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PPC-DRV-01

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PPC-DRV-01
MELSEC-Qシリーズ対応
パソコンCPUユニット用
バスインターフェースドライバソフトウェア
PPC-DRV-01
解説書
● 安全上のご注意 ●
(ご使用前に必ずお読みください)
本製品をご使用に際しては,本マニュアルおよび本マニュアルで紹介している関連マニュア
ルをよくお読みいただくと共に,安全に対しては十分に注意を払って,正しい取扱いをしてい
ただくようにお願いいたします。
本マニュアルで示す注意事項は,本製品に関するもののみについて記載したものです。シー
ケンサシステムとしての安全上のご注意に関しては,シーケンサ CPU ユニットのユーザーズマ
ニュアルを参照してください。
この●安全上のご注意●では,安全注意事項のランクを「危険」,「注意」として区分して
あります。
! 危険
! 注意
取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,死亡または重傷を受ける
可能性が想定される場合。
取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,中程度の傷害や軽傷を受
ける可能性が想定される場合および物的損傷だけの発生が想定される場合。
なお, ! 注意に記載した事項でも,状況によっては重大な結果に結びつく可能性がありま
す。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。
本マニュアルは必要なときに読めるよう大切に保管すると共に,必ず最終需要家までお届け
いただくようお願いします。
【設計上の注意事項】
! 危険
● パソコン CPU ユニットから運転中のシーケンサに対するデータ変更,状態制御は常にシス
テム全体が安全側に働くようにシーケンサシステムの外部でインタロック回路を構成して
ください。
また,パソコン CPU ユニットからシーケンサ CPU へのオンライン操作において,ケーブル
の接続不良などによる交信異常発生時のシステムとして処置方法を取り決めておいてくだ
さい。
! 注意
● パソコン CPU ユニットを運転中のシーケンサ CPU に接続して行うオンライン操作(特に強
制出力,運転状態の変更)はマニュアルを熟読し,十分に安全を確認してから行ってくだ
さい。
操作ミスにより機械の破損や事故の原因になります。
PPC-DRV-01
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【取付け上の注意事項】
! 注意
● ユニットの着脱は,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。
全相遮断しないと製品の損傷,パソコン CPU ユニットの暴走の恐れがあります。
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PPC-DRV-01
ご使用上の注意事項
(1) Microsoft Windows XP Professional Operating System, Microsoft Windows 2000
Professional Operating System,Microsoft Windows NT Workstation Operating System
Version 4.0 使用時の注意事項
(a) Windows XP Professional、Windows 2000 Professional および Windows NT Workstation
4.0 では,administrator 権限でのみインストール可能です。
(b) Windows XP Professional では、「XP 互換モード」および「ユーザの簡易切換え」は
サポートしていません。
(c) Windows XP Professional、Windows 2000 Professional および Windows NT Workstation
4.0 では、オペレーティングシステムのスケジューリングなどの影響により、ユーザ
ー ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 実 行 遅 れ が 発 生 す る 可 能 性 が あ り ま す 。 特 に Windows XP
Professional では、Windows 2000 Professional および Windows NT Workstation 4.0
に比べ、ユーザーアプリケーションの実行遅れ時間が長くなることがあります。定周
期性や高速な応答を必要する用途には使用しないでください。
(2) マルチ CPU システム構成時の注意事項
(a) パソコン CPU ユニットを使用したマルチ CPU システムを構成する場合シーケンサ CPU
は、ベーシックモデルでは機能バージョン B 以降、ハイパフォーマンスモデルでは機
能バージョン B,シリアル No.の上 5 桁が“03051”以降の QCPU(Q モード)を使用し
てください。
(b) パソコン CPU ユニットを使用したマルチ CPU システムを構成する場合,モーション CPU
は下記シリアル No.以降の製品を使用してください。
・Q172CPU・・・シリアル No.の上 1 桁が“H”以降
・Q173CPU・・・シリアル No.の上 1 桁が“G”以降
(c) パソコン CPU ユニットで設定したマルチ CPU パラメータは,同一システム内の QCPU(Q
モード)には流用できません。
QCPU(Q モード)で設定したマルチ CPU パラメータを流用してください。
(d) MELSEC-Q シリーズ用ソフトウェア(GX Developer など)からパソコン CPU ユニットの
号機を指定してアクセスした場合には、「マルチ CPU 構成でサポートされていない経
路で通信が実行されました。」という内容のメッセージが表示されます。このメッセ
ージが表示された場合には、MELSEC-Q シリーズ用ソフトウェアにて、号機の指定を見
直してください。
(3) MELSEC-Q シリーズ対応インテリジェント機能ユニット使用時の注意事項
下記に示す MELSEC-Q シリーズ対応インテリジェント機能ユニットは,パソコン CPU ユニッ
トに対応していません。
下記の MELSEC-Q シリーズ対応インテリジェント機能ユニットの管理 CPU をパソコン CPU ユ
ニットに設定した場合,インテリジェント機能ユニット割付エラーが発生します。
分 類
形 名
Ethernet ユニット
QJ71E71,QJ71E71-B2,QJ71E71-100
シリアルコミュニケーションユニット
QJ71C24,QJ71C24-R2
インテリジェントコミュニケーションユニット
QD51,QD51-R24
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(4) MELSECNET/H ユニット使用時の注意事項
パソコン CPU ユニットが管理する MELSECNET/H ユニットでは下記機能に制約がありますの
でご注意ください。
(a) リモート I/O ネットでは使用できません。
PC 間ネットのみ使用可能です。
(b) データリンク間転送機能およびルーチング転送時の中継局としては使用できません。
データリンク間転送機能およびルーチング転送を使用する場合は,シーケンサ CPU が
管理する MELSECNET/H ユニットを中継局として使用してください。
(c) MELSECNET/H 専用命令は使用できません。
(d) SEND/RECV 機能は使用できません。
(e) 割込みシーケンスプログラム起動は使用できません。
(5) CC-Link ユニット使用時の注意事項
パソコン CPU ユニットが管理する CC-Link ユニットでは下記機能に制約がありますのでご
注意ください。
(a) SWnD5C-J61P(n は 0 以降)にて設定した CC-Link 用パラメータは使用できません。
PPC-DRV-01 が提供する CC-Link ユーティリティにてパラメータ設定を行ってください。
(b) CC-Link 専用命令は使用できません。
(c) 割込みシーケンスプログラム起動は使用できません。
(d) CC-Link 自動起動は使用できません。
(6) 位置決めユニット使用時の注意事項
パソコン CPU ユニットが管理する位置決めユニットでは,GX Configurator-QP にて設定し
た各パラメータは使用できません。
バスインターフェイス関数(QBF_ToBuf)を使用し,位置決めユニットのバッファメモリへ各
パラメータを書込んでください。
(7) パソコン CPU ユニットからの他局アクセス時の注意事項
パソコン CPU ユニット上から PPC-DRV-01 が提供する各ユーティリティ,ユーザプログラム
および三菱電機製ソフトウェアパッケージを使用して,同時に他局アクセスを 9 局以上行
うと通信性能が悪くなることがあります。
パソコン CPU ユニット上からの他局同時アクセスは 8 局以下で行うようにしてください。
パソコン CPU ユニットから、バスインターフェイス経由、MELSECNET/H ユニット経由、CCLink ユニット経由で他局アクセスを行う場合、1 つの通信処理が完了するまで、他の通信
処理は待ち状態となります。そのため、1 つの通信処理がタイムアウトになった場合、他
の通信処理もタイムアウトエラーとなることがあります。
(8) 割込み処理についての注意事項
パソコン CPU ユニットの各種通信には割込みを使用しています。
割込みを禁止するプログラムを実行した場合,通信ができなくなることがあります。
また,割込みを頻繁に使用するプログラムを実行した場合,通信が遅くなることがあります。
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目次
安全上のご注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⅰ
ご使用上の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⅲ
目次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⅴ
総称略称について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⅷ
第 1 章 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1.1 特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
第 2 章 システム構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.1 システム構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.2 アクセス可能ユニット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
2.2.1 CPU ユニット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
2.2.2 入出力ユニット,インテリジェント機能ユニット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
2.3 動作環境 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
第 3 章 運転までの手順と設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
第 4 章 インストール,アンインストール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
4.1 インストール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
4.1.1 インストール手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
4.1.2 インストール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
4.2 登録されるアイコン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
4.3 アンインストール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
4.4 FD からインストールする方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
第 5 章 ユーティリティの操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
5.1 ユーティリティの共通操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
5.1.1 ユーティリティを起動する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
5.1.2 ユーティリティを終了する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
5.1.3 ヘルプ画面を表示する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
5.1.4 バージョンを確認する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
5.2 パソコン CPU 設定ユーティリティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
5.2.1 操作手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
5.2.2 パソコン CPU ユニット情報画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
5.2.3 システム設定画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
5.2.4 I/O 割付設定画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33
5.2.5 マルチ CPU 設定画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37
5.2.6 通信設定画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
5.2.7 ユニットモニタ画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
5.2.8 設定データの読出し,保存方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
5.2.9 初期設定ファイルの読出しおよびマルチ CPU パラメータ流用方法 ・・・・・・・・・・ 42
5.3 CC-Link ユーティリティ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
5.3.1 操作手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
5.3.2 ユニット一覧画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
5.3.3 ユニット情報画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
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v
5.3.4 回線モニタ(自局)画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48
5.3.5 回線モニタ(他局)画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50
5.3.6 相手先設定画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52
5.3.7 テスト画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53
5.4 MELSECNET/H ユーティリティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
5.4.1 操作手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
5.4.2 ユニット一覧画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56
5.4.3 ユニット情報画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57
5.4.4 ルーチングパラメータ設定画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 59
5.4.5 共通パラメータ設定画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60
5.4.6 回線モニタ画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64
5.4.7 各局状態画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66
5.4.8 エラー履歴モニタ画面の操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67
5.4.9 相手先設定画面の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 69
5.5 デバイスモニタユーティリティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70
5.5.1 操作手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70
5.5.2 一括モニタに設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71
5.5.3 16 点登録モニタに設定する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 72
5.5.4 モニタ先を設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73
5.5.5 モニタするデバイスを設定する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 74
5.5.6 ワードデバイス値を変更する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 75
5.5.7 ワードデバイス値を連続して変更する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76
5.5.8 ビットデバイスを ON/OFF する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77
5.5.9 表示形式を切り換える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 78
5.5.10 数値入力パッドについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 79
5.5.11 その他の操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 80
第 6 章 関数とプログラミング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 83
6.1 関数の概略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 83
6.2 関数一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84
6.2.1 バスインターフェイス関数一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84
6.2.2 MELSEC 通信関数一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85
6.3 関数を利用するための設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 86
6.3.1 Microsoft Visual Basic 6.0 を使用する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 86
6.3.2 Microsoft Visual C++ 6.0 を使用する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 87
6.4 プログラミング手順・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 90
6.4.1 バスインターフェイス関数を使用する場合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91
6.4.2 MELSEC 通信関数を使用する場合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 96
6.5 チャネル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
6.6 局番設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
6.7 デバイスタイプ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 99
6.8 CPU 共有メモリを介したデータ交信 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 102
6.9 イベント通知機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 106
vi
PPC-DRV-01
6.10 開発用パソコンでユーザプログラムを作成する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 109
6.11 サンプルプログラムについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110
第 7 章 アクセス可能範囲・デバイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113
7.1 マルチ CPU システムアクセス時 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113
7.1.1 アクセス可能範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113
7.1.2 アクセス可能デバイス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113
7.2 CC-Link ユニット経由時・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118
7.2.1 アクセス可能範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118
7.2.2 アクセス可能デバイス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 119
7.3 MELSECNET/H ユニット経由時 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 124
7.3.1 アクセス可能範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 124
7.3.2 アクセス可能デバイス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 126
第 8 章 エラー発生時の対処方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 131
8.1 トラブル発生ケース別の原因究明方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 131
8.2 エラーLED 点灯時の対処方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 135
8.3 関数実行時のエラーコード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 150
8.4 ドライバ起動時に発生するエラーイベントメッセージ表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 162
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vii
総称・略称について
本マニュアルでは特に明記する場合を除き,下記に示す総称・略称を使用して説明を行ってい
ます。
総称・略称
PPC-DRV-01
パソコン CPU ユニッ
ト
総称・略称の内容
MELSEC-Q シリーズ対応パソコン CPU ユニット用バスインターフェイスドライバソ
フトウェアパッケージの略称。
MELSEC-Q シリーズ対応パソコン CPU ユニットの略称。
A0J2HCPU,A1SCPU,A1SCPUC24-R2,A1SHCPU,A1SJCPU,A1SJCPU-S3,A1SJHCPU,A1NCPU,
AnNCPU
A2CCPU,A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF,A2CJCPU,A2NCPU,A2NCPU-S1,A2SCPU,A2SHCPU,
A3NCPU,A1FXCPU の総称。
AnACPU
A2ACPU,A2ACPU-S1,A2ACPUP21/R21,A2ACPUP21/R21-S1,A3ACPUP21/R21,A3ACPU
の総称。
AnUCPU
A2UCPU,A2UCPU-S1,A2USCPU,A2USCPU-S1,A2USHCPU-S1,A3UCPU,A4UCPU の総称。
ACPU
AnNCPU,AnACPU,AnUCPU の総称。
QnACPU
QCPU(A モード)
QCPU(Q モード)
Q2ACPU,Q2ACPU-S1,Q2ASCPU,Q2ASCPU-S1,Q2ASHCPU,Q2ASHCPU-S1,Q3ACPU,Q4ACPU,
Q4ARCPU の総称。
Q02CPU-A,Q02HCPU-A,Q06HCPU-A の総称。
Q00CPU,Q01CPU,Q02CPU,Q02HCPU,Q06HCPU,Q12HCPU,Q25HCPU, Q12PHCPU,
Q25PHCPU の総称。
シーケンサ CPU
ACPU,QnACPU,QCPU(A モード)および QCPU(Q モード)の総称。
モーション CPU
Q172CPU,Q173CPU, Q172CPUN,Q173CPUN の総称。
QJ71LP21,QJ71LP21-25,QJ71LP21G 形 MELSECNET/H ネットワークユニットの略称。
QJ71LP21
ただし,特に別機種として示す場合は QJ71LP21,QJ71LP21-25,QJ71LP21G と記載
する。
QJ71BR11
QJ71BR11 形 MELSECNET/H ネットワークユニットの略称。
MELSECNET/H ユニット QJ71LP21 および QJ71BR11 の総称。
MELSECNET/H
MELSECNET/H ボード
MELSECNET/10
Q 対応 MELSECNET/H ネットワークシステムの略称。
Q80BD-J71LP21-25/Q80BD-J71LP21G/Q80BD-J71BR11 形 MELSECNET/H インターフェイ
スボードの総称。
AnU 対応,QnA/Q4AR 対応 MELSECNET/10 ネットワークシステムの略称。
MELSECNET/H(10Mbps) MELSECNET/H ユニットを通信速度 10Mbps で使用する場合の略称。
MELSECNET/H(25Mbps) MELSECNET/H ユニットを通信速度 25Mbps で使用する場合の略称。
MELSECNET/H モード
MELSECNET/H ユニットを MELSECNET/H で使用する場合の略称。
MELSECNET/10 モード MELSECNET/H ユニットを MELSECNET/10 で使用する場合の略称。
CC-Link
Control & Communication Link システムの略称。
CC-Link ユニット
QJ61BT11 形 CC-Link システムマスタ・ローカルユニットの略称。
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PPC-DRV-01
CC-Link ボード
A80BD-J61BT11 形 CC-Link システムマスタ・ローカルインターフェイスボード,
A80BD-J61BT11 形 CC-Link ローカルインターフェイスボードの総称。
総称・略称
入力ユニット
出力ユニット
総称・略称の内容
QX10,QX28,QX40,QX40-S1,QX41,QX42,QX70,QX71,QX72,QX80,QX81 の総称。
QY10,QY18A,QY22,QY40P,QY41P,QY42P,QY50,QY68A,QY70,QY71,QY80,QY81P
の総称。
入出力混合ユニット
QH42P,QX48Y57 の総称。
入出力ユニット
入力ユニット,出力ユニットおよび入出力混合ユニットの総称。
割込みユニット
QI60 の略称。
Q64AD,Q68ADV,Q68ADI,Q62DA,Q64DA,Q68DAV,Q68DAI,Q64TCTT,Q64TCTTBW,Q64TCRT,
インテリジェント
Q64TCRTBW,Q64TD,Q64RD,QD62,QD62E,QD62D,QD75P1,QD75P2,QD75P4,QD75D1,
機能ユニット
QD75D2,QD75D4,QD70P4,QD70P8,QJ71LP21,QJ71LP21-25,Q80BD-J71LP21G,QJ71BR11,
QJ61BT11,QJ71FL71,QJ71FL71-B2 の総称。
PPC-DRV-01
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PPC-DRV-01
第1章 概要
第 1 章 概要
このたびは MELSEC-Q シリーズ対応パソコン CPU ユニット用バスインターフェイスドライバソフ
トウェアパッケージをお買い上げいただきありがとうございました。
ご使用前に本書をよくお読みいただき,MELSEC-Q シリーズ対応パソコン CPU ユニット用バスイ
ンターフェイスドライバソフトウェアパッケージの機能・性能を十分ご理解のうえ,正しくご
使用くださるようお願いいたします。
1.1 特長
MELSEC-Q シリーズ対応パソコン CPU ユニット用バスインターフェイスドライバソフトウェアパ
ッケージ(以下本文中では PPC-DRV-01 と略します。)の特長を下記に示します。
(1) パソコン CPU ユニットから入出力ユニット,インテリジェント機能ユニットの制御が可能
です。
バスインターフェイス関数を使用し作成を行ったユーザプログラムから,パソコン CPU ユ
ニットが管理している入出力ユニットおよびインテリジェント機能ユニットの制御を行う
ことができます。
ドライブ
ユニット
ドライブ
ユニット
モータ
モータ
パソコンCPUユニットから各ユニットの制御が可能
PPC-DRV-01
1
第1章 概要
(2) マルチ CPU システムが構成可能です。
QCPU(Q モード)およびモーション CPU とパソコン CPU ユニットでマルチ CPU システムを構
成することが可能です。
1号機:QCPU(Qモード)
2号機∼3号機:QCPU(Qモード)またはモーションCPU
合計3台までとマルチCPUシステムを構成可能
(3) パソコン CPU ユニットから CC-Link 経由および MELSECNET/H 経由で他局アクセスが可能です。
MELSEC 通 信 関 数 を 使 用 し 作 成 を 行 っ た ユ ー ザ プ ロ グ ラ ム か ら ,CC-Link 経 由 お よ び
MELSECNET/H 経由で他局シーケンサ CPU にアクセス行うことができます。
CC-Link経由でアクセス
パソコン
CPUユニット
MELSECNET/H
CC-Link
MELSECNET/H経由でアクセス
2
PPC-DRV-01
第1章 概要
(4) 各種設定をユーティリティで行います。
パソコン CPU ユニットの I/O 割付,マルチ CPU 設定などの各種設定をパソコン CPU 設定ユ
ーティリティで簡単に行えます。
また,CC-Link ユニットおよび MELSECNET/H ユニットの各パラメータ設定,アクセス先のデ
バイスモニタなどを,各ユーティリティで設定,実行可能です。
各ユーティリティで設定,モニタを行います。
(5) 各 OS に対応しています。
PPC-DRV-01 は下記 OS に対応しています。
対応 OS:Microsoft Windows 2000 Professional Operating System(日本語版,英語版)
Microsoft Windows NT Workstation Operating System Version 4.0(日本語版,
英語版)
Microsoft Windows NT Embedded Operating System Version 4.0(日本語版,英
語版)
PPC-DRV-01
3
第1章 概要
4
PPC-DRV-01
第2章 システム構成
第 2 章 システム構成
システム構成,アクセス可能ユニットおよび動作環境について説明します。
2.1 システム構成
PPC-DRV-01 のインストールに必要なシステム構成を下記に示します。
モニタ
(CRT,TFTなど)
別途手配品
パソコンCPUユニット
ハードディスクユニット
(PPC-HDD(MS)-5)
シリコンディスクユニット
(PPC-SDD(MS)-32など)
別途手配品
キーボード
マウス
キーボード/マウス共用ケーブル
別途手配品
CD-ROMドライブ
(PPC-CDD-01)
*1
別途手配品
*1:パソコンCPUユニットのIDE I/Fまたは
ディスクユニットのIDE I/Fに接続
PPC-DRV-01
PPC-DRV-01
5
第2章 システム構成
2.2 アクセス可能ユニット
パソコン CPU ユニットからアクセス可能なユニットについて説明します。
2.2.1 CPU ユニット
パソコン CPU ユニットとマルチ CPU システムを構成可能時にアクセス可能な CPU を下記に示し
ます。
分 類
シーケンサ CPU
形 名
ベーシックモデル
*1
Q01CPU,Q00CPU
ハイパフォーマンス
Q02CPU,Q02HCPU,Q06HCPU,Q12HCPU,Q25HCPU
モデル*2
モーション CPU *3
Q172CPU,Q173CPU,Q172CPUN,Q173CPUN
プロセス CPU
Q12PHCPU,Q25PHCPU
*1:パソコン CPU ユニットとマルチ CPU システムを構成する場合,機能バージョン B 以降の製品を使用して
ください。
*2:パソコン CPU ユニットとマルチ CPU システムを構成する場合,機能バージョン B,シリアル No.の上 5
桁が“03051”以降の製品を使用してください。
機能バージョン,シリアル No.の確認方法については,使用する QCPU(Q モード)のマニュアルを参照
してください。
*3:パソコン CPU ユニットとマルチ CPU システムを構成する場合,下記シリアル No.以降の製品を使用して
ください。
① Q172CPU・・・シリアル No.の上 1 桁が“H”以降
② Q173CPU・・・シリアル No.の上 1 桁が“G”以降
2.2.2 入出力ユニット,インテリジェント機能ユニット
パソコン CPU ユニットから入出力制御またはバッファメモリへアクセスできるユニットの一覧
を下記に示します。
各ユニットは,パソコン CPU ユニットが管理 CPU に設定されている必要があります。
分 類
形 名
入力ユニット
QX10,QX28,QX40,QX40-S1,QX41,QX42,QX70,QX71,QX72,QX80,QX81
出力ユニット
QY10,QY18A,QY22,QY40P,QY41P,QY42P,QY50,QY68A,QY70,QY71,QY80,QY81P
入出力混合ユニット
QH42P,QX48Y57
アナログ/デジタル変換ユニット
Q64AD,Q68ADV,Q68ADI
*1
デジタル/アナログ変換ユニット
Q62DA,Q64DA,Q68DAV,Q68DAI
*1
高速カウンタユニット
QD62,QD62D,QD62E
位置決めユニット *1
QD75P1,QD75P2,QD75P4,QD75D1,QD75D2,QD75D4,QD70P4,QD70P8
温度調節ユニット *1
Q64TCTT,Q64TCRT,Q64TCTTBW,Q64TCRTBW
温度−デジタル変換ユニット *1
Q64TD,Q64RD
割込みユニット
QI60
MELSECNET/H ユニット *1
QJ71LP21,QJ71LP21-25,QJ71LP21G,QJ71BR11
CC-Link ユニット *1
QJ61BT11
FL-net(OPCN-2)ユニット *1
QJ71FL71,QJ71FL71-B2
*1:機能バージョン B 以降の製品を使用してください。
6
PPC-DRV-01
第2章 システム構成
2.3 動作環境
PPC-DRV-01 の動作環境を下記に示します。
項 目
適応機種
内 容
MELSEC-Q シリーズ対応パソコン CPU ユニット
Microsoft Windows XP Professional Operating System( 日本語版,英語版),
Microsoft Windows 2000 Professional Operating System(日本語版,英語版),
対応 OS
Microsoft Windows NT Workstation Operating System Version 4.0(日本語版,
英語版)*1,
Microsoft Windows NT Embedded Operating System Version 4.0(日本語版,
英語版)
プログラミング言語 *2
Microsoft Visual Basic 6.0(日本語版,英語版)
Microsoft Visual C++ 6.0(日本語版,英語版)
ディスプレイ
解像度 SVGA 以上(推奨:1024×768 ドット)
必要メモリ
64MB 以上
ハードディスク空き容量 20MB 以上
ディスクドライブ
CD-ROM ディスクドライブ
*1:Windows NT Workstation 4.0 使用時は,Service Pack5 以上が必要。
*2:日本語環境で作成したユーザプログラムは英語環境では使用不可。
英語環境で作成したユーザプログラムは日本語環境では使用不可。
PPC-DRV-01
7
第2章 システム構成
8
PPC-DRV-01
第3章 運転までの手順と設定
第 3 章 運転までの手順と設定
パソコン CPU ユニットの運転までの手順と設定について説明します。
開 始
ベースユニットに電源ユニット,パソコンCPUユ
ニット,ハードディスクユニットなど各種ユニッ
トを装着し配線を行う。
パソコンCPUユニットのBIOSのセットアップを行
う。
・・パソコンCPUユニットユーザーズ
マニュアルを参照
OSのインストールを行う。
PPC-DRV-01をインストールする。
パソコンCPU設定ユーティリティにて,パソコン
CPUユニットの各種設定を行う。
・・・第4章 インストール,アンイン
ストールを参照
・・・5.2 パソコンCPU設定ユーティリ
ティを参照
CC-LinkおよびMELSECNET/H経由で他局アクセスを ・・・5.3 CC-Linkユーティリティ,
行う場合,各ユーティリティにてユニットの設定 5.4 MELSECNET/Hユーティリティ
を行う。
を参照
ユーザプログラムを作成,実行する。
・・・第6章 関数とプログラミングを
参照
終 了
PPC-DRV-01
9
第3章 運転までの手順と設定
10
PPC-DRV-01
第4章 インストール,アンインストール
第 4 章 インストール,アンインストール
PPC-DRV-01 のインストール,アンインストールの手順について説明します。
4.1 インストール
PPC-DRV-01 のインストールについて説明します。
4.1.1 インストール手順
PPC-DRV-01 のインストール手順について説明します。
開 始
PPC-DRV-01(ユーティリティ)をイン
ストールする。
・・・4.1.2 (1)を参照
パソコンCPUユニットを再起動する。
PPC-DRV-01(ドライバ)をインストー
ルする。*1
完 了
PPC-DRV-01
・・・4.1.2 (2)を参照
*1:OSがMicrosoft Windows NT Workstation
Operating System Version 4.0の場合,
ドライバのインストールは必要ありません。
11
第4章 インストール,アンインストール
4.1.2 インストール
PPC-DRV-01 のインストールについて説明します。
本節で説明に使用する画面は,Microsoft Windows 2000 Professional Operating System の画
面を使用しています。
Microsoft Windows NT Workstation Operating System Version 4.0 の画面とは多少異なりま
すが, 備
考 を参考にインストールを実行してください。
ポイント
(1) Windows 2000 Professional および Windows NT Workstation 4.0 を使用する場合,administrator の
属性を持つユーザとしてログオンしてください。
(2) スタートアップに含まれているアプリケーションをすべて外して,Windows の再起動を行ってからイ
ンストールを行ってください。
(3) PPC-DRV-01 を FD からインストールする場合,FD の Disk 1∼Disk 6 を使用します。
(4) PPC-DRV-01 のインストール方法は,“コントロールパネル”の“アプリケーションの削除と追加”か
らインストールを行います。
別な方法として“Setup.exe”を実行する方法があります。
CD-ROM 内の“Setup.exe”をダブルクリックし⑥番目の項目からインストールを開始します。
(1) ユーティリティのインストール
① パソコン CPU ユニットの電源を入れ Windows を起
動します。
② [スタート]−[設定]−[コントロールパネル]
を開きます。
↓
(次のページへ)
12
PPC-DRV-01
第4章 インストール,アンインストール
(前ページより)
↓
③ “アプリケーションの追加と削除”を開き,“プ
ログラムの追加”を選択します。
左 記 画 面 が 表 示 さ れ た ら ,
CDまたはフロッピー(F) ボタンをクリックしてく
ださい。
備
考
Windows NT Workstation 4.0 使用時は“アプリケ
ー シ ョ ン の 追 加 と 削 除 ” を 開 き ,
インストール(I)... ボタンをクリックします。
↓
④ 左記画面が表示されたら,
CD-ROM ドライブに CD-ROM
を挿入し, 次へ(N) > ボタンをクリックしてくだ
さい。
FD からインストールを行う場合,Disk 1 を FD ド
ライブに挿入してください。
↓
⑤ 左記画面が表示されたら,“Setup.exe”が検出さ
れました。
完 了 ボタンをクリックし,インストールを開
始します。
“ Setup.exe ” が 見 つ か ら な か っ た 場 合 ,
参照(R)... ボタンをクリックし,“Setup.exe”
のある場所に変更してください。
↓
⑥ 左記画面が表示されたら,“日本語”を選択して
ください。
↓
(次のページへ)
PPC-DRV-01
13
第4章 インストール,アンインストール
(前ページより)
↓
⑦ 左記画面が表示されたら, 次へ(N) > ボタンをク
リックしてください。
↓
⑧ インストール先のフォルダを指定します。
PPC-DRV-01 のデフォルトのインストール先は,
“C:¥CONTEC¥QBF”です。
デフォルトでよろしければ, 次へ(N) > ボタンを
クリックしてください。
インストール先のフォルダを変更する場合は,
参照(R)... ボタンをクリックし変更してくださ
い。
↓
⑨ インストールが開始されますので,指示に従って
フロッピーディスクを順番に入れ換えてくださ
い。
備
考
インストール途中に下記画面が表示された場合,
はい(Y) ボタンをクリックし,インストールを
続行してください。
↓
(次のページへ)
14
PPC-DRV-01
第4章 インストール,アンインストール
(前ページより)
↓
⑩ 左記画面が表示されるとインストールの完了で
す。
再起動する場合は,“はい,今すぐにコンピュー
タを再起動します。”がチェックされていること
を確認の上, 完 了 ボタンをクリックしてくだ
さい。
後から再起動する場合は,“いいえ,あとでコン
ピュータを再起動します。”をチェックし,
完 了 ボタンをクリックします。
↓
(完 了)
ポイント
(1) 途中でインストールが失敗して PPC-DRV-01 を再インストールする場合は,アンインストール実行後再
インストールを行ってください。
(2) 再インストールを行う場合は,アンインストール実行後パソコン CPU ユニットを再起動し,再インス
トールを行ってください。
(2) ドライバのインストール
Windows 2000 Professional 使用時に必要なパソコン CPU ユニット用ドライバのインスト
ール方法について説明します。
ポイント
(1) Windows NT Workstation 4.0 を使用する場合,パソコン CPU ユニット用ドライバのインストールは必
要ありません。
(2) ドライバのインストールを FD から行う場合,FD の Disk 7 を使用します。
① [スタート]−[設定]−[コントロールパネル]
を開きます。
↓
(次のページへ)
PPC-DRV-01
15
第4章 インストール,アンインストール
(前ページより)
↓
② “システム”を開き,“ハードウェア”を選択し,
デバイス マネージャ(D) ボタンをクリックして
ください。
↓
③ 左記画面が表示されたら“ほかの PCI Bridge デバ
イス”を選択し,ツールバーの
(プロパティ)
をクリックしてください。
↓
④ 左記画面が表示されたら“ 全 般 ” を 選 択 し ,
ドライバの再インストール(I) ボタンをクリック
してください。
↓
(次のページへ)
16
PPC-DRV-01
第4章 インストール,アンインストール
(前ページより)
↓
⑤ 左記画面が表示されたら 次へ(N) > ボタンをクリ
ックしてください。
↓
⑥ 左記画面が表示されたら“デバイスに最適なドラ
イバを検索する(推奨)”を選択し, 次へ(N) > ボ
タンをクリックしてください。
↓
⑦ 左記画面が表示されたら“場所を指定”を選択し,
次へ(N) > ボタンをクリックしてください。
↓
⑧ 左記画面が表示されたら“製造元のファイルのコ
ピー元”に“D:¥disk7¥Win2000¥Jp”を入力し,CD-ROM
ドライブに CD-ROM を挿入後 O K ボタンをクリッ
クしてください。
(上記で説明した“D:”は CD-ROM ドライブ名です。
使用する CD-ROM ドライブ名を入力してください。)
備
考
FD を使用してドライバのインストールを行う場
合,検索場所を“A:¥Win2000¥Jp”とし,Disk 7
を FD ドライブに挿入し, O K ボタンをクリック
してください。
↓
(次のページへ)
PPC-DRV-01
17
第4章 インストール,アンインストール
(前ページより)
↓
⑨ 左記画面が表示されたら 次へ(N) > ボタンをクリ
ックしてください。
↓
⑩ 左記画面が表示されたら O K
ボタンをクリック
してください。
↓
⑪ 左 記 画 面 が 表 示 さ れ た ら “ コ ピ ー 元 (C) ” に
“D:¥disk7¥Win2000¥Jp”を入力し, O K ボタン
をクリックしてください。
O K ボタンをクリックしてもインストールが開
始されない場合は, 参照(R)... ボタンをクリッ
ク し , “D:¥disk7¥Win2000¥Jp¥Mqbf2k.sys ” フ ァ
イルを直接指定してから O K ボタンをクリック
してください。
(上記で説明した“D:”は CD-ROM ドライブ名です。
使用する CD-ROM ドライブ名を入力してください。)
備
考
FD を使用してドライバのインストールを行う場
合,“コピー元(C)”に“A:¥Win2000¥Jp”を入力
し, O K ボタンをクリックしてください。
O K ボタンをクリックしてもインストールが開
始されない場合は, 参照(R)... ボタンをクリッ
クし,“A:¥Win2000¥Jp¥Mqbf2k.sys ”ファイルを
直接指定してから O K ボタンをクリックしてく
ださい。
↓
(次のページへ)
18
PPC-DRV-01
第4章 インストール,アンインストール
(前ページより)
↓
⑫ 左記画面が表示されると完了です。
完 了 ボタンをクリックしてください。
↓
(完 了)
4.2 登録されるアイコン
PPC-DRV-01 をインストールすると,[スタート]−[プログラム]−[パソコン CPU]に下記
アイコンが登録されます。
アイコン
ユーティリティ名
MELSEC CC-Link ユーティリティ
MELSECNET/H ユーティリティ
MELSEC 通信関数 HELP
デバイスモニタユーティリティ
バスインターフェイス関数 HELP
パソコン CPU 設定
PPC-DRV-01
内 容
CC-Link ユーティリティを起動します。
MELSECNET/H ユ ー テ ィ リ テ ィ を 起 動 し ま
す。
MELSEC 通信関数 HELP を起動します。
デバイスモニタユーティリティを起動しま
す。
バスインターフェイス関数 HELP を起動し
ます。
パソコン CPU 設定ユーティリティを起動し
ます。
19
第4章 インストール,アンインストール
4.3 アンインストール
PPC-DRV-01 のアンインストールについて説明します。
本節で説明に使用する画面は,Windows 2000 Professional の画面を使用しています。
Windows NT Workstation 4.0 の画面とは多少異なりますが, 備
考 を参考にアンインスト
ールを実行してください。
ポイント
(1) アンインストールは必ずコントロールパネルから行ってください。
(2) 再インストールを行う場合,アンインストール実行後パソコン CPU ユニットを再起動し再インストー
ルを行ってください。
① [スタート]−[設定]−[コントロールパネル]
を開きます。
↓
② “アプリケーションの追加と削除”を開き,“プ
ログラムの変更と削除”を選択します。
左記画面が表示されたら PPC-DRV-01 を選択し,
変更/削除(C) ボタンをクリックしてください。
備
考
Windows NT Workstation 4.0 使用時は PPC-DRV-01
を選択し, 追加と削除(R)... ボタンをクリック
します。
↓
③ 左記画面が表示されますので, はい(Y)
ボタン
をクリックし,アンインストールを開始します。
↓
④ アンインストールが完了したら, O K
ボタンを
クリックます。
↓
(完 了)
20
PPC-DRV-01
第4章 インストール,アンインストール
4.4 FD からインストールする方法
PPC-DRV-01 を FD からインストールを行う場合のインストール方法について説明します。
事前に CD-ROM ドライブと FD ドライブを持つパソコンを準備してください。
CD-ROM には FD へコピーしやすいように 1 枚の FD へコピーできる容量ごとにフォルダが作成さ
れています。
エクスプローラで CD-ROM ドライブを選択すると Disk 1∼Disk7 が表示されますので,フォルダ
数分のフォーマットした FD を準備してください。
(1) FD にコピーを行う
PPC-DRV-01 がセットされているドライブを選択し
ます。
次に PPC-DRV-01 の Disk 1 の中のファイルをすべて
選択して FD にコピーします。
Disk 1 のコピーが完了したら,同様の操作方法で
他のディレクトリ中のファイルもコピーしてくださ
い。
FD 用の Setup.exe は Disk 1 の中に入っていますの
で CD-ROM のルートディレクトリにある Setup.exe
のコピーは不要です。
(2) コピー完了
FD にコピー完了後,インストールを行うパソコン
CPU ユニットに FD ドライブユニットを装着し,コ
ピーした FD から PPC-DRV-01 のインストールを行い
ます。
PPC-DRV-01(CD-ROM)
FD(Disk 1∼Disk 7) インストール操作の詳細は“4.1.2 インストール”
を参照してください。
(3) FD の使用について
コピーを完了した各 FD は,左記のインストール時
に使用します。
PPC-DRV-01(ユーティ
リティ)のインストー
ル時に使用します。
Disk 1∼Disk 6
PPC-DRV-01(ドライバ)
のインストール時に使
用します。
Disk 7
PPC-DRV-01
21
第4章 インストール,アンインストール
22
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
第 5 章 ユーティリティの操作
5.1 ユーティリティの共通操作
各ユーティリティにおける共通の操作について説明します。
5.1.1 ユーティリティを起動する
ユーティリティを起動するには,[スタート]−[プログラム]−[パソコン CPU]メニュー
内にある,下記メニューをクリックすることにより起動することができます。
CC-Linkユーティリティを起動します。
MELSECNET/Hユーティリティを起動します。
MELSEC通信関数HELPを起動します。
デバイスモニタユーティリティを起動します。
バスインタフェース関数HELPを起動します。
パソコンCPU設定ユーティリティを起動します。
PPC-DRV-01
23
第5章 ユーティリティの操作
5.1.2 ユーティリティを終了する
ユーティリティの終了方法について説明します。
(1) パソコン CPU 設定ユーティリティ,CC-Link ユーティリティおよび MELSECNET/H ユーティ
リティを終了する場合は,ユーティリティ画面の下にある 終了 または 閉じる ボタンを
クリックします。
クリック!
(2) デバイスモニタユーティリティを終了する場合は,メニューバーの[メニュー]−[終了]
をクリックします。
ダイアログボックスが表示されますので, はい ボタンをクリックしてください。
クリック!
24
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.1.3 ヘルプ画面を表示する
ユーティリティのヘルプ画面の表示方法について説明します。
(1) パソコン CPU 設定ユーティリティ,CC-Link ユーティリティおよび MELSECNET/H ユーティ
リティのヘルプ画面を表示させるには,ユーティリティ画面右下の ヘルプ ボタンをクリ
ックします。
クリック!
(2) デバイスモニタユーティリティを表示させるには,メニューバーの[ヘルプ]−[ヘルプ]
メニューをクリックします。
クリック!
PPC-DRV-01
25
第5章 ユーティリティの操作
5.1.4 バージョンを確認する
ユーティリティのバージョンを確認する方法について説明します。
(1) パソコン CPU 設定ユーティリティ,CC-Link ユーティリティおよび MELSECNET/H ユーティ
リティのバージョンを確認する場合は,“バージョン情報”タブをクリックします。
クリック!
(2) デバイスモニタユーティリティを表示させるには,メニューバーの[ヘルプ]−[バージ
ョン情報]メニューをクリックします。
クリック!
26
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.2 パソコン CPU 設定ユーティリティ
パソコン CPU 設定ユーティリティの操作について説明します。
5.2.1 操作手順
パソコン CPU 設定ユーティリティの操作手順について説明します。
開 始
パソコンCPUユニットの状態を確認する。
パソコンCPUユニットを使用するために必要なシステム
設定を行う。
・・・5.2.2参照
・・・5.2.3参照
マルチCPUシステム構成する場合,マルチCPUシステムを
・・・5.2.5参照
構築するために必要な設定を行う。
基本ベースユニット,増設ベースユニットのI/O割付を
行う。
各ユニットのスイッチ設定,詳細設定を行う。
・・・5.2.4(1)参照
・・・5.2.4(2),(3)参照
マルチCPUシステムの各CPUにアクセスを行う場合,各
CPUと通信できるか通信診断を行う。
・・・5.2.6参照
パソコンCPUユニットが管理している各ユニットが正常
に動作しているかモニタする。
・・・5.2.7参照
パソコンCPU設定ユーティリティの設定データを保存す
る。
・・・5.2.8参照
終 了
PPC-DRV-01
27
第5章 ユーティリティの操作
5.2.2 パソコン CPU ユニット情報画面の操作
パソコン CPU ユニットの動作状態,設定状態およびエラー情報を表示します。
項 目
内 容
パソコン CPU ユニットの LED 状態を表示します。
LED 情報
LED の詳細については“PPC-CPU686(MS)ユーザーズマニュアル”を参照し
てください。
パソコン CPU ユニットのトグルスイッチ状態を表示します。
トグルスイッチ情報
トグルスイッチの詳細については“PPC-CPU686(MS)ユーザーズマニュアル”
を参照してください。
パソコン CPU ユニットの DIP スイッチ状態を表示します。
DIP スイッチ情報
DIP スイッチの詳細については“PPC-CPU686(MS)ユーザーズマニュアル”
を参照してください。
パソコン CPU ユニットでエラーが発生した場合,該当するエラーLED を点
灯させます。
各 LED 点灯時のエラーの詳細内容および処置方法については“8.2 エラー
エラー情報
LED 点灯時の対処方法”を参照してください。
エラーコード
適用 ボタン
エラーLED 点灯時にエラーLED のエラーコードを表示します。
パソコン CPU 設定ユーティリティで設定した内容をパソコン CPU ユニット
に書込みます。
ポイント
パソコン設定ユーティリティの設定内容を変更した場合, 適用 ボタンをクリックし,設定情報をパソコ
ン CPU ユニットに書込んでください。
28
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.2.3 システム設定画面の操作
パソコン CPU ユニットの各種システム情報の設定を行います。
ポイント
(1) マルチ CPU システム構成時は、QCPU ( Q モード ) で設定したマルチ CPU パラメータを流用してくだ
さい。マルチ CPU パラメータを流用することにより、パソコン CPU ユニットの設定内容と各シーケン
サ CPU の設定内容の不一致を未然に防ぐことができます。
(2) マルチ CPU システム構成時は、“マルチ CPU 設定”画面の設定を行ってからシステム設定を行ってく
ださい。
(1) システム設定画面
項 目
空きスロット点数
ユニット同期設定
STOP→RUN 時の出力モード
内 容
基本ベースユニット,増設ベースユニットの空きスロット
を,1 スロットあたり何点とするか設定します。
PPC-DRV-01 の立ち上がりをインテリジェント機能ユニット
の立ち上がりと同期させるか設定します。
パソコン CPU ユニットのトグルスイッチを STOP から RUN に
切り換えたときの出力(Y)状態を設定します。
“ヒューズ断エラー”,“I/O ユニット照合エラー”,“PC
エラーチェック
カード 1 バッテリエラー”,“PC カード 2 バッテリエラー”
および“ハードディスクユニット温度警告”を検出するか
設定します。
WDT(ウォッチドグタイマ)設定
エラー時の運転モード
PPC-DRV-01
システム WDT の時間を設定します。
“エラーチェック”にて設定したエラーを検出した場合,
出力を停止するか続行するかを設定します。
29
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
割込みイベントの割付,インテリジェント機能ユニットの
インテリジェント機能ユニット設定
先頭 I/O No.および先頭 SI No.を設定します。
詳細は,“(2) 割込みイベント設定画面”を参照してくだ
さい。
インテリジェント機能ユニットの初期データを保存したプ
初期設定ファイルの読出し ロジェクトを読み出します。
インテリジェン
ト
ボタン
マルチ CPU パラメータ流用方法”を参照してください。
機能ユニットの
初期設定
詳細については“5.2.9 初期設定ファイルの読出しおよび
設定一覧
クリア ボタン
適用 ボタン
プロジェクトから読み出した,インテリジェント機能ユニ
ットの初期データを一覧で表示します。
設定一覧の情報をクリアします。
パソコン CPU 設定ユーティリティで設定した内容をパソコ
ン CPU ユニットに書込みます。
ポイント
パソコン設定ユーティリティの設定内容を変更した場合, 適用 ボタンをクリックし,設定情報をパソコ
ン CPU ユニットに書込んでください。
30
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
(2) 割込みイベント設定画面
“システム設定”画面の 割込イベント設定 ボタンをクリックすることにより,下記ダイアロ
グボックスが表示され,割込みイベント
*1
用データを設定することができます。
項 目
割込みイベント先頭 No.
割込みイベント個数
先頭 I/O No.
内 容
インテリジェント機能ユニットからの割込みを受けて発生する割込み通知用
イベントの先頭 No.を設定します。
インテリジェント機能ユニットからの割込みを受けて発生する割込み通知用
イベントの個数を設定します。
インテリジェント機能ユニットの先頭 I/O No.を設定します。
インテリジェント機能ユニットの先頭 SI No.(割込み要因 No.)を設定しま
先頭 SI No.
す。
チェック ボタン
設定した内容が正しいかどうかチェックします。
設定終了 ボタン
本画面の設定内容を保存して終了します。
キャンセル ボタン
本画面の設定内容を保存せずに終了します。
*1:割込みイベントはインテリジェント機能ユニットからの割込みを受けて発生する割込み通知用のイベン
トです。
下記に割込みイベント番号および割込み要因を示します。
割込み
イベント
割込み要因
優先順位
No.
0
1 点目
237
1
2 点目
238
3 点目
239
2
QI60 による割込み
3
4 点目
240
4
5 点目
241
PPC-DRV-01
31
第5章 ユーティリティの操作
割込み
イベント
割込み要因
優先順位
No.
5
6 点目
242
6
7 点目
243
7
8 点目
244
8
9 点目
245
9
10 点目
246
11 点目
247
11
12 点目
248
12
13 点目
249
13
14 点目
250
14
15 点目
251
15
16 点目
252
停止するエラー全般
1
10
16∼31
QI60 による割込み
未使用
32
エラー発生割込み
33
未使用
34
エラー発生割込み
UNIT VERIFY ERR.
FUSE BREAK OFF
2
SP. UNIT ERROR
40∼49
未使用
パラメータでどのインテ
50∼255
インテリジェント機能ユニット割込み
リジェント機能ユニット
が使用するかを設定す
18∼223
る。
32
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.2.4 I/O 割付設定画面の操作
パソコン CPU ユニットが装着されている,基本ベースユニットおよび増設ベースユニットの I/O
割付設定を行います。
ポイント
(1) マルチ CPU システム構成時は,QCPU(Q モード)で設定したマルチ CPU パラメータを流用してくださ
い。
マルチ CPU パラメータを流用することにより,パソコン CPU ユニットの設定内容と各シーケンサ CPU
の設定内容の不一致を未然に防ぐことができます。
(2) マルチ CPU システム構成時は,“マルチ CPU 設定”画面の設定を行ってから I/O 割付設定を行ってく
ださい。
(1) I/O 割付設定画面
項 目
内 容
スロット
スロット No.を表示します。
種 別
装着しているユニット種別を設定します。
形 名
装着しているユニットの形名入力します。
点 数
各スロットの入出力点数を設定します。
I/O 割付 先頭 XY
各スロットの入出力番号を設定します。
スイッチ設定 ボ タ “スイッチ設定画面”を表示します。
ン
詳細設定 ボタン
詳細は“(2) スイッチ設定画面”を参照してください。
“詳細設定画面”を表示します。
詳細は“(3) 詳細設定画面”を参照してください。
PPC-DRV-01
33
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
ベース形名
使用しているベースユニットの形名を入力します。
電源ユニット形名
装着している電源ユニットの形名を入力します。
増設ケーブル形名
使用している増設ケーブルの形名を入力します。
スロット数
使用しているベースユニットのスロット数を設定します。
ベースユニットの装着可能スロット数でベースユニットの割付を行いま
基本設定 ベース
自 動
モード
す。
入出力番号は使用しているベースユニットに装着できるユニット数分で割
り付けます。
詳 細
“I/O 割付”にて装着可能ユニット数をベースユニットごとに設定します。
8枚固定 ボタン
使用するベースユニットのスロット数を一括で 8 枚固定とします。
12枚固定 ボタン
使用するベースユニットのスロット数を一括で 12 枚固定とします。
マルチ CPU システムを構成している他のシーケンサ CPU にて設定した I/O
マルチCPUパラメータ流用
ボタン
割付設定のデータを流用します。
詳細については“5.2.9 初期設定ファイルの読出しおよびマルチ CPU パラ
メータ流用方法”を参照してください。
デフォルト ボタン
適用 ボタン
“I/O 割付設定”画面の設定内容を初期化します。
パソコン CPU 設定ユーティリティで設定した内容をパソコン CPU ユニット
に書込みます。
ポイント
パソコン設定ユーティリティの設定内容を変更した場合, 適用 ボタンをクリックし,設定情報をパソコ
ン CPU ユニットに書込んでください。
34
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
(2) スイッチ設定画面
“I/O 割付設定”画面の スイッチ設定 ボタンをクリックすることにより,下記ダイアログボ
ックスが表示され,インテリジェント機能ユニットのスイッチ設定を行うことができます。
項 目
内 容
スロット
“I/O 割付設定”画面にて設定したスロット No.を表示します。
種 別
“I/O 割付設定”画面にて設定した種別を表示します。
形 名
“I/O 割付設定”画面にて設定した形名を表示します。
スイッチ 1∼スイッチ 5
インテリジェント機能ユニットのスイッチ 1∼5 の内容を設定します。
設定終了 ボタン
本画面の設定内容を保存して終了します。
キャンセル ボタン
本画面の設定内容を保存せずに終了します。
PPC-DRV-01
35
第5章 ユーティリティの操作
(3) 詳細設定画面
“I/O 割付設定”画面の 詳細設定 ボタンをクリックすることにより,下記ダイアログボック
スが表示され,各ユニットの詳細設定を行うことができます。
項 目
内 容
スロット
“I/O 割付設定”画面にて設定したスロット No.を表示します。
種 別
“I/O 割付設定”画面にて設定した種別を表示します。
形 名
“I/O 割付設定”画面にて設定した形名を表示します。
エラー時出力モード
エラー発生時の出力モードを設定します。
H/W エラー時 CPU 動作モード
ハードウェアエラー発生時の CPU の動作モードを設定します。
I/O 応答時間
I/O 応答時間を設定します。
管理 CPU *1
各ユニットの管理 CPU を設定します。
設定終了 ボタン
本画面の設定内容を保存して終了します。
キャンセル ボタン
本画面の設定内容を保存せずに終了します。
*1:マルチ CPU システム構成時は,パソコン CPU ユニットの設定と各シーケンサ CPU の設定を同一設定とし
てください。
36
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.2.5 マルチ CPU 設定画面の操作
マルチ CPU システム構成時に必要な各設定を行います。
ポイント
(1) マルチ CPU システム構成時は,QCPU(Q モード)で設定したマルチ CPU パラメータを流用してくださ
い。
マルチ CPU パラメータを流用することにより,パソコン CPU ユニットの設定内容と各シーケンサ CPU
の設定内容の不一致を未然に防ぐことができます。
(2) パソコン設定ユーティリティの設定内容を変更した場合, 適用 ボタンをクリックし,設定情報をパ
ソコン CPU ユニットに書込んでください。
(3) Q12PHCPU および Q25PHCPU では、オンラインユニット交換機能をサポートしています。Q12PHCPU およ
び Q25PHCPU とパソコン CPU とをマルチ CPU 構成とした場合、Q12PHCPU および Q25PHCPU にてオンライ
ンユニット交換を実行するためには、マルチ CPU 設定にてオンラインユニット交換設定を許可に設定
する必要があります。
PPC-DRV-01
37
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
マルチ CPU システムを構成しているシーケンサ CPU および
CPU 台数
パソコン CPU ユニットの合計台数を設定します。
グループ外の入出力設定
グループ外の入出力を取り込むかどうか設定します。
動作モード
各シーケンサ CPU 停止エラー時の動作モードを設定します。
リフレッシュ
設定
設定切替
登録されているリフレッシュ設定内容を選択します。
各 CPU 送信範 各シーケンサ CPU がデータの送信に使用する共有メモリの点数を
囲
指定します。
オンラインユニット交換設定
オンラインユニット交換設定
他の CPU でオンライン交換の許可を指定します。
(マルチ CPU 時は、各 CPU で同一に設定してください)
マルチ CPU システムを構成している他のシーケンサ CPU にて設定したマル
マルチCPUパラメータ流用 ボ チ CPU 設定のデータを流用します。
タン
詳細については“5.2.9 初期設定ファイルの読出しおよびマルチ CPU パラ
メータ流用方法”を参照してください。
適用 ボタン
パソコン CPU 設定ユーティリティで設定した内容をパソコン CPU ユニット
に書込みます。
5.2.6 通信設定画面の操作
マルチ CPU システムへアクセスを行うための論理局番の設定および論理局番で設定した各 CPU
との通信診断を行います。
38
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
論理局番
設定または変更を行う論理局番を設定します。(設定範囲:1∼64)
対象 CPU
アクセスを行うシーケンサ CPU の号機番号を設定します。
設定一覧
論 理 局 番 設定 ボタン
設定 *1
論理局番の設定内容一覧を表示します。
論理局番の設定内容を設定一覧に登録します。
削除する行を設定一覧から選択し, 削除 ボタンをクリックすると登録さ
削除 ボタン
れている論理局番を削除することができます。(変更する行をダブルクリ
ックしても同様の動作が行えます。)
通信診断
論理局番
通信診断を行う論理局番を選択します。
通信診断回数
通信診断を行う回数を選択します。
診断実行回数
通信診断を行った回数を表示します。
結 果
通信診断の結果を表示します。
平均通信時間
通信にかかった時間を表示します。
エラーコード
診断結果のエラーコードを表示します。
診断実行 ボタン
(
通信診断を実行します。
診断中止 ボ タ 通信診断中は 診断中止 ボタンとなり,通信診断を停止することができま
ン)
適用 ボタン
す。
パソコン CPU 設定ユーティリティで設定した内容をパソコン CPU ユニット
に書込みます。
*1:デフォルト設定にて CPU 番号 1,2,3 が論理局番 1,2,3 に設定されています。
論理局番を変更する必要がない場合,デフォルト設定のまま使用することが可能です。
ポイント
パソコン設定ユーティリティの設定内容を変更した場合, 適用 ボタンをクリックし,設定情報をパソコ
ン CPU ユニットに書込んでください。
PPC-DRV-01
39
第5章 ユーティリティの操作
5.2.7 ユニットモニタ画面の操作
ユニットの入出力状態およびバッファメモリをモニタします。
項 目
内 容
スロット No.
モニタを行うユニットのスロット No.を入力します。
種 別
装着しているユニットの種別を表示します。
バッファメモリアドレス
入 力
インテリジェント機能ユニットのモニタを行うバッファメモリアドレスを入力
します。
“スロット No.”で指定したユニットの入力状態(X)を表示します。
“スロット No.”で指定したユニットの出力状態(Y)を表示します。
出 力
ダブルクリックすることにより強制出力を行うことができます。
“スロット No.”で指定したインテリジェント機能ユニットのバッファメモリ状
バッファメモリ
態を表示します。
ダブルクリックすることによりバッファメモリへ強制書込みを行うことができ
ます。
表示形式
10 進数
“バッファメモリ”のデータ表示形式を 10 進数に変更します。
16 進数
“バッファメモリ”のデータ表示形式を 16 進数に変更します。
モニタ ボタン
モニタを開始します。
停止 ボタン
モニタを停止します。
適用 ボタン
パソコン CPU 設定ユーティリティで設定した内容をパソコン CPU ユニットに書
込みます。
40
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.2.8 設定データの読出し,保存方法
パソコン CPU 設定ユーティリティの設定データの保存方法,および保存した設定データの読出
し方法について説明します。
(1) 起動手順
パソコン CPU 設定ユーティリティのタイトルバーを右クリックし,“設定の読出し”また
は“設定の保存”を選択します。
右クリック!
設定の読出しまたは
設定の保存を選択する。
(2) 画面説明
パソコン CPU 設定ユーティリティの設定内容を読出し(または保存)します。
項 目
内 容
ファイル名の場所
設定ファイルを読出す(または保存する)場所を選択します。
ファイル名
読出す(または保存する)ファイル名を入力します。
開く ボ タ ン ( 保存 ボ タ
入力したファイル名の読出し(または保存)します。
ン)
キャンセル ボタン
PPC-DRV-01
読出し(または保存)を行わずに終了します。
41
第5章 ユーティリティの操作
5.2.9 初期設定ファイルの読出しおよびマルチ CPU パラメー
タ流用方法
インテリジェント機能ユニットの初期設定ファイルの読出し方法およびマルチ CPU パラメータ
の流用方法について説明します。
(1) 画面説明
初期設定ファイルの読出し ボタンおよび マルチCPUパラメータ ボタンをクリックすると
下記画面が表示され,設定データのプロジェクトを選択することができます。
項 目
内 容
プロジェクトのドライブ
プロジェクトがあるドライブを選択します。
ドライブ/パス
プロジェクトのあるドライブおよびパスを入力します。
プロジェクト名
読出すプロジェクト名を入力します。
開く ボタン
プロジェクトを読出します。
キャンセル ボタン
プロジェクトの読出しを行わずに終了します。
(2) 設定データ流用時の注意事項
(a) パソコン CPU ユニット以外のパソコンで設定した GX Developer の設定データは,パソ
コン CPU ユニットへ移動する場合,GX Developer のプロジェクトフォルダごとパソコ
ン CPU ユニットへ移動してください。
ファイルのみの移動を行うとプロジェクトの指定を行うことができません。
(b) GX Configurator-QP にて設定した位置決めユニットの各パラメータは,パソコン CPU
ユニットでは使用できません。
バスインターフェイス関数を使用し,位置決めユニットのバッファメモリへ各パラメ
ータを書込んでください。
42
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.3 CC-Link ユーティリティ
CC-Link ユーティリティの操作について説明します。
5.3.1 操作手順
CC-Link ユーティリティの操作手順について説明します。
開 始
CC-Linkユーティリティにて設定,モニタを行う。
パソコンCPUユニットが管理するCC-Linkユニットの一覧
・・・5.3.2参照
を,ユニット一覧画面にて確認する。
ユニット情報画面にて自局設定および各種設定項目設定
・・・5.3.3参照
する。
自局の回線状態を確認する場合,回線モニタ(自局)に
・・・5.3.4参照
て回線状態を確認する。
他局の回線状態を確認する場合,回線モニタ(他局)
にて確認する。
・・・5.3.5参照
マルチCPUシステムにアクセスする場合,相手先設定画
面にて論理局番の設定を行う。
・・・5.3.6参照
ネットワークテストを行う場合,テスト画面にてネット ・・・5.3.7参照
ワークテストを行う。
終 了
PPC-DRV-01
43
第5章 ユーティリティの操作
5.3.2 ユニット一覧画面の操作
CC-Link ユニットに設定されているハードウェア情報を表示します。
項 目
内 容
チャネル No.
各 CC-Link ユニットのチャネル No.を表示します。
ユニット形名
CC-Link ユニットの形名を表示します。
先頭 I/O No.
CC-Link ユニットの先頭 I/O No.を表示します。
製品情報
CC-Link ユニットの製品情報を表示します。
44
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.3.3 ユニット情報画面の操作
装着されている CC-Link ユニットについて,各種情報の表示と設定を行います。
(1) ユニット情報画面
①
②
項 目
チャネル
内 容
使用するチャネルを選択します。
①(局 番)
自局の局番を表示します。
②(局種別)
自局の設定が局種別を設定,表示します。
自局設定 占有局数
自局が占有する局数を設定します。
異常時入力データ
データリンク異常時の入力データ状態を設定します。
伝送速度
自局の伝送速度設定を表示します。
PPC-DRV-01
45
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
CC-Link ユニットの動作状態を表示します。
LED 名称
RUN
CC-Link システム正常
ERR.
交信異常
MST
マスタ局
LOCAL
ローカル局
CPU R/W
交信中
SW
スイッチ設定エラー
M/S
マスタ局重複エラー
PRM
パラメータエラー
TIME
LED 状態
詳 細
LINE
L RUN
ケーブルの断線または伝送路がノイズの影響を受け,全
局からの応答が無くなった。
ケーブル断線エラー
データリンク実行中
点灯時:交信エラー
L ERR.
点滅時:終端抵抗の付け忘れ。
CC-Link ユニット,CC-Link 専用ケーブルがノイ
ズの影響を受けている。
156k
625k
2.5M
設定されているボーレートの LED が点灯する。
5M
10M
モード設定
更新 ボタン
パラメータ設定 ボタン
TEST
オフラインテスト実行中
SD
データ送信中
RD
データ受信中
CC-Link ユニットのモード設定,現在値を表示します。
CC-Link ユーティリティで設定した内容を更新します。
パラメータ設定を行います。(マスタ局設定時のみ選択可能)
詳細は“(2) パラメータ設定画面”を参照してください。
ネットワークパラメータクリア “パラメータ設定”画面で設定した,すべてのチャネルのパラメータを
ボタン
初期化します。
ポイント
設定内容を変更した場合, 更新 ボタンをクリックし,設定情報をパソコン CPU ユニットに書込んでくだ
さい。
46
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
(2) パラメータ設定画面
①
項 目
接続台数
内 容
CC-Link システムに接続するユニットの台数を設定します。
クリックすることにより下記ダイアログを表示します。
詳細設定 ボタン
台 数
接続台数で設定した台数を表示します。
局 番
局番を表示します。
占有局数
占有局数(1∼4 局)を設定します。
局種別
局種別(リモート I/O 局,リモートデバイス局,インテリジェント局)を
設定します。
ユニットの状態を設定します。
項 目
予約局無効局設定
内 容
予約局
予約局として設定
無効局
エラー無効局として設定
設定なし 設定なし
インテリジェント用
バッファ指定
PPC-DRV-01
送 信 送信エリアを指定します。(ワード単位)
受 信 受信エリアを指定します。(ワード単位)
自 動 自動更新エリアを指定します。(ワード単位)
47
第5章 ユーティリティの操作
項 目
①(画面切換えボタン)
数値入力パッドの使用
内 容
接続台数が 11 台以上の場合,“パラメータ設定”画面の情報を切り換えま
す。
チェックを入れると数値入力パッドが使用可能になります。
OK ボタン
パラメータの設定を更新し終了します。
キャンセル ボタン
パラメータの設定を更新せずに終了します。
更新 ボタン
パラメータの設定を更新します。
オールクリア ボタン
パラメータの設定を消去し,設定を初期状態に戻します。
ポイント
設定内容を変更した場合, 更新 ボタンをクリックし,設定情報をパソコン CPU ユニットに書込んでくだ
さい。
5.3.4 回線モニタ(自局)画面の操作
自局の回線状態のモニタを行います。
ポイント
エラー発生でモニタが停止した場合,モニタを開始するには一度“回線モニタ(自局)”以外の画面を表
示し,再度“回線モニタ(自局)”画面を表示させてください。
48
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
チャネル No.
チャネル No.を表示します。
局 番
自局の局番を表示します。
局種別
自局の局種別を表示します。
データリンクの起動状態をモニタし,表示します。
状 態
イニシャル状態
内 容
初期状態にある。
パラメータ受信待ち状態 パラメータを受信していない。
データリンク起動状態
データリンク中
データリンクを実行している。
データリンク停止
データリンクを停止している。
マスタ局からの問い合わせがなく,解列状
解列中(ポーリングなし)
態にある。
解列中(回線異常)
回線異常により解列状態にある。
解列中(その他)
その他の要因により解列状態にある。
回線テスト実施中
回線テストが実行されている。
パラメータ設定テスト実 マスタ局からのパラメータ設定テストの実
施中
施中。
自動復列処理中
自動的に復列処理中。
リセット中
ユニットのリセット中
エラー状態をモニタし,表示します。
状 態
エラー状態
内 容
正 常
正常状態。
伝送路異常検出
伝送路の異常を検出した。
パラメータ異常検出
パラメータの異常を検出した。
CRC エラー検出
CRC エラーを検出した。
タイムアウトエラー検出 タイムアウトエラーを検出した。
リンクスキャンタイ
ム
PPC-DRV-01
アボートエラー検出
CC-Link ユニットの異常を検出した。
設定異常検出
設定の異常を検出した。
その他の異常検出
その他の要因の異常を検出した。
最 大 リンクスキャンタイムの最大値を表示する。(1ms 単位)
現 在 リンクスキャンタイムの現在値を表示する。(1ms 単位)
最 小 リンクスキャンタイムの最小値を表示する。(1ms 単位)
49
第5章 ユーティリティの操作
5.3.5 回線モニタ(他局)画面の操作
他局の回線状態を表示します。
ポイント
(1) 回線モニタ(他局)は,自局の状態が“データリンク中”の場合に限りモニタを行います。
(2) エラー発生でモニタが停止した場合,モニタを開始するには一度“回線モニタ(他局)”以外の画面
を表示し,再度“回線モニタ(他局)”画面を表示させてください。
①
項 目
内 容
チャネル
使用するチャネルを設定します。
自局情報
自局の情報を表示します。
局 番
設定されている局番を表示します。
占有局数
占有している局数を表示します。
設定されている局の種別を表示します。
表 示
①(他局の状態)
局種別
50
内 容
リモートデバイス局 リモートデバイス局
リモート I/O 局
リモート I/O 局
インテリジェント
インテリジェント局,ローカル局
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
他局の状態を表示します。
表 示
状 態
内 容
正常交信中
正 常
交信中断中
交信が中断している。
リンク異常
リンクがエラーとなっている。
WDT エラー
WDT エラーが発生。
ヒューズ断エラー ヒューズ断になった局がいる。
①(他局の状態)
予約局
局番重複エラー
局番が重複している。
スイッチ変化
スイッチが変更された。
予約局を表示します。
エラー無効局を表示します。
エラー無効
局
表 示
内 容
エラー無効局
設定あり
(空き)
設定なし
エラー無効局を表示します。
トランジェ
ントエラー
表 示
内 容
トランジェントエラー
エラーあり
(空き)
エラーなし
他局の交信状態を一覧で表示します。
他局交信状態一覧 ボタン
PPC-DRV-01
51
第5章 ユーティリティの操作
5.3.6 相手先設定画面の操作
マルチ CPU システムにアクセスするための論理局番の設定を行います。
項 目
内 容
チャネル
相手先設定を行うチャネルを選択します。
論理局番
設定または変更を行う論理局番を入力します。(設定範囲:65∼239)
局 番
マルチ CPU システムが管理している CC-Link ユニットの局番を入力します。
対象 CPU
アクセスを行う対象 CPU を入力します。
設定 ボタン
設定した内容を相手先一覧に登録します。
変更する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されているデータを変
変更 ボタン
更することができます。(変更する行をダブルクリックしても同様の動作
が行えます。)
削除 ボタン
削除する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されている論理局番を
削除することができます。
52
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.3.7 テスト画面の操作
装着している CC-Link ユニットのテストを行います。
ポイント
(1) ネットワークテストおよび回線テストは,CC-Link ユニットがオンライン時に実施するようにしてく
ださい。
オフライン時にネットワークテストおよび回線テストを実施するとエラーが発生します。
(2) 回線テスト(局指定)は,回線テスト(全局)で異常が発生した場合に行います。
回線テスト(全局)が正常であれば,回線テスト(局指定)を行う必要はありません。
項 目
内 容
チャネル
テストを行うチャネルを選択します。
自局情報
自局の情報を表示します。
テストを行う項目を選択します。
表 示
テスト項目
ネットワークテスト
回線テスト
PPC-DRV-01
内 容
データリンクの開始,停止のテストを行いま
す。
接続局がデータリンクできる状態であるかのテ
ストを行います。(マスタ局時のみ選択可能)
53
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
クリックすることにより下記ダイアログボックスを表示します。
<ネットワークテスト>
<回線テスト>
データリンクを起動する
場合に選択します。
データリンクを停止する
場合に使用します。
テストを行わずにダイアログ
ボックスを閉じます。
回線テストを全局(1∼64局)に対して
行う場合に選択します。
局番を指定して回線テストを
行う場合に選択します。
テストを行う局番(1∼64局)
を指定します。(局指定時のみ)
クリックすると,テストを実行します。
テストを行わずにダイアログ
ボックスを閉じます。
テスト結果
開始 ボタン
54
クリックすると,テストを実行します。
テスト結果(局指定)
テスト結果(全局)
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.4 MELSECNET/H ユーティリティ
MELSECNET/H ユーティリティの操作について説明します。
5.4.1 操作手順
MELSECNET/H ユーティリティの操作手順について説明します。
開 始
MELSECNET/Hユーティリティにて設定,モニタを行う。
パソコンCPUユニットが管理するMELSECNET/Hユニットの一覧を,ユ
・・・5.4.2参照
ニット一覧画面にて確認する。
ユニット情報画面にて自局情報および各設定項目を設定する。
・・・5.4.3参照
MELSECNET/Hユニットを管理局として使用する場合,共通パラメー
タ設定画面にて共通パラメータの設定を行う。
・・・5.4.5参照
ルーチングパラメータが必要な場合,ルーチングパラメータ設定画
・・・5.4.4参照
面にて設定を行う。
自局の回線状態を確認する場合,回線モニタ画面にて確認する。
・・・5.4.6参照
各局の状態を確認する場合,各局状態画面にて確認する。
・・・5.4.7参照
エラー履歴を確認する場合,エラー履歴モニタ画面にて確認する。 ・・・5.4.8参照
マルチCPUシステムへアクセスする場合,相手先設定画面にてアク
セス先を確認する。
・・・5.4.9参照
終 了
PPC-DRV-01
55
第5章 ユーティリティの操作
5.4.2 ユニット一覧画面の操作
MELSECNET/H ユニットに設定されているハードウェア情報を表示します。
項 目
内 容
チャネル No.
各 MELSECNET/H ユニットのチャネル No.を表示します。
ユニット形名
MELSECNET/H ユニットの形名を表示します。
先頭 I/O No.
MELSECNET/H ユニットの先頭 I/O No.を表示します。
製品情報
MELSECNET/H ユニットの製品情報を表示します。
56
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.4.3 ユニット情報画面の操作
装着されている MELSECNET/H ユニットについて,各種情報の表示と設定を行います。
項 目
チャネル
自局情報
内 容
使用するチャネルを選択します。
ネットワーク No.
自局のネットワーク No.を設定します。
グループ No.
自局のグループ No.を設定します。
局 番
自局に設定されている局番を表示します。
管理局/通常局
自局を管理局または通常局に設定します。
MELSECNET/H ユニットの動作状態を表示します。
LED 名称
LED 状態
更新 ボタン
PPC-DRV-01
詳 細
RUN
データリンク正常
MNG
スイッチ設定異常
S.MNG
サブ管理局
D.LINK
データリンク中
T.PASS
バトンパス実行中
SW.E
スイッチ設定異常
M/S.E.
局番,管理局の重複エラー
PRM.E
パラメータエラー
CRC
コードチェックエラー
OVER
データ取込み遅延エラー
AB.IF
受信データがすべて 1
TIME
タイムオーバー
DATA
受信データエラー
UNDER
送信データエラー
LOOP
正/副ループ受信エラー
QJ71BR11使用時
チャネルに設定されている MELSECNET/H ユニットの情報を更新します。
57
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
MELSECNET/H ユニットのモード設定を行い,現在の設定状態を表示します。
モード
内 容
オンライン自動復列有り
モード
ボーレート
通常の通信時に使用します。
ネットワークに接続されていない状態とな
オフライン
ります。
正ループテスト
正ループの状態を検査します。
副ループテスト
副ループの状態を検査します。
局間テスト(実行局)
局間テストを行います。
局間テスト(被実行局)
局間テストを行います。
MELSECNET/H ユニットの伝送速度設定を表示します。
MELSECNET/H ユニットを接続するネットワークを選択します。
ボーレートで“25Mbps”が表示されている場合,“MNET/H モード”固定と
なります。
NET モード
NET モード
MNET/H モード
内 容
MELSECNET/H 接続時に選択します。
MNET/10 モード MELSECNET/10 接続時に選択します。
管理局が復列する場合の局種別を指定します。
MELSECNET/H ユニットが管理局時のみ画面上に表示し,選択することがで
きます。
復 列
復 列
管理局として復列する
通常局として復列する
ルーチングパラメータ設定
ボタン
共通パラメータ設定 ボタン
内 容
MELSECNET/H ユニットが管理局として復列し
ます。
MELSECNET/H ユニットが通常局として復列し
ます。
“ルーチングパラメータ設定”画面を表示します。
詳細は“5.4.4 ルーチングパラメータ設定画面の操作”を参照してください。
“共通パラメータ設定”画面を表示します。
詳細は“5.4.5 共通パラメータ設定画面の操作”を参照してください。
ネットワークパラメータクリア
ボタン
“ネットワークパラメータ設定”画面および“共通パラメータ設定”画面
にて設定した,すべてのチャネルの設定内容を初期化します。
ポイント
設定内容を変更した場合, 更新 ボタンをクリックし,設定情報をパソコン CPU ユニットに書込んでくだ
さい。
58
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.4.4 ルーチングパラメータ設定画面の操作
転送先,中継先ネットワーク No.および中継先局番号の設定を行います。
ポイント
(1) ルーチングパラメータは,チャネル No.51∼54 で共用となります。
チャネル No.ごとの設定はできません。
(2) ルーチングパラメータに設定できる個数は 64 個までです。
項 目
内 容
No.
設定または変更する行の No.を入力します。
転送先ネットワーク No.
転送先ネットワーク No.を入力します。
中継先ネットワーク No.
中継先ネットワーク No.を入力します。
中継先局番
中継先局番を入力します。
設定 ボタン
設定データ
変更 ボタン
設定した内容を設定データに登録します。
今までに設定したデータ内容を一覧表示します。
変更する行を表示し,ボタンをクリックすると登録されているデータを変
更することができます。(変更する行をダブルクリックしても同様の動作
が行えます。)
削除 ボタン
チャネル
削除する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されている設定データ
を削除することができます。
設定変更を行うチャネル No.を選択します。
MELSECNET/H ユニットからルーチング機能を使用してシーケンサ CPU にア
クセスを行う場合,MELSECNET/H のみのネットワークシステムの構成時は,
チェックボックスをクリックしチェックマークを付けてください。*1
*1:ネットワーク内に MELSECNET/10 が存在する場合,チェックボックスにチェックマークを
付けないでください。
MELSECNET/H と MELSECNET/10 では,最大送信データサイズ(MELSECNET/H は 1920 バイト,
MELSECNET/10 は 960 バイト)が異なるため,MELSECNET/10 経由時にデータが切り落とさ
れる恐れがあります。
PPC-DRV-01
59
第5章 ユーティリティの操作
5.4.5 共通パラメータ設定画面の操作
データリンクを行うために必要な共通パラメータの設定を行います。
MELSECNET/H ユニットが管理局時にのみ表示,設定が可能です。
(1) B,W 設定画面
項 目
チャネル
MELSECNET/H ユニットが管理局となるネットワークの総局数(管理局も含
リンク総局数
む)を入力します。
監視時間
各局送信範囲設定
内 容
設定を行うチャネルを設定します。
リンクスキャンタイムの監視時間を設定します。
局 番
設定または変更する局番を入力します。
LB
LB(リンクリレー)の範囲を入力します。
LW
LW(リンクレジスタ)の範囲を入力します。
低速 LB
低速 LW
設定 ボタン
各局送信範囲
低速サイクリック伝送機能に使用する LB(リンクリレー)の範囲を入力し
ます。
低速サイクリック伝送機能に使用する LW(リンクレジスタ)の範囲を入力
します。
設定した内容を各局送信範囲に登録します。
設定したデータ内容を一覧で表示します。
変更する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されているデータを変
変更 ボタン
更することができます。(変更する行をダブルクリックしても同様の動作
が行えます。)
削除 ボタン
B,W設定クリア ボタン
60
削除する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されている論理局番を
削除することができます。
“共通パラメータ設定”画面に登録されている B,W 設定内容をすべて初期
化します。
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
(2) X,Y 設定画面
項 目
チャネル
ブロック 1 設定
(ブロック 2 設定)
リンク総局数
監視時間
局 番
範囲設定
設定するブロックを切り換えます。
MELSECNET/H ユニットが管理局となるネットワークの総局数(管理局を含
む)を入力します。
リンクスキャンタイムの監視時間を設定します。
I/O マスタ局
各局送信
内 容
設定を行うチャネルを設定します。
I/O マスタ局の局番を入力します。
設定または変更する局番を入力します。
各局送信範囲
I/O マスタ局(M 局)と他局間のリンクデバイス(LX,LY)を 1 対 1 で割り付
(M→L)
けます。
各局送信範囲
I/O マスタ局(M 局)と他局間のリンクデバイス(LX,LY)を 1 対 1 で割り付
(L→M)
けます。
設定 ボタン
各局送信範囲
設定した内容を各局送信範囲に登録します。
設定したデータ内容を一覧で表示します。
変更する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されているデータを変
変更 ボタン
更することができます。(変更する行をダブルクリックしても同様の動作
が行えます。)
削除 ボタン
削除する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されている論理局番を
削除することができます。
X,Y設定クリア ボタン
“共通パラメータ設定”画面に登録されている X,Y 設定内容をすべて初期
化します。
PPC-DRV-01
61
第5章 ユーティリティの操作
(3) 予約局設定画面
項 目
チャネル
局 番
62
内 容
設定を行うチャネルを設定します。
予約局の設定を行います。
チェックボックスにチェックマークが付くと,予約局として設定されます。
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
(4) 補助設定画面
項 目
チャネル
内 容
設定を行うチャネルを設定します。
コンスタントリンクスキャン
コンスタントリンクスキャンを設定します。(設定範囲:1∼500ms)
実行しない場合は何も入力しないでください。
1 スキャンの最大復列局数
1 リンクスキャン中に交信異常局が復列できる局数を設定します。
多重伝送あり
多重伝送機能を実行するときに設定します。
管理局ダウン時のサブ管理局
によるデータリンクあり
管理局移行機能を実行するときに設定します。
送信データ局単位保証指示あ
り
サイクリック伝送における局単位のリンクデータの泣き別れ防止を行うと
受信データ局単位保証指示あ きに設定します。 *1
り
1 スキャンの最 1 ネットワークが 1 リンクスキャン中に実行できるトランジェントの回数
大 ト ラ ン ジ ェ (1 ネットワーク全体の合計)を設定します。
ト ラ ン ジ ェ ン ント回数
ト設定
(有効設定回数:1∼10 回,デフォルト:2 回)
1 局の最大トラ 1 局が 1 リンクスキャン中に実行できるトランジェントの回数を設定しま
ン ジ ェ ン ト 回 す。
数
1 リンクスキャ
ンに 1 局分の
低速サイクリ
ック伝送指定
伝送を行う
(有効設定回数:1∼10 回,デフォルト:2 回)
1 リンクスキャンに 1 局の割合で他局に伝えたいデータをまとめて送信す
る場合などに設定します。
定 期 サ イ ク ル 設定された周期で低速サイクリック伝送を行います。
間隔
(有効設定周期:1∼65535 秒)
シ ス テ ム タ イ 設定された時間に従い低速サイクリック伝送を行います。
マ設定
(設定個数:年,月,日,時,分,秒)
*1:泣き別れ防止とは,位置決めユニットの現在値などの 2 ワード(32 ビット)で意味を持つリンクデー
タが,サイクリック伝送のタイミングにより 1 ワード(16 ビット)単位で新しいデータと古いデータ
に分離されることを防止することです。
PPC-DRV-01
63
第5章 ユーティリティの操作
5.4.6 回線モニタ画面の操作
自局の回線状態のモニタを行います。
ポイント
エラー発生でモニタが停止した場合,モニタを開始するには一度“回線モニタ”以外の画面を表示し,再
度“回線モニタ”画面を表示させてください。
項 目
内 容
チャネル
使用するチャネルを選択します。
自局情報
自局の情報を表示します。
自局の回線状態を文字と図形にて表示します。
また,図形は回線状態によって下記のように変更します。
<QJ71LP21-25,QJ71LP21Gの場合>
回線状態
正ループ:正常
副ループ:正常
ループバックにより
データリンク中
(次のページへ)
64
正ループ:正常
副ループ:異常
正ループ:異常
副ループ:正常
正ループ:異常
副ループ:異常
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
(前ページより)
<QJ71BR11の場合>
回線状態
回線状態に関係なく
同じ表示
ループ情報
現在のループ状態を表示します。
データリンク状態
現在のデータリンク状態を表示します。
PPC-DRV-01
65
第5章 ユーティリティの操作
5.4.7 各局状態画面の操作
各局の交信状態およびループ状態を表示します。
ポイント
エラー発生でモニタが停止した場合,モニタを開始するには一度“各局状態”以外の画面を表示し,再度
“各局状態”画面を表示させてください。
項 目
内 容
チャネル
使用するチャネルを選択します。
自局情報
自局の情報を表示します。
パラメータで設定したリンク総局数分の各局の交信状態およびループ状態を表示しま
す。
(赤色)
交信状態異常局 ・・・・バトンパスの状態異常を示します。
(黄色)
ループ状態異常局 ・・・正/副ループの状態異常を示します。
(白色)
交信状態正常局 ・・・・正常に交信している局を示します。
(青色)
指定管理局・・・・・・ 管理局に設定されている局を示します。
(水色)
現在管理局・・・・・・ 実際に管理局として動作している局を示します。
(灰色)
予約局・・・・・・・・ 予約局に設定されている局を示します。ただし,
自局がサイクリック交信を行っている時のみ有
効。
各局状態
66
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.4.8 エラー履歴モニタ画面の操作
ループエラー,通信エラーおよびトランジェント伝送エラーの履歴を表示します。
ポイント
(1) ループ切り換えデータの履歴は 16 個まで格納されます。
16 個以上になった場合は古い履歴から順に削除されます。(古い No.1 ∼ No.16 新しい)
(2) エラー発生でモニタが停止した場合,モニタを開始するには一度“エラー履歴モニタ”以外の画面を
表示し,再度“エラー履歴モニタ”画面を表示させてください。
項 目
内 容
チャネル
使用するチャネルを選択します。
自局情報
自局の情報を表示します。
ループ切り換えの要因および切り換え後の状態を表示します。(光ループ時の
み)
項 目
ループ切り換えデータ
内 容
切換要求局
ループ切り換え,ループバックを要求した局番を表示しま
す。
切換要因
ループ切り換え,ループバックを行った要因を表示します
切換後の状態 ループ切り換え後のデータリンク状態を表示します。
自局でトランジェント伝送を行ったときに発生したエラーコードを表示しま
す。
トランジェント伝送
エラー
項 目
エラー種別
PPC-DRV-01
内 容
トランジェント伝送で発生したエラーコードを表示しま
エラーコード
す。
トランジェント伝送で発生したエラーの種別を表示しま
す。
67
第5章 ユーティリティの操作
項 目
内 容
各エラーの発生回数を表示します。
項 目
内 容
ループ切り換え ループ切り換え,ループバックを行った回数を表示
回数
します。
トランジェント トランジェント伝送のエラー発生回数を表示しま
伝送エラー
す。
リトライ回数
リトライ(交信異常時の再交信)回数を表示します。
回線異常
回線異常の発生回数を表示します。
項 目
エラー履歴回数 *1
通信エラー回数
内 容
UNDER
UNDER エラーの発生回数を表示し
ます。
CRC
CRC エラーの発生回数を表示しま
す。
OVER
OVER エラーの発生回数を表示し
ます。
ショート
フレーム
ショートフレーム(データの伝文
が短すぎる)エラーの発生回数を
表示します。
アボート
AB.IF エラーの発生回数を表示し
ます。
タイムアウト
TIME エラーの発生回数を表示し
ます。
2k バイト
以上受信
DATA エラーの発生回数を表示し
ます。
DPLL エラー
DPLL(同期/変調で正常なデータ
を認識できない)エラーの発生回
数を表示します。
*1:各エラーの状態は,下記に示すリンク特殊レジスタ(SW)からも確認できます。
項 目
ループ切り換え回数
SW
項 目
SW
OVER
SW00BA H,SW00C2H
トランジェント伝送エラー SW00EE H
ショートフレーム
SW00BB H,SW00C3H
リトライ回数
SW00C8 H,SW00C9H
アボート
SW00BC H,SW00C4H
回線異常
SW00CC H,SW00CDH
タイムアウト
SW00BD H,SW00C5H
UNDER
SW00B8 H,SW00C0H
2k バイト以上受信
SW00BE H,SW00C6H
CRC
SW00B9 H,SW00C1H
DPLL エラー
SW00BF H,SW00C7H
68
SW00CE H
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.4.9 相手先設定画面の操作
マルチ CPU システムにアクセスするための論理局番の設定を行います。
項 目
内 容
チャネル
相手先設定を行うチャネルを選択します。
論理局番
設定または変更を行う論理局番を入力します。(設定範囲:65∼239)
ネットワーク No.
局 番
対象 CPU
設定 ボタン
アクセス先のネットワーク No.を入力します。
マルチ CPU システムが管理している MELSECNET/H ユニットの局番を入力し
ます。
アクセスを行う対象 CPU を入力します。
設定した内容を相手先一覧に登録します。
変更する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されているデータを変
変更 ボタン
更することができます。(変更する行をダブルクリックしても同様の動作
が行えます。)
削除 ボタン
削除する行を選択し,ボタンをクリックすると登録されている論理局番を
削除することができます。
PPC-DRV-01
69
第5章 ユーティリティの操作
5.5 デバイスモニタユーティリティ
デバイスモニタユーティリティの操作について説明します。
5.5.1 操作手順
デバイスモニタユーティリティの操作手順について説明します。
開 始
[設定]-[ネットワーク設定]メニューをクリックし,使
用するチャネルを設定する。
モニタするデバイスを設定する。
・・・5.5.4項参照
・・・5.5.5項参照
モニタ方法の変更,デバイス値の変更,表示形式の切換 ・・・5.5.2,5.5.3
えなどを行う。
5.5.6∼5.5.11項参照
終 了
70
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.5.2 一括モニタに設定する
指定した 1 つのデバイスのみをモニタします。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[メニュー]−[一括モニタ]を選択します。
(16 点登録モニタ時のみ選択可能)
(2) 表示画面
①
③
②
項 目
内 容
現在のデバイス状態を表示します。
① デバイス情報
表示形式を変更する場合は“5.5.9 表示形式を切り換える”を参照してく
ださい。
現在設定されているネットワークの状態を表示します。
② ネットワーク状態
ネットワークを設定する場合は“5.5.4 モニタ先を設定する”を参照して
ください。
表示しているデバイスの種類(ワードデバイス,ビットデバイス)と表示
形式を表示します。
③ 表示方法
デバイスの種類を変更する場合“5.5.5 モニタするデバイスを設定する”
を参照してください。
また,表示形式を変更する場合は“5.5.9 表示形式を切り換える”を参照
してください。
PPC-DRV-01
71
第5章 ユーティリティの操作
5.5.3 16 点登録モニタに設定する
最大でビットデバイス 5 つ,ワードデバイス 1 つを同時にモニタします。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[メニュー]−[16 点登録モニタ]を選択します。
(2) 表示画面
①
③
②
項 目
内 容
現在のデバイス状態を表示します。
① デバイス情報
表示形式を変更する場合は“5.5.9 表示形式を切り換える”を参照してく
ださい。
現在設定されているネットワークの状態を表示します。
② ネットワーク状態
ネットワークを設定する場合は“5.5.4 モニタ先を設定する”を参照して
ください。
表示しているデバイスの種類(ワードデバイス,ビットデバイス)と表示
形式を表示します。
③ 表示方法
デバイスの種類を変更する場合“5.5.5 モニタするデバイスを設定する”
を参照してください。
また,表示形式を変更する場合は“5.5.9 表示形式を切り換える”を参照
してください。
72
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.5.4 モニタ先を設定する
デバイスモニタユーティリティを使用するネットワークの設定を行います。
デバイスモニタユーティリティ起動時に設定を行ってください。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[設定]−[ネットワーク設定]を選択します。
(2) ダイアログボックス
項 目
内 容
チャネル
使用するチャネルを選択します。
ネットワーク設定
自局,他局の設定やネットワーク No.,局番を設定します。
ポイント
マルチ CPU システムへアクセスする場合は,他局を選択しネットワーク No.に“0”を,局番に各ユーティ
リティで設定した“論理局番”の値を入力してください。
PPC-DRV-01
73
第5章 ユーティリティの操作
5.5.5 モニタするデバイスを設定する
モニタを行うデバイスを設定します。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[設定]−[デバイス設定]を選択します。
(2) ダイアログボックス
一括モニタ時
項 目
デバイスタイプ
デバイス No.
登録デバイス一覧
設定 ボタン
16点登録モニタ時
内 容
モニタを行うデバイスのタイプおよびブロック No.,ネットワーク No.を設
定します。
モニタを行うデバイスの先頭番号を設定します。
(HEX:16 進数,DEC:10 進数,OCT:8 進数)
登録されているデバイスを一覧表示します。
デバイスタイプ,デバイス No.に設定した内容を登録し,登録デバイス一
覧に追加します。
変更 ボタン
変更するデバイスを選択し,本ボタンをクリックすると登録内容を変更し
ます。
削除 ボタン
削除するデバイスを選択し,本ボタンをクリックすると登録デバイス一覧
から削除されます。
ポイント
16 点登録モニタでモニタ可能なデバイスは,ランダム可能なデバイスのみです。
ランダムアクセスが不可のデバイスを指定した場合,デバイスタイプエラー(-3)が発生します。
各デバイスのランダムアクセスの可否については“第 7 章 アクセス可能範囲・デバイス”を参照してく
ださい。
74
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.5.6 ワードデバイス値を変更する
指定したワードデバイス値のデータを変更する。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[デバイス書込]−[データ変更]を選択します。
(2) ダイアログボックス
項 目
デバイスタイプ
デバイス No.
設定データ
! 危険
内 容
データの変更を行うデバイスのタイプおよびブロック No.,ネットワーク
No.を設定します。
データの変更を行うデバイスの先頭番号を設定します。
(HEX:16 進数,DEC:10 進数,OCT:8 進数)
変更するデータを設定します。(HEX:16 進数,DEC:10 進数)
● 運転中のシーケンサに対するデータ変更制御は,常にシステム全体が安全側に
働くように,シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成してください。
また,データ交信異常発生時の処置方法などをご使用のパソコン CPU ユニット
とシーケンサ CPU 間で取り決めてください。
PPC-DRV-01
75
第5章 ユーティリティの操作
5.5.7 ワードデバイス値を連続して変更する
指定したワードデバイスを設定した点数分,指定したデータに変更します。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[デバイス書込]−[データ連続変更]を選択します。
(2) ダイアログボックス
項 目
デバイスタイプ
デバイス No.
設定データ
点 数
! 危険
内 容
データの変更を行うデバイスのタイプおよびブロック No.,ネットワーク
No.を設定します。
データの変更を行うデバイスの先頭番号を設定します。
(HEX:16 進数,DEC:10 進数,OCT:8 進数)
連続変更するデータを設定します。(HEX:16 進数,DEC:10 進数)
データの連続変更を行う点数を設定します。
(HEX:16 進数,DEC:10 進数,OCT:8 進数)
● 運転中のシーケンサに対するデータ変更制御は,常にシステム全体が安全側に
働くように,シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成してください。
また,データ交信異常発生時の処置方法などをご使用のパソコン CPU ユニット
とシーケンサ CPU 間で取り決めてください。
76
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.5.8 ビットデバイスを ON/OFF する
指定したビットデバイスを ON/OFF させます。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[デバイス書込]−[ビットデバイスセット(リセット)]を選択します。
(2) ダイアログボックス
項 目
デバイスタイプ
点 数
! 危険
内 容
ON/OFF させるデバイスのタイプおよびブロック No.,ネットワーク No.を
設定します。
ON/OFF させるビットデバイス No.を設定します。
(HEX:16 進数,DEC:10 進数,OCT:8 進数)
● 運転中のシーケンサに対するデータ変更制御は,常にシステム全体が安全側に
働くように,シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成してください。
また,データ交信異常発生時の処置方法などをご使用のパソコン CPU ユニット
とシーケンサ CPU 間で取り決めてください。
PPC-DRV-01
77
第5章 ユーティリティの操作
5.5.9 表示形式を切り換える
デバイスモニタ時の表示形式を選択した表示形式に切り換えます。
一括モニタと 16 点登録モニタとでは選択できるメニューが異なります。
(1) 選択するメニュー
メニューバーの[表示切替]−[ワード(ビット)デバイス]を選択します。
78
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
5.5.10 数値入力パッドについて
メニューバーの[オプション]−[数値入力パッド]を選択することにより,デバイス値など
を設定する際に,数値入力パッドを使用することができます。
1.数値入力欄をクリックします。
2.数値入力パッドが表示されますので,ボタンを使用して数値を入力します。
その後, OK ボタンをクリックします。
3.数値が入力されます。
PPC-DRV-01
79
第5章 ユーティリティの操作
5.5.11 その他の操作
モニタ実行中に画面のデバイス番号をダブルクリックすることにより,ワードデバイスのデー
タ変更,ビットデバイスの ON/OFF を行うことができます。
(1) ワードデバイス
ワードデバイスを変更する場合の操作を次に示します。
(表示形式が 16 ビット時のみ)
1.変更するワードデバイスの番号をダブルクリックします。
2.下記ダイアログボックスが表示されますので,任意の値を設定します。
その後, 実行 ボタンをクリックします。
3.変更してよければ,下記ダイアログボックスの はい を選択します。
中止する場合は, いいえ を選択します。
! 危険
● 運転中のシーケンサに対するデータ変更制御は,常にシステム全体が安全側に
働くように,シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成してください。
また,データ交信異常発生時の処置方法などをご使用のパソコン CPU ユニット
とシーケンサ CPU 間で取り決めてください。
80
PPC-DRV-01
第5章 ユーティリティの操作
(2) ビットデバイス
ビットデバイスの ON/OFF を行う場合の操作を次に示します。
ただし,表示形式が“縦方向”時のみ操作可能です。
1.変更するビットデバイスの番号をダブルクリックします。
2.変更してよければ,下記ダイアログボックスの はい を選択します。
中止する場合は いいえ を選択します。
! 危険
● 運転中のシーケンサに対するデータ変更制御は,常にシステム全体が安全側に
働くように,シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成してください。
また,データ交信異常発生時の処置方法などをご使用のパソコン CPU ユニット
とシーケンサ CPU 間で取り決めてください。
PPC-DRV-01
81
第5章 ユーティリティの操作
82
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
第 6 章 関数とプログラミング
PPC-DRV-01 が提供するバスインターフェイス関数および MELSEC 通信関数について説明します。
6.1 関数の概略
ユーザプログラム上でシーケンサ CPU,各ユニットへのアクセス,制御を行うためには PPCDRV-01 が提供する関数を使用する必要があります。
各関数の使用用途を下記に示します。
関数分類
使用用途
(1) パソコン CPU ユニットが管理する入出力ユニットの入出力制
バスインターフェイス関数
御。
(2) パソコン CPU ユニットが管理するインテリジェント機能ユニ
ットのバッファメモリへのアクセス。
(1) パソコン CPU ユニットと同一システム内のシーケンサ CPU へ
MELSEC 通信関数
のアクセス。
(2) パソコン CPU ユニットが管理する MELSECNET/H ユニット,
CC-Link ユニット経由での他局シーケンサ CPU へのアクセス。
PPC-DRV-01
83
第6章 関数とプログラミング
6.2 関数一覧
PPC-DRV-01 に添付されているバスインターフェイス関数および MELSEC 通信関数について説明
します。
6.2.1 バスインターフェイス関数一覧
バスインターフェイス関数の一覧を下記に示します。
関数名
機 能
QBF_Open
バスをオープンする。
QBF_Close
バスをクローズする。
QBF_X_In_Bit
X の 1 点入力を行う。
QBF_X_In_Word
X をワード単位で読出す。
QBF_X_In
X の指定ビット位置から指定ビット分読出す。
QBF_Y_Out_Bit
Y の 1 点を出力する。
QBF_Y_Out_Word
Y をワード単位で書込む。
QBF_Y_Out
Y の指定ビット位置から指定ビット分書込む。
QBF_Y_In_Bit
Y の 1 点入力を行う。
QBF_Y_In_Word
Y をワード単位で読出す。
QBF_Y_In
Y の指定ビット位置から指定ビット分読出す。
QBF_ToBuf
インテリジェント機能ユニットのバッファメモリへ書込む。
QBF_FromBuf
インテリジェント機能ユニットのバッファメモリから読出す。
QBF_UnitInfo
ユニット構成情報を読出す。
QBF_StartWDT
WDT を設定,起動する。
QBF_ResetWDT
WDT をリセットする
QBF_StopWDT
WDT を停止する。
QBF_ReadStatus
パソコン CPU ユニット情報を読出す。
QBF_ControlLED
パソコン CPU ユニットの LED を制御する。
QBF_Reset
バスをリセットする。
QBF_WaitEvent
シーケンスプログラム(G.INT 命令)からのイベント割込みを待つ。
QBF_WaitUnitEvent
ユニットからのイベント割込みを待つ。
QBF_ControlProgram
シーケンスプログラムの実行制御を行う。
ポイント
バスインターフェイス関数の詳細は,PPC-DRV-01 のバスインターフェイス関数 HELP を参照してください。
84
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
6.2.2 MELSEC 通信関数一覧
MELSEC 通信関数の一覧を下記に示します。
関数名
機 能
mdOpen
通信回線をオープンする。
mdClose
通信回線をクローズする。
mdSend
デバイスの一括書込み。
mdReceive
デバイスの一括読出し。
mdRandW
デバイスのランダム書込み。
mdRandR
デバイスのランダム読出し。
mdDevSet
ビットデバイスのセット。
mdDevRst
ビットデバイスのリセット。
mdTypeRead
シーケンサ CPU の形名を読出す。
mdControl
リモート RUN/STOP/PAUSE。
mdInit
シーケンサデバイス番地テーブルのリフレッシュ。
mdBdModSet
mdBdModRead
mdBdLedRead
mdBdSwRead
mdBdVerRead
パソコン CPU ユニットが管理するネットワークユニットのモード
を設定する。
パソコン CPU ユニットが管理するネットワークユニットのモード
を読出す。
パソコン CPU ユニットが管理するネットワークユニットの LED 情
報を読出す。
パソコン CPU ユニットが管理するネットワークユニットのスイッ
チ状態を読出す。
パソコン CPU ユニットが管理するネットワークユニットのバージ
ョン情報を読出す。
ポイント
MELSEC 通信関数の詳細は,PPC-DRV-01 の MELSEC 通信関数 HELP を参照してください。
PPC-DRV-01
85
第6章 関数とプログラミング
6.3 関数を利用するための設定
関数を利用するための設定操作について説明します。
6.3.1 Microsoft Visual Basic 6.0 を使用する場合
Visual Basic 6.0 を使用する場合の設定操作を下記に示します。
1.Visual Basic 6.0 を起動し[プロジェクト]−[標
準モジュールの追加]メニューを選択します。
↓
2.標準モジュールの追加を行います。
“既存のファイル”タブを選択し,下記に示すフ
ァイルを選択します。
① バスインターフェイス関数を使用する場合
“QBFFUNC32.BAS”を選択します。
“QBFFUNC32.BAS”はインストール時に下記フォ
ルダに格納されています。
<ユーザ指定フォルダ>−<QBF>−<QBFTOOL
>−<INCLUDE>
② MELSEC 通信関数を使用する場合
“MDFUNC.BAS”を選択します。
“MDFUNC.BAS”はインストール時に下記フォル
ダに格納されています。
<MELSEC>−<COMMON>−<INCLUDE>
86
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
6.3.2 Microsoft Visual C++ 6.0 を使用する場合
Visual C++ 6.0 を使用する場合の設定操作を下記に示します。
(1) インクルードファイルの設定を行う場合
1.Visual C++ 6.0 を起動し[ツール]−[オプショ
ン]メニューを選択します。
↓
2.“ディレクトリ”タブを選択して,表示するディ
レクトリを“インクルードファイル”に設定しま
す。
↓
3.設定する項目をダブルクリックし,インクルード
ファイルが格納されているフォルダを参照しま
す。
① バスインターフェイス関数を使用する場合
“QBFFUNC32.H”が格納されているフォルダ選択
します。
“QBFFUNC32.H”はインストール時に下記フォル
ダに格納されています。
<ユーザ指定フォルダ>−<QBF>−<QBFTOOL
>−<INCLUDE>
② MELSEC 通信関数を使用する場合
“MDFUNC.H”が格納されているフォルダを選択
します。
“MDFUNC.H”はインストール時に下記フォルダ
に格納されています。
<MELSEC>−<COMMON>−<INCLUDE>
PPC-DRV-01
87
第6章 関数とプログラミング
(2) ライブラリファイルの設定を行う場合
1.Visual C++ 6.0 を起動し[ツール]−[オプショ
ン]メニューを選択します。
↓
2.“ディレクトリ”タブを選択して,表示するディ
レクトリを“ライブラリファイル”に設定します。
↓
3.設定する項目をダブルクリックし,ライブラリフ
ァイルが格納されているフォルダを参照します。
① バスインターフェイス関数を使用する場合
“QBFFUNC32.LIB”が格納されているフォルダを
選択します。
“QBFFUNC32.LIB”はインストール時に下記フォ
ルダに格納されています。
<ユーザ指定フォルダ>−<QBF>−<QBFTOOL
>−<LIB>
② MELSEC 通信関数を使用する場合
“MDFUNC32.LIB”が格納されているフォルダを
選択します。
“MDFUNC32.LIB”はインストール時に下記フォ
ルダに格納されています。
<MELSEC>−<COMMON>−<LIB>
↓
(次のページへ)
88
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
(前ページより)
↓
4.作成するワークスペースを開き[プロジェクト]
−[設定]メニューを選択します。
↓
5.“リンク”タブを選択し,カテゴリに“一般”を
選択し,オブジェクト/ライブラリモジュールに
下記に示すライブラリファイル名を入力します。
・バスインターフェイス関数使用時 :
qbffunc32.lib
・MELSEC 通信関数使用時
PPC-DRV-01
:mdfunc32.lib
89
第6章 関数とプログラミング
6.4 プログラミング手順
バスインターフェイス関数,MELSEC 通信関数を使用して,プログラミングを行う場合の手順を
示します。
なお,PPC-DRV-01 はすでにインストールされているものとします。
① 電源を投入し,パソコンCPUユニットを起動する。
ユーティリティの設定を行ったか?
Yes
No
② 各ユーティリティを設定する。
Yes
・・・・・第5章参照
設定内容を変更する?
No
③ 関数を使用するための設定を行う。
・・・・・6.3節参照
④ 関数を使用してユーザアプリケーションの作成する。
・・・・・作成の概略については6.4.1項,6.4.2項参照。
関数の詳細については,PPC-DRV-01の通信関数
HELPを参照。
⑤ 作成したユーザアプリケーションを起動する。
⑥ シーケンサCPU,各ユニットとアクセスする。
⑦ ユーザアプリケーションを終了する。
90
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
6.4.1 バスインターフェイス関数を使用する場合
バスインターフェイス関数を使用して,プログラミングを行う場合の手順を示します。
(1) プログラミング概略
バスインターフェイス関数を使用してユーザプログラムを作成する際の概略を下記に示し
ます。
START
バスをオープンする。(QBF_Open)
*1
WDTを設定し起動する。(QBF_StartWDT)
バスインタフェース関数を使用し,ユニ
ットの制御を行う。
*1:ユーザプログラム用WDTを設定します。
ハードウェアや,ユーザプログラムの
暴走や処理時間オーバを監視します。
監視が必要ない場合は,省略が可能で
す。
パソコンCPUユニットの情報を取得する。
(QBF_ReadStatus)
Yes(エラー発生)
エラー発生か?
No(正常)
*1(QBF_ResetWDT)
WDTをリセットする。
エラー通知
*1
WDTを停止する。(QBF_StopWDT)
バスをクローズする。(QBF_Close)
END
PPC-DRV-01
91
第6章 関数とプログラミング
(2) WDT(ウォッチドッグタイマ)の使用方法
WDT(ウォッチドッグタイマ)
WDT は、パソコン CPU ユニットのハードウェアやプログラムの異常を検出するための、パ
ソコン CPU ユニット部のタイマです。パソコン CPU ユニットの WDT には、システム WDT と
ユーザーWDT の 2 種類があります。
a)システム WDT
システム WDT はパソコン CPU ユニットのシステムにて監視するタイマで、ハードウェアやシス
テムソフトウェアの異常の検出に使用します。システム WDT 時間の設定はパソコン CPU 設
定のシステム設定画面で行います。システム WDT のリセットはバス I/F ドライバが自動的
に実施します。
システム WDT がタイムアップ゚すると、次のようになります。
(1)パソコン CPU ユニットの出力をすべて OFF にします
(2)パソコン CPU ユニット前面の RUN LED が消灯して、ERR.LED が点滅します
(3)パソコン CPU 設定ユーティリティのパソコン CPU ユニット情報画面のエラー情報の
システム WDT エラーの LED が点灯します。
b)ユーザーWDT
ユーザーWDT はユーザーアプリケーションで監視するタイマでユーザーアプリケーション
の異常の検出に使用します。
ユーザーWDT 時間の設定およびリセットはユーザーアプリケーションで QBF 関数を使用し
て実行します。
ユーザーWDT がタイムアップすると、次のようになります。
(1)パソコン CPU ユニットの前面の RUN LED が消灯して、ERR.LED が点滅します
(2)パソコン CPU 設定ユーティリティのパソコン CPU ユニット情報画面のエラー情報の
ユーザーWDT エラーの LED が点灯します。
92
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
[使用方法]
ユーザーWDT の使用方法例を示します。
1) ユーザーWDT と通信制御が 1 つのアプリケーションで構成されている場合
ユーザーアプリケーション
START
バスをオープンする (QBF_Open)
WDT を設定し起動する (QBF_StartWDT)
バスインターフェイス関数を使用し、
ユニットの制御を行う
パソコン CPU ユニットの情報を取得する
(a)
(QBF_ReadStatus)
( エラー発生時の ) エラー処理等
WDT をリセットする (QBF_ResetWDT)
[注意]
・ユーザーWDT の設定時間は(a)の処理時間の最大値以上の値を設定してください。
・(a)の処理時間は他のアプリケーションの動作状況等の影響を受けますので、システム
のテスト稼動時にすべてのアプリケーションを実行した状態で測定してください。
(時間を測定するサンプルプログラムを参照)
・(a)の処理時間は OS のスケジューリング等の影響を受けますので、延びや遅れが発生す
る可能性あります。延びや遅れを少なくするためには、ユーザーアプリケーションのプ
ライオリティを高くしてください。
(プライオリティを高くするサンプルプログラムを参照)
PPC-DRV-01
93
第6章 関数とプログラミング
2) ユーザーWDT と通信制御が複数のアプリケーションで構成されている場合
ユーザーアプリケーション 1( ユーザー WDT 制御 )
START
バスをオープンする (QBF_Open)
WDT を設定し起動する (QBF_StartWDT)
パソコン CPU ユニットの情報を取得する
(QBF_ReadStatus)
(a)
ウェイト処理等
( エラー発生時の ) エラー処理等
WDT をリセットする (QBF_ResetWDT)
ユーザーアプリケーション 2( 通信制御 1)
ユーザーアプリケーション 3( 通信制御 2)
START
START
バスをオープンする (QBF_Open)
バスをオープンする (QBF_Open)
バスインターフェイス関数を使用し、
ユニットの制御を行う
バスインターフェイス関数を使用し、
ユニットの制御を行う
パソコン CPU ユニットの情報を取得する
パソコン CPU ユニットの情報を取得する
(QBF_ReadStatus)
(QBF_ReadStatus)
( エラー発生時の ) エラー処理等
( エラー発生時の ) エラー処理等
[注意]
・ユーザーWDT の設定時間は(a)の処理時間の最大値以上の値を設定してください。
・(a)の処理時間は他のアプリケーションの動作状況等の影響を受けますので、システム
のテスト稼動時にすべてのアプリケーションを実行した状態で測定してください。
(時間を測定するサンプルプログラムを参照)
・(a)の処理時間は OS のスケジューリング等の影響を受けますので、延びや遅れが発生す
る可能性あります。延びや遅れを少なくするためには、ユーザーアプリケーションのプ
ライオリティを高くしてください。
(プライオリティを高くするサンプルプログラムを参照)
94
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
時間を測定するサンプルプログラム
dispt1=timeGetTime();
//システム時間を取得します
通信制御処理等
dispt2=timeGetTime();
//システム時間を取得します
dispt=dispt2−dispt1;
//前回取得のシステム時間との差を計算します
プライオリティを高くするサンプルプログラム
VOID PritorityChange()
{
UNIT ret ;
HANDLE ph;
ph=OpenProcess((PROCESS_SET_INFORMATION),
FALSE,GetCurrentProcessld())
//自アプルケーションのハンドルを取得します
ret=SetPriorityClass(ph,HIGH_PRIORITY_CLASS);
//自アプルケーションのプライオリティを取得します
}
PPC-DRV-01
95
第6章 関数とプログラミング
6.4.2 MELSEC 通信関数を使用する場合
MELSEC 通信関数を使用して,プログラミングを行う場合の手順を示します。
(1) プログラミング手順
MELSEC 通信関数を使用してユーザプログラムを作成する際の概略を下記に示します。
START
回線をオープンする。(mdOpen)
MELSEC通信関数を使用しシーケンサCPU,ユニットとアク
セスする。
プログラムを終了する?
No
Yes
通信回線をクローズする。(mdClose)
END
(2) MELSEC 通信関数使用時の注意事項
(a) プログラミング時の注意事項
① 通信関数のオープン/クローズ(mdOpen/mdClose)処理は,プログラムの最初と最後
の 1 回のみ行ってください。
1 回の通信ごとにオープン/クローズを繰返すと,通信性能が悪くなります。
② 関数は,対応デバイスの追加により初回実行時,詳細にシーケンサの情報取得を行
います。
そのため,初回の関数実行時間が長くなります。
③ パソコン CPU ユニット上から PPC-DRV-01 が提供する各ユーティリティ,ユーザプ
ログラムおよび三菱電機製ソフトウェアパッケージを使用して,同時に他局アクセ
スを 9 局以上行うと通信性能が悪くなることがあります。
パソコン CPU ユニット上からの他局同時アクセスは 8 局以下で行うようにしてくだ
さい。
96
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
(b) 自局デバイスおよび他局シーケンサデバイスアクセス時の注意事項
自局および他局のリンク状態によりインタロックをとる必要があります。
下記に示す条件が成立する場合にのみデータが有効になります。
<MELSECNET/H の場合>
① サイクリックデバイス(自局 MELSECNET/H ユニット X,Y,B,W)へのアクセス
自局バトンパス状態(SB47H),自局サイクリック状態(SB49H)のビットが OFF(正常
交信)し,自局ユニット状態(SB20H)が OFF(正常)している場合にのみ,自局サイ
クリックデバイスへのデータ書込み/読出しが有効となります。
ただし,上記条件が成立していない場合でも MELSECNET/H ユニットに対しての書込
み/読出しは正常に終了します。
② 他局トランジェントアクセス(他局シーケンサ CPU リモート操作およびデバイスア
クセス)
サイクリックデバイスのアクセスをチェックするデバイスに加え,アクセスする局
のバトンパス状態(自局から読み出した SW70H ∼73H の通信相手局に該当するビッ
ト)およびサイクリック状態(自局から読み出した SW74H∼SW77H の通信相手局に該
当するビット)が OFF(正常交信)している場合にアクセスが可能です。
6.5 チャネル
MELSEC 通信関数にて使用するチャネルを下記に示します。
No.
12
51∼54
81∼84
チャネル名
Q シリーズバス
インターフェイス
MELSECNET/10,/H
(1 枚目∼4 枚目)
CC-Link
(1 枚目∼4 枚目)
PPC-DRV-01
内 容
バス経由で通信を行う場合に使用します。
パソコン CPU ユニットが管理する MELSECNET/H ユニット経由
で,通信を行う場合に使用します。
チャネル No.は,入出力番号順に 51 から設定されています。
パソコン CPU ユニットが管理する CC-Link ユニット経由で,通
信を行う場合に使用します。
チャネル No.は,入出力番号順に 81 から設定されています。
97
第6章 関数とプログラミング
6.6 局番設定
MELSEC 通信関数に指定する局番号を下記に示します。
通 信
局番指定方法
自局:255(FFH)
MELSECNET/H
他局:*1
管理局:0
CC-Link
自局:255(FFH)
他局:*1,*2
*1:
ネットワークNo.
1(1H)∼239(EFH):自ネットワーク内の他局および他ネットワーク内の各局指定時
MELSECNET/HまたはMELSECNET/10へ要求送信する場合
0:CC-Linkの場合
局番
1(1H)∼64(40H) :他 局
上 位
下 位
<論理局番の指定方法>
上記局番の上位バイト(ネットワークNo.)に“0”をセットし,
下位バイト(局番)に論理局番を指定します。
論理局番の指定範囲
1(1H)∼64(40H) :Qシリーズバスインタフェース通信
65(41 H)∼239(EFH):MELSECNET/H通信,CC-Link通信
*2:CC-Link 通信では,バッファメモリアクセスを除いて局番 64 の指定はできません。
98
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
6.7 デバイスタイプ
MELSEC 通信関数に使用するデバイスタイプは,コード番号,デバイス名のいずれでもかまいま
せん。
(1) 共通デバイスタイプ
デバイスタイプ
コード指定
デバイス名指定
デバイス
10 進数
16 進数
1
1H
DevX
X
2
2H
DevY
Y
3
3H
DevL
L
4
4H
DevM
M
特 M(SM),
SB(MELSECNET/H
5
5H
DevSM
6
6H
DevF
7
7H
DevTT
T(接点)
8
8H
DevTC
T(コイル)
,
MELSECNET/10 , CCLink 用リンク特 B)
F
9
9H
DevCT
C(接点)
10
AH
DevCC
C(コイル)
11
BH
DevTN
T(現在値)
12
CH
DevCN
C(現在値)
13
DH
DevD
D
特 D(SD),
SW(MELSECNET/H
,
14
EH
DevSD
15
FH
DevTM
16
10H
DevTS
T(設定値サブ 1)
16002
3E82H
DevTS2
T(設定値サブ 2)
16003
3E83H
DevTS3
T(設定値サブ 3)
17
11H
DevCM
C(設定値メイン)
MELSECNET/10 , CCLink 用リンク特 W)
T(設定値メイン)
18
12H
DevCS
C(設定値サブ 1)
18002
4652H
DevC2
C(設定値サブ 2)
18003
4653H
DevC3
C(設定値サブ 3)
19
13H
DevA
A
20
14H
DevZ
Z
PPC-DRV-01
99
第6章 関数とプログラミング
デバイスタイプ
コード指定
デバイス
デバイス名指定
10 進数
16 進数
21
15H
DevV
22
16H
DevR
22001∼22256
55F1H∼56F0H
DevER1∼DevER256
23
17H
DevB
24
18H
DevW
25
19H
DevQSB
26
1AH
DevSTT
27
1BH
DevSTC
28
1CH
DevQSW
V(インデックスレ
ジスタ)
R(ファイルレジス
タ)
ER ( 拡 張 フ ァ イ ル
レジスタ)
B
W
Q/QnA リンク特殊リ
レー(Q/QnACPU 上)
積算タイマ(接点)
積算タイマ(コイ
ル)
Q/QnA リンク特殊レ
ジ ス タ ( Q/QnACPU
上)
30
1EH
DevQV
35
23H
DevSTN
1001∼1255
3E9H∼4E7H
DevLX1∼DevLX255
2001∼2255
7D1H∼8CFH
DevLY1∼DevLY255
23001∼23255
59D9H∼5AD7H
DevLB1∼DevLB255
24001∼24255
5DC1H∼5EBFH
DevLW1∼DevLW255
25001∼25255
61A9H∼62A7H
DevLSB1∼DevLSB255
Q/QnA エッジリレー
積算タイマ(現在
値)
ダイレクトリンク
入力
ダイレクトリンク
出力
ダイレクトリンク
リレー
ダイレクトリンク
レジスタ
ダイレクトリンク
特殊リレー(他局
側)
ダイレクトリンク
28001∼28256
6DF1H∼6E5FH
DevLSW1∼DevLSW256
特殊レジスタ(他
局側)
29000∼29256
100
7148H∼7247H
DevSPG0∼DevSPG256
特殊ダイレクトバ
ッファレジスタ
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
(2) CC-Link 専用デバイスタイプ
デバイスタイプ
コード指定
デバイス
デバイス名指定
10 進数
16 進数
1
1H
DevX
2
2H
DevY
自局 RX
自局 RY
自 局 SB ( CC-Link
5
5H
DevSM
14
EH
DevSD
33
21H
DevMRB
36
24H
DevWw
37
25H
DevWr
50
32H
DevSPB
32768
8000H
DevRBM
32800
8020H
DevRAB
32801
8021H
DevRX
他局 RX
32802
8022H
DevRY
他局 RY
32804
8024H
DevRW
32867
8063H
DevSB
32868
8064H
DevSW
用リンク特 B)
自 局 SD ( CC-Link
用リンク特 W)
自局ランダムアク
セスバッファ
自局リンクレジス
タ(送信用)
自局リンクレジス
タ(受信用)
自局バッファメモ
リ
他局バッファメモ
リ *1
他局ランダムアク
セスバッファ *1
他局リンクレジス
タ *1
他 局 SB ( CC-Link
用リンク特 B)
他 局 SW ( CC-Link
用リンク特 W) *1
*1:mdRandR,mdRandW,mdDevSet,mdDevRst 関数では使用できません。
PPC-DRV-01
101
第6章 関数とプログラミング
6.8 CPU 共有メモリを介したデータ交信
マルチ CPU システム構成時の CPU 共有メモリを使用したデータ交信について説明します。
(1) CPU 共有メモリの構成
パソコン CPU ユニット,シーケンサ CPU およびモーション CPU の CPU 共有メモリ構成およ
びアクセス可否を下記に示します。
自号機
(パソコンCPUユニット)
他号機
(シーケンサCPU,
モーションCPU)
1号機がベーシック
モデルの場合
1号機がハイフォー
マンスモデルの場合
0H∼5FH
0H∼1FFH
60H∼BFH
C0H∼1FFH
書き込み*1
読み出し
書き込み
読み出し*2
自号機動作情報エリア
不可
不可
不可
可
200H∼7FFH
システムエリア
不可
不可
不可
不可
800H∼FFFH
自動リフレッシュエリア
可
不可
不可
可
ユーザー自由エリア
可
不可
不可
可
*1: 自号機(パソコン CPU ユニット)の自動リフレッシュエリアおよびユーザー自由エリアへの書き込みは、QBF_ToBuf 間数を
使用してください。
*2: 他号機(シーケンサ CPU、モーション CPU)の自号機動作情報エリア、自動リフレッシュエリアおよびユーザー指定エリア
からの読み出しは、QBF_FromBuf 間数を使用してください。
エリア名
自号機動作情報
エリア *1
システムエリア
自動リフレッシ
ュエリア
内 容
自号機のエラー内容,動作状態が格納されるエリア。
システムが使用するエリア。
自動リフレッシュ設定により自動的にシーケンサ CPU およびモーション CPU のデバイス
にリフレッシュされるエリア。
サイズはパラメータ設定により変化します。
ユ ー ザ ー 自 由 エ 自由に使用できるエリア。
リア
エリアサイズは自動リフレッシュエリアのパラメータ設定により変化します。
(次のページへ)
*1:パソコン CPU ユニットの自号機動作情報エリアの詳細を下記に示します。
102
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
共有メモリ
アドレス
名 称
内 容
内容詳細
自号機の自号機動作情報エリア(1H∼1FH)に情報が格納されているか,格納
0H
情報有無
情報有無フラグ
されていないかの確認用のエリア
1H
診断エラー
診断エラー番号
診断でエラーが生じたときのエラー番号が BIN コードで格納される。 注 1
0:情報なし, 1:情報あり
CPU 共有メモリアドレスの 1H にエラー番号が格納された年・月が BCD コー
2H
ド 2 桁で格納される。 注 1
診 断 エ ラ ー 発 生 診 断 エ ラ ー 発 生 CPU 共有メモリアドレスの 1H にエラー番号が格納された日・時が BCD コー
3H
時刻
時刻
ド 2 桁で格納される。 注 1
CPU 共有メモリアドレスの 1H にエラー番号が格納された分・秒が BCD コー
4H
ド 2 桁で格納される。 注 1
5H
エラー情報区分
エ ラ ー 情 報 区 分 エラー共通情報/エラー個別情報にそれぞれ格納されているエラー情報が
コード
コード
何であるか判断する区分コードが格納されている。 注 1
6H∼10H
エラー共通情報
エラー共通情報
11H∼1BH
エラー個別情報
エラー個別情報
1CH
空 き
1DH
スイッチ状態
−
パソコン CPU ユ
ニットスイッチ
状態
1EH
1FH
注1
LED 状態
診断でエラーを生じたときのエラー番号に対する共通情報が格納される。
注1
診断でエラーを生じたときのエラー番号に対する個別情報が格納される。
注1
使用不可
パソコン CPU ユニットのスイッチ状態が格納される。
0:RUN,
1:STOP
パソコン CPU ユ パソコン CPU ユニットの LED のビットパターンが格納される。
ニット LED 状態
(下図 1 参照)
パソコン CPU ユ パソコン CPU ユ パソコン CPU ユニットの動作状態が格納される。
ニット動作状態
ニット動作状態
(下図 2 参照)
エラーなしの場合、0 が格納されます。
図 1 LED 状態
B15 B12 B11 B8 B7 B4 B3 B0
⑧ ⑦ ⑥ ⑤ ④
③
②
①
①:RDY ②:ERR. ③:BAT. ④:B.RUN ⑤:USER
①∼⑤:LED 状態
0:消灯 1:点灯 2:点滅
図 2 動作状態
B15 B12 B11 B8 B7 B4 B3 B0
①
①:CPU 動作状態
0:RUN 1:リザーブ 2:STOP
PPC-DRV-01
103
第6章 関数とプログラミング
(2) 自動リフレッシュ設定を使用する場合
自動リフレッシュ設定を使用する場合の概要を下記に示します。
シーケンサCPU
(1号機)
パソコンCPUユニット
(2号機)
CPU共有メモリ
CPU共有メモリ
自号機動作情報エリア
自号機動作情報エリア
システムエリア
シーケンサCPU(1号機)用
自動リフレッシュエリア
システムエリア
③ 2号機のQBF_FromBuf
による読出し
ユーザ自由エリア
パソコンCPUユニット(2号機)用
自動リフレッシュエリア
ユーザ自由エリア
① 1号機のEND処理
による書込み
② 2号機のQBF_ToBuf
による書込み
デバイスメモリ
ユーザプログラム
シーケンサCPU(1号機)用
QBF_FromBuf関数実行
パソコンCPUユニット(2号機)用
④ 1号機のEND処理
による読出し
QBF_ToBuf関数実行
シーケンサ CPU(1 号機)の END 処理時の処理内容
①:シーケンサ CPU(1 号機)用のデバイスメモリのデータを,自号機の CPU 共有メモ
リエリアの自動リフレッシュエリアに転送。
④:パソコン CPU ユニット(2 号機)の自動リフレッシュエリアのデータを,自号機
のパソコン CPU ユニット(2 号機)用のデバイスメモリへ転送。
パソコン CPU ユニット(2 号機)のバスインターフェイス関数実行時の処理内容
②:QBF_ToBuf 関数実行によりユーザプログラムの設定内容を,自号機の CPU 共有メ
モリエリアの自動リフレッシュエリアに転送。
③:QBF_FromBuf 関数実行によりシーケンサ CPU(1 号機)の自動リフレッシュエリア
のデータをユーザプログラムに転送。
ポイント
上図④の自動リフレッシュは,上図②の QBF_ToBuf 関数実行後の 1 号機 END 処理で行われます。
104
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
(3) 自動リフレッシュ設定を使用しない場合
自動リフレッシュ設定を使用しない場合の概要を下記に示します。
シーケンサCPU
(1号機)
パソコンCPUユニット
(2号機)
CPU共有メモリ
CPU共有メモリ
自号機動作情報エリア
自号機動作情報エリア
システムエリア
システムエリア
自動リフレッシュエリア
自動リフレッシュエリア
S.TO命令実行での書込みデータ
(ユーザ自由エリア)
③ 2号機のQBF_FromBuf
による読出し
QBF_ToBuf関数による書込み
データ(ユーザ自由エリア)
① 1号機のS.TO命令
による書込み
② 2号機のQBF_ToBuf
による書込み
シーケンスプログラム
ユーザプログラム
S.TO命令実行
QBF_FromBuf関数実行
FROM命令実行
④ 1号機のFROM命令
による読出し
QBF_ToBuf関数実行
シーケンサ CPU(1 号機)のシーケンスプログラム実行時の処理内容
①:S.TO 命令により,シーケンサ CPU(1 号機)の CPU 共有メモリエリアのユーザ自
由エリアにデータを書込む。
④:FROM 命令により,パソコン CPU ユニット(2 号機)のユーザ自由エリアのデータ
を,シーケンサ CPU(1 号機)の指定デバイスに読出す。
パソコン CPU ユニット(2 号機)のバスインターフェイス関数実行時の処理内容
②:QBF_ToBuf 関数実行により,パソコン CPU ユニットの CPU 共有メモリエリアのユ
ーザ自由エリアにデータを書込む。
③:QBF_FromBuf 関数実行により,シーケンサ CPU(1 号機)のユーザ自由エリアのデ
ータを,ユーザプログラム上に読出す。
ポイント
モーション CPU には S.TO 命令および FROM 命令がありません。
パソコン CPU ユニットとモーション CPU 間の交信は自動リフレッシュ設定を使用してください。
PPC-DRV-01
105
第6章 関数とプログラミング
6.9 イベント通知機能
シーケンサ CPU からパソコン CPU ユニット専用命令(S(P).GINT)を使用し,パソコン CPU ユニッ
ト上のユーザプログラムへイベントを通知する機能について説明します。
【パソコン CPU ユニット専用シーケンス命令】
パソコン CPU ユニットへの割込み命令:S(P).GINT
使用可能デバイス
内部デバイス
MELSECNET/10(H)
ビット
(システム,ユーザ)
ファイルレジスタ
間接指定
ダイレクト J□¥□
インデックス
特殊ユニット
桁指定
ビット
ワード
n1
−
○
○
−
n2
−
−
−
−
U□¥G□
レジスタ
Z□
定数
その他
K,H
ビット
ワード
−
−
−
−
−
○
−
−
−
−
−
−
○
−
○:設定可 −:設定不可
*:(n1)は,インデックス修飾が可能です。
[命令記号][実行条件]
指令
SP.GINT
SP.GINT
(n1)
(n2)
S.GINT
(n1)
(n2)
指令
S.GINT
【設定データ】
設定データ
設定内容
データ型
対象号機 CPU の先頭入出力番号÷16
(n1)
実際に指定する値は以下の通りです。
BIN16 ビット
1 号機:3E0H 2 号機:3E1H 3 号機:3E2H 4 号機:3E3H
(n2)
106
割込みポインタ番号
(0∼15)
BIN16 ビット
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
【制御内容】
シーケンスプログラムで S(P).GINT 命令の実行指令の立上がり(OFF→ON)時に,
パソコン CPU
ユニットに対し割込みを発生させます。
パソコン CPU ユニットは,シーケンサ CPU からの割込み発生にてユーザプログラムでプロ
グラミングされているバスインターフェイス関数(QBF_WaitEvent)の処理を実行します。
(1) パソコン CPU ユニット対して命令の指令を伝達完了した場合,シーケンサ CPU の SM391
(S(P).GINT 命令実行完了)フラグが ON します。
(2) シーケンサ CPU がパソコン CPU ユニットに対して命令の指令を伝達できなかった場合,
シーケンサ CPU の SM391(S(P).GINT 命令実行完了)フラグが OFF します。
【動作タイミング】
シーケンスプログラム
END
END
END
t
END
S(P).GINT命令実行
ON
OFF
S(P).GINT命令
割込みを通知
イベント通知機能
OFF
(パソコンCPUユニット
ユーザプログラム)
QBF_WaitEvent関数実行処理
S(P).GINT命令実行
SM391(S(P).GINT命令
実行完了フラグ)
OFF
S(P).GINT命令非実行
【エラー内容】
次の場合には演算エラーとなりシーケンサ CPU のエラーフラグ(SM0)が ON し,エラーコー
ドが SD0 に格納されます。
エラーコード
エラー要因
*1
2100
2114
2117
4100
対象号機 CPU 先頭入出力番号÷16(n1)で予約されている号機を指定し
た。
対象号機 CPU 先頭入出力番号÷16(n1)で自号機を指定した。
対象号機 CPU 先頭入出力番号÷16(n1)で S(P).GINT 命令未サポートの
ユニットを指定した。
対象号機 CPU 先頭入出力番号÷16(n1)で 0∼3DFH,3E4H を指定した。
処置方法
プログラムを確
認し,正しいシ
ーケンスプログ
ラムに修正す
る。
*1:0000 H(正常)
PPC-DRV-01
107
第6章 関数とプログラミング
【プログラム例】
<例>
4 号機のパソコン CPU ユニットに対して割込みを発生させるシーケンスプログラム
X0
S.GINT
H3E3
K0
SM391
正常完了プログラム
SM391
再度割込みを発生させるプログラム
108
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
6.10 開発用パソコンでユーザプログラムを作成する
開発用パソコンにてユーザプログラムを作成する場合,下記に示すファイルが必要です。
パソコン CPU ユニットから開発用パソコンへコピーして,ユーザプログラムの作成を行ってく
ださい。
関数を利用するための設定は,“6.3 関数を利用するための設定”と同様の手順で行ってくだ
さい。(開発用パソコンで関数を利用するための設定時に指定するフォルダは,パソコン CPU
ユニットからコピーしたファイルが格納されているフォルダを指定します。)
(1) バスインターフェイス関数
バスインターフェイス関数を使用する場合,下記フォルダ内にあるファイルが必要です。
パソコン CPU ユニットから下記ファイルを開発用パソコンへコピーしてください。
パソコンCPUユニット
<ユーザ指定フォルダ>
<QBF>
<QBFTOOL>
<INCLUDE>
QBFFUNC32.BAS(Visual Basic用標準モジュール)
QBFFUNC32.H(Visual C++用インクルードファイル)
Visual Basic使用時に必要です。
Visual C++使用時に必要です。
<LIB>
QBFFUNC32.LIB(Visual C++用ライブラリファイル)
(2) MELSEC 通信関数
MELSEC 通信関数を使用する場合,下記フォルダ内にあるファイルが必要です。
パソコン CPU ユニットから下記ファイルを開発用パソコンへコピーしてください。
パソコンCPUユニット
<MELSEC>
<COMMON>
<INCLUDE>
MDFUNC.BAS(Visual Basic用標準モジュール)
MDFUNC.H(Visual C++用インクルードファイル)
Visual Basic使用時に必要です。
Visual C++使用時に必要です。
<LIB>
MDFUNC32.LIB(Visual C++用ライブラリファイル)
PPC-DRV-01
109
第6章 関数とプログラミング
6.11 サンプルプログラムについて
PPC-DRV-01 をパソコン CPU ユニットにインストールすると,下記に示すサンプルプログラムが
登録されます。
サンプルプログラムは,ユーザプログラムを作成する際に参考にしていただくために添付して
います。
サンプルプログラムのご使用に関しては,お客様の責任においてご使用ください。
(1) バスインターフェイス関数用サンプルプログラム
バスインターフェイス関数用サンプルプログラムは<ユーザ指定フォルダ>−<Qbf>−<
Qbftool>−<Sample>に登録されます。
Sample フォルダ内の各フォルダの説明を下記に示します。
(a) Vb フォルダ(Visual Basic 用)
① QBFtest フォルダ
バスインターフェイス関数全般のサンプルプログラム
(b) Vc フォルダ(Visual C++用)
① QBFtest フォルダ
バスインターフェイス関数全般のサンプルプログラム
② Shutdown フォルダ
シャットダウンテスト用のサンプルプログラム
(2) MELSECNET/H 通信用サンプルプログラム
MELSECNET/H 通信用サンプルプログラムは<ユーザ指定フォルダ>−<Qbf>−<Mneth>
−<Sample>に登録されます。
Sample フォルダ内の各フォルダの説明を下記に示します。
(a) Vb フォルダ(Visual Basic 用)
① Demo フォルダ
D0 を読出すサンプルプログラム
② Mtest フォルダ
MELSEC 通信関数全般のサンプルプログラム
(b) Vc フォルダ(Visual C++用)
① Mtest フォルダ
ファイル名
110
内 容
Mtest1.c
MELSEC 通信関数全般のサンプルプログラム。
Netsmp1.c
局番 1 のデバイス D を読出すサンプルプログラム。
PPC-DRV-01
第6章 関数とプログラミング
(3) CC-Link 通信用サンプルプログラム
CC-Link 通信用サンプルプログラムは<ユーザ指定フォルダ>−<Qbf>−<Cclink>−<
Sample>に登録されます。
Sample フォルダ内の各フォルダの説明を下記に示します。
(a) MasterStation フォルダ
① PositioningSystem フォルダ
フォルダ名
内 容
AJ65BT-D75P2-S3 用の初期化,位置決め,原点復帰,JOG 運転
Vb
Vc
を行うサンプルプログラム。
Initialize
AJ65BT-D75P2-S3 用の初期化を行うサンプルプログラム。
Jog
AJ65BT-D75P2-S3 用の JOG 運転を行うサンプルプログラム。
Positioning
AJ65BT-D75P2-S3 用の位置決めを行うサンプルプログラム。
ZeroReturn
AJ65BT-D75P2-S3 用の原点復帰を行うサンプルプログラム。
プログラミン
グ言語
Visual Basic
Visual C++
② R2 フォルダ
フォルダ名
内 容
Vb
Vc
プログラミン
グ言語
AJ65BT-R2 用の初期化,送信,受信を行うサンプルプログラム。Visual Basic
Rs2testB
AJ65BT-R2 用の初期化を行うサンプルプログラム。
Rs2testR
AJ65BT-R2 用の受信を行うサンプルプログラム。
Rs2testS
AJ65BT-R2 用の送信を行うサンプルプログラム。
Visual C++
③ RemoteDevice フォルダ
フォルダ名
内 容
Vb
64dav
Vc
プログラミン
グ言語
AJ65BT-64DAV 用のデジタル/アナログ変換出力を行うサンプル Visual Basic
プログラム。
Visual C++
④ RemoteIO フォルダ
フォルダ名
PPC-DRV-01
内 容
プログラミン
グ言語
Vb
リモート I/O 局用のリモート I/O 読み書きを行うサンプルプロ Visual Basic
Vc
グラム。
Visual C++
111
第6章 関数とプログラミング
(b) MDFunction フォルダ
① Vb フォルダ(Visual Basic 用)
MELSEC 通信関数(mdOpen,mdClose,mdSend,mdReceive)のサンプルプログラム
② Vc フォルダ(Visual C++用)
ファイル名
112
内 容
Mtest1.c
MELSEC 通信関数全般のサンプルプログラム。
Netsmp1.c
局番 0 のデバイス D を読出すサンプルプログラム。
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
第 7 章 アクセス可能範囲・デバイス
MELSEC 通信関数使用時のアクセス可能範囲およびアクセス可能デバイスについて説明します。
7.1 マルチ CPU システムアクセス時
マルチ CPU システムアクセス時のアクセス可能範囲およびアクセス可能デバイスについて説明
します。
7.1.1 アクセス可能範囲
マルチ CPU システムアクセス時のアクセス可能範囲は,自マルチ CPU システムの QCPU(Q モー
ド)およびモーション CPU のみです。
CPU CPU CPU パソコンCPU
1号機 2号機 3号機 ユニット
電 源
7.1.2 アクセス可能デバイス
マルチ CPU システムアクセス時のアクセス可能デバイスについて説明します。
ポイント
表中の一括およびランダムは下記の内容を示しています。
一 括:一括書込み(mdSend),一括読出し(mdReceive)
ランダム:ランダム書込み(mdRandW),ランダム読出し(mdRandR),ビットセット(mdDevSet),
ビットリセット(mdDevRst)
(1) パソコン CPU ユニット(自号機)およびモーション CPU(他号機)アクセス時
パソコン CPU ユニット(自号機)およびモーション CPU(他号機)アクセス時のアクセス
可能デバイスを下記に示します。
アクセス先
デバイス
共有メモリ
PPC-DRV-01
一 括
ランダム
パソコン CPU ユニット
モーション CPU
(自号機)
(他号機)
○
113
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
(2) QCPU(Q モード)(他号機)アクセス時
QCPU(Q モード)(他号機)アクセス時のアクセス可能デバイスを下記に示します。
アクセス先
デバイス
X
Y
L
M
特殊 M(SM),SB
F
T(接点)
T(コイル)
C(接点)
C(コイル)
T(現在値)
C(現在値)
D
特殊 D(SD),SW
T(設定値メイン)
T(設定値サブ 1)
114
QCPU(Q モード)
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
○
○
○
○
○
○
一 括
○
ランダム
×
一 括
○
ランダム
×
一 括
○
ランダム
×
一 括
○
ランダム
×
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
○
○
○
○
×
×
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
T(設定値サブ 2)
T(設定値サブ 3)
C(設定値メイン)
C(設定値サブ 1)
C(設定値サブ 2)
C(設定値サブ 3)
A
Z
V(インデックスレジスタ)
R(ファイルレジスタ)
ER(拡張ファイルレジスタ)
B
W
QCPU(Q モード)
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
Q/QnA リ ン ク 特 殊 リ レ ー 一 括
(Q/QnACPU 上)
積算タイマ(接点)
積算タイマ(コイル)
ランダム
PPC-DRV-01
×
×
×
×
×
×
○
×
○
○
○
○
○
一 括
○
ランダム
×
一 括
○
ランダム
×
Q/QnA リ ン ク 特 殊 レ ジ ス タ 一 括
(Q/QnACPU 上)
×
ランダム
○
115
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
QCPU(Q モード)
Q/QnA エッジリレー(Q/QnACPU 一 括
上)
自局ランダムアクセスバッファ
積算タイマ(現在値)
自局リンクレジスタ(送信用)
自局リンクレジスタ(受信用)
自局バッファメモリ
ダイレクトリンク入力
ダイレクトリンク出力
ダイレクトリンクリレー
ダイレクトリンクレジスタ
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
○
×
○
×
×
×
○ *1
ランダム
×
一 括
○ *1
ランダム
×
一 括
○ *1
ランダム
×
一 括
○ *1
ランダム
×
ダイレクトリンク特殊リレー
一 括
○ *1
(ネットワークユニット側)
ランダム
×
ダイレクトリンク特殊レジスタ
一 括
○ *1
(ネットワークユニット側)
ランダム
×
特殊ダイレクトバッファ
一 括
○ *1
レジスタ
ランダム
×
他局バッファメモリ
他局ランダムアクセスバッファ
他局 RX
他局 RY
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
×
×
×
×
*1:MELSECNET/H ユニットを管理していない場合,アクセスはできません。
116
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
他局リンクレジスタ
他局 SB
他局 SW
共有メモリ
PPC-DRV-01
QCPU(Q モード)
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
×
×
×
○
117
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
7.2 CC-Link ユニット経由時
CC-Link ユニット経由時のアクセス可能範囲およびアクセス可能デバイスについて説明します。
7.2.1 アクセス可能範囲
CC-Link ユニット経由時のアクセス可能範囲は,CC-Link ユニットが接続されている CC-Link の
マスタ局およびローカル局のシーケンサ CPU,インテリジェントデバイス局,CC-Link ボードが
装着されているパソコンのみです。
自局(パソコンCPUユニットが管理
しているマスタ局またはローカル局)
他局シーケンサCPU
(マスタ局またはローカル局)
DOS/Vパソコン
(CC-Linkボード)
118
インテリジェント
デバイス局
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
7.2.2 アクセス可能デバイス
CC-Link ユニット経由時のアクセス可能デバイスについて説明します。
ポイント
表中の一括およびランダムは下記の内容を示しています。
一 括:一括書込み(mdSend),一括読出し(mdReceive)
ランダム:ランダム書込み(mdRandW),ランダム読出し(mdRandR),ビットセット(mdDevSet),
ビットリセット(mdDevRst)
(1) 自局アクセス時
パソコン CPU ユニットが管理する CC-Link ユニットへアクセス際のアクセス可能デバイス
を下記に示します。
デバイス
X(RX)
Y(RY)
SB
SW
Ww(RWw)
Wr(RWr)
SPB(自局バッファメモリ)
MRB(自局ランダムアクセスバッファ)
PPC-DRV-01
アクセス可否
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
○
○
○
○
○
○
○
○
119
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
(2) 他局アクセス時
アクセス先 CPU は下記①∼⑦の内容を使用し説明を行います。
No.
対象 CPU
①
A1NCPU
②
A0J2HCPU,A1S(H)CPU,A1SJHCPU,A1SJCPU,A2C(J)CPU,A2NCPU(-S1),A2S(H)CPU
③
A2ACPU(-S1),A2UCPU(-S1),A2USCPU(-S1),A2USHCPU-S1,Q02(H)CPU-A,Q06HCPU-A
④
A3NCPU,A3ACPU,A3UCPU
⑤
A4UCPU
⑥
⑦
Q2ACPU(-S1),Q3ACPU,Q4ACPU,Q4ARCPU,Q2ASCPU(-S1),Q2ASHCPU(-S1),Q02(H)CPU,
Q06HCPU,Q12HCPU,Q25HCPU
DOS/V パソコン(CC-Link ボード),インテリジェントデバイス局
アクセス先
デバイス
X
Y
L
M
特殊 M(SM),SB
F
T(接点)
T(コイル)
C(接点)
C(コイル)
T(現在値)
120
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
×
×
×
×
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
C(現在値)
D
特殊 D(SD),SW
T(設定値メイン)
T(設定値サブ 1)
T(設定値サブ 2)
T(設定値サブ 3)
C(設定値メイン)
C(設定値サブ 1)
C(設定値サブ 2)
C(設定値サブ 3)
A
Z
V(インデックスレジスタ)
R(ファイルレジスタ)
ER(拡張ファイルレジスタ)
B
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
一 括
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
○ *1
○
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
○
×
○
×
一 括
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
○ *1
○
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
×
×
×
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
○
×
○
×
*1:A2ACPU(-S1)の場合アクセスできません。
PPC-DRV-01
121
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
W
一 括
ランダム
Q/QnA リ ン ク 特 殊 リ レ ー 一 括
(Q/QnACPU 上)
積算タイマ(接点)
積算タイマ(コイル)
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
Q/QnA リ ン ク 特 殊 レ ジ ス タ 一 括
(Q/QnACPU 上)
自局ランダムアクセスバッファ
積算タイマ(現在値)
自局リンクレジスタ(送信用)
自局リンクレジスタ(受信用)
自局バッファメモリ
ダイレクトリンク入力
ダイレクトリンク出力
ダイレクトリンクリレー
ダイレクトリンクレジスタ
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
ダイレクトリンク特殊リレー
一 括
(ネットワークユニット側)
ランダム
ダイレクトリンク特殊レジスタ
一 括
(ネットワークユニット側)
ランダム
特殊ダイレクトバッファ
一 括
レジスタ
ランダム
122
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
○
○
○
○
○
○
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
他局バッファメモリ *2
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
一 括
○
○
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
他局ランダムアクセスバッファ 一 括
○
○
○
○
○
○
○
*2
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
一 括
○
○
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
一 括
○
○
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
一 括
○
○
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
一 括
○
○
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
一 括
○
○
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
他局 RX *2
他局 RY *2
他局リンクレジスタ *2
他局 SB *2
他局 SW *2
*2:各 CPU に装着された CC-Link(インテリジェントデバイス局)ユニットのバッファメモリ
へのアクセス。
PPC-DRV-01
123
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
7.3 MELSECNET/H ユニット経由時
MELSECNET/H ユニット経由時のアクセス可能範囲およびアクセス可能デバイスについて説明し
ます。
7.3.1 アクセス可能範囲
MELSECNET/H ユニット経由時のアクセス可能範囲について説明します。
(1) 構 成
1
接続ネットワーク
2
経由
接続局 接続
CPU ユニット ユニット
経由ネットワーク 3
パソコンCPUユニット
4
経由先 経由先
CPU ユニット
(2) アクセス可否表
アクセス可否を下表に示します。
自局はアクセス可能です。
経由先 CPU はアクセスの可否を○(アクセス可),×(アクセス不可)で示します。
4.経由先 CPU
1.接続ネットワーク 2.接続局 CPU
3.経由ネットワーク
QCPU
Q モード A モード
MELSECNET/H
MELSECNET/10
124
QCPU(Q モード)
QCPU(Q モード)
QnACPU
ACPU
MELSECNET/H
○
×
×
×
MELSECNET/10
○
○
○
○
MELSECNET(Ⅱ)
×
×
×
×
Ethernet
×
×
×
×
計算機リンク
×
×
×
×
CC-Link
×
×
×
×
MELSECNET/H
×
×
×
×
MELSECNET/10
○
○
○
○
MELSECNET(Ⅱ)
×
×
×
×
Ethernet
×
×
×
×
計算機リンク
×
×
×
×
CC-Link
×
×
×
×
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
4.経由先 CPU
1.接続ネットワーク 2.接続局 CPU
3.経由ネットワーク
QCPU
Q モード A モード
ACPU
MELSECNET/H
×
×
×
×
MELSECNET/10
○
○
○
○
MELSECNET(Ⅱ)
×
×
×
×
Ethernet
×
×
×
×
計算機リンク
×
×
×
×
CC-Link
×
×
×
×
MELSECNET/H
×
×
×
×
MELSECNET/10
○
○
○
○
QCPU(A モード),MELSECNET(Ⅱ)
×
×
×
×
ACPU
Ethernet
×
×
×
×
計算機リンク
×
×
×
×
CC-Link
×
×
×
×
QnACPU
MELSECNET/10
PPC-DRV-01
QnACPU
125
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
7.3.2 アクセス可能デバイス
MELSECNET/H ユニット経由時のアクセス可能デバイスについて説明します。
ポイント
表中の一括およびランダムは下記の内容を示しています。
一 括:一括書込み(mdSend),一括読出し(mdReceive)
ランダム:ランダム書込み(mdRandW),ランダム読出し(mdRandR),ビットセット(mdDevSet),
ビットリセット(mdDevRst)
(1) 自局アクセス時
パソコン CPU ユニットが管理する MELSECNET/H ユニットへアクセス際のアクセス可能デバ
イスを下記に示します。
デバイス
X(LX)
Y(LY)
SB
SW
B(LB)
W(LW)
126
アクセス可否
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
○
○
○
○
○
○
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
(2) 他局アクセス時
アクセス先 CPU は下記①∼⑦の内容を使用し説明を行います。
No.
対象 CPU
①
A1NCPU
②
A0J2HCPU,A1S(H)CPU,A1SJHCPU,A1SJCPU,A2C(J)CPU,A2NCPU(-S1),A2S(H)CPU
③
A2ACPU(-S1),A2UCPU(-S1),A2USCPU(-S1),A2USHCPU-S1,Q02(H)CPU-A,Q06HCPU-A
④
A3NCPU,A3ACPU,A3UCPU
⑤
A4UCPU
⑥
⑦
Q2ACPU(-S1),Q3ACPU,Q4ACPU,Q4ARCPU,Q2ASCPU(-S1),Q2ASHCPU(-S1),Q02(H)CPU,
Q06HCPU,Q12HCPU,Q25HCPU
DOS/V パソコン(MELSECNET/H ボード)
デバイス
X
Y
L
M
特殊 M(SM),SB
F
T(接点)
T(コイル)
C(接点)
C(コイル)
T(現在値)
PPC-DRV-01
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
アクセス先
④
⑤
①
②
③
⑥
⑦
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
×
×
×
×
127
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
C(現在値)
D
特殊 D(SD),SW
T(設定値メイン)
T(設定値サブ 1)
T(設定値サブ 2)
T(設定値サブ 3)
C(設定値メイン)
C(設定値サブ 1)
C(設定値サブ 2)
C(設定値サブ 3)
A
Z
V(インデックスレジスタ)
R(ファイルレジスタ)
ER(拡張ファイルレジスタ)
B
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
一 括
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○ *1
○
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
一 括
○
○
○
○
○
ランダム
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○ *1
○
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
○
×
○
×
○
×
○
×
*1:A2ACPU(-S1)の場合アクセスできません。
128
PPC-DRV-01
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
W
一 括
ランダム
Q/QnA リ ン ク 特 殊 リ レ ー 一 括
(Q/QnACPU 上)
積算タイマ(接点)
積算タイマ(コイル)
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
Q/QnA リ ン ク 特 殊 レ ジ ス タ 一 括
(Q/QnACPU 上)
自局ランダムアクセスバッファ
積算タイマ(現在値)
自局リンクレジスタ(送信用)
自局リンクレジスタ(受信用)
自局バッファメモリ
ダイレクトリンク入力
ダイレクトリンク出力
ダイレクトリンクリレー
ダイレクトリンクレジスタ
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
ダイレクトリンク特殊リレー
一 括
(ネットワークユニット側)
ランダム
ダイレクトリンク特殊レジスタ
一 括
(ネットワークユニット側)
ランダム
特殊ダイレクトバッファ
一 括
レジスタ
ランダム
PPC-DRV-01
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
○
○
○
○
○
○
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
129
第7章 アクセス可能範囲・デバイス
アクセス先
デバイス
他局バッファメモリ
他局ランダムアクセスバッファ
他局 RX
他局 RY
他局リンクレジスタ
他局 SB
他局 SW
130
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
一 括
ランダム
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
第 8 章 エラー発生時の対処方法
8.1 トラブル発生ケース別の原因究明方法
トラブルが発生した場合,下表から原因究明のためのトラブルシューティングフローを検索し
てください。
No.
1
2
3
トラブル内容
参照先
パソコン CPU ユニットが正常に動作しなかった場合
(1)のフローを参照
パソコン CPU ユニットは正常に起動するが,エラーLED が点灯または点滅する場
合
パソコン CPU ユニットは正常起動し,エラーLED も発生していないが,ユーザア
プリケーション実行時にエラーが発生する場合
(2)のフローを参照
(3)のフローを参照
(1) パソコン CPU ユニットが正常起動しない場合のフロー
異常発生
装着しているユニットを外し,
パソコンCPUユニットのみで起
動するか確認する。
正常起動したか?
No
①
Yes
電源容量はOKか?
(次のページへ)
No
Yes
各ユニットを順に1台ずつ装着
して確認する。
ユニットの
いずれかが故障
していたか?
システム構成を見直す。
No
Yes
故障したユニットを交換する。
PPC-DRV-01
最寄りの三菱電機システムサ
ービス(株)または三菱電機
(株)の支社,代理店に症状
を説明しご相談ください。
131
第8章 エラー発生時の対処方法
(前ページより)
①
パソコンCPUユニットを交換す
る。
正常起動したか?
No
Yes
END
電源,基本ベースユニットを
交換する。
正常起動したか?
Yes
END
132
No
コンテック総合インフォメー
ションセンターに症状を説明
しご相談ください。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
(2) エラーLED 点灯または点滅する場合のフロー
異常発生
(1) “パソコンCPUユニット情報”画面の
エラー情報で点灯,表示されている
エラーLEDおよびエラーコードを確認
する。
(2) イベントビューアを起動し,システム
ログを選択する。
ソースがMQBFとなっている最新ログを
開き,エラー項目,エラーコードを確
認する。
“8.2 エラーLED点灯時の対処方法”にて
一致するエラーを検索し,処置方法の内容
に基づき処置を行う。
エラーは発生
しなくなったか?
Yes
No
END
下記に示すエラーが
発生しているか?
・I/Oユニット照合エラー
・ヒューズ断エラー
・コントロールバスエラー
・インテリジェント機能
ユニットエラー
No
コンテック総合インフォメーションセンタ
ーに症状を説明しご相談ください。
PPC-DRV-01
Yes
最寄りの三菱電機システムサービス(株)
または三菱電機(株)の支社,代理店に
症状を説明しご相談ください。
133
第8章 エラー発生時の対処方法
(3) 関数実行時にエラーが発生する場合のフロー
異常発生
青色画面になり,
システムエラーを表示
しているか?
Yes
No
(1) ユーザプログラムでポインタ
の値が正しいか?
(2) サイズで指定しているメモリ
領域が確保されているか?
Yes
“8.3 関数実行時のエラーコード”にて
一致するエラーを検索し,処置方法の内容
に基づき処置を行う。
No
(1) ポインタの値を修正する。
(2) メモリ領域を確保する。
エラーは発生
しなくなったか?
コンテック総合インフォメーションセンタ
ーに症状を説明しご相談ください。
Yes
No
コンテック総合インフォメーションセンタ
ーに症状を説明しご相談ください。
134
END
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
8.2 エラーLED 点灯時の対処方法
パソコン CPU ユニットにてエラーが発生した場合,パソコン CPU 設定ユーティリティ“パソコ
ン CPU 設定情報”画面のエラー情報の LED が点灯しエラーコードが表示されます。
また,エラーLED 点灯と同時に,イベントビューアにもエラー情報が登録されます。
各エラーLED 点灯時の内容,処置方法を下記に示します。
(1) エラーコードの確認方法
下記に LED 点灯時の確認方法を示します。
(a) パソコン CPU 設定ユーティリティでの確認
パソコン CPU 設定ユーティリティ“パソコン CPU ユニット情報”画面にエラーコード
が表示されます。
エラーコードの内容および処置方法は,“(4) エラーコードによる詳細エラー内容と
処置方法”を参照してください。
エラーLED点灯と同時に
エラーコードを表示しま
す。
PPC-DRV-01
135
第8章 エラー発生時の対処方法
(b) イベントビューア
パソコン CPU 設定ユーティリティ“パソコン CPU ユニット情報”画面でエラーLED が
点灯するとイベントビューアにエラー情報が登録されます。
エラーコードの内容および処置方法は,“(4) 詳細エラー内容と処置方法”を参照し
てください。
① イベントビューアの起動
イベントビューアは下記手順で起動してください。
・Windows NT Workstation 4.0 使用時
[スタート]−[プログラム]−[管理ツール(共通)]−[イベントビューア]
を選択し,システムログを表示させます。
・Windows 2000 Professional 使用時
[スタート]−[設定]−[コントロールパネル]−[管理ツール]−[イベン
トビューア]を選択し,システムログを表示させます。
② イベントの選択
イベントビューアに登録されたパソコン CPU ユニットでのエラーは,イベントビュ
ーアの“ソース”に“mqbf”と表示されます。
“mqbf”と表示されたイベントを選択し,イベントの詳細を表示させてください。
パソコンCPUユニットのエラーは,
ソースで“mqbf”と表示されます
③ エラーコードの確認
エラーコードは下記に示す部分に表示されています。
エラーコードが表示されています。
<エラーコードの説明>
[1401.4]
エラー情報
(どのスロットで発生しているか
などを表示します。)
エラーコード
(詳細内容は“(4)エラーコード
による詳細エラー内容と処置方法”
を参照してください。)
136
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
(2) 診断タイミングと検出時の動作
○:実施する
No
項目
内容
診断タイミング
出力
停止
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
システム WDT
エラー検出
ユーザ WDT
エラー検出
PCI バス
エラー検出
I/O ユニット照合
エラー検出
ヒューズ断検出
コントロールバス
エラー検出
インテリジェント機能
ユニットエラー検出
インテリジェント機能
ユニット割付エラー
検出
パラメータエラー検出
インテリジェント機能
ユニットパラメータエラー
検出
リンクパラメータエラー
検出
12
マルチ CPU エラー
13
パソコン CPU ユニッ
トバッテリーエラー
検出
PC カード 1
バッテリエラー検出
PC カード 2
バッテリエラー検出
ハードディスク温度
警告検出
14
15
16
システム WDT エラーの発生
を検出
ユーザ WDT エラーの発生
を検出
内部 PCI バスエラーの発
生を検出
I/O ユニットの装着状態の
診断
出力ユニットのヒューズ状態
の診断
ベースユニット上のバス状態
の診断
インテリジェント機能ユニット異
常の検出
インテリジェント機能ユニットの
I/O 割付状態の診断
−:実施しない
検出時の動作
ERR
ユーティリティ
LED
にてエラー
点 灯 表示
*1
イベント
ビューア
にロギ
ング
常時
○
○
○
○
ユーザプログラムに
よる
常時
―
○
○
―
○
○
○
○
定期監視*2
○*3
○
○
○
定期監視*2
○*3
○
○
○
○
○
○
○
○*3
○
○
○
○
○
○
○
起動時、リセット時、
ユニットアクセス時
定期監視及び
ユニットアクセス時
起動時、リセット時
システム設定、マルチ CPU
設定等のパラメータの診
断
インテリジェント機能ユニットの
パラメータの診断
起動時、リセット時
○
○
○
○
起動時、リセット時
○
○
○
○
リ ン ク ユ ニ ッ ト (CC-Link 、
MELSECNET/H) の ハ ゚
ラメータの診断
マルチ CPU 構成の他号
機 CPU エラー、マルチ CPU
整合性の検出
パソコン CPU ユニット本体
バッテリエラーの検出
起動時、リセット時
○
○
○
○
常時
○
○
○
○
常時
―
○*4
○
―
常時*2
―
○*4
○
―
常時*2
―
○*4
○
―
定期監視*2
―
○
○
○
PC カード 1 バッテリエラーの
検出
PC カード 2 バッテリエラーの
検出
ハードディスクの温度異常
検出
*1:出力停止を伴う場合は点滅、出力停止を伴わない場合は点灯する。
*2:パラメータ設定にてチェックしないに設定可能。
*3:パラメータ設定にて出力停止しないに設定可能。
*4:BAT. LED が点灯する(ERROR LED は点灯しない)。
PPC-DRV-01
137
第8章 エラー発生時の対処方法
(3) LED の確認による対処方法およびエラーコード
下記に LED 点灯時のエラー内容と処置方法を下記に示します。
エラーコードの確認方法は“(1) エラーコードの確認方法”を参照してください。
詳細エラー内容および処置方法は,下表に記載のエラーコードを確認の上“(4) エラーコード
による詳細エラー内容と処置方法”を参照してください。
LED 名称
システム WDT エラー
ユーザ WDT エラー
内 容
システム WDT による応答に異
常が発生した。
ユーザ WDT による応答に異常
が発生した。
エラー
処 置
コード
(1) パソコン CPU ユニットを再起動する。
(2) パソコン CPU ユニットの修理を依頼す
−
る。
(1) システムの負荷状態を見直す。
(2) ユーザ WDT のタイムアウト時間を見直
−
す。
PCI バスのパリティエラーを検 (1) パソコン CPU ユニットを再起動する。
PCI バスエラー
出した。または,PCI バスター (2) パソコン CPU ユニットの修理を依頼す
ゲットボートを検出した。
I/O ユニット照合エ 入出力ユニットの装着状態を
ラー
ヒューズ断エラー
診断中にエラーが発生した。
出力ユニットのヒューズ断を
検出した。
−
る。
(1) 入出力ユニットの装着状態を見直す。
(2) 入出力ユニットが故障していないか確 2000
認する。
出力ユニットの状態を確認する。
1300
1412,
コントロールバスエ
ラー
ベースユニット上のバス状態
を診断中にエラーが発生し
た。
(1) パソコン CPU ユニットを再起動する。
(2) ベースユニットの修理を依頼する。
1413,
1414,
1415,
1416
インテリジェント機能ユニッ
インテリジェント機
能ユニットエラー
138
(1) インテリジェント機能ユニットの装着
トに異常が発生した。または,
状態を見直す。
インテリジェント機能ユニッ
(2) インテリジェント機能ユニットが故障
トからの応答に異常が発生し
していないか確認する。
た。
1310,
1311,
1401,
1403
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
LED 名称
内 容
処 置
エラー
コード
2100,
2103,
2106,
(1) インテリジェント機能ユニットの装着 2107,
インテリジェント機 インテリジェント機能ユニッ
状態を見直す。
2108,
能ユニット割付エラ トの I/O 割付状態を診断中に (2) I/O 割付に異常設定がないか確認する。 2120,
ー
エラーが発生した。
(3) インテリジェント機能ユニットが故障 2121,
していないか確認する。
2122,
2124,
2125,
2126
3000,
マルチ CPU システム間のパラ
パラメータエラー
メータチェック時にエラーが パラメータ設定に異常がないか確認する。
発生した。
インテリジェント機 インテリジェント機能ユニッ
能ユニットパラメー トのパラメータチェック時に
タエラー
エラーが発生した。
3001,
3010,
3012
インテリジェント機能ユニットのパラメー
タ設定に異常がないか確認する。
3300,
3302,
3303
3100,
3101,
リンクパラメータエ
ラー
リンクユニットのパラメータ
チェック時にエラーが発生し
た。
リンクユニットのパラメータ設定に異常が
ないか確認する。
3102,
3103,
3104,
3105,
3107
マルチ CPU エラー
マルチ CPU システムに関する CPU 異常となった CPU のエラーを確認し、
エラーが発生した。
エラーを取り除く。
パソコン CPU ユニッ パソコン CPU ユニット本体の パソコン CPU ユニット本体のバッテリを交
トバッテリエラー
PC カード 1 バッテ
リエラー
PC カード 2 バッテ
リエラー
バッテリエラーを検出した。
PC カードスロット 1 に装着し
ているカードのバッテリエラ
ーを検出した。
PC カードスロット 2 に装着し
ているカードのバッテリエラ
ーを検出した。
換する。
PC カードスロット 1 に装着しているカード
のバッテリを交換する。
PC カードスロット 2 に装着しているカード
のバッテリを交換する。
ハードディスク温度 ハードディスク内の温度がし パソコン CPU ユニットの電源を落とし,し
エラー
PPC-DRV-01
きい値を超えた。
ばらくしてから再起動する。
7000,
7010,
7020
−
1601
1602
−
139
第8章 エラー発生時の対処方法
(4) エラーコードによる詳細エラー内容と処置方法
エラーコードから判別できる詳細エラー内容,処置方法およびエラー情報を下記に示します。
エラー情報はイベントビューアにて登録されている値が,何の情報を表示しているかを示
しています。
エラー
エラー
コード
情報
1300
−
1301
ユニット
No.
詳細エラー内容
処 置
ヒューズ断となっている出力ユニットが 出力ユニットの ERR LED を確認し,
ERR LED
存在する。
供給電源に瞬停が発生した。または供給
電源が OFF した。
が点灯しているユニットを交換する。
供給電源を確認する。
パソコン CPU ユニット本体あるいは各ユ
ニットのいずれかのハードウェア異常で
1310
−
割込みユニットが装着されていないのに
割込みが発生した。
あるため、コンテック総合インフォメー
ションまたは、最寄りの三菱電機システ
ムサービス(株)または三菱電機(株)
の支社,代理店に症状を説明しご相談く
ださい。
(1) 割込みイベント設定パラメータを修
割込みイベント設定パラメータが設定さ
1311
−
正する。
れていないユニットからの割込み要求を (2) 割込みイベント設定が行われていな
検出した。
いユニットからの割込みを発行しな
いようにする。
(1) イニシャル更新時にインテリジェン
1401
ユニット
No.
ト機能ユニットから返事が返ってこ アクセスを行ったインテリジェント機能
ない。
ユニットのハードウェア異常であるた
(2) インテリジェント機能ユニットのバ め,最寄りの三菱電機システムサービス
ッファメモリサイズが異常である。 (株)または三菱電機(株)の支社,代
1403
ユニット
No.
インテリジェント機能ユニットの異常発 理店に症状を説明しご相談ください。
生を検出した。
インテリジェント機能ユニット,シーケ
1412
ユニット
No.
インテリジェント機能ユニットとのコン
トロールバス異常により FROM/TO 命令の
実行ができない。
ンサ CPU またはベースユニットの異常で
あるため,最寄りの三菱電機システムサ
ービス(株)または三菱電機(株)の支
社,代理店に症状を説明しご相談くださ
い。
140
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
詳細エラー内容
処 置
(1) 機能バージョン A の QCPU(Q モード)
を基本ベースユニットから外す。
(2) インテリジェント機能ユニット,シ
機能バージョン A の QCPU(Q モード)を
ーケンサ CPU またはベースユニット
装着した。
の異常であるため,最寄りの三菱電
機システムサービス(株)または三
1413
菱電機(株)の支社,代理店に症状
−
を説明しご相談ください。
インテリジェント機能ユニット,シーケ
ンサ CPU またはベースユニットの異常で
Q バス上の異常を検出した。
あるため,最寄りの三菱電機システムサ
ービス(株)または三菱電機(株)の支
社,代理店に症状を説明しご相談くださ
い。
(1) 機能バージョン A の QCPU(Q モード)
を基本ベースユニットから外す。
装着されているユニットの異常を検出し (2) インテリジェント機能ユニット,シ
ユニット
No.
た。
ーケンサ CPU またはベースユニット
機能バージョン A の QCPU(Q モード)を
の異常であるため,最寄りの三菱電
装着した。
機システムサービス(株)または三
菱電機(株)の支社,代理店に症状
1414
を説明しご相談ください。
インテリジェント機能ユニット,シーケ
ンサ CPU またはベースユニットの異常で
−
Q バス上の異常を検出した。
あるため,最寄りの三菱電機システムサ
ービス(株)または三菱電機(株)の支
社,代理店に症状を説明しご相談くださ
い。
インテリジェント機能ユニット,シーケ
ンサ CPU またはベースユニットの異常で
1415
ベース No.
基本ベースユニットおよび増設ベースユ あるため,最寄りの三菱電機システムサ
ニットの異常を検出した。
ービス(株)または三菱電機(株)の支
社,代理店に症状を説明しご相談くださ
い。
1416
ユニット
No.
PPC-DRV-01
電源 ON 時またはリセット時にバスの異
常を検出した。
141
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
1500
−
詳細エラー内容
出力負荷用外部供給電源が OFF した。ま
たは出力負荷用外部供給電源が接続され
ていない。
1601
1602
−
−
以下に低下した。
No.
認する。
のバッテリを交換する。
メモリカード 2 のバッテリ電圧が規定値 PC カード 2 差込口に装着しているカード
以下に低下した。
ョン A の QCPU(Q モード)を装着した。
2000
出力負荷用外部供給電源の ON/OFF を確
メモリカード 1 のバッテリ電圧が規定値 PC カード 1 差込口に装着しているカード
マルチ CPU システム構成時,機能バージ
ユニット
処 置
のバッテリを交換する。
機能バージョン A の QCPU(Q モード)を,
機能バージョン B の QCPU(Q モード)に
交換する。
電源投入時の入出力ユニット情報と異な
る。(運転中に入出力ユニットの装着状 エラーが発生しているユニットのチェッ
態を変更した。または,ユニットが外れ ク,交換を行う。
かけている。)
パラメータの I/O 割付で QI60 の装着さ
れているスロットを,インテリジェント
機能ユニット以外に設定した。
パラメータの I/O 割付を実装状態に合わ
せて再設定する。
(1) パラメータの I/O 割付で入出力ユニ
ットをインテリジェント機能ユニッ
2100
ユニット
No.
トで割り付けている。またはその逆
で設定を行っている。
(2) パラメータの I/O 割付で CPU ユニッ
トをその他のユニットに割り付けて
いるか空きに設定している。また
は,その逆の設定を行っている。
(1) パラメータの I/O 割付をインテリジ
ェント機能ユニットおよび CPU ユニ
ットの実装状態に合わせて再設定す
る。
(2) 汎用スイッチ設定をリセットする。
(3) 汎 用 ス イ ッ チ の な い ユ ニ ッ ト に 対
し,汎用スイッチ設定を行った。
142
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
詳細エラー内容
処 置
(1) 単独 CPU システムで QI60 を 2 枚以 (1) 単独 CPU システムで QI60 の装着を 1
2103
ユニット
No.
上装着している。
枚にする。
(2) マルチ CPU システムで同一管理 CPU (2) マルチ CPU システムで同一管理 CPU
に QI61 を 2 枚以上装着している。
の QI61 は 1 枚に変更する。
(1) マ ル チ CPU シ ス テ ム 全 体 で
MELSECNET/H ユニットが 5 枚以上装
着されている。
マルチ CPU システム全体で 4 枚以下にす
(2) マ ル チ CPU シ ス テ ム 全 体 で る。
QJ71E71(-B2)が 5 枚以上装着されて
2106
ユニット
No.
いる。
(1) MELSECNET/H ユニットが 5 枚以上装
着されている。
(1) MELSECNET/H ユニットの装着を 4 枚
(2) QJ71E71(-B2)が 5 枚以上装着されて
いる。
以下にする。
(2) QJ71E71(-B2)の装着を 4 枚以下にす
(3) MELSECNET/10 ネットワークシステム
る。
で 同 一 ネ ッ ト ワ ー ク 番 号 が 存 在 す (3) ネットワーク番号,局番を確認する。
る。
2107
ユニット
No.
パラメータの I/O 割付設定で設定した先 パラメータの I/O 割付設定をインテリジ
頭 X/Y が,他のユニットの先頭 X/Y と重 ェント機能ユニットの実装状態に合わせ
複している。
て再設定する。
(1) A2UCPU 用 ネ ッ ト ワ ー ク ユ ニ ッ ト
(A1SJ71LP21
2108
A1SJ71AP21
ユニット
No.
,
,
A1SJ71BR11
,
A1SJ71AR21
,
A1SJ71AT21B)が装着されている。
(2) Q2AS 用 ネ ッ ト ワ ー ク ユ ニ ッ ト
ネットワークユニットを MELSECNET/H ユ
ニットに変更する。
(A1SJ71QLP21,A1SJ71QBR11) が装着
されている。
2120
−
Q□B と QA1S□B の配置がおかしい。
パソコン CPU ユニットが,CPU スロット
2121
−
および 0∼2 スロット以外に装着されて
いる。
2122
PPC-DRV-01
−
基本ベースに QA1S□B が装着されてい
る。
ベースユニットの配置を見直す。
パソコン CPU ユニットの装着位置を確認
し,正しいスロットに装着する。
基本ベースを Q□B に変更する。
143
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
詳細エラー内容
処 置
(1) 65 スロット以降にユニットを装着し (1) 65 スロット以降のユニットを取り外
た。
す。
(2) ベース割付で設定したスロット数以 (2) ベース割付で設定したスロット数以
2124
−
降にユニットを装着した。
降に装着したユニットを取り外す。
(3) 入出力点数 4096 点以降にユニット (3) 4096 点以降に装着したユニットを取
を装着した。
り外す。
(4) 入出力点数 4096 点の境界をまたい (4) 最終ユニットは 4096 点を超えない
でユニットを装着した。
占有点数ユニットに交換する。
(1) QCPU(Q モード)で使用可能なユニ
ットを装着する。
(1) QCPU(Q モード)で認識できないユ (2) インテリジェント機能ユニット,シ
2125
−
ニットを装着した。
(2) インテリジェント機能ユニットから
の返事がない。
ーケンサ CPU またはベースユニット
の異常であるため,最寄りの三菱電
機システムサービス(株)または三
菱電機(株)の支社,代理店に症状
を説明しご相談ください。
マルチ CPU システムでの CPU ユニット構 (1) CPU ユニット間の空きスロットを詰
2126
ユニット
No.
成が以下のようになっている。
める。(空きスロットは CPU ユニッ
(1) QCPU(Q モード)と QCPU(Q モード)
トの右側に設定する。)
/モーション CPU の間に空きスロッ (2) QCPU(Q モード)間に装着された QCPU
トが存在する。
(2) QCPU(Q モード)間に QCPU(Q モー
144
(Q モード)以外のユニットを外し,
QCPU(Q モード)で詰める。
ド)以外のユニット (モーション
モーション CPU は QCPU(Q モード)
CPU)が装着されている。
の右側にまとめる。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
コード
エラー情報
詳細エラー内容
マルチ CPU システムで,他号機が管理し
ているインテリジェント機能ユニットを
パラメータの割込みポインタで指定して
いる。
処 置
(1) 自号機が管理しているインテリジェ
ント機能ユニットの先頭 I/O 番号を
指定する。
(2) パラメータの割込みポインタ設定を
削除する。
(1) エラーの詳細情報を周辺機器で読出
し,その数値(パラメータ No.)に
3000
パラメータ
No.
対応したパラメータ項目をチェック
パラメータのタイマ時限設定,RUN-PAUSE
し,修正する。
接点,共通ポインタ No.,一般データ処 (2) パラメータ修正後もエラーが発生す
理,空きスロット点数,システム割込み
る場合,CPU 内蔵の RAM,メモリカ
設定の各設定が CPU の使用可能な範囲に
ードのメモリ異常が考えられます。
設定されていない。
最寄りの三菱電機システムサービス
(株)または三菱電機(株)の支社,
代理店に症状を説明しご相談くださ
い。
(1) エラーの詳細情報を周辺機器で読出
し,その数値(パラメータ No.)に
対応したパラメータ項目をチェック
し,修正する。
3001
パラメータ
No.
(2) パラメータ修正後もエラーが発生す
パラメータの内容は壊れている。
る場合,CPU 内蔵の RAM,メモリカ
ードのメモリ異常が考えられます。
最寄りの三菱電機システムサービス
(株)または三菱電機(株)の支社,
代理店に症状を説明しご相談くださ
い。
3010
3012
パラメータ マルチ CPU システムで,パラメータの CPU
No.
パラメータ
No.
PPC-DRV-01
ユニット枚数が実装と異なる。
(マルチ CPU 設定の設定台数)−(I/O
割付の CPU(空き)設定)と CPU 実装枚
数を合わせる。
マルチ CPU システムで,マルチ CPU 設定,パラメータのマルチ CPU 設定,管理 CPU
管理 CPU の設定が基準となる号機とが異 の設定を基準となる号機(1 号機)に合
なっている。
わせる。
145
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
詳細エラー内容
マルチ CPU システムで MELSECNET/H,
MELSECNET/10 のネットワーク設定パラ
メータの先頭入出力番号に,他号機に
管理しているされている MELSECNET/H
ユニットが指定されている。
処 置
(1) 他号機が管理している MELSECNET/H ユ
ニットの MELSECNET/H , MELSECNET/10
のネットワーク設定パラメータを削除
する。
(2) 自号機が管理している MELSECNET/H ユ
ニットの先頭入出力番号を変更する。
通常局で動作中の MELSECNET/H ユニッ
トのリンクパラメータを管理局に書き
換えた。または,管理局で動作中の
MELSECNET/H ユニットのリンクパラメ CPU をリセットする。
ータを通常局に書き換えた。(リンク
パラメータは,リセットすることによ
3100
パラメータ りユニット側に反映される。)
No.
(1) MELSECNET/H,MELSECNET/10 のユ
ニット枚数設定パラメータのユニ
ット枚数と実装枚数が異なる。
(2) MELSECNET/H,MELSECNET/10 のネ (1) ネットワークパラメータの修正後,ネ
ットワーク設定パラメータの先頭
ットワークパラメータを書込む。
入出力番号と実装枚数している先 (2) 修正後もエラーが発生する場合,ハー
頭入出力番号が異なる。
(3) パラメータ中に扱えないデータが
存在する。
(4) 電 源 ON 中 に MELSECNET/H ,
ドウェア異常ですので,最寄りの三菱
電機システムサービス(株)または三
菱電機(株)の支社,代理店に症状を
説明しご相談ください。
MELSECNET/10 の局種別を書き換
えた。(局種別の変更には RESET
→RUN の操作が必要)
(1) MELSECNET/H ユニットの局番が 0
の時,PC 間ネットワークのパラ
メータが設定されている。
(2) MELSECNET/H ユニットの局番が 0
以外の時,リモートマスタのパラ
使用するシステムに合わせ,パラメータの
MELSECNET/H ユニットの種別または局番を
修正する。
メータが設定されている。
3101
パラメータ
No.
(1) パラメータで指定したネットワー
ク No.が実装と異なる。
(2) パラメータで指定した先頭入出力
番号が実装と異なる。
(3) パラメータで設定したネットワー
ク種別が異なる。
パラメータで指定した内容と実装状態を合
わせる。
(4) MELSECNET/H,MELSECNET/10 のネ
ットワークリフレッシュパラメー
タが範囲外になっている。
146
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
詳細エラー内容
処 置
(1) ネットワークパラメータを修正後,
(1) MELSECNET/H ユニットでネットワー
3102
パラメータ
No.
書込む。
クパラメータをチェックした結果が (2) 修正後もエラーが発生する場合,ハ
エラーとなった。
(2) MELSECNET/H,MELSECNET/10 の固有
のパラメータが正常でない。
ードウェア異常ですので,最寄りの
三菱電機システムサービス(株)ま
たは三菱電機(株)の支社,代理店
に症状を説明しご相談ください。
マルチ CPU システムで Ethernet 設定パ
ラメータの先頭入出力番号に,他号機に
管理されている QJ71E71(-B2)が指定され
ている。
(1) 他号機が管理している QJ71E71(-B2)
の Ethernet 設定パラメータを削除
する。
(2) 自号機が管理している QJ71E71(-B2)
の先頭入出力番号に変更する。
(1) ネットワークパラメータを修正後,
(1) Ethernet のユニット枚数設定パラメ
書込む。
ータを 1 枚以上に設定していたにも (2) 修正後もエラーが発生する場合,ハ
3103
パラメータ
No.
関わらず,実装枚数が 0 枚の場合。
(2) Ethernet 設定パラメータの先頭入出
力番号が実装入出力番号と異なる。
ードウェア異常ですので,最寄りの
三菱電機システムサービス(株)ま
たは三菱電機(株)の支社,代理店
に症状を説明しご相談ください。
(1) パラメータで指定した I/O No.の位 (1) ネットワークパラメータを修正後,
置に AJ71QE71 が存在しない。
(2) I/O No.の指定が重複している。
(3) パラメータと実装の AJ71QE71 の枚
数が異なる。
(4) Ethernet の設定(パラメータ+専用
命令)が 5 つ以上になっている。
書込む。
(2) 修正後もエラーが発生する場合,ハ
ードウェア異常ですので,最寄りの
三菱電機システムサービス(株)ま
たは三菱電機(株)の支社,代理店
に症状を説明しご相談ください。
(1) Ethernet,MELSECNET/H,MELSECNET/10
で同一ネットワーク No.を使用して
いる。
(2) パラメータで設定されたネットワー
3104
パラメータ
No.
ク No.,局番,グループ No.が範囲
外になっている。
(3) I/O No.が使用している CPU の範囲
外となっている。
(4) Ethernet 固有のパラメータの内容が
(1) ネットワークパラメータを修正後,
書込む。
(2) 修正後もエラーが発生する場合,ハ
ードウェア異常ですので,最寄りの
三菱電機システムサービス(株)ま
たは三菱電機(株)の支社,代理店
に症状を説明しご相談ください。
正常でない。
PPC-DRV-01
147
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
詳細エラー内容
マルチ CPU システムで,CC-Link 設定パ
ラメータの先頭入出力番号に,他号機に
管理されている QJ61BT11 が指定されて
いる。
3105
パラメータ
(1) CC-Link のユニット枚数設定パラメ
ータのユニット枚数を 1 枚以上に設
No.
定したにも関わらず実装枚数が 0 の
場合。
(2) 共通パラメータの先頭入出力番号が
実装入出力番号と異なる。
Ethernet 固有のパラメータが正常でな
い。
3107
パラメータ CC-Link の パ ラ メ ー タ 内 容 が 正 常 で な
No.
い。
処 置
(1) 他号機が管理している QJ61BT11 の
CC-Link 設 定 パ ラ メ ー タ を 削 除 す
る。
(2) 自号機が管理している QJ61BT11 の
先頭入出力番号に変更する。
(1) ネットワークパラメータを修正後,
書込む。
(2) 修正後もエラーが発生する場合,ハ
ードウェア異常ですので,最寄りの
三菱電機システムサービス(株)ま
たは三菱電機(株)の支社,代理店
に症状を説明しご相談ください。
パラメータ修正後,書込む。
パラメータ修正後,書込む。
GX Configurator で設定したインテリジ
3300
パラメータ ェント機能ユニットのパラメータの先頭
No.
入出力番号が,実装入出力番号と異な
パラメータ設定を見直す。
る。
3302
パラメータ インテリジェント機能ユニットのパラメ
No.
ータが正常でない。
パラメータを修正後,書込む。
(1) 他号機が管理しているインテリジェ
ント機能ユニットの自動リフレッシ
マルチ CPU システムで,他号機に管理さ
3303
パラメータ れているインテリジェント機能ユニット
No.
ュ設定などのパラメータ設定を削除
する。
に対し,自動リフレッシュ設定などのパ (2) 自号機が管理しているインテリジェ
ラメータ設定を行った。
ント機能ユニットの自動リフレッシ
ュ設定などのパラメータ設定に変更
する。
148
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
エラー
エラー
コード
情報
詳細エラー内容
処 置
(1) マルチ CPU システム上の動作モード
で“システム停止を選択した”号機 (1) CPU 異常となった CPU のエラーを確
の CPU で CPU 異常が発生した。
認し,エラーを取り除く。
(2) マルチ CPU システムで,機能バージ (2) 機能バージョン A の QCPU(Q モード)
7000
ユニット No.
ョン A の QCPU(Q モード)を装着し
を基本ベースユニットから外す。
た。
マルチ CPU システムで,電源 ON 時に 1
号機が停止エラーで他号機が立ち上がれ
ない。(2∼4 号機で発生。)
CPU 異常となった CPU のエラーを確認し,
エラーを取り除く。
(1) マルチ CPU システムで故障している
CPU が装着されている。
(2) マルチ CPU システムで,機能バージ
ョン A の QCPU(Q モード)が装着さ (1) 故障している号機を交換する。
7010
ユニット No.
れている。
(機能バージョン B の QCPU (2) 機能バージョン A の号機を機能バー
(Q モード)でエラーを検出する。)
ジョン B に交換する。
(3) マルチ CPU システムで電源 ON 中に 2
∼4 号機をリセットした。(リセッ
トを解除した号機のみ発生する。)
マルチ CPU システム上の動作モードで
“シ
ステム停止が選択されていない”号機の
7020
ユニット No. CPU で CPU 異常が発生した。(CPU 異常
が発生した号機以外の QCPU(Q モード)
CPU 異常となった CPU のエラーを確認し,
エラーを取り除く。
でエラーを検出する。)
PPC-DRV-01
149
第8章 エラー発生時の対処方法
8.3 関数実行時のエラーコード
md 関数およびバスインターフェイス関数を実行したときに返されるエラーコードを,戻り値と
してそのまま返します。
エラーコードに対応するエラー内容と処置方法を下記に示します。
リターン値
エラー内容
(HEX)
0
処 置
正常終了
−
ドライバ未起動
1
ドライバが起動されていない。
ドライバ起動時のエラーを修正する。
割込み番号,I/O アドレスが他のドライバと重なって 他のドライバの設定を確認する。
いる。
アクセス局の動作状態およびユニット
2
ユニット応答エラー
の装着状態を見直す。
処置の返答待ちでタイムアウトした。
アプリケーションプログラム上でリト
ライする。
65
(41H)
66
(42H)
67
(42H)
68
(44H)
69
(45H)
チャネルエラー
登録していないチャネル番号を指定した。
OPEN 済みエラー
指定したチャネルがすでに OPEN されている。
CLOSE 済みエラー
指定したチャネルがすでに CLOSE されている。
チャネル番号を確認する。
OPEN を 1 回にする。
CLOSE を 1 回にする。
PATH エラー
PATH を OPEN したときの番号に設定す
回線 OPEN した PATH 以外を設定した。
る。
処理コードエラー
サポートしている処理コードを発行す
サポートしていない処理コードを発行した。
る。
局番指定エラー
70
(46H)
指定した局番が間違っている。
他局に要求すべき処理を自局に要求した。または,局
番が自局(0xFF) であるがネットワーク No.が 0 でな
アプリケーションプログラムの局番号
の指定を修正する。
い。
71
(47H)
72
(48H)
73
(49H)
74
(4AH)
150
受信データなしエラー(RECV 要求時)
データを受信していない。
モード設定待ち
モード設定を行っていない。
モードエラー
データを受信するまで待つ。
モードを設定する。
モードをオンラインにする。または要
モード設定がオンライン以外なのに他局を要求した。 求をやめる。
割込み番号エラー
割込み番号が他のドライバと重なっている。
ドライバの設定を確認する。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
76
(4CH)
MGW イニシャル交信中
処 置
時間待ちしてから再度行う。
メモリ不足の可能性があるので,他に
動作しているアプリケーションを終了
77
(4DH)
メモリ確保エラー
する。
メモリの確保ができなかった。
システムが正常に動作しているか確認
する。
システムを再立ち上げする。
78
(4EH)
79
モードセット時タイムアウトエラー
モード設定を行ったが,タイムアウトによりモード設
定ができなかった。
他のオプションカードと 2 ポートメモ
リが重なっていないかチェックし,パ
ソコン CPU ユニットを再起動する。
パソコン CPU ユニットが異常である。
S/W 設定データエラー
S/W 設定データの引数パラメータ内容
(4FH)
S/W 設定時の引数パラメータに誤りがある。
を確認する。
81
起動元チャネル応答エラー(SEND 要求時)
システムが正常に動作しているか確認
SEND 要求時の応答が異常である。
する。
リトライする。
(51H)
システムを再立ち上げする。
85
(55H)
90
(5AH)
100
(64H)
101
(65H)
102
(66H)
103
(67H)
128
(80H)
129
(81H)
ネットワークチャネル番号エラー(RECV 要求時)
RECV 要求時の指定チャネル No.を確認
チャネル番号エラー
する。
デフォルトパラメータエラー
デフォルトパラメータエラーを設定し
直す。
自局ユニットアクセス中,または SEND 要求中
自局ユニットにアクセス中に再度アクセス要求を出し リトライする。
た。
ルーチングパラメータ異常
ルーチングパラメータが設定されていない。
データ送信エラー
データ送信に失敗した。
データ受信エラー
データ受信に失敗した。
読出し数エラー
読出すバイト数として範囲外の値を設定した。
デバイスタイプエラー
指定されたデバイスタイプが無効である。
PPC-DRV-01
ルーチングパラメータを修正する。
OS を再起動する。
OS を再インストールする。
ハードウェアを確認する。
読出し数を範囲内に設定する。
デバイスタイプを確認する。
151
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
処 置
デバイス No.エラー
130
(82H)
指定されたデバイス No.が範囲外である。
ビットデバイス指定時,デバイス No.が ACPU で 8 の倍
デバイス No.を確認する。
数,QnACPU で 16 の倍数でない。
デバイス点数エラー
131
(83H)
デバイス範囲外の点数を設定した。
ビットデバイス指定時,
点数が ACPU で 8 の倍数,
QnACPU
サイズを確認する。
で 16 の倍数でない。
132
(84H)
書込み数エラー
書込みバイト数に範囲外の値を指定した。
書込み数を範囲内に設定する。
リンクパラメータエラー
133
(85H)
リンクパラメータが壊れている。
リンクパラメータの総子局数が 0 になっている。
リンクパラメータを設定し直す。
リンクパラメータの固定パターンが壊れている。
リンクパラメータのサムチェックが壊れている。
136
(88H)
137
(89H)
210
(D2H)
212
(D4H)
215
(D7H)
ランダム書込み指定エラー
ランダム書込みで指定の値が 0∼2 以外を指定した。
処理キャンセル
前回の処理が終了していないのに次の処理を要求し
た。
RUN 中不可
RUN 中にシーケンス P シフト処理要求を行った。
処理キャンセル
処理中に新しい処理要求を行った。
設定値を 0∼2 に設定し直す。
前回の処理修了後に再度処理を要求す
る。
CPU を STOP にして要求する。
処理を要求し直す。
受信データ長エラー
リトライする。
受信データ長またはバイト長が範囲を超えている。
ケーブルを確認する。
要求データバッファ長オーバ
要求データのデータ長が要求データエリアを超えてい 要求データサイズを少なくする。
る。
216
(D8H)
217
(D9H)
219
(DBH)
152
プロトコルエラー
交信手順がおかしい。
要求コードが存在しない。
アドレスエラー
アドレスがアクセス範囲外である。
ライトエラー
書込みできない。
ケーブルを確認する。
ハードウェアを確認する。
要求データを確認する。
要求データを確認する。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
224
(E0H)
225
(E1H)
226
(E2H)
227
(E3H)
228
(E4H)
232
(E8H)
233
(E9H)
234
(EAH)
236
(ECH)
240
(F0H)
241
(F1H)
242
(F2H)
1280
(500 H)
1281
(501 H)
PCNo.エラー
要求先局が存在しない。
処 置
局番号を修正する。
処理モードエラー
要求先 ACPU が処理できない処理コードを設定した。
要求先 ACPU と処理コードを見直す。
(要求先 ACPU がチェックする。)
特殊ユニット指定エラー
指定した特殊ユニットが処理できるユニットではな YNo.を修正する。
い。
他データエラー
要求データのアドレスや先頭ステップ,シフト数など 要求データを修正する。
のデータに誤りがある。
リンク指定エラー
要求先局が処理できない処理コードを設定した。
リモートエラー
リモート RUN/STOP/PAUSE 要求でキーワードが一致し
なかった。
リンクタイムオーバ
処理中に要求先がリンクを中断した。
特殊ユニットの BUSY
要求先局番と処理コードを確認する。
要求先 ACPU にリモート STOP/PAUSE し
た要求元を探す。
リンクを復列する。
リトライする。
一般データの送信で要求先の受信バッファ容量を超え 特殊ユニットのハードウェアを確認す
ている。受信準備ができていない。
要求先 BUSY
一般データの送信で要求先の受信バッファ容量を超え
ている。受信準備ができていない。
リンクエラー
リンク中断局に要求した。
特殊ユニットバスエラー
指定した特殊ユニットの処理準備ができていない。
特殊ユニットタイムオーバ
指定した特殊ユニットからの返答がない。
る。
要求先が受信できる状態の時に要求す
る。
リンクを復列する。
特殊ユニットの装着状態を確認する。
特殊ユニットのハードウェアを確認す
る。
特殊ユニットの装着状態を確認する。
特殊ユニットのハードウェアを確認す
る。
自ユニットのメモリアクセスエラー
ユニットを交換する。
I/O ポートアクセス不可
ユニットを交換する。
PPC-DRV-01
153
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
16386
(4002H)
16432
(4030H)
16433
(4031H)
16448
(4040H)
16449
(4041H)
16450
(4042H)
16451
(4043H)
19200
(4B00H)
19203
(4B03H)
-1
(FFFFH)
-2
(FFFEH)
-3
(FFFDH)
-4
(FFFCH)
処 置
処理できない要求を受信した。
要求先を変更する。
指定したデバイスタイプが存在しない。
指定したデバイスタイプを確認する。
指定したデバイス No.が範囲外である。
指定したデバイス No.を確認する。
ユニットが存在しない。
デバイス点数が範囲外である。
該当ユニット異常
指定した位置にユニットが存在しない。
ハードウェア異常
異常が発生しているユニットに対して要求を行った。
未サポートの要求エラー
パソコン CPU ユニットに対して実行できない処理を要
求した。
指定した特殊機能ユニットに対して,
エラーが発生した要求は行わない。
先頭アドレス,アクセス点数を確認
し,存在する範囲外をアクセスする。
指定したユニットが正常に動作してい
るか確認する。
指定したユニットの先頭入出力番号を
確認する。
ユニットのハードウェアを確認する。
パソコン CPU ユニットに対してエラー
が発生した要求は行わない。
パスエラー
mdOpen で返されたパスのポインタを使
指定したパスが無効である。
用する。
デバイス No.エラー
指定デバイスの先頭デバイス No.を確
指定したデバイス No.が範囲外である。
認する。
デバイスタイプエラー
デバイスタイプ一覧表に記載のデバイ
指定したデバイスタイプが無効である。
スタイプを使用しているか確認する。
CPU エラー
交信局の状態を確認する。
無効局を指定した。
指定した局番を確認する。
サイズエラー
-5
(FFFBH)
デバイス No.+サイズがデバイス範囲を超えている。
奇数バイト数でアクセスした。
デバイス No.+サイズが同一ブロックの範囲を超えて
指定したデバイスサイズを確認する。
デバイス No.+サイズを確認する。
いる。
-6
(FFFAH)
-8
(FFF8H)
154
ブロック数エラー
デバイスランダム読出し/書込みで dev[0]で指定した
ブロック数が範囲外である。
チャネル No.エラー
mdOpen で指定したチャネル No.が無効である。
dev[0]で指定したブロック数を確認す
る。
指定したチャネル No.を確認する。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
-11
(FFF5H)
-12
(FFF4H)
バッファエリア不足
読出しデータ格納配列変数による読出しエリアサイズ
が小さい。
ブロックエラー
指定した拡張ファイルレジスタのブロック No.が無効
である。
ライトプロテクトエラー
-13
(FFF3H)
処 置
読出しサイズと読出しデータ格納先の
サイズを確認する。
拡張ファイルレジスタのブロック No.
(デバイスタイプ)を確認する。
拡張ファイルレジスタのブロック No.
指定した拡張ファイルレジスタのブロック No.がメモ (デバイスタイプ)を確認する。
リカセットのライトプロテクトエリアと重複してい アクセス先のメモリカセットのライト
る。
プロテクトスイッチを確認する。
メモリカセットエラー
-14
(FFF2H)
アクセスした CPU にメモリカセットが装着されていな アクセス先のメモリカセットを確認す
い。または,不適当なメモリカセットが装着されてい る。
る。
-15
(FFF1H)
-16
(FFF0H)
-17
(FFEFH)
-18
(FFEEH)
-19
(FFEDH)
-21
(FFEBH)
読出しエリア長エラー
読出しデータ格納配列変数による読出しエリアサイズ
が小さい。
局番エラー
指定した局番が範囲外である。
全局指定エラー
全局指定できない関数に対して全局指定を行った。
リモート指示エラー
指定コード以外を指定した。
SEND/RECV チャネル No.エラー
SEND/RECV 機能で指定したチャネル No.が範囲外であ
る。
読出しサイズと読出しデータ格納先の
サイズを確認する。
指定した局番を確認する。
全局指定できる関数か確認する。
指定コードを確認する。
チャネル No.を範囲内(0∼8)に指定す
る。
gethostbyname()でエラー発生
指定したホスト名が HOSTS ファイルに
関数 gethostbyname()でエラーが発生した。
存在するか確認する。
サーバマシンで MGW サーバサービスが
-24
(FFE8H)
select()でタイムアウトエラーが発生
起動されているか確認する。
関数 select()でエラーが発生した。
サーバマシンと正常に Ethernet 通信
できるか確認する。
PPC-DRV-01
155
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
-25
(FFE7H)
-26
(FFE6H)
-28
(FFE4H)
-29
(FFE3H)
-30
(FFE2H)
-31
(FFE1H)
-32
(FFE0H)
-33
(FFDFH)
-34
(FFDEH)
-35
(FFDDH)
-36
(FFDCH)
処 置
sendto()でエラーが発生
関数 sendto()でエラーが発生した。
recvfrom()でエラーが発生
関数 recvfrom()でエラーが発生した。
異常応答受信
サーバマシンと正常に Ethernet 通信
異常応答を受信した。
できるか確認する。
受信データ長オーバ
必要以上のデータを受信した。
シーケンス No.異常
受信したシーケンス No.が異常である。
DLL ロードエラー
ソフトウェアパッケージを再インスト
関数の実行に必要な DLL のロードに失敗した。
ールする。
他タスク/スレッドがリソースを占有し,30 秒以内に
リソースが解放されない。
アクセス先不正エラー
通信先の設定が不正である。
レジストリオープンエラー
レジストリのオープンに失敗した。
パソコン CPU ユニットを再起動する。
レジストリ読出しエラー
レジストリの読出しに失敗した。
レジストリ書込みエラー
レジストリの書込みに失敗した。
リトライする。
メモリ不足の可能性があるので,他に
-37
(FFDBH)
通信初期化設定エラー
通信を行うための初期設定に失敗した。
動作しているアプリケーションを終了
する。
システムが正常に動作しているか確認
する。
システムを再立ち上げする。
156
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
処 置
リトライする。
-38
(FFDAH)
Ethernet 通信設定エラー
ユーティリティで通信先が正しく設定
Ethernet 通信を行うための初期設定に失敗した。
されているか確認する。
メモリ不足の可能性があるので,他に
動作しているアプリケーションを終了
する。
-39
(FFD9H)
COM 通信設定エラー
システムが正常に動作しているか確認
COM 通信を行うための設定に失敗した。
する。
システムを再立ち上げする。
-41
(FFD7H)
-42
(FFD6H)
-43
(FFD5H)
COM 制御エラー
リトライする。
COM 通信での制御が正しく行えない。
システムが正常に動作しているか確認
クローズエラー
する。
通信のクローズが行えない。
システムを再立ち上げする。
ROM 運転中エラー
ROM 運転中のシーケンサ CPU に TC 設定値の書込みを行 RAM 運転中に TC 設定値の変更を行う。
った。
リトライする。
ユーティリティで通信先が正しく設定
-44
(FFD4H)
GX Simulator 通信設定エラー
されているか確認する。
GX Simulator 通信を行うための設定に失敗した。
メモリ不足の可能性があるので,他に
動作しているアプリケーションを終了
する。
-45
(FFD3H)
-50
(FFCEH)
-51
(FFCDH)
-201
(FF37H)
-202
(FF36H)
-203
(FF35H)
Ethernet 制御エラー
Ethernet 通信時での制御が正しく行えない。
リトライする。
システムが正常に動作しているか確認
する。
オープンパス最大値オーバ
すでにオープンしているパスが最大値(32)を超えてい いくつかのパスをクローズする。
る。
排他制御エラー
排他制御においてエラーが発生した。
ユニット識別エラー
指定したユニット識別が無効である。
パスエラー
指定したパスが無効である。
デバイス No.エラー
指定したデバイス No.が範囲外である。
PPC-DRV-01
リトライする。
システムが正常に動作しているか確認
する。
指定したユニット識別を確認する。
QBF_Open で返されたパスを使用する。
指定したデバイス No.を確認する。
157
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
-204
(FF34H)
-205
(FF33H)
-206
(FF32H)
-207
(FF31H)
-208
(FF30H)
-209
(FF2FH)
-210
(FF2EH)
-211
(FF2DH)
-212
(FF2CH)
-213
(FF2BH)
-214
(FF2AH)
-215
(FF29H)
-216
(FF28H)
-217
(FF27H)
158
デバイスサイズエラー
処 置
デバイスサイズを確認する。
デバイス No.+サイズがデバイス範囲を超えている。 デバイス No.+サイズを確認する。
スロット No.エラー
指定したスロット No.が範囲外である。
指定したスロット No.を確認する。
プログラム実行タイプエラー
指定したプログラム実行タイプを確認
指定したプログラム実行タイプが範囲外である。
する。
システム WDT エラー
システム WDT エラーが発生した。
オフセットエラー
指定したオフセットが範囲外である。
バッファメモリサイズエラー
オフセット+サイズが範囲外である。
読出しエリアサイズエラー
システム WDT の監視時間を変更する。
CPU を占有するソフトウェアがないか
確認する。
指定したオフセットを確認する。
指定したバッファメモリサイズを確認
する。
オフセット+サイズを確認する。
読出しサイズを確認する。
読出しエリアが小さい。
読出しエリアサイズを確認する。
WDT インターバル時間設定エラー
設定した WDT インターバル時間を確認
WDT インターバル時間が範囲外である。
する。
コントロールバスエラー
インテリジェント機能ユニットのコントロールバス異
常である。
インテリジェント機能ユニットダウン
インテリジェント機能ユニットにアクセスしたが返事
が返ってこない。
インテリジェント機能ユニットエラー
インテリジェント機能ユニットの装着
状態を確認する。
インテリジェント機能ユニットまたは
ベースユニットを交換する。
インテリジェント機能ユニットの装着
状態を確認する。
インテリジェント機能ユニットを交換
する。
指定 I/O No.確認する。
インテリジェント機能ユニットがないところにアクセ インテリジェント機能ユニットの装着
スした。
状態を確認する。
インテリジェント機能ユニット割付エラー
I/O 割付設定を確認する。
インテリジェント機能ユニットの I/O 割付が間違って インテリジェント機能ユニットの装着
いる。
I/O ユニット照合エラー
I/O ユニットの照合でエラーが発生した。
ドライバ未起動
ドライバが起動していない。
状態を確認する。
I/O ユニットの装着状態を確認する。
ドライバが起動しているか確認する。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
-218
(FF26H)
-219
(FF25H)
-220
(FF24H)
-221
(FF23H)
-222
(FF22H)
-223
(FF21H)
-224
(FF20H)
-225
(FF1FH)
-226
(FF1EH)
-227
(FF1DH)
-228
(FF1CH)
-231
(FF19H)
-232
(FF18H)
-234
(FF16H)
-475∼-3839
(F101H∼
FE25 H)
-2174
(F782H)
-2175
(F781H)
処 置
オープン済みエラー
オープン処理を 2 回実行していないか
オープン処理を 2 回実行した。
確認する。
プログラム No.エラー
指定したプログラム No.が範囲外である。
WDT タイプエラー
指定した WDT タイプが範囲外である。
指定したプログラム No.を確認する。
指定した WDT タイプを確認する。
AC 電源瞬停中エラー
AC 電源瞬停終了後,再度 X 入力を行
AC 電源瞬停中に X 入力を行った。
う。
リセットエラー
バッファメモリへアクセス中にリセットが実行され
た。
再度バッファメモリへアクセスを行
う。
メモリ確保エラー
使用可能なメモリが十分あるか確認す
メモリの確保に失敗した。
る。
LED 設定値エラー
指定した LED 設定値が範囲外である。
イベント No.エラー
指定したイベント No.が範囲外である。
指定した LED 設定値を確認する。
指定したイベント No.を確認する。
ヒューズ断エラー
ヒューズ断となっているユニットのヒ
ヒューズ断となっている出力ユニットが存在する。
ューズを交換する。
コントロールコード送信エラー
コントロールコードの送信に失敗した。
OS の再インストールを行う。
バス初期化エラー
パソコン CPU ユニットまたはベースユ
バスの初期化時にエラーが発生した。
ニットを交換する。
イベントタイムアウトエラー
イベント待ち時にタイムアウトが発生した。
CPU 号機指定エラー
指定した CPU 号機が間違っている。
イベント待ちエラー
イベント待ち時にタイムアウト以外のエラーが発生し
た。
Q 対応 MELSECNET/H ネットワークシステムリファレン
スマニュアル(PC 間ネット)を参照。
要求先局番指定エラー
処理要求先の指定局番が自局番を指定している。
要求先ネットワーク No.エラー
処理要求先のネットワーク No.が間違っている。
PPC-DRV-01
タイムアウト時間を長くする。
CPU 号機の指定を変更する。
プログラムの強制終了などを実施して
いないか確認する。
左記に同じ。
要求先局番を見直す。
要求先ネットワーク No.を見直す。
159
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
処 置
-16386∼
-20222
(B102H∼
Q 対応 CC-Link システムマスタ・ローカルユニットユ
ーザーズマニュアル(詳細編)を参照。
左記に同じ。
BFFE H)
-18558
要求先局番指定エラー
(B782H)
処理要求先の指定局番が自局番を指定している。
-25056
(9E20H)
-26334
(9922H)
要求先のユニットが処理できない要求を受けた。
要求先局番を見直す。
他局パソコン用ボードに対しては
mdTypeRead 以外は行わない。
ユニットリセットエラー
他局アクセス中に,他の同一チャネルを使用している 再度他局へアクセスする。
タスクが,ユニットリセットを行った。
-26336
MELSECNET/H ユニットに対して,他ループへのルーチ ルーチング要求先を AnUCPU,QnACPU,
(9920H)
ングを行った。
-28151
APS NO エラー
(9209H)
(不正な応答データを受信した。)
-28156
(9204H)
-28158
(9202H)
-28640
(9020H)
ユニットを外す。
ユニットを交換する。
WDT エラー
パソコン CPU ユニットを再起動する。
B.STOP 中
B.STOP 中に出力要求またはバッファメモリ書込み要求 トグルスイッチを B.RUN にする。
をした。
入出力アサインエラー
(9013H)
入力ユニットに出力しようとした。
(9012H)
処理要求先の機材を変更する。
他の CC-Link ユニット,MELSECNET/H
共有メモリ切替エラー
-28653
-28654
QCPU に変更する。
管理外ユニット書込みエラー
指定した Y デバイス No.を見直す。
指定したユニットの管理ユニットがパ
パソコン CPU ユニットの管理外のユニットにアクセス ソコン CPU ユニットになっているか確
しようとした。
認する。
-28660
アクセスサイズエラー
指定したオフセット、サイズを見直
(900CH)
アクセス範囲を超えるサイズを指定した。
す。
-28661
アクセス不可エラー
指定したオフセット、サイズを見直
(900BH)
アクセス不可エリアを指定した。
す。
-28662
CPU No.指定エラー
(900AH)
CPU No.が範囲外である。
-28663
ベース番号指定エラー
(9009H)
ベース番号が範囲外である。
-28664
(9008H)
160
データ送信エリア使用中
指定した CPU No.を見直す。
指定したベース番号を見直す。
リトライする。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
-28665
(9007H)
-28666
(9006H)
-28668
(9004H)
-28669
(9003H)
登録データなしエラー
処 置
Windows を再起動する。
Windows の再インストールから行う。
データ長エラー
ハードウェアを確認する。
応答データ格納済みエラー
再度要求を出す。
エリア No エラー
指定範囲外のエリア No、オフセットアドレス、モード
を指定した。
指定したエリア No、オフセットアドレ
ス、モードを見直す。
パラメータを見直す。
-28671
(9001H)
指定ユニットを確認する。
ユニット識別エラー
Windows を再起動する。
Windows の再インストールから行う。
ハードウェアを確認する。
ソフトウェアパッケージを再インスト
-28672
(9000H)
ールする。
処理コードエラー
Windows を再起動する。
Windows の再インストールから行う。
ハードウェアを確認する。
PPC-DRV-01
161
第8章 エラー発生時の対処方法
8.4 ドライバ起動時に発生するエラーイベントメッセージ表
ドライバ起動時に,イベントビューアに記載されるエラー内容と処置方法を下記に示します。
リターン値
エラー内容
(HEX)
256
(100 H)
257
(101 H)
258
(102 H)
259
(103 H)
262
(106 H)
268
(10C H)
269
(10D H)
270
(10E H)
271
(10F H)
272
(110 H)
273
(111 H)
274
(112 H)
275
(113 H)
276
(114 H)
277
(115 H)
278
(116 H)
162
ドライバ起動時にエラーが発生したため,ドライバは
実行できませんでした。
処 置
ソフトウェアパッケージを再インスト
ールする。再度エラーが発生する場合
は OS を再インストールする。
ユニットが装着されていないか,他のハードウェアと ユニットの I/O アドレス設定を変更す
I/O アドレスが重複しています。
る。
ハードウェアからの応答がありません。
ユニットを交換する。
装着できる最大枚数以上のユニットを検出しました。 最大枚数を超えるユニットを外す。
デバイス名のリンクに失敗しました。
OS を再インストールする。
受信処理においてエラーが発生しました。
パソコン CPU ユニットに処理要求をし
ている,シーケンサおよびパソコンの
送信処理においてエラーが発生しました。
プログラムをチェックする。
割込み処理においてエラーが発生しました。
UNLOAD 処理においてエラーが発生しました。
StartIO 処理においてエラーが発生しました。
クリティカルセクションにおいてエラーが発生しまし
た。
IoTimer 処理においてエラーが発生しました。
OS を再インストールする。
IoCompletion においてエラーが発生しました。
DPC 処理においてエラーが発生しました。
レジストリデータベースのオープン時にエラーが発生
しました。
レジストリデータベースからの読出し時にエラーが発
生しました。
PPC-DRV-01
第8章 エラー発生時の対処方法
リターン値
エラー内容
(HEX)
279
(117 H)
280
(118 H)
282
(11A H)
283
(11B H)
284
(11C H)
285
(11D H)
286
(11E H)
288
(120 H)
処 置
レジストリデータベースへの書込み時にエラーが発生 システムメモリおよびディスク容量を
しました。
増やす。
他局から処理できない要求を受信しました。
他局からの要求を見直す。
I/O ポートが他のリソースと重複して
I/O ポートのマッピングに失敗しました。
いる。
重複しているユニットを外す。
ユニットの共有メモリエリアが他のハードウェアと重
複しています。
ユニットの IRQ が他のハードウェアと重複していま
重複しているユニットを外す。
す。
ユニットが温度以上を検出したため,正常に動作しな パソコン CPU ユニットを適正な温度の
い可能性があります。
ドライバの起動に必要なメモリエリアの確保に失敗し
ました。
WDT エラーが発生しました。
場所に設置する。
システムメモリを増やす。
他のユニットを外す。
パソコン CPU ユニットをリセットす
289
(121 H)
共有メモリエリアのハンドシェイクに失敗しました。
る。
再度エラーが発生する場合はパソコン
CPU ユニットを交換する。
291
(123 H)
293
(125 H)
共有メモリエリアのマッピングに失敗しました。
他のユニットを外す。
割込みの登録に失敗しました。
PPC-DRV-01
163
PPC-DRV-01
解説書
発行
株式会社コンテック
日本語
英語
中国語
大阪市西淀川区姫里 3-9-31 〒555-0025
http://www.contec.co.jp/
http://www.contec.com/
http://www.contec.com.cn/
2003 年 11 月改訂
本製品および本書は著作権法によって保護されていますので無断で複写、複製、転載、改変す
ることは禁じられています。
[05092001]
分類番号
A-46-512
[11142003_rev4]
コード番号
LZX2091
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