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東村山市母子保健計画(PDF:1296KB)
東村山市母子保健計画 平成27年度~29年度 目 次 Ⅰ 基本的な考え方 1.計画策定の背景と目的 ........................................ 3 2.計画の位置づけ .............................................. 3 3.計画の期間 .................................................. 5 4.計画策定の体制 .............................................. 5 5.当市の現状と推移 ............................................ 6 Ⅱ 施策の展開 1.基本理念 .................................................... 8 2.5つの課題と考え方 .......................................... 8 3.課題に対する施策の展開 ..................................... 10 4.計画指標 ................................................... 15 Ⅲ 計画の推進 1.計画の進捗管理 ............................................. 17 資料 地域保健計画推進部会委員名簿 ................................. 18 計画策定の経緯 ............................................... 18 Ⅰ 基本的な考え方 1. 計画策定の背景と目的 近年の母子保健及び育児を取り巻く状況は、母子保健の水準が大幅に改善する一方で晩婚化や未 婚率の上昇、子育て世代の家族形態が多様化する等、大きな変化が見られています。 妊産婦や子育て世帯を取り巻く環境の変化等を踏まえ、妊娠・出産・子育てへの連続的支援を提 供するための体制づくりが求められ、国においては母子保健対策の主要な取り組みを提示するビジ ョンである「健やか親子21(第2次) 」が取りまとめられています。 東村山市母子保健計画は、こうした「健やか親子21(第2次)」の趣旨を踏まえ、母子保健に 関する効果的な施策を総合的に推進するため、北多摩北部保健医療圏地域保健医療推進プランも参 考とし、現状分析と今後の望ましい方向性について検討し、地域の母子の健康や生活環境の向上を 図るための体制の確立や効果的な母子保健施策の推進を図ることを目的に策定しました。 2. 計画の位置づけ (1)母子保健計画の位置づけ 本計画は、平成8年度に初めて策定され、平成17年度より「東村山市次世代育成支援行動計 画」(レインボープラン)に包括されていましたが、平成27年度より、レインボープランの考 え方を踏襲し、 「健やか親子21(第2次)」の実行施策として計画していきます。 『東村山市総合計画』を上位計画とし、『東村山市地域福祉計画』の個別計画『地域保健計画』 のもとに位置づけるものとします。 平成27年度から施行される「東村山市子ども・子育て支援事業計画」においても、乳児家庭 全戸訪問事業、妊婦に対して健康診査を実施する事業が掲げられており、整合性を図り実施して いきます。 3 (2)関連計画の位置づけ <関連計画の位置付け> 東 村 山 市 総 合 計 画 東村山市地域福祉計画 東 村 山 市 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 事 業 計 画 健 東東 康 村 山 ひ が 市 し 母 む ら や ま 村 山 市 地 子域 連携・整合 保保 健健 計計 21 画 画 連携・整合 男 東 東 村 村 山 山 市 市 障 障 害 害 者 福 福 祉 祉 計 計 画 画 女 共 同 参 連携・整合 画 基 本 計 画 地域福祉計画の理念に基づき策定されている計画(地域福祉計画はこの他に「東 村山市高齢者保健福祉計画」(東村山市介護保険事業計画)があります) 図には母子保健計画に関連する計画のみを掲載しています。 ※「東村山市母子保健計画」は 、 「東村山市地域保健計画」の『基本目標3 住み慣れた地域で 生きがいを持って暮らせるしくみづくり』の取組内容として展開します。 <関連計画の根拠法> 福祉関連計画 根 拠 法 東村山市地域福祉計画 社会福祉法 東村山市地域保健計画 - 健康ひがしむらやま21 健康増進法 東村山市母子保健計画 母子保健法 4 3. 計画の期間 母子保健計画は、平成27年度から3年間の計画とし、「東村山市地域保健計画」のもとに位置 づけます。 その後は、 「東村山市地域保健計画」に内包するか検討します。 年度 計画名 平成 27 平成 28 総合計画 地域福祉計画 平成 29 平成 30 平成 31 第4次 (見直し) 第4次 子ども・子育て支援事業計画 第1期 地域保健計画 第4次 (見直し) 健康ひがしむらやま21 第4次 (見直し) 平成27年度改定 (見直し) 障害者福祉計画 第4次 (見直し) 障害福祉計画 第4期 (見直し) 母子保健計画 男女共同参画基本計画 第2次 (見直し) 4. 計画策定の体制 母子保健計画の策定にあたっては、 「東村山市保健福祉協議会」の下にある「地域保健計画推進部 会」に、母子保健計画策定に必要と認められる者を2名配して検討を行いました。 (資料:地域保健計画推進部会委員名簿 参照) 5 5. 当市の現状と推移 東村山市の人口は微増で推移していますが、0~14歳はわずかな減少、15~64歳は横ばい、 65歳以上は増加傾向で推移しており、高齢化が進んでいます。 出生数は平成20年以降、増加傾向で推移していましたが、平成22年1,312人をピークに、 その後減少し、平成24年には1,174人となっています。 出生率(人口千人あたり)は、平成21年、22年は8.6‰(パーミル※)で、東京都の数値に比較し、わ ずかに上回っていましたが、平成23年8.1‰、平成24年7.7‰と低くなっています。 当市の母子健康手帳交付状況においても、少子化、核家族化は進行しており、子育て世帯の孤立 化、育児負担の大きさが示唆されます。 このような現状の中、母子とその家族と行政とが、直に接する貴重な機会を利用し、個々のニー ズを理解するとともに、地域のニーズを把握し、妊娠中から子育て中の母子とその家族が、地域資 源を活用しながらお互いを支え、理解し合えるような環境づくりが求められています。 例えば、同じような妊婦や母親が集う場の提供を通して、育児の楽しさの体感や仲間づくり、専 門職による保健指導・育児指導などによる不安解消や親になる自信の獲得が出来るよう支援するこ とで、家族が主体的に健康を求める力を引き出すことができると考えます。 また、親が育児に困難さを感じつつ、解消されないまま抱え込むことは、子育てを負担に感じた り、親自身の生活にも影響を及ぼします。 問題の所在を見極め、支援に際しては、親の発信する育てにくさのサインに気付き、子ども、親、 母子の関係の多様性を包容する姿勢が求められています。 (パーミル※) :1000 分の 1 を 1 とする単位。千分率。 (1)人口の状況 1)人口の推移 (人) 160,000 150,801 150,988 152,863 152,088 144,381 145,049 145,645 146,459 148,084 150,026 140,000 27,727 28,811 29,971 31,107 32,154 33,180 33,585 34,146 35,499 36,571 120,000 65歳以上 100,000 15~64歳 80,000 96,865 60,000 96,556 96,127 95,744 96,151 96,964 97,288 96,958 97,473 95,987 0~14歳 40,000 20,000 19,789 19,682 19,547 19,608 19,779 19,882 19,928 19,884 19,891 19,530 0 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 ※平成 25 年と平成 26 年は外国人を含んでいます。 6 資料:住民基本台帳(各年4月1日) 2)児童数の推移 (人) 30,000 25,000 15~17歳 23,798 23,658 23,554 23,661 23,883 24,058 24,141 24,102 23,853 23,577 4,009 3,976 4,007 4,053 4,104 4,176 4,213 4,218 4,167 4,257 12~14歳 3,961 4,006 4,062 4,109 4,121 4,086 4,218 4,224 4,189 4,063 9~11歳 4,061 4,055 4,017 4,106 4,150 4,131 4,017 4,058 3,942 3,914 6~8歳 10,000 4,065 4,106 4,068 3,926 3,991 3,914 3,902 3,743 3,792 3,824 3~5歳 5,000 3,909 3,909 3,849 3,838 3,720 3,766 3,854 3,998 4,062 3,969 3,793 3,606 3,551 3,629 3,797 3,985 3,937 3,861 3,701 3,550 20,000 15,000 0~2歳 0 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 資料:住民基本台帳(各年1月1日) ※外国人は含まれていません。 (2) 人口動態の状況 1) 出生数・出生率の推移 (人/人口1,000人あたり) (人) 1,800 10.0 1,600 8.6 8.4 1,400 8.2 1,200 8.2 8.2 8.1 8.0 7.8 8.6 8.4 8.4 8.3 8.6 8.5 8.6 8.2 8.4 8.1 出生数 8.3 7.7 1,000 8.0 6.0 出生率 800 1,236 600 1,228 1,165 1,155 1,251 1,240 1,291 1,312 1,247 1,174 400 4.0 2.0 200 0 東京都 出生率 0.0 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 資料:東京都、東村山市「人口動態統計」(東京都福祉保健局) ※外国人を含んでいます。 (3) 母子健康手帳交付状況 (単位:人) 年度 21 22 23 24 25 交付数 1,439 1,340 1,205 1,216 1,157 年 20歳未満 23 15 11 20 15 齢 35歳以上 353 371 336 396 348 多胎 10 16 11 15 9 外国版母子健康手帳 7 6 7 14 16 核家族 1,322 1,215 1,093 1,132 1,095 喫煙 45 37 55 38 32 資料:東村山市母子健康手帳交付統計 7 Ⅱ 施策の展開 1. 基本理念 21世紀の母子保健の主要な取り組みを提示するビジョンであり、その達成に向けて取り組む国 民運動計画である「健やか親子21(第2次)」で示された課題(5つ)や指標を基本とし、母子 保健計画を策定しました。以下課題1から3を基盤課題とし、基盤課題での取り組みを、より一歩 進めた形で重点的に取り組む必要があるものとして課題4、5を設定しています。 母子保健対策は、母子の健康の保持増進を図ることにより、子どもの健やかな発育・発達を支援 することを基本としています。したがって、当市の母子保健水準や状況に応じた具体的な目標を設 定し、この計画を推進することで『すべての子どもが健やかに育つ社会』の実現を目指します。 2. 5つの課題と考え方 妊娠・出産・育児期における母子保健対策の充実 課 題 1 切れ目ない妊産婦・ 乳幼児への保健対策 に取り組むとともに、各事業間や関連機関間の有機 的な連携体制の強化や、情報の活用、母子保健事業 の評価・分析を行い、切れ目ない支援体制の構築を 目指します。 課 題 2 課 題 3 課 題 4 課 題 5 児童生徒自らが、心身の健康に関心を持ち、より 学童期・思春期から 成人期にむけた保健対策 良い将来を生きるため、健康の維持・向上に取り組 めるよう、多分野の協働による健康教育の推進と次 世代の健康を支える社会の実現を目指します。 子どもの健やかな成長を 見守り育む地域づくり 育てにくさを感じる 親に寄り添う支援 社会全体で子どもの健やかな成長を見守り、子育 て世代の親を孤立させないよう支えていく地域づく りを目指します。 親子が発信する様々な育てにくさ※のサインを受 け止め、丁寧に向き合い、子育てに寄り添う支援の 充実を図ることを目指します。 児童虐待を防止するための対策として、妊娠届出 妊娠期からの 児童虐待防止対策 時の健康相談や保健活動を通し早期発見に努めま す。また、母子保健事業と関係機関の連携強化を図 ります。 ※育てにくさとは:子育てに関わる者が感じる育児上の困難感で、その背景として、子どもの 要因、親の要因、親子関係に関する要因、支援状況を含めた環境に関する 要因など多面的な要素を含みます。育てにくさの概念は広く、一部には発 達障害等が原因となっている場合もあります。 8 東村山市母子保健計画 5つの課題 基本理念:すべての子どもが健やかに育つ社会 子育て・健康支援 〈課題4〉 相談 予防 相手 接種 〈課題5〉 育てにくさを感じる 妊娠期からの 親に寄り添う支援 児童虐待防止対策 性 不妊 身体 活動 歯科 肥満 少子化 健康 産後 診査 うつ 低出生 こころ 体重児 の健康 食育 喫煙 やせ 飲酒 〈課題1〉 〈課題2〉 切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策 学童期・思春期から成人期にむけた保健対策 〈課題3〉 子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり 図1 健やか親子21(第2次) 9 イメージ図を参考に作成 3. 課題に対する施策の展開 (1)課題1.切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策 1)基本目標:安心して妊娠・出産が出来るための支援 おもな取り組み 展 開 方 向 ・妊婦の状況や家庭環境等を的確に把握し、必要な保健指導を開始し ます。 ・各種情報(行政サービス、手続き等)の提供を行います。 ・妊娠中の感染防止と正しい知識の提供により、胎児や妊婦の感染症 ① 妊娠届出・母子健康 手帳交付時の保健 師による健康相談 の充実 予防の大切さを伝えていきます。 ・妊産婦の健康管理の大切さを説明し、妊産婦自身が心と体の変化を 理解し適切な行動をとることができるように支援します。 ・妊娠・分娩の際のリスクに関する情報提供を行い、安全な妊娠・分 娩経過を遂げられるようにしていきます。 ・新生児の特徴や、予防接種等について情報提供します。 ・妊娠を機会に家族全員が心身ともに健やかに生活することができる ように支援します。 ・個別健診である妊婦健康診査(14回分)の受診票について、使用方 法及び対象項目等を充分に説明し、医師の指示に従って健診を受け ② 妊婦健康診査、妊婦 歯科健診の実施 るように勧奨します。 ・妊婦健康診査の結果、フォローが必要なケースに対し、診察医の指 示に従い保健指導を行います。 ・妊婦の歯科疾患の早期発見・早期治療と、妊婦自身や生まれてくる 子どもの歯科保健意識の向上を図ります。 ③ 母親・両親学級の 充実 ・妊娠中の身体管理や育児の実際を伝えることで、妊娠中の不安を解 消し、安全な分娩、円滑な育児の開始を図ります。 ・母と父それぞれの心構えを学び、互いに支え合いながら出産、育児 に臨むことができるように支援します。 市公認キャラクター:ひがっしー 10 2)基本目標:乳幼児期の健やかな発育・発達への支援 おもな取り組み 展 開 方 向 ・保健師、助産師が訪問を行い、親子の心身の状況や養育環境を把握 した上で、保健指導を行うとともに、育児に関する情報を提供し、 ① 全数訪問の実施 (新生児、未熟児、 生後4か月を迎える までの乳児とその母 親) 不安の解消を図ります。また、支援の必要な家庭に対し、適切なサ ービス提供に結び付けます。 ・新生児、未熟児及び産婦の疾患や異常の早期発見・早期治療につい て助言し、必要に応じて医療機関との連携を図ります。 ・予防接種の知識の普及と積極的な受診勧奨を行います。 ・母子健康カードをすべての子どもに作成し、母親の妊娠中の経過や 出産時の状況、子どもの発育や発達の経過等の情報を、系統的に保 存し、有効に活用します。 ・集団健診の精度を高めて疾病や発育・発達障害の早期発見に努め、 必要に応じ、早期治療、療育に結び付けます。 ・成長・発達に合わせた情報を提供し、保護者の育児の大変さに寄り 添い、育児不安の解消を図ります。 ・不安が強い、または発育・発達に問題がある場合は、各健診に応じ ② 乳幼児健康診査の 充実 保育・産婦・栄養・心理・歯科等専門相談を実施して、早期の解消 を図ります。 ・母子健康カードにより、スタッフ間で情報を共有し、子どもの発育 発達や育児状況を継続的に支援します。 ・フォローが必要な子どもについては、電話や家庭訪問、専門相談等 継続フォローをしていきます。 ・健診に従事する多職種の従事者で、健診後情報交換を行い、従事者 のスキルアップを図ります。 ・歯科の健康教育・健診をとおし、正しい食習慣や生活リズム、歯磨 き指導により、むし歯予防の推進を行います。 ・心身及び歯とあごの発育等、口腔機能の発達について情報提供し、 ③ 歯科保健・食育の 推進 かむことの大切さを伝えていきます。 ・歯科医師会と連携し、かかりつけ歯科医の定着・促進により、むし 歯予防、早期治療に努めます。 ・健康教育・健診をとおし、発育・発達過程に応じて、どのような食 べる力を育んでいけばよいか、具体的に支援していきます。 ・食育の大切さについて推進します。 11 (2)課題2.学童期・思春期から成人期にむけた保健対策 基本目標:学童期・思春期の子どもが正しい健康行動を学び実践することができる ための支援 おもな取り組み 展 開 方 向 ・児童の持つ健康問題を、学校保健と共有し、連携強化を図ります。 ・学校保健と連携し、自殺対策について推進していきます。 【学童期】 ・食生活、運動、休養、飲酒、喫煙、歯の健康の保持その他の生活習 地域保健と学校保健の 慣に関する正しい知識の普及について、学校保健と連携し啓発して 連携 いきます。 【思春期】 ・食生活、運動、休養、飲酒、喫煙、歯の健康の保持その他の生活習 慣について自らが正しい知識を獲得し実践することができるよう に啓発していきます。 ・性に関する正しい知識、薬物乱用防止等啓発活動を推進します。 (3)課題3.子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり 1)基本目標:地域全体で妊産婦を支え、子どもの成長を見守ることができるための 支援 おもな取り組み 展 開 方 向 ・様々な機会を利用してマタニティマーク※の普及に努めます。 ① 妊産婦や子育て家 族に対し、地域の理 ・母性健康管理指導事項連絡カードの活用など女性労働者が利用でき る制度の周知に努めます。 解・協力を求めるた ・「父親ハンドブック」や両親学級等を通して、家族の家事参加・育 めの支援 児支援の推進に努めます。 ・関係機関と定期的に意見交換を行い、連携の体制を整えます。 ② 事故防止の啓発 ・子どもに多い事故内容と事故防止に関する情報を発信し、意識の向 上を図ります。 ※マタニティマークとは:妊産婦が交通機関を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすく するものです。さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の交通機関等が、その 取り組みや呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環 境づくりを推進するものです。(厚生労働省) 12 2)基本目標:子育て世代の親が孤立しない地域づくり おもな取り組み 展 開 方 向 ・両親学級において、母、父同士の交流を行い、グループの力を通し て学び合い、また地域での仲間づくりを推進します。 ① 親同士の自助及び ・対象年齢を限定した乳幼児学級を行い、仲間づくりの機会とします。 共助の支援の推進 ・NPOとの協働事業として、気軽に立ち寄れるスペースの設置や2 か月の赤ちゃんを持つ母親に限定した会を開催し、親同士の交流を 図ります。 ・地域の子育て支援団体と協働で事業を行い、身近な場での育児支援 の充実を図ります。 ・健診や各種学級等において図書館と連携し、読書を通して子どもの 心やことばを育む機会とし、あわせて図書館の活動について情報提 ② 親子と地域の資源 供します。 をつなぐ支援 ・市内外の相談機関の紹介を行い、必要に応じて連携します。 ・子育て総合支援センターや子育てひろば、児童館、一時預かり事業、 ファミリー・サポート・センター事業などの情報提供や紹介を行う とともに、連携を図っていきます。 (4)課題4.育てにくさを感じる親に寄り添う支援 1)基本目標:子どもの発達過程に応じた支援の充実 おもな取り組み 展 開 方 向 様々な機会をとらえ子 どもの心身の状態や発 育・発達の偏り、疾病 などの問題の早期発 見、早期支援 ・乳幼児健康診査や、乳児家庭全戸訪問(こんにちは赤ちゃん)事業、 電話や面接相談等において子どもの発育・発達、疾病などの問題の 早期発見をし、経過観察健診、経過観察グループ、発達健康診査、 家庭訪問等で支援します。 ・必要に応じ、医療機関、幼児相談室等へ紹介、その他関係機関との 連携を図ります。 マタニティマーク 13 2)基本目標:親が感じる育てにくさに応じた支援の充実 おもな取り組み 展 開 方 向 様々な機会をとらえ、 親の心の問題や慢性疾 患、社会的ハンディキ ャップ等、親側の育て ・母子健康手帳発行時の相談や母親学級等を通じ、要支援妊婦の早期 発見と支援を図ります。 ・乳幼児健康診査や、電話や面接相談等において、親の発信する育て にくさのサインを確実に受け取り支援します。 にくさの要因に寄り添 ・必要に応じたサービス(資源)に繋げます。 う支援 ・医療や関係機関との連携を図り、継続的に支援します。 (5)課題5.妊娠期からの児童虐待防止対策 基本目標:妊娠期からの関わりによる児童虐待の発生予防と早期支援 おもな取り組み 展 開 方 向 ① 特定妊婦(※1)に対 ・母子健康手帳交付時の保健師による相談や前子の相談により、身体 する妊娠期からの継続 的・精神的・社会的状況について把握し、要支援家庭(※2)の早 的な支援体制の構築と 期発見・予防的な支援を行います。 関係機関との連携 ・医療や関係機関との情報交換を実施し、連携を図ります。 ・産婦に安心を持ってもらい、産婦自らが求めて相談出来るような関 係づくりに努め、孤立化を防いでいきます。 ② 乳児家庭全戸訪問の充 実 ・産後うつや育児不安が強い母親の発見に努め、早期の対応を図りま す。 ・連絡の取れない家庭に対して直接訪問し、状況把握に努めます。 ・研修会等により、訪問担当者の質の向上を目指します。 ・乳幼児揺さぶられ症候群や児童虐待への啓発を図ります。 ・要支援家庭の早期発見に努め、子ども家庭支援センター等関係機関 ③ 児童虐待の早期発見と 支援 と連携し支援を行います。 ・予防接種の接種状況の確認と未接種者には支援を開始します。 ・むし歯を放置し、医療機関未受診の者に対しては支援を開始します。 ・乳幼児健康診査未受診者の状況把握に努め、健康状況や養育状況を 確認し、必要に応じて支援を開始します。 (※1)特定妊婦とは:出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦 (児童福祉法第6条3の第5項) (※2)要支援家庭とは:保護者の状況、子どもの状況、養育環境に何らかの問題を抱え、それを放置する ことで養育が困難な状況に陥る可能性がある家庭 14 4. 計画指標 平成26年11月12日付、厚生労働省通知の『 「健やか親子21(第2次)」の指標及び目標の 決定並びに今後の調査方法について』により、母子保健課調査として新たに把握する指標が示され ました。 これを受けて東村山市では、平成27年度4月より母子保健計画の実効性を上げるため、各乳幼 児健診においてアンケートを実施いたします。また、東村山市で設定した独自の指標とともに目標 達成を目指していきます。 調査対象者 項目 3 ・ 4 か 月 1 歳 6 か 月 増やす ○ ― ― H27 年度調査 減らす ○ ― ― H27 年度調査 減らす ○ ○ ○ ベースライン値※ 実績値 目標 63.7% H27 年度調査 3.8% 3 歳 課題1.切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策 妊娠・出産について満足している者の割合 妊娠中の妊婦の喫煙率 父親:41.5% 母親: 8.1% 育児期間中の両親の喫煙率 妊娠中の妊婦の飲酒率 4.3% H27 年度調査 減らす ○ ― ― 低体重児(2,500g未満)の出生率(出 生百対) 9.3 H24 年度 9.8 減らす ○ ― ― 47.5% H27 年度調査 増やす ○ ― ― (受診率) 3・4 か月児 :95.4% 1 歳 6 か月児:94.4% 3 歳児 :91.9% H25 年度 :98.8% :98.2% :95.8% 増やす ○ ○ ○ 69.6% H27 年度調査 増やす ― ○ ― 1 歳 6 か月児: 1.79% 3 歳児 :13.23% H24 年度 : 1.63% :15.71% 減らす ― ○ ○ H27 年度調査 増やす ― ○ ― 61.2% H27 年度調査 増やす ○ ― ― <医師> 3・4 か月児:71.8% 3 歳児 :85.6% H27 年度調査 増やす ○ ― ○ <歯科医師> 3 歳児 :40.9% H27 年度調査 増やす ― ― ○ H27 年度検討 増やす ― ― ― 出産後1か月時の母乳育児の割合 乳幼児健康診査の受診率 指 標 仕上げ磨きをする親の割合 むし歯のある者の割合(う蝕有病者率) 1歳6か月までに四種混合、麻しん・風し んの予防接種を終了している者の割合 小児救急電話相談(#8000)を知ってい る親の割合 子どものかかりつけ医(医師・歯科医師な ど)を持つ親の割合 三種混合:94.7% 麻しん :87.1% 課題2.学童期・思春期から成人期にむけた保健対策 指 地域と学校が連携した健康等に関す 標 る講習会の開催状況 ― 15 H24 年度 :41.77% :58.39% 減らす ― ― ― 中学校1年:2.6 歯 H24 年度 :1.36 歯 減らす ― ― ― 中学校 1 年:13.5% H24 年度 :14.72% 減らす ― ― ― 児童の肥満傾向割合 小学校 5 年男子:2.07% 小学校 5 年女子:1.48% H24 年度 :3.93% :2.13% 減らす ― ― ― 生徒の肥満傾向割合 中学校 3 年男子:1.21% 中学校 3 年女子:0.98% H24 年度 :2.95% :1.47% 減らす ― ― ― 児童のう歯被患率 小学校 1 年 小学校 4 年 一人平均う歯数 :41.52% :56.13% 指 標 歯肉に炎症所見の認められる者の割合 (歯周疾患者及び歯周疾患要観察者) 課題3.子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり 指 標 この地域で子育てをしたいと思う親の割合 91.1% H27 年度調査 増やす ○ ○ ○ 積極的に育児をしている父親の割合 47.2% H27 年度調査 増やす ○ ○ ○ 38.2% H27 年度調査 増やす ― ○ ― 91.1% H27 年度調査 増やす ○ ― ― 52.3% H27 年度調査 増やす ○ ― ― 3・4 か月児 :79.7% 1 歳 6 か月児:68.5% 3 歳児 :60.3% H27 年度調査 増やす ○ ○ ○ 83.4% H27 年度調査 増やす ○ ○ ○ 83.3% H27 年度調査 増やす ○ ○ ○ 乳幼児揺さぶられ症候群を知っている親の 割合 94.3% H27 年度調査 増やす ○ ― ― 新生児・未熟児訪問を含めた乳児家庭全戸 訪問の訪問実施割合 ― 増やす ― ― ― 乳幼児のいる家庭で、風呂場のドアを乳幼 児が自分で開けることができないよう工夫 した家庭の割合 妊娠中、仕事を続けることに対して職場か ら配慮されたと思う就労妊婦の割合 マタニティマークを妊娠中に使用したこと のある母親の割合 課題4.育てにくさを感じる親に寄り添う支援 指 標 ゆったりとした気分で子どもと過ごせる時 間がある母親の割合 育てにくさを感じたときに対処できる親の 割合 子どもの社会性の発達過程を知っている親 の割合 課題5.妊娠期からの児童虐待防止対策 指 標 H25 年度 97.2% ※ベースライン出典元:「平成25年度厚生労働科学研究(山縣班)」 、「平成26年度厚生労働科学研究(山縣班) 」 「平成25年度地域保健・健康増進事業報告(厚生労働省) 」 「人口動態統計年報(確定数) (東京都福祉保健局) 」 「東京の歯科保健(平成25年10月) 」 (東京都福祉保健局) 「東京都の学校保健統計書(平成24年度) 」 (東京都教育員会) 「東京都歯科保健目標 いい歯東京 16 平成23年度~平成27年度」 Ⅲ 計画の推進 1. 計画の進捗管理 (1) 毎年度、計画の進捗状況について取りまとめ、地域保健計画推進部会に報告し、点検・ 評価を行います。 (2) 計画を効果的かつ実効性あるものとするために、計画・実行・評価・改善のPDCA サイクルを確立し、進捗管理を行います。 PLAN 計 画 DO 実 CHECK 行 評 反 価 ACTION 改 善 映 「健やか親子21(第2次)」シンボルマーク 北多摩北部保健医療圏食育推進シンボルマーク 17 地域保健計画推進部会委員等名簿 推薦枠 資 推薦団体 氏名 こすぎ 学識経験者 小杉 さいがん 学識経験者 西願 あさたに 東村山市医師会 医師会、歯科医師会及 東村山市歯科医師会 び薬剤師会の代表者 眞紗人 てつや はしもと けんいち 杉本 すずき 健一 み え こ 美恵子 ゆうこ 関係行政機関の職員 多摩小平保健所 鈴木 祐子 社会福祉協議会 むしゃ 武者 よしかず 社会福祉協議会職員又 は民生委員 民生委員協議会 水戸部 み と べ 東村山市国民健康保険運営協議会 関係団体の代表 保健推進員会 しぎはら けんじ はしもと まさひろ 佐藤 東村山市シルバー人材センター みずえ 瑞江 健二 さとう 東村山市体育協会 吉和 鴫原 橋本 副会長 政紘 じゅんいち 淳一 いけもと のぼる たかはし てるさだ 池本 会長 く み こ 哲也 橋本 備考 久美子 浅谷 すぎもと 東村山市薬剤師会 ま さ と 料 昇 高齢者団体代表 老人クラブ連合会 商工会代表者 髙橋 わ だ 東村山市商工会 一般公募市民 恵子 ひろせ まさてる なかやま よしゆき 中山 母子保健計画策定に必 東村山市学校保健会 要と認められる者 青少年委員 けいこ 和田 廣瀬 一般公募市民 照定 そ が べ 曽我部 もりた 森田 政輝 義之 た み 多美 あけみ 明美 母子保健計画策定の経緯 区分 開催年月日 内容 第1回 H26.10.31 ・東村山市次世代育成支援行動計画(愛称:東村山市子育てレインボープ ラン)の「母子保健計画」について ・新たな「東村山市母子保健計画」の策定について 第2回 H27.2.25 ・「東村山市母子保健計画」(素案)パブリックコメント結果および回答に ついて ・「東村山市母子保健計画」 (最終案)について 18 東村山市母子保健計画 平成27年3月 発 行 東村山市 編 集 東村山市子ども家庭部子育て支援課 東京都東村山市本町1丁目2番地3 TEL 042-393-5111(代表) 19