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開発事例
スティック型コンピューター「インテル ® Compute Stick」
コラボレーション、モバイルの生産性、パフォーマンス
ディスプレイとタブレット端末で
「協働学習」を実現する簡易ツールを開発
協働学習に特化したソフトウェアをインテル ® Compute Stick に搭載した一体型モデルを開発。
タブレット端末の利活用を推進することで、政府が進める ICT 活用による教育品質の向上に貢献
課 題
• 協働学習の推進:簡単なツールでの協働学習の提供。
• タブレットの利活用:学校で購入したタブレット端末の有効活用。
ソリューション
• 協働学習支援ツール「xSync Stick」
:クアッドコアのインテル ® Atom™ プロセッサーを搭載した
インテル® Compute Stick にパイオニア VC の協働学習ソフトを搭載した一体型ツール。
導入効果
• 簡単導入:専用サーバー不要で、セットアップの作業もなし。HDMI* ポートに差すだけで利用可能。
• マルチ OS 対応:児童生徒のタブレットは OS を問わず、Windows*、OS X*、iOS*、Android* に対応。
ビジネス価値
• 協働学習の実現:協働学習環境を安価でかつ手軽に構築。
• 既存資産の有効利用:電子黒板が未導入の学校でも、既存のディスプレイやプロジェクターを効果
的に活用。
パイオニア VC 株式会社
本社:東京都目黒区目黒 2-10-11
目黒山手プレイス 3F
設立:2005 年 7 月 1 日
資本金:1 億円
事業内容:ビジュアル・コラボレーション・
システムおよびサービスの企画、
開発、
販売、
運用、保守、グループ会議システム運営の
アウトソーシング・サービスの受託
http://pioneer.vcube.com/
手軽に協働学習が実現するツールとして
スティック型コンピューターの
一体型モデルを企画
株式会社ブイキューブとパイオニア株式会社
の資本提携で誕生したパイオニア VC 株式会社
(以下、パイオニア VC)。Web 会議 / テレビ会
議のソリューションを得意とする両社の特性を
生かし、オンプレミス型から SaaS 型まで幅広い
コミュニケーション・サービスを提供しています。
教育分野に強みを持つパイオニア VC は、早く
から電子黒板や学校向けのソリューションを開
発、販売してきました。現在は、一体型電子黒
板で過半数を超えるシェアを獲得しています。
近年、教育現場では ICT 活用による教育の質
の向上を目指す「教育の情報化」が進められて
います。学校の ICT 化、耐震化、エコ化の推進
を定めた「スクール・ニューディール」構想が
2009 年度に文部科学省によって提唱された
ことで、電子黒板や地上デジタルテレビ放送端
末などが教育現場に導入されてきました。一方、
IT 技術の進化によってタブレット端末の導入も
急速に進み、児童生徒が共に教え合い、学び合
う「協働学習」が積極的に行われています。
パイオニア VC でも、約 3 年前から電子黒板と
タブレットを連携させる協働学習支援システム
「xSync(バイ シンク)」を提供していましたが、
より手軽に協働学習が実現するツールとして、
スティック型コンピューターにソフトウェアを搭
載した一体型モデル「xSync Stick(バイ シン
ク スティック)」を企画しました。事業企画部
商品企画グループの岡野章廣氏はその狙いを
次のように語ります。
現在、予算の関係もあり各教室に電子黒板を
導入できていない学校も多く、モニター自体は
導入されているものの、タブレットを用いた協
働学習の表示装置としてうまく活用できていな
い現状がありました。この現状を踏まえ、タブ
レット導入時に、既存の設備を利用することで
大幅に導入コストを抑え、手軽かつ、いつでも
どこでも利用できる、モビリティーの高い協働
学習支援システムの商品を開発する必要があ
りました。
クアッドコアのインテル® Atom™ プロセッサーが滑らかなグラフィック描画をサポート
滑らかなグラフィック描画性能と
排熱効率の高さを評価
一体型モデルを企画するにあたりパイオニア
VC は、市場にあるスティック型コンピューター
を調査。その中から、クアッドコアのインテル®
Atom™ プ ロ セッサー を搭 載したインテル ®
Compute Stick を採用しました。インテル採
用の理由を岡野氏は、
「ハードウェアとしての
安定性と品質、さらにワールドワイドに展開す
るブランド力を評価しました」と語ります。性能
面においては、グラフィックスが滑らかに表示
される点がポイントになったといいます。ソフト
ウェア設計を担当した酒寄一紀氏は、
「タブレッ
ト端末から送られてきた複数の回答をマルチ
画面でディスプレイに表示させ、タッチ操作で
画面を動かしたり拡大・縮小したりする際のア
ニメーションが想像以上に滑らかで、操作する
先生がストレスを感じることなく利用できると
判断しました」と述べています。さらに、ハード
ウェア設計を担当した東茂守氏も、
「排熱ファン
が付いているインテル® Compute Stick なら、
システムに高負荷がかかっても、端末内部の温
度上昇によってパフォーマンスが低下する心配
がありません」と語ります。
約 1 カ月の検証期間を経て製品化が決定され、
2015 年 6 月末に同社の協働学習支援ソフトを
組み込んだ xSync Stick」がリリースされまし
た。酒寄氏は、
「開発時は表示した画面がより
滑らかに動くように、開発ツールでパフォーマン
スをチェックしながら、細かなチューニングをか
けていきました」と苦労の一端を明かします。
持ち歩きも簡単なので、個人ユーザーや学習
塾経営者、企業内プレゼンテーションの利用
として、多くの問い合わせをいただいています」
(岡野氏)
。
複数画面をディスプレイに表示
比較、拡大・縮小などが自由自在
xSync Stick のセットアップは非常に簡単で、
大型ディスプレイやプロジェクターの HDMI*
ポートに直接接続し電源を入れると、協働学習
ソフトが起動します。ユーザーは最大 50 人ま
で接続可能で、ディスプレイやプロジェクター
に複数の接続端末を表示することができ、表示
画面数は状況に応じて瞬時に表示変更するこ
とができます。
システムは、専用サーバーは不要で、複雑な
セットアップ作業もいりません。児童生徒が利
用するタブレットはマルチ OS に対応しており、
Windows*、OS X*、iOS*、Android* が利用可
能です。xSync Stick 本体とタブレット間は、無
線 LAN(Wi-Fi*)経由でデータをやり取りしま
す。
利用は、先生がディスプレイに表示した問題や
課題を児童生徒のタブレット端末に配信。児
童生徒は端末に送られてきた問題に、個人の
意見を記入し先生に送信します。先生は、マル
チ画面で児童生徒の回答をディスプレイ上に
表示させ、その中でグルーピング、比較、重要な
xSync Stick はスティック型コンピューターの
本体と、すぐに運用開始できる周辺機器を合わ
せたスターターキット、
プロジェクターと合わせ
て提供するモデルなどを用意し、2015 年度に
1,000 台の販売目標を計画しています。
「現在、すでに小学校、中学校、高校、大学をは
じめ多くの教育機関から製品に対する問い合
わせが寄せられています。コンパクトサイズで
回答をピックアップしたりしながら授業を行い
ます。タッチ操作に対応したディスプレイであ
れば電子ペンで書き込んだり、指で画面をリア
ルタイムに拡大・縮小したりしながら、視覚的
にわかりやすく説明することも可能です。
ビジネス向けの機能を強化し
企業ユーザーへの拡販を展開
今後は、スティック型コンピューターのさらな
る展開を目指し商品計画中で、岡野氏は、
「ビ
ジュアル・コミュニケーション・ソフトを基軸に
教育向け、ビジネス向け、業種特化型のソリュー
ションなどを計画しており、コンピューターの小
型化に伴い、より多くのお客様に簡単、快適に
ご利用いただける商品の計画をしています」と
展望を明らかにしています。
パイオニア VC のソリューションをプリインス
トールして安価で手軽に提供できるインテル ®
Compute Stick は、教育機関から企業まで幅
広いビジュアル・コミュニケーション・サービス
を提供する同社のビジネスに今後も貢献して
いくことになりそうです。
インテル® Compute Stick の詳細については、
http://www.intel.co.jp/content/www/
jp/ja/compute-stick/intel-computestick.html を参照してください。
事業企画部 商品企画グループ
岡野 章廣 氏(写真左)
児童生徒の複数画面をディスプレイ上に表示させ、
軽快にグルーピングや拡大、比較などができる
ソリューションセンター 開発グループ
主事 酒寄 一紀 氏(写真中央)
ソリューションセンター テクニカルソリューショングループ
東 茂守 氏(写真右)
この文書は情報提供のみを目的としています。この文書は現状のまま提供され、いかなる保証もいたしません。ここにいう保証には、商品適格性、他者の権利の非侵害性、特定目的への適合性、また、あら
ゆる提案書、仕様書、見本から生じる保証を含みますが、
これらに限定されるものではありません。インテルはこの仕様の情報の使用に関する財産権の侵害を含む、いかなる責任も負いません。また、明示
されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず、いかなる知的財産権のライセンスも許諾するものではありません。
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Atom は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
Microsoft、および Windows は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。
インテル株式会社
〒 100-0005 東京都千代田区丸の内 3-1-1
http://www.intel.co.jp/
©2015 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。
2015 年 7 月
332658-001JA
JPN/1507/PDF/SE/RCO/KA
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