...

第 49巻第 2号(通巻第 241号)

by user

on
Category: Documents
55

views

Report

Comments

Transcript

第 49巻第 2号(通巻第 241号)
ISSN 0009-3831
)
1号
4
巻 第 2号 ( 通 巻 第2
9
地 学 教 育 第4
0日 発 行 ( 年 6回発行)
偶年 3月3
9
1
1日 第四種学術刊行物認可
1月2
1年 1
昭和4
)
1号
4
9巻 第 2号 ( 通 巻 第 2
第4
1996年 3月
目 次
原著輸文:
・
−
リテラシーと情報教育の枠組みをふまえた気象教育・ ・
H
H
)
8
1∼ 4
・ ・−−浦野弘…(4
.
.
.
…
H
中学校理科天体教材の開発とその試行に関する実践的研究
)
0
9∼6
小 林 学 ・ 土 田 理・金子文夫・永原恭子・後菱直樹・佐川君子…( 4
資料
古流系解析からみた地質学(堆積学)及び地学教育研究史
ーその 4 :ソールマークー
)
6
1∼7
・ ・−長浜春夫・長沼幸男・照井一明…( 6
.
.
H
パソコン通信による画像の入手と利用について
)
3
7∼8
…内記昭彦…( 7
)
1
0∼9
中央教育審議会への要望書(9
)
6
9
∼
2
9
細則(
地学教育編集についての
)
9
7∼8
学会記事(8
)
6
4∼8
紹介(8
)
9
全国大会研究発表募集要項(8
日本地学教育学会
4 東京都小金井市貫井北町 4ー 1 東京学芸大学地学教室内
8
1
平成 8
年度日本地学教育学会総会開催案内
平成 8年 3月 1日
日本地学教育学会会長岡村三郎
下記により,平成 7年度の総会を開催いたします。よろしくご出席下さいますよう,ご案内いたし
ます。なお,やむを得ずご欠席の方は,別添委任状に,ご署名,捺印し平成 8年 4月 1
0日(必着)ま
でに,学会事務局に返送して下さい。
0日(土)午後 2時より
1
. 日 時 平 成 8年 4月2
2. 場 所 学 習 院 中 等 科 4階 会 議 室 ( JR山の手線
目白駅下車,学習院中高門よりお入り
下さい。お間違いないように。)
3
.議 事
1)報告事項
① 平 成 7年度事業報告
③ 平成 8年度役員選挙結果報告
②
平成 7年度決算報告
2)審議事項
① 平 成 8年 度 事 業 計 画 ( 案 ) 審 議 ② 平成 8年度予算(案)審議
フォーラムのご案内
「今,地学教育を考える」
日本地学教育学会・行事委員会
近年の地球科学の発達には目を見張るものがあります。各種機器の発達により,プレートの動きを
リアルタイムで示したり,太古の日々の気象を再現したり,宇宙創造の瞬間まで考察できるようにな
りました。その反面,地震・台風・干ばつ等の自然災害に関する報道も毎日の紙面を賑わせています。
地学は,まさにこうした減少を対象とする領域でもあります。しかしながら,学校教育における地
学教育を取り巻く現状は必ずしも楽観を許すものではありません。
教育課程改訂の動きが始まった昨今,本会として,地学創生期から地学教育に携わってこられた先
生方にこれまでの歩みを語っていただき,それをもとにこれからの方向性を探ることは,極めて有意
義なことではないかと考えまして,本フォーラムを開くことと致しました。会員諸兄の多くの参加を
お待ち致しております。(会員外の方でも関心のある方の参加は自由です。お誘い下さい。)
0日(土)午後 3時より
1
. 日 時 平 成 8年 4月2
2
. 場 所 学 習 院 中 等 科 4階 講 義 室 ( JR山の手線 目白駅下車,総会会場と同じです。)
3
. プログラム
司会間々田和彦行事委員
15:0
0∼15:0
5 会長挨拶
岡村三郎会長
15:0
5∼15:1
0
15:1
0∼15:4
0
15:4
0∼15:5
5
15:5
5∼16:1
0
16:1
0∼16:2
5
16:2
5∼16:4
0
16:4
0∼16:5
0
16:5
0∼17:0
0
趣旨説明
地学創生期
教育行政から見た地学
必修地学・理科 I
本会の変遷
地学教育改革の胎動
地学教育の現状
磯辺房三行事委員長
渡部景隆名誉会員
関利一郎
同
小林
学
同
稲 森 潤 同
平山勝美
同
下 野 洋 会 員
総括質問・全体討議
シンポジウム「次期教育標程に向けて』開催
日時: 1
9
9
6 (平成 8)年 6月 8日(土) 13:0
0∼18:0
0
会 場 : 学 習 院 大 学 南 5号館2
0
2
教室
教科「理科J関連学会協議会では,所属する各学会での討議をふまえ,昨年末,中央審議会宛に要
望書を作成して送付した。教科「理科」関連学会聞の相互理解を深めるため標記のシンポジウムを開
催することになりました。教育課程に関心のある会員諸氏の多数ご参会をお願いいたします。
詳細については次号で紹介いたします。本件に関する問合せは,下記に
〒1
1
2東京都文京区目白台 3-27-6 筑波大学附属盲学校
電03-3943-5421 F AX03-3943ー5
4
1
0 間々田和彦
8ページ
1∼ 4
) 4
1号
4
巻 第 2号(通巻第2
9
地 学 教 育 第4
6年 3月
9
9
1
リテラシーと情報教育の枠組みをふまえた気象教育
浦野弘*
教育においても下野( 1993)などの提案がある)。
はじめに
そこで,理科(科学)という観点からの「リテラシー
新情報技術の進展は,既存の学問なり 知識体系の再編
の形成」,教科に対して横断的な観点 に立脚した「情報
成を迫り,さらに教育や学習の方法, 知識や技術の獲得
教育」,さらに理科の学習を通して形成すべき「プロセ
方法を変革しつつある。すなわち,情 報そのものが価値
ス・スキル」の 3つの観点から,義務教育における気象
をもつようになり,その結果,既存の科学体系やその分
教育について議論する必要があるとい える。なお,「プ
野の再編成を迫られ,教育においても ,従来の縦割りの
ロセス・スキル」については,浦野・島貫( 1991)にお
枠組みから,横断的な観点・視点に立 脚し,教科聞を関
いて詳細は述べているので,本稿では 前者の「リテラシ
連づけていく必要がある。このよう な状況をふまえ,
ーの形成」のための学習内容及び、「情報教育」で取り上
教育や学習において,人間が文化的 に生活していくた
げるべき内容を提案し,それらをふまえた気象の学習内
めの能力,とりわけ,基礎的なスキル として,これまで
容を具体的に示す。
の「読み」,「書き」に加えて,「科学的・技術的な概念
(能力)」,「算数・数学的な概念(能力)」の四つの能力
, OE CD ・CE RIの新情報技術に関する国際会議
を
(1986年)は提案している。
近年,とりわけ理科の学習においては,授業者よりも
学習者に焦点を置いた構成主義的学習理論にもとづく,
学習観が主張されている。それに従う と,子どもたちの
1.気象の学習とリテラシー
H. 科学・技術分野でのリテラシーの取り 上げ方
A A ASは科学リテラシーとして,
−自然界に親しみ,そのまとまりに関心をはらう
−数学,技術,科学が相互依存している有力な方法の
いくつかに気づく
考えは,理科の授業や学習により,簡 単に変わるもので
−科学の鍵となる概念や原則のいくつかを理解する
はないといえる。そうであれば,「変わり難くても変え
・科学,数学,技術は人間の営為であることを知り,
ようとするのか,それとも変わらないのであれば,理科
の目標や内容をもう少しのんびりしたものに変えてもよ
いのではないかという議論がでてくるのではないか」と
いう主張もある(例えば,堀, 1994参照)。このように,
学校教育を通して形成・獲得する知識 や考え方も個人で
それらの強調点と限界の意味すること は何かを,知
る
・個人的,社会的な目的達成に,科学的な知識や科学
的な思考方法を利用できる
)
。
であるとしている(長州, 1993
異なるという前提に立てば,一人ひとりの子どもに応じ
また,大木( 1993)は,「新しい局面に直面した時に,
た,その子どもなりの科学的自然観と世界観を形成する
その人が,科学ではその時どのような方法で情報を集め
ことが理科教育の目的ともいえる。
どのように判断しようとするか,そしてどのように行動
一方,子どもなりの科学的自然観と世界観は,市民と
するかを体得していることが,科学・ 技術リテラシーが
して逸脱したものであってならない。義務教育における
育成されたと言うことにあたる」と述べている。このよ
うに科学に関する事実の学習の他に,種々の判断能力を
学習は,市民生活を送る上で最低限必要な知識の習得も
不可欠な要素である。すなわち,単な る情報技術に関わ
も身に付けさせることは,これまで以上に学習者の負担
るリテラシーのみではなく,理科(科学)という観点か
を増すことになるので,これからの科学教育の研究では,
らのリテラシーも議論するが必要である(例えば,地学
何を教えなければならないかの研究よ り,現在の学習か
ら何を除外することができるかに重点をおくべきである
とも指摘している。
*秋田大学教育学部
3日日受付
0月2
5年 1
9
9
1
2日受理
6年 1月2
9
9
1
物理や化学の実験は,自然現象の中か らある特定の部
42
一( 2)
〔地学教育
分だけを取り出し,日常的概念とかけ離れたものを対象
に取り扱うことが多し、。しかし,気象現象は日常生活や
環境問題と深く関わり,しかも,それのみを切り出すと
③問題解決のための能力の形成
具体的には,「の天気予報の番組を理解できる知識・
能力を身につける」,「台風の進路の予測や警報などと周
いうことは不可能である。日常生活を送る上でも,天気
囲の状況を合わせて判断できる能力を身につける」,「読
については関心事であるために,生活的概念と科学的概
図能力を身につける」などがその例である。
念との差異が,学習者の考えと教師の意図との不一致を
①基礎的な用語・現象が理解できる知識・能力の習得
もたらす可能性を大いに秘めていることにもなる。
このように,気象の学習は日常生活に関わる事項を素
天気予報の番組で用いられている用語やその用語の意
味する事実(例えば,低気圧とは何か,雲は小さな水滴
材として利用すると共に,その学習成果を日常生活に適
や氷品の集まりである)や現象(例えば,天気はおよそ
用し,検証することができる。また,一部の気象現象は
西から東に移り変わっていく,上空にいくほど気温が低
我々の生命を危機にさらすことさえある。そこで,前述
し、)を正しく理解することである。すなわち,学習者固
の大木( 1
9
9
3)がし、う「判断を下し,行動の取れる能力
有の生活的・日常的概念ではなく,共通に使用できる科
の育成」が重要である。すなわち,義務教育の修了時に,
学的概念を形成することである。
社会生活において最低限身につけておくとよい内容を気
象教育の中核どなすことが必要と言える。
このような観点から,気象現象に関するリテラシーと
して,
一般に,知識は応用することによって定着するので,
実験などを行うことのできない気象現象の理解には,知
識を日常生活において活用することが,定着への第一歩
であり,それが,天気予報の活用である。しかし,その
(
1
) 天気予報を理解し,活用するための基礎的知識の
習得
ためには,天気予報を理解できる能力を有することが必
要である。
(
2
) 身近な,そしてグローバルな環境としての大気の
把握
②確率現象の理解
気象現象を理解する上での難しさの一つは,確率的な
(
3
) 災害をもたらす気象現象からの回避
という三つの柱を提案する。
これらのうち,小学校では( 1
)を中心とし,中学校では
取り扱いをしないと現象を把握したり,説明することが
できないという点にある。例えば,降水確率は日々の天
気予報で耳にするが,その確率の意味をどのように解釈
(
2)を目指して( 1
)を発展させ,それらの学習を通して,( 3
)
し,利用するかは利用者の立場により異なる。例えば,
をも達成することが有効である。
傘を持って外出するかの基準は,状況により異なる。天
1
2
.
気象現象に関するリテラシーの 3つの視点
路予報の予報円と暴風警戒域の予報円なども確率的な予
(
1
) 天気予報を理解し,活用するための基礎的知識の習
測の表現であり,この理解も難しい(島貫・浦野・名越,
気が影響する産業ではそれ以上である。また,台風の進
得
1
9
8
6)。さらに,予報には経験側なども用いられている
第一段階は,その現象のメカニズムを理論的に明らか
点も理解を損なうことにつながる。
にするのではなく,現実に生起している気象現象そのも
現象が確率的なのであるから,天気予報と現在の周囲
のをとらえることである。特に,小学校段階ではそれが
の気象状態とを比べながら,その確率的な予測とのずれ
重要である。例えば,「天気はおよそ西から東に移り変
を判断できることが重要である。
わっていく」,
③問題解決能力
「上空にいくほど気温が低い」という事
実や特徴を正しくとらえることである。また,日常の天
多くの気象現象のスケールは地上から目視できる範囲
気予報の番組で用いられている用語の意味や現象に関す
よりも大きし直接的な観察・観測ヵ、ら気象現象の全体
る事実(例えば,ひまわり画像での白い雲の下は雨であ
像をつかむことは困難である。しかも肉眼では空気の動
ることが多い,雲は小さな水滴や氷晶の集まりである)
きである風や気温の様子もとらえることはできない。そ
をイメージできることである。
のために,中規模スケールの気象現象を理解するには,
第二段階は,中学校段階であり,気象に関する用語や
従来から天気図が利用されてきた。しかし,天気図は気
現象を正しく理解することである。この第二段階での学
象現象や気象要素を記号化して表現したものであり,そ
習の核になるものは,次の三つである。
のように記号化され抽象化された天気図から,学習者が
①基礎的な用語・現象が理解できる知識・能力の習得
種々の情報を読み取ることは容易ではない。そこで視覚
②確率現象の理解
に訴えることができるひまわりの雲画像が教材として活
4
9巻
, 2号
, 1
9
9
6
〕
(3)-43
用され,テレビなどの気象情報にも多く用いられるよう
一方,地球全体を覆う大気という視点からとらえるこ
になってきた(しかし,この雲画像から読み取ることの
とも大切である。大気の大循環,地球全体の熱収支など
できる情報以上のものを期待している向きもあるんま
である。しかし,地球全体にわたる大規模な現象の場
た,アメダスのようにロボット観測により得られたデ一
合,何が原因かを特定することが難しいものも多し、。例
タを図示することによって,現況を把握できるような工
えば,我々人類の活動による二酸化炭素の排出その他が
夫がみられるようにもなってきている。
影響して気温が上昇する可能性や,アロンガスによるオ
将来はケープ守ルテレビ,さらには情報通信基盤の整備
ゾン層の破壊などが挙げられるが,いずれもさまざまな
により,家庭でも種々の情報を瞬時に入手できるように
現象や要素との関連があり,その結果としてどのような
なろう。気象現況のデータも,同様である。そのデータ
ことが起こるかを予測することは難しい。
は,より視覚化された図や表のようなものになるであろ
う
。
ところで,気象現象は,三次元空間の中で種々の気象
生物の学習で,補食者一被食者関係を扱うが,両者の
個体数の変化は相互に影響を与えながら最終的にはその
変化が平衡するように収束してし、く。しかし,気象現象
要素が時間的に変化してし、く現象であり,現在の技術で
には,その変化が収束しないと予想されるものもある。
は,図示の際にはそれらを二次元で表現しなくてはなら
例えば,温暖化は極地の氷を減らし,地球の反射率を下
ない。すなわち,利用者である受け手が二次元で表現さ
げ,その結果,地球全体の日射の吸収が増え,温暖化は
れた図から立体的,かつ時間の経過もふまえたイメージ
加速することが予想される。このような非収束的な関係
を構築できる能力を有しているか否かが,理解を左右す
の現象を取り上げるべきである。
ることになる。
さらに,気象現象は多くの気象要素が複雑に絡み合つ
これらの学習を通して,自然の偉大さ,複雑さに感動
することが,自然、を探求する更なる動機づけとなり,自
て生じている。その中から,相互に関連の深い要素を見
然保護・環境保全へと意識を深めていくことにつながる。
つけ出すことは,木村( 1
9
9
3)が重要性を指摘している
(
3
) 災害をもたらす気象現象からの回避
「もとの情報から,異次元あるし、はより高次元の情報を
義務教育における学習の目的のひとつに,市民生活を
推論し,創造すること」につながる。また,ひまわり画
送るための資質の習得が挙げられるが,この点に関して
像には,赤外画像と可視画像とがある。この両者を適切
理科が担うものは,自然災害から身を守ることである。
に活用すると,赤外画像からは雲の表面温度がわかり,
そのためには,最低限の知識の習得と情報の収集・選択
それをもとに雲の高さがわかる。一方,可視画像からは
する能力の獲得,さらにそれにもとづく判断力の形成が
雲の反射率がわかり,それをもとに雲の厚さがわかる。
理科の学習に課せられる課題といえる。
一つの雲に対して,その雲頂高度と雲の厚さがわかれば,
このための知識として,島貫( 1
9
9
4)は台風を例に挙
雲の種類を特定することができる。このような異なるニ
げ,台風の眼の存在とそこでの穏やかな天気の状況があ
っの情報から新たな情報を生成するという活動は,情報
るということを知っていることが,その後に再び襲って
活用能力として重要な,そして有効な体験である。
くる暴風雨から身を守るためにきわめて有益であり,こ
(
2)身近な,そしてグローバルな環境としての大気の把
のようなことを含めた台風の構造の基礎的知識がリテラ
握
ここで言う身近なというのは,物理的に近いというこ
シーとして扱われるべきものであると指摘している。
落雷による被害も多く見られる。ゴルフ中の落雷や校
とではなし、。日常的に親しんでいるという意味である。
庭での落雷による死者が毎年のようにいる。落雷による
雲などが教材に適していることはこれまでにも指摘して
人的な被害は夏に多いが,日本海側では,春先の被害も
いる(例えば,浦野・島貫・名越, 1
986)。本稿では,
ある。積乱雲の発生の仕組みゃ落雷を避ける手立て,判
もう少し範囲を広げて,地域に特有な気象現象をも対象
断力が必要である。
にすべきことを指摘する。
気象災害には,上述の落雷や豪雪に伴う屋根の倒壊な
例えば,日本海側での発雷は秋から冬にかけて多く,
どのような気象現象そのものによる被害の他に,上流の
その原因は熱雷ではなく,界雷である。知識として有し
豪雨による下流での堤防の決壊などの二次的な災害があ
ている熱雷による夏季の雷雨ではなく,このような地域
る。社会的な被害はこの二次的な災害の方がはるかに大
に特徴的な現象のメカニズムについての認識を高めるこ
さい場合が多い。雨が止み,時間も経過し,水位が少し
とが重要である。地域に特徴的な現象の把握は,似た現
下がりだしてから,大きく決壊することも多い。都市化
象と比較検討することにより,より郷土理解につながる。
が進み,雨水は地下に凄み込むことなく,河川に流入し,
44-(4)
わずかな降水量でも短時間に水位が上昇し,住宅地など
が浸水することも多く見られるようになってきた。
このような自然災害から身を守るための必要最小限の
〔地学教育
値予報をはじめとしたシミュレーションの有効性などが
ある。このように 4つの柱の内容は,気象の素材の中に
含まれている。
知識の習得及び判断力の育成が気象の学習に重要である。
2
. 情報教育と気象
2
1
.
情報と気象学の側面
2
2
.
情報教育の枠組み
これまでに,筆者は,前述の OECD・CERIの新
情報技術に関する国際会議(1
9
8
6年)での三つ目に挙げ
情報教育と気象の学習内容とを検討することが,今後
られている「科学的・技術的な概念(能力)」に着目し,
はより重要となろう。応用物理学的側面のある気象学
情報という概念を通して,知識・技術・技能という情報
は,コンビュータを活用することによって発展してき
技術を適切に取り扱い,活用できる能力として,
た。このように,気象学がコンビュータの発達を背景に
項目からなる「情報及び情報技術に関する目標」を提案
発展してきた点は,理科の中でも特異である。
してきた(井上・浦野, 1
989)。これを手掛かりに,さ
8つの
気象庁は数値予報のためにコンビュータを導入して以
らに,永野ら( 1
9
9
4)の示した文系の高等学校での a情報
来,つねに世界最大級のコンビュータを導入してきてい
教育の目指すべき学力(知識理解,概念把握,技術習得,
る。また,ひまわりの画像処理,アメダスのデータ処理
習慣形成,態度形成)をも参考にして,次のような義務
はコンビュータを導入することによってはじめて実現で
教育段階での情報教育の枠組みを提案する。
きている。このように観測したデータが情報として直接
この枠組みの特徴は,「表現手段としての情報」と
活用される他に,天気予報や注意報・警報などの気象現
「コミュニケーションにおける情報」に焦点を当て,こ
象に関する情報も社会の中に伝達され,利用されてい
れまでに提案した枠組みを再構築した点にある。すなわ
る。これらの気象情報がコンビュータにより処理される
ち,情報を活用した社会生活の基礎の育成を核に構成し
過程を学習することにより,高度情報通信社会における
たものであり,横断的にすべての教科をとらえることの
コンビュータの機能や役割,それに伴う情報について理
できる枠組みである。 8つの項目から構成されており,
解を深めることが可能である。このように気象教材は,
その具体的な視点とその内容に相当するものを記した。
数値データとしての情報のみならず,映像や言語による
①情報への興味・関心・理解
情報もあり,さらに情報技術により支えられているとい
ア)情報及び情報技術に対する興味・関心
う背景もを有しており,情報教育について検討していく
イ)情報の果たす役割
一つのたたき台としても適切であろう。
ところで,文部省は情報活用能力の育成のための四つ
の柱として,
①情報の判断,選択,整理,処理能力および、新たな情
報の創造,伝達能力の育成
②情報化の特質,情報化の社会や人間に対する影響の
理解
ウ)情報の信頼性の確認
エ)情報源の確認
オ)情報の入手法
カ)新しい情報技術の理解
②情報の流れと利用
ア)’情報の流れ
イ)現代情報科学の基礎(考え方)
③情報の重要性の認識,情報に対する責任感
ウ)情報化とは
④情報科学の基礎および情報手段(特にコンビュータ)
エ)情報通信社会
の特徴の理解,操作能力等の育成
を示している(文部省, 1
990)。気象の学習では,例え
オ)情報の形式(アナログとディジタル)
③基本的概念と論理的思考
ば,①については,天気図から気象現象を読み取ること,
ア)情報の収集
天気予報を理解し,それを活用することなどが対応する。
イ)情報の選択
②については,災害を予測すること,天気が経済活動に
ウ)情報の生成方法
影響を及ぼしていることなどが相当する。③については,
エ)情報の順序づけ
気象観測データがあってはじめて数値予報などができる
オ)’情報の帰納的推論
こと,天気予報を出すには資格がいることなどである。
カ)情報の演縛的推論
④については,ひまわりの画像はアナログではなくディ
キ)データの構造の概念
ジタルデータであるので座標変換が容易であること,数
ク)情報の論理的構造
49
巻
,
(5)-45
2号
, 1996〕
ケ)情報処理の基本的メカニズム
コ)情報管理の概念
サ)情報伝達の概念
シ)情報の保存法と情報の検索法
④問題提起とその解決
シ)情報の表現法
ス)情報提示の仕方
⑨批判的な解釈と態度
ア)情報処理の限界と長所・短所
イ)情報の信頼性と妥当性
ア)情報処理の方略と補助手段の活用
ウ)批判的な科学的精神と知見・結果の解釈
イ)不足している情報や必要としている情報を得
エ)再吟味・再考察する能力
る手順や手だて
オ)情報の価値形成と利用価値
ウ)再実験・再調査の可能性
カ)個人及び社会における情報のインパクト
エ)情報生活習慣
キ)社会における情報技術の機能と役割
⑤知識とスキル
ア)情報及び情報技術に関する知識,技術・技能
の習得とその学習方法
ク)情報に関するモラル
ケ)情報の信頼性
コ)情報の出所や計測方法を確認する態度
イ)情報機器の機能
サ)複数の視点を設定する態度
ウ)道具として情報技術を活用するスキル
シ)プライパシーに関わる情報への配慮
エ)情報学の方法論
ス)改善情報を求め,よいものに修正する態度
オ)システムにおける情報技術
セ)他に改善情報を提供する態度
カ)リポートライティング技術
ソ)ノウハウなどを文書あ電子情報の形で残し,
キ)情報機器やソフトの基本操作,操作技法,利
用技術
ク)情報提示の技術
ケ)情報の受信発信機能
次の機会に役立てようとする態度
3
. 気象の学習内容
すでに提案してきた「プロセス・スキル」をふまえた
コ)情報機器の原理
気象の学習内容(浦野・島貫, 1
9
9
1)を,これまでに述
サ)情報処理
べた「リテラシーの形成」及び「情報教育」という視点
シ)情報関連の法律の意義
をもとに,再構成したものを表 1に示す。ローマ数字で
ス)タッチ・タイピング
示した 5つの欄は,学習のテーマである。中学校(義務
⑥表現と図化
教育が修了するまで)での授業の小単元を示したものと
ア)情報聞の一定のパターンの抽出
考えてもよし、。ただし,その下にある各セルに示した内
イ)因果関係
容のすべてを中学校段階で行うのではなく, 1
2 に述べ
ウ)系統図
た観点に従って,小学校段階において学習可能なものは
エ)データの図示技術・表現技術
その段階で行う。次に,算用数字で示したものは22 に
オ)グラフィックス
述べた情報教育の枠組みである。両者の会合する各セル
カ)シミュレーション
⑦コミュニケーション
ア)情報伝達・通信手段
イ)通信ネットワーク
は気象の学習で扱う情報教育の具体的な例である。各セ
ルは学習の素材やその取り上げ方を示したもので,具体
的な学習の方法やスタイルまで示したものではない。
リテラシーとしての災害に関する視点や問題解決に関
ウ)データベース
する視点を提案したが,災害については学習テーマの I
V
エ)情報の表現・提示の方法
及び Vで学習する。問題解決は情報教育の枠組みの④に
オ)人や動物における情報行動
もあるが,それのみではなく, E一②や W一②,
力)情報価値
のセルなども該当する。
キ)システム化社会
Iー ⑥
表 lは,知的スキルや認知的方略等を含んだ情報教育
ク)情報システム
の枠組みという観点から学習内容を記述しているので,
ケ)情報関連学問の基本的な考え方
言語的情報として記述される従来の学習目標や内容は表
コ)情報化時代の哲学
の一部に偏ることになるのはやむを得ない。しかし,こ
サ)情報の創造法
の表は,「言い伝えの検証J,「情報の伝達J,「相関の発
46-(6)
〔地学教育
表
1
情報教育の枠組みと気象の学習内容
観
学習テーマ
天気予報
I
I.
測
と
気象要素
田.大気の仕組み
天気予報ごっこ
雲・風・雨
等圧線と風
キーワード 天気予報の仕組み
(自分の目で) 断熱変化
ひまわり
気圧配置と天気
アメダス
−天気図
(技術の目で)
−高気圧・低気圧
情報教育
・前線
気温の分布と変化
の
気圧の概念
枠組み
興味・態度
(
!
)
−理解
③
情報の流れ
と
利用
@
基本的概念
と
論理的思考
む
(
問題提起
と
その解決
興味関心
ひまわり
雲画像=雲の分布 アメダス
気象現象のスケー 雲の動き
ノ
レ
風の吹き方
戦争と天気予報
台風と強風
I
V
.
天気の予測
と
天気予報
V
発
展
経験的な天気の予 気象災害
調j
l
環境とのかかわり
物理的な気温の予 生活と気象
リ
調
−台風・水害
通報システム
−高潮・集中豪雨
−天気予報
−崖崩れ
−注意・報警報
・雪害
確率予報
・冷害
天気予報の難しさ 日常生活への天気
のかかわり
アメダス
2種類の雲画像か 観測
ひまわり
ら新しい情報の
天気予報ができる
生成
まで
オイラー的視点の 警報や注意報が出
データからラグ
されるまで
ランジュ的視点
の現象をイメー
ジ化
帰納的推論
外挿と内挿
経験則
災害の歴史
気象に関する言い 観測密度と捉らえ 断熱変化
伝えの検証
ることのできる 雲の発生
現象のスケール
数値予報の原理
過去の災害の調査
気象庁での観測
コンビュータの機 等値線の意味
能と役割
等圧線の引き方
予報の理解
基礎的知識
レポート作成
相関の発見
グラフ表示
等圧線
デジタルデータと 内挿と外挿
座標変換
経験則
予報の文
確率予報
伝達
発表
ひまわりでの伝送 天気図作図のプロ 通報
セス
システム
データ入手に要す
る時間
気温の分布
−水平方向の違
し
、
−高度変化
−緯度での違い
等圧線→低気圧
下層で風の吹込
上層で風の吹出
⑤知識とスキル
⑥
表現と函化
コミュニケー
⑦
ション
⑧
批判的な解釈
と
態度
災害時の情報伝達
課題研究
同時に多数で観測 分解能とそれに伴 観測や観察の事実 評価
災害の記録からの
(一人のデータで
とその説明理論 警報
う解析の限界
周囲の気象状況の
知見
は役立たない)
把握
はずれることがあ
予報の入手方法
る
パターンの暗記に
なってはいけない
,
9巻
4
〕
, 1996
2号
(7)-47
,「予測のための手続きの発見」などが教材として取
見J
3段階モデ、ル」を示している。これに従えば,初期レベ
り上げられるべきである ことを示している。さら に,気
ルの知識習得は言語的説 明にもとづくレベルであ ること
象災害の扱いには,過去 の災害を調べる以外に, 災害時
も多く,その技術や知識 は構造化されるので,教 授し伝
の情報伝達やその判断を 取り入れるべきであるこ とを提
達してよいとしている。 このように,基礎・基本 を確立
起している。
次に,全セルの半数は, 気象庁での業務,もしく は業
する段階では,伝統的モ デルによる一斉指導でよ いとい
うものである。続くアド バンス・レベルでは,知 識は複
務を支援するものである 。従来の教材には,気象 台にお
雑な難構造化預域となり ,学習者は各々に適した 学習環
ける情報処理を強調して いるものは少なく,その 点でも
境で,学習活動に励むこ とになる。この段階では ,探索
天気予報が出されるまで のプロセスを教材として 扱う必
したり,調査したり,実 験したりする作業が中心 とな
要性が見い出せる。その 点,国外の教科書には, 天気の
り,関心・意欲・態度などによる個性が発揮されること
予測は児童がするのでは なく,専門家がどのよう にして
になる。その際,気象の 単元では,状況的学習論 におけ
天気を予測し,予報する のかに迫ろうとするもの もあ
る正統的周辺参加を疑似 的に体験することができ る。本
り,学ぶ点は多い。井上( 1993)は,学習の目標を日常
生活を営む上で有用な知 識や技能習得に置くべき で,我
来の正統的周辺参加は, 新しく共同体の活動に参 加する
新参者が,実践者から正 統性を認められ,周辺か ら仕事
が国の天気の予想学習は ,科学的思考力の鍛錬に 陥つて
の一部をまかせられ,そ の責任を少しずつ増やし ていく
というものであり,共同 体の中の構成員との相互 作用の
いるのではないかと指摘している。
ところで,森本・川鍋( 1994)は,学校知と日常知に
過程の中に学習があると いうものである。気象の 学習に
関わり,知識源泉が情意 的結びつきによってリン クされ
おいて,共同体の中に実 践者が存在するというも のでは
たとき,学校知はリアリ ティーを獲得し,子ども 達はア
ないが,「天気予報」と 「現実の天気の変化」と いう両
イデンティティーを確立すると述べている。すなわち,
自分が直面する現象や諸 問題に対して,学校知を 用いて
者の情報と「学習者」の 相互作用を通して,次第 に天気
の予測という活動の役割 を担うようになることが でき
解釈し,解決するという 学校知と日常知の相互作 用が重
要であり,さらに,学校 知に情意的結びつきが生 じ,興
理論(知識)と実践(天 気の予測)が別々に存在 するの
味・関心が学校知に向か う必要性の指摘であると 言え
でなく,絶えざる相互作 用によって発展的に達成 されて
る。このような観点から も,日常生活と学習内容 とが相
し、く学習が可能になる。
る。すなわち,学習者がうまく参加することによって,
互に作用し合う「天気予 報」や「天気予報の仕組 み」を
参考文献
手がかりに,学習を展開することが有効と言える。
現行の学習指導要領には ,小学校において気象情 報の
活用が挙げられているが ,テレどなどにおける気 象情報
番組では,授業で利用したし、雲画像やアメダス情報の他
井上雅夫, 1993:教材研究「天気の予想」と「天気図」
.2-14
p
,p
3
2
一外国教科書に学ぶ一. 岩手の地学,尚.
に,天気図などもあり, また,その解説では低気 圧や高
井上光洋・浦野弘, 1989:情報活用能力をこうしてつけ
1
.18-2
p
,p
9
8
.
o
ょう.教育工学実践シリーズ, N
気圧という用語も頻繁に 用いられる。このような 用語の
1:プロセススキルの習得を重視し
9
9
浦野弘・島貫陸, 1
多くは中学校での学習内 容であり,過度な利用は 誤った
4, ぬ
.4
l
o
た中学校気象領域の単元開発.地学教育, V
概念形成あるいは日常知を形成する可能性が高い。
まとめ
本提案は,教科の枠を越 えた横断的な観点に立っ た情
報教育の枠組みを提案し ,それにもとづく,教育 の可能
性を気象という教材を通 して提示したとも言える 。ま
,
た
リテラシーをふまえた内 容の必要性を強調してい
る。これらの内容の多く は,知識の獲得とその利 用に関
わるものであり,近年の構成主義的学習論にもとづく,
理科教育の目標につし、ての議論のみでは,その到達は難
39
.229-2
p
6' p
大木道則, 1993:科学・技術リテラシーの育成に関する
考察.科学研究費補助金 研究成果報告書「高度科 学技
術社会に必要な科学・技 術リテラシーの育成の基 礎的
. 1-6
p
研究」(研究代表者大木道則) 'p
木村捨雄, 1993:「情報活用能力」から「情報創造」リ
テラシーへ.上記科学研究費補助金研究成果報告書,
5
.71-8
p
p
4:地球科学のリテラシー.日本科学教育学
9
9
島貫陸, 1
3-56
.5
p
.8,地.5' p
l
o
会研究報告, V
しい。菅井(1994)は,初期レベル,アド バンス・レベ
6:システム科学として
8
9
島貫陸・浦野弘・名越利幸, 1
L よりなる「知識習得の
ル,そしてエキスパート ・レベ J
.
p
0回年会論文集, p
の気象の教育. 日本科学教育学会第1
4
8 (8)
〔地学教育
407-408
校文系のための情報境域カリキュラム.教育工学関連
9
9
3:地学リテラシーの育成.地学教育, V
o
l
.
下野洋, 1
4
6
,l
も 6'p
p
.1
4
9-159
学協会連合第 4回全国大会講演論文集,第一分冊, p
p
.
205-208
菅井勝雄, 1
9
9
4:情報教育における学校文化の創造.社
堀哲夫, 1
9
9
4:理科教育学とは何か.東洋館出版.
森本信也・川鍋透, 1
9
9
4:理科学習において日常知と学
会情報と情報環境,東京大学出版会.
長州南海男, 1
9
9
3:生物学的リテラシー.上記科学研究
校知の意味するもの.日本理科教育学会研究紀要,
V
o
l
.
3
5
,N
o
.2, pp.11-19
p
.4
3 5
2
費補助金研究成果報告書, p
永野和男・石桁正土・下村勉・古藤康弘, 1
9
9
4:高等学
文部省, 1
9
9
0:情報教育の手引き.ぎょうせい.
浦野弘:リテラシーと情報教育の枠組みをふまえた気象教育
【キーワード】
【要旨】
気象教育,
地学教育
4
9
巻
, 2号
, 4
1∼4
8
,1
9
9
6
リテラシー,情報教育,天気予報の地学
気象現象に関わるリテラシーを形成する必要性を述べ, (
1)天気予想を理解し,活用するための基礎知
識の習得,( 2
)身近な,そしてグローパルな環境としての大気の把握,( 3
)災害をもたらす気象現象からの回避を
柱にした視点を提案している。また,
8つの柱よりなる情報教育の枠組みを提案し, リテラシーの形成と情報
教育をもとに,学習可能な内容を具体的に示している。
H
i
r
o
s
h
i URANO:A Rough P
l
a
n
eo
fM
e
t
e
o
r
o
l
o
g
i
c
a
lE
d
u
c
a
t
i
o
ni
nS
c
h
o
o
lS
c
i
e
n
c
eF
o
c
u
s
e
d on L
i
t
e
r
a
c
ya
n
d
I
n
f
o
r
m
a
t
i
o
nE
d
u
c
a
t
i
o
n
.E
d
u
c
a
t
.EarthS
c
i
.
,
4
9(2),41∼48, 1996
0ペ ー ジ
9∼ 6
) 4
1号
4
9巻 第 2号(通巻第2
地 学 教 育 第4
6年 3月
9
9
1
中学校理科天体教材の開発とその試行に関する実践的研究
小 林 学 I, 土 田 理 2,金子丈夫 3,新井直志 3'
永原恭子\後藤 直樹 5,佐川君子 5
れらを用いて授業実践をし,プレテストとポストテスト,
更に前年度,これらの教材を用いないで授業をしたクラ
1.はじめに
中学校理科において は天体に関する教材 は,第一学年
スにも同じテストを行い,それらの結果の比較を行い,
れ,学校現場でも第一学年の後半で実施されていること
実証的にその有効性の検証を試みたものである。
最近,小学生の「月 の満ち欠け」に関す る相対概念の
が多い。
5)がある。ここで
5
9
研究には,松浦広美 ,木村捨雄( 1
これらの教材のうち,地球の自転,公転は,かつては
小学校で、扱われた時代もあるが,順次,中学校に移行さ
れ,現在では中学校の第一学年で扱われている。
は教材の開発を行い ,認識特性や概念変 換要因を明らか
にされている。しかし,中学校の天体に関する研究は,
で扱うことが標準とされ,教科書もそれに準じて作成さ
これらの天体教材のうちで太陽,地球,惑星といった
空間概念の発達・形 成にかかわるもの( 土田理,小林学
6)や個々の教材,教具の開発が多く,本研究のよう
8
9
1
個々の天体の特性の理解は,比較的容易であるのに対し,
天体相互の位置関係 ,見かけの形・大き さといった空間
に,現場教師がグル ープを作り,空間認 識のための基本
的な教材と学習展開 のためのワークシー トを開発し,実
8年に実
概念の認識,理解は ,かなり困難である 。昭和5
証法的にその有効性 を検証したものは少 ないように思わ
施された文部省の教 育課程実施状況に関 する総合的調査
れる。
5)によれば,
8
9
研 究 調 査 報 告 書 一 中 学 校 一 理 科 (1
中で
で,数多くの問題の
%
7
2
答率は
金星の満ち欠けの正
極めて低い値を示している。
また,地球の公転運動については,地球の自転と同様
に,絶対的な証拠(年周視差とかフーコー振り子等)を
扱っていないので,生徒の観測した事実の解釈のーっと
して扱っている。すなわち,生徒が天体を観測した事実
からは,地球の自転も公転も完全に導きだすことはでき
ない。しかし,ほと んどの学校で,学問 の成果として地
球の自転・公転を教えているのが現実である。
3)のいう「新しい学 力の育
9
9
しかし,奥田真丈氏( 1
成」の,「自ら考え る力を養うこと」を 理科で具体化す
るには,生徒の観測結果をもとに,自由にかつ多面的に
検討させることが必要であると考える。
実際の指導に当たっ ての困難点は,広大 な 3次元空間
の認識である,本研 究は,これらの問題 点の解決のため
に,いくつかの課題を選び,具体的な教材を開発し,そ
国際武道大学,
1
筑波技術短期大学,
2
筑波大学附属中学校,
3
水戸市立赤塚中学校,
4
5秋田県平鹿町立醍醐中 学校
4日受付
年 9月1
5
9
9
1
6日受理
2月2
1
. 研究のねらい
2
中学校理科の天体に関する指導事項のうち,主として
空間の相対認識にか かわる教材・教具, ワークシートを
開発し,授業実践を通してその有効性を検証する。
. 研究の組織
3
研究の組織は,代表 者である小林学が, 文書と電話で
相互の連絡と意見交 換を行い,全体的な 統括をした。ま
た土田理は教材,教 具の一部の開発を行 った。研究協力
金子丈夫,新井直志教諭,
者には筑波大学附属 中学校
水戸市立赤塚中学 校
永原恭子教諭,秋田 県平鹿町立醍
醐中学校後藤直樹 ,佐川君子教諭が 参加した。
. 天体,天球モデルの製作とねらい
4
天体にかかわる空間概念,相対概念形成の困難さは,
3次元空間の認識の難 しさある。空間にお ける天体の相
互関係を紙面上に書き表す場合, 3次元を 2次元で示す
ことになるので,たとえ立体的に描いたとしても,その
理解は容易ではない。
そこで,私達のグソレープでは,これらの天体のモデル
化,つまり立体的な 教材をいろいろと工 夫して作成する
50
一( 10)
〔地学教育
こととし 7
こ
。
(
1)月の自転を示すモデル
写真 2 地軸の傾きと四季の対象の高度変化を 示すモデ
月は,自転周期と公転周期が同一であるため,地球に
は常に月の同一面を向けている。毎日 観察する月面の様
ル
れてある。
子は満ち欠けはあるにしても,その海 と呼ばれている模
赤道上,中緯度,北極上に直径 1cmのフェライト磁石
様が同一であるとは容易に認識できる 。たのため,生徒
を埋めてある。この磁石にはりつけて地平面を表すよう
は,月は自転をしていないと考えがちである。
に,直径 3cmの鉄板をつくり,中心部に高さ 2cmの人形
この月の自転と公転の周期の一致で月面が同一の面を
見せていることの理解は,言葉の上では容易ではなし、。
を垂直に立てである。この鉄板を,先の 3地点に移動し
て付けることにより,地平面と鉛直方 向を知ることがで
また,教科書等には,ていねいな図解がしであるものの,
きる。また,この地平板には,東西南北が入れてある。
動きがないため,やはり図から理解することは難しし、。
ただし,この方位は極の上では用をなさない。
このモデルは,直径 lOcmのスチロール半球を用い,断面
このスチロール球を支える台は木製で,鉛直に立った
の中央に直径 2cmのフエライト磁石を埋め込み,スチー
めの穴と,鉛直線に対して 2
3
.
5
。傾いている穴があけて
ル黒板に貼り付くようにしてある。月のモデルには,月
ある。
の北極から見た海陸の図を模式的に入れてある。また,
月のモデ、ルの半球の中緯度には,直径 1cmのフエライト
このモデルを用いて,地球上の各地点における四季の
太陽高度の変化が立体的に理解できる 。地軸を鉛直に置
磁石を埋め,それに目印になるように ,黄色に塗った直
いた場合,生徒にどのようになるか考 えさせるのも容易
径 2cmの鉄板がつくようにした。(これは,モデ、ルが小
であると考えた。
さし黒板上で提示するときに,面の 1点に印をつけ自
転の有無を明示するためのものである。)
この月と地球のモデルをスチール黒板上に貼りつけ,
(
3
) 惑星の形と大きさの変化を示すモデル
先述のように生徒の惑星の形と大きさ についての理解
月が自転しない場合,自転のみして公転しない場合,自
は極めてよくなし、。月の場合は形の変化はあるものの,
転と公転をした場合などを検討させる
大きさの変化はないが,金星の場合は,形の変化ととも
に大きさの変化が加わるところに問題がある。このため
(
2)地軸の傾きと四季の太陽の高度変 化を示すモデル
これまでも惑星モデルを用いた立体的な提示がされてい
生徒は球面上における地平面の概念が 作りにくい,そ
るが,それでもペーパーテストの結果で、格段に上昇する
の上,地軸が傾斜しているので,春夏 秋冬の太陽高度の
様子を理解することは困難である。
地球のモデルは,直径 lOcmのスチロール球を用い,地
ということは少なかったように思われる。
このことの最大の原因は,位置関係の遠近が直接,惑
星の見かけの大小につながっていない と考えた。すなわ
軸として直径 5酬の棒を通した。スチロール球は水性 の
ち,生徒は,手前にある惑星も,向う側にいった惑星も
灰色の塗料で塗った。また,赤道には ,赤で線を書き入
同じ大きさであることを知っているためと考えた。
,
巻
49
(11)-51
, 1996〕
2号
地球の公転は,この 太陽の年周運動の視 点を変えてみ
ることである。しか し,星座の移り→太 陽の年周運動→
地球の自転へと考え を切り変えるのは容 易なことではな
い,そこで,これら のことを解決するた めにモデルの開
発を行った。
,
m
多くの検討と試行錯誤の後,透明ビニル板(厚さ 1m
幅 30cm,長さ 1m )を 3枚連結して,これに 黄道に星座
を白の不透明のマー カーベンで措いた。 この外側に半周
が黒,残りの半周を不透明で白のビ‘ニル板を置くことと
した。この 2枚を内外 2層にすることにより ,星座は常
に描かれているものの,白のビ、ニル板,すなわち昼にな
ると見えなくなり,黒のピ、ニル板,すなわち夜になると
黒を背景として白く描かれた星座がはっきりと見える。
透明なビニル板に星 座を描いたものを星 座板,黒・白の
ビニル板を昼夜板と名づけた。
先述の星座が毎日 4分ずつ早く現れ,早く沈むことは,
昼夜板をそのままに して,少し星座板を ごく少し右回り
に動かせばよいことになる。
写 真 3 惑星の形と大きさの 変化を示すモデル
そこで,ここでは,惑星モデルを作るとともに, ビデ
オカメラのレンズを通してテレビ上に写すことを考えた。
テレビ上では遠近による大小は明確になって現れる。
惑星のモデルは直 径 5cmのスチロール球を用 い,これ
に15cmの棒をつけ木の台に 固定した。球部は半 分を黒の
このことを太陽に視 点を置けば,太陽が 沈むと夜にな
るのであるから,太陽が星座板上を左回りに少しずつ,
(時間にして約 4分,角度にして約 1度だけ)移動させ
ればよい,これらの ことを論ずるとき, 地球を天球モデ
命じることになる。
ルの中心において 3
ところで,このモデ、ルは直径約 lmの大きさであるた
水性塗料,半分を黄の蛍光水性塗料を用いて塗り分けた。
め問題があるが,この天球が無限遠であったと考えれば,
このようにすれば, 光源がなくても満ち 欠けを知ること
太陽を中心において ,地球をその周りを 左周りに回らせ
ても星座が毎日 4分ずつ早く沈むこと を説明することが
ができる。
注l
なお,ビデオカメラのレンズの高さを 15cmにするため,
できる。
3個のボールキャスタ
この地球の公転モデ ルは,これらの相対 的な事象を立
ーをつけて,自由に 移動できるようにし た。なお,映像
用のケープ、ルは同軸のものを用い, 3∼ 5 mの長さで作
体的,かつ相対的に 示すことができるが ,天球が無限遠
2時間
であることの説明の 必要なことや,昼夜 の長さが 1
仏教室のテレビに 自由に接続できる ようにした。
ずつで変化させることができないなどの問題点がある。
専用の台を作成した。底部には,
4)地球の公転モデルの作成(天球の黄道モデル)
(
地球の公転に関する 学習は,一般に四季 の星座の移り
変わりから始められ ることが多い。星座 は 1日に時間に
して約 4分ずつ早く東の空に現れ,
4分ずつ早く西の空
に沈む。地球の公転 に関して中学生がこ こでの学習で行
うことのできる観察 もしくは観測の事実 はこれだけであ
各種のモデ、ルを用い教師の指導があっても,それで直
ちに理解に通じるとはいいがたし、。まして,生徒がこれ
らのモデルを用し\ 個々別々に検討し, 主体的に学習す
る場合には,なおの こと学習の結果を評 価,診断するこ
とが必要になる。
そこで,私達のグループは,
。
る
この事実をもとにし て,生徒は天球の星 座の聞を太陽
がどのように移動したかを考えることになる。つまり,
太陽は時間にして毎 日 4分ずつ天球の上を西 から東に移
動し,
.天体学習のワークシートの作成と自己評価の導入
5
1年かけて 1回りすることになる 。これが太陽の
年周運動である。
5種のワークシート (資
料 1∼ 5)を作成した。
註 l この地球の公転モデル は,発案者の佐川君子 教諭が発明
協会の教職員発明工 夫点に応募し,平成 6年度文部大臣賞を受
賞した。
52-(12)
〔地学教育
め
, B5のワークシートを A4の Tp
シートに拡大し,作図や正答を記入し
たものを作成した。生徒がワークシー
トに解答の記入を終えた項を見はから
って,この解答を記入した TPシート
を提示する。生徒は,それらの結果を
見て自己評価し,誤りがあれば直ちに
修正させる。
一般に,フィード、パック情報は,で
きるだけ早く与えた方がよいと言われ
ているので,この手 だては有効な方法
であると考えている。
6 評価問題の作成と実施
調査問題は( 1
)∼
(6
)
の 6問で,このう
ち,( 1
)を除き(2
)
∼
(6
)までは,今回開発
:
フ
したモデルを用いた学習に直接かかわ
写真 4 地球の公転モデル
るものである。なお (
1)および(4
)は昭58
年度の文部省の調査 研究と同様な問題
である。このうち( 6
)は相対的な見方を
育成することをねら っているため,適
切な記述の番号をすべて記入してもら
っ7
こ
。
教育実践においては ,同一学年で多
くの教材を使う学級と全く使わない学
フ台
(地球犠上に人形 付き地平板を
つけることにより 、方位、太 E
最
高度が理解しやす くなる。)
級を設定して比較す ることは,生徒の
(惑星の形と大き さの変化
感情から考えて問題 がある。そこで開
を、ビデオカメラを用いる
発された教材を用いない学級,つまり
事により、確実に 提示する
対照群は,すでに前 年度に学習の終わ
った 2年生の学級とし,評価のテスト
ことが出来る。〉
は I学期に実施すること にした。ふつ
う第一学年の天体学習の終わるのが 3
学期であるため,評価のテストは,
2
年生の l学期のしかもできる だけ早い
時期に実施することにした。
開発された教材を用いて学習をする
図
1
(これを回転し、黒い夜がくると、
実験群については, 天体学習の実施前
白く描かれた星座 が見え、白の夜
と実施後にそれぞれ事前テストと事後
がくると見えなくなる。〉
テストを行い,学習の効果をみること
各種モデル(写真 2を除く)
これらのワークシートは,いずれも学習をした後,図
に記入したり,文字で表現したりするもので, 3次元の
モデルを 2次元に変換するという意味もある。
とした。
7 授業の実施とその提示
ここで開発した天体教材のモデルは 4種で,それをど
更に工夫したのは, これらのワークシー トを自己評価
のような順序で実施 するかということは ,各学校の計画
させることである。解答を OH P上に載せて投影する た
にまかせることにした。また,一斉授業で教師主導型で
組
下の A、 Bの園:主、中心にある地球の回りを月が公転しているようすを示したらめで、す 3
氏名(
,さい.
i
次の間いに蓄えっ当て:ままる語を入れたり、罵く塗ったりし t
w 58
民名(
N 山・
組
ECT:> 之晶尼~~芝イヒ
:9さP
>免 責 さ と 2
:
T
土也事由 C
?
訓
hphw
月の企ごと事云と自事云
︺
、
・に目をつけて考えて くだ
(I)下の A、 B、 Cの上園に太掃の光の当たらないところを黒く重りえよさい 0 8の
光(.!、向ニう側から当たっているとして塗りなさい,
さL
踊主 41 印 洲害報醐寸|山可作、!?
(2)ニのとき、地球上から月
の裏側を見るニとがで きま
すか.
A図
一
⑬
会
川
一
ていますか。月の上の A や
白強度地方の春、夏、秋、冬の揖度変化法、地舗が地球の公転執遭面に対して垂直で
4傾いている允めです s
.・
三〈、 23
はI
⋮
⑬
圃
号
一
一
r~\
主、自転をし
(I)Aの図で月 l
A図
(3)上め 習いと渇じように、
l
Bの国で月は、自転をし
ていますか 3 月の上の&や
\
「
て
/
、
・に目をつけて考えて くだ
さL
τ習の二重縁のところは、同コ簿度の樟aを示しています.この lj膏が 24時間
)
4
(
en上の聞いと同じように、
です 3
・Aで:ム昼と夜でな、どちらが長いですか s
ニのとき、地球上から 月
の裏側を見るニとがて きま
すか
・Bで:主、墨と夜で(立、どちらが長いですか,
3
.cでつ主、墨と夜で:立、どちらが長いですかa
.~て地球の君つを g f)ます( l公転) ,月二) La転し約
月以、約 29、 5
(
:です 3 つまり、公転居期と自転思期!手、
)E
わ、月の裏側を見るニ とが(
)
(
:
)です=ニの f
中毒事変泡方の夏ジ〉湿度が高いのは、太渇の高度が(
いる昼の持習が(
(
)なり、太濁のでて
.が
'
t
i
.
i
i
)からです,反対!こ冬ン〉温.宝が低いの:主、太渇の i
.')、太蕩みでている墨~) a寺j認が(
;
)t
)からです,
︶ ldω
お
︵
まとの
まとめ
ι 5芭カ、
>
=
間与||︵]戸品︶
メミ左量
ぎ皇室昼主.C DF邑娃ト Eナ O:>汗
三
三
tニ
デ ζ/〉汗三
組
組
I 火星:の光の当につ方を、火星のモデルの配置のようすやビデオの画面のようすを参
1 金星の光の当たり方を、金星のモデルの配置のようすやビデオの画面のようすを
考にして、ニの紙面の土から見た置をかきなさ L、具体的に;立、:対 I
J
l
l
Jの円高二;) c
qに;建
参考にして、この紙面の上から見た図をかきなさい。具体的には、内側の円周上の円に
立〉とニろを黒く塗ってください。
捨のところを黒く塗ってください。
2 次に、このモデ Jレの横(この図の地球の位置)から見た時に見える形と大きさを外
2 次に、このモデルの検〈この図の地球の位置)から見た時に見える形と大きさを
ω
ン\\/
UJv
J
\//−−合‘・一一 −
i
i/
ふ
’
\わ
︵︽叫ん一−
まとめ
、川
∼
’
鳩一
\\
O∼ O
07
火山シ
f
C、
101\h
O\
グ
〆 一一//
/
外側の円潤上の破線の円を利用しでかきなさい。
︵
A一一一一⋮一U
側の円買上の破線を利用しでかきなさい。
\∼(戸__.−/
(1)
まとめ
Lノ 培 球
(l) 金星は、満ち欠けをするか。
(2) 金星(立、見後けの大きさが変化するか。
︹
荏
(2) 火星がおよそ丸く見える時は、次ぎのどれですか。正しいものの番号に、丸を
つけなさい。
一番大きく見える時
2 一番小さく見える時
3 中閣の大きさに見える時
4 一番大きく見える時と一番小さく見える時
(3) 金星(主、小さく見える時 l
立、どのように欠けているか。
(4) 金星:立、大きく見えるときは、どのように欠けているか。
特
蝉
Z世
49
巻
,
(15)-55
2号
, 1996〕
~主要 OJ 主皇居匡と士也五1< O J 公正牽云
組(
夜、同じ時刻に南の星座を見ると、毎日少しずつ東から西へ動いていき、およそ半月
たつと、同じ星座は一時間早〈現れます。
I 上のことは、天球が動いていると考えた説明ですが、天球が動かないで、太屠が動
くとしたら天球上をどの向きにどのように動いたらいいでしょうか。
2 太陽が、見衝け上 l年かけて天球上を回ることを、伺といいますか。
3 地涼に比べて巨大な太掃が、地琢を回ることは不自然です。そこで、太鴎を中心と
して地域をどの向きにどのように動かしたらいいでししょうか。
4 地成が太陽の周りを回ることを何といいますか。
行うのか,生徒主導型で行うのか,あるいはその中間型
国平均に近い正答率である。(資料( 8ー し
で行うのか,それらはいずれも授業者に任せることにし
の各左欄)
→
た。そのため最少限,行って欲しいことを資料 7
1
)
,
(
2)のようにまとめた。
この教材の評価は,開発した教材を用いない対照学級
2' 3)
次に,今回開発したモデルを用いた授業の前後の評価
結果,更に,対照群との比較を通じてその有効性の検討
を行ってみよう。
については,平成 6年の 1学期に,開発した教材を用い
た実験学級については,平成 6年度の天体学習の前後に,
事前テストと事後テストとして行った。なお, C校は諸
般の事情で前,後の調査の実施ができなかった。
A, Bの 2校の指導形態は,共に教師主導で,生徒の
(
1
) A 中学校
)に示しである,授業の
A中学校の結果は,資料 8一
(1
前後で学習効果の有無を検討したところ,〔有意水準 5
% (
=3.8
4)〕*を付したようにすべてで有意であった。
検討を取り入れつつ実施した。
これは考えてみれば当然、のことで,もし,ここに学習の
a
.結果とその検討
成果が現れなければ,指導内容,方法の両方か,あるい
はいずれかに検討が必要である。
対照群として 2年生の 1学期に実施した A, B, Cの
本研究において大切なことは,対照群との有意差があ
3校の結果を,まず,昭和 58年 度 実 施 の 文 部 省 の 調 書
るかどうかである。この表の右端はその検討の結果を示
(
1
9
8
5)と比較してみよう。
したものでは)(金星の満ち欠)と( 6- 3)を除いて有
(
1)の問は北極星を中心とした天球の動きを問うもので
効であった。
あるが,全国的な文部省の調査では,正答率が 50%であ
(
1
)の金星の満ち欠について有意差が現れなかったのは,
る。各校で男女に多少の差があるものの,概略的に見れ
前述のように, A中学校の 2年生(対照群)の評価結果
ば5
0前後である。 B校はやや低い値を示している。
が男女合計で 68%と高いため,それ以上の伸びがなかっ
(
4)の聞は,金星の満ち欠けを問うものであるが,前述
の文部省の調査では,全国の平均正答率は 27%である。
たといえよう。
(6
3)については,今回の評価の方が有意に低下
A, C校は全国平均に比べて極めてよい成績で,男女の
していることになる。このことだけから考えると,これ
合計の平均で70%前後になっている, B校は,ほぼ,全
らのモデ、ル開発の意味がなくなることになる。正答率は
丑 氏名(
E
(4)下心図:ま、金星と地球が太蕩のまわりを公転しているようすを示したもふである。
︵
moll HO
r
.
,
天体に謂する羽査
女書する
.:聞す弓学習,を c
1
︶
J査は、めなにの成績にかか円:'):まありま甘んが、天体
!
.
r
この ;
きの金星の位置;主、
Aの位置にある地球から金星を見にふ右図のように見えた。こ;っと J
どこか。その番号を仁コの中に書きなさい。
、
。
ニめに行うむのですから、い「し k う.ナんめい書いてくどさ l
f
の
勾
−
勺
タ
ロ
︼
e勺
−D
J
ん JV
.
D ・
.
Aの位霊にある地球かふ
c
口
e 勿刀7ガ方わ~奴万Zえ
地球
(2)月法、自転、公転ともに約 1か月で行っている。このことについて正しく説明し
ている図は、次の図のどれか。その番号を仁コの申に書討さい o~ ;ま月の公転置の
よから見たもの、また
4 ~ま月置の同じ場所を示している
3
太講(主、東の空から昇り、西の空に沈と。
口
同じ時刻に見える星空:主、季節によって変わる。
太藩表面上の黒点の位置が移動する。
(6)星嘩は l日におよそ 4分ずつ早く現れる。下の 1-6 :立、このことを説明しよ
, ~の番号をすべてこコ刊に
'
J
i
.
"
:
うとしたらのである。説明として適切なものほと l
書さむ志い。
l 星座は動かないが、地球と太陽が自転しているから g
習する包
2 地球:主動かず、太蕩が、天球上を少しずつ移動し、 l:包で lj
3 地球ら太i現も動かないが、星~が少しずつ移動し、!:年で l 局する。
I 太曙が真南にきた時の高さが季節によって変わる。
特
4 地球し太;場も動かえiいが、星がそれぞれ自由に動いているから 3
2 惑星:ま星座の中を移動する。
4 星座が東の空から昇る時刻!立、毎日およそ 4分す・,J早く心るョ
月の満ち欠けが起こる。
話
︹
、
その番号を仁コの白に書きなさ L。
守
必
(3)下の地球上で見るれる現象のうち、地柏が懐いているために起こる現象はどれか。
ワ− q
u
ズ
I バ
¥
:
(
\:ソ(~\~~~1:ォ
ノ口
二j にQ
\
3 昼夜の区別が生じる=
(五)下の l-4までの地球上で克るれる現象のうラ、地球が公転しているにめに韮こ
る現象:エどれか。その番号を亡コの中に書きなさい a
−A
哨菌耳醐︵混濁韓・岨明書・制醸酒
a1234
−
で
、
.
﹂
I・
PU
.
に
h
A
4
4
4
一不.
ノ
ヘ
114
を A −
・− −
門口
動
ノ
、
’
u
桧
−
−の
星
る
るに座一一
え置星﹁し
見位のを
にのこ号
、番
空 A
、星後。い
刀法はの
g一 に そ ・
北
−後つ位出
︵午めのの
ーの聞かさ置置置置
図こ時こな位位位位
のに 6 どきのののの
下待。は書
ABCD
︶ 8 た置に
踊主∞
口
.
.
.
B
口
tも動かないが、地球が 24時間で自転しているから
5 太湯 L星 a
丈混む星直む動かん:いが、泡球が l年で公転しているから c
6 J
3
I
I
草
費
Z最
邑捗
,を弔いた天は学習
芸還モヂ;t
主じ(東,〉空で;主
(l〕 星唖が 1::に約 4分ずつ早く、半月で:二およそ l時閣早く i
黒坂(スチール)の上に、地時(主球)を長り付:子、月(半球)をその周つに移動さ
現れる)ことを、組察まに:ま資得で確認するコ
(2)
三ければ、月シ〉裏側が見える s また、速く自転をすれ:f、ゃ:まり裏側が
全く自転をし I
よいか、天球モデルのなかで太事を動かしてみる 3 この時、太現の位置に応じ
見える 3 しかし、地球から見える足:立、いつも同じ兎のような模様が見える。
どのようにしたら、月泣いつ
L;苛じ置を地球に向けているのだろうか 3 考えてみよう‘
月の面に黄色のマークを着:ナて分かつ易くする。
て外側の昼夜援を、左回りに動かして、星空が変わることを知らせる 3
(3) 太湯法、天球ょを左回りに、 l年かか司て宣ることになる g これを、太蕩 ο
年眉運動ということを知らせる=
2 金星の満ラ欠:ナ
A
i
加護吋
(4)
地球よりし;立るかに大きくて重い太藩が、泡球の局;J を亙る~)
i不吉永でる
.
'
る。そこで今変:主太藩を中心にムて地球を動かしてみて b、星霊:ますこしずつ
(1) 赤色の太陽を中心におく 3
(2)
l自に 4分ずつ星座が早く詑じこと:立、太場がどのように移「たと考えた:Z
︺
せながら考えさせる。
・58
. B季ゆ星嘩と地球。公転
)
Nhw
3
・ょの学習の前後に、プレ・ポストテストを行勺て下さ L、
I 月。公転
移動し、 E季の皇軍が変わることになる 3 この時ら、昼夜夜会左つ回つに重むか
金星(黒・黄)の黄色。面(太i寝の光が当たっている面)を、どのように董
してそのようすを示す。
︶咽︵
いたらよし、か考えさせ、設置する 3
N
金星を横から見たとき二〉形と大きさをノートに書かせる 3
短焦点レンズを用いたビデオカメラでテレビに映し、遺近感をむたせて、大
︶
(3)
(4)
猷緬州諸 ψ串3蔀 聾
きさの変化を理解させる s
首考 一斉、グループ、恒別、講義、討論等屡寛之、三百にしてくどさ L、
f
3
3
かける時哲三、例年とあまり変わふない範亙で遺当にしてくどさ L、
= O HPで正答を示午、三
こワークシートを害かせてくどさ L、
L、ずれむ、学習後 l
c
徒に自己採点をさせてくださ L、
3 火星の満ち欠け
(1) 太鳴、地球、火星の位置調係を考えさせる。
(2) 上の( 1)ー( 4)を火星 D場合に置き換えて行う。
金星との大きな違い減、あまつ欠:ナることが無い。
4 地球の地軸の傾きと太陽高度、昼夜の長さ
(I)地軸が地球の公転面に対して垂直にし、ランプの光会当てる s この時、赤道地
方、白簿度地方の昼夜の長さ、太湯高度はどうなるか考えさせる。
地球上、どこも昼夜法 I2時間ずつ、赤道地方法、常に真夏、中簿度地方法、
常に春まに:ま秋、極地方:正常に冬である。
(2) 地輸を 23、 4度傾けて、ランプの光を当てる g
せる 3
(
I)と同じように考えさ
習が 24時閣である。昼夜の長
: lj
、
中練度に引かれた青い線(絡線) u
llm吋
︵]弓︶
ニ弓光の角度に注目させる。
さそ比べるョまに、人形に当 f
印
∞
!
事前テスト i事後テスト l
対照群
実数%
I実 数 %
x'検定
|:事前、事後
2 s
3
4
3 2
1
4
5
8 1o
3
4
4 4
2
9
0 1
1
5
6 8
I4
I41
1
s
7
I3
7
I4
7
6
7
8
o
I49 s
1
I4
6
7
o
I21 s
0
0
41
5
A
0
0
31
5
6
3 4
2
7
1 7
4
2
1 4
2
6
5 6
3
1
9 9
4
8
8 5
2
6
5 6
3
9
8 8
4
0
0 6
3
1
1 2
1
6
0 5
3
2
6 5
2
8
1 5
3
1
4 8
4
6
8 1
3
3 4
2
8
2 7
4
0
0 2
1
6
9 3
1
6
1 7
4
0
0 8
4
3
7 1
8
6 4
2
−
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
」
s
I53 s
i
i
事前テスト
実数
%
!
、 2年
1年
事後j
事前、事後
0
0
7 I
3
7
2
0
0
1
0
0
7 1
2
5
3 3
1
8
0
3
0
8 3
0
。0
、
8
7
8
9
、
3
6
8
、
2
*
5 *
7
、
4
5
4 6
2
4
1
2
5
1
2
3
I男 4
2
3 6
2
7
0 2
1
4
1
9
2
5
4
0 7
2
3
3
7
1
8
5 6
2
1
1
1
4
9
6 5
1
5
8
、
l
7
7
。2
、
1 0
、
6
i
:
2
5
2
,
6
1
4 1
9
3
3
4
4
8
7
6
2
5
3 8
2
0
0
5 1
2
0
0
5 1
2
1
3
1
1
8
2
3、
3
2
3
6
,
6
.
s
*
!25、86 *
6*
2
8
7 *
2
4、
l1
3*
0
、
8
1
2
、
1* 0
7
3、
1
5 *
2
0、
4* 1
7
、
6
9 *
6
6、
6* 3
2
3、
1
9 *
4
2、
4* 3
4
7、
1
6 3
、
1
1* 1
3
5、
1
事後テスト
%
%
0
0
2 1
3
7 ~ド
9
、
8
対照
実数
実数
4
3
6
8
8
,
6
1
4
2
6
9 3
6
3
8
2 4
1
6
。8
、
4
。7
、
8
4
、
6
2
3
7 5
1
3
6
8 5
1
8
2
3
8
7 6
1
4
8
2
3
2
8 8
1
女 5
5
8 2
6
8 5
1
0
1
0
4
0
5 6
1
,
6
3
4 1
3
2
1
2
3 1
,
6
3
7 5
1
7
8
2
2
3 1
0
、0
2
9
。1
、
3
1
、
l
.
s
4
7 8
2
4
1
6
5
4
8
3
4
.
3
1
2
内
***
訂仰幻
2
5
0
0
1
0
0
2 1
5
4
1
7
2
3
7 3
1
2
1
4
9
5
3
2
4
4
3
3 6
3
3
1
4
9
5
2
2
2
4
1
7 7
3
男 4
8
1
6
2
7
1
3
3
7
5 6
3
女 5
3
4
2
6
1
2
0
4
1
3
,
6
6
9
i
:
0
1
0
5 1
0
6
,
6
1
2
0
3
6
1
1
3
4
8
.
s
8
5
4
8
1
2
0
4
4
4
5
8
*
1
。2
、
5
2
、
l
0
0
、
l
6
2
、
B
。47
、
4
。0
、
2
*
33
.
0
4
。0
、
2
。0
、
5
。1
、
2
。8
、
*
0 *
5
2、
1 * 1
0
、
8
8
。0
、
2
。1
、
*
96
、
8
1
。1
、
0
0
1
1
2
0
5
9
3
3
9
3
7
2
4
6
4
4
3
1
8
男 5
8
1
3
4
2
6
2
5
3
6
5
3
3
8
9
3
0
0
1
3
2
9
5
1
6
)
;
2
1
3
9
7
3
7
2
9
6
4
5
2
4
6
5
7
2
9
6
8
女 6
1
2
6
1
3
3
6
3
3
5
8
1
8
0
0
1
6
。0
、
1
。4
、
* 、。20
8
7
、
1 * l
8
、
B
7 *
4
0、
6 * 2
4
2、
1
9
。0
5 * 、
8
、
3
7
8
、
3
1
。1
、
9 4
、
7
0
1、7
2
%
2
4
*
2
。0
、
2 0
,
8
1
。0
、
4
4
4
5
2
0
7
6
8
3
4
5
7
6
男 4
9
5
3
7
女 5
5
4
6
5
式
1
6
5
6
1
6
3
4
8
6
4
8
3
6
荏
︹
︷
L
eu
周
2B
︶一を
引同士一一
*民一︷川一ド一郎
oωω
合
−の
e
−
6E 内
1
5x2
451u
4
−
=
副
mM
va
nh
nhvaybR40nx
f
− eFS
一
L
−ソ
、
﹄
、
、u
、n
rL
− LfVI
f
−、
−﹄ふ﹄.
﹄
1A
TA
一の
L
X 下
一工場
l1111111111111Illit− −o
42717
一
−
一
−
一− Eef つ
一Jz
−−, i 1
uau
の
********一
111111
司
9
8 5
ぷ m A 1 3 ﹄目立
仰山河川山初日おお一
町内
&
a
,
lti− −Ilili− −i 式 5
一正が l
一修数山
8824469
o−6
一の度,
一98868874
川
Tν430
−
−r、
−
e φS ι
90z
2。
1
1
5u5
−4
8−
faE
3
・
−
qν
Eu
pD
qu7
Uq
h で有
司
一8 2 7 4 0 1 3 7
一一三
ム﹀首区−
、,
一
− ︸t q o o RU t
L
−
河川拍沌池山ほげ一工自有
u
q
u7
n
6625541
一
m
問一江戸
司
7
三
一
fd ケ
一77626641
川
一f一度差
lT111110111111111
由恵
一一
−
le
ごす’’
戸
− F
マ
﹁ ti
’
t
4
−
aτFυau u
Uazdaω
内
〆z
、
ha
−・!
s Et
o
078
u −−
6’ 2
q
4
9 & 守 t− ま ロ
u D
Zn
−−
eD
a a
111111J1
c人
−a
anbρDeo
,q −
。
’A O L 句
;。
i l l男 女
−−ー﹂吋 X た
一X 2 い
ー一一九いで
u
n
!
H
陪3掛湖附伊匂
0
0
9 1
6
5
4 3
2
(処理は前と同じ)
中学校
実数
定
検
X'
2
r
i
U
ぃ
l
−
0
0
0 1
5
*'17、31
I1o、61 * 8、70
4
、 6
。
5 *'
4
4、
!2
4
,8
9* 9
3
4、
i1
9
4
8、
i5
1*
9
、
s
1
9
4、
I3
1*
1
1、
i1
!11、88 *!6、29
I U2
******
9
6
問
題
Ii
、 2年
I年
!
.船
'
i
J
1
.
'
i
一五百子丁五百子寸
5
3
7、
7* 1
3
、
o
4 i1
1 9
7 s I5
3
︶
踊笠∞二 γよN 哨菌知q藩両部湘ぷ 掛国間耐伊?
容
也
J
対照群
実験群
∞
︶
!
c
8 中学校
実験務
中学校
112
A
k
中
全
世
t
)
!
I
J
4
9巻
, 2号
, 1
9
9
6〕
(19)-59
7
7→ 49%へと低下している。大切なことは,( 6- 1
)
'
効性が実証されたものの, B校では実証されたと いいが
(6- 2)の結果である。対照群では, 1
6
, 19%の正答
率であるのに 1年生の事後調査では, 8
4
, 76%のごく高
たい。この原因については,今後,授業者と検討を進め
るつもりであるが,どのような教材でも,生徒のレディ
い正答率になってい る。視点を星座から 太陽,そして地
ネス,授業環境,教 師の指導の在り方で 変わることを認
球へと写していくことがこのモデルを使うことで可能に
識させられた。
なったといえよう。モデ、ルは有効であったといえよう。
(
2
) B中学校
8
. おわりに
中学校の天体教材を 用いた空間概念の育 成は,どこの
B中学校の 1年生の事前,事後の結果を比較してみよ
学校でも研究課題の 一つになっているこ とであろう。私
う(資料 8 - (2))。男女によって多少差異はあるもの
達のグループは,この現状を具体的に解決するために,
の,男女合計をしてみると,有意差のあったものは,( 2
)
∼
(5
)の各問し、である。このうち( 4)金星の満ち欠けは
考えを出し合い協議をして研究を行ってきた。結果とし
3
3→ 67%の高い正答率を示している。( 6- 1),につい
ては,有意差はなく,( 6-2)では逆の値が現 れてい
るが,教材,ワークシート,評価問題,授業の指針を発
表することで,更に多くの学校で追試改良が行われるこ
て生徒の思考の混乱が推測される。
とを期待したい。
ては十分に初期の目的を達したとはいいがたいものであ
この研究の本命である対照群と 1年事後の比較結果が
終わりに,本研究の 参加と試行授業,各 種調査の実施
右端に示しである。 男,女,合計とも有 意差の見られた
を御許可いただし、た 3中学校の校長先生に深く感謝する。
のは( 4)金星の満ち欠けである。これは 26→ 67%へと
大幅に上昇している。天球の相対的な見方の育成をねら
なお,本研究には,平成 6年 度 小 林 学 に 支 給 さ れ た
科学研究費(一般 研究 C)が使われたことを 報告し,謝
った( 6
意を表する。
1
) (6
3)は全く変化なく,( 6- 2)に
至っては混乱を生じている。
引用文献
このように見てくると,( 4)のように A校では差異
文部省, 1
9
8
5,教育課程実施状況 に関する総合的調査
の見られなかったものが B校で見られたり, A校では有
研究調査報告書一中学校一理科文部省初等中等
意の差のでた( 6-1) (6
教育局.
2)が B校では差が見ら
れなかったり,あるいは逆の結果がでたりしている。
(6
奥田真丈, 1
9
9
3,これからの教育課 題,ソニー教育振
3)の答えについては, A校では低下し, B校
では変化がない。この間いの正答は,地球が自転してい
興財団,平成 5年度理科教育研究集 録
ることで,知識としては最も大切なことである。いろい
ろな学習の操作や思考はこのためにある。したがって,
生徒はこのことをよく理解したり記憶したりしている。
森岡和弘, 1
9
9
3,地学教育(天文領 域)の課題と展望
一実験・実習の取 組みを中心として 一 理科の教育,
V
o
l
.
4
0
,N
o
.9
, p.2
1∼2
4
.
A校では,この正答以 外も答えとして求め たため,分散
したように思われる。 B校で変化のないの は,この結
松浦麗美,木村捨雄, 1
9
9
5,児童の「月の満ち欠け現
象」の認識特性とそ の指導に関する研究 ,一空間の相対
果のみが重視され, 記憶されたのではな いかと考えられ
性概念形成における学習内容の構成と実験活動に着目し
る
。
て一,日本科学教育学会,研究会研究報告, V
o
l
.
9
,N
o
.
4
. p.4
5∼5
0
.
(6
1•
2)は,多様な考え 方の育成を見るも の
で
, A校では大きな効果が見られるものの, B校では,
効果がなく,むしろ低下さえ見られる。
このように見てくると, A校ではこれらのモデ、ルの有
V
oI
.3
1
,N
o
.し
p.3∼ 8
.
土田理,小林学, 1
9
8
6,児童・生徒の天文 分野におけ
る視点移動能力の発達過程と関連する基礎的研究」地学
教育, V
o
l
.
3
9
,N
o
.5, p.1
6
7∼1
7
6
.
〔地学教育
)
0
ー( 2
60
小林学・上田理・金子丈 夫・新井直志・永原恭子 ・後藤直樹・佐川君子, 中学校理科天体教材の開 発とその
.
6
9
9
.1
0
9∼6
, 4
, 2号
巻
9
試行に関する実践的研究地学教育 4
【キーワード】中学校天文天体モデ、ル天球モデ、ル自転公転年周運動
【要旨】
中学校理科天体に関する 指導内容には,空間認識 ,特に天体聞の相対関係 がいろいろと取り上げら れ
ているが,生徒にとっては理解の困難なところである。
そこで,これらの天体に関する 4種の主体モデルとワークシートを作成し,試行と評価を行った。 1校では
その有効性は検証されたものの,他の 1校では,有効性は 1項目目のみで,他の項目 では低下もみられ,生徒
の実態に合わせた指導展開が必要で、あると論じた。
iGOTO
k
o
a
iARAI. KyokoNAGAHARA,N
h
s
a
d
a
iTUTIDA. TakeoKANEKO. T
h
s
o
t
a
a
ManabuKOBAYASHI. S
fLower
so
l
a
i
r
e
t
a
lM
a
c
i
m
o
n
o
r
o
t
s
fA
lo
a
i
r
yonSomeDevelopmentsandT
d
u
t
lS
a
c
i
t
c
a
r
andKimikoSAGAW A:A P
.
6
9
9
,1
0
2), 49∼6
9(
,4
.
i
c
.EarthS
t
a
c
u
d
.E
e
c
n
e
i
c
SecondaryS
地 学 教 育 第4
9
巻 第 2号(通巻第2
4
1号
) 6
1∼ 7
6ペ ー ジ
1
9
9
6
年 3月
資料
古流系解析からみた地質学(堆積学)及び地学教育研究史
∼その 4
. ソールマーク∼
長浜春夫 1 ・長沼幸男 2 .照井一明 3
1
. ソールマークとは
本稿は,当該シリーズの最終をなすもので,ソールマ
ークによる古流系解析と,全体を通じてまとめておきた
2
. ソールマークの研究史の概要と文献リスト
い事項を記述する。
3
. 地学教育面からみたソールマークの研究小史
なお,標題に係る論文の全体構成を下に示す。
I はじめに
四
I 礁(g
r
a
v
e
l)による古流系解析
3
. 地学教育面からみた磯・喋岩の研究小史
皿
その 1 ---−ーーー四ーーー
スランプ構造(s
l
u
m
p
i
n
gs
t
r
u
c
t
u
r
e)による古流系解
ソールマークとは,砂岩や喋質岩の下底面(s
o
l
e)に
見られる堆積時の様々な痕跡で,流痕・荷重痕・生痕な
どがある。
このうち流痕は,砂や礁を運搬してきた水流が,水底
の泥の表面の一部をえぐり取ったり,こすり傷をつけた
析
跡である。したがって,これらえぐり跡やこすり跡の延
しスランプ構造とは
町
ソールマーク( solemark)による古流系解析
1.ソールマークとは
1
. 礁による古流系の解析とは
2
. 醗・磯岩の研究史の概要と文献リスト
ーーーーーーーーーーー以上
∼
E おわりに
2
. スランプ構造の研究史の概要と文献リスト
びの方向を測定することによって,流痕を形成した古水
3
. 地学教育面からみたスランプ構造の研究小史
流の方向文は方位を知ることができる。流痕の代表種と
漣痕(r
i
p
p
l
emark)による古流系解析
してブルート・キャスト(写真 6)とグループ・キャス
1
. 漣痕とは
ト
カ2ある。
2
. 漣痕の研究史の概要と文献リスト
2
. ソールマークの研究史の概要と文献リスト
3
. 地学教育面からみた漣痕の研究小史
ーーーーーーーーーーー以上
その 2 −ーーーーーーーーー−
v 斜層理(diagonalbedding)による古流系解析
自然科学,とりわけ野外の事物・事象を対象とした研
究はどの分野も記載から始まったが,ソールマークの研
究も例外ではない。我が国でソールマークに初めて着目
1
. 斜層理とは
したのは甲藤( 1952)であり,これに H
a
t
a
ia
n
dFunayama
2
. 斜層理の研究史の概要と文献リスト
(
1
9
5
6)や A
r
a
i(
1
9
5
7a, b)が続いた。彼らは,その後
3
. 地学教育面からみた斜層理の研究小史
も独自の立場からソールマークの詳細な記載を論文に著
V
I パーティング線構造(p
a
r
t
i
n
gl
i
n
e
a
t
i
o
n)による古流
し(K
a
t
t
o
,1959,H
a
t
a
ia
n
dFunayama,1
9
5
7
,A
r
a
i
,
1
9
5
8
)
,
その功績によって, 1950
年代のうちに中・古生層及び第
系解析
しパーティング線構造どは
三紀層のいずれからもソールマークが報じられることと
2
. パーティング線構造の研究史の概要と文献リスト
なり,以後のソールマーク研究の礁を築いた。
3
. 地学教育面からみたノミーティング線構造の研究小
・ーーーー田ーー・以上
さて,ソールマークが示す流向を初めて測定したのは
松田(1958)である。彼は,フォッサ・マグナの富土川
史
その 3 (前号)
・ーーーーー司ー−
V
I
I ソールマーク(s
o
l
emark)による古流系解析
大同建設工業株式会社(元地質調査所)
l
2大宮市立少年自然の家
地域の第三系において,ソールマークによる古流系と喋
種検討の結果を総合し,砕屑物の供給地を求めるという
画期的な研究を行った。これ以後,第三系のブリッシュ
型砂泥互層中のソールマークを対象に,累層を単位とし
3
た古流系解析が急速に進展した。 1960年代から 70年代の
1
9
9
5年 7月2
1日受付 1
9
9
6年 1月2
0日受理
初めは,その黄金時代と言ってよいであろう。その中に
岩手県立総合教育センター
〔地学教育
)
2
一( 2
2
6
藤( 1964),単層オーダーでソールマークの流向解析を
,85-90.
7
.
o
,n
.
t
s
i
.H
t
a
.ChichibuMus.N
l
l
u
B
e
h
ft
so
e
r
u
t
c
u
r
t
ys
r
a
t
n
e
m
i
d
e
es
h
ft
:Typeso
8
5
9
,1
.
]
,
i
a
r
A
行った平山・鈴木( 1968),後生変動のため復元作業が
.
l
b
u
eP
e
l
i
b
.]u
n
a
p
a
,J
e
r
u
t
c
e
f
e
r
aP
m
a
t
i
a
,S
n
i
s
a
uB
b
i
h
c
i
h
C
あって,淡水成層中にソールマークを見出した長浜・佐
難しいとみられていた中生代白亜紀層 においてソールマ
, 224-231.
y
a
d
h
t
r
i
hB
, 60 t
o
t
o
m
i
j
u
.F
f
o
r
Commen. P
5)などの研究は,その
6
9
ークの解析に成功した田中( 1
7:五日市盆地第三紀層中にみられる堆積
6
9
新井重三, 1
後の多くの研究者に重要な示唆を与えた。
7b)は,北海道夕張地域の新第三系
6
9
1
また,長浜 (
.
6
0
1 1
, 8
6号
構造の研究,埼玉大紀要教育学部, 1
f
y System o
r
a
i
t
r
e
, 1960:The T
.
.S
o
n
n
a
dK
n
.a
,]
i
a
r
A
,OOOm)を対象に,厚い累層でも鍵層
川端層(全層厚 4
.
n
a
p
a
lJ
a
r
t
n
e
,C
e
r
u
t
c
e
f
e
r
aP
m
a
t
i
a
,S
n
i
s
a
uB
b
i
h
c
i
h
eC
h
t
を利用することによってかなり効率的に古流系を解析で
,18-59.
.
i
c
.Prom.S
c
o
ρanS
]a
5)は,ソールマークを有す
6
9
きる事例を示し,本座( 1
5:山中地溝帯東部地域におけ
7
9
新井重三・長沼幸男, 1
る砂岩の薄片を検鏡し,砂粒子の配列方向がソールマー
る下部白亜系の堆積学的研究.埼玉大学紀要
クの示す流れの方向と一致することを明らかにした。
.
2
7 3
3号. 1
部(数学・自然科学), 2
9)は,それまで野外及び
6
9
ところで,岡田・有田( 1
9:山口県新第三紀油谷湾層群
8
9
葦津賢一・岡田博有, 1
室内双方の作業を必要としたソールマークの流向解析を
,
巻
6
の堆積学的研究.九州大理研報(地質) .1
すべて野外において終了させることのできるハンティな
1-17.
測定器具を考案した。これは,ソール マークによる古流
教育学
,
l号
2:熊野層群大沼累層中の再堆積醗岩と
8
9
千々和一豊, 1
系解析を身近なものにした点で,教育的価値をも有して
年大会,
9
周囲の岩相について(演旨).日本地質学会8
いると言うことができる。
.
7
0
3
0年以降は,ソールマークから得られた 古
8
9
おおむね 1
e
m
n
o
r
i
v
n
ye
r
a
t
n
e
m
i
d
e
:S
1
8
9
,S.1
a
t
i
m
o
dT
n
.a
.K
a
w
i
j
i
h
C
流系資料を有力な証拠としながら,海 底扇状地や深海底
f
yo
d
u
t
e KumanoGroup (As
h
ft
to
r
a
emainp
h
ft
so
t
n
堆積盆などといった地層の堆積場を明らかにするような
e
h
nt
di
l
e
i
f
l
a
o
eKumanoC
h
ft
so
n
o
i
t
a
m
r
o
yf
r
a
i
t
r
e
eT
h
t
研究が増えている。
,
.
i
c
.Mem.Fac.S
)
t2
r
a
,P
n
a
p
a
tJ
s
e
w
h
t
u
o
,s
a
l
u
s
n
i
n
e
iP
i
K
ソールマーク研究に関する文献は,次のとおり。
e
t
a
r
e
m
o
l
g
n
o
lc
a
n
o
i
t
a
m
r
o
f
a
r
t
n
: Permiani
1
7
9
,M.1
i
h
c
a
d
A
.
l
o
e
G
.
r
u
o
.]
n
a
p
a
lJ
a
r
t
n
e
,c
e
r
u
t
c
e
f
e
r
uP
f
i
,G
o
s
a
i
m
a
tK
a
.
2
8
,471∼4
8
.
o
,n
7
7
.
l
o
,v
αn
ρ
.]a
c
o
S
足立
7:美濃帯の中生代タービダイト砂岩中の
7
9
, 1
守
砕屑性のクロリトイドとその地質学的意義.地質雑,
, 341-352.
, 6号
3巻
8
9:天草御所浦島の白亜系の堆積相(演旨).
8
9
阿南修司, 1
.
0
9
年大会, 2
6
日本地質学会9
0:上部白亜系中部蝦夷層群三笠層の浅海
9
9
安藤寿男, 1
,
, 6号
巻
6
堆積相分布と前進性シーケンス.地質雑, 9
453-469.
安養寺寿樹・丹波地帯研究グループ砕屑岩サプク守ループ,
,281-297.
4
.
o
,n
V
I
X
X
.
l
o
,v
.
/
o
e
.G
.D
r
e
KyushuUniv.S
0:北部フォッサマグナ,中新
9
9
遠藤正孝・立石雅昭, 1
,
6巻
世の難波山海底扇状地の復元.地質雑, 9
,
3号
193-209.
5:松山市東方地域の和泉層群の研究.九
6
9
原田幹彦, 1
州大理学研報(地質学之部),
.
6
5
7 1
3
, 1
, 2号
8巻
sについて
g
n
i
k
r
a
M
e
l
o
原田哲朗, 1965:牟婁層群の S
.
4
5
, 3
号
, 838
1巻
(演旨).地質雑, 7
2:南方陸地ものがたり一幻の黒潮古陸を
7
9
原田哲朗, 1
もとめて.国土と教育,
.
, 2 6
, 5号
2巻
4:牟婁層群の有力向堆積構造と砂粒子の
7
9
原田哲朗, 1
配列(演旨).
.
2
1
1年大会, 2
日本地質学会8
9:和歌山県切目崎
6
9
原田哲朗・志岐常正・徳岡隆夫, 1
1983:福井県名田庄村の砂泥互層(演旨).日本地質
海岸に発達する砂質フリッシュの堆積 構造(その 1)
.
7
4
0年大会, 2
学会9
一内部堆積構造と BO U MAの模式−.和歌山大教育
青山尚友, 1972:宮崎県大堂律の日南層群にみられ る
, 31-36.
9集
紀要(自然科学) .1
.
0
3
29 6
, 6
1号
, 1
8巻
t (短報).地質雑, 7
s
a
ec
t
u
l
f
y
r
a
t
n
e
m
i
d
e
yRemarksonsomes
r
a
n
i
m
i
l
e
r
:P
a
7
5
9
,1
.
]
,
i
a
r
A
e
h
ft
so
n
o
i
t
a
m
r
o
yF
r
a
i
t
r
e
eT
h
nt
di
e
v
r
e
s
b
so
e
r
u
t
c
u
r
t
s
7:紀伊
6
9
原田哲朗・鈴木博之・寺嶋英志・徳岡隆夫, 1
.Chichibu
l
l
u
.B
n
a
p
a
,J
e
r
u
t
c
e
f
e
r
aP
m
a
t
i
a
,S
n
i
s
a
uB
b
i
h
c
i
h
C
2:紀南横島の牟婁
7
9
原田哲朗・立石雅昭・吉村郁夫, 1
,67-84.
.7
o
t.n
s
i
.H
t
a
Mus.N
a
r
i
h
a
k
eA
h
nt
si
e
r
u
t
c
u
r
t
ts
s
a
dc
a
o
: Somel
b
7
5
9
,1
.
,]
i
a
r
A
.
n
a
p
a
,J
e
r
u
t
c
e
f
e
r
aP
m
a
t
i
a
,S
n
i
s
a
uB
b
i
h
c
i
h
,C
n
o
i
t
a
m
r
o
F
半島四万十累帯の研究一本宮町・中辺 路町付近の牟婁
.
, 1- 9
, 6号
1巻
層群一.地球科学, 2
層群中に発達する堆積構造について(演旨).
日本地
.
5
8
年大会, 1
9
質学会7
0:南方陸地問題.
7
9
原田哲朗・徳岡隆夫・鈴木博之, 1
,
9巻
4
(23)-63
〕
6
9
9
, 1
2号
島弧と海洋(東海大学出版会) '31-40.
e
m
i
d
e
es
h
:Remarksont
6
5
9
,Y.1
a
m
a
y
a
n
u
dF
n
.a
,K
i
a
t
a
H
e
n
i
r
a
rMiocenem
e
d
l
eO
h
nt
di
e
v
r
e
s
b
so
e
r
u
t
c
u
r
t
ys
r
a
t
n
i
h
s
i
dN
n
n Nishi-Murayama a
di
e
p
o
l
e
v
e
nd
o
i
t
a
m
r
o
f
,
u
h
s
n
o
H
t
s
a
e
h
t
r
o
.N
e
r
u
t
c
e
f
e
r
aP
t
a
g
a
m
a
.Y
s
t
c
i
r
t
s
i
d
a
m
a
t
i
O
.139-144.
6
2
7
.
o
,n
2
6
.
l
o
an.v
ρ
.]a
c
o
.S
l
o
e
.G
r
u
o
f
.
n
a
p
a
J
eMiocene
h
nt
ti
s
a
:Loadc
7
5
9
1
.
,Y.
a
m
a
y
a
n
u
dF
n
.a
,K
i
a
t
a
H
a
t
a
g
a
m
a
eY
h
ft
no
i
g
r
a
nm
r
e
t
s
e
,w
n
o
i
t
a
m
r
o
oF
i
h
s
a
r
i
H
o Ho-on Kai
t
i
a
.S
n
a
p
a
,J
e
r
u
t
c
e
f
e
r
aP
t
a
g
a
m
a
,Y
n
i
s
a
B
5:音無川ムロ層の層序
7
9
はてなし団体研究グループ, 1
, 855-870.
2号
, 1
2巻
統古丹別層一.地質雑, 9
保柳康一・三戸望・吉岡正俊・宮坂省吾・渡辺寧・
松井
5:石狩一天塩帯南部の中新統層序と堆
8
9
, 1
愈
,
巻
9
積環境一受乞層海底扇状地の復元.地球科学, 3
, 393-405.
6号
5:大阪南部の泉南酸性火砕
6
9
市川浩一郎・大橋邦宏, 1
内書,
1-19.
2:三国山付近の和泉層群の堆積学的研究
8
9
井宮裕, 1
.
6
6
7 1
5
, 1
9号
と構造.地団研専報, 1
1:北九州・芦屋地域に分布する漸新統芦
9
9
早坂竜児, 1
,
, 8号
屋層群の堆積相と堆積環境.地質雑, 97巻
.
4
0
年大会, 3
9
(演旨).日本地質学会8
4:和泉山脈三国山付近の和泉層群の堆積
8
9
井宮裕, 1
.
7
1
1年大会, 2
学的研究(演旨).日本地質学会9
.
9
1
7 6
0
6
4:山口県北西部特牛地域に分布する漸新
9
9
早坂竜児, 1
統日置層群の堆積環境と “芦屋動物群”の古生態 .地
5:層状チャートの堆積構造による古流向解析の試
7
9
1
4:丹
7
9
井本伸広・清水大吉郎・志岐常正・吉田光広, 1
につ
見出されたソールマーク
波地帯の層状チャートに
, 19-26.
4号
いて.京都教育大紀要, B, 4
.
2
7 5
, 3
0号
, 1
0巻
月報, 2
5:フリッシュ型砂泥互層を構
6
9
平山次郎・鈴木尉元, 1
,
巻
6
成する単層の形態と組織について.地調月報, 1
猪問明俊・城戸秀夫・藤岡展介・笹川清一・森田謙宏,
1969:中越における椎谷層一 西山層の古流系の研究
,
4巻
(演旨).石油技誌, 3
.
5
1 1
8:単層の解析ーその実際と堆
6
9
平山次郎・鈴木尉元, 1
, 43, 2号
2巻
積学的意義について一.地球科学, 2
.
8
' 2
4号
9:新潟県西山・中央油帯にみられる堆積
7
9
入野寛彦, 1
.
0
1
6年大会, 2
構造(演旨).日本地質学会8
9:タービダイト中の砂粒の方向.地質雑,
6
9
石田財司, 1
.
2
6
2:タービダイトの立体モデル
7
9
平山次郎・中嶋輝允, 1
−房総半島に分布するフ リッシュの堆積学的研究 (そ
.
1
8
9年大会, 1
の 5)一(演旨).日本地質学会7
1:紀伊半島東南部の熊野層群の地質と堆
8
9
久富邦彦, 1
,
7巻
積.地質雑, 8
井本伸広・福富真名井・磯和利憲・瀬野薫・吉水一郎,
.
2
7
2年大会, 2
み(演旨). 日本地質学会8
, 331-347.
5号
9:フリッシュ型砂
6
9
平山次郎・藤井敬三・中嶋輝允, 1
泥互層を構成する砂岩単 層の粒度組成について. 地調
,
2号
, 509-525.
7号
2年年会地質見学案
岩類と和泉層群. 日本地質学会第 7
,11-15.
6
2
.
o
,n
.
l
l
u
.B
s
e
Mus.R
,
0巻
0
質雑, 1
,
5巻
9
6:海底チャネルによるタービ
8
9
保柳康一・大上拓男, 1
ダイトと関連粗粒岩の形 成一中央北海道・中部中 新
, 157-174.
3号
tの砂岩におけ
i
s
o
p
e
td
n
e
r
r
u
yc
t
i
d
i
b
r
u
4:T
6
9
本座祭ー, 1
,
る穆透率の方位性(演旨).石油技誌, 29巻
,
4号
.
5
9
1
5:新潟県東頚城郡北部地域の椎谷期一西
6
9
本座栄一, 1
山期の砂岩の発達および その石油地質学的考察ー そ
eometry,堆積環境およびその成 因
の 1 :砂岩体の g
,
0巻
一.石油技誌, 3
, 86-93.
2号
e
h
nt
si
e
t
a
r
e
m
o
l
g
n
o
lc
l
i
f
l
e
n
n
a
h
. 1987 : C
.
,K
i
g
a
n
a
y
o
H
n
r
e
h
t
r
o
, N
n
o
i
t
a
m
r
o
u F
s
t
e
b
m
a
t
o
e Miocene K
l
d
d
i
M
.
r
e
,S
.
v
i
n
,HokkaidoU
.
i
c
.S
e
a
.F
r
u
o
.]
n
a
p
a
.J
o
d
i
a
k
k
o
H
.277-296.
2
.
o
,n
2
2
.
l
o
,v
V
I
9:堆積と前進に伴うターピダイトの岩相
8
9
保柳康一, 1
変化一中部北海道・中部中新統古丹別層−.地質雑,
.
2
4
7 5
3
, 5
0号
, 1
5巻
7
i
h
s
o
i
m
a
m
nA
)i
e
n
e
c
o
E
n(
o
i
t
a
m
r
o
:WanoF
9
6
9
,S.1
a
d
i
h
s
I
.
o
.n
5
7
.
l
o
.v
n
a
ρ
.]a
c
o
.S
l
o
e
.G
r
u
o
.]
s
d
n
a
l
s
.RyukyuI
a
m
.141-156.
5
9:紀伊
7
9
石上知良・紀州四万十帯団体研究グループ, 1
半島南部海岸地域,見老 津一日置川聞の牟婁層群 につ
.
8
2
年大会, 1
6
いて(演旨).日本地質学会 8
5:舞鶴市付近の舞鶴層群(上部二畳系)
6
9
議見博, 1
,
, 839号
1巻
に見られるソール・マーク.地質雑' 7
.
8
1
413 4
e
h
nt
di
e
v
r
e
s
b
so
e
r
u
t
c
u
r
t
ys
r
a
t
n
e
m
i
d
e
. 1962: S
,J
i
a
w
I
.
n
a
p
a
tJ
s
a
e
h
t
r
o
.N
e
r
u
t
c
e
f
e
r
eP
t
a
w
,I
n
o
i
t
a
m
r
o
iF
m
u
z
i
a
n
a
H
.
5
.
o
.N
4
3
.
l
o
GeoU. v
.(
r
e
. TohokuUniv. 2 S
ρt
. Re
i
c
S
279-292.
岩田尊人'
4:徳島県上那賀町・海南町付近の四万十
8
9
1
1年大会,
累層群の層序・構造(演旨).日本地質学会9
.
5
6
1
1:信越地向斜の古流系と古地
7
9
影山邦夫・鈴木尉元, 1
6
4
一( 2
4
)
〔地学教育
理.地調報告, 2
50号
, 2
85 3
0
6
.
君波和雄・紺谷吉弘, 1
9
8
3:常日帯佐呂間層群の堆積学
影山邦夫・鈴木尉元・平山次郎, 1
9
7
1:新潟堆積盆地西
的研究.地球科学, 3
7巻
,
部の中新・鮮新統の砂岩の堆積過程について(予報).
君波和雄・高橋功一・間庭
地調月報, 2
2巻
,
2号
,
1- 8
.
鎌田耕太郎, 1
9
8
3:宮城県登米地域の稲井層群の層序一
とくに大沢層の海底地とり堆積物について−.地球科
学
, 3
7巻
,
3号
, 1
4
7-161.
1号
, 38-47.
賢
, 1
9
7
8:北海道の白亜系
ーエゾ層群と根室層群−.地図研専報, 2
1号
, 111-
1
2
6
.
木村公志, 1
9
8
0:高知県土佐清水市南西部の四万十帯白
亜系(演旨).日本地質学8
7年大会, 7
7
.
鎌田耕太郎, 1
9
8
4:南部北上山地宮城県津谷地域の中部
木村公志, 1
9
8
5:四国南西部の第三系清水層および三崎
三畳系風越層の堆積環境.地質雑, 90巻
, 1
2号
, 875
層の層序および堆積相.地質雑, 9
1巻
, 1
2号
, 815
-888.
8
3
1
.
鎌田雅道, 1
9
7
8:九頭竜川上流域の手取層群の堆積学的
K
i
m
u
r
a
,T
.
,1
9
6
6
:T
h
i
c
k
n
e
s
sd
i
s
t
r
i
b
u
t
i
o
no
fs
a
n
d
s
t
o
n
eb
e
d
s
研究一特に醗種構成および岩相の累重様式について
a
n
dc
y
c
l
i
cs
e
d
i
m
e
n
t
a
t
i
o
ni
nt
h
et
u
r
b
i
d
i
t
es
e
q
u
e
n
c
e
sa
t
一(演旨).日本地質学会8
5年大会, 1
3
1
.
掃部満・加藤進・生路幸生, 1
9
9
2:桂根層の堆積期
環境.地質学論集, 3
7号
, 239-248.
蟹江康光, 1
9
6
9:三浦半島,佐島の北方,秋谷の第三系
にみられる堆積構造.横須賀博研報(自然科学) ' 1
5
号
, 3
7 4
3
.
1-14.
菅野三郎・清塚康彦, 1
9
7
6:川端層の堆積構造と堆積物
(演旨).日本地質学会8
3年大会, 3
2
6
.
甲藤次郎, 1
9
5
2:四国外帯の時代未詳層群に関する研究
第 3報
高知県幡多郡清水町及び三崎町付近に於け
る新観察一(其のー)特に地層面の形態について
〔附〕その他の地域で観察される 2
, 3の地層面につ
いて.高知大学術研報(自然科学 I)' l巻
, 1
1号
.
1-8
.
K
a
t
t
o
,]
.
,1
9
5
9
:M
a
r
k
i
n
g
s on t
h
es
t
r
a
t
i
f
i
c
a
t
i
o
ns
u
r
f
a
c
e
.
Re
ρt
.KochiU
n
i
v
.
,v
o
l
.
8
,n
o
.
2
6
,1
9
.
甲藤次郎・有田正史, 1
9
6
5:室戸半島の地質(その 1).
高知大学術研報(自然、科学 I),1
5巻
, 59-63.
K
i
m
i
n
a
m
i
,K
.
,1975:S
e
d
i
m
e
n
t
o
l
o
g
yo
ft
h
eNemuroGroup
(
P
a
r
t1
)
.]
o
u
r
.G
e
o
l
.S
o
c
. ]a
ρa
n
.v
o
l
.
8
1
,n
o
.
4
, 2152
3
2
.
君波和雄, 1
9
7
5:根室層群の堆積学的研究(その 3)
一下部厚岸部層の堆積作用について一.地質雑, 8
1
巻
,
1
2号
, 755-768.
君波和雄, 1
9
7
6:根室層群の堆積学的研究(その 4)
一下部厚岸部層から中部厚岸部層にかけての後背地の
変化について−.地質雑, 8
2巻
, 1
2号
, 773-782.
K
i
m
i
n
a
m
i
,K
.a
n
dK
o
n
t
a
n
i
,Y
.
,1979:P
r
e
C
r
e
t
a
c
e
o
u
sp
a
l
e
o
c
u
r
r
e
n
t
so
fn
o
r
t
h
e
a
s
t
e
r
nH
i
d
a
k
aB
e
l
t
.H
o
k
k
a
i
d
o
,J
a
p
a
n
.
]
o
u
r
.F
a
e
.S
c
i
.HokkaidoU
n
i
v
.
,S
e
r
.I
V
,n
o
.
1
9
, 179-
1
8
8
.
紀州四万十帯団体研究グループ, 1
9
6
8:紀伊半島四万十
累帯の研究(その 2)
研究の現状と南方陸地の存在
に関する一討論一.地球科学, 2
2
巻
, 5号
, 224-231.
紀州四万十帯団体研究グループ, 1
9
6
9:紀伊半島南部海
菅野三郎・新井重三, 1
9
6
4:五日市盆地の第三系につい
て.秩父自然、科博研報, 1
2号
,
twol
o
c
a
l
i
t
e
si
nJ
a
p
a
n
.B
u
l
l
.E
a
r
t
h
q
.R
e
s
.I
n
s
t
.
,v
o
l
.
4
4
,
561-607.
岸地域の層序と構造一紀伊半島四万十累帯の研究(そ
の 3)一.和歌山大教育紀要(自然科学) ' 1
9集
, 1
9
2
9
.
紀州四万十帯団体研究グループ, 1
9
7
0:紀伊半島南部海
岸地域の牟婁層群の堆積学的・古生物学的研究一紀伊
半島四万十累帯の研究(その 4)一.和歌山大教育紀
要(自然科学入 2
0
集
, 75-102.
紀州四万十帯団体研究グループ, 1
9
7
5:四万十地向斜の
発達史.地図研専報, 1
9号
, 1
4
3 1
5
6
.
K
i
t
a
m
u
r
a
, N.
.
1
9
6
1
:S
o
l
em
a
r
k
i
n
g
si
nt
h
eT
a
i
s
h
u Group
d
e
v
e
l
o
p
e
da
r
o
u
n
dM
i
t
s
u
s
h
i
m
ac
h
o
,T
s
u
s
h
i
m
aI
s
l
a
n
d
s
.
J
a
p
a
n
.S
c
i
. Re
ρ
.Tohohu Univ. 2 S
e
r
.(
G
e
o
l
.
)
,v
o
l
.
3
3
,
n
o
.
l
,105-114.
近藤直門・足立守, 1
9
7
5:犬山市北方の中生層ーと
くに坂祝喋岩について一.地質雑, 8
1巻
,
6号
, 373
3
8
6
.
久保誠二, 1
9
6
8:群馬県沼田盆地に分布する礁層および
湖成層とその堆積構造.地質雑, 74巻
, 1
0号
, 499-
5
0
9
.
久保誠二・角田寛子, 1
9
7
0:群馬県南西部に分布する神
戸砂泥互層の砂岩.地質雑, 7
6巻
,
7号
, 3
37 3
4
6
.
久保誠二・角田寛子, 1
9
7
3:群馬県高崎市西方に分布す
る板鼻層の堆積サイクル.地質雑, 79巻
, 1
0号
, 687
6
9
7
.
公文富士夫・井内美郎, 1
9
7
3:室戸半島東南部の四万十
帯.四万十地向斜シンポジウム論文集, 49-56.
公文富士夫・井内美郎, 1
9
7
6:室戸半島北東部,徳島県
,
9巻
4
(25)-65
6〕
9
9
, 1
2号
宍喰町周辺の四万 十層群古第三系一 層位学的・堆積
, 383-394.
, 6号
2巻
学的検討一.地質雑, 8
2:紀伊半島南部海岸地域牟婁層群のアリ
7
9
黒川和美, 1
,
巻
6
ッシュに見られる単層内部堆積構造.地球科学, 2
9:琉球・九州四万十帯南帯フ
8
9
帥場敬・坂井卓, 1
リッシュ相の堆積シ ステム(演旨).日 本地質学会 96
3:小仏層群の層序学的ならびに堆積学的
7
9
牧野泰彦, 1
, 299-308.
, 4号
9巻
研究.地質雑, 7
8:根室層群内のー砂岩部層について(演
7
9
, 1
賢
.
9
9
5年大会, 1
. 日本地質学会8
)
旨
8:富士川地域北部第三系の摺曲形成史.
5
9
松田時彦, 1
, 325-345.
, 754号
4巻
地質雑, 6
8:北海道富良野地区白亜系に
6
9
松本達郎・岡田博有, 1
.
4
, 9
, 2号
4巻
ついての新知見(演旨).地質雑, 7
0:新潟
7
9
昂・影山邦夫・鈴木尉元・平山次郎, 1
堆積盆地の構造地質 学的研究(その 4)一堆積構造一
.
2
9
7年大会, 1
(演旨).日本地質学会7
宮本隆実, 1976::和歌山県有田川流域の白亜系の研究
層について(演旨) .日本地質学会 83
1)四万十帯寺村l
(
.
4
年大会, 5
宮坂省吾・紺谷吉 弘・君波和雄・木 村学・保柳康一・
4:北部日高帯北
8
9
, 1
高橋功二・山口昇一 ・松井 愈
,
巻
8
見滝の上地域における中新世造構史.地球科学, 3
.
1
3
9 1
1
2号. 1
3:山陰西部の都野津層上部に
9
9
水野篤行・武智賢樹, 1
見られる土石流堆積物とその意義(短報).地質雑,
,
6巻
地質雑, 7
.
9
, 8
2号
968:種子島にみられる逆転層(演旨).地
長浜春夫, 1
.
0
9 7
, 6
9号
3
流向.地調月報, 2
:白亜紀銚子層の古
2
7
9
長浜春夫, 1
.
9
1 2
1号. 2
, 1
巻
y
r
a
t
n
e
m
i
d
e
rs
o
,akeyf
s
t
n
e
r
r
u
c
o
e
l
a
:P
6
7
9
,H.1
a
m
a
h
a
g
a
N
,151& 2
.
s
o
,n
3
.
l
o
,v
r
e
t
t
e
l
s
w
e
.CCOPN
s
i
s
y
l
a
n
na
i
s
a
b
.
9
1
983:長崎県対馬の古地理(演旨).日本地
長浜春夫. 1
.
3
4
年大会, 2
0
質学会9
9:対馬対州層群中の赤色喋岩
7
9
長浜春夫・章基弘 , 1
の供給源(韓国白亜系の関係)(演旨).地調月報, 30
,
巻
, 261-262.
4号
長浜春夫・広川
0:紀伊由良東方の地質一特に仏像構造線
7
9
両角芳郎, 1
付近の日高川層群について−.大阪市立自然、科博業績,
8:堆積構造からみ
6
9
治・遠田朝子, 1
た古流系の研究史一付古流向図と堆積構造の写真一.
, 1-17.
, l号
9巻
地調月報, 1
:DAG
6
6
9
,1
.
,S
o
t
a
dS
n
.a
,C
o
n
,O
.
,H
i
m
o
s
,I
.
,H
a
m
a
h
a
g
a
N
g
n
i
t
c
e
t
e
rd
o
GERBLADESTRUCTURE-Anewmethodf
.
c
o
.S
/
o
e
.G
r
u
.]o
e
n
o
t
s
t
l
i
fs
to
n
e
r
r
u
lc
a
n
o
i
t
i
s
o
p
e
fd
eo
n
i
l
,531-540.
1
1
.
o
,n
2
7
.
l
o
.v
η
α
ρ
]a
3:対馬鹿見地域に
7
9
長浜春夫・長沼幸男・西川正己, 1
みられる対州層群のスランプ。構造(演旨).日本地質
.
6
2
0年大会, 1
学 会8
長浜春夫・坂井
, 403-406.
, 5号
9巻
9
2:鹿児島県屋久島の西万十累
7
9
, 1
卓
,
, 8号
巻
3
層群の堆積構造.地調月報, 2
長浜春夫・佐藤
1-11.
4:佐世保炭田の淡水成層大屋
6
9
, 1
茂
s (短報).
t
s
a
ec
v
o
o
r
eおよび g
t
u
l
層中に見出された f
, 11-18.
3号
2
sfrom
u
m
a
r
e
c
o
n
sI
u
o
e
c
a
t
e
r
: UpperC
0
7
9
,1
.
Morozumi, Y
aMus.
k
a
s
O
.
l
l
u
B
.
a
l
u
s
n
i
n
e
P
i
i
K
e
h
t
f
o
t
l
e
oB
t
n
a
m
i
h
eS
h
t
.
4
,19 2
3
2
.
l
o
,v
.
t
s
i
.H
t
a
N
5:京都市北方雲ヶ畑地域の砂
7
9
1
岩の鉱物組成と古流 向(演旨).日本地 質学会82年 大
武蔵野実・中村雅 利
.
6
6
, 2
会
5:斜層理からみた北西九州第三紀層の堆
6
9
長浜春夫, 1
,
1号
1
積.地調報告, 2
討論会資料) ' 159-163.
,
巻
9
調月報, 1
.
8
8
年大会, 2
三梨
7d :堆積構造からみた古流系の研究史.
6
9
長浜春夫, 1
7年学術大会
6
9
堆積学に関する諸問 題(日本地質学会 1
970:天草上島にみられる古流系(演旨).
長浜春夫, 1
, 235-242.
6号
間庭
暦記念論文集, 135-147.
1-65.
967a :壱岐島勝本層の古流系(演旨).地
長浜春夫, 1
.
4
2
, 1
, 2号
3巻
質雑, 7
,
I!端層の古流向.地調月報, 18巻
7b :J
6
9
長浜春夫, 1
.
2
7
7 2
6
, 2
4号
7c :対州層群の古流系.佐々保雄教授還
6
9
長浜春夫, 1
.
7
3
, 536 5
, 829号
0巻
地質雑, 7
8:埼玉県寄居町南方,栃谷層
7
9
長沼幸男・加藤尚裕, 1
年
5
(跡倉層相当層)の古流向(演旨).日本地質学会8
.
4
0
大会, 2
1:島根県中部,“大田湾入部”
8
9
長沼幸男・長浜春夫, 1
南縁の波多層の古流 向(演旨).日本地 質学会 88年 大
.
0
4
, 2
会
t
n
e
r
r
u
967:いわゆる難波山層 にみられる c
, 1
聡
.
3
0
, 1
, 2号
3巻
nについて(演旨).地質雑, 7
o
i
t
c
e
r
i
d
4:和歌山
7
9
中屋志津男・紀州四万十帯団研グループ, 1
永田
県南部海岸地域(里野一見老津間)の牟婁層群(演旨).
.
9
2
1年大会, 1
日本地質学会8
七山
9:日高帯中の
8
9
太・大和田正明・小山内康人, 1
66-(26)
〔地学教育
中の川層群の形成場解明に関する 2' 3の新知見(演
旨).日本地質学会9
6年大会, 1
6
2
.
西日彰一・津田禾粒・長谷川義行・永田
聡・篠原興弥,
1
9
6
6:し、わゆる難波山層の堆積構造一いわゆる難波山
層に関する研究(その 2)一.新潟大地 質鉱物教室研
報
,
l号
, 1
5 2
0
.
N
i
s
h
i
,
H
.
,1
9
8
5
:L
i
t
h
o
a
n
db
i
o
s
t
r
a
t
i
g
r
a
p
h
yo
ft
h
eO
l
i
g
o
c
e
n
e
Miocene N
i
c
h
i
n
a
n Groupi
nt
h
eM
i
y
a
z
a
k
iP
r
e
f
e
c
t
u
r
e
,
K
y
u
s
h
u
. Mem.Fae. S
c
i
.
, KyushuU
n
i
v
.
,S
e
r
.D
.G
e
o
l
.
,
v
o
l
.
X
X
V
,n
o
.
3
,289-317.
系.早稲田大教育学術研究一生物学・地学篇−. 2
0号
,
13-27.
坂
育学術研究一生物・地学編一, 2
3号
, 9-26.
坂幸恭, 1
9
8
0:埼玉県山中地溝帯の白亜系,三山層に
みられる流痕( その 2,すすき川流域の s
3層).早稲
田大教育学術研究一生物・地学編一, 2
9号
, 13-35.
坂幸恭・小泉潔, 1
9
7
7:山中地溝帯東部の白亜系,
三山層の層序と古流系一古流系復元に関する問題点.
西村年晴, 1
9
8
4:四国西部の上部白亜系和泉層群の堆積
盆解析.地質雑, 9
0巻
,
3号
, 157-174.
幸恭, 1
9
7
4:埼玉県山中地溝帯の白亜系・三山層に
みられる流痕( その I,すすき川流域).早稲田大教
地質雑, 8
3巻
,
坂
5号
, 289-300.
幸恭・山崎秀次・渡辺拓美・長沼幸男・新井重三,
西脇二一, 1
9
7
4:淡路島南西部の和泉層群について(演
1973:山中地溝帯( 埼玉県側)三山 層の古流系(演
旨).日本地質学会8
1年大会, 1
5
5
.
野中孝彦・卯田 強・立石雅昭, 1
9
8
2:川端層の堆積相
と古流向(演旨).日本地質学会89
年大会, 2
8
4
.
旨).日本地質学会8
0
年大会, 1
2
1
.
佐々木清隆・牛島信義, 1
9
6
6:新潟県東山油帯の椎谷層
および西山層に 発達する級化砂 岩の堆積学的研 究.岩
岡田博有・ McD.W
h
i
t
a
k
e
r
,J
.H
.
.1974:種子島の四万十
層群(演旨).日本地質学会8
1年大会, 2
0
1
.
岡田博有・有田正史, 1
9
6
9:古流系測定器具の新考案と
古流系測定の二・三の問題.地質雑, 7
2
巻
, 5
71-577.
岡田博有・柴田秀道・辰巳洋治郎・鍋倉直哉, 1
9
7
1:対
馬北部の地質.鹿児島大理報, 2
0号
, 13-31.
O
k
a
d
a
,H
.
,T
a
r
d
u
n
o
,]
.A
.
,N
a
k
a
s
e
k
o
,K
.
,N
i
s
h
i
m
u
r
a
,A
.a
n
d
S
l
i
t
e
r
, W.V
.
,1
9
9
1
:R
e
e
x
a
m
i
n
a
t
i
o
no
ft
h
ea
g
eo
ft
h
e
u
p
p
e
r
m
o
s
ts
e
q
u
e
n
c
eo
ft
h
eS
o
r
a
c
h
i Group i
ni
t
st
y
p
e
a
r
e
a
,H
o
k
k
a
i
d
o
,J
a
p
a
n
. Mem.Fae.S
c
i
.
,KyushuU
n
i
v
.
,
鉱
, 5
6巻
,
佐藤
4号
, 1
6
1 1
8
2
.
浩
, 1
9
6
9:南部北上山地,宮城県登米町周辺の二
畳系の層位学的研究.地質雑, 7
5
巻
, 1
1号
, 555-570.
沢田秀穂・喜多河庸二, 1
9
6
1:5万分の l地質図幅「仁
位」および同説明書.地質調査所, 1-37.
S
e
k
i
y
a
m
a
,S
.
,S
a
t
o
,T
.
,M
a
s
u
d
a
,F
.a
n
dM
a
t
s
u
k
a
w
a
,M
.
,
1
9
8
4
:O
b
l
i
q
u
e
s
l
i
pb
a
s
i
na
sa
no
r
i
g
i
no
ft
h
eS
a
n
c
h
u
Graben i
nK
a
n
t
oM
o
u
n
t
a
i
n
s
. Ann.Re
か
, I
n
s
t
.G
e
o
s
c
i
.
,
U
n
i
v
.Tsukub
α
.n
o
.
1
0
,1
13-116.
S
h
i
b
a
t
a
,K
.
,A
d
a
c
h
i
,M.a
n
dM
i
z
u
t
a
n
i
,S
.
,1
9
7
1
: Precam
S
e
r
.D
.EarthP
l
a
n
e
t
.S
c
i
.
,v
o
l
.
X
X
V
I
I
,n
o
.
I
.1
1
3
.
斎藤克栄・岡田 博有・孔柴世, 1
9
7
8:古海底谷のー産
状一中新世古丹 別層(北海道) の例(演旨). 日本
b
r
i
a
nr
o
c
k
si
nPermianc
o
n
g
l
o
m
e
r
a
t
efromc
e
n
t
r
a
lJ
a
p
a
n
.
]
o
u
r
.G
e
o
l
.S
o
c
.]a
ρa
n
.v
o
l
.
7
7
,n
o
.
8
,507∼ 5
1
4
.
志岐常正・山崎貞治, 1
9
8
9:津波堆積物一 醗浦醗岩層
地質学会8
5
年大会, 1
9
6
.
S
a
i
t
o
,Y
.
,1
9
6
2
:Ani
n
t
e
r
e
s
t
i
n
gs
o
l
em
a
r
k
i
n
go
b
s
e
r
v
e
don
を中心にー(演旨).日本地質学会9
6年大会, 3
1
2
.
篠原興弥, 1
9
6
7:新潟県東頚城地方の上部中新統にみら
o
v
e
r
t
u
r
n
e
ds
a
n
d
s
t
o
n
el
a
y
e
r
so
ft
h
eA
o
k
iF
o
r
m
a
t
i
o
n
(
N
e
o
g
e
n
e
)i
nI
k
u
s
a
k
am
u
r
a
,H
i
g
a
s
h
i
C
h
i
k
u
m
a
g
u
n
,Nagano
P
r
e
f
e
c
t
u
r
e
,J
a
p
a
n
.]
o
u
r
.F
a
e
.E
d
u
c
.
,S
h
i
n
s
h
uU
n
i
v
.
,n
o
.
1
2
,161-163.
坂井卓・森山克郎・黒木慎二郎・徐相建, 1
9
9
2:北
部九州非海成漸 新統津屋崎層中 の珪化木層の起 源.九
州大理研報(地球惑星) . 1
7巻
,
3号
, 67-82.
坂本隆彦, 1
9
7
5:紀伊半島四万十帯日高川層群のグレイ
ンオリエンテーションについて(演旨).日本地質学
会8
2
年大会, 2
6
2
.
坂本隆彦・紀州四万十帯団体研究ク守ループ, 1
9
7
7:紀伊
半島中央部日高 川層群の堆積学 的研究(演旨) .日本
地質学会8
4年大会, 3
3
0
.
坂
幸恭, 1
9
7
1:三重県南島町藤坂に沿う秩父・四万十
れる c
u
r
r
e
n
td
i
r
e
c
t
i
o
nについて(演旨).地質雑, 73
2号
, 1
0
3
.
巻
,
篠原正男, 1
9
7
7:和泉山脈中東部の和泉層群の堆積相と
堆積場について(演旨).日本地質学会8
4
年大会, 3
2
5
.
白石秀一, 1
9
9
2:姫川中流域の飛騨外縁構造帯一特に,
ジュラ系来馬層群について一.地球科学, 4
6
巻
,
1 2
0
.
l号
,
徐垣, 1
9
8
5:富士川層群身延累層中にみられる古海底
チャネル堆積相とその形成過程.地質雑, 9
1巻
,
2号
,
87-107.
須鎗和己, 1
9
6
5:徳島県東部の和泉層群の堆積構造(演
旨).地質雑, 7
1巻
, 838号
, 3
7
6
.
須鎗和己, 1
9
6
6:阿讃山脈東部の和泉層群の研究(その
1).徳島大教養紀要(自然、科学),
l巻
, 9-18.
(27)-67
〕
6
9
9
, 1
, 2号
9巻
4
須鎗和己・大戸井義美・久米嘉明・近藤和雄・東明省三・
祖父江勝孝・寺戸恒夫・ 坂東
宏・日野雄一郎・細井
8:阿讃山脈東部の和泉層群の研
6
9
英夫・山口昭典, 1
究(その 2).徳島大教養紀要(自然科学),
, 7
2巻
, 13-27.
0号
, 1
1巻
ダイト層.地調月報, 2
h
c
s
y
l
sf
u
o
e
c
a
t
e
r
eC
h
ft
no
o
i
t
a
t
n
e
m
i
d
e
:S
0
7
9
, K.1
a
k
a
n
a
T
.
n
a
p
a
J
,
o
d
i
a
k
k
o
H
,
a
e
r
a
u
s
t
e
b
m
u
h
s
u
k
el
h
nt
ei
c
n
e
u
q
e
s
.
2
0
1
1
6,
3
2
.
o
.n
n
a
.Geo/.Serv.]aρ
ρ
Re
4:和歌山県湯浅地方の白亜紀古流系.地
7
9
田中啓策, 1
.
6
1
0:紀伊半島
7
9
鈴木博之・紀州四万十帯団研グループ, 1
,
5巻
調月報, 2
, 15-28.
3号
7年大会,
南部海岸地域の地質(演旨).日本地質学会7
7:四国西南部宿毛地域の四万十累層群.
7
9
田中啓策, 1
.
4
5
2
.
6
1 4
, 3
, 7号
8巻
地調月報, 2
4:5万
6
9
田中啓策・松野久也・水野篤行・石田正夫, 1
7:北部ブォッサマグナ地域中央部におけ
7
9
鈴木一久, 1
る新第三系,青木・小川・柵累層の古流系と堆積相.
分の l地質図幅「岩見沢」およ び同説明書.北海道開
発庁, 74-78.
, 783-793.
号
2
, 1
3巻
地質雑, 8
9:種子島南部,
7
9
鈴木清史・中世古幸次郎・岡田博有, 1
熊毛層群の層序,構造お よび時代(演旨).日本 地質
.
4
3
6年大会, 1
学会8
0:高知
8
9
平朝彦・田代正之・岡村真・甲藤次郎, 1
県四万十帯の地質とその 起源.四万十帯の地質学 ど古
.
9
8
生物学一甲藤次郎教授還暦記念論文集一, 319 3
0:対州鉱山附近の対州層群に
7
9
高橋 清・松橋秀郎, 1
田中啓策・角
5:北海道北部佐久一音威子府
7
9
靖夫, 1
,
, 4号
巻
6
地域白亜系の古流系.地調月報, 2
1-16.
3:鹿児島県甑島の上部白亜系
7
9
田中啓策・寺岡易司, 1
, 1-28.
, 4号
4巻
姫浦層群.地調月報, 2
9:丹波層群砂岩層の堆積構
6
9
丹波地帯研究グループ, 1
,
巻
5
造(演旨).地質雑, 7
.
8
, 8
2号
みられる流痕について.長崎大教養紀要(自然科学),
3:牟婁層群堆積盆の復元と黒潮古陸問題.
7
9
立石雅昭, 1
.
1
4 9
四万十地向斜シンポジウム論文集, 8
, 41-52.
1巻
1
6:牟婁帯西南部の牟婁層群.地質雑, 82
7
9
立石雅昭, 1
3:羽幌ドーム周辺の古丹別層
8
9
高橋功二・君波和雄, 1
.
1
6
, 250-2
, 5号
7巻
の堆積作用.地球科学, 3
,
巻
.
7
0
, 395 4
6号
7:厚層砂岩の堆積構造一 牟婁層群を例
7
9
立石雅昭, 1
.
8
4
1年大会, 1
様堆積物(演旨).日本地質学会8
.
0
7
4年大会, 1
として一(演旨).日本地質学会8
e
n
i
r
a
m
b
u
s
造−
:牟婁層群中のチャネル構
8
7
9
立石雅昭, 1
5:南部北上牡鹿半島の白亜紀層の堆積.
7
9
滝沢文教, 1
- (演旨).日本地質学会 85年大会,
n
o
i
t
a
t
n
e
m
i
d
e
ns
a
f
4:唐桑・牡鹿の上部ジュラ系ブリッシュ
7
9
滝沢文教, 1
,
6巻
地調月報, 2
,
6号
.
1
1
2
1-39.
6a :唐桑地方上部ジュラ系の堆積相と古
7
9
滝沢文教, 1
.
1
年大会, 4
3
流向(演旨).日本地質学会 8
6b :南部北上牡鹿半島のジュラ系にみら
7
9
滝沢文教, 1
, 625
0号
, 1
2巻
れる河川成堆積サイクル.地質雑, 8
-642.
7:南部北上帯中生代堆積盆に関するこ・
7
9
滝沢文教, 1
, 61-73.
号
0
三の問題.地図研専報, 2
武井明朔・滝沢文教・竹 内敏晴・藤原
,
3巻
地溝帯西域の白亜系.地質雑, 8
7:山中
7
9
, 1
肇
, 95-113.
2号
,
巻
8
2:宇和島地方の白亜紀層.地質雑, 7
7
9
棚部一成, 1
, 177-190.
4号
s
u
o
e
c
a
t
e
r
eC
h
ft
so
e
i
c
a
yf
r
a
t
n
e
m
i
d
e
,1989: S
.
,J
a
k
a
n
a
T
f
tJapan-Anexampleo
s
e
w
h
t
u
o
,S
m
e
t
s
y
es
t
i
d
i
b
r
u
it
m
u
z
I
t
c
e
pt
i
l
s
e
k
i
r
t
ds
e
t
a
g
n
o
l
ne
na
ni
o
i
t
a
t
n
e
m
i
d
e
es
t
i
d
i
b
r
u
t
,1192
.
o
,n
5
9
.
l
o
.v
n
a
ρ
.]a
c
o
.S
/
o
e
.G
r
u
o
.]
n
i
s
a
cb
i
n
o
.
8
2
1
5:和泉山脈中部の和泉層群,とくにその
6
9
田中啓策, 1
, 1-33.
号
2
1
堆積相と堆積輪廻について.地調報告, 2
0:茨城県那珂湊海岸の上部白亜紀タービ
7
9
田中啓策, 1
f
so
i
s
y
l
a
n
na
i
s
a
db
n
ya
g
o
l
o
t
n
e
m
i
d
e
:S
8
7
9
, M.1
i
h
s
i
e
t
a
T
t
s
e
w
h
t
u
o
.S
a
l
u
s
n
i
n
e
iP
i
eK
h
nt
e MuroGroupi
n
e
g
o
e
l
a
P
,
.
l
.Minerα
l
o
e
.G
r
e
,S
.
v
i
n
.KyotoU
i
c
.Mem.Fae.S
n
a
p
a
J
.187-232.
5
4
.
l
o
v
2:牟婁中央
7
9
立石雅昭・紀州四万十帯団研グループ, 1
部将軍川流域の牟婁層群(演旨).日本地質学会 79年
.
2
大会, 6
9:紀伊
7
9
立石雅昭・紀州四万十帯団体研究グループ, 1
半島江住地域の牟婁層群 の層序と構造(演旨). 日本
.
7
2
年大会, 1
6
地質学会8
0:九州大野川盆地附近の白亜紀層,地調
7
9
寺岡易司, 1
,
7号
3
報告, 2
.
4
1 8
寺岡易司・奥村公男・今 井
4:九州耳川流域の
7
9
, 1
功
四万十累層群砂岩一四万 十帯の構造区分に関連し て
−.楠見久先生退官記念 文集, 133-151.
6:清澄層 HK層準フリッシュ型砂泥互 層
7
9
徳橋秀一, 1
の堆積学的研究(その 2) ー砂岩層の堆積機構と堆
.
4
6
57 7
, 7
2号
, 1
2巻
積環境一,地質雑, 8
e
g
r
a
fal
so
i
s
y
l
a
n
la
a
n
o
i
t
n
e
m
i
.S.1979:Threed
i
h
s
a
h
u
k
o
T
6
8
一( 2
8
)
〔地学教育
s
a
n
d
y
f
l
y
s
hb
o
d
y
, Mio-Pliocene K
i
y
o
s
u
m
iF
o
r
m
a
t
i
o
n
,
BosoP
e
n
i
n
s
u
l
a
,J
a
p
a
n
.Mem.F
a
e
.S
c
i
.K
y
o
t
oU
n
i
v
.
,S
e
r
.
G
e
o
/
.M
i
n
e
r
a
l.v
o
l
.
4
6
,1
6
0
.
徳橋秀一, 1
9
9
2a :新潟県東山南部に分布する砂岩の堆
s
t
o
n
eについて(演旨).日本地質学会8
5年大会, 2
0
6
.
山本裕彦, 1
9
7
1:フリッシュ型砂岩層に発達する c
o
n
v
o
l
u
t
el
a
m
i
n
a
t
i
o
nについて,地質雑, 7
7巻
, l号
, 233
6
.
積学的・鉱物学的 研究一海底扇状地 タービダイト砂
山内靖喜・後藤広喜, 1
9
7
1:秩父盆地の新第三系におけ
岩と陸棚タービダイト砂岩の堆積学的関係−.地質雑,
9
8巻
, 4号
, 355-372.
吉松敏隆・県立耐久 高校地学部・紀州四 万十帯団体研究
徳橋秀一, 1
9
9
2b :房総半島上総層群最下部勝浦層ター
ビダイト砂岩の古流向.地質雑, 9
8巻
, 1
0号
, 9439
5
2
.
徳橋秀一・岩坂丈夫, 1
9
7
5:フリッシュ型砂泥互層の面
的単層解析.地球科学, 2
9巻
, 262-274.
徳岡隆夫, 1
9
6
6:和歌山県日置川上流の牟婁層群.地質
雑
, 7
2巻
, 2号
, 53-6
1
.
る古流系.地質雑, 7
7巻
,
l号
, 37-46.
グループ, 1
9
8
1:紀伊半島白馬山脈北方における日高
川帯の層序学的堆積 学的研究(演旨). 日本地質学会
8
8年大会, 1
5
6
.
3
. 地学教育面からみた ソールマークの研究 小史
ソールマークの分類 ・成因を教育的意味 あいを込めて
わかりやすく書き表 した最初は水野( 1
9
6
4)であろう。
彼は,主に紀伊半島 の四万十累層群中に 見られる流痕を
徳岡隆夫, 1
9
7
5:南紀海岸と黒潮古陸.アーバンクボタ,
1
2号
, 1
6 2
1
.
例に,その形態,成 因及び実用的価値を 平易な文章表現
徳岡隆夫・原田哲朗 ・井内美郎・石上知 良・木村克己・
し7
こ
。
公文富土夫・中保健 次・中屋志j
幸男・坂本隆彦・鈴 木
博之・谷口純造, 1
9
8
1:龍神地域の地質.地域地質研
究報告( 5万分の l地質図幅).地質調査所, 1 6
9
.
津田禾粒, 1
9
7
8:タービダイトからみた新潟積成盆地の
発達史.石油技誌, 4
3巻
,
5号
,
1- 8
.
津田禾粒・永田
聡
, 1
9
6
9:新潟県下の新生界中に発達
するフリッシュ型互 層に関する諸問題ー いわゆる難波
で解説し,かつ流痕の形成の過程を模式図に表す配慮、も
その後,長浜は,博 物館の刊行物(長浜 , 1976)や
小・中・高等学校の 教員を主構成員とす る長崎県地学会
誌(長浜, 1
9
8
1=写真 7) などにおいてもソールマーク
をわかりやすくかっ 魅力的に紹介し,地 学教育面での普
及に努めた。
また,地学団体研究 会「新地学教育講座 」編集委員会
(
1
9
7
7)は,ソールマー クの計測の要領を 図解入りで説
山層に関する研究( その 4) −.グリーンタフに 関す
明し,かつ古流系解 析の実例として紀伊 半島四万十累帯
る諸問題(日本地質 学会第 7
6年学術大会総合討論 会資
牟婁帯の標準層序に おける古流系の時代 的変遷を紹介し
料
) '275-282.
た.地学の教育普及 書そのものが少ない 中にあって,ソ
津田禾粒・永田聡・中山輝也・西田彰一・牧羽勲・
ールマークによる古 流系解析を正面から 取り上げた企画
竹内増射・本間賢治・ 1
9
6
9:西頚城地方の新第三系ー
には光るものがある。
とくに“難波山層” と川詰層について一 .日本地質学
翌年,須藤・長沼( 1
9
7
8)は,やはり地学教 育の普及
書において,ソール マークが示す古水流 の方向を,クリ
会第 7
6学術大会地質見学案内書,
1-16.
和田信彦, 1
9
7
6:静岡県,安倍川地域の地質について.
ノメーター・分度器 ・下敷きという簡易 な道具を使うだ
地質雑, 8
2巻
,
けで,しかも野外 作業のみで解析で きる方法を図説し
藁科川流域の瀬戸川 層群について(演旨 ).日本地質
方法は提示されていない。
学会8
0年大会, 5
7
.
地学団体研究会は, 1
9
8
2年に再び地学の教育 普及書を
発刊し,「地層から 古地理をさぐる」と のタイトルのも
9号
, 581-593.
和田信彦・瀬戸川団研グループ, 1
9
7
3:静岡市安倍川・
協田浩二・岡村行信, 1
9
7
9:岐阜県郡上八幡の北方地域
た。現在にいたるま で,ここに述べられ た以上の簡便な
における中古生層( 演旨).日本地質学 会 8
6年大会,
とに,ここでもソー ルマークによる古流 系解析を取り上
1
4
5
.
げ7
こ
。
渡辺聡・平朝彦'
1979:堆積物重力流の 流動機構
(演旨).日本地質学会8
6年大会, 2
2
6
.
渡辺拓美, 1
9
7
5:房総半島,大田代層におけるタービダ
地学教育面における ソールマーク関連の 文献は,次の
とおり。
イト砂岩の単層解析(演旨).日本地質学会8
2
年大会,
地学団体研究会「新地学教育講座」編集委員会, 1977:
新地学教育講座 6 地層と化石.東海大学出版会.
2
6
5
.
地学団体研究会和歌山支部, 1982: 3 ・6 地層から古
渡辺拓美, 1
978:房総半島,大田代 層中の p
e
b
b
l
ymud-
地理をさぐる.自然、をしらべる地学シリーズ 4 地層
(29)-69
〕
6
9
9
, 1
, 2号
9巻
4
と化石(地学団体研究会編),東海大学出版会, 84-
) lや 長 浜 ほ か
者らの一人長浜が執筆した長浜 (1967事
.
9
8
) 2は,その数少ない論文に該当する。
本
8
6
9
1
(
,
7号
1
4:流痕と荷重痕.地質ニュース, 1
6
9
水野篤行, 1
15-26.
6a :南紀海岸の地質見学①.地質ニュー
6
9
水野篤行, 1
, 36-43.
0号
4
, 1
ス
現在では,地質時代ごとの,かつ全国的レベルでの古流
系の変遷が編まれるまでに至っている.一例として,
6b :南紀海岸の地質見学③.地質ニュ一
6
9
水野篤行, 1
人
さて,各章において,古流系研究に係る文献をリスト
アップしてきた.これら多数の文献の積み重ねの上に,
, 20-33.
2号
4
1
)*3による中生代(主
6
7
9
1
第 7・8・9図に Nagahama (
に白亜紀)・古第三紀・新第三紀の古流系図を示した。
一古流向一
これらによると,中生代は,古第三紀や新第三紀に比
(その 1)底痕(砂層のたまりはじめの記録).自然科
べて堆積盆地の規模が大きく,古流系は堆積盆地の延び、
6:過去の砂の動きをさぐる
7
9
長浜春夫, 1
,
3巻
学と博物館. 4
,
2号
1- 3.
1:上対馬町網代南東海岸で見られる水流
8
9
長浜春夫, 1
5号. 8- 9.
痕(予報).長崎県地学会誌, 3
5:山中地溝帯白亜系.日本地学教育学会
8
9
長沼幸男, 1
9回全国大会見学旅行案内書, 69-74.
第3
須藤和人・長沼幸男
. 堆積構造の調べ方.地
8:5
7
9
1
学の調べ方(奥村潔編),コロナ社, 62-79.
5:タービダイト砂岩単層の形態を探る.
8
9
徳橋秀一, 1
,
76号
地質ニュース. 3
6-23.
I おわりに
V
これまで,
4回にわたって我が国の古流系解析からみ
s)が卓越
t
n
e
r
r
u
lc
a
i
x
の方向に平行するいわゆる軸流( a
している。時代が下るにつれて,堆積盆地は分化・縮小
化の傾向を示し,古流系は多方向すなわち堆積盆地を埋
め立てるように周囲から砕屑物が運び込まれるパターン
へと移化してし、く。したがって,我が国のたとえば古第
三系の炭田地域においては,しばしば欧米から入ってく
る刺激的な論文・書籍に見るような一方向に太い矢印の
向いた“きれいな”中軸流の如き流系ノミターンは,ごく
稀にしか見ることができない。逆に言えば,このことが
日本の古第三紀堆積盆地における古流系の特徴で、もある。
古流系研究の初期の頃には,例によって「欧米に追い
つけ,追い越せ」とばかりに欧米の事例を日本の堆積盆
た地質学(堆積学)研究史を述べてきたが,これらを大
地に無理に当てはめようとしたため,有意な結果が得ら
きくまとめると, 3つの時代のあったことがわかる。第
れずに研究が頓挫してしまったというようなことも一部
0年以前で,その研究の中心は,堆積構造
6
9
一の時代は 1
にあったと聞く。自然、には素直に正対しつつ,堆積盆地
の存在を報告したり,形態・発達部位・成因等を論じる
それぞれの個性を認めていく姿勢を持つことの大切さを
という記載学的内容のものであった。古流系に触れるこ
古流系研究は教えてくれる。このような姿勢は,現行の
とはあっても,一露頭ないしはごく狭い地域の情報提供
学習指導要領がうたっているところの「個性を生かす教
年間で,
年代の 20
0
0∼7
6
9
程度であった。第二の時代は 1
育の推進」にも相通じる重要なことと思う。
まさに古流系研究が隆盛を極めた時代であった.第三の
年以降
0
8
9
最後に,礁や漣痕の章でも触れたように, 1
年以降で,研究の主流は,現世堆積物から得
0
8
9
時代は 1
古流系研究は,堆積相解析の有用な武器のーっとしてま
られた詳細かつ豊富な堆積学的知識の裏付けのもとに,
すます精轍かつ多面的な取り扱いのもとに進められてい
古流系を堆積相解析の視野の中で取り扱おうとするもの
る。そこで,堆積相解析に関する論文のうち,今後の古
である。今後この面からのますますの発展が期待されよ
流系解析を中心とした堆積学研究の指針となり得るもの
。
つ
を以下に列記して結語としたい。
一方,視点をかえて文献リストを通覧すると,我が国
では「古流系の研究史」や「堆積学の研究史」を取り扱
うこと自体極めて稀なことであったことがわかる。筆
7:堆積構造からみた古流系の研究史.堆積
6
9
*1長浜春夫, 1
7年学術大会討論会資
6
9
学に関する諸問題(日本地質学会 1
.
3
6
9 1
5
料入 1
8:堆積構造からみた
6
9
*2長浜春夫・広川 治・遠田朝子, 1
古流系の研究史付古流向図と堆積構造の写真一.地調
.
7
1
, 1, 1号
9巻
月報, 1
y
r
a
t
n
e
m
i
d
e
rs
o
yf
e
, ak
s
t
n
e
r
r
u
c
o
e
l
a
:P
6
7
9
,H.,1
a
m
a
h
a
g
a
*3N
.
9
1
5
,1
1& 2
.
s
o
,n
3
.
l
o
eγ,v
t
t
e
l
s
w
e
.CCOPN
s
i
s
y
l
a
n
na
i
s
a
b
) 中・古生層
1
(
0:上部白亜系中部蝦夷層群三笠層の層序
9
9
安藤寿男, 1
,
6巻
と浅海堆積相.地質雑, 9
.
5
9
9 2
7
, 2
4号
4:南部北上山地宮城県津谷地域の中部
8
9
鎌田耕太郎, 1
, 875
2号
, 1
0巻
三畳系風越層の堆積環境.地質雑, 9
-888.
:Storm-domina
4
8
9
.1
.
aI
t
a
b
dO
n
.a
,F
a
d
u
s
a
.M
.Y,
a
r
u
s
t
a
K
,
p
u
o
r
iG
h
s
o
h
sC
u
o
e
c
a
t
e
r
eLowerC
h
afromt
e
fs
l
e
h
ds
e
t
,
0
1
.
o
. Tsukuba, n
v
i
n
. Geosci. U
t
s
n
.I
.
.Ann. Reρ
n
a
p
a
J
92-95.
70
一( 3
0
)
〔地学教育
0
200km
LEGEND
A
:TANAKURA TECTONIC LINE
B
: ITOIGAWA-CHOSHI TECTONIC LINE
C
:ITOIGAWA SHIZUOKA TECTONIC LINE
0
:MEDIAN TECTONIC LINE
E
:BUTUZO TECTONIC LINE
慾~
MESOZOIC
込
、
一
一
→
AVERAGE DIRECTION OF
PALEOCURRENTS
hr
d
Ay
hv
・
・
.
‘
AXIAL CURRENTS
子
0
RMV
F3
6v
。
。
~~
-今·~
JP.?P.~
ー
0
a&
、守
.晶、‘,4
/V6
g
−
.
P
A
C
F
0
C
E A N
c
第7
図我が国の中生代(主に白 E紀)の古流系( Nagahama,1976より引用)
(31)-71
, 1996〕
, 2号
9巻
4
200km
0
LEGEND
A
:TANAKURA TECTONIC .LINE
B
: ITOIGAWA-C OS I TECTONIC LINE
””
C .: ITOIGAWA SHIZUOKA TECTONIC LINE
’
D
: MEDIAN TECTONC LINE
E
: BUTUZO TECTONIC LINE
皿皿
SH削 前0 SUPERGROUP
(INCLUDING CRETACEOUS】
[§]PALAEOGENE
令
+
一
一
一
一
AVERAGE DIRECTION OF
PALEOCURRENTS
圃圃今
AXIAL CURRENTS
~
q
t
〉
そ
J
a
6v
hP
0
。
。
)
\
.
レεげ
ー
q
t州
'
。τ品
川
'
1
.
E
t
)
¥
o
P A C IF IC
0
C
E A N
"
ずo
c
第 8図 我が国の古第三紀の古流系( Nagahama,1976より引用)
72-(32)
〔地学教育
0
200km
LEGEND
A
: TANAKURA TECTONIC LINE
B
: ITOIGAWA-CHOSHI TECTONIC LINE
C
: ITOIGAWA SHIZUOKA TECTONIC LINE
0
: MEDIAN TECTONIC LINE
E
:BUTUZO TECTONIC LINE
-
MIOCENE
ーーー』+
AVERAGE DIRECTION OF
PALEOCURRENTS
・・+
SEA
AXIAL CURRENTS
OF
~
・~T…
P A C IF IC
~・
0
C
E A N
d
之
町
。
ー
ヰ
〆L
向
。
Yo吋:~I 拡0 ・ ima
第 9図我が国の新第三紀の古流系( Nagahama,1976より引用)
4
9巻
, 2号
, 1
9
9
6
〕
M
a
e
j
i
m
a
,W. 1983: P
r
o
g
r
a
d
i
n
gg
r
a
v
e
l
l
ys
h
o
r
eJ
a
i
n
ed
e
p
o
s
i
t
si
nt
h
eE
a
r
l
yC
r
e
t
a
c
e
o
u
sY
u
a
s
aF
o
r
m
a
t
i
o
n
.w
e
s
t
e
r
n
(33)-73
92巻
, 5号
, 375-390.
黒川勝己, 1
9
9
0:水底に堆積した珪長質テフラの層相モ
K
i
iP
e
n
i
n
s
u
l
a
,s
o
u
t
h
w
e
s
tJ
a
p
a
n
.]
o
u
r
.G
e
o
l
.S
o
c
.]ゆ a
n
.
デルとその形成機構一新潟地域の例−.地球科学, 4
4
v
o
l
.
8
9
.n
o
.
1
1
.645-660.
巻. 6号
, 361-378.
M
a
s
u
d
a
.F
.a
n
dK
a
t
s
u
r
a
.Y.1
9
7
8
:S
u
b
m
a
r
i
n
e
f
a
nd
e
p
o
s
i
t
s
i
nt
h
eC
r
e
t
a
c
e
o
u
sN
a
k
a
m
i
n
a
t
oG
r
o
u
p
,I
b
a
r
a
k
i
,J
a
p
a
n
.
中山勝博, 1
9
9
1:瀬戸市北部の新第三系瀬戸陶土層の堆
積過程.地質雑, 9
7巻
, 1
2号. 945-958.
Ann.R
e
p
.
,I
n
s
t
.G
e
o
s
c
i
.
,U
n
i
v
.T
s
u
k
u
b
a
,n
o
.
4
,23-25.
西村瑞恵・保柳康一, 1
9
9
2:陸棚斜面一陸棚一沿岸の堆
M
a
s
u
d
a
,F.K
a
t
s
u
r
a
,Y.S
a
t
o
.T
.
,A
o
n
o
,H.M
a
k
i
n
o
,Y
.a
n
d
積システムの変遷と相対的海水準変動一北部フォッサ
I
g
o
,H.1980:S
h
a
l
l
o
wm
a
r
i
n
ed
e
p
o
s
i
t
so
fT
r
i
a
s
s
i
c
J
u
r
a
s
-
マグナ地域中新統青木層・小川層のシークエンス層序
s
i
ca
g
ei
nt
h
e Yamizo a
n
dA
s
h
i
oM
o
u
n
t
a
i
n
s
,N
o
r
t
h
e
r
学一.地質雑, 9
8巻
,
r
K
a
n
t
o
,J
a
p
a
n
.Ann.Reρ
.
.I
n
s
t
.G
e
o
s
c
i. U
n
i
v
. Tsukuba
.
n
o
.
6
.62-69.
4号
, 337-354.
酒井治孝. 1
9
8
8:南九州,四万十帯南帯の都井岬オリス
トローム I
. 崩壊前の堆積環境と層序の復原.地質雑,
吉田孝紀, 1
9
9
3:薄衣型際岩の堆積環境一南部北上帯
中部ベルム系落合層を例に一.地質雑, 99
巻
,
9号
,
705-720.
9
4巻
, 1
0号
, 7
33 7
4
7
.
坂本竜彦, 1
9
9
2:佐渡島中山層(中期中新世∼初期鮮新
世)の堆積リズム.地質雑, 9
8巻
,
(
2)第三紀層
7号
, 611-633.
徐垣, 1
9
8
5:富士川層群身延累層中にみられる古海底
遠藤正孝・立石雅昭, 1
9
9
0:北部フォッサマグナ,中新
世の難波山海底扇状地の復元.地質雑. 9
6巻
,
3号
,
1
9
3 2
0
9
.
チャネル堆積相とその形成過程.地質雑, 9
1巻
, 2号
,
87-107.
武井日見朔・柿沼知子・中村和子・柿沼俊之, 1
9
8
9:関東
早坂竜児, 1
9
9
1:北九州・芦屋地域に分布する漸新統芦
屋層群の堆積相と堆積環境.地質雑, 97巻
,
8号
,
607-619.
山地北東縁部の中新統・楊井層のファンデルタ堆積物
ーサイクル性堆積と構造的背景−.埼玉県立自然史
博研報,
保柳康一, 1
9
9
2:中央北海道北部羽幌地域の新第三系の
7号
, 57-72.
田辺団体研究ク守ループ, 1
9
9
3:下三栖ファンデルタの堆
堆積環境とシークエンス層序学.地質学論集, 3
7号
,
積相と堆積環境一田辺層群朝来累層の研究(その 2)
227-238.
一.地球科学, 4
7巻
,
井上英二・佐藤良昭・高井保明・中尾征三, 1
9
7
9:鹿児
島県上甑島の古第三系.地調月報, 30巻
,
3号
, 1
4
1
ー1
7
6
.
I
t
o
.M
.
. 1985:The N
a
k
a
t
s
u Group:a P
l
i
o
P
l
e
i
s
t
o
c
e
n
e
l号
,
1 1
6
.
立石雅昭・柿崎聡・高野修・東将士・杉山和稔・
遠藤正孝, 1
9
9
2:堆積相と堆積運動一北部フォッサ
マグナ頚城一小谷地域のタービダイト堆積盆−.地質
学論集, 3
7号
, 249-259.
t
r
a
n
s
g
r
e
s
s
i
v
en
e
a
r
s
h
o
r
et
os
l
o
p
es
e
q
u
e
n
c
ee
m
b
r
a
c
i
n
g
T
h
e
i
n
.M.1
9
9
2
:A
n
a
l
y
s
i
so
fs
e
d
i
m
e
n
t
a
r
yf
a
c
i
e
sa
n
dp
a
l
e
o
m
u
l
t
i
p
l
e
s
l
u
m
pi
ns
o
u
t
h
e
a
s
t
e
r
nm
a
r
g
i
no
ft
h
eK
a
n
t
o
g
e
o
g
r
a
p
h
i
cr
e
c
o
n
s
t
r
u
c
t
i
o
no
ft
h
ec
o
h
e
r
e
n
ta
n
dc
h
a
o
t
i
c
M
o
u
n
t
a
i
n
s
.c
e
n
t
r
a
lH
o
n
s
h
u
,J
a
p
a
n
.]
o
u
r
.G
e
o
l
.S
o
c
.
r
o
c
kb
o
d
i
e
si
nt
h
eS
h
i
m
a
n
t
oS
u
p
e
r
g
r
o
u
p
,SWS
h
i
k
o
k
u
,
]a
ρa
n
.v
o
l
.
9
1
.n
o
.
3
.213-232.
J
a
p
a
n
. Mem. F
a
e
.S
c
i. Kyushu Univ. S
e
r
.D
, Earth
I
t
o
,M.a
n
dK
a
t
s
u
r
a
,Y.1
9
9
3
:D
e
p
o
s
i
t
i
o
n
a
ls
e
q
u
e
n
c
ei
nt
u
r
b
i
d
i
t
es
u
c
c
e
s
s
i
o
no
ft
h
el
o
w
e
rK
a
z
u
s
aG
r
o
u
p
,t
h
eP
l
i
o
-
P
l
a
n
e
t
.S
c
i
.
,v
o
l
.
X
X
V
I
I
.n
o
.
2
.75-99.
吉田史郎, 1
9
9
2:河川堆積物中のシュー卜ノ《ー堆積物
P
l
e
i
s
t
o
c
e
n
ef
o
r
e
a
r
cb
a
s
i
nf
i
l
li
nt
h
e Boso P
e
n
i
n
s
u
l
a
,
一東海層群亀山累層(鮮新統)における例−.地質雑,
J
a
p
a
n
.]
o
u
r
.G
e
o
l
.S
o
c
.]ゆ a
n
.v
o
l
.
9
9
,n
o
.
1
0
.813-829.
9
8巻
, 7号
, 645-656.
甲藤次郎・平朝彦, 1
9
7
8:竜串・イン・ザ・ワールド
∼四万十帯における浅海堆積相モデル∼.地質ニュー
ス
, 2
8
1号
, 3
0 4
3
.
風岡
修・立石雅昭・小林巌雄, 1
9
8
6:新潟県魚沼層群
の層序と層相.地質雑, 9
2巻
, 1
2号
, 829-8
5
3
.
小林巌雄・立石雅昭・安井賢・風岡修・黒川勝己・
油井裕・渡辺其久男, 1
9
8
6:新潟堆積盆地における
西山・灰爪累層,魚沼層群の層序と古環境.地質雑,
(
3) 洪 積 層
I
t
o
,M
.
. 1985:The N
a
k
a
t
s
u Group:a P
l
i
o
P
l
e
i
s
t
o
c
e
n
e
t
r
a
n
s
g
r
e
s
s
i
v
en
e
a
r
s
h
o
r
et
os
l
o
p
es
e
q
u
e
n
c
ee
m
b
r
a
c
i
n
g
m
u
l
t
i
p
l
e
s
l
u
m
pi
ns
o
u
t
h
e
a
s
t
e
r
nm
a
r
g
i
no
ft
h
eK
a
n
t
o
M
o
u
n
t
a
i
n
s
,c
e
n
t
r
a
lH
o
n
s
h
u
,J
a
p
a
n
.]
o
u
r
.G
e
o
l
.S
o
c
.
]a
ρa
n
.v
o
l
.
9
1
.n
o
.
3
.213-232.
I
t
o
.M.a
n
dK
a
t
s
u
r
a
.Y.1
9
9
3
:D
e
p
o
s
i
t
i
o
n
a
ls
e
q
u
e
n
c
ei
nt
u
r
b
i
d
i
t
es
u
c
c
e
s
s
i
o
no
ft
h
el
o
w
e
rK
a
z
u
s
aG
r
o
u
p
,t
h
eP
l
i
o
-
〔地学教育
)
4
一(3
4
7
,
a
l
u
s
n
i
n
e
e Boso P
h
nt
li
l
i
nf
i
s
a
cb
r
a
e
r
o
ef
n
e
c
o
t
s
i
e
l
P
,813-829.
0
1
.
o
,n
9
9
.
l
o
.v
n
a
ρ
.]a
c
o
.S
l
o
e
.G
r
u
o
.]
n
a
p
a
J
2:宇治丘陵における前期更
9
9
城陽礁層研究グループ, 1
,
6巻
新世扇状地の形成過程.地球科学, 4
, 571号
.
8
6
5:筑
8
9
桂雄三・増田富士雄・岡崎浩子・牧 野泰彦, 1
波台地周辺の第四系中にみられるストーム堆積物の特
' 56-62.
徴.筑波の環境研究 9
風岡
8:新潟県東頚城丘陵東部の魚沼層群の層
8
9
, 1
修
, 61-83.
, 2号
2巻
序と層相.地球科学, 4
6:古東京湾の
8
9
牧野泰彦・川村由香里・増田富士雄, 1
潮流口堆積物中のウェーブリップ。ル.茨城大教育紀要
, 65-72.
5号
(自然科学), 3
g
n
i
d
a
r
g
o
r
fp
so
e
p
y
,1983:Twot
.
H
,
i
k
a
z
a
k
dO
n
.a
F
,
a
d
u
s
a
M
5:筑波・稲敷台地の第四系
8
9
増田富士雄・岡崎浩子, 1
中の沿岸砂州堆積物による古水深の推定.筑波の環境
研究 9, 42-55.
7:房総半島,更新統上総層
8
9
中山尚美・増田富士雄, 1
, 833
1号
, 1
群市宿層の海流堆積相.地質雑, 93巻
.
5
4
8
2:古東京湾地域の堆積シス
9
9
岡崎浩子・増田富士雄, 1
, 235-258.
, 3号
8巻
テム.地質雑, 9
9:下総層群の堆積サイクルと
8
9
徳橋秀一・近藤康生, 1
, 933
2号
, 1
堆積環境に関する一考察.地質雑, 95巻
.
1
5
9
) 現世堆積物
4
(
宮田雄一郎・山村恒夫・古田土俊夫・徳、橋秀一, 1989:
淡水性デルタの形成過程一琵琶湖愛知川河口部を例と
,
5巻
1. 現在の堆積環境.地質雑, 9
o
e
l
a
eP
n
e
c
o
t
s
i
e
l
eP
t
a
el
h
nt
di
e
p
o
l
e
v
e
ed
c
n
e
u
q
e
cs
i
a
t
l
e
d
して−
.
o
,n
a
b
u
k
u
s
.T
v
i
n
,U
.
i
c
s
o
e
.G
t
s
n
.,I
ρ
.Re
n
n
.A
y
a
TokyoB
209-225.
宮田雄一郎・山村恒夫・鍋谷淳・岩田尊夫・小幡雅之・
,56-60.
9
3:筑波台地およびその周辺
8
9
増田富士雄・岡崎浩子, 1
台地の第四系にみられる方向を示す構造.筑波の環境
研究
0:淡水性デルタの形成過程
9
9
結城智也・徳橋秀一, 1
一琵琶湖愛知川河口部を例として−
長浜春夫・長沼幸男・照井一明;古流系解析からみた地質学(堆積学)及び地学教育研究史.
【キーワード】
地学教育
. 地質構成と
2
, 839-858.
0号
, 1
巻
6
堆積相.地質雑, 9
7C, 99-110.
ールマーク
,
3号
その 4:ソ
.
6
9
9
.1
6
1∼7
, 6
, 2号
巻
9
4
研究史,堆積学,地学教育,古流系,ソールマーク
戦後になってから進展した堆積学の研究史を,古流系解析の視点からレビューするとともに,それら
が地学教育面において果たしてきた役割について概観した.本号では,とくにソールマークに基づく古流系解
【要旨】
析の文献を対象とした。
)
y
g
o
l
o
t
n
e
m
i
d
e
s
y(
g
o
l
o
e
song
e
h
c
r
a
e
s
e
fr
yo
r
o
t
s
i
iTERUI:H
k
a
u
z
a
dK
n
oNAGANUMAa
i
k
u
HaruoNAGAHAMA,Y
,
.
i
c
hS
t
r
a
emark-Educat.E
l
o
.s
4
t
r
a
p
.s
i
s
y
l
a
n
ta
n
e
r
r
u
c
o
e
l
a
op
et
c
n
e
r
e
f
e
nr
ni
o
i
t
a
c
u
d
ee
c
n
e
i
c
hs
t
r
a
de
n
a
.
6
9
9
,1
6
1∼ 7
(2), 6
9
4
4
9巻
,
2号
, 1
9
9
6
〕
(35)-75
写真 6 フルート・キャスト(宮崎県日南海岸の第三系日南層群)
〔地学教育
76-(36)
e
H眼
富岨︶
︵紘阻ま友能川肱 首眼寂 ﹁
ヰ
κ 争仲
ーミ hMVK凶
L
且
h M四川凹
地 学 教 育 第49
巻 第 2号(通巻第2
4
1号
) 7
7∼ 8
3ペ ー ジ
1
9
9
6年 3月
資料
パソコン通信による画像の入手と利用について
内記昭彦*
2 パソコン通信の概要
1 はじめに
近年,インターネットをはじめとするコンビュータ・
(
1
) サービス
ネットワークが話題になっている。コンビュータ・ネッ
“
N
i
f
t
yS
e
r
v
e,,上には,新聞記事の検索などのデータベ
トワーク上には様々なデータやプログラムなどが登録さ
ースを中心とした各種サービスがある。これらのサービ
れ,広く解放されている。
スは企業等が情報提供をしている場合が多く,有料の場
大学,企業の研究機関等の相互接続による全世界的規
模のインターネットは,個人レベルで加入,使用するた
合もある。
(
2
) フォーラム
めには現時点では相当額の費用がかかる。それに対し
“
N
i
f
t
yS
e
r
v
e,,上には,特定テーマを持つ会員同士で論
て,従来から国内で個人向けのサービスを行ってきた
議を行ったり,情報を交換したりするフォーラムという
N
“
i
f
t
yServe”
,
“PC-VAN”などのパソコン通信サービス会
メニューがある。サービスと違いフォーラム自体の利用
社の利用は,個人所有の通常のパソコンを含め,必要な
については無料である。フォーラム中のデータライブラ
機材や加入・使用料が比較的安価で済む。このため教師
リというコーナーには,各種データ・プログラム・ソフ
個人でも簡単に加入し,データライブラリに納められて
いる地学関連の画像などの各種データを教育に活用する
トなどが登録されており,それらは基本的に自由に入手,
使用ができる。
パソコン通信ではこれら様々なサービスや情報を,各
ことが可能である。
今回は,“ N
i
f
t
yS
e
r
v
e”のネットワークから入手可能な
自のパソコンから利用できるようになっており(図 1
)
'
画像の入手・利用法について紹介する。
その利用者数もサービス内容も相当な勢いで増加してい
本東京都立成瀬高等学校
取得することをダウンロードという。
る。データをホストコンビュータから各自のパソコンに
1
9
9
6年 2月 5日日受付
サービス・フォーラムを利用するためには,“ N
i
f
t
y
1
9
9
6年 2月1
9日受理
ソ
ノ
パソコン通信ネットワークの概念図
ht
’
1
......
図
、
ネ
毛デム
タ
〆
ン
ー
ノ
ノ、ソコン
学
地
〔
78-(38)
教
育
e,,に接続して,パソコンに表示されるメニューか
v
r
e
S
より直接たどり着くことが可能であり ,こちらの方が効
ら順番に番号を選択して検索していけ ばよい。また,あ
率よく利用ができる。
パソコン上で「GOサービス・フォーラムの略称(ア
らかじめ目的とするサービス・フォー ラムがわかってい
ルファベット表記) J と入力すればよい。
る場合には, GO コマンドという方法を利用することに
業斗}ーピス
f
白i
:l
>
i
気象↑{d
、
WP!C
HE
す球布
申K
r
u
j
♂ じ 今 七 ・pナ
‘
亨
仁
hj
’
必川町探水
引画降
i
ふM
41
V報 ︵ り ス
P
一
ワ
料予凶わダ
加気記まメ
追−大疋ひ一r
m
r
v
,41
ブ
/引
に近引
他付︵引
の本図︵
主日想布
付J
料︵子分
本い傑路沿
l 進気
民一
両
は報り風ス
ス内子わム口ダ
ピ案問ま新メ
一ご週ひ最ア
本 13579
. ご案内
1
情報教: 2
昏号題名
気象情報画像サービスの概要
l
P印 画 像 を 表 示 す る に は
2 J
気象情報画像サービスの概要
<気象情報画像サービス>
l日分( 2 4時間分)
>>>>>>>
一一布布一一
一分分一一図
一一水温一一想
段一降気一一予
画一スス一一路
雲一ダダ一一進
り一メメ報報風
わ図アア予予台
ま気回国気間新
ひ天八五全天週最
〔更新頻度)
(日本付近)
(全球表示)
布布
〔収録期間〕
日本気象協会
分分図
12 水温想
像像降気予
面画スス路
雲雲ダダ進
りりメメ報報風
わわ図アア予予台
まま気国国気間新
ひひ天全全天週最
〔提供情報〕
財団法人
発ス白でデ
めダを一不像
庁メタ表画
象ア一一新
気やデラ最
が報像力の
会予画に図
協間報面想
象週情画予
気び象の路
本よ気ン進
日おのコ風
人報どソム口
〔情報提供元〕
法予なパ
要〕
回気像めは
財天画元に
、る晶一耳手時
はすのお来
ス成ら、襲す
ピ作かし風ま
一・りド台し
サ集わ一にた
像編まロらい
画にひンさ供
報と生ウ提
情も衛ダすも
象を象にまタ
気表気由き一
〔概
毎時更新
1時 吏 新
.2
8
.:
)
:
.J
2
.1
.9
.6
3
語時更新
毎時更新
5回 / 日 更 新
l回 / 日 更 新
通常 l回 / 日 更 新
発生時随時更新
〔検索項目〕
提供情報メニューから番号を選択
〔検索方式〕
メニュー方式のみ
〔出力形式〕
.p E Gデータグヲダウンロード方式
l
(提供料金〕
情報提供料金
〔提 iJ~ 時間i 〕
:0円 /
>>
1画像
.¥IFTY −一己 e r v "提供時間と!日]様
図 2 気象情報画像サービス( W P IC)の案内表示画像
49巻
,
2号
, 1
996
〕
(
3
9)ー79
近近近近近
ιJ
刈 SHJι1ι111
,
,a
,A1a,4・
,
B
r
4
E
E
a
1
l
q
4A咽武骨子市一五
﹄
4T
りいリ
りh
い
り h7h
本・本本本本
I
lili
−−−−−
︵
︵︵︵︵
保像像像像
両
l断
l耐
i両1副1
ヲウ
・4コ4﹀44ヲ,
RA12442
半ま宇品宇品土品
宇品
何
,
ひひひひひ
μnH
目
け1
w
d 口円
L
ι ハり n
ト
J じ寸をリトJ 七寸
unnHUμ
l’
17uワ︼ワ u ’
ー
ャf11111JIlt−
鰍 7777
7
け
I十吋J
11 j
l i−−
︸︶
QJ ハリハジ QdQd
︵︷︷︷︵
市
QO7
i 7’ i
門
ウ
t
IJVJIl
−
ヤf1JIJIJIJlJ
ル10
.仏
、
l
ワ ’
Y
2︼ワ
luりlti81
︵ イ2
2 29
11
7
り
δ
(
"
i
:
上
択
)
(Y)
1l
,,、‘, ,
、
、
盲
目
,
,
,
、
.
,
,
.
、
a
r
出凶悩一泊両
R
RLt
R
,
目
巴
、
t
£
fR
IJ
J,
ん
l八五人王全全
︵︵︵︵︵
布島朱晶示品本島京
︷恥配︷
︷︵︷
り
hリ hリ hリ h
りh
AF
日実情で噌民信討骨 H
F 品中玄牢
宇品牢 A宇
ト寸ι
Jedキ寸年寸
わわわわわ
ひひひひひ
H
M
μ
HHHUH
Hμ
”
2
109
8
い
”
臼ワ︼ワ
︼ 111i
17
J
rhρhrhphpu
円
’’’
ヤ
−
a1
f1
la
l1
1i1
1
鰍 77777
11
1 1’1
1
EF ιyvI
Is
’BF
9’
9OJ
99
−
psυl
r uaurp
i
1 1 1‘1
1
ル 1 0 9 0札7
r
川吋
。
リ
“門 i 1 A O
n
hフ
q
F
UL
叶
i 111
J17u l ハ
o
v
リ Qd 白x
ワ’︼ 9LU7u1ati
iヮ
,
ワ
門
司
i
d i
、
f︵
、l
,、,
J
︷
︵︷
︵
7/ Qdn日 nyodqu
、
,
、nり?
ハリハリハリ
山り
,BJ
IIJvtJEtJ J
心VA
、a
l
,
,
宏止’IOAU i
門 ?MqJ
。
亡
JqοqJAqF
﹁
1
1111
イe ﹁
J ﹁
J ﹁
J ﹁
J
、
、,ノ
J 0
9/
0
72
2
:3
9
2 0
9/
り 72
1:
2
9
3 0
9
/
0
72
0
:
:
3
9
1
, 0
9
/
0
71
9
:;
3
9
s 09/07 1
8
:
:
3
8
ウ’勺
︶
︶︶︶︶
JハynyQdQd
h17ノ
:
円 ︶ ︶Q︶
︶︶
−︸]
−ドト・耐火
円
司
け
つ
。
口’
ハ
リ nyom
川 川 滞 金 ’ 14t ハリゥ’ Oリ
JA1RU
JP
AapD 勺
、
,r
−
AP r
り ﹁J 什リ mi −−
,﹁
J i
円o
o ハリ
1 i J 1 4 ‘444A4U1 ﹁
J
t
9 9 9 9d
JqJq
::
,
ノ
l
山一川内F 臼 ’
υ
戸
川
m
,
︵
象
ィl
h
uP4
J
︺
FUq41i 1
B F t ッ 7u 叶
勺
i i
ヴ
t 々
ヲ ATUHmdt i
A
z
q 凋
q16AP ハリハリハり凡リハり
tL
F
nr
’a117 qJ4q
相
1vtd
令炉///’ /////
ま: :
ι99999
:︶︶︶︶︶
ひ数 J・ ︵ ︵ ︵ ︵
らドリ釆川
t
i
. ひまわり 1
1
1
t
j像
'
1
'
1
よ
り U
:
H
l
l与
をj
l
'
l
t
'
i保数:
図 3 ひまわり婁画像のデータ一覧表示画面(部分)
3 地学関連の画像
4 画像表示ソフト
“
N
i
f
t
yServe”のサービス・フォーラムから入手できる
入手した画像を表示するには,一般にローダーと呼ば
画像で,地学教育に最も関連深いものは気象画像と天文
れる,各ファイルの拡張子に対応したソフトが必要であ
画像である。
る。この種のソフトもパソコン通信上で入手できる。使
(
1
) 気象画像
用権が開放されたフリーウェアと呼ばれるものと,若干
気象画像データの入手先は,「気象情報画像サービス
(略称W PI C)」という有料のサービスである。(図 2)
ひまわり雲画像の他,天気予報・週間予報・天気図・
の使用料などが求められるシェアウェアと呼ばれるもの
がある。以下に機種・ O s (オペレーションシステム)
別に入手できるソフトを紹介する。
最新台風進路予想図・アメダス降水量分布・アメダス気
温分布といった各種データが提供されている。 lファイ
(
1
) Windows用
ル (1画像)あたり 3
0円と安価な上,ひまわり雲画像の
ソフト名
GV.EXE
場合およそ 1時間ごとの,図 3に記載されたようなデー
登録場所
WindowsM
u
l
t
i
m
e
d
i
a フォーラム
タが入手できる。
(略称 FWINMM) LIB枠5-59
これらの画像データは“ .
J
P
G”という拡張子の付いた
JPEG.GIFをはじめ多種のファイル形式に対応したソ
形式のファイルである。これは各種パソコンで共通に取
フト。
り扱うことができる汎用データ形式である。
(
2
) FM-TOWNS用
(
2
) 天文画像
a) JPEG用
天 文 画 像 は 「 ス ペ ー ス フ ォ ー ラ ム ( 略 称 FSPACE」
)
ソフト名
J
V
.EXE
のデータライブラリから入手できる。このうち NASAの
登録場所
FGAL・AV工房
探査機や HST (ハッブ ル・スペース・テレスコープ)の
(略称 FGALAV) LIB桁− 765
e
撮影した画像データは想像以上に鮮明で迫力があり,天
b) GIF用
文分野の学習の動機づけとして十分にその役目を果たす
ソフト名
I
V
4
0
.EXE
ものと思われる。(写真 1, 2 図 4)
登録場所
FPICSギャラリー
天文関係の画像は,“ .
G
I
F”という拡張子がついたもの
が多く,他の前述の“ .
J
P
G”という拡張子が付いたファ
(略称 PICGL) LIB
林1
-219
(
3
) M
a
c
i
n
t
o
s
h用
イルもある。 GIF形式のファイルも JPGと同様に,各種
ソフト名
JPEGView
パソコンで共通に取り扱うことができる汎用データ形式
登録場所
M
a
c
i
n
t
o
s
hProgramming フォーラム
である。
(略称 FMACPRO) LIB
非4
-647
ソフト名
GIFC
o
n
v
e
r
t
e
r
80-(40)
写真
〔地学教育
1
FSPACEL
i
b
6#295(HSTML
T
.GIF)の画像(データ番号# 2
9
5は 1
9
9
6
年 2月 4日現在の値)
データ名:
8つの衝突痕( HST) (Credit:HubbleSpaceTelescopeCometTeam)
写真 2 FSPACELib6#330(SATRPC1.GIF)の画像(データ番号# 3
3
0は 1
9
9
6
年 2月 4日現在の値)
データ名:環の見えない土星 3(
HST) (
C
r
e
d
i
t:STSc,
INASA)
49
巻
,
2号
, 1996〕
(
4
1)ー8
1
<スペースフォーラム>
FSPACE
l:お知らせ
2:掲示板
4:データライブラリ
5:会員情報
7:SYSOP 宛 メ ー ル
8:オフ。ション
3:電子会議
6:リアルタイム会議
E:終了
>4
番号
総数
登録済
6
334
(3
3
4
)
ライフ.ラリ名
最新
08/10
宇 宙 開 発 関 係 ( NASA探査機画像,資料ーなど)
>6
6
コ
3孟L E
’-fu~ で7
340
339
338
336
335
334
333
332
331
330
296
295
294
293
292
291
290
289
288
287
334
I
D
95/08/09
95/08/04
95/08/03
95/
<
〕8
/02
95/08/02
95/08/02
95/08/01
95/08/01
95/08/01
95/06/22
宇宙開発関係( N
A
S
.
i探査機画像.資料など)
パイト
参照
データ名
235336 130 B BLCG
A
L
.G
IF 宇 宙 の 初 期 の こ ろ の 銀 河 (H
S
T
)
75374 216 B ORIONFUL.JPG H S T に よ る オ リ オ ン 星 雲 ¥
1
4
2
222073
63 B VESTA24.GIF 小 惑 星 ベ ス タ 2
4枚(H
S
T
)
146440
95 B HHl2
.GI
F 原 始 星 か ら の 双 極 ジ ェ ッ ト (H
S
T
)
113418 106 B SN87A94.GIF HSTに よ る 超 新 星 1987A(
1
9
9
4年)
73559 130 3
I SATSTOR~. GIF HSTに よ る 嵐 が お き た 土 星 1994
174032 161 B HSTJ
l
J
P
9
5
.G
IF H S T による木星(1995年 2月
)
111589 119 B '
.
i
E
P
9
4
3
.
G
I
F H S Tに よ る 海 王 星 画 像 3 枚
115305 110 B :
I
G
C
.
6
5
4
3
.G
IF キ ヤ ツ ツ ア イ 星 雲 刈 C6543(
H
S
T
)
149452 180 B S
.
i
T
R
P仁1
.GI
F環の見えない土星 3
. (HST)
94/08/20
94/07/24
94/07/24
94/07/24
94/07/24
94/07/24
94/07/24
94/07/19
94/07/19
94/07/19
18108
171380
113172
176970
101339
157913
172552
30336
49792
55936
(3
3
4
)
08/10
登録日
*輔料率**
**本和陣*本
*柿*神林
制料**判
林*林榊*
柿材料料
料率林幹*
*材料林*
*辛料材料
締本林林*
料*神林*
和同*料**
特料****
榊*林林*
*材料林*
本林*和陣*
和伸*林榊
お帥神神*
本帥榊判*
特材料**
366 B GLSL9W.G
IF S
l
.
9衝突: W 筏 ( GALILEO:
4枚組)
816 B HSBILT.GI
F SL9
衝突: 8つの衝突痕(HST)
287 B HSTFRA.G
IF SL9衝突: 7月 22日の 4核 痕 伯 S
T
)
241 B FRAGEV.GI
FS
l
.
9
衝突: 7/16∼ 22の A核 痕 (
H
S
T
)
255 B HSTUV.GIF SL9衝突: R核痕(HST,紫外線)
302 B HSTGC.G
IF SL9衝突: G核衝突痕(H
S
T
J
387 B HSTG3.G
IF SL9
衝突: G核 痕 ア ッ プ 伺 S
T
)
838 B HST I
P
A
M
.JPG SL9
衝突: A核痕(HST,methane)
468 B HST_IPA.JPG SL9衛突: A核 簡 突 痕 (
H
S
T
,4l
O
n
m
)
451 B HST_0716.JPG SL9衝突: A核衝突痕(H
S
T
.組
)
図 4 スペースフォーラムく F SPACE) のデータライブラリ表示画面(部分)
登録場所
イオフォーラム
ノf
ソフト名
GRIFFON.EXE
(略称 FBIO) LIB排3-419
登録場所
FGAL・AV工房
ソフト名
G
r
a
p
h
i
cConverter
登録場所
MUCUS-]L
i
b
r
a
l
y フォーラム
(略称 FGALAV) LIB非5-483
b) G I F用
(略称 FMACUSL) L
I闘 14-162
ソフト名
GLOAD.EXE
ソフト名
P
i
x
c
e
lC
a
t
登録場所
FPICS スタジオ
登録場所
FPICS ギャラリー
(略称 PICGL) LIB林1-229
ソフト名
GIFM.EXE
ソフト名
ComeBacklmage
登録場所
FPICS スタジオ
登録場所
MacintoshProgramming フォーラム
(略称 FPICST) LIB削−84
(略称 FPICST) LIB枠ト78
(略称 FMACPRO) L
I倒 2-1080
グラフィックを得意とするコンビュータならではの多
入手した画像を元の品質のままでパソ コン画面に表示
数のソフトがあり,どのソフトも JPEG, G I Fをは
するためには,グラフィック能力が十 分なパソコンを使
じめ,多種の画像ファイル形式に対応している。
用することが望ましし、。最近の Windows対応のパソコ
(
4
) P C-9801用
ンや FM-TOWNS, Macintoshであれば,最低でも 256
色
,
a) J PE G用
約32000色∼フルカラー表示が標準となって いる。しか
ソフト名
MJL.EXE
し,従来から利用者が多い P C-9801シリーズでは 4096
登録場所
FGAL・AV工房
色中 16色しか表示できないため,表示した画 像品質は不
(略称 FGALAV) LIB非5-552
十分である。
8
2
一( 4
2
)
5 アーカイバ
パソコン通信上に登録されているソフト・データの多
〔地学教育
(
2
) M
a
c
i
n
t
o
s
h
前述の画像表示ソフトのいずれからでも,容易にその
まま印刷が可能である。「 ComeBacklmage」では画像上
くは,パソコン通信上でのやりとりを効率ょくするため
に説明用の文字や矢印などを書き加えることや,画像の
に,し、くつかのファイルが結合・圧縮されデータの容量
各種調整が可能である。
を小さくした形で‘登録されている。このようにいくつか
文字等の記入以外の画像の加工として動画の作成があ
のファイルを結合・圧縮し,また逆に元の状態に戻す
る
。 Macintoshには動画を表示する QuickTimeというシ
(「解凍」という)ソフトをアーカイバと呼んでいる。
ステムがあり, MooVerというシェアウェアや市販ソフ
Windows, FM-TOWNS, PC-9801で,このアーカイ
トで,このシステムを利用してテレビのニュース番組や
バに最もよく用いられるソフトが LHA.EXEで,拡張子
天気予報で放送されているのと同様な,雲の動きの画像
.LZH”が付いたプログラムやファイルは, LHA.EXEを
“
を連続して表示した動画を容易に作成できる。
用いて解凍する必要がある。このファイルは LAH213.
EXEを自己解凍して得られる。
スペースフォーラム(略称 FSPACE), FGAL・総合(略
称 FGAL), FGAL-WTERMユザーズ(略称 FGALWT)
など複数のライブラリに登録されている。
M
a
c
i
n
t
o
s
hの場合は, CompactP
r
o
,S
t
u
f
f
l
tE
x
p
a
n
d
e
r
,
MacLHAなどが代表的なアーカイバであり,画像表示ソ
フトと同様のフォーラムに登録されている。
なお,このシステムは Windowsや FMTOWNSにも
移植され,利用が可能となっている。
7 おわりに
従来,ひまわり雲画像の入手方法としては,
システムの購入,
1)受信
2)日本気象協会からひまわり雲画像
写真の購入,の 2つがあった。前者は理科振興法の新品
目に含まれ,
リアルタイムに近い受信ができるが,高価
これらアーカイバソフトをはじめ,画像表示ソプト等
でありパラボラアンテナ等のシステム一式の設置場所確
を納めたフロッピーディスク付きの書籍が何種類も販売
保などを考慮しなければならない。後者は画質は最も高
されているので,それらを利用してもよい。
6 画像の印刷と加工
品位であるが,
l枚あたり数千円∼ l万円以上と高価
で,申込みから入手までに 2週間程度の時間がかかる。
パソコン通信を利用すると最新の毎時の画像が容易に
入手した画像はディスプレーに表示する他に,印刷す
入手でき速報性もある。ただし,気象協会から購入する
ることも可能である。最近ではインクジェットタイプの
写真と違って,海陸をカラーで着色加工し経緯線が省略
カラープリンタが一般的となり,安価であるため,掲
された図のみであり,特に解像度は写真には及ばない。
示・演示用の印刷物を容易に作成できる。普通紙への印
また, 24時間分すべてを提供する関係から赤外線画像の
刷ばかりでなく,専用の O H P シートに印刷可能なもの
みであることや,データが順次更新されるために 2 日以
もある。授業でパソコンが使用できない場合などを含
上経過した希望の日時の画像を入手することが不可能と
め,印刷の利用も有効である。以下に印刷が比較的容
なっている点などは注意を要する。
易な 2つの機種・ O Sについての印刷方法について述べ
なお,これらの画像は,個人での利用については特別
る
。
な制限はないが,他への再配布や掲載については著作権
(
1
) Windows
学教育誌上での掲載許可申請も許可されず,実際のひま
の問題などから認められていなし、。そのために今回,地
画像表示ソフト“ GV.EXE”を実行し,画像を表示す
る。次に新規登録を実行し,拡張子“ .BMP'’のファイル
に変換,保存する。このときファイルの大きさが数倍に
わり雲画像を紹介ができなかった。
天文画像については,従来は新聞,書籍の掲載でしか
見ることのできなかった NA SAの画像を,容易に入手
なるので,空き容量に注意する。次に Windowsに添付
できる点が非常に有意義である。最近では木星の SL 9
のグラフィックソフトである「ペイントブラシ」を実
琴星の衝突痕,土星環の消失の様子など,速報性があり
行する。このソフトを利用して先に変換,保存した
かつ高品位な画像が登録されている。
.BMP”を付した画像を表示し,印刷を実行する。
“
「ペイントブラシ」では画像上に説明用の文字や矢印
などを書き加えることが可能であり,必要に応じて記入
することによって生徒の理解を助けるのに有効である。
N A SAの画像は,利用,再配布や掲載について, N
A SAの画像であることを明記するという比較的緩やか
な規定となっている。
これらの画像データは,いずれも特定のハードに依存
(43)-83
4
9巻
, 2号
, 1
9
9
6
〕
しない利用が可能であり,表示,印刷,加工も比較的容
内からパソコン通信を利用するのは,ごく少数の実験校
易である。パソコン及び周辺機器といったハードの高性
等以外は困難な場合が多く,パソコン通信のための設
能化,低価格化,パソコン通信の一般化も進んでいるの
備,経費等は基本的に全て個人負担となるのが問題点で
で一層利用しやすくなると考えられる。
あろう。
ただし,現時点では一般の小中高等学校において学校
内記昭彦:パソコン通信による画像の入手と利用について
【キーワード】
【要旨】
地学教育
4
9
巻
, 2
号
, 7
7∼8
3
.1
9
9
6
パソコン通信,インターネット,コンビュータ,ソフトウェア,ひまわり雲画像,天体写真
パソコン通信を利用することで,ひまわり雲画像 ・NASAの天文画像データなどが入手できるよう
になった。これらの画像は,最近のパソコンを利用することによて,容易に表示・印刷が可能であり,気象分
野・天文分野の学習において様々な場面で活用ができる。パソコン通信・インターネットの一般化によって一
層その利用が進むものと考えられる。今報告では,画像の入手方法,表示・印刷方法について報告した。
A
k
i
h
i
k
o NAIKI:On t
h
ev
i
s
u
a
li
m
a
g
e
r
yi
t
sa
v
a
i
l
a
b
l
e and W
t
i
l
i
z
a
t
i
o
nc
o
m
p
u
t
e
r
t
ou
n
p
u
t
e
rc
o
m
m
u
n
i
c
a
t
i
o
n
.
E
d
u
c
a
t
.EarthS
c
i
.
,
4
9(
2),7
7∼ 8
3
,1
9
9
6
.
84-(44)
〔地学教育
介
紹
川上紳ー著縞々学ーリズムから地球史に迫る
A5
2
6
2ページ 1
9
9
5
年7
月初版 3
0
9
0円 東 京 大 学 出 版 会
v 全地球史解読に向けて
著者は本書の「縞々学と地球学」の項で,「私達の身
旧
1
1 生物の大量絶滅リズム
のまわりの自然界には,鉱物や貝殻の縞模様から宇宙の
大規模な縞模様まで,実にさまざまな縞模様がある。
1
2 地球磁場のリズム
共鳴する地球システム
あとがき
参考文献索引
目次をあげただけでは,具体的内容が理解できないの
(中略)縞模様の繰り返しをコンビュータで画像処理し
で
,
たり,その周期性を解析する数学的手法や,その形成過
から出発した古生物学は,示準化石,示相化石という概
程の数理モデルによるシュミレーションも行なわれるよ
念を生み,地球の歴史を組み立てた。そして生物の生息
1つだけ本書から次に引用してみる。「化石の研究
うになっている。こうした科学的技術の進歩によって,
環境を手がかりに,地質時代の地球環境の復元が進めら
地層,貝殻,樹木年輪などの縞模様のなかに,地球の歴
れてきた。古生物学の研究は,地道な化石の収集と記載
史や環境変動のリズムや,火山噴火,地震,小惑星の衝
の上に成り立っていた。恐竜の大量絶滅の謎をめぐって,
突のような突発的事件(イベント)が記録されているこ
古生物学者は地球科学研究の大きな潮流の中心に引きず
とが明らかになってきた。」と述べている。以下,本書
り出されることになった。今や天文学者から海洋学者ま
の内容を要約すると,縞々学の成立の経過は「縞々学研
でが,古生物学の研究の動向に敏感になっている。化石
究会」が 1
9
8
8
年に発足し,その研究会には地質学者,古
や生物の歴史研究が古生物学者だけの時代は終ったので、
生物学者,地球物理学者,生物学者,物理学者,非線形
ある。地球科学のさまざまの分野の研究者が協力してア
数学者など,さまざまな分野の研究者が,それぞれの独
イデアを練り,仮説を検証することが盛んに行われるよ
自の観点から,地球史を通じて生起したさまざまな変動
うになった。大量のデータベースの構築の重要性も多く
(リズム)や突発的出来事(イベント)を研究し,それ
の人々に理解されるようになった。生物の大量絶滅につ
らが相互に複雑にからみあって地球を進化させたことが
いて,“なぜ”という問い方をして研究を進めることに
明らかになりつつあるという。さらにポストプレートテ
よって,古生物学は地球科学のなかに位置づけられるこ
クトニクスの次の来るべき新しい地球観の構築を目指そ
とになった。これはたいへん画期的なことである。化石
うという思想がこめられており,地球科学の各分野の全
の研究と地球物理学や海洋学者の研究に接点を探すこと
面的見直しが進められたという。そして,地球システム
は,以前はそう簡単なことではなかったからである。
科学構想を具体化し,そこから「全地球史解読計画」へ
と発展し,そのテーマのもとに時間軸上での地球史を研
全地球史解読計画では,あまり研究の進んでいない 2
億年前から 4
0億年前まで地球史の大部分の解読をめざし
究し,地球システムの周期構造を解明したいという。こ
ている。しかし,これは現実的には不可能に近いので,
れらの具体的記述が次に示す目次の項目となっている。
地球史七大イベントを掲げ,地球史を画する出来事の原
縞々学がうまれたとき
因と,それによる環境変化の解読を優先的に行うことに
リズムと縞々
なった。それらは①46億年前,地球が形成された,②40
I 縞々学の誕生
億年前,最古の岩石が保存されるようになった,③ 1
7億
l 縞々学と地球学
E
年前,火成活動が活発化し巨大大陸が形成された,④ 1
9
高時間分解能で地球史を読む
2 珪化木は語る
3 湖成堆積物は語る
億年前,著しい火成活動があり巨大大陸がはじめて形成
4 熱
帯サンゴ礁は語る。
E 地球システムの変動とその原因
5 気候の変動
6
ミランコピッチサイクル
7 大気・海洋・氷床系の変動
W
宇宙のリズムと地球システムの相互作用
8 太陽活動のリズム
された,⑤ 6億年前,超大陸が分裂し新しい海洋が形成
され,多細胞生物が出現した,⑥ 1
.5億年前,超大陸が
9 月の起源と潮汐のリズ
ム 1
0 銀河のリズム
形成され,超酸素欠乏による生物の大絶滅があった,⑦
現在,人類が科学を始め,地球・宇宙を探究し始めた。
以上のように教師にとっても示唆の多い内容であり,
また,高校地学の授業にとっても,資料となる図や表も
あり,読むに値する本であると思う。
(貫井茂)
4
9巻
, 2号
, 1
9
9
6〕
(45)-85
M ・ロワン・ロビンソン著池内了訳宇宙のさざな
みー最新宇宙論の舞台裏ー
月初版
B6 2
9
6ページ
1
9
9
5
年7
2
2
0
0円 シュプリンガー・フェアラーク東京社
ジョージ・スム一卜著林ー訳宇宙のしわ一宇宙形
成の種を求めて−
ジ
B6 上: 2
1
7ペ ー ジ 下 : 2
2
2ペー
1
9
9
5
年1
1月 初 版 各 1
9
0
0円 草 思 社
ほぼ同じ時期に出版された上記のそれ ぞれの本の内容
は,著者の研究の最終目的は同じであるが,研究方法な
どが少し異なっている。
前者の本では,宇宙のさざなみ(後者 の本ではさざな
究は,銀河系の宇宙空間における特異 運動の説明,宇宙
はダークマターという変った物質で、満たされていること
の確認などをあげている。さらにスムートは, IRASの
発見したさざなみと COBEが観測したさざなみが,ど
のように関連し合っているか,を詳しく説明している。
また, COBEで観測するに至るまでは気球を遣っ て観測
したことや,それが非常に困難であったことなどを詳細
に述べている。
現在では,定説のように思われている「ビッグ?パン説」
であるが,最近になってそれは理論ば かりで証拠がない
との批判が高まっていた。スムート達はその証拠を観測
みをしわと表現している)とは何か, どうしてそれが重
することに熱中し,ついにそれを発見したのであるが,
要か,それは宇宙のはじまりとどう関係しているのか,
それまでの著者達の苦労を詳しく述べている。
などについて,詳しく研究した。
ロワン・ロビンソンは銀河や銀河団さらには超銀河固
後者の本の内容は次のように構成されている。
上巻の構成
などがどのように形成され,それらと宇宙のさざなみと
序文
の関係をわかりやすく説明している。 彼は赤外線天文衛
第 l章
星 (IRAS)によって銀河のさざなみの観測の 中心的役
第 2章 暗 い 夜 空
割を果し,その研究を詳細に述べている。
第 3章 膨 張 す る 宇 宙
ことのはじまり
前者の本の内容は次のように構成されている。
第 4章 対 立 す る 宇 宙 論
第 1章
第 5章 反 世 界 を 求 め て
プロローグ
第 2章 数 学 の 魅 力
第 3章 新 天 文 学 の 3
0
年
第 4章ハッブ、ルの法員J
I,距離決定の様子,そしてビ
ック、、パン宇宙
第 6章 空 飛 ぶ ス パ イ
第 7章 が ら り と 変 る 宇 宙
下巻の構成
第 8章 暗 黒 の 奥 深 く
第 5章
IRAS建設の日々
第 9章
第 6章
はじめて遠赤外線でみた宇宙
第 10章 宇 宙 空 間 の 約 束
インプレーション宇宙
第 7章
IRASが持つ能力
第1
1章
COBE
−ひとつの余波
第 8章
マイクロ波背景輯射の発見
第1
2章
しわとの初対面
第 9章
IRAS銀河の双極型非一様とグレート・ア
第1
3章 科 学 す る に は 凄 ま じ い 場 所
トラクターの研究
第1
0章冷たいダークマタ一説の危機?
第1
4章 究 極 の 疑 問 に 向 け て
著者あとがき,解説一佐藤勝彦,参考 文献
第1
1章
クエサーから超高光度赤外線銀河まで
研究グループの氏名(約 1
,500人になるため訳書では
第1
2章
COBE宇宙のさざなみを発見する
省略するとの断り書きがある)
第1
3
章科学について
くり返しになるが,両者の本とも研究の方法,その課
ノートと参考文献,図の出典,索引,訳者のあとがき
程から成功するまでを詳細に述べてい る。これらの本を
上記の第 8章に述べられたマイクロ波背景輯射( 後者
読んでいるとき,研究者達の熱中した 息遣いまでが伝わ
の本では輯射を放射と表現している)のごく小さいゆら
ってくるようであった。地学の先生がたがこれらの本を
ぎの発見があったと, 1
9
9
2
年 4月2
3日の多くの国の新聞
読むことによって,より深みのある授業ができるものと
が書きたてた。この発見は世界の宇宙 論の学者を驚かせ
思う。
たという。有名なホーキング博士に「 世紀の大発見,お
そらく史上最大の発見」と言わしめた。
後者の本は宇宙背景放射探査衛星( COBE)による宇
宙のしわの発見までの経過を,スムートが詳細に述べて
いる。スムートはその中心的役割を果 した。それらの研
(貫井茂)
〔地学教育
)
6
ー( 4
6
8
巻各巻
6
地 学 団 体 研 究 会 編 新 版 地 学 教 育 講 座 全1
0ページ
0
A 5版 平 均2
)
0円
0
5
5円(本体 2
7
5
2
東海大
学出版会
)
年 9月
田地球をはかる(94
ている。急速な学問の進歩と社会情勢の変化に対応でき
る内容,地球・自然、現象を正しく理解できる地学の普及
書が出版されたことの意義は大きし、。
今回の講座の企画は全国の地学教育にたずさわる小・
)
年 2月
6
困地震と火山( 9
中・高校及び大学の先生方へのアンケート調査の結果を
)
5年 2月
図鉱物の科学(9
もとにして執筆内容や各巻の構成が決められたという。
)
年 3月
5
固岩石と地下資源( 9
また刊行の辞によれば執筆者は前回と同じように現在そ
)
5年 5月
固地球内部の構造と運動(9
れぞれの分野の第一線で活躍されている複数の研究者に
)
5年 9月
固化石と生物進化( 9
依頼し,これらの方々からいただいた原稿を教育現場の
)
0月
年1
5
困地球の歴史( 9
先生方が実際に教える立場から理解しやすいような内容
)
年 2月
5
回日本列島のおいたち( 9
に全体をリライトするという形をとっている。そのため
)
1月
4年 1
固地表環境の地学一地形と土壌( 9
内容・体裁・文調などが統一されて非常に読みやすくな
)
年 3月
5
園地球の水圏一海洋と陸水( 9
っている。
)
1月
4年 1
固星の位置と運動( 9
)
年 9月
図太陽系と惑星(95
本書各巻の内容をとりあげることはできないが,紹介
者が関心のある分野(固∼固,固など)についてみてみ
)
6年 2月
固宇宙・銀河・星( 9
たい。本講座全体にわたってもいえることであるが,写
)
5年 5月
固大気とその運動( 9
真・図版が鮮明で解説もわかりやすく,出展も明示され
)
年 10月
5
固気象と生活( 9
ている。ただ地図など一部の図では字が小さく見にくい
)
年 9月
4
固自然、と人間(9
mという B 5版の制約による
c
.5
1
ものもあるが,左右幅 1
年前,当時としては画期的な
地学団体研究会では, 40
ものでいたしかたないのかもしれない。各巻とも巻末に
6巻(各
啓蒙書として福村書店から「地学教育講座」全 1
参考図書を専門書・専門的なもの,普及書・普及的なも
40ページ)を出版した。授業や研究に役にたて
巻平均 1
のに分けて列挙されているので,あるテーマについて更
年
0
た想い出をもたれる研究者・先生方も多いと思う。 2
に理解を深めたい読者には参考となる。
年には,それらを全面的に改訂された「新地学
6
7
9
後の 1
各巻とも,その章だては旧版と順序が少し違っている
0ページ)が東海大学出
7
6巻(各巻平均 1
教育講座」全 1
が,ほぼ同じようなタイトル,構成となっているものが
版会から刊行されて好評を得た。今回の「新版地学教育
多いが,固化石と生物進化・困地球の歴史・国日本列島
講座」は三代目にあたるもので,巻数は同じ,各巻のタ
のおいたちの 3巻については変更がある。旧版では“化
イトルもほぼ同じであるが,最新の調査・研究成果が盛
石”は「地層と化石」,
りこまれており内容的には一新され充実したものになっ
の巻に収められていたが,今回の改訂ではく生物の進化〉
ている。
を軸として“化石”と“古生物”を統一的に理解できる
年の間に宇宙や地球に関する知
0
この講座が世にでて 4
“生物の進化”は「地球の歴史」
ように構成されている。
年はそれま
0
見はいちじるしく増大したが,特に最近の 2
著者も「あとがき」で述べられているが,植物進化と
でにはできなかった観測手段による資料が集積し,その
古生物の一斉大量絶滅についてはスペースの関係で扱え
コンビュータによる情報処理によって多大の成果がおさ
なかったことは残念である。とくに,恐竜の絶滅の原因
められ,その情勢はおおきく変化した。しかし,そのー
は宇宙からの物質と思いこんでいる学生・生徒が多いの
方で,地球人口は倍増し,地表および地下の開発が急速
で,機会があったら追加してほしし、。また,全体を通じ
に進み,地球的規模の環境問題が深刻化してきた。「新
て感じたことは,地学史の年表などの資料を中心とした
0年代から
6
9
地学教育講座」が刊行されたころの日本は 1
「別巻」がほしいと思った。
の高度経済成長に伴う公害の発生や環境破壊が大きな社
会問題となっていた時代である。
最近は,多様なメディアを通して宇宙や地球に関する
研究成果が紹介され,国民のあいだにも,例えば,宇宙
のこと,火山・地震・台風などについても関心が高まっ
本講座は,学校で地学を教えている教師を一応の対象
として編集されているが,大学や会社で教育や研究にあ
たっている人,専門分野の違う研究者の入門書などとし
多くの方々に活用されることが望まれる。
(平山勝美)
49巻
,
2号
, 1
996
〕
「教科『理科』関連学会協議会」から 中央教育審議会
へ「要望書Jを提出
(
4
7)ー8
7
理科の各教育学会・協会に対してその ための協議会の設
立を 1
9
9
5
年 6月に呼びかけ,これに賛同した日本化学会,
本学会は「教科『理科』関連学会協議 会」の参加学会
日本理科教育学会,日本生物教育学会 ,日本物理教育学
の一員として中央教育審議会に対して ,次の教育課程の
会,日本理科教育学会( 50
音順)の 6学会により「教科
改訂に向けてここに示すような「要望書」を提出した。
「要望書」の提出の母体となった「教 科『理科』関連
学会協議会」に関しては,その設立の 経緯や性格につい
『理科』関連学会協議会」が設立され た。協議会の設立
準備には本学会の「理科活性化検討委員会」が当たり,
1
9
9
5
年 7月 1
0日に準備会を兼ねた初めての協議会を行い,
て学会誌上ではその詳細を紹介する機 会を逸していたの
8月 1
8日に第 2回
,
で,ここに簡潔に報告しておく。
回
, 1
2月 7日に第 5回
, 1
9
9
6年 1月 1
8日に第 6固と短い
日本学術会議には第 4部の中の研究連絡委員会のーっ
9月 25日に第 3回
, 1
1月 9日に第 4
間隔で密度の濃い協議を重ねてきた。
として,従来から科学教育研究連絡委 員会がある。この
この過程で,中教審の答申の基本的内 容が同様な主旨
科学教育研連は,これまでその活動の 対象を高等教育に
の内容の要望書がどれだけ多く出され てきているかによ
限定してきたが, 1
994年 4月から初等・中等教育段階の
っても大きく変わるという事実が紹介 され,これまで理
科学教育へも目を向け,次の教育課程 に向けての提言を
科は他の教科に比べて少なかったので 意見があまり反映
行うべく何回かの研究会を重ねてきて いる。これらの研
されて来なかったことが指摘された。 そこで,今後各学
究会は理科だけでなく数学・情報・技 術・環境なども含
会で情報を持ち寄るとともに,「要望 書」を積極的に提
む科学教育関連のほとんどの学会がは じめて一同に会し
出して行くことになった。提出の時期 としては 1
995
年1
2
て議論できたという意味で画期的なものであった。また,
月中を目処とし,これに向けて「要望 書」の叩き台を作
多方面の学会からの参加者によって, 幅広いテーマに関
る作業部会を各学会から最低 l名は参加する形で持つこ
して多様な意見を交換できたという意 味でも有意義であ
とになった。 1
1月24日(金)に行われたこの作業部会で
った。しかし,研究会が 3回 4回と重ねられていくうち
は,次の 5項目を柱とすることが決まった。
に,問題も出てきた。その一つに,こ れらの研究会が意
①
見の公表の場としての性格が強く協議 の時間が十分とれ
なかったために,同じ「理科」に関連 する学会同士から
に自然、を知ることが含まれる
②
ですら,毎回全くばらばらな,また場 合によっては相互
いことを強調する)
③
研究会を重ねても意見の集約や合意は 全く進みそうにな
いという問題が生じた。
この問題は,教科として一つである「 理科」の関連学
S
c
h
o
o
lS
c
i
e
n
c
eの重視(他の教科は学校以外でも
かなり勉強できるが, S
c
i
e
n
c
eは学校以外では難し
に矛盾するような意見が出され,そか もそれらすべてが
言い放しで終わったということが挙げられる。このため,
基礎・基本が重視されているが,この 基礎・基本
理科の充実(人員(教員数の増加,
1クラスの児
童・生徒数の削減)と設備)
④
高校での各分野の必修化
⑤
実効ある学習指導要領の作成
会がお互いに他の学会との関係を持た ずにばらばらにこ
これらの柱をもとにして,科学教育学 会からの委員が
れまで活動してきたことが大きな原因 であり,またこの
原案を作成し, 1
2月 7日の第 5回協議会でそれを検討す
問題に対する取り組みの程度も学会間 で大きな聞きがあ
ることとなった。第 5回協議会では科学教育学会からの
ったことももう一つの原因であると考えられた。そこで,
原案とその修正案の 2つが示され,それらの内容につい
本学会としては,科学教育研連が行っ ている意見の集約
て基本的には是認された。ただし,前 文および各項目に
や合意が理科だけでなく数学・情報・ 技術・環境などの
ついての個別討議では
広い範囲の学会も含む形で行われているのはそれとして,
るものの修正の意見が出された。特に 「総合化」につい
その前に,その基礎を築くという意味 でも,より関係の
ては,いろいろ意見が交わされたが, 結論としては「総
深い「理科」の関連学会同士が連絡を 取り合って実質的
合化」は入れないことになった。
な協議を行う必要があると考えた。そ こで,本学会から
いずれについても程度の差はあ
この討議を通して具体的に合意された 内容については
88-(48)
〔地学教育
教育に利用できる“生”データの必要性
そのまま文章を修正し,大体の方向性が合意されたもの
については磯部議長が文章化して各学会に送り返して再
度意見をいただき,それらを可能な限り取り入れた上で
という意見や要望がでました。
このような意見,また会長の発案をうけ,共同研究に
「要望書」の文章を完成した。こうして, 1
2月25日に次
携わってきた榊原,根岸,渡辺に加え,内記,南島の 5
に示すような「要望書」を中教審の各委員に送付した。
名で,共同研究の継続と地学教育における「パソコンの
なお,この「要望書」の内容をさらに発展させる目的
で
, 6学会共催のシンポジウム「次期教育課程に向けて
活用に関する」委員会設置について,検討を行ってきま
し7
こ
。
一教科『理科』関連学会の相互理解のために」を 6月 8
日(土)(場所は未定)に予定している。「理科」教育の
関連の学会がこのような協議機関を持つのは,わが国の
理科教育史上初めてのことであり,新鮮な議論が期待さ
2
. 設置理由
検討の結果,共同研究を 1
9
9
5年度で終了すること,お
よび今日普及しているシミュレーションや計算も含め,
れる。現在までのところ,協議会では多くの実りある議
より広範囲なノ〈ソコンの活用法の研究と普及を,日本地
論が,有効的な雰囲気のもとに進められており,今後も
学教育学会独自で進めていく必要があることで一致しま
少なくとも 2ヵ月に l回の割合で協議が重ねられる予定
した。そして委員会設置にむけ,検討を行ってきまし
である。
た。この検討の中ででた活用法とは
パソコン通信で得られる画像の教育への活用
(教科「理科」関連学会協議会事務局担当林慶一)
地震や気象データ等の,データの入手法と教育
「要望書』全文は 9
0∼9
1ページに掲載
への活用
市販ソフト(ハイパープラネタリウムや恐竜の
C D)の活用
「パソコンに関する』委員会(仮称)の設置と委員の
等です。
パソコンを活用している人で,これら全領域に精通し
募集について
設置準備委員会榊原保志,内記昭彦,根岸潔,
南島正重,渡辺嘉士
ている方はまれと考えられます。このため会誌を通して
多くのパソコンの活用に関する情報を収集するととも
に,紹介をする機関が必要があるという点で,意見が一
本誌の学会記事の項に記載されているように,第 5回
致しました。当初はワーキンググループ設立を計画して
常務委員会において,「パソコンに関する」委員会設置
いましたが,当学会には前例がないので委員会を設置す
が認可されました。この委員会設置に関する説明と,と
ることになり,昨年暮れに,岡村会長に主意書を送付し
もに活動して下さる委員をこの場をかりて募集したいと
ました。
考えております。多くの方の参加を期待します。
3
. 活動内容
1
. 設置までの経過
経過の中でも述べましたが,今日のパソコンの活用は
9
9
3
年 9月より
本学会は日本情報地質学会と共同で, 1
数年前のスタンドアロン形式の一台一台の活用から, C
「コンビューターを利用した地学教育教材検討会」を開
Dをはじめとする市販ソフト,データ集積,ネットワー
いてきました。また夏の全国大会でも 1
9
9
4
年から本年度
クなど,多様な方法で教育に活用することが可能になり
まで,同学会と共催で「ソフトの交換会」の開催も行つ
ました。
てきました。
この共同研究は,日本情報地質学会としては「教育の
地学はこのようなパソコンの活用が可能であること,
そして活用による学習効果が期待できる科目であると考
接点を探り,会の活動の活性を図ること」を目的として
えられます。このため準備委員会の段階では
おり,また日本地学教育学会としても教育への新たなパ
(1>会誌を用いた情報の収集と提供
ソコンの活用を開拓する目的で行ってきました。
検討会や情報交換会を行っていくうちに,参加された
先生方から
日本情報地質学会が所有するソフトの内容は難
しく,そのままでは利用できない
…
…
・ 開発ソフト(従来のシミュレーション
や計算)
・ 市 販 ソ フ ト の 活 用 ( EXCELや L0
T US等の応用)
・パソコン通信のフォーラム,フリーソ
(49)-89
〕
6
9
9
, 1
, 2号
9巻
4
用いた実践例や’情報もお寄せ下さい(お持ちの方は,下
フトの活用
インターネット WWW, F TPサーパ
記の根岸あてにお願いいたします)。
ーの情報
. 委員の公募について
4
(2)パソコン利用に関する紹介記事
…生データの入手法や利用法,実践の紹介
上記内容の委員会(発足後,委員の意見により,多少
(3) CDROMやソフトの紹介
の変更も有り得る)に参加される方は,準備会の窓口と
<4) 全国大会において交流会の場を提供する(パソコ
なっている根岸まで,連絡をお願いします(なるべくパ
ソコン通信,ファクスでお願し、します)。締切は 5月末
ン利用に関するセッションを設ける)
日とします。多くの方の参加をお願いいたします。
(5)パソコン通信を用いた交流
といった活動内容を考えています。
しかし,構成委員の知識や実践では,広範囲の情報提
連絡先:東京都立南多摩高等学校教諭根岸潔
供ができません。すなわち委員の以外の「地学教育」の
1
0
2
2八王子市明神町4
9
(住所)〒 1
会員からの情報提供にこの企画の成否がかかっている,
1
3
4
2
2
4
6
2
4
)0
teI
(
といっても過言ではありません。特にインターネットの
426-42-2195
)0
x
a
f
(
著明な W W Wや FTPサーバー以外のサーバーの所在は,
) P XI03653
e
v
r
e
ifyt S
N
(
専門家の情報が不可欠を考えています。またパソコンを
全国大会研究発表募集要項
) 発表形式:本大会では口頭発表だけを行ないます。分科会は小学校・中学校と高等学校・大学・一般に分ける予
1
(
定です。
) 発表時間:質疑応答を含めて,
2
(
分以内とします。
0
1テーマにつき 2
0日(金)
) 発表申し込み締め切り期日等:平成 8年 5月 1
3
(
申し込み者には後日「発表受け付け確認書」を発送します。申し込み後,確認書が届かないときは,
大会事務局までご連絡下さい。
1日(金)
) 原稿締め切り期日:平成 8年 5月3
4
(
mスライド映写機, OHP, ビデオ機器などが利用できます。申込書に明記していただくとともに,
m
5
) 使用機器: 3
5
(
ご利用の方は,発表当日の朝,スライドおよびビデオ等を受付に提出して下さい。
) 留意事項:発表を申し込まれた後,変更される場合には,速やかに大会事務局までご連絡願います。ただし,平
6
(
1日以降の変更は受け付けできませんのでご留意下さい。
成 8年 5月3
, 40ページ)の「研究発表申し込み用紙」をコピーして使用して下さい。
, 1号
9巻
) 申し込み方法:本誌( 4
7
(
0
0
2岐車県羽鳥市竹鼻町梅ケ枝2
0ト 6
大会事務局:干 5
岐車県立羽鳥高等学校内
全国地学教育研究大会事務局
3
6
8
) 391-7
8
5
0
0 FAX(
0
5
) 392-2
8
5
0
T EL(
4東京都小金井市貫井北町 4
8
学会事務局:〒 1
東京学芸大学地学教室内
1- 1
日本地学教育学会事務局
5
7
6
1 内線2
1
1
5 2
)2
3
2
4
0
T EL(
1
"!;(にある|’!?:;科学は地球 i
i
i民という新しい与え }
jのもとに
あります。また,その 1
有馬朗人傑
教科「理科」閣連学会協議会
日本化学会
日本科学教育学会
!
I
t界の人々が客観的に共通の 品をもち,コミュニケーションを交わす共通の}制定
,
;
!
;
!
,
となるものであります。
現在クローズアップされているエネルギーや環境問題,自然災害や社会災害への
日本生物学会
対応,医療,先端技術などに関する諸課題は,自然科学や科学技術に関する適切な
日本地学教育学会
知識と能力をもたなければ解決することは不可能であります。したがつて, E
甲
日本物理教育学会
l
到語や f
事数.数学−と共に基幹教科として f
1
i
:置付け,幼児期から青年期に至るまで,
日本理科教育学会
︵印︵︶︶
n
Jとl
’
l
然、との調和的共作について考える法礎となる教科で
即干トは[’!?ぷを知り,人 l
r
f
1火教育得議会
会長
1
. 正礎的な照科教育のー肘の市:悦を一人頭の fト
イI
:と発燥の基礎を府うこと
@O| l
ヂJ
i
;
.7年 l2J
J251
ト分な時間をかけて体系的に学習できることが傾めて軍要であります。
2. 学校での十分な理科の学習時間の確保を一理科は学校でしか学べない
次期教育課程に向けての要望
理科の教育においては,自然に関する体系の学習と共に教室や野外での実験,観
察を伴う学習が不可欠であります。このところ,学校教育の内容の一部を社会教育
わが同は明治 5年の学制発布以降,財政的な困難がありながらも欧米先進諸国から
へ委譲し教育の責任を学校と地域などで分担する必要性が提言されております。こ
近代的教育制度を導入し,国民の教育の普及改善に格段の努力を払ってきました。
れは一般論としては正しいのですが,理科の観察・実験の技能や,安全管理に関す
そして,第二次世界大戦後の荒廃の中でも教育,特に理工系教育の充実の努力した
る能力・態度などの修得に関しては,教育用の施設・設備,機械・機具・薬品など
結果,科学技術立国として目覚ましい復興をもたらし,今日の経済的発展をみるこ
を整えた学校だけが全員の児童・生徒にその機会を与えるものであり,そのために
とができました。
は,現在以上に理科学習時間の充実・確保が必要であります。
近年,わが国においては内閣総理大臣の「科学技術系人材の確保に関する基本指
針」が発友され,
「科学−技術基本法」が 1995年に制定され,このような努えjを通じ
3. 観察,実験を充実するための条件整備を一実技こそ F
l己教育力を高める
て地球環境の総合的な煙解及び科学技術の基礎となる科学教育全般にわたる充実の
n
j国際理科教育調任( 1
983年
, 1
9か同参加)では,わが同の小・中学生のペ
第 2[
需要性が広く認識されワつあります。つきましては,え;数行政においても l•i]じ悦点
ーパーテストの成績はトップクラスでありました。しかし,実技テストの成績は参
から次期教育課程において以下に述べますことにつき,十各段の御配t~ を賜わります
/
J
I
J
6か
[t
<
j中,小学生は 4f
ι
l
t
l’
:
[
'i
tはl
'
"
Yト.,立で、あり,特に実験を計両i
する問題に対し
ようお願し、 l
fし上げます。
"
'
Iの正符不が68%以 i
:で、あったのに比べ,わが[i
i
]
は 28%と非常に低
ては,他の 5か L
=
_
︹
荏
いものでありました。これは,
f験 f
i
(悦の風潮の! l
fで,わがl
到の観察,実験が倹J
1
E
i
自動に終始し,白ら与え実行する機会が不足しているためと考えられます。この解
下
中
消には,観察,実験を児者.'
t徒が主体的に進め,教貝がそのための多操な支援を
世
草
行えるように施設・設備,機器などの
a
層の改誇・充実を閲ると共に,教員の指導
Z掛
y
h
p
m
v
北
川
J
l
¥科の技業,特に観察,実験を充実させ,その効果を
会
1
'
1
II~ 化学会
]
J
fるために,現行の lクラス 1
0名の定数を観祭・完験の際には欧米,m[Kjなみに T
:
数にするといった思いきった措置をとると共に,それに'r.c.~ じた施設・設備や教 u の
f
l本科学教育学会
伊藤市
櫛 iJ~l 1
i
J
..
i
'大学
大
型f
1£ ;;(郡江四谷|荷業 r~Jj 等学校
わが[!]の社会の情報化,国際化の進展を反映して,改訂された現行の学習指導史
十
公
民
(
l本生物教育学会
、
利L
た
J
j賀
奥井
4. 理 科 教 育 の − 層 の 充 実 を 一 科 学 的 判 断 の で き る ・
m民 の 育 成
f
9
r 1
,
1
¥ 先
大』t
!
;
:
,f大学社会的械’下 i
¥
l
i
久郎悦
智帯感
拡充など,学習環境の改善が待たれるところであります。
r
1
委 i
l
り
d
l
f
' 時敏
1
判崎
l
;学部
筑波大学学校教育部
下f
f
[
S日大学
教育学部
l
司
、7
:教育研究所
東京学芸大学教育学部
領改言I
において高等学校では多掠な科日カ冶らの選択制が採用され,理科では 13の科
t
長
J
t
L
l
i 告f
東京学芸大学教育学部
目が設けられました。しかし,最低必要な履修科目は 2区分 4単位とされたため,
r
t
1宵 克爾
東京学芸大学附属高等学校
磯部 鋳 三
国立天文台
間々旧和彦
筑波大学附属古学校
必ずしも各高校において全科目が開設されず,多様であるべき生徒の選択の幅が挟
日本地学教育学会
百
小
[
められ,生徒が全体として修得する科学的概念や能力に偏りが生まれつつありま
す。その結果,その生徒の受ける高等教育においての科学に関する認識と科学に関
する諸問題に対する地球市民としての広い立場からの判断にも偏りを生じる恐れが
あります。このことを改善するために,物理,化学,生物,地学各科目の指導可能
日本物理教育学会
な教員を配し,各科目に関する内容を市民的教養として修得できる可能性を探る必
要があります。
r
1本坦科教育学会
増子寛
麻布高等学校
福島肇
小平錦城高等学校
福岡
上智大学理工学部
耐
敏行
森本
することが望ましいと思われます。
加藤
l:U~ 、合わせ先
荒川区立第四中学校
東京学芸大学附属高等学校
也
そのために,学校教師や学会などの意見や考え方を生かした理科教育課程を創出
和
、F
林慶
今
デ
}
;
バ
!
横浜岡立大学教育学部
償i
兵国、E
大学教育学部
横浜[亘|立大学
教科「J
l
H
打開通学会協議会
〒1
8
1
︺
その具体的な万策として,
1
58
l
'
A
]る必要があります。
Nhw
・
教科 f
f
'
l
1科Jl
問£
)乍会協議会参 }
J
I
J学会改ひc吾川名簿
)J を r~':;めるべく,教はの研修 i!f I
日!の保保およひ}見戦教育の機会とシステムの拡允を
リ驚 r
b
・大沢 22
11
教育学部
議長磯部銃i
1
1
4、
yA
.)
.
;
台
︵印同︶|l@
A
X
:
O122313611
π1:0122313615 F
4
9
2
一( 5
2
)
〔地学教育
「地学教育」編集についての細則・投稿規定の改定
平成 6年 1
2月 3日
の
細
ム宮、一
量て
︶学引
訂育こ
教動
ぽ雄一編
悶
(現行)
日本地学教育学会
編集についての細則
(昭和 5
5年 8月2
2日制定)
5年 8月2
2日制定)
(昭和5
(昭和59年 4月 1日一部改訂)
(昭和5
9年 4月 1日一部改訂)
(昭和63年 4月 1日一部改訂)
3年 4月 1日一部改訂)
(昭和6
〈原稿の提出・受理及び保管〉
〈原稿の提出,受け付け及び保管〉
1
. 本会会員は「地学教育」に投稿することができる。
1
. 本会会員は「地学教育」に投稿することができる。
(平成 8年 2月 5日一部改訂)
ただし,その内容は著者の責任とする。 i他の原著論
文誌,出版物に掲載ずみまたは投稿中の原稿は本誌に
投稿できない。L
ただし,その内容は著者の責任とする。
2
. 他の原著論文誌,出版物に掲載ずみまたは投稿中の
原稿は本誌に投稿できない。
3
. 原稿の構成は本文,図.表.図版,要約,キーワー
ドから成る。
2
. 原稿の書き方,及び投稿の手続きは別に定める投稿
規定による。
3
. 原稿はすべて編集委員会に提出するのなお,著者校
正のため,原稿のコピーを保存しておくこと。
4
. 編集委員会は,投稿原稿に受理した年月日を記して
原稿を保管する。投稿者に原稿霊理を通知する。
4
. 原稿の作り方,及び投稿の手続きは別に定める投稿
規定,及び原稿の書き方による。
5
. 著者は校正のため,フロッピ一及び原図は受理まで
大切に保管しておく。
6
. 編集委員会は,投稿原稿に霊旦丘立した年月日を記
して原稿を保管する。投稿者に原稿霊立笠立を通知す
る
。
5
. 編集委員会は,会員または非会員に原稿を依頼する
ことができる。
〈原稿の審査〉
6
. 編集委員会は,霊理した原稿を査読委員に送付し,
掲載の適・不適の法定を依頼する。
7
. 編集委員会は,会員または非会員に原稿を依頼する
ことができる。
〈原稿の審査及び受理〉
1
. 編集委員会は,霊立笠立た原稿について担当編集委
員と査読者を決め.それぞれに原稿を送付し掲載の適
・不適の墨旦を依頼する。
2
. 編集委員会は,担当編集委員及び査読者の意見を尊
重して掲載の適・不適の決定を行う。
3
. 編集委員会は,掲載の適にかなった原稿は受理とし,
投稿者にその旨を通知し,印刷手続きを開始する。
7
. 編集委員会は,掲載不適当と認められた原稿につい
4
. 編集委員会は,掲載不適と認められた原稿について
ては,その理由を明らかにした文書を付して,原稿を
は,その理由を明らかにした文書を付して,原稿を著
著者に返却する。
者に返却する。
8. 編集委員会は,掲載適当と認められた原稿について
も,著者に二車修正を求めることができる。
9
. 編集委員会は,内容の木旨を変えない範囲で投稿規
定に沿う様に修正することができる。
5
. 編集委員会は,掲載適あるいは不適と認められた原
稿についても,著者に修正を求めることができる。
6
. 編集委員会は,内容の本旨を変えない範囲で投稿規
定に沿う様に修正することができる。
,
9巻
4
(53)-93
〕
6
9
9
, 1
2号
〈論文の印刷・校正〉
〈論文の印刷・校正〉
. 論文の掲載の順序は,原則として受理の順とする。
1
. 論文の掲載の順序は,原則として受理の順とする。
1
ただし,同号に同じような内容または分野の論文が集
ただし,同号に同じような内容または分野の論文が集
中したり,同著者の論文が重複しないように配慮する。
中したり,同著者の論文が重複しないように配慮する。
. 会費・印刷代金など,本会に納入すべきものを滞納
2
. 会費・印刷代金など\本会に納入すべきものを滞納
2
している会員の原稿は,それが納入されるまで掲載を
している会員の原稿は,それが納入されるまで掲載を
延期することがある。
延期することがある。
. 初校正は原則として著者が行うが,会誌発行の時間
3
的制約が著しいときは,著者に了解を求め編集委員会
. 初校正は原則として著者が行うが,会誌発行の時間
3
的制約が著しいときは,著者に了解を求め編集委員会
が校正を行うことができる。
が校正を行うことができる。
. 著者は手持ちのコピーと照合して校正を行い,原則
4
. 著者は手持ちの原稿と照合して校正を行い,原則と
4
として 1週間以内に返送すること。また,原稿の著し
して 1週間以内に返送すること。また,原稿の書き換
い書き換えは認めない。
えは認めない。
〈別刷〉
〈別刷〉
0部単位で希望する部数を作成する
0部以上1
. 別刷は5
1
0部単位で希望する部数を作成する
0部以上1
. 別刷は5
1
が,印刷費用及び送料は著者負担とする。
が,印刷費用及び送料は著者負担とする。
〈原稿の返却〉
〈原稿の返却〉
. 原稿は,原則として返却しない。図・写真などで返
2
. 原稿は,原則として返却しなし、。フロッピーディス
1
却を希望されるものについては,赤字で“要返却”と
之二図・写真などで返却を希望されるものについては,
投稿時に明記する。
赤字で「要返却」と投稿時に明記する。ただし.送料
は著者負担とする n
〈査読委員〉
〈査読者〉
. 査読委員若干名は会長が委嘱する。
1
. 査読者は編集委員会が,委嘱する。
1
. 査読委員の任期は 2年とする。
2
. 査読者は年度修了後に公表する。
3
. 査読委員は任期修了後に公表する。
3
「地学教育」編集に関する件につきましては
下記にご連絡下さい。
4東京都小金井市貫井北町 4- 1- 1
8
1
東京学芸大学地学教室内
日本地学教育学会
編集委員会
94
一( 54)
〔地学教育
投稿規定
投稿規定
(現行)
(改訂)
原稿は正確・明瞭・簡単に書き,会誌の体裁統一およ
原稿は正確・明瞭・簡単に書き,会誌の体裁統一及び
び編集の便宜上,以下の事項を守って下さい。これは編
編集の便宜上,以下の事項を守って下さい。これは編集
集担当者の労務軽減,印刷費の節減にもつながります。
担当者の労務軽減,印刷費の節減にもつながります。
〈投稿の手続き〉
①
論文題名,原稿の予定枚数(字数).図・表・写真
版の枚数と大きさの概略,原稿送付の予定月日を書い
②
〈投稿の手続き〉
1
. 本規定を遵守した,完成原稿を作成して下さいの原
稿は原則として,ワープロで印字したものとしますの
で編集委員会に“はがき”で申込を下さいの「地学教
なお,肉筆原稿の場合には,市販の A4版原稿用紙を
育」専用の原稿用紙(25
字横書き)を送付しますの
使用して下さいの
短報・紹介,および原著論文でも刷り上りページが
短いもの,ワープロで印字したもの,本規定を順守し
たものは,完成原稿を直接送って下さい。
③
原稿送付状に必要事項を記入して提出して下さい。
④原稿枚数は図・表が多い論文のときはコピー(著者
2
. 原稿送付状及び自己確認票に必要事項を記入して提
出して下さい。
控え用とは別に)を一部つけて下さい。
3
. 原稿は. A 4版にコピーしたものを 2部編集委員会
三送って下さい。
4
. 投稿者は.投稿原稿の受理の連絡を受けたら速やか
に原稿のオリジナルとそのフロッピーディスク(使用
ワープロ機種名またはソフト名を明記する)を編集委
員会に送付して下さいの
〈原稿の種目〉
①
原著論文:著者自身によるオリジナルな研究成果を
まとめたもの。
②
短報:研究の予報・中間報告など大きな研究の一部
によるオリジナルな研究成果をまとめたもの。
2
. 短報:研究の予報・中間報告など大きな研究の一部
をなすもの,および内容が原著論文にまではいたらな
をなすもの,及び内容が原著論文にまではいたらない
い報告で,速報性を必要としたり,資料として重要な
報告で,速報性を必要としたり,資料として重要なも
もの。
③
〈原稿の種目〉
1
. 原著論文:地学教育に関する研究論文で,著者自身
の
。
総説:ある分野に関する研究成果を総覧し,総合的
3
. 総説:ある分野に関する研究成果を総覧し,総合的
にまとめ,研究史,研究の現状等について解説された
にまとめ,研究史,研究の現状等について解説された
もの。
もの。
4
. 教育実践報告:授業実践,教材・教具の開発.追試
の結果など教育実践の報告 n
④
その他:資料・解説・委員会報告書・書評・紹介・
学会記事など 0
〈原稿の長さ〉
①
原著論文・総説・解説は刷上り 1
6ページ以内,短報
は 4ページ以内を原則とし,書評・紹介は 1ページ以
内とします。超過分の費用は著者負担とします。
5
. その他:地学教育の普及に資する資料・解説・書評
・紹介L 委員会報告書L 学会記事など。
〈原稿の長さ〉
1
. 原著論文・総説・解説は刷'
2
_
_
上主り 1
6ページ以内,
短報・教育実践報告は 4ページ以内を原則とし,書評
・紹介は 1ページ以内とします。超過分の費用は著者
負担とします。
② 折 り 込 み は B 4版 1葉を 4ページ,アート紙図版
(写真)は 1面につき 2ページ分に換算します。
2
. アート紙図版(写真)は l面につき 2ページ分に換
算します。
(55)-95
〕
6
9
9
, 1
, 2号
9巻
4
原稿の書き方
原稿の書き方
(現行)
(改訂)
〈原稿の書き方〉
〈原稿の書き方〉
原稿は必ず浄書したもので,原稿用紙にかい書で横
①
. 本文は,原則としてワープロで印字したものとしま
1
す n 用紙は A 4版で縦.
書きにして下さい。
文字を横書きで 1段
5
1行に 2
組みにして作製して下さい"
0行で刷り上がり lぺー
9
ジ分になります n
題名・著者名の部分は 6∼ 8行分のスペースをとっ
. 題目・著者名の部分は 6∼ 8行分のスペースをとっ
2
て下さい。また,最下行に線を引き,その下に著者の
て下さし、。また,そのページの最下行に線を引き,そ
所属する機関または学校名を書いて下さい。
の下に著者の所属する機関または学校名を書いて下さ
②
文体は漢字とひらがなによる口語体とし,当用漢字,
③
。
い
現代かなづかいを用いて下さいの
外園地名・人名・鉱物名,化石名などは慣用にした
④
本文中に外国語を挿入することはできる限りさけて
⑤
文字は原稿用紙の 1ますに l字,立ネ三(
“
「 」
. 本文中に外国語を挿入することはできる限りさけて
4
下さし、。
下さい。
⑥
. 人名・鉱物名・化石名などは慣用にしたがってカタ
3
カナ書きにして下さい。
がってカタカナ書きにして下さい。
)〔
〕
” !? などすべて 1ますとします。
.L__
. 文字は原稿用紙の 1ますに 1字,(
5
“
)〔
〕「
」
_1ますとします。
2
:
=
” !?など主すべてよ-
6. . お よ び れ は , 及 び . を 用 い て 下 さ い n
数字および欧字は, 2ますに 3字の割合,
⑦
l字のと
きは lますとって下さい n
地名など固有名詞で読み誤るおそれのあるものには
③
ふりがなをつけて下さい。
7. 地名など固有名詞で読み誤るおそれのあるものには
ふりがなをつけて下さい。
〈ワープロの場合〉
ワープロ特有の誤変換・誤字に注意して下さい。
①
. ワープロ特有の誤変換・誤字に注意して下さい。
8
5字づめで,字問はなるべくつめ,行間はなるべくあ
2
5字づめで,字聞はなるべくつめ,行聞はなるべくあ
2
けて印字して下さし、。
けて印字して下さい。
②
A4または B 5版の用紙を用いて下さい n
〈図・写真版・表〉
①
〈図・表・図版〉
図・霊童・表は,原稿旦盤に直接はりつけないで下
. 図・表・図版は,原稿に直接はりつけないで下さし、。
1
さい。 1つの図・霊童ごとに台紙をはり,欄外に著者
lつの図・表・図版ごとに台紙をはり,欄外に著者名
名と図霊墓の番号など鉛筆がきで略記して下さし、。
と図・表・図版の番号など鉛筆がきで略記して下さい。
. 図・図版の番号・タイトル及び説明はその下に,表
2
の番号・タイトル及び説明はその上に書いて下さい。
なお.台紙の大きさは A 4以下で作製して下さい n
②
図・室墓・表を挿入する個所を原稿本文中に指定し,
図・霊墓の説明および表のタイトル・備考などを杢玄
と区別するため上下 2行ずつあけて書いて下さい。
③
図表はそのまま製版できるものを提出して下さし、。
. 図・表・図版を挿入する箇所を原稿本文左三金に指
3
定して下さい。
. 備考などは,本文末にまとめて書いて下さい。
4
. 図二表はそのまま製版できるものを提出して下さい。
5
図は,白紙または淡青色の方眼紙に黒インクで鮮明に
図は,白紙または淡青色の方眼紙に黒インクで鮮明に
書いて下さし、。製版に際して縮生しても差し支えない
書いて下さい。
ょう,線や字の大きさなど全体の体裁を考えて作製し
て下さい。主主L 図の大きさや地図の縮尺を示すとき
. 製版に際して縮小しでも差し支えないよう,線や字
6
の大きさなど全体の体裁を考えて作製して下さし、。
〔地学教育
96
一(5
6
)
は何分の lとしないでスケールを図中に示して下さい。
編集委員会では文字の写植はできません。
④
ワープロ印字の原図の場合,製版図がかすれること
がありますので,濃く印字して下さい。
コピー原図の場合,凸版にすると線空かすれが目立
⑤
ちますので注意して下さい(線を黒でトレースする)。
写真は鮮明なものを用い,原則として黒白写真とし
⑥
7
. 図の大きさや地図の縮小を示すときは何分の lとし
ないでスケールを図中に示して下さい。
8
. ワープロ印字の原図の場合,製版図がかすれること
がありますので,濃く印字して下さい。
9
. コピー原図の場合,凸版にすると線のかすれが目立
ちますので注意して下さい(線を黒でトレースする)。
1
0
. 写真は鮮明なものを用いて下さい n
ます。(カラーは鮮明にでないことがある J
⑦
表組は.印刷費用がかさむので.なるべく少なくし
1
1
. 表組は,読みやすいようにデザインし,なるべく少
て下さい n あるいは,そのまま製版できる原図(版下
なくして L そのまま製版できる原図(版下図)として
図)として下さい。
下さい。文字全孟呈の写植は著者で行って下さい。
小さな図は左右 7c
m,大きな図は左右 14.5cm,上下
1
2
. 小さな図は左右 7c
m,大きな図は左右 14.5cm,上下
20cmに縮小できるよう原図を描いて下さい。写真版も
20cmに縮小できるよう原図を描いて下さい。写真版も
⑧
同様です。
同様です。
左右に長くなる図・表は少くとも左右見聞きページ
⑨
(
2
8
c
m)以内におさまるようにして下さし、。
⑩
カラー図版の製版・印刷費は原則として著者が負担
1
3
. 左右に長くなる図・表は少なくとも左右見聞きぺー
ジ( 28cm)以内におさまるようにして下さい。
1
4
. カラー図版の製版・印刷費は原則として著者が負担
するものとします。
するものとします。
〈ヲ開文献〉
〈ヲ|用文献〉
本文中の文献の引用は,こごご0000 (
1
9
8
0)に
①
9
8
0
)
.
よるとと三三了( 0000. 1
し,引用文献は
論文末に一括して,著者名はアルファベットまたは 50
1
9
9
4)による,
1
. 本文中の文献の引用は, 0000 (
車亘主~
(0000, 1994).とする。
2
. 引用文献は文献として論文末に一括し,アルファベ
音順に書いて下さい。人名にスモールキャピタルは用
ット順(同じ著者の場合は年代順)に書いて下さい。
いないで下さい。
また,人名にスモールキャピタルは用いないで下さし、。
(
例
)
遠西昭寿・山本和彦. 1980:火成岩の分類・
(
例
)
水野孝雄( 1994):星空喪失の環境問題.
地学教育. 4
7
, 139∼1
4
8
.
命名および多様性に関する指導に置ける問題点につい
て:地学教育, 33巻
,
1号
,
l∼ 8.
0000. 1975. 00000000000・ムムム
ム. 3
3
, 1∼ 8
.
3
. 引用文献の著者が複数である場合,本文中の引用は
士三二三士ほか( 1994)による,あるいは(二三三三三:
:
:
i
1
か
, 1980)と引用文献の筆頭者のみとし「ほか|をつ
け,論文末の引用文献の項には執筆者全員の名前を書
いて下さい。
雑誌名は慣例にしたがって略記する。単行本および
4
. 雑誌名は慣例にしたがって略記する。単行本及びそ
それに類するものは,発行所・発行機関名を書き,全
れに類するものは,発行所・発行機関名を書き,全体
体のページ数と特に引用したページを示して下さい。
のページ数と特に引用したページを示して下さい。
②
③
外国論文の場合は慣例にならって下さい。(タイプ
ライトするか,手書きのときは筆記体)
〈要約・キーワード〉
①
論文の内容を 200字以内にまとめた要約をつけて下
さい。(請求があれば専用の原稿用紙に送付いたしま
5
. 外国論文の場合は慣例にならって下さし、。(タイプ
ライトするか,手書きのときは筆記体)
〈要約・キーワード〉
1
. 論文の内容を 200字以内にまとめた要約をつけて下
さい。
す
)
②
論文検索用のキーワードを 6語以内選んで,重要な
2
. 論文検索用のキーワードを 6語以内選んで,重要な
順に書いて下さい。盈L
_
:
_
_
対象地域名,小・中・高校別
順に書いて下さし、。キーワードとしては対象地域名,
教育論,教材名,および内容など。
小・中・高校別L 教育論,教材名,亙び内容など。
日本地学教育学会 会長・副会長・評議員・常務委員・監事名簿
長
岡村三郎(東京・平成 7年度)
副会長
石 井 醇 ( 東 京 ・ 平 成 7年度)
.
泊
ぷ=
同(全国大会担当)赤木三郎(鳥取 ・平成 7年度)
山 田 三 郎 ( 岐 阜 ・ 平 成 7 ・8年度)
1条 3項の会長指名評議員)
評 議 員 ( * 印 は , 会 則 第1
任
地
平成 7 ・8 ・9年度
平成 7 ・8年度
平成 7年度
北海道・東北( 3)
河村
中村泰久(福島)
照井一明(岩手)
関東(東京) (9)
菅野重也(群馬)
増田和彦(東京)
期
区(定員)
動(北海道)
円城寺守(茨城)
馬場勝良(東京)
蒔由民一郎(東京)
山崎良雄(千葉)
小川忠彦(東京)
長谷川善和(神奈川)
遠藤祐神(岐車)
藤
則雄(石川)
遠西昭寿(愛知)
畿( 3)
小田公生(京都)
横尾武夫(大阪)
小倉義雄(三重)
中 国 ・ 四 国 ( 3)
依藤英徳(鳥取)
秦
明徳(島根)
岡本弥彦(岡山)
九 州 ・ 沖 縄 ( 3)
八田明夫(鹿児島)
阪口和則(長時)
飛由民二(熊本)
部( 3)
中
近
小川忠彦(東京)
評議員兼常務委員長
評議員兼常務委員
*磯部房三(東京)
*平野弘道(東京)
*二上政夫(千葉)
馬場勝良(東京)
*石井良治(東京)
紘(埼玉)
*赤塚正明(東京)
*猪郷久治(東京)
*間々田和彦(東京)
渋谷
*佐藤俊一(東京)
*栗原謙二(東京)
*横尾浩一(東京)
*榊原雄太郎(東京)
洋(東京)
*水野孝雄(東京)
*下野
*松川正樹(東京)
1条 5項の常務委員)
常務委員(**印は,会則第 1
**浅井嘉平(東京)
**林
監
慶一(東京)
尾 又 利 一 ( 東 京 ・ 平 成 7 ・8年度)
事
高 瀬 一 男 ( 茨 城 ・ 平 成 7年度)
編集委員会からの報告
巻第 2号までの投稿論文の査読していただい た方及び編集委員は
巻第 3号から第49
地学教育の第47
次のとおりです。ご多忙のところ有難 うございました,御苦労に対し御礼申 し上げます。敬称は省略
させていただきます。
[査読者]
石井良治,伊東久雄,浦野弘,小川忠 彦,小野正裕,岡村三郎,恩藤知典, 岡崎彰,加藤
芳明,榊原保志,下野洋,島貫陸,鈴 木盛久,高橋修,遠西昭害,名越利幸 ,西川純,馬場勝良,久
田健一郎,菱田清和,平山勝美,藤井英一,牧野泰彦,間々田和彦,南島正重,山本和彦,横尾浩一,
渡辺賢帯。
[編集委員】
相場博明,片岡祥二,榊原雄太郎,坪内秀樹,根岸潔,林慶一,松川正樹,宮下治。
E
D
U
C
A
T
I
O
NO
FE
A
R
T
HS
C
I
E
N
C
E
MAR.,1996
VOL.4
9
,N0.2.
Articles:
ARoughP
l
a
n
eo
fM
e
t
e
r
o
l
o
g
i
c
a
le
d
u
c
a
t
i
o
ni
nS
c
h
o
o
ls
c
i
e
n
c
ef
o
c
u
s
e
donL
i
t
e
r
a
c
ya
n
d
I
n
f
o
r
m
a
t
i
o
ne
d
u
c
a
t
i
o
n・
・・
.
.
.
・ ・・・
−
−
…
.
.
.
・ ・
−
−
…
.
.
.
・ ・
.
.
.
・ ・
−
−
… ・・
.
.
.HiroshiURANO…41∼48
H
H
H
H
H
H
H
H
H
AP
r
a
c
t
i
c
a
ls
t
u
d
yonSomeD
e
v
e
l
o
p
m
e
n
t
sa
n
dT
r
i
a
lo
fA
s
t
o
r
o
n
o
m
i
c
a
lm
a
t
e
r
i
a
l
so
fLower
S
e
c
o
n
d
a
r
ys
c
i
e
n
c
e・
・
. ・
−
… ManabuKOBAYASHI,S
a
t
o
s
h
iTUTIDA,TakeoKANEKO,
T
a
d
a
s
h
iARAI,KyokoNAGAHARA,N
a
o
a
k
iGOTOa
n
dK
i
m
i
k
oSAGA
W A…
4
9∼6
0
H
Notes:
H
i
s
t
o
r
yo
fr
e
s
e
a
r
c
honG
e
o
l
o
g
y(
s
e
d
i
m
e
n
t
o
l
o
g
y
)a
n
dE
a
r
t
hs
c
i
e
n
c
ee
d
u
c
a
t
i
o
ni
n
r
e
f
e
r
e
n
c
et
oP
a
l
e
o
c
u
r
r
e
n
ta
n
a
l
y
s
i
s
.P
a
r
t4
:S
o
l
emark
・・ H
a
r
u
oNAGAHAMA Y
u
k
i
oNAGANUMAa
n
dK
a
z
u
a
k
iTERUI…61∼76
Ont
h
ev
i
s
u
a
li
m
a
g
e
r
yi
t
sa
v
a
i
l
a
b
l
ea
n
dW
t
i
l
i
z
a
t
i
o
nc
o
m
p
u
t
e
rt
ou
n
p
u
t
e
rc
o
m
m
u
n
i
c
a
t
i
o
n
・
…AkihikoNAIKI…77∼83
P
r
o
c
e
e
d
i
n
g
so
ft
h
eS
o
c
i
e
t
y(87∼89) News(90∼91) Reviews(
8
4∼8
6
)
A
l
lC
o
m
m
u
n
i
c
a
t
i
o
n
sr
e
l
a
t
i
n
gt
h
i
sJ
o
u
r
n
a
ls
h
o
u
l
db
ea
d
d
r
e
s
s
e
dt
ot
h
e
JAPAN SOCIETY OFEARTH SCIENCEEDUCATION
c/oTokyoGakugeiUniversity;Koganei-shi,Tokyo,184Japan
平成 8年 3月2
5日 印 刷 平 成 8年 3月3
0日 発 行
編集兼発行者日本地学教育学会代表岡村三郎
1
8
4東京都小金井市貫井北町 4-1 東京学芸大学地学教室内 電 話 0
4
2
3ー25-2111 振替口座 0
0
1
6
0
3
8
6
7
8
3
Fly UP