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BBCiPlayer
“OTTはメディア産業をどう変えるのか” 2. イギリス:BBCがけん引する 無料のOTT視聴モデル NHK放送文化研究所 上級研究員 田中 孝宜 米OTT事業者 イギリス進出 BBC Netflix(2012年) 契約数437万件 (公共放送) Ofcom2015 ITV (商業放送) Amazon Prime 契約数115万件 Ofcom2015 Channel4 (非営利・広告放送) 2 BBCiPlayer 2007年12月 本格運用 • 公共サービスとして「無料」 • 「リアルタイム視聴」と「VOD」の統合型 • BBCのTV・ラジオ番組ほぼすべて視聴可能 • キャッチアップ30日間 • 放送済み番組に加え、 放送前や独自コンテンツも • TV/PC/タブレット/携帯/ゲーム機・・・ 多様なデバイスで利用可能 3 Freeview 様々なOTTへ BBC, ITV, Channel4等が共同出資して 地デジ視聴プラットフォームを開発 イギリスでテレビを購入するとすべて 入っている。(73%の家庭で利用) 4 ネ ッ ト 接 続 BBCiPlayer 各放送局が独自にOTTサービス ITVHub (商業放送ITV) All4 (非営利Channel4) 有料サービス SKY (衛星) Virgin (ケーブル) BT (通信) Talk Talk (通信) 5 広告モデル 広告モデル プレミアム契約(広告なし) アクセス数の多さをアピール ・ ・ ・ イギリスの視聴者傾向 有料視聴契約率 54% Ofcom (2013) VOD利用率 Ofcom (2015) 有料含む 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 イギリス 6 アメリカ 日本 無料のみ Netflix/Amazon Primeの影響について BBC (公共放送) 「“イッキ見”など、テレビ視聴時間を取り合う競争相手」 ITV(商業放送) 「ITVはライブ番組が多く、Netflixなどとの競合は限定的」 Channel4(非営利団体が運営する放送局) 「米OTT契約者の大半はすでに英・有料放送契約者」 SKY(有料放送) 「SKY契約者数に変化なし。脅威とは考えていない」 7 間接的な影響 ・高騰する制作費 制作現場への影響 ・米国メディア企業による 英独立プロダクション買収 ・イッキ見など、 視聴形態の変化への対応 OTTサービスの改良 8 ・“レコメンド機能”など サービスのパーソナル化 BBCデジタル ラルフ・リベラ局長 Netflix/Amazonについて BBCiPlayerの将来戦略 9 “OTTはメディア産業をどう変えるのか” 2. イギリス:BBCがけん引する 無料のOTT視聴モデル NHK放送文化研究所 上級研究員 田中 孝宜