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GPPAC金剛山会議東北アジア声明・日本語版
GPPAC東北アジア声明 市民社会の力で分断を克服し、平和を構築しよう ソウル、2006年3月6日 私たちGPPAC東北アジア紛争予防ネットワークのメンバーは、東北アジアにおける紛争予防と平和構築に 向けた私たちの誓約を再確認するためにここに集った。1北朝鮮・金剛山および韓国・ソウルにおける充実した 議論と交流を通じて、私たちは2005年2月のGPPAC東北アジア地域行動提言の原則および課題を再確認し た。 東北アジアは、依然として、隣接する民衆間に緊張と不信が広がる不安定で分断された地域である。その中 で金剛山は、朝鮮半島における平和と和解への希望を示す証である。金剛山の発展は、先駆的な市民社会の 努力によって切り開かれてきた。そして今、金剛山は朝鮮半島における南北市民にとっての真の相互交流の場 となっている。これは、朝鮮半島における平和的共存および統一の原則を再確認した2000年6月の南北サミ ット宣言の精神を体現するものである。 市民社会は、民衆間の緊張を緩和し信頼を醸成する積極的な役割を果たすことができるし、果たすべきであ る。私たちは、以下の事項が私たちの共同行動の主要優先課題であることに合意した。 z 六者協議プロセスを支援し、日朝および米朝の国交正常化を促進すること。 z 紛争予防および機関構築のために東北アジアに非核地帯を設置することを促進するための具体的 措置をとること。 z 民衆間の和解を実現するために、過去の植民地支配および侵略戦争を含む、事実に基づく共通の 歴史認識を促進すること。 z 日本国憲法第9条を保持すると共に、世界の非軍事化を促進するための平和憲法の役割を促進す ること。 z 台湾海峡両岸問題や、クリル諸島/北方領土および尖閣諸島/釣魚台諸島問題などの領土紛争 問題について、市民社会間の信頼醸成のための対話を促進すること。 z 諸国政府に対し、軍縮を進め軍事予算を社会福祉に転換するよう働きかけること。 私たちは、これらの課題を達成するために手を携えながら共に努力すると共に、それを通じて、東北アジアに おける市民社会組織の紛争予防ネットワークを発展させていくことを誓う。さらに私たちは、国連、政府および 平和のために努力している近隣地域の民衆とのパートナーシップを深めつつ、地域的平和メカニズムを創造し ていく。 1 武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(Global Partnership for the Prevention of Armed Conflict: www.gppac.net) 1 署名者(2006年3月6日現在): 陳瑤華(チェン・ジャウファ): 東呉大学人権プログラム、台北 陳懐凡(チェン・ファイファン): 中国人民平和軍縮協会、北京 エンサイハン・ジャルガルサイハン: ブルー・バナー、元国連大使、ウランバートル 費永儀(フェイ・ヨンイ): 中国人民平和軍縮協会、北京 バディム・ガポネンコ: 国立海洋大学国際研究センター、ウラジオストック ジャン・イクス: 世界平和アカデミー、ソウル チョン・ギョンラン: 平和を創る女性の会、ソウル カン・ヨング: 東北アジア平和運動、ソウル キム・クァンイル: フロンティア、ソウル 川崎哲: ピースボート、東京 君島東彦: 立命館大学、非暴力平和隊日本、京都 児玉克哉: UNESCO国際科学評議会、国際平和学会、名古屋 イ・キョンジュ: 参与連帯・平和軍縮センター、仁荷大学、ソウル イ・ジェヨン: 韓国アナバプティストセンター、平和を創る女性の会・紛争解決センター、ソウル イ・ミフヮ: 非暴力平和隊韓国、ソウル イ・ソンフン: 人権・開発アジアフォーラム(フォーラム・アジア)、ソウル 林承正(デニス・リン): 台湾平和促進基金・研究情報部長、台北 ガス・ミクラット: 国際対話イニシアティブ、GPPAC東南アジア地域イニシエーター 笹本潤: 日本国際法律家協会、東京 シム・ヨンヒ: 平和を創る女性の会、漢陽大学、ソウル イ・キホ: 韓国平和フォーラム、ソウル 懿晗(ユ・イハン): 吉岡達也: オリエンタル・モーニング・ポスト、上海 ピースボート、GPPAC東北アジア地域イニシエーター、東京 2