...

69-72 - 日本海区水産研究所

by user

on
Category: Documents
10

views

Report

Comments

Transcript

69-72 - 日本海区水産研究所
Bul
l
.Yamag
uc
hiPr
e
f
.Fi
s
h.Res
.Ct
r
.4,691
72 (
2006)
山口県 日本海沿岸域で発見 したケンサキイカ卵嚢塊
河野光久
AnEg
gMas
sofPhot
ol
ol
i
goedul
i
sFo
und
uc
hiPr
e
f
ec
t
ur
e,Sout
hwes
t
e
r
nJ
a
pa
nSe
a
i
nCoas
t
a
lWat
e
r
sof Yamag
Mi
t
s
uhi
s
aKAWANO
Theaut
hors
ear
c
hedf
ors
pawni
nggr
oundsofPhot
ol
ol
i
goe
dul
i
sw
it
hunderwat
ervi
deo
uc
hiPr
e
f
ec
t
ur
e,s
out
hwes
t
e
r
nJ
a
panSeai
nJ
une2004andi
n
c
a
me
r
ai
nc
oas
t
alwat
e
r
sof Yamag
Ma
yJune2005,wi
t
hpoorc
at
c
hyear
s
.Aneggmas
s(
es
t
i
mat
eddi
amet
e
r
:6090c
m;es
t
i
mat
ed
numbe
rofeggcaps
ul
es
:1
00300)wasf
oundi
nc
oas
t
l wat
a
e
r
sofTs
uo,nor
t
hofYamag
uc
hi
Pr
ef
ect
ur
ei
nMay2005.Thedept
hwas32m andt
hebot
t
om s
edi
mentwasgr
avel(
medi
an
di
ame
t
e
r2.
1
4mm)
.Noeg
gmas
s
eswe
r
ef
わundi
nJ
unebot
h2004a
nd2005.Ac
c
or
di
ngt
ot
hes
e
,i
ti
scons
i
der
edt
hatt
hes
qui
dwoul
dc
hanges
pawni
ngs
t
yl
ei
n
r
es
ul
t
sandpr
e
vi
ouss
t
udi
es
r
e
l
at
i
ont
ot
hel
e
ve
loft
her
es
our
c
eanddi
s
pe
r
s
eeggmas
s
esi
npoorc
at
c
hye
ar
s
.
Ke
ywor
ds:Eggmas
s
;Phot
ol
ol
i
goe
dul
i
s
ケ ンサ キ イ カ,Pho
t
ol
ol
i
goe
dul
i
sの 卵 嚢 塊 は,
卵 しない と考 えられていたケンサキイカが,疎底で も
1
9
7
3
年 に夏苅 1) に よ り対馬東部沿岸域 の砂質底 で初
産卵す ることを明 らかにす るとともに,資源水準の変
0
0
0
年お
めて発見 された。 その後,長崎県が実施 した2
化 に伴 う産卵場の変化 について考察 を行 ったので報告
0
01
年 の壱岐周辺海域での調査 2-4),お よび佐賀
よび2
する
。
0
01
-2
0
0
3
年の佐賀県加唐島周辺海域で
県が実施 した2
の調査 5
9)
材料および方法
で も沿岸域 の砂質底 で本種 の卵嚢塊 が発
見 されている 山口県において も, 1
97
8-1
9
7
9
年 に県
ケンサキイカの卵嚢塊の探索 は,2
0
0
4
年 6月2
8日,
0m以浅の砂質底で卵嚢塊
北西部沿岸長門海域 の水深 5
6月2
9日,2
0
0
5
年 5月31日および 6月2
2日の 4回,山
が発見 され,本種 の産卵場の条件 は沿岸域 の潮通 しの
1
6トン)によ り山口県
口県漁業調査船第 2くろしお (
よい砂質底 とされている10)。 しか し,その後 1
9
9
5
年お
日本海沿岸域 (
Fi
g.1)で実施 した。2
0
0
4年 6月2
8日
よび2
0
0
2
年 に実施 した長門海域での水 中テ レビによる
には長門海域 内の 7ヶ所 (
水深4
3-6
2m)で, 6月2
9
調査では卵嚢塊 はまった く発見 されず,調査場所周辺
日には漁業者か らの聞 き取 りで産卵場 と想定 された見
で操業す るいか釣 り漁船 も見 られなかった ことか ら,
3
-7
0m)で,水 中テ レビ
島周辺海域 の小畑瀬 (
水深6
0m以浅の沿岸域でほ とん ど産
産卵場が変化 し,水深5
(日立株式会社 アイボール)を使用 して卵嚢塊 を探 した。
卵が行われな くなった と考 え られている11,12)。
1
1
9トン) に
小畑瀬 で は山 口県漁業調査船 くろ しお (
。
よ りいか釣 りを行 い,ケンサキイカを漁獲 した。2
0
0
5
近年漁獲量の減少が著 しい本種の資源保護 を考 える
上で,産卵場 を明 らかに してお くことは重要である
年 5月31日には夜間にいか釣 り漁船の操業が多い とい
そ こで著者 は,山口県 日本海域 における産卵場 を明 ら
2
-5
8m)で,水 中テ
う情報が得 られた津黄沖 (
水深3
かにす るために,2
0
0
4
年お よび2
0
0
5
年の春季 に水 中テ
レビロボ ッ ト (
広和株 式会社 MARI
NEVEGA)使用
0
0
5
年5
レビを用 いて卵嚢塊 を探索 した。 その結果,2
して卵嚢塊 を探索 した。卵嚢塊 が発見 された場所 で
月に長門海域で卵嚢塊 を発見 し,従来砂質底で しか産
は,底質 を明 らかにす るため,ス ミス ・マ ッキンタイ
。
-6
9-
′
数十 c
mの石が点在 していた。釣獲試験底
の結
m∼
は砂 地 に数 c
套 背長 1
52-290
mm) の ケ ンサ キイ
果,
43
個体 (
外
か らの 肉眼観 察 に よ る と,外套 背長
カ2
を漁獲 した。 外 部
0c
m以上 の大 型個
体 の 中 には輸 卵 管腺 が 白 く発 達 し
な り,成 熟個 体 と思 われ る個 体 が , 副 て ん卵 腺 も赤 く
場所 付近 で いか釣 り漁船 の操 業 は混 じって いた。調 査
見 島西 方海域 (
小 畑瀬 の南西 5-1
見 られ なか ったが,
漁 船 3隻
0
海 里 ) で いか釣 り
2
005年 の操
5月3
日の津
沖 の調査 で
業1を確
認黄
した。
石 (
数c
十数c
m)が散在 す る海底 で卵 嚢 塊 1つは,小
を
m∼
1
3
0
05
0
′E
1
31
0
1
3
4 2
0′N
0
′o
2
0
′swh
Fi
g.1.Maps
howi
ngt
h0
el
cat
i
o
n
wat
ervi
deos
ur
ve
yswer
econducer
eunder
ci
r
cl
e:J
une28,2004;cl
t
ed.Open
os
edci
r
nt
r
i
a
ng
l
e:Ma
y31,2cl
29,2004;ope
e:J
une
s
quar
e:J
une22,2005;cl
005;Ope
n
os
edt
r
i
a
l
ocat
i
onwher
eaneggmas
sofPh
ngl
e:t
he
oundonMa
y
e
dul
i
swasf
ot
ol
ol
i
go
2) 卵 嚢 塊 が確 認 され た場 所 は水
。
発 見 した (
Fi
g.
緩 や か に波 打 った形 状 を して お り 深 3
2mで, 海 底 は
た浮遊物 の動 きか ら潮流 が か な り, ビデオ映像 に移 っ
が窺 えた。底 質 は磯 主体 で 中央粒径
速値
い場所
2. で あ る こ と
有 率 7.
2%,泥分 率 0.
9%で あ った
1
4mm, 貝殻含
大 きさは ビデオ映像 と卵嚢 の平均 的
。発
な 見 した卵嚢塊 の
に よ る と約 2
0c
m) とか ら6
0-9
0c
m
長 さ(
荒巻 はか 9)
また,卵 嚢 数 は ビデオ映像 か ら約 程
1
00
度 と推 定 され た。
ヤ型採 泥器 に よ る採 泥 を行 い, 日
31,2005.
た。卵 嚢塊 を発 見 した場所 の周 辺
の新編水 質汚 濁 調 査 指針 13) に従 い本水 産 資 源保 護 協 会
が ,他 の卵 嚢塊 は見 つ か らず, ま を しば ら く探 索 した
また,夜 間 に集 魚 灯 を点灯 させ て 粒 度分析 を行 った。
泳個体 お よび繁死個 体 も見 当た らた ケ ンサ キイ カ の遊
2005年 6月22日に は長 門海域 内の いか釣
6ヶ りを行 った。
発 見 した場所 で夜 間 にいか釣 りを なか った。卵嚢塊 を
m)で水 中テ レビロボ ッ トを使用 し
所 (
水深2
4-38
-3
00と推定 され
8
個体 (
外套 背長 1
27-266
m
キイ カ 1
行mった結 果 , ケ ンサ
) とスル メイ カ 11
釣獲 した いか類 は種 の査 定 を行 い て卵嚢 塊 を探 した。
個体 (
外套 背長 1
31
-208
m
m) を漁
005年 5月31日に釣獲 した ケ ,外套 背長 を測 定 し
た。 2
ンサ キイ カ の 内,雄 で は8
獲 した。 漁獲 した ケ
0.
0% (
は外套 背長 を測 定 した後 解 剖 し, ンサ キイ カ につ いて
で は5
3.
8% (7個 体 ) が成 熟 して 5個 体 ) が, また雌
有無 を調 べ た。熟 度 につ いて は, 雌雄 ,熟 度 ,交接 の
7.1%(4個 体 )が交 接 済 み の お り,雌 の成 熟個 体
の 内5
が認 め られ た もの,雌 で は輸 卵管 雄 で は精 英 嚢 に精 英
ダー観 測 に よ り1
6時 2
0分 に は,卵 個 体 で あ った。 レー
もの を成 熟 とし,周 口膜 に精 英 が 内 に卵 が認 め られ た
.
5海 里 内 に 1
7隻 の いか 釣 り漁 嚢 塊 発 見場所 か ら半
径1
済 み と判 定 した。各 調 査 時 に は 目付 着 した もの を交接
所 周辺 の いか釣 り漁 船 の操業 状 況 視
を観 察 に よ り調 査場
2005年 5月31日 に は 1
6時 2
0分 と21確 認 した。た だ し,
(日本 無 線 株 式 会 社 J
MA361
0) を 時 23分 に レー ダ ー
船 の分 布 を確 認 した。
使 用 し, いか釣 り漁
2004年 6月28日の長
結門海域 内果
7
嚢塊 は確 認 で きなか った。調 査 海 ヶ所 の調 査 で は,卵
在 して いた最 東 部 の 1ヶ所 を除 き砂
域 の底 質 は小 石 が散
東 部海域 の 4ヶ所 で付近 に魚礁 が
質 で あ った。また,
は置
まった
くった。調
査 場所 付近 で い か釣 り漁船 の操 業 設
して あ
004年 6月29日の小 畑瀬 にお け る調査 で も見 られ な
か2
った。
Fi
g.2.Aneggmas
sofPhot
ol
ol
i
goe
船
を確
認du
したが, こ
i
sf
i
nwat
er
sof
fTs
uo (
s
eeFi
g.
1)
, l
ound
Pr
e
f
ect
ur
eonMa
y3
Yamaguchi
,卵 嚢塊 - 7
0- を発見 す る こ とはで きなか った。海
れ らは夜間に操業す るための場所取 りに来ていた漁船
2
0
04年 6月2
8日の長門海域 お よび 6月2
9日の小畑瀬
であった。21
時2
3分 には卵嚢塊発見場所 か ら半径 3海
の調査で は,卵嚢塊 を発見す ることはで きなか った。
里 内の水深5
0m以浅 の沿岸域 で集魚灯 を点灯 させて操
しか し,小畑瀬では成熟個体 とみ られ るケ ンサキイカ
業 す るいか釣 り漁船 55隻 を確認 した。
が漁獲 された。 また,長門海域ではいか釣 り漁船 は確
2
005
年 6月22日の長門海域 内 6ヶ所 の調査で は,卵
認で きなか ったが,見 島西方海域 ではいか釣 り漁船 の
嚢塊 はまった く発見 されなか った。調査海域 の底質 は
操業が確認 された。 これ らの ことか ら, この年 にはケ
紗質で,水 中テ レビの映像か ら西部海域 3ヶ所 の底層
ンサ キイカは長門海域 よ りも沖合 の見 島周辺海域で主
に多数のカタクチイ ワシの群れが確認で きた。いか釣
に産卵 したので はないか と推察 され る。
2
005
年 5- 6月には,見 島周辺海域 ではケンサ キイ
り漁船 は津黄沖 に 6隻確認で きたが, これ らは夜間 に
カが不漁で長門海域 で夜間 にいか釣 り漁船が多数操業
操業 す るための場所取 りに来ていた漁船であった。
した とい う情報が得 られ,実際 に多 くの漁船の操業 を
考
察
005年 に は沖合域 よ りも水 深
確 認 で きた こ とか ら,2
これ まで ケ ンサ キイカの卵嚢塊 が発見 され た場所
5
0
m以浅 の長門海域 で主 に産卵 したので はないか と推
3m,底 質 が砂 また は貝殻混 じ りの
は,水深 が 22-5
察 され る 見 島周辺海域 よ りも長門海域 にケンサキイ
砂,中央粒径値が0.1
8-0.
88
mm,貝殻含有率が 1
9.
6-
カが多 く来遊 した原因 としては,本種 の漁場 は餌 とな
0-7.
0% で あ った (
Ta
bl
el)。
95.
6%,含 泥 率 が 6.
るいわ し類 の魚群分布 におおむね対応 して形成 され る
しか し,本研究 によ り砂質底 だけでな く,疎底 に もケ
ことが知 られてお り15), 調査時 に長門海域 で多数 のカ
ンサ キイカが産卵 す ることが明 らか になった。宇 田14)
タクチイ ワシが水 中テ レビで確認 された ことか ら,カ
は山口県川尻地 区で聞 き取 り調査 を行 い, ケンサキイ
タクチイワシが多か った ことが影響 した と考 えられ る。
カが 5,6月に砂地の海底 1
0
0m深 くらいの所 に産卵 し,
しか し,昼間 にはケ ンサ キイカが ま とまって釣れない
房 になって垂れた卵が錨 にかか るだ けでな く,瀬緑で
ため,夜間に集魚灯で集魚 してか ら釣獲 が行われてい
操業す る延縄 に もかかって揚が る と記 してい る。一般
た こと,お よび 2回の調査で発見 された卵嚢塊 は津黄
に瀬 の周辺 の底質 は粗 く,傑底 も存在す ることか ら,
沖の 1つのみであった ことか ら,産 み付 け られた卵嚢
本研究結果 は, ケ ンサキイカが砂質底だ けでな く瀬縁
塊 はあま り多 くな く,かつ産卵 は分散 して行われたの
な どの磯底 に も産卵 し得 ることを裏付 けるもの と考 え
ではないか と推察 され る 近年山口県 日本海域 のケン
ることがで きる。
0
04
サキイカ漁 は春漁の著 しい不漁が続 いてお り12), 2
。
。
Tabl
eI
.Condi
t
i
onsofs
pa
wni
ngg
r
oundofPhot
ol
ol
i
goe
dul
i
sbya
r
e
a.
Ar
ea
Dat
e*1
Dept
h(
m)
S
冒d
O
i
t
i
o
e
m
nt
0fTs
uo
May31
,2
0
05
Eas
tofTs
us
hi
ma
Åug.6-8,1
9
73
3
0-40
Shel
トs
and
Of
f Na
gat
o
May1
9
7
8
2
2-49
Sand
Wes
tofI
ki
J
ul
y1
3,2
00
0
43
Shel
l
s
and
OfKakar
a
j
l
ma
Ma
y1
8,2
0
01
48
Shel
トs
and
Sout
heas
tofI
ki
J
unell,2
0
01
OfKakar
a
j
l
ma
J
une 1
,2
0
02
53
OfKakar
a
j
l
ma
J
une 5,2
0
02
Of
fKakar
a
J
l
ma
J
une2
0,2
0
03
Of
f Ka
kar
a
J
l
ma
OfKakar
a
J
l
ma
32
Gr
ave1
Md(
mm)*
2
2.1
4
sc(
0
,
0
)*
3
MC(
0
,
0
)*
4
sour
ce*
5
1
7.
2
2
0.1
8-0.
95
3
4
0.
5
9
5
Sand
6
Sand
0.
6
8
1
9.
6
7.
0
r
7
∫
49
Sand
0.
5
8
48.
0
6.
0
7
39
She s
and
0.
45
86.
8
8
J
une2
3,2
0
03
3
4
Shel
l
s
and
0.
45
95.
6
8
J
une23,2
003
31
Shel
トs
and
0.
8
8
9
4.
4
8
l 1
Dat
eswheneggmas
s
esofPhot
ol
ol
i
goe
dul
i
swer
ef
ound.
*
2Medi
andi
amet
er
s
.
*
3shel
lcont
ent
s
.
*
4Mudcont
ent
s
.
*
5sour
ces
:1,t
hi
ss
t
udy;2,Nat
s
ukar
il);3,Yamaguc
hiPr
ef
cct
ur
el(A ;4,
Yamamot
o2
);5,Nodae
tal
.
6);6
,Yama
m ot
o3
);7,
Nodae
tal
.
7) ; 8
,Nodaetal
.
9).
'l
- 71-
2-1
6.
県玄海水産振興 セ ンター業務報 告, 1
年 お よび2
0
05
年 も春漁 は低 調 で あった こ とを併せ て考
6)野 田進治 ・
鷲尾真佐 人 ・
首藤俊雄 ・
柴 山雅 洋 (
2
0
03):
え る と,資源 の低水 準期 には親 いか の減 少 に伴 い,産
み付 け られ る卵嚢塊数が減少す るだ けでな く,年 によっ
ケ ンサ キイカ増殖技術 開発試験 .平成 1
3
年度佐賀
て産卵場所 を変 えなが ら分散 して産卵 す るた め,卵嚢
県玄海水産振興 セ ンター業務報 告, 2
3-3
2.
7) 野 田進 治 ・荒巻
塊 を発見 しづ ら くな る と考 え られ る。一方,春 ∼夏季
裕 ・古 賀 秀 昭 (
2
0
03):ケ ンサ
9
7
8
年 当時 には長 門海域 内で昼 いか釣
に好漁が あった 1
キイカ増殖技術 開発試験 .平成 1
4年度佐賀県玄海
り漁船 が投錨 して何 ヶ所 も集 中 して操業 してお り,港
3-41
.
水産振興 セ ンター業務報 告, 3
8)荒巻
水 調査 に よ り卵嚢塊 が い くつ も連続 して発見 され て い
裕 ・野 田進 治 ・鷲 尾 真 佐 人 (
2
0
03):佐 賀
る10)。 これ らの こ とか ら, ケ ンサ キイカ は資源水 準 の
県玄海海域 で発見 したケ ンサ キイカ卵塊 について.
変化 に伴 い,産卵様 式 を変 え,資源 が高水 準 の ときは
イカ類資源研究会議報 告 (
平成 1
4年度 ), 1
6-1
9.
9)荒 巻
沿岸域 の産卵適地 に集 中 して産卵 す るが,資源水 準が
裕 ・首藤俊 雄 ・古 賀秀 昭 (
2
0
0
4):ケ ンサ
低 くな る と,年 に よって産卵場所 を変 えなが ら分散 し
5
年度玄海水産振
キイ カ増殖技術 開発試験 .平成 1
て産卵 す るよ うにな るので はないか と考 え られ る。
興 セ ンター業務報 告, 5
3-61
.
1
9
81
):ケ ンサ キイ カの資 源培 養 技術 .
1
0) 山 口県 (
謝
辞
2-8
6.
長 門海域 総合 開発調査報 告書 , 8
水 中テ レビ調査 に多大 な協 力 をいただ いた山 口県漁
1
9
9
7):日本 海 南西海 域 にお け るケ ン
l
l
)河 野 光 久 (
業調査船 "第 2 くろ しお'
'お よび `
`くろ しお'
'の乗組
サ キイカの資源生態学 的研究 . 山 口県外海水産試
員 の皆様 に感謝 す る。
験 場研 究報 告, 2
6
, 1-2
5.
2
0
0
4):日本 海 南西 山 口県
1
2)河 野 光 久 ・斉藤 秀 郎 (
文
1)夏苅
献
沿 岸域 にお け る近年 のケ ンサ キイカの資源生態 と
豊(
1
9
7
6):ケ ンサ キイカの産卵場 の潜水観察 .
漁業実態 の特徴 的変化 . 山 口県水産研 究 セ ンター
2)
,7
7-8
5.
研 究報 告, (
5(
4)
,2
06-2
08.
貝類 学雑誌, 3
1
3)荒 川
2) 山本 憲 一 (
2
0
01
):壱 岐周 辺 ケ ンサ キイ カ調 査.
2
年 度長 崎 県総合水 産試験 場事業報 告, 5
5平成 1
5
6.
清 (
1
9
8
0):底 質 調 査 法. 新編 水 質汚 濁 調
査指針 (日本水産資源保護協会編 ),恒 星社厚生閣,
東京, pp.
2
4
0-2
42.
1
9
8
4):
海 と漁 の伝承 .玉川大学 出版 部,
1
4)宇 田道 隆 (
3) 山本 憲 一 (
2
0
02):壱 岐周 辺 ケ ンサ キイ カ調 査 .
3
年 度長 崎 県総合水 産 試験 場 事業報 告, 4
3平成 1
4
4.
31
6-31
7.
東京, pp.
1
9
8
6):餌 生物 として の い
1
5)森 脇 晋平 ・小 川 嘉 彦 (
4) 山本 憲一 (
2
0
03):ケ ンサ キイ カ産 卵 場 調 査.平
わ し類 の変動 が `
`
シロイカ'
'の漁場形成 と漁況変
成1
4年度長 崎県総合水産試験 場事業報 告, 4
3-4
4.
梅 田智樹 ・
鷲尾真佐人 ・
柴 山雅 洋 (
2
0
02):
5)野 田進 治 ・
ケ ンサ キイカ増殖技術 開発試験 .平成 1
2
年度佐賀
- 72 -
0(
2),
動 に及 ぼ す影 響 . 水 産 海 洋研 究 会 報 , 5
1
1
4-1
2
0.
Fly UP