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東アジア文化都市2016奈良市」準備委員会 会議要録(PDF266KB
「東アジア文化都市 2016 奈良市」準備委員会 開催日時 平成 27 年 10 月5日(月)14 時 00 分~15 時 10 分 開催場所 ならまちセンター3階 会議室 議題 1 開会 2 あいさつ 3 出席者紹介 4 報告(現在の事業進捗状況) 5 議事 会議要録 ①第1号議案 基本計画(案)について ②その他 6 閉会 出席者 仲川委員長、乾副委員長、峯川氏(植野副委員長代理) 、湯山委員、 委員 田辺委員、佐々木委員、平岡委員、花山院委員、村田委員、 鷲見氏(中村委員代理) 、中室委員、中西委員、川本委員 監事 オブザーバー 森村監事、西氏(中南監事代理) 是永係長(文化庁)、浅野室長(外務省)、麻野室長補佐(経済産業省) 、 大石所長(国土交通省) アドバイザー 北川フラム氏 ディレクター 平田オリザ氏 早川氏(文化庁文化芸術創造都市振興室) 、 その他(随行) 小平氏(アートフロントギャラリー) 、 蓮行氏(舞台芸術部門コーディネーター) 事務局 開催形態 西崎市民活動部理事、槇田課長、谷田課長補佐、 小谷主任、土井主任、畠山、西川(以上東アジア文化都市推進課) 公開(傍聴人:2名、 報道:奈良新聞、朝日新聞、読売新聞) 決定事項 ・基本計画について承認 ・VIディレクター(浅葉克己氏)について承認 ・次回会議の日程については、後日調整 担当課 市民活動部 東アジア文化都市推進課 議題の内容 【あいさつ】 仲川委員長 ○2016 年の東アジア文化都市の開催準備を進めている状況である。 ○中国は寧波市(ニンポー市) 、韓国は済州道(チェジュ道)に内定した。 ○間もなく、 「日中韓文化大臣会合」が開催され、正式に三都市が 2016 年の「東アジア 文化都市」に決定されることになる。 ○本事業のアドバイザーの北川フラム氏、舞台芸術部門のディレクターで演出家の平田 オリザ氏に出席いただいているので、本事業にかける思いなどを語っていただく。 ○地方創生が叫ばれる中、奈良ならではの特性を活かして、 「古都奈良から多様性のア ジアの実現」に果敢に挑戦していきたい。 北川氏 ○現在のアートは、彫刻や絵画の展示だけでなく、空間や作品に至るまでの道を含めた 体験型のものに変化している。奈良時代から続いてきた国際交流による多様な関係性 を今一度、現在の奈良で生まれてくることを望む。従来からのものと新しいものがつ ながってくるような展開を考えている。 平田氏 ○舞台芸術部門は、美術部門とも連動して、長く奈良に滞在していただけるような企画 を考えていきたい。世界最先端の舞台芸術と、市民参加のオペラをうまく両立させて いきたい。 【報告】 槇田課長(事務局) ○美術部門では、展示場所の候補地である歴史文化遺産や文化施設への視察を行い、協 力を依頼している。間もなく、制作アーティストにも視察をいただく予定である。 ○舞台芸術部門では、候補劇団との交渉を行っており、上演場所についても関係機関と 調整中である。 ○食部門は、ディレクター候補者との最終調整中である。 ○奈良市役所内において、庁内連携会議を設置し、関係部課が連携してこの事業に取り 組む体制を整えている。 ○広報業務委託について、公募型プロポーザルで募集し、10 月7日に審査委員会を行 う。 ○パートナー都市が、寧波市(中国) ・済州道(韓国)に内定し、 「日中韓文化大臣会合」 での正式発表を受け、交流事業策定の準備を進めていく。 ≪寧波市について≫ 湯山委員 ○仏教の日本への伝播を考慮した場合、寧波市は国際交流上、重要な場所である。寧波 市がパートナー都市になることは、歴史的にも意味がある。奈良には蓄積があるので、 援助できることもあると思われる。 【議事】 第1号議案「基本計画」 (案)について提案通り承認。 ≪舞台芸術部門について≫ 平田氏 ○「維新派」は新作を予定。 ○「SPAC」は、 『マハーバーラタ』を関西初上演。 ○『マハーバーラタ』は昨年、フランスのアヴィニョンに、今年はロシアのモスクワに 招へいされ、上演しており非常に大きな魅力のある演目である。 ○創作オペラでは、これまでの蓄積の集大成として発表していただく。 ○高校生の演劇ワークショップの実施により、奈良の子どもたちや若者が演劇や芸術に 親しむ機会を作り、継続した事業になることをめざす。 ≪美術部門について≫ 北川氏 ○シルクロードを含めた仏教伝来の流れを考慮し、日本、韓国、中国、インド、トルコ、 イラン、レバノン等からアーティストを招へいする予定。 ○展示場所は、奈良らしい場所を想定。 ○「食」部門とも連携し、地元の人にも参加していただく。 ○既存のアートイベントでは、中国・韓国のサポーターが活躍しており、奈良でもその ネットワークを作っていきたい。 ○「木簡」に着目し、アジア文化の中での文字の位置づけを押さえ、全体のバックボー ンとして使っていきたい。 ≪アドバイザーより≫ 北川氏 ○SNSを活用することが、広報においても重要な役割となる。 ○オープニング終了後から、コア期間までの間に、1ヶ月に1回程度の割合で、シンポ ジウム等のイベントを実施し、継続性をとっていく。 ○中国・韓国からのサポーターを通じて、文化都市それぞれが繋がりを持つことが大切 である。 ≪オブザーバーより≫ 是永係長(文化庁) ○済州道に関して補足すると、平成 22 年5月の日中韓サミットは韓国済州島で行われ、 当時の鳩山総理からこの「東アジア文化都市」事業の発端となる「東アジア芸術創造 都市」構想が提案された。また、日中韓文化大臣会合についても、第二回は済州島で、 第三回がここ奈良市で行われている。そして、その第三回会合で、この「東アジア 文化都市」事業の実施を日本から提案したことにかんがみると、両都市には「始まり の場所」というストーリーがあるのではないかと思われる。 浅野室長(外務省) ○文化事業というのは、政治的な色がないので、このような事業を継続し、徐々に関係 を積み上げていくことが大切と思われる。 ○大阪には韓国と中国の総領事館がある。特に韓国には「韓国文化院」という組織があ り、しっかりした事業を行っている。そのような組織と早めに連携し、協力を得るこ とが有効であると考える。 ≪委員より≫ 佐々木委員 ○第二回に済州道で行われた日中韓文化大臣会合が、この「東アジア文化都市」事業の 一つのきっかけであったことに間違いはない。 ○今年の文化大臣会合は、中国の青島で開催予定である。 ○当初、この事業は3年ごとにそれぞれの国で開催する予定であり、その流れで毎年、 中心になる国があるのだが、今年は中国が担当している。 ○来年の担当は韓国であり、国際会議も済州道で行われるであろう。その翌年の担当は 日本だが、すでに京都市が「東アジア文化都市」の選定候補都市となっており、やは り国際会議を開催するにふさわしい場所であると思われる。 ○オープニングからコア期間までの間に、各3都市の伝統芸能を中心とした交流事業が 行われるであろうが、これには懸案点がいくつかある。 まず、交流都市がどのような内容のものをどれくらいの規模で派遣してくるのか、 また、滞在先、上演会場の手配など、直前にならないと把握できないことも多い。 そのため、サポーター等のマンパワーを利用するなどの対処が必要である。 平岡委員 ○3月 26 日のオープニングについては、実行委員会と事務局からの是非「東大寺で行 いたい」という熱意もあり、自身も協力していきたい。 ○舞台芸術部門で予定されている『マハーバーラタ』の上演には、個人的にも大変興味 があるので、楽しみにしている。 ≪質問≫ 村田委員 ○スケジュールについて、コア期間が9月~10 月で設定しているが、奈良県も「大芸術 祭」を同時期に行っている。様々な催しの混在は、情報を受け取る側がきちんと整理 できるのであろうか、広報する側として不安がある。奈良県の『大芸術祭』など他の 催しと、どのような協調性・関連性を持つのかを伺いたい。 西崎理事(事務局) ○現在、担当者間で協議中であり、相乗効果を図る展開を考えている。