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環境に配慮した食品容器包装設計の取り組み 事例集

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環境に配慮した食品容器包装設計の取り組み 事例集
環境に配慮した食品容器包装設計の取り組み
事例集
(追加分)
目次
Ⅰ.食品製造業 ..................................................................................................... 1
株式会社ロッテ ........................................................................................................................ 2
キッコーマン株式会社 ............................................................................................................. 6
株式会社ブルボン .................................................................................................................... 9
キユーピー株式会社 ............................................................................................................... 12
株式会社永谷園 ...................................................................................................................... 17
山崎製パン株式会社 ............................................................................................................... 19
モロゾフ株式会社 .................................................................................................................. 23
日本ハム株式会社 .................................................................................................................. 25
日清オイリオグループ株式会社 ............................................................................................. 27
味の素冷凍食品株式会社........................................................................................................ 29
株式会社明治 ......................................................................................................................... 32
ヤマキ株式会社 ...................................................................................................................... 35
アヲハタ株式会社 .................................................................................................................. 36
株式会社日乃本米菓 ............................................................................................................... 37
Ⅱ.飲料製造業 ................................................................................................... 38
森永乳業株式会社 .................................................................................................................. 39
ネスレ日本株式会社 ............................................................................................................... 44
コーシン乳業株式会社 ........................................................................................................... 46
月桂冠株式会社 ...................................................................................................................... 48
株式会社伊藤園 ...................................................................................................................... 50
キリンビバレッジ株式会社 .................................................................................................... 52
キリンビール株式会社 ........................................................................................................... 61
メルシャン株式会社 ............................................................................................................... 68
白鶴酒造株式会社 .................................................................................................................. 72
Ⅲ.小売業 ........................................................................................................... 73
株式会社壱番屋 ...................................................................................................................... 74
日本マクドナルド株式会社 .................................................................................................... 75
Ⅳ.容器包装製造業 ............................................................................................ 76
凸版印刷株式会社 .................................................................................................................. 77
レンゴー株式会社 .................................................................................................................. 80
日本製紙株式会社 .................................................................................................................. 82
株式会社エフピコ .................................................................................................................. 83
中央化学株式会社 .................................................................................................................. 84
株式会社コバヤシ .................................................................................................................. 86
※社名順不同
Ⅰ.食品製造業
事例集-1
001
業種名
取組
項目
素材
株式会社ロッテ
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「ふんわりブッセ」や「チョココ」などの紙箱入りの商品で、商品
包装の箱に使用する板紙の面積を縮小することで、紙の使用量削減を
進めている。
「ふんわりブッセ」および「チョココ」の箱は、強度を損
なうことがないよう、寸法の見直しもあわせて行い、従来のものから
それぞれ 2.8g(約 7.6%)、1.0g(4.2%)削減した。「クランキー」
の紙箱ではフラップを短縮し、従来品に比べて 1.3g(3.5%)の軽量
化を実現している。また、これらの商品については同時に開け口の切
り込み形状を改良し、より開封しやすい工夫も行った。
取組
概要
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、④プラスチック製容器包
装>
■軽量化・薄肉化・小型化
○容器の大きさ・厚さの変更
・外包装の軽量化「のど飴」(スティック)
外包装の材質を薄肉化することで軽量化を実現。
0.15g/個
↓(約 9%削減)
・個包装の軽量化「のど飴」(袋)
個包装の巻取り幅を短縮することで軽量化を実現。
事例集-2
0.13g/個
↓(約 2.5%削減)
・内袋の軽量化「コアラのマーチ」シェアパック内袋
内袋のピッチ寸法を短縮化することで軽量化を実現
0.3g/個
↓(約 3.1%削減)
・外袋の軽量化「チョコパイ」
「カスタードケーキ」
(パーティーパック)
外袋の材質を薄肉化することで軽量化を実現
0.8g/個 ↓(約 11.1%削減)
・外箱の軽量化「カスタードケーキ」(外箱)
外箱の全面フラップ長さを短縮することで軽量化を実現
0.6g/個
↓(約 6.3%削減)
・外箱の軽量化「爽
マルチ」
外箱の天面・底面のフラップを短縮することで軽量化を実現
1.7g/個
↓(約 5.2%削減)
・内袋の軽量化「ミニ雪見だいふく」
内袋の寸法を短縮することで軽量化を実現
0.12g/個
↓(約 7.2%削減)
○外箱・シュリンクの廃止/省資源化
・化粧箱の軽量化「ACUO SPEEDY」
化粧箱の差し込みベロの長さを短縮することで軽量化を実現。
1.05g/枚
↓(約 4.5%削減)
・化粧箱の軽量化「ファミリーボトル」全品
化粧箱の紙の厚さを薄くすることにより軽量化を実現。
2.1g/枚 ↓(約 13%削減)
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
■簡素化
■易リサイクル化
「プチチョコパイ」に代表される、半生ケーキ製品の外装フィルム
の素材を単一素材に変更した。従来は多層材質を使用するが、乳白
OPP 単一素材を採用し、従来比 9.9%の軽量化を実現している。また、
これまでの素材は無色透明であったため、フィルム全体に白色の印刷
が必要だったが、今回の変更に際して白色のフィルムを採用したこと
で、印刷インキの使用量も削減できた。
事例集-3
世界初のインジェクションブロー成型におけるインモールド成型ボ
トル(容器本体とラベルの一体成型)を開発・採用している。この技
術では、これまで別々に加工していた容器とラベルを一度に成型する
ことが可能になり、工程の簡素化が図れる。また、従来の貼りラベル
よりも強度がアップするため、ボトルの軽量化も可能である。これに
より、従来のものに比べ、重量で 2.65g(約 11%)削減できた。
(インモールド成型ボトル:容器成型と同時にラベルを熱融着させて
成型する方法)
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
「ガーナフォンデュミニカップ」で、プラスチックカップと紙箱を
組み合わせた複合容器「エコロジーカップ」を採用。外側の紙箱とプ
ラスチックカップを接着剤なしで合体しており、容器をひねるだけで
簡単に分離できる。「2007 日本パッケージングコンテスト」で日本
包装技術協会会長賞を受賞した。
事例集-4
<③その他環境配慮/④プラスチック製容器包装>
■素材の変更等(枯渇性資源から再生可能資源への切替、環境ラベル
の取得、表示)
ロッテでは、間伐材を原料とした紙や生分解性プラスチックなど、
環境に配慮した素材を容器包装に採用するよう、検討・推進している。
また、リサイクル素材の採用にも取り組んでいる。品質確保の観点
から、商品が直接触れる容器内側の素材には採用していないが、外装
には再生古紙をはじめとするリサイクル素材の採用を積極的に進めて
いる。
キシリトールエコボトルには、全国森林組合連合会の間伐材マーク
認定の間伐紙を採用した。
プラスチック素材を紙素材に代替することにより、プラスチック容
器と比較して約 37%の CO2 を削減した。
出典
・
株式会社ロッテウェブサイト
・
・
ロッテ環境報告書
CSR レポート
事例集-5
002
業種名
取組
項目
素材
キッコーマン株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル、④プラスチック製容器包
装>
■軽量化・薄肉化・小型化
保存性や強度を保ちつつ以下のような軽量化・薄肉化を行っている。
1.8L準耐熱ボトルでは、72gを 69.5gに軽量化(軽量化率 3.5%)
。
ボトルの肉厚分布の検討や把手の形状変更、ボトルの高さを低くする
などして軽量化に成功した。また、使用するキャップも 7.0gから 6.6
gに軽量化(軽量化率 5.7%)している。
取組
概要
(改善前)
(改善後)
事例集-6
「デルモンテ 食塩無添加トマトジュース 900g」、「デルモンテ
食塩無添加野菜ジュース 900g」等の 900mlペットボトルでは、
43gから 36gに軽量化(軽量化率 16.3%)した。
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル>
■易リサイクル化
本つゆ 500mlや 1Lに使用しているシュリンクラベルの厚みを
50µm から 35µm に薄肉化(薄肉化率 30%)。フィルムの材質構成
やシュリンクラインの改善により薄肉化に成功した。また、薄肉化の
流れの中で、より切り取りやすいミシン目を導入し、廃棄時に分別し
やすいラベルを実現した。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
PET ボトルを分別する時、いままでの中栓は道具を使用しないと外
しにくく、そのためボトルとキャップの分別が困難だった。そこで、
容器メーカーの協力により、ボトルとキャップを分別しやすいキャッ
プを開発した。このキャップは『エコキャップ』と名付けられ、商標
登録(商標登録番号 4319133 号)されている。
使用後の PET ボトルからキャップを分別しやすくした TEMP エコ
キャップ(いたずら防止機能のあるエコキャップ)の利用を推進して
きたが、これまでは耐熱性を要する一部の容器には、種々の理由から
使用していなかった。しかし、充填方法の改良や信頼性の確認試験を
行った結果、2004 年度からは、耐熱性を必要とする減塩しょうゆや
本つゆの PET ボトルにも TEMP エコキャップの利用が可能になっ
た。
出典
・ キッコーマン株式会社ウェブサイト
事例集-7
・
・
・
・
・
キッコーマングループ社会・環境報告書
キッコーマングループ環境経営報告書
八都県市容器包装ダイエット宣言ウェブサイト
PACKPIA 2005 年 11 月号
キッコーマン株式会社提供資料
事例集-8
003
業種名
取組
項目
素材
株式会社ブルボン
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
ミネラルウォーターのキャップシュリンクの厚みを薄くし、プラス
チックの使用量を重量比で約 17%削減した。(2006 年 7 月より実
施)
また、牛乳でおいしくホットなココア PET のシュリンクラベルの
厚みを 60 ミクロンから 45 ミクロンに薄くし、プラスチックの使用
量を約25%削減、牛乳でおいしく冷たいココアPETのシュリンク
ラベルの厚みを 60 ミクロンから 50 ミクロンに薄くし、プラスチッ
クの使用量を約 17%削減した。
取組
概要
チーズおかきの個装フィルムの厚みを 33 ミクロンから 30 ミクロ
ンに薄くし、プラスチックの使用量を重量比で 6%削減した。また、
トレーの厚みを 0.13mm から 0.1mm に薄くし、プラスチックの使
用量を重量比で 7.6%削減した。
事例集-9
アルフォートは、外装フィルムの厚みを 55 ミクロンから 50 ミク
ロンへ約 10%薄くし、トリュフ 3 品(ミルクガナッシュ、モカミル
ク、キャラメル)、セピアート 3 品(生クリーム、ビターチョコレー
ト、プラリネチョコレート)の外装フィルムの厚みを 65 ミクロンか
ら 60 ミクロンへ約 8%薄くした。また、オリジナルミックスのトレ
ーの厚みを 0.18mmから 0.15mmに約 17%薄くした。
ルマンドでは、個装フィルムのロール幅を 82mm から 78mm に
小さくして、プラスチックの使用量を約 4.9%削減した。(2006 年
12 月より実施)
チョコリエール及びプチチョコラングドシャは、トレーの厚さを
0.13 ミクロンから 0.12 ミクロンに薄くし、プラスチック使用量を
それぞれ 7.7%削減した。
「ハイショコラセレクションFS」「ミニバームロールFS」では、
外装材質を見直し、約 7.7%の薄肉化を行った。また、ギフト商品「ハ
イセレクション」に使用するトレーの厚みを見直し、約 13%軽量化
するとともに、パッケージビスケット商品「チョコチップクッキー」
「バタークッキー」の小箱フラップ形状を変更し、約 3.6%の軽量化
を行った。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■簡素化(簡易包装)
チョコスナック商品「チョコあ∼んぱん」「エブリバーガー」「大人
のエブリバーガー」
「きこりの切株」のボールパックの包装形態を従来
の
紙皿とシュリンク
から
シュリンク
のみに変更した。
また、エブリバーガーシリーズときこりの切株の3品については、ボ
ールパックの詰め方も従来の
1 列×10 段
から
2列×5段
に
変更しました。これらの取り組みにより、包装材料の省資源化と作業
効率の向上を図った。
<③その他環境配慮/④プラスチック製容器包装>
■CO2 排出削減(バイオマス製品の採用)
■商品への環境情報の提示
ミネラルウォーター商品のディズニー天然水 500ml シリーズに植
事例集-10
物由来のプラスチックを 75%以上含有したシュリンクラベルを使用
している。
「日本バイオマスプラスチック協会」が、植物由来のプラス
チックを 25%以上含有しているものに認定しているマークを表示し
ている。
植物由来のプラスチックを使用することにより、枯渇性資源消費の
抑制、地球温暖化防止への寄与に取り組んでいる。
<③その他環境配慮/⑥その他素材>
■その他(有機溶剤含有量低減)
トルエン、酢酸エチル等の環境汚染の原因となる有機溶剤を使用し
ない水性インキ印刷による包装材料への切り替えを継続して進め、
年々増品している。
出典
・ ブルボン環境報告書
・ 八都県市容器包装ダイエット宣言ウェブサイト
事例集-11
004
キユーピー株式会社
業種名 食品製造業
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
○
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)、③その他の環境配慮/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化、その他(ユニバーサルデザインの導入)
ドレッシングやマスタード、ベビーフード、ジャムなどのガラスび
んを強度や保存性が落ちないよう工夫しながら軽量化している。ドレ
ッシング容器については、1992 年より容器メーカーと協力し、強度
や保存性が低下しない軽量化について検討を重ね、1992 年以前の
210g から現在の 131g へ変更、同一内容量でみると約 23%の軽量
化を図った。
食品の容器は中身の商品を保護するため、ただ厚さを薄くしていく
だけでは品質を確保することができない。このため、綿密な計算の上、
瓶の高さや形状を変更したりしてテストを重ね、強度が落ちないよう
取組
概要
に工夫しながら見直しを行っている。
また、「キユーピー3 分クッキング
パスタのためのオイルソース」
の瓶を 10%軽量化。容器もユニバーサルデザイン化し、瓶肩部に凹み
をつけ、より持ちやすく、振りやすくするとともに、1 人前の目安が
わかりやすいように目盛り線を瓶に刻んだ。
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル>
■軽量化・薄肉化・小型化(熱時充填用、軽量化 PET ボトル)
事例集-12
キユーピードレッシングシリーズは従来、170ml、380ml サイズ
のラインナップがあったが、多様なライフスタイルに合わせるべく、
小型の 170 ml を 150 ml に減容量化するとともに、中間の 260 ml
サイズの商品をラインナップした。
新ボトルの開発に着手するに至った経緯としては、資材メーカーの
成型機の性能が上がり、従来のボトルより厚みのばらつきを押さえつ
つ成型できるようになったことがあげられる。
通常、熱時充填用の PET ボトルは、容器内減圧に耐えられるように
硬く、目付け量(単位面積当たりの重量)の多いボトルを採用してき
たが、厚みのばらつきが改善されると減圧変形が起こりにくくなるた
め、ボトルの軽量化を進められると考え開発に着手した。
ボトルの軽量化と、減圧強度とはトレードオフの関係にあり、アセ
プティック充填(無菌充填)の様には軽量化できない。また検討の結
果、減圧強度は保てたものの、
「減圧」+「落下衝撃」で変形すること
が判り、当初目指していた程の軽量化は達成できなかったものの、従
来の設計方法では、26gの目付け量が必要であったが、新ボトルで
は23gと1割削減することができた。
左:150ml、真ん中:新容器 260ml、右:380ml
事例集-13
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
キユーピーマヨネーズ、キユーピーハーフをはじめとしたマヨネー
ズ・マヨネーズ類では、2000 年から 2005 年にかけて容器の重量を
10∼15%削減した。それにより、原材料となる資源の使用量や容器
を製造する時のエネルギー消費量、使用後の廃棄物量の削減を実現し
ている。軽量化取組前と比較して、重量ベースで 10∼15%の容器材
料を削減した。また、パウチの薄肉化も行っている。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化、簡素化(簡易包装)
商品開発部門・資材調達部門では、2010 年度から 2012 年度の中
期経営計画で、プラスチック製容器の原単位(生産数量当たりの容器
重量)1%削減をめざし、容器の軽量化、簡易包装化に取り組んでい
る。
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■易リサイクル化
事例集-14
ジャム容器は、排出時の分別を容易にするために、材質ごとに以下
のような点を変更した。
・糊の材質を改良して、ラベルをはがしやすくした
・使用後の分別方法に関する情報をラベルに記載
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、⑥その他の素材>
■易リサイクル化
段ボールの仕切り廃止や薄型化により紙の使用量を削減、また、イ
ンクを標準色のみに集約することにより、インクの使用量も削減して
いる。
<②環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■CO2 排出削減(バイオマス製品の採用)
マヨネーズ 50g では、外装のキャップシールに植物資源由来のプラ
スチック(ポリ乳酸)を使った素材を採用することにより、石油資源の使
用量を削減している。
<②環境配慮設計(3R 以外)/⑤アルミ、スチール>
■CO2 排出削減(環境に配慮した缶の採用)
パスタソースや料理用ソースの缶にタルク(TULC)を採用し、「地球
環境にやさしい缶」としている。タルクは、地球温暖化に配慮して製
缶時に排出される CO2 を従来の缶に比べて少なく、水を汚さずに形成
でき、省資源化となる。
<③その他環境配慮/⑤アルミ、スチール>
■その他(包材製造時のエネルギー消費量削減)
パスタソースやサラダクラブの商品の包材にアルミレスパウチを採
用している。プラスチック単一素材とすることで、アルミラミネート
フィルムと比較すると、包装材料製造時のエネルギー消費量が少なく
てすむ。2000 年度から継続的に採用しており、環境保全、品質、デ
ザインを総合して評価され、2001 年度ワールドスター賞を受賞した。
事例集-15
<③その他環境配慮>
■環境に配慮した容器包装設計指針等の導入
容器包装の軽量化と簡素化を重点課題のひとつと考え、容器包装選
定の基本方針を以下のように設定し、容器包装の環境配慮に取り組ん
でいる。
・食品の容器として適切であること
・環境汚染物質を発生させないこと
・省資源・省エネルギーに努め、多重包装はなくすこと
・リサイクルへの適正を向上させ、促進すること
・環境に配慮した包装技術の確立に努めること
出典
・ キユーピー株式会社ウェブサイト
・ キユーピーグループ社会・環境報告書
・ キユーピー株式会社提供資料
事例集-16
005
株式会社永谷園
業種名 食料品製造業
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、④プラスチック製容器包
装>
■軽量化・薄肉化・小型化
軽量化には 2003 年度から継続的に取り組んでおり、材質を見直す
ことで包装資材の軽量化を進めている。既存商品の外装資材の材質を
4層構造から3層工業に変更することで軽量化を図っている。現在、
「お茶づけ海苔」の小袋や、「広東風かに玉」のレトルト袋、「すし太
郎」の調味酢の袋等に使用しているアルミの軽量化を実施した。
取組
概要
また、みそ小袋資材も軽量化を図っている。さらに、バリア層をア
ルミ箔からアルミ蒸着フィルムに変更したため、包装資材製造時に必
要なエネルギー使用量の削減にもつながっている。2007 年度はこれ
らに使用している調味みその小袋サイズの見直しを行うことで、排出
された容器包装ゴミは、合計で約 10t の削減につながった。
事例集-17
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
2013 年 11 月から「生みそタイプみそ汁 ひるげ」を含む 3 商品
でみそ小袋の材質を変更し、軽量化を行った。商品の安全性を確認し
た上で、使用する材質・厚みを検討し、材質の見直しを行った。これ
らの軽量化で、年間 4.6 トンの容器包装ゴミの削減が見込まれる。
「お茶づけ海苔 4 袋入」では、小袋を四方シール※1 から背貼り三方
シール※2 へ変更した。この変更により、商品化されずに排出される部
分がなくなり、年間 3 トンの削減が見込まれる。
※1 四方シール:四方向が全てシールされている包装形態
※2 背貼り三方シール:上下と、背面の中央部分を縦にシールされ
る包装形態
<①環境配慮設計(3R)/⑥その他素材>
■簡素化
2013 年 9 月から生みそタイプみそ汁徳用商品で、段ボールの新規
材質を採用し、軽量化を実現した。「生タイプみそ汁あさげ 徳用 10
食入」を含め 8 商品で資材の薄肉化を行った。これらの軽量化で、年
間 278 トンの段ボール使用量の削減が見込まれる。
出典
・ 株式会社永谷園ウェブサイト
・ 永谷園グループ環境・社会報告書
・ PACKPIA 2005 年 11 月号
事例集-18
006
業種名
取組
項目
素材
山崎製パン株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「ふんわりワッフル(4 個入り)」「ふんわりワッフルチョコ(4 個
入り)」に使用しているプラスチック製容器を 16%薄肉化したことに
より、製品 1 個あたりの容器包装重量を 18.1%軽量化することがで
きた。その結果、1 年間に換算して約 11t の容器包装重量を削減する
ことができた。
取組
概要
また、「シュースティックロングシリーズ」「スイスロール(4)シ
リーズ」でプラスチックトレーをそれぞれ 1 個あたり 27.8%、
35.0%
減量化した。これにより年間 12.1t、2.5t の容器包装重量を削減した。
上記以外にも、以下の軽量化・薄肉化・小型化の取組を実施してい
る。
○「3 本入り串団子」シリーズ
「3 本入り串団子」シリーズで使用しているパックの形状見直しで
事例集-19
厚みをさらに薄くすることにより、製品 1 個当たりに使用する容器包
装重量を4%削減した(年間約 36t プラスチック資源の削減)。
○「薄皮パン」シリーズ
「薄皮パン」シリーズで使用しているトレーについて、容器のシー
トの厚みと材質を見直し、製品 1 個当たりの容器包装重量を 10%軽
量化した(年間約 49t プラスチック資源の削減)。
○「雪苺娘(ゆきいちご)」
洋菓子の「雪苺娘(ゆきいちご)」等に使用している容器のふたの材
質を見直し、製品 1 個当たりの容器包装重量を 24%軽量化した。
○食パン袋
2013 年 4 月より、主力製品の 1 金食パン袋の軽量化を行い、製
品 1 個当たりの包装重量を 7%削減した。販売数も多く、大幅な資源
削減量が期待できる(年間約 221t プラスチック資源削減見込み)。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化、簡素化
従来はシュガーロール5本を袋に対し横向きに入れていた。製品が
重なり易くなるので、製品の保護のためにプラスチック製のトレーを
使用していた。これに対して製品の入れ方を縦向きにし、袋のピッチ
を短くすることで袋内での製品の動きを抑えることができることか
ら、製品保護のためのトレーの使用を中止するとともに、袋の重量に
ついても軽量化を行った結果、1 個あたりに使用しているプラスチッ
ク容器包装の総重量を 64.7%削減できた。1年間に換算すると約
226t の容器包装重量の削減の効果となる。
<①環境配慮設計(3R)
、③その他環境配慮/④プラスチック製容器
包装>
事例集-20
■軽量化・薄肉化・小型化
■商品への環境情報の提示
ヤマザキでは、2011 年 7 月から、『新食感宣言直焼ロール』の包
装形態を、留め具を使用したものから使用しないものに変更し、NPO
法人「ごみじゃぱん」の推奨する「減装商品」のロゴマークを包装に
表示した。留め具そのものが不要となるとともに、包装の長さを約
12cm 短縮でき、包装の重量を約 31%軽量化できた。以後この形態
の製品を延べ9品発売し、いずれも従来の形態と比較し 30∼40%包
装が軽減され、2013 年 9 月末現在で累計約 35 トンの家庭ごみの削
減と資源の節減につながっている。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■簡素化
ヤマザキでは、生産工程で発生する容器包装材料などのプラスチッ
ク類を圧縮し、減容化する設備の導入をすすめており、現在 12 工場
に導入している。プラスチック類を圧縮梱包機に投入することで体積
が約 6 分の 1 に減容化され、収集運搬回数を大幅に減らすことが可能
となり、処理コストおよび輸送による環境負荷を低減することができ
る。
<③その他環境配慮>
■CO2排出削減(通い箱の導入)
販売店様への納品容器の再資源化
ヤマザキでは、創業当初よりパンの納品に、繰り返し使用できる「番
重」と呼ばれる容器を用いることで、ダンボールなどの梱包材の発生
を抑制してきた。1967 年(昭和 42 年)からは従来の木製に替わり
プラスチック製番重を開発・導入し、販売店様への納品に利用してい
る。2008 年度より、番重製造事業者と協力し、長時間使用した番重
を廃棄せず、新しい番重をつくる際の原料として再生利用する取り組
みを開始しました。2012 年度は、約 11 万枚の番重を再資源化し、
資源の有効利用に努めている。
<③その他環境配慮>
■その他(産学連携による研究)
ヤマザキでは、神戸大学の教授、学生を中心に活動する NPO 法人
「ごみじゃぱん」が主催する「減装(へらそう)研究会」に参加して
いる。同研究会では同 NPO が推奨する「容器包装が少ない商品」=
「減装(へらそう)商品」を、お客様が積極的に選んで購入する買い
物行動=減装(へらそう)ショッピングの普及・定着による家庭ごみ
事例集-21
の削減に向けた社会実験を行っている。ヤマザキでは、この考えに賛
同し、学生の皆さんやお客様と協働し、新たな社会モデルづくりを目
指している。
出典
・ 山崎製パン株式会社ウェブサイト
・ 山崎製パン株式会社環境報告書
・ プラスチック容器包装リサイクル推進協議会 2008 年度 3R 改
善事例調査票
事例集-22
007
業種名
取組
項目
素材
モロゾフ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化
生産過程での環境負荷を低減するだけでなく、お客様に召し上がっ
ていただいた後も、製品が環境に与える影響を少なくできるように商
品設計を行っている。
1962 年にカスタードプリンが誕生した際には、集めの陶器の容器
を使用していたが、1968 年∼1980 年に薄めの陶器へと変更した。
さらに、1973 年にガラスの容器へと変更。その後約 40 年に渡り
割れ防止のための形状変更や軽量化など試行錯誤を繰り返しながら、
改良を重ねている。
ガラス容器は、割れる事が最大のトラブルである。特に軽量化とな
取組
概要
ると、必然的にガラスの肉厚を薄くしつつ、強度の確保も重要となる
ため、様々な施策を取った。まず、割れにくいように底部分にギザギ
ザを付けた。さらに製品同士の口元部分の衝突を防止するため、上部
にリング状の分厚いところを作り、一番割れ易い口元部分が、直接当
たらないように工夫した。
その後、試作品を作っては、強度試験(落下試験等)を何十回と繰
り返すとともに、容器変更の前後で、同じ味、同じ食感を出すために、
焼成テストも繰り返し、やっと現在の容器が完成となった。
1998 年にガラス重量を 188g→149g と約 20%軽量化して以
降、さらに改良を重ねており、2006 年には形状の一部変更により
149g→150g と 1g増加したものの、2012 年には再度の軽量化に
より 150g→140g へと減量した。これにより、素材の省資源化や輸
送エネルギーの削減につながっている。
事例集-23
改良後のガラス容器
出典
・ モロゾフ株式会社ウェブサイト
・ モロゾフ株式会社提供資料
事例集-24
008
業種名
取組
項目
素材
日本ハム株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「もう切ってますよ!焼豚」における容器フイルムの薄肉化を図る
ことでプラスチックの使用量を削減した。
2014 年 10 月に、包材メーカーより環境配慮フイルムの提案を受
け検討を開始することとなった。量販店主催のエコ展にて、NPO 法
人ごみじゃぱん・住友ベークライトと協働で、消費者の受容度調査を
実施。11 月に、当該フィルム(180μm)を使用した試作品を小ロ
ット製造し、ピンホールが無いことや退色に関して透過率を測定し問
取組
概要
題がないことを確認できた。
12 月に 3 万本の試作品を製造し、ライン適正を確認後流通テスト
を実施し、一定の評価を得ることができた。商品の安全性に異常は確
認されなかったため、2015 年 2 月からフイルムの変更を開始した。
フイルムの薄肉化を図ることで、プラスチック資源の削減につなが
るが、見た目を大きく変えないことによって、これまでのユーザーに
も配慮した。
底材フイルムを 20%薄肉化(220μm⇒180μm)することによ
り、製品あたりのプラスチック廃棄物削減量が 20%削減される。同
様に CO2 排出量も 20%の削減となる。
事例集-25
左:薄肉化後(取組後)
右:薄肉化前(取組前)
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「石窯工房」(チルドピザ)において、包装資材会社との共同開発
により保護するトレイのプラスチック重量を 2012 年度比で 24%削
減した。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「これは便利」シリーズ(生ハム)において、パックの厚みと幅を
変更して包装材フイルムを約 10%軽量化した。
出典
・ 日本ハム株式会社ウェブサイト
・ ニッポンハムグループ 社会・環境レポート
・ 日本ハム株式会社提供資料
事例集-26
009
業種名
取組
項目
素材
日清オイリオグループ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/① ガラスびん>
■易リサイクル化
「ボスコエキストラバージンオリーブオイル(250ml、500ml)」に
ついて、商品ラベルを紙からフィルム(PP:ポリプロピレン樹脂)に
変更してはがしやすくした。
取組
概要
<①環境配慮設計(3R)/② PET ボトル>
■易リサイクル化
2010 年 2 月中旬から形やラベルを見直した新 600g ペットボトル
では、はがしやすいシュリンクフィルムを採用した。
2011 年度、1,300g と 1,500g の丸型ボトル商品について、容器
表面の処理を変更することにより、ラベルのはがしやすさを改善した。
2013 年度、「日清油っこくない炒め油 1/2(200g)」について、
商品ラベルの材質を PET 樹脂から PS(ポリスチレン)樹脂に変更す
るとともに、はがし口に「ラベルがはがせます」と明示し、ミシン目
も変更した。
<①環境配慮設計(3R)/② PET ボトル>
事例集-27
■軽量化・薄肉化・小型化
2010 年 2 月中旬から形やラベルを見直した新 600g ペットボトル
では、ボトル容器の重量を 20%削減。軽量化とともにつぶしやすい易
リサイクル化も実現した。
2013 年度は、1,300g 扁平ポリボトル、1,000g ポリボトル、ガ
ラス瓶用キャップの設計変更を行い、容器包装に使用する樹脂量を約
400t(年間ベース)削減した。これは、1,000g ポリボトルで約 850
万本分に相当する量となる。
1,300g 扁平ポリボトルは、廃棄の際に折りたたみの目安となる溝
を新たに側面に設け、潰した形状を維持しやすくすることで、廃棄時
のボトルの減容化を実現。
2015 年1月、
「日清ドレッシング
ダイエット 200mlPET ボトル」
について、容器の軽量化により従来比 20%の省資源を実現した。
出典
・ 日清オイリオグループ株式会社
CSR 報告書
・ 日清オイリオグループ株式会社提供資料
事例集-28
010
業種名
取組
項目
素材
味の素冷凍食品株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
−
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<②環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■素材の変更
2012 年秋よりトレイの素材を従来の石油由来の材質から、サトウ
キビ由来のポリエチレンに 25∼30%置き換えた。2014 年秋現在で
「ノンフライ」シリーズ 4 品種、
「じゃがバタチーズ」
「肉焼売」に採
用され、CO₂排出量を年間 46 トン削減できる見込みである。
<③その他環境配慮>
■その他(商品への環境情報の提示)
「できるだけ環境によい商品を選びたい」
「商品のエコを一目でわか
るようにしてほしい」というお客様のニーズに応え、味の素グループ
では 2010 年秋より、独自の環境マークである「味なエコ」マークの
取組
概要
表示を開始した。
「詰め替えをおすすめしている」または「パッケージ
に再生紙を使用している」一部の商品から表示を開始し、
「トレイを省
いたもの」や「袋・箱の寸法を縮小して省包材化したもの」
「植物性プ
ラスチックを使用したもの」
「ご使用後に、簡単に分別できるキャップ
を使用している」など、順次環境配慮の内容や表示商品も拡大してい
る。
味の素冷凍食品株式会社でも、2011 年春より、環境配慮を一目で
わかりやすく示すため、家庭用新製品・リニューアル品より「トレイ
を使用しない大袋入り製品」や、
「加熱エネルギーが必要ない自然解凍
製品」、更に「植物性トレイを使用した製品」に「味なエコ」マークを
表示し品種数を増やしている。
事例集-29
味の素冷凍食品株式会社におけるマークの表示
【容器包装の環境配慮】※2015 年 2 月末時点
自然解凍でエコ
自然解凍できる冷凍食品に表示。
電子レンジ調理の必要がないため、調理時
の加熱エネルギーの削減につながる。
植物性トレイでエコ
トレイに植物性プラスチックを使用した商
品に表示。
石油使用量と CO2 排出量の削減につなが
る。
トレイなしでエコ
レイを使用せず、大袋入りにした冷凍食品
に表示。
容器包装の廃棄削減やトレイの製造時の
CO2 削減につながる。
商品への表示例(自然解凍でエコ)
商品への表示例(植物性トレイでエコ)
事例集-30
商品への表示例(トレイなしでエコ)
出典
・ 味の素冷凍食品株式会社ウェブサイト̶企業情報サイトーサステ
ナビリティー環境への取り組み
・ 味の素グループ サステイナビリティレポート 2014
事例集-31
011
業種名
取組
項目
素材
株式会社明治
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
取組
<①環境配慮設計(3R)、③その他環境配慮/①ガラスびん>
概要
■リターナブルビンの採用
■素材の変更等(リサイクル素材の使用)
■CO2 排出削減
牛乳宅配サービスの宅配ビンには、何度も繰り返し使えるリターナ
ブルビンを使用している。繰り返し使われて傷ついたビンは砕かれて
原料となり、加熱溶融して新しいビンに再生される。またポリエチレ
ン製キャップは回収され洗浄されたのち専門業者によって再資源化さ
れる。またビンは強度を保ちながら薄肉軽量化を行うことによって、
製造・輸送工程における省エネルギー化と CO2 排出量低減を実現し
ている。
※リターナブルビン:空きビンを回収後きれいに洗浄して再び中身を
詰めて商品化されるビン。
事例集-32
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「ベストスリー」の内袋の個包装フィルムを 5μm 分薄くすること
により、プラスチックの使用量を約 12%削減した。
ベストスリー
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
明治ブルガリアヨーグルト4連タイプの紙ラベルについて、裏面の
糊剤の仕様を変更することにより、プラスチック製の容器から容易に
分離することができるように改善した。
明治ブルガリアヨーグルト
事例集-33
<③その他環境配慮/③紙製容器包装>
■素材の変更等(古紙配合率の高い素材への変更)
ミルクチョコレート BOX で、従来は紙容器にカード紙を使用して
いたが、古紙配合率がより高いコートボールに変更した。
ミルクチョコレート BOX
出典
・ 明治ホールディングス株式会社ウェブサイト
・ 株式会社明治ウェブサイト
・ 明治グループCSR報告書
事例集-34
012
業種名
取組
項目
素材
ヤマキ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化
めんつゆ(400ml)で 180g から 167g へと軽量化を行った。
軽量化のため、ガラス肉厚を薄くしたが、軽量化前のびんと比較し
全体のイメージを損ねないよう、胴径を維持したまま全長を短くする
ことで調整を行った。製品が充填された時も、内容液の入味線が下が
らないように設計した。
また、充填工程になるべく影響がでないように工夫している。
取組
概要
軽量びん
出典
・ ガラスびん 3R 促進協議会ウェブサイト
事例集-35
013
業種名
取組
項目
素材
アヲハタ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/⑥その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
アヲハタ・スーパーフルーティ 35 で、広口小型びん分野では世界
で初めて"超軽量びん"の実用化に成功し、軽量化技術を確立した。さ
らに、アヲハタ 55 ジャムでは軽量化技術を応用しユニバーサルデザ
インも食品業界で先駆けて導入している。従来びんより2度のリニュ
ーアルを行い、現行びん(ユニバーサルデザイン)は 102gの軽量び
取組
んとなっている。
概要
小型びんUD170
出典
・ ガラスびん 3R 促進協議会ウェブサイト
事例集-36
014
業種名
取組
項目
素材
株式会社日乃本米菓
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
−
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<②環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■食品ロスの削減
株式会社日乃本米菓では平成20年7月から規格外及び無選別のあ
られを簡素パッケージ(無地プラ袋)に詰めて、100円・200円・
300円コーナーとして販売している。
売上から推測すると、年間約 6,000kg の廃棄量削減につながって
取組
いる。
概要
出典
・ 株式会社日乃本米菓提供資料
事例集-37
Ⅱ.飲料製造業
一部、食品製造業・飲料製造業を含む
事例集-38
015
業種名
取組
項目
素材
森永乳業株式会社
食品製造業、飲料製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
○
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化
■リターナブルびんの採用
2004 年 11 月に四国、九州から導入し、2008 年以降、全国で宅
配用牛乳びんの軽量化を実施。従来のびんは 244g であったが、130g
となり 47%軽量化した。びん本体は、薄肉化したガラスでできてい
るが、外表面に樹脂コーティングを施すことで、耐久性を向上させた。
樹脂コーティング(びん表面にウレタン樹脂等のコーティングをした
もの)により同程度の強度を保ちつつ原料となるガラスの量を減少さ
せて軽量化を可能にした。
また、樹脂コーティングは、細かい傷の発生を防止し、びん同士の
取組
衝突による衝撃を吸収するような構造を可能とした。これにより、再
概要
利用の回数も 30 回から 60 回に増加した。
なお、びんを軽量化・小型化することにより、積載効率は 28%改
善され、これは従来トラック 10 台で輸送していたものが、8 台です
むという試算であり、運送効率改善が期待される。
軽量びん
事例集-39
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
500ml ミルク仕様のゲーブルトップ紙容器(上面が屋根型の紙容
器)について、20.3g/パックから 19.7g/パックへ軽量化した。年
間実績で換算すると、約 76 トンの削減となる。
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■易リサイクル化
アイスクリーム商品「ピノ」を消費した後、廃棄時に簡単に折りた
ため、省容量化できるように、側面にミシン目を入れた。これにより、
廃棄時の箱がコンパクトになりかさばらなくなった。
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、⑤アルミ、スチール、⑥
その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
2009 年 1 月から、紙製飲料容器「プリズマ 200」のアルミ部分
の削減を行い、ミルクとジュースの容器合わせて、年間約 5 トンのア
ルミ使用削減が見込み。また、ジュース容器では使用している樹脂も
削減し、年間で約 13 トンの削減となる。
事例集-40
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
ビヒダスヨーグルト 450g のプラスチック容器について、本体
15.0g から 14.0g/カップ、蓋 5.0g から 4.8g/枚、製品全体で 1.2g
の軽量化を達成。年間実績(2012 年度)で換算すると、約 168 ト
ンの削減。
カフェラッテでは、従来の容器が 1 個あたり 15.0g から 14.5g に
なり 0.5g 削減。年間販売実績で換算すると、約 208 トンの樹脂使用
量の削減につながった。
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、④プラスチック製容器包
装、⑤アルミ、スチール>
■易リサイクル化
クラフト・パルメザンチーズの容器について、従来のプラスチック・
紙・金属の複合容器からプラスチック素材へと単一化し、分別処理と
リサイクルに適した容器に変更。
事例集-41
<①環境配慮設計(3R)/⑤アルミ、スチール>
■易リサイクル化
ソフトタイプのヨーグルトについて、蓋にヨーグルトが付着しにく
い蓋の内側にミクロな凹凸構造をもつアルミ蓋を業界に先駆けて開
発、導入。ヨーグルトが蓋の内側に付着するのを防ぎ、開封時に蓋を
洗う等の手間を軽減する。
<①環境配慮設計(3R)、③その他環境配慮/⑥その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
利根工場 3 連デザートの段ボール使用量を削減し、約 141g/箱か
ら約 115g/箱へ軽量化。年間実績で換算すると、約 21 トンの削減
となった。
カフェラッテ製品では、工場からお店へ運ぶためのダンボールトレ
ーのシート使用量を削減。フラップ同士が重なる部分のシートで、1
枚あたりの削減量は小さいが年間合計すると 165 万m2 の紙資源の削
減となる。
<③その他環境配慮/④プラスチック製容器包装>
■CO2 排出削減(バイオマス製品の採用)
クリープ、クリープライトの詰め替え袋のパッケージの一部に植物
由来原料を含むバイオマスプラスチックを採用。これにより年間約
3.7kL 相当の原油使用量および 92 トンの CO2 排出量削減効果が見
込まれる。
<③その他環境配慮>
■その他(連絡会との協働等)
全国牛乳容器環境協議会のメンバーとして、全国牛乳パックの再利
用を考える連絡会と協働し紙パック回収率向上に取り組んでおり、
2013 年度は、埼玉と大阪で「紙パックリサイクル促進地域会議」が
開催し、自治体、関連メーカー、古紙回収事業者、市民団体と相互理
解を深めた。また、全国 4 ヶ所で牛乳パックリサイクル講習会、全国
4 つの小学校での出前授業に参加。
紙パックリサイクル率の向上をめざし、全国牛乳容器環境協議会の
メンバーとしてさまざまな催しに協力。毎年 6 月の「環境月間」と、
10 月の「3R 推進月間」に行われる「紙パック環境リサイクルキャン
ペーン」にも参加し、パッケージに環境メッセージを掲載する活動を
事例集-42
継続的に実施。紙パックの回収率向上のためには、消費者へのさらな
る啓発が必要であり、今後も、消費者が直接手にする製品でのメッセ
ージ発信を継続していく。
<③その他環境配慮>
■その他(イベントへの出展)
「みんなで考える暮らしにやさしい包装」をテーマに開催された
(社)日本包装技術協会主催の「暮らしの包装商品展 2007」
(2007
年 10 月 31 日∼11 月 2 日)に、
「安全・安心」に加えて「人にやさ
しい」、「環境にやさしい」商品の事例を出展。主要商品での改善例を
展示するとともに、容器包装の扱いやすさ、分別・廃棄のしやすさな
どについて、お客さまから多くのご意見がよせられた。
出典
・ 森永乳業株式会社ウェブサイト
・ CSR 報告書
事例集-43
016
業種名
取組
項目
素材
ネスレ日本株式会社
食品製造業、飲料製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化
2006 年にソリュブル(可溶性)コーヒーのガラスびん重量を大幅
に削減し、「ネスカフェ エクセラ 250g」の場合でガラス使用量を
16%削減した。2007 年末までに、エクセラ 250gびんで約 3000t
のガラス量削減となったが、これは現在のエクセラ 250g びんに換算
すると、約 840 万本のびんを削減したことになる。
<①環境配慮設計(3R)、③その他環境配慮/③ 紙製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
■CO2 排出削減(製造時・輸送時の環境負荷低減)
取組
概要
同社従来の袋型つめかえ用製品(同サイズ)と比べた場合、環境へ
の影響が大きいアルミニウムの使用量は 30%以上削減している。ま
た、外層包材として紙を使用しているので、捨てるときに小さくつぶ
すことができ、ごみの容量を減らせる。
また、同社詰め替え先のビン製品重量と比較し 82%容器重量を削
減。製造時や輸送時の CO2 削減につながる。
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■詰め替え
2008 年 9 月、びんの口に当てて上から軽く押すだけで簡単にコー
ヒーの詰め替えができる、円筒形の画期的なつめかえ用カートリッジ
「ネスカフェチャージ」を発売。そして、2010 年 3 月より、「ネス
カフェチャージ」の製品コンセプトを進化させ、
「エコ」と「システム」
を付加。
「環境への配慮」
「簡便性」
「おいしさ」を兼ね備えた新しいつ
事例集-44
めかえのカタチ「ネスカフェエコ&システムパック」としてリニュー
アル発売した。
<① 環境配慮設計(3R)/③ 紙製容器包装>
■易リサイクル化
2009 年 9 月には、詰め替えた後の容器の分別のしやすさに注目し、
プラスチックの漏斗(ろうと)を本体から取り外しやすくするととも
に、本体をつぶしやすく改良。また、漏斗(ろうと)の取り外し方を
パッケージに記載した。
「ネスカフェエコ&システムパック(旧ネスカフェチャージ)」に使
われているプラスチックは、容器包装リサイクル法に従ったプラスチ
ックの再生ルートにて再生処理が可能である。
出典
・ ネスレ日本株式会社提供資料
事例集-45
017
業種名
取組
項目
素材
コーシン乳業株式会社
食料品製造業、飲料製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■易リサイクル化
■素材の変更等(カートカンの利用)
「青森県産ストレートりんご 100%」「国産ストレート温州みかん
100%」
「ストレートゴールデンパイン 100%」でカートカンを使用
している。カートカンは間伐材を含む国産材を 30%以上使用してい
取組
概要
る。間伐材の活用により、
「植える→育てる→収穫する」という緑のサ
イクルが循環、健全な森林育成により、地球温暖化防止に貢献してい
る。
カートカンを飲むことで、手軽に森林づくりに参加でき、この点が
評価され、「第 3 回エコプロダクツ大賞エコプロダクツ部門農林水産
大臣賞」を受賞した。
カートカンの収益の一部は、「緑の募金」として、国内の森林整備を
行うボランティア団体や NPO の活動募金として、寄付される。また、
無菌充填により、充填時の中身劣化が少なく、常温流通が可能である。
事例集-46
出典
・ コーシン乳業株式会社ウェブサイト
・ コーシン乳業株式会社提供資料
事例集-47
018
業種名
取組
項目
素材
月桂冠株式会社
食品製造業、飲料製造業(酒類)
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化
容器を軽量化し、資源の有効活用やゴミの減量化など環境負荷の低
減を図るため、ガラスカップ詰めの商品「エコカップ」(210 ミリリ
ットル)を 2010 年 9 月に発売した。従来の容器(200 ミリリット
ル)から、一本あたり 17%分にあたる 26 グラムのガラス資材を削
減し、同時に内容量を増すことで酒を 10 ミリリットル増量、210 ミ
リリットル詰めの商品とした。一方で価格は従来のアイテムと同じに
据え置いた。
エコロジー(ガラス資材削減による環境への寄与)とエコノミー(増
量・価格据え置きによるお客様にとっての経済性)との「ダブルエコ」
取組
概要
をコンセプトにしたものである。
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、④プラスチック製容器包
装>
■軽量化・薄肉化・小型化
■リサイクルの推進
紙パックやシュリンクフィルム、カップ酒のプラスチックキャップ、
外箱などを薄肉化・軽量化すると共に、ギフト商品のパッケージの簡
素化、一部の商品では輸送用段ボール箱内の間仕切りも省略するなど、
パーツの使用量も減らしている。
また、回収された紙パックや、充填時などに発生した損紙を原料と
して作られた商品ケースを使用している例もある。
事例集-48
損紙を原料としている商品ケース
「祝米大吟醸 720 ミリリットルびん詰」
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
シュリンクラベル(PET 素材)にミシン目を入れ、容器から取り外
して分別しやすく改良した(一部の小型商品をのぞく)。みりんの容器
は、リサイクル施設での分解が不要となるよう、本体と取手を同じペ
ット素材にしている。
出典
・ 月桂冠株式会社ウェブサイト
事例集-49
019
業種名
取組
項目
素材
株式会社伊藤園
飲料製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル>
■軽量化・薄肉化・小型化
2012 年度、「お∼いお茶 500ml PET ボトル」を従来比約 30%
軽量化、キャップを従来比約 13%軽量化、ラベルを従来比約 40∼
50%薄膜化、1 本あたり原材料 7g の削減し、年間に換算すると約
1,909t の削減となる。
<①環境配慮設計(3R)、②環境配慮設計(3R 以外)/③紙製容器
包装>
■易リサイクル化
■食品ロスの削減(賞味期限の延長)
取組
概要
日本製紙株式会社、凸版印刷株式会社と協働で、アルミ箔の代わり
に環境配慮型フィルムを採用した「アルミレス飲料紙容器(ECO容
器)」の開発に業界で初めて成功。これにより常温で長期保存が可能で
ありながら、牛乳パックと同じリサイクルを可能とした。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
1998 年から、PET ボトルのラベルにミシン目を入れ、分別しやす
いよう改良した。また、ミシン目を 1 本から 2 本に増やしたり、ミシ
ン目の位置がわかりやすいように矢印をつけるなど、はがしやすく改
良している。
事例集-50
<② 環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■素材の変更等
1999 年より、茶葉製品の包装材の内面フィルムを、塩化ビニリデ
ンからダイオキシン発生の恐れがない PET 系樹脂フィルムに変更し
た。
出典
・ 株式会社伊藤園 CSR 報告書
・ 九都県市容器包装ダイエット宣言ウェブサイト
事例集-51
020
キリンビバレッジ株式会社
業 種 飲料製造業
名
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
○
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■リターナブルびんの採用
「キリンレモン」、
「キリンきりりオレンジ」、
「キリン烏龍茶」、
「キリ
ンミネラルウォーター」、
「キリンタンサン」にリターナブルびんを採用
している。これらはほぼ 100 回収し、%再使用している。
取組
概要
■軽量化・薄肉化・小型化
キリンレモンのリターナブルびんは 348g から 310g へと軽量化し
たびんを開発、採用している。
事例集-52
<①環境配慮設計(3R)、②環境配慮設計(3R 以外)/②PET ボトル
>
■軽量化・薄肉化・小型化
キリンビバレッジではペットボトルの軽量化に取り組んでいる。

2003 年6月に「アルカリイオンの水」2L ペットボトルに「ペコ
ロジーボトル」を導入し、重量を従来使用していた 63g から 42g
まで軽量化した。

2005 年3月には、「ペコロジーボトル」の採用を「キリン 生茶」
「キリン アミノサプリ」2L ペットボトルにも広げ、2008 年 4
月からは「キリン 午後の紅茶」1.5L ペットボトルにも導入した。

2010 年 11 月には、
「ペコロジーボトル」をさらに 35g(一部商
品では 38g)まで軽量化し、持ちやすく注ぎやすいユニバーサルデ
ザインを実現して、すべての 2L ペットボトルに導入している。

2014 年には、
「これまで実現が難しいと言われていた 29g を下回
る 28.9g の国産最軽量※2L ペットボトルを開発し、2015 年3月
より「キリン アルカリイオンの水」に順次導入している。この軽
量化により、年間 983t のペット樹脂削減と年間約 3,390t の CO2
排出量削減が可能となる。
※
2015 年2月現在
当社調べ。中味、キャップ、ラベルを含まず
国内最軽量※
28.9g の
キリン アルカリイオンの水 2L ペットボトル
■素材の変更等(植物由来素材・リサイクル素材の使用)
○ボトル TO ボトルへの挑戦開始(2012∼2013)
素材そのものを見直し、植物由来 PET 素材と再生 PET 素材を使用
事例集-53
し始め、再生 PET 素材の使用比率を段階的に高めてきた。
【従来のペットボトル】
○環境配慮型ボトル「R100PET ボトル」(2014 年)
挑戦を開始して 3 年目。再生ペット素材 100%からつくるリサイク
ルペットボトルが完成し、メカニカルリサイクル手法で再生した PET
樹脂 100%からつくる環境配慮型ボトル「R100PET ボトル」を、
「キ
リン 午後の紅茶 おいしい無糖」で採用した。
メカニカルリサイクルでは、PETボトル製造時の石油資源を90%、
CO2 を60%削減できる。
<①環境配慮設計(3R)、②環境配慮設計(3R 以外)/③紙製容器包
装>
■易リサイクル化
■素材の変更等
2003 年から、従来のプラスチック製の栓がついていた「トロピカ
ーナ
ホームメイドスタイル」1L 紙パックから、プラスチック製の栓
を外し、単一素材に変更した。これにより、分別排出時の手間を解消し、
プラスチック資源の削減を実現した。
事例集-54
「キリンハイパー」の容器に、紙パックとしてのリサイクルが可能な
カートカンを採用している。旧ハイパー容器は、紙を主体としつつもア
ルミを使用した多層構造だったたが、お客様からの要望によりアルミを
使用しない紙製のカートカンに変更した。
カートカンは国産材を 30%以上使用しているほか、販売収益の一部
を「緑の募金」に寄付するなど森林保全活動を支援につながっている。
「緑の募金マーク」と「間伐材マーク」を表記。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
2012 年、自社及びグループ工場で製造する大型ペットボトルのラ
ベルを感熱式からグルー式ロールラベルに切り替え、ペットボトルラベ
ルの薄肉化を推進している。またシュリンクラベルでは、
「キリン メッ
ツコーラ」480ml において、業界で最も薄い 20μm のラベルを 2013
年から導入している。
事例集-55
<①環境配慮設計(3R)/⑤アルミ、スチール>
■軽量化・薄肉化・小型化
○アルミ缶の軽量化
350ml アルミ缶は 1990 年比で約 19%軽量化した。
○スチール缶の軽量化
「挽きたて微糖」の缶は、2012 年に 2008 年比で1本当たり 23%
軽量化した。
<①環境配慮設計(3R)/⑥その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
○段ボールカートンの軽量化(コーナーカットカートン)
「コーナーカットカートン」を「キリン アルカリイオンの水」2L
などに導入し、2L×6 本カートンで1枚あたり 25g(7%)の紙とカ
ートン製造時に排出する CO2 を年間約 400 トン削減することができ
る。
また、角を面にすることで持ち運びやすさや取り扱いやすさも向上し
た。
事例集-56
○段ボールカートンの軽量化(容器形状に合わせた段ボールカートン)
2013 年から包装用段ボールを、ボトル缶の形状に合わせた形状と
することで、3.3%の紙使用量を削減している。
○段ボールカートンの軽量化(業界共通規格化)
消費財流通業界(小売、卸、製造メーカー)15 社が主体となって
2010 年 10 月に発足した「カートンプロジェクト」の委員会に参加
し、500ml ペットボトル商品梱包用の包装用段ボールの標準化・共通
規格化に取り組み、2012 年 4 月から一部の 500ml ペットボトル入
り茶系飲料に、側面フラップ(フタ部分)の面積を縮小した包装用段ボ
ールを採用した。これにより段ボール使用量を削減するとともに、段ボ
ール製造時に排出する CO2 の 10%を削減。
事例集-57
<③その他環境配慮>
■CO2 排出削減(モーダルシフト)
■商品への環境情報の提示
CO2 排出量の少ない貨物鉄道輸送を推進し、400∼500km 以上の
中長距離輸送をトラック輸送から鉄道コンテナ輸送への切り替え、長距
離鉄道輸送に対応した擦れにくい特殊カートン(実用新案取得済)の開
発など、CO2 排出量の削減と輸送品質の維持・向上の両立に取り組み、
2006 年に「エコレールマーク」認定企業に選ばれた。
キリンビバレッジでは、「キリン 生茶」「キリン アルカリイオンの水」
「キリン 午後の紅茶」など全 5 商品が「エコレールマーク」認定商品
となっている。
<③その他環境配慮>
■環境に配慮した容器包装設計指針等の導入
キリングループは、環境に配慮した容器包装の採用ならびに持続可能
な生物資源の調達のため、以下の指針およびガイドラインを設けてい
る。
○環境に配慮した容器包装等設計指針
1. 目的
地球の豊かなめぐみと環境を持続的なかたちで将来につなぎ、お
客様と社会全体に価値を提供し続けるために、 法令ならびに「環
境に配慮した容器包装等設計指針」を遵守することにより、 配
事例集-58
慮した商品開発ならびに営業活動における廃棄物の削減および
リサイクルの推進を通し、バリューチェーンから生じる環境負荷
を地球が賄うことができる能力とバランスさせる「資源循環
100%社会の実現」を目指す。
2. 容器包装の開発・設計・採用の基本的考え方
(1)開発・設計に当たっては、内容物の品質保持・安全衛生と容器
包装自体の安全性、製品情報の適正表示を前提に、環境適性、
お客様の使いやすさ、輸送効率ならびに経済性を考慮する。
(2)採用に当たっては、さらにお客様の購入・飲用形態、販売形態
および内容物の特性に応じたものを選択する。
3. 容器包装の開発・設計・採用に当たっての環境配慮の考え方
(1)調達からリサイクルまでの容器包装のライフサイクル全体での
環境負荷低減を図り、自然環境への影響を最小限に抑える。
(2)資源有効利用、循環型社会の実現に寄与するために、リサイク
ルや廃棄が容易で、環境負荷の少ない素材を使用する。
(3)低炭素社会の実現に寄与するために、容器包装製造および商品
輸送工程でのエネルギー使用量および温室効果ガス発生量の少
ない素材を選定する。
(4)廃棄処理時の環境汚染防止に配慮した素材を選定する。
(5)3R(発生抑制・再使用・再生利用)は、次項に従って推進す
る。
4. 3R(発生抑制・再使用・再生利用)推進の指針
(1)発生抑制(Reduce)
1.容器包装および販売促進用ツール等の軽量化に努め、材料の使
用量の低減に努める。
2.リサイクル時や廃棄時に、折りたたみ、押しつぶし等により、
できるだけ体積が小さくなるように減容化に努める。
3.簡易包装への切り替え、個別包装・外装の省略を推進し、包装
の適正化に努める。
(2)再使用(Reuse)
1.再使用および再充填の回数ができるだけ多くなるように努め
る。
2.再使用および再充填に係る環境負荷ができるだけ少なくなる
ように努める。
(3)再生利用(Recycle)
1.できるだけ単一素材を使用し、2種以上の素材を使用する場合
事例集-59
は、容易に分離が可能となるように努める。
2.再生された素材および再生品使用比率の高い素材を使用する
ように努める。
3.分別排出、分別収集、選別を容易にする仕様・デザインに努め
る。
○持続可能な生物資源調達ガイドライン
キリングループは、対象と決めた生物資源について以下の原則のも
とに調達を実施します。
1. 違法に伐採して造成されたプランテーション、もしくは植林地
に由来する原料でないこと、また伐採にあたって原木生産地の
法令を守り、適切な手続きで生産されたものであることが確認
されたもの
2. 信頼できる第三者によって認証された農園・森林等に由来する
もの
3. 環境破壊などを行っていると判断されている事業者が生産した
ものではないもの*
*現在のところFSCの Policy for Organization with FSC を参照
します。
出典
・ キリン株式会社ウェブサイト
・ キリンホールディングス株式会社ウェブサイト
事例集-60
021
業種名
取組
項目
素材
キリンビール株式会社
飲料製造業(酒類製造業)
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
○
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■リターナブルびんの採用
「キリン一番搾り生ビール」、「キリンラガービール」、「キリンクラ
シックラガー」の大びん・中びん・小びん、
「ハートランドビール」の
中びん・小びんなどにリターナブルびんを採用している。これらはほ
ぼ100%回収し、再使用している。
取組
概要
■軽量化・薄肉化・小型化
○リターナブルびんの軽量化
ビールびんの外表面にセラミックコーティングを施すことで、ビー
ルびんを強化して、従来の大びん(605g)より 21%軽くした軽量
大びん(475g)を導入し 2003 年に切り替えを完了した。
事例集-61
小びんについても軽量化を実施し、従来の小びん(390g)より 10%
軽くした軽量小びん(351g)を実現し、1999 年に切り替えを完了
した。
中びんも 2014 年 11 月、従来の中びん(470g)から 90g 軽量
化した国内最軽量※中びん(380g)を開発し、約 20%の軽量化に
成功した。20 本入り1ケースでは約 1.8kg 軽くなる。2014 年 11
月下旬に九州でテスト展開、2016年夏前には全国展開を開始し、10
年間で全数の切り替えを完了する予定。
※
2014 年 11 月 12 日時点。当社調査による。
○ワンウェイびんの軽量化
「グランドキリン」シリーズには、当社が開発した「国内最軽量び
ん(140g)」を採用している※。これまで国内で最も軽かった当社の
170g チルドびんよりも 1 本あたり原料を 30g、製造時の CO2 も
事例集-62
23g 削減できる。
※
2013 年 9 月 19 日現在、キリンビール社調査による。(容量
330ml・発泡性カテゴリーにおいて)
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
ビール類の 6 缶パック包装資材は開口部の工夫と缶底のドーム形状
部分を支える板紙折り込み構造(缶底ロック)をつけることで、缶の
ホールド力を向上させ、お客様の利便性を高めながら、紙面積を従来
よりも8%削減し、1枚当たり4g の軽量化※を実現した。
※
500ml 缶用 6 缶パック包装資材実績
事例集-63
<①環境配慮設計(3R)/⑤アルミ、スチール>
■軽量化・薄肉化・小型化
上蓋の口径を小さくした「204 径缶」をビール業界では他社にさき
がけて採用した。上蓋の小口径化だけでなく胴部の薄肉化をさらに進
めることにより、
「209 径缶」当時と比べ 350ml アルミ缶で約 29%
の軽量化を実現し、すべての工場で採用している。これにより、年間
約 1.7 万トンのアルミ資源を節約できることになり、東京都の全家庭
が消費する電力の約 2.4 日分に相当するアルミ缶地金製造エネルギー
の節約につながっている。
<①環境配慮設計(3R)/⑥その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
業界で初めて、包装用段ボールの四隅を切り落とし、紙の使用量を
削減すると共に、持ち運びやすい形状にした。2004 年からこの「コ
ーナーカットカートン」を導入し、現在はほぼ全商品に展開している。
さらに、2015 年からはカートン長側面上部の角を切り落とした形
状となるスマートカットカートンを王子コンテナ社と共同開発を行
い、採用している。これにより、CO2 の排出量を年間 2,000 トン削
事例集-64
減できる。
<②環境配慮設計(3R 以外)/⑤アルミ、スチール>
■素材の変更等
キリン クラシックラガー、淡麗グリーンラベルなどの 350ml、
500ml 缶には環境負荷の低いラミネート缶を採用している。
ラミネート缶とは、内外面に PET フィルムのラミネートをしたアル
ミ板で製造された缶で、缶の成形工程で潤滑油が不要なため、水洗い
などの必要がない。また、内面にはラミネートで保護されているため、
塗装も行わない。そのため、製缶工程での水の使用は無く、内面の塗
装工程を省略することで、CO2 の発生量を削減している。
<②環境配慮設計(3R 以外)/⑥その他素材>
■CO2 排出削減(通い箱の導入)
キリンビールでは以前より、自社製品のびんを輸送する際に使用す
るプラスチック箱(P 箱)のうち、廃棄対象 P 箱を原料にしたプラス
チックパレット(P パレット)を利用している。それに加え、2010
年より廃棄対象の P パレットを粉砕して原料化し、新たな P パレット
に再生することを開始した。バージン原料から作るパレットに比べて、
1枚あたり約 26 キログラム、年間約 2,700t の CO2 排出量が削減
でき、環境負荷を低減することができる。
<③その他環境配慮>
■環境に配慮した容器包装設計指針等の導入
キリングループは、環境に配慮した容器包装の採用ならびに持続可
事例集-65
能な生物資源の調達のため、以下の指針およびガイドラインを設けて
いる。
○環境に配慮した容器包装等設計指針
1. 目的
地球の豊かなめぐみと環境を持続的なかたちで将来につなぎ、
お客様と社会全体に価値を提供し続けるために、 法令ならびに
「環境に配慮した容器包装等設計指針」を遵守することにより、
配慮した商品開発ならびに営業活動における廃棄物の削減およ
びリサイクルの推進を通し、バリューチェーンから生じる環境
負荷を地球が賄うことができる能力とバランスさせる「資源循
環 100%社会の実現」を目指す。
2. 容器包装の開発・設計・採用の基本的考え方
(1)開発・設計に当たっては、内容物の品質保持・安全衛生と容
器包装自体の安全性、製品情報の適正表示を前提に、環境適性、
お客様の使いやすさ、輸送効率ならびに経済性を考慮する。
(2)採用に当たっては、さらにお客様の購入・飲用形態、販売形
態および内容物の特性に応じたものを選択する。
3. 容器包装の開発・設計・採用に当たっての環境配慮の考え方
(1)調達からリサイクルまでの容器包装のライフサイクル全体で
の環境負荷低減を図り、自然環境への影響を最小限に抑える。
(2)資源有効利用、循環型社会の実現に寄与するために、リサイ
クルや廃棄が容易で、環境負荷の少ない素材を使用する。
(3)低炭素社会の実現に寄与するために、容器包装製造および商
品輸送工程でのエネルギー使用量および温室効果ガス発生量
の少ない素材を選定する。
(4)廃棄処理時の環境汚染防止に配慮した素材を選定する。
(5)3R(発生抑制・再使用・再生利用)は、次項に従って推進
する。
4. 3R(発生抑制・再使用・再生利用)推進の指針
(1)発生抑制(Reduce)
1.容器包装および販売促進用ツール等の軽量化に努め、材料の
使用量の低減に努める。
2.リサイクル時や廃棄時に、折りたたみ、押しつぶし等により、
できるだけ体積が小さくなるように減容化に努める。
3.簡易包装への切り替え、個別包装・外装の省略を推進し、包
事例集-66
装の適正化に努める。
(2)再使用(Reuse)
1.再使用および再充填の回数ができるだけ多くなるように努め
る。
2.再使用および再充填に係る環境負荷ができるだけ少なくなる
ように努める。
(3)再生利用(Recycle)
1.できるだけ単一素材を使用し、2種以上の素材を使用する場
合は、容易に分離が可能となるように努める。
2.再生された素材および再生品使用比率の高い素材を使用する
ように努める。
3.分別排出、分別収集、選別を容易にする仕様・デザインに努
める。
○持続可能な生物資源調達ガイドライン
キリングループは、対象と決めた生物資源について以下の原則の
もとに調達を実施します。
1. 違法に伐採して造成されたプランテーション、もしくは植林地
に由来する原料でないこと、また伐採にあたって原木生産地の
法令を守り、適切な手続きで生産されたものであることが確認
されたもの
2. 信頼できる第三者によって認証された農園・森林等に由来する
もの
3.環境破壊などを行っていると判断されている事業者が生産した
ものではないもの*
*現在のところFSCの Policy for Organization with FSC を参照
します。
出典
・ キリンホールディングス株式会社ウェブサイト
・ キリン株式会社ウェブサイト
事例集-67
022
業種名
取組
項目
素材
メルシャン株式会社
飲料製造業(酒類製造業)
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■①軽量化・薄肉化・小型化
メルシャンでは、国産ワイン等に使用しているびんの軽量化に取り
組んでいる。2010 年には 720mlびんの大部分を従来より 15g、
2012 年には 750ml びんの一部を従来より 30g 軽量化した。
(びん
の厚さ 26%削減)
<①環境配慮設計(3R)、②環境配慮設計(3R 以外)/②PET ボト
ル>
■軽量化・薄肉化・小型化
■素材の変更等
取組
概要
メルシャンでは、キリンが開発した「DLC コーティング技術(特許)」
他の技術により酸素の透過率を下げてワインの品質を保持する「ワイ
ンのためのペットボトル」を、国産ワインや、
「フランジア」などの国
内ボトリングの商品に導入している。通常のガラスびんの商品と比べ
て軽いため、容器製造時や輸送時の CO2 排出量を削減できる。
2013 年には「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」へ導入を開始し、
2014 年度には、国産の主要ブランド 720ml(
「おいしい酸化防止剤
無添加」「ビストロ」「ボン・ルージュ」「エブリィ」)はすべてペット
ボトルへ切り替えた。また、2014 年に新製品として発売したチリワ
イン「ラデラ・ヴェルデ」もペットボトルで発売を開始し、2015 年
3 月にはさらに大容量ペットボトルも追加して、ペットボトル商品の
アイテムを拡大している。
事例集-68
<③その他環境配慮/②PET ボトル、④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
■CO2 排出削減(輸送時の環境負荷低減)
輸入ワインの一部で、ワインを酸素透過性の低い 24kL(750ml
びん換算で約 32,000 本分)の大容量の専用バッグで海上輸送し、日
本国内でボトリングを行なっている。
ボトルで製品輸入する場合と比べて海上輸送時の CO2 排出量を約 6
割削減(メルシャン調べ)できるほか、日本でボトリングすることで、
エコロジーボトル(再生ガラスが 90%以上使用されているもの)や、
PETボトルや軽量ボトルを使用することも可能となり、資源の有効
活用や国内物流における CO2 排出量削減にも貢献している。
<③その他環境配慮>
■環境に配慮した容器包装設計指針等の導入
キリングループは、環境に配慮した容器包装の採用ならびに持続可
能な生物資源の調達のため、以下の指針およびガイドラインを設けて
いる。
○環境に配慮した容器包装等設計指針
事例集-69
1. 目的
地球の豊かなめぐみと環境を持続的なかたちで将来につなぎ、
お客様と社会全体に価値を提供し続けるために、 法令ならびに
「環境に配慮した容器包装等設計指針」を遵守することにより、
配慮した商品開発ならびに営業活動における廃棄物の削減およ
びリサイクルの推進を通し、バリューチェーンから生じる環境
負荷を地球が賄うことができる能力とバランスさせる「資源循
環 100%社会の実現」を目指す。
2. 容器包装の開発・設計・採用の基本的考え方
(1)開発・設計に当たっては、内容物の品質保持・安全衛生と容
器包装自体の安全性、製品情報の適正表示を前提に、環境適性、
お客様の使いやすさ、輸送効率ならびに経済性を考慮する。
(2)採用に当たっては、さらにお客様の購入・飲用形態、販売形
態および内容物の特性に応じたものを選択する。
3. 容器包装の開発・設計・採用に当たっての環境配慮の考え方
(1)調達からリサイクルまでの容器包装のライフサイクル全体で
の環境負荷低減を図り、自然環境への影響を最小限に抑える。
(2)資源有効利用、循環型社会の実現に寄与するために、リサイ
クルや廃棄が容易で、環境負荷の少ない素材を使用する。
(3)低炭素社会の実現に寄与するために、容器包装製造および商
品輸送工程でのエネルギー使用量および温室効果ガス発生量
の少ない素材を選定する。
(4)廃棄処理時の環境汚染防止に配慮した素材を選定する。
(5)3R(発生抑制・再使用・再生利用)は、次項に従って推進
する。
4. 3R(発生抑制・再使用・再生利用)推進の指針
(1)発生抑制(Reduce)
1.容器包装および販売促進用ツール等の軽量化に努め、材料の
使用量の低減に努める。
2.リサイクル時や廃棄時に、折りたたみ、押しつぶし等により、
できるだけ体積が小さくなるように減容化に努める。
3.簡易包装への切り替え、個別包装・外装の省略を推進し、包
装の適正化に努める。
(2)再使用(Reuse)
1.再使用および再充填の回数ができるだけ多くなるように努め
る。
事例集-70
2.再使用および再充填に係る環境負荷ができるだけ少なくなる
ように努める。
(3)再生利用(Recycle)
1.できるだけ単一素材を使用し、2種以上の素材を使用する場
合は、容易に分離が可能となるように努める。
2.再生された素材および再生品使用比率の高い素材を使用する
ように努める。
3.分別排出、分別収集、選別を容易にする仕様・デザインに努
める。
○持続可能な生物資源調達ガイドライン
キリングループは、対象と決めた生物資源について以下の原則の
もとに調達を実施します。
1. 違法に伐採して造成されたプランテーション、もしくは植林地
に由来する原料でないこと、また伐採にあたって原木生産地の
法令を守り、適切な手続きで生産されたものであることが確認
されたもの
2. 信頼できる第三者によって認証された農園・森林等に由来する
もの
3.環境破壊などを行っていると判断されている事業者が生産した
ものではないもの*
*現在のところFSCの Policy for Organization with FSC を参照
します。
出典
・ キリンホールディングス株式会社ウェブサイト
・ キリン株式会社ウェブサイト
事例集-71
023
業種名
取組
項目
素材
白鶴酒造株式会社
飲料製造業(酒類製造業)
① 環境配慮設計(3R)
−
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<②環境配慮設計(3R 以外)/②PET ボトル>
■素材の変更等
酸素の透過を大幅に減少させ清酒の品質保持を可能にした DLC
(ダイヤモンドライクカーボン)コーティング・ペットボトルの採用
により、1.5L、720ml の清酒容器を PET ボトルに変更している。
同容量のガラスびんの約 1/13 の重量であり、CO2 排出量も約
1/5 となる。また、分別が容易な PET ボトルの採用によるリサイク
ル率の向上が期待できる。
取組
概要
出典
・ 朝日酒造 環境報告書
事例集-72
Ⅲ.小売業
事例集-73
024
株式会社壱番屋
業種名 食料品製造業、小売業(外食)
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
持ち帰り用カレー弁当の容器本体を強度維持できる最大限まで軽量
化し、容器本体の重量を 24g から 19g の削減を図った。その結果、
取組
持ち帰り用弁当のプラスチック製容器包装を年間約 100t 削減した。
概要
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■減容化
主要商品であるポークソースを濃縮化することにより、包装フィル
ムの使用量を 1/2に削減した。その結果、ポークソース用フィルム
を年間約 21t 削減した。
出典
・ 株式会社壱番屋提供資料
事例集-74
025
業種名
取組
項目
素材
日本マクドナルド株式会社
小売業(外食)
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/④紙製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
2008 年から「簡易包装」を実施しており、持ち帰り袋を約 50%
削減することができた。また、2013 年下半期より持ち帰り袋を一部
変更した。
取組
概要
<②環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■CO2 排出削減(生分解性素材のポリ袋を導入)
大小 2 種類の生分解性素材によるポリ手さげ袋を用意しているが、
このポリ手さげ袋は植物由来の原材料を主成分としており、環境にや
さしいものになっている。2013 年の下半期より、順次店舗導入され
ている。
出典
・ 日本マクドナルド株式会社ウェブサイト
事例集-75
Ⅳ.容器包装製造業
事例集-76
030
凸版印刷株式会社
業種名 容器包装製造業
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
−
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■簡素化(透明バリアフィルムによる脱AL箔化)
高バリア性が要求される食品包装材料には、バリア層にAL箔が使
用されることが多いが、中身が見えない、使用後の焼却時に焼却残渣
が残るなどの環境課題があった。そこで、脱AL箔による包材構成簡
素化を図った。
GLフィルムはAL箔に匹敵するバリア性を有する透明蒸着フィル
ムで、印刷も可能である。そのため、印刷フィルム+AL 箔構成の包装
取組
概要
材に対し、GL フィルム単体でほぼ同等の機能をもち包装材の層構成合
理化ができる。また、廃棄後に焼却した場合も焼却残渣が残らない。
さらに、塩素系のバリア素材と異なり、焼却時に塩素ガスなどの有害
ガスも発生しないといった環境適性がある。
この取り組みにより、AL箔が 7μm の場合、約 18.9g/m2 の重量
削減となり、下記従来構成例、GL 構成例では約 16%の重量削減、CO2
排出量はライフサイクル全体で約 13%削減となる。
従来構成例:PET12μm/AL7μm/ONy15μm/CPP70μm(4 層)
GL構成例:GL フィルム 12μm/ONy15μm/CPP70μm(3 層)
事例集-77
AL箔構成
GLフィルム構成
<③その他環境配慮/④紙製容器包装>
■素材の変更等(枯渇性資源から再生可能資源への切替、環境ラベル
の取得、表示)
お客様が環境活動として行っている森林保全活動で発生する間伐材
を、自社の製品パッケージの原材料の一部として活用している。
環境活動の取組みを自社商品を通じて、間伐材マークおよび「お買
い物でエコ参加」のメッセージと共に消費者へ伝達する取組みであり、
特定の森の材が含まれていることを証明するために、トレースが取れ
る仕組みつくりをサプライチェーン協業で実施した。
間伐材を使用することで、環境負荷(特に生物多様性への負荷)を
約 20%低減できる※。
100
80
生物多様性
60
生物多様性
40
20
一次生産
一次生産
社会資産
社会資産
人間健康
人間健康
間伐材
不使用
間伐材
使用
0
※LIME(日本版被害算定型環境影響評価手法 )で自社製品カートカ
ンを試算
事例集-78
間伐材を含む国産材を 30%以上使用した紙製飲料容器(カートカン)
セブンプレミアムでの採用事例
出典




凸版印刷株式会社ウェブサイト
森を育む紙製飲料容器普及協議会
第 7 回日本LCA学会研究発表会講演要旨集(2012 年3月)
『ア
ルミナ蒸着フィルムの環境影響評価』
凸版印刷株式会社提供資料
事例集-79
026
レンゴー株式会社
業種名 容器包装製造業
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)、③その他環境配慮/⑥その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
■CO2 排出削減
段ボールは、厚みに応じて、A フルート、C フルート、B フルート
などに分類されるが、
「デルタフルート」段ボール(以下、デルタフル
ート)の厚さは 2 mmである。缶飲料などの外装箱として使われる厚
さ 3 mmの B フルートと、贈答箱や内装箱などに使われる厚さ 1.5m
mの E フルートの中間の厚みで、当社オリジナルの全く新しい規格で
ある。日本で初めて段ボールを世に送り出して以来、常に段ボールの
イノベーションをリードしてきた当社の自負を込め、これまでの段ボ
ールとの違いを鮮明に打ち出すために「デルタ」と命名した。
取組
概要
デルタフルートは、中しんの使用量を B フルートに比べ約 8%削減
することが可能で、CO2 排出量も B フルートより約 3%減少する。ま
た、B フルートに比べ厚さが 25%薄いので、同じスペースに 1.3 倍の
枚数を保管できる。トラックにたくさん積めることから、物流の効率
も向上し、配送時の CO2 排出量の削減にもつながる。
「デルタフルート」段ボール
<①環境配慮設計(3R)/⑥ その他素材>
事例集-80
■軽量化・薄肉化・小型化
LCC 原紙(以下、LCC)は、強度を維持しながら原紙自体の重量を
軽量化することで貴重な古紙資源の有効活用を図るとともに、配送時
の CO2 排出量も削減する、当社独自の軽量強化中しん段ボール原紙で
ある。Less Caliper & Carbon containerboard の頭文字を取って命
名されたもので、軽くて薄く環境に優しい機能性中しん原紙である。
LCC の製品ラインナップは 120g/m2 と 90g/ m2 の 2 種類で、それ
ぞれ一般的な中しん原紙の 160g/ m2 と 120g/ m2 に対応し、同等以
上の強度を保ちながら 25%の軽量化を実現している。
LCC 利用により段ボール製品の大幅な軽量化が可能になり、CO2
排出量削減も 7∼9%にのぼると試算されている。また、原紙1本当た
りの巻メーター長が伸びることも特徴で、段ボール工場における貼合
工程の作業効率向上や原紙在庫の少スペース化なども期待できる。
出典

レンゴー株式会社ウェブサイト

レンゴー株式会社提供資料
事例集-81
027
業種名
取組
項目
素材
日本製紙株式会社
容器包装製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■易リサイクル化(ロングライフ用紙パックの脱アルミ化)
従来の常用長期保存可能な液体用紙容器には、バリア性の観点から
アルミ箔を使用しているが、「充実野菜
ECO 容器(㈱伊藤園)」に
取組
はアルミ箔と同等のバリア性を発揮しながらリサイクル適性を有する
概要
フィルムを採用した。これにより、屋根型紙パックと同じ一般的なル
ートでリサイクルが出来るようになり、常温保存と環境対応の両立を
実現した。2012 年度の使用済み紙パック回収率は、アルミ付き3.
3%に対し、屋根型等のアルミ無し紙パックは33.8%と高く、今
後同様のルートで回収ができることで、より多くの回収が期待できる。
出典
・ 日本製紙株式会社提供資料
事例集-82
028
業種名
取組
項目
素材
株式会社エフピコ
容器包装製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル、④プラスチック製容器包
装>
■リサイクル
エフピコ方式のいちばんの特徴は、回収した使用済みトレーや PET
ボトルを原料に戻し、また食品トレー容器を作ることです。
これを「トレーto トレー(R)」
「ボトル to トレー(R)」と呼んでいま
す。
エフピコは世界で初めて使用済みトレーから食品トレー容器に生ま
取組
れ変わる「循環型リサイクル」を始めた。回収した使用済みトレーや
概要
PET ボトルを原料に戻し、また食品トレー容器を作る「トレーto ト
レー(R)」、「ボトル to トレー(R)」である。
出典
・ 株式会社エフピコウェブサイト
事例集-83
029
業種名
取組
項目
素材
中央化学株式会社
容器包装製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
製品のデザインを工夫することにより、容器の機能・強度はそのま
まに、約 20%軽量化を実現した。
取組
概要
改良前
改良後
<①環境配慮設計(3R)/⑥その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
発泡スチロールトレーの場合、トレーの機能・強度はそのままに発
泡度を高めて軽量化を行っている。また、デザインの工夫により製品
の重ね高さの低減も実現した。
事例集-84
出典
・ 中央化学株式会社ウェブサイト
事例集-85
030
株式会社コバヤシ
業種名 容器包装製造業
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
−
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<③その他環境配慮/④プラスチック製容器包装>
■CO2 排出削減(バイオマス製品の採用)
株式会社コバヤシが開発を行った「Reseam ST」は熱可塑性澱粉(バ
イオマス)を使用した環境負荷の低減を実現した新素材(熱可塑性澱
粉シート)であり、汎用樹脂と同等の価格を実現し、汎用のプラスチ
ック成形加工機でも使用可能である。また、耐水性に優れ、食品衛生
法(容器)にも適合しており、当社では素材の提供及び食品容器包装
の生産を行っている。
「Reseam ST」は燃焼時に発生する CO2 排出量を汎用樹脂比べ、
約 30%削減する。バイオマス素材はカーボンニュートラル(植物を燃
取組
概要
やして排出される二酸化炭素と植物が成長するうえで吸収する二酸化
炭素が同じ量という概念)のため、CO2 排出量は実質約 60%削減さ
れる。また、「Reseam ST」は澱粉添加量 60%以上を達成し、
「バイ
オマス度 60%」の認定を取得した。
「Reseam ST」以外にも、「Reseam ST」の原料となるペレット
を提供しており、配合樹脂の種類により、インフレーションまたはイ
ンジェクション用のペレットの対応も可能である。
「Reseam ST」は以下の製品に採用されている。
・北海道お土産「白い恋人」中箱
・マクドナルド持ち帰り袋
・その他の食品容器として多数採用
事例集-86
熱可塑性澱粉シート及び成形品
熱可塑性澱粉ペレット及び成形品
出典


株式会社コバヤシウェブサイト
株式会社コバヤシ提供資料
事例集-87
Fly UP