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Bridge Report ウェルネット(2428)

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Bridge Report ウェルネット(2428)
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
Bridge Report
ウェルネット(2428)
会社名
証券コード
市場
業種
社長
所在地
事業内容
決算月
HP
宮澤 一洋社長
http://www.bridge-salon.jp/
ウェルネット株式会社
2428
東証 1 部
サービス
宮澤 一洋
東京都千代田区内幸町 1-1-7
コンビニ等での決済代行大手。プリペイド型電子マネーや電子チケット/電子
認証サービスも併営。バスIT化ソリューションをリリース。
6月
http://www.well-net.jp/
- 株式情報 -
株価
発行済株式数(自己株式を控除)
3,430 円
DPS(予)
9,307,601 株
配当利回り(予)
66.00 円
EPS(予)
1.9%
時価総額
ROE(実)
31,925 百万円
PER(予)
133.30 円
売買単位
11.5%
BPS(実)
25.7 倍
100 株
PBR(実)
841.57.円
4.1 倍
*株価は 3/4 終値。発行済株式数は直近期決算短信より(発行済株式数から自己株式を控除)。
ROE、BPS は前期末実績。
- 業績推移 (非連結)-
決算期
(単位:百万円、円)
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
EPS
DPS
2009 年 6 月(実)
3,881
593
629
308
3,785.99
1,200.00
2010 年 6 月(実)
4,541
597
546
2,591
23,030.08
2,200.00
2011 年 6 月(実)
5,343
775
849
365
3,642.42
1,600.00
2012 年 6 月(実)
6,254
1,198
1,278
728
72.63
2,000.00
2013 年 6 月(実)
6,866
1,393
1,420
759
75.64
25.00
2014 年 6 月(実)
7,600
1,473
1,488
913
92.52
47.00
2015 年 6 月(実)
8,888
1,637
1,520
938
96.74
50.00
2016 年 6 月(予)
9,600
2,000
1,920
1,260
133.30
66.00
*2012 年 6 月期より、従来売上原価に計上していたオンラインビジネスサービスの一部の売上原価を売上高から差し引き、
収益のみ純額表示する会計処理に変更しており、それ以前の決算期についても遡及修正を行っている。
*2012 年 7 月 1 日付で 1:100 の株式分割を実施。EPS は 2012 年 6 月期期首に株式分割が行われたと仮定し算出。
*予想は会社側予想。
ウェルネット株式会社の 2016 年 6 月期第 2 四半期決算概要等についてご紹介致します。
―目次―
1.会社概要
2.2016 年 6 月期第 2 四半期決算概要
3.2016 年 6 月期通期業績見通し
4.今後の注目点
1
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
http://www.bridge-salon.jp/
今回のポイント
・16/6 期 2Q の売上高は前年同期比 18.7%増収の 50 億円。EC 市場の拡大に支えられ好調だった。バス・航空が
好調だったことに加え、フェリー各社への導入事例も増加している。また、オークションなど C to C 市場が堅調に拡
大したことに加え、大学の WEB 出願が増加していることも寄与した。粗利率は 1.5%低下したが、粗利額は 2 桁増加。
PIN等関連の販促費や広告費の減少、東証 1 部上場関連費用の大幅な減少等から、営業利益は同 20.7%増の 11
億円となった。計画に対しても、売上、利益共に上回った。
・中期経営 3 か年計画の最終年に当たる 16/6 期の売上は、前期比 8.0%増の 96 億円の予想。航空会社、バス会社
等主力顧客を中心に引き続き堅調な成長を見込んでいる。営業利益は同 22.2%増の 20 億円を計画。初年度、2 年
目の成長投資の果実を得る。配当性向を 50%とし、1 株当たり配当は前期比 16 円増配の 66 円へ。残額全てを自己
株式の取得および消却に充当。中期経営 3 か年計画の株主還元方針に従い、純利益 12 億 60 百万円全額を株主
に還元する予定。ROE15%を目標としている。
・中期経営計画最終年度である今期の 2Q進捗率を見ると、売上高、営業利益とも過去 4 年と比較しても順調だ
が、高値圏で推移する株価は今期業績予想の達成を既に織り込んでいると見られる。そうした意味で今後は「バス
IT化プロジェクト」がいつ頃から具体的に収益寄与し始めるかが投資家にとって最大の注目点となるだろう。
1.会社概要
消費者が商品やサービスを購入した際の電子決済スキームを販売事業者に提供。
「リアルタイム」と「ワンストップ」をキーワードに、商品やサービスを購入する消費者には時間と場所の制約を受けず
に、いつでもどこでも欲しいものを購入できる「利便性」を、直接の顧客である販売事業者には「販売機会の極大化」
を可能とする「快適な直売プラットフォーム」を提供することを基本コンセプトに事業を展開。
主力サービスであるマルチペイメントサービスは、国内大手航空会社、大手高速バス会社、大手通販会社等豊富な
導入実績を誇る。創業以来、常にチャレンジを続ける企業 DNA も大きな特徴。
【沿革】
北海道のガス、燃料販売会社の(株)一高たかはしの、新規事業開発をミッションとした子会社として誕生。
当時すでにコンビニエンスストアの店頭での公共料金の支払い取り扱いは始まっていたが、これが通信販売に拡大
するとの動きを捉えて事業化に着手した。
請求書の印刷・発送から収納情報の処理まで一貫運用する「請求書発行代行サービス」、コンビニエンスストアの店
頭で 24 時間 365 日支払が可能な「コンビニ収納代行サービス」を開発。販売事業者にとって多額の開発コスト不要な
パッケージソフトを無償で配布したことにより、同社システムは急速に普及した。
続いて、紙の請求書を使用せずリアルタイムで電子請求・電子決済を同社 1 社との接続で実現できる、現在の中心
システムを開発。利便性及び様々な収納機関と接続するための開発や契約が不要な点が評価され、航空会社、バ
ス会社等による導入が進み、業績は順調に拡大。2004 年 JASDAQ に上場した。
その後も、Amazon、ヤフーショッピング、楽天オークション、LCC(格安航空会社)といった大手企業への「マルチペイ
メントサービス」提供が進んでいる他、数多くの実績を誇るケータイチケットサービスの提供等、近年急速に進んでい
る電子チケットサービスにも注力している。
1983 年
1996 年
1997 年
1998 年
2000 年
4月
7月
4月
3月
5月
(株)一高たかはしの電算業務の受託を目的として設立
ウェルネット(株)に商号変更
請求書発行代行サービスおよびコンビニ収納代行サービス業務を開始
「コンビニ収納代行システム」で通産省より新規事業法に認定される
KIOSK 端末を利用した「ペーパーレス&リアルタイム現金決済システム(現在のマルチペイメントサ
ービス)の開発を完了し、ローソン全店でサービス開始
2
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
7月
2001 年
3月
4月
7月
2002 年
2003 年
2004 年
2005 年
2006 年
2008 年
2009 年
2011 年
2012 年
2013 年
2014 年
2015 年
1月
1月
12 月
2月
4月
5月
8月
12 月
1月
6月
7月
1月
6月
6月
10 月
12 月
2月
12 月
12 月
6月
http://www.bridge-salon.jp/
KIOSK 端末を利用した航空券「キャッシュレスチケットサービス」を、日本航空、全日空、日本エアシ
ステムに提供開始
KIOSK 端末を利用した「高速バスチケット代金収納代行&チケット発券サービス」稼動
KIOSK 端末利用決済をファミリーマートに拡大
携帯チケット(名称を後に、「電子認証」に変更)を日本武道館で開催された 13,000 名のコンサートで
実用化
「ペーパーレス&リアルタイム現金決済システム」を、みずほ銀行 ATM と接続
マルチペイメントサービスを拡充。ネットバンキング、モバイルバンキングと接続
JASDAQ 市場に上場
マルチペイメントサービス、セブン-イレブン(セブン決済)に拡大.
Amazon にマルチペイメントサービスを提供開始
Jリーグ全試合対象観戦記録システム(ワンタッチパス)に電子認証システムを提供
楽天オークションに決済サービスを提供
札幌ドームのチケットレス入場認証サービスにケータイチケットサービスを提供
「ネット DE 受取サービス」を開始
株式交換により(株)一高たかはしを完全子会社化
E ストアーと業務提携
LCC の Peach Aviation にマルチペイメントサービスを提供開始
申込受付から電子認証までノンストップで提供するサービス「SUPER SUB」を提供開始
セイコーマートと提携しマルチペイメントサービス利用可能店舗を拡大
「コンビニ現金受取サービス」提供開始
STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)にマルチペイメントサービスを提供
東京証券取引所 JASDAQ から東京証券取引所第二部へ市場変更
東京証券取引所第一部へ市場変更
バスIT化ソリューション「バスもり!®」を提供
北海道内 4 高専の学生を支援する「道新みらい君・ウェルネット奨学金」の開始
【市場環境】
経済産業省の「平成 26 年度我が国情報経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場
調査)」(2015 年 5 月 29 日発表)によれば、日本の消費者向け電子商取引市場(B to C)の市場規模は 2014 年で 12.8
兆円と前年に比べ 14.6%の増加となった。2010 年から 2014 年までの CAGR(年平均成長率)は 13.2%となっている。
(上記経産省調査資料より当社作成)
3
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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また、EC 化率(商取引のうちどの程度がインターネットを通じて行われているか)は物販系分野 4.37%とまだまだ小
さいものの、2013 年の上のグラフの様に着実に上昇している。
<業種別 B to C-EC 市場規模の推移(2014)>
業種
物販系分野
サービス分野
デジタル分野
EC 市場規模
前年比
EC 化率
(億円)
(%)
(%)
衣類・服装雑貨等
12,822
+16.4
8.11
生活家電、AV機器、PC/周辺機器等
12,706
+25.8
24.13
食品、飲料、酒類
11,915
+16.7
1.89
旅行サービス
26,304
+7.7
-
金融サービス
6,318
-2.0
-
チケット
3,300
+15.0
-
12,045
+43.0
-
1,276
+36.1
-
630
+5.5
-
オンラインゲーム
電子出版(電子書籍・電子雑誌)
有料動画配信
*上記経産省調査資料より当社作成。
【事業内容】
「リアルタイム」と「ワンストップ」をキーワードに、サービスや商品を購入する消費者には時間と場所の制約を受けず
に、いつでもどこでも欲しいものを購入できる「利便性」を、同社の直接の顧客である販売事業者には「販売機会の
極大化」を可能とする快適な「直売プラットフォーム」を提供している。
提供するサービスは①マルチペイメントサービス、②オンラインビジネスサービス、③電子認証サービスの 3 サービ
スから成る。
(1)マルチペイメントサービス
「売上高 8,442 百万円、売上構成比 95.0%(2015 年 6 月期実績)」
以下の 5 サービスから構成されている。
サービス名
①E-Billing(電子決済)サービス
②Billing(コンビニ収納代行・請求書
発行代行)サービス
③ネット DE 受取(送金)サービス
④コンビニ現金受取(送金)サービス
⑤その他サービス
サービス内容
請求書・ 払込取扱票など紙を使わず代金回収を行う
請求書・ 払込取扱票など紙を使って代金請求および回収を行う
事業者から消費者への振込を効率的に行う
消費者が現金をコンビニ店頭で受け取れる
決済システムの SaaS サービス
決済システムに付随する情報処理システムの開発
*SaaS:ソフトウェアの機能のうち、ユーザが必要とするものだけをサービスとして配布し利用できるようにしたソフトウェアの配布形態。
サービス型ソフトウェアとも呼ばれる。
必要なソフトウェアは同社が無償で提供するため、顧客である販売事業者はシステム開発に係る経費と時間を大幅に
軽減できる。
同社の受取手数料(売上高)は、初期設定料、月額基本料金、1決済毎の手数料などで構成されている。また手数料
は固定制と従量制で構成されているため、事業者の初期投資を低減させている。
4
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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①E-Billing(電子決済)サービス
Billing サー ビスとは異なり、決済に必要な請求書の作成及び郵送を行うことなく、ウェルネットサーバと コンビニエ
ンスストアに設置されている KIOSK 端末、POS レジ、ATM での現金決済や、ネットバンキング、クレジットカード、電
子マネー等を利用して決済を行うサービス。
<各利用方法>
◎KIOSK 端末の場合
消費者がインターネット等で注文や予約をし、その際に示された決済番号を端末に入力すると、注文内容が画面表
示される。その内容が正しければ「確認」ボタンを押すと、バーコード付受付票が出力されるので、その後その受付
票を持ってレジで代金を支払う。
◎POS レジ&ATM の場合
レジで店員に「オンライン決済」と告げると POS レジのタッチパネルにテンキーが表示される。そこに消費者が決済
番号を入力すると、画面に注文内容が表示される。内容が正しければ「確認」ボタンを押して代金を支払う。ATM の
場合もほぼ同様の画面操作を行い、現金またはキャッシュカードで代金を支払う。
<メリット&特徴>
 請求書や払込票を作成、送付する手間とコストを掛けること無く、リアルタイムの電子請求・電子決済を同社
1 社との接続によりワンストップで実現できる。
 販売事業者は様々な収納機関 (コンビニ、銀行、郵便局等)と接続するための開発や契約を個別に行う必要が
なく、同社との契約のみでさまざまな決済手段を消費者に提供できる。
 情報授受用モジュールは同社が無償提供。
 最新の決済システムの開発や対応は同社が行うので、都度のシステム開発が不要。
 延滞金や追加購入した場合等、収納内容(金額)に変更があった場合でも、同社の特徴である「リアルタイム」
での対応により最新の金額による決済が可能。
 2000 年5 月にサービス提供が開始されたこのサービスは、後述のように国内主要航空会社、主要高速バス会
社、電力会社、大手通信販売会社等で利用され豊富な実績を誇っている。
②Billing(コンビニ収納代行・請求書発行代行)サービス
A: コ ン ビ ニ 収納代行サービス
同社のバーコード付払込取扱票付請求書を発行するシステムと同社が契約するコンビニなどの請求代金回収経路
を通じて、売掛金の回収業務を代行するサービス。
コンビニ・ 郵便局で支払可能なバーコード付払込取扱票付請求書は、同社が開発した払込取扱票発行・ 収納情報
受信ソフト「コンペイ君」を使用することで、販売事業者自身が自ら簡単に印刷することができ、かつ入金情報受信
及び入金消込も「コンペイ君」で行うことができる。
収納情報は、支払いがあった翌営業日 (郵便局からの振込は 2 営業日後)に配信され、入金消込処理が自動化さ
れる。
現在、通信販売をはじめ燃料代金・ 各種会費等の主として後払い代金収納に利用されている。
<メリット&特徴>
 全国のコンビニエンスストア(16 チェーン。2014 年 12 月時点)で 24 時間 365 日支払可能なので、郵便局・
銀行の営業時間を気にする必要が無い。
 パッケージソフトウェア「コンペイ君」を無償で提供するため、販売事業者はわずかな期間で運用開始可能。
 自社で払込取扱票を印字でき、収納データもバーコードの数字だけなので顧客情報漏洩の心配が無い。
B: 請求書発行代行サービス
同社がバーコード付払込取扱票付請求書(銀行振込の場合は払込依頼書付請求書)の印刷・ 封入・ 封緘・ 郵送まで
を代行し、かつ入金確認及び入金消込まで、トータルに請求書発行・収納業務をサポートする。
特に物流を伴わないサービス等(ガス料金、各種会費)の代金収納に利用されている。
5
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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また、情報授受と収納情報授受を自動的に行うサービス(請求書発行・ 収納代行パッケージ「ところくん」)も提供して
いる。
③ネット DE 受取(送金)サービス
キャンセルに伴う返金など、販売事業者から消費者への振込を、インターネットを利用して、より効率的に行うサービ
ス。
消費者は販売事業者から受け取った ID を利用して専用サイトにアクセスし、振込みを受けるための口座情報を入力す
る。
<メリット&特徴>
 消費者が入力した情報をもとに口座確認が行われ、自動的に振込処理が行われるため、販売事業者自らが口座
確認を行う必要が無く、事務負担が軽減される。
 返金処理の当日対応が可能なため、販売事業者にとっては顧客満足度向上につながる。
 販売事業者は返金システムの開発が不要。
 口座情報を保持する必要もないため、個人情報保護に関するリスクを低減できる。
④コンビニ現金受取(送金)サービス
「ネット DE 受取サービス」同様、販売事業者から消費者へキャンセルに伴う返金などを行うサービスだが、「ネット DE 受
取サービス」と異なり、銀行口座が不要。
ローソンの店頭 KIOSK 端末「Loppi」に消費者が販売事業者から交付された現金受取番号と ID を入力し、発行された
引換券を店頭レジへ持参すると現金を受け取ることができる。
<メリット&特徴>
 販売事業者は消費者の口座情報を持つリスクを回避できる。
 郵便振替や銀行振込の手数料が発生しないことから、コスト削減が可能。
 口座情報の誤りによる差し戻しなども発生せず、スムーズに返金を受け取ることができる。
⑤その他サービス
マルチペイメントサービスを特定の販売事業者向けにカスタマイズし、運用まで含めたサービス提供を行っている。
(2)オンラインビジネスサービス
「売上高 400 百万円、売上構成比 4.7%(2015 年 6 月期実績)」
①PIN オンライン販売サービス
コンビニの店舗に設置されている POS レジ・ KIOSK 端末と同社サーバー間のネットワークを利用し、携帯電話・ 国際電
話・ 電子マネーなどのプリペイドカー ドをオンラインで販売するサービス。
②プリペイド方式のギフトカード販売サービス
コンビニの店舗に設置されているギフトカードモールで取り扱う、POS レジで PIN をアクティベートすることで使用可能に
なるゲームや音楽購入用のギフトカード販売サービス。
<メリット&特徴>
 オンライン販売により、従来のようにあらかじめカード形式のプリペイドカー ドを仕入れる必要がない。
 販売時点の仕入となるため、キャッシュ・フローを大きく改善させると同時に欠品がなくなる。
 取り扱うカードの増加、変更などが容易となるなど、オンラインシステムならではのメリット多数。
③各種申込サー ビス
コンビニに設置されている KIOSK 端末を利用し、漢字検定、英語検定といった検定試験や大学受験、模擬試験などの
各種申込を行うことができ、決済までをあわせてワンストップで行うことができるサービス。
6
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(3)電子認証サービス
「売上高 45 百万円、売上構成比 0.5%(2015 年 6 月期実績)」
①電子チケットサービス
スマートフォンや携帯電話の画面に表示される二次元コードをチケットなどに利用できるシステム。
マルチペイメントサービスと一緒に利用すると、申込~決済~チケット受取の全てをスマートフォンや携帯電話、PC で
完結できる。
消費者がインターネットでチケット等を予約しマルチペイメントサービスで決済を済ませると携帯電話にメールが配信さ
れる。メールに記載された URL にアクセスすると、二次元コードのチケット画面を取得でき、取得した二次元コードをコ
ードリーダーにかざすことで入場認証を行う。
<メリット&特徴>
 紙のチケット・クーポン・会員証の製作及び送付が不要。
 受付からチケット発行までがオンラインで処理できるため開催まで間際まで販売できる。
 ペーパーレスなので環境に優しい。
 入場記録が残るのでマーケティングデータとしての利用が容易。
同社では、航空券用 QR コードを日本で初めて実用化。以降、スポーツ観戦等の大規模入場認証システムに豊富な実
績がある。
②「SUPER SUB」サービス
チケット発行・決済・認証をワンストップで提供するオンラインチケットソリューション。
個別開発やサーバーのつなぎ込といった複雑なステップが不要なため、企業のみならず一般個人も主催者登録が可
能。
航空会社、バス会社といった既存の大口事業者に加え、低コストで効率的に利用事業者数を増大させることを狙い、
2012 年 6 月に提供を開始した。
<メリット&特徴>
 イベント等の主催者は、開催期間、会場、チケット単価など基本的情報を同社が提供する登録画面に入力するだ
けで、簡単にイベント受付、チケット受付・販売ページを作成することができる。(現在は PC サイトのみ)
 同画面のリンクを自分のイベントページに設置するだけでチケット販売を開始できる。
 参加申込者は PC、スマートフォン、携帯電話からチケットを購入できる。
 チケット種類は電子チケット、コンビニで発券する紙チケット双方が利用でき、発券されたチケットには QR コードが
付き、専用のアプリで入場認証を行う。確実に認証でき、スムーズなイベント運営をサポートする。紙チケットだけ
を利用することもでき、その場合認証アプリは不要。
 マルチペイメントサービス同様、豊富な決済手段を提供している。
 申込から導入、チケット発売までおおよそ 3 週間程度と短期間で稼動させることができる。
 初期費用、月額基本料は無料。コストはチケット発行手数料の 5%のみで、運用コストは格安。
常設施設の入場券のみならず、期間限定イベント、ライブ、講演会・セミナー、地域イベント、有料パーティー、同窓会な
ど、10~5,000 人規模のイベントに適している。
【ROE 分析】
2013/6 期
ROE (%)
売上高当期純利益率(%)
総資産回転率(回)
レバレッジ(倍)
2014/6 期
2015/6 期
9.8
11.3
11.5
11.06
12.01
10.55
0.36
0.36
0.43
2.43
2.58
2.50
7
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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同社の ROE は一般的に日本企業が目標とすべきと言われている 8%を上回っている。レバレッジが 2 倍を上回ってお
り(自己資本比率は前期 38.2%)、これが要因と見られるかもしれないが、同社の場合、収納代行預り金が現預金と流
動負債に両建で計上されているためであり、これを考慮すると財務は極めて安定しており、高 ROE の主要因はその高
い売上高純利益率である。
【特徴と強み】
①豊富な導入実績&強固な顧客基盤
同社のマルチペイメントサービスは、導入時の開発費および収納機関との個別契約が不要というハードルの低さが
評価され、下記の様に業界を代表するリーディングカンパニーに導入されている。
特にリアルタイム性が求められる航空会社、バス会社からの評価の高さは同社にとって大きな財産となっている。
この強固な顧客基盤は同社を支える重要な「見えざる資産」と評価できるだろう。
航空
バス
フェリー
その他通販等
ネットDE受取
電子認証
全日本空輸、日本航空、AIRDO、スターフライヤー、ソラシドエア、オリエンタルエアブリッジ、ジェ
ットスター、Peach Aviation、大韓航空、Air Asia X 等
高速バスネット(JR バス関東、西日本、東海、中国、四国、九州等)、ハイウェイバスドットコム(京
王電鉄、名鉄等)、@バスで(西日本鉄道(西鉄中心九州地区 14 社連合))、京浜急行、Airport
Limousine(東京空港交通)、ネット DE バス(両備バス)、発車オーライネット(阪急、南海、近鉄、神
姫、名鉄、弘南、アルピコ交通、富士急行、小田急箱根鉄道、下津井電鉄、一畑、四国高速、伊
予鉄道、九州産交等)、他上記バス会社を含め、全国合計 100 社以上 500 路線以上
商船三井フェリー、東海汽船、新日本海フェリー、九州商船、フェリーさんふらわあ
Amazon、Yahoo!Japan(Yahoo!ショッピング、ヤフオク)、楽天オークション、Google、Eストアー、
STORES.jp、宅建ファミリー、アールビーズ、アフラック、AIU、三井ダイレクト、シャープ、ディノス、
ソフマップ、ジャルパック(e-travel)、ANA セールス、商船三井フェリー、Sony Music Artists、阪急
百貨店、東急百貨店、近鉄百貨店、さいか屋、関西電力、中国電力、中部電力、 九州電力、
KDDI、東洋計器(e ガスチケット)、大学受験料(立命館、関西学院、京都産業、関西大学、他)、
駿台予備校、ディスコ、基礎力財団、静岡文化財団、、阪神甲子園球場、東京都交響楽団、リク
ルート、新日本フィルハーモニー、N 響 等
全日本空輸、Peach Aviation、ソネット、佐川急便、三井住友カード、サイバーエージェント FX
(Yahoo!Japan)、日本証券金融、JFX、ヒロセ通商、、ブラザー工業、フューチャー、リクルート、ベ
ネッセコーポレーション、GREE、バニラエアアスクル 等
富士急ハイランド、ハウステンボス、ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン 等
②常にチャレンジを続ける企業 DNA
E-Billing サービス、Billing サービス、各種送金サービス、ケータイチケットサービスなど、同社の開発した様々なシス
テムはほぼ全てが日本で初めて実用化されたものとなっており、加えて同システムの優秀さは、上記実績が証明し
ている。
同社は大企業の系列であるわけではなく、ヒト・モノ・カネといった経営資源が決して豊富な状態でスタートした訳で
はない。
にもかかわらず電子決済の分野で「デファクトスタンダード」とも言える地位を確立することができた大きな要因の一
つには、同社が創業時から生まれ持つ、「常にチャレンジを続ける」という企業DNAがあるのだろう。
宮澤社長は、ビジネスの意味、醍醐味を「自分の可能性を信じ続け、自分があったら便利だなと思う仕組みを自らリ
スクをとって開発し、すぐに提供できる具体的な形として提供する事」と考えている。
また、インタビューの中でも、「自社でなければできないものを世の中に送り出す事こそが同社の存在意義であり、そ
れが無ければ企業として存在する意味が無い」と述べていた。
社員数は 80 名弱と小さな所帯ではあるが、後述する「ウェルネットアレテー」に代表される理念、心得をしっかりと掲
げていることも企業 DNA 継承のカギとなっていると思われる。
8
ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
http://www.bridge-salon.jp/
2.2016 年 6 月期第 2 四半期決算概要
(1)業績概要(非連結)
(単位:百万円)
15/6 期 2Q
構成比
16/6 期 2Q
構成比
前年同期比
計画比
売上高
4,246
100.0%
5,041
100.0%
+18.7%
+9.6%
売上総利益
1,313
30.9%
1,481
29.4%
+12.8%
-
販管費
400
9.4%
379
7.5%
-5.1%
-
営業利益
9,130
215.0%
1,101
21.9%
+20.7%
+15.9%
経常利益
915
21.6%
1,110
22.0%
+21.3%
+19.4%
四半期純利益
587
13.8%
743
14.8%
+26.6%
+21.8%
増収・増益。計画も上回る。
売上高は前年同期比 18.7%増収の 50 億円。EC 市場の拡大に支えられ、2 桁の増収と好調だった。
インバウンド需要等もありバス・航空が好調だったことに加え、フェリー各社への導入事例も増加している。また、オ
ークションなど C to C 市場が堅調に拡大したことに加え、大学の WEB 出願が増加していることも寄与した。
一方PINオンライン販売サービス売上は減少が続いている。
粗利額は 2 桁増加。PIN等関連の販促費や広告費の減少、前期にあった東証 1 部上場関連費用の減少等に加え、
筋肉体質維持のために役員報酬を減額したことなどから、営業利益は同 20.7%増の 11 億円となった。計画に対して
も、売上、利益共に上回った。
尚同社ではこれまで、「マルチペイメント」、「オンラインビジネス」、「電子認証」と、サービス別に分類して売上を開示
していたが、「決済」をコアとしその周辺サービスの拡充を進めている中、対価を「決済手数料」として得るケースが殆
どであり、「決済」と「周辺」の区分けが難しく、サービス別の公表が投資家をミスリードする可能性もあること等から、
今期より「決済及びその付随サービス」に変更することとした。
(3)財政状態とキャッシュ・フロー
◎要約バランスシート
(単位:百万円)
15 年 6 月末
15 年 12 月末
15 年 6 月末
流動資産
17,990
18,383
現預金
13,293
11,101
売上債権
1,190
1,489
有価証券
2,999
4,998
1,676
1,597
有形固定資産
437
419
無形固定資産
433
447
利益剰余金
4,651
4,666
投資その他の資産
805
730
自己株式
-650
-1,011
19,667
19,980
19,667
19,980
固定資産
資産合計
流動負債
15 年 12 月末
11,285
11,936
仕入債務
1,790
2,257
収納代行預り金
8,732
8,729
164
171
119
119
8,218
7,872
固定負債
長期未払金
純資産
負債純資産合計
*売上債権は、売掛金と営業未収入金の合計。仕入債務は買掛金と営業未払金の合計。
現預金は減少したが、有価証券の増加により流動資産は前期末に比べ 3 億円の増加。現預金には流動負債に計上
されている回収代行業務に係る収納代行預り金(翌月には事業者へ送金される。)87 億円が含まれている。収納代
行預り金はほぼ変わらず。総資産は同 3 億円増加の 199 億円となった。
一方負債面では、仕入債務の増加などで流動負債が同 6 億円増加し、負債合計も同 6 億円増加した。
自己株式が同 3 億円増加し、純資産は同 3 億円減少した。
この結果、自己資本比率は前期末の 41.6%から 2.4%低下し 39.2%となった。
(ただし、上記収納代行預り金を資産、負債から控除して計算すると、前期末 74.8%、当期末 72.7%となる。)
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ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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◎キャッシュ・フロー
(単位:百万円)
15/6 期 2Q
16/6 期 2Q
増減
営業CF
3,374
999
-2,374
投資CF
-1,295
-85
+1,210
フリーCF
2,078
914
-1,164
財務CF
-466
-1,105
-639
17,314
13,102
-4,212
現金同等物
前年同期 29 億円増加した収納代行預り金が小幅ながら減少したことなどから営業 CF のプラス幅は縮小した。
有価証券の取得による支出額の減少、有価証券の償還による収入額の増加などで投資 CF のマイナス幅は縮小。フ
リーCF のプラス幅は縮小した。自己株式の取得などで財務CFのマイナス幅は拡大した。
キャッシュポジションは低下した。
(4)トピックス
◎主要株主の異動
2015 年 11 月 2 日付で、筆頭株主である株式会社日本政策投資銀行から、保有株式の一部を売却した旨の通知が
あった。異動後も同銀行が筆頭株主であることに変化は無い。
今後の見通しについて特に記載する事項はない。
(異動の概要)
所有株式数
異動前(2015 年 6 月 30 日)
所有比率
株主順位
1,150,000 株
12.04%
第1位
887,000 株
9.29%
第1位
異動後
*所有株式数については、異動前は 2015 年 6 月 30 日現在の株主名簿、異動後は 2015 年 11 月 2 日付の株式会社日本政策投資銀行
の通知に基づき記載しており、ウェルネットとして確認できたものではない。異動前後の大株主順位についても、ウェルネットが 2015 年 6
月 30 日現在の株主名簿に基づき推定で記載している。
3.2016 年 6 月期通期業績見通し
(1)業績概要(非連結)
(単位:百万円)
15/6 期 実績
構成比
16/6 期 計画
構成比
前期比
進捗率
売上高
8,888
100.0%
9,600
100.0%
+8.0%
52.5%
売上総利益
2,688
30.2%
2,820
29.4%
+4.9%
52.5%
販管費
1,050
11.8%
820
8.5%
-21.9%
46.2%
営業利益
1,637
18.4%
2,000
20.8%
+22.1%
55.1%
経常利益
1,520
17.1%
1,920
20.0%
+26.3%
57.8%
938
10.6%
1,260
13.1%
+34.3%
59.0%
当期純利益
業績予想に変更無し。増収・増益を計画。今期も純利益 12 億円を 100%株主に還元。
中期経営 3 か年計画の最終年に当たる今期の売上高は、前期比 8.0%増の 96 億円の予想。航空会社、バス会社等
主力顧客を中心に引き続き堅調な成長を見込んでいる。
営業利益は同 22.2%増の 20 億円を計画。初年度、2 年目の成長投資の果実を得る。
配当性向を 50%とし、1 株当たり配当は前期比 16 円増配の 66 円へ。残額全てを自己株式の取得および消却に充
当。中期経営 3 か年計画の株主還元方針に従い、純利益 12 億 60 百万円全額を株主に還元する予定。
ROE15%を目標としている。
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ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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4.取組み課題と成長戦略
成長戦略の中核をなす「バスIT化プロジェクト」については、ソリューション効果の実証段階に入りつつある。
また、コンシューマ向けアプリケーション開発は、今後の同社に欠かせない重要な事業の柱と位置付け、研究開発を
進めており、今年夏ごろの開発完了を予定している。
加えて、非対面決済においては請求書のペーパーレス化が今後も進み、電子決済化の流れも加速するものと見込
んでおり、こうしたペーパーレス化マーケット拡大に的確に対応できるソリューションの投入に注力する。
また機能拡充、システム安定運用、コストパフォーマンス向上を目指す「カイゼン」に関しては、定常業務のマニュア
ル化の徹底とトラブルの予兆監視システムによる安定稼働を進めるほか、システムトラブルを極小化するための自
動リカバリーシステムの開発を進めている。
また、コストパフォーマンス向上のため原価構成の分析も進めている。
5.今後の注目点
中期経営計画最終年度である今期の 2Q進捗率を見ると、売上高、営業利益とも過去 4 年と比較しても順調だが、高
値圏で推移する株価は今期業績予想の達成を既に織り込んでいると見られる。
そうした意味で今後は「バスIT化プロジェクト」がいつ頃から具体的に収益寄与し始めるかが投資家にとって最大の
注目点となるだろう。
<参考:中期経営 3 か年計画>
◎ 中期経営 3 か年計画の成長戦略
成長を支える両輪として、①次世代を担うビジネススキームの確立、②カイゼン(機能拡充・システムの安定運用・コ
ストパフォーマンスの向上=筋肉質の企業体質作り)の 2 つを掲げている。
◎成長シナリオ達成に向けた体制・ガバナンス
成長戦略の両輪(「事業開発」と「カイゼン」)を強力かつスピーディーに推進するために、これら関連プロジェクトを
社長直轄として推進することとしている。
また、若手社員の積極的な登用とともに、必要な人材は外部にも求め「想いを共有できる人」を採用し、目標を達成
できる体制を整え、目的達成へのモチベーション高揚のためにストックオプションなど諸施策も有効に活用する考
えだ。
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ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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社員教育にも力を入れており、会社としての存在意義と社員の行動指針を“ウェルネットアレテー”として定め実効
性のあるガバナンスを実現しているが、これを改めて徹底させる。
(アレテーとはギリシャ語で、「徳」、「優れた者」、「卓越したもの」を意味する。)
*ウェルネットアレテー
 “あったら便利なしくみ”を作り続けることで社会に貢献します。
 その「しくみ」を広く世の中に提案・普及させます。
 そこから得た「利益」を社員、株主、次の投資として配分します。
*ウェルネット社員アレテー






既成概念にとらわれず発想します。
まず自分の頭で考え、全体最適な提案をします。
議論はオープンに行い「決めるべき人」が決め、組織として実行します。
「誰が」「何を」「いつまでに」を常に明確にします。
実行結果を検証し、さらに改善、を繰り返します。
報告は正直、正確、迅速に行います。


提供役務と対価を文書化して合意後に取引を⾏います。
清廉を旨とし、接待、贈り物を受けません。
◎数値目標
1 年目、2 年目に戦略的投資を実施し、最終年度 2016 年 6 月期営業利益 20 億円達成を目指している。
2014 年 6 月期の期初目標は 14.5 億円だったが、実績は 14.7 億円と上回った。
達成に向け全社一丸で取り組んでいるということだ。
◎株主還元
○株主へ中期経営計画中の利益を 100%還元
信用力維持、中核事業の拡充、新規事業開発の原資として今後も必要十分な手元資金は維持していくが、すでに財
務面の健全性は十分に備わったと判断しており、今後は、株主への還元を今まで以上にダイナミックに行うこととし、
中期経営計画中の利益は 100%株主に還元する。
具体的には下記の 2 施策を実行する。
A) 中期経営計画中の配当性向を特殊要因は除いて、従来の 33.3%から 50%に引き上げ、株主への安定的で高い配
当利回りを目指す。
B) 税引後利益のうち、配当後残額のすべてを自己株式の取得・消却に充当し、利益の 100%を株主に還元する。
現状保有する自己株式は売渡請求用の自己株式、株式給付信託「J-ESOP」等を除き消却し、新たに取得した自己
株式は、用途を目標達成のためのストックオプション等に限定し、その他は消却する。
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ブリッジレポート(2428) 2016 年 3 月 7 日
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○ROE 目標 15%(2016 年 6 月期)
成長戦略の着実な推進、収益力の強化、配当額増加、自己株式の取得・消却を実施し、ROE の向上および EPS の
増加を目指す。
ウェルネットの適時開示情報の他、レポート発行時にメール
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