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ひめゆり展配布資料(PDF文書)

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ひめゆり展配布資料(PDF文書)
2010 年 度 四 日 市 市 立 博 物 館 特 別 展 配 布 資 料
ひめゆり 平和への祈り
−沖縄戦から 65 年−
会場:四日市市立博物館 4 階特別展示室
会 期 : 平 成 22 年 7 月 21 日 ( 水 ) ∼ 9 月 5 日 ( 日 )
師 範 生 6 人 組 の ス ナ ッ プ 写 真 ( 1943 年 )
6 人全員がひめゆり学徒隊として動員され、このうち 3 名が亡くなった
1.開催趣旨
1945 年 、沖 縄 で は 軍 民 混 在 の 地 上 戦 が く り ひ ろ げ ら れ ま し た 。鉄 の 暴 風 と 呼 ば れ
る 砲 爆 撃 が 約 90 日 間 も つ づ き 、 20 万 人 以 上 が 命 を 失 い ま し た 。 沖 縄 師 範 学 校 女 子
部 ・ 沖 縄 県 立 第 一 高 等 女 学 校 の 教 師 ・ 生 徒 240 人 は 、 そ の 過 酷 な 戦 場 に 学 業 半 ば で
動員され、沖縄陸軍病院の壕で負傷兵の看護に当たります。彼女たちは戦後、ひめゆ
り学徒隊と呼ばれました。沖縄戦末期、沖縄本島南端に追いつめられた彼女たちの半
数以上が、砲煙弾雨の中で亡くなりました。
二 度 と 戦 争 を 起 こ し て は な ら な い と い う 思 い か ら 、 ひ め ゆ り 同 窓 会 は 、 1989 年 、
ひ め ゆ り 平 和 祈 念 資 料 館 を 設 立 し ま し た 。 そ れ か ら 20 年 、 生 き 残 っ た 学 徒 た ち は 自
らの戦争体験を語ることで、戦争のむごさと平和の大切さを訴え続けています。
戦 後 65 年 、 元 ひ め ゆ り 学 徒 生 存 者 は 80 歳 を 越 え ま し た 。 生 存 者 の 思 い を 伝 え る
最後の機会ともいえるこの節目の年に、平和への祈りを込めて、ひめゆりからのメッ
セージを届けます。
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2.展示構成
◇プロローグ
・開催にあたって
( ひ め ゆ り 平 和 祈 念 資 料 館 、四 日 市 市 立 博 物 館 )
・ 鎮 魂 と 平 和 へ の 思 い の 原 点 ・・・ひ め ゆ り の 塔
・戦争体験の継承と平和発信の場
・・・ひ め ゆ り 平 和 祈 念 資 料 館
◇第1章
ひめゆりの塔とひめゆり平和祈念資料館
ひめゆりの青春
① ひ め ゆ り と は ・・・
・ひめゆりの由来
・沖縄の女子教育とひめゆり学園
・ 昭 和 20 年 当 時 の 教 育 制 度
②学園生活
・学校生活キャンパス、授業、行事、
部活動、寄宿舎生活
③戦時体制下の学園
・学園に吹く戦争の風
・軍事化されていく学園
④アジア太平洋戦争の経緯の中の沖縄
◇第2章
野田貞雄校長先生を囲む師範学校生の集合写真
( 1944 年 )
こ の な か で 野 田 校 長 先 生 を 含 む 22 名 が 沖 縄 戦
で亡くなった
ひめゆりの戦場
①日本の空襲(アジア太平洋戦争の経緯と四日市の状況)
②沖縄戦の概要
③ 南 風 原 の 沖 縄 陸 軍 病 院 へ の 動 員 ( 3 月 23 日 ∼ 5 月 25 日 )
・動員(動員間もない頃、戦場での卒業式、分室の設置)
・過酷な病院壕の勤務
( 負 傷 兵 の 看 護 、飯 上 げ 、水 汲 み 、死 体 埋 葬 、治 療 の 手 伝 い 、手 術 の 手 伝 い 、
切断した手足の処理)
・負傷兵とひめゆり学徒
(ウジ、壊死、脳症、破傷風などの負
傷兵の悲惨な様子)
・戦場へ持っていった学用品
④ 南 部 へ の 撤 退 ( 5 月 25 日 )
・雨と泥濘の中の撤退
・撤退後の南部(6つの壕に分散)
ひめゆり学徒が避難していた伊原第一外科壕
・迫り来る米軍
( 6 月 14 日 : 山 城 本 部 壕 へ の 直 撃 弾 、
6 月 17 日 : 伊 原 第 一 外 科 壕 へ の 至 近 弾 )
⑤ 解 散 命 令 と 死 の 彷 徨 ( 6 月 18 日 ∼ )
・解散命令
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・ 死 の 彷 徨 ( 6 月 19 日 : 山 城 丘 陵 へ の 猛 攻 撃 、 伊 原 第 三 外 科 壕 へ の 攻 撃 、 6 月
21 日 : 荒 崎 海 岸 で の 惨 劇 )
⑥沖縄戦に動員された男女学徒隊
⑦証言映像(ひめゆり学徒の証言映像及び米
軍撮影の沖縄戦映像から抜粋)
⑧鎮魂
◇第3章
大型証言本展示
ひめゆりの戦後
①戦後に生きる
・ひめゆりの塔建立
荒崎海岸散華の跡碑
(家族との再会、亡き学友への思い、遺族への思い)
・「 ひ め ゆ り の 塔 」 が 全 国 的 な 物 語 に ・・・
(生存者たちの思いと離れて独り歩きする物語)
・戦後沖縄の激動の中で
②戦争体験の継承と平和発信の場
∼ひめゆり平和祈念資料館∼
・ひめゆり同窓会による資料館建設
・ 資 料 館 の 20 年 ( 資 料 館 運 営 の 主 軸 と な っ て き た 学 徒 生 存 者 た ち )
・次世代継承の取り組み
( 次 世 代 プ ロ ジ ェ ク ト 、「 証 言 員 一 人 ひ
と り の 戦 跡 め ぐ り 」、「 証 言 員 一 人 ひ と
り の 戦 前 ・戦 後 の 証 言 の 聞 き 取 り 」)
③ 証 言 映 像(「 ひ め ゆ り の 戦 後 」の 中 か ら 抜 粋 )
◇エピローグ
・ひめゆりからのメッセージ
展示室内で来館者への説明を行う学徒生存者
3.開催期間
4.主催
5.後援
6.助成
7.観覧時間
8.観覧料
9.休館日
平 成 22 年 7 月 21 日 ( 水 ) か ら 9 月 5 日 ( 日 ) ま で
四日市市立博物館、ひめゆり平和祈念資料館、朝日新聞社
三重県教育委員会、沖縄タイムズ
(財)岡田文化財団
午 前 9 時 30 分 か ら 午 後 5 時 ま で ( 入 館 は 午 後 4 時 3 0 分 ま で )
一 般 700 円 、 高 大 生 500 円 、 中 学 生 以 下 無 料
月曜日
10. 関 連 行 事
○講演会「戦争体験をとおして平和を考える」
第 1 回 : 8 月 7 日 (土 )14:00∼
第 2 回 : 8 月 8 日 (日 )10:00∼
場
所:じばさん三重 6 階ホール
定
員 : 各 回 200 名 ( 事 前 申 込 制 ・ 参 加 費 無 料 )
○子ども博物館教室「平和について考えよう」
日
時 : 8 月 21 日 (土 )10:00∼
場
所:四日市市立博物館 1 階講座室及び 4 階特別展示室
定
員 : 小 中 学 生 50 名 ( 事 前 申 込 制 ・ 参 加 費 無 料 )
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11. 展 示 資 料 の 例
伊原第三外科壕で収集されたアンプル
自 決 し た 海 岸 で 戦 後 64 年 目 の 2009 年 に
見つかった校章
戦場に持って行った学用品
12. 関 連 展 示
◇ 「 ひ め ゆ り 学 徒 の 戦 後 」 DVD 上 映 ( 約 33 分 )
【4 階ラウンジ】
平 成 15 年 ひ め ゆ り 平 和 祈 念 資 料 館 の 企 画 展 と し て 開 催 さ れ た と き に 制 作 ・ 上 映 さ
れ た DVD で す 。
戦争体験を後世に伝えるひめゆり学徒の戦後の生きざまを振り返り「
、あの戦争から
生き残り、戦後の政治状況に翻弄されながらも平和思想をつくりあげてきた沖縄の
人々の軌跡」をわずかでも伝えたいというメッセージが込められています。
◇メッセージコーナー
【4 階ラウンジ】
次の世代につないでいく第一歩として、展覧会を見た感想、思いを感想用紙に記入
してもらったり、千羽鶴を折ってもらったりする参加型のコーナー。
◇キッズ読書コーナー
【1 階エントランス】
「ひめゆり」をはじめ、平和や戦争について子どもたちが分かりやすく学べるよう
に絵本などが用意してあります。
◇ 「 ひ め ゆ り 学 園 の 歩 み 」 DVD 上 映 ( 約 10 分 )
【1 階エントランス】
平 成 21 年 ひ め ゆ り 平 和 祈 念 資 料 館 開 館 20 周 年 記 念 特 別 企 画 展 が 開 催 さ れ た と き
に 制 作 ・ 上 映 さ れ た DVD で す 。
この映像は、ひめゆり学園について「おばあちゃん」が「孫娘」に語りかけるよう
に構成されています。小学生のみなさんにも分かりやすくなっていますので、ぜひご
覧下さい。
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