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H27市場衛生年報一括(PDF形式:2789KB)

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H27市場衛生年報一括(PDF形式:2789KB)
−市 場 衛 生 年 報−
平成27年度
さいたま市保健所
食品衛生課市場監視係
は じ め に
さいたま市は人口128万人を超える一大消費地です。市内には埼玉県内最大の地方
卸売市場である「大宮市場」と、それに次ぐ規模の「浦和市場」があり、全国から多種
多様な食品が集積、流通しています。市民の食の安全・安心の確保という観点から、当
所では、大宮市場内に市場監視係を設置し、各営業者に対する指導や施設設備の衛生検
査等を実施することで、市場全体の衛生管理の向上に努めております。
また、当市では毎年度策定する「食品衛生監視指導計画」に基づき、生産製造から流
通、消費までの総合的な監視指導等を実施しております。食品衛生監視指導計画では卸
売市場を食品の大規模な流通拠点と位置付け、監視指導等を実施することで市民の食品
の安全性を確保することとしております。
さて、平成 27 年度も引き続き食の安全・安心に関心が集まっていることに関連して、
食品の表示について定めた新しい法律「食品表示法」が施行されました。また、厚生労
働省の「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」の一
部改正を踏まえ、危害分析・重要管理点方式(HACCP 導入方式)による衛生管理手法
の段階的な導入及び食中毒予防対策の徹底等を図るため、当市でも市条例を改正したと
ころです。新たな基準のもと、引き続き各営業者にご協力いただき市内を流通する食品
の安全性の確保に努め、市民の方が安心して食生活を送ることができるよう、積極的に
業務に取り組んでまいります。
最後に、ここに平成27年度市場衛生年報を取りまとめましたので、日頃より監視指
導及び収去検査等に御理解と御協力をいただいております関係各位に感謝いたします
とともに業務の参考までに御高覧いただけると幸いに存じます。
平成28年11月
さいたま市保健所長
西田
道弘
目 次
第1章
第1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
第2
1
2
3
第2章
第1
第2
第3
第4
第5
第3章
総説
市場監視係の概要
名称 ………………………………………………………………………
所在地 ……………………………………………………………………
設置年月日 ………………………………………………………………
業務内容 …………………………………………………………………
勤務体制 …………………………………………………………………
沿革 ………………………………………………………………………
組織 ………………………………………………………………………
施設の概要 ………………………………………………………………
主な検査機器 ……………………………………………………………
卸売市場の概要
さいたま市の卸売市場 …………………………………………………
所掌卸売市場の取扱実績 ………………………………………………
所掌卸売市場内施設配置図 ……………………………………………
1
1
1
1
1
2
2
2
3
5
5
6
事業概要
業務概要 ………………………………………………………………… 8
監視対象施設数 ………………………………………………………… 9
監視等延施設数 ………………………………………………………… 10
食品等収去等検査集計表 ……………………………………………… 11
違反食品等発見処理状況 ……………………………………………… 13
事業内容
第1 監視・指導
1 大宮市場における早朝監視指導 ……………………………………
2 浦和市場の監視指導 …………………………………………………
3 市場衛生ニュースの発行 ……………………………………………
4 衛生教育 ………………………………………………………………
第2 試験・検査
1 魚介類等の検査
(1)魚介類の放射性物質検査 …………………………………………
(2)魚介類の微生物検査 ………………………………………………
(3)貝毒検査 ……………………………………………………………
(4)魚介類の理化学検査 ………………………………………………
(5)魚介類加工品の理化学及び微生物検査 …………………………
14
15
15
15
16
17
18
18
19
2 野菜・果実の検査
(1)野菜・果実の放射性物質検査 ……………………………………
(2)野菜・果実の理化学検査 …………………………………………
(3)野菜・果実の微生物検査(汚染実態調査)………………………
(4)野菜類漬物の微生物及び添加物検査 ……………………………
3 その他の食品等の検査
(1)食肉の微生物及び残留動物用医薬品検査 ………………………
(2)食肉製品の微生物及び添加物検査 ………………………………
(3)清涼飲料水の微生物及び理化学検査 ……………………………
(4)乳飲料・牛乳の放射性物質検査 …………………………………
(5)その他の食品の微生物検査 ………………………………………
(6)その他の食品等の理化学検査 ……………………………………
4 市場監視係検査室における現場検査
(1)活魚水槽水の腸炎ビブリオ汚染実態調査 ………………………
(2)卸売市場セリ場の衛生実態調査 …………………………………
5 理化学検査項目詳細 …………………………………………………
第3 行政処分等
1 違反施設等 ……………………………………………………………
2 違反食品等 ……………………………………………………………
(1)監視時に発見した違反食品等 ……………………………………
(2)収去等検査により違反が判明した食品 …………………………
(3)相談事例等 …………………………………………………………
第4章
22
24
28
29
31
33
35
37
38
39
41
41
42
47
47
47
47
47
調査・研究等
第1 調査研究等一覧 ……………………………………………………… 48
第2 調査研究等 …………………………………………………………… 49
第5章
市場衛生ニュース ……………………………………………………… 53
第1章
総説
第1
市場監視係の概要
1 名称
さいたま市保健所食品衛生課市場監視係(平成 27 年 4 月現在)
2 所在地
埼玉県さいたま市北区吉野町 2 丁目 226-1
TEL 048(662)7575
FAX
E-mail
048(652)1536
[email protected] (平成 27 年 4 月現在)
3 設置年月日
平成 14 年 4 月 1 日
4 業務内容(平成 27 年 4 月現在の法令・規程に基づく。)
さいたま市内の 2 か所 3 地方卸売市場の食品関係営業施設を対象に、市場流通食品
の安全性を確保するために、次の事務を行っている。
(1)
食品衛生法(昭和 22 年法律第 233 号。以下「法」という。)第 28 条の規定に基づ
く報告の要求、臨検、検査及び収去に係る事務
(2)
法第 30 条の規定に基づく監視又は指導に係る事務
(3)
法第 54 条の規定に基づく食品等の廃棄処分に係る事務
(4)
法第 55 条の規定に基づく営業の禁止又は停止に係る事務
(5)
法第 56 条の規定に基づく施設の改善命令等に係る事務
(6)
食品衛生に関する条例(昭和 25 年埼玉県条例第 32 号)第 6 条の規定に基づく営業
の禁止又は停止等に係る事務
(7)
5
食品等の試験検査に係る事務
勤務体制(平成 27 年 4 月現在の規程に基づく。)
さいたま市職員の勤務時間等に関する規程(平 成 15 年 3 月 28 日 さいたま市訓
令 第 4 号 。 以下「規程」という。)第 4 条に基づき、次のように定めている。
(1)
大宮市場(卸売)の監視に従事する場合:午前 3 時 30 分から午後 0 時 15 分
(2) 大宮市場(仲卸)及び浦和市場の監視に従事する場合:午前 7 時から午後 3 時 45 分
(3)
(1)及び(2)以外の場合:規程第 2 条に定めるところによる
-1-
6 沿革
(1) さいたま市は、平成 13 年 5 月 1 日、旧浦和市、旧大宮市及び旧与野市の合併によ
り、人口 102 万人を擁する都市として誕生した。
(2)
平成 13 年 9 月、保健所政令市移行の閣議決定がなされ、地域保健法施行令が改正
された。
(3)
平成 14 年 4 月、さいたま市保健所が開設され、それまで埼玉県市場衛生検査セン
ター(平成 14 年 3 月 31 日閉所)が所管していたさいたま市内の市場に関する事務
を引き継ぐ市場監視室を埼玉県水産物地方卸売市場内に設置。
(4)
平成 19 年 4 月、市場監視係へ名称変更。
(5)
平成 21 年 4 月、環境衛生課市場監視係から食品衛生課市場監視係へ名称変更。
(6)
平成 24 年 4 月、市内全域の監視業務を所掌(人員を 4 名増員)。
(7)
平成 26 年 4 月、市内全域の監視業務を食品衛生係へ移管(人員を 5 名減員)。
7 組織(平成 27 年 4 月 1 日現在)
保健福祉局
保健部
保健総務課
福祉部
地域保健支援課
市立病院
疾病予防対策課
保健所
精神保健課
食品衛生課―市場監視係[市場監視係長(1 名)、担当(3 名)]
環境薬事課
健康科学研究センター
8 施設の概要
【事務室(床面積 77.4 ㎡)】
【検査室(床面積 41.24 ㎡)】
更衣室
水
道
実験
台
事務室
検
査
機
器
-2-
実験
台
9 主な検査機器
(1)
検査用機器
品
名
規
格
数
量
1
BHT-321
三眼顕微鏡
オリンパス
システム実体顕微鏡
ニコン
SMZ800
1
ファイバー照明
ニコン
C-FI115
1
研究用顕微鏡
オリンパス
インキュベーター
アドバンテック
インキュベーター
アズワン
IC-450A
1
低温インキュベーター
福島工業
FMU-133I
1
乾熱滅菌器
アドバンテック STA420DA
1
薬用冷蔵ケース
三洋電機 MPR-311D
1
研究用保冷庫
三洋電機 MPR-720R
1
メディカルフリーザー
三洋電機 MDF-U333
1
チェストフリーザー
三洋電機バイオメディカ
卓上小型遠心機
久保田
Model2010
1
オートクレーブ
トミー
BS-325
1
オートクレーブ
トミー
ES-315
1
卓上型振とう恒温槽
タイテック
純水製造装置
ミリポア Elix Advantage3
1
ホモジナイザー
マイクロテック・ニチオン NS-56
1
電子天秤
エー・アンド・デイ
電子天秤
ザルトリウス TE64
電子天秤
エー・アンド・デイ
1
BX51-33
TVA460DA
SIR-551N
パーソナル 11EX セット
EK-200G
1
1
1
1
1
FX-2000i
食品検査用ホモジナイザー(ストマッカー) マスティケーターPS 型
1
1
1
コロニーカウンターライト台
アズワン D2D2
コロニーカウンター
井内盛栄堂
乾燥庫
ヤマト
食品鮮度テスター
柴田 8056-02
1
水分活性測定器
柴田 6031-05
1
残留塩素測定器
柴田
残留塩素測定器
笠原理化工業
中央実験台
アズワン GC-0663-01
1
中央実験台
アズワン SAO-1812
1
DC-3
1
1
DG-81
残留塩素測定器 DPD 法
1
DP-7Z
1
-3-
サイド実験台
アズワン HSB-1500
1
試薬棚
アズワン TDA-1500
1
試薬棚
アズワン TDA-900
1
耐薬引違保管庫
アズワン N-180 セット
1
耐薬引違保管庫
アズワン N-90 セット
1
ヒスタミン測定用吸光光度計
キッコーマン PD470
1
ATP 測定装置
キッコーマン
NaI 食品放射能測定装置
日立アロカ JSM-1403
1
保冷ボックス
日本フリーザー SBE-25W
2
3
ルミテスター PD-20
(平成 28 年 3 月現在)
(2)
その他の備品
品
名
規
格
A170
数
量
デジタルカメラ
FUJIFILM
放射温度計
佐藤計量器 SK-8920
2
温度記録計
アズワン TR-71U
8
温度記録計
アズワン TR-52i
2
温湿度計
アズワン TR-72S
1
投影装置一式
セイコーエプソン EB-1750
1
(プロジェクター及びスクリーン)
泉モバイルスクリーン 80
1
1
(平成 28 年 3 月現在)
-4-
第2
卸売市場の概要
1 さいたま市の卸売市場
平成 27 年 4 月 1 日現在、さいたま市には中央卸売市場が 1 市場、地方卸売市場が 4
市場ある。それらのうち整備市場が 4 市場あり、その内訳は、水産物市場が 1、食肉
市場が 1、青果物市場が 2 となっている。当係が所掌する市場は下表のとおりである。
※
整備市場とは、埼玉県卸売市場整備計画に基づき統合整備、存地整備又は移転再整備された市
場をいう。
表)食品衛生課市場監視係所掌市場
市場名
所在地
取扱数量(t)
卸売業者
開設者と同じ
大宮総合食品
さいたま市北区
(株)大宮中央青果市場
地方卸売市場
吉野町 2-224-1
開設者と同じ
地方卸売市場浦和
さいたま市桜区
(株)浦和総合流通センター
注)
桜田 3-3-1
23,084
(㎡)
46
46,384
5,737
22,000
47,149
5,325
20,327
60,320
7,214
17,613
111
(208)
65,070
104,588
浦和中央青果市場(株)
45
53
(126)
45
年
総合流通センター
(㎡)
昭和
吉野町 2-226-1
年
地方卸売市場
駐車場
昭和
(株)埼玉県魚市場
卸売場
用地(㎡)
(業種数)
年
さいたま市北区
施設規模
昭和
埼玉県水産物
監視対象
施設数
開設年
開設者
取扱数量は平成 27 年度の実績である。
監視対象施設数・業種数は平成 27 年 4 月 1 日現在である。
2 所掌卸売市場の取扱実績
(1)
水産物関係
埼玉県水産物地方卸売市場における平成 27 年度の取扱量は 23,084 トンであり、
昨年度より減少した(平成 26 年度取扱量:23,745 トン)。
(2)
青果物関係
大宮総合食品地方卸売市場及び地方卸売市場浦和総合流通センターにおける平成
27 年度の取扱量の合計は 169,658 トンであり、昨年度より減少した(平成 26 年度
取扱量:大宮 69,498 トン、浦和 110,322 トン、合計 179,820 トン)。
-5-
第2
冷蔵庫
-6-
第1冷蔵庫
第1
低温売場
移動販売者共同処理場
水産卸売場
保安室
3階 事務所
2階 事務所・市場検査室
1階 低温卸売場
大宮総合食品地方卸売市場
埼玉県水産物地方卸売市場
飲食店舗
守衛所
2階 事務所
1階 飲食店舗
市場監視係
市場監視係
さいたま市保健所食品衛生課
給油所
正面入口
国道17号線
さいたま市保健所環境衛生課
総合食品仲卸店舗
水産仲卸店舗
3階 ㈱埼玉県魚市場
〃
2階
1階 マグロ低温売場
青果卸売場
㈱大宮中央青果市場
至浦和
至熊谷
3 所掌卸売市場内施設配置図 (平成 27 年 4 月 1 日現在)
-7-
流通センター付属店舗
青果付属店舗
埼玉県中央市場㈱卸売場棟
浦和総合流通センター本部
買荷保管所
低温冷蔵庫
㈱浦和卸売市場卸売場棟
冷蔵庫
浦和総合流通センター
低温倉庫
丸和浦和中央青果市場㈱
卸売場棟
水産棟
バナナ成熟室
中央市場
冷蔵庫
パッケージ室
仲卸店舗
第2章
事業概要
第1 業務概要
合
監
視
・
調
査
監視対象施設数
計
164
監視対象業種数
334
208
126
監視出動班数
159
106
53
監視出動人員
318
212
106
調査出動班数
24
13
11
調査出動人員
48
26
22
監視延べ施設数
7,058
4,453
2,605
調査延べ施設数
24
13
11
2
1
1
違反施設発見数
35
24
11
違反食品等発見数
45
18
27
出動班数
94
72
22
出動人員
188
144
44
検体数
398
306
92
0
0
0
日数
−
−
−
従事延べ人員
−
−
−
検体数
−
−
−
不適件数
日数
−
33
−
33
−
0
従事延べ人員
33
33
0
検体数
90
90
0
253
9
91
0
9
82
0
0
178
4
47
0
4
43
0
0
0
75
5
44
0
5
39
0
無許可営業発見数
収
去
等
不適件数
検
等
ー
査
ンス放
グク射
検リ性
査 物
* ニ質
現
場
検
査
不適件数
監視・収去出動日数
通報・届出による違反食品等の数
違反施設及び違反食品等の処理数
行政処分等
通報等
行政処分等
始末書・口頭説諭等
その他
大
宮
111
* 放射性物質に関する検査については平成24年4月1日より
健康科学研究センターに依頼して実施しております。
-8-
浦
和
53
第2
監視対象施設数
(1)食品衛生法による許可を要する業種
総 数
飲
一般食堂・レストラン等
13
食
仕出屋・弁当屋
1
店
その他
9
営
小計
23
業
菓子(パンを含む)製造業
1
魚介類販売業
80
魚介類せり売り営業
2
食品の冷凍又は冷蔵業
4
喫茶店営業
0
乳類販売業
8
食肉処理業
7
食肉販売業
19
そうざい製造業
4
氷雪販売業
2
計
150
(2)食品衛生法による許可を要しない業種
総 数
事業所給食
1
食品製造業(法以外)
3
そうざい販売業
49
菓子販売業
24
器具・容器包装販売業
1
添加物販売業
6
野菜・果実販売業
8
上記以外の食品販売業
92
計
184
大 宮
浦 和
11
1
3
15
0
62
2
3
0
4
3
9
1
1
100
大宮
2
0
6
8
1
18
0
1
0
4
4
10
3
1
50
浦和
1
2
31
13
0
2
5
54
108
(3)食品衛生に関する条例による許可を要する業種(再掲)
総 数
大宮
魚介類加工業
4
2
食料品販売業
103
62
計
107
64
0
1
18
11
1
4
3
38
76
浦和
2
41
43
(4)監視対象施設数及び業種数
監視対象施設数
監視対象業種数
総 数
164
334
‐9‐
大宮
浦和
111
208
53
126
第3 監視等延施設数
(1)食品衛生法による許可を要する業種
業種数
飲 一般食堂・レストラン等
食 仕出屋・弁当屋
店
営 その他
業 小計
菓子(パンを含む)製造業
魚介類販売業
魚介類せり売り営業
食品の冷凍又は冷蔵業
喫茶店営業
乳類販売業
食肉処理業
食肉販売業
そうざい製造業
氷雪販売業
計
7
51
360
418
51
3,668
136
189
0
420
362
997
204
103
6,548
(2)食品衛生法による許可を要しない業種
業種数
給食施設
食品製造業
そうざい販売業
菓子販売業
器具・容器包装販売業
添加物販売業
野菜・果実販売業
上記以外の食品販売業
計
1
103
2,568
1,268
54
314
429
4,405
9,142
(3)食品衛生に関する条例による許可を要する業種(再掲)
業種数
魚介類加工業
154
食料品販売業
4,966
計
5,120
(4)監視等延施設数及び業種数
総
監視等延施設数
監視等延業種数
数
7,203
15,690
‐ 10 ‐
第4
食品等収去等検査集計表
食
品
分
類
魚
介
類
等
魚
類
冷
凍
食
品
貝
類
検体数
項目延数
凍
結
前
加
熱
加
熱
後
摂
取
凍
結
前
未
加
熱
加
熱
後
摂
取
生
食
用
冷
凍
鮮
魚
介
類
そ
の
他
の
冷
凍
食
品
魚
肉
練
り
製
品
魚
介
乾
製
品
魚
肉
ハ
ム
・
ソ
魚
卵
そ
う
ざ
い
類
そ
の
他
の
魚
介
類
加
工
品
セ
ー
項
目
延
数
検査項目
無
加
熱
摂
取
肉
・
卵
類
及
び
そ
の
加
工
品
ー
そ
の
他
の
水
産
物
魚
介
類
加
工
品
ジ
29
23
7
2
3
40
0
0
8
0
19
4
0
10
16
2
0
486
323
7
4
6
7,484
0
0
264
0
299
128
0
559
510
118
0
156
16
22
8
20
着色料
208
182
104
234
保存料
264
24
33
12
30
微生物
4
発色剤
22
酸化防止剤
55
防かび剤
86
大腸菌群
33
E.coli
29
糞便系大腸菌群
0
乳酸菌数
0
クロストリジウム
2
真菌類
12
腸炎ビブリオ
24
5
5
13
2
3
2
3
8
8
8
4
7
8
サルモネラ属菌
33
16
2
カンピロバクター
18
16
2
腸管出血性大腸菌
34
32
2
442
112
10
その他の微生物検査
10
動物用医薬品
残留農薬
PCB
7
0
恒温試験
重金属
1,703
428
275
5
46
7,468
23,341
0
0
放射性物質
182
42
有機スズ化合物
16
16
その他の理化学検査
11
アフラトキシン
290
5
水銀化合物
その他のカビ毒
その他
55
黄色ブドウ球菌
過酸化物価
貝毒
4
4
26
酸価
カビ毒
8
0
一般細菌数
ノロウイルス
汚染物
0
漂白剤
その他の食品添加物
鯨
肉
及
び
鯨
肉
製
品
398
2,158
品質保持剤
獣
鶏
類
の
内
臓
28,307
食品添加物 甘味料
糊料
獣
鶏
類
の
肉
0
0
麻痺性貝毒
10
下痢性貝毒
0
その他
0
10
‐ 11 ‐
穀
類
加
工
品
卵
類
非
加
熱
食
肉
製
品
特
定
加
熱
食
肉
製
品
加
熱
食
肉
製
品
そ
う
ざ
い
類
そ
の
他
の
肉
・
卵
加
工
品
穀
類
め
ん
類
そ
の
他
の
穀
類
加
工
品
野
菜
種
実
類
豆
類
果
物
そ
う
ざ
い
類
漬
物
茶
そ
の
他
の
野
菜
果
物
加
工
品
加
工
品
等
器
具
・
容
器
包
装
等
氷
雪
割
り
ば
し
そ
の
他
合
成
樹
脂
製
容
器
お
も
ち
ゃ
乾
燥
食
肉
製
品
野
菜
・
果
物
加
工
品
そ
の
他
の
食
品
3
0
0
0
10
0
0
0
5
0
109
0
0
11
0
30
0
0
3
4
6
0
54
156
0
0
0
328
0
0
0
10
0
13,536
0
0
2,507
0
950
0
0
6
20
12
0
594
60
30
260
780
390
30
90
45
4
10
70
16
4
2
8
3
5
3
15
4
2
12
4
8
8
10
10
156
5
5
6
40
2,437
13,436
100
40
6
‐ 12 ‐
5
第5 違反食品等発見処理状況
)
管
内
管
外
)
)
計
通報・届出
(
(
合
計
(
監視時発見
監視等
収
去
小
大
浦
等
計
宮
和
区分
計
発見・通報・届出
11
10
10
10
1
1
第11条第2項(食品等の規格及び基準)
3
1
1
1
2
2
第11条第3項(農薬等の一律残留基準)
2
2
2
1
1
6
6
第6条(不衛生食品等の販売等の禁止)
第10条(添加物等の販売等の制限)
食
品
衛
生
法
違 違
反 反
理
由
第16条(有害器具等の販売等の禁止)
第18条第2項(器具等の規格及び基準)
29
17
10
27
28
26
16
10
26
26
第52条第1項(営業許可)
2
1
1
2
2
第52条第3項(営業許可の条件)
9
8
1
9
9
81
42
33
75
75
7
1
6
7
7
7
1
6
7
7
88
43
39
82
82
6
6
88
43
39
82
82
6
6
82
43
39
82
82
82
43
39
82
82
6
6
6
6
6
6
6
6
第19条第2項(表示の基準)
第20条(虚偽誇大な広告等の禁止)
第50条第3項(管理運営基準)
第51条(営業施設基準)
その他
(小計)
衛生規範
そ 条例および通知
の
他 その他
(小計)
合計
処理数
営業許可の取消し
営業の禁止・停止
行 食品等の廃棄
政
食品等の返品
処
分 食品等の回収
食品等の移動停止
(小計)
処
理 始 始末書
内 末 報告書
容 書
口頭指導等
等
(小計)
調査指導依頼
そ 現地調査指導等
の
他 その他
(小計)
合計
88
43
‐ 13 ‐
39
82
82
第3章
事業内容
第1
監視・指導
当係が所掌する 2 箇所 3 卸売市場の食品関係営業施設 164 施設(334 業種)
に対し、延べ 7,058 件の立入検査及び調査等を実施した。
1 大宮市場における早朝監視指導
生鮮魚介類のせり売り営業が行われている大宮市場(埼玉県水産物地方卸
売市場)について、午前 3 時 30 分から勤務につき、せり開始前に監視指導
を行い、不良食品を排除し、事故の発生の未然防止に努めた。
(1) 生食用鮮魚介類の保存温度の遵守指導
放射温度計を用いて生食用鮮魚介類の品温を測定し、保存基準を遵守さ
せることに努めた。
(2)
貝毒発生状況の把握について
貝類は春先から下痢性・麻痺性貝毒による毒化が見られ、各地沿岸で出
荷団体により出荷自主規制される。規制等の動向を把握し安全証紙、採捕
年月日及び生産海域等を確認し、ホタテガイ等の流通の安全確保に努めた。
(3)
生カキ(生食用むき身、生食用殻付、加熱調理用むき身)について
生カキ(マガキ)は、例年 10 月初め頃から翌年 3 月頃まで流通している。
これらに対しては、低温流通を指導するほか、生食用・加熱加工用の別、生
食用のものにあっては採取された海域又は湖沼、加工所所在地・氏名及び
加工年月日など、適正な表示がなされているかどうかの確認を行った。
(4)
フグについて
フグは未処理またはいわゆる「身欠き」の状態で取り引きされており、
種類別では大部分がトラフグで稀にカラス、シロサバフグ、クロサバフグ、
ショウサイフグ、コモンフグ、マフグ、またはシマフグが入荷・販売され
ている。
これらフグの取り扱いに関する規制は平成 15 年 4 月 1 日から「埼玉県ふ
ぐの取扱いに関する条例」が施行されている。この条例に基づき、市場内
に流通する未処理フグについては種類の鑑別を、身欠きフグについては表
示等により種類の確認を行い、有毒フグ等が流通しないよう事故防止に努
めた。
また厚生省生活衛生局長通知により有明海及び橘湾、香川県及び岡山県
瀬戸内海域で漁獲されるナシフグについては、有毒部位から筋肉部へのフ
グ毒の移行を防止するための措置が適切に実施された場合は、販売を認め
ることとなった。これに伴い、不適切なナシフグの流通の防止に努めた。
- 14 -
2 浦和市場の監視指導
浦和市場では、せり売りが行われるのは青果物のみで、生鮮魚介類をはじ
めその他の加工食品は仲卸店で取り引きされている。
これらの仲卸店に対しては、食品等の衛生的な取り扱いや要冷蔵食品の温
度管理、適正表示等食品衛生法の遵守を指導したほか、市場内の廃棄物処理
施設の維持管理や場内清掃など卸売市場の清潔な環境維持についても指導を
行った。
3 市場衛生ニュースの発行
第 1 号∼第 6 号 [通算 第 66 号∼ 71 号](第 5 章に掲載)
細菌性食中毒の発生状況に基づいた注意喚起、食肉全般の注意事項、新
しい食品表示制度及び食料品販売業の許可対象品目の見直しに関しての
情報提供、及び、シガテラ毒に係る情報について市場衛生ニュースを作成
して市場内関係業者に配布し、食品衛生知識の普及啓発をはかった。
4 衛生教育
衛生講習会等
市場卸売業者、仲卸業者等を対象に、食中毒の予防及び食品の衛生管理
について講習及び説明会を行った。4 回実施し、延べ 83 名の食品関係営業
者が参加した。
〈主な内容〉
〇食品の衛生管理について
〇食品の表示について
- 15 -
第2
試験・検査
市場及び市内に流通する生鮮魚介類、野菜果実、加工食品等について、計 398 検体、延
べ 28,307 項目について収去及び買上検査を実施したので、主な結果を後述する。
平成 23 年度に発生した福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の漏えい等に伴い、
平成 27 年度も引き続き市内産及び市内を流通する農水産物の放射性物質検査を実施した。
また、監視指導の一環として、大宮市場内の活魚水槽水を対象に腸炎ビブリオ汚染実態
調査を、卸売市場セリ場を対象に衛生状況の確認の為に拭取り検査を実施した。
1 魚介類等の検査
(1) 魚介類の放射性物質検査
当市では平成 17 年度より日本海産魚介類を対象に放射能検査を実施してきた。平成 23
年度からは原発事故の発生を受け、東日本海域産の魚介類について放射性物質検査を実施
している。平成 27 年度は 21 検体について検査を実施した。結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
検体
産地
測定結果(Cs134,Cs137 の合計)
マコガレイ
イナダ
マサバ
マアジ
カツオ
チダイ
マイワシ
ワカシ
ゴマサバ
サンマ
マガレイ
ヒラメ
ワラサ
マアジ
サワラ
マイワシ
イナダ
マガレイ
ワラサ
マイワシ
ニシン
宮城県
千葉県
宮城県
千葉県
宮城県
千葉県
千葉県
宮城県
青森県
宮城県
宮城県
宮城県
青森県
千葉県
岩手県
千葉県
千葉県
宮城県
千葉県
千葉県
青森県
<3.5Bq/kg
0.96Bq/kg
<1.5Bq/kg
<1.7Bq/kg
<1.7Bq/kg
<1.9Bq/kg
<1.6Bq/kg
<1.6Bq/kg
<1.5Bq/kg
<1.5Bq/kg
<3.6Bq/kg
<3.4Bq/kg
<1.6Bq/kg
<1.4Bq/kg
<1.7Bq/kg
<2.1Bq/kg
1.2Bq/kg
1.7Bq/kg
<1.7Bq/kg
<1.5Bq/kg
<1.4Bq/kg
検査機器:ゲルマニウム半導体検出器
- 16 -
(2) 魚介類の微生物検査
ア かきの検査
生食用かき 5 検体について、微生物の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
No
検体
生産県
一般細菌数
E.coli 最確数
腸炎ビブリオ
最確数
1
2
生食用かき
生食用かき
宮城県
宮城県
3.6×102/g
<300/g
<18/100g
<18/100g
<3.0/g
<3.0/g
3
生食用かき
宮城県
<300/g
<18/100g
<3.0/g
4
5
生食用かき
生食用かき
宮城県
兵庫県
<300/g
<300/g
<18/100g
<18/100g
<3.0/g
<3.0/g
イ
生食用鮮魚介類の検査
生食用鮮魚介類 15 検体について、微生物の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
No
検体
産地
腸炎ビブリオ最確数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
ほや
開き赤貝
アオヤギ舌切
ホタテ貝柱
生うに
ほや
アオヤギ貝柱
アオヤギ舌切
ホタテ貝柱
生うに
開き赤貝
ホタテ貝柱
ほや
生うに
生うに
宮城県
韓国
愛知県
宮城県
北海道
宮城県
愛知県
愛知県
宮城県
北海道
韓国
岩手県
宮城県
北海道
北海道
<3.0/g
<3.0/g
9.1/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
<3.0/g
- 17 -
(3)
貝毒検査
二枚貝の麻痺性貝毒について、計 10 検体の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
No
検体
生産地
検査結果
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
アサリ
ホンビノスガイ
ホタテガイ
カキ
アカガイ
アカガイ
ホタテガイ
アサリ
ホンビノスガイ
ウチムラサキ
熊本県
千葉県
宮城県
宮城県
ロシア
韓国
宮城県
熊本県
千葉県
愛知県
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
2MU/g 未満
- 18 -
(4)
魚介類の理化学検査
魚介類 8 検体について有機スズ(TBTO 及び TPT)の検査、13 検体について残留動物用
医薬品の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
ア 有機スズの検査
No
検体
出荷地等
TBTO
TPT
1
2
3
4
5
6
7
8
ヒラメ
カンパチ
マダイ
ハマチ
マダイ
カンパチ
ハマチ
ヒラメ
大分県
愛媛県
熊本県
宮崎県
熊本県
愛媛県
愛媛県
韓国
不検出
0.005ppm
不検出
不検出
不検出
0.004ppm
不検出
不検出
不検出
0.012ppm
不検出
不検出
不検出
0.009ppm
0.006ppm
0.010ppm
※TBTO 及び TPT の定量下限値:0.004ppm
※昭和 60 年 4 月 26 日衛乳第 18 号「魚介類中のビストリブチルスズオキシド(TBTO)
について」及び平成 6 年 2 月 25 日衛乳第 20 号「魚介類中の有機スズ化合物につ
いて」に基づき検査を実施した。通知では、規制値が定められていないため検査
結果は参考値として扱った。
イ
残留動物用医薬品の検査
No
検体
産地
検出物質
1
2
3
ヒラメ
カンパチ
マダイ
大分県
愛媛県
熊本県
不検出
不検出
不検出
4
ハマチ
宮崎県
オキシテトラサイクリン 0.02ppm
5
6
7
8
マダイ
カンパチ
ハマチ
ヒラメ
熊本県
愛媛県
愛媛県
韓国
不検出
不検出
不検出
オキシテトラサイクリン 0.01ppm
9
10
11
12
13
生食用かき
生食用かき
生食用かき
生食用かき
生食用かき
宮城県
宮城県
宮城県
宮城県
兵庫県
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
※検査項目詳細:43 ページ参照
- 19 -
(5)
魚介類加工品の理化学及び微生物検査
魚介類加工品 41 検体について添加物及び微生物の検査を実施した。
エイヒレ 1 検体からサルモネラ属菌が検出された。その他の結果は全て基準内であっ
た。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
ア 魚卵の検査
No
検体
着色料
甘味料
保存料
亜硝酸根
1
2
すじこ
いくら醤油漬け
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
0.0012g/kg
不検出
3
たらこ
赤 3、赤 102、黄 5
不検出
不検出
0.0028g/kg
4
辛子めんたいこ
赤 3、赤 102、黄 5
不検出
不検出
0.0021g/kg
※検査項目詳細:42 ページ参照
イ
No
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
魚介乾製品の検査
検体
着色料
煮干
―
煮干
―
煮干
―
煮干
―
煮干
―
鮭とばチップ
―
エイヒレ
―
けんこうカムカム
―
紋次郎いか
―
いかそーめん
―
函館さきいか
―
皮つき焼きいか
―
カットよっちゃん 赤 102、黄 4
けんこうかむかむ
不検出
まるごと酢いか 赤 102、黄 4
甘味料
保存料
酸化防止剤
サルモネラ属菌
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
―
―
―
―
―
―
―
―
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
―
―
―
―
―
―
―
―
不検出
不検出
ソルビン酸
0.55g/kg
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
―
―
―
―
―
―
―
―
不検出
不検出
―
―
―
―
―
陰性
陽性
陰性
陰性
陰性
陰性
陰性
―
―
―
不検出
―
不検出
不検出
不検出
―
―
―
20
紋次郎いか
黄 4、黄 5
不検出
21
22
23
わさびのり太郎
蒲焼さん太郎
焼肉さん太郎
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
※魚介乾製品に対するサルモネラ属菌検査は、規格基準で定められていないが、平成 11 年
4 月に厚生省(当時)から、いか乾製品に対する監視強化の通知があったことを受けて実
施している(煮干を除く)。
※検査項目詳細:42 ページ参照
- 20 -
ウ
No
魚肉練り製品の検査
検体
着色料
甘味料
保存料
亜硝酸根
大腸菌群
不検出
不検出
不検出
不検出
陰性
不検出
不検出
不検出
赤 104
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
ソルビン酸 0.74g/kg
ソルビン酸 1.1g/kg
不検出
不検出
不検出
0.003g/kg
不検出
陰性
陰性
陰性
陰性
25
26
27
28
オードブル
サラミ風ロール
焼ちくわ
紅鮭博多
市松
絵馬
29
椎茸伊達巻
不検出
不検出
ソルビン酸 1.0g/kg
不検出
陰性
30
31
花つつみ
日の出
不検出
赤 106
不検出
不検出
ソルビン酸 0.73g/kg
ソルビン酸 1.2g/kg
不検出
不検出
陰性
陰性
24
※検査項目詳細:42 ページ参照
エ
その他の魚介類加工品の検査
No
検体
着色料
甘味料
保存料
残留動物用
医薬品
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
うなぎ蒲焼
うなぎ蒲焼
うなぎ蒲焼
うなぎ蒲焼
うなぎ蒲焼
あなご蒲焼
白子鰊
たらの子うま煮
辛子明太子いか
ウニいか
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
赤 104、赤 106、黄 4、黄 5
赤 102、赤 106、黄 5
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
―
―
―
―
―
※検査項目詳細:42,43 ページ参照
- 21 -
2
野菜・果実の検査
(1) 野菜・果実の放射性物質検査
平成 27 年度は、卸売市場に流通する県外産農産物を収去し、野菜類 50 検体の放射性物質
の検査を実施した。結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
測定結果
検体
検体数
産地
いんげん
1
千葉県 1
<4.8Bq/kg
群馬県 1
<1.7Bq/kg
キャベツ
5
千葉県 2
神奈川県 2
(Cs134、Cs137 の合計)
<1.5Bq/kg
<1.6Bq/kg
<2.0Bq/kg
<1.5Bq/kg
<3.8Bq/kg
きゅうり
4
茨城県 4
<3.9Bq/kg
<3.4Bq/kg
<3.9Bq/kg
<4.8Bq/kg
こまつな
4
群馬県 4
<4.0Bq/kg
<3.7Bq/kg
<5.3Bq/kg
さつまいも
1
千葉県 1
ズッキーニ
2
長野県 2
セロリ
1
千葉県 1
群馬県 2
だいこんの根
4
千葉県 2
<3.0Bq/kg
<3.2Bq/kg
<3.9Bq/kg
<3.7Bq/kg
<3.3Bq/kg
<4.1Bq/kg
<3.4Bq/kg
<4.0Bq/kg
<3.4Bq/kg
チンゲンサイ
3
茨城県 3
<4.1Bq/kg
<4.2Bq/kg
はくさい
2
茨城県 2
- 22 -
<1.6Bq/kg
<1.8Bq/kg
秋田県 1
<3.8Bq/kg
<3.9Bq/kg
トマト
6
<3.4Bq/kg
静岡県 5
<3.8Bq/kg
<3.8Bq/kg
<3.2Bq/kg
なす
4
群馬県 1
<3.8Bq/kg
福島県 1
<3.8Bq/kg
栃木県 2
<4.8Bq/kg
<4.0Bq/kg
<4.6Bq/kg
にら
3
栃木県 3
<4.2Bq/kg
<3.9Bq/kg
ピーマン
1
茨城県 1
ほうれんそう
2
群馬県 2
みず菜
2
茨城県 2
ミニトマト
1
茨城県 1
レタス
ロマネスコ
3
1
群馬県 2
<5.1Bq/kg
<4.0Bq/kg
<4.2Bq/kg
<4.1Bq/kg
<3.6Bq/kg
<3.8Bq/kg
<4.4Bq/kg
<2.9Bq/kg
茨城県 1
<4.5Bq/kg
茨城県 1
<3.8Bq/kg
検査機器:ゲルマニウム半導体検出器
- 23 -
(2)
野菜・果実の理化学検査
ア
野菜・果実の残留農薬検査
野菜・果実 60 検体について残留農薬の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
検体
(検査項目数)
えだまめ
(247)
検体数
産地
検出
検出農薬
1
山形県 1
0
不検出
神奈川県 1
1
イプロジオン 0.01ppm
プロシミドン 0.01ppm
キャベツ
(235)
プロシミドン 0.03ppm
8
群馬県 3
3
トルクロホスメチル 0.08ppm
ボスカリド 0.15ppm
ルフェヌロン 0.02ppm
きゅうり
(199)
8
千葉県 4
1
ルフェヌロン 0.01ppm
秋田県 2
1
イミダクロプリド 0.02ppm
茨城県 1
1
プロシミドン 0.08ppm
群馬県 2
1
福島県 2
1
プロシミドン 0.02ppm
宮崎県 1
1
プロシミドン 0.61ppm
クレソキシムメチル 0.02ppm
クロチアニジン 0.01ppm
シペルメトリン 0.23ppm
シペルメトリン 0.27ppm
イミダクロプリド 0.01ppm
チアメトキサム 0.06ppm
こまつな
(232)
4
群馬県 4
4
フルフェノクスロン 0.07ppm
シペルメトリン 0.07ppm
イミダクロプリド 0.08ppm
チアメトキサム 0.01ppm
フルフェノクスロン 0.02ppm
シペルメトリン 0.05ppm
さつまいも
(248)
4
群馬県 4
1
- 24 -
クロルピリホス 0.01ppm
だいこんの根
(229)
とうもろこし
(238)
3
1
青森県 2
0
不検出
千葉県 1
1
ホスチアゼート 0.03ppm
山梨県 1
0
不検出
チアクロプリド 0.03ppm
静岡県 2
2
ボスカリド 0.05ppm
ピリダベン 0.01ppm
トマト
(245)
栃木県 1
1
5
ボスカリド 0.03ppm
イプロジオン 0.07ppm
宮崎県 1
1
ピリダベン 0.01ppm
ジメトモルフ 0.08ppm
ボスカリド 0.11ppm
山形県 1
0
不検出
群馬県 3
0
不検出
ジエトフェンカルブ 0.07ppm
なす
(235)
7
高知県 2
1
プロシミドン 0.09ppm
ブプロフェジン 0.02ppm
栃木県 1
0
不検出
福島県 1
0
不検出
フルトラニル 0.49ppm
ねぎ
(195)
2
茨城県 1
1
チアメトキサム 0.02ppm
ルフェヌロン 0.03ppm
山形県 1
0
不検出
フェニトロチオン 0.02ppm
チアメトキサム 2.1ppm
クロチアニジン 0.87ppm
フルフェノクスロン 0.89ppm
ほうれんそう
(243)
フルフェノクスロン 0.03ppm
6
群馬県 6
6
フルフェノクスロン 0.93ppm
イミダクロプリド 0.91ppm
フルフェノクスロン 0.47ppm
クロチアニジン 0.04ppm
フルフェノクスロン 0.08ppm
フルフェノクスロン 0.02ppm
- 25 -
ブロッコリー
(221)
りんご
(211)
レタス
(214)
2
福島県 2
0
1
山形県 1
1
茨城県 3
1
チアメトキサム 0.02ppm
群馬県 3
1
チアメトキサム 0.02ppm
静岡県 1
0
不検出
長野県 1
1
メトキシフェノジド 0.07ppm
8
不検出
キャプタン 0.06ppm
クロルピリホス 0.02ppm
※検査項目詳細:44,45,46 ページ参照
イ
冷凍野菜の残留農薬検査
冷凍野菜 32 検体について、残留農薬の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
検体
(検査項目数)
いんげん
(218)
えだまめ
(247)
ほうれんそう
(243)
かぼちゃ
(261)
こまつな
(232)
とうもろこし
(238)
さといも
(224)
ばれいしょ
(237)
ブロッコリー
(221)
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
検体数
産地
検出
検出農薬
3
タイ 3
0
不検出
1
台湾 1
0
不検出
4
中国 4
2
3
国産 3
0
不検出
1
中国 1
1
シペルメトリン 0.02ppm
国産 1
0
不検出
アメリカ 3
0
不検出
中国 1
0
不検出
9
中国 9
0
不検出
3
国産 3
0
不検出
3
エクアドル 3
2
5
- 26 -
メトキシフェノジド 0.01ppm
クロチアニジン 0.01ppm
シハロトリン 0.01ppm
シハロトリン 0.01ppm
※検査項目詳細: 44,45,46 ページ参照
ウ
輸入果実の残留農薬及び防かび剤の検査
輸入果実 10 検体について、残留農薬及び防かび剤の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
(ア)残留農薬検査
検体(検査項目数)
オレンジ
(209)
検体数
産地
検出
検出農薬
クロルピリホス 0.05ppm
2
アメリカ 2
2
ピリプロキシフェン 0.06ppm
カルバリル 2.4ppm
ピリプロキシフェン 0.02ppm
ピラクロストロビン 0.01ppm
メチダチオン 0.02ppm
グレープフルーツ
(223)
ピラクロストロビン 0.08ppm
6
南アフリカ 6
5
メチダチオン 0.02ppm
イミダクロプリド 0.02ppm
ピラクロストロビン 0.03ppm
ピラクロストロビン 0.03ppm
ピリメタニル 0.1ppm
ブプロフェジン 0.11ppm
レモン
(235)
2
チリ 2
2
クロルピリホス 0.10ppm
クロルピリホス 0.03ppm
ピリメタニル 0.7ppm
※検査項目詳細:44,45,46 ページ参照
- 27 -
(イ) 防かび剤検査
検体
検体数
産地
検出
検出防かび剤
チアベンダゾール 0.0021g/㎏
オレンジ
2
アメリカ 2
2
イマザリル 0.0017g/㎏
チアベンダゾール 0.0019g/㎏
イマザリル 0.0015g/㎏
チアベンダゾール 0.0004g/㎏
イマザリル 0.0014g/㎏
イマザリル 0.0012g/㎏
グレープフルーツ
6
南アフリカ 6
6
イマザリル 0.0018g/㎏
イマザリル 0.0016g/㎏
チアベンダゾール 0.0002g/㎏
イマザリル 0.0013g/㎏
イマザリル 0.0007g/㎏
イマザリル 0.0037g/㎏
レモン
2
チリ 2
2
フルジオキソニル 0.0010g/kg
イマザリル 0.0016g/㎏
フルジオキソニル 0.0004g/kg
※検査項目詳細:42 ページ参照
(3) 野菜・果実の微生物検査(汚染実態調査)
県内産の野菜 42 検体について、微生物汚染実態調査の検査を行った。
(検査項目:E.coli、腸管出血性大腸菌 O26、O103、O111、O121、O145、O157)
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
検体
検体数
検出
検出細菌
かぶの根
5
0
陰性
きゅうり
5
1
E.coli 陽性
だいこんの根
3
0
陰性
トマト
2
0
陰性
なす
11
1
E.coli 陽性
にがうり
1
0
陰性
はくさい
3
0
陰性
葉だいこん
1
0
陰性
ピーマン
11
0
陰性
- 28 -
(4) 野菜類漬物の微生物及び添加物検査
野菜類漬物 30 検体について微生物検査及び添加物検査を実施した。
添加物の検査結果は全て基準内だった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
検査項目
検体
産地
着色料
甘味料
保存料
E.coli
カビ
腸炎ビブリオ
酵母
野菜醤油漬け
長野県
黄 1、黄 4
不検出
不検出
陰性
−
はくさい塩漬け
埼玉県
不検出
不検出
不検出
陰性
−
なす塩漬け
栃木県
不検出
不検出
不検出
陰性
−
キャベツ塩漬け
埼玉県
不検出
不検出
不検出
陰性
−
野菜醤油漬け
滋賀県
不検出
不検出
−
野菜酢漬け
群馬県
赤 102、
赤 106
赤 106
不検出
サッカリン
だいこん醤油漬け 鹿児島県
黄4
ナトリウム
0.36g/㎏
その他の漬物
秋田県
不検出
不検出
野菜醤油漬け
福岡県
黄4
不検出
ごぼう醤油漬け
長野県
黄 4、黄 5
不検出
野菜醤油漬け
群馬県
青 1、黄 4
不検出
野菜酢漬け
群馬県
赤 106
不検出
しょうが酢漬け
中国
しょうが酢漬け
中国
赤 105
不検出
だいこん酢漬け
埼玉県
赤 106
不検出
赤 102、
黄4
不検出
- 29 -
ソルビン酸
0.36g/㎏
ソルビン酸
0.55g/㎏
不検出
ソルビン酸
0.66g/㎏
ソルビン酸
0.25g/㎏
ソルビン酸
0.67g/㎏
ソルビン酸
0.32g/㎏
ソルビン酸
0.25g/㎏
不検出
ソルビン酸
0.33g/㎏
−
−
−
−
−
陰性
<10×10/g
陰性
<10×10/g
陰性
<10×10/g
陰性
<10×10/g
陰性
<10×10/g
陰性
<10×10/g
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
野菜酢漬け
たくあん漬け
群馬県
愛知県
しょうが酢漬け
中国
野菜醤油漬け
中国
しょうが酢漬け
栃木県
赤 102、
赤 106
赤 3、
黄 4、黄 5
赤 102、
赤 106
不検出
サッカリン
ナトリウム
0.78g/㎏
不検出
黄 4、黄 5
不検出
赤 106、
サッカリン
赤 102、
ナトリウム
黄 4、黄 5
1.5g/㎏
野菜酢漬け
香川県
不検出
不検出
ごぼう醤油漬け
栃木県
不検出
不検出
だいこん醤油漬け
愛知県
不検出
不検出
だいこん酢漬け
群馬県
赤 105
不検出
野菜塩漬け
国産
不検出
不検出
野菜酢漬け
新潟県
赤 106
不検出
サッカリン
たくあん漬け
埼玉県
黄4
ナトリウム
0.39g/㎏
なすからし漬け
山梨県
野菜醤油漬け
滋賀県
ごぼう醤油漬け
長野県
黄4
赤 102、
赤 106
黄 4、黄 5
ソルビン酸
0.34g/㎏
ソルビン酸
0.39g/㎏
ソルビン酸
0.18g/㎏
ソルビン酸
0.59g/㎏
ソルビン酸
0.43g/㎏
ソルビン酸
0.38g/㎏
不検出
ソルビン酸
0.68g/㎏
ソルビン酸
0.20g/㎏
不検出
ソルビン酸
0.39g/㎏
ソルビン酸
0.18g/㎏
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
不検出
不検出
−
−
不検出
不検出
−
−
−
−
不検出
※検査項目詳細:42 ページ参照
- 30 -
ソルビン酸
0.29g/㎏
3
その他の食品等の検査
(1)
食肉の微生物及び残留動物用医薬品検査
食肉 18 検体について微生物検査、10 検体について残留動物用医薬品検査を実施した。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
ア
微生物検査
(検査項目:カンピロバクター、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌 O26、O103、O111、
O121、O145、O157、E.coli)
検体
産地
検出細菌
牛ざぶとん
埼玉県
陰性
豚ロース
埼玉県
陰性
豚ロース
埼玉県
陰性
豚ヒレ
埼玉県
陰性
牛切り落とし
埼玉県
陰性
鶏ささみ
岩手県
鶏肝臓
岩手県
サルモネラ属菌陽性
鶏むね肉
岩手県
サルモネラ属菌陽性
牛肝臓
埼玉県
陰性
黒毛和牛
埼玉県
陰性
かしわの本たたき(生食用)
鹿児島県
陰性
馬肉(生食用、馬脂肪注入)
長野県
陰性
馬肉(生食用、馬脂肪注入)
愛媛県
陰性
馬肉(生食用、馬脂肪注入)
福島県
陰性
馬肉(冷凍)
愛媛県
陰性
馬肉(生食用)
長野県
陰性
馬肉(冷凍)
福島県
陰性
鶏むね肉
鹿児島県
陰性
カンピロバクター陽性
サルモネラ属菌陽性
※食肉(生食用以外)について、微生物に係る基準は定められていないが、衛生指導を目
的に、参考として微生物検査を実施した。
※生食用食肉の微生物検査は、厚生労働省の食中毒菌汚染実態調査実施要領に基づき調
査を行った。
- 31 -
イ
残留動物用医薬品検査
結果は全て基準内であった。
検体(検査項目数)
産地
検出物質
牛ざぶとん(58)
埼玉県
不検出
豚ロース(54)
埼玉県
不検出
豚ロース(54)
埼玉県
不検出
豚ヒレ(54)
埼玉県
不検出
牛切り落とし(58)
埼玉県
不検出
鶏ささみ(57)
岩手県
不検出
鶏肝臓(49)
岩手県
不検出
鶏むね肉(57)
岩手県
不検出
牛肝臓(55)
埼玉県
不検出
黒毛和牛(58)
埼玉県
不検出
※検査項目詳細:43 ページ参照
- 32 -
(2)
食肉製品の微生物及び添加物検査
食肉製品 10 検体について微生物及び添加物検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
ア
微生物検査
検体
ボロニア
食品分類
黄色ブドウ
サルモネラ クロストリジウム
E.coli 大腸菌群
属菌
球菌
属菌
包装後加熱
―
―
陰性
―
300/g 未満
チョップドハム
包装後加熱
―
―
陰性
―
300/g 未満
ベーコン
加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
ロースハム
加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
ベーコン
加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
ベーコン
加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
ポークソーセージ 加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
加熱後包装
0/g
陰性
―
陰性
―
ソーセージ
フランクフルト
ソーセージ
ロースハム
ウインナー
ソーセージ
- 33 -
イ
添加物検査
検体
食品分類
ボロニアソーセージ
包装後加熱
チョップドハム
包装後加熱
ベーコン
加熱後包装
ロースハム
加熱後包装
ベーコン
加熱後包装
ベーコン
加熱後包装
フランクフルトソーセージ
加熱後包装
ポークソーセージ
加熱後包装
ロースハム
加熱後包装
ウインナーソーセージ
加熱後包装
保存料
着色料
ソルビン酸
赤 3、赤 102、
1.2g/kg
黄 4、黄 5
ソルビン酸
赤 3、赤 102、
1.3g/kg
黄 4、黄 5
不検出
不検出
0.014g/kg
不検出
0.007g/kg
不検出
不検出
0.036g/kg
不検出
不検出
0.030g/kg
不検出
0.013g/kg
不検出
0.006g/kg
不検出
不検出
0.003g/kg
ソルビン酸
赤 3、赤 102、
1.6g/kg
赤 106
ソルビン酸
1.1g/kg
ソルビン酸
1.1g/kg
ソルビン酸
1.2g/kg
※検査項目詳細:42 ページ参照
- 34 -
亜硝酸根
0.025g/kg
0.018g/kg
0.027g/kg
(3)清涼飲料水の微生物及び理化学検査
清涼飲料水 10 検体について微生物検査、添加物及び重金属の検査を、別の 10 検体につ
いて放射性物質の検査を実施した。結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
ア
微生物検査
検体名
大腸菌群
清涼飲料水 1
陰性
清涼飲料水 2
陰性
清涼飲料水 3
陰性
清涼飲料水 4
陰性
清涼飲料水 5
陰性
清涼飲料水 6
陰性
清涼飲料水 7
陰性
清涼飲料水 8
陰性
清涼飲料水 9
陰性
清涼飲料水 10
陰性
- 35 -
イ
添加物及び重金属の検査
検体
保存料
甘味料
重金属
着色料
(カドミウム、スズ、ヒ素、鉛)
清涼飲料水 1
不検出
清涼飲料水 2
不検出
清涼飲料水 3
不検出
清涼飲料水 4
不検出
清涼飲料水 5
不検出
清涼飲料水 6
不検出
清涼飲料水 7
不検出
清涼飲料水 8
不検出
清涼飲料水 9
不検出
清涼飲料水 10
不検出
アセスルファムカリウム
不検出
不検出
不検出
青 1、黄 4
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
不検出
0.12g/㎏
アセスルファムカリウム
0.10g/㎏
アセスルファムカリウム
0.03g/㎏
アセスルファムカリウム
0.20g/㎏
※検査項目詳細:42 ページ参照
ウ
放射性物質検査
測定結果
検体名
(Cs134、Cs137 の合計)
緑茶 1
<1.0Bq/kg
緑茶 2
<0.98Bq/kg
緑茶 3
<1.1Bq/kg
緑茶 4
<1.0Bq/kg
緑茶 5
<1.1Bq/kg
ミネラルウォーター1
<0.99Bq/kg
ミネラルウォーター2
<1.0Bq/kg
ミネラルウォーター3
<0.86Bq/kg
ミネラルウォーター4
<1.0Bq/kg
ミネラルウォーター5
<0.80Bq/kg
検査機器:ゲルマニウム半導体検出器
- 36 -
(4)乳飲料・牛乳の放射性物質検査
乳飲料・ 牛乳 10 検体について、放射性物質の検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
測定結果
検体名
(Cs134、Cs137 の合計)
乳飲料 1
<3.7Bq/kg
乳飲料 2
<4.0Bq/kg
乳飲料 3
<3.8Bq/kg
乳飲料 4
<3.7Bq/kg
乳飲料 5
<4.5Bq/kg
乳飲料 6
<3.6Bq/kg
乳飲料 7
<3.5Bq/kg
牛乳 1
<2.9Bq/kg
牛乳 2
<3.7Bq/kg
牛乳 3
<3.4Bq/kg
検査機器:ゲルマニウム半導体検出器
- 37 -
(5) その他の食品の微生物検査
冷凍食品 13 検体、氷雪 3 検体、レトルト食品 10 検体について、微生物検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
ア
冷凍食品の微生物検査
検体
食品分類
一般細菌数
E.coli
大腸菌群
さけフレーク
無加熱
<3,000/g
―
陰性
するめいか
凍結前未加熱加熱後
<3,000/g
陰性
―
ワンタン
凍結前未加熱加熱後
<3,000/g
陰性
―
ロールキャベツ
凍結前加熱加熱後
<3,000/g
―
陰性
あさり
凍結前加熱加熱後
<3,000/g
―
陰性
<3,000/g
陰性
―
グリーンピースピューレー 凍結前未加熱加熱後
3
イカフライ
凍結前未加熱加熱後
<5.0×10 /g
陰性
―
ロース串かつ
凍結前未加熱加熱後
<3,000/g
陰性
―
焼じゃが
凍結前未加熱加熱後
<3,000/g
陰性
―
酢豚
凍結前未加熱加熱後
<3,000/g
陰性
―
明太ポテトサラダロール
凍結前未加熱加熱後
<3,000/g
陰性
―
照焼つくね
凍結前加熱加熱後
<3,000/g
―
陰性
どらやき
無加熱
<3,000/g
―
陰性
イ
氷雪の微生物検査
検体
一般細菌数
大腸菌群
氷雪 1
<30/ml
陰性
氷雪 2
<30/ml
陰性
氷雪 3
<30/ml
陰性
- 38 -
ウ
レトルト食品の微生物検査
検体
恒温試験
細菌試験
まぜごはんのもと
陰性
陰性
たきこみごはんのもと(五目)
陰性
陰性
たきこみごはんのもと(山菜)
陰性
陰性
調理アンキモ
陰性
陰性
白いんげん豆の甘煮
陰性
陰性
豚もつ味噌煮
陰性
陰性
もつ煮込み
陰性
陰性
欧風ビーフカレー
陰性
陰性
ディナービーフカレー(中辛)
陰性
陰性
野菜カレー
陰性
陰性
(6) その他の食品等の理化学検査
寒天 5 検体、はるさめ 4 検体、即席めん 5 検体、割り箸 4 検体、器具・容器包装 6 検体
について、理化学検査を実施した。
結果は全て基準内であった。
(検査機関:さいたま市健康科学研究センター)
ア
イ
寒天の理化学検査
検体
ホウ酸
角寒天 1
0.20g/kg
角寒天 2
0.39g/kg
粉末寒天 1
0.060g/kg
粉末寒天 2
0.099g/kg
粉末寒天 3
0.099g/kg
はるさめの理化学検査
検体
過酸化ベンゾイル
緑豆はるさめ 1
不検出
緑豆はるさめ 2
不検出
緑豆はるさめ 3
不検出
緑豆はるさめ 4
不検出
- 39 -
ウ
エ
即席めんの理化学検査
検体
酸価
過酸化物価
即席めん 1
0.20
6.2meq/kg
即席めん 2
0.48
12meq/kg
即席めん 3
0.46
8.9meq/kg
即席めん 4
0.44
6.9meq/kg
即席めん 5
0.43
11meq/kg
割り箸の理化学検査
検体
オ
漂白剤
防かび剤
(二酸化硫黄・亜硫酸塩類) (OPP,TBZ,DP,イマザリル)
割箸 1
不検出
不検出
割箸 2
不検出
不検出
割箸 3
0.18 ㎎/1 膳
不検出
割箸 4
不検出
不検出
器具及び容器包装の理化学検査
検体
重金属(鉛)
KMnO4 消費量
トレー1
不検出
不検出
トレー2
不検出
不検出
トレー3
不検出
不検出
トレー4
不検出
不検出
トレー5
不検出
不検出
トレー6
不検出
不検出
- 40 -
4
市場監視係検査室における現場検査
市場内監視指導の一環として、活魚水槽水の腸炎ビブリオ汚染実態調査、卸売市場
セリ場の衛生実態調査を行い、結果に基づき助言及び指導を行った。
(検査機関:市場監視係)
(1) 活魚水槽水の腸炎ビブリオ汚染実態調査
卸売営業者及び仲卸店舗が所有する活魚水槽の水槽水について、腸炎ビブリオ最確
数の検査を実施した。
実施期間:平成 27 年 6 月∼平成 27 年 11 月
水槽名
1 号水槽
卸売営業者所有
2 号水槽
新水槽
せり用
水槽
仲卸用
水槽
検査項目
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
水温(℃)
15.4
16.5
14.7
15.8
17.0
17.2
塩分濃度(%)
3.2
3.0
3.0
3.1
3.3
3.0
腸炎ビブリオ(/100mL) <3.0
<3.0
<3.0
<3.0
<3.0
3.0
水温(℃)
17.9
26.9
24.5
21.2
18.0
16.0
塩分濃度(%)
3.5
3.2
3.3
3.5
3.2
3.4
腸炎ビブリオ(/100mL) <3.0
<3.0
<3.0
7.4
<3.0
<3.0
水温(℃)
13.7
18.8
14.8
14.8
17.4
17.8
塩分濃度(%)
3.3
3.2
3.2
3.2
3.2
3.1
腸炎ビブリオ(/100mL) <3.0
<3.0
<3.0
<3.0
<3.0
<3.0
水温(℃)
14.1
19.8
16.4
15.9
17.6
17.6
塩分濃度(%)
3.4
3.2
3.1
3.1
3.1
3.0
腸炎ビブリオ(/100mL) <3.0
<3.0
3.6
3.6
<3.0
<3.0
水温(℃)
17.2
27.1
25.2
21.2
18.8
16.1
塩分濃度(%)
1.0
1.2
1.6
2.0
2.1
2.2
<3.0
3.0
3.6
<3.0
<3.0
腸炎ビブリオ(/100mL) <3.0
(2) 卸売市場セリ場の衛生実態調査
監視指導の一環として、マグロ低温セリ場施設内の拭き取り検査を実施し、衛生状
態の把握及び結果に基づく衛生指導を行った。
実施期間:平成 27 年 6 月、7 月、平成 28 年 2 月
検体採取場所:マグロ低温セリ場内の床、マグロ台、取っ手、蛇口、石鹸ポンプヘ
ッド等、16∼22 か所
検体数:計 60 検体
項目:一般生菌数、大腸菌数及び大腸菌群数
- 41 -
5
理化学検査項目詳細
着色料:26 項目
青色 1 号、青色 2 号、赤色 2 号、赤色 3 号、赤色 40 号、赤色 102 号、赤色 104 号、赤色 105 号、赤色 106
号、緑色 3 号、黄色 4 号、黄色 5 号、ポンソー3R、ポンソーSX、ポンソーR、エオシン、ナフトールイエ
ローS、ライトグリーン SF 黄色、オレンジⅠ、オレンジⅡ、マーチウスイエローS、ウラニン、ギネアグ
リーン B、ブリリアントミリンググリーン、アズールブルーVX、アシッドバイオレッド 6B
甘味料:2 項目
サッカリンナトリウム、アセスルファムカリウム
保存料:3 項目
ソルビン酸、安息香酸、デヒドロ酢酸ナトリウム
酸化防止剤:5 項目
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
、没食子酸プロピル、
没食子酸オクチル、NDGA(ノルジヒドログアヤレチック酸)
防かび剤:7 項目
アゾキシストロビン、イマザリル、オルトフェニルフェノール(OPP)
、ジフェニル(DP)
、
チアベンダゾール(TBZ)
、ピリメタニル、フルジオキソニル
残留動物性医薬品、残留農薬(次ページ)
- 42 -
平成27年度 動物用医薬品検査実施項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
項目名
2-アセチルアミノ-5-ニトロチアゾール
アルベンダゾール代謝物
エトパベート
エリスロマイシン
エンロフロキサシン(シプロフロキサシンを含む)
オキシテトラサイクリン(魚介類)
オキシテトラサイクリン・クロルテトラサイクリン・
テトラサイクリン(畜産物)
オキシベンダゾール
オキソリン酸
オフロキサシン
オルビフロキサシン
オルメトプリム
キシラジン
クロキサシリン
クロピドール
クロルスロン
ジアベリジン
ジフルベンズロン
スピラマイシン(ネオスピラマイシンを含む)
スルファキノキサリン
スルファクロルピリダジン
スルファジアジン
スルファジミジン
スルファジメトキシン
スルファセタミド
スルファチアゾール
スルファドキシン
スルファニトラン
スルファピリジン
スルファベンザミド
スルファメトキサゾール
スルファメトキシピリダジン
番号
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
- 43 -
項目名
スルファメラジン
スルファモノメトキシン
タイロシン
ダノフロキサシン
チアベンダゾール(チアベンダゾール代謝物を含む)
チアムリン
チアンフェニコール
チルミコシン
デキサメタゾン
トリクロルフォン
トリペレナミン
トリメトプリム
ナリジクス酸
ピランテル
ピリメタミン
ピロミド酸
ファムフール
フェノキシメチルペニシリン
フェノブカルブ
フルニキシン
フルベンダゾール
フルメキュイン
フロルフェニコール
ベンジルペニシリン
ミロキサシン
メベンダゾール
モネンシン
モランテル
リファキシミン
リンコマイシン
レバミゾール
酢酸メランゲステロール
平成27年度 残留農薬検査実施項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
項目数
2-(1-ナフチル)アセタミド
BHC(α-BHC+β-BHC+γ-BHC+δーBHC)
DDT(p,p'-DDE+p,p'-DDD+o,p'-DDT+p,p'-DDT)
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アルドリン及びディルドリン
イサゾホス
イソカルボホス
イソキサチオン
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エチオン
エトフメセート
エンドスルファン(α+β)
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
カルフェントラゾンエチル
カルボフェノチオン
キノキシフェン
キントゼン
クロゾリネート
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホスメチル
クロルフェンソン
クロルベンシド
サリチオン
シアノフェンホス
シアノホス
ジオキサチオン
ジクロトホス
ジクロブトラゾール
ジクロホップメチル
ジクロラン
ジスルホトン及びジスルホトンスルホン
ジチオピル
ジフェナミド
シマジン
ジメタメトリン
ジメピペレート
スルプロホス
テクナゼン
テトラコナゾール
テトラジホン
トリアジメホン
トリアレート
番号
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
- 44 -
項目数
トリブホス
トリフロキシストロビン
トリフェンピラド
ナプロパミド
ニトロタールイソプロピル
ピペロニルブトキシド
ピペロホス
ピラゾホス
ピリダフェンチオン
ビンクロゾリン
フェナミホス
フェノチオカルブ
フェンクロルホス
フェンブコナゾール
フェンプロピモルフ
フォノホス
フサライド
ブピリメート
ブプロフェジン
フラムプロップメチル
フルアクリピリム
フルトリアホール
フルフェンピルエチル
フルミオキサジン
フルミクロラックペンチル
プロパクロール
プロパホス
プロピザミド
プロフェノホス
プロポキスル
プロマシン
プロメトリン
ブロモプロピレート
ブロモホス
ブロモホスエチル
ヘキサジノン
ベナラキシル
ベノキサコール
フプタクロル及びヘプタクロルエポキシド
ベンフルラリン
ホスファミドン
ホスメット
ホルモチオン
メカルバム
メチダチオン
メトキシクロール
メトミノストロビン
モノクロトホス
EPN
TCMTB
番号
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
項目数
アクリナトリン
アラクロール
イソフェンホス及びイソフェンホスオキソン
イソプロカルブ
イソプロジオン及びイソプロジオン代謝物
エスプロカルブ
エタルフルラリン
エチオフェンカルブ
エディフェンホス
エトフェンプロックス
エトプロホス
エトリムホス
カズサホス
カフェンストロール
カルボキシン
キナルホス
キャプタン
クレソキシムメチル
フロルピリホス
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルブファム
クロルプロファム
クロロベンジレート
シアナジン
ジエトフェンカルブ
ジクロシメット
ジクロフェンチオン
ジクロフルアニド
シハロトリン
シハロホップブチル
ジフェノコナゾール
シフルトチン
シプロコナゾール
シペルメトリン
ジメチピン
ジメテナミド
ジメトエート
シメトリン
シラフルオフェン
スピロジクロフェン
ゾキサミド
ターバシル
ダイアジノン
チオベンカルブ
チオメトン
チフルザミド
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
番号
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
- 45 -
項目数
テフルトリン
デメトン-S-メチル
デルタメトリン及びトラロメトリン
テルブトリン
テルブホス
トリアゾホス
トリフルラリン
トルクロホスメチル
パクロブトラゾール
パラチオン
パラチオンメチル
ハルフェンプロックス
ビフェノックス
ビフェントリン
ピラクロホス
ピラフルフェンエチル
ピリダベン
ピリフェノックス
ピリブチカルブ
ピリプロキシフェン
ピリミジフェン
ピリミノバック−メチル
ピリミホスメチル
ピロキロン
フィプロニル
フェナリモル
フェニトロチオン
フェノキサニル
フェンアミドン
フェンスルホチオン
フェンチオン
フェントエート
フェンバレレート
フェンプロパトリン
ブタクロール
ブタミホス
フルキンコナゾール
フルジオキソニル
フルシトリネート
フルシラゾール
フルチアセットメチル
フルトラニル
フルバリネート
プレチラクロール
プロシミドン
プロチオホス
プロパジン
プロピコナゾール
ヘキサコナゾール
ペルメトリン
番号
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
項目数
ペンコナゾール
ペンディメタリン
ベンフレセート
ホサロン
ホスチアゼート
ホレート
マラチオン
ミクロブタニル
メトラクロール
メビンホス
メフェナセット
メフェンピル-ジエチル
メプロニル
2,3,5-及び3,4,5-トリメタカルブ
XMC
アザメチホス
アジンホスエチル
アジンホスメチル
アゾキシストロビン
アニロホス
アミノカルブ
アラマイト
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イマザリル
イミダクロプリド
インダノファン
インドキサカルブ
エポキシコナゾール
オキサジクロメホン
オキサミル
オキシカルボキシン
オキシフルオルフェン
オリザリン
カルバリル
カルプロパミド
カルボスルファン、カルボフラン及び3-OHカルボフラン
カルボフラン及び3-OHカルボフラン
キシリルカルブ
クミルロン
クロキントセットメキシル
クロマフェノジド
クロリダゾン
クロロクスロン
ジウロン
ジオキサカルブ
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
ジメチルビンホス
番号
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
- 46 -
項目数
ジメトモルフ
スピノサド
ダイムロン
チアクロプリド
チアメトキサム
クロチアニジン
テトラクロルビンホス
テブチウロン
テブフェノジド
テフルベンズロン
テルブカルブ
トリチコナゾール
トリフルムロン
ナプロアニリド
ノバルロン
ピラクロストロビン
ピラゾリネート
ピリフタリド
ピリミカーブ
フェノキシカルブ
フェノブカルブ
フェリムゾン
フェンピロキシメート
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ、カルボフラン及び3-OHカルボフラン
フルフェナセット
フルフェノクスロン
フルリドン
プロパキザホップ
プロメカルブ
フキサフルムロン
ヘキシチアゾクス
ペンシクロン
ベンゾフェナップ
ベンダイオカルブ
ベンフラカルブ、カルボフラン及び3-OHカルボフラン
ボスカリド
メタベンズチアズロン
メトキシフェノジド
モノリニュロン
ラクトフェン
リニュロン
ルフェヌロン
第3
1
行政処分等
立入検査により、違反施設等 37 件及び違反食品等 45 件を発見した。
違反食品の内訳は、主に表示違反、保存基準違反であり、それぞれについて口頭指導、
口頭説諭、調査指導依頼等の措置を行った。
違反施設等
違反条項
違反内容
法第 50 条第 3 項
法第 51 条
法第 52 条第 1 項
法第 52 条第 3 項
合
管理運営基準
施設基準
無許可営業
許可条件
計
総 数
大 宮
浦 和
措 置
26
0
2
9
16
0
1
8
10
0
1
1
口頭指導
口頭指導
口頭指導
口頭指導
37
25
12
2 違反食品等
(1)監視時に発見した違反食品等
違反条項
違反内容
総 数
大 宮
浦 和
措 置
法第 6 条
法第 11 条第 2 項
法第 19 条第 2 項
条例及び通知に関すること
(埼玉県ふぐの取り扱い等に関する条例
等)
消費期限切等
保存基準違反
無表示等
10
1
27
0
0
17
10
1
10
口頭指導
口頭指導
口頭指導
無表示等
7
1
6
口頭指導
45
18
27
合
計
(2)収去等検査により違反が判明した食品
該当食品はありませんでした。
(3)相談事例等
特筆すべき事例はありませんでした。
- 47 -
第4章
調査・研究等
第1 調査研究等一覧
No
年 度
1
14
題
名
市場に流通する魚介類からの寄生虫の検出について
2
市場マグロ取扱店31店舗におけるATPふき取り検査法を用いた
洗浄度調査結果について
3
活魚水槽水の腸炎ビブリオ汚染実態調査について
4
15
アンキモにおける寄生虫相の実態調査について
5
アンキモにおけるアニサキス亜科線虫の感染状況と食品衛生上の問題
点
6
A市場における活魚水槽水の腸炎ビブリオ汚染実態調査について
7
16
8
卸売市場のマグロ低温せり場新設に伴う衛生実態調査
市場における活魚水槽水の腸炎ビブリオ汚染実態調査について
9
17
市場内におけるハタ科魚類の監視指導について
10
18
モトサバフグの鑑別の方法について
11
19
市場における HACCP の概念を用いた衛生管理手法の導入について
12
20
「HACCP の考え方に基づく自主衛生管理への手引き」の製作について
13
22
カンピロバクターの汚染実態調査
14
25
機械式冷蔵設備を用いなくても可能な低温販売方法の検討
15
26
大量調理施設衛生管理マニュアルに基づく給食施設の評価について
16
27
しめさば調理時における紫外線を用いたアニサキス検出について
- 48 -
第2 調査研究等
しめさば調理時における紫外線を用いたアニサキス検出について
さいたま市保健所 食品衛生課 市場監視係
○清水貴明 他
1
はじめに
厚生労働省統計資料によると、平成26年に全国で976件の食中毒が発生しており、その内79
件(全体の8%)がアニサキス食中毒とされている。また、アニサキス食中毒のうち20件(全体の
2%)についてさばが原因食品であるとされ、更にその内の12件(全体の1%)についてしめさば
が原因食品であるとされている。(*1)
当係は卸売市場を所管しているため、市場内営業者にアニサキス食中毒について注意喚起を行うこ
とが大変重要と捉えている。卸売市場では、日本の食習慣もあり、生鮮さばがしめさば用等として冷
凍処理や加熱処理をされずに冷蔵で流通している現状がある。また、厚生労働省のホームページに掲
載されている事業者向けリーフレット(*2)では、
「目視で確認!鮮度を徹底!加熱・冷凍で予防!」とい
うタイトルでアニサキス食中毒対策が示されているが、目視や鮮度に関する具体的なアドバイスは記
載されていない。
そこで、今回はリーフレットの「目視で確認!」及び「鮮度を徹底!」という部分に着目し、実際
に食品衛生監視員自身がしめさばを調理しながらアニサキス検出を試み、より具体的な指導助言を行
うことができないか検討するとともに、目視確認に加えて紫外線を用いた方法を加えることで、アニ
サキスに関する若干の知見を得たので報告する。
2
「目視で確認!」に関する事前検討について
アニサキス検出を行う上で、目視確認以上に効率的にアニサキスを検出する方法について参考文献
(*3)(*4)(*5)
を基に事前検討を行った。当係で対応できる検出方法は表1のとおりであった。
表1 アニサキスを検出する方法と特徴(○・・良好 △・・可能)
検出方法
生体検出 死骸検出
利点
欠点
(1)
目視確認
○
○
機材不要
見落とし
(2)
ガラス板による圧平
○
△
簡単
食材破壊
(3)
人工胃液による消化
○
△
全体検査
食材破壊
(4)
紫外線による蛍光確認
○
○
高精度
照射部のみ
調理従事者に目視の指導助言を行うという前提でどの方法を活用するか検討したところ、ガラス板
による圧平及び人工胃液による消化は調理中にさばが破壊されて商品価値がなくなり、調理従事者へ
の指導助言には効果的ではないと考えた。 紫外線による蛍光確認は、アニサキス生体だけではなく、
アニサキス死骸やアニサキス組織残骸を検出するが、調理のどの工程でも活用できるため、調理従事
者への指導助言に役立つと考えた。よって目視確認と紫外線による蛍光確認を用いることとした。
- 49 -
3
「鮮度を徹底!」に関する事前検討について
アニサキスは魚の死後に内臓から筋肉へ移行するとされているため、鮮度の検証として当日調理す
るものと、一日冷蔵庫で保管してから調理するものとに分けることとした。内臓からのアニサキス検
出については人工胃液による消化を行うこととした。
4
調査方法
(1)検体の入手
卸売市場内仲卸店舗において、入荷日及び産地を確認し、同一発泡スチロール内からマサバを2匹
ずつ購入し検体とした。検体は購入後速やかに冷蔵庫に保管し、当日調理するものと、翌日調理する
ものに分け、調理前に冷蔵庫から出した。
(2)検体の処理
マサバを三枚おろしとし、腹骨を除去した後、切り身をステンレスバットに並べて塩を全体にふっ
て1時間程度冷蔵庫で保管し、保管後に塩を水で洗い落として水気をふき取り、別のステンレスバッ
トに入れ、食酢を切り身全体が浸るくらい加えて1時間∼24時間冷蔵庫で保管した。最後に、体表
薄皮をはいで包丁を入れて約1cm幅の刺身とした。
(3)目視確認及び紫外線による蛍光確認の方法
塩をふる前の切り身及びしめさばの筋肉について目視確認を行い、次に暗箱の中で紫外線(アズワ
ン:ハンディーUVランプ
長波長 365nm 4W×1 本)を照射し、アニサキスの蛍光を確認した。塩を
ふる前の切り身は表面筋肉部位について、しめさばは表面及び切断面の筋肉部位について、目視確認
及び紫外線による蛍光確認を行った。確認時にはデジタルカメラ(ソニー:DSC-WX220)を用いて撮影
した。
(4)目視確認及び紫外線による蛍光確認でアニサキスが寄生していると思われた筋肉部位の処理
アニサキスが寄生していると思われた筋肉部位は、ピンセットやメスを使ってしめさばから取り除
き、システム実体顕微鏡(ニコン:SMZ800)で虫体の生死や性状を確認した。
(5)内臓の処理
取り除いた内臓をガラスビーカーに入れ、
人工胃液
(塩酸滴下 PH=2, 和光純薬工業ペプシン 1:10000
1g,精製水 1L)を適量加え、振とう恒温槽(タイテック:PERSONAL-11)に入れ37℃で振とうしなが
ら2時間∼24時間程度入れて消化した。消化物をステンレスふるい(1.00mm 目開き)にかけて、ア
ニサキス虫体を抽出した。
(6)虫体数の数え方
虫体の生体を1と数えることとし、死骸や調理中に切断された生体等は計上しないこととした。
また、三枚おろしにする調理中に、まな板や包丁に付着した虫体は内臓とともに上記(5)の処理を
行った。
5
調査結果
(1)検出されたアニサキスの虫体数について
- 50 -
検出されたアニサキスの虫体数は表2のとおりであった。マサバ10匹中のアニサキス検出率は1
00%であった(内臓では90%、筋肉では80%)
。
表2 検出されたアニサキスの虫体数
筋肉(虫体数)
産地
購入日
処理日
目視
紫外線
内臓(虫体数)
魚の重さ(g)
M
4月23日
当日
3
2
16
700
M
4月23日
翌日
1
0
0
750
S
4月23日
当日
2
0
3
820
S
4月23日
翌日
0
1
3
920
M
4月27日
当日
2
0
10
780
M
4月27日
翌日
1
1
14
850
T
5月7日
当日
0
0
8
870
T
5月7日
翌日
0
0
7
630
S
5月7日
当日
0
1
13
850
S
5月7日
翌日
1
2
11
880
合計
10
7
(2)アニサキス及びアニサキス検出部位の特徴等について
アニサキス虫体は白∼褐色、サバの筋肉は白∼赤色、しめさばの筋肉は白∼褐色であった。色調が
似ていることが目視見落としの原因となった。アニサキス検出部位は切り身の腹骨を除去した付近に
多く検出され、しめさば切断面においても検出された。
また、アニサキスは筋肉内では被嚢していることが多く、その被嚢は一部が黒色であることが多か
った。しかし、黒色を手がかりに被嚢を見つけてもアニサキス死骸やアニサキス組織残骸であること
が多く、アニサキス検出の効率低下を招いた。
6
「目視で確認!」の考察
筋肉から検出された虫体数全数を分母とし、紫外線照射で検出された虫体数を分子とした目視見落
とし率は41%であった。目視見落とし率については個人の能力よるものも否定できないのでその数
値の大きさについては評価することはできないが、目視では見逃す可能性が有るアニサキスがあるこ
とと、目視による確認よりも紫外線による蛍光確認の方がアニサキス検出の精度が高いことがわかっ
た。
実際の調理中に紫外線によるアニサキス検出を行うことは困難であるので、調理従事者に目視確認
に加えて紫外線による蛍光確認の導入を推奨することはできないが、目視確認の見落としに関する注
意喚起に本データを活用できると考える。また、紫外線照射によって検出することができたアニサキ
ス部位を再度目視で確認することで、筋肉におけるアニサキス寄生部位の特徴を確認することができ
た。このことは目視確認の指導助言をするための基礎データとすることができた。
7
「鮮度を徹底!」の考察
当日調理と翌日調理で筋肉及び内臓の虫体数に差が認められず、今回の調査ではアニサキスが購入
- 51 -
後に内臓から筋肉へ移行することは確認できなかった。なお、同時に購入した2匹は同一ロットであ
るという前提で調査に臨んだが、アニサキスの寄生を調査するにあたり、同一ロットとして比較の対
象としてよいのかを今後更に検討する必要がある。
8
まとめ
(1)目視確認について
目視確認のみで筋肉から寄生虫を探すことは、筋肉に寄生している参考資料としての鮮明な写真が
あまりないことや、調理中に寄生虫の大きさ1cm程度に対して目のピントを合わせるという作業が
あることから、非常に難解な作業であった。調理従事者はどのような技術と経験で目視確認を行って
いるのか大変興味を持つとともに、しめさば調理時においては目視確認への過度な期待はしないほう
がよいのではないかと考える。
(2)今後の調査等について
アニサキスの筋肉部位での寄生について紫外線を用いて確認して写真等のデータとすることで、ア
ニサキス食中毒の注意喚起に活用するための基礎資料となった。筋肉におけるアニサキス寄生部位の
特徴をわかりやすいパンフレット等にまとめることができればと思う。また、今後は他の魚種での調
査や調理従事者の違いによる目視確認の精度の検証等についても調査していきたいと思う。
参考文献
1.厚生労働省ホームページ 食中毒事件一覧速報
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html#j42
2.平成26年5月27日付け厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課事務連絡「アニサキス
線虫による食中毒予防の注意喚起について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html
3.
「食品衛生検査指針 微生物編」厚生労働省監修 社団法人日本食品衛生協会発行
4.平成17年11月25日付け厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課長通知「中国産中間
種苗由来養殖カンパチ等の取扱いについて」
(食安監発第1125004号)
5.内閣府食品安全委員会ホームページ ハザード別の情報「アニサキスの概要」
http://www.fsc.go.jp/sonota/hazard/H22_21.pdf
- 52 -
第5章
市場衛生ニュース
さいたま市場ニュース
Vol.1
平成27年6月18日作成
細菌性食中毒を予防しましょう!!
本年は春以降、急激に気温や湿度が上昇し、細菌性食中毒の発生が非常に
心配な状況です!食中毒予防3原則を見直して、しっかり予防しましょう!
予防1 つけない
作業の前、トイレ
の後、異なる作業
を行う毎に十分手
を洗いましょう。
器具の洗浄、消毒を
十分に行いましょう。
水跳ね等による
汚染を避ける為、
食品を低位
置に陳列す
るのを避けま
しょう。
予防2 増やさない
陳列する時は、保存温
度を守りましょう。
流通の為に冷凍している製品等は、解凍後の消
費期限、保存温度等の情報を消費者に正しく示
しましょう。
直射日光が当たる場所等
での陳列は止めましょう。
予防3 やっつける
食品は中心までしっ
かり加熱しましょう。
細菌対策には75℃
で1分間以上の加
熱が必要です。
- 53 -
※ノロウイル
ス対策に必要
な加熱は85
~90℃で90
秒以上です。
H26年の細菌性食中毒の発生状況について
細菌性
食中毒
食中毒は一年中発生していますが、急激に高温多湿になる春から夏にかけ
ては、細菌性食中毒が急増します。
H26年中に発生した細菌性食中
毒の原因菌別患者数
H26年中に発生した細菌性食中
2500
毒の原因菌別発生件数
2000
1500
1000
500
0
発生件数が圧倒的に多いのはカン
ピロバクターによるものです。鶏レ
バ刺しやたたき等、鶏肉を生又は生
焼けの状態で食べたことによる事例
が多く、症状は発熱、倦怠感、頭痛
などの前駆症状に次いで腹痛、下
痢が発症します。
グラフは厚生労働省HP
H26年食中毒発生状況のデータより作成
- 54 -
患者数が最も多かったのはウェ
ルシュ菌で、1件で900人の患者
が出た事例もありました。
ウエルシュ菌は酸素が無い環境
を好みます。大きな肉の塊を使っ
た料理や大鍋を用いて大量調理
を行った際、加熱後に放置して中
心部分の酸素が無くなると、急激
に増殖します。主な症状は下痢、
腹痛です。
さいたま市場ニュース
Vol.2
平成27年 8月 26 日作成
お肉は良く焼いて食べましょう!
豚肉※の生食が禁止になりました!!
平成24年7月に牛レバーの生食が禁止されて以降、一部の飲
食店で豚レバーを生食用として提供している実態が認められま
した。厚生労働省が豚肉※等の生食のリスクについて検討した
ところ、E型肝炎ウイルス(以下「HEV」という。)、食中毒菌及び
寄生虫等の危害要因のため、生食することは公衆衛生上のリ
スクが非常に高いことが分かりました。よって、同省はH27年6
月12日以降、豚肉※を生食用として提供することを禁止しまし
た。
牛レバーや豚肉※を販売する時の注意点は?
食肉を直接販売する場合(食肉販売業等)
…中心部まで十分な加熱を要する旨等の情報提供をする事。
消費者が加熱することを前提として豚肉※を使用した食品を販
売する場合は、中心部まで十分な加熱をしてから喫食する旨の
情報提供をする事。
製造、加工又は調理して提供する場合(飲食店営業等)
…中心部まで十分な加熱をして提供する事。
※「豚肉」には、レバーなどの「内臓」も含みます。
法律で禁止されていない肉は生で食べても安全なの?
イノシシやシカ等の野生動物の肉や内臓からもHEV、食中毒菌
及び寄生虫が検出されています。生食が原因でE型肝炎ウイル
スに感染したことによる死亡例も報告されています。また、その
他の病原菌を保有している可能性もあり、生で食べることは危
険です。
つづく
- 55 -
販売されている生食用の牛肉や馬刺しには基準があるの?
生食用の牛肉(内臓を除く)については、平成23年10月に「生食
用食肉の規格基準」が定められました。表示についても、と畜場
や加工施設の名称、都道府県及び生食用である事等記載すべき
事項が規定されました。規格基準や表示の規定に適合していない
ものは違反食品となります。
馬肉の生食については、平成10年に「生食用食肉の衛生基準」
が通知により定められています。
ただし基準等に適合しても食中毒菌等を完全に除去することは困
難です。特に抵抗力の弱い方は加熱して食べるようにしましょう。
鶏肉は生で食べても大丈夫?
H26年中に発生した細菌性食中毒発生件数
件
数
原
因
菌
厚生労働省HP中データより作成
H26年中に発生件数が圧
倒的に多かった食中毒は
カンピロバクターによる
ものでした。原因は、鶏レ
バ刺しやたたき等、鶏肉
を生又は生焼けの状態で
食べたことによる事例が
大変多く見られました。
また、鶏肉を検査すると、かなり高い確率でカンピロバクター、
サルモネラ属菌、大腸菌等が検出されます。
鶏肉も、中心まで十分火を通して喫食してください。
お肉を安全に食べるにはどうしたら良いの?
HEV、食中毒菌及び寄生虫は、63℃で、30分間以上加熱する
か、75℃以上で1分間以上加熱することで死滅させることができ
ます。ただし、内部まで汚染されている可能性があるので、肉の
中心部まで十分に加熱することが必要です。
また、生肉を取り扱う際には加熱前後で調理器具を分けたり、生
野菜等他の食材に触れないように注意しましょう。
発行:さいたま市保健所 食品衛生課市場監視係 Tel:048-662-7575 Fax:048-652-1536
- 56 -
さいたま市場ニュース
Vol.3
平成27年 11月25 日作成
新しい食品表示制度について
食品表示法が施行されました
従来、食品表示については複数の法律がそれぞれの目的で規
定していたため、非常に複雑でした。食品表示をよりわかりやす
いものとするため、平成27年4月1日、食品衛生法、JAS法及び健
康増進法の3法の食品表示にかかる規定を一元化した「食品表
示法」が施行されました。
旧基準の表示はいつまで使用できるの?
経過措置期間は次のとおりです。
食品の区分
食品表示法施行前の旧基準による表示が認められる期間
加工食品(一般用・業務用) 平成 32 年 3 月 31 日までに
添加物(一般用・業務用)
・一般用:製造(又は加工・輸入)されるもの
・業務用:販売されるもの
生鮮食品(一般用)
平成 28 年 9 月 30 日までに販売されるもの
※業務用生鮮食品については経過措置期間は無い
経過措置期間が過ぎた後は新基準の表示が必要です!
早めに新しい基準に対応した表示の準備をしてください!
つづく
- 57 -
主な変更点
②製造所固有記号の使用に
係るルールの改善
1つの工場で製造する場合
は製造所固有記号を使わ
ず、製造所の所在地、氏名
又は名称の記載が必要とな
りました。
①加工食品と生鮮食品の区
分の統一
加工食品と生鮮食品では
表示の基準が異なりますが、
食品衛生法とJAS法では区
分の解釈に違いがありました。
食品表示法では、食品区分
の考え方をJAS法の食品区
分に統一しました。
③アレルギー表示に係るルールの改善
従来はアレルゲンを含むことを容易に判断できるとして、アレ
ルギー表示の省略を認められていたものについて、省略が不
可となりました。(マヨネーズの「卵」、うどんの「小麦」等)
また、最後にまとめて標記する一括表示は面積等の理由で
やむを得ない場合のみとし、個々の原材料の直後に()書きで記
載する個別表記を原則としました。
④原材料名表示の変更
添加物以外の原材料と
添加物を項目を分けて記
載する等、明確に区別して
表記することとなりました。
⑥表示レイアウトの変更
表示可能面積が30c㎡以
下の場合は省略可とされて
いた内容(保存方法、期限
表示、アレルゲン等)につい
て省略不可となりました。
⑦通知等に規定されている表
示ルールを基準に規定
フグ食中毒対策の表示等、従
来通知による指導レベルであっ
た内容を、表示基準に規定し、
表示を義務としました。
⑦機能性表示食品制度の創設
加工食品や生鮮食品等につ
いて、必要な情報を販売60日前
までに消費者庁に届け出ること
により、健康の維持、増進効果
について具体的に示すことが出
来るようになりました。
発行:さいたま市保健所 食品衛生課市場監視係 Tel:048-662-7575 Fax:048-652-1536
- 58 -
さいたま市場ニュース
Vol.4
平成27年11月 25 日作成
食料品販売業の許可対象品目の
見直しについて
食料品販売業の許可とは?
『埼玉県食品衛生に関する条例』において県が独自に定めている
許可です。埼玉県内(さいたま市を含む)において、そうざいや菓
子など特定の食品を取り扱う場合に必要となります。
許可対象品目の見直しとは?
今まで、そうざい、弁当類、魚介類加工品、食肉製品、豆腐及び
その加工品、菓子、パン、めん類(乾めんを除く)、アイスクリーム
の9品目を販売する場合には必ず食料品販売業の許可の取得を
必要としていました。
しかし、近年、食品製造技術や包装技術が発達したため、食品
の衛生状態が良くなり、多くの製品の保存性が良くなりました。この
為、一部の食品については、許可対象から外すこととしました。
いつから適用?
一部内容を改正した条例の公布、施行日である
平成27年10月16日 から適用となります。
つづく
- 59 -
具体的な変更内容は?
次のような食品を取り扱う場合は、引き続き食料品販売業の許
可が必要となりますので、ご注意ください。
●缶詰、瓶詰、レトルト食品以外のそうざい、弁当類
●サンドイッチ、調理パン
●温度管理を必要とする魚介類加工品、食肉製品、豆腐及び
その加工品、菓子、パン、めん類
●容器包装に入っていない魚介類加工品、食肉製品、豆腐及
びその加工品、菓子、パン、めん類
発行:さいたま市保健所 食品衛生課市場監視係 Tel:048-662-7575 Fax:048-652-1536
- 60 -
さいたま市場ニュース
シガテラ毒
Vol.5
平成27年12月15日作成
を持つ魚
シガテラ毒による食中毒の発生状況は地域差があり、日本では沖縄県で
比較的多く発生していますが、最近では九州や本州でも発生しています。
中毒症状
喫食から1~8時間ほどで発症し、死亡例は稀ですが、
重篤な場合には回復に数ヶ月から1年以上を要することもあります。
消化器症状 :下痢、嘔吐、腹痛、悪心
循環器症状 :血圧低下、徐脈、不整脈等
神経症状
:温度感覚異常(冷たい物に触れると痛い、ピリピリ
する等の症状)、疼痛、倦怠感、しびれ等
シガテラ毒を持つ魚の例
※有毒成分の有無及び量は個体差があ
り、全ての魚に含まれているわけではありませんが、大型のもの等はシガテ
ラ毒を多く含んでいる場合があります。できる限りお取り扱いは避け、見かけ
た場合には保健所にご連絡ください。
イシガキダイ
本州での食中毒
事例あり!
老成した雄は体側の
斑点が不明瞭になり、
口の周りが白くなる
厚生労働省HPより転載
イッテン
フエダイ
体側に黒褐色斑
点が密布する。
全長80~90㎝
程度。本州中部
以南、南シナ海
に生息
60cm程度。琉球列島、西
太平洋、インド洋に生息。
体側の側線上に暗色斑がある
東京都市場衛生検査所HPより転載
鰓蓋上部
に小黒斑
ギンガメアジ
全長60㎝程度。
南日本~インド・
太平洋等に生
息。
大宮市場内
で発見しました
- 61 -
シガテラ毒を持つ魚の例続き
バラハタ
(別名アズキカンモ)
80㎝程度。南
日本、南太平
洋、インド洋
等に生息。
体側に縁どられ
た小桃斑が散在
尾ひれは三日月
状で後縁は黄色
東京都市場衛生検査所HPより転載
1m以
上。南日
本、イン
ド洋、太
平洋に生
息。
バラフエダイ
両眼前部に溝があり、その
中に鼻腔がある
体色は紫褐色。
腹面は淡い
東京都市場衛生検査所HPより転載
カスミアジ
全長50㎝程度。伊
豆諸島、琉球列
島、太平洋、インド
洋等に生息
体色は淡緑色。
成魚は黒色斑点が
散布。
東京都市場衛生検査所HPより転載
全長60㎝程度。
南日本、西太平
洋、インド洋、紅
海、南アフリカ
に生息
ひれに暗褐色
の斑点が密に
分布
マダラハタ
体色は褐色。
背側に5個の濃褐
色斑紋。
東京都市場衛生検査所HPより転載
1.5m以上。南日本、
西・中部太平洋、イ
ンド洋等に生息
オニカマス(別名ドクカマス)
厚生労働省通知
により販売禁止!
尾ひれの
両先端は
尖っている
中央に
切れ込
み
東京都市場衛生検査所HPより転載
発行:さいたま市保健所 食品衛生課市場監視係 Tel:048-662-7575 Fax:048-652-1536
- 62 -
さいたま市場ニュース
Vol.6
平成28年3月23日作成
平成28年1月、産業廃棄物処理業者による食品廃棄物の不正転売が発覚 し、大きな
ニュースになりました。業務用として製造され、その後廃棄された加工食品が、廃棄物
業者によって転売され、食品販売業者数社を介し、飲食店や一般消費者に販売された
事件でした。 調査により、当該商品は食品表示法の規定に基づいた表示がされていな
い状態で販売されていた事が判明しました。
食品表示法の規定に基づく加工食品の表示とは?
食品表示法では、一般消費者に販売する形態の一般用加工食品と、そ
れ以外の業務用加工食品とで、それぞれ別の表示基準があります。
業務用加工食品の表示記載事項
一般用加工食品の表示記載事項
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
(容器包装品)
・名称
・原材料名
・アレルゲン
・添加物
・原料原産地名
消費者向けに販
売する一般用加工
食品は、必要な事
項を全て容器包装
に表示します。
・名称
・アレルゲン
・添加物
・消費(賞味)期限
・保存方法
・製造所住所及び製造者名称
・個別的義務表示(※) 等
業務用加工食品は、容
器包装への記載が決
められている事項と….
(対象加工食品の場合)
・内容量
・消費(賞味)期限
・保存方法
・原産国名(輸入品の場合)
・製造所住所及び製造者名称
・表示に責任を負う食品関連事業者
の名称住所
等
・栄養成分表示
・個別的義務表示(※)
※個別的義務表示:個別の食品に対してその特性
に応じて必要とされる表示事項
納品書
送り状や納品書等へ
の記載が認められて
いる事項があります。
・原材料名
・原料原産地名(対象加工食品の場合)
・原産国名(輸入品の場合)
・表示に責任を負う食品関連事
業者の名称住所
・栄養成分表示 (任意) 等
注)食品の種類や包装形態等により、必要な記載事項及び省略可能な項目は異なります。
- 63 -
一般用か業務用か?どちらの表示をすれば良いの?
業務用加工食品は、消費者に販売される形態となっているもの以外
のものをいいます。ただし、業務用であっても、消費者へ販売される可
能性がある場合は、一般加工食品としての表示が必要です。
業務用
ハンバーグ
業務用の表示
(容器包装への表示
+
納品書等への記載)
・・・・
・/・/・
・・・・
ハンバーグ製造工場
冷凍食品製造工場
冷凍食品の原材料と
して加工工場に販売
+
業務用スーパー
業務用
ハンバーグ
一般の方もOK!
一般消費者への販売の
可能性のある業者へ販売
一般用の表示
(必要事項を容器包装に表示)
業務用として製造され、製造者側が一般用加工食品の表示の規定を
満たしていない旨を明らかにしている食品を一般消費者に販売する場合
は、直接消費者に販売する業者が一般加工食品としての表示を行う必
要があります。
業務用として製造
業務用
ハンバーグ
ハンバーグ
製造工場
業務用ハンバーグを一般消
費者に対してそのまま販売
食品販売業者
・・・・
・/・/・
・・・・
業務用
ハンバーグ
+
業務用の表示
(容器包装への表示+納品書等への記載)
一般用の表示
(必要事項を容器包装に表示)
適正な食品表示は、食品を摂取する際の安全性の確保と、消費
者による自主的、合理的な食品の選択の為に必要です。また、取
り扱う製品に正しい表示がされている事を確認することで、不正な
食品の流通の防止にもつながります。
適正な表示の食品を仕入れましょう。販売する際は、販売形態等
に応じて必要な表示事項の記載があるか確認しましょう。
◎適正表示について名古屋市が作成したパンフレットを別紙として添付しますので、併
せてお読みください。
発行:さいたま市保健所 食品衛生課市場監視係 Tel:048-662-7575 Fax:048-652-1536
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平成 28 年 11 月
市場衛生年報 平成 27 年度
編集・発行:さいたま市保健所
食品衛生課市場監視係
〒331-0811
さいたま市北区吉野町 2-226-1
TEL:048 (662) 7575
FAX:048 (652) 1536
e-mail:[email protected]
この年報は 50 部作成し、1 部当たりの印刷経費は 473 円(概算)です。
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