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色彩学 学外見学実習
色彩学 学外見学実習 第1学年 後期 必修 講義 2単位 三井直樹 第2学年 前期/後期 必修 実習 1単位 専任教員 授業の概要およびテーマ 本講義は、あらゆる制作現場で必要となる色彩感覚を磨き、感性を 高めるための基本原理を学ぶ。先ず、アートやデザインに応用でき る色彩学の体系を学習し、そのうえで実用的な配色法とデザイン テクニックを習得する。また、実践的に色彩を活用するための造 形の秩序、プロポーションやテクスチュアなどのかかわりも合わ せて論ずる。DTPやモーショングラフィックス等でも活用できる CMYK、RGBのデジタルカラー理論とその配色方法を解説する。 多彩なビジュアル資料を併用しながら授業展開をしていく。 達成目標 本科目を履修した学生は、色彩学の意義、色彩理論を理解しながら、 色彩に対する感性を磨くことができる。また、実践的な作品制作での 配色や作品鑑賞において色彩調和理論を活用することができる。 授業計画 01 色彩と造形:オリエンテーション(色とかたち) 02 色彩理論01:色彩の原理と混色 03 色彩理論02:色の表し方(マンセルシステムとPCCS) 04 色彩理論03:色の知覚と色彩心理 05 色彩調和01:配色の基本と色彩調和論 06 色彩調和02:色の表示方法 07 色彩調和03:同一調和、類似調和、対比調和 08 色彩調和04:連続多色、ハイキー・ローキー、無彩色 09 色彩調和05:トーン、マルチカラー、グラデーション 10 配色とデザイン01:明度差、面積比、基調色、アクセント 11 配色とデザイン02:テクスチュアと色彩 12 配色とデザイン03:アート&デザインにおける色彩の役割 13 色彩と造形01:近現代の美術作品、デザインに見る色彩調和 14 色彩と造形02:映像と色光 15 総括:理解度の確認とまとめ 学生に対する成績評価基準 成績評価の前提条件として、出席率が2/3を下回る場合は単位取 得はできません。「理解度の確認とまとめ」(100%)を基本とし て評価します。 テキスト 三井直樹、三井秀樹『色彩デザイン学』六耀社、2,800円(本体) 参考書・参考資料等 千々岩 英彰『色彩学概説』東京大学出版会、3,200円(本体) ヨハネス・イッテン『色彩論』美術出版社、3,500円(本体) 三井秀樹『新構成学』六耀社、5,200円(本体) 『色彩用語事典』東京大学出版会、15,000円(本体) 『ハンディクラフトのデザイン学』3,800円(本体) 履修希望者への要望・事前準備 色彩学とは配色のデザイン学です。色彩理論の理解とともに、色を 見分ける感性を養って下さい。本講義を基礎にして、各自の作品制 作に還元できることが肝要です。履修条件は特にありませんが、色 彩センスを会得したいというモチベーションが不可欠です。授業内 で指示のあった教科書の部分については、必ず通読し、復習して下 さい。 148 授業の概要およびテーマ 世の中に存在する様々なデザインが、どのような場で生み出されているのか。それらが創造されている現場 を見学し、実社会とデザインとの関わりを認識するため、各学科において実施するものである。 それぞれの学科における授業の概要及びテーマは以下の通りである。 [プロダクトデザイン学科] プロダクトデザインでは多様な製品を扱うため、素材や生産技術に対して広い知識が必要であり、実際の生 産現場及びデザインの現場に出向き見学することで、デザイン、素材、生産技術に関する理解を深める。 [視覚デザイン学科] 学外の企業やプロの制作現場を見学、体験することで、社会や企業の仕組み、仕事について理解する。 [美術・工芸学科] 美術系と工芸系の2種類の見学実習を行い、社会と美術表現の繋がり、手業や機械加工による地場企業の生 産現場を認識し、実社会の動向を体感する。 [建築・環境デザイン学科] 建築、インテリア、ランドスケープ、都市計画、文化財保存の優れた作品を見学する。事前に施設について 調べ、実際に見学して、優れた点を見つけ出すようにする。 達成目標 様々な現場におけるデザインに対する考え方を学び、制作・製造現場を見学し、デザイン制作のプロセスを 理解することができる。そして、社会における実際のデザインを考察、まとめることができる。 [プロダクトデザイン学科] 量産の現場の見学を通して素材や生産技術に対する知識を獲得し、書籍や講義からではわからない現場の匂 い、音、緊迫感などを体験し、デザインすること、仕事をすることのイメージを掴むことができる。 [視覚デザイン学科] 社会や企業の仕組み、仕事について学生のうちに理解することにより、社会へ出る心構えや準備ができる。 [美術・工芸学科] 社会における美術の役割や、生産現場における技術や素材、デザインについて理解することができる。 [建築・環境デザイン学科] 見学する施設について調べ、特徴や優れた点を見つけ出し、レポートで自らの意見を述べることができる。 授業計画 各学科によって実施方法、内容、定員等が異なるので、それぞれの学科における授業計画を確認すること。 [プロダクトデザイン学科] 3日間を終日見学に充てる。なお、受け入れ先の都合により見学日時は連続しないことがある。 01 ガイダンス 02~06 見学1:金属、樹脂などを主な材料とする優れたデザインの製品を提供している県内の企業 07~10 見学2:繊維、ファッション関係の県内の企業 11~15 見学3:世界的な大企業の生産現場見学及びデザイナーとの交流 [視覚デザイン学科] 世界的なアウトドアブランド、三条市スノーピークで日帰りキャンプ経験と、プレス・鍛造・機械加工等に よる部品加工から最終製品の出荷まで対応できる優秀な企業が揃う燕三条の工場を見学します。 01 ガイダンス 02~08 スノーピーク訪問 09~15 工場の祭典訪問 [美術・工芸学科] 美術系として新潟地域の美術館やギャラリーを3箇所程度、工芸系として燕・三条を中心とした博物館や生 産現場企業を3箇所程度見学する。実施は休日や補講期間および夏期休暇中に行うが、詳細は履修者にパ レットで通知する。 見学先での移動の関係で、工芸系の見学では見学先収容人数の理由から、2グループに分けて実施する。 01 ガイダンス 02 美術系事前学習〈見学先情報収集等〉 03~07 新潟市の美術館(バックヤード)およびギャラリー等見学 08 事後整理・まとめ 09 工芸系事前学習〈見学先情報収集等〉 10~14 燕・三条の工場見学、その資料的研究のための燕市産業史料館見学 15 事後整理・まとめ [建築・環境デザイン学科] 01~10 佐渡見学/1泊2日 11~15 柏崎刈羽原子力発電所見学/1日 学生に対する成績評価基準 [プロダクトデザイン学科] 訪問先の事前調査レポートと、それぞれの見学終了後に提出するレポートを合わせ評価する。 [視覚デザイン学科] 企業訪問時、積極的に行動し、質問、意見を言える学生を評価する。 [美術・工芸学科] 受講態度および見学姿勢50%、事前学習や事後報告書の内容50%。 [建築・環境デザイン学科] 金沢見学の事前レポートおよび見学後のレポート70%、柏崎刈羽原子力発電所見学後のレポート30%。 出席・遅刻の基準 見学はバスによる見学が主体であることから、集合時間、出発予定時刻に遅れた場合は欠席となるので、注 意をすること。 テキスト 適宜指示する。 参考書・参考資料等 適宜指示する。 用具 適宜指示する。 履修希望者への要望・事前準備 基本的には、各自が所属する学科の見学に参加すること。 [プロダクトデザイン学科] 見学する内容はもとより、社会人としての自覚、マナーを意識すること。 [美術・工芸学科] 見学実習は創造現場の実際を経験する良い機会であり、自分と社会との繋がりを確認するものである。この 見学から「仕事場」を意識することで、今後の進路を検討する一つの糧とする。また、原則全授業の出席を 求める。 [建築・環境デザイン学科] 履修は基本的に、建築・環境デザイン学科の学生のみとするが、他学科の学生で履修を希望する場合は、建 築・環境デザイン学科担当教員に相談すること。詳しくはガイダンスで伝える。