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平成 22 年コンピュータセキュリティ早期警戒体制 の整備

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平成 22 年コンピュータセキュリティ早期警戒体制 の整備
平成 22 年コンピュータセキュリティ早期警戒体制
の整備事業(楕円曲線暗号及びその関連技術に
関する特許調査)報告書
2011 年 2 月 (株)東レ経営研究所 目次 目次.....................................................................................................................................1
第 1 章 概要 ........................................................................................................................ 2
第 2 章 調査仕様と調査計画の要約 .................................................................................... 3
2.1 調査仕様 ................................................................................................................... 3
2.1.1 特許調査 .........................................................................................................3
2.1.2 特許マップ......................................................................................................4
2.2 調査の提案と計画・実施の要約................................................................................ 4
2.2.1 調査方針 .........................................................................................................4
2.2.2 特許調査 .........................................................................................................5
2.2.3 特許マップ......................................................................................................6
第 3 章 検索について.......................................................................................................... 7
3.1 手順 .......................................................................................................................... 7
3.2 範囲 .......................................................................................................................... 7
3.3 結果 .......................................................................................................................... 8
第 4 章 分類について.......................................................................................................... 9
4.1 分類の仕様と用語 ..................................................................................................... 9
4.1.1 仕様および計画 ..............................................................................................9
4.1.2 分類方法と基準 ............................................................................................10
第 5 章 調査結果のまとめ................................................................................................. 14
5.1 各種リスト.............................................................................................................. 14
5.1.1 特許リスト....................................................................................................14
5.2 各種マップ.............................................................................................................. 15
5.2.1 エクセルを用いて作成したグラフ ................................................................15
5.2.2 ATMS/Analyzer を用いたマップ ..................................................................16
第 6 章 その他................................................................................................................... 17
6.1 調査ツール.............................................................................................................. 17
6.2 調査環境 ................................................................................................................. 17
第7章 添
付
資
料 .................................................................................................... 18
1
第1章
概要 本報告書は経済産業省商務情報政策局/情報セキュリティ政策室の平成 22 年度事業
「コンピュータセキュリティ早期警戒体制の整備事業(楕円曲線暗号及びその関連技術
に関する特許調査)」に関して、出願特許の検索と仕様書に基づくリスト作成経過およ
びその結果をまとめたものである。
特許調査の検索ツールとして富士通株式会社の ATMS 特許検索システム(以後 ATMS
と略称する)を使用した。このシステムでは検索以外に豊富な特許マップを作成するこ
とができる特長がある。今回の調査結果(検索データ)と提供するレビューソフト(富
士通㈱製品)を使えば、ユーザーが目的に沿った特許マップを自由に作成できる。
調査結果を記録し、整理するためにデータベースソフト(アクセス:マイクロソフト
社)を使用した。エクセルのような表計算ソフトに比べて豊富な検索機能や入力機能が
あり、数千件の特許情報を扱うのに最適であった。アクセスの機能だけでなく、一部簡
単な VBA プログラムを作成して使用した。仕様に決められた楕円曲線暗号に関係する
リスト以外に、今回の調査結果のすべてを含んだデータベース(アクセスデータベース)
により、全データを使った調査の補足や修正を行うことができだけでなく、今後公開さ
れる特許データや今回の調査範囲外のデータの追加も可能になり、最新のリストに容易
に更新できる。
調査は次のステップで実施した。①国際特許分類(IPC)による調査範囲の限定。②
楕円曲線暗号に関係するキーワードによる検索。③要素技術のキーワードによる検索結
果の追加。④特許を読んで仕様による分類を行うこと。⑤分類結果によるリスト作成。
⑥調査結果に基づく特許マップの作成。⑦報告書の作成。
①~③は ATMS の検索により実施し、④は 1 件ごとに内容を人が読んで分類した。
その結果に基づき、⑤~⑥の作業をアクセスのクエリー(検索機能)とエクセルへの変
換機能あるいは ATMS の特許マップ作成機能を使って行った。
本報告書ではこれらの作業の中で、特に重要な検索作業と分類作業を中心に実施内容
を詳述した。
2
第2章
2.1
調査仕様と調査計画の要約 調査仕様 上記事業の仕様書の中、調査に深く関係する部分を以下にまとめた。
2.1.1
特許調査 (1) 調査対象
・ 楕円曲線暗号(ECC)および楕円曲線暗号の利用を前提とした応用システムに
関連して、日本国内に出願されている特許を網羅的に調査する。
・ 楕円曲線暗号を利用するための「ペアリング暗号(技術)」についても、調査
対象とする。
(2) 調査項目
・
①特許名、②特許出願番号、③特許出願日、④特許公開番号、⑤特許公開日、
⑥特許(登録)番号、⑦特許(登録)日、⑧発明者、⑨出願者、⑩特許出願の
範囲(素体、拡大体の分類も行うこと)、⑪特許の解決しようとしている問題
(課題)、⑫抄録、⑬代表図面を必須とする。
・ ①特許名~⑨出願者の項目に関しては、分野ごとにリスト(以下、「特許リス
ト」と称する)を作成し、整理すること。
・ 特許リストには、後述の⑩~⑬の項目等を含む情報への索引(ポインタ)を含
めること。
・ ⑩特許出願の範囲、⑪特許の解決しようとしている問題(課題)、⑫抄録、⑬
代表図面は、特許事件毎に PDF ファイルとして纏め、特許リストのポインタ
から検索可能とすること。
(3) 特許リスト1(構成についてのリスト)
・
楕円曲線暗号の組み立て(構成方法)に関連する特許。楕円曲線暗号を構成す
る際に、利用される可能性のある特許を含む。
(4) 特許リスト2(実装に関するリスト)
・ 楕円曲線暗号の実装技術(高速化)に関連する特許。楕円曲線暗号を実装する
ための特許、楕円曲線暗号を処理する高速化に関する特許、楕円曲線暗号の小
型実装に関する特許。
3
・
調査結果は、楕円曲線暗号の利用目的(署名生成・検証、守秘、鍵交換)で分
類すること。複数の目的で使用する際には、両方の目的にリストアップするこ
と。
(5) 特許リスト3(応用に関するリスト)
・ 楕円曲線暗号の利用を前提としたシステムに関する特許。楕円曲線暗号技術を
用いることを特徴とする、メールシステム、公開鍵暗号基盤(PKI)スマート
グリッド(スマートメータ)関連システム等の楕円曲線暗号応用システムに関
する特許、ペアリング暗号の応用システムに関する特許を網羅的に調査し、応
用用途毎の特許リストを作成すること。
2.1.2
特許マップ 抽出した特許を対象に、出願人毎の件数、特許出願領域(範囲、分野)、審査請
求数、特許登録数などの統計的分析し行い、特許マップの作成を行う。
2.2
調査の提案と計画・実施の要約 上記の仕様に基づいて調査提案および計画を策定した。調査提案・計画では仕様以外
に、この調査結果を利用するための利便性を高めた提案を含んでいる。以下に調査方針
と具体的な調査内容をまとめた。
2.2.1
調査方針 調査方針は以下の5項目であった。
(1)
調査の主たる目的の「楕円曲線暗号」に関連する基礎的な構成特許、実装技術の
特許、応用に関する特許、さらにペアリング技術等の関連特許を調査対象とする。
実用新案も調査対象とする(以後実用新案を含めて特許と呼ぶ)。
(2)
今回の調査対象は楕円曲線暗号であるが、しかし、実装技術等では暗号一般を包
含した、すなわち明示的に楕円曲線暗号を要件としていない技術に関連する特許
も調査対象とする。
(3)
すでに公知になっている技術を特定するために期限の切れた特許も調査対象とす
る。
(4)
本調査の作成する特許リストについて、専門家による様々な観点からの分析を可
能となるようにデータベース機能を盛り込む。たとえば、実際に特許の調査を行
4
った経験から、もっとも判断が難しいのが特許出願の権利範囲である。権利範囲
が確定した登録特許と公開特許では判断の重みが異なる。調査項目に登録日の項
目があるので登録特許と公開特許を区別することはできるので、瞬時に登録特許
のみを表示する等の機能を持たせる。
(5)
特許リスト以外に調査結果をデータベースで提供する。このことによって、分野
ごとのキーワード検索等のきめ細かい検索を可能にする。
2.2.2
特許調査 (1)
調査対象
仕様と同一とする。
ただし、調査対象の範囲を検索システム ATMS の電子データが存在する昭和 61
年(1986)年以降(公開、公告公報)とし、既に期限が切れて消滅した古い特許も
調査範囲に含めた。
(2)
調査項目
仕様と同一とする。
ただし、調査で得られた特許データをデータベース(アクセス)にまとめて、提供
する。仕様の調査結果リストに以下の追加と変更を行った。
・
エクセルのセルに入らない文字数の特許出願の範囲⑩が存在するため、すべて
リンク機能で提供した。
・
課題⑪、抄録⑫、代表図面⑬のデータは同一ファイルへのリンク機能により提
供した。
・
追加項目として、以下の項目をリストへ追加した。
ソートのための出願番号:
すべて西暦で表示した出願番号
ID
:
アクセスデータベースの ID
生死情報
:
存続、消滅の情報を提供
公報種別
:
公開、公告公報の区別を提供
構成の分類
: ペアリング、素体、拡大体、構成要素の分類結果を表示
実装の分類
:
署名生成・検証、守秘、鍵生成・管理の分類結果表示
応用
:
応用の分野、キーワードを表示
全文へのリンク
:
全文ファイル(PDF 形式)へのリンクを提供
特徴語
: 特許検索システム ATMS(富士通)が提供する語を表示
5
(3) 特許リスト1(構成に関するリスト)
仕様と同じ。
分類項目として、暗号の種別として「楕円」、「ペアリング」を表示した。さ
らに、内容によって「素体」、「拡大体」を表示した。楕円曲線暗号を構成する
要素技術に使われる可能性のある技術の分類を行った。楕円曲線暗号に限らず共
通的に使われる要素技術もこのリストに表示した。
(4) 特許リスト2(実装に関するリスト)
仕様と同じ。
利用目的(署名生成・検証、守秘、鍵生成・管理)で分類し、表示した。実装技
術としては、仕様にある「高速化」と「小型化」以外に攻撃対策のキーワード(「対
タンパ攻撃」、「サイドチャネル攻撃対策」等)を追加した。楕円曲線暗号を前提
にしないものであっても、使用される可能性のある出願特許はリストアップした。
(5) 特許リスト3(応用に関するリスト)
仕様では応用用途毎のリストを作成することになっているが、楕円曲線暗号の利
用を前提としたシステムに関する特許が非常に少なかったので、各種応用を含んだ
一つのリストにまとめた。
2.2.3
特許マップ 仕様に盛られた出願人毎の件数、特許出願領域(範囲、分野)、審査請求数、特
許登録件数のリストを提供した。
それに追加して、各種特許マップを作成した。さらに ATMS に存在する特許マ
ップ機能を使うことを前提に、楕円曲線暗号特許のデータとマップ作成のレビュー
ソフトウェアを提供した。このデータと機能を使えば、楕円曲線暗号特許のマップ
を様々な形式の見やすいマップを作成することができる。
特許マップに関する資料をすべて第7章の添付資料にまとめた。
6
第3章
検索について 検索ツールとして主に富士通株式会社の ATMS という特許検索システムを使用した。
補足的に特許電子図書館を利用した。
3.1
手順 今回、楕円曲線暗号特許の全体の状況を把握し、どのような先行特許、障害特許が存
在するかを明らかにすること大きな目的である。このような目的のためには楕円曲線暗
号に関係する特許を見逃さない調査を行う必要がある。そのために、以下の手順で検索
を行った。
(1)国際特許分類(IPC)から暗号に関係する分類を調査範囲とする。
(2)上記範囲から「楕円」、「ペアリング」の概念を含む特許を必ず含めるようにす
る。
(3)さらに楕円曲線暗号に使う要素技術を表す用語による検索特許を含めるように
する。
以上の検索手順により、楕円曲線暗号を含むだけでなく、楕円曲線暗号を構成する要
素技術を含む特許を抽出することができる。
3.2
範囲 上記手順の(1)で示した国際特許分類(IPC)として下記の分類を選択した。
G09C:秘密の必要性を含む暗号または他の目的のための暗号化または暗号解読装置
H04K 1/00:秘密通信
H04L 9/00:秘密または安全な通信のための配置
一方、時間軸の調査範囲として、既に権利消滅した出願特許を含んだ以下の範囲とし
た。
公開公報
昭和 61(1986)年1月~平成 23 年 1 月 28 日検索分まで
公告公報
昭和 61(1986)年1月~平成 23 年 1 月 28 日検索分まで
登録公報
平成 8(1996)年1月~平成 23 年 1 月 28 日検索分まで
上記範囲の中、古いデータは ATMS から電子データで取り出せる限界となっている。
7
3.3
結果 検索結果
(1)
IPC による検索(暗号化に関連する IPC)
(2)
(1)に対するフリーワード絞込み検索
楕円曲線暗号に関係:
構成要素に関係:
検索結果
(3)
36377 件(G09C:H04K /1:H04L /9)
楕円、ペアリング、双線型、双線形
素数、乱数、剰余、べき乗、多項式、既約多項式
4529 件
逆元に関係する追加 最終検索結果 4572 件
(ハッシュ関数も候補に挙がったが、件数が多いので断念した。打ち合わせにより了解
済み。)
検索経過の詳細の資料は第 7 章の添付資料(検索経過)に記載した。
最終的に 4572 件の出願特許を対象に分類を行った。
8
第4章
分類について 上記の検索で得られた 4572 件の出願特許について、楕円曲線暗号に関係する特許と
関係しない特許に分類した。ここで言う楕円曲線暗号に関係する特許には、楕円特許暗
号に使われる可能性のある特許を含むものとしている。楕円曲線暗号に関係する特許に
対して、特許請求の範囲、要約、明細書を読んで仕様に沿った各種分類を行った。
4.1
分類の仕様と用語 この調査において前述のようにキーワード等から 4572 件まで絞り込むことができた。
これらの出願特許の中から、楕円曲線暗号か否か、また、どのような構成要素が使われ
ているか等を分類する必要がある。本項において分類の方法と判断基準を説明した。
4.1.1
仕様および計画 はじめに分類に関する仕様と計画を確認し、追加等を説明した。
(1) 円曲線暗号の構成に関する分類
A. 楕円曲線暗号であれば「楕円」に分類。
B. 楕円曲線暗号によるペアリング技術であれば「楕円」、「ペアリング」に分類。
C. 楕円曲線暗号を前提にしていないペアリング技術であれば「ペアリング」に分
類。この項は仕様になかったので追加した。
D. 楕円曲線暗号の「素体」、「拡大体」を分類する。
E. 構成要素について、当初「素数生成・検証」、「乱数発生・検証」、「剰余演
算」、「べき乗演算」、「多項式演算・剰余」、「逆元剰余・除算」を分類語
としたが、最終的に、「乗算・乗算剰余」、「スカラー倍演算」を追加した。
これらの分類に属さない構成要素が少数存在した。そのような場合、特許文章
中に使われている用語を使用した。
(2) 実装に関する分類
A. 楕円曲線暗号に使う可能性のある実装特許を対象に分類を行った。
B. 実装の目的として「署名生成・検証」、「守秘」、「鍵生成・管理」を分類語
とした。
C. 実装の技術として仕様では「高速化」、「小型化」が分類語であるが、さらに
9
追加の「低コスト化」、「省資源化」、「対タンパ攻撃」、「サイドチャネル
攻撃対策」、「実装攻撃対策」を分類語とした。
(3) 応用に関する分類
A. 楕円曲線暗号を使った応用システムに対して、仕様上応用に関する分類は「メ
ールシステム」、「公開鍵暗号基盤(PKI)」、「スマートグリッド(スマー
トメータ)」等が挙げられている。実際にこれらの応用は数少なかった。その
ため、特許文章中から応用内容に相応しい用語を分類語とした。
4.1.2
分類方法と基準 (1) 一般的方法
分類のために使用した資料は主として、特許請求の範囲とした。これは特許請求の範
囲がその特許の権利範囲を決めるものであり、短い文章にその特許のエッセンスが凝縮
しているからである。しかし、請求範囲には特許の目的については書かれていないので、
この点を補うために要約文中の課題と課題の解決の項目を参照した。それでも分類が困
難な特許については、全文を参照した。
特許請求範囲の最後の文言がその特許の対象を示していることが多い。例えば、最後
に、「……を特徴とする署名生成方法。」という表現があればこの特許が署名生成に関
する特許であることが分かる。このような場合、実装における「署名生成・検証」に分
類した。最初の方に特許の対象が表現される場合もある。例えば、最初の方に「……の
署名生成方法において、……」という表現があれば、この場合も実装の「署名生成・検
証」に分類した。しかし、このような表現があっても楕円曲線暗号には使うことはない
技術内容であれば、対象外とした。
このように容易に判断できる特許だけではない。これは特許請求の範囲が権利範囲を
表すという特性によるもので、技術の内容が非常に狭い領域であっても、権利範囲を広
く取ろうとする傾向がある。そのため、次のような文言が最後に置かれている場合は技
術内容に注目して分類した。そのような文言として、「データ処理」「情報処理」等が
ある。具体的な基準について以下に詳述した。
(2) 構成リストの分類
A. 特許請求範囲に楕円曲線暗号の用語がある特許を「楕円」に分類した。
B. その上、ペアリング、あるいは、双線形の用語があれば「ペアリング」とした。
10
この場合、「楕円」「ペアリング」の両方を割り当てた。
C. しかし、一部の特許には楕円曲線暗号を前提にせず、巡回群の双線形を要件に
した特許が存在した。この場合「ペアリング」のみを付した。
D. 楕円曲線暗号において、素体という語がなくても、例えば GF(p)(ただし、p
は素数)というような表現があれば「素体」に分類した。
E. 楕円曲線暗号において、拡大体という語がなくても GF(q)(ただし、q=pn、p
は素数)というような表現があれば「拡大体」に分類した。
F. 両方が存在すれば、「素体」「拡大体」両方を指定した。
G. ただ単に楕円曲線暗号というだけで、特に前項の D、E、F のような指定がな
い場合は何も指定しなかった。
H. 構成要素の技術、例えば“……を特徴とする剰余演算装置”というような特許
を構成要素「剰余演算」に分類した。楕円曲線暗号についても全く同じ基準で
分類した。従って、楕円曲線暗号であって、特許請求範囲に様々な要素技術が
記述されていても、発明の主眼が要素技術でない場合は、構成要素には分類し
なかった。
I.
「演算装置」、「演算方法」という語は要素技術の組み合わせ技術と解釈し、
実装の「守秘」に分類した。各要素技術の内容については分類項目には挙げな
かった。
J. 明らかに構成要素と思われるが、単純な演算技術でない場合、原文の名称で構
成要素に分類した。
(3) 実装リストの分類
A. 特許請求の範囲の中で署名生成、検証や鍵生成、鍵交換、鍵保管等が対象の特
許であれば「署名生成・検証」と「鍵生成・管理」に分類した。
B. 同様に、暗号方法、復号方法、暗号実行等は「守秘」へ分類した。
C. 構成リストの分類(1)で述べた構成要素を対象にした特許の目的が、高速化
や小型化等の実装と深く関係している。そのため、実装として分類すべきと考
えたが、構成要素が実装におけるどの目的かは簡単には理解できなかったので、
一律すべて「守秘」に分類した。
(4) 応用リストの分類
A. 仕様上、応用リストへの記載は楕円曲線暗号を使用していることが前提である。
そのため、楕円曲線暗号が特許請求範囲に含まれていない特許についてはリス
トへ記載しなかった。リストに取り上げなかった特許であっても明細書を読む
11
と楕円曲線暗号を実施例にしている特許が多数存在したことを付記する。
B. 応用に関するキーワードとして、調査以前にメールシステムや PKI、スマート
グリッド等が挙げられたが、このようなキーワードに該当する応用はあまりな
く、「通信」「ネットワーク」等が多かった。さらに「認証」の特許も多かっ
た。「認証」の特許は応用システムと実装の中間に位置する技術あるいは応用
と考えられる。今回、「認証」に関する特許は応用に分類した。そのため楕円
曲線暗号を前提としない「認証」目的の特許はリストに挙げなかった。
C. データ処理方法やデータ処理機器を目的とする特許の分類が最も難しかった。
このような特許については、内容が応用に近ければ応用に、実装技術に近けれ
ば実装に分類した。
D. 応用と見なした特許のキーワードは以下の通りである。
通信、通信システム、情報処理機器、情報処理システム、情報処理方法、認証
機器、認証システム、認証方式、データ処理システム
(5)その他
B. 楕円曲線暗号という語が公告の請求範囲に存在するにも拘わらず、公開の請求
範囲に存在しない場合があった。このような場合、楕円曲線暗号という語が両
方に存在していると考えて分類した。
C. 「コンピュータが実行するプログラムを記録した記録媒体」という請求項は分
類上無視した。
4.1.3
分類結果 分類結果による特許件数を以下の表にまとめた。
項目
分類語
全
登録
件数
楕円曲線暗号の特許
登録
存続
楕円、ペアリング
605
120
101
楕円
486
120
101
ペアリング
119
12
12
素体
126
33
30
(ペアリングを含む)
楕円曲線暗号
(ペアリングを含まず)
ペアリング暗号
(楕円曲線暗号を含む)
素体
12
拡大体
要素技術の特許の合計
拡大体
140
33
31
剰余演算、逆元剰余・除算、べき
993
238
190
191
49
36
71
20
18
乗の演算・剰余、多項式の生成・
演算、乗算・乗算剰余、スカラー
倍演算、素数生成・検証、乱数発
生・検証
剰余演算
剰余演算
逆元演算
逆元演算・除算
べき乗の演算
べき乗の演算・除算
146
38
29
多項式の演算
多項式の生成・演算
53
14
14
乗算
乗算・乗算剰余
100
22
17
スカラー倍
スカラー倍演算
101
24
21
素数
素数生成・検証
61
17
11
乱数
乱数発生・検証
349
78
64
1719
395
309
305
68
52
1333
310
251
実装目的
署名生成・検証、守秘、鍵生成・
管理
署名
署名生成・検証
守秘
守秘
鍵
鍵生成・管理
279
66
45
高速化、小型化ほか
662
156
132
高速化
高速化
469
120
99
小型化
小型化
103
19
14
攻撃対策
実装攻撃対策、対タンパ攻撃、サ
146
23
21
206
37
26
実装技術
イドチャネル攻撃対策
応用
通信、認証、IC、カード、その他
通信
通信
88
19
11
認証
認証
38
6
5
IC
IC
56
9
7
カード
カード
35
8
6
(注1)
重複があるので内訳の合計件数と項目の件数は一致しない。
(注2)
件数がすくない項目は記載していない。
13
第5章 調査結果のまとめ 5.1 各種リスト 5.1.1
特許リスト 第 1 章の手順により検索した特許について第 2 章での分類を行い、本調査の対象の特
許及び、分類を行った結果からリストを作成した。データベース(アクセス)上でリス
トの原型を作成し、Microsoft Excel2003 形式で出力した。ファイル名は「楕円曲線暗
号特許リスト.xls」とし、出願番号の昇順に並べ替えを行い保存した。
分類したデータは、一つのファイル上の3つのシートにリスト化した。
(1)
構成:楕円曲線暗号の組み立て(構成方法)に関する特許
(2)
実装:楕円曲線暗号の実装技術に関する特許
(3)
応用:楕円曲線暗号の利用を前提としたシステムに関する特許
(シート名「構成」「実装」「応用」)。
(1)(2)(3)のリストにおいては、それぞれの特許が構成の要素、実装の要素、応用の要
素を合わせて持つ場合もあり、その場合にはどちらのリストにも重複して存在する。
リストの項目について、
①発明の名称、②出願番号、③出願日、④公開/公告、⑤生死情報、⑥出願人/権利者、
⑦構成(⑦-1 楕円/ペアリング、⑦-2 素体/拡大体、⑦-3 利用される可能性のある要
素技術)、⑧実装(⑧-1 実装目的、⑧-2 実装技術)、⑨応用、⑩要約代表図ファイルリ
ンク、⑪請求範囲ファイルリンク、⑫全文リンク、⑬公開/公表番号、⑭公開/公表日、
⑮特許/登録番号、⑯登録日、⑰発明者/考案者、⑱特徴語
とした。
①~⑥及び⑬~⑱については、検索のダウンロードのデータそのものであるが、⑦⑧
⑨については、本調査(2章で記述)の分類を反映させている。⑩⑪⑫においては、各
項目の内容をそれぞれファイルにし、リンクさせる設定にしている。別冊の納品物に記
載している詳細説明の通り、特許請求範囲を直接エクセルのセルに表示せずに、該当す
るファイルをエクセル表から閲覧できようにした。本調査で、この方法を用いたのは、
エクセルの制約でひとつのセルに入る文字数は 1,024 文字という制約があったためであ
る。特許調査の場合、最終的には明細書での判断が必要であり、要約、書誌事項(出願
番号、出願人、発明の名称等、特許を特定できるもの)等のみでは判断ができない。そ
14
のため調査のための簡便な道具という観点からこのリスト構成にした。
5.2 各種マップ 各種マップの作成条件等を述べ、マップは第 7 章添付資料にまとめて掲載した。
マップを作成するデータとして、今回の調査で楕円曲線暗号に関係する特許(楕円曲
線暗号に使われる可能性のある特許を含む)1757 件を対象に解析した(今後このデー
タセットを楕円特許対象データと呼ぶ)。この楕円特許対象データについて、2 種類の
マップ、一つはエクセルを使って作成したマップ、もう一つは ATMS/Analyzer を使っ
て作成したマップ、を作成した。ATMS/Analyzer を使ったマップでは、楕円特許対象
データを ATMS/Analyzer 用に変換して(変換作業は富士通㈱へ依頼)変換後のデータ
を使って、ビューワーソフトによりマップを作成した。今回示したマップと異なるマッ
プが必要なときは、使用者がビューワーを使って様々な形式のマップを作成できる。
5.2.1
エクセルを用いて作成したグラフ (1)出願推移(出願年×出願件数)
調査で作成したデータ(楕円特許対象データ 1757 件)を元に作成を行った。第 7 章
に資料として添付する。
(2)出願人の上位に関するリスト
出願件数が 4 件以上の企業名をまとめた。アクセスの機能を用いて、できる限り出願
人の表記に関する名寄せを行い、リストをまとめた。リストに関しても第 7 章に添付す
る。
(3)上位 20 社についての特許動向マップ
ATMS の生死情報と公報種別を用い、現在の特許の存続状況を示すマップを作成した。
項目としては
①存続中(登録)
②存続中(公開)
③審査・審判段階で権利消滅
④登録段階で権利消滅
の 4 つの項目に分類した。
ATMS における生死情報の定義を第 7 章のマップ(特許動向マップ)の後に添付した。
(4)出願数上位 3 社に関する「構成・実装・応用」の分類マップ
本調査の分類において、出願数上位 3 社(実際は 3 位が 2 社あったため、4 社)の分
15
類を二軸の3次元グラフで視覚的に表示した。
このマップは本件調査のリストのデータを使用した。
(5)国別出願数の割合
日本国以外からの出願について、出願人の住所を元に出願国を別を調べ、円グラフで
示した。
5.2.2
ATMS/Analyzer を用いたマップ 前述したように、ATMS/Analyzer を使用するためには特殊形式のデータが必要であ
り、今回楕円特許対象データ(1757 件)の変換を富士通㈱に依頼して作成した。
この変換後データを基に、ビューワーの機能により下記の様々なマップを作成できる。
サンプルデータとして下記のマップを添付した。
①特許引用フロー
②パイチャート
③スケルトンマップ
④アンカーマップを作成し、添付資料に添付した。
今後、楕円特許対象データに対して追加、修正、削除等を行う場合、楕円特許対象デ
ータの更新を行うのはもちろん、ATMS/Analyzer を使ったマップ作成のためにはデー
タ変換が必要である(有料)。
16
第6章 その他 本調査に使用したツールと作業環境をまとめた。
6.1
調査ツール ACCESS 2003
:特許データ調査ツール
ATMS
:特許検索ツール
ATMS/Analyzer
:特許分析ツール
EXCEL2003
:特許マップグラフ作成
上記 4 つのツールを用い、調査を遂行した。一部、古い特許で、ATMS の特許明細の
ダウンロードが出来なかったデータに関しては、特許庁の特許電子図書館の併用し、補
充を行った。
6.2
調査環境 調査環境、OS:WINDOWS
XP であり、OFFICE2003 を利用した。
また、特許リスト及び、アクセスデータを利用するための制約としては、アクセスファ
イルのある場所のすぐ下に「全文」「要約代表図」「請求範囲」のフォルダを設定する
必要がある。(納品 DVD と同様の環境に保存)
ATMS/Analyzer はブラウザ Microsoft Internet Explorer 7.0(OS
Windows)で利
用可能環境となっている。ATMS/Analyzer は書き込み不可の環境での利用は出来ない
ため、書き込みできる環境に保存し、利用する必要がある。
17
第7章 添
付
資
料 (検索経過)
①IPC による検索(暗号化に関連する IPC)
S1
14,285 IPC(前方)='G09C'
S2
1,799 IPC(前方)='H04K 1'
S3
27,997 IPC(前方)='H04L 9'
S4
36,377 S3 OR S2 OR S1
② ①(集合 S4)に対するフリーワードによる絞込み検索
S5
2,033 S4 AND (FW= '楕円')
S6
74 S4 AND (FW= '代数曲線')
S7
377 S4 AND ((FW= 'ペアリング') or (FW= '双線形') or (FW= '双線型'))
S8
2,237 S7 OR S6 OR S5
S9
108 S4 AND (FW= '素数') AND ((FTK='5J104AA24') OR (FTK='5J104AA23'))
S10 1,718 S4 AND (FW= '乱数') AND ((FTK='5J104NA04') OR (FT='5J104FA') OR (FT='5J104GA'))
S11
723 S4 AND (FW= '剰余') and (FTK='5J104AA21' OR FTK='5J104AA22' OR FTK='5J104EA28' OR FTK='5J104NA17')
S12
462 S4 AND (FW= 'べき乗') and (FTK='5J104AA22' OR FTK='5J104NA18')
S13
90 S4 AND (FW= '多項式') and (FTK='5J104EA27' OR FTK='5J104EA28' OR FTK='5J104EA29' OR FTK='5J104EA30')
S14
15 S4 AND (FW= '既約多項式') and (FTK='5J104EA27' OR FTK='5J104EA28' OR FTK='5J104EA29' OR FTK='5J104EA30')
S15 2,687 S14 OR S13 OR S12 OR S11 OR S10 OR S9
S16 4,529 S15 OR S8
③逆元とハッシュ関数に関する追加
S17
778 FW= ハ ッ シ ュ 関 数 AND FTK='5J104NA12' AND (FTK='5J104AA18' OR FTK='5J104AA19' OR FTK='5J104AA20' OR
FTK='5J104FA07' OR FTK='5J104KA03' OR FTK='5J104LA01')
S18
277 FW=逆元 AND (FTK='5J104AA18' OR FTK='5J104AA19' OR FTK='5J104AA20' OR FTK='5J104AA21' OR FTK='5J104NA08' OR
FTK='5J104NA17' OR FTK='5J104NA39')
S19
5,150 S17 OR S18 OR S16
S20
4,572 S18 OR S16 # 今回対象の全データとする(CD_VOL(特許庁から提供されるデータの更新 CD)の 2011003 が 1 月 29 日時点での最
新。よって今後は VOL <= 2011003 の範囲で検索したデータとした)
18
(1)出願推移(出願年×出願件数)
出願件数の推移
件数
対象データ数=1757 件
140
120
100
80
60
40
20
0
'82
'84
'86
'88
'90
'92
'94
'96
'98
2000
'02
'04
'06
'08
年
※本データ作成には、ATMS/Analyzer を利用し、各年の出願数をだし、CSV 形式でダウンロードし
た結果を用いて、エクセルにてグラフ化した。
19
(2)出願人の上位に関するリスト
NO
順位
会社名
件数
1
1
日本電信電話
195
2
2
東芝
116
3
3
松下電器産業
87
4
3
日立製作所
87
5
5
富士通
72
6
6
日本電気
57
7
7
ソニー
49
8
8
三菱電機
32
9
9
コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ
30
10
9
サーティコム コーポレーション
30
11
11
キヤノン
29
12
12
東洋通信機
26
13
13
高度移動通信セキュリティ技術研究所
18
14
13
村田機械
18
15
15
ルネサステクノロジ
17
16
16
パナソニック
16
17
17
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
15
18
17
マイクロソフト コーポレーション
15
19
19
ジェムプリュス
14
20
20
東芝ソリューション
13
21
21
インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト
12
22
21
エヌ・ティ・ティ・ドコモ
12
23
21
シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト
12
24
24
三星電子
11
25
25
日立ソフトウエアエンジニアリング
10
26
26
シャープ
9
27
26
沖電気工業
9
20
28
26
独立行政法人情報通信研究機構
9
29
26
富士ゼロックス
9
30
30
KDDI
8
31
30
エヌエックスピービーヴィ
8
32
30
科学技術振興事業団/独立行政法人科学技術振興機構
8
33
30
三洋電機
8
34
34
国立大学法人岡山大学
7
35
35
ネッツエスアイ東洋
6
36
36
アトメル・コーポレイション
5
37
36
エヌティティエレクトロニクス
5
38
36
タオ グループ リミテッド
5
39
36
フランス テレコム
5
40
40
NEC エレクトロニクス
4
41
40
セイコーエプソン
4
42
40
ブル・セー・ペー・8
4
43
40
中国電力
4
44
40
東芝情報システム
4
21
ク
ョナ
ル
22
・コ
リ
ュ
ロ
ジ
械
シ
ョン
ス
ョン
ョン
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ュ
シ
シ
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ソ
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ソ
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芝
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ズ
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信
機
ョン
ン
研
究
洋
通
ィ技
術
ネ
サ
リ
テ
東
シ
ィ
出願人ごとの件数詳細
フ
ー
ン
ュ
ル
セ
キ
ロ
ソ
シ
イ
ク
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信
レ
ー
ヤ
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ヌ
ヴ
機
ー
気
ニ
菱
電
キ
エ
ー
ポ
ス
三
ソ
本
電
士
通
審査・審判段階で権利消滅
マ
ス
動
通
ニ
ク
コ
トロ
コ
ム
レ
ク
テ
ィ
エ
サ
ー
ス
度
移
ジ
ネ
高
ィリ
ッ
プ
日
富
業
存続(公開)
・ビ
レ
ッ
カ
フ
ナ
シ
ン
器
産
存続(登録)
タ
ー
ー
ニ
作
所
芝
話
東
信
電
立
製
下
電
日
本
電
250
イ
ン
コ
松
日
(3)上位 20 社についての特許動向マップ
対象データ数=1757 件
登録段階で権利消滅
200
150
100
50
0
※審査・審判段階で権利消滅及び、登録段階で権利消滅、存続に関する状態の説明
実用新案
実用新案
出願日もしくは遡及日が 1993
出願日もしくは遡及日が 1994
年 12 月 31 日以前の場合
年 1 月 1 日以降の場合
①拒絶査定を受けて、査定発
①拒絶査定を受けて、査定発
①審査最終処分が取下、放
送から 1 年を経過しているが、
送から 1 年を経過しているが、
棄、変更、却下、国内優先権
査定不服審判を行っておらず、
査定不服審判を行っておらず、
に基づくみなし取下、特・実変
特許登録番号もない場合
特許登録番号もない場合
換、出願無効、出願却下、翻
②登録査定が行われ、査定発
②登録査定が行われ、査定発
訳文未提出によるみなし取
送日から 1 年経過しているが、
送日から 1 年経過しているが、
下、翻訳文未提出により取
登録番号の値がない
登録番号の値がない
下、補正却下、未審査請求に
ただし、前置登録査定案件は
ただし、前置登録査定案件は
よるみなし取下げ
対象外
対象外
③審査最終処分が取下、放
③審査最終処分が取下、放
棄、変更、却下、国内優先権に
棄、変更、却下、国内優先権に
基づくみなし取下、特・実変
基づくみなし取下、特・実変換、
換、出願無効、出願却下、翻
出願無効、出願却下、翻訳文
訳文未提出によるみなし取
未提出によるみなし取下、翻訳
下、翻訳文未提出により取下、
文未提出により取下、補正却
補正却下、未審査請求による
下、未審査請求によるみなし取
みなし取下げ
下げ
①出願取下、出願放棄、出願
①出願取下、出願放棄、出願
変更、補正却下新出願等によ
変更、補正却下新出願等によ
る審判が終了
る審判が終了
②不服審判になり、請求不成
②不服審判になり、請求不成
立、審判請求取下、請求無
立、審判請求取下、請求無効、
効、審決却下、決定却下、不
審決却下、決定却下、不受理、
受理、請求手続却下(旧 請求
請求手続却下(旧 請求無効)
無効)の場合
の場合
登録段階で権利消滅
登録後、権利消滅
登録後、権利抹消
存続(公開)
審査請求済みか審査請求なし
特許
審査段階で権利消滅
審判段階で権利消滅
かは不明。登録される可能性
がある。
存続(登録)
権利存続中
23
(4)出願数上位 3 社に関する「構成・実装・応用」の分類マップ
上位 3 社とは 1 位
日本電信電話
2位
3 位(同着)日立製作所・松下電器産業である。
東芝
z
出願件数の上位3社の出願件数の推移
対象データ数=1757 件
45
応用
40
35
30
件数
25
実装
20
15
10
5
0
1985
構成
1987
1989
1991
1993
1995
1997
1999
2001
2003
2005
2007
2009
年
日本電信電話 構成
日立製作所 実装
東芝 構成
松下電器 実装
日立製作所 構成
日本電信電話 応用
24
松下電器 構成
東芝 応用
日本電信電話 実装
日立製作所 応用
東芝 実装
松下電器 応用
(5)外国からの国別出願数(件数と割合)
データラベルは、国名・件数・割合の順に表示してある。
イスラエ ル
7
2 .0 %
中国
5
1 .4 %
ス ウェー デ ン
5
1 .4 %
デン マーク
2
0 .6 %
ニュー ジ ー ラン ド
3
0 .8 %
その他
6
1 .7 %
対象データ数 1757 件中のうち、外国
からの出願 353 件
イン グラン ド
12
3 .4 %
韓国
23
6 .5 %
米国
125
3 5 .4 %
ド イツ
37
1 0 .5 %
カナダ
39
1 1 .0 %
フラン ス
45
1 2 .7 %
オラン ダ
44
1 2 .5 %
25
(6)ATMS/Analyzer(特許引用フローサンプル)
ここでは引用回数の一番多い特許(特願平 02-264585 発明の名称「符号化装置における乱数発生装置
出願人キヤノン)に関しての引用の関連を示した。
ビューワー機能を利用すると(それぞれの特許の引用情報を ATMS/Analyzer による作成データは持っているため)、基本特許となる特許を指定するなど、柔軟に引用に関するマップを示すことが可能である。
※
ATMS/Analyzer での件数の 1380 件は、1757 件より、公開・登録の重複を除いた件数である
26
(7)ATMS/Analyzer(パイチャートサンプル)
①2軸のパイチャート
この例では出願人と対象の関連のマップをビューワー機能にて作成した。
※
ATMS/Analyzer での件数の 1380 件は、1757 件より、公開・登録の重複を除いた件数である
27
②
3軸のパイチャート
ここでは、出願人×出願年×課題についての関係を示すパイチャートをビューワー機能にて作成し
た。
※
ATMS/Analyzer での件数の 1380 件は、1757 件より、公開・登録の重複を除いた件数である
28
(8)ATMS/Analyzer(スケルトンマップ)
出願人の上位10社とその技術に関する関連を表すマップをビューワー機能で手動作成した。
上位 10 社
順位
会社名
1
日本電信電話
2
東芝
3
松下電器産業
3
日立製作所
5
富士通
6
日本電気
注)
7
ソニー
は本調査で作成したデータを元に名寄せを行っ
8
三菱電機
たため、上表の 10 位のキヤノンとコーニンクレ
9
サーティコム コーポレーション
ッカ
10
キヤノン
ヴィが入れ替わっている。
※
(2)の順位と異なる部分があるが、(2)の順位
フィリップス
エレクトロニクス
ATMS/Analyzer での件数の 1380 件は、1757 件より、公開・登録の重複を除いた件数である
29
エヌ
(9)ATMS/Analyzer(アンカーマップ)
出願上位3社(日本電信電話・東芝・日立製作所)と各社と課題との関連をビューワー機能にて
作成した。
日本電信電話
東芝
※
日立製作所
ATMS/Analyzer での件数の 1380 件は、1757 件より、公開・登録の重複を除いた件数である
以上
30
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