分離株の遺伝子解析:国立感
染症研究所
⑥ 二国間協力における共同事
業の実施:
《インドネシア》インドネシア科
学 研 究 所 (LIPI)
《ベトナム》 国家大学ハノイ校
(VNUH)
《モンゴル》 モンゴル科学院生
物 研 究 所 ( MAS )
《ブルネイ》 ブルネイ王国産業
一 次 資 源 省 (MIPR)
《中国》 中国科学院微生物研
究 所 ( IM-CAS )
《タイ》 タイ国立遺伝子工学バ
イオテクノロジーセンター
( BIOTEC )
《韓国》 韓国農業生物多様
性 セ ン タ ー ( KACC )
(※1)次の機関が参画。
・企業9社: アサヒビール、大
関、菊正宗酒造キリンビー
ル、月桂冠、サッポ ロビー
ル、サントリー、日本盛、白
鶴酒造、・大学等8学校:
大阪大学、九州大学、京都
大学、東京工業大学、東京
大学、山口大学、東京農業
大学、神戸市立工業専門学
校、・研究機関等2機関:
(独 )酒 類 総 合 研 究 所 、 (財 )日
本醸造協会・自治体関係
5機関:愛知県産業技術研
究所、鹿児島県工業技術セ
ンター、群馬県立群馬産業
技術センター、広島県立食
品工業技術センター、福岡
県工業技術センター
⑩ プロテオーム解析に関する
研究等
・麹菌のプロテオーム解析にお
いて関係企業と共同研究を
実施
共同研究分担
NITE : 発 現 酵 素 ・ タ ン パ ク 質
の同定
金沢工業大学:菌体の培養・
転写解析
産業技術総合研究所:発現
解析・遺伝子情報の高精度
化
東京大学:遺伝子情報の高
精度化
【その他外部機関との連携等
に関する実績】
① 生物遺伝資源の利用実態
にあった提供体制の整備
について検討のため、日米
のバイオ関連のベンチャー
企業や知的財産等の扱い
に 関 し て JBA と 連 携 し て 調
査を実施した。
② JBA と 共 催 で 「 動 き 出 す 微
生物の新産業利用」の講
演会を実施。
③ 国内で保有されている生
物遺伝資源の有効利用を
図るため、日本微生物資源
学会内の委員会において、
利用者が検索しやすいバ
ーチャル統合カタログを作
成し、委員会事務局である
NITE の サ ー バ ー よ り 7 月
からインターネット上で公
開した。また、1月には海
外版を作成し公開した。
④ ヒトインフルエンザウイル
ス分離株の遺伝子解析に
ついて、国立感染症研究
学、尚絅学園、北里大学
・アンフィバチルス属細菌:東
京農業大学、千葉大学
・スフィンゴビウム属細菌:長
岡技術科学大学、東京農工
大 学 、 (独 )森 林 総 合 研 究 所 、
株式会社豊田自動織機、東
北大学
共同研究分担;
NITE:全塩基配列の決定等
民間企業等各試験研究機関
:遺伝子の機能解析
(※3)次の機関が参画。
・企 業 9 社 : アサヒビ
ール、大関、菊正宗酒造、
キリンビール、月桂冠、サ
ッ ポ ロ ビ ー ル 、サ ン ト リ ー 、
日本盛、白鶴酒造、
・ 大学等8学校: 大 阪 大
学、九州大学、京都大学、
東京工業大学、東京大学、
山口大学、東京農業大学、
神戸市立工業専門学校、
・ 研究機関等2機関: ( 独 ) 酒 類
総 合 研 究 所 、 (財 )日 本 醸 造
協会
・ 自治体関係5機関: 愛 知 県 産
業技術研究所、鹿児島県工
業技術センター、群馬県立
群馬産業技術センター、広
島県立食品工業技術センタ
ー、福岡県工業技術センタ
ー
⑩遺伝子の発現解析に関する
研究等
・麹菌の遺伝子の発現解析にお
いて関係企業と共同研究を実
施
共同研究分担;
NITE : 発 現 酵 素 ・ タ ン パ ク 質 の
同定
金沢工業大学:菌体の培養・
転写解析
産業技術総合研究所:発現解
析・遺伝子情報の高精度化
東京大学:遺伝子情報の高精
度化
・テトラジェノコッカス属乳酸菌
の遺伝子の発現解析について
野田産業科学研究所と共同研
究を実施。
【その他外部機関との連携等
に関する実績】
① IFOの助成による「我が国
における微生物の多様性解析
とインベントリーデータベース
の構築(亜熱帯域と冷温帯域
の比較から)」:岐阜大学流域
圏科学研究センター、山梨大
学大学院
② 日本微生物資源学会のカル
チャーコレクション委員会委
員長としてバーチャル統合カ
タログへの参加機関拡大のた
めに、「新たな収集用新フォー
マットの制定」とサンプルデー
タを準備するなどの調整を行っ
た。
③ ヒトインフルエンザウイルス
分離株の遺伝子解析につい
て、国立感染症研究所と共同
事業を実施。
④ NEDO委託事業(高性能宿
主細胞創製技術の開発、微生
物反応の多様化・高機能化技
術の開発)について、協和発
酵工業(株)との間で連携(菌
- 100 -
所と共同事業を実施。
⑤ ゲノム解析部門における
アノテーション実施体制の
整 備 の た め 、 17 年 6 月 -
18 年 7 月 に ス イ ス の SWISS
PROT へ 職 員 1 名 を 在 外 研
究員として派遣し、技術の
習得、情報の交換を行っ
た。
⑥ NEDO 委 託 事 業 ( 高 性 能
宿主細胞創製技術の開
発、微生物反応の多様化・
高機能化技術の開発)につ
いて、協和発酵との間で連
携(菌株提供を受ける)を
図った。
株提供を受ける)を図った。
⑤ JBAと協力して、微生物利
用促進のための課題抽出と技
術開発を両輪として議論する
仕組みを構築した。具体的に
は、微生物の利用に当たって
の課題を洗い出しそれに対す
る対応策を明確にするため、
企業を組織化した「微生物の
産業利用促進に向けた勉強
会」を立ち上げた他、NEDO
先導調査「網羅的解析技術の
適用による微生物利用産業の
拡大に向けた課題調査」(JB
A受託)の企画立案及び組織
作りに参加し、企業の抱える技
術的課題を把握した。
【業界からの意見聴取】
① JBA ( 産 業 界 ) と 協 力 し 、 生
物遺伝資源の産業利用技術
開発勉強会を主要な微生物
利用の企業、大学、研究所
を取りまとめて立ち上げた
( 96 名 登 録 ) 。 勉 強 会 で は
生物遺伝資源プラットフォー
ム整備、ベンチャー支援、技
術開発等の政策提言を作成
した。政策提案の内容は、
産業界のグリーンバイオフォ
ーラム(バイオ政策提案組
織 ) NEDO ( グ リ ー ン バ イ オ
戦略)とも摺り合わせた上
で 、 METI 生 物 課 へ 提 案 し
た。
② NITE ・ JBA 生 物 遺 伝 資 源
研究会を開催し(3回)、産
業界の意見の取り入れと、
NITE 活 動 の 産 業 界 へ の 浸
透を図った。
(2)
① 化学物質のリスク評価及
びリスク評価手法の開発業
務においては、独立行政法
人産業技術総合研究所及び
財団法人化学物質評価研究
機構と、リスク評価手法の開
発、初期リスク評価及び詳
細リスク評価を実施してお
り、三者の連携により円滑に
業務を遂行するため共同研
究体を構成し、密接な連携
により業務の促進と効率化
を図った。
② 既存化学物質安全性点検
事業の加速化業務において
は、化学物質の加水分解性
の予測手法の検討を実施し
ており、本業務のうち、化学
物質の加水分解における反
応解析及び加水分解の判定
基準の作成等については、
従来から分子軌道法による
反応解析を行っている国立
大学法人山口大学工学部と
共同研究研究を行い、両者
の十分な連携により業務の
促進と効率化を図った。
(3)
・ 8 月 の 分 析 展 2006 で は 独 立
行政法人産業技術総合研究
所計量標準総合センター
( NMIJ ) の 出 展 支 援 を 行
い 、 1 2 月 の 計 測 展
OSAKA2006 で は 隣 接 す る 日
本電気計器検定所との壁を
無くしたオープンブース出展
や(社)日本電気計測機器
工業会主催の講演会への講
師派遣等を行い、展示会に
(2) 容 量 分 析 用 標 準 物 質
容量分析用標準物質において、
独立行政法人産業技術総合研
究所と共同し、認定制度の適
用を推進するための基準物質
の開発などを行い、その結果
について報告として取りまと
め、その成果を国際学会で発
表したほか、国内外の学術雑
誌に投稿し掲載された。
また、NEDOの「構造活性相
関手法による有害性評価手法
開発」プロジェクトに応募し採
択され、厚生労働省国立医薬
品食品衛生研究所、ブルガス
大学(ブルガリア)、関西学院
大学、富士通株式会社と反復
投与毒性知識情報データベー
ス、等の構築の検討を開始し、
各種毒性試験結果からの毒性
所見の抽出や整理作業を行っ
た。
さらに、産業技術総合研究所
から生活・行動パターン情報
(暴露係数)調査事業を研究受
託し、アンケート、文献調査に
よる生活・行動パターンデータ
の取得を行った
(3) 試 験 ・ 校 正 事 業 者 認 定 関 係
業務
・ 計 測 展 2007TOKYO で は 、
JCSS/ASNITE ス タ ン プ ラ リ ー を
登録事業者・関係工業会と連
携して実施し、350名が来場
した。
・計測標準フォーラム合同講演
会について、独立行政法人産
業技術総合研究所計量標準管
理センターと連携し開催を行っ
た。講演会は350名の参加が
- 101 -
(2)適 合 性 認 定 分 野
・広報活動及び日本認定機関
協議会の活動において、関係機
関との連携を強化しており、今
後予定されている 新規分野に
おいて、認定機関協議会メンバ
ーとの共同委員会体制を整備
する予定。
・独立行政法人産業技術総合
研究所、日本電気計器検定所、
財団法人日本品質保証機構、
独立行政法人情報処 理推進
(2) 適 合 性 認 定 分 野
・広報活動及び日本認定機関
協議会の活動において、関係
機関との連携を強化しており、
今後予定されている新規分野
において、認定機関協議会メ
ンバーとの共同委員会体制を
整備する予定。
・独立行政法人産業技術総合
研究所、日本電気計器検定
所、財団法人日本品質保証機
構、独立行政法人情報処理推
おいても関係機関との連携
をさらに強化した。
・(財)日本情報処理開発協
会 情 報 マ ネジメント推 進 センター
(JIPDEC)か ら の 要 請 を 受 け 、
JIPDEC の PAC 等 へ の 正 会
員加盟の準備支援の一環と
し て ISO/IEC17011 に 基 づ く
内部監査を、6月に2名で実
施した。
・認定機関協議会を発足させ
る一方、12月には(独)農
林水産消費技術センターへ
所長他3名で訪問し、意見
交換を行った。
・技術情報セミナー及び計測
標準フォーラム合同講演会
の開催を提起し、認定センタ
ーが主導して開催した。
あった。
・ TEST2007 、 バ リ ア フ リ ー 展 、
バ イ オ EXPO 、 分 析 展 、
BERM11 、 Japan Home &
Building Show に お い て 、 関 係
機 関 の 出 展 ブ ー ス に て JCSS 、
JNLA 、 ASNITE 、 RMinfo 等 の
パンフレット等広報ツールの配
布をしていただく協力関係が得
られ、全体で数千部が配布で
きた。
・ JCSS の 強 力 な ユ ー ザ で あ る と
ともに潜在的申請者でもある
航 空 自 衛 隊 向 け に 、 JCSS や
関連する知識を紹介するセミ
ナーを日本電気計器検定所と
連携して実施した。
・日本認定機関協議会の活動と
して、関係機関との協力・連携
に よ り 、 ISO/IEC17011 の 基 本
的理解と各機関の運営事例勉
強 会 の 実 施 、 ISO/IEC ガ イ ド 65
の共通解釈文書の検討、
JLAC 技 術 情 報 セ ミ ナ ー の 開 催
(1月)、審査員研修への関係
機関からの講師・研修生参加
促進、関係機関からの委員会
委員への就任促進を実施し
た。
・関係機関と委託業務契約を行
う事などにより、7機関からの
技術専門家を認定審査・検査
に活用できる体制とし、活用を
図った。
(4)事 故 情 報 収 集 状 況
事 故
年
度
内
(4 ) 事 故 情 報 収 集 状 況
18 年 度 19 年 度
事故受付件
7298
4084
訳
受 付
新聞
事 業
消費
消
件 数
情報
者
生活
署
( 注1 )
防
そ
の
他
セ ンタ ー
( 注
2)
18年 度
4,084
1,81
(17年 度 )
2,952
9
注
1,234
378
243
410
575
135
174
152
数
業者等
新聞等
経産省
消セン
消防警察
その他
2970
1433
1323
786
384
402
1234
1819
222
378
250
181
1,916
1:この件数には、受付けた総件
数 で あ っ て 、 重 複 案 件 等 も 含 む。
注 2 : 新 聞 情 報 の 欄 は 、 web 情 報 を 含
む。
注3:その他の覧には、経済産業省、
警察、病院等(新聞、事業者、消
セン 、 消 防 署 以 外 の 全 て ) 。
事故情報の総受付件数
は、4,084件で、対前年同
期比138%と大幅に増加し
た。これらのうち、消防署から
の通知は40%の増加、消費
生活センターからの通知は2.
8倍と極めて大きく増えたが、
これは、機構の全国組織を活
用しつつ、消費生活センタ
ー、消防等の地域における関
係機関等との緊密な協力・連
携を更にローラー作戦で53
機関訪問し強化したこと及び
モニター研修によるモニター
の質の向上を図ったことによ
るものと思われる。(再掲)
(5)
○主務官庁を含めた連絡会を
開催し、協力体制のもと、標
準化を効率的に促進するた
めの作成手順、方策等を工
業会及び試験機関に指示・
ア ドバ イ ス し た 。 ( 再 掲 )
注4:事故受付件数は、受付けた総件
数 であ り 、 重 複 案 件 等 を含 む 。
注 5 : 新 聞 等 に は 、 w eb 情 報 を 含 む 。
注 6 : そ の 他 は 、 自 治 体 、安 協 、 消 費 者 、
病院からの通知である。
事故情報の総受付件数は、7,298件
で、前年度比178%と著しく増加し
た。これらのうち、改正消安法施行
に伴う事業者からの通知が2.4倍
増、経済産業省からの通知が6倍増
と著しく増加した。また、機構の全国
組織を活用しつつ、消費生活センタ
ー、消防等における地域関係機関等
との緊密な協力・連携を更に強化し、
消費者センターからの通知は2.1
倍増、消防等からの通知は1.5倍
増 に な っ た 。( 再 掲 )
(5) 標 準 化 関 係 業 務
○独立行政法人産業技術総合
研究所とは、産学官連携部門
の工業標準部との定期的な会
合(平成19年度は2回開催)
に参加し、情報交換を図りなが
ら、共同研究施設である「くら
- 102 -
機構、財団法人建材試験センタ
ー、財団法人電気安全環境研
究所、財団法人化学物質評価
研究機構等 関連機関とは、技
術支援に関する契約を締結し、
認定業務はそれら機関からの
技術的支援を受け、信頼性の
高い認定制度を運営している。
・技術委員会及び評定委員会
の委員を委嘱し、技術的観点か
らの助言を得ており、委員会業
務の促進に貢献している。(前
掲
3 Ⅰ . 及 び 後 掲 D . (2))
進機構、財団法人建材試験セ
ンター、財団法人電気安全環
境研究所、財団法人化学物質
評価研究機構等関連機関と
は、技術支援に関する契約を
締結し、認定業務はそれら機
関からの技術的支援を受け、
信頼性の高い認定制度を運営
している。
・技術委員会及び評定委員会
の委員を委嘱し、技術的観点
からの助言を得ており、委員
会業務の促進に貢献している
(3)製 品 安 全 関 係 業 務
・重大事故を含む事故の迅速な
調査、事故原因究明のため、消
防との合同調査の実施や、消防
の研修などへの講師派遣を行
い連携を強化した。
・警察から要請のあった事故現
場への調査同行要請にも対応
した。
・ 国 民 生 活 セ ン タ ー と NITE の 連
携連絡会議を開催、実務者ベー
スの会議を3回実施。共同で行
うテスト等の検討やそれぞれが
行ったテスト結果に関する情報
の相互提供や実施予定等のテ
スト品目等の情報交換を行っ
た。
・経済産業局及び消費生活セン
ター等と連携するため、全国9
ブロックで連絡会議を開催し協
力を要請した(20年度:179機
関、223名参加、19年度:12
2機関、162名参加)。
(4) 標 準 化 関 係 業 務 等
・(独)産業技術総合研究所と
は、情報交換を図りながら、共
同研究施設である「くらしとJIS
センター」の研究施設を活用し、
視覚障害者誘導用ブロック等に
係る標準化他2件の調査研究を
実施した。
・日本福祉用具・生活支援用具
協 会 (JASPA ) 、 国 際 医 療 福 祉
大学、埼玉県産業技術センター
( SAITEC)、 地 方 独 立 行 政 法 人
東京都立産業技術研究センタ
ー等と連携・協力し、効率的な
業務運営を行った。
(3)製 品 安 全 関 係 業 務
・21年12月末までの事故情
報の総受付件数は、2,827
件で前年同期比約70%。
・事故情報収集件数の減少
は、事故報告に際し過去事故
をまとめて報告する案件が減
少したこと及び同種の製品に
よる多発事故が減少したこと
による。
・事故情報の収集強化のた
め、アクションプランを策定し
各地域の関係機関に対して協
力要請を行った。 (消費生活
センター訪問:119機関、警察
訪問:60機関、消防訪問:16
8機関)
・消費生活センター、消防、警
察との連携強化により、同セン
ターから通知された当該年度
の全事故に占める割合は6.9
ポイント上昇し、消防・警察か
らの情報割合も、1.7ポイント
上昇した。(再掲)
(4)標 準 化 関 係 業 務 等
福祉用具共通試験方法の規
格開発において、国際医療福
祉大学、埼玉県産業技術総合
セ ン タ ー ( SAITEC)、 地 方 独 立
行政法人東京都立産業技術研
究センター、三菱総合研究所
と協力・連携を行い、外部リソ
ースを活用し、効率的な業務
運営を行った。
○民間標準化機関との連携強
化について、産業界の基準
作成支援については、リフ
ト、可搬形スロープ等5件の
JIS 原 案 作 成 委 員 会 に 参 画
した。(再掲)
○人材育成については、国際
医療福祉大学・大学院で実
施した「福祉用具標準化の
入門」に3人の講師(本所、
大阪)を派遣した。
○これまでNITEが実施してき
た福祉用具の個別試験方法
開発に関しては、主務官庁、
工業会(JASPA)と連絡会
を実施(4月から毎月実施)
し、福祉用具の工学的安全
性評価方法の開発を推進す
る体制を検討した。その結
果、今年度から、経済産業
省の委託事業として、試験
機関(日本文化用品安全試
験所(MGSL))が、福祉用
具標準化のための試験方法
開発業務を開始した。
当開発業務に当たって設置
されたMGSL・JASPA主
催のJIS試験方法開発調査
研究委員会(2回開催)に職
員が委員長として参画した。
○ ISO / TC61 関 連 で 山 形 大
学との委託契約を実施した
他、人間特性データを活用
したモノづくりの実現、より
安心・安全な製品の普及に
役立てることを目的に、九州
大学と人間特性に基づくデ
ータの研究開発や標準化に
ついて連携協力協定を締結
(2月)した。
○ISO/TC173新規国際提
案「歩行補助具用先ゴムの
耐久性試験方法及び要求事
項」業務を効率的に進める
ため、今年度新たに国際医
療福祉大学との共同研究に
より歩行補助具使用者を対
象に被験者計測を行った。
○独立行政法人産業技術研究
所とは、産学官連携部門工
業標準部と定期会合(18年
度は、3回実施)を行い、共
同研究施設である「くらしとJ
ISセンター」 の研究施設を
活用して庁舎維持費の節約
を行うなどの業務の効率化
を図った。また、視覚障害者
誘導用ブロックの視認性に
係る標準化など4件の調査
研究を実施。
なお、視覚障害者誘導用ブ
ロックの視認性に係る標準化
業務については国立大学法
人徳島大学と、年齢別聴覚閾
値分布の標準化業務につい
ては国立大学法人九州大学
への委託事業として技術情報
の交換を密にするなど、協力
・連携を図り効率的な業務運
営を行った。
しとJISセンター」の研究施設
を活用し、視覚障害者誘導用
ブロック等に係る標準化他2件
の調査研究を実施。
また、視覚障害者誘導用ブ
ロック等の視認性に係る標準
化業務については国立大学法
人徳島大学、兵庫県社会福祉
事業団福祉のまちづくり工学
研究所と、年齢別聴覚閾値分
布の標準化につては国立大学
法人九州大学と技術情報の交
換を密にするなど、協力・連携
を図り効率的な業務運営を行
った。(再掲)
○ 山 形 大 学 と ISO/TC61/SC2 分
野における国際標準化に係る
学術的・技術的支援を得るた
め の 委 託 締 結 ( 4/12) で 以 下 を
実施
・ ESIS(欧 州 構 造 物 健 全 性 協
会 ) /TC4 、 ISO/TC61 ゴ ア 年 次
会議への参加
・ ISO/DIS19252.2nd 原 案 作 成 、
コメント対応
○平成18年度締結した九州大
学との連携・協力協定に基づ
き以下を実施
・ 合 同 セ ミ ナ ー 開 催 (6/1)
・ 職 員 派 遣 (1 0 ~ 1 2 月 )
・安全に計測可能なパラメータ
による筋力推定方法の開発
(超音波エコー法による筋断面
積による筋力推定手法の開
発)に着手
○ 中 国 標 準 化 研 究 院 (C N I S )と
人間特性に関するMOUを10
月に締結(再掲)
○国際医療福祉大学と福祉用
具に関する連携・協定を11月
に締結し、業務連絡委員会に
お い て 、 設 備 相 互 利 用 (2 件 )及
び 共 同 事 業 (1 件 )を 合 意
○埼玉県産業技術センター(S
A I T E C )で は 、 「 福 祉 用 具 の 標
準化に関する調査研究」を平
成20年度に実施。
( 6) 標 準 物 質 関 係 業 務 に お い
て、独立行政法人産業技術
総合研究所と、検査の信頼
性の一層確保と今後の供給
体制の変更に向けた準備の
ための手法の確立を実施し
ており、両者の密接な連携
により業務の促進と効率化
を図った。
- 103 -
(7)そ の 他
1.効率化による経費の削減
① マニュアル化等による迅
速・効率化
庶務・厚生業務及び調
達・決算業務といった一般
管理業務について、マニュ
ア ル 化 を 進 め 、 2007 年 問
題対応を含めて人材の流
動性を確保しつつ、業務の
迅速・効率化等を図った。
また、庶務・厚生業務等に
ついては、標準処理期間を
設定し、より一層の迅速化
を推進した。
② 調達(契約)の透明化・効
率化
一般競争入札への移行
を推進し、前年度随意契約
案件11件を入札に移行す
るとともに、随意契約案件
のHPでの公表等を開始
し、透明化を図った。
本部での一括調達を拡
大するとともに、調達手続
等のマニュアル化を進め効
率化を図った。
③ 一般管理業務のアウトソ
ース
一般管理業務のうち、ア
ウトソース可能な業務を洗
い出し・分析、順次実行し
た。
<社会保険等事務のアウ
トソース>
これまで職員が行ってき
た非常勤職員に係る社会
保険等の事務について、社
会保険労務士と業務委託
契約を結びアウトソース化
を実施した。
④ 一般管理業務の見直し
本部・支所の一般管理
業務の再編を行った。
今後の本部・支所における
一般管理業務のあり方を
検討した。
一般管理業務実施が困難
となっている小規模の支所
について、他支所での実施
等、業務分担を整理した。
3.外部能力の活用
「機構の事務及び事業の
改廃に関する勧告の方向性」
(平成16年12月10日)にお
いて示された外部委託の取
組を含め、費用対効果、専門
性の観点等から、自ら実施す
べき業務を精査し、外部機関
との協力・連携、アウトソーシ
ングを積極的に推進する。
これらのアウトソーシング
等による効率化の効果(担当
職員数等の減)を明らかに
し、増大する業務に対する資
源等の有効活用を積極的に
行うものとする。
2.アウトソーシングの推進
2.アウトソーシングの推進
費 用 対 効 果 、 専 門 性 の 観 点 ( 1) 機 器 類 の 洗 浄 ・ 滅 菌 作 業
等から、自ら実施すべき業務
について、作業マニュアルを
を精査し、様々な工程で職員
作成し、年度内に外注契約
が実施している定型的な作業
を締結。効率化分(1.5人)
については、一括的なアウトソ
は、生物遺伝資源の収集・
ーシングの実現に向け、所要
保存・提供(情報の付加を含
の準備と関係者への理解を図
む)業務に充当した。
る。また、アウトソーシングによ
る効率化の効果を明らかにし、
増大する業務に対する資源等
の有効活用を積極的に行うも
のとする。
A
2.アウトソーシングの推進
(1) ゲ ノ ム 解 析 の ド ラ フ ト シ ー ケ
ンス(精密解析の前段階として
行う機械的な解析)について、
現行機器を用いた場合のNIT
Eと他機関のコスト、納期等を
比較検討。また、次世代型シ
ーケンサーを用いた場合と現
行機器を用いた場合のコスト
等を比較検討し、ドラフトシー
ケンスの一部を、次世代型シ
ーケンサーを用いてゲノム解
析する外部委託を試行中。
(2) 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促
進法に基づく定型的な作業
について、第1期の試行を
踏まえ、書面による届出に
係る受付、形式チェック、電
子化までの作業を計画どお
- 104 -
A
2.アウトソーシングの推進
A
2.アウトソーシングの推進
(1) バ イ オ テク ノ ロ ジ ー 分 野
・業務の一層の効率化の観点か
ら、19年度に引き続き、ゲノム
解析の器具洗浄工程の外部委
託を実施した。
・19年度に引き続き、次世代型
シーケンサーを用いたゲノム解
析におけるドラフトシーケンス部
分の外部化を検討した。検討の
結果、データの信頼性がまだ低
く、既存技術との組み合わせが
不可避であり現行の次世代型
シーケンサーのみでは精密解
析を行うことができないことが分
かった。このため、現時点でのト
ータルコストの効率化への貢献
は低いものと判断し、外部委託
しないことにした。
(1) バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー 分 野
業務の一層の効率化の観点
から、20年度に引き続き、ゲノ
ム解析の器具洗浄工程の外部
委託を実施した。
(2) 化 学 分 野
化学物質総合管理情報データ
ベ ー ス の 整 備 項 目 の う ち 、 NITE
内部で作成しているデータ、更新
の必要がないデータなどを除い
た36項目の更新情報収集につ
(2) 化 学 分 野
化学物質総合管理情報デー
タベースの整備項目のうち、機
構内部で作成しているデータ、
更新の必要がないデータなどを
除いた36項目の更新情報収集
り一括してアウトソーシング
した。
さらに、電子媒体による届
出に係る受付、形式チェック
についても、一括してアウト
ソーシングした。それに伴
い、常勤職員1.0人、派遣
職員2.0人、非常勤職員
1.0人を削減し、本年から
の新規業務である「化学物
質排出把握管理促進法に関
する情報の収集及び解析」
に充当した。
いて平成22年度までに計画的に
外部委託を試行し効率化を図る
こととし、17項目の外注を試行し
たほか、21年度に新たに外注を
予定している9項目の仕様書案
を作成した。
について、平成22年度までに
計画的に役務外注を試行し効
率化を図ることとし、予定した2
6項目を超える31項目の外注
を試行した。対象項目の見直し
により更に1項目を追加した37
項目の全てについて試行が可
能となるよう検討を行い、仕様
書を作成した。
(3) 適 合 性 認 定 分 野
・外部技能試験プロバイダの育
成事業
必要な外部技能試験を活用
するため、20年度から継続し
ている抗菌分野2機関(繊維、
繊維以外)の外部技能試験プ
ロバイダの育成事業が終了
し、育成事業の中で実施した
技 能 試 験 は 、 ISO/IEC ガ イ ド 43
に基づき審査し、承認した。こ
の2事業者の育成終了により、
当該事業を完了した。
( 3) J N L A に つ い て は 例 年 に
引き続き外部機関等が実施
する技能試験4プログラム
(繊維分野3プログラム、土
木・建築分野:1プログラム)
について承認を行い、活用
した。また、認定センターが
主体となって実施している技
能試験業務の一括外部委託
化を推進するため、公募に
より専門の外部機関(3機
関)と技能試験プロバイダー
育成業務に係る委託を行
い、業務運営の一層の効率
化を進めている。それに伴
い常勤職員0.5人を削減
し、JNLA登録件数の増加
に係る事務処理作業に充当
した。
JCSSについては例年に
引き続き電気区分で3件、
音響・超音波で1件につい
て、外部機関の技能試験を
審査・承認し、その結果を活
用した。
MLAPについては、プロ
バイダー育成の第一段階と
して、外部機関にMLAP技
能試験に適した技能試験用
試料の調製を委託した。育
成が完了し一括外部委託化
が行えれば常勤職員0.3
人を削減できる見通しだが、
本年度については育成と並
行しNITE自身が技能試験
を実施している。
(2) J N L A に つ い て は 認 定 セ ン
ターが主体となって実施してい
る技能試験業務の一括外部委
託化を推進するため、平成18
年度から公募により専門の外
部機関に対し技能試験プロバ
イダー育成業務を実施してい
るが、平成19年度は平成18
年度からの継続として1機関
(電気分野)、新規に2機関(土
木・建築分野、抗菌分野(繊
維))と委託契約を行い、業務
運営の一層の効率化を進めて
いる。それに伴い常勤職員0.
5人を削減しJNLA登録件数
の増加に係る事務処理作業に
充当した。
JCSSについては電気区分4
件及び温度区分1件の計5件
について、外部機関の技能試
験を審査・承認し、その結果を
活用した。
MLAPについては外部1機
関に対する技能試験プロバイ
ダー育成(平成18~19年度)
を完了、平成19年度中に当該
機関単独での試行の技術試験
を実施した。次回以降の技能
試験において外部委託化が実
現すれば常勤職員0.3人を削
減できる予定。
(3) 適 合 性 認 定 分 野
・ JNLA に つ い て は 認 定 セ ン タ ー
が主体となって実施している技
能試験業務の一括外部委託化
を推進するた め、18年度か
ら公募により専門の外部機関に
対し技能試験プロバイダー育
成業務を実施。
・19年度からの技能試験パイ
ロットプログラムの継続実施
として1機関(土木・建築分
野 )、 技 能 試 験 パ イ ロ ッ ト プ
ログラムの新規実施として2
機関(抗菌分野(繊維、繊維
以 外 )) と 委 託 を 行 い 、 業 務
運営の一層の効率化を進めた。
・ こ の 結 果 、3 機 関( 電 気 分 野 、
繊維分野、土木・建築分野)
について、一括外部委託化を
可能とすることができた。
(4) 講 習 業 務
○アウトソーシング推進の一
環として、電気定期講習、特
定ガス消費機器設置工事監
督関係のそれぞれの講習に
ついて、地域における講習
需要の把握、地域別講習実
施計画の策定に係る業務を
これまでの請負付託契約に
新規追加して請け負わせ
た。
○定期講習の講師及び会場責
任者の緊急時の手配時等を
確実かつ円滑に行わせると
ともに謝金、旅費等の支払
い事務処理を外部化するこ
ととし、これらの役務を一体
化して請負付託することによ
りアウトソーシングの推進を
図った。これにより、延べ講
師687人及び会場責任者2
29人を講習会場に手配し
た。
なお、資格、認定及び再講
習の謝金、旅費等の支払い
事務処理は、平成17年度
から請負付託とした。
○アウトソーシングを推進した
結果、常勤職員で0.3人削
(3) 講 習 業 務 に つ い て
電気定期講習、特定ガス消
費機器設置工事監督関係のそ
れぞれの講習について、地域
における講習需要の把握か
ら、地域別講習実施計画案の
作成、具体的会場手配に至る
講習実施業務を一括的に請負
付託契約により請け負わせ、
的確に実施した。
(4) 人 間 特 性 D B の 普 及 促 進 を
図るために実施している、人間
特性データの冊子化及びDB
ガイドブック作成業務をHQL
へアウトソースした。さらに、2
0年度から開始を予定している
次期DB構築のためのデータ
取得に向け、被験者募集、計
測マニュアル作成、計測作業、
計測者のトレーニング等のア
ウトソース化検討を進めている
ところである。
(4) 講 習 関 係 業 務
・電気定期講習、特定ガス消費
- 105 -
[参考]20年度までの外部技
能試験プロバイダの育成事業
者3機関(繊維1、土建1、電
気1)
[参考]19年度
3機関
( 電 気 分 野 、土 木 ・ 建 築 分 野 、
抗 菌 分 野 ( 繊 維 ))、 1 8 年 度
3 機 関( 電 気 分 野 、繊 維 分 野 、
抗 菌 分 野 ( 繊 維 以 外 ))
機器設置工事監督関係の双方
について、21年度以降、払込
票をコンビニと郵貯の両方に対
応させ、消し込み作業も自動化
する業務を外注するため、一般
競争入札を実施し、業者を決
定。
・電気定期講習は、21年度から
謝金支払いと会場借料支払い
業務を機構が直接実施すること
となったため、当該業務を外注
化するための一般競争入札を
実施し、業者を決定。
(5) 人 間 特 性 デ ー タ
・7月から開始した基本人間特性
に関わるデータ取得に当たっ
て、計測に係る業務のうち被験
者のリクルート、計測マニュアル
作成、計測者のトレーニング及
び計測作業についてアウトソー
シングした。
(4) 講 習 関 係 業 務
大都市圏である東京、名古屋
及び大阪の受講会場は、同地
を勤務地とする近郊の他県在
住者の受講が多いという講習
需要の実態から、大都市での
開催回数を十分確保する一方
で、地方都市での受講にも不
便を来さないよう開催計画を作
成し、安価で利便性のある講
習会場を確保する業務をアウ
トソーシングし、業務遂行の状
況についても適宜確認してい
る。
減し講習業務に係るDB開
発に充当、さらに、非常勤職
員で1.0人の削減を実現し
た。
4.機動的な内部組織の構築と
人員配置
3.機動的な内部組織の構築と
人員配置
(5) 一 般 管 理 業 務
これまで職員が行ってき
た非常勤職員に係る社会保
険等の事務について、社会
保険労務士と業務委託契約
を結びアウトソース化を実
施。効率化分は福利厚生の
充実に充当。
(5) 海 外 出 張 に 係 る 保 険 業 務 、
出納業務等、アウトソーシング
候補について費用対効果等に
ついて具体的な検討を行った。
検討結果を受け、順次実施す
る予定
(6)そ の 他
・外国出張に係る損害保険業務
については、20年3月からアウ
トソーシングした。(20年度処
理件数:183件)
・出納業務の見直しについては、
派遣職員による事務対応が経
費負担が少ないとした検討結果
を踏まえ、アウトソーシングしな
いこととした。
(5) そ の 他
これまでアウトソーシングし
た業務は、確実に実施してい
る。
3.外部人材の効果的活用
3.外部人材の効果的活用
3.外部人材の効果的活用
( 1) 審 査 員 研 修 生 は 各 プ ロ グ
ラムチームを通じて民間企
業にも拡大して募集した結
果、9名の参加が得られた。
また、JCLAとは覚え書きを
交換し研修協力体制等を整
え、第一段階としてMLAP
評定委員会にJCLAから1
名の委員が就任した。非常
勤職員化については、より
効率的な手続きで同様の役
割 ( 17025 の 5 項 全 項 目 の
審査実施)を果たすことが可
能な技術専門家化を図り、1
機関と契約を改定し実施を
した。他の機関とも契約改
定に向け調整を実施してい
る。
(1) 外 部 審 査 員 所 属 機 関 と 委 託
業務契約を行う事などにより7
機関からの技術専門家を認定
審査・検査に活用できる体制と
なった。また、MLAPについて
は来年度認定更新による審査
件数増を見越し、MLAP技術
アドバイザーに対して新設の3
日間研修及び従前からの審査
員研修への参加を求め実施し
た結果、MLAP技術審査員は
計20名増。
3.外部人材の効果的活用
(1) 適 合 性 認 定 分 野
外部審査員を27名確保し、1
9年度確保した外部技術審査員
54名とともに審査に活用した。
その結果、外部審査員を審査に
活用できる割合が大きくなり(20
年度47%、19年度20%)、特
にMLAPの更新審査にともなう
審査件数大幅増を遅滞なく処理
できた。
( 2) 製 品 事 故 調 査 員 制 度 を 確
立。15名調査員として登録
するとともに、11件の調査
を実施した。
(2) 製 品 安 全 に 係 る 調 査 能 力 を
有する外部人材を製品事故調
査員として、全国で19名(平
成18年度14名)委嘱し、製品
安全業務における事故情報の
調査・分析業務で積極的に活
用し、製品安全業務における
事故情報の調査分析能力の向
上を図った。
(2) 生 活 安 全 分 野
製品安全に係る事故原因に
関する調査能力を有する外部人
材を製品事故調査員として、全
国で26名(19年度19名)委嘱
し、製品安全業務における事故
情報の調査・分析業務で積極的
に活用し、製品安全
業務
における事故情報の調査分析能
力の向上を図った。
4.機動的な内部組織の構築
と人員配置
4.機動的な内部組織の構築
と人員配置
4.機動的な内部組織の構築と
人員配置
業務遂行に最適な内部組織
を構築する。とともに、支所の
運用及び職員の配置につい
て、経済産業局をはじめ地域
の関係機関等と連携して製品
事故に関する情報の収集・調
査を的確に行う体制を確保す
るとともに、最も効率的な体制
となるよう業務量の変動に応じ
た人員配置を図る。
※ 平 成 19 年 3 月 変 更 (
業務遂行に最適な内部組織
業務遂行に最適な内部組
を構築する。とともに、一般管理
織を構築するとともに、一般
費の削減に対応するため、支所
管理費の削減に対応した最
を含めた一般管理業務のあり方
も効率的な体制となるよう業
について見直しを行う等、支所
務量の変動に応じた人員配
の運用及び職員の配置につい
置を図るため、以下の体制
て、経済産業局をはじめ地域の
整備を行った。
関係機関等と連携して製品事故
に 関 す る 情 報 の 収 集 ・ 調 査 を 的 ( 1) 一 般 管 理 費 削 減 ( 毎 年 3
確に行う体制を確保するととも
%)、人件費削減(第二期中
に最も効率的な体制となるよう
で5%)等を図りつつ、業務
業務量の変動に応じた人員配
の信頼性を確保するため、
) 置を図る。
企画管理業務の機能強化と
効率化を両立できる組織、
※ 平 成 19 年 3 月 変 更 (
)
機能の再検討を行い、以下
の取組を実施した。
① 役員及び各部センター所
長、次長等により構成される
運営会議を設置し、NITE全
体の運営方針の提示と迅速
な意思決定機能を構築し
た。
② 若手・中堅職員により構
成される企画委員会を設置
し、意思決定プロセスへ各
部門からボトムアップにより
- 106 -
(1) 認 定 分 野
外部審査員を11名確保し、2
0年度までに確保した外部技術
審査員とともに審査に活用し
た。
(2) 生 活 安 全 分 野
製品安全に係る事故原因に
関する調査能力を有する外部
の技術的専門家(製造事業者O
B、消防機関OB、検査機関OB
等)の中から、引き続き、製品事
故調査員として、全国で29名
(20年度26名)委嘱し、製品安
全業務における事故情報の調
査・分析業務で積極的に活用
し、製品安全業務における事故
情報の調査分析能力の向上を
図った。
4.機動的な内部組織の構築と
人員配置
職員の意見を反映させる機
能を構築。本所(渋谷)のス
ペース再配置による効率
化、各分野の中長期的な羅
針盤となる基本方針等につ
いて検討を行い、提案した。
③ 各種業務における意志決
定レベルを見直し、関係規
程を整備する等、責任と権
限の明確化・意志決定の迅
速化を図った。(再掲)
④ 製品事故や事故につなが
る情報の収集分析体制の強
化を図るべく、重傷等の重
大事故に関し、他の事故情
報との関連性等について調
査、分析するため、生活・福
祉技術センターの製品安全
技術課に事故リスク情報分
析室を設置した。
⑤ 情報システム及び広報に
係る総合調整等を行う情報
統括官の設置、企画立案と
管理機能を分離して機能強
化を図るため、企画管理課
を経営企画室、人事企画
室、総務課に分離、立入検
査等の業務分担を変更した
ことに伴う改組等機動的に
組織の見直しを行っている。
( 2) 地 方 支 所 に つ い て は 、 事
故情報に関わる関係機関と
の連携強化と即応体制の構
築及び、製品事故情報の収
集・処理に係る体制強化の
ため、運用及び職員の配置
について、地域の関係機関
等と連携して製品事故に関
する情報の収集・調査を的
確に行う体制を確保するとと
もに、最も効率的な体制とな
るよう業務量の変動に応じ
た人員配置を図った。
5.業務の電子化の推進
業務・システムの効率化を
図るため、「独立行政法人等
の業務・システム最適化実現
方策」(平成17年6月29日各
4.業務の電子化の推進
5.業務の電子化の推進
情 報 提 供 等 の 利 便 性 向 上 に ( 1) 平 成 1 9 年 末 ま で に 政 府 へ
係る業務及び内部管理業務に の提出、外部への公表が求
ついて体系的な整備を行うとと められている機構の業務・シ
もに、経済産業省電子政府構築 ス テ ム 最 適 化 計 画 書 作 成 の
B
(1) 地 方 支 所 に お い て 、 経 済 産
業局はじめ地域の関係機関
等と連携強化を図るとともに、
改正消費生活用製品安全法
の施行に伴う製品事故情報
の大幅な増加に対応するた
め、各支所に製品安全担当
調査官を設置し、体制の強化
を図った。
また、平成20年2月1日に
は、全国の支所長を含めて支
所の果たすべき機能・役割分
担の在り方について検討を行
い、製品事故に関する情報の
収集・調査を的確かつ効率的
に実施するため、事故の種類
(電気、機械)に応じて3支所
(中部、九州、北陸)で専門的
な調査を分担させる体制に見
直した。
(1) 地 方 支 所 の 体 制 の 見 直 し
・全国の地域別事故案件につい
て事故のリスク分析した結果を
踏まえつつ、随時全国に配置し
た製品安全担当調査官会議に
おいて近隣支所との役割分担
の調整を行い、限られた人員で
最大限の効果が得られるよう平
準化を図った。
・適時各地方支所の役割と果た
すべき機能について検証を行
い、その結果を踏まえ、九州支
所の「審査・検査室」を21年3
月末に廃止することを決定し
た。
・21年1月29日には全国支所
長会議を開催し、各支所におけ
る業務リスクと実施管理体制の
最適化等について検討を行っ
た。
(1) 地 方 支 所 の 体 制 見 直 し
・全国の地域別事故案件、事故
のリスク分析結果を踏まえつ
つ、随時全国に配置した製品
安全担当調査官を集めた会
議において、近隣支所との役
割分担の調整を行い、限られ
た人員で最大限の効果が得
られるよう平準化を図った。
・適時各地方支所の役割と果た
すべき機能について検証を行
い、中部支所の化管法に基
づく排出量推計調査等につい
ては、今年度で廃止すること
を決定した。
・10月14日に全国支所長会議
を開催し、各支所におけるコ
スト構造等を意識した業務運
営について検討を行った。
( 2) 独 立 行 政 法 人 整 理 合 理 化
計画の策定に係る基本方針
等に基づき、国における随意
契約の見直しの取り組みを踏
まえ、一般競争入札の範囲を
拡大するため、随意契約の適
用範囲等を国の基準に整合
させる等、会計規程等の改正
及び職務権限の見直しを行
い、迅速な対応を可能なもの
とした。
(2) 製 品 事 故 に 係 る 調 査 の 迅 速
化を図るため、20年度より事
故調査結果の最終判断及びデ
ータベースの最終的な記載内
容について機能支所に委任す
ることとした。
( 2) 本 所 試 験 室 の 機 能 強 化 及
び拡充を図ると同時に、業務
の効率化の観点から、庁舎整
備に着手した。
また、職員の部門間の積極
的異動などにより各部門間の
技術的連携を進めるとともに、
職員のキャリアパス及び技術
的能力向上を考慮した計画的
人事配置を行った。
( 3) 分 野 ・ 業 務 に 投 入 さ れ た 人
員について、その投入量の適
切な把握に努め、人員配分、
組織改編案の策定に資する
基礎資料を確立。更に、業務
の見直し、アウトソーシング
等の結果を受け、人員、施
設、資金の効果的な資源配
分を行った。
( 3) 機 構 が 保 有 す る 試 験 施 設 ・
設備の効率的、一体的活用を
図るため、本所試験室の再配
置を行った。
また、若手職員の部門間の
積極的異動など各部門間の連
携、職員のキャリアパス及び
技術的能力向上を考 慮した
計画的人員配置を行った。
5.業務の電子化の推進
(1) 業 務 ・ シ ス テ ム 最 適 化
平成18年度決定の業務・シ
ステム見直し方針に基づき、
業務・システム最適化計画を
年度内に策定し、公表するに
- 107 -
B
5.業務の電子化の推進
(1) 業 務 ・ シ ス テ ム 最 適 化
20年4月に公表した業務・シ
ステム最適化計画に基づき、
NITE 共 通 基 盤 シ ス テ ム の 調 達
B
5.業務の電子化の推進
(1) 業 務 ・ シ ス テ ム 最 適 化
業務・システム最適化計画に
基づき策定された各調達計画
書を、機構共通基盤システム
府 省 情 報 化 統 括 責 任 者
( CIO ) 連 絡 会 議 決 定 ) に 基 づ
き、国の行政機関の取組に準
じて、業務・システムに係る監
査の実施、刷新可能性調査の
実施、最適化計画の策定と実
施を行う。
計 画 に 基 づ き 最 適 化 計 画 を 作 ため、
成し、電子化を推進する。
①平成18年4月1日に情報統
括官(CIO)及びCIO補佐官
を設置するとともに、検討体
制の整備として作業チームを
編成後、同チームによる検討
を重ね、
②機構の全情報システムの状
況把握のための調査を実施
し、状況を分析するとともに、
システム管理者、利用者双方
に対し、アンケート及びヒアリ
ング調査を実施後、管理状
況、利用状況を取りまとめ、
③現行業務に供しているレガ
シーシステムの刷新可能性
調査を行い、刷新対象及び内
容を精査したことにより、最適
化対象を機構の基幹ネットワ
ークであるNITE-LANネッ
トワークを含む全ネットワーク
及び組織横断的汎用システ
ムに決定。
これらの最適化対象を中心
として、平成19年度に作成
する最適化計画書のベースと
なる機構業務・システム最適
化基本方針(以下、「見直し
方針」。)を策定した。
見直し方針では、
①組織横断的・汎用的業務に
関わるシステムはできる限り
NITE-LAN シ ス テ ム に 集 約 さ
せる
②調達、契約、メンテ、認証等
情報システム整備運用に係
る基本業務についてはできる
限り集約化又はルールの統
一化を図ることを目指すとし、
資源の効率的活用や利便性
の向上が達成されるべく方向
性を示すことができた。
( 2) 政 府 の 「 業 務 ・ シ ス テ ム 最
適化指針」に示されているも
う一つの重要な要素である情
報システムの信頼性、情報セ
キュリティの確保・強化につ
いては、
①物理セキュリティ対策として
本所サーバ管理領域の一元
化による集中監視体制の整
備、ICカード、生体認証、監
視カメラによる入退室管理の
強化を実現
②政府より各独立行政法人に
要請のあった情報セキュリテ
ィポリシーの策定として、情報
セキュリティ基本方針の策定
及びセキュリティ管理規程を
整備
③論理的セキュリティ対策とし
て、脆弱性調査及び対策の
実施、監視装置等の強化に
より、外部侵入、ウイルス感
染、情報漏洩等の未然防止
に努め、特にスパムメールを
含む迷惑メール対策を先進
的に実施し、これは業務の効
率化にも貢献、また、ウイル
ス感染実績ゼロ及び24時間
情報提供サービスを実現
④人的セキュリティ等対策とし
て、対策基準、関連規程への
影響確認を行い、19年度に
おける整備の準備作業を実
施
⑤機構情報システムの経済
性、信頼性等評価に必要な
情報システム監査及び情報
あたり、機構の各ネットワーク
の統合、運用管理の効率化等
の課題に必要な調査、分析を
行い、機構情報システムの効
率的投資計画として同計画を
策定・公表した。
計 画 書 ( NITE-LAN シ ス テ ム 、
文書管理システム、情報公開シ
ステム等)、一般管理業務シス
テム調達計画書(財務・会計シ
ステム、人事事務システム等)、
化学物質総合情報提供システ
ム 調 達 計 画 書 ( 化 学 LAN 、
CHRIP 等 ) を 策 定 、 公 表 し 、 シ ス
テム整備を進めているところ。こ
れらのシステムの整備、導入、
機構の各ネットワークの統合等
により、業務実施、システム運
用管理の効率化を実現可能な
ものとした。
の調達計画書については第5
版、一般管理業務システム調
達計画書については第2版、
化学物質総合情報提供システ
ム調達計画書については第2
版に更新し、システム整備を実
施。これらのシステムの整備、
導入、機構の各ネットワークの
統合等により、業務実施、シス
テム運用管理の効率化を実現
可能なものとした。なお、BIO
-LANの統合については、平
成23年度の統合に向けて検
討を開始した。
(2) 情 報 シ ス テ ム 整 備 全 体 事 業
計画
機構の情報システムのヒアリ
ング、調整等を行い、機構情報
システム調達の透明性、健全
性、及び業務実施の効率性の
確保に努めた。
(2) 情 報 シ ス テ ム 整 備 全 体 事 業
計画
21年度機構の情報システム
のヒアリング、調整等に基づ
き、機構情報システム調達の
透明性、健全性、及び業務実
施の効率性の確保に努めた。
(3) 調 達 、 審 査 体 制 の 強 化
IT政府調達基本指針の独立
行政法人への準用要請に対
し、迅速に導入体制、規定化を
行うことにより、同指針の求め
るIT調達の透明性、公平性の
確保を実現。CIO補佐官のIT
調達全件審査参加等一層の透
明性の確保に努め、政府レベ
ルと同等以上の調達審査制
度、体制の強化が図られた。
(3) 調 達 、 審 査 体 制 の 強 化
制 度 、 体 制 整 備 し た 機 構 の IT
調 達 制 度 運 用 に つ い て 、 CIO 補
佐官による案件全件審査実施、
政府調達審査会における仕様
書内容の技術的審査の実現等
に よ り 、 政 府 の 求 め る IT 調 達 の
透明性、公平性と同等以上の水
準を確保。また、仕様内容の明
確化により、応札事業者の増に
よる競争性の向上を実現。
(3) 調 達 、 審 査 体 制 の 強 化
機構のIT調達制度運用につい
て、CIO補佐官による案件全
件審査(123件:22年1月11
日現在)、政府調達審査会に
おける仕様書内容の技術的審
査(61件:22年1月11日現
在)の実施等により、政府の求
めるIT調達の透明性、公平性
と同等以上の水準を確保。ま
た、仕様内容の明確化により、
応札事業者の増による競争性
の向上を実現。
(4) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 体 制 、 対 策
の整備
機構の情報セキュリティポリ
- 108 -
(4) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策
全職員を対象とした教育の実
施、自己点検の開始、試行監査
(4) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策
「政府機関の情報セキュリテ
ィ対策のための統一基準」(第
(2)
画
情報システム整備事業計
平成19年度機構の情報シ
ステム事業計画を取りまとめ、
経費構造、後年度負担等の分
析、予測等を行うことにより、
効率化検討の基礎を整備出来
たほか、副次的には総務省、
会計検査院に対する情報シス
テム関係経費の機構全体での
管理、調整が図られている証
左として活用され、透明性、健
全性に資することができた。
セキュリティ監査のための基
準整備に必要な準備を実施
することにより、信頼性等の
確保、強化を進めた。
シーに基づき、機構の全規定
の分析、情報セキュリティ状況
の調査、分析を実施した結果
をもとに、政府の要請する情報
セキュリティレベル確保に必要
な規定、マニュアルの整備を
実現した。また、全役職員への
情報セキュリティ教育と併せ、
組織レベルでの多角的な対応
を実施した。
の実施、また、セキュリティ脆弱
性に対する 最新動向を踏まえ
た対策の実施により、情報イン
シデント発生ゼロを実現。また、
情報の格付け開始により、 職
員の情報取扱における情報セ
キュリティ意識が向上。
4版)に対応するため情報セキ
ュリティ関連規程類の改訂を
実施した。20年度に実施した
情報セキュリティ自己点検、試
行監査の結果をふまえ、未整
備であった個別システムの規
程類の整備を支援した。全職
員を対象とした情報セキュリテ
ィ教育を実施し、職員の情報
取扱における情報セキュリティ
意識が向上した。
(5) そ の 他 、 テ レ ワ ー ク 制 度 導
入のための情報システムのイ
ンフラ整備、国民生活センタ
ーとの連携の一環として、PI
O-NETの接続環境、認証
環境を整備することにより、
執務環境、業務実施環境の
改善をタイムリーに行い、情
報セキュリティ面でも過不足
のない利用環境を実現した。
6.入札・契約に関する事項
○官民競争入札等の活用
NITEの業務は、諸外国で
は国又は国からの財政支援を
受けた公的機関が実施してお
り、我が国でも独法発足前の2
001年3月までは国が自ら実
施していた。
国民の安全・安心を確保す
るための技術基盤の整備であ
り、国と一体的に又は国に代
行して、継続性及び一貫性を
確保しつつ、公的機関が直接
実施する必要があるものであ
るが、効率化の面からアウトソ
ーシングを検討しており、可能
なものから実施しているとこ
ろ。
<契約に関する事項>
法人に特有の背景と基本的な
方針
○当機構は、工業製品その他
の物資に関する評価を主たる
業務としており、契約の基本
方針は業務方法書において、
「その公共性及び中立性にか
んがみ、物品又は役務の調
達契約を締結するに当たって
は原則として一般競争入札に
よるほか、公正性及び透明性
の確保を図らなければならな
い。」と定めている。
適正な契約形態の選択に向け
た取組実績
○試験・分析・検査機器、シス
テムの管理運用等、技術的
理由により随意契約していた
ものについて、技術進展等に
より競争可能となっていない
か調査し、競争可能性のある
契約については一般競争入
札に移行した。
○随意契約は、契約基準に照
らし真にやむを得ないものに
限定しており、また、契約結
果を公表し、公正性及び透明
性を確保した。
<契約に関する事項>
○契約の適正化
(1) 随 意 契 約 の 見 直 し
随意契約の限度額、随意契
約によることができる場合を定
める基準および随意契約の公
表の基準については、もともと
国の基準に準じたものであっ
たが、より詳細な部分も含め平
成19年9月28日付けで国の
基準に完全一致させた。
(2) 総 合 評 価 方 式 に よ る 一 般 競
争の導入・拡大
研究開発、調査研究、広報
業務等について、総合評価落
札方式よる一般競争入札を導
入すべく、総合評価 方式を
導入するためのガイドラインを
策定した。また、一般競争への
移行を支援するため、仕様書
の作成や 予定価格設定等の
各種入札手順を具体的に明記
した業務マニュアルを作成し
た。以上の措置を採った上で、
平成19年9月1日より総合
評価方式による一般競争入札
を開始した。
(3) 契 約 審 査 体 制 の 強 化
随意契約を行う場合には、
契約権限が各部門等に委任さ
れている場合であっても、必ず
本部財務・会計課により随意
契約とした理由等の事前審査
を行うこととした。また、総合評
価方式による契約及び委託契
約については、従来の契約審
査委員会の下に、契約小委員
- 109 -
6.入札・契約に関する事項
○官民競争入札等の活用
機構の業務は、諸外国では
国又は国からの財政支援を受
けた公的機関が実施しており、
我が国でも独法発足前の200
1年3月までは国が自ら実施し
ていた。
国民の安全・安心を確保する
ための技術基盤の整備であり、
国と一体的に又は国に代行し
て、継続性及び一貫性を確保し
つつ、公的機関が直接実施する
必要があるものであるが、効率
化の面からアウトソーシングを
検討しており、可能なものから
実施しているところ。
<入札・契約に関する事項>
(1) 「 随 意 契 約 見 直 し 計 画 」 の 確
実な実施のため、随意契約案
件について、全件事前に財務・
会計課において 厳正な審査
を行い、随意契約見直し計画を
達成した。また、契約情報の公
開も国に準拠し確実に実施し
た。
(2) 国 の 基 準 と 差 異 の あ っ た 、 入
札にかかる公告方法や予定価
格調書の作成範囲等全面的に
見直し、規程、要領及びマニュ
アルなど15件について21年2
月に改正した。
( 3) 契 約 額 削 減 に 向 け て 、 複 数
者応札による競争性の拡大を
図るため、以下の取り組みを実
施した。
①簡明な調達件名の付与(20年
6月より実施)
②「仕様書作成の手引き」のバー
ジョンアップを図るとともに職員
向け説明会を11月~12月に
かけて計
5回実施した。
③契約部署と納入場所が異なる
場合において、必要に応じて、
両部署で入札説明書の配布、
入札・開札を行っ
た。(11
月より実施)
( 4) 少 額 随 意 契 約 案 件 に つ い て
も競争性を高め契約額削減を
図るため、「公開見積制度」を導
入した。(11月より試行。21年
度より本格実施)
( 5) 上 記 の 取 り 組 み を 改 め て 徹
( 1) 「 随 意 契 約 見 直 し 計 画 」 の
確実な実施のため、随意契約
案件について全件事前に財務
・会計課において厳
正な審
査を行い、達成できる見込み。
( 2) 複 数 者 応 札 に よ る 競 争 性
の拡大を図るため、これまでの
改善方策を確実に実施すると
ともに、以下の取 り組を実施
①TV会議システムによる複数
箇所同時入札の本格実施
(21年5月)
②管理職向け研修において、
競争性の拡大、1者応札低
減の取組みについて周知。
(21年5月)
③役務契約は、原則全て入札
説明会を行うこととした。(2
1年7月)
④入札公告日から説明会、説
明会から提案書等の提出ま
での最短期間を設定し、入
札公告期間を拡張した。
(21年7月)
⑤調達仕様書等の入札説明書
HPダウンロード本格実施(2
1年10月)
⑥調達予定情報をHPに掲載
(22年2月)
(3) 少 額 随 意 契 約 案 件 に つ い て
も競争性を高め契約額削減を
図るため、公開見積制度を本
会を設け、事前により精緻に
審査する体制を整備した。
さらに、専門性の高い情報
システム調達について、仕様
書等を情報システムを統括す
る部署において集中して審査
する体制とした。
(4) 監 査 体 制 の 強 化
平成19年8月1日に監査マニ
ュアルを策定し、内部監査にお
いて随意契約に対して重点的
に監査を行うこととした。
(参 考 1 ) 契 約 に 係 る 公 表 の 基 準
の整備及び実施状況
○平成19年9月に「契約事務
取扱規程」を改正し、国の基準
と同様にしている。
○上記規程に基づき、契約に係
る情報を毎月ホームページに
おいて公表している。
(参考2)随意契約によること
ができる場合を定める基準の
整備及び公表状況
○平成19年9月に「会計規程」
及び「会計実施細則」を改正
し、下表のとおり国の基準と同
様にしている。
○上記規程をホームページにお
いて公表している
底するため、全国会計担当者会
議を21年3月に開催した。
(参考1)契約に係る公表の基準
の整備及び実施状況
○契約に係る公表の基準は、1
9年9月に国の基準と一致さ
せて整備しており、当該年月
分から毎月契約に係る情報を
ホームページで公表している。
(参考2)契約に係る規程類の整
備・公表状況及び該当規程類
の適切性
○契約方式、契約事務手続、公
表事項等、契約に係る規程と
し て 、「 会 計 規 程 」、「 会 計 実
施 細 則 」、「 契 約 規 程 」、「 委 託
規 程 」、「 情 報 シ ス テ ム に 係 る
調達規程」を整備し、これら
規程をホームページで公表し
ている。
○契約の審査に係る規程とし
て 、「 契 約 審 査 委 員 会 要 領 」、
「 調 達 審 査 委 員 会 要 領 」、「 情
報システムに係る調達規程」
を整備し、これら規程をペー
ジで公表している。
○契約に係る規程は、公告期間
の例外、予定価格調書作成の
基準を改正して国の基準と一
致させた。
○一般競争入札拡大の措置とし
て、総合評価落札方式による
職員研修に係る役務契約を追
加した規程改正を21年2月
行った。
(参考3)契約の適正実施確保の
ための取組状況
○随意契約においては、契約権
限が各部等に委任されている
場合であっても、契約前に必
ず本部財務・会計課により随
意契約とする理由等の事前審
査を行い、契約後に内部監査
において重点的に監査を行っ
た。
○契約に係る審査体制として、
契約審査委員会(委託契約、
総 合 評 価 等 )、 調 達 審 査 委 員
会(情報システム以外の政府
調達)の他、新たに、情報シ
ステム政府調達審査会(情報
システムに係る政府調達)を
設置し
て仕様書、提案書
等の審査を行った。
○契約審査委員会及び調達審査
委員会においては、必要に応
じて外部の有識者を参加させ
る体制を整備して
おり、
情報システム政府調達審査会
においては、CIO補佐官が
契約に係る審査に参加して契
約の適正実施を確保している。
○少額による随意契約の場合で
あっても、見積合わせを公開
するのが適当であると認めら
れる契約について、
ホー
ムページで公開見積合わせを
実施し、契約の公平性・透明
性を確保する取り組みを行っ
た。
○監事は、契約の適正化を重点
監査項目に位置づけており、内
部統制の状況、機能、有効性を
把握し、統制リスクの評価を行
いつつ、入札・契約に関する体
制、規程の整備、運用状況、
「独立行政法人整理合理化計
画」及びこれに関連して機構が
発表した「随意契約適正化計
- 110 -
格実施(21年4月)
画」への取り組み状況を中心に
厳正な監査が行われた。
(参考1)平成18年度に締結
した契約の状況
(参考3)平成19年度に締
結した契約の状況
(参考4)平成20年度に締結した
契約の状況
18 年 度
19 年 度
20 年 度
契 約 件 契約金額 平 均 落 札 契 約 件 契約金額 平均落札率 契約件数 契約金額 平均落札率
数
率
数
競争入札
企画競争・公募
随意契約
合計
随意契約の割合
142
14
49
205
1807171
646953
546627
3000751
23.9%
18.2%
(参考2)一般競争入札/企
画競争・公募/随意契約の
具体例
○一般競争入札:DNA解析
用等情報システム機器(賃
貸 借 )( 3 0 1 , 2 8 1 千
円)
○企画競争・公募:微生物保
存法開発業務委託(70,
000千円)
○随意契約:ASPを利用し
たPRTR排出量マップの
運用(4,767千円)
随意契約の理由:著作権等に
よりソフトウエアの改修・
改良及びデータベースの更
新等が他者で行えないため。
(参考3)随意契約の状況
①「随意契約の公表の基準」
を策定している場合、その
基準
○「契約事務取扱規程」で規
定し、公表している。
公表の基準:200万円を超
える契約。
②「随意契約の基準」の公表
状況及び概要(随意契約に
よることができる事由等)
○「会計規程」等で規定し、
公表している。
随意契約できる具体的な基準
・特許等の技術的専門性のた
め、一般競争できない場合
86.3%
209
10
53
272
1878012
182946
625590
2686548
19.5%
23.3%
○平成19年度随意契約の比率
は下表のとおり契約件数ベー
スで前年度23.9%から19.
5%に縮減している。
(注7)平成19年9月において随意
契約の限度額を改正したため、平
成19年9月以前は旧NITE基準に
より随意契約の数値は集計してい
る。
(注8)平成19年度は、平成18年
度実績には含まれていなかった長
期継続契約(光熱水料等)の随意
契 約 ( 1 1 件 、 210,486 千 円 ) を 含 め
ているため、これを除くと随意契約
の 件 数 は 4 2 件 ( 16.1 % ) 、 金 額 は
415,104 千 円 ( 16.8 % ) と な る 。
・緊急を要する場合
・競争に付することが不利な
場合
・契約の予定価格が少額(2
00万円以下)の場合等
(参考4)随意契約によらざ
るを得ない契約の内訳
1 場所が限定されることによ
り、供給者が特定される土地
借料等の契約4件、24,54
1千円
2 光熱水等の役務について、
供給者又は提供を受けるも
の8件、186,952千円
3 技術・ノウハウ等が明らかに
一の者のみ保有しているもの
29件、 189,367千円
4 既存システム・機器を引き続
き賃貸借(再リース)すること
が経済的であり、有利なもの
4件、 36,423千円
5 受託業務において、契約によ
り再委託先が定められている
もの2件、89,896千円
6 競争に付しても落札者又は
入札者がなかったもの6件、
98,412千円
③随意契約によることができ
る限度額
個別契約の内訳は、別添参考
資料参照
NITE
国
200
250
200
250
200
160
200
80
200
50
200
30
200
100
万円以下
○随意契約によることができ
る限度額は、以下を考慮し
て基準を決定している。
・基準の簡明化
・契約全体に占める入札対象
の割合を大きく変動させな
い。
工事
製造
財産の購入
賃借料
財産の売払
賃貸料
役務
- 111 -
85.9%
204
4
37
245
2643863
24374
477374
3145611
15.1%
15.2%
84.4%
(注 )平 成 1 9 年 9 月 に お い て 随 意
契約の限度額を改正したため、
平成19年9月以前は旧NITE
基準により随意契約の数値は
集計している。
○随意契約見直し計画(随意契
約の件数41件以下、金額5
億円以下)は達成している。
○見直し計画に基づき、平成2
0年度一般競争入札に移行し
た契約は29件だった。
○随意契約先による再委託はな
い。
○随意契約は37件であり、前
年 度 件 数 4.4ポ イ ン ト 、 金 額 比
8.1ポ イ ン ト 減 少 し た 。
(件数ベース)
一般 競争入 札
応
札
19年度
20年 度
指 名競争 入札
19年度
20年度
企画 競争
19年 度
公募
20年度
19年度
合計
20年度
19年度
20年度
85
102
(応 募 )
者
二者
81
102
4
以上
一者
128
102
6
4
1
134
107
合計
209
204
10
4
1
219
209
61.2%
50.0%
60.0%
100%
61.2%
51.2%
一者の
100%
割合
○一般競争入札における一者応
札の状況
一般競争入札204件中、応
札者が1者であった契約の占
め る 率 は 50.0%( 前 年 度 61.2%)
で あ り 、 11.2 ポ イ ン ト 減 少 し
た。
1者応札の考えられる要因別
の件数及び具体例は以下のと
おりである。
①毎年度繰り返される入札等
で、当初は複数者の応札があ
ったが競争力の高い同一者が
毎年落札していく過程で1者
であると考えられるもの21
件、具体例:ダイターミネー
タ 反 応 物 精 製 用 試 薬 6,504千 円
②専門性・特殊性が高い機器又
は役務等であり市場が狭いた
め1者であると考えられるも
の38件 具体例:毒性メカ
ニズム及び代謝情報データベ
ー ス 12,418千 円
③専門性・特殊性が高い機器等
の保守・修理・機能追加等の
役務において、適正な可動保
証が必要であるため1者(メ
ーカー・納入業者)しか応札
しなかったと考えられるもの
契 約 件
数
21 年 度
22 年 度
契約金額 平均落札率 契約件数 契約金額 平 均 落 札
率
265
1
28
294
2991207
12222
359173
3362602
9.5%
10.6%
76.8%
(参考4)関係法人(特定関連
会社、関連会社及び関連公益
法人)との契約の状況
(財 )電 気 工 事 技 術 講 習 セ ン タ
ー
○ H19.4.27 、 講 習 業 務 請 負 、
企 画 競 争 ・ 公 募 109,516,056
円 ○ H19.3.30 、 著 作 権 使 用 許
諾 料 、 随 意 契 約 、 3,672,000 円
○ H19.4.27 、 デ ー タ ベ ー ス 借
料 、 随 意 契 約 、 642,306 円
(参考5)関係法人(特定関連
会社、関連会社及び関連公益
法人)との契約の状況
3 4 件 具 体 例 : キャピラリー二 次 元
高 速 液 体 クロマトグラフ質 量 分 析 装
置 の 改 造 2 式 36,907千 円
○一者応札契約について、応札
条件及び応札者の範囲拡大に
向けた取り組み
①契約規程類を改正し、国の基
準と差違のあった、入札にか
かる公告方法や入札参加条件
の見直し等を行っ
た。
②分かりやすく応札しやすい仕
様 書 作 成 の た め 、「 仕 様 書 作
成 の 手 引 き ( マ ニ ュ ア ル )」
を作成し計5回の
職員
説明会及び会計担当者会議に
おいて周知した。
③契約部署と納入部署が異なる
場 合 に お い て 、必 要 に 応 じ て 、
両部署で入札説明書の配布、
TV会議シス
テムを利
用した両部署での同時入札・
開札を行った。
④入札公告の件名を、業務内容
が分かりやすい汎用的な調達
件名とした。
○一般競争入札204件中、落
札 率 が 100% で あ っ た 契 約 は 2
4件(前年度41件)あり、
一般競争入札全
体におけ
る 割 合 は 11.8%( 前 年 度 19.6%)
で あ り 、7.8ポ イ ン ト 減 少 し た 。
落 札 率 が 100% で あ っ た 2 4 件
の予定価格積算方法と具体例
は以下のとおりであった。
①業者の見積書に基づき算定し
たもの4件、具体例:液体ク
ロマトグラフ質量分析装置(L
C-MS) 保 守 2,100千 円
②過去の同一又は類似する契約
に係る契約実績又は割引率に
より算定したもの19件、具
体例:DNA及びゲノム情報
解析用サーバの運用・管理サ
ポ ー ト 12,852千 円
③上記①②の組合せにより算定
したもの1件、具体例:液体
用 防 爆 型 流 量 計( 測 定 監 査 用 )
1,932千 円
(参考5)随意契約によらざるを
得ない契約の内訳
①光熱水等の役務について、供
給又は提供を受けるもの15件
231,605 千 円 、 主 要 例 : 本 所
電気料
②機器の再リースによるもの5
件 、 106,145千 円 、 主 要 例 : ゲ
ノ ム 解 析 用 等 情 報 シ ス テ ム( 再
リース)
③権利・技術・ノウハウ等を有
する者が1者であるもの9件、
69,857 千 円 、 主 要 例 : D N A
解析装置保守
④競争に付しても落札者又は応
札者がなかったもの8件、
69,767 千 円 、 主 要 例 : 化 管 法 に
基づく届出事務処理
(参考6)関係法人(特定関連会
社、関連会社及び関連公益法
人等)との契約の状況
( 単位 : 千円 、% )
( 単 位 : 千 円 、% )
独立行 政法 人の発 注等に よる収入金 額
区分
法人 名称
総事業収入金
(割合 )
独立 行政法人 の発注 等による 収入金 額
区分
法人 名称
額
(割 合)
額
競 争入 札
企画競争・公
随意契約
競争入札
募
特定関 連会 社
総事業収入金
該当なし
募
特定 関連会社
- 112 -
企画競争・公
該 当なし
随意契約
全日本電気工事工業組合連合
会
○ H19.4.27 、 講 習 業 務 請 負 、
企 画 競 争 ・ 公 募 、 349,914,915
円
○ H19.3.30 、 会 議 室 借 料 、 随
意 契 約 、 51,450 円
関 連 会 社
該 当 なし
(財 )電気 工事技
関 連 会 社
178468
112912
(財 )電気 工事技
(63.3%)
術講 習セ ンタ ー
1916
(1.1%)
関連公益法人
術 講 習 セ ンター
業組 合連 合会
358,053
0
300,912(84.0%)
6,272(1.8%)
521,171
0
403,752(77.5%)
51(0.0%)
関連 公益法 人
全日本電気工事
工
該 当 なし
全日本電気工事
240491
154427
51
(64.2%)
(0.0%)
工
業組 合連合 会
○(財)電気工事技術講習セン
ターとの随意契約は、講習テ
キストの著作権使用料である。
○全日本電気工事業工業組合連
合会との随意契約は、講習担当
者連絡会議会場使用料である。
<その他、経費削減への取り組
み>
○省エネに努め、最大使用電力
量の低い契約電力に変更する
ことにより、経費削減を実施
○旅費についても節約等の観点
から、マイレージの活用並びに
航空運賃の区分を見直した。
<役職員の給与等に関する
事項>
○法人に特有の背景と基本的
な方針
【研究開発を主たる業務とす
る等、法人に特有の背景や
置かれている状況を示すとと
もに、それに従って設定され
ている法人の基本的な役職
員の給与等に関する基本的
な方針を記載する】
特定独立行政法人であ
り、国との人事交流も多いこ
とから、給与法に準じた給与
体系を設定している。
○給与等の実績
【法人の役職員の給与等の
実績について、法人の置か
れている状況を勘案しつつ、
他の独立行政法人の平均
( 平 成 17 年 度 ) や 国 家 公 務
員と比較し、その水準が適
正かどうか評価する】
国の給与体系をほぼ踏
襲しているため、国家公務
員との比較における水準
は適正なものである。ただ
し、地域手当の支給率が高
い大都市圏に職員が集中
しているため、国家公務員
等の平均の比較では、若
干高めの水準になる傾向
ある。
<役職員の給与等に関する事
項>
○人件費の削減
「行政改革の重要方針」(平
成17年12月24日閣議決定)
に基づき、国家公務員の定員
の純減目標(今後5年間で5%
以上の純減)及び給与構造改
革を踏まえ、国家公務員に準
じて第二期末における常勤職
員数を第一期末(平成17年度
末)の95%以下に抑制すると
いう目標の達成に向けて、退
職予定者数を踏まえた人員削
減計画を策定し、これに基づ
いて着実かつ計画的な人員削
減を実施。
その結果、平成19年度末の
常勤職員数は411人となり、
平成17年度末に比べ13人減
(3.1%減)となった。
○役職員の給与等の水準の適
正化
特定独立行政法人であり、
国との人事交流も多いことか
ら、給与法に準じた給与体系
を設定している。
○給与等の実績
国の給与体系をほぼ踏襲し
ているため、国家公務員との
比較における水準は適正なも
のである。ただし、地域手当
の支給率が高い大都市圏に
職員が集中しているため、国
家公務員等の平均の比較で
は、若干高めの水準になる傾
向がある。
(参考1)常勤役員の報酬等の
支給状況
(参考1)常勤役員の報酬等の
支給状況
7.役職員の給与に関する事項
○人件費の削減
「行政改革の重要方針」(平成1
7年12月24日閣議決定)に基
づき、国家公務員の定員の純減
目標(今後5年間で5%以上の純
減)及び給与構造改革を踏まえ、
国家公務員に準じて第二期末に
おける常勤職員数を第一期末
(平成17年度末)の95%以下に
抑制するという目標の達成に向
けて、退職予定者数を踏まえた
人員削減計画を策定し、これに
基づいて着実かつ計画的な人員
削減を実施。
その結果、平成20年度末の
常勤職員数は405人となり、平
成17年度末に比べ19人減(4.
5%減)となった。
○役職員の給与等の水準の適正
化
特定独立行政法人であり、国
との人事交流も多いことから、給
与法に準じた給与体系を設定し
ている。
○給与等の実績
国の給与体系をほぼ踏襲して
いるため、国家公務員との比較
における水準は適正なものであ
る。ただし、地域手当の支給率が
高い大都市圏に職員が集中して
いるため、国家公務員等の平均
の比較では、若干高めの水準に
なる傾向がある。
(参考1)役員の報酬等の支給状
況
(単 位: 千円)
報酬(給 与)
賞与
その 他(内 容 )
備考
報酬等総
額
- 113 -
法 人の 長
18,681
11,064
5,847
1,770( 地域手当 )
A理事
5,601
2,437
2,734
389( 地域手当 )
7月10日 退任
41( 通勤手当 )
B理事
14,971
8,736
4,617
1,397( 地 域 手 当 )
C理事
9,244
6,267
1,882
1,002( 地域手当 )
221( 通勤手当 )
7月12日 就任
93( 通勤手当 )
A監事
10,366
7,104
B監事
3,116
3,074
1,950
1,136( 地域手当 )
176( 通勤手当 )
42( 通 勤 手 当 )
(非 常勤)
(参考)全独立行政法人平均(平
成19年度)
( 単 位 : 千円 )
法 人 の長
18,388
理事
( 一 人 当た り )
15,762
監事
( 一 人 当た り )
13,739
(参考)国家公務員指定職(平成
20年4月1日現在)
( 単 位 : 千円 )
事 務 次官 (8号 俸 )
(参考2)役員報酬への業績反
映の仕方
【支給時点における役員報酬
規程のルールを引用して記
載する】
経済産業省独立行政法人
評価委員会の当該年度に係
る業務の実績に関する評価
結果に応じて次の割合を基
本俸給((俸給の月額+地
域手当)×12+期末手当)
の額に乗じた額を支給する。
AA評価:10/100
A評価:7.5/100
B評価:5/100
C評価:2.5/100
D評価:0
(参考3)常勤役員の退職手
当の支給状況
(参考2)役員報酬への業績反
映の仕方
経済産業省独立行政法人
評価委員会の当該年度に係
る業務の実績に関する評価
結果に応じて次の割合を基
本俸給((俸給の月額+地域
手当)×12+期末手当)の
額に乗じた額を支給する。
AA評価:10/100
A評価:7.5/100
B評価:5/100
C評価:2.5/100
D評価:0
(参考2)役員報酬への業績反映
の仕方
経済産業省独立行政法人評
価委員会の前年度の評価結果
に応じて、基本俸給(俸給及び
地域手当の月額に12を乗じて
得た額並びに期末手当を加え
た額)に次の割合を乗じて得た
額を業績給とした。
AA評価:100分の10
A評価:100分の7.5
B評価:100分の5
C評価:100分の2.5
D評価:0
(参考3)常勤役員の退職手当
の支給状況
(参考3)常勤役員の退職手当の支給
状況
( 単 位: 千円 )
支 給 総
法人 での
業績
額
在職期間
勘案 率
( 単位 : 千 円 )
適用
法 人 の
実 績 無
法 人 の
長
し
長
理 事A
実 績 無
理事A
理 事B
実 績 無
監事
実 績 無
支 給 総
法 人 での
業績
額
在 職 期間
勘案率
長
0
監事
0
0
(参考4)常勤職員の給与の支
給状況
単 位: 千 円
平 均 年 齢(歳)
間
均
給
与
総額
区分
常 勤 職 員 ( 事務 ・ 技術 )
通勤手
0
0
0
5511
551
(212) (212)
0
人 員 (人 )
平 均 年齢 (歳 )
年 間
5
総額
334
45.5
7,669
給 与
円)
2068
2068
(参考5)職員と国家公務員と
の給与水準の比較
<事務・技術職員>
所定 内
5,568
額(千
円)
賞与
単位:千円
区分
常 勤 職 員( 事 務・ 技 術 )
研 究 職種
341
45.1
7579
平 均
額(千
(参考4)常勤職員の給与の支給
状況
単位 : 千円
常 勤職 員
事務・技術
勘案率
理事B
監事
341
45.1
7579
業績
在職期間
0
理事B
0
人 員 (人 )
法人 での
額
0
0
区分
支 給 総
理事A
し
年
適用
法 人 の
し
平
( 単 位 : 千 円)
0
し
(参考4)常勤職員の給与の支
給状況
23,518
0
通勤手
賞与
207
2,101
人 員(人)
31 4
平 均年 齢 (歳 )
20年
度
の
年
間
給
与
総額
4 5.6
7, 720
所 定内
額(平
通勤 手
均)
賞与
5, 600
20 4
2, 120
(参考5)職員と国家公務員との
給与水準の比較
(参考5)職員と国家公務員との
給与水準の比較
①ラスパイレス指数の状況
①ラスパイレス指数の状況
<事務・技術職員>
<事務・技術職員>
- 114 -
適用
対 国 家公 務 員( 行 政職 ( 一 ) )
1 0 4. 7
平 成 18年 度 実績
対 他 法人 ( 事 務 ・ 技 術職 員 )
対 国家 公 務員 ( 行 政 職( 一 ) )
地 域勘 案
96.9
平 成 17年 度 実績
※ 国 及 び 他 法 人 の 給 与 水 準 を 100 と し た
と きの 指 数
学 歴勘 案
地 域・ 学 歴 勘案
104.7
99.4
102.5
97.8
105.1
99.5
103.2
98.1
対国 家 公務 員( 行 政 職 ( 一) )
地域 勘 案
学歴 勘 案
地域 ・ 学 歴 勘 案
※ 国 及 び 他 法 人 の 給 与 水 準 を 100 と し た
とき の 指 数
②国に比べて給与水準が高くな
っている定量的な理由
当法人は、その給与体系を国
家公務員に準じたものとしてい
る。そのため、本来、差は出な
いはずにも拘わらず、実際に
は指数が100よりも高くなる
理由としては、公表されたラス
パイレス指数(対国家公務員
指数)が、俸給表に基づいた
給料額でなく地域手当などが
含まれる平均年間給与額に基
づいた比較がされており、物価
が高い地域の職員に支払われ
る手当の有無や学歴構成によ
る給与水準の違いが考慮され
ていないことが影響しているた
めと考えられ、在勤地域・学歴
を勘案した場合の水準は国に
比べて低いものとなっておりま
す。
②国に比べて給与水準が高くな
っている定量的な理由
当法人は、その給与体系を
国家公務員に準じたものとして
いる。そのため、本来、差はで
ないはずにもかかわらず、実
際には指数が100よりも高く
なる理由としては、公表された
ラスパイレス指数(対国家公務
員指数)が、俸給に基づいた
給与額ではなく地域手当など
が含まれる平均年間給与額に
基づいた比較がされており、物
価が高い地域の職員に支払わ
れる手当の有無や学歴構成に
よる給与水準の違いが考慮さ
れていないことが影響している
ためと考えられ、在勤地域・学
歴を勘案した場合の水準は国
に比べて低いものとなっていま
す。
( 参 考 6 )「 行 政 改 革 の 重 要
方 針 」( 平 成 1 7 年 1 2 月 2
4日閣議決定)に基づく人件
費改革の進捗状況等
( 参 考 6 )「 行 政 改 革 の 重 要
方 針 」( 平 成 1 7 年 1 2 月
24日閣議決定)に基づく
人件費改革の進捗状況等
(参考6)「行政改革の重要方針」
(平成17年12月24日
閣議決定)に基づく人
件費改革の進捗状況
○人員削減方式を採用してい
る。
17 年 度 実 績 18 年 度 実 績
(増△減)
424
416
( △ 1.89%)
○人員削減方式を採用している
○人員削減方式を採用している
人員数
平成
平成
平成
17 年 度 18 年 度 19 年 度
424
416
411
年度
人員数
人員
-1.9%
-3.1%
削減率
(※)人件費削減率は、平成17年度実績
に 対 す る 削 減 率 を 示 し て いる 。
平成 17 年
平 成 18 年
度
度
平 成 19 年
平成 20 年
平 成 21 年
平 成 22 年
度
度
度
度
42 4
4 16
411
405
405
40 2
△ 1. 9
△ 3.1
△ 4. 5
△ 4.5
△ 5. 2
(人)
人員純減
-
率
(%)
※人員削減率は、平成17年度
実績に対する削減率を示して
いる。
(参考7)役職員の給与決定に
関し特筆すべき事項
○【法人で採用している特徴的
な人事評価システム(工夫)等
を記載する】
業績評価制度:目標管理を
ベースとし、業務単位で設定し
た目標の達成度に対する個人
の貢献度を評価するもの。業
績手当(±10%)に反映して
いる。
(参考7)役職員の給与決定
に関し特筆すべき事項
業績評価制度:目標管理をベ
ースとし、業務単位で設定
した目標の達成度に対する
個人の貢献度を評価するも
の 。 業 績 手 当 ( ± 10%) に 反
映している。
Ⅲ.予算、収支計画資金計画
Ⅲ.予算、収支計画資金計画
1.決算
Ⅲ.予算、収支計画資金計画
1.決算
収入
収入
1.決算
収入
(単位:千円)
運営費交付金
7,625,643
施 設 整 備 費 補 助 金 120,000
受託収入
929,009
うち国からの受託収入
265,812
うちその他からの受託収入
663,197
その他収入
194,652
計
8,869,303
(参考7)役職員の給与決定に関
し特筆すべき事項
業績評価制度:目標管理をベー
スとし、業務単位で設定した目
標の達成度に対する個人の貢
献度を評価するもの。業績手
当 ( ± 10 % ) に 反 映 し て い る 。
(参考8)その他
○リクリエーション経費
支出実績はない。
○その他の法定外福利費
国との差異はない。
(単位:千円)
運営費交付金
7,587,842
施設整備費補助金
102,000
受託収入
590,171
うち国からの受託収入
160,869
うちその他からの受託収入
429,302
その他収入
192,048
計
8,472,061
- 115 -
(単位:千円)
運営費交付金
7,466,437
施設整備費補助金
117,054
受託収入
594,468
うち国からの受託収入
217,784
うちその他からの受託収入
376,685
その他収入
249,013
計
8,426,973
支出
業務経費
施設整備費
受託経費
一般管理費
計
支出
6,348,985
120,000
927,410
1,324,693
8,721,088
業務経費
施設整備費
受託経費
一般管理費
計
支出
6,306,687
102,000
590,584
1,221,633
8,220,903
業務経費
施設整備費
受託経費
一般管理費
計
5,894,370
117,054
593,427
1,030,078
7,634,930
講習関係収入
計
322,403
322,403
講習関係収入
計
653,063
653,063
講習関係収入
計
1,680,039
1,680,039
講習関係経費
計
566,120
566,120
講習関係経費
計
556,289
556,289
講習関係経費
計
1,159,988
1,159,988
2.収支実績
費用の部
経常費用
業務経費
受託経費
一般管理費
減価償却費
財務費用
臨時損失
2.収支実績
(単位:千円)
8,874,849
8,743,685
6,001,490
832,485
1,190,336
719,374
12,770
118,395
収益の部
8,910,612
運 営 費 交 付 金 収 益 7,017,216
受託収入
929,009
手数料収入
193,897
資 産 見 返 負 債 戻 入 642,460
物品受贈益
2,611
寄附金収益
財務収益
999
雑益
3,150
臨時利益
122,269
純利益
積立金取崩額
総利益
費用の部
講習関係経費
収益の部
講習関係収入
35,763
0
35,763
570,734
570,734
424,270
424,270
純利益
▲ 146,464
前中期目標期間積立金取崩額
156,160
総利益
9,696
費用の部
経常費用
業務経費
受託経費
一般管理費
減価償却費
財務費用
臨時損失
2.収支実績
(単位:千円)
8,601,551
8,432,660
6,093,414
570,467
1,151,118
617,661
17,967
150,924
収益の部
8,547,874
運営費交付金収益
7,079,706
受託収入
590,171
手数料収入
174,173
資産見返負債戻入
538,007
物品受贈益
0
寄附金収益
0
財務収益
3
雑益
10,053
臨時利益
155,760
純利益
積立金取崩額
総利益
費用の部
講習関係経費
△ 53,677
57,057
3,379
550,697
550,697
収益の部
433,127
講習関係収入
433,127
純利益
△ 117,570
目的積立金取崩額
0
総利益
△ 117,570
費用の部
経常費用
(単位:千円)
8,032,401
7,986,645
業務経費
5,637,296
受託経費
一般管理費
569,908
1,009,512
減価償却費
財務費用
臨時損失
769,929
13,654
32,102
収益の部
7,964,157
運営費交付金収益
6,635,063
受託収入
594,468
手数料収入
218,581
助成金収入
111
資産見返負債戻入
475,368
寄附金収益
0
雑益
4,377
臨時利益
36,184
純利益
積立金取崩額
総利益
費用の部
講習関係経費
△ 68,244
61,238
△ 7,007
1,158,348
1,158,348
収益の部
1,449,469
講習関係収入
1,449,469
純利益
291,122
目的積立金取崩額
0
総利益
291,122
3.資金実績
3.資金実績
3.資金実績
(単位:千円)
資金支出
11,157,670
業務活動による支出
8,864,493
投資活動による支出
622,092
財務活動による支出
324,466
翌年度への繰越金
1,346,619
(単位:千円)
資金支出
10,542,352
業務活動による支出
8,192,257
投資活動による支出
438,057
財務活動による支出
184,088
翌年度への繰越金
1,727,951
(単位:千円)
資金支出
11,897,592
業務活動による支出
8,378,839
投資活動による支出
298,313
財務活動による支出
200,422
翌年度への繰越金
3,020,018
資金収入
11,157,670
業務活動による収入
9,014,342
運営費交付金による収入
7,625,643
資金収入
10,542,352
業務活動による収入
9,190,910
運営費交付金による収入
7,587,842
- 116 -
資金収入
11,897,592
業務活動による収入
10,063,406
運営費交付金による収入
7,466,437
受託収入
884,055
講習関係収入
322,257
その他の収入
182,387
投資活動による収入
123,999
施設費による収入
120,000
その他の収入
3,999
財務活動による収入 0
資金にかかる換算差額
▲3
前年度よりの繰越金
2,019,332
受託収入
742,711
講習関係収入
653,108
その他の収入
207,248
投資活動による収入
4,835
施設費による収入
0
その他の収入
4,835
財務活動による収入
0
資金にかかる換算差額
△ 11
前年度よりの繰越金
1,346,619
受託収入
670,502
講 習 関 係 収 入 1,680,081
その他の収入
246,386
投資活動による収入
106,250
施設費による収入
102,000
その他の収入
4,250
財務活動による収入
0
資金にかかる換算差額
△ 15
前年度よりの繰越金
1,727,951
Ⅳ.短期借入金の実績
実績なし。
Ⅳ.短期借入金の実績
実績なし。
Ⅴ.重要な財産を譲渡し、又は
担保に供した実績
実績なし。
Ⅴ.重要な財産を譲渡し、又は担
保に供した実績
実績なし。
Ⅵ.剰余金の使途
実績なし。
Ⅵ.剰余金の使途
実績なし。
Ⅶ.保有資産の有効活用
主な固定資産の利用状況は
下表のとおりであり、各事業の
目的に沿って有効に活用してい
る。
19
Ⅶ.保有資産の有効活用
主な固定資産の利用状況は下
表のとおりであり、各事業の目的
に沿って有効に活用している。
用途
事務所、
種類
土地
場所
東 京都
帳簿 金額
利用状況 等
6,955,882,392
バ イ オ テ ク ノロ ジ ー・ 化学 物 質 管
表
用途
事 務所、
種類
土地
場所
東京 都
帳 簿金 額
利 用状 況等
6,913,385,808
バ イ オ テ ク ノロ ジ ー ・化 学物 質 管
理・適合性評価・人間生活福の
分 析 等施
設
渋 谷区
建物
理・適合性認定・生活安全の各
各分野に おける試験・分析施設
分 析等施
として保有しており取得時の想
設
渋谷 区
分野における試験・分析施設と
建物
して保有しており取得時の想定
定 を 上 回 る 活 用 をし ている
事 務 所、
建物
千 葉県
2,657,144,146
分析等施
設
木 更津市
を 上 回 る 活 用 を してい る
バ イ オ テ ク ノロ ジ ー分 野の 保 存 ・
事 務所、
分析施設として保有しており取
分 析等施
得時の想 定を上回る活用をして
設
建物
千葉 県
2,603,723,650
分析施設として保有しており取
木更 津市
得時の想定を上回る活用をして
いる
事 務 所、
土地
宮 城県
279,275,136
バ イ オ テ ク ノロ ジ ー分 野の 保 存 ・
いる
事 務所、
土地
宮城 県
275,126,388
分析施設及び人間生活福祉分
分 析 等施
設
仙 台市
建物
バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 分 野 の保 存 ・
バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 分 野 の保 存 ・
分析施設及び生活安全分野の
野の試
分 析等施
験・分 析施設 とし て保有しており
設
仙台 市
試験・分析施設として保有して
建物
お り 取 得 時 の 想 定 を 上 回 る活 用
取得時の想定を上回る活用をし
を してい る
ている
事務所、
土地
群 馬県
214,303,412
分析等施
設
建物
桐 生市
人間生 活 福祉分野 の試験・ 分
事 務所、
析施設として保有しており取得
分析等施
土地
群馬 県
時の想定 を上回る活用をしてい
設
建物
桐生 市
人間生 活 福祉分野 の試験・ 分
事 務所、
土地
福岡 県
析施設として保有しており取得
分析等施
時の想定 を上回る活用をしてい
設
211,516,328
生活安全分野の試験・分析施
設として保有しており取得時の
想定 を上 回る活用 をし てい る
る
事務所、
土地
福 岡県
分析等施
設
建物
福 岡市
390,805,562
386,637,672
生活安全分野の試験・分析施
設として保有しており取得時の
建物
福岡 市
想定 を上 回る活用 をし てい る
る
Ⅷ.欠損金、剰余金の適正化
講習事業は、受講料のみを
財源として運営しており受講
対象者数が年度によって大き
く変動するため収支差(損益)
が生ずる事業であり本年度は
受講者が少ない年であるため
年度計画においては、197
百万円の損失を計上していた
が、受講率の増大を図り収入
増に努める一方、更なる効率
化による支出減に努めた結
果、119百万円の損失にとど
めた。
なお、20年度は19年度の
損失を上回る利益を予定して
- 117 -
Ⅷ.欠損金、剰余金の適正化
平成20事業年度において
は、当期総利益として284百
万円を計上した。
利益の発生要因は主とし
て、講習関係事業の利益及び
前期中期目標期間繰越金積立
金の取崩によるものである。当
期総利益284百万円のうち、
前期繰越欠損金の69百万円
をうめ、残余の215百万円を
積立金とする予定。これによ
り、前期中期目標期間繰越金
積立金の残額118百万円と合
わせた333百万円が利益剰
余金となる。
いる。19年度決算において1
14百万円の損失を計上した
のは上記講習事業の損失が
主たる要因である。
利益剰余金110百万円
は、前中期目標期間繰越積
立金があるため生じているも
のであるが、前中期目標期間
中に購入した試験機器等の
減価償却費相当額を適切に
充当する予定である。
(講習関係事業においては、
受講者に対するサービスの向
上を行うこととしているが、中
期目標期間である21年度及
び22年度においても利益計上
が予想されていることから、目
的積立金の申請は行わない。)
Ⅸ.リスク管理債権の適正化
当機構において、融資業務
及び貸付業務は行っていな
い。
このため、銀行法等に定義
しているリスク管理債権は生じ
ない。
Ⅸ.リスク管理債権の適正化
当機構において、融資業務
及び貸付業務は行っていな
い。
このため、銀行法等に定義
しているリスク管理債権は生じ
ない。
Ⅹ.貸借対照表及び損益計算
書における特筆すべき事項
Ⅹ.貸借対照表及び損益計算書
における特筆すべき事項
貸借対照表
(資産の部)
●貸借対照表
(資産の部)
総資産:約200億円(前年度
比約2億円増)
総資産198億円余となり、
前年度比5億円の減となり内
訳は以下のとおり。
流動資産が前年度比3億円
増:講習事業における前受金
の増及び運営費交付金債務
の増加に伴う預金の増が主
要因である。
・運営費交付金債務の内訳
:年度を跨いだ役務契約等
の契約済繰越等により、翌
事業年度に繰り越したもの
である。
固定資産前年度比8億円減:
減価償却の進行及び不要資
産(工具器具備品の)除却が
主要因である。
(負債の部)
前年並みであり特筆すべき
事項はなし。
(資本の部)
前年度比6億円の減:損益
外の減価償却の進行及び利
益剰余金の減が主要因であ
る。
流動資産:約34億円(前年度
比約13億円増)
講習事業における前受金
の増及び運営費交付金債務
残高の増加に伴う預金の増
が主要因である。
固定資産:約166億円(前年
度比約11億円減)
減価償却費の計算方法変
更による償却進行の増及び
不用資産(工具器具備品等)
の除却が主要因である。
(負債の部)
総負債:約54億円(前年度比
約4億円増)
流動負債:約34億円(前年度
比約10億円増)
講習事業における前受金
の増及び運営費交付金債務
の増加が主要因である。
(運営費交付金債務の内訳:
年度を跨いだ役務契約等の契
約済繰越等により、翌事業年
度に繰り越したものである)
損益計算書
(経常費用)
経常費用は90億円余とな
り、前年度比3億円の減:受
託事業の減が主要因である。
(経常収益)
経常収益は88億円余とな
り、前年度比4億円の減:受
託事業の減が主要因である。
(当期総利益)
経常損失は1.76億円余
計上したものの、前中期目標
期間繰越積立金取崩額が0.
57億円、物品売払収入が0.
05億円あり、当期総損失は
1.14億円である。
固定負債:約20億円(前年度
比約6億円減)
減価償却費の進行及び償
却方法の計算方法変更によ
る増。
(純資産の部)
純資産:約145億円(前年度
比約2億円減)
資本金:約191億円(前年度
比0円)
資本剰余金:約▲49億円(前
年度比約4億円減)
損益外の減価償却の進行が
主要因である。
利益剰余金:約3億円(前年度
比約2億円増)
- 118 -
●損益計算書
(経常費用)
経常費用:約92億円(前年
度比2億円増)
事業費は講習事業の増が
主要因である。
(経常収益)
経常収益:約94億円(前年
度比6億円増)
交付金収益の減(約5億円)
及び講習関係業務収入の増
(約10億円)が主要因であ
る。
(経常利益及び当期総利益)
経常利益:約2.2億円(前
年度比約4億円増)
当期総利益:約2.8億円(前
年度比約4億円増)
経常利益(2.2億円)、前
中期目標期間繰越積立金取
崩額(0.6億円)及び物品
売却収入(0.04億円)によ
る。
Ⅶ.その他経済産業省令で定
められた記載事項
1.施設・設備に関する計画
Ⅶ.その他経済産業省令で定
められた記載事項
1.施設・設備に関する計画
Ⅶ.その他経済産業省令で定め
られた記載事項
1.施設・設備に関する計画
施設の内容
確定額
施設 の 内 容
確定 額
施設 の 内 容
確 定額
個人情報等セキュリティ
1 2 0 百万 円
サーバー室等整備
102百万円
エ レ ベ ー タ施 設 交 換工 事
1 1 7 百万 円
確保のための必要案保
護設 備 の 整備
標準課関係業務等に関する
共 同 事 業 に つ い て は 、 Ⅰ .G . 1
で記述。
- 119 -
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