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第2期芽室町住宅マスタープラン

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第2期芽室町住宅マスタープラン
第2期
芽室町住宅マスタープラン
〈本編〉
第2期芽室町住宅マスタープラン〈本編〉
発 行 北海道芽室町
発行日 平成22年3月
ホームページアドレス
http://www.memuro.net/
平成22年3月
北海道 芽室町
目
次
第2期芽室町住宅マスタープラン
はじめに
1 住宅マスタープラン見直しの経緯と目的.
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.P 1
2 計画の位置づけ.
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.P 2
3 計画期間と策定体制.
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.P 2
第1章
住宅に関わる地域特性
1 自然環境の特性.
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P 4
2 人口・世帯の特性.
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.P 5
3 住宅事情の特性.
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P10
4 住宅市場の特性.
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P16
5 居住水準の特性.
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P18
6 公共賃貸住宅の特性.
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P20
7 中心市街地区の特性.
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P25
8 関連計画での位置づけ.
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P27
第2章
住宅・まちづくりに関する住民意向調査
1 調査概要.
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.P28
2 住民意向調査の結果(まとめ)
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.P29
第3章
課題の抽出
1 住宅に関わる地域特性からの課題.
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.P35
2 関連計画からの課題.
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.P42
3 主要課題の設定.
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.P46
第4章
住まい環境づくりの理念・目標
1 基本理念の設定.
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.P47
2 基本目標の設定.
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.P48
3 基本フレームの設定.
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.P49
4 将来の年齢別人口予測.
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.P52
第5章
展開方向と主要な施策
1 展開方向.
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.P53
2 主要な施策.
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.P54
3 主要施策の概要.
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.P58
4 展開方向と主要な施策の体系図.
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.P72
第6章
重点施策
1 重点施策設定の考え方.
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.P73
2 重点施策の展開方向.
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.P75
第7章
施策の推進方針
1 町民の役割.
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.P79
2 民間事業者の役割.
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.P79
3 行政の役割.
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.P79
そ の 他
・ 資 料 編.
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.P80
・ 用語の解説.
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.P82
は じ め に
は じ め に
1
住宅マスタープラン見直しの経緯と目的
本町では、これまで平成7年度に策定した「第1期芽室町住宅マスタープラン」に基づき
「緑と風の中のすまいづくり」を基本理念として、住宅政策を推進し、一定の成果を上げて
きました。しかし、今後は人口減少や少子高齢化がますます進行し、世帯規模の縮小・家族
構成の変化をはじめとした社会経済情勢の変化や住宅生産に対する不安感・不信感の高まり
など、住宅政策においても大きな転換が求められています。
このため平成22年度に目標年を向かえる「第1期芽室町住宅マスタープラン」を見直し、
本町の地域特性や住宅事情を反映した住宅施策を総合的に推進するために、住まいや住環境
づくりを進める上での理念や目標、基本的な方向性を示した「第2期芽室町住宅マスタープ
ラン」を策定するものです。
●第2期芽室町住宅マスタープランとは
○本町の住まいや住環境について、現状の特性や課題を整理し、将来像や目標を示し、目標
を実現するために取り組むべき内容を整理した計画です。
○「第4期芽室町総合計画」の住宅部門の基本計画として位置づけられ、町の将来像である
『みどりの中で
子供にやさしく 思いやりと 活力に満ちた 協働のまち』の実現に向
け、総合的かつ計画的に住宅施策を推進するための計画です。
○国や北海道が策定する住宅関連計画との整合のもとに、「芽室町都市計画マスタープラ
ン」などの町の関連計画との整合を図った計画です。
(1)第1期芽室町住宅マスタープランの主な成果
前芽室町住宅マスタープランで主要テーマとして捉え、基本的な施策を設定した事項に
ついて具体的に実施した事業等は、下記のとおりです。
主要テーマ
高齢者・身障者への対応
基本的な施策
・高齢化対応仕様を採用した公共
住宅の供給
具体的な事業等
・南が丘団地、新工町団地、花園町西
団地(建替分)
、借り上げ公営住宅
・民間住宅における高齢化対応仕
様の普及促進
・住宅融資における特例加算制度の普
及啓発
・高齢者等の居住する民間住宅の
・高齢者等住宅改造アドバイス事業
改善の支援
まちなか(市街地および
周辺地区)居住の促進
・中心部に人口を呼び戻す公共住
・芽室町中心市街地住宅借り上げ制度
宅の供給
・低未利用地の活用や再開発事業
等の住環境整備と一体的な住宅
・芽室駅前地区市街地再開発事業、ポ
ケットパークの設置
供給の促進
風土・コミュニティを
活かした住宅地づくり
・街並み整備の促進
・本通、2丁目通の環境整備
・風土を活かした住宅供給・住宅
・南が丘、弥生東、東芽室住宅団地の
地整備
整備
の推進
-1-
は じ め に
2
計画の位置づけ
本計画は、平成 18 年 6 月に制定された住生活基本法や平成 19 年 2 月に策定された北海
道住生活基本計画、その他本町における住宅・住環境に関連する各種計画と整合性を図り策
定を行い、施策の展開を図るものです。
第4期芽室町総合計画
整合
北海道住生活
基本計画
住宅・住環境に関する
基本計画
整合
北海道まちなか
居住推進計画など
第2期芽室町住宅マスタープラン
実現のための
*住宅マスタープランは総
個別計画
合計画における住宅・住環境
に関する分野を受けもち、芽
室町の住宅行政の指針とな
芽室町公営住宅等ストック総合活用計画など
るものである。
3
計画期間と策定体制
(1)計画期間
本計画は、10年後の平成31(2019)年度を目標年とし、計画期間を平成22(20
10)年度から平成31(2019)年度までの10年間とします。なお、住宅関連法令等の
改正や各種関連計画の変更などの理由により、変更する必要がある場合には、見直しを実施し
ます。
年度 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
目 標
目標年 10年後
計 画
計画期間 10年間
見直し
*必要に応じて見直しを実施
-2-
は じ め に
(2)策定体制
本計画の策定にあたり、多角的な視点から実現性の高い計画策定を図るため、庁内関係課
長で構成する策定委員会を設置し、策定内容に対する意見聴取や各課間の調整を図りました。
また、計画策定に向けて調査検討し、各課間の事業の整合性や調整を図り、横断的かつ戦
略的な構想を練るために庁内関係課係長で構成する幹事会を設置しました。
なお、事務局については建設都市整備課に置き、策定委員会や幹事会の運営全般や各種デ
ータの収集、分析、資料のとりまとめ、計画素案の提出など基礎的な作業を行いました。
策 定 体 制
策定委員会
設置・検討
(庁内関係課長)
幹事会(庁内関係課係長)
・現状分析と課題整理
・計画案を作成
・課題解決策の検討
・町長へ報告
・基本理念、目標、基本フレームの設定
・住宅施策の展開方向と主要施策の検討
付議・報告
・関係行政機関との調整
事 務 局
建設都市整備課
・町民参加手続き
・政策意思決定(管理庁議など)
(3)計画策定の流れ
平成 8 年 3 月
第1期芽室町住宅マスタープラン
平成 19 年 2 月
北海道住生活基本計画
平成 20 年 3 月
第 4 期芽室町総合計画
芽室町の住宅・住環境を取り巻く特性
住宅・まちづくりに関する町民アンケート調査
基本理念・基本目標、主要な施策の検討、福祉等関連計画との連携
第2期芽室町住宅マスタープラン(原案)
まちづくり参加条例(パブリックコメント等)
第2期芽室町住宅マスタープラン
-3-
第1章 住宅に関わる地域特性
第1章
1
住宅に関わる地域特性
自然環境の特性
(1)位置、地形・地質【図1-1】
美しい自然環境、総面積の約82パーセントが山林と畑です。
(2)気候【表1-1】
年間を通して日照時間に恵まれ、気温の年較差が大きく、降水量の少ない大陸性気候が
特徴です。
【図 1-1】
芽室町の位置
北緯 42 度 43 分 10 秒∼43 度 01 分 56 秒
東経 142 度 43 分 13 秒∼143 度 09 分 06 秒
【表1-1】
年次別気象概要
年降水量
(mm)
気温
平均
最高
最低
(℃)
(℃)
(℃)
平均湿度
最深積雪
平均風速
日照時間
(%)
(cm)
(m/s)
(時間)
H16 年
911.0
6.7
34.9
-24.4
71.0
117.0
0.7
1,885.3
H17 年
799.0
6.0
34.2
-25.7
71.0
107.0
0.7
1,876.4
H18 年
988.0
6.5
33.9
-24.8
71.0
65.0
0.8
1,732.4
H19 年
925.0
6.4
35.9
-20.9
71.0
64.0
0.8
1,878.7
H20 年
556.0
6.3
32.7
-29.0
71.0
53.0
1.9
2,002.9
平 均
835.8
6.4
34.3
-25.0
71.0
81.2
1.0
1,875.1
注)最深積雪とは、午前 0 時から午後 12 時までの 1 時間ごと(計 24 回)の最深積雪の値。
資料:気象庁ホームページ
-4-
第1章 住宅に関わる地域特性
2
人口・世帯の特性
(1)総人口【図1-2】(6ページ)
平成7年を境に、横ばいの推移を示していた人口が増加に転じ、平成 17 年国勢調査で
は 18,300人となっています。
(2)総世帯数【図1-2】(6ページ)
世帯数は増加傾向を示しており、平成17年国勢調査では6,623世帯となっています。
(3)年齢別人口【図 1-3】(6 ページ)
高齢人口(65 歳以上)は、平成 17 年で 21.5%と全道、十勝支庁と同程度なってい
ます。15 年間(平成2∼17 年)の推移をみると、1.8 倍と急速に増加しています。
(4)合計特殊出生率【表1-2】(6ページ)
合計特殊出生率については微減傾向にありましたが、平成 18 年に若干の増加に転じて
います。
(5)平均世帯人員【図1-4】(7ページ)
年々、世帯規模の縮小化が進んでおり、平均世帯人員は、平成 17 年国勢調査において
1世帯あたり 2.76 人となっています。
(6)家族類型別世帯数【図1-5】(7ページ)
家族類型別世帯数をみると、「夫婦+子」32.2%、「夫婦のみ」25.4%、「単独世帯」
20.7%の順に多く、「夫婦+子」の構成比は減少傾向、「夫婦のみ」、「単独世帯」の構成
比は増加傾向にあります。
(7)世帯人員別世帯数【図1-6】(7ページ)
世帯人員別世帯数をみると、1∼2人の小規模世帯が過半を占めていますが、全道、郡
部、十勝支庁と比較すると、その割合は最も低くなっています。
(8)通勤状況【表1-3、1-4】(8ページ)
平成 17 年国勢調査において、町内に常住する 15 歳以上の就業者町内従業率は
68.3%、また、町内で従業する 10,247 人のうち、帯広市から 27.1%、音更町から 5.0%
が芽室町に通勤しています。
(9)地域別人口の現状【表 1-5、図 1-7】(8,9 ページ)
市街地内の行政区において、既に年少人口 15%未満で、高齢者人口 26.1%以上の地
区は、まちの中心部に集中している状況にあります。
-5-
第1章 住宅に関わる地域特性
【図 1-2】
総人口・総世帯数の推移
単位:人
単位:世帯
7,000
19,000
6,623
6,051
18,000
18,300
6,000
5,432
5,097
17,586
17,000
16,000
5,000
16,604
16,577
総人口
総世帯数
4,000
3,000
15,000
H2
H7
H12
H17
資料:各年国勢調査
【図 1-3】
0%
H2
20%
年齢別人口の推移
40%
20.7(3,435人)
60%
65.4(10,842人)
80%
100%
13.5(2,238人)
0.4(62人)
H7
18.3(3,035人)
H12
17.0(2,997人)
H17
16.5(3,019人)
65.4(10,866人)
16.3(2,703人)
64.2(11,283人)
18.8(3,306人)
62.0(11,353人)
資料:各年国勢調査
15歳未満
15∼64歳
21.5(3,926人)
65歳以上
不詳
資料:各年国勢調査
【表 1-2】
出生数と合計特殊出生率の推移
人口
(人)
18,174
18,264
18,437
18,466
18,634
18,300
18,343
18,386
出生数
合計特殊出生率(%)
(人)
芽室町
北海道
全国
H12 年
181
1.53
1.23
1.36
H13 年
156
1.53
1.21
1.33
H14 年
163
1.53
1.22
1.32
H15 年
217
1.50
1.20
1.29
H16 年
150
1.50
1.20
1.29
H17 年
175
1.50
1.15
1.26
H18 年
193
1.52
1.18
1.32
H19 年
182
1.52
1.19
1.34
H20 年
199
1.52
資料:町保健福祉課調べ、合計特殊出生率は北海道十勝地域保健情報より参照
※【合計特殊出生率】
一生の間に一人の女性が産む子どもの平均数で、15 歳から 49 歳までの女性の年齢別出生数を
合計したものです。
-6-
0
0
0
第1章 住宅に関わる地域特性
【図 1-4】
平均世帯人員の推移
単位:人/世帯
3.40
3.20
3.25
3.00
3.06
2.91
2.80
2.76
2.60
2.40
H2
H7
H12
H17
資料:各年国勢調査
【図 1-5】
0%
H2
H7
20%
15.3
40%
夫婦のみ
5.3
19.1
6.0
32.2
夫婦+子
0.2
16.1
7.4
1人親と子
0.1
22.4
33.4
25.4
単独世帯
100%
4.7
34.5
25.2
20.7
80%
36.3
23.2
19.1
H17
60%
21.1
17.8
H12
家族類型別世帯数の推移
0.3
14.0
その他親族
0.3
非親族
資料:各年国勢調査
【図 1-6】
0%
20%
世帯人員別世帯数の比較
40%
32.4
北海道
郡部
31.0
27.5
芽室町
20.7
1人
2人
4人
資料:平成17年度国勢調査
-7-
12.9
18.0
20.6
3人
100%
13.0
17.6
31.9
31.1
80%
18.0
33.3
29.9
十勝支庁
60%
13.3
16.8
5人
3.9
1.7
5.1
3.6
4.4
6.1
2.4
4.7
6人以上
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-3】
従業地
常住地
芽室町
帯広市
音更町
清水町
幕別町
常住地による従業地別 15 歳以上の就業者数の比較
芽室町
帯広市
音更町
清水町
幕別町
6,471
68.3%
2,779
3.4%
511
2.4%
165
3.1%
168
1.3%
2,284
24.1%
72,386
87.9%
7,129
34.1%
339
6.4%
4,254
31.7%
205
2.2%
2,843
3.5%
11,638
55.7%
48
0.9%
536
4.0%
221
2.3%
373
0.5%
88
0.4%
4,486
84.4%
21
0.2%
80
0.8%
1,605
1.9%
447
2.1%
11
0.2%
7,682
57.3%
(単位:人)
その他
道外
202
2.1%
2,255
2.7%
1,060
5.1%
264
5.0%
742
5.5%
14
0.1%
70
0.1%
9
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
計
9,477
100.0%
82,311
100.0%
20,882
100.0%
5,313
100.0%
13,403
100.0%
資料:平成 17 年国勢調査
【表 1-4】
従業地による常住地別 15 歳以上就業者の比較
(単位:人)
従業地
常住地
芽室町
音更町
清水町
幕別町
6,471
63.2%
2,284
2.6%
205
1.3%
221
4.0%
80
0.8%
2,779
27.1%
511
5.0%
165
1.6%
168
1.6%
51
0.5%
2
0.0%
72,386
82.0%
7,129
8.1%
339
0.4%
4,254
4.8%
1,852
2.1%
60
0.1%
2,843
18.1%
11,638
74.1%
48
0.3%
536
3.4%
432
2.8%
7
0.0%
373
6.8%
88
1.6%
4,486
82.1%
21
0.4%
271
5.0%
2
0.0%
1,605
15.6%
447
4.3%
11
0.1%
7,682
74.4%
491
4.8%
4
0.0%
10,247
88,304
15,709
5,462
10,320
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
芽室町
帯広市
音更町
清水町
幕別町
その他
道外
計
帯広市
資料:平成 17 年国勢調査
【表 1-5】
市街地内行政区の年齢別人口の現状
項
目
地区数
年少人口 15%未満・高齢者人口 26.1%以上の地区
全体に占める割合(%)
17
36.2%
高齢者人口のみ 26.1%以上の地区
3
6.4%
年少人口のみ 15%未満の地区
7
14.9%
20
42.6%
47
100.0%
年少人口 15%以上・高齢者人口 26.1%未満の地区
合
計
資料:平成 21 年 3 月 31 日現在、住民基本台帳より
-8-
第1章 住宅に関わる地域特性
【図 1-7】
市街地内行政区の年齢別人口分布図
第4期芽室町総合計画
平成29年度における目標人口 19,000 人
年齢構成
資料:平成 21 年 3 月 31 日現在、住民基本台帳より
年少人口( 0∼14 歳)15.0%
生産年齢人口(15∼64 歳)58.9%
高齢者人口(65 歳∼)
-9-
26.1%
第1章 住宅に関わる地域特性
3
住宅事情の特性
(1)住宅数・空き家数の状況【表1-6】(11ページ)
普通世帯数 6,110 世帯に対して 6,630 戸(うち空き家 660 戸)の住宅があり、世
帯数に対して 8.5%の余裕、空き家率 10.0%となっています。
(2)住宅に住む一般世帯【表1-7】(11ページ)
住宅に住む一般世帯の割合は、平成17年で99.4%であり、微増傾向が続いています。
(3)住宅所有関係別世帯数【図1-8、1-9】(11,12ページ)
民営借家居住世帯の増加が著しく、公的借家は世帯数が増加しているものの、その割
合は減少傾向にあります。
(4)住宅の構造と建築年【表1-8、図1-10】(12,13ページ)
既存住宅の建築時期をみると、建築後既に 25 年以上を経過している新耐震基準1以前
の昭和 55 年までに建築された住宅が 31.8%を占めています。
(5)市街地部における民間共同住宅戸数【図1-11】(13ページ)
平成21年3月末現在、本町の市街地部における民間共同住宅は904戸となっており、
中心市街地周辺の地区に集中しています。
(6)高齢者の居住状況【表1-9∼11、図1-12、図1-13】(14,15ページ)
高齢世帯は、平成 17 年国勢調査で 2,510 世帯 37.9%を占めており、急速な増加傾
向となっています。また、住宅所有関係の割合は、持ち家が高く、公的借家、民営借家
は低くなっていますが、推移をみると、持ち家は微減傾向、公的借家、民営借家は微増
傾向となっています。
既存住宅において、
「高齢者などのための設備は全くない」の住宅は 53.4%、持ち家
ではそれが 43.6%、借家では 79.2%が備えていない状況にあります。
*賃貸住宅については、「建築統計年報」では「貸家」、「住宅・土地統計調査」および「国勢調査」では、
「借家」と表記しており、本計画書では各統計を引用する際は、それぞれの表記に従います。
1
新耐震基準とは昭和 56 年以降の改正建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)に基づく耐震設計基準のことです。
- 10 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-6】
住宅数の比較
d=b-a
e=b/a
f=c/b
a 普通世帯数
b 住宅数
c空家数
住宅の過不足
住宅の過不足率
空家率
(世帯)
(戸)
(戸)
(戸)
(%)
(%)
北海道
2,268,500
2,572,200
303,800
303,700
113.4%
11.8
芽室町
6,110
6,630
660
520
108.5%
10.0
資料:平成 15 年住宅・土地統計調査
※【住宅・土地統計調査】
住宅・土地統計調査(5 年ごと)は、国が実施し、住宅とそこに居住する世帯の居住状況、世帯の保
有する土地等の実態を把握し、その現状と推移を明らかにする調査です。
【表 1-7】
住宅に住む一般世帯数の推移
(単位:上段 世帯、下段 %)
総世帯数
H2
H7
H12
H17
住宅に住む一般世帯数
実 数
5,097
4,901
構成比
100.0
96.2
実 数
5,432
5,331
構成比
100.0
98.1
実 数
6,051
6,000
構成比
100.0
99.2
実 数
6,623
6,580
構成比
100.0
99.4
資料:各年国勢調査
【図 1-8】
住宅所有関係別世帯数の推移
単位:世帯
5,000
4,392
3,958
4,000
3,481
3,135
3,000
2,000
1,000
713
497
493
0
63
H2
持ち家
429
384
47
H7
公的借家
1,019
779
706 668
778
101
H12
民営借家
資料:各年国勢調査
- 11 -
795
314
60
H17
給与住宅
間借り
第1章 住宅に関わる地域特性
【図 1-9】
0%
居住住宅別世帯割合の推移
20%
40%
60%
80%
100%
10.1
H2
64.0
14.5
H7
65.3
13.2
12.5
8.0
1.0
H12
66.0
13.0
13.0
6.4
1.6
H17
66.7
12.1
持ち家
公的借家
民営借家
給与住宅
10.1
1.3
4.8
15.5
0.9
間借り
資料:各年国勢調査
【表 1-8】
建築時期別構造別住宅数の比較
(単位:戸)
北海道
木造
終戦前
∼S45
S46∼55
建築後25 年以上
(∼S55)経過戸数
S56∼H2
H3∼H7
H8∼H12
H13∼H15.9月
不詳
合計
芽室町
非木造
総数
木造
非木造
総数
38,400
900
39,300
-
-
-
2.4%
0.1%
1.7%
-
-
-
188,400
37,900
226,300
730
0
730
11.7%
5.9%
10.0%
13.7%
0.0%
12.5%
395,100
122,200
517,300
1,070
50
1,120
24.5%
19.0%
22.9%
20.0%
10.4%
19.2%
621,900
161,000
782,900
1,800
50
1,850
38.6%
25.0%
34.7%
33.7%
10.4%
31.8%
444,800
193,200
638,000
1,150
150
1,300
27.6%
30.0%
28.3%
21.5%
31.3%
22.3%
205,400
113,300
318,700
740
50
790
12.7%
17.6%
14.1%
13.9%
10.4%
13.6%
208,000
103,000
311,000
1,180
160
1,340
12.9%
16.0%
13.8%
22.1%
33.3%
23.0%
77,000
44,500
121,500
470
70
540
4.8%
6.9%
5.4%
8.8%
14.6%
9.3%
54,500
28,300
82,800
0
0
0
3.4%
4.4%
3.7%
0.0%
0.0%
0.0%
1,611,600
643,300
2,255,100
5,340
480
5,820
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
資料:平成 15 年住宅・土地統計調査
- 12 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【図 1-10】
新耐震基準以前の建築物分布図
※黒線は、字界(条丁目)を示す。
資料:町調べ
【図1-11】
市街地部における民間共同住宅建設状況
北
東
西
東めむろ
中心
市街地
■民間共同住宅建設件数
H21.3.31現在
鉄南
資料:町調べ
- 13 -
地 区 名
棟 数
中心市街地
15
戸 数
92
東
71
361
西
27
148
鉄南
40
197
北
7
36
東めむろ
10
70
合 計
170
904
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-9】
高齢世帯数の推移
(単位:上段 世帯、下段 %)
高齢者親族のいる世帯
H2
H7
H12
H17
その他の世帯
一般世帯(合計)
実 数
1,498
3,506
5,004
構成比
29.9
70.1
100.0
実 数
1,802
3,619
5,421
構成比
33.2
66.8
100.0
実 数
2,146
3,854
6,000
構成比
35.8
64.2
100.0
実 数
2,510
4,105
6,615
構成比
37.9
62.1
100.0
資料:各年国勢調査
【図 1-12】
0%
H2
20%
高齢世帯割合の推移
40%
60%
29.9
66.8
35.8
H12
64.2
37.9
H17
62.1
高齢者親族のいる世帯
【表 1-10】
H7
H12
H17
その他の世帯
高齢世帯の住宅所有関係別世帯数の推移
持ち家
H2
100%
70.1
33.2
H7
80%
公的借家
民営借家
(単位:上段 世帯、下段 %)
給与住宅
間借り
合計
実 数
1,274
144
46
16
8
1,488
構成比
85.6
9.7
3.1
1.1
0.5
100
実 数
1,524
176
62
21
9
1,792
構成比
85.0
9.8
3.5
1.2
0.5
100
実 数
1,815
219
62
16
30
2,142
構成比
84.7
10.2
2.9
0.7
1.5
100
実 数
2,113
263
105
10
15
2,506
構成比
84.3
10.5
4.2
0.4
0.6
100
資料:各年国勢調査
- 14 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【図 1-13】
0%
高齢世帯の住宅所有関係別世帯割合の推移
20%
40%
60%
80%
100%
H2
85.6
9.7
H7
85.0
9.8
H12
84.7
10.2
H17
84.3
10.5
3.1
1.1 0.5
3.5
1.2
2.9
0.7
0.5
1.5
4.2
0.6
0.4
持ち家
【表 1-11】
公的借家
民営借家
給与住宅
間借り
高齢者等のための設備状況
(単位:戸)
高齢者のための設備がある
またぎや
廊下等が
高齢者等
玄関まで
のための
の車椅子
設備は全
での通行
くない
段差のな
手摺があ
総数
道路から
すい高さ
車椅子で
の浴槽
通行可能
い屋内
る
総数
可能
専用住宅
H15
持ち家
借家
2,620
2,250
1,040
840
1,220
310
3,120
5,840
44.9%
38.5%
17.8%
14.4%
20.9%
5.3%
53.4%
100.0%
2,270
1,970
1,010
800
1,060
300
1,750
4,010
56.6%
49.1%
25.2%
20.0%
26.4%
7.5%
43.6%
100.0%
360
280
30
50
150
10
1,370
1,730
20.8%
16.2%
1.7%
2.9%
8.7%
0.6%
79.2%
100.0%
資料:平成 15 年住宅・土地統計調査
- 15 -
第1章 住宅に関わる地域特性
4
住宅市場の特性
(1)住宅着工の状況【表 1-12、図 1-14】(16 ページ)
過去 10 年間の新規住宅建設は、年平均 184.9 戸(持ち家 121.8 戸、貸家 61.1 戸)
となっており、平成 17 年度以降は増加傾向にありましたが、平成 20 年度には大幅に
減少しています。
(2)持ち家取得の状況【表 1-13、図 1-15】(17 ページ)
持ち家取得の状況をみると、「新築(建替を除く)
」(注文住宅)が最も多く 58.1%を
占め、次いで「建替」、
「新築の住宅を購入」(建売住宅)となっています。
(3)地価の状況【表 1-14】(17 ページ)
平成 21 年現在、本町における住宅地の地価は平均 20,025 円/㎡、周辺市町と比較
すると、帯広市より約 9,000 円、音更町より約 2,400 円安く、幕別町と同程度、清水
町より約 5,200 円高くなっています。
【表 1-12】
年度別新設住宅の建設状況
(単位:戸)
持ち家
注文
H11 年度
146
117
104
H12 年度
177
119
107
H13 年度
193
108
96
H14 年度
151
93
87
H15 年度
198
157
135
H16 年度
244
140
140
H17 年度
192
129
119
H18 年度
210
143
140
H19 年度
239
130
125
H20 年度
99
82
79
平均
184.9
121.8
113.2
資料:各年建築統計年報、H20 年度は町調べ
合計
【図 1-14】
300
貸家
29
50
77
57
40
102
63
67
109
17
61.1
244
0
8
8
1
1
2
0
0
0
0
2.0
239
210
198
193
200
給与住宅
年度別新設住宅の建設状況
250
150
分譲
13
12
12
6
22
0
10
3
5
3
8.6
192
177
151
146
99
100
50
H 2 0年 度
H 1 9年 度
H 1 8年 度
H 1 7年 度
- 16 -
H 1 6年 度
H 1 5年 度
H 1 4年 度
H 1 3年 度
H 1 2年 度
H 1 1年 度
0
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-13】
北海道
持ち家取得状況の比較
(単位:戸)
新築の住
中古住宅
新築(建替
宅を購入
を購入
を除く)
193,600
170,500
603,800
221,300
50,700
37,800
1,277,700
15.2%
13.3%
47.3%
17.3%
4.0%
3.0%
100.0%
390
140
2,410
720
170
320
4,150
9.4%
3.4%
58.1%
17.3%
4.1%
7.7%
100.0%
芽室町
建替
相続
その他
総数
資料:平成 15 年住宅・土地統計調査
【図 1-15】
0%
20%
15.2
北海道
芽室町
9.4
番
号
1
40%
60%
13.3
3.4
新築の住宅を購入
【表 1-14】
持ち家取得状況の比較
80%
47.3
17.3
58.1
中古住宅を購入
100%
17.3
新築(建替を除く)
建替
4.0 3.0
4.1
相続
7.7
その他
国土交通省地価公示における芽室町の地価
所在
芽室町東6条8丁目2番11
法規制
1低専
地積
(㎡)
272
地価(円/㎡)
H16
H21
増減
(円)
H16/
H21
23,000
21,900
-1,100
95.2%
2
芽室町西6条7丁目2番5
1中専
472
17,800
17,500
-300
98.3%
3
芽室町本通南1丁目2番17
1中専
223
20,200
19,800
-400
98.0%
4
芽室町東8条6丁目2番7
1低専
247
21,800
20,900
-900
95.9%
平均
20,700
20,025
-675
96.7%
*表中、法規制欄の略語については次のとおりです。
1低専とは、都市計画において定められた用途地域の一つで第1種低層住居専用地域のことです。
1中専とは、同様に第1種中高層住居専用地域のことです。
- 17 -
第1章 住宅に関わる地域特性
5
居住水準の特性
(1)延べ床面積【表 1-15、1-16】(18,19 ページ)
既存住宅の平均延べ床面積は着実に増加しており、持ち家、民営借家、給与住宅は、全
道、郡部と比較して、最も高い水準となっています。公営借家については、北海道平均、
郡部平均を下回っています。
(2)最低居住水準2【表 1-17】(19 ページ)
最低居住水準達成率は 96.1%(
「水準以上で設備条件を満たす3」世帯は 80.2%)とな
っており、全道の 95.8%(「水準以上で設備条件を満たす」世帯は 76.3%)を上回って
います。
(3)誘導居住水準4【表 1-18】(19 ページ)
誘導居住水準達成率は 68.5%(
「水準以上で設備条件を満たす5」世帯は 59.8%)とな
っており、全道の 67.2%(「水準以上で設備条件を満たす」世帯は 51.9%)を若干上回
っています。住宅所有関係別にみると、持ち家と借家で達成率に大きな差があります。
【表 1-15】
住宅所有関係別世帯当たり延べ床面積の比較
持ち家
公営借家
公団・公社
の借家
民営借家
給与住宅
(単位:㎡)
間借り
住宅に住む
一般世帯
北海道
114.6
57.4
49.9
47.1
64.7
49.3
86.5
郡部
122.8
57.1
54.7
58.7
66.8
50.0
101.1
芽室町
131.7
51.7
-
59.4
74.2
49.4
107.3
注)郡部とは、国勢調査の総計表で使われている地域区分。町村の区域全てを合わせた地域のことです。
(道内の町村すべて)資料:平成 17 年国勢調査
2
3
4
5
・居住水準:住宅と居住する人の対応関係を表す指標で、建設省(現国土交通省)の第三期住宅建設五箇年
計画(昭和 51 年∼55 年)において設定された最低居住水準及び第五期住宅建設五箇年計画
(昭和 61 年∼平成 2 年)において設定された誘導居住水準があります。
・最低居住水準:すべての世帯において最低限度、確保されるべき居住水準のことです。
・誘導居住水準:全国で2/3の世帯が、またすべての都市圏で半数の世帯が確保できるようにする水準の
ことです。
「水準以上で設備条件を満たす」とは、次に示す必要とする台所及び設備状況により判定しています。
1 台所は専用の台所とする。2 設備は次の条件を満たすものとする。(1)便所は専用の便所とする。(2)
浴室は「あり」とする。(3)洗面所は「あり」とする。
誘導居住水準
平成 15 年度調査の場合、平成 27 年度を目途に全国で2/3の世帯が、また平成 22 年を目途にすべての都市
圏で半数の世帯が確保できるようにする水準で、都市居住型と一般型の2区分からなっています。
・一般型誘導居住水準:郊外及び地方における戸建て住宅居住を想定した水準のことです。
・都市居住型誘導居住水準:都市の中心及びその周辺における共同住宅居住を想定した水準のことです。
「水準以上で設備条件を満たす」とは、次に示す必要とする台所及び設備状況により判定しています。
1 台所は専用の台所とする。2 設備は次の条件を満たすものとする。(1)便所は専用の水洗便所とする。
(2)浴室は「あり」とする。(3)洗面所は「あり」とする。
- 18 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-16】
住宅所有関係別世帯当たり延べ床面積の推移
持ち家
公団・公社
公営借家
民営借家
の借家
(単位:㎡)
給与住宅
住宅に住む
間借り
一般世帯
H2
117.4
46.1
-
52.4
52.4
57.9
94.6
H7
121.8
46.6
-
52.2
68.3
47.3
98.2
H12
129.5
50.2
-
58.0
74.5
62.5
105.3
H17
131.7
51.7
-
59.4
74.2
49.4
107.3
資料:各年国勢調査
【表 1-17】
最低居住水準達成状況の比較
主世帯総数
持ち家
(単位:世帯)
借家
計
公営借家
公団・公社
民営借家
給与住宅
2,255,100
1,277,700
938,400
176,400
15,300
640,100
106,600
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
最低居住
2,161,100
1,264,800
896,300
170,300
14,300
609,100
102,600
水準以上
95.8%
99.0%
95.5%
96.5%
93.5%
95.2%
96.2%
1,720,000
1,131,200
588,800
123,100
13,600
370,700
81,500
76.3%
88.5%
62.7%
69.8%
88.9%
57.9%
76.5%
5,970
4,150
1,730
530
-
730
460
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
-
100.0%
100.0%
最低居住
5,740
4,100
1,640
480
-
700
460
水準以上
96.1%
98.8%
94.8%
90.6%
-
95.9%
100.0%
水準以上で設備
4,790
3,780
1,010
130
-
480
400
条件を満たす
80.2%
91.1%
58.4%
24.5%
-
65.8%
87.0%
総数
北海道
水準以上で設備
条件を満たす
総数
芽室町
資料:平成 15 年住宅・土地統計調査
【表 1-18】
誘導居住水準達成状況の比較
主世帯総数
持ち家
(単位:世帯)
借家
計
公営借家
公団・公社
民営借家
給与住宅
2,255,100
1,277,700
938,400
176,400
15,300
640,100
106,600
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
誘導居住
1,515,800
998,500
517,300
85,400
7,500
357,000
67,500
水準以上
67.2%
78.1%
55.1%
48.4%
49.0%
55.8%
63.3%
1,170,200
810,100
360,100
68,400
7,100
232,200
52,400
51.9%
63.4%
38.4%
38.8%
46.4%
36.3%
49.2%
5,970
4,150
1,730
530
-
730
460
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
-
100.0%
100.0%
誘導居住
4,090
3,350
740
30
-
400
320
水準以上
68.5%
80.7%
42.8%
5.7%
-
54.8%
69.6%
水準以上で設備
3,570
2,940
630
30
-
340
270
条件を満たす
59.8%
70.8%
36.4%
5.7%
-
46.6%
58.7%
総数
北海道
水準以上で設備
条件を満たす
総数
芽室町
資料:平成 15 年住宅・土地統計調査
- 19 -
第1章 住宅に関わる地域特性
6
公共賃貸住宅の特性
(1)管理戸数【表1-19、図1-16】(21ページ)
町内の公共賃貸住宅 835 戸は全て町営となっており、その内訳は公営住宅 777 戸、改
良住宅650 戸、特定公共賃貸住宅78 戸となっています。
(2)構造、竣工年度【表1-20】(22ページ)
構造は簡易耐火構造8が 82.3%、準耐火構造9が 10.8%を占め、近年は簡易耐火構造以
外の構造手法へシフトしています。新耐震基準を満たしていない住戸は、全体の 69.8%
を占めています。
(3)耐用年限【表1-21】(22ページ)
平成 21 年 9 月末現在、
全住戸の 47.1%が耐用年限10を満了、75.1%が耐用年限の 1/2
を経過しており、これらは全て簡易耐火構造となっています。
(4)入居世帯数、入居率【表1-22】(23ページ)
平成 21 年 9 月末現在、入居世帯数は 760 世帯、入居率は 91.0%となっています。
(5)入居世帯人員別の世帯数【表1-23】(23ページ)
単身、2人世帯といった小規模世帯が 60%を超えており、特に高齢世帯では単身世帯
が 59.0%を占めています。
(6)高齢者、障がい者のいる世帯【表1-24】(24ページ)
高齢世帯は入居世帯数の 41.1%、そのうち高齢単身世帯は 24.2%を占め、約 4 世帯
に 1 世帯の割合となっています。障がい者世帯は入居世帯数の 3.8%となっています。
(7)収入超過、高額所得世帯【表1-25】(24ページ)
収入超過世帯は入居世帯数の5.1%、高額所得世帯は0.4%となっています。
6
改良住宅とは住宅地区改良法という法律に基づいて建設された公的な賃貸住宅のことです。
7
特定公共賃貸住宅とは中堅所得者等の方に優良な賃貸住宅を供給するために建設された住宅のことです。
8
簡易耐火構造とは耐火建築物に準じる程度の耐火性能を有する建築構造のことで、外壁が耐火構造で屋根板
が不燃材となっているものなどです。
9
準耐火構造とは建築物の主要構造部(壁・柱・床・はり・屋根・階段)のすべてが、通常の火災が終了する
までの間、延焼を防止するのに必要な性能(=準耐火性能)を有する建築構造のことです。
10
公営住宅の耐用年限は、耐火構造70年、準耐火構造45年、木造30年となっており、その1/2を経過した
ものについて建替が可能とされています。また、「公営住宅法の一部を改正する法律等の運用について」(平成
8 年 8 月 30 日 建設省住総発第 135 号)により、簡易耐火構造の耐用年限は2階建45年、平屋建て30年と
なっています。
- 20 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-19】
町内公営住宅等一覧表
管理主体
公営住宅
計
特定公共
賃貸住宅
改良住宅
うち借上
777
93.1
777
93.1
芽室町
(単位:上段 戸、下段 %)
22
2.6
22
2.6
50
6.0
50
6.0
計
8
1.0
8
1.0
資料:町調べ(平成 21 年9月末現在)
【図 1-16】
町内公営住宅等の位置図(市街地部)
注:青枠は中心市街地区を示す
5.西町団地
1.緑町団地
8.弥生団地
6.新工町団地
3.新西町団地
15.北町団地
16.中央町団地
4.高岩団地
7.五条町団地
2.西園町団地
14.栄町団地
9.花園町西団地
10.南が丘団地
- 21 -
835
100.0
835
100.0
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-20】
竣工年度別構造別戸数
木造
簡易耐火構造
(単位:戸)
準耐火
構造
耐火構造
計
2階建 平屋建 2階建 2階建 2階建 3階建 4階建
S40以前
0
109
24
0
0
0
0
133
S41 ∼
45
0
94
26
0
0
0
0
120
S46 ∼
50
0
186
72
0
0
0
0
258
S51 ∼
55
0
4
68
0
0
0
0
72
0
393
190
0
0
0
0
583
S56 ∼
60
0
0
44
0
0
0
0
44
S61 ∼
H2
0
0
60
0
0
0
0
60
8
0
0
90
32
9
9
148
8
393
294
90
32
9
9
687
90
H3以降
計
8
50
82.3% 10.8%
1.0%
835
5.9%
資料:町調べ(平成 21 年 9 月 30 日現在)
【表 1-21】
構造別耐用年限経過戸数
(単位:戸)
H21年度末時点
総数
耐用年限
1/2経過
耐用年限
満了
耐用年限
1/2経過
耐用年限
満了
8
0
0
8
0
8
0
0
8
0
平屋建
393
393
393
393
393
2階建
294
234
0
294
92
687
627
393
687
485
90
0
0
0
0
90
0
0
0
0
2階建
32
0
0
0
0
3階建
9
0
0
0
0
4階建
9
0
0
0
0
50
0
0
0
0
835
627
393
695
485
75.1%
47.1%
83.2%
58.1%
2階建
木造
小計
簡易耐火構造
小計
2階建
準耐火構造
小計
耐火構造
小計
計
H31年度末時点
資料:町調べ(平成 21 年 9 月 30 日現在)
- 22 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-22】
管理
主体
番号
芽室町
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
団地別入居世帯数
管理戸数
(戸)
団地名
緑町
西園町
新西町
高岩
西町
新工町
五条町
弥生
花園町西
南が丘
上美生
美生
芽室太
栄町(借上)
北町(借上)
中央町(借上)
計
143
196
76
72
80
42
10
14
120
32
10
10
8
9
9
4
835
世帯区分
一般世帯
高齢世帯
計
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
世帯人員別世帯数
単身世帯
2人世帯
入居世帯
(世帯)
入居率
(%)
109
186
68
65
79
39
8
14
117
32
10
6
6
8
9
4
760
76.2%
94.9%
89.5%
90.3%
98.8%
92.9%
80.0%
100.0%
97.5%
100.0%
100.0%
60.0%
75.0%
88.9%
100.0%
100.0%
91.0%
11
注)入居率=入居世帯÷(管理戸数―政策空き家 )
資料:町調べ(平成 21 年 9 月 30 日現在)
【表 1-23】
政策空き家
(戸)
(単位:上段 世帯、下段 %)
3人世帯
4人世帯
5人以上世帯
計
85
136
94
105
28
448
19.0
30.4
21.0
23.4
6.2
100.0
184
101
22
3
2
312
59.0
32.4
7.0
1.0
0.6
100.0
269
237
116
108
30
760
35.4
31.2
15.3
14.2
3.9
100.0
資料:町調べ(平成 21 年 9 月 30 日現在)
11
公営住宅の建替事業や住戸の改善事業を行うために、既存住宅で新たな入居募集を停止している結果生じた
空き家のことをいいます。
- 23 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-24】
団地名
緑町
西園町
新西町
高岩
西町
新工町
五条町
弥生
花園町西
南が丘
上美生
美生
芽室太
栄町(借上)
北町(借上)
中央町(借上)
計
団地別高齢者、障がい者世帯数
入居世帯
(世帯)
109
186
68
65
79
39
8
14
117
32
10
6
6
8
9
4
760
高齢世帯
世帯数
構成比
(世帯)
(%)
57
52.3
87
46.8
39
57.4
10
15.4
11
13.9
11
28.2
8
100.0
3
21.4
58
49.6
11
34.4
4
40.0
4
66.7
3
50.0
2
25.0
3
33.3
1
25.0
312
41.1
高齢単身世帯
世帯数
構成比
(世帯)
(%)
48
44.0
50
26.9
15
22.1
3
4.6
2
2.5
6
15.4
8
100.0
1
7.1
40
34.2
4
12.5
3
30.0
0
0.0
3
50.0
0
0.0
1
11.1
0
0.0
184
24.2
障がい者世帯
世帯数
構成比
(世帯)
(%)
4
3.7
7
3.8
1
1.5
0
0.0
1
1.3
0
0.0
0
0.0
1
7.1
8
6.8
4
12.5
0
0.0
0
0.0
2
33.3
0
0.0
1
11.1
0
0.0
29
3.8
資料:町調べ(平成 21 年9月 30 日現在)
【表 1-25】
団地別収入超過世帯12・高額所得世帯数13
団地名
緑町
西園町
新西町
高岩
西町
新工町
五条町
弥生
花園町西
南が丘
上美生
美生
芽室太
栄町(借上)
北町(借上)
中央町(借上)
計
入居世帯
(世帯)
109
186
68
65
79
39
8
14
117
32
10
6
6
8
9
4
760
収入超過世帯
世帯数
構成比
(世帯)
(%)
0
0.0
15
8.1
3
4.4
6
9.2
8
10.1
1
2.6
0
0.0
2
14.3
4
3.4
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
39
5.1
高額所得世帯
世帯数
構成比
(世帯)
(%)
1
0.9
0
0.0
1
1.5
0
0.0
1
1.3
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
3
0.4
資料:町調べ(平成 21 年 9 月 30 日現在)
12
公営住宅法で定める基準を超える収入を有し、公営住宅に引き続き 3 年以上入居している世帯のことをいいます。
13
公営住宅法で定める基準を超える収入が最近 2 年間引き続き超え、かつ、公営住宅に引き続き 5 年以上入居して
いる世帯のことをいいます。
- 24 -
第1章 住宅に関わる地域特性
7
中心市街地区の特性
(1)中心市街地区と人口【図 1-17、表 1-26】(25,26 ページ)
中心市街地区は、都市計画用途地域の商業地域とその外縁 100mを含む地域及び近隣
商業地域を範囲として設定しています。地区の人口は、平成 21 年 9 月末現在 1,068 人
で、年齢別構成比では年少人口 11.6%、高齢人口 30.9%となっており、特に高齢人口の
割合が高くなっています。
(2)土地利用の状況【表 1-27】(26 ページ)
全体建物棟数の 70.6%を一般住宅が占めています。ただし、面積に着目してみると商
工業施設が棟数の割に 1 棟当たりの延べ床面積が大きくなっています。
(3)地価の推移【表 1-28】(26 ページ)
平成 21 年の基準値価格は、平成 13 年に比べて 28,500 円/㎡下落しており、約 40%
減少しています。
(4)芽室駅乗客数の推移【表 1-29】(26 ページ)
中心市街地区にはJR芽室駅がありますが、乗客数は 10 年前に比べ、年間 45,417
人減少し、約 24%減っており、1 日平均の乗客数も 124 人減少しています。
【図 1-17】
中心市街地区
中心市街地区
5丁目通
東
3
条
西
仲
通
西
1
条
本
通
西
2
条
東
仲
通
病
院
4丁目通
役場
3丁目通
3丁目通
商業
地域
西
2
条
本
通
鉄
南
西
1
条
東
仲
通
東
4
条
本
通
近商
地域
駅
JR線
東
3
条
本
通
鉄
南
東
3
条
本
通
鉄南2丁目通
- 25 -
第1章 住宅に関わる地域特性
【表 1-26】
中心市街地区の人口等
人口
地 区 名
15 歳未満
15∼64 歳
65 歳以上
(年少人口)
(生産年齢人口)
(高齢人口)
124
614
330
11.6%
57.5%
30.9%
(人)
中心市街
世帯数
面積
人口密度
(世帯)
(ha)
(人/ha)
1,068
地区
493
36.2
29.5
資料:町調べ(平成 21 年 9 月 30 日現在)
【表 1-27】
建物用途別の土地利用の状況
全体
共同住宅
病院
商工業施設
その他
890
628
25
10
209
18
100%
70.6%
2.8%
1.1%
23.5%
2.0%
96,954.55
43,870.94
7,369.22
1,618.69
39,962.52
4,133.18
100%
45.2%
7.6%
1.7%
41.2%
4.3%
建物棟数(棟)
総延べ床面積(㎡)
一般住宅
資料 平成19年度「めむろまちなかプラン」より
【表 1-28】
商業地の地価の推移
【表 1-29】JR芽室駅の乗客数の推移
芽室町
北海道平均
(本通2丁目9番1)
(商業地)
年間乗客数
(人)
1日平均
平成13年
71,000 円/㎡
75,000 円/㎡
平成14年
67,000 円/㎡
69,200 円/㎡
平成11年
187,767
514
平成15年
63,000 円/㎡
63,800 円/㎡
平成12年
189,735
519
平成16年
60,000 円/㎡
59,700 円/㎡
平成13年
172,326
472
平成14年
168,564
461
平成17年
56,000 円/㎡
57,100 円/㎡
平成15年
163,095
446
平成18年
52,000 円/㎡
58,800 円/㎡
平成16年
155,168
425
平成19年
48,800 円/㎡
71,600 円/㎡
平成17年
151,707
415
平成20年
45,500 円/㎡
75,200 円/㎡
平成18年
151,369
414
平成21年
42,500 円/㎡
68,300 円/㎡
平成19年
149,650
410
平成20年
142,350
390
資料:都道府県地価調査結果より
(人)
資料:JR 北海道
※【都道府県地価調査】
国土利用計画法による土地取引の規制を適正かつ円滑に実施
するため、国土利用計画法施行令第9条に基づき、都道府県
知事が毎年1回、各都道府県の基準地(平成20年は全国
23,749地点)について不動産鑑定士の鑑定評価を求め、
これを審査、調整し、一定の基準日(7月1日)における正
常価格を公表するものです。
- 26 -
芽室駅調べより
第1章 住宅に関わる地域特性
8
関連計画での位置づけ
(1)第4期芽室町総合計画
平成 20 年 3 月に「第4期芽室町総合計画」を策定し、「快適な住宅の推進」
、
「公営住
宅等ストックの総合活用」
、
「高齢者、障がい者に対応したバリアフリー住宅の普及促進」、
「公営住宅の適正な維持管理」等を位置づけています。また、同年同月に「芽室町公営住
宅等ストック総合活用計画」を策定し、成果指標として公営住宅の管理戸数を平成 24 年
度で 799 戸(平成 19 年 835 戸)としています。
(2)芽室町都市計画マスタープラン・緑の基本計画
平成 16 年 3 月に「芽室町都市計画マスタープラン」を策定し、土地利用については、
「住工混在の解消に向けた用途地域の配置の再検討」
、
「コンパクトでまとまりのある、利
便性の高い市街地の形成」、「市街地の空き地の有効活用」等を方向性として示していま
す。また、同時に策定した緑の基本計画では、緑の将来像を実現するための7つの基本方
針の基本施策として、既存緑地の保全、自然林の保護、農地の保全及び住宅地の緑化を設
定しています。
(3)芽室町公営住宅等ストック総合活用計画
平成 20 年 3 月に「芽室町公営住宅等ストック総合活用計画」を策定し、管理戸数を平
成 29 年度 734 戸、平成 39 年度 494 戸に設定しています。
(4)第4期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画
平成 21 年3月に「高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」を策定しており、公営住
宅の建て替えに関して高齢者の居住に配慮すること等が位置づけられています。
(5)第2期芽室町障がい者福祉計画
平成 21 年3月に「第 2 期芽室町障がい者福祉計画」を策定しており、障がい者の「地
域生活移行」の課題に対応するため、平成 23 年度末までに施設入所者の地域生活への移
行7人、退院可能な精神障がい者の地域生活への移行2人を目標としています。
(6)芽室町次世代育成支援後期行動計画
平成22年3月に「芽室町次世代育成支援後期行動計画」を策定し、「子どもを育成す
る家庭に適した良好な居住環境の確保」等が位置づけられる予定です。
(7)第1期芽室町住宅マスタープラン(前計画)
平成8年3月に「第1期芽室町住宅マスタープラン」を策定し、とくに主要テーマと地
域別展開の方針を定めて実施を図ってきたところです。
- 27 -
第2章 住宅・まちづくりに関する住民意向調査
第2章
1
住宅・まちづくりに関する住民意向調査
調査概要
(1)調査の目的
この調査は、第1期芽室町住宅マスタープランの見直しにあたり、アンケートにより町民
の方々の今後の住宅施策に対する意見やアイディアを収集し、見直しの基礎資料とすること
を目的として実施しました。
(2)調査期間
平成 21 年8月10日から8月25日まで
(3)調査の方法
アンケートの形式は、住宅・まちづくりに関する町民の方々の率直な意見等を収集できる
ように、自由記述式としました。
調査対象者は、町内の住宅・まちづくりに関連する7団体の役員、会員及びその関係者に
お願いすることとしました。また、一般の町民の方々にも広報誌とすまいるボードで周知し、
アンケート調査への協力をお願いしました。
その結果、合計 180 部を配布し、回収数は 150 部で、回収率は 83.3%となりました。
表 2-1
アンケート票の配布団体等
団
体
名
配布数
回収数
回収率
芽室町商工会
10 部
8部
80%
北海道建築士会十勝支部芽室分会
20 部
18 部
90%
芽室町消費者協会
10 部
9部
90%
芽室町社会福祉協議会
10 部
10 部
100%
芽室町農業協同組合
20 部
18 部
90%
芽室町市街地行政区
47 部
44 部
94%
芽室町郊外地行政区
38 部
21 部
55%
一般町民の方
25 部
22 部
88%
180 部
150 部
83.3%
合 計
(4)主な質問項目
主な質問項目は、以下のとおりです。
① 回答者の属性∼回答者自身、回答者の家族、居住歴など(選択)
② 現在居住している住宅や地域の住環境への不満、問題点(自由記述)
③ 住宅・住環境整備の考え方について(自由記述)
・現在、どんな人、世帯のための住宅が不足し、そのためにはどんな住宅や住環境を
どこに整備するのが良いですか。
・今後、新たにどんな人、世帯に住んでもらい、そのためにはどんな住宅や住環境を
どこに整備するのが良いですか。
④ 少子高齢化社会への対応について(自由記述)
・少子化に対してはどのような住宅と住環境が必要になってくると思いますか。
・高齢化に対してはどのような住宅と住環境が必要になってくると思いますか。
⑤ まちなか居住の考え方について(選択・自由記述)
⑥ 住宅・住環境について町に望むこと(自由記述)
- 28 -
第2章 住宅・まちづくりに関する住民意向調査
2
住民意向調査の結果(まとめ)
(1)回答者の属性
① 性別
《回答数 150、回答率 100%》
件数
② 年齢
《回答数 144、回答率 96.0%》
件数
構成比
構成比
男性
120
80.0%
20 歳代
4
2.8%
女性
30
20.0%
30 歳代
9
6.3%
150
100.0%
40 歳代
33
22.9%
50 歳代
46
31.9%
合計
60 歳代
34
23.6%
70 歳以上
18
12.5%
144
100.0%
合計
③ 職業
《回答数 147、回答率 98.0%》
件数
④ 家族人数
《回答数 131、回答率 87.3%》
構成比
件数
構成比
会社員
12
8.2%
1人
10
7.6%
団体職員
21
14.3%
2人
49
37.4%
会社、団体役員
15
10.2%
3人
25
19.1%
公務員
18
12.2%
4人
22
16.8%
自営(農業)
20
13.6%
5人
15
11.5%
自営(商工業)
6人以上
10
7.6%
131
100.0%
17
11.6%
パート・アルバイト
8
5.4%
専業主婦
3
2.0%
学生
0
0.0%
その他
無職
合計
3
2.0%
30
20.4%
147
100.0%
⑤ 家族構成
《回答数 146、回答率 97.3%》
件数
合計
⑥ 居住地域
《回答数 149、回答率 99.3%》
件数
構成比
単身世帯
11
7.5%
市街
夫婦世帯
59
40.4%
郊外
夫婦と子ども
41
28.1%
親と夫婦と子ども
26
17.8%
9
6.2%
146
100.0%
その他
合計
- 29 -
合計
構成比
123
82.6%
26
17.4%
149
100.0%
第2章 住宅・まちづくりに関する住民意向調査
⑦ 住宅の所有
《回答数 149、回答率 99.3%》
件数
⑧ 入居時期
《回答数 148、回答率 98.7%》
構成比
件数
構成比
自己の所有
112
75.2%
昭和 63 年以前
54
36.5%
親族の所有
18
12.1%
平成元∼5 年
20
13.5%
民間借家
9
6.0%
平成 6∼10 年
29
19.6%
公営・公団・公社住宅
3
2.0%
平成 11∼15 年
22
14.9%
給与住宅
3
2.0%
平成 16∼17 年
間借り
2
1.3%
平成 18 年以降
その他
2
1.3%
149
100.0%
合計
合計
5
3.4%
18
12.2%
148
100.0%
(2)現在居住している住宅や地域の住環境への不満、問題点
① 住宅に対するご不満や問題点は何ですか?
《回答数 106、回答率 70.6%》*( )内の数値は回答数、割合は設問毎の回答総数に対するもの
ア)住宅についての不満や問題点《回答数 22、割合 20.8%》
・老朽化により断熱性能が悪い(14)
・高齢化対応やバリアフリー化されていない(6)
・耐震性能に疑問(1)
・防音性能が悪い(1)
イ)家のまわりについての不満や問題点《回答数15、割合 14.2%》
・前面道路に対する不満(4)
・住宅敷地が狭い(4)
・除雪が大変(3)
・日当たりが悪く採光がとれない(3)
・駐車場が狭い(1)
ウ)問題点や不満は無い《回答数 69、割合 65.0%》
② 地域の住環境に対するご不満や問題点は何ですか?
《回答数 118、回答率 78.7%》
ア)自然環境・土地利用・衛生についての不満や問題点《回答数 26、割合 22.0%》
・空き店舗、空き家(7)
・ゴミ出しのマナー(6)
・周辺施設や道路からの騒音(4)
・カラス、猫、マイマイガ(4)
・緑化のスペースが少ない(3)
・街路樹の落ち葉(1)
・住宅地域内の工場による環境被害(1)
イ)基盤施設や公益施設についての不満や問題点《回答数 31、割合 26.3%》
・道路や歩道が整備されていない等(10)
・道路の除雪や排雪(9)
・交通環境が整備されていない(5)
・商業施設が遠い(2)
・外灯が暗い(2)
・通信環境が悪い(2)
・上水道が無い(1)
- 30 -
第2章 住宅・まちづくりに関する住民意向調査
ウ)コミュニティ等についての不満や問題点《回答数 9、割合 7.6%》
・地域の高齢化等(3)
・マンションやアパート入居者の町内会活動への無関心(6)
エ)その他《回答数 52、割合 44.1%》
・不満や問題点は無い(46)
・住環境は良く満足している(6)
(3)住宅・住環境整備の考え方について
① 現在、芽室町ではどんな人、世帯のための住宅が不足していると思いますか。また、
その人・世帯のためにどんな住宅・住環境を町内のどこに整備するのが良いと思います
か?
《回答数 108、回答率 72.0%》
どんな人、世帯のための
どんな住宅・住環境が
また、町内のどこに
住宅が不足していますか?
必要ですか?
整備しますか?
14
・高齢者、高齢単身者
・バリアフリー 住宅
・自然環境がいいところ
(回答数 28、
割合 25.9%)
・老人保健施設、グループホ
・中心市街地
ーム15
・病院の近く
・高齢者用の住宅
・スーパー、商店の近く
・公営住宅の建て替え
・要介護者
(3)
・障がい者
(4)
・医療や福祉サービスが受け
・中心市街地
られる共同住宅
・グループホーム、児童福祉
・中心市街地
施設などの複合住宅
・若年者
・低家賃
・中心市街地
(9)
・一戸建て住宅
・スーパー、商店の近く
・子育て世帯
・公営住宅
・中心市街地
(9)
・託児所、保育所の充実
・保育所、学校などの近く
・低所得者(6)
・公営住宅
・中心市街地
・母子家庭
・設備が整った住宅
・中心市街地
(3)
・勤労者
(3)
・多家族(2)
・スーパーの近く
・プライバシーを考慮した住
・東工業団地の近く
宅
・平屋一戸建て
・中心市街地の近く
・不足していない、わから
ない
(回答数 34、
割合 31.5%)
・その他(7)
14
建築設計において,段差や仕切りをなくすなど高齢者や障がい者に配慮をすることです。
15
障がい者・高齢者などが援助を受けながら共同生活を営む施設をいい、特に少人数の知的障がい者や精神障が
い者が就労しつつ,日常生活の援助を受けて共同で生活する施設をいいます。
- 31 -
第2章 住宅・まちづくりに関する住民意向調査
②
今後、芽室町に新たにどんな人・世帯に住んでもらいたいですか。そのためにはどん
な住宅・住環境を町内のどこに整備するのが良いと思いますか?
《回答数 112、回答率 74.7%》
新たにどんな人、世帯に
どんな住宅・住環境が
また、町内のどこに
住んでもらいたいですか?
必要ですか?
整備しますか?
・若い世代、子育て世帯
・低家賃、安価で住める住宅
・中心市街地
(回答数 67、割合 59.8%)
・公営住宅
・東めむろ
・戸建て住宅
・中心市街地の周辺
・保育所、子供の遊び場
・公営住宅跡地
・緑、公園、広場のある環境
・学校の近く
・働く場
・勤労者
(回答数 11、割合 9.8%)
・多様な世帯
・若い世帯、中年世帯、高齢
世帯が助け合える環境
・バリアフリー住宅
(5)
・移住者
(5)
・新規農業従事者(3)
・中心市街地
・学校の近く
・市街地中心部
・空き地
・十勝らしい自然環境に囲ま
・上美生や祥栄
れた場所
・離農跡地を整備
・病院の近く
・必要ない、わからない
(11)
・その他(10)
(4)少子高齢化社会への対応について
今後、ますます少子化、高齢化が進んでいくものと予想されていますが、少子高齢化社会
ではどのような住宅・住環境が必要になってくると思いますか。
① 少子化に対してどのような住宅が必要ですか?
《回答数 89、回答率 59.3%》
ア)子育て世帯のために、部屋数の多い2世帯、3世帯で住める住宅、広い住宅、戸建て借
家、平屋建て、子育て支援のある住宅、マンション、間取りの工夫やバリアフリー・オー
ル電化等の整った住宅が必要。(27)
イ)子育て世帯のために、低家賃の借家、低価格宅地・住宅、公営住宅、生活費補助等の支
援が必要。(22)
ウ)子育て世帯のために、施設の利便性や、安心して子育てできる生活環境が必要。(9)
エ)その他、分からない、必要ない(31)
② 少子化に対してどのような住環境が必要ですか?
《回答数 89、回答率 59.3%》
ア)子育て世帯のために、学校、病院が整った環境、保育所、幼稚園、学童保育の充実が必
要であるとともに、歩道付き、段差無しなど安全な道路、交通環境の改善、清潔で安全に
遊べる公園、遊び場等が必要。(44)
イ)子育て世帯のために、地域、隣近所、町内会などの相互扶助による子育て環境の充実、
子育て世帯、高齢者等の混在するコミュニティ形成、出産手当、子供手当、低価格住宅な
どの子育て支援等が必要。(21)
ウ)その他、特にない、わからない(24)
- 32 -
第2章 住宅・まちづくりに関する住民意向調査
③ 高齢化に対してどのような住宅が必要ですか?
《回答数 110、回答率 73.3%》
ア)高齢者のために、ユニバーサルデザイン化、バリアフリーで、庭付き平屋の住宅や、広
くて、オール電化・省エネ、緊急通報等の整った住宅が必要。(51)
イ)高齢者のために、一人暮らし高齢者向けマンション・共同住宅、若年世帯と混在できる
集合住宅やケアハウス、グループホーム等のケア付き住宅が必要。
(32)
ウ)高齢者のために、病院や商店に近い利便性の高い環境や、近隣の声かけ、子どもが親を
フォローする等の環境が必要。(9)
エ)高齢者のために、低家賃の住宅、公営住宅等が必要。(6)
オ)その他、分からない、なし(12)
④ 高齢化に対してどのような住環境が必要ですか?
《回答数 92、回答率 61.3%》
ア)高齢者のために、病院、商店、公共施設等が近くにある環境、安全な道路、歩道が整備
され、シャトルバス16など交通の利便性のよいバリアフリーのまちづくりが必要。(53)
イ)高齢者のために、地域での見守りやボランティアによる良好なコミュニティ形成のほか、
気軽に集まり交流できる場所、宅配、出張サービス、デイサービス等の充実が必要。(27)
ウ)その他、わからない(12)
(5)まちなか居住の考え方について
住むという視点から、芽室町の中心市街地区の良さは何だと思いますか。また、そのよう
な良さをもつ中心市街地区において、どのような世帯向けの住宅が必要だと思いますか。ま
た、なぜそう思いますか。
① 中心市街地区に住む場合の良さとは何ですか?
《回答数 126、回答率 84.0%》
ア)JR駅等の交通手段が充実し、医療施設、商業・飲食施設、公共公益施設が近くにあり、
生活の利便性がよく、車がなくても自転車や徒歩で生活ができること。(108)
イ)イベントやサークル等の娯楽、人との交流などの活気があり、安心感があるとともに、
緑があり、除排雪が充実していること。
(12)
ウ)その他、よくわからない(6)
② どのような世帯向けの住宅が必要ですか?(選択・複数回答)
210 件の回答のうち、一番多かったのは高齢世帯 89 件(42.4%)、次いで子育て世帯 63
件(30.0%)
、夫婦世帯21件(10.0%)、単身世帯 16 件(7.6%)
、大家族世帯 9 件(4.3%)
、
その他 12 件(5.7%)という結果になりました。
③ また、中心市街地区に住む場合に気になる点、問題点はありますか?
《回答数 101、回答率 67.3%》
ア)交通量、路上駐車が多いこと、歩道の改善など、交通環境の向上が必要であるとともに、
駐車場、駐車スペースの不足や騒音が問題点。(29)
16
近距離を何度も頻繁運行するバスのことで、このような運行をするバス自体をさすこともあれば、愛称として
使われることもあります。また、地域コミュニティ内を結ぶコミュニティバスの愛称として使用されることも
あります。
- 33 -
第2章 住宅・まちづくりに関する住民意向調査
イ)商店、デパートが減少し、空き店舗、空き地が増え、空洞化している一方、家賃が高く、
敷地が狭いことが問題点。(21)
ウ)高齢者が多く活気がなく、近所づきあい・コミュニティが活発ではない。また、プライ
バシーや防犯が問題点。(16)
エ)自然眺望、樹木、身近な公園が少なく、緑、史跡、景観等を大切にするとともに、公園、
緑化の充実が問題点。(11)
オ)その他、特になし(24)
④ 中心市街地区に望む住宅・住環境はどのようなものですか?
《回答数 76、回答率 50.7%》
ア)道路や歩道の改善、公共施設等の利便性の向上とともに、空き店舗を活用するなど、ま
ちの顔として、活気、賑わいのあるところにする。(23)
イ)民間マンション、2世帯住宅、広い敷地の住宅、高耐久の住宅、公共施設や店舗との併
用住宅などがあり、プライバシーを守りつつ、住商の混在した住環境を形成すること。
(17)
ウ)子育て世帯向けの安価な家賃の借家や高齢者向け住宅を整備し、若年者、高齢者が混在
し、相互扶助の関係で生活できる環境。(11)
エ)歴史的な建物の保全、きれいな街並みなど、景観へ配慮するとともに、緑や、交流の持
てる広場・公園。(10)
オ)その他、特になし、よくわからない(15)
(6)住宅・住環境について町に望むこと
今後も芽室町で生活していくうえで、住宅・住環境について、町に望むこと、力を入れて
ほしいと思うことやその他、住宅・住環境について、自由に記入してください。
《回答数 96、回答率 64.0%》
ア)交通環境の向上、駐車場整備、無料マイクロバスの運行、除雪対策、ゴミ対策、外灯整
備等により安全安心なまちづくりを推進してほしい。(20)
イ)公営住宅は、老朽ストックの改善、借り上げ制度活用推進を図るとともに、新設や入居
要件緩和を検討してほしい。(12)
ウ)高齢者向け住宅の整備、福祉施設の充実に加え、サブリース17やリバースモゲージ18など、
高齢者支援策を検討してほしい。(12)
エ)緑化推進、空き地の草刈・街路樹の剪定、空き地・空き家の管理等を徹底してほしい。
(11)
オ)中心市街地の活性化や働く場の確保を推進してほしい。(9)
カ)子育て世帯、高齢世帯の混在の仕組みづくりや地域の交流等を促進する仕組みづくりを
検討してほしい。(6)
キ)新規宅地開発の促進、既存住宅の性能向上への補助など、民間住宅支援を検討してほし
い。(6)
ク)子育て支援公営住宅の整備や保育所の新設等、子育て支援策を検討してほしい。(3)
ケ)その他、特にない、なし(17)
17
建物オーナーが管理会社等に建物を貸し、つぎに管理会社等が第3者となる入居者に貸すことです。(転貸借)
18
持ち家を担保に生活資金を得る高齢者向けの老後の生活資金供給を補うセーフティーネットとしての役割が期
待されているしくみで、生活資金の返済は不動産を売却して行う制度のことです。
- 34 -
第3章 課題の抽出
第3章
1
課題の抽出
住宅に関わる地域特性からの課題
第1章「住宅に関わる地域特性」の調査結果と第2章「住宅・まちづくりに関する住民意向調
査」の結果から、それぞれの特性ごとに課題を抽出し、課題1から課題7まで整理しました。
(1)自然環境の特性からの課題
課題 1 自然環境との共生
積雪寒冷の気候風土に対応するとともに、日照時間の長さを有効に活用するなど、美しい自
然環境との共生の必要があります。
抽出
現
況
課題に繋がる町民からの主な意見
●美しい自然環境、総面積の約 82 パーセント
が山林と畑です。
●年間を通して日照時間に恵まれ、気温の年較
差が大きく、降水量の少ない大陸性気候が特
徴です。
○住宅に対する不満や問題点
・老朽化にともない断熱性能が落ち、冬が寒いので問題があ
る。
・積雪時、強風があると玄関前に雪が溜まることが不満であ
る。
・雪捨て場がなく、除雪が大変である。日当たりが悪く不満
である。
○どんな人に住んでもらいたいか
・移住者に十勝らしい自然環境に囲まれた所に住んで欲しい。
○まちなかに望むこと
・芽室らしく近くに緑があり、心休まる静かな地域に住める
ことが重要。
・高齢者のための自然環境がいい場所の住宅がまちなかに不
足している。
○高齢者に対して必要な住環境
・高齢者のために緑豊かなやさしいまちづくりが必要。
- 35 -
第3章 課題の抽出
(2)人口・世帯の特性からの課題
課題 2 人口の定住と少子高齢化への対応
総人口及び総世帯数は増加していますが、今後も定住人口の増加を促進し、急速な少子高齢
化に対応した住環境の整備や子育て世帯に対応した住宅施策を検討する必要があります。
抽出
現
況
課題に繋がる町民からの主な意見
●平成7年を境に、横ばいの推移を示していた
人口が増加に転じ、平成 17 年国勢調査では
○どんな人の住宅が不足しどこに整備するべきか
・広い住宅に住む高齢者の単身者が増え、子育て世代は狭い
18,300 人となっています。
住宅に住んでいるというミスマッチを解消すべき。
●世帯数は増加傾向を示しており、平成 17 年
・町の中に空地があるところを若い世代や高齢者に住んでも
国勢調査では 6,623 世帯となっています。
らう。
●高齢人口(65 歳以上)は、平成 17 年で
・新市街地の今はいいが、これからどうなるのか。中心市街
21.5%と全道、十勝支庁と同程度なってい
地は高齢化が顕著であり、町内会の運営に支障があるた
す。15 年間(平成2∼17 年)の推移をみる
め、若者定住住宅の配置を考えるべき。
と、1.8 倍と急速に増加しています。
○少子化に対して必要な住宅
●合計特殊出生率については微減傾向にあり
・子育て世帯のために、部屋数の多い2世帯、3世帯で住め
ましたが、平成 18 年に若干の増加に転じて
います。
る住宅、広い住宅、戸建て借家等が必要。
・子育て世帯のために、平屋建て、子育て支援のある住宅、
●年々、世帯規模の縮小化が進んでおり、平均
マンション、間取りの工夫やバリアフリーでオール電化等
世帯人員は、平成 17 年国勢調査において1
世帯あたり 2.76 人となっています。
の整った住宅が必要。
・子育て世帯のために、低家賃の借家、低価格宅地と住宅、
●家族類型別世帯数をみると、「夫婦+子」
32.2%、「夫婦のみ」25.4%、「単独世帯」
公営住宅、生活費補助等の支援が必要。
・子育て世帯のために、施設の利便性や、安心して子育てで
20.7%の順に多く、「夫婦+子」の構成比は
きる生活環境が必要。
減少傾向、「夫婦のみ」、「単独世帯」の構成
○高齢化に対して必要な住宅
比は増加傾向にあります。
・高齢者のために、一人暮らし高齢者向けマンションや共同
●世帯人員別世帯数をみると、1∼2人の小規
住宅、若年世帯と混在できる集合住宅やケアハウス、グル
模世帯が過半を占めていますが、全道、郡部、
十勝支庁と比較すると、その割合は最も低く
ープホーム等のケア付き住宅が必要。
・高齢者のために、ユニバーサルデザイン化、バリアフリー
なっています。
で、庭付き平屋の住宅や、広くて、オール電化や省エネ、
●平成 17 年国勢調査において、町内に常住す
緊急通報等の整った環境が必要。
る 15 歳以上の就業者町内従業率 68.3%、
・高齢者のために、低家賃の住宅、公営住宅等が必要。
また、町内で従業する 10,247 人のうち、帯
・高齢者のために、病院や商店に近い利便性の高い環境や、
広市から 27.1%、音更町から 5.0%が芽室
近隣の声かけ、子どもがフォローする等の環境が必要。
町に通勤しています。
○町に望むこと
●市街地内の行政区において、既に年少人口
・高齢者向け住宅の整備、福祉施設の充実に加え、サブリー
15%未満で、高齢者人口 26.1%以上の地区
スやリバースモゲージなど、高齢者支援策を検討してほし
は、まちの中心部に集中している状況にあり
い。
ます。
・子育て世帯、高齢世帯の混在の仕組みづくりや地域の交流
等を促進する仕組みづくりを検討してほしい。
- 36 -
第3章 課題の抽出
(3)住宅事情の特性からの課題
課題 3 耐震性能と居住環境の改善
住宅は量的には確保されていますが、新耐震基準を満たしていない住宅や高齢社会に対応し
ていない住宅が多いため、防災や安全性の観点からも質の高い居住環境を確保する必要があり
ます。
抽出
現
況
課題に繋がる町民からの主な意見
●普通世帯数 6,110 世帯に対して 6,630 戸
○住宅についての不満や問題点
(うち空き家 660 戸)の住宅があり、世帯
・住宅についての不満や問題点は、耐震性能、老朽化による
数に対して 8.5%の余裕、空き家率 10.0%
断熱性能、高齢化対応、バリアフリー化、防音性能等があ
となっています。
る。
●住宅に住む一般世帯の割合は、平成 17 年で
・家まわりについての不満や問題点は、除雪、住宅と敷地が
99.4%であり、微増傾向が続いています。
●民営借家居住世帯の増加が著しく、公的借家
は世帯数が増加しているものの、その割合は
狭いこと、日当たりや採光、駐車場、前面道路等がある。
○住環境についての不満や問題点
・周囲の自然環境、土地利用、衛生状況についての不満や問
減少傾向にあります。
題点は、緑化、騒音、ゴミ、街路樹、カラス、空き店舗、
●既存住宅の建築時期をみると、建築後既に
25 年以上を経過している新耐震基準以前の
工場等に関することがある。
・基盤施設や公益施設についての不満や問題点は、商業施設、
昭和 55 年までに建築された住宅が 31.8%
道路と歩道、交通環境、除雪、外灯、上水道、通信環境等
を占めています。
に関することがある。
●平成 21 年 3 月末現在、本町の市街地部にお
・コミュニティ等についての不満や問題点は、地域の高齢化
ける民間共同住宅は 904 戸となっており、
中心市街地周辺の地区に集中しています。
●高齢世帯は、平成 17 年国勢調査で 2,510
や町内活動に関することがある。
○町に望むこと
・緑化推進、空き地の草刈、街路樹の剪定、空き地や空き家
世帯 37.9%を占めており、急速な増加傾向
の管理等を徹底してほしい。
となっています。また、住宅所有関係の割合
・交通環境の向上、駐車場整備、無料マイクロバスの運行、
は、持ち家が高く、公的借家、民営借家は低
除雪対策、ゴミ対策、外灯整備等により安全安心なまちづ
くなっていますが、推移をみると、持ち家は
くりを推進してほしい。
微減傾向、公的借家、民営借家は微増傾向と
なっています。
既存住宅において、「高齢者などのための設
備は全くない」の住宅は 53.4%、持ち家で
はそれが 43.6%、借家では 79.2%が備えて
いない状況にあります。
- 37 -
第3章 課題の抽出
(4)住宅事情の特性からの課題
課題 4 新たな住宅市場への環境整備
新築による持ち家取得だけではなく、今後は「住宅のリフォーム」や「中古住宅の購入」も
できる住宅市場の環境整備に取り組む必要があります。
抽出
現
況
課題に繋がる町民からの主な意見
●過去 10 年間の新規住宅建設は、年平均
184.9 戸(持ち家 121.8 戸、貸家 61.1 戸)
○どんな人の住宅が不足しているか
・高齢者、高齢単身者、要介護者、障がい者、若年者、子育
となっており、平成 17 年度以降は増加傾向
て世帯、低所得者、母子家庭、勤労者等。
にありましたが、平成 20 年度は大幅に減少
○新たに住んでほしい世帯
しています。
・若い世代、子育て世帯、勤労者、退職者、地域にとけ込む
●持ち家取得の状況をみると、「新築(建替を
人、文化人、新規農業従事者等。
除く)」(注文住宅)が最も多く 58.1%を占
○町に望むこと
め、次いで「建替」
、「新築の住宅を購入」(建
・新規宅地開発の促進、既存住宅の性能向上への補助など、
売住宅)となっています。
民間住宅支援を検討してほしい。
●平成 21 年現在、本町における住宅地の地価
は平均 20,025 円/㎡、周辺市町と比較する
と、帯広市より約 9,000 円、音更町より約
2,400 円安く、幕別町と同程度、清水町より
約 5,200 円高くなっています。
- 38 -
第3章 課題の抽出
(5)居住水準の特性からの課題
課題 5 民営借家の居住水準の向上
最低居住水準の達成率では持ち家と借家の差はないが、誘導居住水準の達成率では、持ち家
に比較して借家の達成率が低く、このため特に民営借家の居住水準の向上の必要があります。
抽出
現
況
課題に繋がる町民からの主な意見
●既存住宅の平均延べ床面積は着実に増加し
○住宅についての不満や問題点
ており、持ち家、民営借家、給与住宅は、全
・住宅についての不満や問題点は、耐震性能、老朽化による
道、郡部と比較して、最も高い水準となって
断熱性能、高齢化対応、バリアフリー化、防音性能等があ
います。公営借家については、北海道平均、
る。
郡部平均を下回っています。
○町に望むこと
●最低居住水準達成率は 96.1%(
「水準以上で
・公営住宅は、老朽ストックの改善、借り上げ制度活用推進
設備条件を満たす」世帯は 80.2%)となっ
を図るとともに、新設や入居要件緩和を検討してほしい。
ており、全道の 95.8%(
「水準以上で設備条
・新規宅地開発の促進、既存住宅の性能向上への補助など、
件を満たす」世帯は 76.3%)を上回ってい
ます。
●誘導居住水準達成率は 68.5%(
「水準以上で
設備条件を満たす」世帯は 59.8%)となっ
ており、全道の 67.2%(
「水準以上で設備条
件を満たす」世帯は 51.9%)を若干上回っ
ています。住宅所有関係別にみると、持ち家
と借家で達成率に大きな差があります。
- 39 -
民間住宅支援を検討してほしい。
第3章 課題の抽出
(6)公共賃貸住宅の特性からの課題
課題 6 公営住宅等の役割の明確化
民営借家との役割分担を明確にした上で、真に公営住宅等を必要としている低所得者に対し、
安定的な居住環境を確保するため、特に高齢世帯や子育て世帯等に対応した公営住宅等へ計画
的に更新していく必要があります。
抽出
現
況
課題に繋がる町民からの主な意見
●町内の公共賃貸住宅 835 戸は全て町営とな
っており、その内訳は公営住宅 777 戸、改
○どんな人の住宅が不足しているか
・高齢者、高齢単身者、要介護者、障がい者、若年者、子育
良住宅 50 戸、特定公共賃貸住宅 8 戸となっ
ています。
て世帯、低所得者、母子家庭、勤労者等。
○新たに住んでほしい世帯
●構造は簡易耐火構造が 82.3%、準耐火構造
・若い世代、子育て世帯、勤労者、退職者、地域にとけ込む
が 10.8%を占め、近年は簡易耐火構造以外
人、文化人、新規農業従事者等。
の構造手法へシフトしています。新耐震基準
○町に望むこと
を満たしていない住戸は、全体の 69.8%を
・公営住宅は、老朽ストックの改善、借り上げ制度活用推進
占めています。
を図るとともに、新設や入居要件緩和を検討してほしい。
●平成 21 年 9 月末現在、全住戸の 47.1%が
・子育て支援公営住宅の整備や保育所の新設等、子育て支援
耐用年限を満了、75.1%が耐用年限の 1/2
を経過しており、これらは全て簡易耐火構造
となっています。
●平成 21 年 9 月末現在、入居世帯数は 760
世帯、入居率は 91.0%となっています。
●単身、2人世帯といった小規模世帯が 60%
を超えており、特に高齢世帯では単身世帯が
59.0%を占めています。
●高齢世帯は入居世帯数の 41.1%、そのうち
高齢単身世帯は 24.2%を占め、約 4 世帯に
1 世帯の割合となっています。障がい者世帯
は入居世帯数の 3.8%となっています。
●収入超過世帯は入居世帯数の 5.1%、高額所
得世帯は 0.4%となっています。
- 40 -
策を検討してほしい。
第3章 課題の抽出
(7)中心市街地の特性からの課題
課題 7 まちなか居住のさらなる推進
中心市街地では人口減少、少子高齢化が進んでいるため、まちなかの土地の有効利用と活性
化を図るうえからも、多様な世帯に対応できる居住環境を更に推進する必要があります。
抽出
現
況
課題に繋がる町民からの主な意見
●中心市街地区は、都市計画用途地域の商業地
域とその外縁 100mを含む地域及び近隣商
業地域を範囲として設定しています。地区の
人口は、平成 21 年 9 月末現在 1,068 人で、
年齢別構成比では年少人口 11.6%、高齢人
口 30.9%となっており、特に高齢人口の割
合が高くなっています。
●全体建物棟数の 70.6%を一般住宅が占めて
います。ただし、面積に着目してみると商工
業施設が棟数の割に 1 棟当たりの延べ床面
積が大きくなっています。
●平成 21 年の基準値価格は、平成 13 年に比
べて 28,500 円/㎡下落しており、約 40%
減少しています。
●中心市街地区にはJR芽室駅がありますが、
乗客数は 10 年前に比べ、年間 45,417 人減
少し、約 24%減っており、1 日平均の乗客
数も 124 人減少しています。
○住環境についての不満や問題点
・周囲の自然環境、土地利用、衛生状況についての不満や問
題点は、緑化、騒音、ゴミ、街路樹、カラス、空き店舗、
工場等に関することがある。
・基盤施設や公益施設についての不満や問題点は、商業施設、
道路と歩道、交通環境、除雪、外灯、上水道、通信環境等
に関することがある。
・コミュニティ等についての不満や問題点は、地域の高齢化
や町内活動に関することがある。
○どんな人の住宅が不足しどこに整備するべきか
・広い住宅に住む高齢者の単身者が増え、子育て世代は狭い
住宅に住んでいるというミスマッチを解消すべき。
・町の中に空地があるところを若い世代や高齢者に住んでも
らう。
・新市街地の今はいいが、これからどうなるのか。中心市街
地は高齢化が顕著であり、町内会の運営に支障があるため、
若者定住住宅の配置を考えるべき。
○まちなか居住の良いところ
・JR駅等の交通手段が充実し、医療施設、商業や飲食施設、
公共公益施設が近くにあり、生活の利便性がよく、車がな
くても自転車や徒歩で生活ができる。
・イベントやサークル等の娯楽、人との交流などの活気があ
り、安心感があるとともに、緑があり、除排雪が充実して
いる。
○まちなかにはどんな世帯向け住宅が必要なのか
・ 高 齢 世 帯 42.4 % 、 子 育 て世 帯 30.0 %、 夫 婦 世 帯
10.0%、単身世帯 7.6%大家族世帯 4.3%、その他
5.7%
○まちなか居住の問題点
・自然眺望、樹木、身近な公園が少なく、緑、史跡、景観等
を大切にするともに、公園、緑化の充実が必要である。
・商店、デパートが減少し、空き店舗、空き地が増え、空洞
化している一方、家賃が高く、敷地が狭い。
・交通量、路上駐車が多いこと、歩道の改善など、交通環境
の向上が必要であるとともに、駐車場、駐車スペースの不
足や騒音の問題もある。
・高齢者が多く活気がなく、近所づきあいやコミュニティが
活発ではない。また、プライバシーや防犯の心配もある。
○まちなか居住に望むこと
・歴史的な建物の保全、きれいな街並みなど、景観へ配慮す
るとともに、緑や交流の持てる広場や公園がほしい。
・子育て世帯向けの安価な家賃の借家や高齢者向け住宅を整
備し、若年者、高齢者が混在し、相互扶助の関係で生活で
きる環境にしてほしい。
・民間マンション、2世帯住宅、広い敷地の住宅、高耐久の
住宅、公共施設や店舗との併用住宅などがあり、プライバ
シーを守りつつ、住商の混在した住環境を形成すべき。
・道路や歩道の改善、公共施設等の利便性の向上とともに、
空き店舗を活用するなど、まちの顔として、活気、賑わい
のあるところにしてほしい。
○町に望むこと
・中心市街地の活性化や働く場の確保を推進してほしい。
・交通環境の向上、駐車場整備、無料マイクロバスの運行、
除雪対策、ゴミ対策、外灯整備等により安全安心なまちづ
くりを推進してほしい。
- 41 -
第3章 課題の抽出
2
関連計画からの課題
各種計画を進めている中で、住環境に関連して課題となっているものを抽出し、関連計画から
の課題として、課題8から課題 14 までを整理しました。
(1)第4期芽室町総合計画からの課題
課題 8 総合計画との整合性
総合計画に位置づけられている施策について、進捗状況を確認するとともに、計画どおり進
んでいないものについては、実現可能な手法を検討する必要があります。
抽出
関連計画の位置付け
課題に繋がる町民からの主な意見
●平成 20 年 3 月に「第4期芽室町総合計画」
を策定し、「快適な住宅の推進」、「公営住宅
○町に望むこと
・住宅行政の推進、公民の連携。
等ストックの総合活用」
、
「高齢者、障がい者
に対応したバリアフリー住宅の普及促進」、
「公営住宅の適正な維持管理」等を位置づけ
ています。また、同年同月に「芽室町公営住
宅等ストック総合活用計画」を策定し、成果
指標として公営住宅の管理戸数を平成 24 年
度で 799 戸(平成 19 年 835 戸)としてい
ます。
- 42 -
第3章 課題の抽出
(2)芽室町都市計画マスタープラン・緑の基本計画からの課題
課題 9
居住によるまちなかの魅力づくり
中心市街地の空き家、空き店舗が増えてきている状況から、今後、まちなかにどのような魅
力をつくっていくのか、公的住宅のまちなか居住だけではなく、民間借家を含めた「居住」と
いう観点から検討する必要があります。
抽出
関連計画の位置付け
課題に繋がる町民からの主な意見
●平成 16 年 3 月に「芽室町都市計画マスター
プラン」を策定し、土地利用については、「住
工混在の解消に向けた用途地域の配置の再
検討」
、「コンパクトでまとまりのある、利便
性の高い市街地の形成」、「市街地の空き地
の有効活用」等を方向性として示していま
す。また、同時に策定した緑の基本計画では、
緑の将来像を実現するための7つの基本方
針の基本施策として、既存緑地の保全、自然
林の保護、農地の保全及び住宅地の緑化を設
定しています。
○まちなか居住に望むこと
・子育て世帯向けの安価な家賃の借家や高齢者向け住宅を整
備し、若年者、高齢者が混在し、相互扶助の関係で生活で
きる環境にしてほしい。
・民間マンション、2世帯住宅、広い敷地の住宅、高耐久の
住宅、公共施設や店舗などの併用住宅などがあり、プライ
バシーを守りつつ、住商の混在した住環境を形成すべき。
・道路や歩道の改善、公共施設等の利便性の向上とともに、
空き店舗を活用するなど、まちの顔として、活気、賑わい
のあるところにしてほしい。
○まちなかに望むこと
・芽室らしく近くに緑があり、心休まる静かな地域に住める
ことが重要。
・高齢者のための自然環境がいい場所の住宅がまちなかに不
足している。
○町に望むこと
・住宅行政の推進、公民の連携。
(3)芽室町公営住宅等ストック総合活用計画からの課題
課題 10 公営住宅跡地の土地利用の方向性
老朽化した公営住宅団地は、まちなか居住の考え方に基づき、中心市街地への建替を進めて
いるが、建替後の跡地をどのような土地利用としていくのか明確な方向性を出す必要がありま
す。
抽出
関連計画の位置付け
課題に繋がる町民からの主な意見
●平成 20 年 3 月に「芽室町公営住宅等ストッ
ク総合活用計画」を策定し、管理戸数を平成
29 年度 734 戸、平成 39 年度 494 戸に設
定しています。
○どんな人の住宅が不足しているか
・高齢者、高齢単身者、要介護者、障がい者、若年者、子育
て世帯、低所得者、母子家庭、勤労者等。
○新たに住んでほしい世帯
・若い世代、子育て世帯、勤労者、退職者、地域にとけ込む
人、文化人、新規農業従事者等。
- 43 -
第3章 課題の抽出
(4)高齢者保健福祉計画・介護保険事業第4期計画からの課題
課題 11 高齢者が健康で自立した生活のできる居住環境
高齢者が可能な限り健康で自立した生活を送ることができるよう、地域の実情に応じた高齢
者福祉、介護保険の体制を計画的に確保する必要があります。
抽出
関連計画の位置付け
課題に繋がる町民からの主な意見
●平成 21 年3月に「高齢者保健福祉計画・介
護保険事業計画」を策定しており、公営住宅
の建て替えに関して高齢者の居住に配慮す
ること等が位置づけられています。
○高齢化に対して必要な住宅
・高齢者のために、一人暮らし高齢者向けマンションや共同
住宅、若年世帯と混在できる集合住宅やケアハウス、グル
ープホーム等のケア付き住宅が必要。
・高齢者のために、ユニバーサルデザイン化、バリアフリー
で、庭付き平屋の住宅や、広くて、オール電化や省エネ、
緊急通報等の整った環境が必要。
・高齢者のために、低家賃の住宅、公営住宅等が必要。
・高齢者のために、病院や商店に近い利便性の高い環境や、
近隣の声かけ、子どもがフォローする等の環境が必要。
○高齢化に対して必要な住環境
・高齢者のために、病院、商店、公共施設等が近くにある環
境、安全な道路、歩道が整備され、シャトルバスなど交通
の利便性のよいバリアフリーのまちづくりが必要。
・高齢者のために、地域での見守りやボランティアによる良
好なコミュニティ形成のほか、気軽に集まり交流できる場
所、宅配、出張サービス、デイサービス等の充実が必要。
(5)第2期芽室町障がい者福祉計画からの課題
課題 12 障がい者の居住環境の向上
障がいの有無に関わらず互いに人格と個性を尊重し支え合い、地域で共に暮らしていく「共
生社会」を目指すため、日常生活の利便性の向上を図る必要があります。
抽出
関連計画の位置付け
課題に繋がる町民からの主な意見
●平成 21 年3月に「第 2 期芽室町障がい者福
祉計画」を策定しており、障がい者の「地域
○どんな人の住宅が不足しているか
・高齢者、高齢単身者、要介護者、障がい者、若年者、子育
て世帯、低所得者、母子家庭、勤労者等。
生活移行」の課題に対応するため、平成 23
年度末までに施設入所者の地域生活への移
行7人、退院可能な精神障がい者の地域生活
への移行2人を目標としています。
- 44 -
第3章 課題の抽出
(6)芽室町次世代育成支援後期行動計画からの課題
課題 13 子どもを育成する家庭に適した良好な居住環境
核家族化の進行、就労構造の変化、地域社会における人間関係の希薄化など、子ども自身だけ
ではなく、子どもが育つ中心的な場所である家庭に大きな環境の変化があるため、次世帯を担う
子どもが健やかに育つ居住環境を確保する必要があります。
抽出
関連計画の位置付け
課題に繋がる町民からの主な意見
●平成22年3月に「芽室町次世代育成支援後
期行動計画」を策定し、「子どもを育成する
家庭に適した良好な居住環境の確保」等が位
置づけられる予定です。
○少子化に対して必要な住宅
・子育て世帯のために、部屋数の多い2世帯、3世帯で住め
る住宅、広い住宅、戸建て借家等が必要。
・子育て世帯のために、平屋建て、子育て支援のある住宅、
マンション、間取りの工夫やバリアフリーでオール電化等
の整った住宅が必要。
・子育て世帯のために、低家賃の借家、低価格宅地と住宅、
公営住宅、生活費補助等の支援が必要。
・子育て世帯のために、施設の利便性や、安心して子育てで
きる生活環境が必要。
(7)第1期芽室町住宅マスタープラン(前計画)からの課題
課題 14 住宅政策上の主要テーマの継承
前計画で住宅政策上の主要テーマとして位置づけられたもののうち、継続して実施すべきも
のは、継承する必要があります。
抽出
関連計画の位置付け
●平成8年3月に「第1期芽室町住宅マスタ
ープラン」を策定し、とくに主要テーマと
地域別展開の方針を定めて実施を図って
きたところです。
- 45 -
第3章 課題の抽出
3
主要課題の設定
地域特性の結果から抽出した課題と関連計画から抽出した 14 課題を、今後の住宅施策の展開
に向けた課題として、5つの主要課題に整理しました。
各特性からの抽出課題
主
要
課
題
1
課題 1
自然環境との共生
課題 2
人口の定住と少子高齢化への対応
課題 3
耐震性能と居住環境の改善
課題 4
整理
新たな住宅市場への環境整備
課題 5
民営借家の居住水準の向上
課題 6
公営住宅等の役割の明確化
課題 7
まちなか居住のさらなる推進
少子高齢社会に対応するための居
住環境づくり
(関連課題
2・3・4・8・11・13・14)
2
人口の定住を促進するための居住
環境づくり
(関連課題
2・4・5・7・8・9・14)
3
関連計画からの抽出課題
住宅の安全性と快適性を確保する
課題 8
総合計画との整合性
課題 9
居住によるまちなかの魅力づくり
課題 10
公営住宅跡地の土地利用の方向性
課題 11
高齢者が健康で自立した生活ので
きる居住環境
整理
課題 12
障がい者の居住環境の向上
課題 13
子どもを育成する家庭に適した良
好な居住環境
課題 14
住宅政策上の主要テーマの継承
ための居住環境づくり
(関連課題
3・4・5・6・8・11・12・13・14)
4
有効な土地利用とまちなか活性化
のための居住環境づくり
(関連課題
4・6・7・8・9・10・14)
5
自然環境の調和と新エネルギーを
有効活用した居住環境づくり
(関連課題
- 46 -
1・4・5・6・8・14)
第4章 住まい環境づくりの理念・目標
第4章
1
住まい環境づくりの理念・目標
基本理念の設定
本町は平成 20 年 3 月に「第4期芽室町総合計画」を策定しました。住宅マスタープラン
は総合計画における住宅部門の基本計画であることから、まちづくりの理念を共有するもの
であります。このため、住宅施策の目標(基本理念)は、下記のとおり設定しました。
第4期芽室町総合計画
●将来像
みどりの中で 子どもにやさしく
思いやりと 活力に満ちた 協働のまち
●まちづくりの基本目標
1
2
誰もが健やかに生き生きと暮らせるまちづくり
豊かな自然を生かした活力ある農業のまちづくり
3
快適で安全安心な暮らしを支えるまちづくり
4
個性的で心豊かな人と文化を育むまちづくり
5
町民が主役となった自治に基づくまちづくり
第2期芽室町住宅マスタープランの基本理念
みどりの中の住まい環境づくり
∼快適で安全安心な暮らしを支えるまちづくりを目指して∼
○みどりの中の∼とは?
樹木の緑だけをあらわすものではなく、基幹産業である農業を中心とした産
業をあらわし、本町を育む自然環境をあらわします。
○住まい環境づくり∼とは?
住まい(住宅)そのものと、住まいの環境(住環境)をあらわし、ひとの暮
らしにとって大切な住生活の環境づくりをあらわします。
- 47 -
第4章 住まい環境づくりの理念・目標
2
基本目標の設定
基本理念として設定した「みどりの中の住まい環境づくり∼快適で安全安心な暮らしを支
えるまちづくりを目指して∼」を具現化するために、3つの基本目標を設定します。
誰もが安全に安心して地域で暮らせる住まい環境づくり
基本目標1
少子高齢化が急速に進行していることから、子供を安心して生み育てることができ、高齢
者や障がい者の方などが安全に安心して生活ができる住まいと住環境づくりが求められてい
ます。
まちづくりと連携して地域で支え合う住まい環境づくり
基本目標2
少子高齢化による地域コミュニティの機能低下や中心市街地の活性化など、地域内での支
え合いや地域間でのつながりが重要となってくることから、今後一層、地域づくりとまちづ
くりが連携した住まいと住環境づくりが求められています。
自然環境と調和し地域にやさしい住まい環境づくり
基本目標3
美しい自然環境との調和を図りながら地域の環境を守り、環境への負荷を低減する住まい
と住環境づくりが求められています。
*基本目標設定の視点
ひと・暮らし
1.誰もが安全に安心して地域で暮らせる
住まい環境づくり
住まい環境
づくりの
連携・支え合う
2.まちづくりと連携して地域で支え合う
キーワード
住まい環境づくり
環境・やさしい
3.自然環境と調和し地域にやさしい
住まい環境づくり
まち
●まちを構成するもの
地域
地域
地域
住
住
住
1.住宅に住む一人ひとりのひとの暮らしが地域を構成
住
地域
地域
住
地域
2.地域での支え合いと地域間のつながりがまちを構成
3.まち全体の環境を守るには地域にやさしいこと
住
地域
住
住
*地域とは、基本的には行政区のこと。
- 48 -
第4章 住まい環境づくりの理念・目標
3
基本フレームの設定
基本目標の実現に向けて、本計画の目標年である平成31年度のあるべき姿として、将来
人口、将来世帯数、公的支援により居住の安定の確保を図るべき世帯数、公営住宅の目標管
理戸数について、基本的なフレームを設定するものです。
(1)将来人口の設定
本計画では、平成2∼17 年の国勢調査の結果と第 4 期総合計画における設定(平成 29
年で 19,000 人)を基に、トレンド法19による関数式の当てはめを用い、平成 31 年度の人
口を推計します。
その結果は下表のとおり、最も決定係数の高い修正指数式による推計値 19,150 人となり
ましたが、平成 31 年度においても 19,000 人を維持していくことを基本として、19,000
人を将来人口として設定します。
表 4-1
既定計画による将来人口推計
計画名称
参考:国勢調査
(単位:人)
H12
17,586
H 17
18,300
第 4 期総合計画
保健福祉計画及び介護保
険事業計画(H21.3)
地域福祉計画(H21.3)
国立社会保障・人口問題
研究所の推計値※
H 22
H 27
H 29
H 32
19,000
19,421
18,300
18,514
18,654
18,644
18,437
※資料:国立社会保障・人口問題研究所「日本の市区町村別将来人口推計」平成 20 年 12 月推計
表 4-2
関数式の当てはめによる人口の推計
(単位:人)
国勢調査
決定係数
H2
H7
H 12
推計値
H 17
H 22
H 27
H 31
直線式
0.93404
16,577
16,604
17,586
18,300
18,463
18,957
19,353
分数式
0.50141
16,577
16,604
17,586
18,300
18,076
18,109
18,127
ルート
0.91328
16,577
16,604
17,586
18,300
18,481
18,823
19,074
対数
0.79984
16,577
16,604
17,586
18,300
18,381
18,571
18,700
べき乗
0.80375
16,577
16,604
17,586
18,300
18,370
18,570
18,705
指数
0.92776
16,577
16,604
17,586
18,300
18,451
18,972
19,400
修正指数
0.96188
16,577
16,604
17,586
18,300
18,541
18,902
19,150
ロジスティック
0.95894
16,577
16,604
17,586
18,300
18,531
18,909
19,171
ゴンペルツ
0.96046
16,577
16,604
17,586
18,300
18,536
18,905
19,161
19
2つの変数 X,Y(ここでは、X:過去の年次と Y:人口)が、相互に何らかの関係(相関関係)を持っているこ
とがあります。トレンド法は、このような2変数の関係を適当な直線や曲線の関数式によって近似的に表現し、
それに基づき将来を推計する手法で、過去の実績と計算値をもとに、あてはまり具合を示したものが決定係数と
呼ばれるものであり、その係数値が高い(1に近い)ほど、数式の当てはまり具合が高いことを示しています。
- 49 -
第4章 住まい環境づくりの理念・目標
(2)将来世帯数の設定
将来世帯数は、平成2年から平成 17 年までの世帯人員を基に、トレンド法による関数式
の当てはめを用いて平成 31 年度の世帯人員を推計し、世帯数を算出します。
推計結果は下表のとおりとなり、最も決定係数が高い指数式による推計値 2.37 人/世帯
を平成 31 年度の世帯人員として設定します。平成 31 年度の将来人口 19,000 人をこの
2.37 人/世帯で割り返すと、平成 31 年度の世帯数は 8,010 世帯となります。
また、過去の推移から、住宅に居住する一般世帯率を 98%と想定すると、平成 31 年度
に住宅に居住する一般世帯数は約 7,850 世帯と推計されます。
表 4-3
関数式のあてはめによる将来世帯人員推計
決定係数
国勢調査
H7
H
3.06
3.06
3.06
3.06
(単位:人/世帯)
12
2.91
2.91
2.91
2.91
H 17
2.76
2.76
2.76
2.76
H 22
2.59
2.86
2.68
2.76
推計値
H 27
2.43
2.85
2.59
2.71
H 31
2.30
2.85
2.52
2.68
直線式
分数式
ルート
対数
0.99636
0.94702
H2
3.25
3.25
3.25
3.25
べき乗
0.93544
3.25
3.06
2.91
2.76
2.76
2.72
2.69
指数
0.99854
3.25
3.06
2.91
2.76
2.61
2.47
2.37
修正指数
0.96255
3.25
3.06
2.91
2.76
2.41
2.00
1.57
ロジスティック
ゴンペルツ
0.97106
3.25
3.25
3.06
3.06
2.91
2.91
2.76
2.76
2.47
2.44
2.18
2.11
1.94
1.80
表 4-4
0.80440
0.99244
0.96704
将来フレーム及び住宅に居住する一般世帯の推計
国勢調査
a.人口
b.世帯人員
c=a/b.世帯数
d.住宅居住世帯率
e=c*d.住宅に住む一般世帯
H2
16,577
3.25
5,097
0.96
4,901
H7
16,604
3.06
5,432
0.98
5,331
H12
17,586
2.91
6,051
0.99
6,000
推計値
H17
18,300
2.76
6,623
0.99
6,580
H22
18,541
2.61
7,100
0.98
6,900
H27
18,902
2.47
7,640
0.98
7,400
設定値
H31
19,000
2.37
8,010
0.98
7,850
資料:平成2∼17 年国勢調査
表 4-5
関数式
直線式
トレンド法による各関数式の概要
概
要
調査年次間や最終の調査年次以降も年々の増加が一定であると仮定する方法。人口移動の少な
い都市に適しているとされる。
曲線式
年次推移が直線的ではなく、曲線の場合、その推移に合わせて様々な曲線方程式が用いられる。
発展またはその逆の状態にある都市に適しているとされる。
本推計では、下記に示す曲線を採用している。
・ 分数式
y=a(1/x)+b (ただし、x≠0)
・ ルート式 y=√x+b (ただし、x>0)
・ 対数式
y=alogx+b (ただし、x>0)
・ べき乗式 y=ax^b (ただし、x≧0 b>0)
・ 指数式
y=ab^x (ただし、b>0)
限界のある
曲線式
人口は、どこまでも増加できるものではなく、成長の限界があると考えられている。
そこで上限(または下限)が理論的にある曲線として、最もよく用いられているロジスティッ
ク曲線を当てはめる。
- 50 -
第4章 住まい環境づくりの理念・目標
(3)公的支援により居住の安定の確保を図るべき世帯
平成 31 年度における住宅所有関係別の構成比は、平成2年から平成 17 年国勢調査にお
ける各構成比の推移が続くものと想定し、持ち家 68%、借家 31%、間借り1%と設定しま
す。
また、借家においては民間借家率は増加するものと想定し、公的借家率はストック総合活
用計画の目標年である平成29年の 9%( 十勝支庁と同水準 )からの推移を考慮し、平成
31年を 8.2%に設定します。
これに前述の将来世帯数を乗じて各区分の世帯数を推計すると、下表のとおり公的借家世
帯数は 650 世帯となります。
表 4-6
住宅所有関係別世帯数の設定
(単位:世帯)
国勢調査
推計値
H2
H7
H12
H17
H22
H27
H31
住宅に住む一般世帯
4,901
5,331
6,000
6,580
6,900
7,400
7,850
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100%
100%
100%
持ち家
3135
3481
3958
4392
4,620
5,040
5,340
64.0%
65.3%
66.0%
66.7%
67%
68%
68%
借家
1703
1803
1941
2128
2,210
2,290
2,440
34.7%
33.8%
32.4%
32.3%
32%
31%
31%
公的借家
713
706
779
795
760
740
650
14.5%
13.2%
13.0%
12.1%
11%
10%
8.2%
民営借家・
990
1097
1162
1333
1,450
1,550
1,790
給与住宅
20.2%
20.6%
19.4%
20.3%
21%
22%
22.8%
間借り
63
47
101
60
70
70
70
1.3%
0.9%
1.7%
0.9%
1%
1%
1%
資料:平成2∼17 年国勢調査
注)平成2∼7年までの公的借家は各年国勢調査をもとにしたものであり、管理戸数ではなく世帯数である。
(4)公営住宅の目標管理戸数
公営住宅の目標管理戸数は、公的支援により居住の安定を図るべき世帯(650 世帯)のほ
か、災害時などの予測不可能な緊急時に活用できる住宅として5%程度20の戸数(約 30 戸)
を見込みます。したがって、平成 31 年度における公営住宅等の目標管理戸数は約 680 戸
と設定します。
20
全道の市町村では、災害などの予測不可能な緊急時に活用できる住宅としての5∼20%を確保している状況
です。このため、芽室町は5%程度を確保することとします。
- 51 -
第4章 住まい環境づくりの理念・目標
4
将来の年齢別人口予測
平成 21 年 3 月 31 日現在の市街地の姿
10 年後
平成 31 年 3 月 31 日将来の市街地の姿
*平成31年3月末の将来推計による(各行政区の年齢別人口ごとにトレンドによる推計をし、基本的に
は決定係数の高い数値を採用した。)
- 52 -
第5章 展開方向と主要な施策
第5章
1
展開方向と主要な施策
展開方向
基本理念・基本目標を実現するために5つの基本施策を設定し、基本施策を展開していく
方向を設定しました。
基本理念
み
り
の
中
の
住
ま
い
環
境 づ
く
り
∼快適で安全安心な暮らしを支えるまちづくりを目指して∼
ど
基本目標
基本施策
1
誰もが安全に
安心して地域
で暮らせる住
まい環境づく
り
(1)
少子高齢社会への
対応
展開方向
①
高齢者への支援
②
障がい者への支援
③
子育て世帯への支援
(2)
人口の定住の促進
①
持ち家の取得支援
②
民間住宅施策の推進
③
良質な民間賃貸住宅の
建設等の誘導・促進
2
まちづくりと
連携して地域
で支え合う住
まい環境づく
り
(3)
安全性と快適性の
確保
①
安心して居住できる
住宅・住環境の整備
②
公営住宅等の整備・活用
③
公営住宅等の適正な管理
(4)
有効な土地利用と
まちなかの活性化
①
まちなか居住の推進
②
良好な住環境の形成
3
自然環境と調
和し地域にや
さしい住まい
環境づくり
③
農村市街地の
住宅・住宅地の整備
(5)
自然環境の調和と
新エネルギーの活
用
①
環境への負担を低減する
住宅・住環境整備
②
自然環境の保全と
景観形成
-53-
第5章 展開方向と主要な施策
2
主要な施策
各基本施策の展開方向ごとに今後、町が実施する住生活関連の主要な施策を設定しました。
(1)少子高齢社会への対応
展開方向
主要施策
①
高齢者への支援
○
○
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
公営住宅による高齢者世帯向け住宅の供給・・・・・・・・・
(施策1 P58)
高齢者円滑入居賃貸住宅登録制度の普及啓発・・・・・・・・
(施策2 P59)
住み替え促進の仕組みづくり・・・・・・・・・・・・・・・
(施策3 P60)
介護保険による住宅改修の活用の推進・・・・・・・・・・・
(施策4 P60)
あんしん賃貸支援事業の推進・・・・・・・・・・・・・・
(施策5 P60)
終身建物賃貸借制度活用の推進・・・・・・・・・・・・・・
(施策6 P61)
地域優良賃貸住宅制度の導入検討・・・・・・・・・・・・・
(施策7 P61)
高齢者のいきがい対策や社会参加の推進・・・・・・・
【総合計画 1-3-2】
生活支援、環境整備の推進・・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 1-3-2】
高齢者を地域全体で支える体制の構築・・・・・・・・
【総合計画 1-3-2】
災害時の安否確認情報の管理体制の整備・・・・・・・
【総合計画 3-1-1】
道路施設等の環境整備・・・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-2-3】
公共交通機関の確保・・・・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-2-3】
②
障がい者への支援
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
介護保険による住宅改修の活用の推進(再2)
・・・・・・・
(施策4 P60)
あんしん賃貸支援事業の推進(再2)
・・・・・・・・・・・
(施策5 P60)
地域優良賃貸住宅制度の導入検討(再2)
・・・・・・・・・
(施策7 P61)
公営住宅へ入居する障がい者の自立に向けた支援・・・・・
(施策8 P61)
地域生活の支援体制の構築・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 1-3-3】
居住系サービス基盤の整備促進・・・・・・・・・・・
【総合計画 1-3-3】
災害時の安否確認情報の管理体制の整備(再2)
・・・
【総合計画 3-1-1】
道路施設等の環境整備(再2)
・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-2-3】
③
子育て世帯への支援
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
住み替え促進の仕組みづくり(再2)
・・・・・・・・・・・
(施策3 P60)
あんしん賃貸支援事業の推進(再3)
・・・・・・・・・・・
(施策5 P60)
地域優良賃貸住宅制度の導入検討(再3)
・・・・・・・・・
(施策7 P61)
公営住宅による子育て世帯への支援・・・・・・・・・・・・
(施策9 P61)
楽しく子育てできる支援体制の整備・・・・・・・・・・
【総合計画 1-2-1】
子育てしやすい環境整備・・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 1-2-1】
学童保育所の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 1-2-2】
災害時の安否確認情報の管理体制の整備(再3)
・・・
【総合計画 3-1-1】
道路施設等の環境整備(再3)
・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-2-3】
*○は本計画で設定した施策で、
(施策▲)の数値は施策番号を表し、網掛けの施策は基本施策間、展開方
向間で重複する施策を表します。
【総合計画△-△-△】の数値は総合計画の施
*◎は第4期芽室町総合計画における住生活に関わる施策で、
策番号を表します。
-54-
第5章 展開方向と主要な施策
(2)人口の定住の促進
展開方向
主要施策
①
持ち家の取得支援
○
○
○
○
○
○
住宅建設促進奨励事業の推進・・・・・・・・・・・・・・
(施策 10
良質な分譲住宅地の誘導・促進・・・・・・・・・・・・・
(施策 11
新規住宅地開発事業への支援・・・・・・・・・・・・・・
(施策 12
公営住宅団地跡地を活用した住宅地分譲・・・・・・・・・
(施策 13
移住者への情報提供の充実・・・・・・・・・・・・・・・
(施策 14
住宅に関する相談、指導体制の整備・・・・・・・・・・・
(施策 15
P62)
P62)
P62)
P63)
P63)
P63)
②
民間住宅施策の推進
○
○
○
○
住み替え促進の仕組みづくり(再3)
・・・・・・・・・・・
(施策3
住宅に関する相談、指導体制の整備(再2)
・・・・・・・・
(施策 15
住情報の提供体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・
(施策 16
住宅リフォーム奨励事業の推進・・・・・・・・・・・・・
(施策 17
P60)
P63)
P63)
P64)
○ 地域優良賃貸住宅制度の導入検討(再4)
・・・・・・・・・
(施策 7
③
○
民間賃貸住宅駐車場附置義務制度の検討・
・
・
・
・
・
・
・
(施策
18
良質な民間賃貸住宅
の建設等の誘導・促進 ○ 民間賃貸住宅建設の助言体制の整備・・・・・・・・・・(施策 19
○ 民間賃貸住宅建設によるまちなか居住の促進・・・・・・・
(施策 20
P61)
P64)
P64)
P65)
*○は本計画で設定した施策で、(施策▲)の数値は施策番号を表し、網掛けの施策は基本施策間、展開方
向間で重複する施策を表します。
*◎は第4期芽室町総合計画における住生活に関わる施策で、
【総合計画△-△-△】の数値は総合計画の施
策番号を表します。
-55-
第5章 展開方向と主要な施策
(3)安全性と快適性の確保
展開方向
①
安心して居住できる
住宅・住環境の整備
主要施策
○
○
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
介護保険による住宅改修の活用の推進(再3)
・・・・・・・
(施策4 P60)
あんしん賃貸支援事業の推進(再4)
・・・・・・・・・・・
(施策5 P60)
終身建物賃貸借制度活用の推進(再2)
・・・・・・・・・・
(施策6 P61)
住宅リフォーム奨励事業の推進(再2)
・・・・・・・・・・
(施策 17 P64)
住宅品質確保促進制度の普及啓発・・・・・・・・・・・・
(施策 21 P65)
住宅瑕疵担保履行法の普及啓発・・・・・・・・・・・・・
(施策 22 P66)
住宅の耐震改修促進方策の設定・・・・・・・・・・・・・
(施策 23 P66)
消火栓・防火水槽などの消防水利の整備・・・・・・・・
【総合計画 3-1-1】
自主防災組織の育成指導・・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-1-1】
防火や火災予防の啓発・・・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-1-1】
地域住民による防犯対策と交通安全の推進・・・・・・
【総合計画 3-1-2】
道路施設等の環境整備(再4)
・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-2-3】
公共交通機関の確保(再2)
・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-2-3】
公園の適切な維持管理の推進・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-3-4】
水道水の未普及区域の解消・・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-3-4】
老朽水道管布設換及び配水施設等の再整備の推進・・・
【総合計画 3-3-4】
老朽下水道施設等の計画的な再整備の推進・・・・・・
【総合計画 3-3-4】
○ 公営住宅による高齢者世帯向け住宅の供給(再2)
・・・・
(施策1
②
○
公営住宅等の適正な管理戸数の確保・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
(施策
24
公営住宅等の整備・
○
長寿命化計画策定による公営住宅等の適正な活用
・
・
・
・
(施策
25
活用
○ 公営住宅等におけるユニバーサルデザイン化の推進・・・
(施策 26
○ 借上公営住宅制度の活用によるまちなか居住の推進・・・
(施策 27
P58)
P67)
P67)
P67)
P68)
○ 入居選考方法等の見直し・・・・・・・・・・・・・・・(施策 28 P68)
③
公営住宅等の適正な ○ 収入超過世帯等の移転促進・・・・・・・・・・・・・・(施策 29 P68)
管理
*○は本計画で設定した施策で、(施策▲)の数値は施策番号を表し、網掛けの施策は基本施策間、展開方
向間で重複する施策を表します。
*◎は第4期芽室町総合計画における住生活に関わる施策で、
【総合計画△-△-△】の数値は総合計画の施
策番号を表します。
-56-
第5章 展開方向と主要な施策
(4)有効な土地利用とまちなかの活性化
展開方向
主要施策
①
まちなか居住の推進
○ 地域優良賃貸住宅制度の導入検討(再 5)
・・・・・・・・・
(施策7 P61)
○ 民間賃貸住宅建設によるまちなか居住の促進(再2)
・・・
(施策 20 P65)
○ 借上公営住宅制度の活用によるまちなか居住の推進(再2)
○
○
②
良好な住環境の形成
・・・・・・・・・・
(施策 27
まちなか未利用地の活用方策の検討・・・・・・・・・・・
(施策 30
町民、民間事業者等、行政との連携体制の構築・・・・・
(施策 31
P68)
P69)
P69)
○ 公営住宅団地跡地を活用した住宅地分譲(再2)
・・・・・・
(施策 13 P63)
○ 地区整備計画による良好な住環境の形成・・・・・・・・(施策 32 P69)
○ 土地区画整理事業等による既成市街地の住環境の整備
○
◎
◎
・・・・・・・・・・
(施策 33 P69)
市街地内未利用地の有効活用の促進・・・・・・・・・・・
(施策 34 P69)
道路施設等の環境整備(再5)
・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-2-3】
公園の適切な維持管理の推進(再2)
・・・・・・・・・
【総合計画 3-3-4】
○ 優良田園住宅制度の活用検討・・・・・・・・・・・・・・
(施策 35 P69)
③
農村市街地の住宅・住 ○ 農村景観に配慮した住宅・住宅地整備・・・・・・・・・(施策 36 P70)
宅地の整備
*○は本計画で設定した施策で、(施策▲)の数値は施策番号を表し、網掛けの施策は基本施策間、展開方
向間で重複する施策を表します。
(5)自然環境の調和と新エネルギーの活用
展開方向
主要施策
○ 芽室町住宅用太陽光発電システム導入事業の推進・・・
(施策 37 P70)
①
環境への負担を低減 ○ 芽室町の環境と調和する住宅づくり支援方策の検討
・・・・・・・・・・
(施策 38 P70)
する住宅・住環境整備
○ 北海道環境共生型公共賃貸住宅整備指針等に基づく
公営住宅等の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・
(施策 39
P71)
○ 北方型住宅等の普及啓発・・・・・・・・・・・・・・・(施策 40 P71)
◎ 都市景観啓発・普及事業の推進・・・・・・・・・・・・
【総合計画 3-3-1】
②
◎
クリーンめむろ環境基本計画の推進・・・・・・・・
【総合計画 3-3-2】
自然環境の保全と景
◎ 環境へ配慮したライフスタイル見直しの啓発・・・・【総合計画 3-1-3】
観形成
*○は本計画で設定した施策で、(施策▲)の数値は施策番号を表します。
*◎は第4期芽室町総合計画における住生活に関わる施策で、
【総合計画△-△-△】の数値は総合計画の施
策番号を表します。
-57-
第5章 展開方向と主要な施策
3
主要施策の概要
【施策1
公営住宅による高齢者世帯向け住宅の供給】
住宅に困窮する高齢者世帯が、自立して安全に快適な生活を営むことができるように「住
宅の品質の確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づき高齢者に対応した住宅を供給し、
ユニバーサルデザインの視点に立った公営住宅の整備改修を進めます。
また、住宅施策と福祉施策の密接な連携のもと、様々なサービスが受けられるシルバーハ
ウジングは、北海道が新たな事業展開の枠組みを定めることとしていることから、北海道と
の連携のもと、
「新たなシルバーハウジング」の導入について検討します。
図 5-1
シルバーハウジングの新たな枠組み
資料:北海道住生活基本計画
-58-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策2
高齢者円滑入居賃貸住宅登録制度の普及啓発】
国は、高齢者の居住の安定確保のため、平成 13 年に「高齢者の居住の安定確保に関する
法律(高齢者居住法)」を施行し、賃貸住宅に関する制度(高齢者円滑入居賃貸住宅の登録
制度、終身建物賃貸借制度、高齢者向け優良賃貸住宅制度)や高齢者が居住する住宅の設計
指針を定めています。
「高齢者円滑入居賃貸住宅登録制度」は、高齢者の賃貸住宅入居を円滑にするために事業
者(民間・公団・公社等)が賃貸住宅を都道府県に登録し、閲覧することにより高齢者が住
宅を選択して入居できる制度です。
平成 21 年度現在、
「高齢者円滑入居賃貸住宅登録制度」により、北海道に登録されている
芽室町内の賃貸住宅はありませんが、今後、高齢者世帯の賃貸住宅への需要は増すものと推
測されることから、制度の普及啓発を図ります。
図 5-2
高齢者の居住の安定確保に関する法律の概要
■バリアフリー化された高齢者向け民間賃貸住宅の供給の促進
高齢者向け優良賃貸住宅制度、住宅金融支援機構の特例制度を設
けることにより、バリアフリー化された高齢者向けの民間賃貸住宅
の供給を支援する。
高齢者の居住の安定
確保に関する法律
■高齢者の持ち家のバリアフリー化の促進
高齢者が生涯、住み慣れた自分の家で、できるだけ自立し、安全
に暮らしていけるよう、一括償還型バリアフリーリフォーム融資制
度により、高齢者の自宅のバリアフリー化を促進する。
■高齢者が安心して入居できる賃貸住宅市場の整備
賃貸住宅の登録閲覧制度や終身建物賃貸借制度の導入により、高
齢者が円滑に入居し、安心して生活できる賃貸住宅市場の整備を図
る。
■高齢者円滑入居賃貸住宅の登録閲覧制度
高齢者であることを理由に、入居を拒否することのない賃
貸住宅について登録し、その情報を広く提供するとともに登
録を受けた賃貸住宅については、高齢者居住支援センターが
行う家賃債務保証を受けることができる。
■終身建物賃貸借制度
高齢者が賃貸住宅に安心して住み続けることができる仕組
みとして、バリアフリー化された住宅を高齢者の終身にわた
って賃貸する。事業を行う者は、都道府県知事(政令指定都
市・中核市の長)の認可を受けて、賃貸借契約において、賃
貸人が死亡したときに終了する旨を定めることができる。
-59-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策3
住み替え促進の仕組みづくり】
住宅事情としては、高齢者の単身・夫婦世帯が戸建ての広い住宅に住み、子育て世帯が狭
い借家に住むなどの状況にあります。
子育て世帯の広い住宅へのニーズや高齢者世帯のまちなか居住へのニーズなど、これらに
対応できる高齢者世帯の戸建て住宅を有効活用した住み替えの仕組みづくりを進めます。
【施策4
介護保険による住宅改修の活用の推進】
介護保険では、要支援・要介護の認定を受けた方が小規模な住宅改修を行った場合、その
費用の9割を負担しています。〔住宅改修の限度額は原則として1人20万円(支給額は9
割の18万円)となっています。〕
住宅改修の実績は、平成 15 年度から始まった受領委任制度により、利用者の負担が軽減
され、増加傾向にあります。また、平成 18 年度より事前審査制度が導入され、確認結果を
事前に教示することで、利用者を保護し、より適切に住宅改修をしていくことが可能となり
ました。制度の運用を継続して進めます。
【施策5
あんしん賃貸支援事業の推進】
北海道では、高齢者や障害者、子育て世帯、外国人など民間賃貸住宅への入居が困難であ
る世帯が、安心して賃貸住宅を選択し入居できるような仕組みづくりとして、「北海道あん
しん賃貸支援事業」を進めています。
住宅弱者へのセーフティネットとして北海道と連携し、制度への対応を進めます。
図 5-3
北海道あんしん賃貸支援事業の概要
資料:北海道あんしん賃貸事業パンフレット(平成 21 年 4 月 1 日スタート)
-60-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策6
終身建物賃貸借制度活用の推進】
終身建物賃貸借制度は、バリアフリー化された賃貸住宅に、高齢者が終身に渡り安心して
居住できる制度で、借り主が生きている限り賃貸借契約が存続し、死亡時に終了する制度で
す。特に貸し主の側からも、相続がなく一代限りで契約が終わるということで、高齢者を安
心して入居させることができる利点があるということで創設されたものです。
この制度は、北海道で許可するものですが、北海道全体でも事業を行っている事例は少な
い状況であるため、普及啓発を図り活用を進めます。
【施策 7
地域優良賃貸住宅制度の導入検討】
平成 18 年 6 月の住生活基本法成立により、公営住宅を補完する公的賃貸住宅制度(特定
優良賃貸住宅・高齢者向け優良賃貸住宅)が再編され、地域優良賃貸住宅制度が創設されま
した。
この制度は、居住の安定に特に配慮が必要な高齢者世帯、障がい者世帯、子育て世帯等に
対して、良好な賃貸住宅の供給を促進する制度であり、特に高齢者型は、高齢単身・夫婦向
けのバリアフリー化された優良な賃貸住宅の供給を促進するため、事業者(民間・公団・公
社等)が供給計画を自治体に提出し認定されることで、整備費等の補助を受けることができ
ます。住宅需要や民間事業者からの発意の状況を踏まえて、制度の導入を検討します。
【施策8
公営住宅へ入居する障がい者の自立に向けた支援】
障害者自立支援法の施行により、施設から地域へ居住の場を移行する障がい者にとっては、
安心して入居できる住宅等の確保が今後大きな課題となります。福祉部局や福祉施設等との
連携のもと、公営住宅等へ入居する障がい者が安心して生活できる環境づくりの方策を検討
し支援します。
【施策9
公営住宅による子育て世帯への支援】
近年、北海道では、入居者を子育て世帯に限定し、子育てに適した間取りを持つ住宅の整
備を行うなど、子育て世帯に配慮した道営住宅の整備を推進しています。このため、子育て
世帯の需要を考慮したうえで、北海道との連携のもと、子育て支援住宅の整備や子育て世帯
の優先入居等、子育て世帯への方策を検討し支援します。
-61-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 10
住宅建設促進奨励事業の推進】
住宅建設の促進及び住宅取得の増加を図ることで、地域社会の経済循環及び消費拡大に寄
与することを目的として、平成17年度から実施している住宅建設促進事業は、今後も継続
して推進します。なお、多様化する住宅ニーズや経済状況に対応するため、必要に応じて事
業を見直します。
表 5-1
住宅建設促進奨励事業の概要
《奨励金交付対象者》
芽室町に住宅を新築又は購入する方で次の要件を満たす方へ奨励金を交付します。
・50 ㎡以上 280 ㎡以下の面積の専用住宅であること。
・市町村税を完納していること。(都市計画税、国民健康保険及び保険料を含む)
・建築業者が町内に住所を有し、かつ、建築経費の総額のうち町内業者への発注割合が
2分の1以上であること。
《奨励内容》
・芽室町商工会の発行する金券 10 万円分
(芽室町商工会会員の店で利用できる商品券 1,000 円券×100 枚、有効期限 3 か月)
【施策 11
良質な分譲住宅地の誘導・促進】(東めむろニュータウン、弥生団地等)
近年、宅地分譲されている新規住宅団地については、都市計画制度による地区整備計画等
により、良好な居住環境を形成しています。このため、地区整備計画の内容を広く周知する
とともに、良好な居住環境を有する住宅団地への住宅建設を誘導し促進します。
【施策 12
新規住宅地開発事業への支援】
第1期芽室町住宅マスタープランでは、定住人口の増加を主要課題として捉え、基本的な
施策を「新規住宅地開発事業への各種公共基盤整備事業の導入」とし、市街化区域を拡大し、
土地区画整理組合等による事業により低廉で良好な住宅地を供給してきました。
しかし、今後は全道的な人口減少や少子高齢化が更に進行していくことが予測されており、
また、既成市街地の空洞化などの問題もあり、人口増加を見込めない状況のため、都市計画
の定時見直しにおいては、市街化区域の拡大は難しい状況となっています。
新規住宅地開発事業については、その開発手法など関係機関との協議を進め、事業者に対
する相談業務や技術的な支援を継続して進めます。
(第1期芽室町住宅マスタープランから一部継続)
-62-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 13
公営住宅団地跡地を活用した住宅地分譲】
芽室町公営住宅等ストック総合活用計画において平成29年度までに用途廃止する計画
となっている緑町団地については、芽室西小学校や公園等に隣接した良好な住宅環境を活か
し、子育て世帯などに対象を絞った住宅地分譲について検討し整備します。
また、その他の小規模な用途廃止団地についても、住宅地としての分譲を基本としながら
公共施設用地としての利活用も視野に入れ、有効な土地利用を図ります。
【施策 14
移住者への情報提供の充実】
移住者への情報提供は「芽室町移住・定住ガイド」を作成し、芽室町のホームページによ
り情報発信しています。移住を希望する世帯等からの直接的な問い合わせについては、多様
なニーズがあり、居住や土地購入などの全ての問い合わせに対して、対応できる状況とはな
っていません。
このため、今後は地元不動産業者や関係機関等との連携を図りながら、情報提供できる体
制づくりを進めます。
【施策 15
住宅に関する相談、指導体制の整備】
第1期芽室町住宅マスタープランでは、住宅市場の円滑化を主要なテーマとして「行政と
民間企業による住宅に関する相談、指導体制の整備」を基本的な施策とし、住宅市場の情報
提供の充実を図ることとしていましたが整備されていない状況です。
このため、今後は住宅リフォーム、中古住宅、融資、技術指導など住宅に関するさまざま
な情報収集を行い、北海道などの公的機関や関係団体などとネットワークの形成を図り、住
宅に関する町民のさまざまな相談に応じる総合的な住宅相談窓口の設置を進めます。
(第1期芽室町住宅マスタープランから継続)
【施策 16
住情報の提供体制の整備】
情報化の進展により、住宅に関する制度情報や諸問題がインターネット上でも閲覧するこ
とが可能となっています。このため、住宅関連制度の多様化や住まいに関するさまざまな分
野に対する町民の関心の高まりに対応する総合的に情報提供できる仕組みが必要となって
います。このため、関係団体とも連携しながら、町民が利用しやすい住情報の提供のあり方
について検討し整備を進めます。
-63-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 17
住宅リフォーム奨励事業の推進】
住環境の向上を図ることで、町内の住宅関連産業を中心とした地域経済の活性化を目的と
して平成 20 年度から実施している住宅リフォーム奨励事業については、今後も継続して推
進します。なお、多様化する住宅ニーズや経済状況に対応するため、必要に応じて事業を見
直します。
表 5-2
住宅リフォーム奨励事業の概要
《奨励金交付対象者》
自らが所有・居住する住宅にリフォームを行う方で、次の要件を満たす方へ奨励金を
交付します。(リフォーム完了後、住宅に転居する方も対象となります)
(1)リフォーム費用が 100 万円以上(消費税を含む)の工事であること。
(2)年度内に完了する工事であること。
(3)次のいずれかに該当する工事内容であること。
・住宅の修繕、補修(一部増築及び耐震補強を含む)工事
・建物内外装の改修工事
・給湯器、風呂、台所、トイレ及び暖房設備の修繕、補修及び取り替え工事
(4)町内に住所を有する施工業者により、リフォーム工事を行うこと。
(5)市町村税を完納していること。
(都市計画税、国民健康保険及び保険料を含む)
(6)過去に当奨励金の対象となっていない住宅であること。
《奨励内容》
・芽室町商工会の発行する金券5万円分
(芽室町商工会会員の店で利用できる商品券 1,000 円券×50 枚、有効期限 3 か月)
【施策 18
民間賃貸住宅駐車場附置義務制度の検討】
第1期芽室町住宅マスタープランでは、良質な民間賃貸住宅の建設の誘導・促進を主要な
テーマとして「民間賃貸住宅駐車場附置義務制度の検討」を基本的な施策としてきました。
民間賃貸住宅(共同住宅)に付属する駐車場が全くない場合や不足している場合、路上駐
車による周辺への居住環境への悪化や緊急車両等の通行に障害があるなど、地域の安全を図
るうえからも重要となっています。このため、実態を調査し支援策なども含めた附置義務制
度の検討を進めます。
(第1期芽室町住宅マスタープランから継続)
【施策 19
民間賃貸住宅建設の助言体制の整備】
第1期芽室町住宅マスタープランでは、良質な民間賃貸住宅の建設の誘導・促進を主要な
テーマとして「民間賃貸住宅建設モデルプランの策定、啓発活動の実施、建設時の助言体制
の整備」を基本的な施策としてきました。
今後は民間による賃貸住宅の居住水準の確保など、建設に対して的確な助言ができる体制
を整備します。
(第1期芽室町住宅マスタープランから一部継続)
-64-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 20
民間賃貸住宅建設によるまちなか居住の促進】
本町ではまちなか居住推進の一環として、芽室町中心市街地住宅借上げ制度のもと公営住
宅を建設しており、平成13年度から既に 3 団地 22 戸の公営住宅を供給しています。
今後はまちなか居住の魅力づくりを進めるとともに、民間賃貸住宅の建設を促進し、借上
公営住宅の建設とあわせて、多様な世帯が住むことのできるまちなか居住を推進します。
【施策 21
住宅品質確保促進制度の普及啓発】
住宅品質確保促進制度には、住宅性能表示制度、基本構造部の瑕疵保証、住宅専門の紛争
処理機関の設置等が位置づけられています。国においては、住宅専門の紛争処理機関は、平
成 12 年 9 月に指定され、新築住宅の住宅性能表示制度は平成 12 年 10 月から、既存住宅
の住宅性能表示制度は平成 14 年 12 月からスタートしました。
公営住宅については、新築住宅は品確法に基づく居住性能が義務化されており、住宅品質
確保促進制度の着実な実施を目指します。また、民間新築住宅市場における良質な住宅の供
給を確保するため、住宅品質確保促進制度の普及啓発を図ります。
図 5-4
住宅の品質確保の促進等に関する法律の概要
■基本構造部分の 10 年間瑕疵担保責任の義務化
新築住宅の取得契約において、基本構造部分について
10 年間の瑕疵担保責任の義務化
■住宅性能表示制度
住宅の品質確保の
促進等に関する法律
(品 確 法)
住宅性能を契約の事前に比較できるよう、住宅性能の
表示基準を設定し、第三者機関による性能評価を行い、
信頼性の高い情報を住宅取得者に提供し、品質の確保を
図る制度
■住宅専門の紛争処理体制の整備
住宅性能評価を受けた住宅についてのトラブルに対し
て紛争処理体制を整備し、紛争処理の迅速化・円滑化を
図る
-65-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 22
住宅瑕疵担保履行法の普及啓発】
基本構造部の瑕疵担保について、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律が制
定され、平成 21 年 10 月から施行されています。
新築住宅を引き渡した建設業者又は宅地建物取引業者は、毎年 3 月 31 日と 9 月 30 日の
年 2 回を基準日として、許可又は免許を受けた国土交通省又は都道府県知事に対し、保険契
約等の締結状況を届け出ることが義務づけられました。
建設業者及び宅地建物取引業者が民間新築住宅市場における瑕疵担保責任を果たすため
の資力を確保するため、住宅瑕疵担保履行法の普及啓発を図ります。
図 5-5
【施策 23
住宅リフォーム奨励事業の概要
住宅の耐震改修促進方策の設定】
北海道は、平成 18 年 12 月に「北海道耐震改修促進計画」を策定しています。
この計画は、平成 18 年度から 27 年度までの 10 年間を計画期間としており、道内で発
生が想定されている地震について、震度及び建築物の被害を想定し、本道における耐震化の
現状を踏まえ、想定地震による建築物の被害を半減させるため、耐震化された住宅及び多数
の方が利用する建築物の割合を平成 27 年度において9割に引き上げることを目標に設定し
ています。
本町においても、平成 21 年度に「北海道耐震改修促進計画」に基づき、
「芽室町耐震改修
促進計画」を策定し、地震による人的被害及び経済的被害の軽減を図るため、住宅の耐震化
に対する補助制度の創設や普及啓発を進めます。
-66-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 24
公営住宅等の適正な管理戸数の確保】
本町では、平成 21 年度現在、835 戸の公営住宅等(公営住宅、改良住宅、特定公共賃貸
住宅)を管理しています。本計画では町民の世帯特性を十分に検討し、平成31年度におけ
る真に公的支援が必要な世帯を 650 世帯、公営住宅等の目標管理戸数を 680 戸と設定しま
した。今後は、芽室町公営住宅等ストック総合活用計画に基づき、公営住宅等の適正な供給
戸数を設定し、計画的な更新、管理を実施していきます。
【施策 25
長寿命化計画策定による公営住宅等の適正な活用】
本町では平成 21 年度末時点で、既に 393 戸の公営住宅が耐用年限を満了しており平成
31 年度には 485 戸の公営住宅が耐用年限を迎えます。厳しい財政状況を踏まえ、現在建替
を行っている団地及び用途廃止対象以外の団地については、改善により延命化を図る活用手
法を選択するとともに、借上公営住宅などの民間活力のさらなる導入を推進し、老朽化した
既存住宅の更新を進めます。
【施策 26
公営住宅等におけるユニバーサルデザイン化の推進】
北海道においては、公営住宅におけるユニバーサルデザインの導入についての方針を見直
し、市町村営住宅における導入の促進を図ることを位置づけています。
本町においても、新規の公営住宅の整備にあたっては、北海道が作成した「ユニバーサル
デザインの視点に立った公営住宅整備の手引き(安心居住のススメ)」に準じた整備を行い、
誰もが住みよい暮らしを続けられる住環境の形成を目指します。
図 5-6
通常の公営住宅と現行のユニバーサルデザイン公営住宅
モデルプランの比較
資料:北海道住生活基本計画
-67-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 27
借上公営住宅制度の活用によるまちなか居住の推進】
まちなかは公共施設や商業施設等が集積し利便性の高い区域ですが、中心市街地の空洞化
により、有効な土地利用がなされていません。また、人口減少や少子高齢化が進んでいる状
況から、まちなか居住の重要性が高まっています。
本町ではまちなか居住推進の一環として、芽室町中心市街地住宅借上げ制度のもと公営住
宅の借上げを実施しており、既に 3 団地 22 戸が借上げられています。
今後も民間事業者の持つ企画力や技術力を導入した同制度を活用し、高齢者世帯や子育て
世帯が安心して生活ができるまちなか居住の更なる推進を目指します。
図 5-7
【施策 28
借上げ制度の区域
入居選考方法等の見直し】(住宅セーフティネットの構築)
公営住宅法施行令の一部を改正する政令が、平成 21 年 4 月から施行されており、入居収
入基準や家賃制度の見直しが行われました。少子高齢化の進行、社会的弱者の多様化等によ
って公営住宅に対する期待と関心が高まっています。
このような経済社会状況の変化に敏感に対応しながら限られた公営住宅に対して、真に住
宅に困窮する世帯が入居できるよう優遇措置の充実等、選考方法の見直しを検討します。
【施策 29
収入超過世帯等の移転促進】
真に住宅に困窮する世帯へ公営住宅を供給するために、収入超過者や高額所得者の世帯に
対しては、持ち家や民間借家等への移転を促進するなど、公営住宅からの移転を促す対応の
強化を推進します。
-68-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 30
まちなか未利用地の活用方策の検討】
中心市街地にはまとまりのある未利用地が存在しています。これら未利用地については、
住機能を含んだ土地利用転換など、解消を図る活用方策を検討します。
【施策 31
町民、民間事業者等、行政との連携体制の構築】
まちなか居住を推進していくためには、商工、企画、福祉など各関連部局との連携を図り
町民(入居者)
、民間事業者等の意向を把握しながら総合的に進めていく必要があります。
このため、まちなか居住者のニーズを把握し、行政やまちなかの事業者に伝えることので
きる体制づくりを進め、まちなかで暮らす魅力づくりを推進します。
【施策 32
地区整備計画による良好な住環境の形成】
第1期芽室町住宅マスタープランでは、「美しいまち並みの整備促進のための建築協定等
の締結検討」とし、南が丘第2土地区画整理事業において、建築協定によるまち並み整備を
進めてきました。
今後は既成市街地内や市街地周辺の地域において、都市計画の地区整備計画により、地域
住民と協働して魅力ある住宅地の形成や景観形成を目指します。
(第1期芽室町住宅マスタープランより一部継続)
【施策 33
土地区画整理事業等による既成市街地の住環境の整備】
既成市街地内において道路などの公共施設整備が遅れている地域については、土地区画整
理事業や開発行為などの手法を検討し、費用対効果も検証したうえで、住環境の整備及び改
善を進めます。
【施策 34
市街地内未利用地の有効活用の促進】
既成市街地内には、周辺の道路・公園・下水道などが整備されているが、土地利用されて
いない未利用地があります。
このような未利用地の土地利用の促進を図るため、民間事業者などと連携しながら相談窓
口や住宅情報などを提供できる場づくりを進めます。
【施策 35
優良田園住宅制度の活用検討】
優良田園住宅制度は、ゆとりある居住形態の実現、多様な選択肢の拡大、自然に恵まれた
ゆとりとうるおいのある住宅の建設が促進されるように定められた制度です。
今後は農村地域に有する町有地を中心として、地域住民や関係機関との連携を図りながら
農村地域定住促進に資する施策の一つとして優良田園住宅制度の活用を検討します。
-69-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 36
農村景観に配慮した住宅・住宅地整備】
本町の美しい自然景観が、住宅や住宅地整備により、損なわれないようにするため、今後
は町全体の景観に関する計画等について検討します。
【施策 37
芽室町住宅用太陽光発電システム導入事業の推進】
太陽光発電システムは、無限にふりそそぐ太陽光を利用して、地球温暖化の一因である二
酸化炭素を出さずに電気をつくることができ、家庭の電気代を削減できるだけでなく、余っ
た電力を電気事業者に売ることもできます。
本町は日照時間に恵まれ、太陽光発電に適した地域であることから、住宅用太陽光発電シ
ステムを設置する町民に対して、設置費用の一部を補助し、自然エネルギーの活用を進めま
す。
表 5-3
芽室町住宅用太陽光発電システム導入事業の概要
《応募要件》
1 町内の住宅(自己又は同居の家族が所有し、かつ居住する)に住宅用太陽光発電シ
ステムを新設する場合
2 住宅用太陽光発電システムの設置された住宅を購入する場合(中古住宅の場合は、
新規にシステムを設置する場合に限る)
《募集件数》
・5件程度
《補助金額》
・太陽電池の最大出力値(kW 表示。小数点以下第 3 位を切り捨て)に7万円を乗じた
額(千円未満の端数切り捨て)で、かつ、補助対象経費が1kW あたり 70 万円以下(消
費税抜き)のシステム。ただし 28 万円を上限とします。
【施策 38
芽室町の環境と調和する住宅づくり支援方策の検討】
地球温暖化の防止や環境保全のため、環境負荷を低減する取り組みが各分野で進められて
いますが、家庭用エネルギー消費量や建築分野での廃棄物発生量は増加傾向にあり、住宅で
は今後一層、環境への負荷を低減することが求められます。
住宅における省エネルギーについて、住民への情報提供を推進するとともに、自然エネル
ギーや低未利用エネルギー、バイオマスエネルギー等の活用を北海道や研究機関と連携し、
木質ペレットストーブや生ゴミ対策、また融雪施設設置等への補助制度について検討し普及
を図ります。
-70-
第5章 展開方向と主要な施策
【施策 39
北海道環境共生型公共賃貸住宅整備指針等に基づく公営住宅等の整備】
北海道では、平成 12 年度に「北海道環境共生型公共賃貸住宅整備指針」を策定し、その
普及を図っています。今後の公営住宅等の建替えにあたっては、可能な限り本指針に沿った
環境共生型の団地づくりに努めます。
図 5-8
【施策 40
北海道公共賃貸住宅の環境共生イメージ
北方型住宅等の普及啓発】
平成 21 年 6 月に長期優良住宅普及促進法が施行されました。この法律は住宅を長期にわ
たり使用することにより、住宅の解体や除却に伴う廃棄物の排出を抑制し、環境への負荷を
低減することで、建替えによる費用削減など、豊かで優しい暮らしへの転換を図ることを目
的にしています。
北方型住宅は、北国の気候風土に適した性能・設備を備え、まちなみとの調和にも配慮し、
快適な居住空間と住文化の創造をめざす質の高い住宅です。
また、平成 20 年には国の「超長期住宅(200 年住宅)先導的モデル事業」に採択され、
従来の北方型住宅よりさらに断熱・気密性能を進化させ、国内最高水準の性能を誇る「北方
型住宅ECO」を現在、北海道で検討しています。
北海道が主催する北方型住宅とリフォームに関するフェアなどに参加し、PRに努め、積
雪寒冷地にふさわしい北方型住宅の建設を促進します。
-71-
第5章 展開方向と主要な施策
4 展開方向と主要な施策の体系図
基本
理念
基本目標
基本施策
展開方向
主要施策
○∼本計画で設定した施策
◎第4期総合計画における
住生活に関わる施策
1
誰もが安全に
安心して地域
で暮らせる住
まい環境づくり
※【総合計画 △-△-△】の数値は、総合計画の施策番号を表します。
○施策1 ○施策2 ○施策3 ○施策4
(1)
①
○施策5 ○施策6 ○施策7
少子高齢社 高齢者への支援
◎
【総合計画1-3-2】
◎
【総合計画1-3-2】
会への対応
◎
【総合計画1-3-2】
◎
【総合計画3-1-1】
◎
【総合計画3-2-3】
◎
【総合計画3-2-3】
②
○施策4 ○施策5 ○施策7 ○施策8
障がい者への支援
◎
【総合計画1-3-3】
◎
【総合計画1-3-3】
◎
【総合計画3-1-1】
◎
【総合計画3-2-3】
③
○施策3 ○施策5 ○施策7 ○施策9
子育て世帯への
◎
【総合計画1-2-1】
◎
【総合計画1-2-1】
支援
◎
【総合計画1-2-2】
◎
【総合計画3-1-1】
◎【総合計画3-2-3】
∼快適で安全安心な暮らしを支えるまちづくりを目指して∼
み ど り の 中 の 住 ま い 環 境 づ く り
(2)
人口の定住
の促進
2
まちづくりと
連携して地域
で支え合う住ま
い環境づくり
(3)
安全性と快
適性の確保
①
持ち家の取得支援
○施策10 ○施策11 ○施策12
○施策13 ○施策14 ○施策15
②
民間住宅施策の
推進
③
良質な民間賃貸
住宅の建設等の
誘導・促進
○施策3 ○施策15 ○施策16
○施策17
①
安心して居住でき
る住宅・住環境の
整備
②
公営住宅等の整備
・活用
③
公営住宅等の適正
な管理
3
自然環境と調
和し地域にや
さしい住まい
環境づくり
(4)
有効な土地
利用とまち
なかの活性
化
(5)
自然環境の
調和と新エ
ネルギーの
活用
○施策7 ○施策18 ○施策19
○施策20
○施策4 ○施策5 ○施策6
○施策17 ○施策21 ○施策22
○施策23
◎
【総合計画3-1-1】
◎
【総合計画3-1-1】
◎
【総合計画3-1-1】
◎
【総合計画3-1-2】
◎
【総合計画3-2-3】
◎
【総合計画3-2-3】
◎
【総合計画3-3-4】
◎
【総合計画3-3-4】
◎
【総合計画3-3-4】
◎
【総合計画3-3-4】
○施策1 ○施策 24 ○施策25
○施策26 ○施策27
○施策28 ○施策29
①
まちなか居住の
推進
②
良好な住環境の
形成
○施策7 ○施策20 ○施策27
○施策30 ○施策31
③
農村市街地の住
宅・住宅地の整備
○施策35 ○施策36
①
環境への負担を
低減する住宅・
住環境整備
②
自然環境の保全
と景観形成
○施策37 ○施策38
○施策40
- 72 -
○施策13 ○施策 32 ○施策33
○施策34
◎【総合計画3-2-3】◎総合計画3-3-4】
○施策39
◎
【総合計画3-3-1】
◎
【総合計画3-3-2】
◎【総合計画3-1-3】
第6章 重点施策
第6章
1
重点施策
重点施策設定の考え方
(1)基本的な考え方
前章までに、3つの基本目標と今後 10 年間で町が実施する住生活関連の施策を体系的に
示しました。本章では、住宅施策全体を牽引するために、3 つの基本目標ごとに重点テーマ
とリーディングプロジェクトを立ち上げます。
重点テーマとは、各基本目標の中で重点的に取り組む対象を定め、主要施策の中から関連
するものを抽出し、これらに重点的に取り組むことで、より効果的な施策の推進を目指すも
のです。
リーディングプロジェクトとは、重点テーマのもとに抽出した施策の中から、中期を見据
えた目標を明確に持ち、すぐに取り組むものをピックアップし、可能なことから順次事業化
を目指し、成功例を積み重ねることで、他の施策への波及を促すものです。
(2)重点テーマの設定
①
基本目標1「誰もが安全に安心して地域で暮らせる住まい環境づくり」
における重点テーマ
誰もが安全に安心して地域で暮らせる住まい環境づくりのためには、
「高齢者対策」、
「障
がい者対策」
、「子育て世帯対策」等、対象の特性に応じた住宅施策が必要です。
この中から本計画では、短中期的に高齢者が安心して暮らせる住環境を実現することが、
「障がい者対策」、「子育て世帯対策」への波及効果が最も大きいと考えられることから、
「高齢者への支援プロジェクト」を重点テーマとしてと設定します。
②
基本目標2「まちづくりと連携して地域で支え合う住まい環境づくり」
における重点テーマ
まちづくりと連携して地域で支え合う住まい環境づくりのためには、
「持ち家施策」、
「民
間借家施策」
、
「公的借家施策」、
「まちなか居住促進施策」、
「郊外部での住宅供給施策」等、
住宅や地域の特性に応じた住宅施策が必要です。
この中から本計画では、短中期的にまちなかでの借家整備の促進を実現することが、他
の地域や施策への波及効果が最も大きいと考えられることから、
「まちなかへの借家整備促
進プロジェクト」を重点テーマとして設定します。
③
基本目標3「自然環境と調和し地域にやさしい住まい環境づくり」
における重点テーマ
自然環境と調和し地域にやさしい住まい環境づくりのためには、
「景観形成施策」
、
「自然
環境との調和」、「芽室らしい住宅づくり」等の住宅施策が必要です。
この中から本計画では、短中期的に環境負荷を低減する住宅づくりの仕組みをつくること
が、他の施策への波及効果が最も大きいと考えられることから、
「環境負荷を低減する住宅・
住環境整備プロジェクト」を重点テーマとして設定します。
- 73 -
第6章 重点施策
- 74 -
第6章 重点施策
2
重点施策の展開方向
(1)高齢者への支援プロジェクト
① 目的
高齢者への支援プロジェクトは、住宅弱者といわれる高齢者に対して、公共と民間が連
携して、高齢者の住宅セーフティネットの構築に取り組み、高齢者が安心して地域で暮ら
せるための住環境形成を実現することを目的とします。
② 施策パッケージ
高齢者への支援については、施策体系の中に下記のア)からケ)の施策があります。
第 1 ステップとして、国、道、町で既に実施している施策や仕組みの中であまり普及し
ていないもの(終身建物賃貸借制度等)のPRとともに、新たな制度(地域優良賃貸住宅
制度、住み替えの仕組みづくり、公営住宅による高齢者世帯向け住宅の供給等)導入のた
めの可能性調査を行います。
第2ステップとして、可能性調査の結果における事業効果の確認や町民の意向、庁内各
課との調整に応じて新たな制度の導入を進めます。
ア)公営住宅による高齢者世帯向け住宅の供給
イ)住み替え促進の仕組みづくり
ウ)介護保険による住宅改修の活用の推進
エ)あんしん賃貸支援事業の推進
オ)終身建物賃貸借制度活用の推進
カ)地域優良賃貸住宅制度の導入検討
キ)災害時の安否確認情報の管理体制の整備
ク)道路施設等の環境整備
ケ)公共交通機関の確保
③ リーディングプロジェクト(すぐに取り組むこと)
イ)住み替えの仕組みづくりの検討
昨今、全国全道的な課題として、いわゆる住宅のミスマッチが指摘されています。
住宅のミスマッチとは、高齢者の単身・夫婦世帯が広い戸建て住宅に住み、子育て世
帯が狭い借家に住むなどの状況をいいます。
当面、町民へのアンケートや不動産会社等へのヒアリングにより、本町におけるミス
マッチの状況把握のための調査や住み替えの仕組みづくりを実現している全国の事例調
査等に取り組みます。
カ)地域優良賃貸住宅(高齢者型)の導入可能性検討
新しく創設された地域優良賃貸住宅制度の中でも特に高齢者型は、高齢単身・夫婦向
けのバリアフリー化された優良な賃貸住宅の供給を促進するため、事業者が供給計画を
自治体に提出し認定されることで、整備費等の補助を受けることができる制度です。
本町において、地域優良賃貸住宅(高齢者型)制度の導入を想定し、道内の事例調査、
ニーズ・シーズの把握、事業シミュレーション、民間事業者へのヒアリング・アンケー
ト、制度要綱案の作成等の調査に取り組みます。
- 75 -
第6章 重点施策
第1ステップ
第2ステップ
・地域優良賃貸住宅制度
・住み替えの仕組みづくり
リーディングプロジェクト
・高齢者世帯向け公営住宅
・アンケート、ヒアリング
・コミュニティバスの運行
・事例調査
制度化、運用
等、新たな制度
・終身建物賃貸借制度
・介護保険による住宅改修
活用
・制度の普及啓発
利用の促進
等、既に実施している制度
(2)まちなかへの借家整備促進プロジェクト
① 目的
まちなかへの借家整備促進プロジェクトは、まちなかにおいて、既に実施している借上
公営住宅の供給に加え、公的支援等による民間借家を供給していくことで、公共公益施設
や商業施設等が集積し利便性の高いまちなかへの居住を促進することを目的とします。
② 施策パッケージ
まちなかへの借家整備促進については、施策体系の中に下記のア)からオ)の施策があ
ります。
第 1 ステップとして、既に制度化されている借上公営住宅制度の活用によるまちなかへ
の借家供給を継続して実施していくとともに、民間借家についても建設を促進するために
必要な調査(道内・管内の事例調査、民間事業者へのヒアリング・アンケート、事業シミ
ュレーション等)を行います。
第2ステップとして、調査の結果における事業効果の確認や町民の意向、庁内各課との
調整に応じて新たな制度(民間借家建設に対する整備費補助、地域優良賃貸住宅制度等)
の導入を進めます。
ア)地域優良賃貸住宅制度の導入検討
イ)民間賃貸住宅建設によるまちなか居住の促進
ウ)借上公営住宅制度の活用によるまちなか居住の推進
エ)まちなか未利用地の活用方策の検討
オ)町民、民間事業者等、行政との連携体制の構築
③ リーディングプロジェクト(すぐに取り組むこと)
ア)地域優良賃貸住宅(高齢者型)の導入可能性検討:再掲
新しく創設された地域優良賃貸住宅制度の中でも特に高齢者型は、高齢単身・夫婦向
けのバリアフリー化された優良な賃貸住宅の供給を促進するため、事業者が供給計画を
自治体に提出し認定されることで、整備費等の補助を受けることができる制度です。
本町において、地域優良賃貸住宅(高齢者型)制度の導入を想定し、道内の事例調査
ニーズ・シーズの把握、事業シミュレーション、民間事業者へのヒアリング・アンケー
ト、制度要綱案の作成等の調査に取り組みます。
- 76 -
第6章 重点施策
イ)民間賃貸住宅建設によるまちなか居住の促進
まちなか居住の魅力づくりを進める一方で、民間事業者との勉強会を行い、まちなか
への借家整備促進に向けた課題、問題点を明らかにします。その上で、補助制度の必要
性や可能性を検討します。
オ)町民、民間事業者等、行政との連携体制の構築
まちなか居住を推進していくためには、商工、企画、福祉など各関係課との連携を図
り、町民(入居者)、民間事業者等の意向を把握しながら総合的に進めていく必要があり
ます。このため、まちなか居住者のニーズを把握し、行政やまちなかの事業者に伝える
ことのできる連携体制の仕組みづくりを進めます。
第1ステップ
・地域優良賃貸住宅制度
・民間賃貸住宅の建設
・連携体制の仕組みづくり
等、新たな制度
第2ステップ
リーディングプロジェクト
・アンケート、ヒアリング
・事業シミュレーション
制度化、運用
・民間事業者との勉強会
・借上公営住宅制度
・募集の継続
建設の促進
等、既に実施している制度
(3)環境負荷を低減する住宅・住環境整備プロジェクト
① 目的
環境負荷を低減する住宅・住環境プロジェクトは、既に実施している太陽光発電システ
ム導入事業に加え、未利用エネルギーの活用、自然環境等の調和、芽室らしい住宅づくり
等、多様な視点から環境負荷を低減する住宅・住環境整備を促進することを目的とします。
② 施策パッケージ
環境負荷を低減する住宅・住環境整備については、施策体系の中に下記のア)からキ)
の施策があります。
第 1 ステップとして、国、道、町で既に実施している施策や仕組みのさらなるPRを図
るとともに、新たな制度(ペレットストーブ設置への補助等)導入のための可能性調査を
行います。
第2ステップとして、可能性調査の結果における事業効果の確認や町民の意向、庁内各
課との調整に応じて新たな制度の導入を進めます。
ア)芽室町住宅用太陽光発電システム導入事業の推進
イ)芽室町の環境と調和する住宅づくり支援方策の検討
ウ)北海道環境共生型公共賃貸住宅整備指針等に基づく公営住宅等の整備
エ)北方型住宅等の普及啓発
オ)都市景観啓発・普及事業の推進
カ)クリーンめむろ環境基本計画の推進
キ)環境へ配慮したライフスタイル見直しの啓発
- 77 -
第6章 重点施策
③リーディングプロジェクト(すぐに取り組むこと)
イ)芽室町の環境と調和する住宅づくり支援方策の検討
ペレットストーブは、木質ペレットを燃料とするストーブのことで、間伐材の利用促
進や非化石燃料を用いることで地球温暖化対策に貢献するなど環境問題から注目され普
及しつつあります。このため、ペレットストーブの利用促進を目指し、購入に要する経
費の一部を助成する制度など、道内・管内の事例調査等に取り組みます。
第1ステップ
第2ステップ
・ペレットストーブ設置への
補助
リーディングプロジェクト
・道内、管内の事例調査
制度化、運用
等、新たな制度
・太陽光発電システム導入事
業
・制度の普及啓発
等、既に実施している制度
- 78 -
利用の促進
第 7 章 施策の推進方針
第7章
施策の推進方針
住宅政策を推進していくためには、町民と民間事業者と行政がそれぞれの役割を理解し、
協働で住まい環境づくりを進める必要があります。
このため、
「みどりの中の住まい環境づくり∼快適で安全安心な暮らしを支えるまちづくり
を目指して∼」の実現に向けて、町民、民間事業者、行政それぞれの役割を次のとおり明確
にし、住宅施策を展開していきます。
1
町民の役割
町民は、生活の主役であり、住まい環境づくりの重要な役割を担っています。
自らが主体となって、住まいや住環境づくりに関心を持ち、地域を構成する一人として積
極的に住まい環境づくりに参加することが求められています。
2
民間事業者の役割
民間事業者は、良質で多様な住まいを確保するために重要な役割を担っています。
誰もが安全安心に暮らすため、ニーズにあった住宅を提供するだけではなく、専門性を活
かし適切な情報を提供するともに、福祉、医療分野などとの連携を図り、町民による住まい
環境づくりを推進する役割を担うことが求められています。
3
行政の役割
行政は、住宅政策の主体として、住まい環境づくりの重要な役割を担っています。
これまでの公共主体の住宅施策から転換し、地域特性を踏まえながら、各関係課と連携を
図り、地域独自の主体的、自立的な展開を推進し、それを実現させるための取り組みを行う
役割を担っています。このため、町民や民間事業者との連携体制を整備しながら取り組みを
進めていきます。
町
民
連携
連携
みどりの中の住まい環境づくり
事業者
∼快適で安全安心な
暮らしを支える
まちづくりを目指して∼
連携
- 79 -
行
政
資
料
編
1
策定委員会等の開催状況等
(1)芽室町住宅マスタープラン策定委員会等の開催状況
表-1 策定委員会等の開催状況
年 月 日
策定委員会等の開催状況
平成21年 7月 1日
第1回住宅マスタープラン策定委員会
7月14日
第1回幹事会
7月23日
第2回住宅マスタープラン策定委員会
8月10日から
住民意向調査
8月25日まで
10月20日
第2回幹事会
10月27日
第3回幹事会
10月30日
第3回住宅マスタープラン策定委員会
11月10日
第4回幹事会
11月17日
第5回幹事会
11月20日
第4回住宅マスタープラン策定委員会
12月 4日
第6回幹事会
12月14日
第5回住宅マスタープラン策定委員会
(2)芽室町住宅マスタープラン策定委員会名簿
表-2 芽室町住宅マスタープラン策定委員会名簿
所 属
備 考
住民生活課長
委 員 長
企画財政課長
副委員長
総務課長
税務課長
保健福祉課長
子育て支援課長
産業振興課長
建設都市整備課長
水道課長
学校教育課長
芽室消防署消防課長
十勝支庁帯広土木現業所
オブザーバー
企画総務部建設指導課主幹
十勝支庁帯広土木現業所
オブザーバー
企画総務部建設指導課建築住宅係長
*委員11人 オブザーバー2人
全体13人
- 80 -
(3)芽室町住宅マスタープラン策定委員会幹事会名簿
表-3 芽室町住宅マスタープラン策定委員会幹事会名簿
所 属
備 考
建設都市整備課 開発調整係長
リーダー
企画財政課 企画調整係長
サブリーダー
総務課 地域安全係長
総務課 契約管財係長
企画財政課 財政係長
税務課 資産税係長
住民生活課 生活環境係長
住民生活課 公営住宅係長
保健福祉課 福祉係長
保健福祉課 在宅支援係長
子育て支援課 子育て支援係長
産業振興課 農林企画係長
産業振興課 商工観光係長
建設都市整備課 建築係長
建設都市整備課 公園緑地係長
建設都市整備課 管理係長
建設都市整備課 建設係長
水道課 水道工務係長
水道課 下水道工務係長
学校教育課 総務係長
芽室消防署 消防係長
十勝支庁帯広土木現業所
オブザーバー
企画総務部建設指導課建築住宅係長
*幹事21人 オブザーバー1人
全体22人
2
町民参加手続き等(原案に対する意見の募集)
(1)パブリックコメント手続きの状況
・実施時期
平成22年
1月16日∼平成22年
・計画原案(概要版)の配布部数
2月15日
38部
・意見書の提出
0件
(2)関係団体との意見交換
・(社)北海道建築士会十勝支部芽室分会
1回
開催
・めむろ新築リフォーム推進協議会
1回
開催
- 81 -
用語の解説
用語の解説(アイウエオ順)
ア
用 語
・アイディア
・思いつき。着想。
・アドバイス
・助言すること。勧告。忠告。
・イベント
・行事。催し。
・イメージ
・心の中に思い浮かべる姿や情景。心象。形象。
・インターネット
・ほぼ全世界にまたがるコンピュータ・ネットワ
ークの集合体。複数のコンピューターを相互に
継続して,全体として一つのネットワークとし
て機能するようにしたもの。
・冷暖房、給湯、調理のエネルギー源として、ガ
スや石油などを使用せず、すべてを電気でまか
なう住宅のこと。
・人々が共同体意識を持って共同生活を営む一定
の地域、およびその人々の集団。地域社会。共
同体。
・小型で中身が充実しているさま。無駄を省いて
小さくまとめてあるさま。簡潔な。
・オール電化(住宅)
カ
・コミュニティ
・コンパクト
サ
・サークル
・シフト
・シミュレーション
味
・社会的な問題や文化、芸術、スポーツなどに関
心をもつ人々の私的な集まり。同好会。
・入れ替え。
・ステップ
・物理的あるいは抽象的なシステムをモデルで表
現し、そのモデルを使って実験を行うこと。
・企業が消費者に新しく提供する新技術や材料、
サービスのこと。
・物事をおしすすめる際のひとつの段階。
・ストック
・住宅政策などの観点から、既存の住宅のこと。
・セーフティネット
・デイサービス
・「安全網」と訳され、網の目のように救済策を
張ることで、全体に対して安全や安心を提供す
るための仕組みのこと。
・介護保険等で給付されるサービスのひとつで、
在宅介護を受けている高齢者や障害者がデイ
サービスセンターへ通所し、リハビリテーショ
ンや日常生活の介護などを受ける。
・トラブル
・いざこざ。紛争。悶着。
・シーズ
タ
意
- 82 -
ナ
用
・ニーズ
語
・ネットワーク
ハ
・パッケージ
・パブリックコメント
・バイオマス
エネルギー
・バリアフリー
・バルコニー
意
味
・必要。要求。
・従来の階層的組織とは異なり、企業間あるいは
企業内部において、事業体同士が対等な立場で
自立性を保ちながらゆるやかに結合し、情報な
どの経営資源を相互に交換する組織編成のあ
り方。
・ひとまとまりにセットしたもの。
・行政などが規制の設定や改廃をするとき、原案
を公表し、国民の意見を求め、それを考慮して
決定する制度。
・サトウキビやサツマイモのアルコール発酵によ
って得られるエチルアルコール、海草や糞尿の
メタン発酵によって得られるメタンなど、生物
体(バイオマス)によるエネルギー。また、そ
のエネルギーを利用することをいう。
・建築設計等において、段差や仕切りをなくすな
ど高齢者や障がい者に配慮をすること。製品設
計にも応用されている。
・2階以上の住戸の外壁から外にせり出して作ら
れた屋根のない、手すり付きの露台のこと。
・ヒアリング
・聞き取り。公聴会。聴聞会。
・フェア
・市。見本市。展示即売会。
・フレーム
・プライバシー
・物事の構造的な下敷き、骨格となる基本的な構
造、骨組み。
・私事。私生活。また、秘密。
・プロジェクト
・研究や開発の計画。企画。
・木質ペレットを燃料とするストーブ。薪ストー
ブや暖炉に比べ煙が出ない構造など、扱いが簡
単。また、バイオマスエネルギー利用の点から
も注目されている。
・ホームページ(HP) ・インターネットの情報発信ソフト WWW サー
バーの最初の画面のこと。企業のホームページ
であれば、企業のロゴや各種情報への飛び先
(リンク)を用意する。WWW は、ワールドワ
イドウェブで、広域情報システムのこと。
・ペレットストーブ
- 83 -
ハ
用 語
・ポケットパーク
・マイクロバス
意 味
・中高層ビルが建ち並ぶ街の一角などに設けられ
る小公園。
・自発的にある事業に参加する人。特に、社会事
業活動に無報酬で参加する人。
・小型バス。通常、定員10人以上30人未満。
・マスタープラン
・全体の基本となる計画または設計。
・ミスマッチ
・適合しないこと。不釣り合い。不似合い。
・ユニットバス
・便器、洗面器、浴槽、電気設備などを一体化し
工場生産したもの。
・障がい者、高齢者、健常者の区別なしに、すべ
ての人が使いやすいように製品、建物、環境な
どをデザインすること。
・住宅で、洗濯やアイロンがけなどの家事作業を
行うための諸設備を設けた部屋。
・ボランティア
マ
ヤ
・ユニバーサル
デザイン
・ユーティリティ
ラ
・ライフスタイル
・個人や集団の生き方や生活様式。
・リフォーム
・作り直すこと。建物の改築。
- 84 -
第2期
芽室町住宅マスタープラン
〈本編〉
第2期芽室町住宅マスタープラン〈本編〉
発 行 北海道芽室町
発行日 平成22年3月
ホームページアドレス
http://www.memuro.net/
平成22年3月
北海道 芽室町
Fly UP