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Page 1 Page 2 はじめに 私ども、 平成ー9 年度愛知県議会海外調査団
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P ● ● ● ● ● ● ● ● . . . . i . ● ● ● ● 1 0 日系企 業調査 (日野モータースマニュファク ュ チ ァリングusA) 概要 ・・ ・・ 4 4 1 概 要 ・!・ ・ ・ ・ ・・ ・・ . 第3 │ 3 3 ● 調査 結果 ・・ ・・ ,・ ●・ │・ ・ . │ . ` 1 2 ― ・ 0 2 調査 結果 ・・ 第 4 地 球温 暖化防止 対策 調査 ( カル フ ル ニ ・フュル ル ・ パ ー トナ■ シ ップ) ァ ャ ィ 1 概 要 ・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・! ・ ・! ・ ,・ ..ギ 115 2 調 査 結果 ・・・ ・・・ ・・・ ・ ● ● ● ● . . . . . . . . . . . ● . 1 5 3 燃 料電池 自動 車に試乗 した結 果 ・・・・・・・・・・:・ r`...18 4 カ ー プール イー ンの設置 ・・・・・・・・・・・・・!│・ ・・・.19 ① O 団員 名 簿 ・ 調 査 日程 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ . ・ ・ 丁 ・ ・ . . . . . ・ ● ● ● ● ● ● ● . .20 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・2 1 第 1 次 世代産業事情調査 (ボー イ ング社 エバ レッ トエ 場) 1 概 要 (1)調 │ 査 日 平 成 19年 ( 2 ) ―調 査 目的 ■ 10月 29日 (月 ) ' ‐ ■i t )次 世代産業 で ある航空機 の部品製造供給 につい て (発 注元 であるボー イ ン グ社 を訪 問 しt!実際 の製造過程 を見学す る と ともに、航 空産業 の 現状 ・ 課題 等 にっい て調査 し、本 県 の次世代産業 の 育成 ・集積 につい て参考 とす る。■ ・ ■■ ‐ 1 ‐ 2 ■ 調査結果 (1)対 応 者 デ ビ ッ ド リー ス シ ェ アマ ネ ー ジ ャー (2)説 明趣 旨 │ │ ■ボ■!イン グ社 エバ レ ッ トエ場 は 、ワシン トン州 シア トル 市 の郊外北 へ 50 1 すキ ロの場所 にあ り、 メイ ンの組 立工 場 は 、東西約 1キ 甲く南北約 0.5キ ロ に も及 ぶ 世界最大 の容積 を誇 る建物 であ り、 この工場 で B747、 767、777、 7 8 7 の 組 立が行 なわれ て い た。 │ ― ボー イ ン グ社 では 、今後 20年 間 の航 空機需要 の見通 しについ て 、2026 年 までに、 新 たに商業用航空機 28,600機が 生産 され 、市場規模 は 2兆 8,000 億 ドル にのぼ る。 また 、航空旅客需要は、世界で年率 5%、 航空貨物需要 は同 6.1%の ペ ー ス で増 加 す ると予 測 してい る。 この予測 は 、世界 の 2大 航 空機 メー カー のエ アバ ス社 で もほぼ同様 の予測 を してお り、 2社 の考 え が違 うの は 、エ アバ ス社 が超大型 の 巨大旅 客機 によつて 、世界 のハ ブ空港 間 を輸送す る航 空需要が伸 び ると見込 んでい るの に対 し、 ボー イ ン グ社 で は直近 の空港間 をB787の よ うな中型機 で 、輸送す る需要が伸 び る と考 え てい ることであ る。 このため 、 ボー イ ング社 では次世代型 中型機 B787の 開発 に着手 し、 ‐昨 ー ー レア ウ ト式ま 年 7 月 8日 に第 1号 機 の ロ ルア ウ ト式 を行 つて い る。 ロ ィ での受注数は 47社 677機 に も達 してお り、この数値 は旅 客史 上 最高 の受注 数 とな ってい る。 なお 、当初、第 1号 機 は 、2008年 5月 に最初 の発注者 であ る全 日空に 引 き渡 され る予定であ ったが 、初飛行 までの準備 に時間 を要 し、大幅 な ス ケ ジュー ルの見直 しを行 ってい る。 B 7 8 7は 、 B767の 後継機 に位置す るが 、航続距離 が 16,000キロ と格段 に伸び 、速度 もマ ッハ 0,8か ら 0.85と い うことで ま つた く別 の機 体 と考 え る ことがで きる。 この機体には、世界で始 めて 、主翼 か ら胴 体す べ てに炭素繊維複合材 を - 1 二 用 い てお り、これ まで は複合材 が 機 体 の 20%だ らた もの を 150%まで あげ る こ とな どに よ り燃 費は 20%ア ップ し、また 、ァル ミの よ うに さびない とぃ こ う とで 、 整 備 も含 めた運行 コス トを大 幅 に下げ ることを可能に してい る。 炭素繊維 複 合材 はアル ミの 2倍 の揚力があ り、また 40%軽 い ため( 機 体 は全 体 と して ァル ミ製 よ りも 25%軽 くな り、逆 に強度 は増 しヽ窓も これ ま で よ り50%大 き く開 けるこ とがで きるよ うになつてぃ る。 │ !従 また 、 来 、航 空機 部品 の半薮 はボ レ ィ トな どの締 め具であったが 、炭 素 繊維 複合材 の活用 によっ て、部品 点 は B747の 数 600万 点か ら 300万 点 ヘ と半減 し、ボル ト締 め作業 が激減 した 結果 、組立 作業 も大 幅 に短縮 され て V ` る 。 最終組立 はムー ビン グ ライ ン と呼ばれ る トヨタ看板 方 式 を参 考 とした製 造方法が 取 り入 れ られ てお り、従来 は 、最 終組 立ェ程 に約 3週 間要 してい たが 、 ムー ビン グ ライ ンの採用 に よ り、 3日 間に短 縮 され てい ると B787の 製 造 は約 7割 が外 注に よっ て行 われ 、そ の ための 下請企 業は米 国内の企 業 の ほか 、 日本 tイ タ リァ フ ンス 、 ラ 、ィ ギ リス 、韓 国な ど世 界 中にまた が り9oo社 以上 に及 んでい る 。日本 の企 業 も約 35%を リス クシェ ア リングパ ー トナ ー として参画 して お り、特 に三 74 t重 工 は主 翼 の 開発 ・製 造 を担 当 してぉ り、 この部分 をボー ィ ン グ 社以外 の企 業 が行 うの は初 めて ての こ とで ぁる。 製造 には 、世 界 10カ〔 国 が参加 してぉ り、ジ ャス トィ ン タイ ム でェ 場 に部 材 を搬入 す るた めに、 ジ ャ ンボ機 を改造 した ー ドリ ム リフタ十 と呼ばれ る 専用 貨物機 を使用 し、各 国で製造 された 部材 を一 気 にシア トル まで運んで い る。 シア トル では 、ェバ レ ッ トェ 場横 にベ ンフ ィー ルズ とぃ ぅ滑走 路 を 持 ち、その まま部材 を工場 へ 娘入 す こ とがで きるよ うに してい る。 る ( 3 ) ム ー ビン グ ライ ン ボー イ ン グ社 では 2001年 か らムー ビン グ ライ ンを採用 してい るが 、 こ のィステムは トョタの生産方式に習うた の も であり、毎分 2 インチの動く 機 体 に 向 か っ て 、左 側 か ら所 要 の 取 付 取 付 け部 品 類 が 、必 要 な と き に必 け 部 品 が 送 り出 され る こ とに よ り、 要 な 場 所 に き ちん と収 ま る よ うな 効 率 的 な シス テ ム と な っ て ぃ る。 この 流 れ 作 業 に よ り、旅 客機 の 組 立 作 業 の 効 率 が 格 段 と 向上 した とぃ ぅこ とで ぁ る。 ヨ ト タ 生 産 方 式 は 、必 要 な 物 を 、必 要 な 時 に 、必 要 な 量 だ け つ くる こ と を 目標 して 、 市 場 の 需 要 変 化 に 柔 軟 に 対 応 して 、無 駄 な く効 率 的 に生 産 を 行 うこ とが で き る シス テ ム で あ る と と もに 、 生 産 ライ ン に 異 常 が あれ ば 作 業 者 自身 が ライ ン を止 め る こ と が で き 、 そ の 都 度 、 問題 を確 認 、 解 決 す る こ←ができる、人間性を重視した合理的なシステム である。 - 2 -― 千ヤ者 表 tl馨 iト ll, ボ ー イ ン グ社 エバ レ ッ トエ 場 で の 合 同写 真 事前勉強会 の実施 平成 1 9 年 9 月 2 0 日 に、 三 菱重 工 業株 式 会社名古屋航 空宇 宙 システム製 作所大江 工場 に行 き、ボー イ ン グ 7 8 7 の現状 につい て説明を聞 き、製 造現場 の 見学 を行 っ た。 -3- 第 2 医 療対 策調査 (ucLAカ セ ンター ) ル フォル エ ア大 学 回サ ンゼルス校 メデ ィカル 1 概 要 ( 1 ) 調 査 日 平 成 19年 10月 30日 ( 2 ) 調 査 目的 (火) 世 界 的 に トップ レベ ル に あ る病 呼 ?医 療従 事 者 等 の確 保対 策 を調査 す る とともに、先進 医療 め概要 ・ 現場 を調査 す 0こ │に ょ り愛知 県 の 医療 対 策の参考とするよ 、 2 調 査結 果 (1)対 応 者 ぅサル ピー ァ ヵ ラ ジ ア ン ( 2 ) 説 明趣 旨 │ ― │■ イ ンターナショナル看護事務センタエデ ィレクター 現在稼動している病院は築 5 5 年 なるが、1 9 9 4 年 の大地震で建物に大 に きなダメージを受けたことにより、州だけでなく連邦政 か 府 らも援助金を 受け、新しい建物を建てることができた。建設費には1 ベ つき 1 0 0 ッド' こ 万 ドル以上かかってぃる。 新 しい 病 院 が オ ー プ ン した 後 は 、 1 日 5 8 0 名 の 患 者 を 受 け入 れ る予 定 で あり、 その中には、 新たに神経精神科の患者も受け入れることにしている。 この 病 院 の 特 徴 は 6 0 % が 重 症 な患 者 を受 け 本 れ る こ とで あ り、そ の す べ て が 個 室 とな る。 日本 か ら学 ん だ 部 で 分 あ るが 、 家 族 の 大 切 さ とい うこ と で 、 そ れ ぞ れ の 個 室 に は 、家 族 が まれ 泊 る よ うにデ ザ ィ ン され て い る。 新 しい 病 院 に 重 度 の 患 者 を 多 く受 け入 れ る理 由 は 、 ucLAと い う病 院 が 臓 器 移 植 で 有 名 な病 院 で あ り 、 医療 技 術 が 高 度 に な る に つ れ て 、 い ろ い ろ な臓 器 移 植 が 可 能 とな り、 そ の た め に 延 命 す る人 が 多 くな る。 そ うな る と、 い ろ い ろ な 副 作 用 や 、臓 器 間 の トラブル な どが 出 て 、延 命 は す るが 、 また この病院 に もどって くる患者 が 多 くなる 。 そ の人達は 、非常に病状が 悪 い状態で来 るため、そ うした重症患者 を多 く受 け入れ られ る体制が必 要 にな るため であ る。 サ ン タモ ニ カに もサ ン タモ ニ カホス ピタル とい う施設が あ り、また 、外 来病 棟 もあ り、サテ ライ トの ホス ピタル もある U c L A メ 。 デ ィカルセ ン ター の システ ム では約 7 , 0 0 0 名の従業 員 が お り この 、 ための予算 も何 百万 ドル とい う数字 に な る。 大 変複 雑 なシス テム で あるが 、 よ く整理 され て 、 運営 されてい る。 -4- ( 3 ) 施 設 の概要 ○ 世 界最先端の技術 と医療ケアー を重視 した、最新 の総合病院であ り、特 に ヒー リング効果 と使いやす さに焦点を当て、意者 のニーズにできるだけ 対応 できるよ う、病院の建築方法にもこだわ りを持 ってい る。 ① 1 0 階 建ての病院は窓めある 0 2 0 個室部屋、合計 5 8 0 のベ ッド数を所有 し 卜 暮 R法 た 皇 ば た 音 J岳 ' 浴 こ ‐ が:ぶ 予 姿 母 貫 、 矯 母 :峯 尋 倍 冒 曇 :ど ―ムサ■ビスゃその他のサービスも取り揃えた、ホテルに似せた病室につ 11 1 ‐ る七十 くられて↓す ① lは ,ま ナクセスのしやすい駐車場や患者を下ろすロータリエがあり、自 然光 の― 八 る大 きな天窓やた くさん の植 木、噴水 もあ り、病院 を訪れ る人 に 癒 しを与 えるつ く りにな って い る。 ① 2 つ の待合室 、3 3 の 診察室があ り、そ の うちの 6 室 は小 児科 の患者専用 にで きて い る。 小児科 の診察室はカ ラフル で 、患者 が飽 きな い よ うなつ く りにな って い る。 ① 2 3 あ る手術室 は 、 どの専門 の器 具で も入 るよ うにデザイ ン されてお り、 す べ ての手術器 具は天丼か ら接 続 され 、 スペ ー ス を最大限に生かす努力 が 施 され ている。器具は最先端 の コ ミ■ニ ケー シ ョンシステ ム 、 甲ボ ジ ト( コ ン ピュー ター を取 り入れ て い る。 手術 をす る側 に も使 いやす く、安全 な 環境 を作 るよ う、細 か く配慮 されて い る。 そ のほかに も、 6 つ の心臓 のモ ニ ター 室 、8 つ のイ メー ジン グ室 、そ して 6 0 の 手術前後 の リカバ リール ー ムが ある。 5 つ の 階 にあ り、一 つの 階 に付 き 2 6 の 個 室が備 え られてお り、 ① ICUは 個室 はそれぞれ 、 ガ ラス張 りの 見通 しのいい部屋 であ り、 モ ニ タ‐ の しや す い環境 になつてい る。 ―- 5 -― ロサ ンゼ ル ス 校 メ デ ィ カル セ ン タ ー で 施 設 の 説 明 を聞 く。 ( 4 ) 主 な質疑 《質 問》 1 日 5 8 0 人 の患者 とい うこ とで あるが 、入院患 《回答 》 5 8 0 人 の患者 はす べ て入院患者 であ る。古 い 者 を含 めての数字 か。 病院 の収容人 員 は 5 4 0 人 で あ つたが 、新 しい病院 では 5 8 0 人 に なる。 現在 、別 の 病院 に い る約 1 0 0 人 の精神神 経科 の患者 も新 しい病院 に入 ることに な り、6 4 0 人 ぐらいの患者 を 5 8 0 人 に 下げな けれ ば い けな い。 《質 問》 患者 はカル フォル ニ ア州 だ けの 患者 な のか 、他 の地 域 か ら も来 るの か。 《回答 》 世界 中か ら患 者 は来 る。海外 の入 院患者 だ けを扱 う国際部 とい う部署が あ り、政府 を通 じて 、海外か らの重症患者 を受 け入れてい る。少 し前には 、 下半身 がつ ながってぃ るガテ マ ラか らの こどもを手術 してい る。 《質 問》 5 8 0 床 の病棟 の 中には どの よ うな患者 が入 るのか また E R ( 救 。 、 急室) か らの患者 の どれ くらい が このセ ン ター に入 院す ることに な るの か。 《回答》 す べ ての 医療 サ ー ビス を行 っ てい る。E R か ら来 る患者 の 3 0 % く らい が ここの入院 患者 にな る。以前は 、 E R か らの入院患 の が つ 者 数 も と多 かっ -6- たが 、規制が変 わ り、 E R の 中に ホール デ ィ ン グル ー ム とい う仮入院 の よ うな部屋 がで き、そ こに 2 3 時 間 まで 患者 がいていい ことに な った。そ こに い る人 は入 院患者 には数 え られ な い た め、 E R か ら入 院す る人 の数 は 、以 前 よ り統 計上は少 な くな って い る。脳梗塞 の専門 のセ クシ ョン もあ り、そ うした病気 にな る と、 い かに早 く対処 す るか とい うこ とで 、そ の人 の生死 がかかつて くる。 そ うした特別 のセ ン タ‐ もある。 子 この近隣は大 変 リッチな土地柄 であ り、近所 に住 んでい る人 の どこかが 悪 くな った ときに E R に 来 る。 そ の人た ちは いい保険 も持 ちてお り、そ の ために、E R と いうのは大変利益率がいいセクシヨンである。 《質 問》│ ‐ 日本 では 、医者 不足が深 刻 になってお り、特に僻地 にお い て深刻 である が 、 アメ リカの状況は ど うか。 《回答》 医者不足は 、 グ ロー バ ル な商題 であ り、世界 中が 医師不足 に悩 んでい る と思 う。 《質 問》 日本 の看護師は激務 で待遇 も悪 い 、給料 も安 い とい うこ とを聞 くが、ア メ リカでは ど うか。 《回答》! ペ イ に 関 しては 、アメ リカ の ほ うが 日本 よ りは環境 がいい よ であるが う 、 それ で も看護師不足の状況 にある。 日本 では 、全体的に若 い うち に結婚 し て 、そ の後、職場 に復帰 しない人が 多 かった りす るの も原 因 か と思 う。 こ ち らは結婚 して も働 く人 は多 い し、7 0 歳 で も現役 の看護 師 もい る。 《質問》 日本では、小児科 医 と産 婦人科 医 が特 に不足 しているが 、 こち らでは ど っか 。 《回答》 産婦人 科 とい うの は リス キー ビジネ ス で 、小児科 とい うの はお金 にな ら ない分野であ り、同様 に医師不足 の状況 にある。 《質 問》 産婦人 科 に対す るお金 の支払 い は ど うな ってい るか。 《回答》 , 日本 とアメ リカでは保険 のシステ ムが違 つて い る。 こち らでは 、連邦政 府や州政府 か ら出 る保 険 の ほかに、 い ろい ろなプ ログラム によ り、新 生児 向けの援助や 、障害 を持 つて生まれ た子供 に対す る基金 とか い ろい ろある。 お金 が な い人 、所得 の低 い人 には政府 か らの援助金 な どが望 めるが 、そ の ほかの人 は、個人 で保険 を買 うか 、または、会社 の グル ー プ保 険に入 るか 、 -7- そ うした形にな る。 《質問》 日本では奨学金 等 の制度によ り、大学を卒業 した ら何年間僻地へ 行 くと い うこ とも してい るが、 アメ リカにお ける僻地等にお ける医師 の確保対策 は どのよ うに してい るか。 《回答》 アメ カカに も、そ うしたシステ ムはある。 ひ とつ違 うことは 、特に僻地 の場合についてで ぁるが、看護 師を、 らに高度な さ 専門職 に育てることを してい る。高 い看護師 としての教育を受 けた人は 「 ナー スプ ラクテ ィシ ョ ー ナ Jと ぃ ぅ立場にな リギその人たちは、簡単な患者 の い 扱 、医療指導や 処方箋まで書 くことが で きる。 《質問》 ー ナ スプ ラクテ ィシ ョナー とはtど うぃ ぅ役割をす るのか。 《回答》 病院 の診療現場で経験 を積み、下痢だ とか耳が痛 い とか 、呼吸困難だ と か、その ぐらいの レベルの患者 を診て、ク リニ ック内のス ピー ドを 速めら れ るよ うに医療を施 してい る。 ナー スプ ラクテ ィシ ョナー が行 うこ とがで きる医療行為には、政府 の規制 が あ り、カル フォル エ ア州では認定書 とい うもの を出 してい る。 UCLAで は 100名 くらいの人が、それぞれの専門 分野で さらに技を磨 いてお り、 日本 で も近 い将来、看護師たちの レベル を 上げて、技術 を高めてい く日が来る こ とを願 う。 《質問》 ナー 不プ ラクテ ィシ ョナー を活用 す るメ リッ トは何 か。 《回答》 患者は ドクター に診てもら うよ り、ナー スプ ラクテ ィシ ョナー に診ても ら うほ うが 、 時 間 を か け て 診 て も ら う とが で き、 ま た 、連 絡 も取 りや す キ い 。 そ の た め 、 一 般 の 人 た ちは 、 ナ T ス プ ラ クテ ィ シ ョナ ー を非 常 に 好 ん で い る。 病 状 が 複 雑 に な っ た 場 合 や 、 ひ ど くな っ た 場 に は 合 、ド ク タ ー に 橋 渡 しす る こ とに な るが 、 そ れ 以 前 で は 、 大 変 役 に 立 つ 制 度 で あ る b 働 く側 の立場 か らは 、ナ ー ス が技術 を磨 い て い くこ とによって 、そ の職 に号 くい るこ とにつ なが る。魅力的な職 場 として 、今後、そ うしたナ ー ス を 目指す人 も増 えてい く可能性 につ なが ら てい く。 《質 問》 ナ ー ス プ ラクテ ィシ ョナ ー の制度 に 医師側 の反対 はなかったか。 《回答》 医者 の人た ちは 、医療 が 高度化 して くる と同 時 に 、 非 常 に 大 変 な 患 者 を 多 く診 ることにな り、耳が痛 い と言 つてき た 人 とか は 逆 に診 た くな い 。 ナ -8- ―スプラクテ ィシ ョナー とい うのは、あく でナT ス で り、 タタ十の あ ま ド ー の で クタ 下 、ド 監督下で医療行為を行 うとい うことである。最初 に病院 に行 くときは ドクターに診てもらい、その後は、1 ナースプラクテ ィショナ ーに診て もらうとい う形になると簡単な処方箋だついては、医者 に書いて くれ と話す よ りは、ナースプラクテ イショナーに言 つたほ うが、お互いの ためにいい とい う, ことである。 か 、 -9- 第 3 日 系企業調査 ( 日野 モ ー ター ス マニ ュフ ァクチ ュア リング U S A ) 1 概 要 ( 1 ) 調 査 日 平 成 1 9 年 1 0 月 3 1 日 ( 水) ( 2 ) 調 査 目的 2 0 0 3 年 にカル フォル エ ア州 オ ン タ リオ 市 に設 立 され た 日野 モ ー ター ス マニ ュ フ ァクチ ュア リン グU s A の 調査 を行 い 、これ か ら海外進 出す る県 内企 業 の参考 とす る。 2 調 査 結果 ! ( 1 ) 対 応者 山 中明人 工 場長 ( 2 ) 説 明趣 旨 ア 日 野 モ ー ター スマニ ュ フ ァクチ ュア リン グU s A の 概要 日野 モ ー ター スマニ ュ フ ァクチ ュア リン グU s A ( 以 H M M 」 とぃ 下 「 う。) は 日野 自動車 株式会社 の 1 0 0 % 子 会社 であ り、製 造専門 の会社 と して 2 0 0 3 年 にカル フォル ニ アエ場 が設 立 され 、2 0 0 4 年 か ら生 産 を開始 してい る。カルフォルニアェ場で, ま 、ォリッナルの トラックの生産、トヨタの部 ・ 品 の製 造 供 給 及 び サ ー ビスパ ー ッの 供 給 を行 っ て い る。 現 在 、 事 業 を 拡 大 して い る と こ ろで あ り、 2 0 0 4 年 に ア ー カ ン ノー 州に オフィスをオープンし、一昨年の 1 1 月から、カルフォルニアの の も より 上 回 り大 き い 車 の 部 品 を生 産 して い る。 ま た 、 ゥェ ス トバ ー ジ ェ ァ 州 に も工 場 を 作 り 、 昨 年 1 1 月 か らオ リジナ ル トラ ック の 自前 生 産 を 開始 して い る 。西 海 岸 で 作 つ た 車 を東 側 に も つ て い くの に は 大 変 な コ ス トが か か るた め 、市 場 の 拡 大 に 伴 い 、東 向 け の 車 は 東 で 作 る こ とが で き る よ うに生 産 拠 点 を増 や して い る 。 昨年 9 月 3 0 日 現 在 の 従 業 員 数 は 、デ トロィ ト本 社 3 6 人 カル フ 、 ォル ニ ア エ 場 2 7 2 人 、 ア ー ヵ ン ソー ェ 場 8 0 5 人 、 ウエ ス トバ ー ジ ェ ァ ェ 場 7 4 人 とな っ て い る。 昨年 の 生 産 見 込 み 数 量 は 、北 米 向 け の ト ッ クが 7 , 4 3 8 台 で あ り、ト ヨ ァ 々のタコマ向けの製品は、フロントアクスル、リアーァクスルであるが、 カ ル フ ォル ニ ア ェ 場 で 年 産 2 0 万 台 、 ア ー カ ン ノー エ 場 で 1 0 万 台 、総 数 で は 3 0 万 台 の 生 産 準備 を して い る。 基 本 方 針 と して は 、北 米 にお け る生 産 事 業 投 資 、 自動 車業界 に 求 め られ ている社会的要請に応えるとともに、収益を出して、社会に貢献できる 会 社 を 目指 し、 ア メ リカ に 根 ざ した 会 社 に す る とい うこ とで あ る。 イ カ ル フ ォル エ ア ェ 場 の 概 要 カ ル フ ォ ル ニ ア 州 は い ろん な人 種 が 入 り混 じっ た ェ リア で あ り、従 業 員 -10- の 構 成 も、そ の エ リア の 特 性 に した が って い る。 ウエ ス トバ ー ジ エ ア 州 は ほ とん ど 白人 で 、 ア ー カ ン ノー 州 は 白人 と黒 人 で あ る。 カ ル フ ォ ル ニ ア エ 場 で は 、 チ ャ レン ジ 、 コ ミユ ニ ケ ー シ ョン 、 主 ン トリ ビュ ー シ ョン とい う 3 つ の C を 工 場 の 主 義 と して t 全 従 業 員 一 丸 とな つ て 、 この 方 向 で進 め て い る。 組 織 は 、ま だ 日本 人 が 多 く、 日本 人 が 支 え て い る とこ ろが あ り、 早 くア メ リカ 人 の 方 へ 手 渡 す こ とを 目指 して い る。 工 場 の 場 所 は ヽ フ ソニ ウエ イ 1 5 号 と 1 0 号 線 とい う州 を ま た ぐ大 きな フ リー ウエ イ が 交 差 す る とこ ろ に あ り、非 常 に 交 通 の 便 が い い と こ ろ に あ る。 周 辺 の 建 物 は 倉 庫 ば か りで あ り、物 流 の 拠 点 に もな つ て い る。 オ ン タ リオ 空 港 とい う国 際 空 港 も あ る。近 くに は トヨ タ の 北 米 の 部 品 セ ン タT が あ り、 南 ア メ リカ を 中 心 と した 部 品 の 供 給 を行 つ て い る。 カル フ ォ ル ニ ア エ 場 の 3 つ の 柱 と して 、トヨ タ 向 け の 仕 事 、N A P S ( ナ ップ ス ) と い うオ リジナ ル トラ ック の 仕 事 、 それ か らサ ー ビス パ ー ツの 仕 事 が あ る。 トヨ タ 向 け の 仕 事 は 、タ コマ の ア ク スル を生 産 して トヨ タ の 工 場 に 出荷 して い る。 ブ レー キや フ ロ ン トの 軸 関係 も作 り、 ト ヨ タ の 2 つ の 工 場 に 出 荷 を して い る。 T牟 '9‐ の工場のひとつでヽH M M の トラックの組付! け を委託 い トヨタ‐ い 私│“銚及 呼 本 叩響 景 ふ 言 t岳 告 密 秦 岳 爵 父 晶 研 晶 品 :を │ れを 、 カル フ ォ ル ニ ア エ 場 で 組 み つ け て ム ー エ ー も し くは T A B C に 出荷 す る とい う流 れ で あ る。 タ コ マ の ア ク ス ル は 2 0 0 4 年 の 8 月 以 降 、約 6 0 万 台 を作 リ トヨタ に 供 給 して い る。 昨年 1 月 か ら 1 0 月 ま で に 、約 1 5 万 台 つ く り、月 当 た りの 生 産 量 は 、 1 万 5 , 0 0 0 台か ら 1 万 8 , 0 0 0 台 く らい ま で の 間 の ボ リユ エ ム で 生 産 して い る。 l 日 当 た りにす る と、 7 0 0 後 半 か ら 8 0 0 前 後 の ボ リュ ー ム に な る。 ‐ 工 場 のオ ペ レー シ ョン は 2 シ フ トで 、早 番 昼 勤 と夜 勤 の 2 シ フ トに 分 か れ て い るが 、 日本 の 工 場 とは 異 な り、 口 ‐ テ ー シ ョン組 み は して い な い 。 日本は一般 的に 1 週 間 ご との交代勤務 とす るが、 こ ち らの工場 では 、早番 の人はず つ と早番 、夜勤 の人 はず っ と遅番 、それ がアメ リカ のオブス トラ クシ ョンで ある。 ナ ップ ス トラ ックは、キ ャ ビンは 日本 の もの と共通であるが、それ にエ ンジン を前 に 出 して 、ボ ンネ ッ トを付 けるデザイ ンに して い る。 ナ ップ ス プ ロジ ャ ク トは 、全米及 び 日本 か ら部 品を集 め 、 T A B C に 供給 して組み 立てて い る。 この車 は 2 0 0 4 年の 1 0 月か ら生産 を始 め、生産 のボ リュー ム は年産 7 , 0 0 0 台であ り、 これ まで の総数 は 2 万 台 になろ うと して い る。昨 年 は、 9 月 現在 で 5 , 0 0 0 台、そ の まま い くと 7 , 0 0 0 台くらい にな る見込み - 1 1 - であった。 サ ー ビスパ ー ッ は 、基 本 的 に大 きな部 品は 日本 に直接オ ー ダー がぃ き、 日本 か ら直接 納 品す る仕組みで あ るが 、フ ル ー ィ タ とかォィ ル な どの量が 出 る もの につ ぃては この 工場 か ら供 給 してい る 。主に、南米 向けであ るが 、 北米 に もT 部 供 給 してい る。 ウ ア カ イ ソー エ 場 の概 要 アー カ ン ノー ェ場 では フロン トアクスル 、 リアー ァクスル を製造 し、 2 つの トヨタの工場に供給 してい る 。タコマ よ リー回 り大きい、 ピックァ ゥ プ トラックの タン ドラ用 のフロン ト クスル ァ 、 リアーアクスル を作 り、ト ヨタのイ ンデ ィァナやデキサスの工 場に送ってv ) る。イ ンデ ィアナには も う一台、セ コィァとい ぅ、 日本でい うと小 さいランクル と大 きいランクル の中間くらいの車があ り、 この車向け の部品も供給 しよ うとしてぃる。 エ ウ エス トバー ジ手アエ場の 概要 フューチャー ビジネス として、昨年 1 1 月 か らウエス トバージェァの工 場で、 日野のナ ジプス トラックの生産組立 を開始 してい ると T A B C に 生 産 させてぃ るもの と同 じ製品をオ ツジナルで 作るとい うことである。 カル フ ォ ル ニ アエ 場 内 の 説 明 を受 け る団 員 ( 3 ) 質 疑応 答 《質問》 ボンネ ッ 卜型 の トラ ックは 日本 では製造 してい な いの か。 -12- 《回答》 日本では、後 ろに乗せる荷台の都合で全長が決まつてくるため、ボンネ ットが前にあると不利になる。後ろの荷台部分 のスパースが損す ることに な り、 日本では レギュレー ションの都合で、前がない ものが普通 になって V卜 る。 《質 問 》 ! ナ ッ プ ス トラ ッ ク の 需 要 の 状 況 は ど うか 。 《回答》 ハ` 何 百 万台 とい う トラ ックの需要 があるが 、小 さい トラ ックは これ か ら伸 ば してい こ うとい う段 階 で ある。 アメ リカでは長距離 を走 る車 が 多 く、大 │ き い車 を作 つて売 る方 が いいが 、な かなかそ こに は進 出 で きないも 日本 で そ うい うもの を作 わた経験 がない し、そ こまでは踏 み込 めな い分 野 であ る。 し たが って 、得意 とす る分野 の小 さい ところか ら入 り込んで い る とい うの が正 直な ところである。 ・ よ │ 《質問》 トラ ックは どれ くらいの価格 で作 つて い るか。 《回答》 ・ ‐ 車両 の販売価格 は い ろい ろなクラス があ り、下 の方 では 4 万 ドル くらい。 一番重 た い クラス では 、6 万 か ら 7 万 ドル くらいで ある。 これ は 、後 ろの ボデ ィー がつい ていな い状態 の価格 である。 《質 問》 2 交 代制 を導入 してい るが 、 ロー テ ー シ ョンを組 まな い理 由は何 か。 ͡ 《回答》 共働 きで子 どもが い る と、お互 いの 労働 時間 が決 ま つてい る方 が 好 まれ 。決 ま った時間帯にベ ビー シ ッター を雇 うことがで き、 この時 間 は夫 が る や る、 この時間は奥 さんがや るとい うよ うな ニ ン ビネ ー シ ョンがで きる。 ͡ │ 当初 は 、固定制だ と品質 にば らつ きができな いか と心配 され たが 、 実際に は品質 は安定 して い た。 《質問》 今働 いてい る従業員 の雇用形態 は ど うな つてい るのか。 《回答》 現在 の従業員 は 、 日本人 も含 めて 2 7 2 人 であ り、 そ の うちの 2 6 0 名 が現 地採用である。 コ ンテ ンポ ラ リー ( 派遣社員) は 4 0 名 か ら 5 9 名 い るが、 そ の人たちも 3 か 月、 4 か 月働 い て いい成績 を残 せ ば社 員 にな る こ とがで きる。 《質 問》 社員 のサ ラ リー は どれ くらいか。 十- 13 -一 ― 《回容》 一般 の 現場の作業者でい うと、時給平均 1 5 ドル くらいであ り、残業す る とその 1 . 5 倍。 カル フォル ニ アの州法で週 4 0 時 間 と決まってい るが、週 4 0 時 間を越 える と、また 1 . 5 倍にな る 。 《質問》 昔 と比べて、働 いてい る人の態度が よくな り、一生 懸命に働 いていると 思 うがど ぅか。 《回答》 立 ち上が り当初は、教えるほ うも片言 の英語で 教えt 教 わるほ うも、よ くわからな夕 い英語を聞ぎながら、まったくゃったことのない作業を やるこ とに な り、無 駄 な動 作 がい た る ところに あ っ た。本 当にで きるの か な とい う状態でス ター トしたが 、 ここへ 来て よ うゃ くスム T ズ に動 くよ うになっ て きた。 《質 問》 。 日本 か ら取 り寄 せ てい る部品 もあるが 、そ れ は特別 な技術 が 必 要な もの か 。 《回答》 トヨタが要求す るクイ ズ、音 レベル だ と 、デ フ ァ レンシャル は 日本製に なる。 ※ デ フ ナ レンシ ャル : カ ー ブ を曲が る とき な どに生 じる左 右 の タイ ャの 回転 数 の違 い を吸 収 しつつ均等 に駆 力 を伝 える 動 装置 -14- 第 4 地 球温暖化防止 対策調査 ( カル フォル ニ ア ・フュルセル ・パ ー トナ ー シ ッ プ) 1 概 要 査 日 平 成 1 9 年 1 1 月 2 日 ( 金) ( 2 ) と調査 目的 地球温 暖化防 止 対策 として 、先進 的なカル フォル ニ ア州 の取組 であるカ ル フォル ニ ア ・フュルセル ・パ ー トナ ー シ ップ を調査 し、エ コ社会 の実現 (1)調 に 向けて、環 境対策 の参考 とす る。 2 調 査結 果 コ ミユニ ケー シ ョンデ ィ レクター ( 1 ) 対 応者 ク リス フイ ト ハ ッ トリ キ ョウ トヨタ 自動車 ( 2 ) 説 明趣 旨 カル フ ォル ニ ア ・フュルセル ・パ ー トナ ー シ ップ ( 以下 「C a F C P 」 とい う。) は カル フ ォル ニ アの大気 質 の 問題 を提示 し、燃 料電池 自動車 を 商業化す ることを 目的 として 、1 9 9 9 年にパ ー トナ ー シ ップを結 んで設 立 さ れ た組織 である。 9 の 自動車 メー カー 、 3 社 のエ ネル ギー 会社 、燃料電池 を作 つて い る会社 、政府機 関 か ら構成 されて い る。 地球温 暖化 は 、今 までガ ノ リンに依存 して きた こ とが大 きな問題 であ り、 自動 車 メー カ ー は 、 ガ ノ リン燃 料 に代 る車 を提供す る こ とを 目的 として 、 燃料電池 自動車 の 開発 を進 めてい る。燃料電池 自動車は、少 しだけ水 が 出 るだけで 、 ほ とん どゼ ロのエ ミッシ ョンである。 燃料電池 の仕組 みは、真 ん 中に膜 が あ り、それ を陽極 、陰極 の極板 では さみ 、そ の片側 に、水素 を供給す る。触媒 を使 って 、膜 の ところで水素 を プ ロ トン と電子 の 2 つ のパ ー トに分 ける。電子 が外 へ 出 て t i モニ ター や電 気 をつ けた りして働 い たあ と、燃料電池 の膜 の反対側 にかえ りt i プ占 トン は、真 ん 中の膜 を通 り抜 けて反対側 に 出て返 って きた電子 と、空気 か らと つた酸素 を介 して 、そ こで水 にな る。その過 程 で発電 をす る。 これ はガ ソ リン ピス トンエ ンジンの よ うな運動部 分 の な い 、 メカ ニ カル ロス の な い 、 純粋 な電気 化 学 プ ロセ ス で あ り、非常 に効率 は高 くなる。 ピス トン もクラ ン クシ ャ フ トもな い ため、非常 に静 かに、黙 つて 、静 かに 、効率 よ く仕事 をす る。 燃料電池 のサイ ズ は小 さくもな り、 コン ピュー ター とか携 帯 に入れ るこ ともで き、また 、大 き くして 、家 とか 、 ビル の電力 を供給す る こ ともでき る。 CaFCPで は 、9 社 の 自動車製造会社 の試作品 があ り、小 さな車か ら、 ―- 15 -一 大きな車 まで、また、市を走るバ スまで ある。実際にこ うぃった ものを運 転してゃらって、そのデータを収集して、この車がどん な性能であるかと い うことを研 究 してぃ る。 車 を作 るこ とも大 変であ るが、それ と同時に 、水 素を ど うゃって準備す るか とい ぅィ ンフラス トラクチ ャ上 の 整備 が大きな課題 で ある。現在 、カ ルフ ォルエア州には 2 5 のステーションがあり ほ 、 とんどが小さぃものでt 水素を運搬してくるものもあるし、 ー 4 テ シヨンで実際に製造しているも のもある。 水 素は 、農 産 物 の余 分 、麦 わ らとか 、そ いっ ぅ た もの か ら取 ることも技 術的 には 可能 で 、ヵル プォル ニ アにお い ては 、そ ぅぃ ぅ方 向を 目指 そ うと してい る。サ ン フ ラ ン シス コの フ ェ バ ィ ネ ダ とぃ ぅビール の生産 地が あ り 、 ー こ そ では 、実 際に 、 ビ ル か ら水 素 を 製造 してい る。 現在 、水 素は 、天然 ガス か ら作 っ てぃ る。 そ の他 の活動 と して 、消防士や レス キ ュー の クル ー の人 た ちに 、燃 料 と か 、車 につい ての トレー ェ ン グ を っ 行 てい る。水素の質 のテ ス トとか 、燃 料 電池 の 車 の テ ス トな ど も行 う てぃ る コ ュニ 。 ミ テ ィに 出 か けてい って 、 燃 料電池 自動 車 を展示 して 、実 際に見て もらってい る。 この よ うに一 緒 に協力 して 、将 来的に 、市 場 に車 を 出す ときに、 一般 の 人 た ちの準備 が 出来 てい る こ とを 目指 して い る。 水 素 ス テ ー シ ョ ンの前で合同写 真 を撮 一- 16 -― る。 ( 3 ) 質 疑応答 《質 問》 イ ンフ ラの整備 とともに 、現在 の課題 とす るもの はなにか。 ͡ 《回答》 1 水素 ス テー シ ョンな どの イ ンフ ラ整 備 のほか に 、法規基準 が整備 され て いな い。 も う一 つ は 、地域 の一般 の 常識 であ り、水 素ア レル ギー とい うも の を解消す る必要がある。水素 が燃 料 になる ととたんに、水素 は危険 な も の である とみんなが思 つて い るため 、! ノー とい う答 えが最初 に 出 て きて し ま う。 そ の ためのエ デ ュケ ー シ ョンが必要 とな る。1 水 素 ス テ ー シ ョンだけ でな く、そ うい う知識 とガイ ドライ ン、それ か ら、 自動車業界で い うと、 サ ー ビス 、メ ンテ ナ ンス 、メカ ニ ズム も揃 え なけれ ばな らな い。 《 質問》 燃料電池 自動車 の 開発 は どの程度 まで進 んでい るのか。 《回答》 あ と 1 0 年 くらい 、な い しは 、2 0 1 5 年までには 、何 らか の答 えを用 意 し た い。技術 的にきち っ とした根拠 があって 2 0 1 5 年 と言 うてい るの ではな い。2 0 1 5 年 と言 つて い る理 由は 、そ の 頃 には 、石油がおか しな こ とにな る だ ろ うとい う予測 の も とに、それ までになん とか しない と危 な い とい うこ とである。イ ンフ ラにつ い ては 、共通 スペ ック出 しはだいたいすみ、今 は、 それ に基 づい て 、 ステ ー シ ョン を作 ってい る。 問題 は、 スペ ックはできたが 、 まだ法 規基準 として 、正式 にアメ リカ の 法規 として成 立す る ところまではいってい な い。来年 中 には 、 S A E と う組織 で 、最低 限 の ものが整備 され る見込みで ある。 ͡ 《 い 質問》 この事業 が なぜ カル フォル エ アで始 め られた のか。 《回答》 ‐ が 高 く、政治 家 も環境 を旗 印 に しない と当選 カル フォル ニ アは環 r n意識 で きな い 土地柄 であ る。環境 が 常 に話題 とな り、そ の結果、世界 で 一番厳 しい環境基準、 自動車 の排気 ガ ス基準 を持 つてい る。 そ の ため、それ に適 合す る新 しい ものへ の期待 が強か っ たためである。 《質問》 この組織 は どこが主導権 を もつて始 めた 事業 か。 《回答》 カ ル フ ォ ル ニ ア 州 にお け る厳 しい 排 気 ガ ス 基 準 が あ り、1 5 年 前 に ゼ ロエ ミッシ ョン ビー クル 規 制 とい う法 律 が 制 定 され た 。 この 法 律 は 、 バ ッテ ソ ー 電 気 自動 車 を想 定 して 制 定 され た も の で あ るが 全 に失 敗 した 州 完 。 政府 一- 17 -一 としては 、別 の回答が欲 しかった そ の ときに 、京 都環境 会議 におい て 、ダ イ ム ラー と トョタか ら、燃 料電池 自動車が あ り うるとい うィ ンプ ッ トが ぁ り、その結果 として 、ゼ ロェ ミッシ ョン ビー クル 規制 に対応 す る車 として 燃料 電池 自動 車が 有力 な候 補 とな り うる とい こ う とに な った。 ダィ ム ラー 社 は 、燃 料電池 自動 車 をゼ ロェ ミッシ ョン ビー クル の 対象 と して認 めよ う とい う認 整 をカル フォル ニ ア大気試 験局 ( C R V ) に 持 ち込 み、C R V は 、 1 社 だ けで それ をや るのでは な くて 、他 の 事業者 も全 部入れ ろ とい うこ と に な り、 も う一 つ 大 きな仕掛 けを作 ろ うとして 、 この事業が始 まった。 《質問》 Ⅲ 水素はガ ソ リン と比 べ て危険性 は高 くな い か 。 《回答 》 水 素は元 素 の 中で一 番軽 い元索であ り、漏れ て もあ っ とぃ ぅ間に燃 えて しま う。水素 が 唯 一 、危険なの は 、閉 じたスペ ー ス の 中に漏れ て、そ こに 酸素が あ り、適 当な混 合物 とな る。そ こに点火源 が あ ると爆発す る。 高圧 の本 素 タン クは 、 中は水 素だけだか ら 危 な くな い。水素 を安全 に使 うコッ は もらさな い 、ため な い 、火 をつ けない こと で ぁる。 ` 9 つ の 自動 車 メー カ ー のサ ー ビス シ ョップが ぁるが 、漏れ た こ とは ぁ る 一 、事 は 7 年 故 1 回 間で い もな 。 般 の 常識 として一番怖 いの は 、水 素 と が い うと、水 素爆 弾 の水 素 と勘違 いす ることで ある。これ は 、核 融合 で あ り、 全 く違 う反応 で あ る。 3 燃 料電池 自動 車 に試 乗 した結果 CaFCPの 事 業説 明 の後、ト ヨタ 池 自動 車 に試 乗す るこ とがで きた。 、 日産 、 フォニ ド、 P G & E の 燃料 電 助 手 席 又 は 後 部 座 席 に 乗 車 した だ け で あ るが ( 各 車 と も、 乗 り心 地 等 は 現 在 の ガ ソ リ ン 自動 車 とそれ ほ ど変 わ る も の で は な く、 か な りの 完 成 度 ま で 達 して い る と思 わ れ る。 自動車の開発については、各メーカーが競 して開発を進めてい 争 ることか ら、メ‐カーによ り差 が出ているが、その中でも ヨ 、ト タの燃料電池 自動車 は発進 ・ 力口 速 とも一番 スムーズでぁ り、完成度 の高さが感 じられた 。 ―- 18 -― 髄 靭 トヨタ自動 車他 3 社 の 燃料電池 自動車 に試乗す ると 4 カ エ プー ル レエ ンの設置 向か う途 中、 フ リー ウェイ の一 番 左 側 にカ ー プール レー ン と い う車線 が設 け られ て い た。 カ エ プー ル レエ ン とは 、複数人 が乗 つた 自動車 CaFCPに が優 先的 に走 る ことがで きる車線 の こ とであ り、通勤時間帯 の運転手 を含 め て 2 人 以 上 、場合 に よっては 、 3 人 以 上乗 つてい る乗用車 、バ ス 、又 はハ イ ブ リッ ドな どのエ コカ ー しか 通行 できない とい う制度 であ る。 この制度 は、深刻化す る都 市部 の渋滞緩和 と環境対策 を 目的 として導入 さ れ た制度 で あるが、2 0 0 5 年8 月 か らは 、 トヨタ 「 プ リウス」な ど一 部 のハ イ ブ リッ ド車 につい ては 1 人 乗 車走行 も認 めるよ うにな り、 このため、 カル フ ォル ニ ア州 のフ リー ウェイ の 多 いベ イ エ リアでは 、 プ リウスの販売台数 が 1 位 になってい るとい うこ とである。 -19- 口 員 団 団 長 副 団長 副団長 副 団長 団 員 団 員 団 員 団 員 団 員 団 員 団 員 団 員 氏 名 ひだか の ぼる 日高 昇 名 簿 所属会 派 選 挙 自由民主党 知多郡第丁 民主 党 日進 市 公 明党 春 日井市 自由民主 党 海部 郡 民主 党 千種 区 自由民主 党 春日井市 区 なみがた ま さひろ 波形 ゃ 昌洋 よねだ の ぶ ゆき 米国 展 之 よこい ご ろく 横井 五 六 や まだ こ ぅょ ぅ 山田 幸 洋 い とう か つん ど 伊藤 勝 人 わた なべ 渡辺 ま さ し 民主 党 西区 や ま した し ずぉ 出下 史 守朗 自由民主 党 みねの 峰野 ぉ 小 牧市 さむ 修 自由民主 党 新城 市及 び北設 楽郡 自由民主 党 豊 明市 さか た け ん じ 坂田 憲 治 あん ど う 安藤 と しき 民主 党 西春 日井郡 すず き 鈴木 あ きの り 民主 党 豊川 市 おお しま ま さひ と 大鳴 正 人 議会事 務 局 議 事課 課 長補 佐 ―- 20 -― 調 査 日 程 砿 , 世一= 鞘 描蹴 桜艦 出期 対 部 ン 1簿 ン 名古屋 (中部)発 16:10 サ ンフ ランシス コ着 9:20 サ ンフ ラ ンシス コ発 10:53 シア トル 着 13:03 所要時間 11時間20分 UA322 時差 (シア トル 泊) A16時 間 専用 バ ス 次世代産業事情 ボー イ ン グ社 10:00 調査 ( シア トル 泊) ロサ ンゼル ス着 3 0 0 シア トル 発 0 3 一 b 一﹁ 捌” 継憐幣一 器鞘鞘冊 一 離一 齢” 榊 翻出 饗踏鞘 9:00 UA830 AS292 所要時間 専用 バ ス U C L A カル フォル ニ ア大 学 医療対策調査 ( ロサ ンゼル ス 泊) │ 挙 革1韮 :::峯 オ ン タ リオ着 々驚=” ロサ ンゼルス発 一 5 ll翠 革 難サ ンフランシスコ着 楽鋼謎 │ ::ギ i ! : i 日系企業事 情 日野 モ ー ター スマ ニ ュフ ァ 調査 クチ ュア リングU S A ロサ ンゼ ル ス 着 │=tliril!!:=章 9:55 UA930 11:23 所要時間 “ 縫巾 ⋮ ⋮ ︲! ” ︼ ヽF 一 ■︱ 一 ⋮ 軒湘一 一 =住 ﹁ ■材掛一 (サンフ ラ ンシス コ泊) 0時 間 専用バ ス :1,者 │ │:││十 “r`ユ ル フ ォル ニ ア ・フ ュル セ ル ・パ ー ト ナ ー シ ップ ) 地球温 暖化防止 C a F C P ( カ 13:00 サ ク ラメ ン ト発 対策調査 サ ン フ ラ ン シス コ着 サ ン フ ラ ンシ ス コ発 1時 間 28分 移動 日 時差 サ ン フ ラ ン シス コ発 ■■■lⅢⅢⅢⅢ 0日 幸間 ( ロサ ンゼル ス 泊) f l : : ,鯨調材i富 サ ク ラ メ ン ト着 時差 専用バ ス 韓離灘│ オ ン タ リオ発 帥 鞘” 一 甜料鞘, 辞報強選” 一” 韓= 鞘1難:難1 ロサ ンゼ ル ス発 灘ン L A 校 メデ ィカルセ ン ター 2時 間 30分 ( サン フ ラ ン シ ス コ泊 ) 10:50 UA831 r士 す韮筆!目 7 1 ( 量】│ ! ■│ │ │ ! ! │ │ │ │ │ │ ! │ │ : │ │ (機中泊 ) 名古屋 (中部)着 14:35 所要時間 l i l :l │■│ │ , │ ■ ” 8 , 一 一 iド ,輝 141用 :)│ r l目 【 11時 間 45分 時差 16時 間 ※ UA:ユ ナイテッド航空、AStア ラスカ航空 ―- 21 -―