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ファシリティコストの縮減

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ファシリティコストの縮減
ファシリティコストの縮減
∼施設の光熱水費の縮減例∼
道では、平成18年4月から「北海道ファシリティマネジメント導入基本方針」に基づき、ファシリティコストの
縮減に取り組んでいます。
この取り組みの一環として、施設管理担当者向けにファシリティコスト縮減の参考例を示しましたので業務の参
考にしてください。
施設の光熱水費の縮減例
維持管理に関するもの
項目1
職員への意識啓発による縮減
項目2
ブラインドの活用による縮減
項目3
空気調和機器等への省エネベルトの採用による縮減
項目4
夜間蓄冷熱の利用による縮減
項目5
ミキシングのロス削減による縮減
項目6
設定温度の最適化による縮減
項目7
冷凍機の効率向上による縮減
項目8
空気調和機(冷暖房)等の運転時間提言による縮減
暖房運転時間の提言による縮減
不使用室の空気調和機等の運転停止による縮減
項目9
給湯循環ポンプの運転時間低減による縮減
給湯温度の低下による縮減
項目10
電気湯沸器の運転時間低減による縮減
項目11
水道量水機口径の縮小による水道料金の縮減
項目12
下水道料金の減免による縮減
項目13
断熱ジャケットによる燃料費の縮減
項目14
ヘッダーからの熱ロス削減による縮減
項目15
共用部通路の照明の消灯、蛍光管の間引きによる電気料金の縮減
項目16
契約電力の変更による電気料金の縮減
項目17
受電設備改修による維持管理費の縮減
機器等更新工事に関するもの
項目1
庁舎の高圧受電設備の改修時の縮減例
項目2
庁舎の蓄電池設備の改修時の縮減例
待機電力をカット
縮減 - 1
維持管理に関するもの
項目1
職員への意識啓発による縮減
概要
施設の光熱水費の縮減方法には、建物管理者が実施するもの
と、使用者が実施するものがあります。この項目は、庁舎内の使
用者の実施により施設の光熱水費の縮減を図るもので、次の方法
があります。
1) 所内会議等による施設の光熱水費縮減の職員への啓発
2) チックシート等による啓発
3) 施設管理者、担当者による各事務所内での啓発
4) 課内の施設の光熱水費縮減等の省エネ推進組織による啓発
省エネ!
省エネ会議!
使用者による施設の光熱水費縮減実施例
始業前、昼休みの照明の消灯
窓際の照明の消灯
トイレ、倉庫などの不使用時の照明の消灯
残業時の不要な照明の消灯
入庁時、退庁時のブラインドの開閉
冷房時、暖房時のブラインドの開閉
夏期等の窓の開閉
使用時以外のパソコン、テレビ、ビデオ等の電源プラグ抜き
勤務時間以外のパソコン等の使用の禁止
パソコンの省電力機能の使用
エレベータ使用の禁止
その他施設の光熱水費の縮減に関するものの実施
導入の方法
施設の光熱水費の縮減について、次の方法などにより職員へ啓発、実施を行う。
1 所内会議等で施設の光熱水費の縮減について各職員に啓発し実施する。
2 各課に施設の光熱水費の縮減チェックシート等により施設の光熱水費の縮減を啓発し実施する。
3 各課に施設管理者、担当者が現地に出向き、施設の光熱水費の縮減を啓発し実施する。
4 各課に施設の光熱水費の縮減を推進する組織を設け施設の光熱水費の縮減を課内に啓発し実施する。
5 エネルギー使用量を目標値と実績値を比較して施設内に掲示することにより啓発し実施する。
導入の注意点
難易度
縮減効果
導入経費
対象施設
小∼中
小∼中
なし
全施設
導入例
O合同庁舎
会議で職員啓発のために、次の事項を徹底した。
1 待機電力を低減する。(パソコン、テレビ、ビデオ、プリンターの電源プラグを抜く。)
2 窓際消灯を徹底する。(日中の明るい時間帯の窓際の消灯の徹底)
3 暖房、冷房時の温度設定を厳格にする。
4 季節、外気温により暖房、冷房開始時間を調整する。
導入経費
予想される光熱水費の縮減額
なし
110,000 円/年
縮減 - 2
項目2
ブラインドの活用による縮減
概要
ブラインドの活用法
夏、ブラインドを閉めることにより、太陽輻射熱の約50%が遮
られ室温が上昇しないで室内が快適になります。
冬、ブラインドを閉めることにより、外気による窓の冷輻射が
押さえられ室温が下がらないで室内が快適になります。
季節、外気温等の条件により、ブラインドを開閉することによ
り、室内環境がより快適となると共に施設の光熱水費の縮減が図
られます。
縦形ブラインド
導入の方法
ブラインドの運用方法を次のようにする。
外気温の高い季節のブラインドの運用方法
昼間は、太陽輻射熱から室内の温度上昇を防ぎ、冷房時の熱を逃がさないためにブラインドは閉める。
夜間は、ブラインドは閉める。
外気温の低い季節のブラインドの運用方法
昼間は、太陽輻射熱を室内に取り込むためブラインドは開ける。
夜間は、室内の熱が窓を通して逃げるのを防ぐためブラインドは閉める。
参考
中間期のブラインドの運用方法
中間期については、季節により運用方法を変えるのは煩雑であるため外気
温の低い季節と同じく次のとおり運用する。
昼間は、ブラインドは開ける。
夜間は、ブラインドは閉める。
導入の注意点
難易度
縮減効果
導入経費
対象施設
小
小
なし
全施設
導入例
O合同庁舎
夏期の太陽輻射熱の低減のため、ブラインドを閉めるよう職員に徹底した。
導入経費
なし
縮減 - 3
項目17
受電設備改修による維持管理費の縮減
(この項目は、専門の技術者に相談してください。)
概要
低圧進相コンデンサ、リアクトル
力率を改善するための機器
低圧進相コンデンサ
(力率を改善することにより電気の基本料金が割り
引かれます。)
高圧変圧器の撤去
高圧変圧器
受電電圧6600Vを105V,210Vの低圧に変換する機器
(高圧変圧器を撤去することにより、高圧変圧器の
損失が無くなるため電気の電力量料金が安くなりま
す。)
導入の方法
進相コンデンサ新設の場合
力率が100%を下回っている施設で、必要コンデンサ容量を算出し、新たに進相コンデンサを設置する。高圧進相コ
ンデンサか低圧進相コンデンサかは比較を行い決定する。
変圧器撤去の場合
高圧変圧器が2台以上あり、あまり使用されていないあるいは使用されていない変圧器が有る施設で、費用対効果を
検討し高圧変圧器の撤去を行う。(施設によっては撤去しなくても電源を断するだけでもよろしいです。)
導入の注意点
難易度
縮減効果
導入経費
対象施設
大
中
中
高圧受電している施設
油入変圧器を撤去する場合は、絶縁油の処理を適正に行ってください(絶縁油のPCB含有の有無を分
析試験等により必ず確認してください)。
導入例
O合同庁舎
施設を調査し、力率の改善及び高圧変圧器の撤去を行った。
新設低圧進相コンデンサ、リアクトル
撤去高圧変圧器
導入経費
予想される光熱水費の縮減額
1
2
756,000
500,000
縮減 - 4
台
台
円
円/年
(設置前力率98%、設置後100%)
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