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における児童虐待相談・通告の状況等について(PDF
児童虐待防止対策の推進について 平成25年5月31日 目 次 Ⅰ 児童相談所が受けた「平成24年度の児童虐待の相談・通告」の状況 ……………… 1 1 相談・通告件数 ………………………………………………………………………… 1 2 相談・通告者 3 区別相談・通告件数 …………………………………………………………………… 4 安全確認の状況…………………………………………………………………………… 2 …………………………………………………………………………… 1 Ⅱ 児童相談所が受けた「平成23年度の児童虐待の相談・通告」に対する 調査・対応の状況 …………………………………………………………………………… 2 3 1 虐待の有無・程度 ……………………………………………………………………… 3 2 虐待の種類 ……………………………………………………………………………… 3 3 被虐待児の年齢別・虐待種類別件数 ………………………………………………… 4 主な虐待者………………………………………………………………………………… 4 5 世帯類型 ………………………………………………………………………………… 5 6 被虐待児出生時の母親の年齢…………………………………………………………… 6 7 虐待者の状況 …………………………………………………………………………… 8 養育環境 ………………………………………………………………………………… 6 9 支援の状況(平成24年度末までの対応状況)……………………………………… 7 4 6 ⑴ 支援・援助の内容 ……………………………………………………………………7 ⑵ 親子分離の状況 ……………………………………………………………………… 7 ⑶ 連携している関係機関 Ⅲ 平成25年度の主な取組 1 児童虐待の予防 ………………………………………………………………7 ……………………………………………………………………8 ………………………………………………………………………… 8 2 児童虐待の早期発見・対応 ……………………………………………………………9 3 虐待を受けた子ども等への支援の充実 4 社会的養護体制の充実 ……………………………………………… 10 ………………………………………………………………… 10 5 研修の実施・関係機関との連携 ………………………………………………………11 Ⅰ 1 児童相談所が受けた「平成24年度の児童虐待の相談・通告」の状況 相談・通告件数 平成24年度に児童相談所が受けた児童虐待の相談・通告件数は1,043件で、平成 12年11月に「児童虐待の防止等に関する法律」が施行されて以降、過去最多となっており、 平成23年度の約1.4倍となっている。 これは、広島県内を始め全国で重大な虐待事件が発生し報道され、市民の関心が高まった ことなどにより、相談・通告件数が大幅に増加したと考えられる。 表1 相談・通告件数 区 分 件 数 月平均件数 2 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 385 330 475 724 740 1,043 32.1 27.5 39.6 60.3 61.7 86.9 相談・通告者 相談・通告者は、 「近隣・知人」が327件(31.3%)と最も多く、次いで「学校・ 幼稚園」が149件(14.3%) 、 「警察」が135件(12.9%)となっており、こ れらを合わせると58.5%となり半数以上を占めている。 また、平成23年度と比較して、 「近隣・知人」 「学校・幼稚園」 「警察」 「家族」は、件 数が大きく増加している。 増加の要因は、 「近隣・知人」及び「家族」については、児童虐待の防止等について市民 の関心が高まったこと、 「学校・幼稚園」については、児童虐待の早期発見等について国か らの通知を受け改めて周知徹底されたこと、 「警察」については、DV(ドメスティック・ バイオレンス)事案で子どもがいる場合には通告するよう周知徹底されたことが考えられ る。 表2 相談・通告者 配偶者暴 保育園 他の児童 近隣・ 学校・ 福祉 医療 力相談支 児童 保健 区分 警 察 家族 等 相談所 親戚 知人 幼稚園 事務所 機関 援センタ 委員 センター (※1) 件 327 149 135 105 24 数 年 構 度 成 31.3% 14.3% 12.9% 10.1% 比 ー(※2) 81 79 7.8% 7.6% 件 271 91 85 47 68 23 数 年 構 度 成 36.6% 12.3% 11.5% 6.3% 9.2% 比 ※1 保育園、母子生活支援施設 49 40 (※2) 児童 その他 本人 (※3) 39 24 23 15 10 10 3.8% 3.7% 2.3% 2.2% 1.4% 1.0% 1.0% 計 6 1,043 0.6% 100% 31 - - 16 21 30 5 26 740 6.6% 4.2% - - 2.2% 2.8% 4.1% 0.7% 3.5% 100% ※2 平成23年度は、「その他」に含む ※3 弁護士、法務局、家庭裁判所など -1- 3 区別相談・通告件数 安佐南区が185件で最も多く、次いで西区140件、南区138件、安佐北区136件、 中区134件、東区119件、佐伯区104件、安芸区87件の順となっている。 表3 区別相談・通告件数 区 24 分 件 中区 東区 南区 西区 安佐南区 安佐北区 安芸区 佐伯区 計 数 134 119 138 140 185 136 87 104 1,043 度 構成比 12.9% 11.4% 13.2% 13.4% 17.7% 13.0% 8.4% 10.0% 100% 23 件 数 93 106 75 95 147 80 46 98 740 構成比 12.6% 14.3% 10.1% 12.8% 20.0% 10.8% 6.2% 13.2% 100% 年 年 度 4 安全確認の状況 本市においては、相談・通告を受理した場合、安全確認を「48時間以内」に行うこと を基本に、可能な限りより迅速な安全確認に努めている。 相談・通告があった1,043件については、全て安全確認を行うとともに、緊急性の 高いと判断した178件については全て48時間以内に安全確認を行い、そのうちの150件 (84.3%)については24時間以内に行った。 表4 安全確認の状況 48 時間以内 区 24 年 度 23 年 度 分 24 時間以内 24 時間超 相談・通告件数 627 214 (うち緊急性の高いもの) (150) (28) 構成比 60.1% 20.5% (うち緊急性の高いもの) (84.3%) (15.7%) 相談・通告件数 463 90 (うち緊急性の高いもの) (100) (11) 構成比 62.6% 12.1% (うち緊急性の高いもの) (90.1%) (9.9%) ※1 48 時間超 202 (0) 19.4% (-) 187 (0) 25.3% (-) 計 1,043 (178) 100% (100%) 740 (111) 100% (100%) 子どもの安全確認は、厚生労働省の児童相談所運営指針において、 「緊急性に乏しいと判断 されるケースを除き、迅速な対応を確保する観点から『48 時間以内とする』ことが望ましい」 と定められている。 ※2 緊急性については、①通告の対象となった子どもの年齢、②通告の内容、③通告時の状況 などから総合的に判断している。なお、通告内容等の詳細が不明な場合は「緊急性の高い相 談・通告」として判断している。 -2- Ⅱ 児童相談所が受けた「平成23年度の児童虐待の相談・通告」に対する調査・ 対応の状況 1 虐待の有無・程度 平成23年度に児童相談所が児童虐待の相談・通告を受けた740件のうち、「虐待あ り」と判断したものは529件で、平成22年度の421件の約1.3倍となっている。 「虐待あり」と判断した529件の内訳は、 「生命の危険」が1件(0.1%) 、 「重度虐待」が 14件(1.9%) 、 「中度虐待」が80件(10.8%) 、 「軽度虐待」が434件(58.7%) となっている。 それ以外については、「虐待の危惧」が109件(14.7%)、「虐待なし」と判断し たものが102件(13.8%)であった。 表5 虐待の有無・程度 区 2 分 23 年 度 件 22 年 度 件 生命の 危険 重度 虐待 中度 虐待 軽度 虐待 虐待あり 小計 虐待の 危惧 虐待 なし 計 数 1 14 80 434 529 109 102 740 構成比 0.1% 1.9% 10.8% 58.7% 71.5% 14.7% 13.8% 100% 数 1 16 68 336 421 222 81 724 構成比 0.1% 2.2% 9.4% 46.4% 58.1% 30.7% 11.2% 100% 虐待の種類 「身体的虐待」が229件(43.3%)で最も多く、次いで「心理的虐待」が150件 (28.4%) 、 「ネグレクト」が145件(27.4%)、「性的虐待」が5件(0.9%) の順となっている。 平成22年度と比較して、 「心理的虐待」 「ネグレクト」の件数が増加しているのは、目 に見える身体的虐待以外の虐待への認知度が高まったことが増加の要因と考えられる。 表6 虐待の種類別件数 区 分 身体的虐待 数 229 150 145 5 529 構成比 43.3% 28.4% 27.4% 0.9% 100% 数 237 68 111 5 421 構成比 56.3% 16.1% 26.4% 1.2% 100% 23 年 度 件 22 年 度 件 心理的虐待 ネグレクト 性的虐待 計 【虐待の種類】 ◇身体的虐待 … 殴る、蹴る、激しく揺さぶる、タバコの火を押しつけるなど、子どもの身体に外 傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えること。 ◇心理的虐待 … 子どもに対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、配偶者に対する暴力など、 子どもの心を傷つける言動を行うこと。 ◇ネグレクト ◇性的虐待 … … 子どもに適切な食事を与えない、乳幼児を家に残して度々外出する、学校に 登校させない、病気になっても病院に連れて行かないなど、保護者としての監護を 著しく怠ること。 子どもにわいせつな行為をすること又は子どもにわいせつな行為をさせること。 -3- 3 被虐待児の年齢別・虐待種類別件数 被虐待児の年齢別件数は、 「小学生」が174件(32.9%)で最も多く、次いで「3 歳~学齢前児童」が153件(28.9%)、 「0~3歳未満」が105件(19.9%) 、 「中学生」が72件(13.6%) 、 「高校生・その他」が25件(4.7%)の順となっ ている。 また、虐待の種類と被虐待児の年齢との関係について、全体の構成比と虐待種類別の構 成比を比較すると、身体的虐待とネグレクトは、全体の構成比とほぼ同じであるが、心理 的虐待は、 「0~3歳未満」の割合が高く、「中学生」の割合が低くなっている。 表7 被虐待児の年齢別・虐待種類別件数 区 分 0~3歳未満 3歳~学齢前児童 件 高校生・その他 31 48 25 1 構成比 19.9% 13.5% 32.0% 17.2% 20.0% 数 153 69 52 32 - 構成比 28.9% 30.1% 34.6% 22.1% - 数 174 76 40 57 1 構成比 32.9% 33.2% 26.7% 39.3% 20.0% 数 72 40 4 27 1 構成比 13.6% 17.5% 2.7% 18.6% 20.0% 数 25 13 6 4 2 構成比 4.7% 5.7% 4.0% 2.8% 40.0% 数 529 229 150 145 5 構成比 100% 100% 100% 100% 100% 件 件 件 計 性的虐待 105 件 中学生 身体的虐待 心理的虐待 ネグレクト 数 件 小学生 4 全 体 主な虐待者 「実母」が345件(65.2%)で最も多く、次いで「実父」が133件(25.1%)、 「実父以外の父」が41件(7.8%)、実母以外の母が1件(0.2%) 、「その他」が 9件(1.7%)となっている。 「実母」の割合が高いのは、子どもと接する時間が長いことや、母親が主に子どもの養 育を担っていることが影響していると考えられる。 表8 虐待者別件数 実 母 実 父 実 父 実 母 以外の父 以 外 の母 その他 (※) 計 区 分 件 数 345 133 41 1 9 529 構成比 65.2% 25.1% 7.8% 0.2% 1.7% 100% ※ 実母の内縁夫、祖母 -4- また、虐待者と虐待程度との関係について、全体の構成比と虐待者別の構成比を比較す ると、「実母」と「実父」は全体の構成比とほぼ同じであるが、「実父以外の父」は重度虐待 と中度虐待の割合が高くなっている。 表9 虐待者別・虐待程度別件数 区 生命の 件 危険 5 実 父 実 母 以外の父 以 外 の 母 父 その他 (※) - - - - 構成比 0.2% 0.3% - - - - 数 14 6 2 5 - 1 構成比 2.7% 1.7% 1.5% 12.2% - 11.0% 数 80 38 25 12 1 4 構成比 15.1% 11.0% 18.8% 29.3% 100% 44.5% 数 434 300 106 24 - 4 構成比 82.0% 87.0% 79.7% 58.5% - 44.5% 数 529 345 133 41 1 9 構成比 100% 100% 100% 100% 100% 100% 件 計 実 1 件 軽度虐待 実 母 1 件 中度虐待 体 数 件 重度虐待 ※ 全 分 実母の内縁夫、祖母 世帯類型 「実父母と子ども」が292件(55.2%)で最も多く、次いで「実母と子ども」が180件 (34.0%) 、 「実母と実父以外の父と子ども」が34件(6.4%) 、 「実父と子ども」が11件 (2.1%)の順となっている。 平成22年の国勢調査の結果によると、本市の「女親と子ども」と「男親と子ども」を 合わせた構成比は11.6%であるのに対して、 「虐待あり」と判断した「実母と子ども」 と「実父と子ども」を合わせた構成比は36.1%であり、両者の比較では後者が高くなってい る。 また、 「三世代」の世帯については、同調査による構成比は5.1%であるのに対して、 「虐待あり」と判断した同世帯の構成比は0.4%であり、両者の比較では後者が低くなっている。 表10 世帯類型 実 母 と 区 分 実父母と 実 母 と 実父以外の 子 ど も 子 ど も 父と子ども 実父と 子ども 実 父 と 実母以外の 母と子ども 三世代 その他 (※) 計 件 数 292 180 34 11 2 2 8 529 構成比 55.2% 34.0% 6.4% 2.1% 0.4% 0.4% 1.5% 100% ※実母と実母の内縁夫と子どもの世帯など (参考)広島市の家族類型別世帯数(平成 22 年国勢調査 18 歳未満の親族のいる一般世帯から抜粋) 区 分 夫婦と子ども 女親と子ども 男親と子ども 三世代 その他 計 世帯数 93,802 12,535 1,218 6,013 4,953 118,521 構成比 79.1% 10.6% 1.0% 5.1% 4.2% 100% -5- 6 被虐待児出生時の母親の年齢 「25~30歳未満」が161件(30.4%)で最も多く、次いで「20~25歳未満」が 144件(27.2%) 、 「30~35歳未満」が117件(22.1%) 、 「35~40歳未満」が 51件(9.6%) 、 「20歳未満」が31件(5.9%) 、 「40歳以上」が11件(2.1%)の 順となっている。 本市の母親の年齢階級別出生児数(平成14年度~平成23年度の10か年の平均)は、 「20歳未満」の構成比が1.4%、「20~25歳未満」の構成比が10.6%である のに対して、被虐待児出生時の母親の年齢の構成比は、それぞれ5.9%、27.2%で あり、両者の比較では後者が高くなっている。 表 11 被虐待児出生時の母親の年齢 20 歳 未満 区 分 20~25 歳 25~30 歳 30~35 歳 35~40 歳 未満 未満 未満 未満 40 歳 以上 不明 計 (※) 件 数 31 144 161 117 51 11 14 529 構成比 5.9% 27.2% 30.4% 22.1% 9.6% 2.1% 2.7% 100% ※ 実母が世帯構成員にいないため把握できなかったケース (参考)広島市の母親の年齢階級別出生児数(平成 14 年度~平成 23 年度の 10 か年の平均) 20 歳 未満 区 分 7 20~25 歳 未満 25~30 歳 未満 30~35 歳 未満 35~40 歳 未満 40 歳 以上 計 出生数 162 1,209 3,682 4,314 1,766 222 11,355 構成比 1.4% 10.6% 32.4% 38.0% 15.6% 2.0% 100% 虐待者の状況 「過去の経験(離婚) 」が266件(50.3%) 、 「養育知識の不足」が242件(45.7%) 、 「性格の偏り」が190件(35.9%) 、「精神疾患等疾病」が153件(28.9%)な どとなっている。 表 12 虐待者の状況(重複あり:虐待件数529件に対する比率) 8 過去の経験 養育知識 (離婚) の不足 性格の 偏 り 精神疾患 過度の育児 アルコール 過 去 の 経 験 等疾病 疲れ・不安 依存等 (被虐待体験) 区 分 件 数 266 242 190 153 40 29 20 比 率 50.3% 45.7% 35.9% 28.9% 7.6% 5.5% 3.8% 養育環境 「社会的孤立」が203件(38.4%)、 「ひとり親」が191件(36.1%)、 「生 活困窮の訴えあり」(生活保護世帯を含む)が159件(30.1%) 、 「夫婦問題」が 121件(22.9%)などとなっている。 表 13 養育環境(重複あり:虐待件数529件に対する比率) 区 分 社会的 孤 立 ひとり親 生活困窮の 夫婦問題 訴えあり 内縁関係 その他 (※) 件 数 203 191 159 121 39 8 比 率 38.4% 36.1% 30.1% 22.9% 7.4% 1.5% ※ 親子関係や親族間の問題など -6- 9 ⑴ 支援の状況(平成24年度末までの対応状況) 支援・援助の内容 「関係機関による援助や見守り」が503件(95.1%)、「児童相談所による訪問支 援」が339件(64.1%) 、児童相談所での「所内面接」が150件(28.4%)、 「親子分離」が78件(14.7%)、「心理検査・心理療法」が47件(8.9%)と なっている。 表 14 支援・援助の内容 (重複あり:虐待件数529件に対する比率) ⑵ 関係機関による 児童相談所による 援助や見守り 訪問支援 所内面接 心理検査・ 心理療法 区 分 親子分離 件 数 503 339 150 78 47 比 率 95.1% 64.1% 28.4% 14.7% 8.9% 親子分離の状況 「一時保護」が60件(76.9%)、「施設入所」が17件(21.8%)、「一時保護 委託」が10件(12.8%)、「養育者変更」が9件(11.5%)、「里親委託」が 1件(1.3%)であった。 なお、「生命の危険」及び「重度虐待」と判断した15件については、直ちに 医療機関への入院や一時保護の対応を行った。 表 15 親子分離の状況 (重複あり:親子分離78件に対する比率) 一時保護 一時保護委託 ⑶ 区 分 件 数 60 17 10 9 1 比 率 76.9% 21.8% 12.8% 11.5% 1.3% (児童相談所) 施設入所 (他施設) 養育者変更 里親委託 連携している関係機関 援助や見守り、情報提供、調査活動について連携している関係機関は、 「学校・幼稚園」が339 件(64.1%)、 「福祉事務所」が241件(45.6%)、 「保育園」が220件(41.6%) 、 「児童委員」が210件(39.7%) 、 「警察」が178件(33.6%) 、 「保健センター」が 174件(32.9%) 、 「医療機関」が53件(10.0%)などとなっている。 表 16 連携している関係機関 (重複あり:虐待件数529件に対する比率) 区 分 学校・ 幼稚園 件 数 339 241 220 210 178 174 53 13 比 率 64.1% 45.6% 41.6% 39.7% 33.6% 32.9% 10.0% 2.5% ※ 福 祉 事務所 保育園 他の児童相談所、認可外保育施設など -7- 児 童 委 員 警 察 保 健 その他 医療機関 センター (※) Ⅲ 平成25年度の主な取組 1 児童虐待の予防 ⑴ 子育て支援サービス(育児の孤立化防止・不安や負担感の軽減) 取組項目 訪問による支援 取 組 の 概 要 民生委員・児童委員が生後4か月までの乳児がいる家庭を訪問するこんにちは 赤ちゃん事業により、不安や悩みを聞くとともに、子育てに関する情報提供を行 う。 [訪問した人数(平成23年度)6,223人] 乳幼児とその保護者がいつでも気軽に集う常設オープンスペースの設置、保育 園の機能を活用した園庭開放や育児相談等を実施する「きんさい!みんなの保育 集い・相談の場の 園事業」 、各区の地域子育て支援センターや家庭児童相談室等における相談指導な 提供 どを行う。 ・常設オープンスペース利用者数(平成23年度)130,967人 ・きんさい!みんなの保育園事業利用者数(平成23年度)31,072人 子育てに伴う負担感を軽減するため、保育園における一時預かりや、乳児院や 一時預かり等の 児童養護施設におけるショートステイなどを行う。 ・保育園一時預かり利用者数(平成24年度)23,646人 実施 ・ショートステイ利用者数(平成24年度)190人 ⑵ 広報・普及啓発 取組項目 オレンジリボン キャンペーン の実施 取 組 の 概 要 「子ども虐待防止オレンジリボン運動」を推進するとともに、児童虐待防止推 進月間(11月)を中心に講演会等の広報・啓発活動を行う。また、市民や関係 機関へリーフレット、ポスター、児童虐待の発見・通告に関するマニュアルを配 布する。 ⑶ 子育ての負担が重いと考えられる家庭の把握と支援 取組項目 取 組 の 概 要 母子健康手帳交付時の相談や産婦人科との連携により、育児の負担が重 妊産婦への支援 くなると考えられる妊産婦を把握し、家庭訪問や電話などによる支援を行 う。 [産婦人科との連携により支援した人数(平成23年度)132人] こんにちは赤ちゃん事業、乳幼児健康診査や、未熟児センター等との連 乳幼児及び保護者 携により、育児支援が必要と考えられる家庭を把握し、家庭訪問や親子教 への支援 室などによる支援を行う。 [支援した乳幼児数(平成23年度)719人] -8- (⑶ 子育ての負担が重いと考えられる家庭の把握と支援) 取組項目 取 組 の 概 要 4か月児健康相談、1歳6か月児健康診査の未受診者に対しては、再通 知による受診勧奨及び家庭訪問による相談支援を、3歳児健康診査の未受 診者に対しては、再通知による受診勧奨を行う。 [受診勧奨者数及び受診勧奨後における受診者数(平成23年度)] 乳幼児健康診査 区 未受診者への支援 分 受診勧奨者数 受診勧奨後の受診者数 4か月児健康相談 1,030人 503人 1歳6か月児健康診査 1,213人 650人 984人 259人 3歳児健康診査(※) ※平成24年4月から9月までの実績 児童虐待のリスクが高い家庭に援助員を派遣し、子育て・家事支援を行 養育支援訪問事業 (子育て・家事支援) う。 の実施 [派遣世帯数・訪問回数(平成24年度)31世帯 延780回] 2 児童虐待の早期発見・対応 ⑴ 児童虐待通告・相談への早期対応 取組項目 夜間・休日電話相談 の実施 専門家による助言 ⑵ 取 組 の 概 要 夜間・休日における児童虐待通告や緊急を要する電話相談に対応する 専任の電話相談員を配置するなど、365日、24時間体制で相談に 応じる。 受付相談件数(平成24年度) 延6,033件(うち虐待相談・通告件数 延183件) 法医学の専門医師から児童虐待が疑われるケースにおいて、医学的見地 からの助言を受け、適切な支援を行う。 [助言件数(平成24年度)1件] 顧問弁護士から法的な問題について助言を受け、子どもの一時保護や 施設入所措置を適切に行う。 [助言件数(平成24年度)22件] 専門的助言者(スーパーバイザー)から援助方針に対する助言を受け、 適切な支援を行う。 [助言件数(平成24年度)6件] 区役所の子どもに関する相談支援機能の強化 取組項目 こども家庭相談 コーナーの運営 取 組 の 概 要 身近な相談窓口である区役所の子どもに関する相談支援機能を強化するた め、安佐南区保健福祉課(こども家庭相談コーナー)に職員を配置して、軽 微な虐待ケースへの対応等を行う。 受付相談件数(平成24年度) 288件(うち虐待相談・通告件数83件) -9- 3 虐待を受けた子ども等への支援の充実 取組項目 臨床心理士による 家族支援 一時保護所における 学習支援 一時保護委託強化 事業の実施 取 組 の 概 要 臨床心理士による家族再統合プログラムの作成やカウンセリングなど、 施設入所等で分離した後の子どもや保護者に対する支援を行う。 [カウンセリングなどの支援件数(平成24年度)延20件] 学習支援協力員を配置し、一時保護している子どもの個々の学力に応じ た学習指導を行うなど学習環境の向上に取り組む。 [学習支援を行った人数(平成24年度)158人、1 日平均9.6人] 児童相談所から近距離にある広島乳児院に、幼児5人を上限として一時 保護を委託する。 [委託人数(平成24年度) 延880人、1日平均2.4人] 新 児童相談所・ ○ 4 一時保護所を始めとして、狭隘化、老朽化している児童相談所及びこど こども療育センター も療育センターの建替え整備に向け、付加すべき機能、諸室の規模、合築 建替え調査・検討 の適否、用地選定など整備内容の調査・検討を行う。 社会的養護体制の充実 取組項目 取 組 の 概 要 虐待されている子どもや保護者のいない子どもを入所させて、個別援助 と自立支援を行う。 児童福祉施設入所 また、児童養護施設等を退所した子どもを自立援助ホームに委託して、 措置 生活の場を提供し、日常生活上の援助や生活指導、就労支援を行う。 [乳児院及び児童養護施設の入所児童数(H25.3.31 現在)286人] 民間社会福祉施設 整備費補助 県立広島学園整備 事業費負担 子どもシェルター への支援 児童養護施設において、できるだけ家庭的な環境の中で子どもを養育す るため、広島修道院が小規模グループケアを行う第2修道院(仮称)整備 に必要な経費の補助を行う。 不良行為を行う児童の自立を支援する児童自立支援施設「県立広島学園」 の建替えに必要な設計費について、本市が措置した児童数の割合に応じた 負担を行う。 子どもシェルターへの支援を行い、虐待により家庭での居場所を失った 子どもの緊急保護を行う。 [入居児童数(平成24年度)6人] 里親制度の普及・啓発活動や里親希望者への研修の実施、里親に対する 養育支援など里親支援を行うとともに、里親やファミリーホームへの委託 家庭的養護の推進 を推進する。 ・里親に委託した児童数(H25.3.31 現在)29人 ・ファミリーホームに委託した児童数(H25.3.31 現在)5人 - 10 - 5 ⑴ 研修の実施・関係機関との連携 研修の実施 取組項目 保育園・学校職員 への研修の実施 取 組 の 概 要 保育士や幼稚園教諭等に対し、児童虐待の発見や対処方法等に関する研修 を実施する。 [研修回数・受講者数(平成24年度)2回 56人] 児童相談所・福祉 事務所職員への 研修の実施 児童相談所の児童福祉司や福祉事務所の家庭相談員等を専門の研修機関に 派遣する。 児童養護施設等 職員への研修の 実施 児童養護施設、乳児院及び母子生活支援施設の職員に対し、子どもへの援 助技術や子どもの権利等に関する研修を実施する。 ⑵ [派遣人数(平成24年度)44人] [研修回数・受講者数(平成24年度)4回 135人] 関係機関との連携 取組項目 取 組 の 概 要 児童相談所、福祉事務所、学校、警察等の関係機関で構成する「広島市要 要保護児童対策 保護児童対策地域協議会」において情報の共有化などを図り、要保護児童等 地域協議会の の早期発見と適切な保護及び支援を行う。 運営 開催回数(平成24年度) 代表者会議1回、実務者会議16回、個別ケース検討会議384回 医療機関との 連携 広島県との連携 広島県、広島県医師会と共同で平成25年3月に作成した「医療機関向け 児童虐待防止マニュアル」を各医療機関に配布するほか、医療機関向けの研 修を開催するなど、医療機関との連携強化に取り組む。 広島県と連携して児童虐待防止等の広報・啓発活動や研修事業を行うとと もに、児童相談業務に係る人事交流を実施する。 - 11 -