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ト ピ ク - 医療法人光風会
医療法人光風会 広報誌 Vol 3 2014 JUN ト ピ ストレスは万病のもと ツ ク ス 平成26年度 初任者研修 開催 北山病院 ・ 和光園 ・ さくらの里 今年も 新しいスタッフが光風会に入職しました。 新しい風を取り入れフレッシュな光風会を目指します。 安全管理に関する講話 を真剣に聞いています 梅雨も明け 本格的な夏がやってきま~す(*^_^*) 安里理事長による 光風会 基本理念についての講話です‼ 北山病院 花だん 就業規則について(*^_^*) ●今月の特集 「食べること」 ●トピックス 初任者研修 開催 ●この人に聞く 摂食・嚥下障害看護認定看護師 加藤 節子 (^v^) ●介護に役立つワンポイント 「水分補給 すいぶんほきゅう」 腰痛予防体操の実践‼ ✿✿✿ ご相談・利用のご希望・お問い合わせ ✿✿✿ 医療法人光風会 地域連携課 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊280 0980-56-5722 医療法人 光風会 地域連携課 高齢者ケアの基本(^-^) 感染予防対策についてのお話 1・私たちは、利用者の皆様の意思を尊重し、健やかで安心できる 暮らしの実現を支援いたします。 2・私たちは、利用者の皆様が「住みなれた地域で自分らしく 尊厳ある生活」を続けられるように支援いたします。 3・私たちは、常に知識・技術を研鑽し、よりよい医療・介護・ 保健・福祉サービスの提供に努めます。 お口の運動でおいしくごはん 光風会 看護師 加藤 節子 せっしょく・えんげしょうがい 摂食・嚥下障害看護認定看護師 みなさん はじめまして、摂食・嚥下障害看護認定看護師の加藤節子と申します。 現在、北山病院・和光園・さくらの里で入院・療養・入居されている方たちが 美味しく安全に食事がとれるお手伝いをしています。 摂食・嚥下障害看護認定看護師 (Certified Nurse Dysphagia Nursing)とは、 食べること、飲み込む機能の評価及び誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)、 窒息、栄養低下、 脱水の予防・適切かつ安全な摂食(せっしょく)・ 嚥下訓練(えんげくんれん)の選択および実施・指導を専門に行う看護師の ことを示します。 沖縄県には、現在、2名おります。 介護に役立つ ワンポイント 「水分補給 すいぶんほきゅう」 梅雨も明け そろそろ夏本番!! 身体はこまめな水分補給を必要としています。 しかし 高齢者の方は、のどの渇きを感じにくくなり 「水分を要求しない」ことや トイレに何度も行くので「水分を制限したり」ということがあるようです。 それは 危険信号です \(◎o◎)/! 予想より早い時期に、脱水症状や熱中症を起こすことがあります。 特に 介護が必要な方は、水分補給がうまく自分でできないため、介護者の支え(声かけも含めて)が 必要です。また 水分補給は、脱水予防だけではなく 便秘予防や皮膚の乾燥予防などにも効果が あると言われています。 脱水の症状:口の渇き、唇の渇き、尿量の低下、頭痛、吐き気、だるさ、脇の下の乾燥など こまめな水分補給の目安 食事時間・10時と15時(食事の間)・夜寝る前 計1日6回 コップ1杯程度 をお勧めします。 *疾病により異なる場合もあります。治療中の方は主治医の指示に従ってください。 「食べる」こと 「口から食べる」という行為。 私たちは、「口から食べる」という行為を当たり前の様に日々くり返し行っています。 『 誤嚥性肺炎 ごえんせいはいえん 』とは、 ➜ 食べ物や就寝時の唾液が気管や肺に入り そのために肺炎になってしまうことです。 しかし、脳血管疾患(のうけっかんしっかん)の後遺症やパーキンソン病、薬の影響 認知症などにより食べること、飲み込むことに障害が出てきてしまう方がいらっしゃいます。 平成23年 日本の死亡率で「肺炎」が第3位でした。 また 高齢者は、靭帯(じんたい)の緩み等によりのど仏が下がること、飲み込む反射が 高齢者では、誤嚥性肺炎が原因で亡くなられる方が多数をしめています。 遅れる傾向にあることから飲み込む機能が低下し、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と その理由として、加齢に伴い咳反射(むせ込み)や飲み込む力が低下したり、 なることがあります。 基礎体力の低下によって引き起こされると言われています。 では・・・ 「口から食べること」とは、どのような意味をもつのでしょうか。 「誤嚥性肺炎の症状」とは、どういったものでしょう。 それは単に「栄養補給(えいようほきゅう)」だけではないはずです。 肺炎の場合は、高熱、せき、たん、呼吸困難、胸の痛みなどがあります。 「食べる喜び」「生きる喜び」を味わっていくものです。 しかし 誤嚥性肺炎の場合、これらの症状がはっきり出ないのが特徴です。 また大切な人たちとおいしい食事をともにすることもかけがえのない時間の一つです。 高齢者の場合 しかし、あらゆる理由により、口から食べたくても食べることができない方たちが ・なんとなく元気がない 増えてきています。 ・食欲がない ・食事時間が 長くなった 口から食べれない時の栄養の取り方 など の症状がみられることがあります。 いつもと様子がちがうなと思った時は、早めの受診をお勧めします。 ① 静脈栄養(点滴) ② 経鼻経管栄養(けいびけいかんえいよう): 鼻から胃までチューブを挿入し栄養や薬を 注入する方法です。 それでは、誤嚥性肺炎を予防するにはどうしたらよいのでしょうか・・・ ③ 胃ろう(いろう): 胃へ直接栄養や薬を注入する方法です。 内視鏡を使って「お腹に小さな口」をつくる手術をします。 予 防 対 策 胃ろうは、鼻からのチューブなどに比べ、患者さんの苦痛、負担が尐なく ① 毎日の歯磨き、入れ歯の手入れ、舌のそうじ、うがいを ていねいに行いお口の中をきれいに保ちましょう。 喉などにチューブがないため必要な栄養をとりつつ 食べる訓練もできます。 ② 食事をする時は、姿勢を正しましょう。 ただ その姿より「食べられない人」と決めつけられてしまうこともあります。 きちんと評価を行い 必要な訓練をすることが大切だと思います。 たった一口の水分や食べ物の「飲み込み」が癒しとなり、その一口一口を ③ 寝る時は、尐し上体を起こしましょう(胃液の逆流を予防する)。 安全に繰り返すことで再び食べられるようになる方も尐なくありません。 その「癒し」を一人でも多くの方が再び味わうことができればと日々願っています。 文責 加藤 節子 ④ 飲み込む力をアップする「ゴックン」体操をしましょう。