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『光市事件裁判を考える』 (現代人文社 編集部 `編} という本がー月

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『光市事件裁判を考える』 (現代人文社 編集部 `編} という本がー月
「
私 が肪れ た日は天気 が出 り で気配が 1
の所 が耶件 が起 きた場所だ。
段 と低 か った こともあ ったが'軸 から の
と いうよりも叔 し い住宅地 だ。 いわゆる
凪が い つも低 いと いう別場川辺 は、伸 か
「
過疎 地」 で、 別場 の社宅 アパ ー トも 入
居者 は年 々減 って、 いまは空 き室 の方 が
0株 並ん で いる。
り の4階鯉 の鎚物 が2列2
多 い。背 で いう 「
団地 」 のような市 い作
ベランダ の洗催物や表札な どから推測 し
ても'入居率 は3- 4割程度 だ ろう か。
決し て事件後 に入居者 が減 った のではな
寄稿 したが、 この本 の主な内容 は被告弁
対象 は ﹃
被害者 ・迫族﹄ だけな のか」を
た内容 に加筆 した 「
世 の中 に伝え る べき
された。私自身も過去 に本誌など で番 い
編集部 ・編) と いう本が 1月下旬 に出版
﹃
光市事 件 裁 判 を考 え る﹄ (
現代 人 文 社
口約 5万 5千人 の術 は、新 口鉄 と武 田非
の所 に光市 はあ る。瀬戸内海 に画 した人
ら新幹線 で徳山を経由 し て1時間半 ほど
場を訪 れた のは今 回が初 め てだ。広島 か
あまり乗 り気 ではな か った。 この事件現
年前 の現場を見 ても--」と、 これまで
9
事件 が起 き た のは 99年 4月 だ から、 「
「
母 子殺 害事件」 の現場 周辺 を 訪 れ た。
2日、山 口県光市 にあ る
さ て私 は1月1
こともほとんどな い」 とそ の女性 は言う。
株 もあ る。 「
あ の餌 件 の こと が話 され る
いま では幽誠 屋敗 のような完全な無人 の
員 が増 え始 め'入居す る人 は減り続 け る。
後' この社宅 から近- の分譲地 に移 る社
もたち の声 が い つも聞 こえ て いた。 そ の
い物 に出 かけ る女性 と' 公園 で遊 ぶ子ど
の順番待 ちが いるほどだ った。 日中 は買
は'そ の社宅 は常 に満室状態 で'空 き室
碁 らす女性 によ ると'0
8年代あたりま で
って いる。 現場周辺 に1970年 代 から
く、 それ以前 から住 む人 は年 々少 な-な
識団と法科大学院教授 ら によ る座談会 と'
企業城下:h」 と い って いい
n
Mの工場の 「
国 光市 の事件現場にて
これま での裁判 の経過や争点など、 コン
事件 ・裁判 に関す る弁都側 のQ& Aだ。
だ ろう。駅 から ローカ ルバスで20分 ほど
管
パクト にまとま って掲減 され て いる ので
き始 めた水道設備会社 に 「
出勤」す るた
めだ。実際 には会社 には行 かず、友人 の
社を休 ん で、 そ の友人 の家 でゲ ー ムをし
家 で遊 ぼうと思 って いた。事件前 日も会
公判 ・法廷 で彼 が話した内容を手 がかり
て遊 ん で いる。入社後 わず か2週間 の間
に二度も体調不良 で会社を休ん で いた。
事件 のの
前
ど々日は家 で父親 と皇 刑とな って,
包 丁を 喉 元 に突 き つけられ て いる。 そし
て殴られた。彼 は日常的 に父親 から暴力
を振 るわれ て いた。小 さ い頃 から母親 と
学 1年 のとき に自殺 で亡くな って いる。
とも に暴力を受け'彼 の実 の母 は彼 が中
方 にと って、 そ こは事件 が起 き るま では
で」' 1< で芳
ほど の間、砂浜 に座 っ
て'時間 つぶしと 「
気持 ちが落 ち着- の
人 の家を訪れ る のは迷惑 がかかると思 っ
て いるだけだ。事件当時彼 は、 早朝 に友
岸線も、今 は穏や かな さざ淡 が打 ち寄 せ
夏場 には観光客 が大勢来 たと いう長 い海
浜 の海岸 に着 いた。昔 は海水浴場とし て
か ってみる。自宅 から徒歩 10分 ほど で砂
岸 に向 か った。私 は歩 いてそ の海岸 に向
を群 て自宅 を出 た彼 は'自転車 でまず海
社 に出勤 す るふりをし て、会社 の作業服
事件当日'父親 に怒られな いよう に会
彼 は家族 ととも に暮 らし て いた この部屋
がら いま は空 き部屋だ った。事件当 日'
元少年 の当時 の自宅 は'当然 のことな
からまもな-9年 を迎 えようとし て いる。
と っても、別次元だが 「
同 じ」 だ。 それ
す る。 それは加害者 にと っても被害者 に
和 み重な った場所も' そ の日を境 に 一変
さまざ まな記憶 や会話、光栄や思 い出 が
る いは家族 とず っと過ごす場所 だ った。
は出 て、夜 にはまた戻 って-る場所。 あ
普段 の生活空間 があ る場所だ った。朝 に
現在 26歳 の被告 の元少年」 と被審者 の両
「
事件現場」と いう よりも、 「
当時 18歳 で
徒歩 1- 2分と いう距離 だ った。 つまり'
0メート ル。同 じ社宅 の敷地内 である。
件 現場 の被害者宅 と の直線距離 は約 20
実 は被告 の元少年 の自宅 (
当時) と事
に、同 じよう にたど ってみた。
所を回 ってみた いと思 った。 これま での
また自宅 に戻 るま での間 に彼 が訪れた場
は'自宅を出 てから、事件現場を経 て'
ぜ ひじ っ- りと瀧 ん でほし い。
叫-如 月 のよう に行 われた裁判 の こ と も
純な は∬ し- は知 らな か った。
今 回仏が この別似周辺を訪 れた目的 は、
日 。;日の枇告 の.
'(少年 の自宅 から事件
・抑
ぅL,
t.
I
.と っ てh
./か った からだ。 99年 4
日日 日 ・= 小指 M
「‖'他が此 れた場所 はい
︹
㌧了 か
で もr机
門川の仰山、牧 の友人 の家,
を午前 7時 15分 に出 る。高校卒業後 に働
o
0
8
創 /2
0
0
8・
3
「
亨的なほ ていたと いう。
L
・のは・近- の友人 の家 に行 ってテ レ
ークIムをして遊んだ。 そうや って前 日
と川じく夕方 ま で 一緒 に遊 ぶはず だ った。
と ころが,重 刑に友人 は災 い物 に行-用
緒
郡があ って別 れること にな る。彼 も 一
に行 こう と思 ったが、 そ の奨 い物 に行場所 は,普段働 いて いる会社 があ る方向
だ った。 そ こで彼 は い ったん友人 と別 れ
て,後 で自宅近 - のビデ オ レンタ ルシ ョ
ップ で会う約束をした。 そ こにはゲ ー ム
セ ンターも併設 され て いる。待 ち合 わせ
時間 は午後 3時。 それま で時間が空 いた。
宅 には父親 が後 に再婚 した義母が いた。
彼 は自宅 に帰 って昼食 を食 べて いる。自
家を出 る前 に彼 はそ の義 母 に後 ろから抱
き ついて いる。 「
軸 性 にさび し-、母 性
を求 め て いた」と彼 は公判 で述 べて いる。
午後 1時 20分ご ろ、自宅 を出 た彼 は自
転車を駐車 し て いた棟 に寄 ってから戸別
訪問 を始 めて いる。自宅 の斜 め向 か いの
棟 から順番 に15ぐら いの部屋を回 って、
7 つほど の部屋 の人 が応対 し て-れた。
「××設備 (
勤務先 の実名) の者 ですが'
て 「
ご 近 所」 「
知 り 合 い」 「
よ- 行 - 場
排水管 の検死 に来 ましたO トイ レの水 を
流 し てくださ い」 と栢 回r
l・
・
=った。 それは
友人 の約束 の時間ま での 「
博聞 つぶし」
であり、 l方 で、 「
人 と の会話を通し て、
る。 それらは昨咋 の差 し戻 し捜訴稀公判
寂 しさを紛らわしたか った」と述 べて い
だけ でな-,迎耶後 の少年 鑑別所 の調査
や 1・*当崎 からh
=:
し て いることだ。 約束
のビデオ レンタ ル肺 に近 づ いて いく帖燕
で彼 は4 つの株を回 って行 った。
距離にし て200メート ルと いう問 の'
被強者宅 の棟の前に立 って元少年 の∩宅
は
があ る棟 の方向 を見 ると、 そ の距離 遠
少
く感 じる。 人気 の な い建物 の棟 がま る
で立ち塞 が って囲 んで いるよう に。棟 の
す べての窓 から自分が見られ て いるかの
よう に。被背者 から見 れば'元少年 とは
とし て同 じ敷地内 のど こかで過去 にす れ
それま で何 の接点もな い関係 だ。 ひょ っ
迎 って いるかもしれな いが、掛 や名前 の
面識 は双方 とも にな い。事件当 日 に彼 が
いく つか の部屋を回 って いる中 で、偶然
たどり ついた域所 だo それま での戸別訪
問 ではわず かに彼 がもぞもぞと話 し かけ
事件当時、元少年 は被害者宅 を出 た後'
るだけだ った部越 の入居者 が、出会う は
ず のな か った見知ら ぬ側係 が' そ こで加
ら見 れば、排水検査 に来 た見知 ら ぬ作業
}
・.=
者 と被粥者 の側係 とな った。被額者 か
蛙 の小 で突然救 ってきて、 そし
れたとなるだろう。元少年 の彼 の
て殺 さ
凸 が、 部
以降 のことを、私 が ここで 「
短-まとめ
言 い分 でも って、彼 が この部屋 に入 って
て」=
=く ことは難 し い。 と ても足 りな い。
昨年 の公判 でそ の実行行為 や動機 などを
を通し て正確 に伝 わ ったとは言 い難 い。
彼 は法廷 で詳 し-説明 したが、 メデ ィア
一方,逆 に元少年 の自宅 の棟 の前 に立
って被害者宅 の棟 の方向を比 ると、 そ の
距離 は近 -感 じ る。 いつも過 る道をす っ
るよう に少 けば 「
そ の場所」 は比え てく
と遡り抜 けるよう に、桃 と桃 の州を流 れ
ンタ ルシ ョップ は、小作伽糊 のすぐ柄 に
る。 友人 と会う約火を し て いたビデオ レ
敷地内 の道を通 って'事件現場 の棟 のす
ある (
当時。 別作 は駄 押 切)
。火 際 彼 は
いた。 そ こは友人 と の岬な る遊び場所 だ
ぐ脇 を通 ってそ の店 に過去何度 も行 って
った。郡件当 日、彼 が回 った恥紺 はす べ
多 々あ るが、彼 の気持 に 「
な る」 ことは
って、現場周辺を 回 った。
き ること'実感 できる ことはな いかと思
できな- ても、 「
近 づ-」 こと はでき る。
て夕方 に友人 と別 れ てから自宅 に戻 る途
そ こから この節件 や裁判 に対 し て想像 で
中、普段見慣 れた目 の前 にあ る この社宅
自転車を駐車 し て いた棟 に行 ってから'
うな場所 で強姦をすれば、少年 が犯人 で
彼 が事件当 日 に回 った場所を順番 に訪
友人 と約束 どおり の場所 で会 った。 そし
あ ることがすぐ に分 か ってしま います。
の建 物 が' 「
怪 物 と いう か、巨人 のよう
れ てみたが'私 は足が震 えた場所 があ る。
とすれば'弁識側 が主張す る 「このよ
所」 の狭 い エリアに収 ま って いる。
顔見知り の人 のいる団地 の中 を作業服 で
に見 え て、 おびえました」 と昨年 7月 の
階段 と踊り場 の繰 り返しだ。 正直椴も訪
戸別訪問し'自分 の姿 が訪問先 の人 の印
私 が最初 にこの4階建 の社宅 の団地を
それ は当時被害者 が住 ん で いた棟 の階段
=
川屑 マンシ ョンなどを
見 たとき、束京 で山
と見なければな らな いとも思 って いた。
れた-な い場所 だ ったが、 一方 でち ゃん
公判 で話 し て いる。
ふりをす る ﹃アリ バイ作 り﹄ と考 え る の
いつも見 て いるからな のか'低 い小 さな
象 に残 るよう にした理由 は'働 いて いる
が自然 でし ょう。少年 はわざ わざ身元を
建物 にし か見えな か った。 と ころが'当
だ。事件 が起 きた棟 の4階 の部屋ま では'
った作業着を着 て戸別訪問をして いる の
明らか にし て います。会社 のネームが入
あ るかは' ここで私 が描写 ・説明す る資
現場 の部屋 のド アの前 がどう いう状態 で
3階 から 4階 に上が る階段 にさしかか っ
すが に見えな か ったが'少 し高 -大 きく
たとき、私は息を のんだ。 そ こから先、
見 える。自分 が この事件や裁判を これま
の特別な場所 であ るから' いま の私 のよ
格 はな い。 そ こは被著者 ・迫族 にと って
日 の彼 の足取 りを追 って、もう 一度 この
Q& A光市事件 ・裁判 「
戸別訪問 は ﹃
強
でどう見 てきたかと いう意識 によ って'
建物を見 ると、怪物 や巨人 のよう にはさ
姦目的﹄ ではな いと いう こと ですが、理
その 「
距離」も感光 も変 わ る、巡 って見
って います」 (
F
光市節件裁判を考 え る﹄
由を教 え て-ださ い∼」 の項 より 一部を
え ると いう ことな のか。
です。 また'自分 の勤 める会社名を名乗
抜粋) と いう説明も十分考 えられる。 そ
とされ る。 元少年 はそれま で性行為 の経
での短 い時間 に強姦 の計画を思 い ついた
後 に自宅を出 てから戸別訪問を始 め るま
やはり彼 の気持 ち にな ってみな いと解 明
た のか。 それらを明ら かにす るためには'
のか。彼 は何 を考 え て、 どんな行軌を し
元少年 の彼 はそ の日'何 を考 え て いた
の棟 の部 屋 の前を訪れ る ことは、 これが
はと考 え て いるが、事件現場とな ったそ
現場周辺 はこれ からも何度 か行 かな- て
崩初 で最後 だと思う。
さえ許 されな い場所だ ろう。光市 の事件
験 さえな-、暴力事件を起 こした経歴も
できな い。 そ れ でも わ か ら な いこ と は
うな立場 の者 は'本来ならば近 づ- こと
れ に対 し て検察側や 一審判決 では'昼食
な い。 むし ろ藤力 にさらされ てきた側だO
創/2
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